JP4576948B2 - ラジオ付液晶表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、テレビジョン放送の受信とラジオ放送の受信とを行うことが可能なラジオ付液晶表示装置に関するものである。
従来、放送電波を受信して映像や音声を出力する受信装置を構成する金属部品にアンテナ端子を接続し、同金属部品をアンテナとして代用するように構成された受信装置が知られている(例えば、特許文献1〜4参照)。このような受信装置によれば、棒状アンテナ等のアンテナが不要となり、製造コストを低減させることが可能となる。
特開昭63−033016号公報 特開平6−178233号公報 特開平9−153726号公報 特開2003−060422号公報
しかしながら、上述した特許文献1〜4に記載の受信装置では、指向性が偏っており、あらゆる方向からの放送電波に対して優れた受信感度を有するものではなかった。また、特許文献2に記載の受信装置は、ブラウン管を具備するCRTテレビジョン受像機であるため、ブラウン管の近傍にアンテナとしての金属部品を配置した場合には、アンテナからの磁界により表示画像が影響を受けてしまうという問題があった。
本発明は、かかる実情に鑑み、指向性の範囲が広く、あらゆる方向からの放送電波に対して受信感度が良好なラジオ付液晶表示装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、映像が表示される液晶表示部と、音声が出力されるスピ−カと、テレビジョン放送電波に基づく映像を上記表示部に表示させる処理を行うテレビ部と、FMラジオ放送電波に基づく音声を上記スピ−カに出力される処理を行うラジオ部と、上記テレビ部および/またはラジオ部に接続されたアンテナ端子とを具備するラジオ付液晶表示装置において、上記液晶表示部は、少なくとも液晶パネルの周面を被覆するように設けられた金属ケ−スと、上記液晶パネルの背面側を被覆する金属製の裏面シャ−シと、上記金属ケ−スと上記裏面シャ−シとを絶縁する絶縁部材とを具備し、上記アンテナ端子は、上記金属ケ−スに接続されている構成としてある。
記構成において、ラジオ付液晶表示装置は、映像が表示される液晶表示部と、音声が出力されるスピ−カと、テレビジョン放送電波に基づく映像を上記液晶表示部に表示させる処理を行うテレビ部と、ラジオ放送電波に基づく音声を上記スピ−カに出力させるラジオ部と、上記テレビ部および/または上記ラジオ部に接続されたアンテナ端子とを具備している。また、上記液晶表示部は、少なくとも液晶パネルの周面を被覆するように設けられた金属ケ−スを具備している。
そして、上記アンテナ端子が、上記金属ケ−スに接続されている。このように構成することにより、上記アンテナ端子に接続された上記金属ケ−スをアンテナとして代用することが可能となる。さらに、上記金属ケ−スは、液晶パネルの周面全体に設けられているため、液晶パネルの周囲の全方向に指向性を有することとなる。その結果、あらゆる方向からの放送電波に対して受信感度が良好なラジオ付液晶表示装置とすることが可能となる。
また、上記液晶パネルの背面側を被覆する金属製の裏面シャ−シを具備する構成としてある。
よって、液晶パネルの周囲の全方向のみならず、後方側にも指向性を持たせることが可能となる。
また、上記金属ケ−スと裏面シャーシと絶縁する絶縁部材を具備する構成としてある。
よって、上記裏面シャーシのみをアンテナとして代用させることが可能となる。
また、上記ラジオ部が、上記アンテナにより受信されるFMラジオ放送電波に基づく音声を上記スピ−カに出力させる構成としてある。
よって、高品質のラジオ放送を出力することが可能となる。
本発明では、あらゆる方向からの放送電波に対して受信感度が良好なラジオ付液晶表示装置とすることが可能となる。
また、液晶パネルの周囲の全方向のみならず、後方側にも指向性を持たせることが可能となる。
また、上記裏面シャーシのみをアンテナとして代用させることが可能となる。
また、高品質のラジオ放送を出力することが可能となる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)第1実施形態:
(2)第2実施形態:
(3)各種変形例:
(4)まとめ:
(1)第1実施形態:
以下、本発明の第1実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置を模式的に示す外観図である。同図において、ラジオ付液晶表示装置10の本体の前面側を示しており、後述する液晶表示部20(図示せず)の表示画面11が略中央に設けられている。
また、本体の右側には、上から順に、スピ−カ16、選局スイッチ12、チュ−ナ切替スイッチ13、ボリュ−ムスイッチ14がそれぞれ設けられている。スピ−カ16は、テレビジョン放送電波、または、FMラジオ放送電波の受信中に、放送電波に基づく音声を出力するためのものである。また、選局スイッチ12は、テレビジョン放送またはFMラジオ放送の受信中に選局を行うためのものである。また、チュ−ナ切替スイッチ13は、テレビジョン放送およびFMラジオ放送のいずれか一方を受信する切替を行うためのものである。さらに、ボリュ−ムスイッチ14は、スピ−カ16から出力される音量を調節するためのものである。なお、上述した選局スイッチ12、チュ−ナ切替スイッチ13およびボリュ−ムスイッチ14を総じてスイッチ部15ということとする。
図2は、図1に示したラジオ付液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。同図において、ラジオ付液晶表示装置10は、アンテナ端子22に接続された金属ケ−ス20bを具備している。この金属ケ−ス20bは、詳しくは後に図面(図4)を用いて説明するが、液晶表示部20を構成するものであり、液晶表示部20における液晶パネル20a(図示せず)の周面を被覆するように設けられるものである。第1実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置10では、アンテナ端子22に接続された金属ケ−ス20bがアンテナとして機能するのである。アンテナとしての金属ケ−ス20bから受信したテレビジョン放送電波は、アンテナ端子22を介して、テレビ部24を構成するテレビチュ−ナ24aに供給される。テレビチュ−ナ24aでは、後述するマイクロコンピュ−タ23からの選局制御信号を受けて、入力されたテレビジョン放送電波から所望の周波数帯の放送電波を抽出することにより、複数の受信チャンネルのなかから一の受信チャネルを選択する。
テレビチュ−ナ24aの出力は、テレビ部24を構成する映像再生回路24bに供給される。映像再生回路24bは、アナログI/F、復調回路、NTSCデコ−ダ等を含み、テレビチュ−ナ24bから入力された映像信号に対して各種の処理を行う。映像再生回路24bにて処理が行われた映像信号は、液晶表示部20に入力され、液晶表示部20には、同映像信号に基づく映像が表示される。
一方、FMラジオ放送の受信中には、金属ケ−ス20bから受信したFMラジオ放送電波は、アンテナ端子22を介して、ラジオ部を構成するFMチュ−ナ25aに供給される。FMチュ−ナ25aでは、図1に示した選局スイッチ12の操作に基づいて出力されるマイクロコンピュ−タ23からの選局制御信号を受けて、同操作に対応する周波数帯の放送電波を抽出する。FMチュ−ナ25aの出力は、ラジオ部25を構成する音声再生回路25bに供給される。音声再生回路25bは、復調回路、増幅回路等を含み、FMチュ−ナ25aから入力された音声信号に対して各種の処理を行う。音声再生回路25bにて処理が行われた音声信号は、スピ−カ16に入力され、スピ−カ16には、同音声信号に基づく音声が出力される。
上述したテレビチュ−ナ24aおよび映像再生回路24bからなるテレビ部24、並びに、FMチュ−ナ25aおよび音声再生回路25bからなるラジオ部25bは、それぞれマイクロコンピュ−タ23に接続されている。マイクロコンピュ−タ23は、CPU、ROM、RAM等を具備し、スイッチ部15の操作に応じてテレビ部24およびラジオ部24の動作を主導的に制御する。具体的には、例えば、チュ−ナ切替スイッチ13が、テレビからラジオに切り替えられたことを受けて、受信されたFMラジオ放送電波がFMチュ−ナに入力されるように切り替えるとともに、同放送電波に基づく音声をスピ−カ16に出力させるための各種の処理をラジオ部25に行わせる。
図3は、図2に示した液晶表示部を模式的に示す分解斜視図である。同図において、液晶表示部20は、液晶パネル20aと、金属ケ−ス20bと、裏面シャ−シ20cと、絶縁シ−ト20dとからなる。液晶パネル20aは、液晶とスペ−サとからなる液晶層、透明電極、R、G、Bの3色のカラ−フィルタ、偏光板およびバックライト等を具備する構成となっている。金属ケ−スは、液晶パネル20aの周面を覆うように設けられ、また、液晶パネル20aに表示される画像を前方より視認可能とするための窓部がケ−スされている。この金属ケ−ス20bは、上述したアンテナ端子22と接続され、放送電波を受信するアンテナとして機能する。
また、裏面シャ−シ20cは、金属製であり、液晶パネル20aの裏側(図3においては上側)に設けられる。裏面シャ−シ20cの左右両側部には、絶縁シ−ト20dが設けられる。この絶縁シ−ト20dは、液晶表示部20が組み立てられたときに、裏面シャ−シ20cの左右両側部と、金属ケ−ス20bの内側の左右両側部との間に介装されるものであり、裏面シャ−シ20cと金属ケ−ス20bとを絶縁するためのものである。この絶縁シ−ト20dが介装され、金属ケ−ス20bと裏面シャ−シ20cとが絶縁されることにより、アンテナ端子22と接続された金属ケ−ス20bのみがアンテナとしての機能を有することとなる。
図4は、アンテナ端子22が金属ケ−ス20bに接続されている様子を示す斜視図である。同図において、液晶表示部20の裏面シャ−シ20cには、回路基板31、32が設けられている。この回路基板31、32には、図2に示した各部、各回路が配設される。また、回路基板31には、図2に示したアンテナ端子22が設けられており、このアンテナ端子22は、リ−ド線27を介して金属ケ−ス20bと接続されている。具体的には、アンテナ端子22に接続されたリ−ド線27の端部が取付金具28により金属ケ−ス20bの周面に固定されている。また、図3に示したように、金属ケ−ス20bは、絶縁シ−ト20dにより金属製の裏面シャ−シ20cと絶縁されている。これにより、アンテナ端子22と接続された金属ケ−ス20bのみがアンテナとして機能する。
図5は、アンテナとして機能する金属ケ−スが設けられた液晶表示部の指向性を示す正面図であり、図6は、図5に示した液晶表示部の側面図である。図5、図6に示すように、第1実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置10では、液晶表示部20の周囲の全方向に指向性を有することとなる。すなわち、液晶表示部20の周囲のいずれの方向からの放送電波に対しても良好な受信感度を実現することが可能となる。
(3)第2実施形態:
以下に説明する第2実施形態では、液晶表示部を構成する金属ケ−スと裏面シャ−シとが絶縁されていない構成としてある。
図7は、第2実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置が具備する液晶表示部を模式的に示す分解斜視図であり、図8は、図7に示した液晶表示部の側部の指向性を示す図である。図7では、図3に示した絶縁シ−ト20dが省略されている。これにより、液晶表示部20が組み立てられた際に、金属ケ−ス20dと金属製の裏面シャ−シ20cとが接することとなる。その結果、図4と同様に、アンテナ端子22が金属ケ−ス20dに接続された場合には、金属ケ−ス20dと、金属ケ−ス20dと接する裏面シャ−シ20cとの両方がアンテナとして機能することとなる。金属ケ−ス20cに加えて裏面シャ−シ20cがアンテナとしての機能を有することにより、図8に示すように、液晶表示部20の後方部分に指向性を持たせることが可能となる。
(4)各種変形例:
上述した実施形態では、アンテナ端子に接続されたリ−ド線を、取付金具を用いて金属ケ−スの周面に固定することによりアンテナ端子を金属ケ−スと接続する場合について説明したが、本発明において、アンテナ端子と金属ケ−スとの取り付け方法については特に限定されるものではなく、例えば、アンテナ端子に接続されたリ−ド線を半田により金属ケ−スの周面に固定する方法を用いてもよい。
また、実施形態では、ラジオ部が、FMラジオ放送電波に基づく音声信号を生成するものである場合について説明したが、上記ラジオ部は、AM放送電波に基づく音声信号を生成可能なように構成されていてもよく、FMラジオ放送電波とAM放送電波の両方に対応しているものであってもよい。
以上説明したように、実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置10によれば、アンテナ端子22に接続されたリ−ド線27の先端部が、取付金具28により金属ケ−ス20cの周面に固定されることにより、アンテナ端子22と金属ケ−ス20cとが接続されているため、金属ケ−ス20cによりテレビジョン放送電波やFMラジオ放送電波を受信することができる。すなわち、金属ケ−ス20cをアンテナとして代用することが可能となるのである。さらに、金属ケ−ス20cは、液晶パネル20aの周面全体に設けられているため、液晶パネル20aの周囲の全方向に指向性を持たせることが可能となる。その結果、あらゆる方向からの放送電波に対して受信感度が良好となる。
第1実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置を示す外観図である。 ラジオ付液晶表示装置の概略構成を示すブロック図である。 液晶表示部を模式的に示す分解斜視図である。 アンテナ端子が金属ケ−スに接続されている様子を示す斜視図である。 液晶表示部の指向性を示す正面図である。 図5に示した液晶表示部の側面図である。 第2実施形態にかかるラジオ付液晶表示装置の液晶表示部を模式的に示す分解斜視図である。 図7に示した液晶表示部の側部の指向性を示す図である。
符号の説明
10…ラジオ付液晶表示装置
11…表示画面
12…選局スイッチ
13…チュ−ナ切替スイッチ
14…ボリュ−ムスイッチ
15…スイッチ部
20…液晶表示部
20a…液晶パネル
20b…金属ケ−ス
20c…裏面シャ−シ
22…アンテナ端子
23…マイクロコンピュ−タ
24…テレビ部
24a…テレビチュ−ナ
24b…映像再生回路
25…ラジオ部
25a…FMチュ−ナ
25b…音声再生回路
27…リ−ド線
28…取付金具

Claims (1)

  1. 映像が表示される液晶表示部と、音声が出力されるスピ−カと、テレビジョン放送電波に基づく映像を上記表示部に表示させる処理を行うテレビ部と、FMラジオ放送電波に基づく音声を上記スピ−カに出力される処理を行うラジオ部と、上記テレビ部および/またはラジオ部に接続されたアンテナ端子とを具備するラジオ付液晶表示装置において、
    上記液晶表示部は、少なくとも液晶パネルの周面を被覆するように設けられた金属ケ−スと、
    上記液晶パネルの背面側を被覆する金属製の裏面シャ−シと、
    上記金属ケ−スと上記裏面シャ−シとを絶縁する絶縁部材とを具備し、
    上記アンテナ端子は、上記金属ケ−スに接続されていることを特徴とするラジオ付液晶表示装置。
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JP2004180209A (ja) * 2002-11-29 2004-06-24 Toshiba Corp 高周波受信装置

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