JP4569433B2 - 車両用前照灯制御装置および車両用前照灯制御方法 - Google Patents

車両用前照灯制御装置および車両用前照灯制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両の前照灯を制御する装置に関する。
従来、自動車のステアリング操舵角に応じて、前照灯の照射方向を制御する技術であるAFS(Adaptive Front-lighting System)において、ステアリング操舵角と、前照灯の照射角度とを対応させるために、車両起動時に、前照灯を初期位置に設定する初期化処理を行う技術が知られている(特許文献1参照)。特許文献1には、車両の起動時に、ストッパーに突き当たるまで、前照灯を回転させ、突き当たった位置から、反対方向に、所定角度だけ回転させた位置を初期位置として設定する方法が開示されている。
特開2004−106770号公報
しかしながら、従来の装置では、車両の起動時に1回だけ初期化処理を行うようにしているため、車両の走行中に、前照灯を回転させるステッピングモータが脱調してしまうと、前照灯を所望の角度に制御することができないという問題があった。
本発明による車両用前照灯制御装置および車両用前照灯制御方法は、車両の進行方向に応じて、前照灯を回転駆動させるものであって、前照灯を車両の外側方向から車両中心方向に回転駆動させることによって、前照灯を所定の初期位置にセットする初期化処理を行う。この車両用前照灯制御装置および車両用前照灯制御方法において、左右の前照灯を回転駆動させるための2つのステッピングモータのうち、いずれか一方のステッピングモータの脱調を検出すると、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動される前照灯が車両外側方向に回転駆動されている時に、脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする。
本発明による車両用前照灯制御装置および車両用前照灯制御方法によれば、車両の走行中に、ステッピングモータの脱調が検出された場合に、前照灯の初期化処理に伴って、ドライバの視線が誘導されてしまうことを防ぎつつ、初期化処理を行うことができる。
−第1の実施の形態−
図1は、第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置の構成を示す図である。第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置は、イグニッションスイッチ1と、操舵角センサ2と、車速センサ3と、前照灯スイッチ4と、横加速度センサ5と、道路情報検出装置6と、ヨーレートセンサ7と、コントローラ100と、スイブルランプアクチュエータ10,16とを備える。図2は、第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置によって制御されるスイブルランプ(前照灯)14,20の一例を示す図である。
操舵角センサ2は、ステアリングの操舵角度を検出して、コントローラ100に出力する。前照灯スイッチ4は、ステアリングの近傍に設けられている前照灯スイッチ(不図示)がドライバによってオンされると、オンする。横加速度センサ5は、車両の横方向の加速度を検出して、コントローラ100に出力する。道路情報検出装置6は、例えば、カーナビゲーション装置であり、地図データに基づいて、道路のカーブ地点における曲率半径を検出し、コントローラ100に出力する。ヨーレートセンサ7は、車両のヨーレートを検出し、コントローラ100に出力する。
図3は、車両の左側のスイブルランプ14(以下、左スイブルランプ14と呼ぶ)を回転駆動させるためのスイブルランプアクチュエータ10、および、右側のスイブルランプ20(以下、右スイブルランプ20と呼ぶ)を回転駆動させるためのスイブルランプアクチュエータ16の構成を示す図である。スイブルランプアクチュエータ10は、ステッピングモータ11と、歯車機構12と、位置センサ13とを備える。
なお、スイブルランプアクチュエータ10の構成と、スイブルランプアクチュエータ16の構成とは同じであり、図3では、スイブルランプアクチュエータ16を構成する各部位の符号を括弧の中に示している。すなわち、スイブルランプアクチュエータ16は、ステッピングモータ17と、歯車機構18と、位置センサ19とを備えている。以下では、スイブルランプアクチュエータ10の構成について説明する。
ステッピングモータ11の回転出力軸は、歯車機構12と噛み合うように構成されており、ステッピングモータ11の回転速度を減少させて、スイブルランプ14に伝達する。図4は、スイブルランプ14および20の可動範囲を示す図である。ステッピングモータ11が時計回り方向(以下、CW方向と呼ぶ)に回転すると、スイブルランプアクチュエータ10の回転出力軸に連結されている左スイブルランプ14は、車両の外側方向から車両の中心方向、すなわち、右方向に回転する。逆に、ステッピングモータ11が反時計回り方向(以下、CCW方向と呼ぶ)に回転すると、左スイブルランプ14は、車両の中心方向から外側方向、すなわち、左方向に回転する。
また、ステッピングモータ17がCW方向に回転すると、スイブルランプアクチュエータ16の回転出力軸に連結されている右スイブルランプ20は、車両の中心方向から外側方向、すなわち、右方向に回転する。逆に、ステッピングモータ17がCCW方向に回転すると、右スイブルランプ20は、車両の外側方向から車両の中心方向、すなわち、左方向に回転する。
位置センサ13は、例えば、ホールセンサによって構成され、左スイブルランプ14の回転角度に応じた電圧値を出力する。図5は、左スイブルランプ14の回転角度と、位置センサ13からの出力電圧との関係の一例を示す図である。図5に示すように、左スイブルランプ14の回転角度と、位置センサ13からの出力電圧とは、一定の関係が成り立つので、位置センサ13から出力される電圧値に基づいて、左スイブルランプ14の回転角度を求めることができる。
ストッパー15は、左スイブルランプ14の回転角度を規制するために設けられている。歯車機構12または左スイブルランプ14に突起を設けておき、歯車機構12または左スイブルランプ14がある角度まで回転すると、突起とストッパー15が干渉することにより、左スイブルランプ14の回転範囲が規制される。
コントローラ100は、マイクロコンピュータおよびその周辺部品により構成され、マイクロコンピュータのソフトウェア形態により構成される状態遷移判定部110と、目標ステップ数算出部120と、駆動パルス生成部130とを備える。状態遷移判定部110、目標ステップ数算出部120、および、駆動パルス生成部130が行う処理内容については後述する。コントローラ100は、制御周期(例えば、10ms)ごとに、イグニッションスイッチ1、操舵角センサ2,車速センサ3、前照灯スイッチ4、横加速度センサ5、道路情報検出装置6、ヨーレートセンサ7、および、位置センサ13,19からの信号を取り込んで、ステッピングモータ11,17に回転駆動信号を出力する。
スイブルランプ14,20を初期位置にセットする初期化処理の方法について、図6を用いて説明する。ここでは、右スイブルランプ20の初期化処理を行う方法について説明する。コントローラ100は、スイブルランプアクチュエータ16に対して、右スイブルランプ20を車両中心方向(左方向)に回転させるための指令信号を送信する。この信号を受けたスイブルランプアクチュエータ16は、ステッピングモータ17をCCW方向に回転駆動させることによって、右スイブルランプ20を左方向に回転させる。
右スイブルランプ20をストッパー21が存在するストッパー突き当て位置まで回転させると、コントローラ100は、ストッパー21の位置を特定した後、右スイブルランプ20を車両外側方向(右方向)に回転させるための指令信号をスイブルランプアクチュエータ16に送信する。この信号を受けたスイブルランプアクチュエータ16は、ステッピングモータ17をCW方向に回転駆動させることによって、右スイブルランプ20を右方向に回転させる。この時、コントローラ100は、位置センサ19から入力される右スイブルランプ20の回転角度に基づいて、ストッパー突き当て位置から所定角度(例えば、1deg)だけ右スイブルランプ20が回転すると、スイブルランプアクチュエータ16に停止指令信号を送信する。この所定角度は、図6に示すように、車両の直進方向と、ストッパー21が存在する方向との間の角度である。この信号を受信したスイブルランプアクチュエータ16は、ステッピングモータ17を停止させる。これにより、右スイブルランプ20は、光軸の方向が車両の直進方向と平行な位置(以下、制御原点位置と呼ぶ)で停止する。
なお、左スイブルランプ14の初期化処理を行う方法についても同様である。すなわち、左スイブルランプ14を車両中心方向(右方向)に回転させてストッパー15に突き当てさせると、反対方向(左方向)に所定角度(例えば、1deg)だけ回転させた位置で停止させる。これにより、左スイブルランプ14は、制御原点位置で停止する。
第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置では、スイブルランプ14,20の駆動制御状態に応じて、4つの状態に区別している。図7は、位置センサ13,19からの出力電圧に応じた、スイブルランプ14,20の状態遷移を示す図である。イグニッションスイッチ1がオンされると、上述したスイブルランプ14,20の初期化処理が開始される。初期化処理において、スイブルランプ14,20がストッパー15,21の方向に駆動する状態を状態1(状態遷移番号1)とする。
続いて、位置センサ13,19からの出力に基づいて、ストッパー15,21の位置を確定する処理が行われる状態を状態2(状態遷移番号2)とする。状態1および状態2では、スイブルランプ14,20をストッパー15,21の方向に回転駆動する処理が継続して行われている。状態2で、ストッパー15,21の位置が確定されると、状態3(状態遷移番号3)に遷移して、スイブルランプ14,20を反対方向に所定角度だけ駆動させる処理が行われる。状態4(状態遷移番号4)は、通常の制御時の状態であり、前照灯スイッチ4のオン時に、操舵角センサ2および車速センサ3の出力に応じて、スイブルランプ14,20の角度を制御する。
図8は、状態1から状態2に遷移する際の処理内容を示すフローチャートである。以下では、左スイブルランプ14の状態遷移について説明する。イグニッションスイッチ1がオンされると、上述したように、コントローラ100は、スイブルランプ14の初期化処理を開始する。すなわち、スイブルランプ14をストッパー15の方向に駆動させる。
ステップS10から開始される処理は、コントローラ100の状態遷移判定部110によって行われる。状態遷移判定部110は、イグニッションスイッチ1がオンされると、ステップS10の処理を開始する。ステップS10では、位置センサ13によって検出される左スイブルランプ14の回転角度が所定角度(例えば、1deg)未満であるか否かを判定する。なお、位置センサ13によって検出される角度は、車両直進方向を基準として、車両の外側方向(左方向)を正とする。位置センサ13によって検出される回転角度が所定角度以上であると判定すると、ステップS20に進む。ステップS20では、後述する処理で用いる「位置センサ最小値」の値を1degに設定して、ステップS10に戻る。
ステップS10において、位置センサ13によって検出される回転角度が所定角度未満であると判定すると、ステップS30に進む。ステップS30では、位置センサ13によって検出される回転角度が「位置センサ最小値」より小さいか否かを判定する。位置センサ13によって検出される回転角度が位置センサ最小値より小さいと判定すると、ステップS40に進む。ステップS40では、位置センサ13によって検出された回転角度を「位置センサ最小値」の値に設定して、ステップS10に戻る。
一方、ステップS30において、位置センサ13によって検出される回転角度が「位置センサ最小値」以上であると判定すると、ステップS50に進む。ステップS50では、左スイブルランプ14がストッパー15に突き当たったと考えられるので、左スイブルランプ13の状態を状態2に遷移させて、図8に示すフローチャートの処理を終了する。
図9は、左スイブルランプ14の状態が状態2から状態3に遷移する際の処理内容を示すフローチャートである。図8に示すフローチャートのステップS50の処理が行われると、コントローラ100の状態遷移判定部110は、ステップS100の処理を開始する。ただし、左スイブルランプ14の状態が状態2に遷移すると、コントローラ100は、ステッピングモータ11の駆動速度を状態1の場合よりも遅くする(例えば、状態1の場合の駆動速度の1/2から1/10の大きさとする)。
ステップS100では、位置センサ13によって検出される回転角度が「位置センサ最小値」より小さいか否かを判定する。位置センサ最小値は、図8に示すフローチャートのステップS40で設定された値、または、後述するステップS110で設定される値である。位置センサ13によって検出される回転角度が「位置センサ最小値」より小さいと判定すると、ステップS110に進む。ステップS110では、位置センサ13によって検出された回転角度を「位置センサ最小値」の値に設定して、ステップS120に進む。ステップS120では、状態遷移判定部110内に設けられているカウンタ110dのカウンタ値を0にセットして、ステップS100に戻る。
ステップS100において、位置センサ13によって検出される回転角度が「位置センサ最小値」以上であると判定すると、ステップS130に進む。ステップS130では、カウンタ110dのカウンタ値を1だけカウントアップして、ステップS140に進む。ステップS140では、カウンタ110dのカウンタ値が10に到達したか否かを判定する。カウンタ値が10に到達していないと判定すると、ステップS100に戻る。
一方、ステップS140において、カウンタ110dのカウンタ値が10に到達したと判定すると、ステップS150に進む。ステップS150では、左スイブルランプ13の状態を状態3とする。すなわち、位置センサ13により検出される回転角度が小さくなっていく間は、検出角度を「位置センサ最小値」の値に設定し、検出される角度が「位置センサ最小値」を下回らない状態が10回続くと、状態2から状態3に遷移する。この場合、「位置センサ最小値」の位置をストッパー15の位置として特定する。ステップS150の処理を行うと、図9に示すフローチャートの処理を終了する。
状態3では、上述したように、左スイブルランプ14を反対方向(車両外側方向)に所定角度だけ駆動させる。左スイブルランプ14を反対方向に所定角度だけ駆動させると、状態4に遷移する。
図10は、左スイブルランプ14の状態が状態4になると行われる処理内容を示すフローチャートである。左スイブルランプ14の状態が状態4に遷移すると、コントローラ100の状態遷移判定部110は、ステップS200の処理を開始する。ステップS200では、次式(1)によって、左スイブルランプ14の角度推定値を算出する。
左スイブルランプの角度推定値=実ステップ数×(分解能/ギヤ比) (1)
ただし、実ステップ数は、コントローラ100の駆動パルス生成部130から出力されるステッピングモータ11のステップ数である。また、分解能は、ステッピングモータ11の分解能であり、ギヤ比は、歯車機構12のギヤ比である。
ステップS200において、左スイブルランプ14の角度推定値を算出すると、ステップS210に進む。ステップS210では、次式(2)の関係が成り立つか否かを判定する。
|左スイブルランプの実角度−左スイブルランプの角度推定値|>所定値 (2)
ここで、左スイブルランプの実角度は、位置センサ13によって検出される角度である。
位置センサ13によって検出される左スイブルランプの実角度と、ステップS200で算出した左スイブルランプの角度推定値との差の絶対値が所定値より大きい場合には、ステッピングモータ11が脱調したと判断して、ステップS220に進む。一方、両者の差の絶対値が所定値以下である場合には、ステッピングモータ11の脱調は起こっていないと判断して、通常の制御を行う。すなわち、前照灯スイッチ4がオンされている場合に、操舵角センサ2により検出される操舵角、および、車速センサ3によって検出される車速に基づいて、左スイブルランプ14の回転角度を制御する。
ステップS220では、位置センサ19によって検出される右スイブルランプ20の回転角度が所定のしきい値角度より大きいか否かを判定する。なお、位置センサ19によって検出される角度は、車両直進方向を基準として、車両の外側方向(右方向)を正とする。また、しきい値角度は、位置センサ13によって検出される左スイブルランプ14の回転角度より大きい値とする。右スイブルランプ20の回転角度が所定のしきい値角度より大きいと判定すると、ステップS250に進み、所定角度以下であると判定すると、ステップS230に進む。
ステップS230では、横加速度センサ5によって検出される横加速度が所定加速度より大きいか否かを判定する。ただし、この判定で用いられる横加速度の値は、車両左側方向への加速度を正とする。車両の横加速度が所定加速度より大きいと判定するとステップS250に進み、所定加速度以下であると判定すると、ステップS240に進む。ステップS240では、ヨーレートセンサ7によって検出される車両のヨーレートが所定値より大きいか否かを判定する。ただし、ここでは、車両が右旋回時のヨーレートの値を正の値とする。車両のヨーレートが所定値より大きいと判定するとステップS250に進み、所定値以下であると判定すると、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
ステップS250では、左スイブルランプ14の状態を状態1に遷移する。すなわち、スイブルランプ14を初期位置にセットする初期化処理を行う。
すなわち、左スイブルランプ14を回転駆動させるためのステッピングモータ11の脱調が起こった場合には、次の(a)〜(c)の3つの条件のうち、いずれか一つの条件が成立すると、左スイブルランプ14の初期化処理を行う。
(a)右スイブルランプ20の回転角度が所定角度より大きい
(b)車両左側方向への加速度を正とした時の車両の横加速度が所定加速度より大きい
(c)右旋回時のヨーレートの値を正とした時の車両のヨーレートが所定値より大きい
図11は、右スイブルランプ20の状態が状態4になると行われる処理内容を示すフローチャートである。右スイブルランプ20の状態が状態4に遷移すると、コントローラ100の状態遷移判定部110は、ステップS300の処理を開始する。ステップS300では、次式(3)によって、右スイブルランプ20の角度推定値を算出する。
右スイブルランプの角度推定値=実ステップ数×(分解能/ギヤ比) (3)
ただし、実ステップ数は、コントローラ100の駆動パルス生成部130から出力されるステッピングモータ17のステップ数である。また、分解能は、ステッピングモータ17の分解能であり、ギヤ比は、歯車機構18のギヤ比である。
ステップS300において、右スイブルランプ20の角度推定値を算出すると、ステップS310に進む。ステップS310では、次式(4)の関係が成り立つか否かを判定する。
|右スイブルランプの実角度−右スイブルランプの角度推定値|>所定値 (4)
ここで、右スイブルランプの実角度は、位置センサ19によって検出される角度である。また、しきい値角度は、位置センサ19によって検出される右スイブルランプ20の回転角度より大きい値とする。
位置センサ19によって検出される右スイブルランプの実角度と、ステップS300で算出した右スイブルランプの角度推定値との差の絶対値が所定値より大きい場合には、ステッピングモータ17が脱調したと判断して、ステップS320に進む。一方、両者の差の絶対値が所定値以下である場合には、ステッピングモータ17の脱調は起こっていないと判断して、通常の制御を行う。すなわち、前照灯スイッチ4がオンされている場合には、操舵角センサ2により検出される操舵角、および、車速センサ3によって検出される車速に基づいて、右スイブルランプ20の回転角度を制御する。
ステップS320では、位置センサ13によって検出される左スイブルランプ14の回転角度が所定のしきい値角度より大きいか否かを判定する。左スイブルランプ14の回転角度が所定のしきい値角度より大きいと判定すると、ステップS350に進み、所定のしきい値角度以下であると判定すると、ステップS330に進む。
ステップS330では、横加速度センサ5によって検出される横加速度が所定加速度より大きいか否かを判定する。ただし、この判定で用いられる横加速度の値は、車両右側方向への加速度を正とする。車両の横加速度が所定加速度より大きいと判定するとステップS350に進み、所定加速度以下であると判定すると、ステップS340に進む。ステップS340では、ヨーレートセンサ7によって検出される車両のヨーレートが所定値より大きいか否かを判定する。ただし、ここでは、車両が左旋回時のヨーレートの値を正の値とする。車両のヨーレートが所定値より大きいと判定するとステップS350に進み、所定値以下であると判定すると、図11に示すフローチャートの処理を終了する。
すなわち、右スイブルランプ20を回転駆動させるためのステッピングモータ17の脱調が起こった場合には、次の(d)〜(f)の3つの条件のうち、いずれか一つの条件が成立すると、右スイブルランプ20の初期化処理を行う。
(d)左スイブルランプ14の回転角度が所定角度より大きい
(e)車両右側方向への加速度を正とした時の車両の横加速度が所定加速度より大きい
(f)左旋回時のヨーレートの値を正とした時の車両のヨーレートが所定値より大きい
コントローラ100の目標ステップ数算出部120は、状態遷移判定部110から出力される状態遷移番号、操舵角センサ2によって検出されるステアリング操舵角、および、車速センサ3によって検出される車速信号を取り込み、ステッピングモータ11,17の目標ステップ数を算出する。ただし、目標ステップ数算出部120は、状態遷移番号が1から3の時には、目標ステップ数を算出せず、状態遷移番号が4の場合に、目標ステップ数を算出する。具体的には、まず、ステアリング操舵角および車速に応じて、ドライバにとって最適な目標スイブル角度を決定し、次式(5)より、目標ステップ数を算出する。
目標ステップ数=目標スイブル角度/(分解能/ギヤ比) (5)
ただし、分解能は、ステッピングモータ11,17の分解能であり、ギヤ比は、歯車機構12,18のギヤ比である。
コントローラ100の駆動パルス生成部130は、状態遷移判定部110から出力される状態遷移番号、および、目標ステップ数算出部120で算出される目標ステップ数に基づいて、ステッピングモータ11,17の駆動パルスを生成する。
状態遷移番号が1の場合には、ステッピングモータ11がCW方向に駆動するように出力パルスを生成し、ステッピングモータ17がCCW方向に駆動するように出力パルスを生成する。この時の出力パルスは、高周波(例えば、400PPS[PPS:Pulse per Second])とする。
状態遷移番号が2の場合には、ステッピングモータ11がCW方向に駆動するように出力パルスを生成し、ステッピングモータ17がCCW方向に駆動するように出力パルスを生成する。ただし、この時の出力パルスは、低周波(例えば、20PPS)とし、ステッピングモータ11,17の駆動速度が状態1の場合の駆動速度より遅くなるようにする。
状態遷移番号が3の場合には、ステッピングモータ11がCCW方向に駆動するように出力パルスを生成し、ステッピングモータ17がCW方向に駆動するように出力パルスを生成する。この時の出力パルスは、高周波(例えば、400PPS)とする。
状態遷移番号が4の場合には、目標ステップ数と、現在の実ステップ数とを比較することにより、出力パルスを生成する。ステッピングモータ11の出力パルスは、以下のように生成する。
・目標ステップ数>現在の実ステップ数:CCW方向に駆動するように出力パルスを生成
・目標ステップ数<現在の実ステップ数:CW方向に駆動するように出力パルスを生成
また、ステッピングモータ17の出力パルスは、以下のように生成する。
・目標ステップ数>現在の実ステップ数:CW方向に駆動するように出力パルスを生成
・目標ステップ数<現在の実ステップ数:CCW方向に駆動するように出力パルスを生成
図12は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、右スイブルランプ20の回転角度に基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図12の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、右スイブルランプ20の回転角度が所定角度を超えたタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。すなわち、車両が右旋回中で、ドライバの視線が右方向に注視している時に、左スイブルランプ14を右方向に回転させる初期化処理を行う。
図13は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、車両の横加速度に基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図13の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、車両の横加速度(車両左側方向への加速度を正)が所定加速度を越えるタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。すなわち、車両が右旋回中で、ドライバの視線が右方向に注視している時に、左スイブルランプ14を右方向に回転させる初期化処理を行う。
図14は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、車両のヨーレートに基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図14の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、車両のヨーレート(右旋回時のヨーレートの値を正)が所定値を越えるタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。すなわち、車両が右旋回中で、ドライバの視線が右方向に注視している時に、左スイブルランプ14を右方向に回転させる初期化処理を行う。
図12〜図14に示すように、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合には、車両が右旋回中の状態の時に、左スイブルランプ14の初期化処理を行う。これにより、例えば、車両の左旋回時に、左スイブルランプ14の初期化処理が行われることによって、左スイブルランプ14の動きに、ドライバの視線が誘導されてしまい、ドライバの運転に影響を与えてしまうことを防ぐことができる。
また、右側のステッピングモータ17の脱調が起こった場合には、車両が左旋回中で、ドライバの視線が左方向に注視している時に、右スイブルランプ20を左方向に回転させる初期化処理を行う。この場合にも、例えば、右旋回時に、右スイブルランプ20の初期化処理が行われることによって、右スイブルランプ20の動きに、ドライバの視線が誘導されてしまい、ドライバの運転に影響を与えてしまうことを防ぐことができる。
第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置によれば、左スイブルランプ14を回転駆動させるステッピングモータ11および右スイブルランプ20を回転駆動させるステッピングモータ17のうち、いずれか一方のステッピングモータの脱調が検出されると、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動されるスイブルランプが車両外側方向に回転駆動されている時に、脱調が検出されたステッピングモータによって駆動されるスイブルランプの初期化処理を行う。これにより、スイブルランプを車両の外側方向から車両中心方向に回転駆動させることによって、所定の初期位置にセットする初期化処理を行う際に、初期化処理時に駆動させるスイブルランプの回転方向と、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動されるスイブルランプが回転駆動している方向とを一致させることができる。すなわち、車両走行中にスイブルランプの初期化処理を行う場合でも、初期化処理に伴うスイブルランプの回転駆動によって、ドライバの視線が誘導されてしまうことを防ぐことができる。また、初期化処理時に駆動させるスイブルランプの方向と車両の旋回方向とを一致させることにより、対向車への眩惑の恐れも無くなる。
また、第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置では、ステッピングモータの脱調に伴うスイブルランプの初期化処理時に、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動されるスイブルランプの回転角度が所定角度を超えると、初期化処理を開始するようにした。この時、所定角度の大きさを、初期化処理を行うスイブルランプの回転角度より大きい角度に設定することにより、初期化処理を行わないスイブルランプが車両直進方向の位置に戻ってきた時に、脱調が検出された側のスイブルランプの初期化処理を完了させた状態にすることができる。すなわち、左右のスイブルランプの動きが不連続にならずに、通常の制御に移行させることができる。
−第2の実施の形態−
第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置では、スイブルランプ14,20の初期化処理を行う際の状態遷移番号1の状態において、一定の回転速度でスイブルランプ14,20をストッパー15,21の方向に駆動した。第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置では、スイブルランプ14,20の初期化処理を行う際の状態遷移番号1の状態において、スイブルランプ14,20の位置に応じて、スイブルランプの回転速度を変更する。
図15は、第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置の構成を示す図である。第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置が第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置と異なるのは、コントローラ100Aの駆動パルス生成部130Aである。駆動パルス生成部130Aは、状態遷移判定部110から出力される状態遷移番号、目標ステップ数算出部120で算出される目標ステップ数、および、位置センサ13,19によって検出されるスイブルランプ14,20の回転角度に基づいて、ステッピングモータ11,17の駆動パルスを生成する。
図16は、スイブルランプ14,20の初期化処理を行う際の状態遷移番号1の状態において、スイブルランプ14,20の回転角度と、駆動パルス生成部130Aで生成される駆動パルスとの関係を示す図である。例えば、左スイブルランプ14の初期化処理を行う場合、左スイブルランプ14の回転角度が所定の回転速度変更角度(例えば、0deg)より大きい場合には、駆動パルス生成部130Aから出力する駆動パルス数を400PPSとし、左スイブルランプ14の回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、出力パルス数を20PPSとする。右スイブルランプ20の初期化処理を行う場合も同様に、右スイブルランプ20の回転角度が所定の回転速度変更角度より大きい場合に、出力パルス数を400PPSとし、右スイブルランプ20の回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、出力パルス数を20PPSとする。
すなわち、初期化処理を行っているスイブルランプ14,20の回転角度が小さくなって、スイブルランプ14,20がストッパー15,21に近づくと、スイブルランプ14,20の回転速度を遅くする。これにより、スイブルランプ14,20がストッパー15,21に突き当たった時のリバウンド量を小さくすることができるので、スイブルランプ14,20を制御原点位置に停止させる精度を向上させることができる。また、スイブルランプの回転角度が回転速度変更角度より大きい位置では、出力パルス数を400PPSとするので、すばやく初期化処理を完了させることができる。
図17は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、右スイブルランプ20の回転角度に基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図17の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、右スイブルランプ20の回転角度が所定角度を超えたタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。この時、上述したように、左スイブルランプ14の回転角度が所定の回転速度変更角度(例えば、0deg)以下になると、左スイブルランプ14の回転速度を遅くする。
図18は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、車両の横加速度に基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図18の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、車両の横加速度(車両左側方向への加速度を正)が所定加速度を越えるタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。この時、上述したように、左スイブルランプ14の回転角度が所定の回転速度変更角度(例えば、0deg)以下になると、左スイブルランプ14の回転速度を遅くする。
図19は、左側のステッピングモータ11の脱調が起こった場合に、車両のヨーレートに基づいて、左スイブルランプ14の初期化処理が行われる場合の左スイブルランプ14の角度変化を示す図である。図19の(a)のタイミングで左側のステッピングモータ11の脱調が起こると、車両のヨーレート(右旋回時のヨーレートの値を正)が所定値を越えるタイミング(b)で、左スイブルランプ14の初期化処理を開始する。この時、上述したように、左スイブルランプ14の回転角度が所定の回転速度変更角度(例えば、0deg)以下になると、左スイブルランプ14の回転速度を遅くする。
第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置によれば、スイブルランプの初期化処理を行う際に、スイブルランプの回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、スイブルランプの回転速度を遅くするので、スイブルランプ14,20がストッパー15,21に突き当たった時のリバウンド量を小さくして、スイブルランプ14,20を制御原点位置に停止させる精度を向上させることができる。また、スイブルランプの回転角度が所定の回転速度変更角度より高い場合には、通常の回転速度で回転させるので、回転速度が大きい位置で脱調が生じた場合でも、すばやく初期化処理を完了させることができる。
本発明は、上述した各実施の形態に限定されることはない。例えば、左側のステッピングモータ11の脱調に伴い、左スイブルランプ14の初期化処理を行うタイミングを、右スイブルランプ20の回転角度が所定角度以上、車両の左側方向への加速度を正とした場合の横加速度が所定加速度以上、および、車両のヨーレート(右旋回時の値を正)が所定値以上、の3つの条件のうち、いずれかの条件が成立したときとした。しかし、車両が走行している道路の形状に応じて、初期化処理を行うようにしてもよい。例えば、左スイブルランプ14の初期化処理を行う際に、走行中の道路が右方向にカーブしており、かつ、道路情報検出装置6によって検出されるカーブの曲率半径が所定値以下の場合に、初期化処理を行うこともできる。この場合にも、右スイブルランプ20が右方向に回転駆動されている間に、左スイブルランプ14の初期化処理を行うことができる。
上述した各実施の形態における車両用前照灯制御装置では、車両の速度、および、ステアリング操舵角に応じて、スイブルランプ14,20の制御角度を決定した。従って、車両走行中にスイブルランプの初期化処理を行うタイミングを、車速およびステアリング操舵角に基づいて決定することもできる。
第1の実施の形態では、スイブルランプの初期化処理時に、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動されるスイブルランプの回転角度が所定角度を超えると、初期化処理を開始する例を説明した。この時、所定角度の大きさを、初期化処理を行うスイブルランプの回転角度より大きい角度に設定する例を挙げたが、例えば、初期化処理を行うスイブルランプの回転角度が予め設定された所定角度以下の場合に、初期化処理を開始するようにし、所定角度より大きければ、初期化処理を開始しないようにすることもできる。ただし、これらの制御は、初期化処理を行わないスイブルランプが車両直進方向の位置に戻ってきた時に、脱調が検出された側のスイブルランプの初期化処理を完了させた状態にすることができるという効果を得るためのものであるから、このような効果を求めないのであれば、所定角度の大きさと、初期化処理を行うスイブルランプの回転角度との間の大小関係を問う必要はない。
第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置では、スイブルランプ14,20の回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、駆動パルス生成部130Aから出力する駆動パルス数を400PPSから20PPSに変更した。しかし、スイブルランプの回転角度が小さくなるに連れて、出力パルス数を少しずつ小さくするようにしてもよい。出力パルス数を減少させる方法は、段階的に少しずつ小さくするような非連続的な方法でもよいし、連続的な方法でもよい。これらの場合、スイブルランプ14,20の回転角度が小さくなるほど、回転速度が遅くなり、スイブルランプ14,20の回転角度が大きいほど、回転速度が速くなる。図20は、スイブルランプ14,20の回転角度が小さくなるにつれて、駆動パルス生成部130Aから出力する駆動パルス数を連続的に少なくしていく場合の回転角度と出力パルス数との関係の一例を示す図である。
スイブルランプ14,20の脱調が車両の外側方向に生じている場合、すなわち、位置センサ13,19で検出されるスイブルランプ14,20の実角度が、回転角度指令値より大きい場合に、初期化処理時の回転速度を速めるようにすることもできる。回転速度を速める処理は、例えば、所定時間だけ行うようにしてもよい。スイブルランプ14,20の脱調が車両の外側方向に生じている場合には、対向車に対して眩惑を与えてしまう可能性があるので、初期化処理を行う際のスイブルランプ14,20の回転速度を速めることにより、眩惑を与えてしまう状態をより早く解消することができる。
特許請求の範囲の構成要素と第1および第2の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、コントローラ100が脱調検出手段および制御手段を、位置センサ13,19が角度検出手段を、横加速度センサ5が横加速度検出手段を、ヨーレートセンサ7がヨーレート検出手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係に何ら限定されるものではない。
第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置の構成を示す図 第1の実施の形態における車両用前照灯制御装置によって制御されるスイブルランプの一例を示す図 スイブルランプアクチュエータの構成を示す図 スイブルランプの可動範囲を示す図 左スイブルランプの回転角度と、位置センサからの出力電圧との関係の一例を示す図 スイブルランプを初期位置にセットする初期化処理の方法を説明するための図 位置センサからの出力電圧に応じたスイブルランプの状態遷移を示す図 左スイブルランプの状態が状態1から状態2に遷移する際の処理内容を示すフローチャート 左スイブルランプの状態が状態2から状態3に遷移する際の処理内容を示すフローチャート 左スイブルランプの状態が状態4になると行われる処理内容を示すフローチャート 右スイブルランプの状態が状態4になると行われる処理内容を示すフローチャート 左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、右スイブルランプの回転角度に基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、車両の横加速度に基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、車両のヨーレートに基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 第2の実施の形態における車両用前照灯制御装置の構成を示す図 スイブルランプの初期化処理を行う際に、スイブルランプの回転角度と、駆動パルス生成部で生成される駆動パルスとの関係を示す図 第2の実施の形態において、左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、右スイブルランプの回転角度に基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 第2の実施の形態において、左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、車両の横加速度に基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 第2の実施の形態において、左側のステッピングモータの脱調が起こった場合に、車両のヨーレートに基づいて、左スイブルランプの初期化処理が行われる場合の左スイブルランプの角度変化を示す図 スイブルランプの回転角度が小さくなるにつれて、駆動パルス生成部から出力する駆動パルス数を連続的に少なくしていく場合の回転角度と出力パルス数との関係の一例を示す図
符号の説明
1…イグニッションスイッチ、2…操舵角センサ、3…車速センサ、4…前照灯スイッチ、5…横加速度センサ、6…道路情報検出手段、7…ヨーレートセンサ、10,16…スイブルランプアクチュエータ、11,17…ステッピングモータ、12,18…歯車機構、13,19…位置センサ、14,20…スイブルランプ、15,21…ストッパー、100…コントローラ、110…状態遷移判定部、120…目標ステップ数算出部、130…駆動パルス生成部

Claims (13)

  1. 車両の進行方向に応じて、前照灯を回転駆動させる装置であって、前記前照灯を車両の外側方向から車両中心方向に回転駆動させることによって、前記前照灯を所定の初期位置にセットする初期化処理を行う車両用前照灯制御装置において、
    左側の前照灯を回転駆動させるための第1のステッピングモータ、および、右側の前照灯を回転駆動させるための第2のステッピングモータの脱調を検出する脱調検出手段と、
    前記脱調検出手段によって、前記第1および第2のステッピングモータのうち、いずれか一方のステッピングモータの脱調が検出されると、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動される前照灯が車両外側方向に回転駆動されている時に、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行う制御手段とを備えることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用前照灯制御装置において、
    車両の横方向の加速度を検出する横加速度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、車両の中心を基準として、脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の方向の横加速度が所定加速度を越えると、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用前照灯制御装置において、
    車両のヨーレートを検出するヨーレート検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、車両の中心を基準として、脱調が検出されていないステッピングモータによって駆動される前照灯の方向に車両が旋回している時のヨーレートの値を正とした時のヨーレートが所定値を越えると、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    道路の曲率半径を検出する道路情報検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、車両が走行している道路が、車両の中心を基準として、脱調が検出されていないステッピングモータによって駆動される前照灯の方向にカーブしており、かつ、カーブの曲率半径が所定の曲率半径以下の場合に、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    前照灯の回転角度を検出する角度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記角度検出手段によって、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動される前照灯の回転角度が所定角度を超えると、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  6. 請求項5に記載の車両用前照灯制御装置において、
    前記所定角度は、前記脱調検出手段によって、脱調が検出されたステッピングモータによって駆動されていた前照灯の回転角度より大きい角度に設定することを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    前照灯の回転角度を検出する角度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、初期化処理を行っている前照灯の回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、初期化処理を行っている前照灯の回転速度を遅くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  8. 請求項5または6に記載の車両用前照灯制御装置において、
    前記制御手段は、初期化処理を行っている前照灯の回転角度が所定の回転速度変更角度以下になると、初期化処理を行っている前照灯の回転速度を遅くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  9. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    前照灯の回転角度を検出する角度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、初期化処理を行っている前照灯の回転角度が小さくなるほど、初期化処理を行っている前照灯の回転速度を遅くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  10. 請求項5または6に記載の車両用前照灯制御装置において、
    前記制御手段は、初期化処理を行っている前照灯の回転角度が小さくなるほど、初期化処理を行っている前照灯の回転速度を遅くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  11. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    前照灯の回転角度を検出する角度検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記脱調検出手段によって脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の回転角度が回転角度指令値より大きい場合に、初期化処理時の前照灯の回転速度を速くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  12. 請求項5〜10のいずれかに記載の車両用前照灯制御装置において、
    前記制御手段は、前記脱調検出手段によって脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の回転角度が回転角度指令値より大きい場合に、初期化処理時の前照灯の回転速度を速くすることを特徴とする車両用前照灯制御装置。
  13. 車両の進行方向に応じて、前照灯を回転駆動させるものであって、前記前照灯を車両の外側方向から車両中心方向に回転駆動させることによって、前記前照灯を所定の初期位置にセットする初期化処理を行う車両用前照灯制御方法において、
    左側の前照灯を回転駆動させるための第1のステッピングモータ、および、右側の前照灯を回転駆動させるための第2のステッピングモータのうち、いずれか一方のステッピングモータの脱調を検出すると、脱調が検出されていない方のステッピングモータによって駆動される前照灯が車両外側方向に回転駆動されている時に、前記脱調が検出されたステッピングモータによって駆動される前照灯の初期化処理を行うことを特徴とする車両用前照灯制御方法。
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