JP4572539B2 - 露光装置及び露光方法、デバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法、デバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、投影光学系と液体とを介して基板上に露光光を照射して基板を露光する露光方法及び露光装置、デバイス製造方法に関するものである。
半導体デバイスや液晶表示デバイスは、マスク上に形成されたパターンを感光性の基板上に転写する、いわゆるフォトリソグラフィの手法により製造される。このフォトリソグラフィ工程で使用される露光装置は、マスクを支持するマスクステージと基板を支持する基板ステージとを有し、マスクステージ及び基板ステージを逐次移動しながらマスクのパターンを投影光学系を介して基板に転写するものである。近年、デバイスパターンのより一層の高集積化に対応するために投影光学系の更なる高解像度化が望まれている。投影光学系の解像度は、使用する露光波長が短いほど、また投影光学系の開口数が大きいほど高くなる。そのため、露光装置で使用される露光波長は年々短波長化しており、投影光学系の開口数も増大している。そして、現在主流の露光波長はKrFエキシマレーザの248nmであるが、更に短波長のArFエキシマレーザの193nmも実用化されつつある。また、露光を行う際には、解像度と同様に焦点深度(DOF)も重要となる。解像度R、及び焦点深度δはそれぞれ以下の式で表される。
R=k・λ/NA … (1)
δ=±k・λ/NA … (2)
ここで、λは露光波長、NAは投影光学系の開口数、k、kはプロセス係数である。(1)式、(2)式より、解像度Rを高めるために、露光波長λを短くして、開口数NAを大きくすると、焦点深度δが狭くなることが分かる。
焦点深度δが狭くなり過ぎると、投影光学系の像面に対して基板表面を合致させることが困難となり、露光動作時のフォーカスマージンが不足するおそれがある。そこで、実質的に露光波長を短くして、且つ焦点深度を広くする方法として、例えば下記特許文献1に開示されている液浸法が提案されている。この液浸法は、投影光学系の下面と基板表面との間を水や有機溶媒等の液体で満たして液浸領域を形成し、液体中での露光光の波長が空気中の1/n(nは液体の屈折率で通常1.2〜1.6程度)になることを利用して解像度を向上するとともに、焦点深度を約n倍に拡大するというものである。
国際公開第99/49504号パンフレット
ところで、図13に示す模式図のように、ウエハである基板Pの中央付近のショット領域SHに対する露光処理に加えて、基板Pのエッジ領域Eを投影光学系の投影領域100に配置してこの基板Pのエッジ領域Eを露光する場合がある。例えば、基板Pのエッジ領域Eにも露光処理を施してパターンを形成することで、後工程であるCMP(化学的機械的研磨)処理時においてCMP装置の研磨面に対する基板Pの片当たりを防止したり、あるいは基板Pを有効活用するためにエッジ領域Eにも小さなデバイスパターンを形成する場合がある。この場合、投影領域100の一部が基板Pの外側にはみ出て、露光光が基板Pを保持する基板ステージ120にも照射される。液浸露光の場合、投影領域100を覆うように液体の液浸領域が形成されるが、エッジ領域Eを露光するときは、投影領域100同様、液体の液浸領域の一部が基板Pの外側にはみ出て、基板ステージ120上に配置される。このとき、基板Pと基板ステージ120との間に段差があると、投影光学系の像面側に液体を良好に保持できず、液浸領域は良好に形成されず、基板に投影されるパターン像が劣化する不都合が生じる。また、投影光学系と基板とを相対的に移動しつつ走査露光する形態の場合、前記段差によって液浸領域の液体に圧力変動が生じ、その圧力変動によって例えば基板Pや基板ステージ120が僅かながら変形し、この変形により露光精度が劣化する可能性がある。また、投影光学系の像面側に液体を良好に保持できないため、基板Pの外側に液体が流出しやすくなり、流出した液体により、基板Pを支持する基板ステージ120周辺の機械部品等に錆びを生じさせたり、あるいはステージ駆動系等の漏電を引き起こすといった不都合も生じる。また、流出した液体により、例えば基板Pの置かれている環境(温度、湿度)が変動し、基板Pや基板ステージ120が熱変形したり、あるいは基板Pの位置情報などを計測する各種計測光の光路が変動するなどして露光精度が劣化する。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、投影光学系と液体とを介して基板を露光する場合において、液体の拡散や基板ステージ外部への流出を抑え、基板のエッジ領域を露光する場合にも、圧力変動を抑えて良好に液浸領域を形成した状態で露光できる露光装置及び露光方法、デバイス製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は実施の形態に示す図1〜図12に対応付けした以下の構成を採用している。
本発明の露光装置(EX)は、基板(P)上の少なくとも一部に液体(1)の液浸領域(AR2)を形成し、液体(1)と投影光学系(PL)とを介して基板(P)上に露光光(EL)を照射して基板(P)を露光する露光装置において、基板(P)の周辺に配置された平坦面(60A)を有する周辺部材(60)と、基板(P)表面と平坦面(60A)との位置関係を調整する調整装置(31、31’)とを備えたことを特徴とする。
また本発明のデバイス製造方法は、上記記載の露光装置(EX)を用いることを特徴とする。
本発明によれば、基板の周辺に平坦面を有する周辺部材を設け、この周辺部材の平坦面と基板表面との位置関係を調整装置で調整することで、例えば基板表面と平坦面とをほぼ同じ高さ(面一)にして段差を小さくすることができる。したがって、液浸領域の液体の圧力変動や、液体の流出を防止でき、基板のエッジ領域を露光する場合にも良好に液浸領域を形成した状態で精度良く露光できる。したがって、所望の性能を発揮するデバイスを製造することができる。
本発明の露光方法は、基板(P)上の少なくとも一部に液体(1)による液浸領域(AR2)を形成し、液体(1)を介して基板(P)を露光する露光方法であって、
計測ステーション(B)内で、基板ステージ(PST)上に保持された基板(P)表面に関する第1の面情報と、基板(P)の周辺に配置される周辺部材(60)の平坦面(60A)に関する第2の面情報とを計測し、第1の面情報と第2の面情報とに基づいて、基板(P)表面と平坦面(60A)との位置関係を調整し、計測ステーション(B)とは異なる露光ステーション(A)内で、基板(P)を露光することを特徴とする。
また本発明のデバイス製造方法は、上記記載の露光方法を用いることを特徴とする。
本発明によれば、計測ステーションにおいて、基板表面及び周辺部材の平坦面それぞれの面位置情報を予め計測しておくことにより、露光ステーションにおいて基板表面と平坦面との位置関係の調整を効率良く行うことができ、スループットを向上できる。そして、例えば基板表面と平坦面とをほぼ同じ高さ(面一)にして段差を小さくするように調整した後、露光することにより、液浸領域の液体の圧力変動や、液体の流出を防止しつつ露光することができる。そのため、基板のエッジ領域を露光する場合にも良好に液浸領域を形成した状態で精度良く露光できる。したがって、所望の性能を発揮するデバイスを効率良く製造することができる。
本発明によれば、基板のエッジ領域を露光する場合にも良好に液浸領域を形成し、液体の基板ステージ外部への流出や、液体の圧力変動を抑えた状態で露光でき、所望の性能を有するデバイスを製造できる。
以下、本発明の露光装置について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の露光装置の一実施形態を示す概略構成図である。
図1において、本実施形態の露光装置EXは、基板Pを保持するステージを2つ搭載したツインステージ型露光装置であって、共通のベースBP上を各々独立に移動可能な第1基板ステージPST1及び第2基板ステージPST2を備えている。また、ツインステージ型露光装置EXは、基板Pに対する露光処理を行う露光ステーションAと、基板Pを保持した基板ステージPST1(又はPST2)に関する計測処理を行う計測ステーションBとを備えている。第1基板ステージPST1と第2基板ステージPST2とが移動することにより、露光ステーションAと計測ステーションBとの間で第1基板ステージPST1と第2基板ステージPST2とが交換可能である。なお、計測ステーションBにおいては、基板ステージPST1(PST2)に対する基板Pの搬入(ロード)及び搬出(アンロード)が行われる。つまり計測ステーションBにおいて基板Pの交換が行われる。また、露光ステーションA及び計測ステーションBを含む露光装置EX全体の動作は制御装置CONTによって統括制御される。
露光装置EXは、マスクMを支持するマスクステージMSTと、マスクステージMSTに支持されているマスクMを露光光ELで照明する照明光学系ILと、露光光ELで照明されたマスクMのパターン像を基板ステージPST1(PST2)に支持されている基板Pに投影露光する投影光学系PLとを備えており、これらは露光ステーションAに設けられている。
本実施形態の露光装置EXは、露光波長を実質的に短くして解像度を向上するとともに焦点深度を実質的に広くするために液浸法を適用した液浸露光装置であって、基板P上に液体1を供給する液体供給機構10と、基板P上の液体1を回収する液体回収機構20とを備えている。液体供給機構10及び液体回収機構20も露光ステーションAに設けられている。露光装置EXは、少なくともマスクMのパターン像を基板P上に転写している間、液体供給機構10から供給した液体1により投影光学系PLの投影領域AR1を含む基板P上の一部に(局所的に)液浸領域AR2を形成する。具体的には、露光装置EXは、投影光学系PLの像面側終端部の光学素子2と、その像面側に配置された基板P表面との間に液体1を満たす局所液浸方式を採用し、この投影光学系PLと基板Pとの間の液体1及び投影光学系PLを介してマスクMを通過した露光光ELを基板Pに照射することによってマスクMのパターンを基板Pに投影露光する。
本実施形態では、露光装置EXとしてマスクMと基板Pとを走査方向における互いに異なる向き(逆方向)に同期移動しつつマスクMに形成されたパターンを基板Pに露光する走査型露光装置(所謂スキャニングステッパ)を使用する場合を例にして説明する。以下の説明において、投影光学系PLの光軸AXと一致する方向をZ軸方向、Z軸方向に垂直な平面内でマスクMと基板Pとの同期移動方向(走査方向)をX軸方向、Z軸方向及びX軸方向に垂直な方向(非走査方向)をY軸方向とする。また、X軸、Y軸、及びZ軸まわりの回転(傾斜)方向をそれぞれ、θX、θY、及びθZ方向とする。なお、ここでいう「基板」は半導体ウエハ上に感光性材料であるフォトレジストを塗布したものを含み、「マスク」は基板上に縮小投影されるデバイスパターンを形成されたレチクルを含む。
照明光学系ILは、マスクステージMSTに支持されているマスクMを露光光ELで照明するものであり、露光用光源、露光用光源から射出された光束の照度を均一化するオプティカルインテグレータ、オプティカルインテグレータからの露光光ELを集光するコンデンサレンズ、リレーレンズ系、露光光ELによるマスクM上の照明領域をスリット状に設定する可変視野絞り等を有している。マスクM上の所定の照明領域は照明光学系ILにより均一な照度分布の露光光ELで照明される。照明光学系ILから射出される露光光ELとしては、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)や、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)及びFレーザ光(波長157nm)等の真空紫外光(VUV光)などが用いられる。本実施形態においてはArFエキシマレーザ光が用いられる。
マスクステージMSTは、マスクMを支持するものであって、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面内、すなわちXY平面内で2次元移動可能及びθZ方向に微小回転可能である。マスクステージMSTはリニアモータ等のマスクステージ駆動装置により駆動される。マスクステージ駆動装置は制御装置CONTにより制御される。マスクステージMST上には移動鏡50が設けられている。また、移動鏡50に対向する位置にはレーザ干渉計からなるXY干渉計51が設けられている。マスクステージMST上のマスクMの2次元方向の位置、及び回転角はXY干渉計51によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTはXY干渉計51の計測結果に基づいてマスクステージ駆動装置を駆動することでマスクステージMSTに支持されているマスクMの位置決めを行う。
投影光学系PLは、マスクMのパターンを所定の投影倍率βで基板Pに投影露光するものであって、基板P側(投影光学系PLの像面側)の終端部に設けられた光学素子(レンズ)2を含む複数の光学素子で構成されており、これら光学素子は鏡筒PKで支持されている。本実施形態において、投影光学系PLは、投影倍率βが例えば1/4あるいは1/5の縮小系である。なお、投影光学系PLは等倍系及び拡大系のいずれでもよい。また、本実施形態の投影光学系PLの先端部の光学素子(レンズ)2は鏡筒PKに対して着脱(交換)可能に設けられており、光学素子2には液浸領域AR2の液体1が接触する。
本実施形態において、液体1には純水が用いられる。純水はArFエキシマレーザ光のみならず、例えば水銀ランプから射出される紫外域の輝線(g線、h線、i線)及びKrFエキシマレーザ光(波長248nm)等の遠紫外光(DUV光)も透過可能である。なお、本実施形態においては、液浸露光用の純水を適用した投影光学系の開口数は1以上(1.0〜1.2程度)に設定されている。
光学素子2は螢石で形成されている。螢石表面、あるいはMgF、Al、SiO等を付着させた表面は水との親和性が高いので、光学素子2の液体接触面2aのほぼ全面に液体1を密着させることができる。すなわち、本実施形態においては光学素子2の液体接触面2aとの親和性が高い液体(水)1を供給するようにしているので、光学素子2の液体接触面2aと液体1との密着性が高く、光学素子2と基板Pとの間の光路を液体1で確実に満たすことができる。なお、光学素子2は水との親和性が高い石英であってもよい。また光学素子2の液体接触面2aに親水(親液)処理を施して、液体1との親和性をより高めるようにしてもよい。
以下、基板Pを保持して移動可能な基板ステージPST(PST1、PST2)について説明する。ここで、第1基板ステージPST1と第2基板ステージPST2とは同等の構成を有しているため、第1基板ステージPST1と第2基板ステージPST2とを総称して適宜「基板ステージPST」として説明する。
基板ステージPSTは、基板Pを保持して移動可能であって、基板Pを基板ホルダPHを介して保持するZチルトステージ52と、Zチルトステージ52を支持するXYステージ53とを備えている。XYステージ53(基板ステージPST)はベースBP上を移動可能であり、少なくとも露光ステーションAと計測ステーションBとの間を移動可能である。
基板ステージPSTはリニアモータ等の基板ステージ駆動装置により駆動される。基板ステージ駆動装置は制御装置CONTにより制御される。Zチルトステージ52を駆動することにより、Zチルトステージ52に保持されている基板PのZ軸方向における位置(フォーカス位置)、及びθX、θY方向における位置が制御される。また、XYステージ53を駆動することにより、基板PのXY方向における位置(投影光学系PLの像面と実質的に平行な方向の位置)、及びθZ方向における位置が制御される。すなわち、Zチルトステージ52は、基板Pのフォーカス位置及び傾斜角を制御して基板Pの表面をオートフォーカス方式、及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に合わせ込み、XYステージ53は基板PのXY平面内における位置決め(X、Y、θZ方向)を行う。なお、Zチルトステージ52とXYステージ53とを一体的に設けてよいことは言うまでもない。
基板ステージPST(Zチルトステージ52)上にはXY移動鏡55が設けられている。また、XY移動鏡55に対向する位置にはレーザ干渉計からなるXY干渉計56が設けられている。基板ステージPST(ひいては基板P)の2次元方向の位置、及び回転角(X、Y、及びθZ方向に関する位置情報)はXY干渉計56によりリアルタイムで計測され、計測結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTはXY干渉計56の計測結果に基づいて基板ステージ駆動装置を駆動することで基板Pを保持した基板ステージPSTの位置決めを行う。
基板ステージPSTのXY方向の位置、及び回転角を計測可能なXY干渉計56は、露光ステーションA及び計測ステーションBのそれぞれに設けられている。したがって、露光ステーションAに設けられているXY干渉計56は露光ステーションAに配置された基板ステージPST1(PST2)の位置計測を行うことができ、計測ステーションBに設けられているXY干渉計56は計測ステーションBに配置された基板ステージPST2(PST1)の位置計測を行うことができる。
また、基板ステージPST1のZチルトステージ52の側面にはZ移動鏡57が設けられ、Z移動鏡57に対向する位置にはZ干渉計58が設けられている。Z干渉計58は露光ステーションA及び計測ステーションBのそれぞれに設けられている。Z干渉計58は基板ステージPST、具他的にはZチルトステージ52のZ軸方向の位置を計測する。
露光ステーションA及び計測ステーションBのそれぞれには、基板ステージPSTに保持されている基板Pの表面の位置を検出する面位置検出装置としてのフォーカス・レベリング検出系70が設けられている。フォーカス・レベリング検出系70は、基板Pに傾斜方向から検出光を照射する投光部70Aと、基板Pで反射した検出光(反射光)を受光する受光部70Bとを備えている。なお、フォーカス・レベリング検出系70の構成としては、例えば特開平8−37149号公報に開示されているものを用いることができる。フォーカス・レベリング検出系70の受光結果は制御装置CONTに出力される。制御装置CONTはフォーカス・レベリング検出系70の検出結果に基づいて、基板P表面のZ軸方向の位置情報、及び基板PのθX及びθY方向の傾斜情報を検出することができる。制御装置CONTは、フォーカス・レベリング検出系70の検出結果に基づいてZチルトステージ52を駆動し、Zチルトステージ52に保持されている基板PのZ軸方向における位置(フォーカス位置)及び傾斜角を調整することにより、基板Pの表面をオートフォーカス方式、及びオートレベリング方式で投影光学系PLの像面に対して最適な状態に合わせ込む。
計測ステーションBには、基板P上のアライメントマークあるいはZチルトステージ52上に設けられた基準マークPFM(後述)を検出する基板アライメント系82が設けられている。また、露光ステーションAのマスクステージMSTの近傍には、マスクMと投影光学系PLとを介してZチルトステージ52上の基準マークMFM(後述)を検出するマスクアライメント系84が設けられている。
なお、基板アライメント系82の構成としては、例えば特開平4−65603号公報に開示されているものを用いることができ、マスクアライメント系84の構成としては、例えば特開平7−176468号公報に開示されているものを用いることができる。
また、ツインステージ型露光装置の具体的な構成は、例えば、特開平10−163099号公報、特開平10−214783号公報、特表2000−505958号公報などに開示されている。
基板ステージPST(Zチルトステージ52)上には、基板ステージPSTに保持された基板Pを囲むようにプレート部材60が設けられている。プレート部材60は環状部材であって、基板Pの外側に配置されている。プレート部材60は、基板ステージPSTに保持された基板Pの表面とほぼ同じ高さ(面一)の平坦面(平坦部)60Aを有している。平坦面60Aは、基板ステージPSTに保持された基板Pの周辺に配置されている。プレート部材60は、第1基板ステージPST1及び第2基板ステージPST2のそれぞれに設けられている。
プレート部材60は、例えばポリ四フッ化エチレン(テフロン(登録商標))などの撥液性を有する材料によって形成されている。そのため、平坦面60Aは撥液性を有する。なお、例えば所定の金属などでプレート部材60を形成し、その金属製のプレート部材60の少なくとも平坦面60Aに対して撥液処理を施すことで、平坦面60Aを撥液性にしてもよい。プレート部材60(平坦面60A)の撥液処理としては、例えば、ポリ四フッ化エチレン等のフッ素系樹脂材料あるいはアクリル系樹脂材料等の撥液性材料を塗布、あるいは前記撥液性材料からなる薄膜を貼付する。撥液性にするための撥液性材料としては液体1に対して非溶解性の材料が用いられる。また、撥液性材料の塗布領域としては、プレート部材60の表面全域に対して塗布してもよいし、平坦面60Aなど撥液性を必要とする一部の領域のみに対して塗布するようにしてもよい。
基板Pの周囲に、基板P表面とほぼ面一の平坦面60Aを有するプレート部材60を設けたので、基板Pのエッジ領域Eを液浸露光するときにおいても、投影光学系PLの下に液体1を保持し、投影光学系PLの像面側に液浸領域AR2を良好に形成することができる。また、平坦面60Aを撥液性にすることにより、液浸露光中における基板P外側(平坦面60A外側)への液体1の流出を抑え、また液浸露光後においても液体1を円滑に回収できて、平坦面60A上などに液体1が残留することを防止することができる。
液体供給機構10は、基板P上に液体1を供給するものであって、液体1を収容するタンク、及び加圧ポンプなどを備えた液体供給装置11と、液体供給装置11にその一端部接続し、他端部を供給ノズル14に接続した供給管13とを備えている。供給ノズル14は基板Pに近接して配置されており、基板Pの上方から液体1を供給する。液体供給装置11より送出され、供給管13及び供給ノズル14を介して基板P上に供給された液体1は、投影光学系PLの先端部の光学素子2と基板Pとの間の空間を満たして液浸領域AR2を形成する。
液体回収機構20は、基板P上の液体1を回収するものであって、真空ポンプ等の真空系、気液分離器、及び回収した液体1を収容するタンクなどを備えた液体回収装置21と、液体回収装置21にその一端部を接続し、他端部を回収ノズル24に接続した回収管23とを備えている。回収ノズル24は基板Pに近接して配置されており、基板P上の液体1を回収可能である。液体回収装置21の真空系を駆動することにより、基板P上の液体1は、回収ノズル24及び回収管23を介して液体回収装置21に吸引回収される。
制御装置CONTは、基板P上に液体1の液浸領域AR2を形成する際、液体供給機構10の液体供給装置11を駆動し、供給管13及び供給ノズル14を介して基板P上に対して単位時間当たり所定量の液体1を供給するとともに、液体回収機構20の液体回収装置21を駆動し、回収ノズル24及び回収管23を介して単位時間当たり所定量の液体1を基板P上より回収する。これにより、投影光学系PLの先端部の光学素子2と基板Pとの間の空間に液体1が配置され、液浸領域AR2が形成される。
図2は、液体供給機構10、液体回収機構20、及び投影光学系PLの投影領域AR1の位置関係を示す平面図である。図2において、投影光学系PLの投影領域AR1はY軸方向に細長い矩形状となっており、その投影領域AR1をX軸方向に挟むように、+X方向側に3つの供給ノズル14A〜14Cが配置され、−X方向側に2つの回収ノズル24A、24Bが配置されている。そして、供給ノズル14A〜14Cは供給管13を介して液体供給装置11に接続され、回収ノズル24A、24Bは回収管23を介して液体回収装置21に接続されている。また、供給ノズル14A〜14Cと回収ノズル24A、24Bとを投影領域AR1の中心に対してほぼ180°回転した位置関係で、供給ノズル16A〜16Cと、回収ノズル26A、26Bとが配置されている。供給ノズル14A〜14Cと回収ノズル26A、26BとはY軸方向に交互に配列され、供給ノズル16A〜16Cと回収ノズル24A、24BとはY軸方向に交互に配列され、供給ノズル16A〜16Cは供給管17を介して液体供給装置11に接続され、回収ノズル26A、26Bは回収管27を介して液体回収装置21に接続されている。
そして、矢印Xaで示す走査方向(−X方向)に基板Pを移動させて走査露光を行う場合には、供給管13、供給ノズル14A〜14C、回収管23、及び回収ノズル24A、24Bを用いて、液体供給装置11及び液体回収装置21により液体1の供給及び回収が行われる。すなわち、基板Pが−X方向に移動する際には、供給管13及び供給ノズル14(14A〜14C)を介して液体供給装置11から液体1が投影光学系PLと基板Pとの間に供給されるとともに、回収ノズル24(24A、24B)、及び回収管23を介して液体1が液体回収装置21に回収され、投影光学系PLの像面側の光学素子2と基板Pとの間を満たすように−X方向に液体1が流れる。一方、矢印Xbで示す走査方向(+X方向)に基板Pを移動させて走査露光を行う場合には、供給管17、供給ノズル16A〜16C、回収ノズル26A、26B、及び回収管27を用いて、液体供給装置11及び液体回収装置21により液体1の供給及び回収が行われる。すなわち、基板Pが+X方向に移動する際には、供給管17及び供給ノズル16(16A〜16C)を介して液体供給装置11から液体1が投影光学系PLと基板Pとの間に供給されるとともに、回収ノズル26(26A、26B)、及び回収管27を介して液体1が液体回収装置21に回収され、投影光学系PLの像面側の光学素子2と基板Pとの間を満たすように+X方向に液体1が流れる。このように、制御装置CONTは、液体供給装置11及び液体回収装置21を用いて、基板Pの移動方向に沿って基板Pの移動方向と同一方向へ液体1を流す。この場合、例えば液体供給装置11から供給ノズル14を介して供給される液体1は基板Pの−X方向への移動に伴って投影光学系PLの光学素子2と基板Pとの間の空間に引き込まれるようにして流れるので、液体供給装置11の供給エネルギーが小さくでも液体1を光学素子2と基板Pとの間の空間に容易に供給できる。そして、走査方向に応じて液体1を流す方向を切り替えることにより、+X方向、又は−X方向のどちらの方向に基板Pを走査する場合にも、光学素子2と基板Pとの間を液体1で満たすことができ、高い解像度及び広い焦点深度を得ることができる。
そして、走査露光時には、投影光学系PLの投影領域AR1にマスクMの一部のパターン像が投影され、投影光学系PLに対して、マスクMが−X方向(又は+X方向)に速度Vで移動するのに同期して、XYステージ53を介して基板Pが+X方向(又は−X方向)に速度β・V(βは投影倍率)で移動する。そして、1つのショット領域への露光終了後に、基板Pのステッピングによって次のショット領域が走査開始位置に移動し、以下、ステップ・アンド・スキャン方式で各ショット領域に対する露光処理が順次行われる。
なお、上述したノズルの形状は特に限定されるものでなく、例えば投影領域AR1の長辺について2対のノズルで液体1の供給又は回収を行うようにしてもよい。なお、この場合には、+X方向、又は−X方向のどちらの方向からも液体1の供給及び回収を行うことができるようにするため、供給ノズルと回収ノズルと上下に並べて配置してもよい。また、不図示ではあるが、液体1の供給及び回収を行うノズルは、投影光学系PLの光学素子2の周りに所定間隔で設けられており、基板Pが走査方向(+X方向、−X方向)以外の方向に移動する場合にも、基板Pの移動方向と平行に、基板Pの移動方向と同方向に液体1を流すことができる。
図3は基板ステージPST(PST1、PST2)を示す拡大断面図であり、図4は基板ステージPSTを上方から見た平面図である。図3において、基板ステージPSTは、XYステージ53と、XYステージ53上に複数の第1アクチュエータ30(30A〜30C)を介して設けられたZチルトステージ52と、Zチルトステージ52上に設けられ、基板Pを保持する基板ホルダPHとを備えている。本実施形態において、第1アクチュエータ30は3つ設けられており、例えばピエゾ素子やボイスコイルモータ(VCM)で構成されている。第1アクチュエータ30A〜30Cは、制御装置CONTからの駆動信号に基づいて、Zチルトステージ52をXYステージ53に対して、全体的にZ軸方向に微小に並進移動させるとともに、θX方向とθY方向とに微小傾斜させる。
図3及び図4に示すように、Zチルトステージ52のほぼ中央部には凹部32が形成されており、この凹部32の内側に基板Pを保持する基板ホルダPHが配置されている。移動鏡55は、平面視矩形状のZチルトステージ52の互いに垂直な2つの縁部に設けられている。Zチルトステージ52上において、基板Pの周囲には基板Pの表面とほぼ同じ高さの平坦面60Aを有する円環状のプレート部材60が設けられている。平坦面60Aの幅は投影領域AR1より大きく形成されており、更に好ましくは、液浸領域AR2より大きく形成されている。そして、基板Pの側面PBとプレート部材60との間には所定のギャップGが形成されている。
図3において、プレート部材60はZチルトステージ52の上面33に設けられており、凹部32はプレート部材60の平坦面60Aの内側に形成されている。基板ホルダPHは凹部32の内側に配置されており、基板ホルダPHの側面37とZチルトステージ52の凹部32の内側面36とは離間している。
基板ホルダPHの上面(支持面)には複数のピン部材が設けられ、その複数のピン部材の間には真空系に接続する真空吸着孔が設けられている。すなわち基板ホルダPHは所謂ピンチャック機構を有しており、基板Pの裏面PCをピン部材で支持した状態で真空吸着保持する。
ここで、基板ホルダPHの径は基板Pの径より小さく形成されている。そして、凹部32の内側面36と、この内側面36に対向する基板ホルダPHの側面37との間には、ギャップGより大きいギャップCが形成されている。
基板ホルダPHの下面側には空間部34が形成されている。基板ホルダPHは、基板P表面と平坦面60Aとの位置関係を調整する調整装置としての第2アクチュエータ31(31A〜31C)を介して、Zチルトステージ52(凹部32)の底部(ベース部)52B上に支持されている。第2アクチュエータ31は空間部34に配置されており、基板ホルダPHのうち空間部34に対応する下面を支持する。
本実施形態において、第2アクチュエータ31は3つ設けられており、例えばピエゾ素子やボイスコイルモータ(VCM)で構成されている。第2アクチュエータ31(31A〜31C)は、制御装置CONTからの駆動信号に基づいて、基板ホルダPHをZチルトステージ52に対して、全体的にZ軸方向に微小に並進移動させるとともに、θX方向とθY方向とに微小傾斜させる。第2アクチュエータ31(31A〜31C)を駆動することにより、基板ホルダPHに保持されている基板Pの位置及び姿勢が調整され、これにより基板ホルダPHに保持されている基板P表面とプレート部材60の平坦面60Aとの位置関係が調整される。
ここで、上述したように、第2アクチュエータ31A〜31Cは、基板Pを保持した基板ホルダPHをZ軸方向、すなわち基板P表面及び平坦面60Aの法線方向に移動可能であるとともに、θX方向及びθY方向(傾斜方向)に移動可能である。したがって、第2アクチュエータ31A〜31Cを駆動することにより、基板P表面と平坦面60Aとの法線方向の位置関係及び傾斜方向の位置関係が調整される。
図4に示すように、Zチルトステージ52の1つのコーナーには基準板(基準部材)80が設けられている。基準板80には、基板アライメント系82により検出される基準マークPFMと、マスクアライメント系84により検出される基板マークMFMとが所定の位置関係で設けられている。基準板80の表面は基板Pの表面及びプレート部材60の表面(平坦面)60Aとほぼ同じ高さに設定されている。また、基準板80の表面はほぼ平坦となっており、フォーカス・レベリング検出系70の基準面としての役割も果たす。なお、フォーカス・レベリング検出系70の基準面を基準板80とは別にZチルトステージ52上に設けてもよい。
基板Pの露光面である表面PAにはフォトレジスト(感光材)が塗布されている。本実施形態において、感光材はArFエキシマレーザ用の感光材(例えば、東京応化工業株式会社製TARF-P6100)であって撥液性(撥水性)を有している。また、本実施形態において、基板Pの側面PBは撥液処理(撥水処理)されている。具体的には、基板Pの側面PBにも、撥液性を有する上記感光材が塗布されている。更に、基板Pの裏面PCにも上記感光材が塗布されて撥液処理されている。
図5は、ギャップG近傍の拡大断面図である。Zチルトステージ52の一部の表面は撥液処理されて撥液性となっている。本実施形態において、Zチルトステージ52のうち内側面36が撥液性を有している。更に、基板ホルダPHの一部の表面も撥液処理されて撥液性となっている。本実施形態において、基板ホルダPHのうち側面37が撥液性を有している。Zチルトステージ52及び基板ホルダPHの撥液処理としては、例えば、フッ素系樹脂材料あるいはアクリル系樹脂材料等の撥液性材料を塗布、あるいは前記撥液性材料からなる薄膜を貼付する。撥液性にするための撥液性材料としては液体1に対して非溶解性の材料が用いられる。なお、Zチルトステージ52や基板ホルダPH全体を撥液性を有する材料(フッ素系樹脂など)で形成してもよい。
上述したように、プレート部材60は撥液性材料により形成されており、平坦面60Aや、基板Pの側面PBと対向する内側面は撥液性である。ここで、ギャップGは、例えば数μm〜〜数mm程度に設定されており、プレート部材60や基板Pの側面PBは撥液性であるので、液体1の表面張力により、ギャップGを介してZチルトステージ52内部(基板ホルダPHの裏面側)に液体1が浸入することが抑制されている。
また、基板ホルダPHの下端部と、Zチルトステージ52のベース部52Bとの間には、基板Pとプレート部材60との間(ギャップG)に浸入した液体1が基板ホルダPHの裏面側に浸入することを阻止するシール部材40が設けられている。シール部材40はシート状部材(水密シート)によって形成されており、基板ホルダPHの下端部とZチルトステージ52のベース部52Bとの間の液体1の流通を規制する。これにより、例えば図5に示すように基板Pのエッジ領域Eを液浸露光するときに、ギャップG上に液体1が配置され、このとき仮にギャップGから液体1が浸入しても、第2アクチュエータ31には液体1が達しないので、例えば第2アクチュエータ31の漏電や、ステージの錆びなどといった不都合の発生を防止できる。
次に、上述した露光装置EXを用いてマスクMのパターンを基板Pに露光する手順について図6を参照しながら説明する。
まず、露光処理前の基板Pが計測ステーションBに搬入される。計測ステーションBには第2基板ステージPST2が配置されており、制御装置CONTは、不図示の搬送系を使って、露光処理前の基板Pを計測ステーションBの第2基板ステージPST2に搬入(ロード)する。搬入された基板Pは、第2基板ステージPST2上の基板ホルダPHに保持される(ステップSA1)。
ここで、露光ステーションAには、基板Pを保持した第1基板ステージPST1が配置されている。
次いで、制御装置CONTは、計測ステーションBにおいて、基板Pを保持した第2基板ステージPST2に関する計測処理を開始する。まず、制御装置CONTは、第1アクチュエータ30を駆動してZチルトステージ52の位置(Z方向の位置)、姿勢(傾斜θX、θY)を調整しつつ、フォーカス・レベリング検出系70を使って、第2基板ステージPST2上の基準板80の表面の位置を検出する。それと同時に、Z干渉計58を使って、Zチルトステージ52のZ軸方向に関する位置情報を検出する。これにより、Z干渉計58によって規定される座標系内での基準板80の表面(基準面)の位置情報、具体的には、基準板80の表面(基準面)の位置とフォーカス・レベリング検出系70の合焦位置とが合致したときの、第2基板ステージPST2(Zチルトステージ52)のZ軸方向に関する位置ZがZ干渉計58によって計測される。位置Zに関する情報は制御装置CONTに記憶される。
次いで、制御装置CONTは、計測ステーションBに設けられているフォーカス・レベリング検出系70を使って、第2基板ステージPST2に保持されている基板P表面の複数の検出点のZ軸方向に関する位置情報を検出するとともに、第2基板ステージPST2のプレート部材60の平坦面60Aの複数の検出点のZ軸方向に関する位置情報を検出する(ステップSA2)。
例えば制御装置CONTは、XY干渉計56の出力をモニタしつつ第2基板ステージPST2のXYステージ53を円運動し、基板P表面のエッジ領域Eを含む輪帯状領域の複数点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出する。このとき、第2アクチュエータ31は駆動されない。具体的には、フォーカス・レベリング検出系70の投光部70Aから射出された検出光が、基板Pのエッジ領域Eを含む輪帯状領域の複数の位置に照射されるように、第2基板ステージPST2のXYステージ53を円運動させつつ、第1アクチュエータ30を駆動してZチルトステージ52の位置(Z方向の位置)、姿勢(傾斜θX、θY)を調整して、基板P表面の前記輪帯状領域の複数点のZ位置情報を検出する。フォーカス・レベリング検出系70による位置情報検出結果は基板P(第2基板ステージPST2)のXY平面内での位置に対応させて制御装置CONTに記憶される。
また、制御装置CONTは、フォーカス・レベリング検出系70の投光部70Aから射出された検出光の基板P上での照射位置(検出領域)が、図4の波線矢印43に沿って進むようにXY干渉計56の出力をモニタしつつXYステージ53を移動する。なお、図4中、S1〜S20は、マスクパターンが露光される基板P上に設定されたショット領域である。そして、その移動の途中で、前述のように、第1アクチュエータ30を駆動してZチルトステージ52の位置(Z方向の位置)、姿勢(傾斜θX、θY)を調整しながら、フォーカス・レベリング検出系70により基板P表面の複数の検出点の位置情報が検出される。フォーカス・レベリング検出系70による表面情報の検出は基板P上の全てのショット領域S1〜S20毎に行われ、検出結果は基板P(基板ステージPST)のXY平面内での位置に対応させて制御装置CONTに記憶される。なお、フォーカス・レベリング検出系70による表面情報の検出は、一部のショット領域に対して行うだけでもよい。
同様に、制御装置CONTは、XY干渉計56の出力をモニタしつつ第2基板ステージPST2のXYステージ53を移動しながら、フォーカス・レベリング検出系70によりプレート部材60の平坦面60Aの複数の検出点の位置情報を検出する。例えば制御装置CONTは、第2基板ステージPST2のXYステージ53を円運動し、円環状の平坦面60Aの周方向の複数点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出する。つまり、制御装置CONTは、第1アクチュエータ30を駆動してZチルトステージ52の位置(Z方向の位置)、姿勢(傾斜θX、θY)を調整しつつ、フォーカス・レベリング検出系70を使って、基板P外側の輪帯状領域である平坦面60Aの複数点のZ位置情報を検出する。そのフォーカス・レベリング検出系70の検出結果は、平坦面60A(第2基板ステージPST2)のXY平面内での位置を対応させて制御装置CONTに記憶される。
ここで、制御装置CONTは、基板P表面の複数の検出点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出したときの、Zチルトステージ52のZ位置情報を、Z干渉計58を使って計測する。同様に、制御装置CONTは、平坦面60Aの複数の検出点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出したときの、Zチルトステージ52のZ位置情報を、Z干渉計58を使って計測する。これにより、Zチルトステージ52ひいては位置Zと基板P表面及び平坦面60Aとの位置関係を導出することができる。換言すれば、Z干渉計58によって規定される座標系内での基板P表面及び平坦面60Aの位置情報が計測される。
次に、制御装置CONTは、上記検出した基板P表面の複数の検出点の位置情報に基づいてマップデータを作成し、そのマップデータに基づいて基板P表面の近似平面(第1の面情報)を求めるとともに、上記検出した平坦面60Aの複数の検出点の位置情報に基づいてマップデータを作成し、そのマップデータに基づいて平坦面60Aの近似平面(第2の面情報)を求める(ステップSA3)。
制御装置CONTは、Zチルトステージ52(位置Z)を基準とした基板P表面及び平坦面60Aそれぞれの近似平面を求める。
ところで、計測ステーションBにおいては、基板P上に形成されているアライメントマーク及び第2基板ステージPST2上の基準板80に形成されている基準マークPFMを検出するマーク検出動作が、基板アライメント系82によって行われる。つまり、制御装置CONTは、上記基板Pの複数の検出点の位置情報の検出動作と並行して(あるいはその前又は後に)、投影光学系PLの光軸AXが図4の波線矢印43に沿って進むようにXY干渉計56の出力をモニタしつつXYステージ53を移動し、その移動の途中で、基板アライメント系82を使って、基板P上に形成されている複数のアライメントマーク(不図示)を検出する。その結果、XY干渉計56によって規定される座標系内での各アライメントマークの位置情報が計測される。なお、基板アライメント系82によるアライメントマークの検出は、基板P上の全てのアライメントマークを検出してもよいし、その一部を検出するのみでもよい。
基板Pのアライメントマークの検出が終了すると、基板アライメント系82の検出領域が基準板80上に位置決めされるように、制御装置CONTはXYステージ53を移動する。基板アライメント系82は基準板80上の基準マークPFMを検出し、XY干渉計56によって規定される座標系内での基準マークPFMの位置情報を計測する。
この基準マークPFMの検出処理の完了により、基準マークPFMと基板P上の複数のアライメントマークとの位置関係、すなわち、基準マークPFMと基板P上の複数のショット領域S1〜S20との位置関係がそれぞれ求められたことになる。また、基準マークPFMと基準マークMFMとは所定の位置関係にあるので、XY平面内における基準マークMFMと基板P上の複数のショット領域S1〜S20との位置関係がそれぞれ決定されたことになる。
計測ステーションBにおいて計測処理を終えた第2基板ステージPST2は、露光ステーションAに移動される(ステップSA4)。
一方、露光ステーションAに配置されていた第1基板ステージPST1は、計測ステーションBに移動される。ここで、露光ステーションAにおいては、計測ステーションBでの第2基板ステージPST2に対する計測処理と並行して、第1基板ステージPST1に保持された基板Pに対する露光処理が行われており、露光処理を終えた基板Pを保持した第1基板ステージPST1が計測ステーションBに移動される。計測ステーションBに移動した第1基板ステージPST1上の基板Pは搬出(アンロード)される。そして、新たな露光処理されるべき基板Pが計測ステーションBの第1基板ステージPST1に搬入(ロード)され、上述した計測処理が行われる。
制御装置CONTは、ステップSA3で求めた、Zチルトステージ52(位置Z)を基準とした、基板P表面(エッジ領域Eを含む輪帯状領域)の近似平面と平坦面60の近似平面との相対的な位置誤差(相対的な傾斜誤差、及び相対Z位置誤差を含む)を求め、その位置誤差が小さくなるように、露光ステーションAにおいて、第2アクチュエータ31A〜31Cを駆動して基板Pの位置及び姿勢を調整し、基板P表面と平坦面60Aとがほぼ面一となるように調整する(ステップSA5)。
なお、このステップSA5は、第2基板ステージPST2が、計測ステーションBから露光ステーションAで移動する最中に行うようにしてもよい。
ここで、制御装置CONTは、露光ステーションAに設けられているフォーカス・レベリング検出系70を使って、第2基板ステージPST2上の基板P表面(前記輪帯状領域)の1つの検出点、あるいは計測ステーションBで検出した検出点よりも少ない数の検出点のZ位置情報を検出する。更に、制御装置CONTは、基板P表面の検出点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出したときの、Zチルトステージ52のZ位置情報を、Z干渉計58を使って計測する。Z干渉計58により、Zチルトステージ52のZ軸方向の位置(位置Zに対する位置)が検出される。基板P表面の近似平面はステップSA3において求められているため、制御装置CONTは、露光ステーションAにおいて基板P表面の1つ(あるいは複数)の検出点におけるZ位置情報を検出することにより、その検出結果に基づいて、露光ステーションAにおけるZチルトステージ52(位置Z)を基準とした基板P(輪帯状領域)の近似平面を導出することができる。
同様に、制御装置CONTは、露光ステーションAに設けられているフォーカス・レベリング検出系70を使って、平坦面60A表面の1つの検出点、あるいは計測ステーションBで検出した検出点よりも少ない数の検出点のZ位置情報を検出する。更に、制御装置CONTは、平坦面60Aの検出点の位置情報をフォーカス・レベリング検出系70を使って検出したときの、Zチルトステージ52のZ位置情報を、Z干渉計58を使って計測する。Z干渉計58により、Zチルトステージ52のZ軸方向の位置(位置Zに対する位置)が検出される。平坦面60Aの近似平面はステップSA3において求められているため、制御装置CONTは、露光ステーションAにおいて平坦面60Aの1つ(あるいは複数)の検出点におけるZ位置情報を検出することにより、その検出結果に基づいて、露光ステーションAにおけるZチルトステージ(位置Z)を基準とした平坦面60Aの近似平面を導出することができる。
次に、マスクアライメント系84が基準板80上の基準マークMFMを検出できるように、制御装置CONTはXYステージ53を移動する。これにより、投影光学系PLの先端部の光学素子2と基準板80とが対向する。ここで、制御装置CONTは、液体供給機構10及び液体回収機構20による液体1の供給及び回収を開始し、投影光学系PLと基準板80との間を液体1で満たす。
次に、制御装置CONTは、マスクアライメント系84によりマスクM、投影光学系PL、及び液体1を介して基準マークMFMの検出を行う。このときの第2基板ステージPST2の位置はXY干渉計56によってモニタされている。これにより投影光学系PLと液体1とを介して、XY平面内におけるマスクMの位置、すなわちマスクMのパターンの像の投影位置情報が基準マークMFMを使って検出されたことになる。
また、制御装置CONTは、投影光学系PLと基準板80との間に液体1を供給した状態で、基準板80の表面(基準面)をフォーカス・レベリング検出系70で検出し、投影光学系PL及び液体1を介して形成される像面と基準板80の表面との関係を計測する。これにより、投影光学系PL及び液体1を介して形成される像面と基板P表面との関係が、基準板80を使って検出されたことになる。
以上のような計測処理が終了すると、制御装置CONTは、基板P上の各ショット領域S1〜S20を露光するためにXYステージ53を移動して、投影光学系PLと基板Pとを対向させる。そして、制御装置CONTは、液体供給機構10及び液体回収機構20による液体1の供給及び回収を開始し、投影光学系PLと基板Pとの間を液体1で満たす。
そして、前述の計測処理中に求めた各情報を使って、基板P上の各ショット領域S1〜S20を走査露光する(ステップSA6)。
すなわち、各ショット領域のそれぞれに対する走査露光中は、液体1の供給前に求めた基準マークPFMと各ショット領域S1〜S20との位置関係の情報、及び液体1の供給後に基準マークMFMを使って求めたマスクMのパターンの像の投影位置情報に基づいて、基板P上の各ショット領域S1〜S20とマスクMとの位置合わせが行われる。
また、各ショット領域S1〜S20に対する走査露光中は、計測ステーションBで求めた、Zチルトステージ52(位置Z)を基準とした基準板80表面(基準面)と基板P表面との位置関係の情報、及び液体1の供給後に求めた基準板80表面と液体1を介して形成される像面との位置関係の情報に基づいて、露光ステーションAのフォーカス・レベリング検出系70を使うことなしに、基板P表面と液体1を介して形成される像面との位置関係が調整される。つまり、液浸走査露光する際には、露光ステーションAにおいて、基準板80の表面に対する各ショット領域S1〜S20のZ位置情報に基づいて、投影光学系PLの液体1を介した像面と基板Pとが合致するように、第1アクチュエータ30を駆動してZチルトステージ52に保持されている基板Pの姿勢を調整しつつ、液浸露光を行う。このとき、第2アクチュエータ31は駆動しない。したがって、基板P表面とプレート部材60の平坦面60Aとの位置関係は維持される。
なお、走査露光中にフォーカス・レベリング検出系70を使って基板P表面の面情報を検出し、基板P表面と像面との位置関係の調整結果の確認に用いるようにしてもよい。また、走査露光中に、フォーカス・レベリング検出系70を使って基板P表面の面情報を検出し、走査露光中に検出された面情報を更に加味して、基板P表面と像面との位置関係を第1アクチュエータ30を使って調整するようにしてもよい。
なお、上述の実施形態では、基板P表面と像面との位置関係の調整は基板Pを保持するZチルトステージ52を第1アクチュエータ30を使って動かすことによって行っているが、マスクMや投影光学系PLを構成する複数のレンズの一部を動かして、像面を基板P表面に合わせるようにしてもよい。
そして、図5に示したように、基板Pのエッジ領域Eを液浸露光する際にも、基板P表面と平坦面60Aとは第2アクチュエータ31によってほぼ面一となるようにその位置関係を調整されているので、基板P表面と平坦面60Aとの間の段差に起因する液浸領域AR2の液体1の圧力変動や、液体1の流出を防止でき、基板Pのエッジ領域Eを露光する場合にも良好に液浸領域AR2を形成した状態で精度良く露光できる。
また、本実施形態における露光装置EXはツインステージ型露光装置であり、計測ステーションBにおいて、基板P表面及び平坦面60Aそれぞれの面位置情報を予め計測しておくことにより、露光ステーションAにおいて基板P表面と平坦面60Aとの位置関係の調整を効率良く行うことができ、スループットを向上できる。
また、本実施形態では、基板Pよりも小さい液浸領域AR2を形成する局所液浸方式であり、その局所液浸領域AR2が基板Pのエッジ領域Eに配置された場合、基板Pとプレート部材60との間に段差があると、基板Pを液体中に全て浸すグローバル液浸方式に比べて、液体1の圧力変動が顕著になる可能性がある。したがって、本発明のように、基板P表面とプレート部材60の平坦面60Aとの位置関係を調整する第2アクチュエータ(調整装置)31を設けることは、特に局所液浸方式に対して有効である。そして、基板P表面と平坦面60Aとの段差を、例えば100μm以下に抑えることで、液浸領域AR2の液体1の圧力変動や、液体1の流出を効果的に防止することができる。
第2基板ステージPST2上の基板Pに対する液浸露光処理が終了した後、制御装置CONTは、露光ステーションAの第2基板ステージPST2を計測ステーションBに移動する(ステップSA7)。
これと並行して、計測ステーションBで計測処理を終えた基板Pを保持した第1基板ステージPST1が露光ステーションAに移動する。
制御装置CONTは、計測ステーションBに移動した第2基板ステージPST2に保持されている露光処理済みの基板Pを、不図示の搬送系を使って搬出する(ステップSA8)。
以下、本発明の別の実施形態について説明する。以下の説明において、上述した実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
図7は本発明の別の実施形態を示す側断面図、図8は模式的な斜視図である。図7及び図8において、プレート部材60とZチルトステージ52との間には、プレート部材60の位置及び姿勢を調整する第3アクチュエータ31’(31A’〜31C’)が設けられている。このように、プレート部材60を第3アクチュエータ31’を使って駆動し、基板P表面と平坦面60Aとの位置関係を調整してもよい。
なお図8に示したように、上記実施形態ではプレート部材60は円環状部材であるが、図9に示すように、プレート部材60を複数の分割された分割プレート部材により構成してもよい。図9に示す例では、プレート部材60は、それぞれ円弧状に形成された第1〜第3分割プレート部材60D〜60Fの3つの部材によって構成されている。そして、各分割プレート部材60D〜60Fのそれぞれに少なくとも3つずつ第3アクチュエータ31A’〜31C’を接続することにより、各分割プレート部材60D〜60Fの位置及び姿勢をそれぞれ独立して調整することができる。これにより、基板P表面と各分割プレート部材60D〜60Fのそれぞれの上面(平坦面)との位置調整をより精度良く行うことができる。
また、図10に示すように、基板Pを保持する基板ホルダPHの位置及び姿勢を調整する第2アクチュエータ31(31A〜31C)と、プレート部材60の位置及び姿勢を調整する第3アクチュエータ31’(31A’〜31C’)とを併用しても構わない。
上記各実施形態においては、基板Pの表面位置情報と平坦面60Aの表面位置情報とは、フォーカス・レベリング検出系70によって個別に検出される構成であるが、例えば図11の模式図に示すように、基板P表面のエッジ領域Eとプレート部材60の平坦面60Aとの位置情報を同時に計測可能なギャップセンサ(例えば静電容量センサや渦電流センサ等)90を基板Pの外周に沿って複数配置し、これらギャップセンサによって、基板P表面(輪帯状領域)の位置情報と平坦面60Aの位置情報とを同時に計測してもよい。
上述したように、本実施形態における液体1は純水により構成されている。純水は、半導体製造工場等で容易に大量に入手できるとともに、基板P上のフォトレジストや光学素子(レンズ)等に対する悪影響がない利点がある。また、純水は環境に対する悪影響がないとともに、不純物の含有量が極めて低いため、基板Pの表面、及び投影光学系PLの先端面に設けられている光学素子の表面を洗浄する作用も期待できる。なお工場等から供給される純水の純度が低い場合には、露光装置が超純水製造器を持つようにしてもよい。
そして、波長が193nm程度の露光光ELに対する純水(水)の屈折率nはほぼ1.44と言われており、露光光ELの光源としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)を用いた場合、基板P上では1/n、すなわち約134nmに短波長化されて高い解像度が得られる。更に、焦点深度は空気中に比べて約n倍、すなわち約1.44倍に拡大されるため、空気中で使用する場合と同程度の焦点深度が確保できればよい場合には、投影光学系PLの開口数をより増加させることができ、この点でも解像度が向上する。
なお、上述したように液浸法を用いた場合には、投影光学系の開口数NAが0.9〜1.3になることもある。このように投影光学系の開口数NAが大きくなる場合には、従来から露光光として用いられているランダム偏光光では偏光効果によって結像性能が悪化することもあるので、偏光照明を用いるのが望ましい。その場合、マスク(レチクル)のライン・アンド・スペースパターンのラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明を行い、マスク(レチクル)のパターンからは、S偏光成分(TE偏光成分)、すなわちラインパターンの長手方向に沿った偏光方向成分の回折光が多く射出されるようにするとよい。投影光学系PLと基板P表面に塗布されたレジストとの間が液体で満たされている場合、投影光学系PLと基板P表面に塗布されたレジストとの間が空気(気体)で満たされている場合に比べて、コントラストの向上に寄与するS偏光成分(TE偏光成分)の回折光のレジスト表面での透過率が高くなるため、投影光学系の開口数NAが1.0を越えるような場合でも高い結像性能を得ることができる。また、位相シフトマスクや特開平6−188169号公報に開示されているようなラインパターンの長手方向に合わせた斜入射照明法(特にダイボール照明法)等を適宜組み合わせると更に効果的である。
また、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、微細なライン・アンド・スペースパターン(例えば25・50nm程度のライン・アンド・スペース)を基板P上に露光するような場合、マスクMの構造(例えばパターンの微細度やクロムの厚み)によっては、Wave guide効果によりマスクMが偏光板として作用し、コントラストを低下させるP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりS偏光成分(TE偏光成分)の回折光が多くマスクMから射出されるようになるので、上述の直線偏光照明を用いることが望ましいが、ランダム偏光光でマスクMを照明しても、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。また、マスクM上の極微細なライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような場合、Wire Grid効果によりP偏光成分(TM偏光成分)がS偏光成分(TE偏光成分)よりも大きくなる可能性もあるが、例えばArFエキシマレーザを露光光とし、1/4程度の縮小倍率の投影光学系PLを使って、25nmより大きいライン・アンド・スペースパターンを基板P上に露光するような場合には、S偏光成分(TE偏光成分)の回折光がP偏光成分(TM偏光成分)の回折光よりも多くマスクMから射出されるので、投影光学系PLの開口数NAが0.9〜1.3のように大きい場合でも高い解像性能を得ることができる。
更に、マスク(レチクル)のラインパターンの長手方向に合わせた直線偏光照明(S偏光照明)だけでなく、特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線(周)方向に直線偏光する偏光照明法と斜入射照明法との組み合わせも効果的である。特に、マスク(レチクル)のパターンが所定の一方向に延びるラインパターンだけでなく、複数の異なる方向に延びるラインパターンが混在する場合には、同じく特開平6−53120号公報に開示されているように、光軸を中心とした円の接線方向に直線偏光する偏光照明法と輪帯照明法とを併用することによって、投影光学系の開口数NAが大きい場合でも高い結像性能を得ることができる。
本実施形態では、投影光学系PLの先端に光学素子2が取り付けられており、このレンズにより投影光学系PLの光学特性、例えば収差(球面収差、コマ収差等)の調整を行うことができる。なお、投影光学系PLの先端に取り付ける光学素子としては、投影光学系PLの光学特性の調整に用いる光学プレートであってもよい。あるいは露光光ELを透過可能な平行平面板であってもよい。
なお、液体1の流れによって生じる投影光学系PLの先端の光学素子と基板Pとの間の圧力が大きい場合には、その光学素子を交換可能とするのではなく、その圧力によって光学素子が動かないように堅固に固定してもよい。
なお、本実施形態では、投影光学系PLと基板P表面との間は液体1で満たされている構成であるが、例えば基板Pの表面に平行平面板からなるカバーガラスを取り付けた状態で液体1を満たす構成であってもよい。
なお、本実施形態の液体1は水であるが、水以外の液体であってもよい、例えば、露光光ELの光源がFレーザである場合、このFレーザ光は水を透過しないので、液体1としてはFレーザ光を透過可能な例えば、過フッ化ポリエーテル(PFPE)やフッ素系オイル等のフッ素系流体であってもよい。この場合、液体1と接触する部分には、例えばフッ素を含む極性の小さい分子構造の物質で薄膜を形成することで親液化処理する。また、液体1としては、その他にも、露光光ELに対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系PLや基板P表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なもの(例えばセダー油)を用いることも可能である。この場合も表面処理は用いる液体1の極性に応じて行われる。
なお、上記各実施形態の基板Pとしては、半導体デバイス製造用の半導体ウエハのみならず、ディスプレイデバイス用のガラス基板や、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用される。
露光装置EXとしては、マスクMと基板Pとを同期移動してマスクMのパターンを走査露光するステップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置(スキャニングステッパ)の他に、マスクMと基板Pとを静止した状態でマスクMのパターンを一括露光し、基板Pを順次ステップ移動させるステップ・アンド・リピート方式の投影露光装置(ステッパ)にも適用することができる。また、本発明は基板P上で少なくとも2つのパターンを部分的に重ねて転写するステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用できる。
また、上述した実施形態では、液浸露光装置の一例として、倍率1/4の反射屈折系を有する走査型露光装置(スキャナー)を用いたが、これに限定されるものではない。例えば、倍率1/8の屈折系(全屈型)を有する液浸ステッパーを用いてもよい。倍率1/8とした場合、大面積のチップを一括露光できなくなるので、大面積のチップに対しては、スティッチング方式を採用して対応すればよい。
また、上述の実施形態においては、投影光学系PLと基板Pとの間に局所的に液体を満たす露光装置を採用しているが、本発明は、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる液浸露光装置にも適用可能である。
露光装置EXの種類としては、基板Pに半導体素子パターンを露光する半導体素子製造用の露光装置に限られず、液晶表示素子製造用又はディスプレイ製造用の露光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるいはレチクル又はマスクなどを製造するための露光装置などにも広く適用できる。
基板ステージPSTやマスクステージMSTにリニアモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ステージPST、MSTは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよい。
各ステージPST、MSTの駆動機構としては、二次元に磁石を配置した磁石ユニットと、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを対向させ電磁力により各ステージPST、MSTを駆動する平面モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機子ユニットとのいずれか一方をステージPST、MSTに接続し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方をステージPST、MSTの移動面側に設ければよい。
基板ステージPSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−166475号公報(USP5,528,118)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
マスクステージMSTの移動により発生する反力は、投影光学系PLに伝わらないように、特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がしてもよい。
以上のように、本願実施形態の露光装置EXは、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
半導体デバイス等のマイクロデバイスは、図12に示すように、マイクロデバイスの機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステップに基づいたマスク(レチクル)を製作するステップ202、デバイスの基材である基板を製造するステップ203、前述した実施形態の露光装置EXによりマスクのパターンを基板に露光する露光処理ステップ204、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製造される。
本発明の露光装置の一実施形態を示す概略構成図である。 液体供給機構及び液体回収機構を示す概略平面図である。 本発明に係る調整装置を含む基板ステージの一実施形態を示す断面図である。 基板ステージを上方から見た平面図である。 基板のエッジ領域を液浸露光している状態を示す断面図である。 本発明の露光方法の一実施形態を示すフローチャート図である。 本発明に係る調整装置を含む基板ステージの別の実施形態を示す断面図である。 図8の模式的な斜視図である。 本発明に係る調整装置を含む基板ステージの別の実施形態を示す模式的な斜視図である。 本発明に係る調整装置を含む基板ステージの別の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る面位置検出装置の別の実施形態を示す模式的な平面図である。 半導体デバイスの製造工程の一例を示すフローチャート図である。 従来の課題を説明するための図である。
符号の説明
1…液体、10…液体供給機構、20…液体回収機構、
31(31A〜31C)…第2アクチュエータ(第1調整装置)、
31’(31A’〜31C’)…第3アクチュエータ(第2調整装置)、
40…シール部材、60…プレート部材(周辺部材)、60A…平坦面、
70…フォーカス・レベリング検出系(面位置検出装置)、
90…ギャップセンサ(面位置検出装置)、A…露光ステーション、AR1…投影領域、AR2…液浸領域、B…計測ステーション、EL…露光光、EX…露光装置、P…基板、PL…投影光学系、PH…基板ホルダ(ホルダ部)、PST…基板ステージ、
PST1…第1基板ステージ、PST2…第2基板ステージ

Claims (15)

  1. 基板上の少なくとも一部に液体の液浸領域を形成し、前記液体と投影光学系とを介して前記基板上に露光光を照射して前記基板を露光する露光装置において、
    前記基板の周辺に配置され、撥液性の平坦面を有する周辺部材と、
    前記基板表面と前記平坦面との位置関係を略面一に調整する調整装置とを備えたことを特徴とする露光装置。
  2. 前記基板の側面と対向する前記周辺部材の内側面は撥液性である請求項1記載の露光装置。
  3. 上面に前記周辺部材が配置される基板ステージと、
    前記基板ステージにおいて前記周辺部材の内側に形成された凹部に配置され、前記基板を保持する基板ホルダと、を備え、
    前記凹部の内側面と、前記内側面に離間して配置される前記基板ホルダの側面とは、撥液性である請求項1又は2記載の露光装置。
  4. 前記凹部の内側面と前記基板ホルダの側面とのギャップは、前記基板の側面と前記周辺部材とのギャップより大きい請求項3記載の露光装置。
  5. 前記基板と前記周辺部材との間に浸入した液体が前記基板ホルダ部の裏面側に浸入することを阻止するシール部材とを備えたことを特徴とする請求項3又は4記載の露光装置。
  6. 前記調整装置は、少なくとも前記基板表面と前記平坦面との法線方向の位置関係及び傾斜方向の位置関係の調整を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の露光装置。
  7. 前記調整装置は、前記基板の位置及び姿勢を調整する第1調整装置と、
    前記周辺部材の位置及び姿勢を調整する第2調整装置とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の露光装置。
  8. 前記基板表面と前記平坦面との位置関係を検出する面位置検出装置を備え、
    前記調整装置は前記面位置検出装置の検出結果に基づいて前記調整を行うことを特徴とする請求項1〜のいずれか一項記載の露光装置。
  9. 前記基板を保持して移動可能な第1基板ステージと、
    前記第1基板ステージとは独立して移動可能な第2基板ステージとを有し、
    前記周辺部材は前記第1基板ステージ及び第2基板ステージのそれぞれに設けられており、
    前記第1基板ステージが前記投影光学系を有する露光ステーションに配置されているときに、前記第2基板ステージが前記面位置検出装置を有する計測ステーションに配置されることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  10. 前記計測ステーションに設けられた前記面位置検出装置は、前記第2基板ステージに保持されている前記基板表面の複数の検出点の位置情報を検出して前記基板表面に関する第1の面情報を求めるとともに、前記平坦面の複数の検出点の位置情報を検出して前記平坦面に関する第2の面情報を求め、
    前記露光ステーションにおいて、前記求めた前記第1の面情報及び前記第2の面情報に基づいて前記調整が行われ、前記第2基板ステージに保持されている前記基板が露光されることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  11. 前記面位置検出装置は、前記基板表面の複数の検出点の位置情報を検出して前記基板表面に関する第1の面情報を求めるとともに、前記平坦面の複数の検出点の位置情報を検出して前記平坦面に関する第2の面情報を求め、
    前記第1の面情報及び前記第2の面情報に基づいて前記調整が行われることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  12. 基板上の少なくとも一部に液体による液浸領域を形成し、前記液体を介して前記基板を露光する露光方法であって、
    計測ステーション内で、基板ステージ上に保持された基板表面に関する第1の面情報と、前記基板の周辺に配置される周辺部材の撥液性の平坦面に関する第2の面情報とを計測し、
    前記第1の面情報と前記第2の面情報とに基づいて、前記基板表面と前記平坦面との位置関係が略面一になるように調整し、
    前記計測ステーションとは異なる露光ステーション内で、前記基板を露光することを特徴とする露光方法。
  13. 前記計測ステーションでの前記基板ステージに対する計測処理と並行して、前記露光ステーションで別の基板ステージに保持された基板に対する露光処理が行われることを特徴とする請求項12記載の露光方法。
  14. 請求項1〜請求項11のいずれか一項記載の露光装置を用いることを特徴とするデバイス製造方法。
  15. 請求項12又は請求項13記載の露光方法を用いることを特徴とするデバイス製造方法。
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