JP4569079B2 - 画像表示方法及び画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置に係り、詳細には、繰返し書換え可能な表示媒体を用いた画像表示方法及び画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
所謂電子ペーパーとして適用可能で、繰返し書換えが可能なシート状の画像表示媒体としては、着色粒子の回転(Twisting Ball Display:2色塗分け粒子回転表示)、電気遊動、磁気遊動、サーマルリライタブル媒体、メモリ性を有する液晶などが提案されている。これらの画像表示媒体のうち、サーマルリライタブル表示媒体や画像を保存可能な液晶等は、画像の保存性には優れるが、背景を紙のような十分な白色とすることができず、画像部と非画像部(背景)のコントラストが小さいため、鮮明な画像の表示が困難である。
【0003】
また、電気泳動式及び磁気泳動式を利用した表示媒体は、電界又は磁界によって移動可能な着色粒子を白色液体中に分散させたものであり、例えば、画像部分は、着色粒子を表示面に付着させることにより着色粒子の色を表示し、非画像部分では、着色粒子を表示面から離反させることにより白色液体による白を表示することで画像を形成するようになっており、このときに、着色粒子の移動が、電界又は磁界の作用がないと起こらないことから、表示画像の保存できる(メモリ性が得られる)。
【0004】
しかし、電気泳動式及び磁気泳動式では、白色液体による白色表示には優れるが、着色粒子の色を表示するときに、着色粒子同士の隙間に白色液体が入り込むために表示濃度の低下が生じてしまう。このために、画像部分と非画像部分のコントラストが小さくなり、鮮明な表示画像を得ることは困難となっている。
【0005】
Twisting Ball Displayは、半面を白に、残りの半面を黒に塗り分けた球状粒子を電界の作用によって反転駆動させることにより、例えば画像部分を黒色に、非画像部分を白色にすることにより画像表示を行うものであり、電界の作用が生じない限り反転駆動を起こさないために表示画像が保存される。
【0006】
しかし、白く塗り分けられた半球面を表示面側に揃えた場合でも、球状粒子の間に入り込んだ光が反射されないためロスし、原理的に100%の白色表示は困難であり、また、キャビティ部における光吸収や光散乱の影響もあるために、白表示が灰色がかってしまう。さらに、球状粒子の完全な反転が難しく、このためにコントラストの低下が避けられない。
【0007】
一方、良好な白色表示が可能な画像表示媒体として、導電性着色トナーと白色粒子を、例えば表示基板と背面基板などの一対の基板間に封入した表示媒体が提案されている(非特許文献1参照。)。
【0008】
この提案の画像表示媒体では、背面基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナーへ電荷を注入し、この電荷が注入された導電性着色トナーが、電極基板間の電界によって表示基板へ移動して表示基板の内側へ付着することにより画像が表示される。
【0009】
しかし、この画像表示媒体では、背面基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層に接しない導電性着色トナーや、他の導電性着色トナーに接しない孤立した導電性着色トナーが存在し、これらの導電性着色トナーに電荷が注入されないために電荷によって移動せずにランダムに基板間に存在するため、コントラストの向上が十分ではない。
【0010】
このような画像表示媒体に対して、一対の基板間に色及び帯電特性の異なる複数種類の粒子群を封入した画像表示媒体が既に提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0011】
この画像表示媒体では、一対の基板間に電界を作用させることにより、作用した電界と帯電特性に応じて粒子群が移動することにより画像を表示し、また、電界を作用させない限り粒子群が移動しないために、表示画像の保存が可能となっている。
【0012】
この表示媒体においては、画素の色を原理的に100%切り替えることができるので、コントラストの高い鮮明な画像を表示することが可能となる。また、この画像表示媒体は、パッシブマトリクス駆動を用いて簡単に所望の画像を表示することができる。また、前記した特許文献1では、走査信号のパルス幅(パルス時間)、走査電極とデータ電極間の印加電圧、電圧印加回数の何れかを制御することにより、所望の階調で画像を表示する提案がなされている。
【0013】
ところで、パッシブマトリクス駆動によって画像表示媒体に画像を表示するときには、走査信号を1ラインずつ付与するようになっている。
【0014】
一方、画像表示媒体の表示画像の高解像度化や、表示画面の大型化を図る場合、走査線数が増えることになるが、パッシブマトリクス駆動を用いて1ラインずつ走査信号を付与するようにしていると、画像表示媒体に1画面分の画像を表示するのに時間を要してしまう。
【0015】
すなわち、所定のパルス幅の走査信号を、各走査ラインに入力する必要があるために、走査ラインの数が増えると、その分だけ、画像表示に時間を要することになり、表示画像を確認できるまでに時間がかかってしまうという問題がある。
【0016】
これに対して、メモリ性を有する画像表示媒体として液晶素子を用い、パッシブマトリックス駆動によって液晶素子に画像を表示するときに、走査信号のパルス幅を小さくすることにより省電力化を図る提案がなされている(例えば、特許文献2参照。)。
【0017】
ここから、走査信号のパルス幅を短くすることにより、全ラインの走査時間を短縮でき、短時間で画像表示媒体に画像を表示することが考えられる。
【0018】
【非特許文献1】
トナーディスプレー、日本画像学会、Japan Hardcopy‘99 論文集、p249−p252
【特許文献1】
特開2002−193752号公報
【特許文献2】
特開2001−282192号公報
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、着色粒子を用いた反射型の画像表示媒体においては、走査信号とするパルスのパルス幅を短くすることにより画像表示の高速化を図ることは可能であるが、このときには、画像濃度があがらず、十分な濃度の画像を表示することができない。
【0020】
また、この表示媒体では、パルス幅の短い走査信号を繰り返し付与しても十分な濃度の画像が得られず、このために、一対の電極間の電圧が高くなるように変化させる必要が生じ、電源に大きな負担をかけることになるなどの問題が生じる。
【0021】
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、画像表示媒体に画像を表示するときに、画像表示の高速化と共に十分な濃度で高品質の画像を表示可能とする画像表示方法及び画像表示装置を提案することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の画像表示方法は、少なくとも一方が光透過性の一対の基板と、前記一対の基板間に封入された色及び帯電特性の異なる2種類の帯電着色粒子群と、マトリクス状に対で形成されて画素ごとに前記一対の基板間に所定電圧を印加可能とするデータ電極及び走査電極と、を含む画像表示媒体に、前記走査電極に走査信号として所定のパルス幅で濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを印加すると共に、該走査信号に応じて前記データ電極にデータ信号として濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを入力することにより画像を表示する画像表示方法であって、最初の画像書込み時の前記走査信号のパルス幅を、100%よりも低く、かつ10%以上の予め定められた濃度が得られる予め定められた時間に設定し、最後の画像書込み時の前記走査信号のパルス幅を、100%の濃度が得られる予め定められた時間に設定し、かつ、前記最初の画像書込み時の前記走査信号と前記最後の画像書込み時の前記走査信号との間の前記走査信号のパルス幅を段階的に長くしながら前記画像表示媒体への同一画像の画像書込みを複数回繰り返して行う、ことを特徴とする。
【0023】
この発明によれば、画像表示媒体に画像を表示するときに、繰返し表示画像の書込みを行う。このときの走査信号のパルス幅は、最後の画像書込み時に、100%の濃度が得られる予め定められた時間となるようにし、それ以前は、この時間よりも短い時間となるようにする。
【0024】
これにより、最終的に所望の濃度で高品質の画像を画像表示媒体に表示することができる。また、最初に画像書込みを行う時の走査信号のパルス幅を短くするので、迅速な画像表示が可能となり、短時間で少なくとも画像表示媒体に表示する画像の把握が可能となる。
【0026】
この発明によれば、最初に画像を書き込むときの走査信号のパルス幅が最も短くなるが、このときのパルス幅を、100%よりも低く、かつ10%以上の予め定められた濃度が得られる予め定められた時間に設定する。これにより、画像表示媒体に表示する画像の把握が可能となる。
【0027】
このような本発明の画像表示方法では、前記画像表示媒体への画像書込みを繰り返すときに、前記パルス幅を段階的に長くする走査信号で画像書込みを行うか、前回の走査信号のパルス幅と同じ走査信号であって、当該前回の走査信号のパルス幅が最初の走査信号のパルス幅と同じであった場合の最後の走査信号ではない走査信号で画像書込みを行うものであれば良い。
【0028】
また、本発明の画像表示方法では、前記画像表示媒体への画像書込みの繰返し回数を2回とすることがより好ましい。
【0029】
これにより、画像表示媒体の表示画像の迅速な把握が可能であると共に、比較的短時間で、高品質の画像を表示することができる。
【0030】
このような本発明に適用可能な画像表示装置は、少なくとも一方が光透過性の一対の基板、前記一対の基板間に封入された色及び帯電特性の異なる2種類の帯電着色粒子群及び、マトリクス状に対で形成されて画素ごとに前記一対の基板間に所定電圧を印加可能とするデータ電極と走査電極を含む画像表示媒体と、前記走査電極に走査信号として所定のパルス幅で濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを印加すると共に、該走査信号に応じて前記データ電極にデータ信号として濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを入力することにより前記画素ごとの前記一対の基板間に所定電圧を印加して前記帯電着色粒子群を移動可能とする電界を形成する電界形成手段と、100%よりも低く、かつ10%以上の予め定められた濃度が得られる予め定められた時間のパルス幅に設定された最初の前記走査信号、100%の濃度が得られる予め定められた時間のパルス幅に設定された最後の前記走査信号、及び段階的にパルス幅が長くなる前記最初の画像書込み時の前記走査信号と、前記最後の画像書込み時の前記走査信号との間の前記走査信号で、同一の前記画像データに基づいて前記電界形成手段を繰返し作動可能とする制御手段と、を含むものであれば良い。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用した画像表示媒体10の概略構成を示している。
【0033】
画像表示媒体10は、少なくとも一方が透明(光透過性)で所定間隔に保持された一対の基板間に、色及び帯電特性の異なる2種類の粒子が封入されている。本実施の形態に適用した画像表示媒体10は、一対の基板として透明表示基板12と背面基板14を用いており、この透明表示基板12と背面基板14の間に、白色で負に帯電した帯電粒子16と、黒色で正に帯電した帯電粒子18を封入している。
【0034】
また、透明表示基板12及び背面基板14には、所定パターンの電極が対で配置されており、画像表示媒体10では、この電極間に所定の直流電圧を印加することにより透明表示基板12と背面基板14の間で、帯電粒子16、18を移動する電界を生じさせる。このとき、画像表示媒体10では、透明表示基板12に設けている電極に、画像表示媒体10に表示する画像の画像データに応じた画像信号(データ信号)に応じた電圧が印加され、背面基板14に設けている電極には、走査信号に応じた電圧が印加されるようになっており、以下では、透明表示基板12に設けている電極をデータ電極Cとし、背面基板14に設けている電極を走査電極Rとする。
【0035】
なお、透明表示基板12に設けるデータ電極Cは、光透過性となっており、これにより、透明基板12に付着した帯電粒子16、18に応じた色が視認可能となっている。また、透明表示基板12にデータ電極Cを設け、背面基板14に走査電極Rを設けても良く、このときには、データ電極Cを光透過性にすれば良い。
【0036】
図2に示すように、画像表示媒体10では、データ電極Cと走査電極Rがマトリクス状に配置されており、データ電極Cと走査電極Rの交点が画素Pとなっており、この画素Pごとに帯電粒子16又は帯電粒子18が付着することにより白色又は黒色の画素が形成され、これらの組み合わせによって文字、記号、画像等(以下「画像」とする)が表示される。なお、画像表示媒体10では、透明表示基板12、背面基板14ないし透明表示基板12と背面基板14の間にセパレータ20を形成して画素Pのそれぞれを区画しても良く、また、セパレータ20に区画される領域内にR(赤)、G(緑)、B(青)のフィルタを設けてカラー画像を表示するものであっても良い。
【0037】
このような画像表示媒体10に用いる透明表示基板12及び背面基板14は、ガラスや、例えばポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等のプラスチックを用いて形成することができる。
【0038】
また、透明表示基板12と背面基板14を所定間隔で保持する図示しないスペーサーとしては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化樹脂、ゴム等の絶縁性材料を用いればよい。
【0039】
データ電極C及び走査電極Rとしては、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の酸化物、ITO等の複合酸化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属、ポリピロール、ポリチオフェン等の有機導電性材料等を用いることができる。これらは、単層膜、混合膜あるいは複合膜として使用でき、蒸着法、スパッタリング法、塗布法等によって透明表示基板12、背面基板14に形成することができる。
【0040】
データ電極C及び走査電極Rは、液晶表示素子あるいはプリント基板のエッチング法等の従来公知の技術によって透明表示基板12及び背面基板14に所定のパターンで形成することができる。また、データ電極C及び走査電極Rは、透明表示基板12、背面基板14に埋め込むなどの任意の方法で、透明表示基板12及び背面基板14に担持させることができる。
【0041】
データ電極C及び走査電極Rを透明表示基板12及び背面基板14に形成するときには、データ電極C及び走査電極Rの破損や帯電粒子16、18の固着を招くデータ電極Cと走査電極D間のリークの発生を防止するために、必要に応じてデータ電極C及び走査電極R上に誘電体による膜(誘電膜)を形成しても良い。
【0042】
このような誘電膜としては、ポリカーボネイト、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、フッ素樹脂等の絶縁材料を用いることができる。
【0043】
また、これらの絶縁材料のほかに、絶縁性材料中に電荷輸送物質を含有させたものを使用することができ、電荷輸送物質を含有させることにより、帯電粒子16、18への電荷注入による粒子帯電性の向上や、帯電量が極度に大きくなったときに帯電粒子16、18から電荷を漏洩させ、帯電量を安定させるなどの効果を得ることができる。
【0044】
このような電荷輸送物質としては、例えば、正孔輸送物質であるヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、アリールアミン化合物等が挙げられ、また、電子輸送物質であるフルオレノン化合物、ジフェノキノン誘導体、ピラン化合物、酸化亜鉛等も使用できる。さらに、電荷輸送性を有する自己支持性の樹脂を用いることができる。具体的には、ポリビニルカルバゾール、米国特許第4806443号に記載のジヒドロキシアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリマーボネイト等が上げられる。また、誘電膜は、帯電粒子16、18の帯電特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、帯電粒子16、18の組成等に応じて適宜選択すればよい。
【0045】
色及び帯電特性の異なる2種類の帯電粒子16、18としては、ガラスビーズ、アルミナ、酸化チタンなどの絶縁性の金属酸化物粒子等、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂粒子、これらの樹脂粒子の表面に着色剤を固定したもの、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂中に絶縁性の着色剤を含有する粒子等が挙げられる。
【0046】
また、帯電粒子16、18の形状は、特に限定されないが、透明表示基板12及び背面基板14に対する吸着力が小さく、流動性の良好な球状粒子であることが好ましく、懸濁重合、乳化重合、分散重合等によって形成することができる。
【0047】
帯電粒子16、18の一次粒子は、一般的には、1〜1000μmであり、好ましくは、5〜50μmであるが、これに限定するものではなく、高いコントラストを得るためには、帯電粒子16、18の粒子径を略同じにすることが好ましく、これにより、大きい粒子が小さい粒子に囲まれ、大きい粒子本来の色濃度が低下するという事態を回避することができる。
【0048】
また、帯電粒子16、18の表面には、必要に応じて外添剤を付着させても良く、このとき、外添剤の色は、帯電粒子16、18の色に影響を与えないように白か透明であることが好ましい。
【0049】
帯電粒子16、18は、所望の帯電特性が得られるように、組み合わせる粒子の組成、混合比率、外添剤の有無、外添剤の組成等が選択される。このときに、外添剤は、帯電粒子16、18(2種類の帯電粒子)の一方にのみ添加しても良いし、両方の粒子に添加しても良い。両方の粒子に外添剤を添加する時には、異なる特性の外添剤を添加することが好ましく、このときに、粒子の表面に外添剤を衝撃力で打ち込んだり、粒子表面を加熱して外添剤を粒子表面に強固に固着することが好ましく、これにより、外添剤が粒子から遊離して、異極性の外添剤が強固に凝縮して、電界で遊離させることが困難な外添剤の凝縮体を形成するのを防止でき、ひいては画質劣化を防止できる。
【0050】
ここから本実施の形態では、帯電粒子16、18を、体積平均粒径が20μmの球状とし、球状白粒子と球状黒粒子を使用し、これらを重量比2対1の割合で混合し、球状白粒子と球状黒粒子を摩擦によって、球状白粒子が負に、球状黒粒子を正に帯電させており、負に帯電した球状白粒子を帯電粒子16とし、正に帯電した球状黒粒子を帯電粒子18としている。
【0051】
帯電粒子16、18は、その帯電特性と、データ電極Cと走査電極Rの間に直流電圧が印加されることにより形成される電界とに応じて、透明表示基板12側又は背面基板14側へ移動する。このとき、負に帯電した帯電粒子16が正極側に移動し、正に帯電した帯電粒子18が負極側に移動する。これにより、画像Pのそれぞれが、白色又は黒色となることにより、画像表示媒体10に画像が形成される。
【0052】
また、帯電粒子16、18は、データ電極Cと走査電極Rの間の電圧印加が解除されたり、電位差がしきい値以下となることにより、移動した電極(データ電極C又は走査電極R)側に保持される。これにより、画像表示媒体10に形成された画像が保持される。
【0053】
図1に示すように、画像表示媒体10は、画像書込み装置22に接続されるようになっており、これにより、画像表示媒体10に画像を書き込んで表示する画像表示装置24が形成される。
【0054】
図3に示すように、画像書込み装置22には、データ電極Cに、画像データに応じた電圧を印加するデータドライバ26と、走査電極Rに、走査信号として所定の電圧を印加する走査ドライバ28が、電界形成手段として設けられており、画像表示媒体10は、データ電極Cのそれぞれがデータドライバ26に接続され、走査電極Rのそれぞれが走査ドライバ28に接続される。
【0055】
また、画像書込み装置22は、制御手段を形成する書込みコントローラ30及び表示コントローラ32を備えている。データドライバ26、走査ドライバ28及び表示コントローラ32は、書込みコントローラ30に接続しており、この書込みコントローラ30には、画像表示媒体10に表示する画像の画像データが入力されるようになっている。
【0056】
表示コントローラ32は、書込みコントローラ30に、同期信号と共に書込み信号を出力するようになっており、書込みコントローラ30は、書込み信号が入力されることにより、画像データに応じた画像を、画像表示媒体10へ書き込む。このとき、書込みコントローラ30は、表示コントローラ32から入力される同期信号に応じたタイミングで、データドライバ26に画像信号を出力すると共に、走査ドライバ28に走査信号を出力し、パッシブマトリクス駆動によって画像表示媒体10に画像を書き込んで、書き込んだ画像を表示させる。
【0057】
データドライバ26は、書込みコントローラ30から入力される画像データに応じて、データ電極Cのそれぞれに所定の電圧を印加する。また、走査ドライバ28は、書込みコントローラ30から入力される走査信号に基づいて、走査電極Rのそれぞれに順に走査信号として所定のパルスを入力し、走査電極Rとデータ電極Cの間に所定の電位差(電圧)が生じるようにしている。
【0058】
このとき、図4(C)に示すように、走査電極Rには、走査信号として所定の時間幅(パルス幅t)のパルス信号が入力されるようになっている。なお、走査信号は、このパルス信号が、所定のデューティ比(例えば50%)で、それぞれの走査電極Rに順に印加されるようにしている。
【0059】
すなわち、図2に示すように、走査電極Ri-2〜Ri+2の間では、Ri-2、Ri-1、Ri、Ri+1、Ri+2の順で走査信号が入力される。なお、走査信号の入力順は、これに限らず、奇数ラインと偶数ラインに分けて順に入力するなど、従来公知の任意の走査方法を適用することができる。
【0060】
データ電極Cj-2、Cj-1、Cj、Cj+1、Cj+2には、走査信号が入力される走査電極Rに対向する位置が画像部であるときに、該当するデータ電極Cにパルス状のデータ信号(図4(A)参照)が入力される。
【0061】
ここで、走査電極Riとデータ電極Cjに対応する画素Pjiが画像部であるときには、走査電極Riへの走査信号の入力に同期して、データ電極Cjにデータ信号を入力することにより、走査電極Riに対してデータ電極Cjに、帯電粒子18をデータ電極Cj側に移動する電位差を生じさせるようにする。
【0062】
これにより、画素Pjiの位置で、黒色の帯電粒子18が透明表示基板12側に移動して、黒色の画素が形成される。
【0063】
ところで、表示コントローラ32は、画像データに基づいた画像を画像表示媒体10に書き込んで表示するときに、2回以上の予め設定された回数だけ、画像表示媒体10に対する書込み処理を行うように、書込みコントローラ30を制御する。
【0064】
このとき、表示コントローラ32は、画像表示媒体10に最初に画像を書き込むときの走査信号のパルス幅tを短くし、2回目以降に画像表示媒体10に画像を書き込むときの走査信号のパルス幅tを、最初のパルス幅tと同じか長くし、所定回数の最後に画像を書き込むときのパルス幅tを、所望の時間となるように書込みコントローラ30を制御する。
【0065】
例えば、画像表示媒体10に画像を書き込むときに、画像書込みをm回(1<m)繰り返す。このときに、最初の走査信号をパルス幅t1、n回目(1<n≦m)の走査信号をパルス幅tn、最後(m回目)の走査信号をパルス幅tmとしたときに、t1≦tn≦tm、t1<tmとなるようにしている。
【0066】
また、最後の走査信号のパルス幅tmは、画像部の画素Pの黒色が十分な濃度となる時間に設定され、パルス幅t1は、画素Pの黒色の濃度は不十分であるが、少なくとも画像表示媒体10に形成した画像の視認が可能となる濃度に達するように設定している時間としている。
【0067】
ここで、本実施の形態の作用として、画像書込み装置22を用いた画像表示媒体10への画像の書込み、すなわち、画像表示装置24の画像表示を具体的に説明する。
【0068】
本実施の形態では、一例として、帯電粒子16、18の体積平均粒径が20μmの球状白粒子と球状黒粒子を使用し、重量比2対1の割合で混合し、摩擦によって帯電させて形成している。このときの帯電量は、チャージ・スペクトログラフ法で測定したときに、白粒子(帯電粒子16)が約−15fCであり、黒粒子(帯電粒子18)が約15fCであった。
【0069】
また、画像表示媒体10は、透明表示基板12及び背面基板14のそれぞれを、326mm×246mmのITOガラスを用いて形成している。また、データ電極C及び走査電極Rのそれぞれ(ITO)は、幅寸法Wを0.310mm、間隔Dを0.023mmで、透明表示基板12及び背面基板14に形成している。このとき、透明表示基板12に設けているデータ電極Cを320本、背面基板14に設けている走査電極Rを240本として、画素数を320×240としている。
【0070】
また、背面基板14側には、高さ0.2mmの基板間距離保持部材をフォトリソグラフィにより網目状に1画素が1セルに対応するように形成した(セパレータ20)。なお、基板間距離保持部材は、透明表示基板12側に形成しても良い。
【0071】
さらに、透明表示基板12及び背面基板14のそれぞれには、データ電極C及び走査電極R上に、ポリカーボネートを用いて厚さ3×10-4mmの誘電膜を形成している。
【0072】
また、画像表示媒体10は、帯電粒子16、18の混合粒子を、体積比率で14%程度となるように、それぞれのセル内に封入したのち、紫外線硬化樹脂材で上下基板(透明表示基板12と背面基板14)を接着して形成した。
【0073】
このように形成した画像表示媒体10において、帯電粒子16、18が移動するデータ電極Cと走査電極Rの間の電圧のしきい値は70Vとなっている。
【0074】
ここから、画像書込み装置22は、図4(A)に示すように、データドライバ26を介して、通常時及び非画像部のデータ電極Cに70Vの電圧を印加し、図4(B)に示すように、画像部のデータ電極Cに210Vの電圧を印加する。また、画像書込み装置22は、図4(F)に示すように、走査ドライバ28を介して非走査ラインの走査電極Rに140Vの電圧を印加し、図4(C)に示すように、走査ラインの走査電極Rに、パルス幅tのパルス信号によって電圧を140Vから0Vに変化させる。
【0075】
これにより、図4(G)及び図4(H)に示すように、画像書込み装置22は、非走査ライン上の画素Pの走査電極Rに対するデータ電極Cの電位差が、±70Vとなるようにする。また、図4(E)に示すように、走査ライン上で、非画像部の走査電極Rに対するデータ電極Cの電位差が±70Vであるのに対して、画像部の走査電極Rに対するデータ電極Cの電位差が210Vとなるようにしている。
【0076】
したがって、画像部では、正に帯電している黒粒子である帯電粒子18が、透明表示基板12側に移動し、負に帯電している白粒子である帯電粒子16が背面基板14側に移動するため、該当する画素Pが黒色となる。なお、書込みコントローラ30は、画像表示媒体10への画像書込みに先立ち、例えば各走査電極Rに、所定の時間の間、リセット信号として210Vの電圧を印加するようにし、これにより、帯電粒子18を背面基板12側に移動させ、帯電粒子16を透明表示基板12側に移動させることにより、全ての画素Pを白色に表示させるようにしている。
【0077】
一方、画像表示媒体10では、走査電極Rに印加される走査信号のパルス幅tが、10msecを越えると黒色が略100%の濃度に達する。また、画像表示媒体10では、走査信号のパルス幅tが、5msecであれば、黒色の濃度は十分でないが、少なくとも書き込まれた画像を把握することが可能となっている。
【0078】
すなわち、帯電粒子16、18は、個々の粒子の帯電特性に少なからずばらつきが生じている。このために、データ電極Cと走査電極Rの間に所定の電圧を印加したときに、移動時間が異なる粒子が生じ、電圧の印加時間が短いと、該当する画素Pに対して、帯電粒子16、18が完全に移動し終えず、略100%の黒色の濃度に達しないことがあり、このために、表示画像のコントラスト低下などの画像品質の低下が生じる。
【0079】
しかし、走査信号のパルス幅tが短く、黒色の濃度が略100%に達しない状態であっても、例えば、10%程度の濃度であっても、画像表示媒体10に表示する凡その画像を把握することが可能となる。
【0080】
ここから、画像書込み装置22では、少なくとも2回以上の画像書込みを行うときに、最初の走査信号のパルス幅t1を5msec(t1=5msec)とし、最後の画像書込み時の走査信号のパルス幅tmを10msec(tm=10msec)とし、その間の走査信号のパルス幅tnを、パルス幅tmを越えない範囲で、前回((n−1)回目)のパルス幅t(n-1)と同じか、それよりも長くなるように設定している。
【0081】
これにより、図4(C)及び図4(D)に示すように、走査信号のパルス幅tがパルス幅t1からパルス幅tmに変化することにより、画像部で走査電極Rに対するデータ電極Cの電位(電圧)がしきい値を越えている時間がt1からtmに変化する。
【0082】
なお、1フレーム目の走査信号のパルス幅tは、少なくとも画像表示媒体10に形成する画像を把握可能な濃度が得られるものであれば良く、このときの濃度は、少なくとも10%以上、好ましくは30%以上、より好ましくは50%以上であれば良く、このような濃度が得られるように1フレーム目の走査信号のパルス幅t(パルス幅t1)を設定すればよい。また、データ電極Cに印加するデータ信号は、パルス幅を、該当する画素Pの階調に応じた時間にして良く、これにより、各画素Pごとに適正な階調表示が可能となる。
【0083】
これにより、図5に示すように、画像表示媒体10の各走査電極Rには、1フレーム目の画像書込み時に、パルス幅t1が5msecの走査信号が印加され、2フレーム目の画像書込み時に、パルス幅t1より長いパルス幅t2の走査信号が印加される。また、mフレーム目の画像書込み時には、パルス幅tmの走査信号が印加される。このとき、各フレームでの画像書込みに要する時間Tは、走査信号のデューティ比を50%とすると、T=t×2×240となる。
【0084】
このように構成している画像表示装置24では、画像表示媒体10に画像を書き込むときに、最後のmフレーム目の画像書込みを行うことにより、所望の濃度の画像を画像表示媒体10に表示することができる。すなわち、画像表示媒体10では、パルス幅tmの走査信号が用いられることにより、4.8secで適正な濃度の画像が表示される。
【0085】
一方、画像表示装置24に用いている画像書込み装置22は、画像表示媒体10にm回の画像書込みを行うことにより、所定の画像を表示するようにしている。このときに、画像書込み装置22では、最初の1フレーム目をパルス幅t1の走査信号で画像書込みを行う。これにより、走査信号のパルスのデューティ比を50%としても、2.4sec((5msec+5msec)×240本)で、画像表示媒体10に画像を表示することができる。
【0086】
画像表示媒体10に書き込んだ1フレーム目の画像は、走査信号のパルス幅t(パルス幅t1)が短く設定されており、このために、十分な濃度の画像を表示することは困難であるが、画像表示媒体10に書き込む画像を把握することは可能である。
【0087】
すなわち、画像書込み装置22は、画像表示媒体10に適正な濃度の画像を表示するには時間がかかるが、画像表示媒体10に表示する画像は、短時間で把握することが可能となる。
【0088】
また、画像表示媒体10には、時間経過と共に徐々にコントラストの高い良好な画像が形成され、mフレーム目の画像書込みが終了することにより、高品質の画像が形成される。
【0089】
このように、本実施の形態に適用した画像表示装置10では、画像表示媒体10に高品質の画像を表示することができると共に、画像表示媒体10に表示する画像を短時間で把握することが可能となる。
【0090】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の一例を示すものであり、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態では、m回以上の画像書込みを行うようにしたが、2回の画像書込みで画像表示媒体10に画像を表示するものであっても良い。
【0091】
すなわち、図6に示すように、1フレーム目をパルス幅t1の走査信号で画像書込みを行い、2フレーム目をパルス幅tmの走査信号で画像書込みを行う。
【0092】
これにより、比較的短い時間で、画像表示媒体10にコントラストの高い高品質の画像を形成することができると共に、迅速に画像表示媒体10に書き込む画像を把握することができるので好ましい。
【0093】
最後のフレームのパルス幅tmが10msecであるときに、最初の1フレーム目のパルス幅t1を5msecとしたが、走査信号のパルス幅tはこれに限るものではなく、1フレーム目のパルス幅t1は、少なくとも画像表示媒体10に表示する画像を把握できる濃度に達する時間であれば良く、この時間を短くすることにより、より一層、短時間で画像表示媒体10に形成する画像の把握が可能となる。
【0094】
また、本実施の形態では、画像表示媒体10を用いて説明したが、本発明は、画像表示媒体10に限らず、パッシブマトリックス駆動によって画像表示がなされると共に、走査信号のパルス幅に応じた濃度で画像が表示される任意の構成の画像表示媒体に適用することができる。すなわち、本発明は、本実施の形態に適用した画像表示媒体に限らず、電気泳動ディスプレイや強誘電型液晶、twisting ballタイプの画像表示媒体など、画像が保持でき、かつ、電圧付与時間によって濃度が変化する各種の表示媒体及びこの表示媒体に画像を表示する画像表示装置に適用することができる。
【0095】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像表示方法及び画像表示装置によれば、画像表示媒体にコントラストが高く、高品質の画像を表示することができると共に、画像表示媒体に表示する画像を短時間で迅速に把握することができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に適用した画像表示媒体と画像表示媒体を用いた画像表示装置の概略構成図である。
【図2】 画像表示媒体に設けるデータ電極と走査電極の配置を示す概略構成図である。
【図3】 本発明を適用した画像書込み装置の概略構成図である。
【図4】 (A)は画像部にデータ電極に印加するデータ信号の概略を示す線図、(B)は非画像部のデータ電極に印加するデータ信号の概略を示す線図、(C)は走査ラインの走査電極に印加する走査信号の概略を示す線図、(F)は非走査ラインの走査電極に印加している信号の概略を示す線図、(D)、(E)、(G)及び(H)は、走査電極に対するデータ電極の電位差の変化の概略を示す線図である。
【図5】 繰返してm回の画像書込みを行うときに走査電極に印加される走査信号の変化の概略を示す線図である。
【図6】 2回の画像書込みで画像表示媒体に画像を表示するときに走査電極に印加される走査信号の変化の概略を示す線図である。
【符号の説明】
10 画像表示媒体
12 透明表示基板
14 背面基板
16、18 帯電粒子
22 画像書込み装置
24 画像表示装置
26 データドライバ(電界形成手段)
28 走査ドライバ(電界形成手段)
30 書込みコントローラ(電界形成手段、制御手段)
32 表示コントローラ(制御手段)
C データ電極
R 走査電極
P 画素

Claims (3)

  1. 少なくとも一方が光透過性の一対の基板と、前記一対の基板間に封入された色及び帯電特性の異なる2種類の帯電着色粒子群と、マトリクス状に対で形成されて画素ごとに前記一対の基板間に所定電圧を印加可能とするデータ電極及び走査電極と、を含む画像表示媒体に、前記走査電極に走査信号として所定のパルス幅で濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを印加すると共に、該走査信号に応じて前記データ電極にデータ信号として濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを入力することにより画像を表示する画像表示方法であって、最初の画像書込み時の前記走査信号のパルス幅を、100%よりも低く、かつ10%以上の予め定められた濃度が得られる予め定められた時間に設定し、最後の画像書込み時の前記走査信号のパルス幅を、100%の濃度が得られる予め定められた時間に設定し、かつ、前記最初の画像書込み時の前記走査信号と前記最後の画像書込み時の前記走査信号との間の前記走査信号のパルス幅を段階的に長くしながら、前記画像表示媒体への同一画像の画像書込みを複数回繰り返して行う、ことを特徴とする画像表示方法。
  2. 前記画像表示媒体への画像書込みを繰り返すときに、前記パルス幅を段階的に長くする走査信号で画像書込みを行うか、前回の走査信号のパルス幅と同じ走査信号であって、当該前回の走査信号のパルス幅が最初の走査信号のパルス幅と同じであった場合の最後の走査信号ではない走査信号で画像書込みを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像表示方法。
  3. 少なくとも一方が光透過性の一対の基板、前記一対の基板間に封入された色及び帯電特性の異なる2種類の帯電着色粒子群及び、マトリクス状に対で形成されて画素ごとに前記一対の基板間に所定電圧を印加可能とするデータ電極と走査電極を含む画像表示媒体と、
    前記走査電極に走査信号として所定のパルス幅で濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを印加すると共に、該走査信号に応じて前記データ電極にデータ信号として濃度にかかわらず振幅値が一定のパルスを入力することにより前記画素ごとの前記一対の基板間に所定電圧を印加して前記帯電着色粒子群を移動可能とする電界を形成する電界形成手段と、
    100%よりも低く、かつ10%以上の予め定められた濃度が得られる予め定められた時間のパルス幅に設定された最初の前記走査信号、100%の濃度が得られる予め定められた時間のパルス幅に設定された最後の前記走査信号、及び段階的にパルス幅が長くなる前記最初の画像書込み時の前記走査信号と、前記最後の画像書込み時の前記走査信号との間の前記走査信号で、同一の前記画像データに基づいて前記電界形成手段を繰返し作動可能とする制御手段と、
    を含むことを特徴とする画像表示装置。
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