JP2004074458A - ネットワーク通信システムのネットワークプリンタ、クライアント端末及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明はネットワーク通信システムのネットワークプリンタ、クライアント端末及び記録媒体に関し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できるようにする。
【解決手段】ネットワークプリンタ2において、記憶手段と、クライアント端末1のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を記憶手段に格納する設定情報格納手段と、記憶手段の設定情報を基に印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークプリンタ2において、記憶手段と、クライアント端末1のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を記憶手段に格納する設定情報格納手段と、記憶手段の設定情報を基に印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムの通信環境を容易に設定可能なネットワークプリンタ、クライアント端末及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。
【0003】
§1:一般的な事項
近年、ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続し、当該ネットワークを介してクライアント端末とネットワークプリンタとの通信を行うことを可能にしたネットワーク通信システムが広く構築されている。
【0004】
このようなネットワーク通信システムにおいて、クライアント端末がネットワークプリンタを利用するためには、クライアント端末上にネットワークプリンタのドライバをインストールする必要がある。しかし、前記ドライバに対応したドライバのインストール作業は一般に煩雑であり、特に、ドライバの選択は容易ではない。
【0005】
近年のネットワークプリンタは、色々なクライアント端末やネットワークプリンタとクライアント端末との接続形態{LAN、モデム、ISDN、ADSLなど)に対応し複数の印刷プロトコル(LPR、インターネット印刷プロトコル(Internet Printing Protocol)}をサポートしているが、クライアントOSと選択する印刷プロトコルによりドライバのインストール手順が異なることがドライバのインストールを複雑にしている。
【0006】
前記ドライバに対応したドライバの選択を容易にするための技術として、例えば、特開平10−340168号公報には、双方向インターフェースによってデバイス(プリンタ)側から取得した機種IDを用いてインストールすべきドライバを選択する技術が開示されており、また、特開平11−191047号公報には、ドライバソフトをデバイス(プリンタ)側から供給する技術が開示されている。
【0007】
§2:従来の印刷プロトコル及びOSにより印刷プロトコルが制限される例の説明
図7は従来の印刷プロトコル/プロトコル制限の説明図であり、A図は印刷プロトコルの説明図、B図はOSによりサポート可能なプロトコルが制限される例である。従来の印刷プロトコル及びOSにより印刷プロトコルが制限される例は次の通りである。
【0008】
▲1▼:印刷プロトコルとしては、セントロ、USB、LANで別プロトコルにより印刷する。
【0009】
▲2▼:LANはLPR(ラインプリンタプロトコル)、IPP(インターネットプリンティングプロトコル)などの標準規格のプロトコルと独自プロトコルなどのプロトコルを実装している。
【0010】
▲3▼:それぞれのプロトコル向けに「Windows」(登録商標)用のサポートモニタのインストールが必要である。
【0011】
例えば、図7のように、クライアント端末とネットワークプリンタがネットワークを介して接続されていたとする。この場合、クライアント端末のLANドライバには、LPR、IPP、独自等が存在する。そして、LPRポートモニタ、IPPモニタ、独自モニタにより、何れか1つを、ネットワークプリンタのLANポートを介して設定する。
【0012】
この場合、図7のB図のように、OSによるサポート可能なプロトコルの制限がある。例えば、「Windows95」(登録商標)、「Windows98」(登録商標)、「WindowsMe」(登録商標)では、LPRは使用できない。また、「NetWare」(登録商標)ではIPPや独自は使用できない。
【0013】
§3:従来のネットワーク設定画面例
図8は従来のネットワーク設定画面例であり、A図は基本情報、B図はTCP/IP情報、C図はメール送信設定の例である。従来のネットワーク設定画面やメール設定画面では、管理者は次のような設定処理を行う。
【0014】
図8のA、B図では、ネットワークプリンタ2の基本情報、TCP/IP情報やインターネット印刷プロトコル(以下「IPP」と記す)で使用するプリンタURL情報を設定する。
【0015】
図8のA図のように、基本情報としては、例えば、MACアドレス=00000E850095、Ethernet(登録商標)タイフ゜ =自動認識、TCP/IPプロトコル=有効、IPPサポート情報=IPP1.0、プリンタのURL=http//WWW.nujitsu.com 等である。
【0016】
また、図8のB図のように、TCP/IP情報としては、DHCP自動取得=設定、IPアドレス=172・・・サブネットマスク=255・・・ゲートウェイ=172・・・印刷ポート番号=9313、検索ポート番号=9313等である。
【0017】
また、図8のC図では、メール送信に必要なDNS設定、SMTP設定などを設定する。このメール送信設定では、例えば、DNS参照=有効、DNSサーバアドレス、プライマリ=・・・セカンダリ=・・・DNSドメイン名・・・、SMTPサーバアドレス=・・・、送信元名=・・・送信先アドレス=・・・送信元アドレス=・・・SMTPポート番号=25、通知のタイミング:・・・等である。
【0018】
以上の処理は、ネットワークプリンタ2の管理者が行い、前記情報を入力後、画面中の設定ボタンを押下することにより、管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末(1−1〜1−3のいずれか)からネットワークプリンタ2へ設定する。
【0019】
なお、この処理は、例えば、LAN11に接続された管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末のユーティリティにて実現可能である。以上のようにして、ネットワークプリンタ2のネットワーク設定、メール送信設定などをネットワークプリンタ2の管理者が設定し、ネットワークプリンタ2がネットワーク経由で印刷可能になる。
【0020】
§4:ドライバのインストール手順
図9は従来のドライバのインストール手順の説明図である。以下、図9に基づいて、従来のドライバインストール手順を説明する。なお、S1〜S9は各処理ステップを示す。
【0021】
従来のドライバインストール手順は次の通りである。先ず、ネットワークプリンタ2を購入後、IPアドレス、ポート番号、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、DHCP有効無効などを管理者が設定し、ネットワークに登録する。以下、詳細に説明する。
【0022】
先ず、ユーザは、ドライバインストーラ起動を行い(S1)、ポート選択(LAN)を行う(S2)。そして、プロトコル選択を行う(S3)。この時、プロトコルとして、LPRを選択すると、IPアドレス設定やIPアドレス設定を行い(S6)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。
【0023】
また、プロトコルとして、IPPを選択した場合は、URL設定を行い(S5)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。また、プロトコルとして、独自を選択した場合には、IPアドレス設定(IPアドレス、ポート番号、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、DHCP有効無効等)を行い(S4)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。
【0024】
このようにしてユーザ選択を行った後、プログラムの実行により、ポートモニタインストール(S8)、ドライバインストールを行い(S9)、ドライバインストールを終了する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0026】
(1) :クライアント端末上に、デバイス(ネットワークプリンタ2)に対応するドライバをインストールする場合、先ず、デバイスとクライアント端末との間で用いられる印刷プロトコルを選択し、印刷プロトコルに対応したポートモニタの構築、ポートの構築及び設定を行い、当該ポートと関連づけてネットワークプリンタ2に対応するドライバをインストールする必要がある。
【0027】
ここで、デバイスに対応したドライバの選択は容易となるが、印刷プロトコルの選択は、ユーザがクライアント端末のOS、ネットワーク環境に合わせ各自判断する必要があり、大変な作業となっていた。
【0028】
本発明は、このような従来の課題を解決し、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できるようにすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0030】
(1) :ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタにおいて、情報を記憶する記憶手段と、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段と、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えていることを特徴とするネットワークプリンタ。
【0031】
(2) :前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段を備えていることを特徴とする(1) 記載のネットワークプリンタ。
【0032】
(3) :ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段を備えていることを特徴とするクライアント端末。
【0033】
(4) :前記ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段とを備えていることを特徴とする(3) 記載のクライアント端末。
【0034】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
【0035】
(a) :前記(1) のネットワークプリンタ2では、管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、設定情報格納手段は、その設定情報を、プリンタコントローラ15内の前記記憶手段に格納する。
【0036】
次に、電子メール送信手段は、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する。このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0037】
(b) :前記(2) のネットワークプリンタ2では、前記ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合、設定情報変更制御手段は、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末1−1、1−2へ送信する。
【0038】
このようにすれば、ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0039】
(c) :前記(3) のクライアント端末では、受信設定情報格納手段は、ネットワークプリンタ2から送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する。次に、外部からの指示に応じて自動設定手段は、前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う。
【0040】
このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0041】
(d) :前記(4) のクライアント端末は、ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、変更後設定情報格納手段は、該受信した設定情報を記憶手段に格納する。次に、設定情報変更制御手段は、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する。
【0042】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図8は本発明でも同じなので、図8も援用して説明する。
【0044】
§1:システム構成の説明
図2はシステム構成の説明図である。図2に示したように、複数のクライアント端末1−1、1−2、1−3と、1つのネットワークプリンタ2はそれぞれLAN11のネットワークを介して接続されている。この場合、クライアント端末1−1とクライアント端末1−2とネットワークプリンタ2は、LAN11に直接接続されているが、クライアント端末1−3はインターネット12を介してLAN11に接続されている。これら、いずれのクライアント端末(クライアント端末1−1、1−2、1−3)も本発明の対象である。
【0045】
LAN11は、企業内などのローカルエリアネットワークであり、インターネット12にも接続されている。クライアント端末1−1、1−2は、LAN11を介してネットワークプリンタ2に対し、印刷指示を行うことができる。また、クライアント端末1−3は、インターネット12を介してLAN11に接続されており、ネットワークプリンタ2に対し印刷指示を行うことができる。
【0046】
§2:ネットワークプリンタの説明
図3はネットワークプリンタの説明図である。ネットワークプリンタ2は、プリンタコントローラ15とプリンタエンジン16より構成されている。プリンタコントローラ15は、CPU22と、該CPU22により制御されるネットワークインタフェース部(ネットワークI/F部)21と、RAM23と、フラッシュメモリ17と、周辺制御LSI19等を備えると共に、前記周辺制御LSI19により制御されるユーザ操作パネル部18と、プリンタエンジンコントローラ20等を備えている。
【0047】
ネットワークプリンタ2の制御は、フラッシュメモリ17に格納されているプリンタファームウェア(プログラム)を、CPU22の制御でRAM23に展開し、RAM23上でCPU22がプログラムを実行することによって行う。RAM23は、プリンタ制御のプログラムを格納する領域と、印刷データの格納を行う作業領域等に分割されている。
【0048】
ネットワークプリンタ2のネットワーク等の各種設定及びWWWサーバプログラムの設定は、フラッシュメモリ17に格納されている。また、ネットワークプリンタ2は、ネットワークI/F部21を通じてLAN11に接続されている。また、周辺制御LSI19は、ユーザ操作パネル部18の制御やプリンタエンジンコントローラ20の制御を行う。プリンタエンジンコントローラ20はプリンタエンジン16を制御する。
【0049】
この場合、ネットワークプリンタ2と、複数のクライアント端末(1−1〜1−3等)とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタ2は、情報を記憶する記憶手段(フラッシュメモリ17、RAM23)と、ネットワークプリンタ2の管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段(CPU22とプログラム)と、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末1−1〜1−3へ電子メール送信する電子メール送信手段(電子メール送信プログラム)を備えている。
【0050】
また、ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更(前の情報を削除し、再度、新しい情報を書き込む)し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段(CPU22、設定情報変更処理プログラム、電子メール送信プログラム等)を備えている。
【0051】
§3:ネットワーク設定画面例
ネットワーク設定画面からの設定処理は、図8に示した従来例と同様にして行う。すなわち、図8に示したように、ネットワークプリンタ2の管理者は次のような設定処理を行う。
【0052】
図8のA、B図では、ネットワークプリンタ2のTCP/IP情報やインターネット印刷プロトコル(以下「IPP」と記す)で使用するプリンタURL情報を設定する。図8のA図のように、基本情報としては、例えば、MACアドレス=00000E850095、Ethernetタイフ゜ =自動認識、TCP/IP=有効、IPPサポート情報=IPP1.0、プリンタのURL=http//WWW.nujitsu.com 等である。
【0053】
また、図8のB図のように、TCP/IP情報としては、DHCP自動取得=設定、IPアドレス=172・・・サブネットマスク=255・・・ゲートウェイ=172・・・印刷ポート番号=9313、検索ポート番号=9313等である。
【0054】
また、図8のC図では、メール送信に必要なDNS設定、SMTP設定などを設定する。このメール送信設定では、例えば、DNS参照=有効、DNSサーバアドレス、プライマリ=・・・セカンダリ=・・・DNSドメイン名・・・、SMTPサーバアドレス=・・・、送信元名=・・・送信先アドレス=・・・送信元アドレス=・・・SMTPポート番号=25、通知のタイミング:・・・等である。
【0055】
以上の処理は管理者が行い、前記情報を入力後、画面中の設定ボタンを押下することにより、管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末からネットワークプリンタ2へ設定する。この場合、WWWブラウザからネットワークプリンタ2のWWWサーバプログラムにアクセスすることにより表示されるWeb画面にて設定を行うが、同様の設定をクライアント端末のユーティリティにて実現しても良い。
【0056】
ネットワークプリンタ2のネットワーク設定、メール送信設定などを管理者が設定し、ネットワークプリンタ2がネットワーク経由で印刷可能になったら、クライアント通信環境における設定情報の作成を行う。
【0057】
§4:クライアント通信環境における「設定情報」作成の説明
図4は画面例の説明図であり、A図はクライアントインストール情報設定画面例、B図はメール送信先設定画面例である。図4は、図8と同様に、WWWサーバプログラム(図3のRAM23内のプログラム)により提供されるWeb画面である。
【0058】
図4のA図に示した画面例では、ネットワークプリンタ2がサポートしているクライアントOSの一覧を表示しており、各OSが図の右側の画面へのリンクとなっている。例えば、図4のA図の右側の画面は、左側の画面にて、「Windows 2000」 (登録商標)を選択した場合の画面である。右側の画面では、クライアントOSが、「Windows 2000」 の場合にネットワークプリンタ2がサポートしている印刷プロトコルを表示している。
【0059】
なお、独自プロトコル1、2はネットワークプリンタの製造元(メーカ等)が独自にサポートしている印刷プロトコルを示す。右側の画面にて、印刷プロトコル名(LPR、IPPなど)の横に表示されているチェックボックスをクリックすると、その印刷プロトコルが選択され、印紙プロトコル名の右側に優先順位を入力するテキストボックスが表示される。
【0060】
複数の印刷プロトコルを選択した場合には、管理者が優先順位を設定する。プリンタ管理者が優先順位を設定しない場合には、プリンタが初期値として持っている優先順位を設定する。図4のA図にて、印刷プロトコルを選択、優先順位を設定後、「設定」ボタンを押すとネットワークプリンタ2へ設定を保存する。
【0061】
次に、図4のA図の左側の画面にて、「メール送信先設定」をクリックすると、図4のB図のメール送信先設定画面が表示される。管理者がメール送信先を入力後、追加ボタンを押すと、メールアドレス(送信先クライアント端末の電子メールアドレス)が追加される。その後、「設定」ボタンを押すとネットワークプリンタ2へ設定を反映する。
【0062】
図4により印刷プロトコルの選択、印刷プロトコルの優先順位設定、メール送信先アドレスが設定されている場合に、クライアント通信環境設定情報をネットワークプリンタ2の内部で生成する。生成されるクライアント通信環境設定情報(単に「設定情報」とも記す)には、ネットワークプリンタ2がサポートするOS毎に印刷プロトコル毎の各種設定と優先順位が記載されているが、ここではフォーマットについては規定しない。
【0063】
§5:クライアント端末の処理
前記のようにして、クライアント通信環境設定情報(「設定情報」)が生成されると、電子メール送信プログラムにより、電子メール送信先アドレス(クライアント端末1−1、1−2、1−3)に対し、クライアント通信環境設定情報(「設定情報」)を電子メールに添付し、電子メール送信する。
【0064】
クライアント端末1−1、1−2、1−3側では、ネットワークプリンタ2より電子メール送信された設定情報を、SMTPなどのメールプロトコルに準拠し、添付ファイル付きの電子メールを受信可能な電子メールソフトウェアにて受信を行う。
【0065】
受信した電子メール本文には、各OSごとに添付ファイルを保存するフォルダ名が記載されているため、ユーザは電子メール本文に記載された場所に、電子メールに添付された設定情報(図1の「印刷に関する設定情報」と同じ)をファイル保存する。
【0066】
前記設定情報を受信したユーザが、プリンタドライバのインストールを行う際には、プリンタ製造元が提供するドライバインストーラを用いてインストールを行う。プリンタドライバインストーラでは、ユーザによりファイル保存された設定情報を読み取り、クライアントのOS環境に合わせプリンタドライバのインストールを開始する。
【0067】
インストールを開始すると、自動インストール、カスタムインストールを選択する画面が表示され、自動インストールを選択すると管理者が設定した最も優先順位の高い印刷プロトコルで選択肢ドライバのインストールを実施する。カスタムを選択した場合には、管理者が設定した印刷プロトコル一覧が画面表示されユーザが印刷プロトコルを選択しドライバをインストールすることができる。
【0068】
なお、各印刷プロトコルに対応したポートモニタの構築、ポートの構築及び設定、当該ポートと関連付けてネットワークプリンタ2に対応するドライバをインストールする方法の詳細については、クライアントOSに依存しているため、ここでは説明しない。
【0069】
モバイル環境などによりプリンタドライバをインストール後、クライアント端末1−1〜1−3の通信環境が変更された場合には、ドライバインストーラを再度実行することによりプリンタドライバインストール手段を起動し、クライアント端末1−1〜1−3の通信環境設定を変更(設定情報の変更)することができる。
【0070】
すなわち、ネットワークプリンタ2と、複数のクライアント端末1−1〜1−3とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、ネットワークプリンタ2から送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段(プログラム)と、外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段(プログラム)を備えている。
【0071】
また、ネットワークプリンタ2のネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段(プログラム)と、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段(プログラム)等を備えている。
【0072】
§6:フローチャートによる処理の説明
図5はドライバインストール処理フローチャートである。以下、図5に基づいて、ドライバインストール処理を説明する。なお、図5において、S11〜S21は各処理ステップを示す。
【0073】
(1) :管理者の処理(S11〜S13)
管理者(ネットワークプリンタ2の管理者)は、各クライアント端末に送信する「設定情報」の作成を行う。この場合、各クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位選択を行う(S11)。次に、「設定情報」を送信するクライアント端末の設定(設定情報の送信先クライアント端末の電子メールアドレス情報の設定)を行う(S12)。
【0074】
次に、管理者の指示により、ネットワークプリンタ2からクライアント端末に「設定情報」(印刷に関する設定情報)を電子メール送信する(S13)。この場合、前記RAM23内の設定情報に含まれている送信先クライアント端末の電子メールアドレスを用いて電子メール送信する。
【0075】
(2) :ユーザ側の処理(S15〜S19)
先ず、クライアント端末のユーザは、電子メール受信ソフトを起動する(S15)。そして、ネットワークプリンタ2から送信された「設定情報」の電子メール受信を行い(S16)、前記CPU22の制御により受信メール添付の「設定情報」を記憶手段(例えば、前記RAM23)に保存する(S17)。そして、ユーザは、ドライバインストーラ起動を行い(S18)、「設定情報」のファイルを指定する(S19)。
【0076】
(3) :プログラムによるポートモニタインストール等の自動処理
このようにすると、前記記憶手段の設定情報を用いてポートモニタインストールを自動的に行う(プログラムによる自動処理)。この場合、インストーラにてOS種別を判断し、指定したプロトコル、設定通りにポートモニタを自動でインストールを行う(S20)。そして、ドライバインストールを自動的に行ってドライバインストールを終了する。
【0077】
§7:具体的な装置例の説明
図6はクライアント端末の具体的な装置例である。前記クライアント端末1−1〜1−3は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等の任意のコンピュータにより実現することができる。この装置は、コンピュータ本体31と、該コンピュータ本体31に接続されたディスプレイ装置32、入力装置(キーボード/マウス等)33、リムーバブルディスクドライブ(「RDD」という)34、ハードディスク装置(「HDD」という)35等で構成されている。
【0078】
そして、コンピュータ本体31には、内部の各種制御や処理を行うCPU36と、プログラムや各種データを格納しておくためのROM37(不揮発性メモリ)と、メモリ38と、インタフェース制御部(「I/F制御部」という)39と、通信制御部40等が設けてある。なお、前記リムーバブルディスクドライブ(RDD)34には、フレキシブルディスクドライブや光ディスクドライブ等が含まれる。
【0079】
前記構成の装置において、例えば、ハードディスク装置(HDD)35の磁気ディスク(記録媒体)に、前記クライアント端末1−1〜1−3の処理を実現するためのプログラムを格納しておき、このプログラムをCPU36が読み出して実行することにより、前記クライアント端末1−1〜1−3が行う処理を実行する。
【0080】
しかし、本発明は、このような例に限らず、例えば、ハードディスク装置(HDD)35の磁気ディスクに、次のようにしてプログラムを格納し、このプログラムをCPU36が実行することで前記処理を行うことも可能である。
【0081】
▲1▼:他の装置で作成されたリムーバブルディスクに格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、リムーバブルディスクドライブ(RDD)34により読み取り、ハードディスク装置(HDD)35の記録媒体に格納する。
【0082】
▲2▼:通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、通信制御部40を介して受信し、そのデータをハードディスク装置(HDD)35の記録媒体(磁気ディスク)に格納する。
【0083】
前記の説明に対し、次の構成を付記する。
【0084】
(付記1)
ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタにおいて、
情報を記憶する記憶手段と、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えていることを特徴とするネットワークプリンタ。
【0085】
(付記2)
前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段を備えていることを特徴とする(付記1)記載のネットワークプリンタ。
【0086】
(付記3)
ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、
ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、
外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段を備えていることを特徴とするクライアント端末。
【0087】
(付記4)
前記ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、
前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段とを備えていることを特徴とする(付記3)記載のクライアント端末。
【0088】
(付記5)
コンピュータに、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0089】
(付記6)
コンピュータに、
ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0090】
(付記7)
コンピュータに、
ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、
外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0091】
(付記8)
コンピュータに、
ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、
前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0093】
(1) :請求項1、4のネットワークプリンタでは、管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、設定情報格納手段は、その設定情報を前記記憶手段に格納する。
【0094】
次に、電子メール送信手段は、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する。このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0095】
(2) :請求項2のネットワークプリンタでは、前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、設定情報変更制御手段は、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する。
【0096】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0097】
(3) :請求項3のクライアント端末では、受信設定情報格納手段は、ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する。次に、外部からの指示に応じて自動設定手段は、前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う。
【0098】
このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0099】
(4) :請求項4のクライアント端末は、ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、変更後設定情報格納手段は、該受信した設定情報を記憶手段に格納する。次に、設定情報変更制御手段は、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する。
【0100】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステム構成の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるネットワークプリンタの説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における画面例の説明図であり、A図はクライアントインストール情報設定画面例、B図はメール送信先設定画面例である。
【図5】本発明の実施の形態におけるドライバインストール処理フローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるクライアント端末の具体的な装置例である。
【図7】従来の印刷プロトコル/プロトコル制限の説明図であり、A図は印刷プロトコルの説明図、B図はOSによりサポート可能なプロトコルが制限される例である。
【図8】従来のネットワーク設定画面例であり、A図は基本情報、B図はTCP/IP情報、C図はメール送信設定である。
【図9】従来のドライバのインストール手順である。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−3 クライアント端末
2 ネットワークプリンタ
3 LANドライバ
4 LPR
5 IPP
6 独自(独自プロトコル)
7 LPRポートモニタ
8 IPPポートモニタ
9 独自ポートモニタ
11 LAN
12 インターネット
15 プリンタコントローラ
16 プリンタエンジン
17 フラッシュメモリ
18 ユーザ操作パネル部
19 周辺制御LSI
20 プリンタエンジンコントローラ
21 ネットワークインタフェース部(ネットワークI/F部)
22、36 CPU(中央演算処理装置)
23 RAM
31 コンピュータ本体
32 ディスプレイ装置
33 入力装置
34 リムーバブルディスクドライブ(RDD)
35 ハードディスク装置(HDD)
37 ROM(リードオンリメモリ)
38 メモリ
39 インタフェース制御部(I/F制御部)
40 通信制御部
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムの通信環境を容易に設定可能なネットワークプリンタ、クライアント端末及び記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、従来例について説明する。
【0003】
§1:一般的な事項
近年、ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続し、当該ネットワークを介してクライアント端末とネットワークプリンタとの通信を行うことを可能にしたネットワーク通信システムが広く構築されている。
【0004】
このようなネットワーク通信システムにおいて、クライアント端末がネットワークプリンタを利用するためには、クライアント端末上にネットワークプリンタのドライバをインストールする必要がある。しかし、前記ドライバに対応したドライバのインストール作業は一般に煩雑であり、特に、ドライバの選択は容易ではない。
【0005】
近年のネットワークプリンタは、色々なクライアント端末やネットワークプリンタとクライアント端末との接続形態{LAN、モデム、ISDN、ADSLなど)に対応し複数の印刷プロトコル(LPR、インターネット印刷プロトコル(Internet Printing Protocol)}をサポートしているが、クライアントOSと選択する印刷プロトコルによりドライバのインストール手順が異なることがドライバのインストールを複雑にしている。
【0006】
前記ドライバに対応したドライバの選択を容易にするための技術として、例えば、特開平10−340168号公報には、双方向インターフェースによってデバイス(プリンタ)側から取得した機種IDを用いてインストールすべきドライバを選択する技術が開示されており、また、特開平11−191047号公報には、ドライバソフトをデバイス(プリンタ)側から供給する技術が開示されている。
【0007】
§2:従来の印刷プロトコル及びOSにより印刷プロトコルが制限される例の説明
図7は従来の印刷プロトコル/プロトコル制限の説明図であり、A図は印刷プロトコルの説明図、B図はOSによりサポート可能なプロトコルが制限される例である。従来の印刷プロトコル及びOSにより印刷プロトコルが制限される例は次の通りである。
【0008】
▲1▼:印刷プロトコルとしては、セントロ、USB、LANで別プロトコルにより印刷する。
【0009】
▲2▼:LANはLPR(ラインプリンタプロトコル)、IPP(インターネットプリンティングプロトコル)などの標準規格のプロトコルと独自プロトコルなどのプロトコルを実装している。
【0010】
▲3▼:それぞれのプロトコル向けに「Windows」(登録商標)用のサポートモニタのインストールが必要である。
【0011】
例えば、図7のように、クライアント端末とネットワークプリンタがネットワークを介して接続されていたとする。この場合、クライアント端末のLANドライバには、LPR、IPP、独自等が存在する。そして、LPRポートモニタ、IPPモニタ、独自モニタにより、何れか1つを、ネットワークプリンタのLANポートを介して設定する。
【0012】
この場合、図7のB図のように、OSによるサポート可能なプロトコルの制限がある。例えば、「Windows95」(登録商標)、「Windows98」(登録商標)、「WindowsMe」(登録商標)では、LPRは使用できない。また、「NetWare」(登録商標)ではIPPや独自は使用できない。
【0013】
§3:従来のネットワーク設定画面例
図8は従来のネットワーク設定画面例であり、A図は基本情報、B図はTCP/IP情報、C図はメール送信設定の例である。従来のネットワーク設定画面やメール設定画面では、管理者は次のような設定処理を行う。
【0014】
図8のA、B図では、ネットワークプリンタ2の基本情報、TCP/IP情報やインターネット印刷プロトコル(以下「IPP」と記す)で使用するプリンタURL情報を設定する。
【0015】
図8のA図のように、基本情報としては、例えば、MACアドレス=00000E850095、Ethernet(登録商標)タイフ゜ =自動認識、TCP/IPプロトコル=有効、IPPサポート情報=IPP1.0、プリンタのURL=http//WWW.nujitsu.com 等である。
【0016】
また、図8のB図のように、TCP/IP情報としては、DHCP自動取得=設定、IPアドレス=172・・・サブネットマスク=255・・・ゲートウェイ=172・・・印刷ポート番号=9313、検索ポート番号=9313等である。
【0017】
また、図8のC図では、メール送信に必要なDNS設定、SMTP設定などを設定する。このメール送信設定では、例えば、DNS参照=有効、DNSサーバアドレス、プライマリ=・・・セカンダリ=・・・DNSドメイン名・・・、SMTPサーバアドレス=・・・、送信元名=・・・送信先アドレス=・・・送信元アドレス=・・・SMTPポート番号=25、通知のタイミング:・・・等である。
【0018】
以上の処理は、ネットワークプリンタ2の管理者が行い、前記情報を入力後、画面中の設定ボタンを押下することにより、管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末(1−1〜1−3のいずれか)からネットワークプリンタ2へ設定する。
【0019】
なお、この処理は、例えば、LAN11に接続された管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末のユーティリティにて実現可能である。以上のようにして、ネットワークプリンタ2のネットワーク設定、メール送信設定などをネットワークプリンタ2の管理者が設定し、ネットワークプリンタ2がネットワーク経由で印刷可能になる。
【0020】
§4:ドライバのインストール手順
図9は従来のドライバのインストール手順の説明図である。以下、図9に基づいて、従来のドライバインストール手順を説明する。なお、S1〜S9は各処理ステップを示す。
【0021】
従来のドライバインストール手順は次の通りである。先ず、ネットワークプリンタ2を購入後、IPアドレス、ポート番号、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、DHCP有効無効などを管理者が設定し、ネットワークに登録する。以下、詳細に説明する。
【0022】
先ず、ユーザは、ドライバインストーラ起動を行い(S1)、ポート選択(LAN)を行う(S2)。そして、プロトコル選択を行う(S3)。この時、プロトコルとして、LPRを選択すると、IPアドレス設定やIPアドレス設定を行い(S6)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。
【0023】
また、プロトコルとして、IPPを選択した場合は、URL設定を行い(S5)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。また、プロトコルとして、独自を選択した場合には、IPアドレス設定(IPアドレス、ポート番号、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス、DHCP有効無効等)を行い(S4)、プロトコル設定指定(双方向、片方向、エラー通知有無等)を行う(S7)。
【0024】
このようにしてユーザ選択を行った後、プログラムの実行により、ポートモニタインストール(S8)、ドライバインストールを行い(S9)、ドライバインストールを終了する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のものにおいては、次のような課題があった。
【0026】
(1) :クライアント端末上に、デバイス(ネットワークプリンタ2)に対応するドライバをインストールする場合、先ず、デバイスとクライアント端末との間で用いられる印刷プロトコルを選択し、印刷プロトコルに対応したポートモニタの構築、ポートの構築及び設定を行い、当該ポートと関連づけてネットワークプリンタ2に対応するドライバをインストールする必要がある。
【0027】
ここで、デバイスに対応したドライバの選択は容易となるが、印刷プロトコルの選択は、ユーザがクライアント端末のOS、ネットワーク環境に合わせ各自判断する必要があり、大変な作業となっていた。
【0028】
本発明は、このような従来の課題を解決し、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できるようにすることを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の目的を達成するため、次のように構成した。
【0030】
(1) :ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタにおいて、情報を記憶する記憶手段と、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段と、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えていることを特徴とするネットワークプリンタ。
【0031】
(2) :前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段を備えていることを特徴とする(1) 記載のネットワークプリンタ。
【0032】
(3) :ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段を備えていることを特徴とするクライアント端末。
【0033】
(4) :前記ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段とを備えていることを特徴とする(3) 記載のクライアント端末。
【0034】
(作用)
前記構成に基づく本発明の作用を、図1に基づいて説明する。
【0035】
(a) :前記(1) のネットワークプリンタ2では、管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、設定情報格納手段は、その設定情報を、プリンタコントローラ15内の前記記憶手段に格納する。
【0036】
次に、電子メール送信手段は、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する。このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0037】
(b) :前記(2) のネットワークプリンタ2では、前記ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合、設定情報変更制御手段は、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末1−1、1−2へ送信する。
【0038】
このようにすれば、ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0039】
(c) :前記(3) のクライアント端末では、受信設定情報格納手段は、ネットワークプリンタ2から送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する。次に、外部からの指示に応じて自動設定手段は、前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う。
【0040】
このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0041】
(d) :前記(4) のクライアント端末は、ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、変更後設定情報格納手段は、該受信した設定情報を記憶手段に格納する。次に、設定情報変更制御手段は、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する。
【0042】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、図8は本発明でも同じなので、図8も援用して説明する。
【0044】
§1:システム構成の説明
図2はシステム構成の説明図である。図2に示したように、複数のクライアント端末1−1、1−2、1−3と、1つのネットワークプリンタ2はそれぞれLAN11のネットワークを介して接続されている。この場合、クライアント端末1−1とクライアント端末1−2とネットワークプリンタ2は、LAN11に直接接続されているが、クライアント端末1−3はインターネット12を介してLAN11に接続されている。これら、いずれのクライアント端末(クライアント端末1−1、1−2、1−3)も本発明の対象である。
【0045】
LAN11は、企業内などのローカルエリアネットワークであり、インターネット12にも接続されている。クライアント端末1−1、1−2は、LAN11を介してネットワークプリンタ2に対し、印刷指示を行うことができる。また、クライアント端末1−3は、インターネット12を介してLAN11に接続されており、ネットワークプリンタ2に対し印刷指示を行うことができる。
【0046】
§2:ネットワークプリンタの説明
図3はネットワークプリンタの説明図である。ネットワークプリンタ2は、プリンタコントローラ15とプリンタエンジン16より構成されている。プリンタコントローラ15は、CPU22と、該CPU22により制御されるネットワークインタフェース部(ネットワークI/F部)21と、RAM23と、フラッシュメモリ17と、周辺制御LSI19等を備えると共に、前記周辺制御LSI19により制御されるユーザ操作パネル部18と、プリンタエンジンコントローラ20等を備えている。
【0047】
ネットワークプリンタ2の制御は、フラッシュメモリ17に格納されているプリンタファームウェア(プログラム)を、CPU22の制御でRAM23に展開し、RAM23上でCPU22がプログラムを実行することによって行う。RAM23は、プリンタ制御のプログラムを格納する領域と、印刷データの格納を行う作業領域等に分割されている。
【0048】
ネットワークプリンタ2のネットワーク等の各種設定及びWWWサーバプログラムの設定は、フラッシュメモリ17に格納されている。また、ネットワークプリンタ2は、ネットワークI/F部21を通じてLAN11に接続されている。また、周辺制御LSI19は、ユーザ操作パネル部18の制御やプリンタエンジンコントローラ20の制御を行う。プリンタエンジンコントローラ20はプリンタエンジン16を制御する。
【0049】
この場合、ネットワークプリンタ2と、複数のクライアント端末(1−1〜1−3等)とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタ2は、情報を記憶する記憶手段(フラッシュメモリ17、RAM23)と、ネットワークプリンタ2の管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段(CPU22とプログラム)と、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末1−1〜1−3へ電子メール送信する電子メール送信手段(電子メール送信プログラム)を備えている。
【0050】
また、ネットワークプリンタ2内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更(前の情報を削除し、再度、新しい情報を書き込む)し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段(CPU22、設定情報変更処理プログラム、電子メール送信プログラム等)を備えている。
【0051】
§3:ネットワーク設定画面例
ネットワーク設定画面からの設定処理は、図8に示した従来例と同様にして行う。すなわち、図8に示したように、ネットワークプリンタ2の管理者は次のような設定処理を行う。
【0052】
図8のA、B図では、ネットワークプリンタ2のTCP/IP情報やインターネット印刷プロトコル(以下「IPP」と記す)で使用するプリンタURL情報を設定する。図8のA図のように、基本情報としては、例えば、MACアドレス=00000E850095、Ethernetタイフ゜ =自動認識、TCP/IP=有効、IPPサポート情報=IPP1.0、プリンタのURL=http//WWW.nujitsu.com 等である。
【0053】
また、図8のB図のように、TCP/IP情報としては、DHCP自動取得=設定、IPアドレス=172・・・サブネットマスク=255・・・ゲートウェイ=172・・・印刷ポート番号=9313、検索ポート番号=9313等である。
【0054】
また、図8のC図では、メール送信に必要なDNS設定、SMTP設定などを設定する。このメール送信設定では、例えば、DNS参照=有効、DNSサーバアドレス、プライマリ=・・・セカンダリ=・・・DNSドメイン名・・・、SMTPサーバアドレス=・・・、送信元名=・・・送信先アドレス=・・・送信元アドレス=・・・SMTPポート番号=25、通知のタイミング:・・・等である。
【0055】
以上の処理は管理者が行い、前記情報を入力後、画面中の設定ボタンを押下することにより、管理者専用のパーソナルコンピュータ、或いはいずれかのクライアント端末からネットワークプリンタ2へ設定する。この場合、WWWブラウザからネットワークプリンタ2のWWWサーバプログラムにアクセスすることにより表示されるWeb画面にて設定を行うが、同様の設定をクライアント端末のユーティリティにて実現しても良い。
【0056】
ネットワークプリンタ2のネットワーク設定、メール送信設定などを管理者が設定し、ネットワークプリンタ2がネットワーク経由で印刷可能になったら、クライアント通信環境における設定情報の作成を行う。
【0057】
§4:クライアント通信環境における「設定情報」作成の説明
図4は画面例の説明図であり、A図はクライアントインストール情報設定画面例、B図はメール送信先設定画面例である。図4は、図8と同様に、WWWサーバプログラム(図3のRAM23内のプログラム)により提供されるWeb画面である。
【0058】
図4のA図に示した画面例では、ネットワークプリンタ2がサポートしているクライアントOSの一覧を表示しており、各OSが図の右側の画面へのリンクとなっている。例えば、図4のA図の右側の画面は、左側の画面にて、「Windows 2000」 (登録商標)を選択した場合の画面である。右側の画面では、クライアントOSが、「Windows 2000」 の場合にネットワークプリンタ2がサポートしている印刷プロトコルを表示している。
【0059】
なお、独自プロトコル1、2はネットワークプリンタの製造元(メーカ等)が独自にサポートしている印刷プロトコルを示す。右側の画面にて、印刷プロトコル名(LPR、IPPなど)の横に表示されているチェックボックスをクリックすると、その印刷プロトコルが選択され、印紙プロトコル名の右側に優先順位を入力するテキストボックスが表示される。
【0060】
複数の印刷プロトコルを選択した場合には、管理者が優先順位を設定する。プリンタ管理者が優先順位を設定しない場合には、プリンタが初期値として持っている優先順位を設定する。図4のA図にて、印刷プロトコルを選択、優先順位を設定後、「設定」ボタンを押すとネットワークプリンタ2へ設定を保存する。
【0061】
次に、図4のA図の左側の画面にて、「メール送信先設定」をクリックすると、図4のB図のメール送信先設定画面が表示される。管理者がメール送信先を入力後、追加ボタンを押すと、メールアドレス(送信先クライアント端末の電子メールアドレス)が追加される。その後、「設定」ボタンを押すとネットワークプリンタ2へ設定を反映する。
【0062】
図4により印刷プロトコルの選択、印刷プロトコルの優先順位設定、メール送信先アドレスが設定されている場合に、クライアント通信環境設定情報をネットワークプリンタ2の内部で生成する。生成されるクライアント通信環境設定情報(単に「設定情報」とも記す)には、ネットワークプリンタ2がサポートするOS毎に印刷プロトコル毎の各種設定と優先順位が記載されているが、ここではフォーマットについては規定しない。
【0063】
§5:クライアント端末の処理
前記のようにして、クライアント通信環境設定情報(「設定情報」)が生成されると、電子メール送信プログラムにより、電子メール送信先アドレス(クライアント端末1−1、1−2、1−3)に対し、クライアント通信環境設定情報(「設定情報」)を電子メールに添付し、電子メール送信する。
【0064】
クライアント端末1−1、1−2、1−3側では、ネットワークプリンタ2より電子メール送信された設定情報を、SMTPなどのメールプロトコルに準拠し、添付ファイル付きの電子メールを受信可能な電子メールソフトウェアにて受信を行う。
【0065】
受信した電子メール本文には、各OSごとに添付ファイルを保存するフォルダ名が記載されているため、ユーザは電子メール本文に記載された場所に、電子メールに添付された設定情報(図1の「印刷に関する設定情報」と同じ)をファイル保存する。
【0066】
前記設定情報を受信したユーザが、プリンタドライバのインストールを行う際には、プリンタ製造元が提供するドライバインストーラを用いてインストールを行う。プリンタドライバインストーラでは、ユーザによりファイル保存された設定情報を読み取り、クライアントのOS環境に合わせプリンタドライバのインストールを開始する。
【0067】
インストールを開始すると、自動インストール、カスタムインストールを選択する画面が表示され、自動インストールを選択すると管理者が設定した最も優先順位の高い印刷プロトコルで選択肢ドライバのインストールを実施する。カスタムを選択した場合には、管理者が設定した印刷プロトコル一覧が画面表示されユーザが印刷プロトコルを選択しドライバをインストールすることができる。
【0068】
なお、各印刷プロトコルに対応したポートモニタの構築、ポートの構築及び設定、当該ポートと関連付けてネットワークプリンタ2に対応するドライバをインストールする方法の詳細については、クライアントOSに依存しているため、ここでは説明しない。
【0069】
モバイル環境などによりプリンタドライバをインストール後、クライアント端末1−1〜1−3の通信環境が変更された場合には、ドライバインストーラを再度実行することによりプリンタドライバインストール手段を起動し、クライアント端末1−1〜1−3の通信環境設定を変更(設定情報の変更)することができる。
【0070】
すなわち、ネットワークプリンタ2と、複数のクライアント端末1−1〜1−3とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、ネットワークプリンタ2から送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段(プログラム)と、外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段(プログラム)を備えている。
【0071】
また、ネットワークプリンタ2のネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段(プログラム)と、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段(プログラム)等を備えている。
【0072】
§6:フローチャートによる処理の説明
図5はドライバインストール処理フローチャートである。以下、図5に基づいて、ドライバインストール処理を説明する。なお、図5において、S11〜S21は各処理ステップを示す。
【0073】
(1) :管理者の処理(S11〜S13)
管理者(ネットワークプリンタ2の管理者)は、各クライアント端末に送信する「設定情報」の作成を行う。この場合、各クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位選択を行う(S11)。次に、「設定情報」を送信するクライアント端末の設定(設定情報の送信先クライアント端末の電子メールアドレス情報の設定)を行う(S12)。
【0074】
次に、管理者の指示により、ネットワークプリンタ2からクライアント端末に「設定情報」(印刷に関する設定情報)を電子メール送信する(S13)。この場合、前記RAM23内の設定情報に含まれている送信先クライアント端末の電子メールアドレスを用いて電子メール送信する。
【0075】
(2) :ユーザ側の処理(S15〜S19)
先ず、クライアント端末のユーザは、電子メール受信ソフトを起動する(S15)。そして、ネットワークプリンタ2から送信された「設定情報」の電子メール受信を行い(S16)、前記CPU22の制御により受信メール添付の「設定情報」を記憶手段(例えば、前記RAM23)に保存する(S17)。そして、ユーザは、ドライバインストーラ起動を行い(S18)、「設定情報」のファイルを指定する(S19)。
【0076】
(3) :プログラムによるポートモニタインストール等の自動処理
このようにすると、前記記憶手段の設定情報を用いてポートモニタインストールを自動的に行う(プログラムによる自動処理)。この場合、インストーラにてOS種別を判断し、指定したプロトコル、設定通りにポートモニタを自動でインストールを行う(S20)。そして、ドライバインストールを自動的に行ってドライバインストールを終了する。
【0077】
§7:具体的な装置例の説明
図6はクライアント端末の具体的な装置例である。前記クライアント端末1−1〜1−3は、ワークステーション、パーソナルコンピュータ等の任意のコンピュータにより実現することができる。この装置は、コンピュータ本体31と、該コンピュータ本体31に接続されたディスプレイ装置32、入力装置(キーボード/マウス等)33、リムーバブルディスクドライブ(「RDD」という)34、ハードディスク装置(「HDD」という)35等で構成されている。
【0078】
そして、コンピュータ本体31には、内部の各種制御や処理を行うCPU36と、プログラムや各種データを格納しておくためのROM37(不揮発性メモリ)と、メモリ38と、インタフェース制御部(「I/F制御部」という)39と、通信制御部40等が設けてある。なお、前記リムーバブルディスクドライブ(RDD)34には、フレキシブルディスクドライブや光ディスクドライブ等が含まれる。
【0079】
前記構成の装置において、例えば、ハードディスク装置(HDD)35の磁気ディスク(記録媒体)に、前記クライアント端末1−1〜1−3の処理を実現するためのプログラムを格納しておき、このプログラムをCPU36が読み出して実行することにより、前記クライアント端末1−1〜1−3が行う処理を実行する。
【0080】
しかし、本発明は、このような例に限らず、例えば、ハードディスク装置(HDD)35の磁気ディスクに、次のようにしてプログラムを格納し、このプログラムをCPU36が実行することで前記処理を行うことも可能である。
【0081】
▲1▼:他の装置で作成されたリムーバブルディスクに格納されているプログラム(他の装置で作成したプログラムデータ)を、リムーバブルディスクドライブ(RDD)34により読み取り、ハードディスク装置(HDD)35の記録媒体に格納する。
【0082】
▲2▼:通信回線を介して他の装置から伝送されたプログラム等のデータを、通信制御部40を介して受信し、そのデータをハードディスク装置(HDD)35の記録媒体(磁気ディスク)に格納する。
【0083】
前記の説明に対し、次の構成を付記する。
【0084】
(付記1)
ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタにおいて、
情報を記憶する記憶手段と、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えていることを特徴とするネットワークプリンタ。
【0085】
(付記2)
前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段を備えていることを特徴とする(付記1)記載のネットワークプリンタ。
【0086】
(付記3)
ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、
ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、
外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段を備えていることを特徴とするクライアント端末。
【0087】
(付記4)
前記ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、
前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段とを備えていることを特徴とする(付記3)記載のクライアント端末。
【0088】
(付記5)
コンピュータに、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0089】
(付記6)
コンピュータに、
ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0090】
(付記7)
コンピュータに、
ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、
外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0091】
(付記8)
コンピュータに、
ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、
前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段の機能を実現させるためのプログラム、又は該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0093】
(1) :請求項1、4のネットワークプリンタでは、管理者により、クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、設定情報格納手段は、その設定情報を前記記憶手段に格納する。
【0094】
次に、電子メール送信手段は、前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する。このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0095】
(2) :請求項2のネットワークプリンタでは、前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、設定情報変更制御手段は、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する。
【0096】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0097】
(3) :請求項3のクライアント端末では、受信設定情報格納手段は、ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する。次に、外部からの指示に応じて自動設定手段は、前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う。
【0098】
このようにすれば、クライアント端末のOSに合わせた印刷プロトコルの選択を自動、半自動化し、ポートモニタの構築、ポートの構築を含む一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【0099】
(4) :請求項4のクライアント端末は、ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、変更後設定情報格納手段は、該受信した設定情報を記憶手段に格納する。次に、設定情報変更制御手段は、前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する。
【0100】
このようにすれば、ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合でも、一連のドライバインストール手順を容易にし、ネットワークに接続されたクライアント端末の通信環境を容易に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるシステム構成の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるネットワークプリンタの説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における画面例の説明図であり、A図はクライアントインストール情報設定画面例、B図はメール送信先設定画面例である。
【図5】本発明の実施の形態におけるドライバインストール処理フローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態におけるクライアント端末の具体的な装置例である。
【図7】従来の印刷プロトコル/プロトコル制限の説明図であり、A図は印刷プロトコルの説明図、B図はOSによりサポート可能なプロトコルが制限される例である。
【図8】従来のネットワーク設定画面例であり、A図は基本情報、B図はTCP/IP情報、C図はメール送信設定である。
【図9】従来のドライバのインストール手順である。
【符号の説明】
1−1、1−2、1−3 クライアント端末
2 ネットワークプリンタ
3 LANドライバ
4 LPR
5 IPP
6 独自(独自プロトコル)
7 LPRポートモニタ
8 IPPポートモニタ
9 独自ポートモニタ
11 LAN
12 インターネット
15 プリンタコントローラ
16 プリンタエンジン
17 フラッシュメモリ
18 ユーザ操作パネル部
19 周辺制御LSI
20 プリンタエンジンコントローラ
21 ネットワークインタフェース部(ネットワークI/F部)
22、36 CPU(中央演算処理装置)
23 RAM
31 コンピュータ本体
32 ディスプレイ装置
33 入力装置
34 リムーバブルディスクドライブ(RDD)
35 ハードディスク装置(HDD)
37 ROM(リードオンリメモリ)
38 メモリ
39 インタフェース制御部(I/F制御部)
40 通信制御部
Claims (5)
- ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのネットワークプリンタにおいて、
情報を記憶する記憶手段と、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を前記記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段を備えていることを特徴とするネットワークプリンタ。 - 前記ネットワークプリンタ内のネットワークの設定情報が変更された場合、該設定情報の変更を検出して該設定情報を自動的に変更し、変更後の印刷に関する設定情報を前記各クライアント端末へ送信する設定情報変更制御手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のネットワークプリンタ。
- ネットワークプリンタと、複数のクライアント端末とをネットワークを介して接続したネットワーク通信システムのクライアント端末において、
ネットワークプリンタから送信された設定情報を受信し、その受信した設定情報を内部の記憶手段に格納する受信設定情報格納手段と、
外部からの指示に応じて前記記憶手段の設定情報を読み出し、該設定情報を用いてポートモニタインストールを行うことでドライバインストールを自動的に行う自動設定手段を備えていることを特徴とするクライアント端末。 - 前記ネットワークプリンタのネットワークの設定情報が変更され、ネットワークプリンタから送信されてきた変更後の設定情報を受信した際、該受信した設定情報を記憶手段に格納する変更後設定情報格納手段と、
前記記憶手段の変更後の設定情報を用いて、クライアント端末内の印刷に関する設定情報を自動更新する設定情報変更制御手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載のクライアント端末。 - コンピュータに、
クライアント端末のOS毎に、印刷プロトコル、印刷プロトコルの優先順位を選択した印刷に関する設定情報及び前記印刷に関する設定情報を送信する送信先クライアント端末の電子メールアドレスの設定情報を含むネットワークの設定情報が入力された際、その設定情報を記憶手段に格納する設定情報格納手段と、
前記記憶手段の設定情報を基に、前記印刷に関する設定情報を各クライアント端末へ電子メール送信する電子メール送信手段の機能を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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-
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