JP4029557B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置にかかり、特に、繰返し書き換えが可能な表示媒体を備えた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
繰返し書き換え可能な表示媒体としては、Twisting Ball Display(2色塗分け粒子回転表示)、電気泳動式表示媒体、磁気泳動式表示媒体、サーマルリライタブル表示媒体、メモリ性を有する液晶などが提案されている。
【0003】
これらの表示媒体のうち、サーマルリライタブル表示媒体や、メモリ性を有する液晶などは、画像のメモリ性には優れるが、表示面を紙の用に十分な白表示とすることができず、画像を表示した場合に画像部と非画像部のコントラストが小さいため、鮮明な表示を行うことが困難であった。
【0004】
また、電気泳動式及び磁気泳動式を利用した表示媒体は、電界あるいは磁界によって移動可能な着色粒子を白色液体中に分散させたものであり、例えば画像部は着色粒子を表示面に付着させて着色粒子の色を表示し、非画像部では着色粒子を表示面から除去して、白色液体による白を表示することで画像を形成するものである。着色粒子の移動は電界あるいは磁界の作用がないと起こらないため、表示のメモリ性を有する。しかしながらこれらの方式では、白色液体による白表示性は優れるものの、着色粒子の色を表示する場合は、着色粒子同士の隙間に白色液体が入り込むため、表示濃度が低下してしまう。従って、画像部と非画像部のコントラストが小さくなり、鮮明な表示を得ることが困難であった。また、これらの表示媒体の中には白色液体が封入されているため、表示媒体を画像表示装置から取り外して紙のように煩雑に取り扱った場合、白色液体が表示媒体から漏出する恐れがある。
【0005】
また、Twisting Ball Displayは、反面を白に、残りの反面を黒に塗り分けた球状粒子を電界の作用によって反転駆動させ、例えば画像部は黒面を表示面側に、非画像部では白面を表示面側にするように電界を作用させて表示を行うものである。これによれば、電界の作用がない限り粒子は反転駆動を起こさないため、表示のメモリ性を有する。また、表示媒体の内部は、粒子周囲のキャビティにのみオイルが存在するが、ほとんど固体状態であるため、表示媒体のシート化なども比較的容易である。しかしながらこの方式では、白く塗分けられた半球面を表示側に完全に揃えた場合でも、球と球の隙間に入りこんだ光線は反射されず内部でロスしてしまうため、原理的に100%の白色表示はできない。また、キャビティ部における光吸収や光散乱の影響もあるため、白表示が灰色がかってしまう。さらに、粒子の反転を完全に行うことが難しく、これによってもコントラストの低下を招いてしまい、結果的に鮮明な表示を得ることが困難であった。さらに、粒子サイズは画素サイズよりもちいさいサイズであることが要求されるため、高解像度表示のためには色が塗分けられた微細な粒子を製造しなければならず、高度な製造技術を要するという問題がある。
【0006】
一方、良好な白色表示が可能な表示媒体として、導電性着色トナーと白色粒子を対向する一対の基板間に封入した表示媒体が提案されている。この表示媒体は、背面基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層を介して導電性着色トナーへ電荷を注入し、電荷が注入された導電性着色トナーが表示基板へ、電極基板間の電界により移動し、表示基板の内側へ付着して、画像を表示する(Japan Hardcopy'99 論分集、p249−232)。この画像表示媒体は固体のみで構成されており、画素の色を原理的に完全に切り替えることができる。
【0007】
しかし、上記画像表示媒体では、背面基板の電極内側表面に設けた電荷輸送層に接しない導電性着色トナーや、他の導電性着色トナーから孤立している導電性着色トナーが存在し、これらの導電性着色トナーは、電荷が注入されないために電界によって移動せずランダムに基板間に存在するので、コントラストの向上が十分ではない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願出願人によって、一対の基板と、これらの基板の間に封入された、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群とを含む表示媒体が既に提案されている。この表示媒体も、電界が作用しない限り粒子が移動しないため、画像を保存できる。また、表示媒体が全て固体で構成されているので、液洩れも発生しない。さらに、画素の色を原理的に100%切り替えることができるので、コントラストの高い鮮明な画像を表示することができる。
【0009】
また、これらの着色粒子を使用した表示媒体では、表示濃度の階調をとるために、複数画素群で1つの画素を構成し、画素群内で例えば白を表示させる画素と黒を表示させる画素数の比(面積比)を変えて表示濃度を変える階調表現方法がとられている。
【0010】
しかしながら、上述したように複数の画素群で1つの画素を構成し、画素群内での白黒面積比によって階調を表現する方法では、複数の画素群で1つの画素を構成するため必然的に表示解像度の低下を招いてしまう。また表示解像度を維持するためには、表示媒体の画素をより高解像度にしなければならず、製造コストや駆動回路のコストの上昇を避けられなかった。
【0011】
本発明は、上記事実に鑑みて成されたものであり、一つの基板と、該基板間に封入された、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群とを含む表示媒体において、画素毎に表示濃度を制御することができ、階調表示を行うことができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、少なくとも一方が透光性を有すると共に、間の空間に気体が封入され又は該空間が真空に形成された一対の基板と、付与された電界により前記基板間を移動可能に前記基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、からなり、電界が付与されることにより画像表示を行う表示媒体と、該表示媒体に表示する画像の濃度に応じた電界を前記表示媒体に付与する電界付与手段と、を備えることを特徴としている。
【0013】
請求項1に記載の発明によれば、表示媒体では、一対の基板間に形成された電界によって、帯電した着色粒子を任意の基板方向に移動させ、透光性を有する(例えば透明な)基板に付着させた着色粒子群によって色表示を行う。ここで、着色粒子は帯電しているため、基板間での着色粒子の分布状態によって基板間に形成される電界は影響を受ける。例えば、負に帯電した着色粒子を、透光性を有する基板に移動させるために透光性を有する基板側が正になるように基板間に電界E1を形成すると、負に帯電した粒子は透光性を有する基板方向に、正に帯電した粒子はもう一方の基板方向に静電気力を受けて基板間を移動するが、移動した着色粒子の電荷によって基板間には電界E1と逆方向の電界E2が形成され、これによって基板間に形成される電界(E1−E2)は着色粒子の移動した量に応じて小さくなる。基板間に形成される電界(E1−E2)が小さくなると、着色粒子に作用する静電気力も小さくなり、電界(E1−E2)がある強度より小さくなると着色粒子の移動は停止する。従って、形成した基板間に形成した電界強度E1によって、移動する着色粒子の数を制御することができる。すなわち、着色粒子の数に応じて画像の濃度が表されるので、表示濃度を制御することができる。
【0014】
従って、電界付与手段により画像濃度に応じて表示媒体に付与する電界を制御することによって、画素毎に表示媒体で表示する画像の濃度を制御することができ、階調表示を行うことができる。
【0015】
なお、電界付与手段が付与する電界としては、請求項2に記載のように、表示する画像の濃度に応じて異なる強さの電圧を付与することによって、表示媒体で表示する画像の濃度を制御することができる。
【0016】
また、請求項1に記載の表示媒体では、着色粒子が基板間に形成した電界に応じて十分に基板間を移動するにはある程度の時間を要する。すなわち、印加する駆動パルス電圧のパルス時間(電圧印加時間)が十分長ければ、上述したように形成した電界の強度に応じて基板間を移動する着色粒子の数が決まるが、パルス時間(電圧印加時間)が短いと着色粒子が十分に移動できず、パルス時間に応じて移動する粒子数が制限される。そこで、請求項3に記載の発明のように、電界付与手段が付与する電界として、表示する画像の濃度に応じて異なる時間の電圧を付与することによって、表示する画像の濃度を制御することができる。なお、この場合には、表示切り替え前の画像濃度が基準となるため、表示切り替え前の画像濃度に応じてパルス時間を決定する必要がある。
【0017】
さらに、上述したように印加する駆動パルス電圧のパルス時間が短いと、パルス時間に応じて移動する着色粒子の数が制限される。そこで、印加する駆動パルス電圧のパルス時間を短時間で一定とし、このパルス電圧の繰返し印加回数を変えることによって、繰返し印加回数に応じて移動する粒子数を制御することができる。すなわち、請求項4に記載の発明のように、電界付与手段が、電界として、表示する画像の濃度に応じて異なる印加回数の電圧を付与することによっても、表示する画像の濃度を制御することができる。なお、この場合にも、表示切り替え前の画像濃度が基準となるため、表示切り替え前の画像濃度に応じてパルス電圧の繰返し印加回数を決定する必要がある。
【0018】
また、上述してきたように、上記表示媒体では、駆動パルス電圧の電圧値(電圧の大きさ)、パルス時間(電圧印加時間)、繰返し印加回数(電圧印加回数)によって、それぞれ表示濃度を制御することが可能であるが、これらを適宜掛け合わせることによって、着色粒子の移動を精度よく制御することができ、安定した階調表示を行うことができる。
【0019】
また、上記表示媒体では、所望の画像濃度を表示するために付与する電界として、基板に極性の異なる2種類の駆動パルス電圧を印加する。1つは高濃度表示から低濃度表示に画像を切り替えるときの電圧値で、もう1つは低濃度表示から高濃度表示に画像を切り替える電圧値である。例えば、異なる2種類の着色粒子として負に帯電した白粒子と正に帯電した黒粒子を用いて、ある画像濃度Dを表示する場合、切り替え前の画像が濃度Dより高い濃度DHであれば、駆動パルス電圧値として画像濃度Dを表示する正の電圧V1を、透光性を有する基板側の電極に印加し、切り替え前の画像が濃度Dより低い濃度DLであれば、駆動パルス電圧値として画像濃度Dを表示する負の電圧V2を、透光性を有する基板側の電極に印加しなければならない。着色粒子を使用した表示媒体では、この逆は成り立たず、例えば画像濃度Dを表示する場合、切り替え前の画像が濃度Dより高い濃度DHのときに、駆動パルス電圧値して負の電圧を、透光性を有する基板側の電極に印加しても画像濃度はDHのままであり、繰り替え前の画像が濃度Dより低い濃度DLのときに、駆動パルス電圧値として正の電圧を、透光性を有する基板側の電極に印加しても画像濃度はDLのままである。
【0020】
そこで、請求項5に記載の発明のように、表示媒体の表示を切り替える際に、電界付与手段が表示する画像濃度以外の濃度に応じた電界を付与してから表示する画像濃度に応じた電界を付与することにより、表示を切り替える前に予め表示を画像濃度以外の濃度(例えば、同一色(同一濃度))に揃えるため、表示切り替え前の画像濃度が切り替え後の画像濃度に影響を及ぼすことがなくなり、安定した階調表示を行うことができる。
【0021】
例えば、表示を切り替える際に、前記一対の基板の少なくと一方に印加する駆動パルス電圧(電界)が、少なくとも2つのパルス電圧を組み合わせたものとし、最初に印加する第1のパルス電圧を、前記表示媒体における表示画素を所定の色に揃えるパルス電圧とし、後に印加する第2以降のパルス電圧を、画像濃度に応じたパルス電圧とするようにしてもよい。すなわち、表示を切り替える際、各画素毎に一度所定の濃度にしてから画像濃度に応じた濃度にするようにパルス電圧を印加することによって、上述したように切り替え前の画像濃度が切り替え後の画像濃度に影響を及ぼすことがなくなり、安定した階調表示を行うことができる。
【0022】
また、上記は、表示を切り替える際に、前記一対の基板の少なくとも一方に印加する駆動パルス電圧が、複数の正のパルス電圧と複数の負のパルス電圧を交互に連続して組み合わせた交番パルス電圧からなり、画像の濃度に応じて前記連続する交番パルス電圧の最後のパルス電圧値を変えるようにしてもよい。すなわち、最初に交番パルス電圧を印加することによって、着色粒子は基板間を振幅運動させられるため、表示切り替え前の画像濃度によらず基板間の粒子状態は常に一定となり、切り替え前の画像濃度の影響を受けることがない。また、着色粒子は振幅運動させられ、基板との付着力や粒子間の付着力による束縛から開放されているため、最後に印加される画像濃度に応じたパルス電圧によって形成される電界に追従しやすく、安定した階調表示を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
【0024】
はじめに、本発明の実施の形態に係る画像表示装置における表示媒体の基本構成を説明する。表示媒体10は、図1に示すように、一対の基板12A、12Bが間隙をもって対向して配置されており、少なくとも一方が透明な基板12Aとされている。また、一対の基板間には、色及び帯電特性が異なる2種類の粒子14(14A、14B)が封入されている。
【0025】
基板12A、12Bは、一般に支持基体16A、16B及び電極18A、18Bから構成することができる。支持基体16A、16Bとしては、ガラスや、プラスチック、例えばパリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。また、電極18A、18Bには、インジウム、スズ、カドミウム、アンチモン等の酸化物、ITO等の複合酸化物、金、銀、銅、ニッケル等の金属、ポリピロールやポリチオフェン等の有機導電性材料等を使用することができる。これらは単層膜、混合膜あるいは複合膜として使用でき、蒸着法、スパッタリング法、塗布法等で形成できる。また、その厚さは、蒸着法、スパッタリング法によれば、通常100〜2000オングストロームである。電極18A、18Bは、従来の液晶表示素子あるいはプリント基板のエッチング法等の公知の技術により、所望のパターンに形成することができる。例えば、マトリックス状に電極18A、18Bを形成することができる。
【0026】
また、電極18A、18Bを支持基体16A、16Bに埋め込んでもよい。この場合、支持基体16A、16Bの材料が後述の誘電体層の役割を兼ね、粒子の帯電特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、粒子14の組成等に応じて適宜選択する。
【0027】
さらに、電極18A、18Bを基板12A、12Bと分離させて、表示媒体10の外部に配置してもよい。この場合、電極18A、18B間に表示媒体10が狭まれる構成となるため、電極18A、18B間距離が大きくなって電界強度が小さくなるため、所望の電界強度が得られるように表示媒体10の基板12A、12Bの厚みや基板間距離を小さくする等の工夫が必要である。
【0028】
図1に示すように、電極18A、18Bが支持基体16A、16B上に形成されている場合、電極18A、18Bの破損や粒子14の固着を招く電極18A、18B間のリークの発生を防止するため、必要に応じて電極18A、18B上に誘電体膜20A、20Bを形成してもよい。誘電体膜20A、20Bとしては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスチレン、ポリイミド、エポキシ、ポリイソシアネート、ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、共重合ナイロン、紫外線硬化アクリル樹脂、フッ素樹脂等を用いることができる。また、上記した絶縁材料の他に、絶縁性材料中に電荷輸送物質を含有させたものも使用できる。電荷輸送物質を含有させることにより、粒子への電荷注入による粒子帯電性の向上や、粒子の帯電量が極度に大きくなった場合に粒子の電荷を漏洩させ、粒子の帯電量を安定させるなどの効果を得ることができる。電荷輸送物質としては、例えば、正孔輸送物質であるヒドラゾン化合物、スチルベン化合物、ピラゾリン化合物、アリールアミン化合物等が挙げられる。また、電子輸送物質であるフルオレノン化合物、ジフェノキノン誘導体、ピラン化合物、酸化亜鉛等も使用できる。さらに、電荷輸送性を有する自己支持性の樹脂を用いることもできる。具体的には、ポリビニルカルバゾール、米国特許第4806443号に記載の特定のジヒドロキシアリールアミンとビスクロロホルメートとの重合によるポリカーボネート等が挙げられる。誘電体膜20A、20Bは、粒子14の帯電特性や流動性に影響を及ぼすことがあるので、粒子14の組成等に応じて適宜選択する。基板12A、12Bの一方である表示基板12Aは光を透過する必要があるので、上記各材料のうち透明のものを使用することが好ましい。
【0029】
基板12A、12Bの間にはスペーサ22が挟持される。スペーサ22は絶縁性の材料で形成され、具体的には、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線硬化樹脂、光硬化樹脂、ゴム等で形成することができる。
【0030】
本発明で使用する色及び帯電特性が異なる2種類の粒子14としては、ガラスビーズ、アルミナ、酸化チタン等の絶縁性の金属酸化物粒子等、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂粒子、これらの樹脂粒子の表面に着色剤を固定したもの、熱可塑性若しくは熱硬化性樹脂中に絶縁性の着色剤を含有する粒子等が挙げられる。
【0031】
粒子14の製造に使用される熱可塑性樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモノオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα―メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類の単独重合体あるいは共重合体を例示することができる。また、粒子14の製造に使用される熱硬化性樹脂としては、ジビニルベンゼンを主成分とする架橋共重合体や架橋ポリメチルメタクリレート等の架橋樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等を挙げることができる。特に代表的な結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィンワックス等を挙げることができる。
【0032】
着色剤としては、有機若しくは無機の顔料や、油溶性染料等を使用することができ、マグネタイト、フェライト等の磁性紛、カーボンブラック、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、フタロシアニン銅系シアン色材、アゾ系イエロー色材、アゾ系マゼンタ色材、キナクリドン系マゼンタ色材、レッド色材、グリーン色材、ブルー色材等の公知の着色剤を挙げることができる。具体的には、アニリンブルー、カルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、等を代表的なものとして例示することができる。また、空気を内包した多孔質のスポンジ状粒子や中空粒子は白色粒子として使用できる。これらは2種類の粒子14の色調が異なるように選択される。
【0033】
粒子14の形状は特に限定されないが、粒子14と基板12A、12Bの物理的な付着力が小さく、粒子14の流動性が良好な球状粒子が好ましい。球状の粒子14を形成するには、懸濁重合、乳化重合、分散重合等が使用できる。
【0034】
粒子14の一次粒子は、一般的には、1〜1000μmであり、好ましくは5〜50μmであるが、これに限定されない。高いコントラストを得るには、2種類の粒子14の粒子径をほぼ同じにすることが好ましい。このようにすると、大きい粒子が小さい粒子に囲まれ、大きい粒子本来の色濃度が低下するという事態が回避される。
【0035】
粒子14の表面には、必要に応じて、外添剤を付着させてもよい。外添剤の色は、粒子の色に影響を与えないように、白か透明であることが好ましい。
【0036】
外添剤としては、酸化ケイ素(シリカ)、酸化チタン、アルミナのような金属酸化物等の無機微粒子が用いられる。微粒子の帯電性、流動性、及び環境依存性等を調整するために、これらをカップリング剤やシリコーンオイルで表面処理することができる。
【0037】
カップリング剤には、アミノシラン系カップリング剤、アミノチタン系カップリング剤、ニトリル系カップリング剤等の正帯電性のものと、窒素原子を含まない(窒素以外の原子で構成される)シラン系カップリング剤、チタン系カップリング剤、エポキシシランカップリング剤、アクリルシランカップリング剤等の負帯電性のものがある。同様に、シリコーンオイルには、アミノ変性シリコーンオイル等の正帯電性のものと、ジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイル、α―メチルスルホン変性シリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、クロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル等の負帯電性のものが挙げられる。これらは外添剤の所望の抵抗に応じて選択される。
【0038】
このような外添剤の中では、よく知られている疎水性シリカや疎水性酸化チタンが好ましく、特に特開平10−3177号公報に記載のTiO(OH)2と、シランカップリング剤のようなシラン化合物との反応で得られるチタン化合物が好適である。シラン化合物としてはクロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、特殊シリル化剤のいずれのタイプを使用することも可能である。このチタン化合物は、湿式工程の中で作製されるTiO(OH)2にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを反応、乾燥させて作製される。数百度という焼成工程を通らないため、Ti同士の強い結合が形成されず、凝集が全くなく、微粒子はほぼ一次粒子の状態である。さらに、TiO(OH)2にシラン化合物あるいはシリコーンオイルを直接反応させるため、シラン化合物やシリコーンオイルの処理量を多くすることができて、シラン化合物の処理量等を調整することにより帯電特性を制御でき、且つ付与できる帯電能も従来の酸化チタンのそれより顕著に改善することができる。
【0039】
外添剤の一次粒子は、一般的には5〜100nmであり、好ましくは10〜50nmであるが、これに限定されない。
【0040】
外添剤と粒子の配合比は粒子の粒径と外添剤の粒径の兼ね合いから適宜調整される。外添剤の添加量が多すぎると粒子表面から該外添剤の一部が遊離し、これが他方の粒子の表面に付着して、所望の帯電特性が得られなくなる。一般的には、外添剤の量は、粒子100重量部に対して、0.01〜3重量部、より好ましくは0.05〜1重量部である。
【0041】
所望の帯電特性が得られるように、組み合わせる粒子の組成、粒子14の混合比率、外添剤の有無、外添剤の組成等を選択する。
【0042】
外添剤は、2種類の粒子14の一方にのみ添加してもよいし、両方の粒子に添加してもよい。両方の粒子に外添剤を添加する場合は異なる極性の外添剤を使用することが好ましい。また、両方の粒子14の表面に外添剤を添加する場合は、粒子14表面に外添剤を衝撃力で打込んだり、粒子14表面を加熱して外添剤を粒子表面に強固に固着することが望ましい。これにより、外添剤が粒子から遊離し、異極性の外添剤が強固に凝集して、電界で解離させることが困難な外添剤の凝集体を形成することが防止され、ひいては画質劣化が防止される。
【0043】
コントラストは、2種類の粒子14の粒子径に依存する他、これらの粒子14の混合比にも依存する。高いコントラストを得るには、2種類の粒子14の表面積が同じくらいになるように混合比率を決定することが望ましい。このような比率から大きくずれると比率の多い粒子の色が強調される。但し、2種類の粒子14の色調を同系色の濃い色調と淡い色調にする場合や、2種類の粒子14が混合して作り出す色を画像に利用する場合はこの限りではない。
【0044】
2種類の粒子14は、例えば、粒子14Bが正に帯電しており、粒子14Aが負に帯電しているとすると、図1に示すように、電極18A、18B間に所定の直流電圧が印加されると、正極性側の基板12A側に粒子14Aが移動し、負極性側の基板12Bに粒子14Bが移動する。ここで、電極18A、18B間の印加電圧が0とされたとしても、それぞれの粒子14は、移動した電極側に維持される。また、上記と逆に直流電圧の印加された場合にも同様に、正極性側の電極に粒子14Aが移動し、負極性側の電極に粒子14Bが移動する。この場合にも電圧が0とされても、それぞれの粒子14は、移動した電極側に維持される。
[第1実施形態]
続いて本発明の第1実施形態に係る画像表示装置について説明する。本発明の第1実施形態に係る画像表示装置は、上述の表示媒体10と、電界付与手段24を備えており、表示媒体10に電界付与手段24が接続されている。また、表示媒体10は、画像が表示される側の透明な表示基板12Aと、表示基板12Aと微小間隙をもって対向して配置された背面基板12Bとの間に、前記微小間隙を保持するスペーサ22と、着色粒子(黒粒子)14B及び別の着色粒子(白粒子)14Aとが封入されている。表示基板12A及び背面基板12Bには、電極18A、18Bが形成されており、特に表示基板12Aの電極18Aは透明な電極材料で形成されている。本実施形態では、背面基板12Bの電極18Bを接地し、表示基板12Aの電極18Aと電界付与手段24とを接続して、表示基板12Aの電極18Aに着色粒子を駆動するパルス電圧を印加し、表示基板12Aと背面基板12Bの間に所望の電界を形成する。
【0045】
表示媒体10の表示基板12Aとしては、本実施形態では、50mm×50mm×1.1mmの透明なITO付き7059ガラス基板を使用する。ITOガラス基板の粒子と接する内側表面には、透明なポリカーボネート樹脂(三菱ガス化学社製、PC−Z)を厚さ5μmに塗布し、表面コート層20Aを形成する。また、背面基板12Bは、50mm×50mm×3mmのエポキシ基板に銅薄膜を形成したものを使用し、これに表面コート層20Bとしてポリカーボネート樹脂を厚さ5μmに塗布したものを使用する。スペーサ22としては、50mm×50mm×0.3mmのシリコンゴムシートの中央部を20mm×20mmの正方形に切り抜いて空間を形成したものを使用し、これを背面基板12B上に配置する。
【0046】
粒子14は、イソプロピルトリメントキシシラン処理したチタニアの微粉末を、重量比100対0.1の割合で混合した体積平均粒径20μmの酸化チタン含有架橋ポリメチルメタクリレートの球状白粒子(積水化成品工業(株)製テクポリマーMBX−20−ブラック)を使用し、これを重量比2対1の割合で混合した。この際、白粒子14Aと黒粒子14Bは摩擦によって帯電し、これをチャージ・スペクトログラフ法で測定したところ、白粒子14Aは約−15fCに、黒粒子14Bは約15fCであった。
【0047】
この混合粒子14約26mgを、背面基板12B上に配置したシリコンゴムシート22の正方形に切り抜いた空間に、スクリーンを通して均一に振るい落とした。基板間の空隙体積(シリコンゴムシート22の正方形に切り抜いた空間体積)に対する粒子14の総体積比は、約14%であった。そして、この背面基板12Bにシリコンゴムシート22を介して表示基板12Aを重ね、両基板をダブルクリップで加圧保持して、シリコンゴムシート22と両基板とを密着させ、表示媒体10を形成する。
【0048】
この表示媒体10を用いて、まず表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を白にした。表示基板12A面の濃度を反射濃度計(X−Rite社製、X−Rite404A)で測定したところ約0.3であった。次いで、この表示媒体10の表示基板12Aの電極18Aに負のパルス電圧をを40msec印加し、同様に表示基板12A面の濃度を反射濃度計で測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに再度+400Vの電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び白とし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する負のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0049】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を黒にした。表示基板12A面の濃度を反射濃度計で測定したところ約1.6であった。次いで、この表示媒体10の表示基板12Aの電極18Aに正のパルス電圧を40msec印加し、同様に表示基板12A面の濃度を反射濃度計で測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに再度−400Vの電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び黒とし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する正のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図3に示す。
【0050】
図3に示すように、表示濃度はパルス電圧の電圧値に応じて変化していくことがわかる。従って、パルス電圧の電圧値を任意に変えることによって、画素毎に表示濃度を制御することができ、階調表示を行うことができる。また、本実施形態に係る画像表示装置における表示媒体10では、黒表示濃度は−350Vでほぼ飽和し、白表示濃度は+350Vでほぼ飽和する。
【0051】
なお、各印加電圧値に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で0.1以下であった。また、図3に示すように、ある印加電圧値(閾値電圧)までは電圧を印加しても表示が変化しない不感帯があるが、この閾値電圧の変動(10V〜20V)が若干みられ、これに伴って印加電圧−表示濃度カーブの立ち上がり、及び立ち下がり領域で濃度のばらつきが若干目立った。
【0052】
また、電界付与による画像表示としてカラー画像表示装置の例は、本出願人により、既に提案されたものもある(特願2000−28431号)。
[第2実施形態]
続いて、第2実施形態に係る画像表示装置について説明する。第2実施形態に係る画像表示装置では、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して表示基板12A面を白にした後、さらに表示基板12Aの電極18Aに−110Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.5にした。次いで表示基板12Aの電極18Aに負のパルス電圧を40msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加し、さらに−110Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.5にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する負のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0053】
また、同様に表示切り替え前の画像濃度を約0.5にした後、表示基板12Aの電極18Aに正のパルス電圧を40msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示切り替え前の画像濃度を約0.5にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する正のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰り返し行った。なお、この結果を図4に示す。
【0054】
また、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して表示基板12A面を白にした後、さらに表示基板12Aの電極18Aに−170Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約1.0にした。次いで表示基板12Aの電極18Aに負のパルス電圧を40msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加し、さらに−170Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約1.0にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する負のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0055】
同様に表示切り替え前の画像濃度を約1.0にした後、表示基板12Aの電極18Aに正のパルス電圧を40msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示切り替え前の画像濃度を約0.5にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する正のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図5に示す。
【0056】
図4及び図5に示すように、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず、表示濃度はパルス電圧の電圧値に応じて変化していることがわかる。従って、パルス電圧の電圧値を任意に変えることによって、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず表示濃度を制御することができ、画素毎に階調表示を行うことができる。
【0057】
但し、図4及び図5からわかるように、例えば表示切り替え前の画像濃度よりも高い濃度を表示するには、負のパルス電圧を印加する必要があり、正のパルス電圧では表示切り替え前の画像の濃度よりも高い濃度を表示することができない。また同様に、表示切り替え前の画像濃度より低い濃度を表示する場合には、正のパルス電圧を印加する必要があり、負のパルス電圧では表示切り替え前の画像濃度よりも低い濃度を表示することはできない。従って、表示切り替え前の画像濃度に応じて印加するパルス電圧の極性を選択する必要がある。
【0058】
なお、各印加電圧値に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で最大0.14程度あり、特に表示切り替え前の画像濃度に近い濃度に表示を切り替える際にばらつきが目立った。従って、パルス電圧の電圧値を任意に変えることによって表示濃度を制御することができるが、表示切り替え前の画像の濃度の影響を若干受け、濃度のばたつきが若干大きくなる。
【0059】
これに対し、表示切り替え前の画像を予め同一濃度にしておくことによって、表示切り替え前の画像濃度の影響を、その画像濃度近辺の表示部のみに抑えることができる。特に第1実施形態のように、表示切り替え前の画像をどちらか一方の色の飽和濃度に予め切り替えておくことによって、表示切り替え前の画像濃度の影響をなくすことができる。また、表示切り替え前の画像を予め同一濃度にする方法としては、表示切り替え前に表示面全面に所定の濃度にする電圧パルスを印加して、表示面全面を予め同一濃度にしてもよいし、表示濃度を切り替える画素毎に、画像濃度信号に応じた電圧パルスを印加する直前にその画素を所定の濃度にする電圧パルスを印加するようにしてもよい。
[第3実施形態]
続いて、第3実施形態に係る画像表示装置について説明する。第3実施形態に係る画像表示装置では、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して、表示基板12A面を白にした。この時画像濃度は約0.3であった。次いで、この表示基板12Aの電極18Aに−400Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び白とし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する−400Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0060】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板面を黒にした。このとき画像濃度は約1.6であった。次いで表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに−400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び黒にした後、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する+400Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰り返し行った。なお、この結果を図6に示す。
【0061】
また、第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して、表示基板12A面を白にした。このとき画像濃度は約0.3であった。次いで、この表示基板12Aの電極18Aに−200Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び白とし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する−200Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0062】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を黒にした。この時画像濃度は約1.6であった。次いで表示基板12Aの電極18Aに+200Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに−400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び黒にした後、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する+200Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図7に示す。
【0063】
図6及び図7に示すように、印加したパルス電圧のパルス時間に応じて表示濃度が変化していることがわかる。従って、印加するパルス電圧のパルス時間を変えることによって表示濃度を制御することができ、画素毎に階調表示を行うことができる。また、パルス電圧を小さくすると、表示コントラストは低下するものの、パルス時間に対する表示濃度カーブの傾きが緩やかにまり、階調を表示しやすくなることがわかる。
【0064】
なお、各パルス時間に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で0.1以下であった。また、パルス電圧の電圧値を±200Vにした方では、パルス時間が短い領域(パルス時間1〜3msecの領域)で、濃度ばらつきが若干目立った。
[第4実施形態]
続いて、第4実施形態に係る画像表示装置について説明する。第4実施形態に係る画像表示装置では、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して表示基板12A面を白にした後、さらに表示基板12Aの電極18Aに−140Vの電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした。次いで表示基板12Aの電極18Aに+200Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加し、さらに−140Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.8にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する+200Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0065】
また、同様に表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした後、表示基板12Aの電極18Aに−200Vのパルス電圧を1msec印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示切り替え前の画像濃度を約0.8にし、次いで表示基板12Aの電極18Aに印加する−200Vのパルス電圧のパルス時間を徐々に変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図8に示す。
【0066】
図8に示すように、表示切り替え前の画像濃度を基準に、表示濃度はパルス電圧のパルス時間に応じて変化していくことがわかる。従って、パルス電圧のパルス時間を任意に変えることによって、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず表示濃度を制御することができる。
【0067】
但し、図8からわかるように、表示切り替え前の画像濃度を基準とするため、表示切り替え前の画像濃度に応じて印加するパルス電圧のパルス時間を決定する必要がある。
【0068】
なお、各パルス時間に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で最大0.13程度であり、特に表示切り替え前の画像濃度付近でばらつきが目立った。従って、パルス電圧のパルス時間を任意に変えることによって、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず表示濃度を制御することができるが、表示切り替え前の画像濃度の影響を若干受け、濃度のばらつきが若干大きくなる。
【0069】
これに対し、表示切り替え前の画像を予め同一濃度にしておくことによって、表示切り替え前の画像濃度の影響を、その画像濃度近辺の表示部のみに抑えることができる。特に第3実施形態のように、表示切り替え前の画像のどちらか一方の色の飽和濃度に予め切り替えておくことによって、表示切り替え前の画像濃度の影響をなくすことができる。また、表示切り替え前の画像を予め同一濃度にしておくことによって、画像濃度信号に応じて印加するパルス電圧のパルス時間の決定を容易に行うことができる。
[第5実施形態]
続いて、第5実施形態に係る画像表示装置について説明する。第5実施形態に係る画像表示装置では、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して、表示基板12A面を白にした。このとき画像濃度は約0.3であった。次いで、この表示基板12Aの電極18Aに−400V、パルス時間1msecのパルス電圧を印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び白にした後、表示基板12Aの電極18Aに電圧値−400V、パルス時間1msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0070】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を黒にした。このとき画像濃度は約1.6であった。次いで表示基板12Aの電極18Aに+400V、パルス時間1msecのパルス電圧を1回印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに−400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び黒にした後、表示基板12Aの電極18Aに電圧値+400V、パルス時間1msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図9に示す。
【0071】
また、第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して、表示基板12A面を白にした。このとき画像濃度は約0.3であった。次いで、この表示基板12Aの電極18Aに−200V、パルス時間2msecのパルス電圧を1回印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加して表示基板12A面を再び白とし、表示基板12Aの電極18Aに電圧値−200V、パルス時間2msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0072】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を黒にした。このとき画像濃度は約1.6であった。次いでこの表示基板12Aの電極18Aに+200V、パルス時間2msecのパルス電圧を1回印加して表示の切り替えを行い、画像濃度を同様に測定した。その後、表示基板12Aの電極18Aに電圧値+200V、パルス時間2msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図10に示す。
【0073】
図9及び図10に示すように、印加したパルス電圧の繰返し印加回数に応じて表示濃度が変化していることがわかる。従って、印加するパルス電圧の繰返し印加回数を変えることによって表示濃度を制御することができ、画素毎に階調表示を行うことができる。また、パルス電圧の電圧値を小さくすると、表示コントラストは低下するものの、繰返し印加回数に対する表示濃度カーブの傾きが緩やかになり、階調を表示しやすくなることがわかる。
【0074】
なお、パルス電圧を繰返し印加したときの繰返し印加回数に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で0.1以下であった。また、パルス電圧の電圧値を±200Vにした方では、繰返し印加回数が少ない領域(1〜3回の繰返し回数)で濃度ばらつきが若干目立った。
[第6実施形態]
続いて、第6実施形態に係る画像表示装置について説明する。第6実施形態に係る画像表示装置は、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに−140Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした。次いで表示基板12Aの電極18Aに+200V、パルス時間2msecのパルス電圧を1回印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示基板12Aの電極18Aに+400Vのパルス電圧を40msec印加し、さらに−140Vのパルス電圧を40msec印加して、表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした後、表示基板12Aの電極18Aに電圧値+200V、パルス時間2msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。
【0075】
また同様に、表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした後、表示基板12Aの電極18Aに−200V、パルス時間2msecのパルス電圧を印加して表示の切り替えを行い、表示濃度を測定した。その後、再び表示切り替え前の画像濃度を約0.8にした後、表示基板12Aの電極18Aに電圧値−200V、パルス時間2msecのパルス電圧を印加する繰返し印加回数を変えながら、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図11に示す。
【0076】
図11に示すように、表示切り替え前の画像濃度を基準に、表示濃度はパルス電圧の繰返し回数に応じて変化していくことがわかる。従って、パルス電圧の繰返し印加回数を任意に変えることによって、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず表示濃度を制御することができる。
【0077】
但し、図11からわかるように、表示切り替え前の画像濃度を基準とするため、表示切り替え前の画像濃度に応じて印加するパルス電圧の繰返し回数を決定する必要がある。
【0078】
なお、パルス電圧を繰返し印加したときの繰返し回数に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で約0.15程度あり、特に表示切り替え前の画像濃度付近でばらつきが目立った。従って、パルス電圧の繰返し印加回数を任意に変えることによって、表示切り替え前の画像濃度に拘わらず表示濃度を制御することができるが、表示切り替え前の画像濃度の影響を若干受け、濃度のばらつきが若干大きくなる。
【0079】
これに対し、表示切り替え前の画像を予め同一濃度にしておくことによって、表示切り替え前の画像濃度の影響を、その画像濃度近辺の表示部のみに抑えることができる。特に第5実施形態のように、表示切り替え前の画像をどちらか一方の色の飽和濃度に予め切り替えておくことによって、表示切り替え前の画像濃度信号に応じて印加するパルス電圧の繰返し印加回数の決定を容易に行うことができる。
[第7実施形態]
続いて、第7実施形態に係る画像表示装置について説明する。第7実施形態に係る画像表示装置は、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+400Vの電圧を40msec印加して、表示基板12A面を白にした。このとき画像濃度は約0.3であった。次いで、表示濃度が0.6になるまでは第3実施形態で説明したパルス電圧(−400Vのパルス電圧のパルス時間を任意に変えたもの)を表示基板12Aの電極18Aに印加して階調表示を行い、それ以上の画像濃度を表示する場合は、第1実施形態で説明したパルス電圧(パルス時間40msecで一定とし、負のパルス電圧値を任意に変えたもの)を表示基板12Aの電極18Aに印加して階調表示を行った。
【0080】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−400Vの電圧を40msec印加し、表示切り替え前の表示基板12A面を黒にした。このとき画像濃度は約1.6であった。次いで、表示濃度が1.3になるまでは第3実施形態で説明したパルス電圧(+400Vのパルス電圧のパルス時間を任意に変えたもの)を表示基板12Aに電極18Aに印加して階調表示を行い、それ以下の画像濃度を表示する場合は、第1実施形態で説明したパルス電圧(パルス時間を40msecで一定とし、正のパルス電圧値を任意に変えたもの)を表示基板12Aの電極18Aに印加して階調表示を行った。
【0081】
これによれば、低濃度領域あるいは高濃度領域では第3実施形態と同様の電圧印加方法によって、第1実施形態でみられたような濃度のばらつきが解消され、中濃度領域以上では第1実施形態と同様の電圧印加方法によって良好な階調表示を行うことができる。
【0082】
このように、印加するパルス電圧の電圧値、パルス時間、繰返し印加回数の少なくとも2種類以上を任意に制御することによって、各パルス電圧印加方法による画像表示の階調特性が良好な部分を組合せることができ、表示濃度のばらつきを抑え、階調性を向上させることができる。
[第8実施形態]
続いて、第8実施形態に係る画像表示装置について説明する。第8実施形態に係る画像表示装置は、上述の第1実施形態で説明した表示媒体10を用いて、表示基板12Aの電極18Aに+200V、パルス幅5msecのパルス電圧と、−200V、パルス幅5msecのパルス電圧を交互に3回づつ連続して印加した直後に、表示基板12Aの電極18Aに正のパルス電圧を40msec印加して表示を切替え、画像濃度を測定した。次いで、表示基板12Aの電極18Aに+200V、パルス幅5msecのパルス電圧と、−200V、パルス幅5msecのパルス電圧を交互に3回づつ連続して印加した直後に、表示基板12Aの電極18Aに正のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら印加し、上記手順を繰返した。
【0083】
また同様に、表示基板12Aの電極18Aに−200V、パルス幅5msecのパルス電圧と、+200V、パルス幅5msecのパルス電圧を交互に3回づつ連続して印加した直後に、負のパルス電圧を40msec印加して表示を切替え、画像濃度を測定した。次いで、表示基板12Aの電極18Aに−200V、パルス幅5msecのパルス電圧と、+200V、パルス幅5msecのパルス電圧を交互に3回づつ連続して印加した直後に、表示基板12Aの電極18Aに負のパルス電圧の電圧値を徐々に変えながら印加し、上記手順を繰返し行った。なお、この結果を図12に示す。
【0084】
図12に示すように、表示濃度は、最後に印加したパルス電圧の電圧値に応じて変化していくことがわかる。従って、最後に印加するパルス電圧の電圧値を任意に変えることによって、表示濃度を制御することができ、画素毎に階調表示を行うことができる。
【0085】
ここで、最後に印加したパルス電圧の各電圧値に対する表示濃度のばらつきは、反射濃度で0.08以下で、第1実施形態と比べても表示濃度のばらつきが少なくなった。また、第1実施形態でみられた印加電圧−表示濃度カーブの立上り、および立下がり領域での濃度ばらつきもほとんど見られなかった。さらに、第2実施形態や第4実施形態と同様に表示切替え前の画像濃度を変えても、結果は図11に示した通りであり、表示切替え前の画像濃度の影響はみられなかった。
【0086】
なお、上記では、切り替える前の画像濃度及び切り替える画像濃度に応じた電界(電圧値、電圧印加時間、及び電圧印加回数の少なくとも1つ)を表示媒体10に付与することによって、表示媒体で表示する画像の濃度を制御するようにしたが、表示媒体10中に封入する粒子14に帯電幅を持たせて、同様に電界を付与することによっても、表示媒体で表示する画像の濃度を制御することが可能である。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、表示媒体に表示する画像の濃度に応じた電界を付与することによって、一つの基板と、該基板間に封入された、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群とを含む表示媒体で表示する画像の濃度を画素毎に制御することができ、階調表示を行うことができる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る画像表示装置の基本構成を示す図である。
【図2】 第1実施形態に係る画像表示装置の構成を示す図である。
【図3】 第1実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図4】 第2実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図5】 第2実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するためのその他の図である。
【図6】 第3実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図7】 第3実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するためのその他の図である。
【図8】 第4実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図9】 第5実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図10】 第5実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するためのその他の図である。
【図11】 第6実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【図12】 第8実施形態における画像表示装置の駆動における階調特性を説明するための図である。
【符号の説明】
10 表示媒体
12 基板
14 粒子
18A、18B 電極
22 スペーサ
24 電界付与手段

Claims (5)

  1. 少なくとも一方が透光性を有すると共に、間の空間に気体が封入され又は該空間が真空に形成された一対の基板と、付与された電界により前記基板間を移動可能に前記基板の間に封入されると共に、色及び帯電特性が異なる複数種類の粒子群と、からなり、電界が付与されることにより画像表示を行う表示媒体と、
    該表示媒体に表示する画像の濃度に応じた電界を前記表示媒体に付与する電界付与手段と、
    を備えた画像表示装置。
  2. 前記電界付与手段が、前記電界として表示する画像の濃度に応じて異なる強さの電圧を付与することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記電界付与手段が、前記電界として表示する画像の濃度に応じて異なる時間の電圧を付与することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記電界付与手段が、前記電界として表示する画像の濃度に応じて異なる印加回数の電圧を付与することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の画像表示装置。
  5. 前記表示媒体の表示を切り替える際に、前記電界付与手段が、表示する画像の濃度以外の濃度に応じた電界を付与してから表示する画像の濃度に応じた電界を付与することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の画像表示装置。
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