JP4574026B2 - ネットワーク接続装置、その制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された印刷装置、複写機等のネットワーク機器を遠隔操作する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットの普及により、印刷装置もネットワークを介して使用する形態が一般化してきており、ネットワーク上のコンピュータからネットワーク上の印刷装置に印刷データを送信して印刷させることができるようになっている。
【0003】
この場合、通常、高速機やカラー機などの高価格な機種では、ネットワークインターフェイスは印刷装置に内蔵される傾向にあるが、低価格なモノクロ機の場合には、ネットワークインターフェイスは印刷装置本体には同梱されず、ネットワークカードモジュールとして別に供給される形態が一般的である。
【0004】
このネットワークカードモジュールは、印刷装置本体のモジュールとは別にCPUを持ったインテリジェントなモジュールであり、それぞれのモジュールが接続インターフェイス間で通信を行って所望のサービスを実現している。
【0005】
このような、インテリジェントなネットワークモジュールを用いることにより、負荷の重いネットワークサービスをネットワークカードモジュールに負担させ、相対的に印刷装置本体のCPUの負担を軽減することが可能となり、印刷装置本体のコスト削減を図ることが可能となる。
【0006】
従来のネットワークインターフェイスは、例えばlprに代表されるように印刷データの受信だけを行えればよかったが、昨今、印刷装置に関する機器情報をネットワーク上のコンピュータで取得して遠隔操作したいという要望が高くなり、この機器情報の供給技術として各種の技術が提案されている。
【0007】
最も単純な例が、印刷データを受信する印刷装置内のポートを介して機器情報(ジョブ制御言語=Job Language等で記述された機器情報)をネットワーク上のコンピュータに送信する形態である。
【0008】
この形態では、機器情報と印刷データとが同一のポートを介して送受信されるため、サービスポートを追加せずに済み、比較的簡単に実装することができる。
しかし、機器情報と印刷データとでポートが共用されるため、印刷データの受信と機器情報の送受信とが競合した場合は、機器情報の送受信が停止してしまうという問題がある。
【0009】
また、ネットワークにおけるlprプロトコルのような片方向型コネクションの場合は、そもそも機器情報を取得できないという欠点がある。
【0010】
次の手法としては、SNMP/MIBを使った方式がある。この方式は、管理データ送受信用の専用ポートを介して、標準規格であるSNMP(SimpleNetwork Management Protocol)に準拠してデータを送受信する方式である。
【0011】
しかし、この方式では、SNMPが数字、文字列などの単純なデータしか送受信できないため、機器の構成を示すビットマップ画像などGUI画面を提供する専用プログラムを独自に開発してネットワーク上の各コンピュータに搭載する必要があり、しかも、この専用プログラムは印刷装置の各機種に対応させる必要がある。
【0012】
最新の方式としては、機器情報に関するHTMLデータやビットマップ画像といったWWWコンテンツをHTTPにより提供するためのネットワークモジュールを印刷装置に搭載し、ネットワーク上のコンピュータは、一般的なWWWブラウザを使用して前記WWWコンテンツをGUI画面上に表示し、このGUI画面上で印刷装置を操作することにより、上記専用プログラムを用いずに同様の効果を得る方式が実現されている。
【0013】
上記専用プログラムが、多種多様な印刷装置それぞれに対して、印刷装置に固有な情報(メッセージ文字列、ビットマップ画像)を管理する必要があったのに対し、この最新の方式では、印刷装置が自己の機種情報だけを持てばよいので、短期間で製品化するのに適し、また、印刷装置の新機種が開発された場合にも、ネットワーク上のコンピュータに何ら変更を加えることなく柔軟に対処することができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ネットワークカードモジュールは、量産化によるコストダウンを図るために、通常、複数の機種の印刷装置と接続されるように設計される。すなわち、ネットワークカードモジュール内のメモリに複数の機種に応じた全てのメッセージや固有情報を記憶させているため、コスト高となっていた。
【0015】
さらに、ネットワークカードモジュールが製品として発表された後に発売されるであろう印刷装置の固有情報に対応させるためには、その都度、ネットワークカードモジュールのファームウェアの書き換えを行わなくてはならず、メンテナンス作業が発生してしまい、ランニングコストが高くなってしまうという問題点があった。
【0016】
本発明は、このような従来技術に鑑みてなされたもので、その課題は、ネットワークを介して遠隔操作するための機器情報を安価に、且つネットワーク機器の機種の変更等にも柔軟に対処し得る形でネットワーク上の他の機器に供給できるようにすることにある。
【0017】
特に、本発明は、ネットワーク機器の機器情報を示すWWWコンテンツがネットワーク機器自体に用意されていない場合であっても、代替となるWWWコンテンツを代わりに提供するとこにより、ネットワーク機器の機種を問わず、ネットワークを介した遠隔操作を可能にする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置であって、前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供手段と、前記提供手段が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する記憶手段と、前記提供手段が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求手段と、を備え、前記提供手段は、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記記憶手段から当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求手段による要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する記憶媒体を備え、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置の制御方法であって、前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供工程と、前記提供工程が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求工程と、を備え、前記提供工程は、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記記憶媒体から当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求工程による要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する所定のメモリを備え、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置の制御方法を実行するための制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供ステップと、前記提供ステップが提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求ステップと、を含み、前記提供ステップは、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記所定のメモリから当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求ステップによる要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
図1は、本発明を適用した印刷システムのシステム構成図である。図1に示したように、本印刷システムは、ホストコンピュータ100と印刷装置101とが、イーサネット等のネットワーク102を介して接続されており、印刷装置101は、ネットワークカード部110と印刷部120を有している。なお、ネットワークカード部110は、印刷装置101に対して着脱可能であり、ネットワークボード、ネットワークプリンタカードと呼ばれることがある。
【0025】
このネットワークカード部110は、ネットワーク102を介してホストコンピュータ100との間で通信を行い、サービスに応じて次段に渡すネットワーク1/F部111、ホストコンピュータ100から送信された印刷データを受信するlpdサーバ部112、ホストコンピュータ100から要求された印刷装置101に関する情報をHTTPを使用して送受信するWWWサーバ部113、印刷部114に対して印刷データや機種依存コンテンツの受信を指示するための刷装置1/F部114、印刷装置101に関する機種に依存しない共通の機器情報を示すHTMLコンテンツやビットマップコンテンツ(WWWコンテンツ)を格納する機種非依存コンテンツ部115を有している。
【0026】
印刷部120は、印刷装置I/F部114と通信を行うためのネットワークカード1/F部127、ホストコンピュータ100から送信され、印刷装置I/F部114、ネットワークカードI/F部127を介して受信した印刷データを一時的に記憶する受信バッファ121、印刷装置に関する機種に依存する固有の機器情報を示すHTMLコンテンツやビットマップコンテンツ(WWWコンテンツ)を格納する機種依存コンテンツ部122を有している。
【0027】
また、印刷部120は、受信バッファ121に一時記憶された印刷データをを取り出して、そのPDL(ページ記述言語)を解析して描画用の中間データに変換するPDLトランスレータ123、PDLトランスレータ123により変換された描画用の中間データを一時的に記憶する中間バッファ124、中間バッファ124から上記中間データを取り出してラスタデータを既知の電子写真技術あるいはインクジェット技術によって用紙に印刷するンタエンジン126を有している。
【0028】
なお、ネットワークカード部110、印刷部120は、各々CPU116,128、ROM117,129、RAM118,130を有しており、CPU116,128は、ROM117,129に格納されたプログラムに基づいて、RAM118,130をワークエリア等として使用しながら、後述のWWWコンテンツ提供処理等を行う。
【0029】
図2は、ホストコンピュータ100のWWWブラウザソフトウェアがWWWサーバ部113にアクセスしてHTML(Hyper Text Markup Language)データを受信し、そのHTMLデータに基づいて印刷装置101に関する機器情報を示すWWWコンテンツを表示した表示画面例を示している。なお、この表示画面、すなわち上記WWWコンテンツは、GUI画面となっており、印刷装置101に対して各種の設定を行うことが可能となっている。
【0030】
図2に示したように、画面構成は、モード切替フレーム1301とモード表示フレーム1351との2つに大別されている。
【0031】
モード切替フレーム1301は、各種のWWWサービスに対応する画面をモードに分割して表示するために、各モードへの移行を促すボタンを配置するものである。具体的には、ジョブ管理ボタン1303、デバイス管理ボタン1304、サポートリンクボタン1305の各ボタンが配置され、これら各ボタンをクリックすることにより、対応するモードの画面を表示することができる。
【0032】
図2におけるモード表示フレーム1351は、デバイス管理モード時における印刷装置101の状態を示すフレームを示しており、機器(印刷装置101)を示すビットマップアイコン1352、機器の名称1353、機器の状態に関する1354,給紙に関する情報1355、排紙に関する情報1356、機器の構成を示すビットマップ画像1357、ユーテイリティに起動を指示するボタン1358、デバイス制御の起動を指示するボタン1359により構成されている。
【0033】
次に、コンテンツの説明を行う。印刷装置101にWWWサーバ部113を備えることにより、ホストコンピュータ100で実行されるWWWブラウザは、図2に示したようなGUI画面に係るWWWコンテンツを表示し、ユーザは、このGUI画面を介して、印刷装置101の状態監視、初期値設定、印刷ジョブの制御を遠隔操作により行なうことができる。WWWサーバ部113は、ホストコンピュータ100から要求されたWWWコンテンツを提供するサーバとして機能している。実際には、WWWコンテンツは、そのWWWコンテンツを示すHTMLデータにより提供され、WWWブラウザは受信したHTMLデータを解析し、その解析結果に基づいて図2に示すようなWWWコンテンツを表示する。
【0034】
図3は、基本的なHTML(HyperText Markup Language)の表記例を示した図である。図3の表記例は、説明を行うために単純化しており、実際にはさらに複雑な文書が記述される。
【0035】
図3において、<!DOCTYPE HTML PUBLIC"―//IETF//DTD HTML2.0//EN"> の行は、SGML(Standard Generalized Markup Language)文書における文書型宣言であり、当該文書がHTML文書(HTMLデータ)であることを示している。
【0036】
このうち、<HTML>と</HTML>で囲まれた領域に実際のHTML文書が記述される。<HEAD>と</HEAD>で囲まれた領域は、HTML文書のヘッダ領域を示すものであり、<TITLE>と</TITLE>で囲まれた“Web Console Interface”という文字列が、当該文書の主題を表している。
【0037】
<BODY>と</BODY>で囲まれた領域は、HTML文書の内部データを示しており、この中で、2つのイメージを取り込んでいる。
【0038】
1つ目のイメージは、<IMG SRC="/dev/device.png">と名づけられたイメージであり、この実際のイメージを図4に示す。
【0039】
“/dev/device.png”はURL表記でないため、印刷装置101の内部データであることを示している。さらに、“/dev/device.png”は、印刷装置101の概観を示すものであり、これは印刷装置101に固有な機器情報、すなわち印刷装置101の機種に依存した機器情報に係るWWWコンテンツである。例えば、モノクロ/カラー、カセットの段数等の印刷装置101の機種に依存した機器情報に係るWWWコンテンツに対しては、“/dev/device.png”なる名称が付されている。
【0040】
2つ目のイメージは、<IMG SRC="/nic/error.png">と名づけられたイメージであり、この実際のイメージを図5に示す。
【0041】
<IMG SRC="/nic/error.png">も同様にURL表記でないため、印刷装置101の内部データであることを示している。さらに、“/nic/error.png”は、カセット給紙を促す抽象的なイメージを示すものであり、これは複数の機種の印刷装置に共通する機器情報、すなわち印刷装置101の機種に依存しない機器情報に係るWWWコンテンツである。
【0042】
このように、WWWコンテンツには大きくわけて、機種に依存するもの、機種に依存しないものがある。通常、ネットワークカード部110は、複数のモデルの印刷部120に対して単一製品でサポートされることを要求される。そこで、本発明では、機種に依存するWWWコンテンツは印刷部120内にある機種依存コンテンツ部122に格納し、機種に依存しないWWWBコンテンツはネットワークカード部110内の機種非依存コンテンツ部115格納している。
【0043】
また、機種依存コンテンツ部122には、機種に応じた個別のWWWコンテンツを格納しており、例えば図4に示したような機器のイメージに係るWWWコンテンツ(ビットマップ画像データ)については、機種に応じた画像データが格納されている。
【0044】
これら機種依存のWWWコンテンツと機種非依存のWWWコンテンツとの区別は、本実施形態では、上記のようにパス構造を使用して行っており、/dev/で始まるコンテンツ名のWWWコンテンツの場合は、機種依存のWWWコンテンツとして、機種依存WWWコンテンツ部122から取得し、/nic/で始まるコンテンツ名のWWWコンテンツの場合は、機種非依存のWWWコンテンツとして、機種非依存WWWコンテンツ部115から取得するようにしている。
【0045】
次に、WWWサーバ部113の動作を、図6のフローチャートに基づいて説明する。
【0046】
WWWサーバ部113は、印刷装置101の起動に連動して起動し、電源遮断までサービスを継続する。サービスを開始すると、ステップS501においてGET操作を待つ。このGET操作とは、HTTPにおけるWWWコンテンツを要求する要求操作のことであり、この操作信号がホストコンピュータ100から送信されてくるまで、先頭のステップS501にループする。
【0047】
GET操作信号を受信すると、ステップS502において、要求されたWWWコンテンツがURL表記で示されているか否かをチェックする。なお、要求されたWWWコンテンツを示す情報は、GET操作とともに送信されてくる。その結果、URL表記で示されていれば、例えば、指定されたWWWコンテンツのコンテンツ名がhttp://plinter.domain/dev/device.htmlの場合は、まず、http://はスキームであり、Printer.domainはドメインネームであるため、両者を外す。続いて、ディレクトリ部分(パス部分)である/dev/device.htmlだけを取り出して(ステップS503)、ステップS504に進む。一方、URL表記で示されていない場合は、そのままステップS504に進む。
【0048】
ステップS504では、ディレクトリ部分が/dev/で始まっているか否かをチェックする。その結果、ディレクトリ部分が/dev/で始まっていれば(すなわち機種依存のWWWコンテンツ)であれば、ステップS505にて、印刷部120に対し当該機種依存のWWWコンテンツを獲得するための獲得要求を発行する。
【0049】
そして、ステップS506において印刷部120からの当該機種依存のWWWコンテンツの返信を待ち、当該機種依存のWWWコンテンツが返信されてきたら、ステップS507において、HTTPのリプライ形式によって、要求された機種依存のWWWコンテンツをホストコンピュータ100に提供する。
【0050】
一方、ディレクトリ部分が/dev/で始まっていない場合には、ネットワークカード部110が所有する機種非依存のWWWコンテンツであるので、ステップS508において、機種非依存コンテンツ部115から当該機種非依存のWWWコンテンツを獲得し、HTTPのリプライ形式によって、ホストコンピュータ100に提供する。
【0051】
なお、WWWサーバ部113は、ディレクトリ部分が/dev/で始まる機種依存WWWコンテンツを印刷部120内の機種依存WWWコンテンツ部122から取得する場合には、印刷装置1/F部114とネットワークカード1/F部127を介してWWWコンテンツの読み込みを実行するリモート関数コールを行う。
【0052】
このリモート関数コールは、ネットワークカード部110から印刷部120に対してファイル転送を要求する方式である。図7は、リモート関数コールによるWWWコンテンツ読み出しを指示する要求パケットの形式を示した図である。この要求パケットが、ネットワークカード部110から印刷部120に送信される。
【0053】
図7に示したように、要求パケットには、WWWコンテンツの読み出し要求を示すRemote Procedure Call IDである100という数値、要求であることを示す0という値、パケットのデータサイズ、及び要求するWWWコンテンツのパス(図7では、“/dev/device.html”)が含まれている。この要求パケットが印刷部120のネットワークカード1/F部127によって正しく解釈されると、印刷部120は、返答パケットをネットワークカード部110に送信する。
【0054】
図8は、リモート関数コールによるWWWコンテンツ読み出を指示する要求パケットに対応してWWWコンテンツを返信する返答パケットの形式を示した図である。
【0055】
図8に示したように、返答パケットには、WWWコンテンツの読み出し要求を示すRemote Procedure Call IDである100という数値、返答であることを示す1という数値、読み出しが正常になされたことを示す1という返答状態フラグ、パケットのデータサイズ、及びWWWコンテンツのバイナリデータが含まれている。WWWサーバ部113は、返答パケットを解析してWWWコンテンツを取り出し、HTTPのプロトコルでホストコンピュータ100へ送信する。
【0056】
次に、WWWコンテンツを提供する際の各モジュール間の動作を、図9、図10の遷移図に基づいて説明する。なお、図9、図10の縦軸は時間であり、ホストコンピュータ100、ネットワークカード部110、印刷部120の要求と返答の変遷を示している。
【0057】
図9は、ホストコンピュータ100のWWWブラウザが機種非依存のWWWコンテンツを要求した場合の動作を示している。機種非依存のWWWコンテンツは、ネットワークカード部110に存在するので、ホストコンピュータ100から機種非依存のWWWコンテンツが要求された場合は、図9に示したように、ネットワークカード部110は、印刷部120に対するWWWコンテンツの取得要求は行わずに、ネットワークカード部110内の機種非依存コンテンツ部115から機種非依存のWWWコンテンツを取り出し、ホストコンピュータ100に送信している。
【0058】
図10は、ホストコンピュータ100のWWWブラウザが機種依存のWWWコンテンツを要求した場合の動作を示している。機種依存のWWWコンテンツは、印刷部120に存在するので、ホストコンピュータ100から機種イ残なWWWコンテンツが要求された場合は、図10に示したように、ネットワークカード部110は、印刷部120に対してWWWコンテンツの取得要求を行い、印刷部120内の機種依存コンテンツ122から機種依存のWWWコンテンツを取り出し、ホストココンピュータ100に送信している。
【0059】
このように、WWWコンテンツを機種に依存するものと機種に依存しないものとに分類し、機種に依存するものは印刷部120に配置し、機種に依存しないものはネットワークカード部110に配置するといったように分散配置することにより、以下の効果を得ることができる。
【0060】
ます、第1に、ネットワークカード部110に接続される可能性のある全ての種類の印刷部120について、その機器情報を示すWWWコンテンツをネットワークカード部110に保持する必要がなくなるため、ネットワークカード部110内のROM等のメモリの容量を削減することが可能となり、また、将来開発されるであろう印刷部120に対しても、ネットワーク部110のメモリを交換することなく対応することが可能となる。
【0061】
第2に、印刷部120については、WWWサーバ部を保持する必要がなく、機種に依存するWWWコンテンツだけを保持すればよいので、コストアップを抑えることが可能となる。
【0062】
なお、ユーザが図2の画面を見ることを要求した場合、ホストコンピュータ100で実行されるWWWブラウザはまず、図2の画面を示すHTMLデータ(例えば、http://plinter.domain/dev/device.htmlというWWWコンテンツ名のWWWコンテンツ)をWWWサーバ部113に要求する。すると、WWWサーバ部113は、図6の処理に従って、HTMLデータをホストコンピュータ100に返信する。
【0063】
つぎに、WWWブラウザは、送信されてきたHTMLデータを解析し、更に図2のGUI画面を表示するのに必要なWWWコンテンツを要求する。例えば、図3のようなHTMLデータであった場合には<IMG SRC="/dev/device.png">という構文に従って、"/dev/device.png"というWWWコンテンツをWWWサーバ部113に要求する。すると、WWWサーバ部113はさらに、図6の処理に従って、ビットマップ画像データを取得しそれをホストコンピュータ100に送信する。
【0064】
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、URLからパス部分を切出した文字列が"/dev/"を含むか否かによって機種依存、非依存のWWWコンテンツであるか否かを判断していた。
【0065】
しかし、この方法では、機種依存、非依存のWWWコンテンツであるか否かをホストコンピュータ100のGUI画面によって類推可能である。しかし、WWWコンテンツの所在位置情報は、印刷装置101の内部情報であるため、URLから類推できるのは好まれない場合もある。
【0066】
この問題に対処する方法として、パス上に/dev/を含むか否かではなく、機種依存WWWコンテンツを示す文字列リストを印刷装置に保持し、この文字列リスト中の文字列をURLが含むか否かを判断する方法が挙げられる。
【0067】
図11は、第2の実施形態に係る印刷システムのシステム構成図である。図11に示した第2の実施形態に係るシステム構成図では、図1の第1の実施形態に係るシステム構成図と比較して、印刷装置1001内のネットワークカード部1010内に依存リスト記憶部1016が追加された点だけが異なっており、その他の構成は全く同様なので、相違点だけを説明する。
【0068】
依存リスト記憶部1016は、機種依存WWWコンテンツを示す文字列(パス)のリストを記憶しており、ROM等により構成されている。例えば、図12に示したような文字列のリストを記憶している場合、この記憶された文字列のいずれかを含むパス名をもつWWWコンテンツの獲得要求がホストコンピュータ1000からなされた場合は、WWWサーバ部1013は、印刷部1020に対してWWWコンテンツの獲得を要求し、それ以外の場合はネットワークカード部1010がWWWコンテンツを提供することになる。
【0069】
図13は、WWWサーバ部1013の処理を示すフローチャートである。図6に示した第1の実施形態における処理との相違点は、ステップS1204の比較条件であり、ここでは要求に係るWWWコンテンツのパス部分に依存リスト記憶部1016に記憶されている文字列が含まれているか否かをチェックする。
【0070】
これによって、URLやパスに関係なくWWWコンテンツを機種依存、機種非依存のものに設定することが可能となる。
【0071】
[第3の実施形態]
なお、依存リストの変わりに非依存リストを記憶することにより、同様の効果を得ることも可能である。
【0072】
この場合は、図13のステップS1204で、要求に係るWWWコンテンツのバス部分に非依存リストにリストアップされている文字列が含まれているか否かをチェックし、含まれていない場合は、ステップS1205に進み、含まれている場合は、ステップS1208に進めばよい。
【0073】
[第4の実施形態]
図2における印刷装置の機器構成を示すビットマップ画像1357は、実際の機器構成に合わせた表示を行おうとする場合、給紙カセット、両面装置、排紙装置などのオプション機器の装着に応じて変更する必要があるので、本実施形態では、印刷装置の機器構成に対応したビットマップ画像1357を表示するようにしている。なお、第4の実施形態は、上記第1〜3の実施形態のいずれにも適用可能である。
【0074】
図14は、或る印刷装置における実装可能な機器構成をそれぞれ例示した図である。
【0075】
当該印刷装置は、標準構成で250枚カセットを1段有しており、オプションで250枚カセットを1段、或いは500枚カセットを1段接続することが可能であり、また、両面装置も接続可能である。この両面装置は、用紙を反転させるために、本体の下部に反転装置を接続する必要がある。
【0076】
このような印刷装置の場合、機器構成として可能な組み合わせは、図14に示したように6通りある。この構成は図15のように纏められる。また、機器によっては排紙装置も追加することが可能であり、この場合はさらに組み合わせは増加する。
【0077】
なお、機器構成の実際のチェックは、機器のブート時に、プリンタエンジン1026がコネクタの電気的接続をチェックして判別している。すなわち、機種依存WWWコンテンツ部1022は、図15に示したデータテーブルを保持しており、機器のブート時にプリンタエンジン1026に機器構成を問い合わせ、図15のデータデーブルに基づいて機器構成に見合った(a)〜(f)のビットマップ画像を選択し、この選択したビットマップ画像を例えばimage.pngの問い合わせ結果とする。
【0078】
すなわち、ホストコンピュータ1000からHTTPを用いて/dev/image.pngの問い合わせがなされた際に、WWWサーバ部1013はパス構成をチェックし、機種依存情報と判断した場合は、機種依存WWWコンテンツ部1022に対して問い合わせを行い、機種依存WWWコンテンツ部1022はブート時に判断した内容から、対応する(a)〜(f)のビットマップ画像を選択してWWWサーバ部1013に返送する。例えば、機器構成を示すWWWコンテンツ(ここでは、image.png)がホストコンピュータから要求され、“image.png”を求める要求パケットがネットワークカード部1010から送信されると、印刷部1020は、機種依存WWWコンテンツ部1022が選択しておいたビットマップ画像の画像データを“image.png”として返信する。
【0079】
このような処理により、ネットワークカード部1010が印刷装置1001の現在の機器構成を認識していなくても、ホストコンピュータ1000は、問い合わせを行なうだけで、現在の機器構成に対応するビットマップ画像を取得することが可能となる。
【0080】
[第5の実施形態]
第4の実施形態では、機器構成の違いに応じて機器構成を示すビットマップ画像を自動的に変更して提供していたが、その他のWWWコンテンツも機器構成によって変更することができる。
【0081】
例えば、図2の画面において、給紙情報1355は、印刷装置に装着された用紙カセットにおける給紙情報を示すものであり、現在の機器構成によって表示内容が変更される。
【0082】
例えば、図14の実装可能な機器構成例の場合は、オプションカセットが無い場合には、手差しトレイと上段カセットの2行を表示し、オプションの250枚カセットあるいは500枚カセットが有る場合には、手差しトレイ、上段カセット、下段カセットの3行を表示する。
【0083】
この表示切替え方法として、WWWサーバ部1013が持つ機能であるSSI(Server Side Include)を拡張した構成によって表示切替えを行う方法を説明する。SSIとは、一般的にWWWサーバが獲得したWWWコンテンツに対してパース処理を加え、特定のフォーマットで記述されたテキストに対して変換を行ってクライアントに渡す技術である。
【0084】
SSIの書式の1つとして、ある変数の定義を比較する方法がある。
以下のフォーマットである(行番号は説明のためにあるものである)。
1:において、環境変数ENVの中身を調べ、その値がVALUE1となっていた場合は、構文Aがクライアントに返される。値がVALUE1でない場合は、3:において環境変数ENVの中身を調べ、その値がVALUE2となっていた場合は、構文Bがクライアントに返され、値がVALUE2でない場合は、構文Cが返される。
【0085】
ここで、環境変数ENVが特別なキーワード“LOW−CASSETTE−EXIST”の場合は、WWWサーバ部1013は、印刷部1020に対して、下段のカセットが存在するか否かを機種依存WWWコンテンツ部1022に問い合わせる。ここでは、リモート関数コールによる状態取得を想定しているが、他の機種構成手段を獲得する手段があればそれを流用してもよい(例えばジョブ制御言語のインターフェイスやSNMP/MIBのインターフェイス)。
【0086】
問い合わせの結果、下段カセットがあった場合は、WWWサーバ部1013は、“LOW−CASSETTE−EXIST”の中身をTRUEに置き換える。
【0087】
WWWコンテンツが、<!‥#if expr=“LOW−CASSETTE=TRUE‥>で示され、<下段カセットに関するHTML表記>が、<!‥#endif‥>で示されていれば、下段カセットが装着されていた場合だけ下段カセットに関するHTML表記を追加して、ホストコンピュータ1000に返すことが可能である。このような処理は、給紙情報1355だけではなく、排紙情報1356にも適用可能である。
【0088】
[第6の実施形態]
第4,第5の実施形態では、給紙装置のように起動時に状態が確定するいわば静的な機器情報のやり取りについて述べた。しかし、機器の状態は刻々と変わる場合がある。このような動的な機器情報のやり取りについて述べる。
【0089】
動的な機器情報の中には、図2に示した機器状態1354のように、機器の
リアルタイムな状態を示すLEDの表示状態や状態メッセージ、あるいは給紙情報1355の用紙残量を示すビットマップアイコン、あるいは排紙情報1356の排紙残量を示すビットマップアイコンおよび%表示が有る。
【0090】
ここでは、基本的には、第5の実施形態で利用したSSIを利用する例を説明する。
【0091】
環境変数ENVのうち、特別なキーワードである“STATUS_LED”と“STATUS_MESSAGE”は、それぞれ機器の状態に応じた状態LEDを示すビットマップ画像のファイル名、機器の状態に応じたメッセージに変換してホストコンピュータ1000に渡される。
【0092】
WWWサーバ部1013は、SSIにおける変数を検索し、“STATUS_LED”を見つけると、印刷部1020から現在の状態に対する状態コードを取得し、そのコードによってLEDの表示に対応するビットマップ画像を青、黄、赤と切り替える。
【0093】
また、“STATUS_MESSAGE”を見つけた場合には、印刷部1020から現在の状態に対する状態コードを取得し、さらに状態コードに対応した機器固有なメッセージ(例えば図2に示した「印刷可能です。」)を獲得して、ホストコンピュータ1000に返す。
【0094】
機器固有なメッセージは、機種依存WWWコンテンツ部1022が保有し、専用のリモート関数コールを使用して呼び出し、メッセージを獲得する。動的な機機情報は、ホストコンピュータ1000のWWWブラウザ上でリロード(再読み込み)した場合、あるいはHTMLにおけるRefresh指定時間後に、自動的に更新される。
【0095】
以上のように、動的な機器状態が変化した場合にも、機器から現在の状態に対応したLEDイメージやメッセージを受け取ることが可能であるため、ホストコンピュータのWWWブラウザを利用して、プリンタユーティリティと同等の効果を得ることが可能である。
【0096】
[第7の実施形態]
第1〜6の実施形態では、印刷部1020が機種依存WWWコンテンツを保持していた。しかしながら、機種依存WWWコンテンツを保持していない印刷部1020にネットワークカード部1010が搭載された場合、機種依存WWWコンテンツを表示することができない。なお、この第7の実施形態は、上記第1〜6の実施形態のいずれかにも適用可能である。
【0097】
そこで、本実施形態では、機種依存WWWコンテンツを保持していない印刷部1020にネットワークカード部1010が搭載された場合に備えて、ネットワークカード部1010に機種依存WWWコンテンツの代替となるデフォルトのWWWコンテンツを保持することによって、機種依存WWWコンテンツを保持していない印刷部1020にネットワークカード部1010が搭載された場合でも、WWWサービスを可能にしている。
【0098】
図16は、第7の実施形態のために、図13のフローチャートを改良したフローチャートである。図16のフローチャートでは、図13に比べて、印刷部120にWWWコンテンツの要求を出し、その返答がエラーだったかどうかを調べ、エラーだった場合には、印刷部120が機種依存WWWコンテンツを持っていないと判断し、ネットワークカード部1010で保持しているデフォルトのWWWコンテンツを代替として設定するステップS1608が追加されている。
【0099】
図17は、ネットワークカード部1010で保持している機器の外観を示すデフォルトのビットマップ画像を示している。ホストコンピュータ1000からHTTPを用いて/dev/image.pngの問い合わせがなされたときに、WWWサーバ部1013は、パス構成をチェックし、機種依存情報と判断した場合は、機種依存WWWコンテンツ部1022に対して問い合わせを行い、その返答がエラーだった場合には、印刷部1020が機器の外観を示すビットマップ画像を保持していないと判断し、ネットワークカード部1010で保持している機器の外観を示すデフォルトのビットマップ画像を設定する。
【0100】
図18は、印刷部1020が機器のビットマップ画像を保持していない場合に、機器の外観を示すビットマップ画像のみをネットワークカード部1010で保持していたデフォルトのビットマップ画像1701に置き換えた場合の例を示している。
【0101】
上記の説明は、印刷部1020が機種依存コンテンツ部1022を有しており、機種に依存する何らかの機器情報を保持していることを前提にしていた。しかし、印刷部1020が機種依存コンテンツ部1022それ自体を有しておらず、機種に依存する機器情報を何も保持していない場合も考えられる。
【0102】
そこで、このような場合に備えて、機種に依存するデフォルトのWWWコンテンツとしては、機器の外観を示すビットマップ画像等の一部のWWWコンテンツだけでなく、モード切替フレーム及びモード表示フレームの全体を示す画像、すなわちGUI画像の全体を含むWWWコンテンツをネットワークカード部1010に保持し、図19に示したように、このデフォルトのGUI全体画像をホストコンピュータ1000に提供することも可能である。
【0103】
このように、ネットワークカード部1010にデフォルトのWWWコンテンツを保持することによって、印刷部1020に機種依存の一部、又は全部のWWWコンテンツを保持していない印刷部1020に対してネットワークカード部1010が接続された場合でも、WWWサービスを提供することが可能となる。
【0104】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、例えば、印刷装置以外の複写機等の画像形成装置、或いはテレビジョン、空調装置等の電化製品等に適用することも可能である。また、デフォルト情報には、その旨を示すデータを含ませることも可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワークを介して遠隔操作するための機器情報を安価に、且つネットワーク機器の機種の変更等にも柔軟に対処し得る形でネットワーク上の他の機器に供給することが可能となる。
【0106】
また、ネットワーク機器の機器情報を示すWWWコンテンツがネットワーク機器自体に用意されていない場合であっても、代替となるWWWコンテンツを代わりに提供することにより、ネットワーク機器の機種を問わず、ネットワークを介した遠隔操作を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるシステム構成を示すシステム構成図である。
【図2】印刷装置の情報等を示すGUI画面を示す図である。
【図3】HTMLの表記例を示す図である。
【図4】機種に依存したWWWコンテンツ例を示す図である。
【図5】機種に依存しないWWWコンテンツ例を示す図ある。
【図6】第1の実施形態におけるWWWサーバ部の動作を示すフローチャートである。
【図7】ネットワークカード部が印刷部に対してWWWコンテンツを要求する際のリモート関数コールによる要求パケットの形式を示す図である。
【図8】上記要求パケットに対するリモート関数コールによる返答パケットの形式を示す図である。
【図9】機種非依存のWWWコンテンツを獲得する場合のモジュール間の情報遷移を示す図である。
【図10】機種依存のWWWコンテンツを獲得する場合のモジュール間の情報遷移を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施形態におけるシステム構成を示すシステム構成図である。
【図12】第2の実施形態における依存リストを示す図である。
【図13】第2の実施形態におけるWWWサーバ部の動作を示すフローチャートである。
【図14】実装可能な機器構成例を示す図である。
【図15】図14の機機構成例に対応する機器情報のデータテーブルの内容を示す図である。
【図16】第7の実施形態におけるWWWサーバの動作を示すフローチャートである。
【図17】デフォルトの機種依存コンテンツの内容例を示す図である。
【図18】デフォルトの機種依存コンテンツ(機器の外観を示すビットマップ画像データ)が表示されたGUI画面例を示す図である。
【図19】デフォルトの機種依存コンテンツ(GUI全体画像)が表示された画面例を示す図である。
【符号の説明】
100,1000:ホストコンピュータ
101,1001:印刷装置
102,1002:ネットワーク
110,1010:ネットワークカード部
113,1013:WWWサーバ部
114,1014:印刷装置I/F部
115,1015:機種非依存WWWコンテンツ部
122,1022:機種依存WWWコンテンツ部
126,1026:プリンタエンジン
127,1027:ネットワークカード1/F部
1016:依存リスト記憶部
Claims (11)
- ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置であって、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供手段と、
前記提供手段が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する記憶手段と、
前記提供手段が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求手段と、を備え、
前記提供手段は、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記記憶手段から当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求手段による要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とするネットワーク接続装置。 - 前記記憶手段は、前記ネットワーク接続装置と接続されたネットワーク機器に依存する画面データの代替となる代替画面データを記憶し、
前記提供手段は、前記要求手段による要求に対して前記ネットワーク機器から前記ネットワーク機器に依存する前記画面データを取得できなかった場合には、前記ネットワーク機器に依存する前記画面データの代わりに前記代替画面データを前記記憶手段から読み出して前記コンピュータへ提供することを特徴とする、請求項1に記載のネットワーク接続装置。 - 前記ネットワーク機器に依存する画面データは、前記ネットワーク機器の外観を示す画像データであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のネットワーク接続装置。
- 前記ネットワーク機器は印刷装置であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
- 前記ネットワーク接続装置は、前記ネットワーク機器に装着可能なネットワークボード、あるいはネットワークカードであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
- 前記提供手段が提供する画面データは、前記コンピュータのWWWブラウザで表示可能であることを特徴とする、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。
- 前記コンピュータから要求された画面データのコンテンツ名におけるディレクトリ部分が前記ネットワーク機器を示すものから始まっている場合、前記要求手段は当該画面データを前記ネットワーク機器に要求し、
前記コンピュータから要求された画面データのコンテンツ名におけるディレクトリ部分が前記ネットワーク機器を示すものから始まっていない場合、前記提供手段は当該画面データを前記記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のネットワーク接続装置。 - ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する記憶媒体を備え、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置の制御方法であって、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供工程と、
前記提供工程が提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求工程と、を備え、
前記提供工程は、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記記憶媒体から当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求工程による要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とするネットワーク接続装置の制御方法。 - 前記記憶媒体は、前記ネットワーク接続装置と接続されたネットワーク機器に依存する画面データの代替となる代替画面データを記憶し、
前記提供工程では、前記要求工程による要求に対して前記ネットワーク機器から前記ネットワーク機器に依存する前記画面データが送られて来なかった場合には、前記ネットワーク機器に依存する前記画面データの代わりに前記代替画面データを前記記憶媒体から読み出して前記コンピュータへ提供することを特徴とする請求項8に記載のネットワーク接続装置の制御方法。 - 前記コンピュータから要求された画面データのコンテンツ名におけるディレクトリ部分が前記ネットワーク機器を示すものから始まっている場合、前記要求工程で当該画面データを前記ネットワーク機器に要求し、
前記コンピュータから要求された画面データのコンテンツ名におけるディレクトリ部分が前記ネットワーク機器を示すものから始まっていない場合、前記提供工程で当該画面データを前記記憶媒体から読み出すことを特徴とする請求項8又は9に記載のネットワーク接続装置の制御方法。 - ネットワーク機器に装着可能であり、前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存しない画面データを記憶する所定のメモリを備え、前記ネットワーク機器とネットワークとの間の接続を可能にするためのネットワーク接続装置の制御方法を実行するための制御プログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記制御プログラムは、
前記ネットワークを介して接続されるコンピュータからの要求に応答して、前記コンピュータから前記ネットワーク機器を遠隔操作するための操作画面を構成する画面データを前記ネットワークを介して前記コンピュータに対して提供するための提供ステップと、
前記提供ステップが提供する画面データのうち前記ネットワーク機器に依存する画面データが前記コンピュータから要求された場合に当該画面データを前記ネットワーク機器に要求する要求ステップと、を含み、
前記提供ステップは、前記ネットワーク機器に依存しない画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記所定のメモリから当該画面データを読み出して前記コンピュータへ提供し、前記ネットワーク機器に依存する画面データを前記コンピュータから要求された場合には前記要求ステップによる要求に応答して前記ネットワーク機器から送られてくる当該画面データを前記コンピュータへ提供することを特徴とする記憶媒体。
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