JP4569111B2 - カメラ装置、撮影関連情報の表示方法及び撮影関連情報表示制御プログラム - Google Patents

カメラ装置、撮影関連情報の表示方法及び撮影関連情報表示制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、カメラ装置、撮影関連情報の表示方法及び撮影関連情報表示制御プログラムに関する。
従来、各種撮影情報を表示する機能を備えたカメラ装置として、下記特許文献1〜5に記載のものが公知である。
特許文献1;入力された撮影条件に適合した仕様のレンズを検索して選択可能に表示し、選択したレンズの仕様に基づいて撮影条件(距離、被写体の大きさ、絞り、画面サイズ等)を計算して表示する。
特許文献2;選択された露出制御プログラムの絞り値に対するシャッター速度の組合せをプログラム線図としてドット表示し、測光結果に基づいて選択された絞り値とシャッター速度の組合せに対するドットを表示する。
特許文献3;被写体の距離D、撮影レンズの焦点距離および絞り値の変数を用いて計算上の被写界深度dを求め、被写界深度dを被写体距離Dで割った値d/Dをセグメント表示する。
特許文献4;一つの被写体の距離、絞り値および焦点距離を定めると、被写界深度を演算し、他の被写体がその被写界深度にあるか否かを表示体の点灯や点滅で表示する。
特許文献5;ズームレンズの焦点距離と、測距距離と、絞り値から被写界深度を計算し、ファインダー内の視野外にバー表示する。
特許第3371279号公報 特公平6−52367号公報 特許第2594454号公報 特開平5−232371号公報 特開平8−220419号公報
しかしながら、従来の撮影情報を表示する機能を備えたカメラ装置にあっては、表示する撮影情報に相違はあるものの、予め定められた所定の情報を所定の表示態様で表示する。これに対し、当該カメラ装置を使用するユーザーにあっては、プロカメラマンのように極めて高い撮影熟練度や撮影情報に対する知識度を有する者や、ビギナーカメラマンのように撮影熟練度や撮影情報に対する知識度が低い者等の様々なレベルの者が存在する。したがって、予め定められた所定の情報を所定の表示態様で表示する従来のカメラ装置では、撮影熟練度や撮影情報に対する知識度が異なるユーザーにとって適切となる撮影関連情報を表示することができるものではなかった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、ユーザーの撮影熟練度や撮影情報に対する知識度等に応じた適切な撮影関連情報を表示することのできるカメラ装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため請求項1記載の発明にかかるカメラ装置にあっては、表示手段と、前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択手段と、前記選択手段により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御手段と、前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断手段と、前記判断手段により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御手段とを備える。したがって、ユーザーはこのカメラ装置を使用するに際して、自己の撮影熟練度や撮影情報に対する知識度に応じて、予め選択手段により表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式を選択する。すると、表示制御手段が選択手段により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する情報を表示させる。これにより、表示手段には当該ユーザーの自己の撮影熟練度や撮影情報に対する知識度に応じた様式で、撮影に関連する情報が表示されることとなる。
また、表示されている撮影に関連する設定値を変更する操作を行うと、変更した設定値が適する撮影例が文章表示される。したがって、撮影例の文章表示がアドバイスとなり、特にビギナーカメラマンに対して、適切な情報表示が可能となる。
また、請求項2記載の発明にかかるカメラ装置にあっては、前記表示手段は、撮像手段より撮像される被写体像を表示するファインダー表示部である。したがって、被写体像を表示するファインダー表示部を有効利用して、撮影に関連する情報を表示することができるとともに、ユーザーは被写体像を視認しつつ撮影に関連する情報も視認することができる。
また、請求項3記載の発明にかかるカメラ装置にあっては、前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含む
また、請求項4記載の発明にかかるカメラ装置にあっては、撮影に関連する情報の表示様式を記憶した第1の記憶手段と、外部から入力される撮影に関連する情報の表示様式を記憶する第2の記憶手段とを備え、前記表示制御手段は、前記選択手段による選択結果に基づき、前記第1または第2の記憶手段に記憶された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する情報を表示させる。したがって、当該カメラ装置に予め記憶されている表示様式のみならず、ユーザーが外部から入力した表示様式でも撮影に関連する情報が表示される。
また、請求項5記載の発明にかかるカメラ装置にあっては、前記第2の表示制御手段は、前記撮影例を文章表示させるとともに、前記変更した設定値でのサンプル画像を表示させる。したがって、特にビギナーカメラマンに対して、サンプル画像により、適切な情報表示が可能となる。
また、請求項6記載の発明にあっては、表示手段を有するカメラ装置における撮影関連情報の表示方法であって、前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択工程と、前記選択工程により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御工程と、前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断工程と、前記判断工程により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御工程とを含む。したがって、記載した工程に従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
また、請求項7記載の発明にあっては、前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含む
また、請求項8記載の発明にかかる撮影関連情報表示制御プログラムにあっては、表示手段と操作手段とを備えるカメラ装置が有するコンピュータを、前記操作手段の操作に応じて、前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択手段と、前記選択手段により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御手段と、前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断手段と、前記判断手段により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御手段として機能させる。したがって、前記コンピュータがこのプログラムに従って処理を実行することにより、請求項1記載の発明と同様の作用効果を奏する。
また、請求項9記載の発明にあっては、前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含む
以上のように本発明によれば、ユーザーが予め表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式を複数の表示様式の中から選択すると、選択された表示様式で表示手段に撮影に関連する情報が表示されることから、当該ユーザーの撮影熟練度や撮影情報に対する知識度等に応じた適切な様式で撮影に関連する情報を表示することが可能となる。また、表示されている撮影に関連する設定値を変更する操作を行うと、変更した設定値が適する撮影例を文章表示されることから、撮影例の文章表示が特にビギナーカメラマンに対して最適なアドバイスとなり、適切な情報表示が可能となる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の各実施の形態に共通するデジタルカメラ1の正面図、図2は平面図、図3は背面図である。このデジタルカメラ1の本体2には、図1に示すようにその前面に、撮像レンズ3、測光部4、ファインダー5、マイク6、ストロボ部7および測距センサー部8が設けられている。撮像レンズ3は標準レンズと望遠レンズとに交換可能である。また、上面には図2に示すように、電源ON/OFFキー9、シャッターキー10およびズームレバー11が設けられている。さらに、背面には図3に示すように、メモリカード電池交換蓋12、DISPキー13、PreViewキー14、セルフタイマーキー15、カーソルキー16、SETキー17、MENUキー18、モードダイアル19、絞りキー20、シャッター速度キー21、光学ファインダー22、ヒストグラム表示ONキー23、データ表示ONキー24、電子ファインダー消灯キー25および電子ファインダー26が設けられている。そして、モードダイアル19の操作により後述するフローチャートに示す各種モードが設定され、各種モードが設定されている状態でカーソルキー16とSETキー17が操作されることにより、当該モードにおける選択肢の選択が可能となる。また、電子ファインダー26は、LCDパネルからなり、記録された静止画および動画を再生表示するモニタとしての機能も兼用する。
図4は、デジタルカメラ1の回路構成を示すブロック図である。図に示すように、前記シャッターキー10は、半押し時点と全押し時点とで夫々オンとなる2段スイッチ27に連係され、前記ズームレバー11はこれを操作している間のみオンとなる常開スイッチ28の上部に配置されている。その他の入力操作部29は、シャッターキー10とズームレバー11以外の前記図1〜図3に示した各種キーに対応するスイッチ群で構成され、このスイッチ群および前記各スイッチのオン・オフ情報は、入力回路30を介して、制御回路31に入力される。
制御回路31は、CPUおよびその周辺回路と、後述するフローチャートに示すプログラムやデジタルカメラとして機能するに必要なプログラム等が格納されているROM、CPUの作業用メモリであるRAM等から構成されるマイクロコンピュータであり、各部を制御する。なお、制御回路31のRAMは、CPUの作業用メモリとして用いられるのみならず、後述するフローチャートに示すように、ユーザーが外部装置から入力したファインダー表示仕様データの記憶手段としても用いられる。
この制御回路31には、表示メモリ32、表示駆動ブロック33、画像バッファメモリ34、画像信号処理部35、圧縮符号化/伸長復号化部36、静止画/動画画像メモリ37、外部メモリインタフェース38、外部I/Oインターフェース39、および電源制御ブロック40が接続されている。表示メモリ32には、電子ファインダー26に表示される各種表示データが一時的に記憶される。表示駆動ブロック33は、前記LCDパネルからなる電子ファインダー26を駆動し、画像バッファメモリ34は、画像データを処理する際等において一時的に格納する。
画像信号処理部35は、後述する撮像素子から制御回路23が取り込んだ画像信号に対する各種処理を実行するDSPからなる。圧縮符号化/伸長復号化部36は、この画像信号処理部で処理された画像データを記録時には圧縮符号化し、記録した画像データを再生する際には伸長復号化する。静止画/動画画像メモリ37は、シャッターキー10の操作により撮像された画像データ(静止画データ、動画データ)を記録保存する。外部メモリインタフェース38は、着脱自在な外部メモリ41に接続されている。外部I/Oインターフェース39は、LAN通信IF42を介してLANコネクタ43に接続され、USB通信IF44を介してUSBコネクタ45に接続されているとともに、コネクタ46に接続されている。電源制御ブロック40には、電池47と充電制御ブロック48とが接続されており、これら電池47と充電制御ブロック48からの電力は電源制御ブロック40および制御回路31を介して各部に供給される。
さらに、制御回路31には、表示駆動ブロック49、焦点制御ブロック50、ズーム制御ブロック51、絞り制御ブロック52、シャッター制御ブロック53、A/D回路54、タイミング制御&ドライバ55、測光/露出制御ブロック56、測距制御ブロック57、およびフラッシュ制御ブロック58が接続されている。表示駆動ブロック49は、前記光学ファインダー22から視認可能な位置に配置され透光性を有する情報表示部59を駆動する。焦点制御ブロック50は、被写体像を合焦させるべく撮像レンズ3を駆動するレンズ駆動ブロック60を制御し、ズーム制御ブロック51は、ズームレバー11の操作に応じて被写体像を拡大又は縮小すべく撮像レンズ3を駆動するレンズ駆動ブロック61を制御する。
絞り制御ブロック52は、撮像レンズ3と撮像素子64との間に配置された絞り62を制御し、シャッター制御ブロック53は、絞り62と撮像素子64との間に配置されたシャッター63を制御する。A/D回路54は、CDS/AGC65を介して撮像素子64より入力されるアナログ画像信号をデジタル信号に変換する。タイミング制御&ドライバ55は、タイミング信号を発生してCCDからなる撮像素子64とCDS/AGC65とを駆動する。CDS/AGC65は、撮像素子64から出力された撮像信号を保持するCDSと、CDSから撮像信号を供給されるアナログアンプであるゲイン調整アンプ(AGC)とからなる。
測光/露出制御ブロック56は、前記測光部4と測距センサー部8との各々配置された測光、測距センサ66を制御するとともに、この測光、測距センサ66からの測光信号を処理して制御回路31に入力し、測距制御ブロック57は測距信号を処理して制御回路31に入力する。フラッシュ制御ブロック58は、フラッシュ/ストロボ68を駆動するフラッシュ駆動ブロック67を制御し、フラッシュ/ストロボ68は前記ストロボ部7内に配置されている。
一方、ACアダプタ500は、AC電源に接続されるプラグ501、整流回路502、平滑回路503、安定化回路504およびこの安定化回路504に接続されたDC入力コネクタ504を有し、DC入力コネクタ504は前記充電制御ブロック48に着脱自在である。つまり、電池47は充電可能であって、DC入力コネクタ504を充電制御ブロック48に接続することにより、電源制御ブロック40を介して電池47に充電がなされるように構成されている。
以上の構成に係る本実施の形態において、制御回路31は前記プログラムに基づき、図5および図6に示す一連のフローチャートに従って処理を実行する。先ず、前記モードダイアル19の操作により撮影モードが設定されているか否かを判断する(ステップS101)。撮影モードが設定されていない場合には、さらに設定モードが設定されたか否かを判断し(ステップS102)、撮影モードと設定モードのいずれも設定されていない場合には、その他のモード処理を実行する(ステップS103)。
また、ステップS102での判断の結果、設定モードが設定されたならば、さらにカーソルキー16とSETキー17との操作により、利用ファインダーの設定が選択されたか否かを判断する(ステップS104)。利用ファインダーの設定が選択された場合には、利用するファインダーの表示使用選択メニューを電子ファインダー26に表示する(ステップS105)。
すなわち、本実施の形態においては、後述するように「プロ仕様」「ビギナー仕様」「カスタム仕様」等の各表示仕様で電子ファインダー26に撮影情報を表示することが可能である。したがって、このステップS105では、これら「プロ仕様」「ビギナー仕様」「カスタム仕様」の表示選択メニューを表示する。引き続き、ユーザーの操作(カーソルキー16とSETキー17の操作)に従い、内蔵(「プロ仕様」「ビギナー仕様」)または登録済仕様(「カスタム仕様」)の中から利用するファインダー仕様、表示様式等を選択してRAMに記憶させることにより、利用するファインダーの仕様を設定する(ステップS106)。
また、ステップS104での判断の結果、利用ファインダーの設定でない場合には、ファインダーのカスタム仕様の登録であるか否かを判断する(ステップS107)。ファインダーのカスタム仕様の登録である場合には、カスタム仕様の登録メニューを表示する(ステップS108)。そして、ユーザーがLANコネクタ43またはUSBコネクタ45に外部機器を接続させると、LAN通信IF42またはUSB通信IF44および外部I/Oインターフェース39を介して、新規ファインダー仕様、外部入力仕様を入力させ(ステップS109)、この入力したカスタム仕様をカスタム仕様データとして制御回路31のRAMに登録する(ステップS110)。なお、ステップS107での判断の結果、ファインダーのカスタム仕様の登録でない場合には、その他の設定処理を行う(ステップS111)。
一方、ステップS101での判断の結果、撮影モードが設定されている場合には、測光処理、WB処理(ステップS112)、AF、ズーム処理(ステップS113)を実行した後、電子ファインダー消灯キー25が操作されて電子ファインダー26の消灯が指示されたか否かを判断する(ステップS114)。消灯が指示された場合には、電子ファインダー26の表示を消灯し(ステップS115)、これにより図7(E)に示すように、電子ファインダー26は表示なしの状態となる。したがって、この場合ユーザーは、光学ファインダー22で被写体を視認しつつ撮影を行うこととなる。
また、電子ファインダー26の消灯が指示されなかった場合には、一般ファインダー表示が選択されたか否かを判断する(ステップS116)。一般ファインダー表示が選択されなかった場合には、撮像素子64上に結像されている被写体像を撮像スルー画像として電子ファインダー26に表示させた後(ステップS117)、前述のステップS106で利用するファインダーの仕様として設定された該当ファインダーの表示様式など仕様データを読み出す(ステップS118)。さらに、この読み出したユーザーが予め設定した仕様が「プロ仕様」「ビギナー仕様」「カスタム仕様」のいずれであるかを判断する(ステップS119、S121、S123)。
そして、「プロ仕様」である場合には(ステップS119;YES)、絞り、S速度(シャッター速度)など撮影データや設定情報を所定のプロ仕様の表示様式で、スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS120)。このステップS120での処理により、図7(B)に例示するように、電子ファインダー26にはスルー画像Pとともに、プロ仕様で撮影データや設定情報(本例は、露出設定のグラフ表示)が表示されることとなる。
また、ユーザーが予め設定した仕様が「ビギナー仕様」である場合には(ステップS121;YES)、撮影データや設定情報を所定のビギナー仕様の表示様式で、撮像スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS122)。また、ユーザーが予め設定した仕様が「カスタム仕様」である場合には(ステップS123;YES)、撮影データや設定情報を、前記ステップS110で登録したカスタム仕様の表示様式で、スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS124)。このステップS124での処理により、図7(B)に例示したように、電子ファインダー26にはスルー画像Pととともに、カスタム仕様で撮影データや設定情報(本例は、露出設定のグラフ表示)が表示されることとなる。
他方、ステップS116での判断で一般ファインダー表示が選択されている場合には、撮像スルー画像を電子ファインダー26に表示させた後、データ表示ONキー24の操作によるデータ表示ONが指示がなされたか否かを判断する(ステップS126)。データ表示ON指示がない場合には、ステップS127〜S129の処理を行うことなく、図6のステップS130に進む。したがって、この場合には、図7(D)に示すように、電子ファインダー26には撮影データ表示等がなされず、スルー画像Pのみが表示されることととなる。
しかし、データ表示ONキー24の操作によるデータ表示ONが指示がなされた場合には、撮影条件などの撮影データや設定情報をスルー画像とともに表示する(ステップS1127)。このステップS127での処理により、図7(A)に例示したように、電子ファインダー26にはスルー画像Pとともに、通常のファインダー表示(データ表示付きのファインダー表示)がなされることとなる。
引き続き、ヒストグラム表示ONキー23の操作によるヒストグラム表示ONが指示がなされか否かを判断する(ステップS128)。ヒストグラム表示ONが指示された場合には、画像の輝度分布をヒストグラムとして表示する(ステップS129)。このこのステップS129での処理により、図7(C)に例示したように、電子ファインダー26にはスルー画像Pとともに、ヒストグラム+データ表示付きのファインダー表示がなされることとなる。
なお、本実施の形態においてはこのように、予めユーザーにより設定された仕様で撮影データや設定情報を表示するようにしたが、図7に示したように、DISPキー13に対するワンタッチ操作に応じて、
(A)通常のファインダー表示:データ表示付きのファインダー表示
(B)プロ仕様/カスタム仕様のファインダー表示
(C)ヒストグラム+データ表示付きのファインダー表示
(D)データ表示無しのファインダースルー画像のみ表示
(E)電子表示なし(消灯)
と順次表示切り替えを行うようにしてもよい。
他方、図5のフローチャートに続く図6のフローチャートにおけるステップS130では、シャッターキー10が全押しされて撮影指示がなされたか否かを判断する(ステップS130)。撮影指示がなされない場合には、絞りキー20またはシャッター速度キー21が操作されたか否かを判断する(ステップS131)。操作された場合には、ユーザー操作に従い、絞り/速度(シャッター速度)の設定値を変更し(ステップS132)、この変更した設定値に応じたアドバイス情報を表示する(ステップS133)。
すなわち、図8に例示するように、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(絞り優先AE)が(1B)であるとし、この(1B)の状態で絞りキー20が操作された場合には、(1C)に示すように、絞り値を変更するとともに、「絞っているので、広い範囲にピントが合います。背景にも被写体にもピントを合わせる撮影に適しています。」なるアドバイス情報を表示するとともに、サンプル画像SPを表示する。また、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(速度優先AE)が(2B)であるとし、この(2B)の状態でシャッター速度キー21が操作された場合には、(2C)に示すように、シャッター速度を変更するとともに、「シャッタースピードを速くすると、動きのある被写体を静止させて撮影するのに適しています。」なるアドバイス情報を表示するとともに、サンプル画像SPを表示する。さらに、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(マニュアル露出)が(3B)であるとし、この(3B)の状態で絞りキー20とシャッター速度キー21が操作された場合には、(3C)に示すように、絞り値とシャッター速度を変更するとともに、「絞っているので、広い範囲にピントが合います。背景にも被写体にもピントを合わせる撮影に適しています。」なるアドバイス情報を表示するとともに、サンプル画像SPを表示する。
また、ステップS131での判断で、絞りキー20またはシャッター速度キー21が操作されなかった場合には、ファインダ切替キーとしてのSETキー17が操作されたか否かを判断する(ステップS134)。ファインダ切替キー(SETキー17)が操作された場合には、利用ファインダーの中で、ファインダー表示を切り替える(ステップS135)。
したがって、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(絞り優先AE)が(1B)であるとし、この(1B)の状態でSETキー17が操作された場合には、(1)に示す表示状態となり、また、SETキー17の操作毎に(1)と(1B)の表示とが切り替わる。また、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(速度優先AE)が(2B)であるとし、この(2B)の状態でSETキー17が操作された場合には、(2)に示す表示状態となり、また、SETキー17の操作毎に(2)と(2B)の表示とが切り替わる。さらに、ビギナー仕様またはカスタム仕様のファインダ表示(マニュアル露出)が(3B)であるとし、この(3B)の状態でSETキー17が操作された場合には、(3)に示す表示状態となり、また、SETキー17の操作毎に(3)と(3B)の表示とが切り替わる。
また、ステップS134での判断の結果、ファインダ切替キーとしてのSETキー17が操作されなかった場合には、モードダイアル19が操作されたか否を判断する(ステップS136)。操作された場合には、各モードなど、撮影モードを切り替える(ステップS137)。したがって、このステップS137での処理により、図8に示したように、
(1)絞り優先AEの撮影モード(A)
(2)速度優先AEの撮影モード(S)
(3)マニュアル露出設定の撮影モード(M)
と切り替わることとなる。
一方、前記ステップS130で、シャッターキー10が全押しされて撮影指示がなされたと判断された場合には、測光、WB処理(ステップS138)、設定撮影条件での撮影処理(ステップS139)により、シャッターキー10が全押し操作に伴って撮像素子64から画像バッファメモリ34に取り込まれた撮像画像に対する処理を行い、この撮像画像を符号化し、画像データとして画像メモリ37または外部メモリ41に記録する(ステップS140)。引き続き、その他のキー処理、および表示処理を実行した後(ステップS141)、図6のステップS101に戻る。
(第2の実施の形態)
図9〜図24は、本発明の第2の実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、前記制御回路31のROMに、第1テーブル311(図9)、第2テーブル312(図10)および第3テーブル313(図11)が予め記憶されている。
第1テーブル311(図9)は、ISO100の場合における露出量EV値を求める際に使用されるテーブルであって、露出量EV値と、露出時間(秒)と絞り(Fナンバー)との関係は、露出時間Tを第1テーブル311のTv値に変換し、絞り(F)をAv値に変換すると、
EV=Av+Tv
から求まる。
なお、直接求める場合には、
EV≒log(F)+log(1/T)
=2×logF−log
=2×(log10F/log102)−(log10S/log102
したがって、
2logF=EV+log
F=2∧{EV+logT/2}
=2∧{(EV+log10T/log102)/2}
また、
logT=2logF−EV
T=2∧{2logF−EV}
=2∧{2×log10F/log102−EV
第2テーブル312(図10)は、絞り優先AEとシャッター優先AEとのテーブルであり、測光、測距センサ66の測光値から、例えば必要な露出量がEV値=10のとき、
a)絞り優先AEで、絞り設定=F506とすると、シャッター速度=1/30(秒)に、
b)シャッター速度優先AEで、シャッター速度設定1/125とすると、絞り2.6に、
それぞれ他方が自動的に決定される。
第3テーブル313(図11)は、プログラム絞り優先AE制御のプログラム線図であり、実線イは標準レンズ(f50mm/F1.4)使用時のプログラム線図であり、点線ロは望遠レンズ(f180mm/F2.8)のプログラム線図である。したがって、例えば必要な露出値(EV値)=12のとき、標準レンズ使用時には、絞り=F5.6、シャッター速度1/125秒の組合せに、自動的に決定される。また、望遠レンズ使用時には、EV値=12のとき、絞り=F4、シャッター速度1/250秒の組合せに、自動的に決定される。
以上の構成に係る本実施の形態において、制御回路31は前記プログラムに基づき、図12および図13に示す一連のフローチャートに従って処理を実行する。先ず、前記モードダイアル19の操作により撮影モードが設定されているか否かを判断する(ステップS201)。撮影モードが設定されていない場合には、その他のモードに移行する(ステップS202)。
また、撮影モードが設定されている場合には、レンズ駆動ブロック60、61、撮像素子64を含む撮像部を初期設定し、測光、測距センサ66を含む測光部、測距部を起動するとともに、フラッシュ駆動ブロック67の充電を起動させる(ステップS203)。さらに、測光処理、WB設定処理(ステップS204)、測距処理(ステップS205)、オートフォーカス、ズーム処理(ステップS206)を実行した後、モードダイアル19の操作により絞り優先AEが設定されているか否かを判断する(ステップS207)。設定されている場合には、MENUキー18等の操作によりユーザーが入力した絞り値F(またはAv値)を設定する(ステップS208)。さらに、測光した必要露出量EVと設定絞り値Avを元に最適なTv値(Tv=EV−Av等)に対応するシャッター速度Tに設定する(ステップS209)。
また、ステップS207での判断の結果、絞り優先AEでない場合には、シャッター速度優先AEであるか否かを判断する(ステップS210)。シャッター速度優先AEである場合には、ユーザーが入力したシャッター速度T(またはTv値)を設定する(ステップS211)。さらに、必要露出量EVと設定シャッター速度Tvを元に最適なAv値(Av=EV−Tv等)に対応する絞り値Fに設定する(ステップS212)。
また、ステップS210での判断の結果、シャッター速度優先AEでない場合には、被写界深度優先AEであるか否かを判断する(ステップS213)。被写界深度優先AEである場合には、ユーザーが入力した被写界深度幅Zまたは被写界深度限界近点、遠点(Lmin,Lmax)を設定する(ステップS214)。さらに、焦点距離f、撮影距離L、設定被写界深度Zまたは近点、遠点に近い被写界深度を実現する絞りFを算出し(ステップS215)、必要露出量EVと求めた絞り値Fとから最適なシャッター速度Tに設定する(Tv=EV−Av)(ステップS216)。さらに、電子ファインダー26に設定条件による被写界深度または近点、遠点、合焦距離範囲等を表示する(ステップS217)。なお、このステップS217における被写界深度または近点、遠点、合焦距離範囲等の電子ファインダー26の表示形態については、後述する第3の実施の形態において例示する。
また、ステップS213での判断の結果、被写界深度優先AEでない場合には、マニュアル露出であるか否かを判断する(ステップS218)。マニュアル露出である場合には、ユーザーが入力した絞り値F(またはAv値を)を設定し(ステップS219)、さらに、入力したシャッター速度T(またはTv値)を設定し(ステップS220)、必要露出量EVとの過不足(EV−(Av+TV))等を算出して表示する(ステップS221)。なお、このステップS221の表示例については後述する。
また、ステップS218での判断の結果、マニュアル露出でない場合には、プログラムAEまたはベストショットであるか否かを判断する(ステップS222)。プログラムAEまたはベストショットである場合には、該当プログラムPを設定し(ステップS223)、プログラムPの内容またはプログラム線図等を電子ファインダー26に表示する(ステップS224)。このステップS224での処理により、電子ファインダー26に例えば前述の図11に示した第3テーブル313と同様の表示がなされる。引き続き、測光した露出量EVと設定プログラムまたは線図を元に、絞り値とシャッター速度との組合せ、その他の撮影条件をAv=P(EV)、Tv=P(EV)等により自動設定する(ステップS225)。
他方、図12のフローチャートに続く図13のフローチャートにおけるステップS226では、±露出補正があるか否かを判断し(ステップS226)、±露出補正がある場合には、ユーザーが入力した±露出補正に従い、絞り値Fまたはシャッター速度T等を補正設定する。次に、予めユーザーにより設定されたファインダー表示使用がプロ使用ファインダーであるか否かを判断する(ステップS228)。プロ仕様ファインダーである場合には、絞り、シャッター速度の設定値、および、基準露出量との関係図式グラフ等を、設定様式にて、撮像スルー画像やその他撮影情報とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS229)。また、プロ仕様ファインダーではなくビギナー仕様ファインダーである場合には、絞り、シャッター速度の設定値を一般ファインダーの所定の様式にて、撮像スルー画像やその他撮影情報とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS230)。なお、このステップS229及びステップS230の表示例については後述する。
次に、シャッターキー10が全押しされて撮影指示がなされたか否かを判断する(ステップS231)。撮影指示がなされない場合には、その他のキー処理(ステップS236)、その他の表示処理(ステップS237)を実行する。また、前記ステップS231で、シャッターキー10が全押しされて撮影指示がなされたと判断された場合には、測光、WB処理を行うとともに(ステップS232)、測光値と設定撮影条件に従って画像を撮影する(ステップS233)。このステップS233での処理により、シャッターキー10が全押し操作に伴って撮像素子64から画像バッファメモリ34に取り込まれた撮像画像に対する処理が実行されて、画像データが画像バッファメモリ34に一時的に記憶される。さらに、この撮影した画像を電子ファインダー26に一時的に表示した後(ステップS234)、撮影した画像データを符号化して画像メモリ37または外部メモリ41に記録する(ステップS237)。
図14〜図17は、前記ステップS221における電子ファインダー26の表示例を示す図である。図14に示した表示例1は、最適値(推奨値)の表示を行うものであり、電子ファインダー26に、スルー画像Pを表示し、ユーザが設定した絞り値の設定値261及びシャッター速度の設定値262を表示するとともに、シャッター速度の設定値262に対応する最適露出の絞り値263を表示する。これにより、ユーザーは設定露出値が絞りすぎであるか、露出アンダーであるかを一見して判断することができる。
図15に示した表示例2は、絞り(Av)とシャッター速度(Tv)と露出(EV)との、Av+Tv=EVとなる加減算の関係を、積み木ブロックで表示するものであり、絞り値とシャッター速度の組合せにより設定露出量が、必要な露出EVよりも大きいか小さいかを、簡単に比較して設定することできる。
図16に示した表示例3は、計算尺式の表示例であり、T(Tv)のシャッター速度スケール264と、EVの露出値スケール265とを連結し、これらとは逆順の目盛を振った絞り値スケール266をスライドするように表示する。測光値に基づく露出値EVが、絞り値スケール266のFスケールにおいける「△」に合わせて表示されると、絞り値スケール266の絞り目盛に対向するシャッター速度スケール264の露光時間は、いずれの組合せもAv+Tv=EVの適正な露出条件となるので、その中から所望の設定値の組合せを選んで設定することができる。
図17に示した表示例4は、測光した露出値EVに対して最適露出条件となるシャッター速度Tと絞り値Fとの組合せを平行に対向して表示し、設定値同士を結ぶ指針は最適な露出条件では水平(点線)となる。どちらかでの設定値を変えて設定する(実線)と、適正な露出条件でない組合せでは傾いて表示されるので、最適露出との違いが直ぐにわかる。最適露出にしたい場合は、指針267が水平になるように操作すればよい。また、+1.0露出補正する場合には、絞り値Fを開放側に1段移動し、指針267が1段右上がりに傾くように設定すればよい。この表示例4によれば、設定値間の関係が直感的にわかり、目盛の数値を読み取らなくても、指針267の傾きを確認すればわかるので、マニュアル露出等でも、簡単かつ迅速に、誤りなく適正露出を設定することができる。
図18〜図24は、前記ステップS229またはステップS230における電子ファインダー26の表示例を示す図である。図18に示した表示例1は、交差グラフ表示によるものであり、アペックスのEV値換算表を、XY座標のような目盛と、3本の交差する指針(絞り値線)268と、指針(シャッター速度線)269、指針(露出値線)270で表示する。絞り値Avの水平な指針268と、シャッター速度Tvの垂直な指針269と、露出値EVの斜めの指針270との、3本の指針268、269、270が一点で交差する設定値は、いずれも適正な露出条件となるので、3本の指針268、269、270が一点で交わるように、AvやTvを操作して設定すればよい。したがって、同図(a)に示すように絞り=F2.8、露出値=10EVのときシャッター速度=1/30秒が設定され、同図(b)に示すように露出値が2段上がると、2段速いシャッター速度1/125秒に設定されることとなる。
この表示例1によれば、適正な露出条件簡単に設定することができかつ標準露出条件との違いが一目でわかる。また、特公平6−52367号公報には、プログラム線図をドットブロックを連結して表示する例が記載されているが、この例では操作部の表示には有効でも、ファインダーに表示する場合には、視野を大きく遮るので好ましくない。しかし、本例では僅かな座標目盛と指針とで表示するので、ファインダーの中の視野をあまり遮ることはない。また、座標目盛がファインダーの内において視覚的に邪魔である場合には、3本の指針268、269、270と設定値だけを、スルー画像Pに重ねて表示するようにしてもよい。また、設定値のいずれを水平、垂直、斜めの座標や指針に割り当ててもよい。
図19に示した表示例2は、円周と放射角度と螺旋による交差グラフ表示によるものである。すなわち、極座標や円グラフ、あるいは、メーターのような円状の表示とし、絞り値Fは外周から中心方向に増える目盛で、絞るほ小さくなる円形の指針(絞り線)271で表し、シャッター速度Tは中心から放射状に伸びた指針(シャッター速度線)272の角度で表し、最適な露出条件となる露出値EVは、中心から外周に螺旋状に周り、絞りとシャッター速度の目盛の交点を結ぶ曲線(露出値線)273で表す。したがって、同図(a)に示すように絞り=F2.8、露出値=10EVのときシャッター速度=1/125秒が設定され、同図(b)に示すように露出値=8EVに変わると、シャッター速度T=1/30秒に設定される。また、同図(c)に示すよう絞りF4に絞ると、シャッター速度T=1/15秒に設定される。なお、他の座標や棒グラフ折線グラフやドーナッツグラフ等、他の図式表現を用いてもよい。
図20に示した表示例3は、指針が固定で目盛側が回転表示としたものである。すなわち、中央指針274を固定表示とし、設定値を回転目盛275の回転で表示する。したがって、同図(a)に示すように絞り=F5.6、露出値=10EVのときシャッター速度=1/30秒が設定され、同図(b)に示すように露出値=8EVに変わると、シャッター速度T=1/15秒に設定される。また、同図(c)に示すよう絞りF11にすると、シャッター速度T=1/8秒に設定される。この表示例3によれば、読み取る位置が常に同じであるので視線を移動する必要がなく、スルー画像Pの観察に集中することができ、撮影への影響がない。
図21に示した表示例4は、プログラム線図による表示としたものである。すなわち、図18(a)で説明した3本の交差する指針(絞り値線)268と、指針(シャッター速度線)269、指針(露出値線)270に加え、プログラム線図276を線表示し、露出値EVの指針270とプログラム線図276との交点に該当する絞り値Fとシャッター速度Tの設定値の組が自動設定されるようにしてある。また、マニュアル露出や、絞り優先AEモード等でも、プログラムAEでの設定値の組合せやプログラム線図を表示して、それらを参照しながら、ユーザーが任意に設定できるようにしてもよい。
図22に示した表示例5は、±露出補正の表示(EV補正)をする場合もわかり易く表示する例である。すなわち、カメラ内蔵の露出計や、18%グレイを基準に測光する反射露出計による測光に基づく露出では、本当に明るいまたは暗い被写体でも、グレイがかって写ってしまう場合があり、白い被写体は白く写るように+露出補正したり、黒い被写体は黒く写るように−露出補正するなど、標準露出値よりも±3段〜2段くらい、露出オーバーや露出アンダーに補正して撮影する場合がある。そこで本例では、測光値による標準露出値を水平の指針(点線)271で表示し、補正した設定値を別の色や異なる指針(実線)272で同時に表示するようにしたものである。
図23に示した表示例6は、目盛回転表示により露出補正表示を行うようにした例である。すなわち、前述のように、白い被写体は白く写るように+露出補正したり、黒い被写体は黒く写るように−露出補正するなど、標準露出値よりも±3段〜2段くらい、露出オーバーや露出アンダーに補正して撮影する場合がある。そこで本例では、水平に固定の指針(点線)271で表示し、二重の円周上に絞り目盛273とシャッター速度目盛301とを回転表示する。±EV露出補正する場合は、±補正方向に傾いた指針(実線)272を表示し、これにより露出補正値を読み取ることができる。
図24に示した表示例7は、露出設定の表示に加えて、スポット測光した複数の測光値をポイント毎に制御回路31のRAMに記憶して、最初に測光した基準測光ポイントに基づいて測光値を設定し、かつ、各スポット測光値の基準ポイントとの輝度差ΔBv値(あるいは、それに相当するΔEV値)を、ファインダーの視野のスルー画像Pに重ねて、ポイントマークMと輝度差の数値とで表示するものである。図において、275は絞り値目盛、276は各ポイントマークMにおけるスポット測光値、277はシャッター目盛、278は基準露出値±3.0EVを超えるスポット(白飛びや黒つぶれして写る)、279はスポット測光値のメモー(基準露出値±3.0以内の範囲が適正に撮影できるとした場合)、280は基準露出と絞り、シャッター速度の組合せを示す指針である。したがって、本例によれば、階調よく写せるといわれる「輝度差が、基準ポイントの露出値±約2.5〜3.0EV以内」のポイントを例えば青(OK)で表示し、「白飛び」や「黒つぶれ」して写ってしまう「輝度差が、基準ポイントの露出値+約2.5〜3.0EVを超える、または露出値−約2.5〜3.0EV未満」のポイントを例えば赤(NG)で表示することにより、全体が階調よく写るのか、どこが「白飛び」や「黒つぶれ」するのかを容易に判断することができる。
なお、図24に示した表示例7のスポット測光では、ハイライト部の階調を重視し、白飛びしないように再現する「ハイライト基準露出」で撮影したような場合は、ハイライトで写したい所を最初に基準露出値としてスポット測光し、デジタルカメラ1の本体2に予め設けておいたハイライト基準ボタンを押すか、または、露出設定をダイナミックレンジの+側8割程度(基準露出+2.0〜2.5EV程度)、露出オーバー側に補正して(絞りを2.0〜2.5段開いて)撮影すればよい。逆に、シャドー部の階調を重視して、黒つぶれしないように再現する「シャドー基準露出」で撮影したい場合は、黒っぽく写したい所を基準露出値としてスポット測光し、デジタルカメラ1の本体2に予め設けておいたシャドー基準ボタンを押すか、または、露出設定を−側9割程度に(基準露出値−2.3〜−2.7EV程度)、露出アンダー側に補正して(絞りを2.3〜2.7段絞って)撮影すればよい。このように、露出補正と同様の操作で、ハイライト基準露出、シャドー基準露出での撮影を行うことができる。
また、前述のように、図18〜図24に示した表示例1〜7は、前記ステップS229またはステップS230における電子ファインダー26の表示例を示すものであるが、いずれの表示例をステップS229のプロ用表示仕様とするかステップS230のビギナー用表示仕様とするかは、当該デジタルカメラ1の設計時に適宜選択されることとなる。このとき、より簡易な表示形態のものがビギナー用として選択されることが好ましい。
(第3の実施の形態)
図25〜図29は、本発明の第3の実施の形態を示すものである。制御回路31は前記プログラムに基づき、図25に示すフローチャートに従って処理を実行する。先ず、ズーム処理及びオートフォーカス処理を実行し、ズームレバー11の操作に応じて被写体像を拡大又は縮小すべく撮像レンズ3を駆動するとともに、被写体像を撮像素子64上に結像させる(ステップS301)。次に、図26に示したように、フォーカス点でのレンズ焦点距離fから、と撮像素子64の画像面における横サイズであるイメージサイズ(または位置)Y′に相当する画角θを下記式にて換算する(ステップS302)。
画角θ=2×tan−1(Y′/2f)
次に、像サイズ、位置を下記式にて表示サイズ、表示座標に変換する(ステップS303)。
表示座標=タテorヨコの表示画素数×像サイズY′/撮像素子サイズ
さらに、画角θ、または、画角スケールを、撮像スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS304)。図27は、このステップS304での処理による電子ファインダー26の表示例を示すものであり、電子ファインダー26にはスルー画像Pとともに、画角スケール281、被写体距離282、ズーム倍率283、焦点距離284、側長用換算スケール285を表示させる。
この表示例は、撮像素子64として約1/2.7型CCD(横5.27×縦3.95、対角6.59mm)と、焦点距離約20mmのレンズで、橋を約1300mの距離から撮影した例である。このとき、画角θ=2tan−1(Y′/2f)より、視野一杯の画角は、2×tan−1(横5.27/2×20)=約15度となり、図中の円弧状の画角スケール281は、それぞれ10°、8°、6°、4°、2°に相当する。また、このとき、橋までの距離=約1300mとすると、Y=Y′×L/fより換算して、視野一杯の被写体範囲Yは、1300m地点では、およそ横342m×縦256mとなり、図のように、縦横の長さや高さに換算して側長用スケールとして表示できる。この例では、橋の高さは水面から約120mほどであることが確認できる。また、逆に、長さが既知の被写体を遠くから眺めて、側長用スケールと照合することで、被写体との距離を逆算することもできる。
なお、撮影距離Lは、測距センサー部8で測定した距離を用いることとなるが、遠方の場合はユーザーが入力した概算距離を用いるようにしてもよい。
図28及び図29は、本実施の形態のステップS304における他の表示例を示すものであり、この表示例においては画角の換算目盛286と画角に相当する距離換算目盛287とを表示する。この表示例の場合には、ステップS302において括弧書きで示したように下記式で目盛単位毎の画角θiに相当する像サイズY′iを逆算する。
逆算Y′i=2f×tan(θi/2)
しかる後に、前述のステップS303及びS304の処理を行えばよい。
(第4の実施の形態)
図30〜図33は、本発明の第4の実施の形態を示すものである。この実施の形態においては、前記制御回路31のROMに、図30に示す第4テーブル314が予め記憶されている。係る本実施の形態において、制御回路31は前記プログラムに基づき、図31に示すフローチャートに従って処理を実行する。先ず、測距処理を行って被写体までの距離Lを計測する(ステップS401)。また、ズーム処理及びオートフォーカス処理を実行し、ズームレバー11の操作に応じて被写体像を拡大又は縮小すべく撮像レンズ3を駆動するとともに、被写体像を撮像素子64上に結像させる(ステップS402)。次に、フォーカス点の距離Lと焦点距離fから、像サイズY′に相当する被写体範囲Y(長さ、高さ)を下記式にて換算する。
被写体範囲Y=Y′×L/f
あるいは、目盛単位(図32参照)の被写体の長さYiに相当する像サイズY′を下記式にて逆算する(ステップS403)
逆算Y′i=Yi×f/L
さらに、像サイズ、位置を、前記ステップS303と同様にして、表示サイズ、表示座標に変換する(ステップS304)。次に、被写体範囲Y(長さor高さ)、または、被写体範囲の側長スケールを、撮像スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS405)。
図32は、このステップS405での処理による電子ファインダー26の表示例を示すものである(但し、撮像スルー画像は図示省略。)。この表示例に示すように、画角のスケールを5°単位や10°単位等の目盛で表示すると、ズーム操作時やフォーカシング時には、焦点距離の増減に従って、画角スケールの間隔数値が増減変化して表示される。したがって、画角情報だけでなく、ズーム操作の遠近方向がスケール目盛の働きからも直感的にわかる、ダイナミックなズームやフォーカシング操作時のファインダー表示として利用することができる。しかも、図のように画角のスケールを水平、垂直のL字状に表示すると、あたかも車等の移動手段で移動している時に、遠くから並木や壁が、順に近づいてくるように見える場合と同様に、アニメーションのように、動きと遠近感のある表示とを行うことができる。
なお、図32の表示例においては、画角のスケールを水平、垂直のL字状に表示ようにしたが、図33の表示例に示すように、円グラフ的に表示するようにしてもよい。
(第5の実施の形態)
図34〜図38は、本発明の第5の実施の形態を示すものである。制御回路31は前記プログラムに基づき、図34に示すフローチャートに従って処理を実行する。先ず、ユーザにより入力された視線またはカメラレンズの高さhを設定する(ステップS501)。また、ズーム処理及びオートフォーカス処理を実行し、ズームレバー11の操作に応じて被写体像を拡大又は縮小すべく撮像レンズ3を駆動するとともに、被写体像を撮像素子64上に結像させる(ステップS502)。次に、画角θ、視線またはカメラレンズの高さhから、画角相当の距離Lを下記式にて換算する(ステップS503)。
距離L=h/tan(θ/2)
これにより、図35に示したように、画角θθθ・・・毎に距離L・・・が算出される(あるいは、画像サイズY′から、Y′/2f=tan(θ/2)であるから、Y′/2f=h/L、距離L=2fh/Y′としても換算できる。)
また、距離スケール目盛を画面上に順に表示する場合(図36参照)には、高さhと焦点距離とから、Y´i=2f×h/Li等により、目盛単位毎の距離Liに相当する像サイズY´iを逆算する(ステップS503)。さらに、画角また像サイズを、前記ステップS303と同様にして、表示サイズ、表示座標に変換する(ステップS504)。次に、画角または被写体範囲相当の距離、または、距離スケールを、撮像スルー画像とともに電子ファインダー26に表示する(ステップS505)。このステップS505での処理により、電子ファインダー26には図36に表示例(但し、撮像スルー画像は図示省略。)に示す態様で表示がなされることとなる。
なお、この図36に示す表示例においては、画角と相当する距離との併用表示例を示したが、図37の表示例に示すように、被写体範囲に相当する距離スケールを表示するようにしてもよい。また、実施の形態においては、距離Lを算出するようにしたが、前記制御回路31のROMに、図38に示す第5テーブル315を予め記憶させておくようにしてもよい。この第5テーブル315は、撮影者の視線または構えたカメラの高さhが1.5mである場合における画角θに対応する被写体までの距離Lを記憶したものであるが、第5テーブル315は、図示した高さhが1.5m用のテーブルのみならず、異なる高さ毎に設けられた複数のテーブルで構成されている。したがって、設定された高さhに対応するテーブルを用いることにより、演算を距離Lを得ることができる。
(第6の実施の形態)
図39〜図46は、本発明の第6の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、プロや熟練者向けの専用ファインダー表示として、オートフォーカスやズーム操作時におけるピントがある距離を表す、被写界深度限界などの表示を設けたものである。
デジタルカメラでは、画像サイズがフィルムに比べ小さいので、同じ画角を得る焦点距離が短くなるため、被写界深度が深くなり、焦点ボケは気にならないことも多い。しかし、絞りを開いた時や望遠ズームなどでは、被写界深度が浅くなるので、手ブレだけでなくボケも目立つようになる。また、撮影意図や写真表現として、パン・フォーカスのように、前方から後方まで広い範囲の被写体にピントを合わせたい場合や、逆に、フォーカスした被写体にだけピントを合わせ、前景や背景はぼかしたい場合など、ピント範囲や被写界深度の選択が必要な場合がある。ところが、電子ファインダーでピントが合っているように見えても、細かなピントをファインダーの低解像度のLCD等で確認するのは難しく、撮影後に拡大表示するか、大型のモニターやプリンタ出力で確認する必要があった。
すなわち、図39の焦点距離と被写界深度との関係を示す図に示すように、被写界深度はレンズの焦点距離が短くなるほど深くなる(広角になるほど、ピントが合いやすくなる)。また、図40の距離と被写界深度との関係を示す図に示すように、被写界深度は手前に浅く、奥に深い特性がある(近くにはピントが合いにくく、遠くは合いやすくなる)。また、図41の絞りと被写界深度との関係を示す図に示すように、被写界深度はレンズ開口(絞り)を小さくするほど深くなる(絞るほどピントが合いやすくなる)。
また、図42に示すように焦点深度と被写界深度とは以下の関係にある。
一般に、焦点深度Z′≒±δF=2δF、
被写界深度Z=焦点深度内の像に対応する被写体の奥行き距離
Z≒Z′/M=2δF/M2、
より詳しくは、
前方被写界深度Tf=δFL/(f+δFL)
後方被写界深度Tr=δFL/(f−δFL)
被写界深度Z=Tf+Tr
=δFL{1/(f−δFL)+1/(f+δFL)}
=2δFL/(f−δ
被写界深度限界近点Lmin=L−Tf=fL/(f+δFL)
被写界深度限界遠点Lmax=L+Tf=fL/(f−δFL)
あるいは、過焦点距離L∞=f/δFからも被写界深度限界がもとまる。
被写界深度限界近点Lmin=(過焦点距離×撮影距離)÷(過焦点距離+撮影距離)
=fL/δFL(f/δF+L)=fL/(f+δFL)
被写界深度限界遠点Lmax=(過焦点距離×撮影距離)÷(過焦点距離−撮影距離)
=fL/δFL(f/δF−L)=fL/(f−δFL)
被写界深度Z=Lmax−Lmin
=fL/(f-δFL)−fL/(f+δFL)
=2δFL/(f−δ
(但し、F:絞り値、f:焦点距離、L:撮影距離、M:倍率、δ:許容錯乱円の直径、δは、35mmフィルムで30〜50μm、1/3型CCD〜1/2型CCDで15〜20μm程度)
そして、本実施の形態は、前記式を用いて電子ファインダー26にスルー画像とともに、プロ用仕様のファインダー表示を行うものである。すなわち、制御回路31は前記プログラムに基づき、プロ用仕様のファインダー表示を行う際に図43に示すフローチャートに従って処理を実行する。先ず、測光処理を行い(ステップS601)、絞りF、シャッター速度Tなどの撮影条件を設定する(ステップS602)。さらに、測距処理を行って被写体まで距離である被写体距離Lを得る(ステップS603)。また、ズーム処理及びオートフォーカス処理を実行し、ズームレバー11の操作に応じて被写体像を拡大又は縮小すべく撮像レンズ3を駆動するとともに、被写体像を撮像素子64上に結像させる(ステップS604)。次に、レンズ焦点距離(f)、測距した被写体距離(L)を入力させ、あるいは、焦点距離(f)と倍率(M)からL=f(1+M)/Mを演算して、被写体距離(L)を入力させる(ステップS605)。引き続き、焦点距離(f)、被写体距離(L)、絞り値(F)等から、被写界深度(Z)または被写界深度限界近点、遠点(Lmin、Lmax)を前記式により算出する(ステップS606)。
しかる後に、撮像スルー画像表示に重ねて、被写界深度Zまたは被写界深度限界の近点、遠点、合焦距離範囲を、数値、スケール目盛、グラフィック等で電子ファインダー26に表示する(ステップS607)。さらに、絞り値(または焦点距離や撮影距離)を現在の設定値より増減した場合の設定値と被写界深度や合焦距離範囲とを同様に、複数点、順次計算する(ステップS608)。また、絞り値(または焦点距離や撮影距離)と被写界深度や合焦距離範囲ととの関係グラフを電子ファインダー26にプロット描画する(ステップS609)。引き続き、上記描画した関係グラフ上に、現在の絞り値や焦点距離、撮影距離、被写界深度などを設定値の指針として、区別表示する(ステップS610)。
図44(a)、図45(a)、図46(a)は、前記ステップS607〜S510での処理による表示例1〜3を示すものである。図44(a)に示す表示例1は、f=6mm、F2.8、L=2m(δ=0.0055mm)のとき、被写界深度Z=12.77m(−0.92〜+11.85m)、被写界深度限界=1.08m〜13.85m,過焦点距離L∞=2.34mの場合である。図45(a)に示す表示例2は、f=18mm、F3.2、L=4m(δ=0.0055mm)のとき、被写界深度Z=1.82m(−0.71〜+1.11m)、被写界深度限界=3.29m〜5.11m,過焦点距離L∞=18.40mの場合である。図46(a)に示す表示例3は、f=30mm、F3.5、L=10m(δ=0.0055mm)のとき、被写界深度Z=4.48m(−1.76〜+2.72m)、被写界深度限界=8.24m〜12.72m,過焦点距離L∞=46.75mの場合である。
しかして、図44(a)に示したように、前記処理により電子ファインダー26には、スルー画像Pとともに、焦点距離(f)と絞り値(F)288、撮影距離目盛289、過焦点距離(L∞)290、撮影距離(L)291、被写界深度限界の近点、遠点292、絞り値393、これら撮影距離目盛289〜絞り値393までを示す関係グラフ294、合焦距離の範囲295、Lmax296等が表示されることとなる。また、図44(b)、図45(b)、図46(b)は、ステップS608で絞り値を現在の設定値(図44(a):F2.8、図45(a):F3.2、図46(a):F3.5)より増減した場合の設定値と被写界深度や合焦距離範囲等を表示するためのデータを示すものであり、絞り値を現在の設定値より増減した場合には、これらデータを用いて、焦点距離(f)と絞り値(F)288〜Lmax296等が表示されることとなる。
したがって、本実施の形態によれば、現在の絞り値より増減した場合に、被写界深度やピントが合う範囲や過焦点距離がどう変わるのか、また、ピントをさらに前景または背景まで合うように、あるいは、さらにボケるように写すには、絞り値をどのように操作すればよいかを一見してわかり、プロの撮影に寄与することができる。
なお、図示した絞りFと被写界深度Zや合焦距離(Lmin、Lmax)との関係グラフだけでなく、焦点距離fまたは撮影距離Lと、被写界深度や合焦距離との関係グラフなど、他の関係グラフを表示したり、切替表示できるようにしてもよい。また、所望の被写界深度Z、あるいは、被写界深度限界近点Lmin、遠点Lmaxなど、合焦する範囲や過焦点距離L∞などを、ユーザーが任意に入力設定し、それを実現する絞り値F、または、焦点距離f、撮影距離Lなどを前記式から逆算して自動設定できるように、被写界深度の設定入力手段や、この設定入力手段により入力された被写界深度に基づく露出制御手段や焦点制御手段を設けるようにしてもよい。
また、各実施の形態においては電子ファインダー26に前述の各種情報を表示するようにしたが、情報表示部59に同様の表示を行うようにしてもよく、電子ファインダー26と情報表示部59の双方に同様の表示を行うようにしてもよい。
本発明の各実施の形態に共通するデジタルカメラの正面図である。 同デジタルカメラの平面図である。 同デジタルカメラの背面図である。 同デジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 図5のフローチャートに続くフローチャートである。 第1の実施の形態における表示遷移図である。 第1の実施の形態における他の表示遷移図である。 本発明の第2の実施の形態において用いる第1テーブルの概念図である。 同実施の形態において用いる第2テーブルの概念図である。 同実施の形態において用いる第3テーブルの概念図である。 同形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 図12のフローチャートに続くフローチャートである。 ステップS221における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS221における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS221における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS221における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS229またはステップS230における電子ファインダーの表示例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS302の処理内容を示す説明図である。 ステップS304での処理による電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS304での処理による電子ファインダーの他の表示例を示す図である。 ステップS304での処理による電子ファインダーの他の表示例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態において用いる第4テーブルを示す概念図である。 同実施の形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS405での処理による電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS405での処理による電子ファインダーの他の表示例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 ステップS503の処理内容を示す説明図である。 ステップS505での処理による電子ファインダーの表示例を示す図である。 ステップS505での処理による電子ファインダーの他の表示例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態の変形例で用いる第5テーブルを示す概念図である。 本発明の第6の実施の形態において焦点距離と被写界深度との関係を示す図である。 同実施の形態において距離と被写界深度との関係を示す図である。 同実施の形態において絞りと被写界深度との関係を示す図である。 同実施の形態において焦点深度と被写界深度との関係を示す図である。 同実施の形態における制御回路の処理手順を示すフローチャートである。 (a)はステップS607〜S510での処理による表示例を示す図であり、(b)はステップS608で絞り値を現在の設定値より増減した場合のデータを示す図である。 (a)はステップS607〜S510での処理による表示例を示す図であり、(b)はステップS608で絞り値を現在の設定値より増減した場合データを示す図である。 (a)はステップS607〜S510での処理による表示例を示す図であり、(b)はステップS608で絞り値を現在の設定値より増減した場合のデータを示す図である。
符号の説明
1 デジタルカメラ
2 本体
3 撮像レンズ
4 測光部
8 測距センサー部
16 カーソルキー
17 SETキー
18 MENUキー
19 モードダイアル
23 制御回路
26 電子ファインダー
29 入力操作部
30 入力回路
31 制御回路
32 表示メモリ
33 表示駆動ブロック
34 画像バッファメモリ
35 画像信号処理部
38 外部メモリインタフェース
41 外部メモリ
42 LAN通信IF
43 LANコネクタ
44 USB通信IF
45 USBコネクタ
49 表示駆動ブロック
56 測光/露出制御ブロック
57 測距制御ブロック
58 フラッシュ制御ブロック
59 情報表示部
60 レンズ駆動ブロック
63 シャッター
64 撮像素子
65 CDS/AGC
66 測距センサ
264 シャッター速度スケール
265 露出値スケール
266 値スケール
267 指針
268 指針
269 指針
270 指針
273 目盛
274 中央指針
275 回転目盛
276 プログラム線図
281 画角スケール
282 被写体距離
283 ズーム倍率
284 焦点距離
285 側長用換算スケール
286 換算目盛
287 距離換算目盛
289 撮影距離目盛
292 遠点
294 関係グラフ
301 シャッター速度目盛
SP サンプル画像

Claims (9)

  1. 表示手段と、
    前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御手段と、
    前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御手段と
    を備えることを特徴とするカメラ装置。
  2. 前記表示手段は、撮像手段より撮像される被写体像を表示するファインダー表示部であることを特徴とする請求項1記載のカメラ装置。
  3. 前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、
    前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含むことを特徴とする請求項1または2記載のカメラ装置。
  4. 撮影に関連する情報の表示様式を記憶した第1の記憶手段と、
    外部から入力される撮影に関連する情報の表示様式を記憶する第2の記憶手段と
    を備え、
    前記表示制御手段は、前記選択手段による選択結果に基づき、前記第1または第2の記憶手段に記憶された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する情報を表示させることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ装置。
  5. 前記第2の表示制御手段は、前記撮影例を文章表示させるとともに、前記変更した設定値でのサンプル画像を表示させることを特徴とする請求項1または2記載のカメラ装置。
  6. 表示手段を有するカメラ装置における撮影関連情報の表示方法であって、
    前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択工程と、
    前記選択工程により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御工程と、
    前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断工程と、
    前記判断工程により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御工程と
    を含むことを特徴とする撮影関連情報の表示方法。
  7. 前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、
    前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含むことを特徴とする請求項6記載の撮影関連情報の表示方法。
  8. 表示手段と操作手段とを備えるカメラ装置が有するコンピュータを、
    前記操作手段の操作に応じて、前記表示手段に表示させる撮影に関連する情報の表示様式であって、同一種類の情報を異なる形態で表示する複数の表示様式の中から1つを任意に選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された表示様式で前記表示手段に撮影に関連する設定値を含む情報を表示させる第1の表示制御手段と、
    前記第1の表示手段の制御により前記表示手段に前記撮影に関連する設定値が表示されている状態において、当該設定値を変更する操作の有無を判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記設定値を変更する操作が有ったと判断されると、操作に応じて前記設定値を変更するとともに、変更した設定値が適する撮影例を文章表示させる第2の表示制御手段と
    して機能させることを特徴とする撮影関連情報表示制御プログラム。
  9. 前記設定値は、絞り値及びシャッター速度を含む複数種類の撮影条件値からなり、
    前記表示様式は、前記複数種類の撮影条件値を関連付けて図式表示するものを含むことを特徴とする請求項8記載の撮影関連情報表示制御プログラム。
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