JP4566636B2 - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP4566636B2
JP4566636B2 JP2004200312A JP2004200312A JP4566636B2 JP 4566636 B2 JP4566636 B2 JP 4566636B2 JP 2004200312 A JP2004200312 A JP 2004200312A JP 2004200312 A JP2004200312 A JP 2004200312A JP 4566636 B2 JP4566636 B2 JP 4566636B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
hole
terminal
fuel cell
cell stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004200312A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006024411A (ja
Inventor
俊哉 若穂囲
洋平 日高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004200312A priority Critical patent/JP4566636B2/ja
Priority to US11/080,268 priority patent/US7732079B2/en
Publication of JP2006024411A publication Critical patent/JP2006024411A/ja
Priority to US12/768,974 priority patent/US7927759B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4566636B2 publication Critical patent/JP4566636B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

この発明は、燃料電池スタックに関し、特に、各セルの電圧測定に用いられる端子周りの防水構造に関するものである。
燃料電池自動車等に搭載される燃料電池には、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟んで膜電極構造体を形成し、この膜電極構造体を一対のセパレータで挟持してセル(単位燃料電池)とするものがあり、この種の燃料電池では、一般に、セルを複数積層して燃料電池スタックとして用いる。
この燃料電池では、アノード電極に燃料ガス(例えば水素ガス)を供給し、カソード電極に酸化剤ガス(例えば酸素を含む空気)を供給すると、アノード電極で水素ガスがイオン化して固体高分子電解質中を移動し、電子は、外部負荷を通ってカソード電極に移動し、酸素と反応して水を生成する。この一連の電気化学反応により電気エネルギを取り出すことができる。
この種の燃料電池では、運転時において各セルが正常な状態にあるか否かを判別するために、各セルを構成するセパレータ間の電圧(以下、セル電圧という)の測定を行い各セルの発電状態を管理している。
セル電圧検出回路に接続されたリード線とセパレータとを接続する従来技術としては、例えば、特許文献1に記載されているように、セパレータに形成された端子に、リード線の先端に設けたソケット状のコネクタを差し込む構造のものが知られている。
特開平11−339828号公報
ところで、燃料電池では、外部から進入する水分によるセル間の短絡を回避するために、前記端子周りに防水処理を施さなければならない。しかしながら、積層されたセパレータの数に等しい多数の端子毎に個別に防水部材を設けるのは、煩雑を極め、生産性が悪い。
そこで、この発明は、端子毎に個別に防水部材を設けることなく、複数の端子からなる端子群をまとめて防水することができ、且つ、シール性に優れた防水機構を備えた燃料電池スタックを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、複数積層されたセパレータ(例えば、後述する実施例におけるセパレータ2)を備える燃料電池スタック(例えば、後述する実施例における燃料電池スタック1)であって、任意の複数の前記セパレータから延びる端子(例えば、後述する実施例における端子3)と、下面から上面に貫通し前記端子を個別に挿通させるための複数の貫通孔(例えば、後述する実施例における貫通孔21)を有するとともに各貫通孔に独立の周壁部(例えば、後述する実施例における起立部28)を有するパッキン(例えば、後述する実施例におけるパッキン20)と、上側が開口していて前記パッキンの側面および下面を包囲し且つ前記パッキンの下面(例えば、後述する実施例における下面22)を支持するパッキン収納凹部(例えば、後述する実施例におけるパッキン収納凹部12)を有するとともに前記端子を挿通させるための貫通孔(例えば、後述する実施例における貫通孔13)を有するパッキンケーシング(例えば、後述する実施例におけるパッキンケーシング11)と、前記パッキンケーシングの上に配置され前記パッキンにおける前記各周壁部の上面(例えば、後述する実施例における突部25)および側面(例えば、後述する実施例における側面28a)を押圧する押圧面(例えば、後述する実施例におけるテーパ面37a、膨出部37b、平坦面37c)を有するコネクタ部材(例えば、後述する実施例におけるコネクタハウジング30)と、を備え、前記周壁部の側面と該側面を押圧する前記押圧面の少なくともいずれか一方には他方側に膨出して該他方に圧接する膨出部(例えば、後述する実施例における膨出部29,37b)が設けられ、前記パッキンの貫通孔の内面と前記端子の外面が隙間なく接触していることを特徴とする。
このように構成することにより、パッキンの貫通孔と端子の間のシール性が向上し、また、端子を正確に位置決めして配列することができる。特に、膨出部を設けた部位においては、パッキンの貫通孔の内面と端子の外面が強く圧接されるので、シール性が高まる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記パッキンが押圧される前から、前記パッキンの貫通孔の内面と前記端子の外面が隙間なく接触していることを特徴とする。
このように構成することにより、パッキンを押圧し圧縮したときに、パッキンの貫通孔の内面を端子の外面に強く圧接することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記パッキンにおける前記周壁部の上面には前記貫通孔の開口周縁を頂部(例えば、後述する実施例における頂部25a)とする山形形状の突部(例えば、後述する実施例における突部25)が設けられ、該上面に対する前記押圧面(例えば、後述する実施例におけるテーパ面37a)は前記突部の山形形状に沿う形状をなしていることを特徴とする。
このように構成することにより、パッキンの突部とコネクタ部材の押圧面との接触面積(すなわち、シール部の面積)を大きくすることができる。また、パッキンの突部はコネクタ部材の押圧面から斜め内方に向かう力を受けて圧縮するようになるので、パッキンの貫通孔の内面を端子の外面に、より強く圧接させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の発明において、前記パッキンにおける前記周壁部は周方向に稜線を有しないことを特徴とする。
このように構成することにより、パッキンを圧縮変形したときに、押圧面に対するパッキンの追従性が良好になり、押圧面に対する密着性を高くすることができる。
請求項1または請求項2に係る発明によれば、パッキンの貫通孔と端子の間のシール性が向上する。また、端子を正確に位置決めして配列することができるので、端子をコネクタ部材のコネクタに接続するのが容易になる。
請求項3に係る発明によれば、パッキンの突部とコネクタ部材の押圧面との接触面積(すなわち、シール部の面積)を大きくすることができ、また、パッキンの貫通孔の内面を端子の外面に、より強く圧接させることができるので、シール性がさらに向上する。
請求項4に係る発明によれば、パッキンを圧縮変形したときに、押圧面に対するパッキンの突部の追従性が良好になり、押圧面に対する密着性を高くすることができて、シール性がさらに向上する。
以下、この発明に係る燃料電池スタックの実施例を図1から図10の図面を参照して説明する。
図1に示すように、燃料電池スタック1は、図示しないスタックハウジング内に、図示しない膜電極構造体を挟み込むセパレータ2が複数積層されて構成されている。また、燃料電池スタック1は、隣り合うセパレータ2,2間の電圧を測定するためのコネクターユニット10を備えている。
図2に示すように、セパレータ2は、その上端部から上方に向かって延びる板状の端子3を備えている。セパレータ2が積層された状態において、隣り合うセパレータ2,2では互いに端子3の設置位置がずれており、積層方向に列をなす二列の端子群3A,3Aに分けられている。これら端子3の基部3aはゴムで被覆され、先端部3bは金属面が露出していて、基部3aが前記スタックハウジングの図示しない窓を挿通し、先端部3bをコネクタユニット10に向かって突き出している。
コネクタユニット10は、パッキンケーシング11と、二つのパッキン20,20と、コネクタハウジング30と、カバー40とを備えている。
パッキンケーシング11は前記スタックハウジングの上部に設置される部材であり、パッキンケーシング11の上面11aには、端子群3A,3Aに対応する位置にセパレータ2の積層方向に沿って細長く形成されたパッキン収納凹部12が、端子群3Aと1対1の対応関係で設けられている。また、パッキンケーシング11の上面11aには、各パッキン収納凹部12の周囲を環状に取り囲むようにOリング収容溝15が設けられていて(図4参照)、各Oリング収容溝15にOリング16が収容されている。
図4、図5に示すように、パッキンケーシング11の底面11bには、各端子3に対応する位置に、底面11bからパッキン収納凹部12に貫通する貫通孔13が、端子3と1対1の対応関係で設けられており、同一端子群3Aにおいて隣接する貫通孔13,13の間にはブリッジ部14が設けられている。ブリッジ部14の上面はパッキン収納凹部12の底面12aと面一に連なっている。なお、貫通孔13は端子3を隙間を有して挿通可能な寸法に形成されており、下側がテーパ孔、上側がストレート孔になっている。
パッキン20,20は弾性材料で形成されており、それぞれパッキンケーシング11のパッキン収納凹部12に収納される。パッキン20を構成する弾性材料としては、例えば、ニトリルゴム(NBR)、水素化ニトリルゴム(HNBR)、フッ素ゴム(FKM,FFKM)、アクリルゴム(ACM)、シリコーンゴム(VMQ,FVMQ)、ウレタンゴム(AU,EU)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、クロロスルフォン化ポリエチレン(CSM)、エピクロルヒドリンゴム(CO,ECO)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ノボルネンゴム(NOR)、天然ゴム、その他熱可塑性エラストマー等を挙げることができる。
図3〜図5に示すように、パッキン20は、略直方体形状のベース部27と、ベース部27から上方に突出する多数の起立部(周壁部)28から構成されており、起立部28は端子3と1対1の対応関係で設けられている。
ベース部27の平面形状および平面寸法はパッキン収納凹部12にほぼ隙間なく収まるように設定されている。
起立部28は4つの側面28aを有する略直方体形状をなし、起立部28の上面は山形形状をなす突部25に形成されている。詳述すると、突部25は、平坦な頂部25aとこれに末広がりに連なる4つのテーパ面(側面)25bからなる四角錐台形状(すなわち、頭を切った四角錐形状)をなし、各テーパ面25bが起立部28の側面28aに連なっている。
また、パッキン20には、端子3を挿通させるための貫通孔21が、端子3と1対1の対応関係で、下面22から各起立部28の頂部25aに貫通して形成されている。すなわち、起立部28は各貫通孔21毎に独立して設けられている。
各貫通孔21の下側部分は、端子3においてゴム被覆がされている基部3aを挿通させるための下部貫通孔21aにされており、各貫通孔21の上側部分は、端子3において金属面が露出する先端部3bを挿通させるための上部貫通孔21bにされていて、この上部貫通孔21bが頂部25aの中央に開口している。下部貫通孔21aと上部貫通孔21bとの境界は起立部28の突部25よりも下方であってベース部27よりも上方に位置している。上部貫通孔21bの横断面は下部貫通孔21aよりも小さく、また、下部貫通孔21aの横断面は端子3の基部3aの横断面よりも若干小さく設定され、上部貫通孔21bの横断面は端子3の先端部3bの横断面よりも若干小さく設定されている。また、下部貫通孔21aの下縁部は下方に向かって拡径するテーパ孔21cとなっている。
なお、パッキン20をパッキン収納凹部12をに収納したとき、パッキン収納凹部12は、パッキン20の側面、つまり、ベース部27の側面27aと各起立部28の側面28aを包囲し且つパッキン20の下面22を支持する。
コネクタハウジング30は、パッキンケーシング11の上に配置されてパッキン20に押圧力を加えて圧縮させるためのものであり、平面形状および平面寸法はパッキンケーシング11と同じにされている。図2に示すように、コネクタハウジング30の上面30aには、コネクタ収納凹部34が形成されている。
図4、図5に示すように、コネクタハウジング30の底面30bには、各端子群3A,3Aに対応する位置に、細長い突部31,31が互いに平行をなして設けられている。各突部31の平面形状および平面寸法はパッキンケーシング11のパッキン収納凹部12に若干の隙間を有して挿入可能に設定されている。
突部31には、その底面31aからコネクタ収納凹部34に貫通する貫通孔33が、各端子3に対応する位置に端子3と1対1の対応関係で設けられており、隣り合う貫通孔33はブリッジ部35によって離隔されている。コネクタ収納凹部34に開口する貫通孔33の上部は、端子3の先端部3bを隙間を有して挿通させるストレートな端子挿通孔36となっており、貫通孔33の下部は、パッキン20の起立部28を収容するパッキン収容孔37となっている。
端子挿通孔36に連なるパッキン収容孔37の上部内面は、端子挿通孔36に接近するにしたがって断面縮小するテーパ面37aとなっており、テーパ面37aはパッキン20の突部25におけるテーパ面25bに沿った形状をなし、テーパ面25bを押圧する押圧面として機能する。一方、パッキン収容孔37の下端内面には、内側へ断面半円状に膨出する膨出部37bが形成されている。この膨出部37bの最大膨出部におけるパッキン収容孔37の内のり寸法は、パッキン20の起立部28における側面28aの外形寸法よりも若干小さくされていて、膨出部37bは起立部28の側面28aを押圧する押圧面として機能する。そして、テーパ面37aの下端と膨出部37bの上端は、鉛直方向に平坦な平坦面37cによって接続されている。
図2に示すように、コネクタハウジング30のコネクタ収納凹部34には、コネクタホルダ38に支持された多数のコネクタ39が収納される。コネクタ39は各端子挿通孔36に対応する位置に配置され、図示しない電圧測定回路基板に接続される。コネクタユニット10が正しく設置されたときには、各セパレータ2の端子3の先端部3bが各コネクタ39に接続される。
カバー40はコネクタハウジング30の上に設置してコネクタ収納凹部34を塞ぐもので、平面形状および平面寸法はコネクタハウジング30と同じにされている。
次に、スタックハウジングへのコネクタユニット10の取り付け手順を説明する。なお、この実施例では、予めコネクタハウジング30のコネクタ収納凹部34にコネクタ39を固定しておくものとする。
まず、各セパレータ2の端子3をパッキンケーシング11の各貫通孔13に挿通するとともに、パッキンケーシング11を図示しないスタックハウジングにねじで固定する。パッキンケーシング11をスタックハウジングに固定すると、貫通孔13を貫通した各端子3が、パッキンケーシング11のパッキン収納凹部12において上方に向かって突き出た状態になる。この後、パッキンケーシング11の各Oリング収容溝15にOリング16を配置する。なお、このときOリング16の上端部がパッキンケーシング11の上面11aから若干突出するように、Oリング収容溝15とOリング16の断面寸法が設定されている。
次に、各端子3をパッキン20の各貫通孔21に差し込みながら、パッキン20をパッキン収納凹部12に収納する。ここで、パッキン20における貫通孔21の横断面が端子3の横断面よりも若干小さいので、下部貫通孔21aの内面が端子3の基部3aの外面に密接し、上部貫通孔21bの内面が端子3の先端部3bの外面に密接する。図4および図5は、パッキン収納凹部12にパッキン20を収納完了したときの状態を示しており、このとき、パッキン収納凹部12の底面12aがパッキン20の下面22に当接してパッキン20を下から支持し、パッキン収納凹部12の内側面がパッキン20を包囲する。そして、パッキン20の頂部25aがパッキンケーシング11の上面11aとほぼ同一高さに位置し、各貫通孔21を貫通した各端子3の先端部3bがパッキンケーシング11の上面11aよりも上方に突き出た状態になる。したがって、端子3においてゴム被覆されている基部3aはパッキン20の貫通孔21内に留まり、パッキン20から露出するのは、金属面が露出している先端部3bだけである。
次に、パッキン20から突出する各端子3をコネクタハウジング30の各貫通孔33に差し込みながら、コネクタハウジング30の突部31,31をパッキンケーシング11のパッキン収納凹部12,12に挿入し、突部31の各パッキン収容孔37にパッキン20の各起立部28を挿入する。このとき、パッキン収容孔37の膨出部37bはパッキン20の起立部28における側面28aを押圧し圧縮しながら下方へと移動していく。そして、各パッキン収容孔37のテーパ面37aをパッキン20の各突部25におけるテーパ面25bに被せるとともに、Oリング16の上にコネクタハウジング30の底面30bを載置する。パッキン収容孔37のテーパ面37aはパッキン20のテーパ面25bに沿った形状をなしているので、テーパ面37aがテーパ面25bにほぼ均一に面接触する。この状態において、コネクタハウジング30の下面30bはパッキンケーシング11の上面11aから若干離間しており、また、貫通孔33を貫通した各端子3の先端部3bがコネクタ収納凹部34内において上方に向かって突き出た状態となり、この先端部3bにそれぞれコネクタ39が接続される。
次に、コネクタハウジング30の上にカバー40を配置し、コネクタハウジング30およびパッキンケーシング11とともに、図示しないボルトによってスタックハウジングに締結する。図6および図7は締結完了状態を示しているが、これら図ではコネクタ39およびカバー40を省略している。
この締結により、Oリング16がコネクタハウジング30の底面30bにより押圧され圧縮されて、コネクタハウジング30の下面30bがパッキンケーシング11の上面11aに接触する。その結果、Oリング16はコネクタハウジング30の底面30bとパッキンケーシング11のOリング収容溝15の内面に圧接し、パッキンケーシング11とコネクタハウジング30との間を確実にシールすることができ、この間を通って外部から水分がパッキン収納凹部12内に浸入するのを確実に防止することができる。
また、パッキン20の各突部25におけるテーパ面25bがコネクタハウジング30における各パッキン収容孔37のテーパ面37aにより押圧され圧縮されて、両テーパ面25b,37aはパッキン20の各貫通孔21の周囲において互いに圧接する。これに加えて、パッキン収容孔37の膨出部37bがパッキン20の起立部28における側面28aを全周に亘って押圧し圧接している。その結果、外部から水分がコネクタハウジング30の貫通孔33を通り、パッキン収容孔37の内面とパッキン20の外面との間を通ってパッキン収納凹部12内に浸入するのを確実に防止することができる。
また、パッキン20の突部25のテーパ面25bを傾斜させているので、このテーパ面25bとパッキン収容孔37のテーパ面37aとの接触面積(すなわち、シール部の面積)を大きくすることができ、両テーパ面25b,37a間におけるシール性が高くなる。
さらに、パッキン20の下面22がパッキン収納凹部12の底面12aおよびブリッジ部14に支持されており、パッキン収容孔37のテーパ面37aがパッキン20の突部25のテーパ面25bに面接触しながらパッキン20を圧縮するので、パッキン20の突部25はいずれのテーパ面25bにおいても斜め内方に向かう力で圧縮される。また、これに加えて、パッキン収容孔37の膨出部37bがパッキン20の起立部28における側面28aを全周に亘って押圧し圧縮している。その結果、パッキン20の貫通孔21の内面が端子3の外面に、より強く圧接するので、貫通孔21の周囲を確実にシールすることができ、外部から水分が、パッキン20の貫通孔21と端子3の間を通ってスタックハウジング内に浸入するのを確実に防止することができる。
また、パッキン20の下面22がパッキンケーシング11におけるパッキン収納凹部12の底面12aおよびブリッジ部14の上面に強く圧接されるので、パッキンケーシング11とパッキン20との間を確実にシールすることができ、この間を通ってパッキン収納凹部12からスタックハウジング内に水分が浸入するのを確実に防止することができる。
このように、この実施例の燃料電池スタック1によれば、パッキンケーシング11とコネクタハウジング30の間、パッキンケーシング11とパッキン20の間、パッキン20の貫通孔21と端子3の間、コネクタハウジング30とパッキン20の間を確実にシールすることができるので、外部からスタックハウジングへの水分の浸入を確実に防止することができ、セル間の短絡などスタックハウジング内での短絡を防止することができる。
また、一つのパッキン20によって端子群3Aを構成する複数の端子3をまとめてシールすることができるので、コネクタユニット10の防水構造を簡単にすることができる。また、端子3の位置決めが容易に且つ正確に行えるので、端子3とコネクタ39の接続を容易に行うことができる。
なお、図8〜図11に示すように、コネクタハウジング30のパッキン収容孔37に膨出部37bを設ける代わりに、パッキン20の起立部28における側面28aに、外側に膨出する膨出部29を側面28aを一周するように設け、パッキン収容孔37にパッキン20の起立部28を挿入したときに、パッキン収容孔37の平坦面37cによってパッキン20の膨出部29が押圧され圧縮されるように構成しても、前述した実施例と同様の作用、効果を得ることができる。なお、この場合には、コネクタハウジング30におけるパッキン収容孔37の平坦面37cが押圧面を構成する。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、パッキン20の突部25のテーパ面25bを周方向に稜線が生じないように曲面で繋いで形成するとともに、起立部28の側面28aを周方向に稜線が生じないように曲面で繋いで形成し、コネクタハウジング30のパッキン収容孔37も同様の形状にすることも可能である。このようにすると、パッキン20の起立部28(周壁部)は周方向に稜線がない形状となるため、パッキン20が圧縮変形したときのパッキン収容孔37への追従性が良好で、パッキン収容孔37に対する密着性を高くすることができ、シール性をさらに向上することができる。
また、前述した実施例では、総てのセパレータ2に端子3を設けているが、一部のセパレータ2だけに端子3を設けてもよい。
この発明に係る燃料電池スタックの実施例1におけるコネクタユニット周りの外観斜視図である。 前記実施例1のコネクタユニットの分解斜視図である。 前記実施例1で用いられるパッキンの外観斜視図である。 前記実施例1のコネクタユニットにおいてパッキン圧縮前の状態を示す要部拡大断面図である。 図4のA−A断面図である。 前記実施例1のコネクタユニットにおいてパッキン圧縮後の状態を示す要部拡大断面図である。 図6のB−B断面図である。 実施例2のコネクタユニットにおいてパッキン圧縮前の状態を示す要部拡大断面図である。 図8のC−C断面図である。 前記実施例2のコネクタユニットにおいてパッキン圧縮後の状態を示す要部拡大断面図である。 図10のD−D断面図である。
符号の説明
1 燃料電池スタック
2 セパレータ
3 端子
11 パッキンケーシング
12 パッキン収納凹部
13 貫通孔
20 パッキン
21 貫通孔
22 下面
25 突部(上面)
25a 頂部
28 起立部(周壁部)
28a 側面
29 膨出部
30 コネクタハウジング(コネクタ部材)
37a テーパ面(押圧面)
37b 膨出部(押圧面)
37c 平坦面(押圧面)

Claims (4)

  1. 複数積層されたセパレータを備える燃料電池スタックであって、
    任意の複数の前記セパレータから延びる端子と、
    下面から上面に貫通し前記端子を個別に挿通させるための複数の貫通孔を有するとともに各貫通孔に独立の周壁部を有するパッキンと、
    上側が開口していて前記パッキンの側面および下面を包囲し且つ前記パッキンの下面を支持するパッキン収納凹部を有するとともに前記端子を挿通させるための貫通孔を有するパッキンケーシングと、
    前記パッキンケーシングの上に配置され前記パッキンにおける前記各周壁部の上面および側面を押圧する押圧面を有するコネクタ部材と、
    を備え、
    前記周壁部の側面と該側面を押圧する前記押圧面の少なくともいずれか一方には他方側に膨出して該他方に圧接する膨出部が設けられ、
    前記パッキンの貫通孔の内面と前記端子の外面が隙間なく接触していることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 前記パッキンが押圧される前から、前記パッキンの貫通孔の内面と前記端子の外面が隙間なく接触していることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  3. 前記パッキンにおける前記周壁部の上面には前記貫通孔の開口周縁を頂部とする山形形状の突部が設けられ、該上面に対する前記押圧面は前記突部の山形形状に沿う形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池スタック。
  4. 前記パッキンにおける前記周壁部は周方向に稜線を有しないことを特徴とする請求項3に記載の燃料電池スタック。
JP2004200312A 2004-03-17 2004-07-07 燃料電池スタック Expired - Fee Related JP4566636B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004200312A JP4566636B2 (ja) 2004-07-07 2004-07-07 燃料電池スタック
US11/080,268 US7732079B2 (en) 2004-03-17 2005-03-14 Fuel cell stack
US12/768,974 US7927759B2 (en) 2004-03-17 2010-04-28 Fuel cell stack

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004200312A JP4566636B2 (ja) 2004-07-07 2004-07-07 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006024411A JP2006024411A (ja) 2006-01-26
JP4566636B2 true JP4566636B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=35797532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004200312A Expired - Fee Related JP4566636B2 (ja) 2004-03-17 2004-07-07 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4566636B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5034273B2 (ja) 2006-03-07 2012-09-26 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP5028856B2 (ja) * 2006-04-27 2012-09-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
JP5055897B2 (ja) * 2006-08-25 2012-10-24 トヨタ自動車株式会社 燃料電池用モニタ端子構造およびそれを備えた燃料電池
JP5188459B2 (ja) * 2009-06-10 2013-04-24 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
US9899688B2 (en) 2014-09-26 2018-02-20 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell
KR102212446B1 (ko) * 2019-06-27 2021-02-04 주식회사 현대케피코 연료전지용 전자 제어 장치

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11129396A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Aisin Takaoka Ltd シリコーン樹脂−金属複合体
JP2000102179A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Hitachi Denshi Ltd 電池端子の防水構造
JP2002124285A (ja) * 2000-10-18 2002-04-26 Toyota Motor Corp 燃料電池の電圧測定装置
JP2003086205A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Toyota Motor Corp 燃料電池セル電圧モニタ部構造
JP2003123828A (ja) * 2001-10-05 2003-04-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2003151613A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池スタック用電圧測定端子ユニット及びその接続方法
US6653003B1 (en) * 1999-10-12 2003-11-25 Reveo Inc. Fuel cell support and electrical interconnector
JP2004127777A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd セル電圧検出ユニットの組立方法
JP2004127778A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2004127779A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 燃料電池

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11129396A (ja) * 1997-10-29 1999-05-18 Aisin Takaoka Ltd シリコーン樹脂−金属複合体
JP2000102179A (ja) * 1998-09-25 2000-04-07 Hitachi Denshi Ltd 電池端子の防水構造
US6653003B1 (en) * 1999-10-12 2003-11-25 Reveo Inc. Fuel cell support and electrical interconnector
JP2002124285A (ja) * 2000-10-18 2002-04-26 Toyota Motor Corp 燃料電池の電圧測定装置
JP2003086205A (ja) * 2001-09-11 2003-03-20 Toyota Motor Corp 燃料電池セル電圧モニタ部構造
JP2003123828A (ja) * 2001-10-05 2003-04-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2003151613A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池スタック用電圧測定端子ユニット及びその接続方法
JP2004127777A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd セル電圧検出ユニットの組立方法
JP2004127778A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2004127779A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 燃料電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006024411A (ja) 2006-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7732079B2 (en) Fuel cell stack
CN106463738B (zh) 具有弹性密封组件的金属双极板和电化学系统
KR101500311B1 (ko) 고체 고분자 전해질 연료 전지를 위한 시일
KR101901768B1 (ko) 축전 소자
KR101084221B1 (ko) 이차 전지
JP2008192552A (ja) 電極
KR20080008408A (ko) 고체산화물 연료전지 스택
US11342574B2 (en) Fuel cell stack
CN109755422B (zh) 动力电池顶盖组件、动力电池以及电池模组
JP4566636B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2012523656A (ja) 燃料電池、燃料電池スタック及び燃料電池のシーリング方法
KR20110127515A (ko) 이차 전지
JP3909760B2 (ja) 燃料電池
JP4566588B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2007220338A (ja) 燃料電池スタックのセル電圧測定装置
JP5616015B2 (ja) フラットアセンブリ及び簡易シールを備えた燃料電池
KR20120069094A (ko) 연료전지의 가스켓 결합구조
US7442467B2 (en) Sealed battery
JP4303672B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2008147638A (ja) 電気化学セル
JP6533299B2 (ja) 電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置
JP2009231140A (ja) 二次電池
KR19980060840A (ko) 통형전지 및 그 제조방법
JPH05114389A (ja) 円筒形電池
JP2018156788A (ja) 燃料電池スタック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100804

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4566636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140813

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees