JP4575176B2 - 排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法及び発電設備の保全計画支援方法 - Google Patents

排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法及び発電設備の保全計画支援方法 Download PDF

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Description

本発明は、排熱回収ボイラに係わり、特に、コンバインドサイクル発電設備を対象とした発電設備に関する。
コンバインドサイクル発電設備は、ガスタービンと蒸気タービンの両方で発電を行うものである。ガスタービンは、取り込んだ大気を圧縮機により圧縮して圧縮空気を生成し、この圧縮空気を用いて燃焼器で燃料を燃焼して燃焼ガスを生成し、この燃焼ガスによってタービンを回転させて発電を行う。そして、ガスタービンの排気ガス(排熱)を利用して排熱回収ボイラで高温・高圧の蒸気を生成し、この蒸気を蒸気タービンの回転動力に使用する。
ところで、ガスタービンは、大気取り込みの際に大気中の塵芥をフィルタ等で取り除いているが、取り除きれない塵芥が侵入して圧縮機翼に付着し、圧縮機効率が徐々に低下して発電効率が低下するため、洗浄作業をしばし行う必要がある。この洗浄作業の実施時期を判定するものとして、従来例えば、圧縮機吸い込み空気温度と入口案内翼開度の影響を補正により差し引いた補正圧縮機効率を算出し、この補正圧縮機効率と前回洗浄後の圧縮機効率初期値とを比較して洗浄時期を判定する方法が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−296453号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような改善の余地があった。
すなわち、上記従来技術では、圧縮機効率の低下量からガスタービンの圧縮機の洗浄時期を判定するようになっており、言い換えれば圧縮機の汚れの度合いが一定に達したときを洗浄時期と判定するようになっている。そのため、洗浄作業に要する作業費負担、洗浄中の発電設備停止による発電損失、及び洗浄作業によって圧縮機効率が回復したときの運転費用(例えば燃料費用等)軽減を考慮したトータルコスト(言い換えれば、コスト対効果)の観点では、洗浄時期が最適になるとは限らなかった。また例えばガスタービン、排熱回収ボイラ、及び蒸気タービンで構成されたコンバインドサイクル発電設備において、圧縮機効率のようにガスタービンの性能のみに関連するパラメータから洗浄時期を判定すると、蒸気タービンの影響が考慮されないので、洗浄時期が最適になるとは限らなかった。
またコンバインドサイクル発電設備では、例えばガスタービン性能が低下すると、ガスタービン出力は低下するものの、発生熱量から動力への変換量が減少してガスタービンの排気ガス温度が上昇するため、排熱回収ボイラで生成する蒸気量が増加し、これによって蒸気タービン出力は増加する。すなわち、ガスタービンの性能変化に対し、ガスタービン出力と蒸気タービン出力は相反する挙動を示す。また、コンバインドサイクル発電設備は、ガスタービン、蒸気タービン、及び発電機が1つの軸で連結した1軸型のものが多く、このような場合に計測できるのは発電設備の総合出力であり、ガスタービンと蒸気タービンの出力はそれぞれ計測できなかった。これらの理由から、ガスタービン性能が回復した場合のガスタービン出力及び蒸気タービン出力を合わせた発電設備の総合出力への影響、しいては運転費用の軽減額を求めることは困難であった。
したがって、トータルコストを抑えた保全作業の最適な実施時期を判定するためには、ガスタービン、排熱回収ボイラ、及び蒸気タービンのうち少なくとも1つの機器特性をパラメータに含めた発電設備全体の物理モデルを構築しなければならず、ガスタービンの物理モデル、排熱回収ボイラの物理モデル、及び蒸気タービンの物理モデルを連携する必要があった。すなわち、ガスタービンの物理モデルの出力値(排気ガスの状態量)が排熱回収ボイラの物理モデルに入力され、この排熱回収ボイラの物理モデルの出力値(発生蒸気の状態量)がガスタービンの物理モデルに入力されるように、排熱回収ボイラの物理モデルを構築する必要があった。
本発明の目的は、導入される排気ガスの状態量から発生蒸気の状態量を推定することが可能な排熱回収ボイラの物理モデルを構築し、これによってコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを確立することができる排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法及び発電設備の保全計画支援方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービンから導入される排気ガスの状態量より発生蒸気の流量、圧力、及び温度を推定する排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法であって、演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量は任意の初期値とし、この発生蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順とを有する。
(2)上記目的を達成するために、本発明は、ガスタービンから導入される排気ガスの状態量より発生蒸気の流量、圧力、及び温度を推定する排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法であって、演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量及び高圧スプレイの水噴射流量は任意の初期値とし、これら発生蒸気の流量及び前記高圧スプレイの水噴射流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順と、発生蒸気の温度の計算値と前記高圧スプレイによって制御される所定の設定値との偏差が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における前記高圧スプレイの水噴射流量を補正する第3の演算手順とを有する。
(3)上記目的を達成するために、本発明は、排熱回収ボイラの物理モデルを介しガスタービンの物理モデル及び蒸気タービンの物理モデルを連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを用いて、発電設備の保全作業が行われたときの機器特性の回復による運転費用の軽減額を演算し、これによって保全作業が行われないことによる運転費用の累積損失額を演算し、この累積損失額と保全費用額とを比較して保全作業の実施時期を判定する発電設備の保全計画支援方法であって、前記排熱回収ボイラの物理モデルは、演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量は任意の初期値とし、この発生蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順とを有する。
(4)上記目的を達成するために、本発明は、排熱回収ボイラの物理モデルを介しガスタービンの物理モデル及び蒸気タービンの物理モデルを連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを用いて、発電設備の保全作業が行われたときの機器特性の回復による運転費用の軽減額を演算し、これによって保全作業が行われないことによる運転費用の累積損失額を演算し、この累積損失額と保全費用額とを比較して保全作業の実施時期を判定する発電設備の保全計画支援方法であって、前記排熱回収ボイラの物理モデルは、演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量及び高圧スプレイの水噴射流量は任意の初期値とし、これら発生蒸気の流量及び前記高圧スプレイの水噴射流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順と、発生蒸気の温度の計算値と前記高圧スプレイによって制御される所定の設定値との偏差が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における前記高圧スプレイの水噴射流量を補正する第3の演算手順とを有する。
本発明によれば、コンバインドサイクル発電設備の物理モデルを確立することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の対象となるコンバインドサイクル発電設備の機器構成を表す概略図であり、図2は、本発明の対象となる排熱回収ボイラの構成を一例として表す概略図である。
これら図1及び図2において、コンバインドサイクル発電設備は、被圧縮空気(大気)を圧縮する圧縮機1、この圧縮機1からの圧縮空気と燃料とを混合して燃焼する燃焼器2、この燃焼器2からの燃焼ガス(圧縮・加熱された空気)が膨張して回転駆動するタービン(膨張機)3を備えたガスタービン4と、このガスタービン4の回転軸に連結されるとともに復水器5を備えた蒸気タービン6と、これらガスタービン4及び蒸気タービン6で発生した回転動力によって駆動する発電機7と、ガスタービン4からの排気ガス(膨張仕事を終えた燃焼ガス)と配管8を介し復水器5から回収した水とを熱交換して蒸気(本実施形態では、圧力及び温度がそれぞれ異なる低圧主蒸気と高圧主蒸気)を生成し、それら低圧主蒸気及び高圧主蒸気を配管9,10を介し蒸気タービン6に供給する排熱回収ボイラ11とで構成されている。なお、蒸気タービン6で利用された蒸気は、復水器5で冷却されて水に戻され、再び排熱回収ボイラ11に回収されるようになっており、蒸気タービン6、復水器5、及び排熱回収ボイラ11の間で循環するようになっている。
排熱回収ボイラ11は、ガスタービン4から導入された排気ガスが略水平方向に(図2中右側から左側へ)流れるダクト通路12を備えており、このダクト通路12内には、排気ガスのボイラ入口側(図2中右側)からボイラ出口側(図2中左側)に向かって、高圧二次過熱器13、高圧一次過熱器14、高圧蒸発器15、高圧節炭器16、低圧蒸発器17、及び低圧節炭器18と呼ばれる複数の熱交換器(詳細は図示しないが、例えば蒸気又は水が流れる複数の配管を束ねた構造)がその順序で設けられている。これら熱交換器における排気ガスと蒸気(又は水)の熱交換により、ダクト通路12内の排気ガスは、ボイラ入口側からボイラ出口側に向かって温度が低下し、一方、各熱交換器内の蒸気(又は水)は、温度が上昇するようになっている。
復水器5から配管8を介し回収された水は、低圧節炭器18に導入されて加熱され、その一部が、ダクト通路12の上側(図2中上側)に設けた低圧蒸気ドラム19に配管20を介し導入されるようになっている。低圧蒸気ドラム19の下側(図2中下側)には上記低圧蒸発器17が接続されており、低圧蒸発器17に導入された水が加熱されて沸騰し、発生した蒸気(低圧主蒸気)は上昇して低圧蒸気ドラム19に流れ込み、配管9を介し蒸気タービン6に供給されるようになっている。
また、配管20には分岐接続された配管21が設けられており、この配管21を介し低圧節炭器18からの水の一部が上記高圧節炭器16に導入されて加熱され、ダクト通路11の上側に設けた高圧蒸気ドラム22に配管23を介し導入されるようになっている。高圧蒸気ドラム22の下側には上記高圧蒸発器15が接続されており、高圧蒸発器15に導入された水が加熱されて沸騰し、発生した蒸気(高圧主蒸気)は上昇して高圧蒸気ドラム22に流れ込む。そして、高圧蒸気ドラム22内の蒸気は、配管24を介し上記高圧一次過熱器14に導入されて加熱され、その後、配管25及び高圧スプレイ26を介し上記高圧二次過熱器13に導入されるようになっている。
高圧スプレイ26は、配管21に分岐接続された配管27を介し低圧節炭器18からの水の一部(すなわち、高圧一次過熱器14で加熱された蒸気温度より温度が低い水)を噴霧して、高圧一次過熱器14からの蒸気の温度を低下させるようになっている。そして、高圧二次過熱器13に導入された蒸気が加熱され、配管10を介し蒸気タービン6に供給されるようになっている。なお、高圧スプレイ26による蒸気温度の低下は、高圧主蒸気の温度(ボイラ出口温度)を所定の設定値に制御し、蒸気タービン6の劣化の急激な進行を防止するためのものである。したがって、起動・停止時を除く通常運転時においては、排気ガスの状態量(例えば流量、圧力、温度、及び組成等)が変化しても、高圧主蒸気の温度は一定となるように制御される。すなわち、高圧主蒸気の流量及び圧力は変動することとなる。
以上のように構成されたコンバインド発電プラントでは、通常、例えば圧縮機効率を回復するための圧縮機1の清掃作業等といった保全作業を行う必要がある。このような保全作業の実施時期を判定するための発電設備の保全計画システムの一実施形態について、詳細を説明する。
図3は、本実施形態による発電設備の保全計画支援システムの概略構成を表すブロック図であり、図4は、コンバインドサイクル発電設備の物理モデルの構成を表すブロック図である。
これら図3及び図4において、保全計画支援システム28は、上記コンバインドサイクル発電設備のセンサーデータ、設定入力データ、及び制御信号等のプロセスデータを取得して格納するプロセスデータ部29と、前記プロセスデータから機器特性データ(例えばガスタービン4の圧縮機効率等)を算出する機器特性データ部30と、前記プロセスデータからコンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を構築して格納する物理モデル部32と、コンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を用いて、保全作業が行われたときの機器特性の回復による発電設備の総合出力への影響及び運転費用の軽減額を算出し、これによって保全作業が行われないことによる運転費用の累積損失額を算出する累積損失額演算部33(例えばCPU等)と、この累積損失額演算部33で算出された累積損失額と保全費用額とを比較して保全作業の実施時期を判定する作業時期判定部34(例えばCPU等)とを有する。また、保全計画支援システム28は、前述した保全費用額などを操作者が入力可能な入力部35(例えばキーボード等)と、例えば前述した運転費用の軽減額又は累積損失額等のトレンドデータ(後述の図9(d)参照)を表示する表示部36(例えば画面表示装置等)と、作業時期判定部34で判定された保全作業の実施時期を含む情報をインターネット又は専用通信線等の通信手段(図示せず)を介しユーザに送信する通信制御部37とを有する。
コンバインドサイクル発電設備の物理モデル31(C/C発電設備モデル)は、ガスタービンの物理モデル(GTモデル)38と、排熱回収ボイラの物理モデル(HRSGモデル)39と、蒸気タービンの物理モデル(STモデル)40とで構成されている。
ガスタービンの物理モデル38では、その機器特性(圧縮機効率、燃料効率、タービン効率)及び燃料・空気の状態量(条件)に基づいて、ガスタービン出力(GT出力)及び排気ガスの状態量等を算出するようになっている。また、蒸気タービンの物理モデル40では、その機器特性及び後述する排熱回収ボイラの物理モデル39で算出した発生蒸気の状態量に基づいて、蒸気タービン出力(ST出力)等を算出するようになっている。
本実施形態の要部である排熱回収ボイラの物理モデル39は、その機器特性(各熱交換器における圧力損失、伝熱面積、熱通過係数等)及び上記ガスタービンの物理モデル38で算出した排気ガスの状態量等(加えて、水のボイラ入口温度)に基づいて、発生蒸気の状態量(流量、圧力、及び温度)を算出可能としている。このような排熱回収ボイラの物理モデル39について詳細を説明する。
図5は、上記低圧節炭器18、高圧節炭器16、高圧一次過熱器14、及び高圧二次過熱器13における排気ガス及び蒸気(又は水)の熱収支関係を説明するための概略図であり、図6は、上記低圧蒸発器17及び高圧蒸発器15における排気ガス及び蒸気(又は水)の熱収支関係を説明するための概略図である。これら図5及び図6、前述の図2を参照しながら、各熱交換器(詳細には、低圧節炭器18、低圧蒸発器17、高圧節炭器16、高圧蒸発器15、高圧一次過熱器14、高圧二次過熱器12)における排気ガス及び蒸気(又は水)の熱収支の計算方法について順を追って説明する。
(1)排気ガス及び蒸気(又は水)の熱収支関係式
各熱交換器において、排気ガス及び蒸気(又は水)の熱収支により下記の式(1)及び式(2)が与えられる。なお、下記の式(1)及び式(2)において、低圧節炭器18(i=1)、低圧蒸発器17(i=2)、高圧節炭器16(i=3)、高圧蒸発器15(i=4)、高圧一次過熱器14(i=5)、及び高圧二次過熱器13(i=6)とする。
Qi_a=Fg(Hi_g_in−Hi_g_out)=Fi_w(Hi_w_out−Hi_w_in)・・・(1)
Qi_a:各熱交換器における伝熱量
Fg:各熱交換器における排気ガスの流量
Hi_g_in:各熱交換器における排気ガス入口側のエンタルピ
Hi_g_out:各熱交換器における排気ガス出口側のエンタルピ
Fi_w:各熱交換器における蒸気(又は水)の流量
Hi_w_out:各熱交換器における蒸気(又は水)出口側のエンタルピ
Hi_w_in:各熱交換器における蒸気(又は水)入口側のエンタルピ
なお、排気ガスの入口側エンタルピHi_g_inは、各熱交換器における排気ガスの入口側圧力及び入口側温度から物性表に基づいて求められ、排気ガスの出口側エンタルピHi_g_outは、各熱交換器における排気ガスの出口側圧力及び出口側温度から物性表に基づいて求められる。また、蒸気(又は水)の出口側エンタルピHi_w_outは、各熱交換器における蒸気(又は水)の出口側圧力及び出口側温度から物性表に基づいて求められ、蒸気(又は水)の入口側エンタルピHi_w_inは各熱交換器における蒸気(又は水)の入口側圧力及び入口側温度から物性表に基づいて求められる。すなわち、この式(1)は、エンタルピ換算が介在するものの排気ガス及び蒸気(又は水)の流量、温度、圧力を変数とした関係式であり、各熱交換器における伝熱量Qi_aは、排気ガスの出入口温度差又は蒸気(又は水)の出入口温度差から算出した伝熱量といえる。
Qi_b=Ki×Ai×ΔTi・・・(2)
Qi_b:各熱交換器における伝熱量
Ki:各熱交換器の熱通過率
Ai:各熱交換器の伝熱面積
ΔTi:各熱交換器における排気ガスと蒸気(又は水)の温度差
なお、各熱交換器の熱通過率Ki及び伝熱面積Aiは所定の設計値として与えられ、排気ガスと蒸気(又は水)の温度差ΔTiは下記の式(3)〜式(5)で与えられる。
ΔTi=(Ti_g−Ti_w)/ln(Ti_g−Ti_w)・・・(3)
Ti_g:各熱交換器における排気ガスの代表温度
Ti_w:各熱交換器における蒸気(又は水)の代表温度
Ti_g=(Ti_g_in+Ti_g_out)/2・・・(4)
Ti_g_in:各熱交換器における排気ガスの入口側温度
Ti_g_out:各熱交換器における排気ガスの出口側温度
Ti_w=(Ti_w_in+Ti_w_out)/2・・・(5)
Ti_w_in:各熱交換器における蒸気(又は水)の入口側温度
Ti_w_out:各熱交換器における蒸気(又は水)の出口側温度
上記の式(2)は、排気ガス及び蒸気(又は水)の温度を変数とした関係式であり、各熱交換器における伝熱量Qi_bは、排気ガスと蒸気(又は水)の温度差から算出した伝熱量といえる。
(2)流量条件
全熱交換器において、排気ガスの流量Fgは一定値(=ボイラ入口側流量)である。詳細には、ガスタービン4における燃料流量と圧縮空気量の合計から求めることが可能である。
一方、各熱交換器における蒸気(又は水)の流量Fi_wは未知数であるため、配管9における低圧主蒸気の流量Flp、配管10における高圧主蒸気の流量Fhp、高圧スプレイ26での噴射流量Fspの最適値をそれぞれ求める必要がある。それら流量Flp,Fhp,Fspの最適値が求まれば、低圧節炭器18における水の流量F1_w=(Flp+Fhp)となり、低圧蒸発器17における蒸気の流量F2_w=Flpとなる。また、配管27における高圧スプレイ26の噴射流量Fspから高圧節炭器16、高圧蒸発器15、及び高圧一次過熱器14における蒸気(又は水)の流量F3_w,F4_w,F5_wはそれぞれ(Fhp−Fsp)となり、高圧二次過熱器13における蒸気の流量F6_w=Fhpとなる。
(3)圧力条件
各熱交換器における排気ガスの出口側圧力及び入口側圧力は、例えば内部メモリ等の記憶手段に記憶され、排気ガス流量Fgに応じて予め設定された各熱交換器の圧力損失値から順次求めることが可能である。すなわち、まず低圧節炭器18における排気ガスの出口側圧力(言い換えれば、排熱回収ボイラ11のボイラ出口圧力)は大気圧であり、この大気圧に対し低圧節炭器18の圧力損失を加算した値を低圧節炭器18における排気ガスの入口側圧力とし、この算出した低圧節炭器18における排気ガスの入口側圧力(言い換えれば低圧蒸発器17における排気ガスの出口側圧力)に対し低圧蒸発器17の圧力損失を加算した値を低圧蒸発器17における排気ガスの入口側圧力とし、この算出した低圧蒸発器17における排気ガスの入口側圧力(言い換えれば高圧節炭器16における排気ガスの出口側圧力)に対し高圧節炭器16の圧力損失を加算した値を高圧節炭器16における排気ガスの入口側圧力とし、この算出した高圧節炭器16における排気ガスの入口側圧力(言い換えれば高圧蒸発器15における排気ガスの出口側圧力)に対し高圧蒸発器15の圧力損失を加算した値を高圧蒸発器15における排気ガスの入口側圧力とし、この算出した高圧蒸発器15における排気ガスの入口側圧力(言い換えれば高圧一次過熱器14における排気ガスの出口側圧力)に対し高圧一次過熱器14の圧力損失を加算した値を高圧一次過熱器14における排気ガスの入口側圧力とし、この算出した高圧蒸発器15における排気ガスの入口側圧力(言い換えれば高圧一次過熱器14における排気ガスの出口側圧力)に対し高圧一次過熱器14の圧力損失を加算した値を高圧一次過熱器14における排気ガスの入口側圧力として算出する。
一方、各熱交換器における蒸気(又は水)の入口側圧力及び出口側圧力は、例えば内部メモリ等の記憶手段に記憶され、各熱交換器に対応して予め設定された流量−圧力変換関数に基づいて求められる。
(4)温度条件
図5に示すように上記低圧節炭器18、高圧節炭器16、高圧一次過熱器14、及び高圧二次過熱器13においては、詳細は後述するが、排気ガスの出口側温度Ti_g_out及び蒸気(又は水)の入口側温度Ti_w_in等(加えて、上記の流量及び圧力の条件)が与えられ、上記式(1)及び式(2)の連立方程式により、排気ガスの入口側温度Ti_g_in及び蒸気(又は水)の出口側温度Ti_w_outが算出される。
一方、図6に示すように上記低圧蒸発器17及び高圧蒸発器15においては、水が蒸気に相変化して飽和状態にあるため、圧力が既知であれば物性表により蒸気の出口側温度(飽和温度)Ti_w_outを求めることができる。したがって、蒸気の出口側温度Ti_w_out、水の入口側温度Ti_w_in、及び排気ガスの出口側温度TI_g_out等(加えて、上記の流量及び圧力の条件)が与えられ、上記式(1)により、排気ガスの入口側温度Ti_g_inを算出するようになっている。なお、低圧蒸発器17(又は高圧蒸発器15)における水の入口側温度Ti_w_in及び蒸気の出口側温度Ti_w_outは、低圧蒸気ドラム19(又は高圧蒸気ドラム17)における水の入口側温度及び蒸気の出口側温度とみなしている。
以上のような関係式及び条件により、排熱回収ボイラ11に導入される排気ガスの状態量(ボイラ入口温度及び流量)から発生した低圧主蒸気及び高圧主蒸気の状態量(流量、圧力、及び温度)を算出推定する方法について説明する。図7は、本実施形態による排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法の手順内容を表すフローチャートである。
この図7において、まずステップ110で、復水器5からの水のボイラ入口温度Tw_in、ガスタービン4からの排気ガスのボイラ入口温度Tg_in及び流量Fgは、所定の設定値(又は実測値)を入力する。ステップ120に進んで、排気ガスの流量Fgに応じた各熱交換器の圧力損失を読み込み又は算出し、各熱交換器における排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出する。ステップ130に進んで、内部メモリ等の記憶手段に予め初期入力値として設定記憶された排気ガスのボイラ出口温度Tg_out、低圧主蒸気及び高圧主蒸気の発生流量Flp,Fhpをそれぞれ読み込み、ステップ140に進んで、内部メモリ等の記憶手段に予め初期入力値として設定記憶された高圧スプレイ26の噴射流量の最大値Fsp_max及び最小値Fsp_minを読み込む。ステップ150に進んで、高圧スプレイ26の噴射流量Fspの初期値として(Fsp_max+Fsp_min)/2を算出する。ステップ160に進んで、上記低圧主蒸気及び高圧主蒸気の流量Flp,Fhp、高圧スプレイ26の噴射流量Fspに基づき各熱交換器における蒸気(又は水)の流量F1_w〜F6_wを算出し、ステップ170に進んで、各熱交換器の流量−圧力の変換関数により各熱交換器における蒸気(又は水)の入口側圧力及び出口側圧力を算出する。
そして、ステップ180に進んで、上記低圧節炭器18、低圧蒸発器17、高圧節炭器16、高圧蒸発器15、高圧一次過熱器14、高圧二次過熱器13の順序で、上記の式(1)及び式(2)を用いて、各熱交換器における排気ガスの入口側温度Ti_g_in及び蒸気(又は水)の出口側温度Ti_w_outを算出する。詳細には、まず低圧節炭器18において、上述した排気ガスの流量Fg及び水の流量F1_w=Flp+Fhp、これらに応じた排気ガス及び水の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T1_g_outには上述した初期入力値のボイラ出口温度Tg_outが入力され、水の入口側温度T1_w_inには上述した設定値のボイラ入口温度Tw_inが入力された上記式(1)及び式(2)の連立方程式により、排気ガスの入口側温度T1_g_in及び水の出口側温度T1_w_outを算出する。
低圧蒸発器17において、上述した排気ガスの流量Fg及び蒸気(又は水)の流量F2_w=Flp、これらに応じた排気ガス及び蒸気(又は水)の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T2_g_outには低圧節炭器18における入口側温度T1_g_inが入力され、水の入口側温度T2_w_inには低圧節炭器18における出口側温度T1_w_outが入力され、また出口側圧力に応じて別途求めた蒸気の出口側温度(飽和温度)T2_w_outが入力された式(1)により排気ガスの入口側温度T2_g_inを算出する。なお、算出した低圧蒸発器17における蒸気の流量F2_w、出口側圧力、及び出口側温度T2_g_outは、発生した低圧主蒸気の流量Flp、圧力、及び温度Tlpである。
高圧節炭器16において、上述した排気ガスの流量Fg及び水の流量F3_w=Fhp−Fsp、これらに応じた排気ガス及び水の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T3_g_outには低圧蒸発器17における入口側温度T2_g_inが入力され、水の入口側温度T3_w_inには低圧節炭器18における出口側温度T1_w_outが入力された式(1)及び式(2)の連立方程式により、排気ガスの入口側温度T3_g_in及び水の出口側温度T3_w_outを算出する。
高圧蒸発器15において、上述した排気ガスの流量Fg及び蒸気(又は水)の流量F4_w=Fhp−Fsp、これらに応じた排気ガス及び蒸気(又は水)の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T4_g_outには高圧節炭器16における入口側温度T3_g_inが入力され、水の入口側温度T4_w_inには高圧節炭器16における出口側温度T3_w_outが入力され、また出口側圧力に応じて別途求めた蒸気の出口側温度(飽和温度)T4_w_outが入力された式(1)により排気ガスの入口側温度T4_g_inを算出する。
高圧一次過熱器14において、上述した排気ガスの流量Fg及び蒸気の流量F5_w=Fhp−Fsp、これらに応じた排気ガス及び蒸気の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T5_g_outには高圧蒸発器15における入口側温度T4_g_inが入力され、蒸気の入口側温度T5_w_inには高圧蒸発器15における出口側温度T4_w_outが入力された式(1)及び式(2)の連立方程式により、排気ガスの入口側温度T5_g_in及び蒸気の出口側温度T5_w_outを算出する。
高圧スプレイ26において、高圧一次過熱器14からの蒸気の状態量(流量F5_w及び出口側温度T5_w_out)と配管27を介した低圧節炭器18からの水の状態量(噴射流量Fsp及び出口側温度T1_w_out)とを用いて熱収支計算し、高圧スプレイ26の噴射水温度を算出する。
高圧二次過熱器13において、上述した排気ガスの流量Fg及び蒸気の流量F6_w=Fhp、これらに応じた排気ガス及び蒸気の入口側圧力及び出口側圧力が入力され、排気ガスの出口側温度T6_g_outには高圧一次過熱器14における入口側温度T5_g_inが入力され、蒸気の入口側温度T6_w_inには高圧スプレイ26の噴射水温度が入力された式(1)及び式(2)の連立方程式により、排気ガスの入口側温度T6_g_in及び蒸気の出口側温度T6_w_outを算出する。なお、算出した高圧二次過熱器13における蒸気の流量F6_w、出口側圧力、及び出口側温度T6_g_outは、発生した高圧主蒸気の流量Fhp、圧力、及び温度Thpである。
このようにして各熱交換器における排気ガス及び蒸気(又は水)の状態量が順次算出される。ところが、排気ガスのボイラ入口温度の算出値Tg_inと前述のステップ110で入力した所定の設定値Tg_in_dとが大きく異なる場合がある。また、低圧蒸発器17及び高圧蒸発器15における熱収支計算では、式(1)のみを用いて式(2)を考慮していない。それらの理由から、ステップ190に進んで、内部メモリ等の記憶手段に予め設定され整合性を図るための指標である目的関数Eを算出する(下記の式6参照)。
E(Tg_out,Flp,Fhp)=(Tg_in/Tg_in_d−1)+(Q2_a/Q2_b−1)+(Q4_a/Q4_b−1)・・・(6)
この目的関数Eは、排気ガスのボイラ入口温度の計算値Tg_inと所定の設定値(又は実測値)Tg_in_dとの偏差の二乗、低圧蒸発器17における排気ガスの出入口温度差又は水−蒸気の出入口温度差から算出した伝熱量Q2_aと排気ガス−水の温度差から算出した伝熱量Q2_bとの偏差の二乗、高圧蒸発器15における排気ガスの出入口温度差又は水−蒸気の出入口温度差から算出した伝熱量Q4_aと排気ガス−水の温度差から算出した伝熱量Q4_bとの偏差の二乗の総和である。そして、この目的関数Eを例えばゼロ(所定の目標値)に近づけるために(言い換えれば、それぞれの偏差をゼロに近づけるために)、目標関数Eが所定のしきい値(許容値)ε以下であるかどうかを判定する。
算出した目的関数Eが所定のしきい値εより大きい場合は、ステップ190の判定が満たされず、ステップ200に移る。ステップ200では、この種のものとして公知の準ニュートン法に基づいて(詳細には、下記の式(7)、式(8)、式(9)に示す目的関数Eの偏微分値を用いて)、排気ガスのボイラ出口温度Tg_out、低圧主蒸気及び高圧主蒸気の流量Flp,Fhpを書き換える。
∂E/∂Tg_out={E(Tg_out+ΔTg_out/2,Flp,Fhp)−E(Tg_out−ΔTg_out/2,Flp,Fhp)}/ΔTg_in・・・(7)
ΔTg_out:排気ガスのボイラ出口温度の変更幅
∂E/∂ΔFlp={E(Tg_out,Flp+ΔFlp/2,Fhp)−E(Tg_out,Flp−ΔFlp/2,Fhp)}/ΔFlp・・・(8)
ΔFlp:低圧主蒸気の流量の変更幅
∂E/∂ΔFhp={E(Tg_out,Flp,Fhp+ΔFhp/2)−E(Tg_out,Flp,Fhp−ΔFhp/2)}/ΔFlp・・・(9)
ΔFhp:高圧主蒸気の流量の変更幅である。
そして、目的関数Eが所定のしきい値ε以下となるまで、前述のステップ160〜200を繰り返し、目的関数Eが所定のしきい値ε以下となる場合には、ステップ190の判定が満たされ、排気ガスのボイラ出口温度Tg_out、低圧主蒸気及び高圧主蒸気の流量Flp,Fhpが仮の最適値(高圧スプレイ26の噴射流量の最適値が求められていないため)として求められて、ステップ210に移る。ステップ210では、高圧主蒸気の温度Thp(言い換えれば、高圧二次過熱器13における蒸気の出口側温度T6_w_out)と所定の制御温度Thp_dとを比較し、その偏差|Thp−Thp_d|が所定のしきい値ε以下であるかどうかを判定する。
上記偏差|Thp−Thp_d|が所定のしきい値εより大きい場合は、ステップ210の判定が満たされず、ステップ220に移る。ステップ220では、高圧主蒸気の温度Thpが所定の制御温度Thp_dより大きい(言い換えれば、Th>Thp_d+εである)かどうかを判定する。高圧主蒸気の温度Thpが所定の制御温度Thp_dより大きい(Thp>Thp_d+ε)場合は、ステップ220の判定が満たされ、ステップ230に移る。ステップ230では、高圧スプレイの噴射流量の最小値Fsp_minを前回算出した噴射流量Fspで書き換え、ステップ150に進み、噴射流量Fsp=(Fsp_max+Fsp)/2として算出する。すなわち、ステップ230及びステップ150の手順により、噴射流量Fspは前回値よりも大きく見積もることとなる。その後、ステップ160〜ステップ210の手順を繰り返す。
一方、ステップ220で高圧主蒸気の温度Thpが所定の制御温度Thp_d以下である(Thp≦Thp_d+ε)場合は、その判定が満たされず、ステップ240に移る。ステップ240では、高圧スプレイ26の噴射流量の最大値Fsp_maxを前回算出した噴射流量Fspで書き換え、ステップ150に進み、噴射流量Fsp=(Fsp+Fsp_min)/2として算出する。すなわち、ステップ240及びステップ150の手順により、噴射流量Fspは前回値よりも小さく見積もることとなる。その後、ステップ160〜210の手順を繰り返す。
そして、ステップ210で上記偏差|Thp−Thp_d|が所定のしきい値ε以下となれば、その判定が満たされ、高圧スプレイの噴射流量Fspの最適値が求められる。また、排気ガスのボイラ出口温度Tg_out、低圧主蒸気及び高圧主蒸気の流量Flp,Fhpが最適値として求められる。その結果、低圧主蒸気及び高圧主蒸気の流量Flp,Fhp、圧力、温度Tlp,Thpをが求められる。
このように本実施形態による排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法においては、排熱回収ボイラ11に導入される排気ガスの状態量から発生蒸気の状態量を算出することができる。すなわち、排熱回収ボイラ11に関するプロセスデータのばらつきに対応しつつ、ボイラ入口側の排気ガスの状態量等からのボイラ出口側の発生蒸気の状態量を算出することが可能な排熱回収ボイラの物理モデルとすることができる。したがって、この排熱回収ボイラの物理モデル39を介し、前述のガスタービンの物理モデル38及び蒸気タービンの物理モデル40を連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を確立することができる。そして、コンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を用いることにより、例えばガスタービン4の性能劣化に伴って排気ガスの温度が上昇するような事象に対しても、発電設備の総合出力の影響等を予想評価することが可能となり、例えばガスタービン4の洗浄作業等といった保全作業の実施時期を判定することができるようになる。
次に、本実施形態の保全計画支援システム28によるガスタービン4の洗浄作業の実施時期を判定する方法を図8及び図9により説明する。図8は、上記コンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を用いた計算方法を説明するための図である。また図9(a)は、コンバインドサイクル発電設備の総合出力の実測値の経時変化を表す図であり、図9(b)は、ガスタービン4の圧縮機効率の実測値の経時変化を設計値とともに表す図であり、図9(c)は、ガスタービン4の燃料流量の実測値の経時変化を洗浄作業後の期待値とともに表す図であり、図9(d)は、運転費用の累積損失額の経時変化を洗浄費用額とともに表す図である。
一般にガスタービン4は、被圧縮空気中の塵芥をフィルタ(図示せず)で取り除いているが、取り除ききれない塵芥が一部侵入し圧縮機1の翼表面に付着するため、図9(b)に示すように圧縮機効率が低下し、ガスタービン4の出力が低下する。これにより、所定の発熱量(言い換えれば、所定の燃料流量)におけるガスタービン4の出力が低下する一方で、排気ガス温度が上昇し排熱回収ボイラ11での発生蒸気量が増加するため、蒸気タービン6の出力は上昇する(但し、ガスタービン出力の減少量>蒸気タービン出力の増加量)。そして、コンバインドサイクル発電設備の総合出力が所望の出力(実測値、図9(a)参照)となるように、図9(c)に示すように燃料流量が可変制御されるが、前述した圧縮機効率の低下を要因として燃費(所定の出力に対する燃料流量)は増加する。そこで、圧縮機翼の汚れを除去するための洗浄装置(例えば水洗浄装置)を設けて洗浄作業を行うが、この洗浄作業の実施には費用がかかるため、適切なタイミングで行うことが重要となる。
本実施形態による保全計画支援システム28の累積損失額演算部33は、まず洗浄作業後にガスタービン4の圧縮機効率が所定の設計値(機器特性データ部30に予め記憶された値又は前回の洗浄作業直後に算出して記憶された値)に回復するものとして、コンバインドサイクル発電設備の物理モデル31に圧縮機効率の設計値を入力して、洗浄作業後の燃料流量の期待値(軽減値)を算出し推定する(図9(c)参照)。詳細には、図8及び前述の図4に示すように、まずガスタービンの物理モデル38にて圧縮機効率の設定値を入力したときのガスタービン出力及び排気ガスの状態量を算出し、この算出した排気ガスの状態量により排熱回収ボイラの物理モデル39にて発生蒸気の状態量を算出し、この発生蒸気の状態量により蒸気タービンの物理モデル40にて蒸気タービン出力を算出する。
そして、算出した発電設備の総合出力(ガスタービン出力及び蒸気タービン出力の合計)の計算値と実測値との偏差に基づいて燃料流量を補正する。その後、ガスタービンの物理モデル38にてさらに燃料流量の補正値を入力したときのガスタービン出力及び排気ガスの状態量を算出し、この算出した排気ガスの状態量により排熱回収ボイラの物理モデル39にて発生蒸気の状態量を算出し、この発生蒸気の状態量により蒸気タービンの物理モデル40にて蒸気タービン出力を算出する。そして、算出した発電設備の総合出力の計算値と実測値とが一致するときの燃料流量の補正値が洗浄作業後の期待値として求まる。
そして、累積損失額演算部33は、燃料流量の実測値と期待値との差により燃料の損失流量を算出し、これに燃料価格を乗じて燃料損失額を算出し、前回の洗浄作業時期から現在までの運転費用の累積損失額を算出する。作業時期判定部34は、累積損失額演算部33で算出した累積損失額と洗浄費用額(例えば洗浄作業費及び発電設備の停止による損失額など)を比較し、累積損失額が洗浄費用額を上回るようなときに洗浄作業を実施したほうがよいと判定する。このとき、表示部36は、図9(a)〜(d)に示すようなトレンドデータを表示し、洗浄作業を実施した場合の改善効果を定量的に表示する。また、表示部36は、洗浄作業の実施時期が近づいた場合に洗浄作業の実施を促すメッセージを表示し、通信制御部37は、洗浄作業の実施時期を含む情報をインターネット又は専用通信線等の通信手段を介しユーザに送信する。
このように本実施形態においては、上述した排熱回収ボイラの物理モデル39を介し、ガスタービンの物理モデル38及び蒸気の物理モデル40を連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデル31を用いることにより、機器特性が回復したときの発電設備の総合出力への影響(言い換えれば、ガスタービン出力及び蒸気タービン出力へのそれぞれ影響)を求めることができる。これにより、発電設備の保全作業が行われないことによる累積損失額を算出し、その累積損失額と保全費用額とを比較するので、トータルコストを抑えた保全作業の実施時期を判定することができる。
本発明の対象となるコンバインドサイクル発電設備の機器構成を表す概略図である。 本発明の対象となる排熱回収ボイラの構成を一例として表す概略図である。 本発明の発電設備の保全計画支援システムの一実施形態の概略構成を表すブロック図である。 本発明の発電設備の保全計画支援方法の一実施形態におけるコンバインドサイクル発電設備の物理モデルの構成を表すブロック図である。 本発明の排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法の一実施形態を構成する熱交換器における排気ガス及び蒸気又は水の熱収支関係を説明するための概略図である。 本発明の排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法の一実施形態を構成する熱交換器における排気ガス及び蒸気又は水の熱収支関係を説明するための概略図である。 本発明の排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法の一実施形態の手順内容を表すフローチャートである。 本発明の発電設備の保全計画支援方法の一実施形態におけるコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを用いた計算方法を説明するための図である。 本発明の発電設備の保全計画支援方法の一実施形態におけるコンバインドサイクル発電設備の総合出力の実測値の経時変化を表す図、ガスタービンの圧縮機効率の実測値の経時変化を設計値とともに表す図、ガスタービンの燃料流量の実測値の経時変化を洗浄作業後の期待値とともに表す図、運転費用の累積損失額の経時変化を洗浄費用額とともに表す図である。
符号の説明
4 ガスタービン
6 蒸気タービン
11 排熱回収ボイラ
15 高圧蒸発器
17 低圧蒸発器
26 高圧スプレイ
28 保全計画支援システム
29 プロセスデータ部
30 機器特性データ部
31 コンバインドサイクル発電設備の物理モデル
32 物理モデル部
33 累積損失額演算部(累積損失額演算手段、演算手段)
34 作業時期判定部(作業時期判定手段)
36 表示部(表示手段)
37 通信制御部
38 ガスタービンの物理モデル
39 排熱回収ボイラの物理モデル
40 蒸気タービンの物理モデル
E 目的関数
Fg 排気ガスの流量
Fhp 高圧主蒸気の流量
Flp 低圧主蒸気の流量
Fsp 高圧スプレイの噴射流量
Fsp_d 高圧スプレイの噴射流の設定値
Q2_a,Q2_b 低圧蒸発器における伝熱量
Q4_a,Q4_b 高圧蒸発器における伝熱量
Tg_in 排気ガスのボイラ入口温度
Tg_in_d 排気ガスのボイラ入口温度の設定値
Tg_out 排気ガスのボイラ出口温度
Thp 高圧主蒸気のボイラ出口温度
Thp_d 高圧主蒸気のボイラ出口温度の設定値
Tlp 低圧主蒸気のボイラ出口温度
Tw_in 水のボイラ入口温度

Claims (4)

  1. ガスタービンから導入される排気ガスの状態量より発生蒸気の流量、圧力、及び温度を推定する排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法であって、
    演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量は任意の初期値とし、この発生蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、
    前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、
    排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順とを有することを特徴とする排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法。
  2. ガスタービンから導入される排気ガスの状態量より発生蒸気の流量、圧力、及び温度を推定する排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法であって、
    演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量及び高圧スプレイの水噴射流量は任意の初期値とし、これら発生蒸気の流量及び前記高圧スプレイの水噴射流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、
    前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、
    排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順と、
    発生蒸気の温度の計算値と前記高圧スプレイによって制御される所定の設定値との偏差が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における前記高圧スプレイの水噴射流量を補正する第3の演算手順とを有することを特徴とする排熱回収ボイラの発生蒸気推定方法。
  3. 排熱回収ボイラの物理モデルを介しガスタービンの物理モデル及び蒸気タービンの物理モデルを連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを用いて、発電設備の保全作業が行われたときの機器特性の回復による運転費用の軽減額を演算し、これによって保全作業が行われないことによる運転費用の累積損失額を演算し、この累積損失額と保全費用額とを比較して保全作業の実施時期を判定する発電設備の保全計画支援方法であって、
    前記排熱回収ボイラの物理モデルは、
    演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量は任意の初期値とし、この発生蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、
    前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、
    排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順とを有することを特徴とする発電設備の保全計画支援方法。
  4. 排熱回収ボイラの物理モデルを介しガスタービンの物理モデル及び蒸気タービンの物理モデルを連携したコンバインドサイクル発電設備の物理モデルを用いて、発電設備の保全作業が行われたときの機器特性の回復による運転費用の軽減額を演算し、これによって保全作業が行われないことによる運転費用の累積損失額を演算し、この累積損失額と保全費用額とを比較して保全作業の実施時期を判定する発電設備の保全計画支援方法であって、
    前記排熱回収ボイラの物理モデルは、
    演算入力値として、排気ガスの流量は所定の設定値又は実測値を入力するとともに、この排気ガスの流量に基づいて複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である発生蒸気の流量及び高圧スプレイの水噴射流量は任意の初期値とし、これら発生蒸気の流量及び前記高圧スプレイの水噴射流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量を算出して入力するとともに、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の流量に基づいて前記複数の熱交換器のそれぞれにおける水や蒸気の入口側圧力及び出口側圧力を算出して入力し、未知数である排気ガスのボイラ出口温度は任意の初期値を入力し、水のボイラ入口温度は所定の設定値又は実測値を入力し、
    前記複数の熱交換器のうちの少なくとも1つである蒸発器に対しては、排気ガスの流量、並びに排気ガスの圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第1の方程式、水や蒸気の流量、並びに水や蒸気の圧力及び温度で求められる出入口エンタルピ差から伝熱量を演算する第2の方程式を用い、一方、前記蒸発器以外の熱交換器に対しては、前記第1及び第2の方程式と共に、前記熱交換器の熱通過率及び伝熱面積、排気ガスの温度、並びに水や蒸気の温度から伝熱量を演算する第3の方程式を用いて、前記複数の熱交換器のそれぞれにおける排気ガスの入口側温度及び水や蒸気の出口側温度を順次算出する第1の演算手順と、
    排気ガスのボイラ入口温度の計算値と所定の設定値又は実測値との偏差を変数とした項、及び前記蒸発器における前記第1又は第2の方程式から算出した伝熱量と前記蒸発器に対して前記第3の方程式から算出した伝熱量との偏差を変数とした項からなる多項式の目的関数が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における排気ガスのボイラ出口温度及び発生蒸気の流量を補正する第2の演算手順と、
    発生蒸気の温度の計算値と前記高圧スプレイによって制御される所定の設定値との偏差が、所定のしきい値以下となってゼロに近づくように、前記第1の演算手順における前記高圧スプレイの水噴射流量を補正する第3の演算手順とを有することを特徴とする発電設備の保全計画支援方法。
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