JP4577665B2 - 腫瘍形成のマーカーとしてのテネイシン−cアイソフォーム - Google Patents

腫瘍形成のマーカーとしてのテネイシン−cアイソフォーム Download PDF

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Description

【0001】
(発明の分野)
本発明は、組換えヒト抗体の断片(fragments)を用いてヒト腫瘍(neoplasias, 新生物)形成を非常に特異的に同定することのできる診断方法と、それら断片と、それら断片の結合体(conjugates)とに関する。本発明はまた、治療的に有用な製剤を調製するときに、それらの断片及び結合体を使用することにも関する。
【0002】
(当該技術の状況)
腫瘍が成長する間、正常組織の細胞外マトリックス(以下「ECM」という)(腫瘍はECMにおいて成長する)は、新たな成分の合成及びタンパク質減成(proteolytic degradation)の諸過程によって再構築される(remodelled, 改造される)。
腫瘍のECM成分は、量的且つ質的な面で正常組織のECM成分と相違する。そして、このECM成分は、腫瘍の発育・分化における主要な役割を果たす脈管形成の間、腫瘍の成長と発育・分化を助ける条件を創り出す一因となる。
【0003】
テネイシン−C(以下「TN−C」という)は、ジスルフィド結合によって連結された6個の類似サブユニットから成る糖タンパク質である。それは、単一遺伝子によってコードされ(coded)、単一のプロモーター(促進因子)によって調節される。
「III型フィブロネクチンドメイン」(以下「FNIII」と呼ぶ)と相同の9個のタンパク質ドメイン(domains)は、選択的スプライシング(alternative splicing)として知られている機構によって、ヒトTN−CのmRNAの中に含ませるか、又はその中から取り除くことが可能であり、これらタンパク質ドメインは、種々のタンパク質アイソフォーム(isoform, イソ型)を生じさせる。
【0004】
TN−Cアイソフォームは成人の正常組織の中に豊富に存在すること、及び上記の9個のドメインのほとんど又は全てを含有するTN−Cアイソフォームは腫瘍組織中に非常に広く発現される(expressed)ことも知られている。
現在入手可能な、TN−Cアイソフォームを同定するのに適した試薬は、それだけではヒトに使用するのが適切でないマウスのモノクローナル抗体(例えば、免疫シンチグラフィー)であり;更に、それら試薬は、腫瘍組織及び健全な組織の中に存在するアイソフォームと無差別的に反応する。
【0005】
従って、腫瘍組織中に単独で存在するアイソフォームの同定を可能にする方法と試薬とを開発することは、非常に重要であることは明らかである。それらを開発することによって、実際、非常に正確で特異性のある診断が可能となり、同時に、薬剤又はもう1つの作用因子(effector)が、治療目的で腫瘍のみに到達することが可能となる。
【0006】
ドメインCを含有するヒトTN−Cアイソフォーム(以下「cTN−C」という)は、脈管構造において、高い段階のアストロサイトーマ増殖性細胞(astrocytoma proliferating cells)(第III期)及びグリオブラストーマ(glioblastoma, 多形性神経膠芽腫)の近辺に大きく発現される。当該アイソフォームはまた、ヒトの肺腫瘍の脈管構造中に広く発現されるが、それらアイソフォームは、通常の成人組織のいかなる組織にも検出されない。
【0007】
従って本発明は、TN−CのcTN−Cアイソフォームの存在を決定することに基づいて、生体内(in vivo)及び生体外(in vitro)における腫瘍組織を同定する方法に関する。
本発明はまた、cTN−C及びそれの結合体を認識することのできるリガンドにも関する。
本明細書において、用語「リガンド(ligands)」は、抗体;又はそれらの断片(fragments, フラグメント);又は他のあらゆる分子であってcTN−Cを認識することができ、それ自体がcTN−Cと結合することのできる分子;を意味するものとして使用する。
【0008】
特に、本発明による「リガンド」は、組換えヒト抗体の断片であり、一層詳しくは、scFv断片である。実際、scFv断片としての、ヒト抗体の小さい断片は、従来の免疫グロブリンと比較して、肝臓には蓄積されず、免疫性ではなく、組織内への一層優れた浸透を示す。
【0009】
本発明による有用な結合体は、既知技術により、一定の診断目的及び/又は治療目的に適した分子に、cTN−Cのためのリガンドを生化学的又は遺伝的に結合させることによって得ることができる。リガンドとの結合に適した分子は、例えば、放射性同位元素、蛍光物質、サイトカイン、毒素、光線感作物質、凝塊形成剤等である。
【0010】
本発明による結合体を造るためには、上述のリガンド及びペプチド、又は他の非タンパク性分子を使用することができる。
本発明による、組換えヒト抗体scFvによって表わされるリガンドであって、その配列が表1(SEQ.ID NO.1)に記される該リガンド(以下「TN11」という)は、とりわけ興味深い。
【0011】
Figure 0004577665
Figure 0004577665
Figure 0004577665
【0012】
(実験の部)
「長い」TN−Cアイソフォームに対する抗体断片の分離
ヒトscFvのファージ表示(phage display)ライブラリーは、抗原として、選択的スプライシング(alternative splicing, 択一的スプライシング)にかけられたFNIIIドメインを含有する「長い(long)」TN−C変異体を用いて選定した。前記の選定によって得られた細菌コロニーの培養基は、抗原として、選択的スプライシングにかけられた「短い(short)」FNIIIドメインを全く持たないか又は「長い」FNIIIドメインを全て含有するTN−C変異体を使用するELISA技術によって分析した。
この研究によって、TN−Cの「長い」形態のための特異性抗体を生成するクローンを同定することが可能となった。前記クローンの細菌培養の上澄み液からの、TN11と称するscFvは、(選択的スプライシングにかけられたFNIIIドメインの全てを含有する)組換え断片A〜Dとセファロース(Sepharose)でのカラム免疫クロマトグラフィー(immunochromatography)によって精製した。
【0013】
TN11は、免疫ブロッティング(immunoblotting)技術によって更に特徴付けられる。この技術によると、「長い」TN−C及び「短い」TN−Cと、ヒトTN−Cの種々のドメインを含有する、種々の組換えタンパク質及び融合タンパク質(recombinant and fusion proteins)(TN A−D、TN B−D、TN C、TN B、λTN27及びλTNBC)との特異反応の評価が可能となる(図1A)。TN11は、[選択相(selection phases)の間のELISA技術によって既に見出されている]「長い」形態のTN−Cを認識するだけでなく;ドメインを含有する全てのタンパク質断片と特異反応を生じる;ということが、前記技術によって証明される(図1B、C)。これは、TN11によって認識されたエピトープがTN−CのドメインCの内部に位置しているという証拠であった。類似の諸研究によって、TN11は正常ヒト繊維芽細胞の培養基から精製されたTN−Cとは反応しないことが証明された。なぜなら、前記の細胞によって生成されるTN−CはドメインCを含有しないからである。
【0014】
正常ヒト繊維芽細胞の培養基(GM−6114、ATCC、ロックビル(Rockville),MD,米国);黒色腫由来の細胞(SKMEL−28、ATCC、ロックビル,MD,米国);並びに、ヒト・グリオブラストーマ及びヒト髄膜腫の組織試料;から抽出された全RNAについて、次の諸プライマー(primers)を使用して、RT−PCR実験を行った:
(ヒトTN−C配列の塩基4542〜4571)5'GCTACCCCCTAGTACTGATTTTATTGTCTA(SEQ.ID NO.3);
(相補的配列、塩基5028〜5047)5'TTTCCAGTGGCTCAGACTGC(SEQ.ID NO.4);
(相補的配列、塩基5322〜5345)5'CTGGTCTGAGTCTTGGTTCCGTCC(SEQ.ID NO.5)。
【0015】
TN−CのドメインCは、細胞GM−6114及びSKMEL−28の中にも黒色腫の中にも存在しないが、ヒト・グリオブラストーマ断片から精製した、TN−CのmRNAの中に存在することが、RT−PCR実験により証明された。
【0016】
成人及び胎児の正常ヒト組織由来のmRNAと、ヒトTN−C配列の270の塩基(4630〜4899)を含有するcDNAプローブとを用いて、ノーザンブロット分析(Northern blotting analyses)を行い、それによって、このドメインのmRNAは胎児組織(脳、肝臓、腎臓)においてのみ発現し、成人組織のmRNA中には存在しないことが証明された(図2)。
精製済み抗体TN11の「長い」TNに対する結合親和性(binding bond affinity)は、ビアコア(BIAcore)を用いた相互作用分析によって決定した。解離定数は1.3×10-10であることが分かった。
【0017】
TN−CのドメインCに対して特異的であるTN11を用いて、免疫組織化学分析を行った。この分析によって、ドメインCは正常成人組織(normal adult tissues)中に見出だせないことが確認された。逆に言えば、全TN−Cの大きな存在がある。これは、全てのヒトTN−Cアイソフォームに対して特異的なモノクローナル抗体BC−4との反応によって立証される。なぜなら、このモノクローナル抗体BC−4は、ヒトTN−C分子の一定領域のエピトープを認識するからである。
更に、調べたグリオブラストーマのほとんど全てのもの(高度に陽性な腫瘍の15症例のうち14症例)は非常に高いレベルのドメインCを発現することも分かった(表2及び図3)。特に、このTN−Cアイソフォームの存在は主として、腫瘍細胞巣のストロマ(図3A、B、C、E及びG);並びに増殖細胞(図3F);の中の細胞増殖活性の高い領域の脈管構造の近辺において同定された。逆に言えば、骨髄腫23症例のうち2症例は脈管構造の近辺においてのみわずかに陽性であった(表2及び図4)ことを除けば、脳の他の腫瘍では陽性反応は全く生じなかった。
また、肺腫瘍切片中のcTN−Cの大きな存在も、とりわけ、脈管構造の近辺において、観察された。
【0018】
グリオブラストーマのクリオスタット切片の現場雑種形成(in situ hybridisations) (図6A及びB)は、cTN−Cに対して特異的なDIG標識cRNAプローブを用いて行った(図5)。得られた結果によって、cTN−Cアイソフォームは腫瘍細胞によって産生されるが、全ての腫瘍細胞によって産生される訳ではないことが分かる。
【0019】
また、脈管構造中におけるcTN−Cの発現も、(SK−MEL−28細胞を使用した)ヌード・マウスでの、ヒト黒色腫の実験モデルで証明された。ヒト黒色腫キャリヤのヌード・マウスに放射能標識scFv TN11を注入した。それによって、腫瘍の脈管構造中においてのみ抗体特異蓄積が証明された。
結論として、TN−CのcTN−Cアイソフォームが存在することの決定は、種々のタイプの腫瘍を診断するための効果的な方法である。更に、腫瘍組織中における前記アイソフォームの存在もまた、治療目的に有用である場合がある。
【0020】
【表1】
Figure 0004577665
【0021】
全ての腫瘍は、scFv TN12に対し高度に陽性であった。scFv TN12は、全てのTN−Cアイソフォームを同定する。TN11は、ドメインCを含有するTN−Cアイソフォームのみを同定する。
(1) この陽性症例は、幾つかの脈管構造においてのみ陽性を呈した。
(2) この陽性症例は、変異(transition)髄膜種であり、幾つかの脈管構造においてのみ陽性を呈した。
(3) 7つの陽性症例のうち3症例は、結合組織において、幾つかの脈管構造において陽性を呈し、更に3症例は、幾つかの脈管構造においてのみ陽性を呈した。
(4) 3つの陽性症例では、染色がわずかに認められた。
【0022】
【配列表】
Figure 0004577665
Figure 0004577665
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【図面の簡単な説明】
【図1】 図1AはヒトTN−Cのサブユニットの(ドメインの)構造モデルである。楕円及び正方形の記号はそれぞれ、EGF様及びFN様の繰返し(repeats, 反復)を表わす。また、アミノ終末ボタン及びフィブリノーゲン様終末COOHボタンも示す。A1からDまでのFN様繰返しには影を付けてある。この繰返しの発現は、プレ−mRNAの選択的スプライシングによって調節される。また、図の上部には、使用した、TN−C−β−ガラクトシダーゼの融合タンパク質又は組換えタンパク質を示す。矢印は、各々組換え抗体又はモノクローナル抗体のエピトープの位置を示す。Λは連続性を示す。
図1Bはクーマシーブルーを用いて着色した(ドメインA1〜Dを含有する)「長い」組換えタンパク質TN−C及び(ドメインA1〜Dを含有しない)「短い」組換えタンパク質TN−Cの、ドデシル硫酸ナトリウム(Sodium Dodecyl Sulphate)(4〜18% SDS PAGE)中での電気泳動;並びに、scFv TN11及びTN12を用いて着色した免疫ブロット(immunoblots, イムノブロット)である。
図1CはscFv TN11及びTN12で着色した、種々の融合タンパク質及び組換えタンパク質(A)の免疫ブロットである。左側に記す数値は、(キロドルトン単位の)基準分子質量を示す。
【図2】 (1)心臓、(2)脳、(3)胎盤、(4)肺、(5)肝臓、(6)骨格筋、(7)腎臓及び(8)膵臓の成人ヒト組織;(1)脳、(2)肺、(3)肝臓及び(4)胎盤の胎児ヒト組織;から得られたポリ(A)に富むRNAのノーザンブロット(Northern blots)である。このノーザンブロットは、本明細書中に記述される、cTN−Cアイソフォームに対して特異的であるcDNAプローブ;全てのTN−Cアイソフォームを認識するHT11プローブ;及びブロット規格化のためのヒトG3PDHのcDNA;を用いて得られる。左側の数値は、(kb単位の)基準測定値を示す。
【図3】 グリオブラストーマの切片の免疫組織化学分析であり、A及びBはscFv TN11を用いたもの;C、E、F及びGはscFv TN11(赤色)及びmAb KI67(褐色)を用いて得られる二重染色法によるもの;DはscFv TN11で染色された肺ガンの大脳転移の切片である。バー(bar)=10μ。
【図4】 乳房の浸潤性導管ガン(invasive ductal carcinoma)の連続切片の免疫組織化学分析であり、A及びCはscFv TN12を用いたもの;B及びDはscFv TN11を用いたもの;並びに、EはscFv TN12を用い、FはscFv TN11を用いて染色した髄膜種の連続切片もの;である。バー=10μ。
【図5】 現場(in situ)雑種形成試験に使用したcRNAプローブの特異性のサザンブロット(Southern blot)によるデモンストレーションである。底部:臭化エチジウムを用いたアガロース・ゲルの染色; 1:TNFNALL(これは、ドメイン2(III型)から、スプライシングにかけたドメインを含有するドメイン7(III型)までのヒトTN−CのDNAから成る); 2:TNFN1−8(TNFNALLの配列と同一であるが、スプライシングにかけたドメインを含有しない); 3:全TNEGF様ドメイン; 4:ドメインD(III型); 5:ドメインC(III型); 6:ドメイン1(III型); 7:全TNEGF様ドメイン8〜10; 8:基準。頂部:上述のものと同一の断片のサザンブロットであって、DIG標識プローブを用いて交雑された(hybridised, 雑種形成された)ものである。右側の数字は測定値(kb単位)である。
【図6】 ドメインCのDIG標識プローブを用いた、ヒト・グリオブラストーマのクリオスタット切片(cryostat sections)に関する現場雑種形成試験の2倍拡大図である。陽性信号は、大核(large nucleus)を持つ幾つかの腫瘍細胞においてのみ目に見える。

Claims (9)

  1. ドメインCを含有するヒトTN−Cアイソフォームを同定することのできるリガンド。
  2. 抗体及びそれらの断片及び同族の結合体;又は他のあらゆる分子であって、ドメインCを含有するヒトTN−Cアイソフォームを同定することができ、それ自体が、ドメインCを含有するヒトTN−Cアイソフォームと結合することのできる該分子;である、請求項1記載のリガンド。
  3. scFv又はそれの断片及び同族の結合体である、請求項2記載のリガンド。
  4. (SEQ.ID NO.1とも呼ぶ)配列:
    Figure 0004577665
    Figure 0004577665
    Figure 0004577665
    を有する組換えヒト抗体の断片である、請求項3記載のリガンド。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリガンドと;放射性同位元素、蛍光物質、サイトカイン、毒素、光線感作物質、凝塊形成剤等から成る群から選ばれる1種の分子と;から成る結合体であって、診断及び/又は治療の目的で使用することのできる上記結合体。
  6. 組織及び生物流体の中のTN−CのcTN−Cアイソフォームを決定するための診断試薬を調製するために、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリガンドを使用する方法。
  7. 組織及び生物流体の中のTN−CのcTN−Cアイソフォームを決定するための診断試薬を調製するために、請求項5に記載の結合体を使用する方法。
  8. ヒト病理を治療するための製剤を調製するために、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリガンドを使用する方法。
  9. ヒト病理を治療するための製剤を調製するために、請求項5に記載の結合体を使用する方法。
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