JP4572309B2 - 特異的アルカリ金属イオン吸着剤及び高純度リチウムまたは高純度セシウムの製造方法 - Google Patents

特異的アルカリ金属イオン吸着剤及び高純度リチウムまたは高純度セシウムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、リチウムイオンまたはセシウムイオンの他に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを含有する溶液から、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着する吸着剤、並びに、この吸着剤を用いた高純度リチウム溶液または高純度セシウム溶液を製造する方法に関する。
一般的に数種類の金属イオンを含有する溶液中から特定の金属イオンを分離・除去するために、吸着剤としてキレート樹脂や無機イオン交換体が広く用いられている。例えば、1価の金属イオンと2価の金属イオンを含有する混合溶液から1価の金属イオンのみを除去する場合には、特定の無機イオン交換体を用いて1価の金属イオンを選択的に吸着して除去することができる。また、2価の金属イオンのみを除去する場合には、キレート樹脂を用いて2価の金属イオンを選択的に吸着して除去している。このように、価数の異なる金属イオンを分離することは比較的容易である。
しかしながら、同じ1価のアルカリ金属イオンの混合溶液から特定のアルカリ金属イオンのみを吸着除去することは、溶存イオンの化学的性質が類似しているため、容易ではない。そのため、一般に、アルカリ金属の工業用原料には他のアルカリ金属が不純物として含まれている。例えば、工業用の水酸化カリウム水溶液は、塩化カリウム水溶液の電解により製造されているが、原料として使用される塩化カリウムには、不純物として400ppm以上のナトリウムイオンが塩化ナトリウム等の形で含まれている。また、工業用の水酸化リチウムや塩化リチウムには、800ppm以上のナトリウムイオンやカリウムイオン等が不純物として含まれている。
これまで、リチウムイオン以外に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンが共存する溶液からナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着する吸着剤は開発されていない。
アルカリ金属イオンが共存する水溶液からナトリウムイオンを除去する方法としては、立方晶アンチモン酸を該水溶液に接触させてイオン交換によりナトリウムイオンを除去する方法(下記特許文献1参照)、結晶性リン酸ジルコニウムを溶液に接触させてイオン交換によりナトリウムイオンを除去する方法(下記特許文献2参照)等が報告されている。
これらの方法は、吸着剤となる結晶性アンチモン酸や結晶性リン酸ジルコニウムが有するナトリウムイオンに対する高い親和性に加え、イオン交換サイトの立体的な空間サイズによるイオンふるい作用によるものである。吸着剤のイオン交換サイトの大きさがナトリウムイオンとほぼ同じであるため、ナトリウムイオンよりも大きなカリウムイオン、ルビジウムイオンまたはセシウムイオンは吸着しない。逆に、ナトリウムイオンよりも小さいリチウムイオンは吸着する。つまり、イオンのふるい分けをしている。従って、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの共存溶液から、リチウムイオン以外のアルカリ金属イオンを選択的に吸着除去することは不可能であった。
従って、従来、水酸化リチウム中や塩化リチウム中の不純物を200ppm以下に低減することは困難であった。
特開昭61−10025号公報 特開平9−25117号公報
本発明は、上記した如き従来技術の現状に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、各種の陽イオンが共存する水溶液からナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着除去する技術を提供することである。特に、リチウムやセシウムの溶液中に溶存しているナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンなどの不純物イオンの濃度を低減する技術を提供することである。
本発明者は、上記した目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の複合酸化物を吸着剤として用いることにより、各種の陽イオンが共存する水溶液から、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着除去できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、下記に示すとおりの特異的アルカリ金属イオン吸着剤、吸着処理方法、高純度リチウム溶液または高純度セシウム溶液の製造方法、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの回収方法、並びに吸着剤の再生方法を提供するものである。
項1. 下記一般式(1):
8+x 22−x59・nHO (1)
(式中、Mは、水素元素及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、4価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、5価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素である。また式中の添字xは、0≦x≦11を満たす数であり、nは、0≦n≦12を満たす数である。)で表される化合物を有効成分とし、アルカリ金属イオンのうちナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着する特異的アルカリ金属イオン吸着剤。
項2. 項1に記載の特異的アルカリ金属イオン吸着剤を、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含む水溶液に接触させることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着する吸着処理方法。
項3. 項1に記載の特異的アルカリ金属イオン吸着剤を、リチウムイオンまたはセシウムイオンの他に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含む水溶液に接触させることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着除去する高純度リチウム溶液または高純度セシウム溶液の製造方法。
項4. 項2または3に記載の方法によって、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの選択的吸着を行った後、使用した吸着剤を酸水溶液に接触させることを特徴とするナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの回収方法。
項5. 項2または3に記載の方法によって、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの選択的吸着を行った後、使用した吸着剤を酸水溶液または水酸化リチウム溶液に接触させることを特徴とする吸着剤の再生方法。
以下、本発明を詳細に説明する。
吸着剤
本発明の吸着剤は、下記一般式(1)で表される化合物を有効成分とする複合酸化物である。
8+x 22−x59・nHO (1)
(式中、Mは、水素元素及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、4価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、5価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素である。また式中の添字xは、0≦x≦11を満たす数であり、nは、0≦n≦12を満たす数である。)
上記一般式(1)において、Mは、水素元素及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素である。好ましい元素としては、水素、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム等を例示できる。
上記一般式(1)におけるMは、4価の金属イオンになりうる金属元素であり、一種又は二種以上を用いることができる。4価の金属イオンになりうる金属元素としては、チタン、ジルコニウム、ゲルマニウム、錫、ハフニウム等を例示できる。好ましい金属元素としては、ジルコニウム、チタン、錫等を挙げることができ、化合物の安全性の観点から、ジルコニウム、チタン等が特に好ましい。
上記一般式(1)におけるMは、5価の金属イオンになりうる金属元素であり、一種又は二種以上を用いることができる。5価の金属イオンになりうる金属元素としては、ニオブ、タンタル等を例示できる。好ましい金属元素としては、ニオブを挙げることができる。
上記一般式(1)では、0≦x≦11であり、好ましくは0≦x≦7であり、より好ましくは0≦x≦5である。また、nの値は0≦n≦12である。
上記一般式(1)で表される化合物は、下記の方法に従って製造することができる。
製造方法の一例としては、アルカリ金属元素を含有する化合物、4価の金属イオンになりうる金属元素を含有する化合物、5価の金属イオンになりうる金属元素を含有する化合物等を原料として用い、これらの原料を所望の吸着剤の組成に応じて適当な混合比で混合し、焼成した後、酸処理またはイオン交換を行う方法を挙げることができる。
原料として用いるアルカリ金属元素を含有する化合物としては、アルカリ金属の炭酸塩、炭酸水素塩、硝酸塩、窒化物、水酸化物、酸化物、過酸化物、蓚酸塩等を例示できる。
4価の金属イオンになりうる金属元素を含有する化合物としては、4価の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、塩化物、硝酸塩等を用いることができ、好ましくは、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化錫、水酸化ジルコニウム、水酸化チタン、オキシ塩化ジルコニウム、塩化チタン等を用いることができる。
5価の金属イオンになりうる金属元素を含有する化合物としては、5価の金属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、塩化物、硝酸塩等を用いることができ、好ましくは、酸化ニオブ、酸化タンタル、塩化タンタル等を用いることができる。
焼成条件としては、例えば、空気中で800〜1300℃程度の温度範囲で加熱すればよい。焼成時間は、2〜48時間が好ましく、より好ましくは12〜24時間である。
焼成して得られる化合物は、通常、アルカリ金属を含む複合酸化物となっている。これを酸溶液で処理することによって、プロトン型の化合物を得ることができる。この場合、酸溶液としては、例えば、0.1〜10N程度、好ましくは5〜10N程度の塩酸、硝酸、硫酸、酢酸などの水溶液を用いることができる。処理条件としては、例えば、室温〜150℃程度の酸性溶液中に焼成後の化合物を0.5〜10日程度、好ましくは1〜3日程度浸漬すればよい。
また、リチウム型の化合物を得る場合には、アルカリ金属を含む複合酸化物またはプロトン型化合物を、リチウムイオンを含むpH12以上の溶液に接触させることによって得ることができる。pH7付近またはそれよりも低い場合には、リチウム型の化合物を得ることはできない。そのため、リチウム溶液としては、pH12以上の水酸化リチウム溶液が好ましい。リチウム型の化合物を得る場合には、アルカリ金属を含む複合酸化物またはプロトン型化合物を、この溶液に0.5〜10日程度、好ましくは1〜3日程度浸漬すればよい。
本発明の吸着剤は、上記した一般式(1)で表される化合物を有効成分とするものである。吸着剤の形状については特に限定はなく、粉末、造粒物(顆粒状、タブレット等)、繊維状、シート状等として用いることができる。
造粒は常法に従って行うことができる。例えば、上記した一般式(1)の化合物にバインダーと、必要量の水を添加し、ニーダーを用いてよく混練りした後、造粒機にて成形体とし、得られた成形体を、乾燥、硬化させることによって造粒物とすることができる。
造粒の際に用いるバインダーとしては、特に制限されないが、ポリアクリル酸ヒドラジド、スチレン・アクリル樹脂をはじめとするポリアクリルアミドのアミノ化物等のポリアクリル系樹脂;チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース類;カラギーナン等の多糖類;ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂、酢酸ビニル・バーサチック酸ビニル共重合体;アルミナゾル、シリカゾル、セメント等の無機系バインダー等が挙げられ、好ましくはポリアクリルアミドのアミノ化物が挙げられる。バインダーの使用量は、バインダーを含む吸着剤全量中の1〜50重量%程度、好ましくは5〜30重量%程度、より好ましくは10〜25重量%程度とすればよい。
バインダーとしては、ポリアクリルアミドのアミノ化物と他のバインダーとを混合して用いてもよい。特に機械的強度、作業性等を良好とするためには、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂、酢酸ビニル・バーサチック酸ビニル共重合体およびスチレン・アクリル樹脂から選択される少なくとも1種とポリアクリルアミドのアミノ化物との混合物をバインダーとすることが好ましい。この場合、ポリアミド・エピクロロヒドリン樹脂、酢酸ビニル・バーサチック酸ビニル共重合体およびスチレン・アクリル樹脂から選択される少なくとも1種は、バインダー全量に対して1〜40重量%程度、好ましくは1〜20重量%程度、より好ましくは1〜10重量%程度の割合とすることができる。
ニーダーおよび造粒機については特に制限されないが、ニーダーとしては回転軸が2軸以上の混練り用ニーダー、造粒機としては上押し式の押し出し造粒機タイプのものが好ましい。
乾燥はバインダーの最低造膜温度以上で行うことが望ましいが、最低造膜温度以下で乾燥する際には、乾燥時間を長くすることで対応できる。
また、バインダーを用いることなく、上記した一般式(1)の化合物を製造した後、軽く粉砕し、ふるい分けすることによって造粒物とすることもできる。
また、その他方法として、上記した一般式(1)の化合物を製造した後、その粉砕物と粉末状ポリエチレンとを混合し、加圧成形した後、加熱処理して硬化した成形体とし、これを必要な大きさに粉砕することによって造粒物とすることもできる。この方法では、ポリエチレンの使用量は、上記した一般式(1)の化合物の100重量部に対して20重量部程度以下とすることが好ましく、5〜10重量部程度とすることがより好ましい。加熱処理の温度は、500℃程度以上とすることが好ましく、1000〜1200℃程度とすることがより好ましい。
吸着処理方法
本発明の吸着処理方法では、処理対象は、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含む水溶液である。本発明方法によれば、上記一般式(1)で表される化合物を、この様な水溶液に接触させることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着することができる。
本発明では、下記一般式(1):
8+x 22−x59・nHO (1)
(式中、Mは、水素元素及びアルカリ金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、4価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素であり、Mは、5価の金属イオンになりうる金属元素からなる群より選択される少なくとも一種の元素である。また式中の添字xは、0≦x≦11を満たす数であり、nは、0≦n≦12を満たす数である。)で表される化合物のM元素が、処理対象溶液中のナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンと交換することにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを吸着する。従って、Mの元素は、吸着対象以外であることが好ましい。
特に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンの他に、さらにリチウムイオンまたはセシウムイオンが多量に含まれる水溶液、例えば、リチウムイオンまたはセシウムイオンが、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種と等重量程度以上含まれる水溶液であっても、リチウムイオンまたはセシウムイオンの妨害をあまり受けることなく、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着することができる。
従って、リチウムイオンまたはセシウムイオンが、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種と等重量程度以上含まれる水溶液から、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着除去することにより、高純度リチウムイオン溶液または高純度セシウムイオン溶液を得ることができる。従来は、リチウム溶液に含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着する材料または技術がなかったため、高純度リチウム溶液を得ることができなかった。
ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの吸着除去方法としては、本発明の吸着剤を処理対象の水溶液に接触させればよく、バッチ方式、カラム方式等のいずれの方式も採用可能である。工業的には、上記吸着剤をカラムに充填し、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含有する水溶液を展開させるカラム方式が効率的である。また、バッチ方式で処理する場合には、処理対象の水溶液中に吸着剤を添加し、適度の撹拌を行えばよい。その場合、処理時間は0.5〜10日程度、好ましくは1〜3日程度である。
上記した方法によれば、リチウムイオン以外に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを含有する水溶液から、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択性良く除去することが可能であるため、不純物を含む水酸化リチウムや塩化リチウムを高純度化することが可能である。例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの塩化物を合計10,000ppm程度以上含む塩化リチウムについては、塩化リチウム以外の塩化物量を100ppm程度以下まで低下させることができる。
従って、本発明方法によって処理された水溶液または精製化合物は、不純物として含まれるナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの影響が十分に低減されており、半導体分野や電池、医薬品等の用途に有効に用いることができる。
ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの回収方法
上記した方法でナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの除去処理を行った後、使用した吸着剤を溶液から分離し、酸溶液と接触させることによって、イオン交換反応によって該吸着剤に吸着したナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを酸溶液中に溶出させて、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを回収することができる。一方、脱着処理後の吸着剤は、プロトン型吸着剤として再生されるので、繰り返し用いることができる。
ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを回収する際に用いる酸溶液としては、塩酸、硝酸、硫酸、酢酸等の水溶液を用いることができる。処理条件としては、例えば、室温〜150℃程度の0.1〜10N程度、好ましくは5〜10N程度の酸溶液中に、使用した吸着剤を0.5〜10日程度、好ましくは1〜3日程度浸漬すればよい。
また、使用した吸着剤を水酸化リチウム溶液と接触させることによって、リチウム型吸着剤として再生することができる。リチウム型吸着剤として再生するには、使用した吸着剤を水酸化リチウム溶液に0.5〜10日程度、好ましくは1〜3日程度浸漬すればよい。
本発明方法によれば、各種の陽イオンが共存する水溶液からナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着除去することができる。例えば、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンが塩化物の形で含まれる塩化リチウム溶液では、塩化リチウム以外の塩化物量を塩化物換算で100ppm程度以下まで低下させることができる。
処理後の水溶液または精製化合物は、高純度の原料が要求される半導体分野や電池、医薬品等の用途に有効に用いることができる。
また、本発明方法によってナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの除去処理を行った後、吸着剤に吸着したナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンについては簡単な方法で回収することができ、有価資源として利用することが可能である。また、吸着剤自体についても、再利用が可能であり、経済効率が高いことに加えて、吸着剤の廃棄に伴う二次公害も防止できる。
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1
炭酸ナトリウム(NaCO)及び五酸化ニオブ(Nb)をモル比4:11となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から1200℃まで2時間、1200℃で24時間保持することにより、NaNb2259・6HOを得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ナトリウムイオンの80%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
実施例2
炭酸ルビジウム(RbCO)及び五酸化ニオブ(Nb)をモル比4:11となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から1200℃まで2時間、1200℃で24時間保持することにより、RbNb2259を得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ルビジウムイオンの95%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
実施例3
実施例2で得られたプロトン型吸着剤5gを、0.5リットルの0.1N−LiOH溶液に添加し、室温で1日間振とうすることによって、水素イオンをリチウムイオンに交換したリチウム型吸着剤を得た。
実施例4
炭酸ルビジウム(RbCO)、酸化ジルコニウム(ZrO)及び五酸化ニオブ(Nb)をモル比5:2:10となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から1200℃まで2時間、1200℃で24時間保持することにより、Rb10ZrNb2059を得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ルビジウムイオンの95%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
実施例5
炭酸ルビジウム(RbCO)、酸化ジルコニウム(ZrO)及び五酸化ニオブ(Nb)をモル比13:10:17となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から1200℃まで2時間、1200℃で24時間保持することにより、Rb13ZrNb1759を得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ルビジウムイオンの95%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
実施例6
炭酸ルビジウム(RbCO)、酸化チタン(TiO)及び五酸化ニオブ(Nb)をモル比5:2:10となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から800℃まで2時間、800℃で24時間保持することにより、Rb10TiNb2059を得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ルビジウムイオンの85%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
実施例7
炭酸ルビジウム(RbCO)、酸化スズ(SnO)及び五酸化タンタル(Ta)をモル比5:2:10となるように混合し、電気炉内で室温から600℃まで0.5時間、600℃から1200℃まで2時間、1200℃で24時間保持することにより、Rb10SnTa2059を得た。得られた化合物を粉砕した後、化合物10gを1リットルの10N−HNO溶液に添加し、室温で3日間振とうすることによって、ルビジウムイオンの85%を水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を得た。
比較例1
比較吸着剤として、市販のプロトン型の結晶性アンチモン酸を用いた。
比較例2
比較吸着剤として、市販のプロトン型の結晶性リン酸ジルコニウムを用いた。
実施例8
塩化リチウム(LiCl)、水酸化リチウム(LiOH)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化ルビジウム(RbCl)及び塩化セシウム(CsCl)の溶液を所定量混合し、表1に示す3種類の混合溶液を得た。
Figure 0004572309
実施例9
実施例3で調製したリチウム型吸着剤並びに比較例1及び2で調整した吸着剤の各100mgを、実施例8で調製した溶液1の混合溶液10mlに添加し、24時間振とうした。振とう後、溶液をメンブランフィルターを用いてろ別し、ろ液中の各イオン濃度を原子吸光光度法にて定量した。その結果を表2に示す。
Figure 0004572309
表2の結果から、本発明の吸着剤は、ナトリウムイオンを99.7%以上、カリウムイオンを99.97%以上及びルビジウムイオンを99.8%以上吸着しており、比較例1及び2の吸着剤に比べて、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンに対して高い吸着選択性を有することが明らかである。また、塩化物量として換算すると、溶液中に含有する塩化リチウム以外の塩化物濃度は、43ppmとなり、高純度のリチウム化合物を得ることができることを示している。
比較例1及び2の吸着剤は、ナトリウムイオン吸着剤のため、ナトリウムイオンの吸着性は比較的高いが、リチウムイオンが吸着している。また、比較例1の吸着剤は、ルビジウムイオンをほとんど吸着できず、比較例2の吸着剤に至っては、カリウムイオン及びルビジウムイオンをほとんど吸着できない。
実施例10
実施例1、2、4、5、6及び7で調製した吸着剤並びに比較例1及び2で調整した吸着剤の各100mgを、実施例8で調製した溶液2の混合溶液10mlに添加し、24時間振とうした。振とう後、溶液をメンブランフィルターを用いてろ別し、ろ液中の各イオン濃度を原子吸光光度法にて定量した。その結果を表3に示す。
Figure 0004572309
表3の結果から、本発明の吸着剤は、リチウムイオン濃度を変化させず、ナトリウムイオンを99.0%以上、カリウムイオンを99.1%以上及びルビジウムイオンを98.2%以上吸着しており、表2に示す結果と同様に、比較例1及び2の吸着剤に比べて、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンに対して高い吸着選択性を有することが明らかである。
また、本発明の吸着剤は、リチウムイオン及びセシウムイオンを全く吸着しないことから、リチウムイオンあるいはセシウムイオンの他に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを含む混合溶液から、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを、リチウムイオンあるいはセシウムイオンの濃度が他のナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの30倍以上であっても、選択的に吸着除去できることを示している。
本実施例で使用済みの実施例2で調製した吸着剤の全量を、10N−HNO溶液100mlに添加し、室温で3日間振とうし、再度、溶液と吸着剤をメンブランフィルターでろ別した。ろ別して得られた溶液の各イオン濃度を原子吸光光度法にて測定した結果、ナトリウムイオン濃度が99ppm、カリウムイオン濃度が37ppm、ルビジウムイオン濃度が30ppmであり、吸着したイオンが、ほぼ全量溶出して回収できた。また、ろ別して得られた吸着剤50mgを、実施例8で調製した溶液2の混合溶液5mlに添加し、24時間振とうした。振とう後、溶液をメンブランフィルターを用いてろ別し、ろ液中の各イオン濃度を原子吸光光度法にて定量した結果、リチウムイオン濃度が3000ppm、ナトリウムイオン濃度が0.30ppm、カリウムイオン濃度が0.05ppm、ルビジウムイオン濃度が0.05ppmであり、表3に示す実施例2で調製した吸着剤の結果とほぼ同じであった。このことから、本発明の吸着剤は、再利用可能であることがわかる。
実施例11
実施例2で調製した吸着剤の所定量(25mg、100mg、250mg)を、実施例8で調製した溶液3の混合溶液10mlに添加し、24時間振とうした。振とう後、溶液をメンブランフィルターを用いてろ別し、ろ液中の各イオン濃度を原子吸光光度法にて定量した。その結果を表4に示す。
Figure 0004572309
表4の結果から、吸着剤の添加量が多いほど、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの吸着率が高いことが明らかである。吸着剤の添加量が250mgの場合では、ナトリウムイオンを99.8%以上、カリウムイオンを99.9%以上及びルビジウムイオンを99.9%以上吸着している。
吸着剤の添加量が250mgの場合の処理溶液では、溶液3のpHが高いため、リチウムイオンが約10%吸着しているが、各アルカリ金属イオンを塩化物量として換算すると、溶液中に含有する塩化リチウム以外の塩化物濃度は、17ppmとなり、高純度のリチウム化合物を得ることができることを示している。
実施例12
本発明の吸着剤の各アルカリ金属イオンに対する選択性を調べることを目的として、吸着剤の各アルカリ金属イオンに対する分配係数(Kd)を求めた。
塩化リチウム(LiCl)、塩化ナトリウム(NaCl)、塩化カリウム(KCl)、塩化ルビジウム(RbCl)及び塩化セシウム(CsCl)の各イオン濃度を1mmol/lに調整した混合溶液10mlに、実施例2で得られたプロトン型吸着剤0.1gを添加し、7日間振とうした。振とう後、溶液をメンブランフィルターを用いてろ別し、ろ液中の各イオン濃度を原子吸光光度法にて定量した。各イオンの吸着量は、各イオンの初期濃度と吸着平衡後の残存濃度との差から、吸着剤1.0gあたりの吸着量として算出した。
分配係数(Kd)は下記式から算出した。
Kd=[吸着剤1gあたりの金属イオン吸着量(mmol/g)]/[ろ液中の金属イオン濃度(mmol/g)]
各アルカリ金属イオンに対する分配係数を調べた結果、Kd(Li)=0、Kd(Na)=670、Kd(K)=21000、Kd(Rb)=2100、Kd(Cs)=13であった。ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンに対する分配係数は、リチウムイオン及びセシウムイオンの分配係数に比べて50倍以上も高く、特に、カリウムイオンに対する分配係数は、リチウムイオン及びセシウムイオンの分配係数に比べて1500倍以上も高い。従って、本発明の吸着剤は、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンに対して高い吸着選択性を有することが明らかに示されている。
実施例13
実施例4で得られたプロトン型吸着剤を用いる以外は実施例12と同様にして、各アルカリ金属イオンに対する分配係数(Kd)を求めた。
各アルカリ金属イオンに対する分配係数を調べた結果、Kd(Li)=0、Kd(Na)=300、Kd(K)=1600、Kd(Rb)=1400、Kd(Cs)=35であった。従って、本発明の吸着剤は、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンに対して高い吸着選択性を有することが示されている。

Claims (2)

  1. Rb 8 Nb 22 59 を酸処理してルビジウムイオンを水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含む水溶液に接触させることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンの選択的吸着を行った後、使用した吸着剤を水酸化リチウム溶液に接触させることを特徴とする吸着剤の再生方法。
  2. Rb 8 Nb 22 59 を酸処理してルビジウムイオンを水素イオンに交換したプロトン型吸着剤を、リチウムイオンまたはセシウムイオンの他に、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンからなる群より選択される少なくとも一種のアルカリ金属イオンを含む水溶液に接触させることにより、ナトリウムイオン、カリウムイオン及びルビジウムイオンを選択的に吸着した後、使用した吸着剤を水酸化リチウム溶液に接触させることを特徴とする吸着剤の再生方法。
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