JP4568568B2 - 定電圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は定電圧回路に係り、特に高速応答性と省電特性を備えた定電圧回路に関する。
近年、各種の分野で省電化の対策が進められており、本発明の対象となる定電圧回路でも省電化が取り入れられている。従来のこの種の定電圧回路に対しては、定電圧回路に組み込まれている誤差増幅回路のバイアス電流を小さくする方法が取られているが、この方法では、定電圧回路の負荷変動や出力電圧変動に対する応答速度が低下するので、対象となる定電圧回路の使用用途が限定されることになる。
この問題を解決するために、後記する特許文献1には、出力電流に比例して誤差増幅回路のバイアス電流を変化させることにより、応答速度と省電力化の両立を実現するボルテージ・レギュレータが開示されている。
特許文献1に開示されているボルテージ・レギュレータは、図8に示すように、基準電圧回路11、誤差増幅回路12、出力トランジスタM19、追加バイアス電流生成回路13、及び出力電圧検出抵抗R11、R12で構成されている。誤差増幅回路12には、PMOSトランジスタM11、M12、及びNMOSトランジスタM13〜M15で構成される差動増幅回路12が設けられている。
NMOSトランジスタM13、M14は、入力トランジスタであり、MMOSトランジスタM13のゲートには基準電圧回路11の出力電圧が印加され、NMOSトランジスタ14のゲートには、出力電圧が抵抗R11、R12で電圧分割されて印加されている。
NMOSトランジスタM15は、差動入力トランジスタM13とM14の共通接続されたソースとアース間に接続され、ゲートには基準電圧回路11の出力電圧が印加されており、誤差増幅回路12の所定のバイアス電流を生成供給している。
また、PMOSトランジスタM11、M12は、互いにカレントミラー回路を構成しており、差動入力トランジスタM13、M14のドレインに接続された負荷となっている。誤差増幅回路12からの誤差信号は、NMOSトランジスタ13のドレインから出力され、出力トランジスタM19のゲートに入力される。
出力トランジスタM19は、PMOSトランジスタで構成され、電源端子15と出力端子14間に接続され、誤差増幅回路12からの誤差信号によって、出力電圧が所定の一定電圧になるように修正制御を行なう。
追加バイアス電流生成回路13は、PMOSトランジスタM16と、NMOSトランジスタM17、M18で構成されている。
PMOSトランジスタM16と出力トランジスタM19のソース及びゲートは、それぞれ共通接続されてカレンシミラー回路を構成している。従って、PMOSトランジスタM16のドレイン電流は、出力トランジスタM19のドレイン電流に比例する。また、出力トランジスタM19のドレイン電流は、出力電流にほぼ等しいので、PMOSトランジスタM16のドレイン電流は、出力電流に比例した電流となる。
このようにして、PMOSトランジスタM16のドレイン電流は、NMOSトランジスタM17のドレイン電流になり、NMOSトランジスタM17とNMOSトランジスタM18は、ゲートとソースが互いに接続され、カレントミラー回路を構成しているので、NMOSトランジスタM18のドレイン電流は、NMOSトランジスタM17のドレイン電流に比例し、NMOSトランジスタM18のドレイン電流は、出力電流に比例することになる。
NMOSトランジスタM18のドレインは、誤差増幅回路12のバイアス電流を生成しているNMOSトランジスタM15のドレインに接続されているので、NMOSトランジスタM18のドレイン電流も誤差増幅回路12のバイアス電流となる。
このように、出力電流に対応して、誤差増幅回路12のバイアス電流が増減するようになり、定電圧回路の出力電流が増加した場合は、誤差増幅回路12のバイアス電流も増加し負荷応答特性が改善される。
特開平3−158912号公報
前述した特許文献1に開示のボルテージ・レギュレータでは、図2を流用して説明すると、同図に破線で示す特性線Aに示すように、出力電流Ioの増加に対して、追加バイアス電流はリニアに増加するために、無負荷からの急激な負荷変動に対しては、バイアス電流が不足し、応答速度が遅れて出力電圧が一時的に低下することがある。また、軽負荷時に追加バイアス電流が不足し、位相余裕の確保が難しくなることがある。
本発明は、前述したような特許文献1で開示されたボルテージ・レギュレータでの動作時に発生する問題に基づいてなされたものであり、その目的は、無負荷からの急激な負荷変動に対して、出力電圧が低下せず、軽負荷時に位相余裕が確保される定電圧回路を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1記載の第1の発明は、基準電圧と出力電圧を、所定バイアス電流条件下で比較し、前記出力電圧を修正制御する誤差信号を出力する誤差増幅回路と、前記誤差信号に基づいて、修正制御された定電圧出力信号を出力する出力トランジスタと、該出力トランジスタとカレントミラー回路を構成し、前記出力トランジスタのドレイン電流に比例するドレイン電流を、追加バイアス電流として出力するモニタトランジスタと、前記追加バイアス電流を、前記誤差増幅回路の前記所定バイアス電流に追加する追加回路とを備えた定電圧回路に対して、前記出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合にも、前記追加バイアス電流が出力するように、前記出力トランジスタと前記モニタトランジスタの作動条件を選択設定する選択設定手段がさらに設けられていることを特徴とするものである。
第1の発明では、誤差増幅回路によって、基準電圧と出力トランジスタからの出力電圧とが、所定バイアス電流条件下で比較され、出力電圧を修正制御する誤差信号が出力され、出力トランジスタによって、誤差信号に基づいて、修正制御された定電圧出力信号が出力される。
一方、出力トランジスタとカレントミラー回路を構成するモニタトランジスタが、出力トランジスタのドレイン電流に比例するドレイン電流を、追加バイアス電流として出力し、追加回路によって、この追加バイアス電流が、誤差増幅回路の所定バイアス電流に追加される。
そして、第1の発明では、選択設定手段によって、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合にも、追加バイアス電流が出力するように、出力トランジスタとモニタトランジスタとの作動条件が選択設定されるので、出力トランジスタのドレイン電流が、ほぼ霊の場合にも、追加バイアス電流が出力され、無負荷からの急激な負荷変動に対して、追加バイアス電流が不足することなく対応して増加し、出力トランジスタから安定した出力電圧が出力されると共に、軽負荷時に位相余裕が確保される。
また、第1の発明は、選択設定手段によって、モニタトランジスタの閾値電圧が、出力トランジスタの閾値電圧よりも低く選択され、前記モニタトランジスタと前記出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されていることを特徴とするものである。
の発明では、選択設定手段によって、モニタトランジスタの閾値電圧が、出力トランジスタの閾値電圧よりも低く選択され、モニタトランジスタと出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定された状態で、上記作用が実行される。
同様に前記目的を達成するために、請求項記載の第の発明は、選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート電圧が、出力トランジスタのゲート電圧よりも高くなるように周辺回路構成が選択設定されていることを特徴とするものである。
の発明では、選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート電圧が、出力トランジスタのゲート電圧よりも高くなるように周辺回路構成が選択設定された状態で、上記作用が実行される。
同様に前記目的を達成するために、請求項記載の第の発明は、第1または第2の発明において、選択設定手段によって、さらに、モニタトランジスタの周辺回路構成が、追加バイアス電流を制限するように選択設定されていることを特徴とするものである。
の発明では、第1または第2の発明での作用に加えて、選択設定手段によって、モニタトランジスタの周辺回路構成が、追加バイアス電流を制限するように、さらに選択設定されているので、バイアス電流の必要以上の増加が抑えられ、消費電流が低減される。
同様に前記目的を達成するために、請求項記載の第の発明は、第1の発明において、選択設定手段によって、さらに、モニタトランジスタのゲート長が、出力トランジスタのゲート長よりも短く選択され、前記モニタトランジスタのゲート電圧と、前記出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されていることを特徴とするものである。
の発明では、上記作用に加えて、選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート長が、出力トランジスタのゲート長よりも短く選択され、モニタトランジスタのゲート電圧と、出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されているので、モニタトランジスタの応答速度がさらに高められる。
同様に前記目的を達成するために、請求項記載の発明は、第1ないし第の発明の何れかの発明において、選択設定手段によって、さらに、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合に出力される追加バイアス電流が、誤差増幅回路の所定バイアス電流となるように選択設定されていることを特徴とするものである。
の発明では、第1ないし第の発明の何れかの発明での作用に加えて、選択設定手段によって、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合に出力される追加バイアス電流が、誤差増幅回路の所定バイアス電流となるように選択設定されているので、誤差増幅回路のバイアス電流供給回路の構成を簡単にして、消費電流と製造コストとがさらに削減される。
第1の発明によると、選択設定手段によって、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合にも、追加バイアス電流が出力するように、出力トランジスタとモニタトランジスタとの作動条件が選択設定されるので、出力トランジスタのドレイン電流が、ほぼ霊の場合にも、追加バイアス電流を出力させることが可能になり、無負荷からの急激な負荷変動に対して、追加バイアス電流を対応して適確に増加させることが可能で、出力トランジスタからの安定した出力電圧の出力が可能になると共に、軽負荷時に位相余裕の確保が可能になる。
の発明によると、選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート電圧が、出力トランジスタのゲート電圧よりも高くなるように周辺回路構成が選択設定された状態で、第1の発明で得られる効果を実現することが可能になる。
の発明によると、第1または第2の発明で得られる効果に加えて、選択設定手段によって、モニタトランジスタの周辺回路構成が、追加バイアス電流を制限するように、さらに選択設定されているので、バイアス電流の必要以上の増加を抑え、消費電流をさらに低減することが可能になる。
の発明によると、第1の発明で得られる効果に加えて、選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート長が、出力トランジスタのゲート長よりも短く選択され、モニタトランジスタのゲート電圧と、出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されているので、モニタトランジスタの応答速度をさらに高めることが可能になる。
の発明によると、第1ないし第の発明の何れかの発明で得られる効果に加えて、選択設定手段によって、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合に出力される追加バイアス電流が、誤差増幅回路の所定バイアス電流となるように選択設定されているので、誤差増幅回路のバイアス電流供給回路の構成を簡単にして、消費電流さらに低減することが可能になると共に、製造コストを削減することが可能になる。
以下に、本発明の各実施の形態を、図面を参照して順次説明する。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を、図1ないし図4を参照して説明する。
図1は本実施の形態の構成を示す回路図、図2は本実施の形態の出力電流と追加バイアス電流の関係を示す特性図、図3は本実施の形態の出力トランジスタとモニタトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図、図4はPMOSトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図である。
本実施の形態では、図1に示すように、誤差信号を出力する誤差増幅回路12Aが設けられ、この誤差増幅回路12Aの反転入力端子に基準電圧Vrが印加され、また、誤差増幅回路12Aには固定バイアス電流源21によって、固定のバイアス電流I1が供給されている。
一方、入力電圧源Vddと出力端子to間に、PMOSトランジスタで構成される出力トランジスタM1が接続され、この出力トランジスタM1と、PMOSトランジスタで構成されるモニタトランジスタM2とは、ゲートとソースがそれぞれ共通に接続されてカレントミラー回路を構成している。
モニタトランジスタM2は、出力トランジスタM1のドレイン電流I2に対応するドレイン電流I3を生成する。NMOSトランジスタM3、M4で構成される追加回路は、モニタトランジスタM2から供給されるドレイン電流I3に対応する追加バイアス電流I4を、前述の固定のバイアス電流I1に追加する。
また、モニタトランジスタM2のドレインとNMOSトランジスタM3のドレイン間に、ドレイン電流I3の電流値を制限する抵抗R3が接続され、出力端子toとアース間に、分圧抵抗R1、R2が直列に接続され、分圧抵抗R1、R2の接続点が、誤差増幅回路12Aの非反転入力端子に接続されている。
そして、本実施の形態では、モニタトランジスタM2として閾値電圧が、出力トランジスタM1の閾値電圧よりも低い素子が選択使用されており、このために、出力トランジスタM1のドレイン電流I2と、モニタトランジスタM2のドレイン電流I3とには比例関係は存在しない。そして、本実施の形態では、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2のゲート電圧は、同一電圧値に設定されている。
一般に、PMOSトランジスタのゲート電圧Vgsとドレイン電流Id間には、図4に示すような特性上の関係があり、ドレイン電流Idが少ない領域では、ゲート電圧Vgsとドレイン電流Idの関係は比例関係にはなく、ゲート電圧Vgsの変化に対して、ドレイン電流Idの変化の割合は小さい。閾値電圧Vthは、ゲート電圧Vgsとドレイン電流Idが比例関係になった領域の特性直線Dを延長した線(図4の一点鎖線)と、横軸とのが交わった点のゲート電圧値である。
本実施の形態の出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2のゲート電圧Vgsとドレイン電流の関係は、図3に示すようになり、出力トランジスタM1の閾値電圧はVth1、モニタトランジスタM2の閾値電圧はVth2となり、通常モニタトランジスタM2のドレイン電流Idが、出力トランジスタM1のドレイン電流Idよりも小さいが、同図において、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2のドレイン電流Idの単位は必ずしも同一ではない。
本実施の形態において、図1の負荷20に流れる出力電流Ioが0の場合には、出力トランジスタM1のドレイン電流I2は、分圧抵抗R1、R2に供給される微小電流だけとなりほぼ0となる。
この時の出力トランジスタM1のゲート電圧は、図3に示すようにVgs1となり、本実施の形態では、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2のゲート電圧が同一に設定されているので、モニタトランジスタM2のドレイン電流は、図3に示すようにId1となる。
この状態から出力電流Ioが流れ始め、出力トランジスタM1のドレイン電流I2が、図3に示すId2になると、出力トランジスタM1のゲート電圧はVgs2となり、モニタトランジスタM2のドレイン電流はId3になる。
このようにして、本実施の形態では、出力電流Ioが少ない領域において、出力トランジスタM1のドレイン電流I2の変化に対して、モニタトランジスタM2のドレイン電流I3の変化が大きくなる。
本実施の形態における出力電流Ioと追加バイアス電流との関係は、図2示すようになり、出力電流Ioが0の時には、同図にCで示す微小な追加バイアス電流が流れているが、出力電流Ioが増加するに従い、追加バイアス電流I4は急速に増加する。
そして、出力電流Ioが5mAを越えた近傍から、従来の特性を示す破線表示の特性直線Aに、ほぼ平行な直線特性領域に入り、出力電流Ioが60mA以降では、追加バイアス電流は一定値を保持する。
従来の回路で、本実施の形態で得られる追加バイアス電流を得ようとすると、従来の特性直線Aを、図2に一点鎖線で示す特性曲線A´位置に平行移動する必要がある。この特性直線A´の出力電流Ioが0の時の追加バイアス電流はほぼ100μAである。
、このように、従来の回路で本実施の形態と同様の追加バイアス電流を得るためには、最初から100μAを固定バイアス電流源21に追加する必要があり、無負荷時の消費電流が増加することになる。
本実施の形態でも出力電流Ioが0の時には、図2にCで示す追加バイアス電流I4が流れているが、この電流値は極めて微小であり、出力電流Ioが60mAを越えると、モニタトランジスタM2のドレインに接続されている抵抗R3の電圧降下が大きくなり、追加バイアス電流I4が必要以上に大きくなることが制限されている。これは、追加バイアス電流I4は応答特性を満足する電流値以上のものは不必要であるからである。
以上に説明したように、本実施の形態によると、モニタトランジスタM2として閾値電圧が、出力トランジスタM1の閾値電圧よりも低い素子が選択使用され、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2のゲート電圧は、同一電圧値に設定されているので、無負荷からの急激な負荷変動に対応して、追加バイアス電流I4が急速に増加するので、バイアス電流不足事態の発生が防止され、高精度の定電圧の安定した出力が可能になると共に、抵抗R3によって、応答特性の改善に必要なバイアス電流を越えるバイアス電流の増加を抑え、消費電力の大幅な低減が可能になる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を、図5及び図6を参照して説明する。
図5は本実施の形態の構成を示す回路図、図6は本実施の形態の出力トランジスタとモニタトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図である。
本実施の形態では、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2とには、同一閾値の素子が選択使用され、出力トランジスタM1のソースとモニタトランジスタM2のゲート間に、抵抗R4、R5が直列に接続され、抵抗R4、R5の接続点が、出力トランジスタM1のゲートに接続され、モニタトランジスタM2のゲート電圧が、抵抗R4、R5で分割されて出力トランジスタM1のゲートに印加えされており、モニタトランジスタM2のゲート電圧は、常に出力トランジスタM1のゲート電圧より高くなるように設定されている。
本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説明した第1の実施の形態と同一なので、重複する説明は行なわない。
本実施の形態では、図6に示すように、閾値が同一の出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2とは、同図に実線で示すように、ゲート電圧とドレイン電流間には同一の特性がある。但し、第1の実施の形態の場合と同様に、ドレイン電流Idの単位は出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2では異なっている。
出力電流Ioが0の時の出力トランジスタM1のゲート電圧をVgs3とすると、モニタトランジスタM2のゲート電圧はVgs4で、ドレイン電流はId4となる。
この状態から出力電流Ioが流れ始め、出力トランジスタM1のドレイン電流がid4に達した時の出力トランジスタM1のケート電圧はVgs4となる。
この時のモニタトランジスタM2のゲート電圧はVgs5で、ドレイン電流はId5となる。
このようにして、本実施の形態では、出力トランジスタM1のドレイン電流I2が、0からId4に変化する間に、モニタトランジスタM2のドレイン電流I3は、Id4からId5に変化するので、第1の実施の形態と同様に、出力トランジスタM1のドレイン電流I2より、モニタトランジスタM2のドレイン電流I3の変化が大きくなる。
また、追加バイアス電流I4は、応答特性が満足できる電流以上は不必要なので、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様に、抵抗R3によって、追加バイアス電流I4を所定の電流値に制限している。
以上に説明したように、本実施の形態によると、出力トランジスタM1とモニタトランジスタM2とに、同一閾値の素子を選択使用し、モニタトランジスタM2のゲート電圧が常に出力トランジスタM1のゲート電圧より高くなるように、周辺回路を設定することにより、第1の実施の形態で得られる効果を実現することが可能になる。
[第3の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態を図7を参照して、図3を流用して説明する。
図7は本実施の形態の構成を示す回路図である。
本実施の形態では、すでに説明した第1の実施の形態から、固定バイアス電流源21が取り除かれている。
本実施の構成のその他の部分の構成は、すでに説明した第1の実施の形態と同一なので、重複する説明は行なわない。
本実施の形態では、出力電流Ioが0の時には、出力トランジスタM1のドレイン電流I2は、分圧抵抗R1、R2に電流を供給するだけでほぼ0であり、この時の出力トランジスタM1のゲート電圧は、図3に示すようにVgs1である。
モニタトランジスタM2と出力トランジスタM1のゲート電圧は同一であるから、モニタトランジスタM2のドレイン電流は、図3に示すようにId1となり、このモニタトランジスタM2のドレイン電流Id1が、誤差増幅回路12Aに固定バイアス電流として供給されている。
このように、本実施の形態によると、すでに説明した第1の実施の形態で得られる効果に加えて、固定バイアス電流源21が不要で構成を簡単にすることが可能になり、消費電力をさらに削減することが可能になる。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態を説明する。
本実施の形態では、すでに説明した第1の実施の形態、或いは第3の実施の形態に対して、モニタトランジスタM2のゲート長が、出力トランジスタM1のケート長よりも短くなっている。
本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説明した第1の実施の形態、或いは第3の実施の形態と同一なので、重複する説明は行なわない。
本実施の形態によると、第1の実施の形態、或いは第3の実施の形態で得られる効果に加えて、モニタトランジスタM2のゲート長を出力トランジスタM1のゲート長より、短く設定することによって、モニタトランジスタM2の応答動作速度が高められ、無負荷からの急激な負荷変動により高感度で応答することが可能になる。
本発明の第1の実施の形態の構成を示す回路図である。 同実施の形態の出力電流と追加バイアス電流の関係を示す特性図である。 同実施の形態の出力トランジスタとモニタトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図である。 PMOSトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図である。 本発明の第2の実施の形態の構成を示す回路図である。 同実施の形態の出力トランジスタとモニタトランジスタのゲート電圧とドレイン電流の関係を示す特性図である。 本発明の第3の実施の形態の構成を示す回路図である。 従来の定電圧回路の構成を示す回路図である。
符号の説明
11 基準電圧回路
12 誤差増幅回路
13 追加バイアス電流生成回路
M1 出力トランジスタ
M2 モニタトランジスタ


Claims (5)

  1. 基準電圧と出力電圧を、所定バイアス電流条件下で比較し、前記出力電圧を修正制御する誤差信号を出力する誤差増幅回路と、
    前記誤差信号に基づいて、修正制御された定電圧出力信号を出力する出力トランジスタと、
    該出力トランジスタとカレントミラー回路を構成し、前記出力トランジスタのドレイン電流に比例するドレイン電流を、追加バイアス電流として出力するモニタトランジスタと、
    前記追加バイアス電流を、前記誤差増幅回路の前記所定バイアス電流に追加する追加回路と
    を備えた定電圧回路に対して、
    前記出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合にも、前記追加バイアス電流が出力するように、前記出力トランジスタと前記モニタトランジスタの作動条件を選択設定する選択設定手段が、さらに設けられ
    選択設定手段によって、モニタトランジスタの閾値電圧が、出力トランジスタの閾値電圧よりも低く選択され、前記モニタトランジスタと前記出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されている
    ことを特徴とする定電圧回路。
  2. 基準電圧と出力電圧を、所定バイアス電流条件下で比較し、前記出力電圧を修正制御する誤差信号を出力する誤差増幅回路と、
    前記誤差信号に基づいて、修正制御された定電圧出力信号を出力する出力トランジスタと、
    該出力トランジスタとカレントミラー回路を構成し、前記出力トランジスタのドレイン電流に比例するドレイン電流を、追加バイアス電流として出力するモニタトランジスタと、
    前記追加バイアス電流を、前記誤差増幅回路の前記所定バイアス電流に追加する追加回路と
    を備えた定電圧回路に対して、
    前記出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合にも、前記追加バイアス電流が出力するように、前記出力トランジスタと前記モニタトランジスタの作動条件を選択設定する選択設定手段が、さらに設けられ、
    選択設定手段によって、モニタトランジスタのゲート電圧が、出力トランジスタのゲート電圧よりも高くなるように周辺回路構成が選択設定されていることを特徴とする定電圧回路。
  3. 選択設定手段によって、さらに、モニタトランジスタの周辺回路構成が、追加バイアス電流を制限するように選択設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の定電圧回路。
  4. 選択設定手段によって、さらに、モニタトランジスタのゲート長が、出力トランジスタのゲート長よりも短く選択され、前記モニタトランジスタのゲート電圧と、前記出力トランジスタのゲート電圧が同電位に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定電圧回路。
  5. 選択設定手段によって、さらに、出力トランジスタのドレイン電流がほぼ零の場合に出力される追加バイアス電流が、誤差増幅回路の所定バイアス電流となるように選択設定されていることを特徴とする請求項1ないし請求項の何れかに記載の定電圧回路。
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