JP2007127923A - 撮像装置、自動合焦方法、自動合焦プログラム、および記録媒体 - Google Patents

撮像装置、自動合焦方法、自動合焦プログラム、および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の動く範囲を容易かつ正確に定め、その定めた範囲に対応させて、フォーカシングレンズの移動範囲を規制する撮像装置等を提供する。
【解決手段】本発明は、少なくとも、撮像光学系OS、制御部CPU、LCD16b、およびLCD16bの画像における任意箇所を特定できる十字キー18gを有した自動合焦機能付きのDSC29になっている。そして、本発明のDSC29では、十字キー18gでLCD16bの画像における複数箇所が特定される場合、制御部CPUが、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズFLの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定める。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動合焦(Auto Focus;AF)の機能を有する撮像装置等に関するものである。
近年のデジタルスチルカメラ等(撮像装置)は、高倍率ズーム機能、動画撮像機能、または自動合焦機能(オートフォーカス機能)等の様々な機能を有しており、高性能化・高機能化している。特に、オートフォーカス機能を有している撮像装置は、一般化している。
そして、このようなオートフォーカス機能を有する撮像装置では、被写体に対応した合焦点(合焦位置)を見つけ出すために、フォーカシングレンズを移動させる。しかしながら、最短撮像距離から無限遠に至るまで、フォーカスシングレンズが移動すると、合焦点をみつけ出すために要する時間(サーチ時間)が長くなることになる。このような問題を解決すべく、例えば特許文献1・2のような撮像装置は、フォーカシングレンズの移動範囲を限定するようにしている。
特開2003−262786号公報 特開2005−202064号公報
しかしながら、特許文献1・2のような撮像装置では、フォーカシングレンズの移動範囲を任意に設定できない。そのため、新たな問題が生じてしまう。その問題は、例えば図19に示すように、子供α’1・子供α’2の学芸会を撮像する場合に生じる。かかるような学芸会では、通常、子供α’1・子供α’2は、舞台上で演技しており、この演技を父兄が撮像することになるが、撮像中の父兄と舞台との間において観覧していた観客βが、不用意に撮像装置129の撮影範囲に侵入してくる場合がある。
このような侵入があった場合、従来の撮像装置129は、侵入者(観客β)に対してピントを合わせようと、フォーカシングレンズを移動させてしまう。つまり、従来の撮像装置129は、子供α’1・子供α’2の動く可能性のない領域(舞台から撮像装置129の間の領域)に位置する観客βにまで、フォーカシングを行ってしまう。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、被写体の動く範囲を容易かつ正確に定め、その定めた範囲に対応させて、フォーカシングレンズの移動範囲を規制する撮像装置等を提供することにある。
本発明は、少なくとも、被写体光像を可動なフォーカシングレンズを介して取得する撮像光学系と、被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出する制御部と、被写体光像に基づく画像を表示する表示部と、表示部の画像における任意箇所を特定する位置特定部と、を有する自動合焦機能付き撮像装置である。なお、このような撮像装置における自動合焦(AF)のタイプは、種々存在するが、要は、被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出するような工程(スキャン工程)を行う制御部が有ればよい。
そして、かかるような本発明の撮像装置において、位置特定部で表示部の画像における複数箇所が特定される場合、制御部は、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるようになっている。なお、フォーカシング範囲とは、フォーカシングのためにフォーカシングレンズを移動させる範囲のことである。
このような本発明の撮像装置は、撮像光学系により取り込んだ被写体光像に基づく画像を表示できる表示部を備えている。したがって、ユーザーは、表示部の画像を見ながら、位置特定部を用いて被写体の動きそうな範囲を容易かつ正確に定めることができる。
その上、本発明は自動合焦機能を有する撮像装置であるので、表示部での各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を制御部で検出できる。そのため、制御部は、検出したフォーカシングレンズの複数の合焦位置を全て含めた範囲をフォーカシング範囲と定めることができる。
特に、かかるフォーカシング範囲において、最短合焦位置は、特定された画像(被写体画像)において最も短い被写体距離に対応するものであり、最遠合焦位置は、特定された画像において最も長い被写体距離に対応するものである。したがって、本発明の撮像装置であれば、表示部において表示された画像を複数箇所特定するだけで、被写体の動く範囲を容易かつ正確に定めることができる上、その定めた範囲に対応させて、フォーカシング範囲を特定できる。
なお、このような撮像装置では、フォーカシングレンズを含む撮像光学系により取り込まれる被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出するスキャン工程と、被写体光像に基づく画像を表示する表示工程と、表示された画像の任意箇所を特定する位置特定工程と、を有する自動合焦方法が行われているともいえる。
特に、位置特定工程では、表示部の画像における複数箇所が特定されるようになっており、複数箇所の特定が行われた場合、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるフォーカシング範囲特定工程が行われているともいえる。
ところで、本発明の撮像装置において、表示部の画像を特定する方式は種々想定できる。例えば、表示部における画像のあらゆる箇所を任意に特定できる方式であってもよいし、表示部における画像の特定箇所が、その表示部において予め定められた複数の既定箇所の中から、選択されるような方式であってもよい。
また、本発明の撮像装置では、制御部がフォーカシング範囲を定めようとする場合、「複数の画像が特定されること(すなわち、被写体の移動しそうな範囲が特定されること)」と、「それらの特定された被写体に対応するフォーカシングレンズの合焦位置」とが必要になる。つまり、フォーカシングレンズの合焦位置を検出するスキャン工程と、表示部に表示された画像の任意箇所(具体的には複数箇所)を特定する位置特定工程とが必要といえる。
しかし、撮像装置としては、両工程が行われていればよい。そのため、制御部は、位置特定部で表示部の画像における複数箇所が特定された後に、フォーカシングレンズの合焦位置を検出してもよい。また、制御部は、位置特定部で表示部の画像における複数箇所が特定される前に、フォーカシングレンズの合焦位置を検出してもよい。つまり、位置特定工程において複数箇所の特定が行われた後に、スキャン工程が行われてもよいし、位置特定工程において複数箇所の特定が行われる前に、スキャン工程が行われてもよい。
なお、先に被写体画像における複数箇所の特定が行われた場合、スキャン工程は、特定箇所に該当する被写体光像に対応した合焦位置のみを検出すればよい。そのため、かかる場合、スキャン工程に要する時間が短縮する。一方、先にスキャン工程が行われる場合、被写体光像のあらゆる箇所に対応する合焦位置が、位置特定工程が行われる前に既知になっている。したがって、制御部は、被写体画像における特定箇所に関する諸情報(被写体距離等)を即座に表示部に表示させることができる。
また、本発明の撮像装置は、動画撮影(動画撮像モード)または静止画撮影(静止画撮像モード)の切替を行えるようになっている。具体的には、制御部が、動画撮像モードまたは静止画撮像モードを選択できるようになっている。
すると、動画撮影の場合、例えば、一旦定められたフォーカシング範囲(既定フォーカシング範囲)に対応しない撮影位置に被写体が移動する場合がある。つまり、ユーザーが、既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応する被写体光像に基づく画像を、位置特定部によって新たに特定せざるを得ない場合がある。
このような事態に対応すべく、本発明の撮像装置では、新たなフォーカシング範囲の設定も可能になっている。具体的には、位置特定部により、既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像が特定されると、制御部が、既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めるようになっている。
これは、既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像に基づく画像が、位置特定工程によって新たに特定される場合、フォーカシング範囲特定工程において、既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲が定められているともいえる。
また、本発明の撮像装置では、表示部の画像を複数特定していることから、特定に順番が生じる。そこで、本発明の制御部は、フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に対し、位置特定部による特定順と一致する順位を設定するとともに、それらの順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うようになっている。
つまり、位置特定工程で、画像における複数箇所が特定される場合、フォーカシング範囲特定工程では、フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に、位置特定工程での特定順と一致する順位が設定されるようになっている。そして、このような順位(優先順位)が設定された場合、順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作(フォーカシング工程)が行われるようになっている。
かかるような優先順位の設定が可能であれば、ユーザーに対する利便性の向上した撮像装置が実現しているといえる。なお、上記してきた本発明は、自動合焦プログラムとして把握することもできる。したがって、本発明は、下記のように表現することもできる。
本発明は、被写体光像を可動なフォーカシングレンズを介して取得する撮像光学系と、被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出する制御部と、被写体光像に基づく画像を表示する表示部と、表示部の画像における任意箇所を特定する位置特定部と、を有する自動合焦機能付き撮像装置の自動合焦プログラムといえる。
そして、この自動合焦プログラムは、位置特定部で画像における複数箇所が特定される場合、制御部に、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるように機能させる。
なお、本発明の自動合焦プログラムは、制御部に、位置特定部で画像における複数箇所が特定された後に、フォーカシングレンズの合焦位置を検出させるように機能させてもよいし、制御部に、位置特定部で画像における複数箇所が特定される前に、フォーカシングレンズの合焦位置を検出させるように機能させてもよい。
また、本発明の自動合焦プログラムは、一旦定められたフォーカシング範囲を既定フォーカシング範囲としたときに、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像に基づく画像が、位置特定部によって新たに特定される場合、制御部に、既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めるように機能させてもよい。
また、本発明の自動合焦プログラムは、制御部に、フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に対し、位置特定部による特定順と一致する順位を設定させるとともに、順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うように機能させてもよい。
なお、以上のような自動合焦プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体も本発明として把握できる。。
本発明の撮像装置であれば、位置特定部によって特定された表示部の複数画像に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置から、フォーカシング範囲を定めることができる。そのため、この撮像装置は、被写体の動くであろうと想定される範囲のみに応じたフォーカシング範囲を設定できる。よって、本発明は、表示部に映る被写体の動く範囲を容易かつ正確に定めることができ、さらに、その定めた範囲に対応させて、フォーカシングレンズの移動範囲を規制できる撮像装置といえる。
[実施の形態1]
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〈1.デジタルスチルカメラの構成について〉
図1は、本発明の撮像装置の一例であるデジタルスチルカメラ(DSC)29の概略構成図である。一方、図2(A)・図2(B)は、DSC29の外観側面図・外観背面図である。図1または図2(A)・図2(B)に示すように、DSC29は、レンズユニット11、レンズ移動制御部12、画像処理部13、タイミング制御回路14、フラッシュ部15、画像表示部16、外部インターフェース部17、操作部18、電池21、制御部CPU、ROM23、およびRAM24を含んでいる。
《レンズユニットについて》
レンズユニット11は、被写体(撮像対象)からの光線を取り込む撮像光学系OSと、この撮像光学系OSで導かれる光線が照射する撮像素子SRとを含んでいる。
撮像光学系OSは、レンズ鏡胴LB{図2(A)参照}に収容されており、被写体の光線(被写体光像)を取得するものである。そして、撮像光学系OSは、少なくとも、ズーミング(変倍)を負担するズーミングレンズZLと、フォーカシング(合焦)を負担するフォーカシングレンズFLと、被写体からの光線を調整するシャッタSTとを含んでいる。
撮像素子SRは、撮像光学系OSによって取り込まれた光線(光像)を受光し、電気的信号(電子データ)に変換させるものである(すなわち光電変換素子である)。例えばCCD(Charge Coupled Device)のエリアセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等が挙げられる。なお、撮像素子SRは、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光をそれぞれ選択的に受ける3種の画素を多数有する構成になっている。
《レンズ移動制御部について》
レンズ移動制御部12は、ズーミングおよびフォーカシングのために、撮像光学系OSのレンズを適宜移動させるものである。そして、レンズ移動制御部12は、各種モータ(ZM・FM・SM)と、それに対応するモータ制御回路(12a〜12c)と、レンズ位置検出回路12dとを含んでいる。
モータは、具体的には、ズーミングレンズZLを移動させるステッピングモータ(ズーム用モータ;ZM)、フォーカシングレンズFLを移動させるステッピングモータ(フォーカス用モータ;FM)、および、シャッタSTを開閉させるステッピングモータ(シャッタ用モータ;SM)である。
モータ制御回路は、具体的には、ズームモータZMを駆動制御することでズーミング等を制御するズーム用モータ制御回路12a、フォーカス用モータFMを駆動制御することでフォーカシング等を制御するフォーカスモータ制御回路12b、および、シャッタ用モータSMを駆動制御することでシャッタ開閉を制御するシャッタモータ制御回路12cである。
レンズ位置検出回路12dは、レンズ鏡胴LBの外周面に帯状に付された反射パターン(不図示)に光線を照射するとともに、反射パターンからの反射光を検出するようになっている(例えばフォトリフレクタである)。つまり、レンズ位置検出回路12dは、反射パターンからの反射光の検出によって、各種レンズの位置を検出するようになっている。なお、レンズ位置検出回路12dは、フォトリフレクタのような構成に限定されるものではなく、各種モータの駆動パルスをカウントすることで、各種レンズの位置を検出するようになっていてもよい。
《画像処理部について》
画像処理部13は、撮像素子SRの電子データから画像データを生成するものである。具体的には、画像処理部13は、信号処理回路13a、A/Dコンバータ13b、黒レベル補正回路13c、ホワイトバランス調節回路(WB調節回路)13d、γ補正回路13e、および画像メモリ13fを含んでいる。
信号処理回路13aは撮像素子SRの各画素の出力するアナログ信号を処理するものであり、A/Dコンバータ13bは信号処理回路13aからの処理済みのアナログ信号をデジタル信号に変換するものである。
黒レベル補正回路13cはデジタル信号全体のレベルを補正するものであり、WB調節回路13dは撮像素子SRの3種類の画素によって出力されるR・G・Bの3色信号のレベルを調整して画像のホワイトバランスを調節するものである。
γ補正回路13eは表示に適するようにデジタル信号に非線形化処理を施すものであり、画像メモリ13fは、信号処理回路13a・A/Dコンバータ13b・黒レベル補正回路13c・WB調節回路13d・γ補正回路13eを経ることによって生成される画像データを一時的に記憶するものである。
《タイミング制御回路について》
タイミング制御回路14は、制御部CPUから送信される基準クロックに基づき、撮像素子SR、信号処理回路13a、およびA/Dコンバータ13bの駆動制御信号を生成するものである。
《フラッシュ部について》
フラッシュ部15は、ポップアップ光源(PU光源)15aと、発光制御回路15bとを含んでいる。PU光源15aは、被写体へ光線を照射することで、被写体からの光(反射光)を増加させ、容易に撮像素子SRの撮像を可能にするものである。発光制御回路15bは、PU光源15aによる発光を制御する回路である。
《画像表示部について》
画像表示部16は、VRAM(Video Random Access Memory)16aと、LCD(Liquid Crystal Display)16bと、EVF(Electric View Finder)16cとを含んでいる。VRAM16aは、撮像光学系OSからの被写体光像に基づいて生成された画像データ(画像)等を記憶するものである。LCD16b・EVF16c(表示部)は、VRAM16aに記憶されている画像データ等の種々のデータを表示するものである。
《外部インターフェース部について》
外部インターフェース部17は、メモリカード17aや、そのメモリカード17aによる入出力を行うカードインターフェース(カードI/F)17bを含んでいる。
《操作部について》
操作部(位置特定部)18は、ユーザーによる種々の操作内容を制御部CPUに指示するためのボタン、スイッチ等である。そして、操作部18は、少なくとも、電源スイッチ18a、ズームボタン18b、モードダイアル18c、メニューボタン18d、クイックビューボタン18e、レリーズボタン18f、および十字キー18gを含んでいる。
電源スイッチ(電源SW)18aは、DSC29全体の起動/停止を制御するスイッチであり、ズームボタン18bはズーミングを操作するボタンである。モードダイアル18cは各種モードを切り替えるダイアルであり、メニューボタン18dはLCD16b等にメニューを表示するボタンである。クイックビューボタン18eはLCD16b等にライブビューを表示させるためのボタンであり、レリーズボタン18fは各種撮像を開始させるためのボタンである。
十字キー(位置特定部)18gは制御部CPUに種々の指示を与えるキーである。特に、本発明のDSC29では、十字キー18fは、図3に示すように、LCD16bの画像内に表示されるカーソルCSを移動させることができる。その上、十字キー18gは、LCD16bの画像における任意箇所を特定する機能も有している。なお、この十字キー18gを用いた種々操作の詳細は後述するものとする。
《電池について》
電池21は、DSC29の各部材に対して電力を供給するものである。
《制御部について》
制御部CPUは、DSC29全体の動作制御等を行う中枢部分となっており、DSC29の各部材の駆動を有機的に制御して、動作を統括制御{例えば、動画撮像または静止画撮像の切替制御や自動露出制御(AE制御)}するものである。そして、特に、制御部CPUは、AF制御部22を有している。
AF制御部22は、例えばコントラストAF制御を行う回路である。コントラストAFでは、フォーカシングレンズFLを可動範囲に渡って移動させながら撮像し、撮像で得た信号(撮像素子SRにより取得した信号)の高周波成分を積算した評価値(AF評価値)が逐次算出される。そして、このAF評価値が最大値を示す(コントラストが最大になる)フォーカシングレンズFLの位置(合焦位置)にて、フォーカシングが行われるようになっている(合焦動作するようになっている)。
つまり、AF制御部(制御部)22は、フォーカス用モータFMを制御することでフォーカシングレンズFLを移動させ、被写体光像に適したフォーカシングレンズFLの合焦位置を検出するようになっている。なお、このようなフォーカシングレンズFLの合焦位置の検出をAFスキャンと称する。
かかるようなコントラストAF等を行う(AFスキャンを行う)AF制御部22は、エリア特定回路22a、AFスキャン回路22b、およびフォーカシングレンズ移動範囲特定回路(FL移動範囲特定回路)22cを含んでいる。
エリア特定回路22aは、十字キー18gでLCD16bに表示される画像上の任意箇所が特定された場合、その特定箇所に合致する撮像素子SRの画素(具体的には複数の画素の集合した画素ブロック)を特定する回路である。なお、このような画素ブロックを特定することをAF演算エリアの特定と称する。
AFスキャン回路22bは、上記のAF評価値を求めるとともに、このAF評価値が最大値を示すときのフォーカシングレンズFLの位置(合焦位置)を検出する回路である。
FL移動範囲特定回路22cは、フォーカシングのためにフォーカシングレンズFLを移動させる範囲(フォーカシング範囲)を定める回路である。詳説すると、FL移動範囲特定回路22cは、フォーカシングレンズFLの合焦位置が複数存在する場合に、それらの合焦位置を全て含めるとともに、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めている。
《ROMおよびRAMについて》
ROM(Read Only Memory)23、またはRAM(Random Access Memory)24は、制御部22による各部材の動作制御に要する制御プログラムや、必要なデータテーブル等を記憶するものである。例えば、本発明のDSC29では、フォーカシングレンズFLの合焦位置等が記憶されている。
〈2.デジタルスチルカメラの動作について(静止画撮影の場合)〉
《2−1.静止画撮影において、最初に被写体画像を特定する場合》
ここで、DSC29で静止画撮影する場合の動作、具体的にはフォーカシング範囲を定めるための動作について、図1〜図7を用いて説明する。
なお、図4は動作ステップを示すフローチャートであり、図5(A)〜図5(C)は後述の位置特定工程を説明するLCD16bの平面図である。また、図6(A)は撮像素子SRにおける画素ブロックを示す平面図であり、図6(B)・図6(C)はフォーカシングレンズFLの位置(合焦位置)に対応したAF評価値を示すグラフである{なお、図6(B)が第1エリアPB1、図6(C)が第2エリアPB2に対応している}。そして、図7は、フォーカシング範囲が決定された後のLCD16bを示す平面図である。
図4のフローチャートに示すように、まず、モードダイアル18cのダイヤル回転によって、AFを行うモード(AFモード)が選択される(STEP1)。このAFモードが選択されると、制御部CPUは、LCD16b上に画像(ライブビュー)を表示させるとともに、図3に示すようなカーソルCSを表示させる(STEP2;表示工程)。このカーソルCSは、LCD16bの画像上の被写体画像を特定するものである。そのため、制御部CPUは、LCD16bの画像上の被写体画像を特定できる画面を表示しているともいえる。
そして、かかるカーソルCSは、十字キー18gによって任意箇所に移動可能になっている。そのため、例えば図5(A)に示すように、LCD16bに表示されている第1の被写体画像A1にカーソルCSを移動させることで、この第1の被写体画像A1が特定されてもよい(STEP3;位置特定工程)。
このようにカーソルCSが第1の被写体画像A1を特定した場合、さらに、十字キー18gの中心を押下すると、制御部CPUは、第1の被写体画像A1をマーキングする。例えば、図5(B)に示すように、制御部CPUは、第1の被写体画像A1にマーキングの印(塗りつぶしの四角マーク)を表示させる(STEP4)。
さらに、一旦マーキングした後、カーソルCSは十字キー18gの操作によって続けて移動することもできる。そのため、図5(B)・図5(C)に示すように、第2の被写体画像A2を特定し(STEP5;位置特定工程)、マーキングすること(STEP6)ができる。
以上のように、LCD16bの画像上において、複数の被写体画像A1・A2が特定されると、AF制御部22(制御部CPU)のエリア特定回路22aは、被写体画像A1・A2に合致する撮像素子SRの画素ブロックPBを特定する(STEP7;位置特定工程)。具体的には、エリア特定回路22aは、図6(A)に示すように、複数の画素ブロックPBから成る撮像素子SRから、被写体画像A1・A2に該当する画素ブロックPBをAF演算エリアPB1・PB2(第1エリアPB1・第2エリアPB2)として特定する。
そして、かかる第1エリアPB1・第2エリアPB2が特定されると、AF制御部22(制御部CPU)のAFスキャン回路22bは、第1エリアPB1・第2エリアPB2毎にAF評価値を算出する(STEP8;スキャン工程)。つまり、AFスキャン回路22bは、図6(B)・図6(C)に示すように、無限遠(∞)から最短撮影距離に対応するフォーカシングレンズFLの可動範囲において、フォーカシングレンズFLを移動させながらAF評価値を求め(STEP8)、そのAF評価値の最も高い位置(ピーク位置)を合焦位置(B1・B2)として検出する(STEP9;スキャン工程)。
なお、AFスキャン回路22bは、フォーカシングレンズFLの合焦位置B1・B2を検出した時点でAFスキャンを停止してもよい。
このように、被写体画像A1・A2に対応するフォーカシングレンズの合焦位置B1・B2が検出されると、AF制御部22(制御部CPU)のFL移動範囲特定回路22cは、合焦位置B1から合焦位置B2の範囲を、フォーカシング範囲として特定する(STEP10;フォーカシング範囲特定工程)。
なお、フォーカシング範囲に含まれる複数の合焦位置B1・B2に優先順位が設定されていてもよい。例えば、十字キー18gによる被写体画像A1・A2の特定順と一致する順位(優先順位)が設定されていてもよい。そして、このような優先順位が設定される場合、制御部CPUは、優先順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うようになっている。
また、制御部CPUは、撮像光学系OSの光学的パワー特性から、合焦位置B1・B2に対応する被写体距離も算出できる。そのため、図7に示すように、制御部CPUは、LCD16bに被写体画像A1・A2に対応する被写体距離(合焦位置B1・B2に対応する被写体距離)、例えば「10m」・「15m」を表示することもできる。また、制御部CPUは、フォーカシング範囲を被写体距離で表示することもできる。なお、この図7における点線は、便宜上、画素ブロックPBを図示している。
このようにフォーカシング範囲が特定されると、その範囲を決定付けるか(STEP11のYES)、取り消して再特定するか(STEP11のNO・STEP12)が判断される。そして、フォーカシング範囲が決定された場合、制御部CPUは、決定されたフォーカシング範囲内でフォーカシングレンズFLを移動させるようになる。
具体的には、ユーザーがDSC29で撮影を行う場合、すなわち、ユーザーによってレリーズボタン18fが半押された場合に(STEP13)、制御部CPUは、自動露光(AE)を行い(STEP14)、さらに、フォーカシング範囲内でフォーカシングレンズFLを移動させる。つまり、制御部CPUは、フォーカシング範囲内で、フォーカシングレンズFLによる合焦動作を開始させる(STEP15;フォーカシング工程)。
そして、この合焦動作によって、ユーザーの所望する被写体に対してピントが合うと、制御部CPUは、フォーカシングレンズFLを停止させる(STEP16;フォーカシング工程)。その後、レリーズボタン18fが全押しされることで(STEP17)、制御部CPUは、被写体を撮像し(STEP18)、その被写体光像に基づく画像を画像メモリ13f等に記憶させる(STEP19)。
《2−2.静止画撮影において、最初にAFスキャンが行われる場合》
以上のようにして、DSC29では、フォーカシング範囲が特定される。しかし、必ず先に被写体画像が特定される必要はない。つまり、先にAFスキャンが行われるようになっていてもよい。そこで、かかるようなAFスキャンが行われた後に、被写体画像が特定される場合を、図8のフローチャートを用いて説明する。ただし、図4のフローチャートと同様の説明は簡略化するものとする。
図8に示すように、AFモードが選択されると(STEP21)、制御部CPUがLCD16bの画像上のカーソルCSを表示させる(STEP22;表示工程)。そして、まず、AFスキャン回路22bが、AFスキャンを開始させ(STEP23;スキャン工程)、全ての画素ブロックPB毎にAF評価値を算出する(STEP24;スキャン工程)。その後、AFスキャン回路22bは、画素ブロック毎に対応するフォーカシングレンズFLの合焦位置を検出する(STEP25;スキャン工程)。なお、かかるAFスキャンでは、フォーカシングレンズFLを無限遠(∞)から最短撮影距離までの全域に渡って移動させることで、AF評価値が求められるようになっている。
このようにして、画素ブロックPB毎に対応するフォーカシングレンズFLの合焦位置が検出された後、エリア特定回路22aは、十字キー18gの操作に応じて、第1の被写体画像A1を特定(STEP26;位置特定工程)、マーキングし(STEP27)、さらに、第2の被写体画像A2を特定(STEP28;位置特定工程)、マーキングする(STEP29)。
すると、マーキング箇所に対応する画素ブロックPB(AF演算エリア)であるAF演算エリアPB1・PB2(第1エリアPB1・第2エリアPB2)が決まるので(STEP30;位置特定工程)、FL移動範囲特定回路22cは、第1エリアPB1・第2エリアPB2に応じた合焦位置B1から合焦位置B2の範囲を、フォーカシング範囲として特定する(STEP31;フォーカシング範囲特定工程)。
その後、かかるフォーカシング範囲が決定付けられると(STEP32のYES)、制御部CPUは、決定されたフォーカシング範囲内でフォーカシングレンズFLを移動させることで、合焦動作を行い、所望する被写体を撮像・記憶させる(STEP33〜39;なお、STEP36・37はフォーカシング工程である)。
〈3.デジタルスチルカメラの動作について(動画撮影の場合)〉
また、本発明のDSC29は、動画撮影もできる。具体的には、制御部CPUが、動画撮像モードまたは静止画撮像モードを選択できるようになっている。
そして、動画撮影モードでは、既定したフォーカシング範囲に対応しない撮影位置に被写体が移動する場合等がある。かかる場合、新たにフォーカシング範囲を定めたほうが望ましい。そこで、DSC29で動画撮影する場合において、新たなフォーカシング範囲を定める動作について、図9のフローチャートを用いて説明する。ただし、図4・図8のフローチャートと同様の説明は簡略化するものとする。
図9に示すように、AFモードが選択されると(STEP41)、制御部CPUがLCD16bの画像上のカーソルCSを表示させる(STEP42;表示工程)。そして、エリア特定回路22aは、十字キー18gの操作に応じて、第1の被写体画像A1を特定(STEP43;位置特定工程)、マーキングし(STEP44)、さらに、第2の被写体画像A2を特定(STEP45;位置特定工程)、マーキングする(STEP46)。
その後、エリア特定回路22aが撮像素子SRにおける画素ブロックPBから第1エリアPB1・第2エリアPB2を特定し(STEP47;位置特定工程)、AFスキャン回路22bがAFスキャンを開始する(STEP48;スキャン工程)。その結果、第1エリアPB1・第2エリアPB2毎にAF評価値が算出され、そのAF評価値の最も高い位置が合焦位置B1・B2として検出される(STEP49;スキャン工程)。
その後、AF制御部22のFL移動範囲特定回路22cが、合焦位置B1から合焦位置B2の範囲を、フォーカシング範囲として特定する(STEP50;フォーカシング範囲特定工程)。
そして、かかるフォーカシング範囲が決定付けられた後に(STEP51のYES)、レリーズボタン18fが半押しされると(STEP53)、制御部CPUは、DSC29を動画撮影可能状態にする(動画撮影スタンバイ状態にする)。具体的には、制御部CPUが、フォーカシング範囲に対応する被写体距離の範囲内で、任意の被写体へ合焦するようにフォーカシングレンジFLを移動させている(STEP54;フォーカシング工程)。つまり、制御部CPUは、被写体に対して、即座にフォーカシングできるような状態を維持している。
そして、レリーズボタン18fが全押し(STEP55)されるタイミングで、制御部CPUは、フォーカシング範囲内で合焦動作をしながら撮影(動画撮影)を開始する(STEP56;フォーカシング工程)とともに、撮影した画像を記録していく(STEP57)。なお、動画撮影においては、制御部CPUによって、適宜、自動露出(Auto Exposure)が行われるようになっている。
ここで、上記したように、現在撮影中の被写体がフォーカシング範囲に対応する撮影位置から逸脱するように移動したり、撮影位置から逸脱する別個の被写体も含めて撮影したい場合等が生じたとする。かかる場合、現在のフォーカシング範囲(既定のフォーカシング範囲)を広げると望ましい。
そこで、既定のフォーカシング範囲を広げるべく、まず、十字キー18gで、撮影したい被写体画像(第3の被写体画像A3;不図示)を選択する(STEP58;位置特定工程)。なお、フォーカシング範囲内に対応した被写体を撮影する場合は、現在のフォーカシング範囲(既定フォーカシング範囲)での撮影が可能である。そのため、第3の被写体画像A3を選択する必要はない(STEP58のNO)。つまり、継続して既定のフォーカシング範囲での撮影が行われる(STEP59;フォーカシング工程)。
一方、第3の被写体画像A3が選択された場合(STEP58のYES)、エリア特定回路22aは、第3の被写体画像A3に合致する撮像素子SRの画素ブロックPB(第3エリアPB3;不図示)を特定し、AF制御部22のAFスキャン回路22bが、第3エリアPB3のAF評価値を算出する(STEP60;スキャン工程)。具体的には、AFスキャン回路22bは、第3エリアPB3でのピークのAF評価値を検出するまで、フォーカシングレンズFLを可動範囲に渡って移動させる。
そして、AFスキャン回路22bが、第3エリアPB3でのAF評価値を求め、そのAF評価値の最も高い位置を合焦位置(B3;不図示)として検出する(STEP61;スキャン工程)。このように第3の被写体画像A3の合焦位置B3が検出されると、FL移動特定回路22dは、既定のフォーカシング範囲(すなわち、合焦位置B1・B2)と、新たに検出された合焦位置B3(既定フォーカシング範囲外の合焦位置)とを含めて、新たなフォーカシング範囲(更新したフォーカシング範囲)を定める(STEP62;フォーカシング範囲特定工程)。
具体的には、FL移動特定回路22dは、合焦位置B1〜B3の範囲内において、最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲(間隔)を更新したフォーカシング範囲と定める。例えば、合焦位置B1〜合焦位置B3の距離関係が「B1<B2<B3」であれば、更新したフォーカシング範囲は、合焦位置B1〜合焦位置B3までの間隔となる。
このように更新したフォーカシング範囲が設定されると、この範囲内で制御部CPUが合焦動作をしながら撮影(動画撮影)を開始・記録する(STEP63;フォーカシング工程)。なお、レリーズボタン18fが全押しされると(STEP64のYES)、撮影は停止するようになっている(STEP65)が、レリーズボタン18fが全押しされるまでは(STEP64のNO)、制御部CPUは、動画撮影を続けるようになっている。
また、図9における動画撮影でのフローチャートでは、先に第1の被写体画像A1・第2の被写体画像A2が、特定されているが、これに限定されるものではない。つまり、図8における静止画撮影でのフローチャート同様、先にAFスキャンが行われるようになっていてもよい。
〈4.本発明における種々の特徴の一例について〉
以上のように、本発明は、フォーカス用モータFMの動力によって可動なフォーカシングレンズFLを介して被写体光像を取得する撮像光学系OSと、フォーカス用モータFMを制御することでフォーカシングレンズFLを移動させ、被写体光像に適したフォーカシングレンズFLの合焦位置を検出する制御部CPUと、を有した自動合焦機能付きのDSC29になっている。
その上、DSC29には、LCD16bと十字キー18gとが設けられており、LCD16bは撮像光学系OSによって取り込んだ被写体光像に基づく画像を表示でき、十字キー18gはLCD16bの画像における任意箇所を特定できるようになっている。
そして、本発明のDSC29では、十字キー18gでLCD16bの画像における複数箇所が特定される場合、制御部CPUが、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズFLの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるようになっている。
このようなDSC29であれば、ユーザーが十字キー18gの操作で、合焦動作に要するフォーカシングレンズFLの移動範囲(フォーカシング範囲)を任意に定めることができる。つまり、ユーザーの撮りたいと考える被写体が移動しそうな範囲に対応させて、フォーカシングレンズFLの移動範囲を規制できる。
そのため、本発明のDSC29では、例えば図10のように、舞台上の被写体α1・α2(被写体距離10m・15m)を表示したLCD16b上の画像(被写体画像A1・A2)を十字キー18gで選択すれば、舞台からDSC29の間において観覧していた観客βに対してピントを合わせるような事態が生じない(なお、被写体α1の位置する舞台の先端と被写体α2の位置する舞台の後端を選択しても、かかる事態は生じない)。つまり、本発明は、ユーザーの撮ろうとしない被写体に対して、フォーカシングレンズFLによる合焦動作を行わせないDSC29になっている。
なお、図10に示すDSC29の撮影可能範囲{例えば最短撮影距離(0.5m)から無限遠(∞)まで}と、フォーカシングレンズFLの可動範囲とを対応させると、図11(A)のような、直線状の説明図で示すことができる。そして、この直線上の説明図でフォーカシング範囲を図示すると、斜線部分が該当する。ただし、フォーカシングレンズFLの可動範囲を示す説明図の数値は、撮影可能範囲の距離(m)に対応する合焦位置である(被写体距離10m・15mに対応する合焦位置は、合焦位置10・合焦位置15と称する)。
また、本発明のDSC29では、フォーカシング範囲に若干の余裕(マージン)をもたすようにしてもよい。つまり、制御部CPUが、フォーカシング範囲の最短合焦位置(合焦位置10)をさらに小さくするとともに、フォーカシング範囲の最遠合焦位置(合焦位置15)をさらに大きくするようにして、フォーカシング範囲を定めてもよい。なお、図11(B)は、かかるようなマージン(例えば1mのマージン)をもたせたフォーカシング範囲を示しており、合焦位置9〜16の範囲(被写体距離9〜16m)をフォーカシング範囲としている。
ところで、従来には、ライブビュー上の1つの被写体画像を特定し、その特定された被写体画像に該当する被写体の前後に応じ、フォーカシングを行うDSCがある。かかるようなDSCは、静止画撮影の場合には有効である。しかし、動画撮影の場合、「フォーカシング範囲が被写体のどの程度の前後範囲に対応しているか」ということと、「被写体の動く範囲が距離換算でどの程度か」ということとを、ユーザーが知っていなければならない。
例えば、従来のDSCが被写体の前後2.5mの範囲にフォーカシング範囲が対応している場合、まず、ユーザーは常にその前後範囲2.5mを記憶しておかなくてはならない。そして、図10のような舞台上で、被写体の動く範囲に応じた撮影を行おうとする場合、目視で舞台上のサイズ(奥行き幅;図10の舞台であれば5mであること)を認知し、かつ、舞台の中心付近の被写体を特定しなくてはならない。
かかるような撮影操作は、極めて煩わしい。しかしながら、本発明のDSC29のように、LCD16bに表示される画像(ライブビュー)を見ながら、複数箇所の画像を特定するだけでフォーカシング範囲を特定できるならば、「フォーカシング範囲が被写体のどの程度の前後範囲に対応しているか」ということや、「被写体の動く範囲が距離換算でどの程度か」ということを全く考えることなく撮影できる。したがって、本発明のDSC29は、ユーザーによって極めて使いやすいといえる。
ところで、本発明のDSC29では、図4・図8のフローチャートに示すように、フォーカシング範囲の特定の前段階において、複数の被写体画像の特定(位置特定工程)と、AFスキャン(スキャン工程)とが必要といえる。しかし、これらの順番は特に限定されるものではない。
つまり、本発明のDSC29における制御部CPUは、十字キー18gでLCD16b上の画像における複数箇所が特定された後に、フォーカシングレンズFLの合焦位置を検出するようになっていてもよい(図4参照)。また、制御部CPUは、十字キー18gでLCD16b上の画像における複数箇所が特定される前に、フォーカシングレンズFLの合焦位置を検出するようになっていてもよい(図8参照)。
図4のように、先に複数の被写体画像の特定が行われ、後にAFスキャンが行われる場合、AFスキャンは、特定された被写体画像に応じた合焦位置を検出するまで行われる。つまり、特定された被写体画像に基づくAF評価値が所定の閾値を超えるまで、フォーカシングレンズFLが移動させられる。
したがって、AFスキャンでのフォーカシングレンズFLの移動軌跡を示す図12(A)に示すように(なお、網線部分が移動軌跡になっている)、制御部CPUが、フォーカシングレンズFLを無限遠(∞)に対応する合焦位置から最短撮影距離(0.5m)に対応する合焦対応値0.5に向けてフォーカシングレンズFLを移動させる場合、特定された被写体画像の合焦位置(例えば図10の被写体画像A1のときは合焦位置10)に至るまで、フォーカシングレンズFLが移動する。
このようなAFスキャンであれば、AFスキャンに要する時間を比較的短縮化できる。すなわち、フォーカシング範囲の特定に至るまでの時間を短縮したDSC29が実現することになる。その上、制御部CPUは、撮像素子SRにおける全画素ブロックに対してAF評価値を算出しなくてもよい。そのため、制御部CPUに係る計算負荷を軽減することもできる。
一方、図8のように、先にAFスキャンが行われ、後に複数の被写体画像の特定が行われる場合、AFスキャンは、図12(B)に示すように、フォーカシングレンズの可動範囲の全域に渡って行われる。
かかるAFスキャンであれば、被写体画像を特定する前に、LCD16b内のほぼ全ての位置の被写体画像に対応する合焦位置が検出されている。そのため、被写体画像を特定したときに、即座に、合焦位置に対応する被写体距離等を表示することができる(図7参照)。
なお、本発明のDSC29は、動画撮影機能および静止画撮影機能を有している。したがって、動画撮影をする場合、動く被写体を適切に撮影できるDSC29である必要がある。例えば、図13に示すように、被写体α1が舞台から降りて挨拶等する場合(例えば、降りた位置が被写体距離7mの場合)、舞台の手前を考慮したフォーカシング範囲を定められるDSC19が望ましい。
そこで、本発明のDSC29では、図14に示すように、一旦定められたフォーカシング範囲を既定フォーカシング範囲とし、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置(被写体距離7mに応じた合焦位置)に対応する被写体光像に基づく画像(LCD16b上の第3の被写体画像)が、十字キー18gによって新たに特定できるようになっている(図9参照)。
そして、このような被写体画像の追加特定が行われた場合、制御部CPUは、既定フォーカシング範囲(合焦位置10・15)と、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置(合焦位置7)とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置(合焦位置7)と最遠合焦位置(合焦位置15)との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めるようになっている。
このような本発明のDSC29であれば、フォーカシング範囲設定における自由度が増す。したがって、動画撮影等における種々の撮影状況の変化に臨機応変に対応できるDSC29が実現する。
また、本発明のDSC29では、十字キー18gによって、LCD16b上の被写体画像を複数特定できる。そこで、この特定順に応じて、優先順位が設定されてもよい。その上、この優先順位の高いほうから合焦動作が行われるようにすると望ましい。そのため、DSC29における制御部CPUは、フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に対し、十字キー18gによる特定順と一致する順位を設定するとともに、優先順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うようになっている。
このようなDSC29であれば、例えば図15(A)に示すような徒歩競争の準備をしている被写体α1・α2・α3(例えば被写体距離15m・13m・11m)に該当する被写体画像A1・A2・A3を、例えばA1→A2→A3の順で特定することができる。
かかる特定が行われると、制御部CPUは、被写体α1・α2・α3に対応するフォーカシングレンズFLの合焦位置B1・B2・B3に、この特定順と同様の優先順位((1)・(2)・(3))を設定する。また、制御部CPUは、被写体α1・α3に対応するフォーカシングレンズFLの合焦位置(B1・B3)を含む範囲をフォーカシング範囲とする。
そして、かかる優先順位の決められたフォーカシング範囲が特定・決定された後に、動画撮影が開始すると、制御部CPUは、フォーカシング範囲内でフォーカシングレンズFLを移動させることで合焦動作を行う。具体的には、制御部CPUは、優先順位の高い距離15mの被写体をみつけるべく合焦動作を行う。つまり、図15(B)に示すように、制御部CPUは、距離15mに最も近い被写体α1をみつけるようにフォーカシングレンズを移動させる(なお、この合焦のとき、他の被写体α2・α3にはピントが合いづらい状態になる;破線で示す被写体画像A2・A3参照)。
したがって、本発明のDSC29は、ユーザーの所望の被写体を優先して撮影することができる。なお、十字キー18g等を用いた制御部CPUに対する指示命令によって、一旦設定された優先順位を変更したり、解除したりすることもできるようになっている。つまり、本発明のDSC29は、被写体に対して適宜優先順位を設定できるようになっている。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能を有する部材については、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
実施の形態1は、十字キー18gによって、LCD16b上のあらゆる箇所を特定できるようにしたDSC29を用いて説明してきた。しかし、本発明のDSC29において、LCD16b上の被写体画像を特定する手段は、これに限定されるものではない。例えば、図16のDSC29の概略構成図に示すように、LCD16bに設けられたタッチパネル16dを用いて被写体画像を特定できるようなDSC29であってもよい。
なお、タッチパネル部16dは、LCD16bを覆うように設けられている。そのため、LCD16bの画面表示にしたがって、タッチパネル部16dをタッチすることで、制御部CPUに種々の指示を与えることができる。そして、特に、このタッチパネル16dとしては、図17に示すように、LCD16bの面上に予め押下できるグリッドGDを複数備えているものが望ましい。
実施の形態1での図8のフローチャートのように、先にAFスキャンを行い、後にLCD16b上の被写体画像を特定する場合、LCD16b上の全画面(すなわち撮像素子SRにおける全画素ブロックPB)において、AF評価値が算出されることになる。このような全画素ブロックPBにけるAF評価値の算出が行われる場合、制御部CPUに対する計算負荷は極めて大きくなり望ましくない。
しかしながら、図18(A)のように、LCD16bにおける被写体画像の特定箇所が、LCD16bにおいて予め定められた複数の既定箇所(グリッドGD)の中から、選択されるようになっていれば、図8のフローチャートに示すように、先にAFスキャンする場合であっても、グリッドGDの総数に対応する撮像素子SRの画素ブロックPBについてのみ、AF評価値が算出されればよい。そのため、制御部CPUに対する計算負荷が軽減することになる{なお、図18(A)での白抜き矢印の数字は特定順を示す}。
なお、かかるようなタッチパネル16dを用いたDSC29においても、実施の形態1同様に、被写体画像A1・A2の特定順に応じた優先順位(1)・(2)が設定されてもよい{図18(B)参照}。また、図18(C)に示すように、タッチパネル16dを用いたDSC29においても、被写体距離(10m・15m)やフォーカシング範囲が、LCD16b上に表示されるようになっていてもよい。
つまり、実施の形態1のDSC29と、実施の形態2のDSC29との差異は、被写体画像の特定が、十字キー18g操作によるものかタッチパネル16dによるものかの違いだけである。したがって、タッチパネル16dを用いたDSC29は、実施の形態1で説明したDSC29と同様の作用効果を奏じる。
なお、タッチパネル16dは、グリッドGDを複数備えるような構成に限定されない。例えば、グリッドGDを設けることなくLCD16bのあらゆる箇所を特定できるようなタッチパネル16dであってもよい。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
〈1.AF方式の違いについて〉
例えば、上記の説明においては、コントラストAF(山登り方式AF)を用いて説明してきたが、これに限定されるものではない。本発明は、位相差検出式AFを採用したDSC29であっても構わない。また、本発明のDSC29は、コントラスト方式や位相差式AF等のパッシブAFタイプに限らず、アクティブAFタイプであってもよい。要は、撮像光学系によって取り込まれる被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出できるような制御を行う制御部が備わったDSC29であればよい。
なお、コントラストAFの場合、AF評価値(焦点評価信号)は、撮像素子SRによって生成される信号を利用している。そして、AF評価値を得るために、フォーカシングレンズFLは、所定範囲内において移動できるようになっている。さらに、AF評価値から導き出されたフォーカシングレンズFLの合焦位置は、RAM24に記憶されるようになっている。
そのため、本発明のDSC29は、フォーカス用モータ(駆動部)FMの動力により可動になったフォーカシングレンズFLを介して、被写体光像を取得する撮像光学系OSと、被写体光像に基づく焦点評価信号を生成する焦点評価信号生成部(撮像素子SR)と、フォーカス用モータFMを制御することでフォーカシングレンズFLを移動させながら被写体光像を取得するとともに、その取得した被写体光像に基づく焦点評価信号(AF評価値)を利用して、フォーカシングレンズFLの合焦位置を検出する制御部CPUと、検出された合焦位置を記憶するRAM24と、を備える自動焦点調節機能付きDSC29ともいえる。
さらに、かかるDSC29は、被写体光像に基づく画像信号を生成する画像信号生成部(撮像素子SR)と、画像信号に基づく画像を表示するLCD16bと、LCD16bに表示される画像内の位置を特定する十字キー18gと、を有している。そして、本発明のDSC29における制御部CPUは、十字キー18gによりLCD16bの画像内の複数箇所が特定された場合、各特定箇所に該当する被写体光像に対応した合焦位置をRAM24から選択するとともに、その選択された合焦範囲を全て含む範囲をフォーカシング範囲と定めるようになっている。
なお、上記のようなコントラストAFの場合、フォーカシングレンズFLの合焦位置を検出するために用いる焦点評価信号と、被写体光像に基づく画像信号とを生成する部材は、撮像素子SRである。つまり、撮像素子SRが、焦点評価信号生成部と画像信号生成部とを兼用している。しかし、位相差式AF等の場合、焦点評価信号を生成する部材と、画像信号を生成する部材とは別個になっている。
〈2.被写体画像を表示する部材について〉
また、上記の説明においては、LCD(表示部)16b上の被写体画像を特定することで、フォーカシング範囲を定めていたが、EVF(表示部)16cに表示される画像を特定することで、フォーカシング範囲を定めても構わない。
〈3.プログラム・記憶媒体の視点からみた本発明について〉
ところで、本発明のDSC29の各部(例えば制御部CPU等)の動作は、それらを機能させるためのプログラム(例えば自動合焦プログラム)でも実現される。そして、このプログラムは、コンピューターに実行させるためのプログラムであり、コンピューターに読み取り可能な記録媒体に記録することもできる。その結果、プログラムを、記録媒体として、持ち運び自在に提供することができる。
なお、この記録媒体としては、マイクロコンピュータで処理が行われるために、メモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであってもよい。また、外部記憶装置(不図示)として、プログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
いずれの場合においても、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサ(例えば制御部CPU)によるアクセスで実行させる構成であってもよい。あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、不図示のプログラム記憶エリアにダウンロードされた後に実行される方式であってもよい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置(DSC29)に格納されているものとする。
ここで、上記プログラムメディアは、本体(DSC29)と例えば分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、本発明のDSC29では、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能な構成とすることもできる。そのため、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置(DSC29)に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
本発明における撮像装置(DSC)の概略構成図である。 図2(A)は本発明のDSCの外観側面図であり、図2(B)は本発明のDSCの外観背面図である。 本発明のLCDを示す平面図である。 DSCで静止画撮影する場合のステップを示すフローチャートである。 図5(A)は位置特定工程において第1の被写体画像を特定する様子を示すLCDの平面図である。図5(B)は位置特定工程において第2の被写体画像を特定する様子を示すLCDの平面図である。図5(C)は位置特定工程において第1・第2の被写体画像を特定した後の様子を示すLCDの平面図である。 図6(A)は撮像素子における画素ブロックを示す平面図である。図6(B)・図6(C)はフォーカシングレンズの位置に対するAF評価値を示すグラフであり、図6(B)が画素ブロックの第1エリア、図6(C)が画素ブロックの第2エリアに対応している。 撮像素子を示す平面図である。 図4のフローチャートの他の一例である。 DSCで動画撮影する場合のステップを示すフローチャートである。 舞台上の被写体を撮影している様子を示す外観図である。 図11(A)はフォーカシング範囲を説明する直線状の説明図であり、図11(B)は図11(A)の他の一例である。 図12(A)は図4のフローチャートにおけるスキャン工程でのフォーカシングレンズの移動軌跡を示す説明図であり、図12(B)は図8のフローチャートにおけるスキャン工程でのフォーカシングレンズの移動軌跡を示す説明図である。 図10の他の一例を示す外観図である。 既定されたフォーカシング範囲が更新された状態を示す説明図である。 徒歩競争をする被写体を撮影している様子を示す外観図であり、図15(A)はスタート前に被写体を特定している様子を示し、図15(B)は競争中の被写体を撮影している様子を示している。 図1の他の一例を示すDSCの概略構成図である。 図3の他の一例を示すLCDの平面図である。 図18(A)は図17のタッチパネルを備えるLCDにおいて被写体画像を特定する様子を示すLCDの平面図である。図18(B)は優先順位を表示したLCDの平面図である。図18(C)は被写体距離を表示したLCDの平面図である。 従来の撮像装置で舞台上の被写体を特定している様子を示す外観図である。
符号の説明
OS 撮像光学系
FL フォーカシングレンズ
11 レンズユニット
SR 撮像素子
PB 画素ブロック
12 レンズ移動制御部
FM フォーカ用モータ(駆動部)
16 画像表示部
16b LCD(表示部)
16c EVF(表示部)
16d タッチパネル(位置特定部)
18 操作部(位置特定部)
18g 十字キー(位置特定部)
CPU 制御部
22 AF制御部(制御部)
22a エリア特定回路(制御部)
22b AFスキャン回路(制御部)
22c フォーカシングレンズ移動範囲特定回路(制御部)
α1 第1の被写体
α2 第2の被写体
α3 第3の被写体
A1 第1の被写体画像
A2 第2の被写体画像
A3 第3の被写体画像
PB1 第1の被写体画像に対応する画素ブロック
PB2 第2の被写体画像に対応する画素ブロック
PB3 第3の被写体画像に対応する画素ブロック
B1 第1の被写体からの光線(被写体光像)に対応するフォーカシングレンズの
合焦位置
B2 第2の被写体からの光線(被写体光像)に対応するフォーカシングレンズの
合焦位置
B3 第3の被写体からの光線(被写体光像)に対応するフォーカシングレンズの
合焦位置

Claims (18)

  1. 被写体光像を可動なフォーカシングレンズを介して取得する撮像光学系と、
    上記被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出する制御部と、
    上記被写体光像に基づく画像を表示する表示部と、
    上記表示部の画像における任意箇所を特定する位置特定部と、
    を有する自動合焦機能付き撮像装置であって、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定される場合、
    上記制御部は、
    上記の各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めることを特徴とする撮像装置。
  2. 上記表示部における画像の特定箇所が、
    表示部において予め定められた複数の既定箇所の中から、選択されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 上記制御部は、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定された後に、上記フォーカシングレンズの合焦位置を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 上記制御部は、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定される前に、上記フォーカシングレンズの合焦位置を検出することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  5. 一旦定められたフォーカシング範囲を既定フォーカシング範囲としたときに、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像に基づく画像が、上記位置特定部によって新たに特定される場合、
    上記制御部は、
    既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の上記合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 上記制御部は、
    上記フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に対し、上記位置特定部による特定順と一致する順位を設定するとともに、上記順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 上記制御部が、動画撮像モードまたは静止画撮像モードを選択できることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. フォーカシングレンズを含む撮像光学系により取り込まれる被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出するスキャン工程と、
    上記被写体光像に基づく画像を表示する表示工程と、
    上記の表示された画像の任意箇所を特定する位置特定工程と、
    を有する自動合焦方法であって、
    上記位置特定工程では、上記画像における複数箇所が特定されるようになっており、
    上記の複数箇所の特定が行われた場合、各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるフォーカシング範囲特定工程が行われることを特徴とする自動合焦方法。
  9. 上記位置特定工程において複数箇所の特定が行われた後に、上記スキャン工程が行われることを特徴とする請求項8に記載の自動合焦方法。
  10. 上記位置特定工程において複数箇所の特定が行われる前に、上記スキャン工程が行われることを特徴とする請求項8に記載の自動合焦方法。
  11. 一旦定められたフォーカシング範囲を既定フォーカシング範囲としたときに、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像に基づく画像が、上記位置特定工程によって新たに特定される場合、
    上記フォーカシング範囲特定工程では、
    既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の上記合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の自動合焦方法。
  12. 上記位置特定工程で、上記画像における複数箇所が特定される場合、
    上記のフォーカシング範囲特定工程では、
    フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に、位置特定工程での特定順と一致する順位が設定され、
    上記順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うフォーカシング工程が行われることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の自動合焦方法。
  13. 被写体光像を可動なフォーカシングレンズを介して取得する撮像光学系と、
    上記被写体光像に適したフォーカシングレンズの合焦位置を検出する制御部と、
    上記被写体光像に基づく画像を表示する表示部と、
    上記表示部の画像における任意箇所を特定する位置特定部と、
    を有する自動合焦機能付き撮像装置の自動合焦プログラムであって、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定される場合、
    上記制御部に、
    上記の各特定箇所に該当する被写体光像に対応したフォーカシングレンズの合焦位置を全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲をフォーカシング範囲と定めるように機能させることを特徴とする自動合焦プログラム。
  14. 上記制御部に、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定された後に、上記フォーカシングレンズの合焦位置を検出するように機能させることを特徴とする請求項13に記載の自動合焦プログラム。
  15. 上記制御部に、
    上記位置特定部で上記画像における複数箇所が特定される前に、上記フォーカシングレンズの合焦位置を検出するように機能させることを特徴とする請求項13に記載の自動合焦プログラム。
  16. 一旦定められたフォーカシング範囲を既定フォーカシング範囲としたときに、この既定フォーカシング範囲外の合焦位置に対応した被写体光像に基づく画像が、上記位置特定部によって新たに特定される場合、
    上記制御部に、
    既定フォーカシング範囲と、この既定フォーカシング範囲外の上記合焦位置とを全て含め、その含めた範囲内の最短合焦位置と最遠合焦位置との範囲を更新したフォーカシング範囲と定めるように機能させることを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の自動合焦プログラム。
  17. 上記制御部に、
    上記フォーカシング範囲に含まれるフォーカシングレンズの複数の合焦位置に対し、上記位置特定部による特定順と一致する順位を設定させるとともに、上記順位の高いほうの合焦位置を優先させた合焦動作を行うように機能させることを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載の自動合焦プログラム。
  18. 請求項13〜17のいずれか1項に記載の自動合焦プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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