JP5712350B2 - 拡声通話装置 - Google Patents
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Description
本実施形態の拡声通話装置は、図1に示すようにマイクロホン1及びスピーカ2と、相手側の通話端末から送られてくる受話信号をスピーカ2に伝送する受話側信号経路(図1における下側の信号経路)並びにマイクロホン1で集音された送話信号を伝送して相手側の通話端末へ送る送話側信号経路(図1における上側の信号経路)に損失を挿入することで通話状態を受話及び送話に切り換える音声スイッチ10と、マイクロホン1とスピーカ2の音響結合によって生じる音響エコーを抑制するエコーキャンセラ20と、マイクロホン1の出力信号(送話信号)を増幅するマイクロホンアンプG1と、スピーカ2の入力信号(受話信号)を増幅するスピーカアンプG2と、送話側信号経路におけるエコーキャンセラ20と音声スイッチ10との間に挿入された送話音量調整用増幅器G3と、送話側信号経路に所定の減衰量を挿入して残留エコーを減衰するエコーサプレッサ30とを備えている。
なお、α’(n),Lr(n)はそれぞれ更新モード移行時点からn回目のサンプリングによって算出された音響帰還利得αの推定値α’並びに総損失量所望値を示す。さらに、総損失量算出部14は上式から算出したn回目の総損失量所望値Lr(n)と、前回(n−1回目)の総損失量Lt(n−1)、すなわち前回の処理で決定されて実際に挿入された総損失量に対して今回算出した総損失量所望値Lr(n)が大きい場合、前回の総損失量Lt(n−1)に微少な増加量Δi[dB]を加算した値を今回の総損失量Lt(n)=Lt(n−1)+Δiとし(ステップ3、ステップ4)、前回の総損失量Lt(n−1)に対して今回算出した総損失量所望値Lr(n)が小さい場合、前回の総損失量Lt(n−1)から微少な減少量Δd[dB]を減算した値を今回の総損失量Lt(n)=Lt(n−1)−Δdとする(ステップ5、ステップ6)。
本実施形態のブロック図を図4に示す。但し、本実施形態の拡声通話装置は、エコーサプレッサ30がエコーキャンセラ20と連動して送話側信号経路に減衰量を挿入する点に特徴があり、それ以外の基本構成は実施形態1と共通である。故に、実施形態1と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のブロック図を図6に示す。但し、本実施形態の拡声通話装置は、エコーサプレッサ30が音声スイッチ10並びにエコーキャンセラ20の双方と連動して送話側信号経路に減衰量を挿入する点に特徴があり、それ以外の基本構成は実施形態1及び2と共通である。故に、実施形態1及び2と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態のブロック図を図9に示す。但し、本実施形態の拡声通話装置は、エコーサプレッサ30が受話信号の信号レベル平均値を利用して減衰量を調整する点に特徴があり、それ以外の基本構成は実施形態3と共通である。故に、実施形態3と共通の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
また、Ey(n)は入力信号(受話信号)y(n)の信号レベル平均値であって、適応フィルタ21が具備する信号レベル平均値演算部24において、次式によって求められる。但し、SPANは入力信号y(n)の絶対値abs[y(n)]を加算する周期である。
減衰係数=SUP_MAX×RS_AVE(n)/RS_AVEmax・・・(1)
とし、RS_AVE(n)≦THならば、
減衰係数=SUP_MAX×RS_AVE(n)/RS_AVEmax〜SUP_MIN・・・(2)
という判定条件により決定される。なお、SUP_MAX、SUP_MINはそれぞれ大声相当(例えば、音圧○○dB以上)及び標準音量(例えば、音圧○○〜○○dB)相当の信号レベルを抑圧するために必要な減衰係数であり、RS_AVEmaxは大声相当の信号レベル平均値RS_AVE(n)である。上記(2)の判定条件については、サンプリング周期毎に(2)の判定条件を満たし続ける限りは、所定の遷移係数を乗ずることにより、減衰係数はSUP_MAX×RS_AVE(n)/RS_AVEmax→SUP_MINと徐々に小さくなるように変化し、SUP_MINが減衰係数の下限値として設定される。
2 スピーカ
10 音声スイッチ
11 送信側減衰器
12 受信側減衰器
13 挿入損失量制御部
14 総損失量算出部
15 挿入損失量分配処理部
20 エコーキャンセラ
21 適応フィルタ
22 減算器
30 エコーサプレッサ
Claims (10)
- マイクロホン及びスピーカと、相手側の通話端末から送られてくる受話信号をスピーカに伝送する受話側信号経路並びにマイクロホンで集音された送話信号を伝送して相手側の通話端末へ送る送話側信号経路に損失を挿入することで通話状態を受話及び送話に切り換える音声スイッチと、マイクロホンとスピーカの音響結合によって生じる音響エコーを抑制するエコーキャンセラと、ダブルトークを検出するダブルトーク検出手段とを備え、
音声スイッチは、送話側の信号経路に損失を挿入する送話側損失挿入手段と、受話側の信号経路に損失を挿入する受話側損失挿入手段と、送話側及び受話側の損失挿入手段から挿入する損失量を制御する挿入損失量制御手段とを具備し、
挿入損失量制御手段は、受話側損失挿入手段の出力点から音響エコー経路を介して送話側損失挿入手段の入力点へ帰還する経路の音響帰還利得を推定し、音響帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出する総損失量算出部と、送話信号及び受話信号を監視して通話状態を推定し、この推定結果と総損失量算出部の算出値に応じて送話側損失挿入手段及び受話側損失挿入手段の各挿入損失量の配分を決定する挿入損失量分配処理部とからなり、
総損失量算出部は、各帰還利得の推定値に基づいて閉ループに挿入すべき損失量の総和を算出して適応更新する更新モード、並びに総損失量を所定の初期値に固定する固定モードの2つの動作モードを有し、相手側通話端末との通話開始からエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間には固定モードで動作するとともに、エコーキャンセラが充分収束した後の期間には更新モードで動作してなる拡声通話装置において、
音声スイッチ又はダブルトーク検出手段と連動して送話側信号経路に所定の減衰量を挿入して残留エコーを減衰するエコーサプレッサを備え、
エコーサプレッサは、挿入損失量分配処理部が受話状態と推定している場合においては前記所定の減衰量を送話側信号経路に挿入し、挿入損失量分配処理部が受話状態と推定していない場合においては送話側信号経路に減衰量を挿入しないことを特徴とする拡声通話装置。 - エコーサプレッサは、ダブルトーク検出手段がダブルトークを検出している場合は送話側信号経路に減衰量を挿入せず、ダブルトーク検出手段がダブルトークを検出しておらず且つ挿入損失量分配処理部が受話状態と推定している場合にのみ、送話側信号経路に前記所定の減衰量を挿入することを特徴とする請求項1記載の拡声通話装置。
- エコーサプレッサは、相手側通話端末との通話開始からエコーキャンセラが充分に収束するまでの期間においては、挿入損失量分配処理部が受話状態と推定している場合にのみ、送話側信号経路に前記所定の減衰量を挿入することを特徴とする請求項2記載の拡声通話装置。
- エコーサプレッサは、送話側信号経路に前記所定の減衰量を挿入しているときに挿入損失量分配処理部が受話状態と推定しなくなった場合又はダブルトーク検出手段がダブルトークを検出した場合、送話側信号経路への前記所定の減衰量の挿入を瞬時に停止することを特徴とする請求項2又は3記載の拡声通話装置。
- エコーサキャンセラは、エコー経路の特性を適応的に同定する適応フィルタと、近端側の信号から適応フィルタの出力を減算する減算器と、ダブルトークを検出する前記ダブルトーク検出手段とを有し、ダブルトーク検出手段によりダブルトークが検出されているときには適応フィルタの係数を更新しないことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の拡声通話装置。
- 送話側信号経路において、エコーキャンセラ、音声スイッチ、エコーサプレッサの順序で各々の処理が実行されることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の拡声通話装置。
- エコーサプレッサは、前記総損失量算出部が推定する音響帰還利得に応じて前記減衰量を調整することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の拡声通話装置。
- エコーサプレッサは、受話信号の信号レベル平均値に応じて減衰量を調整することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の拡声通話装置。
- エコーサプレッサは、受話信号の信号レベルが所定のしきい値未満であるときは送話側信号経路に挿入する減衰量を所定の標準値とし、前記信号レベルがしきい値以上であるときは前記標準値よりも大きい上限値から当該標準値までの範囲内で減衰量を調整することを特徴とする請求項8記載の拡声通話装置。
- エコーキャンセラは、受話信号の信号レベル平均値を演算する信号レベル平均値演算部と、当該信号レベル平均値を用いてエコー経路の特性を適応的に同定する適応フィルタと、近端側の信号から適応フィルタの出力を減算する減算器とを有し、エコーサプレッサは、信号レベル平均値演算部で演算される信号レベル平均値を利用して減衰量を調整することを特徴とする請求項8記載の拡声通話装置。
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