JP6533299B2 - 電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置 - Google Patents

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Description

本出願は、2015年8月27日に出願された日本国特許出願第2015−168278号に基づく優先権を主張する。その出願の全ての内容はこの明細書中に参照により援用される。本明細書に開示の技術は、電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置に関する。
特許文献1に開示の蓄電装置は、ケース内の圧力が上昇したときに、通電経路を遮断する電流遮断装置を有している。この電流遮断装置は、ケース内の発電要素と電気的に接続された集電体と、集電体と電極端子とを電気的に接続する感圧部材と、集電体を支持するホルダとを有している。ケース内の圧力が上昇すると、感圧部材が変形して集電体と非接続となり、電極端子と発電要素との電気的接続が遮断される。
特開2013−225500号公報
ところで、この種の電流遮断装置の作動時には、集電板と電極端子との間に大きな電圧が印加されることがある。かかる場合、集電板と電極端子との間に電解液が存在すると、電解液から導電性異物が生成して液絡し、集電板と電極端子とが再導通する虞がある。このため、このような液絡を防止するために、電流遮断装置のホルダとケースの間にガスケットを配置してホルダとケースの間をシールし、電解液の侵入を遮断することがある。しかしながら、ホルダとケースの間にガスケットを配置する従来構造では、ガスケットの反力によってケースが撓んでシールが不完全となったり、電極端子をケースに組付ける際に過剰な荷重がガスケットに作用して、ガスケットが破壊されるといった問題が生じる。本明細書は、ホルダとケースの間にガスケットが配置される蓄電装置において、ガスケットの破壊が生じることを防止しながら、ホルダとケースの間からの電解液の侵入を好適に防止することができる電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置を開示する。
本明細書に開示する電流遮断層装置は、端子取付面を備えるケースと、ケースに収容される電極組立体と、ケースの端子取付面に取付けられる電極端子とを備える蓄電装置に装備される。端子取付面には、ケースの内部とケースの外部とを連通する挿通孔が形成されている。電極端子は、ケースの内部に位置し、挿通孔の径より大径となる大径部と、該大径部から挿通孔を通ってケースの外部に向かって伸びる小径部と、ケースの外部において該小径部から折れ曲がって外側に広がる先端部とを備えている。電流遮断装置は、ケース内に収容され、電極組立体と電極端子とが電気的に接続される導通状態と、電極組立体と電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える。電流遮断装置は、大径部を収容するホルダを備えており、ホルダには、小径部が挿通するホルダ側挿通孔が形成されている。ホルダの端子取付面の内面と対向する対向面には、ホルダ側挿通孔の周囲を一巡する凹部と、該凹部の内側と外側の少なくとも一方に位置し、端子取付面の内面と当接する当接部とが形成されている。凹部には、端子取付面の内面とホルダの対向面との間をシールする絶縁性のガスケットの少なくとも一部が収容されている。電極端子とホルダを小径部の軸線に沿って見ると、当接部の少なくとも一部が先端部と重複している。
上記の電流遮断装置では、ホルダの対向面に当接部と凹部が形成され、当接部が端子取付面の内面と当接している。そして、ホルダと電極端子を電極端子の小径部の軸線方向に沿って見ると、当接部の少なくとも一部が先端部と重複している。したがって、電極端子の先端部からの圧縮力が作用する領域において、ホルダの当接部が端子取付面の内面に当接している。ホルダの凹部に収容されたガスケットに作用する荷重は、端子取付面の内面からホルダの凹部の底面までの距離によって決まり、この距離はホルダによって決まる。すなわち、当接部の寸法と凹部の寸法によって決まる。ホルダの寸法は管理することができるため、ガスケットに作用する荷重も管理することができる。このため、ガスケットの反力が過大となることによるシール不良や、過剰な荷重によるガスケットの破壊を防止することができる。
本明細書は、また、別の電流遮断装置も開示する。電流遮断装置は、端子取付面を備えるケースと、ケースに収容される電極組立体と、ケースの端子取付面に取付けられる電極端子と、ケースと電極端子とを固定する締結部材を備える蓄電装置に装備される。端子取付面には、ケースの内部とケースの外部とを連通する挿通孔が形成されている。電極端子は、ケースの内部に位置し、挿通孔の径より大径となる大径部と、該大径部から挿通孔を通ってケースの外部に向かって伸びる小径部とを備えている。大径部及び小径部には、ケースの内部とケースの外部とを連通する貫通孔が形成されている。締結部材は、ケースの内部側に配置されるボルトと、ケースの外部側に配置されボルトに螺合されるナットとを備えている。ボルトは、大径部の内面に当接する頭部と、貫通孔内に配置される軸部を備えている。電流遮断装置は、ケース内に収容され、電極組立体と電極端子とが電気的に接続される導通状態と、電極組立体と電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える。電流遮断装置は、大径部を収容するホルダを備えており、ホルダには、小径部が挿通するホルダ側挿通孔が形成されている。ホルダの端子取付面の内面と対向する対向面には、ホルダ側挿通孔の周囲を一巡する凹部と、該凹部の内側と外側の少なくとも一方に位置し、端子取付面の内面と当接する当接部とが形成されている。凹部には、端子取付面の内面とホルダの対向面との間をシールする絶縁性のガスケットの少なくとも一部が収容されている。締結部材とホルダを小径部の軸線に沿って見ると、当接部の少なくとも一部がボルトの頭部及びナットと重複している。
上記の電流遮断装置では、ホルダの対向面に当接部と凹部が形成され、当接部が端子取付面の内面と当接している。そして、ホルダと締結部材を電極端子の小径部の軸線方向に沿って見ると、当接部の少なくとも一部がボルトの頭部及びナットと重複している。したがって、ボルト及びナットからの圧縮力(締付力)が作用する領域において、ホルダの当接部が端子取付面の内面に当接している。ガスケットに作用する荷重は、端子取付面の内面からホルダの凹部の底面までの距離によって決まり、この距離はホルダによって決まる。すなわち、当接部の寸法と凹部の寸法によって決まる。ホルダの寸法は管理することができるため、ガスケットに作用する荷重も管理することができる。このため、ガスケットの反力が過大となることによるシール不良や、過剰な荷重によるガスケットの破壊を防止することができる。
また、本明細書は、上述した電流遮断装置を備える蓄電装置を開示する。
実施例1の蓄電装置の断面図。 図1の破線部200aの拡大図。 実施例2の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。 実施例3の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。 実施例4の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。 実施例5の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。 実施例6の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書に開示の電流遮断装置では、凹部の底面には、凹部の内側面及び外側面から離間し、かつ、凹部内を一巡すると共に端子取付面の内面に向かって突出する凸部が形成されていてもよい。このような構成によると、凸部によってガスケットが端子取付面の内面に部分的に強固に押し付けられる。一方、凸部以外の位置では、ガスケットが端子取付面の内面に強固に押し付けられることが抑制される。これにより、ホルダとケースの間のシールを適切に行いながら、ガスケットの破壊を抑制することができる。
(特徴2) 本明細書に開示する電流遮断装置では、凹部の底面は、第1平面と、第2平面とを有していてもよい。また、端子取付面の挿通孔の軸方向における、凹部の第1平面部分の深さは、凹部の第2平面部分の深さより深くてもよい。このような構成によっても、第2平面によってガスケットが端子取付面の内面に部分的に強固に押し付けられる一方、第1平面によってガスケットに作用する荷重が過大となることが抑制される。これにより、特徴1と同様の作用効果を奏することができる。
(特徴3) 本明細書に開示する電流遮断装置では、凹部の径方向において、第1平面は凹部の外周側に形成されており、第2平面は凹部の第1平面より内周側に形成されていてもよい。このような構成によると、ホルダとケースの間のシールを行う位置が内周側となり、シール長を短くすることができる。このため、ホルダとケースの間のシールをより適切に行うことができる。
(特徴4) 本明細書に開示する電流遮断装置では、電極端子とガスケットを小径部の軸線に沿って見ると、ガスケットの端子取付面の内面に当接するシール面の少なくとも一部が先端部と重複していてもよい。このような構成によると、電極端子の先端部からの圧縮力をガスケットに効率的に作用させることができ、ガスケットにかかる荷重をより好適に管理することができる。
(特徴5) 本明細書に開示する電流遮断装置は、電極組立体に電気的に接続される通電板と、ホルダに支持され、電極端子に電気的に接続される第1変形板とをさらに備えていてもよい。また、第1変形板は、導通状態においては通電板と当接して電気的に接続している一方で、非導通状態においては通電板から離間して通電板と電気的に非接続となってもよい。
(特徴6) 本明細書に開示する電流遮断装置は、通電板に対して第1変形板とは反対側に配置されているとともに、通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えていてもよい。また、第2変形板は、電極組立体と電極端子とが導通しているときは突起が第1位置に位置して通電板と第1変形板とが当接している第1状態と、電極組立体と電極端子とが非導通のときは突起が第1位置から通電板側の第2位置に移動して通電板と第1変形板とを離間させる第2状態とに切り替えられてもよい。
以下、実施例1の蓄電装置100について説明する。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース1と、ケース1に収容された電極組立体3と、ケース1に固定された電極端子としての端子5、7とを備えている。電極組立体3と端子5、7とは電気的に接続されている。また、蓄電装置100は、電極組立体3と端子7との間に配置された電流遮断装置10を備えている。ケース1の内部には、電解液が注入されており、電極組立体3は、電解液に浸漬している。
ケース1は、金属製であり、略直方体形状の箱型部材である。ケース1は、本体111と、本体111に固定された蓋部112とを備えている。蓋部112は、本体111の上部を覆っている。ケース1の蓋部112は、端子取付面113を備えている。端子取付面113には、挿通孔81、82が形成されている。端子5は、挿通孔81を介してケース1の内外に通じており、端子7は、挿通孔82を介してケース1の内外に通じている。
電極組立体3は、正極シートと、負極シートと、正極シートと負極シートとの間に配置されたセパレータとを備えている。電極組立体3は、複数の正極シート、複数の負極シート及び複数のセパレータが積層されて構成されている。正極シート及び負極シートは、集電部材と、集電部材上に形成されている活物質層とを備えている。集電部材としては、正極シートに用いられるものは例えばアルミ箔であり、負極シートに用いられるものは例えば銅箔である。また、電極組立体3は、正極集電タブ41及び負極集電タブ42を備えている。正極集電タブ41は、正極シートの上端部に形成されている。負極集電タブ42は、負極シートの上端部に形成されている。正極集電タブ41及び負極集電タブ42は、電極組立体3の上方に突出している。正極集電タブ41は正極リード43に固定されている。負極集電タブ42は負極リード44に固定されている。
正極リード43は、正極集電タブ41と端子5とに接続されている。正極リード43を介して、正極集電タブ41と端子5とが電気的に接続されている。正極リード43とケース1との間には、絶縁部材72が配置されている。絶縁部材72は、正極リード43とケース1の蓋部112とを絶縁している。
負極リード44は、負極集電タブ42と接続端子46とに接続されている。接続端子46は、電流遮断装置10を介して端子7に電気的に接続されている。よって、負極リード44、接続端子46及び電流遮断装置10を介して、負極集電タブ42と端子7とが電気的に接続されている。これにより、電極組立体3と端子7とを接続する通電経路が形成されている。電流遮断装置10は、この通電経路を、電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換えることができる。すなわち、電流遮断装置10は、この通電経路を遮断することができる。電流遮断装置10の構成については後述する。負極リード44とケース1との間には、絶縁部材73が配置されている。絶縁部材73は、負極リード44とケース1とを絶縁している。
蓋部112の上面には、樹脂製のガスケット62、63が配置されている。ガスケット62の上面には、外部端子60が配置されている。外部端子60には、貫通孔60aが形成されている。貫通孔60aは、外部端子60の上面側に比べ、下面側のサイズが大きくなっている。ガスケット62は、蓋部112と外部端子60とを絶縁している。ボルト64は、貫通孔60aを通過している。具体的には、ボルト64の頭部は、貫通孔60a内に収容されている。また、ボルト64の軸部は、貫通孔60aを通って外部端子60の上方に突出している。端子5、外部端子60及びボルト64は、互いに電気的に接続されており、正極端子を構成している。ガスケット63、外部端子61及びボルト65の構成は、上述したガスケット62、外部端子60及びボルト64の構成と同様である。端子7、外部端子61及びボルト65は、互いに電気的に接続されており、負極端子を構成している。
ここで、図2を参照して端子7について説明する。端子7は、小径部94、大径部95及び先端部96を備えている。大径部95は、ケース1の内部に配置されており、環状に形成されている。大径部95の径は、挿通孔82の径より大きくされており、大径部95の外周面は、ホルダ80の基部78(後で詳述)の内壁面と当接する。大径部95には、凹所98が形成されている。凹所98は、貫通孔97と連通しており、凹所98内は大気圧に保たれる。小径部94は、挿通孔76a(後述)及び挿通孔82に挿通されケース1の内外へ通じている。小径部94は、環状に形成されており、その中心に貫通孔97が形成されている。小径部94の下端は、大径部95の内周縁に固定されている。先端部96は、環状に形成されており、小径部94の上端に配置されている。先端部96は、ケース1の外部に配置されており、小径部94の上端から折れ曲がって径方向外側に広がるように形成されている。端子7は、先端部96によりケース1の蓋部112の端子取付面113の外面に固定されている。大径部95には、突出部99が形成されている。突出部99は、大径部95の下面の外周縁に沿って環状に形成されている。突出部99は、大径部95の下面から下方(後述する通電板20側)に突出している。
次に、電流遮断装置10について説明する。図2に示すように、電流遮断装置10は、通電板20と、第1変形板30と、ホルダ80とを備えている。第1変形板30は、円形の導電性ダイアフラムであり、下方に凸となっている。第1変形板30は、中央部32及び外周部31を有している。第1変形板30の中央部32は、通電板20と接続されている。第1変形板30の外周部31は、大径部95の下面の外周部と接続されている。詳細には、第1変形板30の外周部31は、大径部95の下面のうち、突出部99が形成されていない領域に溶接されている。第1変形板30が大径部95の下面に接続されると、第1変形板30の外周面が突出部99の内壁面に当接する。これによって、第1変形板30の大径部95(すなわち、端子7)に対する接続位置を安定化することができる。大径部95の凹所98の下端は、第1変形板30により覆われている。凹所98内は大気圧に保たれているため、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。通電板20は金属製の部材であり、導電性を有している。通電板20は、平面視において円形状に形成されており、第1変形板30の下方に配置されている。通電板20には接続端子46が接続されている。通電板20は、中央部22及び外周部21を有している。通電板20の下面には溝部20aが形成されている。溝部20aは中央部22の周囲に形成されており、溝部20aの内側で通電板20と第1変形板30の中央部32とが接続されている。溝部20aが形成された位置における通電板20の機械的強度は、溝部20a以外の位置における通電板20の機械的強度よりも低い。
ホルダ80は、環状に形成されており、その内部に端子7の小径部94及び大径部95と、第1変形板30と、シール部材75を収容し、これらを保持する。ホルダ80の下面には、通電板20が当接している。ホルダ80は、弾性を有する絶縁材料により形成されている。ホルダ80には、例えば、ポリフェニルスルファイド(PPS)が用いられる。なお、ホルダ80の材料は上記のPPSに限られず、絶縁性及び耐電解液性を有する材料(例えば、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等)であればよい。
ホルダ80は、中央部79と基部78と上端部76とを有している。中央部79は、ケース1の蓋部112の端子取付面113の下面と、端子7の大径部95の上面との間に配置されている。中央部79の下面は、端子7の大径部95の上面と当接している。中央部79の上面には、凹部79bが環状に形成されている。凹部79bは、上端部76(後述)の周囲を一巡している。凹部79bの縦断面の形状は、矩形状に形成されている。中央部79の上面に凹部79bが形成されることで、中央部79には、その上面(端子取付面113と対向する面)が端子取付面113の下面と当接する当接部79aが形成されている。当接部79aは、凹部79bの内側及び外側に形成されている。端子取付面113の下面と凹部79bの底面との間には、絶縁性のガスケット86が配設されている。ガスケット86は、ケース1の蓋部112(端子取付面113)とホルダ80(凹部79b)との間をシールしている。すなわち、ガスケット86は、上下方向に圧縮された状態で凹部79b内に収容され、端子取付面113の下面と凹部79bの底面との間をシールしている。凹部79bが上端部76の周囲を一巡していることから、ガスケット86も上端部76の周囲を一巡している。なお、ガスケット86と凹部79bの内側面との間には隙間が形成され、ガスケット86と凹部79bの外側面の間にも隙間が形成されている。すなわち、ガスケット86は、凹部79bの内側面及び外側面との間に隙間が形成されるように、その寸法(径,断面寸法)が定められている。
ここで、端子7とホルダ80とを、端子7の小径部94の軸線方向(矢印Aの方向)に沿って見ると、ホルダ80の当接部79aの一部(内側に位置する当接部79a)は、端子7の先端部96と重複している。すなわち、図2に示すように、小径部94の軸線方向において、S1の範囲内(先端部96が位置する範囲内)に当接部79aの一部が位置している。図2から明らかなように、ガスケット86もS1の範囲内に位置し、端子取付面113の下面と当接している。したがって、本実施例では、ガスケット86のシール面(端子取付面113の下面と当接している面)もS1の範囲内に位置している。
上端部76は、中央部79の内周縁から上方に伸びている。上端部76は、環状に形成されており、その中心に挿通孔76aが形成されている。上端部76は、蓋部112の挿通孔82と端子7の小径部94との間に位置しており、挿通孔76aには、上述したように小径部94が挿通されている。上端部76の上端は、ガスケット63には接していない。なお、挿通孔76aが請求項でいう「ホルダ側挿通孔」の一例に相当する。
基部78は、中央部79の外周縁から下方に伸びている。基部78は、ケース1の蓋部112の下面と、通電板20の上面との間に配置されている。基部78は、環状に形成されており、その内部に大径部95と第1変形板30とを収容する。基部78の内面には、大径部95の外周面と当接する第1部分と、第1部分の下方に位置する凹所77が形成されている。第1部分は、基部78の上端側に形成され、凹所77は、基部78の下端側に形成されている。凹所77の径は、大径部95の径(第1部分の径)より大きくされている。大径部95の下面には突出部99が形成されていることから、基部78内に大径部95が収容されると、突出部99の一部が凹所77内に突出することとなる。凹所77内に突出部99が突出することで、シール部材75を収容する空間が凹所77に形成される。なお、基部78の下面は、通電板20の上面に当接している。
シール部材75は、凹所77の突出部99より外側の空間に収容される。シール部材75は、端子7の大径部95の外周側を周方向に一巡している。シール部材75は、上記の空間に圧縮された状態で収容されており、通電板20とホルダ80と突出部99に接触している。シール部材75は、各接触部において、両者の間をシールしている。これによって、ケース1内の空間と、ケース1外の空間とがシールされている。シール部材75は、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)などのエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)を材料とするOリングである。なお、シール部材75は上記に限られず、シール性、絶縁性、耐電解液性及び弾性を有する材料が用いられてもよい。なお、大径部95の下面に形成される突出部99の下端は、凹所77の上端よりも下方に位置する一方、通電板20には接触していない。シール部材75が突出部99に当接することにより、シール部材75が通電板20やホルダ80に対して位置ズレすることが防止されている。
通電板20及びホルダ80は、固定部材70により固定されている。固定部材70は、通電板20及びホルダ80をカシメ固定している。固定部材70の内側には、絶縁部材71が配置されている。絶縁部材71は、通電板20を固定部材70から絶縁している。
上述した説明から明らかなように、電流遮断装置10は、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列につなぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10の通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10の遮断動作について説明する。上述した蓄電装置100においては、端子5と端子7との間が外部機器(例えば、発電機やモータ等)を介して通電可能な導通状態で用いられる。蓄電装置100の過充電等によってケース1内の圧力が上昇すると、通電板20の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。このため、ケース1の内圧が上昇して所定値に達すると、第1変形板30の中央部32に接続されていた通電板20が、機械的に脆弱な溝部20aを起点に破断する。そして、第1変形板30が反転して、上方に凸の状態に変化する。これによって、通電板20と第1変形板30とを接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7とが非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されると共に、通電板20は端子7から絶縁される。
実施例1の蓄電装置100では、ホルダ80の当接部79aがケース1の端子取付面113の内面と当接している。また、中央部79の下面は、端子7の大径部95の上面と当接している。そして、端子7の小径部94の軸線方向に沿って見ると、当接部79aの一部が先端部96と重複している。ここで、端子7の先端部96をケース1にかしめ固定する際には、先端部96に小径部94の軸線方向の荷重が作用する。本実施例の蓄電装置100では、端子7をかしめ固定する際の荷重を、ホルダ80の当接部79aで受けることができるため、凹部79bに収容されたガスケット86に過剰な荷重がかかり、ガスケット86が破壊されることを防止することができる。また、凹部79bの深さを調節することによって、ガスケット86の潰し代を容易に管理することができるため、好適に端子取付面113とホルダ80との間をシールすることができる。さらに、ガスケット86と凹部79bの内側面及び外側面との間に隙間が形成され、ガスケット86が変形するスペースが凹部79b内に確保されている。これによって、ガスケット86に適切な荷重が作用し、端子取付面113とホルダ80との間を適切にシールしながら、ガスケット86の破壊を防止することができる。なお、本実施例では、当接部79aは、凹部79bの内側及び外側に形成されているが、これに限られない。当接部79aは、凹部79bの外側のみに形成されていてもよい。すなわち、凹部79bの内側面と上端部76の外周面とが、同一面として構成されていてもよい。
次に、図3を参照して、実施例2の蓄電装置について説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。その他の実施例についても同様である。
図3に示すように、ホルダ80の上面には凹部181が環状に形成されている。凹部181はホルダ80の上端部76の周囲を一巡している。凹部181の底面には、端子取付面113に向かって突出する凸部182が形成されている。凸部182は、凹部181の内側面及び外側面から離間する位置に形成されており、上端部76の周囲を一巡している。凸部182の上面は、端子取付面113の下面(当接部79aが当接する面)と平行に形成されている。端子取付面113の下面と凸部182の上面との間には、ガスケット86が配設されている。ガスケット86は、ケース1の端子取付面113とホルダ80(詳細には、凸部182)との間をシールしている。すなわち、ガスケット86は、上下方向に圧縮された状態で凹部181内に収容され、端子取付面113の下面と凸部182の上面との間をシールしている。ガスケット86は、凹部181内に配置され、上端部76の周囲を一巡している。なお、凹部181の凸部182の上面は、凹部181内の他の部分よりも平面度が高く、面の粗さは低くされていることが好ましい。
実施例2の蓄電装置では、端子取付面113とホルダ80との間のシール面積を凸部の上面の面積を適宜変更することよって管理することができる。このため、ガスケット86の圧縮率の管理が容易となり、好適に端子取付面113とホルダ80との間をシールすることができる。なお、ここでいう圧縮率とは、ガスケット86を外力から解放した状態のガスケット86の高さと、シールしている状態のガスケット86の高さ(本実施例では、端子取付面113の下面と凸部182の上面との距離)との比をいう。
また、実施例2の蓄電装置においても、ホルダ80の当接部79aがケース1の端子取付面113の内面と当接しており、ホルダ80の中央部79の下面は端子7の大径部95の上面と当接している。そして、当接部79aの一部がS1の範囲内に位置する。このため、実施例1の蓄電装置100と同様の作用効果を奏することができる。
次に、図4を参照して、実施例3の蓄電装置について説明する。実施例3の蓄電装置では、ホルダ80の上面に凹部191が形成されている。凹部191はホルダ80の上端部76の周囲を一巡している。凹部191の底面は、第1平面191aと、第1平面191aと平行となる第2平面191bとを有している。第1平面191aは、凹部191の径方向外周側にリング状に形成されている。第2平面191bは、第1平面191aより内周側にリング状に形成されている。凹部191の第1平面部分の深さは、凹部191の第2平面部分の深さより深く形成されている。図4から明らかなように、第1平面191aと第2平面191bとの境界には、第1平面191aと直交する面が形成されている。換言すると、第1平面191aと第2平面191bとの境界には段差が形成されており、当該段差は上端部76の周囲を一巡するように形成されている。
端子取付面113の下面と凹部191の底面との間には、ガスケット86が配設されている。ガスケット86は、端子取付面113とホルダ80(詳細には、第2平面191b)との間をシールしている。すなわち、ガスケット86は、上下方向に圧縮された状態で凹部191に収容され、端子取付面113の下面と第2平面191bとの間をシールしている。なお、凹部191の第2平面191bの上面は、凹部191内の他の部分よりも平面度が高く、面の粗さは低くされていることが好ましい。
実施例3の蓄電装置では、実施例2の蓄電装置と同様に、ガスケット86の圧縮率の管理が容易となり、好適に端子取付面113とホルダ80との間をシールすることができる。また、この構成によっても、実施例1の蓄電装置と同様の作用効果を奏することができる。
次に、図5を参照して、実施例4の蓄電装置について説明する。実施例4の蓄電装置では、ホルダ及びガスケットの構成が実施例1のそれと異なっており、その他の構成は実施例1と同様である。
ホルダ180は、環状に形成されており、その内部に端子7の大径部95と、第1変形板30と、シール部材75を収容し、これらを保持する。図5に示すように、ホルダ180は、端部177と基部178を有している。端部177は、ケース1の蓋部112の端子取付面113の下面と、端子7の大径部95の上面との間に配置されている。端部177の下面は、大径部95の上面と当接している。端部177の上面には、凹部177bが環状に形成されている。凹部177bの縦断面の形状は、矩形状に形成されている。端部177の上面に凹部177bが形成されることで、端部177には、その上面(端子取付面113と対向する面)が端子取付面113の下面と当接する当接部177aが形成されている。当接部177aは、径方向において凹部177bの外側に形成されている。また、径方向における凹部177bの内側には、端子取付面113の下面と対向する対向部177cが形成されている。対向部177cは、凹部177bよりも端子取付面133側に位置する一方、端子取付面113の下面とは当接しておらず、これらの間には隙間が形成されている。なお、基部178の構成は、実施例1のホルダ80の基部78の構成と同様である。
ケース1の蓋部112(端子取付面113)と端子7との間には、絶縁性のガスケット186が配設されている。ガスケット186は環状に形成されており、端子取付面113の挿通孔82と端子7の小径部94とに当接すると共に、端子取付面113の下面と端子7の大径部95の上面とに当接している。そして、ガスケット186は、対向部177cで圧縮されることによって、端子取付面113の下面と対向部177cとの間(すなわち、端子取付面113の下面とホルダ180の間)をシールしている。ガスケット186の外周端部は、凹部177b内部に位置している。詳細には、ガスケット186は、その一部が対向部177cによって上下方向に圧縮されることによって、その一部(外周端部)が凹部177bの内部に収容されている。
実施例4の蓄電装置においても、実施例2の蓄電装置と同様に、ガスケット186の圧縮率の管理が容易となる。すなわち、対向部177cの面積を適宜変更することにより、シール面積を管理することができるため、好適に端子取付面113とホルダ180との間をシールすることができる。また、この構成によっても、実施例1の蓄電装置と同様の作用効果を奏することができる。
なお、ガスケット186は、対向部177cによる圧縮前の状態において、その一部が凹部177bの内部に収容されるように構成してもよい。また、この構成においては、ガスケット186が対向部177cによって上下方向に圧縮されると、ガスケット186のうち凹部177cの内部に収容される部分の体積が大きくなるように構成してもよい。
次に、図6を参照して、実施例5の蓄電装置について説明する。本実施例では、実施例4と相違する点についてのみ説明する。本実施例の蓄電装置は、端子の構成が実施例4のそれと異なっており、端子とケースを固定する締結部材220をさらに備えている。
図6に示すように、端子17は、小径部194及び大径部195を備えている。別言すると、実施例4の蓄電装置(図4)と本実施例の蓄電装置(図5)を比較すると明らかなように、端子17は、実施例4の端子7の先端部96を有さない構成である。小径部194の上端は、外部端子61と略同一平面に位置している。
締結部材220は、ボルト221とナット222を備えている。端子17とケース1は、ボルト221とナット222により締結されている。ボルト221は、ケース内部側から貫通孔97内に差込まれている。ボルト221は、頭部221aと軸部221bを有している。頭部221aは、ケース1の内部側に配置されており、大径部195の内面に当接している。軸部221bは、貫通孔97内に挿通されており、ケース1の外部側に突出している。小径部194の上面及び外部端子61の上面において、軸部221bにナット222が螺合している。ボルト221にナット222が螺合することで、端子17がケース1に固定されている。ボルト221とナット222は、例えば、導電性の金属により構成されている。ボルト221とナット222の材料は、これに限られず、例えば、絶縁性の材料により構成されていてもよい。
締結部材220(ボルト221、ナット222)とホルダ180を、端子17の小径部194の軸線方向(矢印Bの方向)に沿って見ると、ホルダ180の当接部177aの一部は、ボルト221及びナット222と重複している。すなわち、図6に示すように、小径部194の軸線方向において、S2の範囲内(ボルト221の頭部221a及びナット222が位置する範囲内)に当接部177aの一部が位置している。図6から明らかなように、ガスケット186もS2の範囲内に位置し、端子取付面113の下面と当接している。したがって、ガスケット186のシール面(端子取付面113の下面と対向部177cの上面とに当接している面)もS2の範囲内に位置している。
実施例5の蓄電装置では、ホルダ180の当接部177aが端子取付面113の内面と当接している。また、端部177の下面は、端子17の大径部195の上面と当接している。そして、端子17の小径部194の軸線方向に沿って見ると、当接部177aの一部がボルト221及びナット222と重複している。ここで、締結部材220により端子17をケース1に固定する際には、小径部94の軸線方向の荷重がホルダ180とガスケット186に作用する。本実施例の蓄電装置では、当該荷重を、ホルダ180の当接部177aで受けることができるため、ガスケット186に過剰な荷重がかかり、ガスケット186が破壊されることを防止することができる。また、対向部177cの高さ及び面積を調節することによって、ガスケット186の潰し代を容易に管理することができるため、好適に端子取付面113とホルダ180との間をシールすることができる。なお、本実施例の端子17と締結部材220の構成は、その他の実施例に用いてもよい。
次に、図7を参照して、実施例6の蓄電装置について説明する。本実施例の蓄電装置では、電流遮断装置の構成が実施例1のそれと異なっており、それ以外の構成は実施例1と同様である。
図7に示すように、電流遮断装置10aは、通電板20と、第1変形板30と、第2変形板40とを備えている。
第2変形板40は、中央部47と外周部48とを有している。第2変形板40は、通電板20の下方に配置されており、その中央部47が下方に突出している。第2変形板40の外周部48の上面と、通電板20の外周部21の下面は、溶接により固定されている。また、第2変形板40の上面中央には、上方に突出する突出部40aが設けられている。突出部40aの上方には通電板20の中央部22が位置している。第2変形板40の下面には、ケース1内の圧力が作用する。
通電板20は、第2変形板40と第1変形板30との間に配置されており、通電板20には、通気孔20bが形成されている。第2変形板40と通電板20との間の空間120は、通気孔20bを介して第1変形板30と通電板20との間の空間122と連通している。第1変形板30は、通電板20の上方に配置されている。第1変形板30の上面には、空間124が形成されており、空間124は大気圧に保たれている。
電流遮断装置10aは、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列に繋ぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10aの通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10aの遮断動作について説明する。上述した蓄電装置では、ケース1の内圧が上昇すると、第2変形板40の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第2変形板40の上面には、ケース1内の空間からシールされた空間120の圧力が作用する。このため、ケース1内の圧力が所定値を超えると、第2変形板40が反転して、下方に凸の状態から、上方に凸の状態に変化する。このとき、空間120内の空気は通気孔20bを通って空間122に移動し、空間122内の圧力が上昇する。また、第2変形板40が下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化すると、第2変形板40の突出部40aが第1位置から第2位置に移動して通電板20の中央部22に衝突し、通電板20が溝部20aで破断する。これにより、第1変形板30が反転し、第1変形板30及び通電板20の中央部22が上方に変位する。このため、通電板20と第1変形板30を接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7との間の導通が遮断される非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されるとともに、通電板20は端子7から絶縁される。実施例6の蓄電装置においても、ケース1の端子取付面113とホルダ80の構成が実施例1の蓄電装置100と同一の構成であるため、実施例1の蓄電装置100と同様の作用効果を奏することができる。なお、上記の電流遮断装置10aは、実施例1〜5のいずれの蓄電装置に取付けられてもよい。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
例えば、実施例3において、ホルダ80の凹部191に形成される第1平面191aと第2平面191bは、第1平面191aが凹部191の径方向内周側に形成されていてもよい。そして、第2平面191bは第1平面191aより外周側に形成されていてもよい。この構成によっても、実施例3と同様の作用効果を奏することができる。
また、電流遮断装置10及び10aは、端子5側に設けられてもよいし、端子5と端子7の双方に設けられてもよい。また、上記の実施例では、第1変形板30が反転することで通電板20との導通が遮断される。しかしながら、第1変形板30の変形の態様は反転に限られない。例えば、第1変形板30の中央部32が上方に撓むことで通電板20が溝部20aを起点に破断し、第1変形板30と通電板20との導通が遮断される構成であってもよい。第1変形板30は、第1変形板30と通電板20との導通が遮断されるのであればどのように変形してもよい。第2変形板40についても同様である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:ケース
3:電極組立体
5、7:端子
10:電流遮断装置
20:通電板
30:第1変形板
40:第2変形板
41:正極集電タブ
42:負極集電タブ
43:正極リード
44:負極リード
46:接続端子
60、61:外部端子
62、63:ガスケット
64、65:ボルト
75:シール部材
76:上端部
76a:挿通孔
77:凹所
78:基部
79:中央部
79a:当接部
79b:凹部
80:ホルダ
81、82:挿通孔
86:ガスケット
94:小径部
95:大径部
96:先端部
97:貫通孔
100:蓄電装置
111:本体
112:蓋部
113:端子取付面

Claims (9)

  1. 端子取付面を備えるケースと、
    前記ケースに収容される電極組立体と、
    前記ケースの前記端子取付面に取付けられる電極端子と、を備えており、
    前記端子取付面には、前記ケースの内部と前記ケースの外部とを連通する挿通孔が形成されており、
    前記電極端子は、前記ケースの内部に位置し、前記挿通孔の径より大径となる大径部と、該大径部から前記挿通孔を通って前記ケースの外部に向かって伸びる小径部と、前記ケースの外部において該小径部から折れ曲がって外側に広がる先端部と、を備えている蓄電装置に装備され、
    前記ケース内に収容され、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に接続される導通状態と、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置であって、
    前記大径部を収容するホルダを備えており、
    前記ホルダには、前記小径部が挿通するホルダ側挿通孔が形成されており、
    前記ホルダの前記端子取付面の内面と対向する対向面には、前記ホルダ側挿通孔の周囲を一巡する凹部と、該凹部の内側と外側の少なくとも一方に位置し、前記端子取付面の内面と当接する当接部と、が形成されており、
    前記凹部には、前記端子取付面の内面と前記ホルダの対向面との間をシールする絶縁性のガスケットの少なくとも一部が収容されており、
    前記電極端子と前記ホルダを前記小径部の軸線に沿って見ると、前記当接部の少なくとも一部が前記先端部と重複している、電流遮断装置。
  2. 端子取付面を備えるケースと、
    前記ケースに収容される電極組立体と、
    前記ケースの前記端子取付面に取付けられる電極端子と、
    前記ケースと前記電極端子とを固定する締結部材と、を備えており、
    前記端子取付面には、前記ケースの内部と前記ケースの外部とを連通する挿通孔が形成されており、
    前記電極端子は、前記ケースの内部に位置し、前記挿通孔の径より大径となる大径部と、該大径部から前記挿通孔を通って前記ケースの外部に向かって伸びる小径部と、を備えており、
    前記大径部及び前記小径部には、前記ケースの内部と前記ケースの外部とを連通する貫通孔が形成されており、
    前記締結部材は、前記ケースの内部側に配置されるボルトと、前記ケースの外部側に配置され前記ボルトに螺合されるナットと、を備えており、
    前記ボルトは、前記大径部の内面に当接する頭部と、前記貫通孔内に配置される軸部を備えている蓄電装置に装備され、
    前記ケース内に収容され、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に接続される導通状態と、前記電極組立体と前記電極端子とが電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置であって、
    前記大径部を収容するホルダを備えており、
    前記ホルダには、前記小径部が挿通するホルダ側挿通孔が形成されており、
    前記ホルダの前記端子取付面の内面と対向する対向面には、前記ホルダ側挿通孔の周囲を一巡する凹部と、該凹部の内側と外側の少なくとも一方に位置し、前記端子取付面の内面と当接する当接部と、が形成されており、
    前記凹部には、前記端子取付面の内面と前記ホルダの対向面との間をシールする絶縁性のガスケットの少なくとも一部が収容されており、
    前記締結部材と前記ホルダを前記小径部の軸線に沿って見ると、前記当接部の少なくとも一部が前記ボルトの頭部及び前記ナットと重複している、電流遮断装置。
  3. 前記凹部の底面には、前記凹部の内側面及び外側面から離間し、かつ、前記凹部内を一巡すると共に前記端子取付面の内面に向かって突出する凸部が形成されている、請求項1または2に記載の電流遮断装置。
  4. 前記凹部の底面は、第1平面と、第2平面とを有しており、
    前記端子取付面の前記挿通孔の軸方向における、前記凹部の第1平面部分の深さは、前記凹部の第2平面部分の深さより深い、請求項1または2に記載の電流遮断装置。
  5. 前記凹部の径方向において、前記第1平面は前記凹部の外周側に形成されており、前記第2平面は前記凹部の前記第1平面より内周側に形成されている、請求項4に記載の電流遮断装置。
  6. 前記電極端子と前記ガスケットを前記小径部の軸線に沿って見ると、前記ガスケットの前記端子取付面の内面に当接するシール面の少なくとも一部が前記先端部と重複している、請求項1に記載の電流遮断装置。
  7. 前記電極組立体に電気的に接続される通電板と、前記ホルダに支持され、前記電極端子に電気的に接続される第1変形板と、をさらに備えており、
    前記第1変形板は、前記導通状態においては前記通電板と当接して電気的に接続している一方で、前記非導通状態においては前記通電板から離間して前記通電板と電気的に非接続となる、請求項1〜6のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  8. 前記通電板に対して前記第1変形板とは反対側に配置されているとともに、前記通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えており、
    前記第2変形板は、前記電極組立体と前記電極端子とが導通しているときは前記突起が第1位置に位置して前記通電板と前記第1変形板とが当接している第1状態と、前記電極組立体と前記電極端子とが非導通のときは前記突起が前記第1位置から前記通電板側の第2位置に移動して前記通電板と前記第1変形板とを離間させる第2状態とに切り替えられる、請求項7に記載の電流遮断装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電流遮断装置を備える蓄電装置。
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