JP6357132B2 - 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置 - Google Patents

電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6357132B2
JP6357132B2 JP2015114272A JP2015114272A JP6357132B2 JP 6357132 B2 JP6357132 B2 JP 6357132B2 JP 2015114272 A JP2015114272 A JP 2015114272A JP 2015114272 A JP2015114272 A JP 2015114272A JP 6357132 B2 JP6357132 B2 JP 6357132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
space
case
current
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015114272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017004617A (ja
Inventor
貴之 弘瀬
貴之 弘瀬
幹也 栗田
幹也 栗田
竜二 大井手
竜二 大井手
俊昭 岩
俊昭 岩
小川 義博
義博 小川
淳 光安
淳 光安
騎慎 秋吉
騎慎 秋吉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Eagle Industry Co Ltd
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Eagle Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp, Eagle Industry Co Ltd filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015114272A priority Critical patent/JP6357132B2/ja
Publication of JP2017004617A publication Critical patent/JP2017004617A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6357132B2 publication Critical patent/JP6357132B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)

Description

本明細書に開示の技術は、電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置に関する。
蓄電装置には、過充電や内部で短絡が発生したときに、通電経路を遮断するための電流遮断装置が設けられる。特許文献1の電流遮断装置では、ケース内の圧力が所定値を超えると、電極端子と電極組立体とを接続する通電経路が遮断され、電極端子と電極組立体とが導通状態から非導通状態に切替えられるようになっている。
特開2014−2901号公報
ところで、感圧式の電流遮断装置では、その内部をケース内の空間に連通する空間と、ケース内の空間と連通しない空間とに区分するためにシール部材を配置することがある。電流遮断装置を確実に作動させるためには、ケース内の空間に連通する空間と、ケース内の空間と連通しない空間とを確実にシールしなければならない。しかしながら、この種の電流遮断装置では、ケース内の空間に連通する空間の圧力が上昇するのに対して、ケース内の空間に連通しない空間の圧力は上昇しない。このため、シール部材には、ケース内の空間に連通する空間側から、ケース内の空間に連通しない空間側に向かって外力が作用する。シール部材に作用する圧力差によってシール部材が変位すると、電流遮断装置の作動精度が低下するという問題が生じる。本明細書の目的は、ケース内の圧力上昇によるシール部材の変位を抑制することで、作動精度の高い電流遮断装置及びこれを備えた蓄電装置を提供する。
本明細書に開示する電流遮断装置は、ケース内に収容され、ケースに収容される電極組立体と、ケースに設けられる電極端子とを電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換える。また、電極組立体に電気的に接続される通電板と、電極端子に電気的に接続される第1変形板と、ケースと通電板との間に配置され、ケースと通電板とを絶縁するとともに、通電板をケースに対して保持する絶縁性のホルダと、通電板とホルダの間に配置され、通電板とホルダとの間をシールするシール部材とを備えている。第1変形板は、導通状態においては通電板に当接する当接状態であり、非導通状態においては通電板から離間する離間状態であり、当接状態と離間状態とに切替え可能となっており、ケース内の空間の圧力が所定値を超えると、当接状態から離間状態に切替わるように構成されている。通電板とホルダとの間の空間は、シール部材によってケース内の空間と連通する第1空間と、ケース内の空間に連通しない第2空間とに分割されている。また、ホルダの通電板側の面には、シール部材を収容する凹部が設けられている。
上記の電流遮断装置では、通電板とホルダとの間をシールするシール部材が設けられている。シール部材は、ホルダに設けられた凹部に収容されている。したがって、ケース内の圧力上昇によって、ケース内の空間に連通する空間側から、ケース内の空間に連通しない空間側に向かって外力が作用しても、これによるシール部材の変位が凹部によって抑制することができる。これによって、電流遮断装置の作動精度を高くすることができる。
実施例1の蓄電装置の縦断面図。 図1の破線部200aの拡大図。 変形例1の蓄電装置の要部拡大図(図2の二点鎖線部300aに相当)。 変形例2の蓄電装置の要部拡大図(図2の二点鎖線部300aに相当)。 実施例2の蓄電装置の要部拡大図(図1の破線部200aに相当)。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1) 本明細書に開示する電流遮断装置は、通電板に対して第1変形板とは反対側に配置されているとともに、通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えていてもよい。また、第2変形板の通電板と反対側となる受圧面には、ケース内の空間の圧力が作用し、第2変形板は、導通状態においては突起が第1位置に位置して通電板と第1変形板とが当接しており、非導通状態においては突起が第1位置から通電板側の第2位置に移動して通電板と第1変形板とを離間させ、第1変形板の通電板側の面は、第2空間に露出してもよい。
(特徴2) 本明細書に開示する電流遮断装置は、凹部の側面の少なくとも一方はテーパ状に形成されており、凹部の断面積が通電板に向かって増加していてもよい。このような構成によると、凹部にシール部材を収容する際に、テーパ部分がガイドとなり、通電板とホルダとシール部材とを容易に組付けることができる。
(特徴3) 本明細書に開示する電流遮断装置は、凹部の体積に対するシール部材の充填率が、90パーセント以下であってもよい。このような構成によると、シール部材が凹部からはみ出して変形することを抑制することができ、シール面が破壊されるのを防止することができる。
(特徴4) 本明細書に開示する電流遮断装置は、ホルダの凹部の深さは、シール部材の線径の1/3以上とされていてもよい。このような構成によると、ケース内の圧力上昇によるシール部材の変位を好適に抑制することができる。
以下、実施例1の蓄電装置100について説明する。図1に示すように、蓄電装置100は、ケース1と、ケース1に収容された電極組立体3と、ケース1に固定された電極端子としての端子5、7とを備えている。電極組立体3と端子5、7とは電気的に接続されている。また、蓄電装置100は、電極組立体3と端子7との間に配置された電流遮断装置10を備えている。ケース1の内部は、電解液が注入されており、電極組立体3は、電解液に浸漬している。
ケース1は、金属製であり、略直方体形状の箱型部材である。ケース1は、本体111と、本体111に固定された蓋部112とを備えている。蓋部112は、本体111の上部を覆っている。蓋部112には、開口部81、82が形成されている。端子5は、開口部81を介してケース1の内外に通じており、端子7は、開口部82を介してケース1の内外に通じている。
電極組立体3は、正極シートと、負極シートと、正極シートと負極シートとの間に配置されたセパレータとを備えている。電極組立体3は、複数の正極シート、複数の負極シート及び複数のセパレータが積層されて構成されている。正極シート及び負極シートは、集電部材と、集電部材上に形成されている活物質層とを備えている。集電部材としては、正極シートに用いられるものは例えばアルミ箔であり、負極シートに用いられるものは例えば銅箔である。また、電極組立体3は、正極集電タブ41及び負極集電タブ42を備えている。正極集電タブ41は、正極シートの上端部に形成されている。負極集電タブ42は、負極シートの上端部に形成されている。正極集電タブ41及び負極集電タブ42は、電極組立体3の上方に突出している。正極集電タブ41は正極リード43に固定されている。負極集電タブ42は負極リード44に固定されている。
正極リード43は、正極集電タブ41と端子5とに接続されている。正極リード43を介して、正極集電タブ41と端子5とが電気的に接続されている。正極リード43とケース1との間には、絶縁部材72が配置されている。絶縁部材72は、正極リード43とケース1の蓋部112とを絶縁している。
負極リード44は、負極集電タブ42と接続端子46とに接続されている。接続端子46は、電流遮断装置10を介して端子7に電気的に接続されている。よって、負極リード44、接続端子46及び電流遮断装置10を介して、負極集電タブ42と端子7とが電気的に接続されている。これにより、電極組立体3と端子7とを接続する通電経路が形成されている。電流遮断装置10は、この通電経路を遮断可能である。電流遮断装置10の構成については後述する。負極リード44とケース1との間には、絶縁部材73が配置されている。絶縁部材73は、負極リード44とケース1とを絶縁している。
蓋部112の上面には、樹脂製のガスケット62、63が配置されている。ガスケット62は、蓋部112より上方に突出した突出部66と、蓋部112に沿って伸びる平板部68を有する。突出部66は、蓋部112の開口部81より中央側に配置され、平板部68は、蓋部112の開口部81側に配置される。ガスケット62の上面には、外部端子60が、ガスケット62の上面の形状に沿って配置されている。ボルト64の頭部は、突出部66に形成された有底穴62a内に配置されている。ボルト64の軸部は、外部端子60の開口を通って上方に突出している。端子5、外部端子60及びボルト64は、互いに電気的に接続されており、正極端子を構成している。ガスケット63、外部端子61及びボルト65の構成は、上述したガスケット62、外部端子60及びボルト64の構成と同様である。端子7、外部端子61及びボルト65は、互いに電気的に接続されており、負極端子を構成している。
ここで、図2を参照して端子7について説明する。図2に示すように、端子7は、ケース1にカシメ固定されている。端子7は、円筒部94、基底部95及び固定部96を備えている。円筒部94は開口部82に挿入されている。円筒部94には貫通孔97が形成されている。基底部95は環状に形成されている。基底部95は円筒部94の下端部に固定されている。基底部95はケース1の内部に配置されている。基底部95には、凹所98が形成されている。凹所98は貫通孔97と連通しており、凹所98内は大気圧に保たれる。固定部96は環状に形成されており、円筒部94の上端部に配置されている。固定部96はケース1の外部に配置されている。端子7は、固定部96によりケース1の蓋部112に固定されている。
次に、電流遮断装置10について説明する。図2に示すように、電流遮断装置10は、通電板20と、第1変形板30と、ホルダ80とを備えている。第1変形板30は、円形の導電性のダイアフラムであり、下方に凸となっている。第1変形板30は、中央部32及び外周部31を有している。第1変形板30の中央部32は、通電板20と接続されており、基底部95の凹所98の下端は、第1変形板30により覆われている。凹所98内は大気圧に保たれているため、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。第1変形板30の外周部31は、端子7の基底部95に固定されている。通電板20は金属製の部材であり、導電性を有している。通電板20は、平面視において円形状に形成されており、第1変形板30の下方に配置されている。通電板20には、接続端子46が接続されている。通電板20は、中央部22及び外周部21を有している。通電板20の下面には溝部20aが形成されている。溝部20aは中央部22の周囲に形成されており、溝部20aの内側で通電板20と変形板30の中央部32とが接続されている。溝部20aが形成された位置における通電板20の機械的強度は、溝部20a以外の位置における通電板20の機械的強度よりも低い。
ホルダ80は、その内部に端子7の基底部95と、第1変形板30と、シール部材75を収容して保持している。ホルダ80の上端には、貫通孔79aが形成されており、貫通孔79aには端子7の円筒部94が挿入されている。ホルダ80の下端は解放されており、通電板20により閉じられている。ホルダ80は、弾性を有する絶縁部材により形成されている。ホルダ80には、例えば、ポリフェニルスルファイド(PPS)が用いられる。ホルダ80は、絶縁材料をモールド成形することにより製造することができる。なお、ホルダ80の材料は上記のPPSに限られず、絶縁性及び耐電解液性を有する材料(例えば、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリプロピレン(PP)等)であればよい。
ホルダ80は、上端部79と、中央部78とを備えている。上端部79は、その中心に貫通孔79aを有する環状に形成されている。上述したように、上端部79の貫通孔79aには、端子7の円筒部94が挿入されている。上端部79は、ケース1の蓋部112の下面と、端子7の基底部95の上面との間に配置されている。すなわち、蓋部112の下面は上端部79の上面と当接し、基底部95の上面は上端部79の下面と当接する。蓋部112の下面と基底部95の上面とは、上端部79によって絶縁されている。
中央部78は、上端部79の外周縁から下方に伸びており、環状に形成されている。中央部78は、その内部に基底部95と、第1変形板30を収容する。中央部78の下面83(通電板20側の面)には、凹部85が環状に形成されている。凹部85の縦断面の形状は矩形状に形成されている。凹部85の下端は、通電板20によって閉じられている。すなわち、ホルダ80は、凹部85の内側と外側の両側において通電板20と接触している。ただし、ホルダ80と通電板20が接触するだけで、両者が接触部においてシールされているわけではない。凹部85の深さは、後述するシール部材75の線径(圧縮変形前の径)の1/3以上とされている。
通電板20の上面と、凹部85の下面との間には、シール部材75が配設されている。シール部材75は、通電板20とホルダ80との間をシールしている。すなわち、シール部材75は、上下方向に圧縮された状態で凹部85内に収容され、通電板20の上面とホルダ80の下面(凹部85の底面)との間をシールしている。シール部材75は、凹部85内に配置され、第1変形板30の周囲を一巡している。シール部材75は、例えば、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)等のエチレン−プロピレン系ゴム(EPM)を材料とするOリングである。なお、シール部材75は上記に限られず、シール性、絶縁性、耐電解液性及び弾性を有する材料が用いられてもよい。なお、凹部85の体積に対する、シール部材75の充填率は90パーセント以下であることが好ましい。シール部材75の充填率を90パーセント以下とすることで、凹部85内にシール部材75が変形可能となる空間を十分に確保することができる。なお、シール部材の充填率とは、圧縮変形前のシール部材の体積と、シール部材が収容される凹部の体積との比をいう。
通電板20とホルダ80との間の空間(すなわち、凹部85内の空間)は、シール部材75によってケース1内の空間と連通する第1空間116と、ケース1内の空間に連通しない第2空間118とに分割されている。すなわち、シール部材75には、第1空間116側からは、ケース1の内部の圧力が作用し、第2空間118側からは、ケース1の内部の圧力変化と関係なく一定の圧力が作用している。
通電板20及びホルダ80は、固定部材70により固定されている。固定部材70は、通電板20及びホルダ80をカシメ固定している。固定部材70の内側には、絶縁部材71が配置されている。絶縁部材71は、通電板20を固定部材70から絶縁している。
上述した説明から明らかなように、電流遮断装置10は、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列につなぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10の通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10の遮断動作について説明する。上述した蓄電装置100においては、端子5と端子7との間が外部機器(例えば、発電機やモータ等)を介して通電可能な導通状態で用いられる。蓄電装置100の過充電等によってケース1内の圧力が上昇すると、通電板20の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第1変形板30の上面には大気圧が作用する。このため、ケース1の内圧が上昇して所定値に達すると、第1変形板30の中央部32に接続されていた通電板20が、機械的に脆弱な溝部20aを起点に破断する。そして、第1変形板30が反転して、上方に凸の状態に変化する。これによって、通電板20と第1変形板30とを接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7とが非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されると共に、通電板20は端子7から絶縁される。
実施例1の蓄電装置100の作用効果について説明する。上記の蓄電装置100では、通電板20とホルダ80との間をシールするシール部材75が設けられている。シール部材75は、ホルダ80に設けられた凹部85に収容されている。したがって、ケース1内の圧力上昇によって、第1空間116側から第2空間118側に向かう外力がシール部材75に作用しても、これによるシール部材75の変位を抑制することができる。このため、シール部材75のシール性能を維持でき、蓄電装置100の電流遮断装置10の作動精度を高くすることができる。
また、ホルダ80は絶縁部材であるため、通電板20と電気的に接続されることはない。したがって、組付けの際に、通電板20の上面とホルダ80とが導通しないため、凹部85の近傍において、ホルダ80と通電板20との間のクリアランスを考慮する必要がない。したがって、シール部材75の変位を抑制するために十分な深さの凹部85を形成することができる。
(変形例1)次に、図3を参照して変形例1について説明する。以下では、実施例1と相違する点についてのみ説明し、実施例1と同一の構成についてはその詳細な説明を省略する。その他の実施例でも同様である。図3に示すように、凹部85は、その断面積が通電板20側に向かって大きくなるテーパ状に形成されており、凹部85の側面は傾斜している。
変形例1の蓄電装置では、凹部85の側面がテーパ状に形成されるため、凹部85にシール部材75を収容する際に、シール部材75の圧縮変形が容易に行われる。このため、シール部材75がテーパ部分にガイドされるように凹部85内に誘い込まれ、滑らかに収容することができ、通電板20とホルダ80とシール部材75とを容易に組付けることができる。
(変形例2)次に、図4を参照して変形例2について説明する。変形例2の蓄電装置では、ホルダ80に形成された凹部85の深さはwであり、シール部材75の線径(圧縮変形前の径)はwである。wとwの間には、w/3<wの関係が成立する。
変形例2の蓄電装置では、凹部85の深さwが所定値(すなわち、w/3)以上の値であるため、ケース1内の圧力上昇によるシール部材75の変位を好適に抑制することができる。なお、シール部材75が用いられるときのつぶし代をδとしたとき、w<w−δの関係が成立することが好ましい。このように構成すると、シール部材75によってホルダ80と通電板20とを確実にシールすることができる。
次に、図5を参照して実施例2の蓄電装置について説明する。本実施例の蓄電装置では、電流遮断装置の構成が実施例1のそれと異なっており、それ以外の構成は実施例1と同様である。
図5に示すように、電流遮断装置10aは、通電板20と、第1変形板30と、金属製の第2変形板40とを備えている。
第2変形板40は、通電板20の下方に配置されており、その中央部が下方に突出している。第2変形板40の外周部の上面と、通電板20の外周部の下面とは、溶接により固定されている。また、第2変形板40の上面中央には、上方に突出する突出部40aが設けられている。突出部40aの上方には通電板20の中央部22が位置している。第2変形板40の下面にはケース1内の圧力が作用する。
通電板20は、第2変形板40と第1変形板30との間に配置されており、通電板20には、通気孔20bが形成されている。第2変形板40と通電板20との間の空間120は、通気孔20bを介して第1変形板30と通電板20との間の空間122と連通している。第1変形板30は、通電板20の上方に配置されている。第1変形板30の上面には、空間124が形成されている。空間124は、大気圧に保たれている。
通電板20とホルダ80との間の第1空間116は、ケース1内の空間と連通しており、第2空間118は、空間122と連通している。すなわち、シール部材75の第1空間116側には、ケース1内の圧力が作用し、シール部材75の第2空間118側には、空間122及び空間120の圧力が作用する。
電流遮断装置10aは、接続端子46と、通電板20と、第1変形板30と、端子7とを直列に繋ぐ通電経路を有している。このため、電極組立体3と端子7は、電流遮断装置10aの通電経路を介して電気的に接続されている。
ここで、電流遮断装置10aの遮断動作について説明する。上述した蓄電装置では、ケース1の内圧が上昇すると、第2変形板40の下面に作用する圧力が上昇する。一方、第2変形板40の上面には、ケース1内の空間からシールされた空間120の圧力が作用する。このため、ケース1内の圧力が所定値を超えると、第2変形板40が反転して、下方に凸の状態から上方に凸の状態に変化する。これによって、第2変形板40(詳細には、第2変形板40の突出部40a)は、第1位置から第2位置に変化する。このとき、空間120内の空気は通気孔20bを通って空間122に移動し、空間122内の圧力が上昇する。また、第2変形板40が第2位置に移動すると、第2変形板40の突出部40aが通電板20の中央部22に衝突し、通電板20が溝部20aで破断する。これにより、第1変形板30が反転し、第1変形板30及び通電板20の中央部22が上方に変位する。このため、通電板20と第1変形板30を接続する通電経路が遮断され、電極組立体3と端子7との間の導通が遮断される非導通状態となる。このとき、第1変形板30は接続端子46から絶縁されるとともに、通電板20は端子7から絶縁されている。実施例2の蓄電装置においても、ホルダ80の凹部85が実施例1のそれと同様の構成であるため、実施例1の蓄電装置100と同様の作用効果を奏することができる。
以上、本明細書が開示する技術の実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、実施例2において、第1変形板30に、空間122と空間124とを連通する連通孔を形成し、空間120、122を大気圧に維持してもよい。
また、凹部85は、深さ方向の長さが適切な値であればよく、凹部85の断面積は適宜変更することができる。また、変形例1において、凹部85の側面は、いずれか一方がテーパ状に形成される構成であってもよい。
また、電流遮断装置10は、端子5側に設けられてもよいし、端子5と端子7の双方に設けられてもよい。端子5側に電流遮断装置10が設けられる場合は、端子5と蓋部112との間に、上記の実施例の構成と同様に絶縁部材を配置することができる。また、上記の実施例では、第1変形板30が反転することで通電板20との導通が遮断される。しかしながら、第1変形板30の変形の態様は反転に限られない。例えば、第1変形板30の中央部32が上方に撓むことで通電板20が溝部20aを起点に破断し、第1変形板30と通電板20との導通が遮断される構成であってもよい。第1変形板30は、第1変形板30と通電板20との導通が遮断されるのであればどのように変形してもよい。第2変形板40についても同様である。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
1:ケース
3:電極組立体
5、7:端子
10:電流遮断装置
20:通電板
20a:溝部
20b:通気孔
30:第1変形板
40:第2変形板
40a:突出部
41:正極集電タブ
42:負極集電タブ
43:正極リード
44:負極リード
46:接続端子
60、61:外部端子
62、63:ガスケット
64、65:ボルト
70:固定部材
71:絶縁部材
72:絶縁部材
73:絶縁部材
75:シール部材
80:ホルダ
94:円筒部
95:基底部
96:固定部
100:蓄電装置
111:本体
112:蓋部

Claims (5)

  1. ケース内に収容され、
    前記ケースに収容される電極組立体と前記ケースに設けられる電極端子とを電気的に接続される導通状態と、電気的に非接続となる非導通状態とに切換える電流遮断装置であって、
    前記電極組立体に電気的に接続される通電板と、
    前記電極端子に電気的に接続される第1変形板と、
    前記ケースと前記通電板との間に配置され、前記ケースと前記通電板とを絶縁するとともに、前記通電板を前記ケースに対して保持する絶縁性のホルダと、
    前記通電板と前記ホルダの間に配置され、前記通電板と前記ホルダとの間をシールするシール部材と、を備えており、
    前記第1変形板は、前記導通状態においては前記通電板に当接する当接状態であり、
    前記非導通状態においては前記通電板から離間する離間状態であり、
    前記当接状態から前記離間状態に切替え可能となっており、前記ケース内の空間の圧力が所定値を超えると、前記当接状態から前記離間状態に切替わるように構成されており、
    前記通電板と前記ホルダとの間の空間は、前記シール部材によって前記ケース内の空間と連通する第1空間と、前記ケース内の空間に連通しない第2空間とに分割されており、
    前記ホルダの通電板側の面には、前記シール部材を収容する凹部が設けられており、
    前記凹部の側面の少なくとも一方はテーパ状に形成されており、
    前記凹部の断面積が前記通電板に向かって増加している、電流遮断装置。
  2. 前記通電板に対して前記第1変形板とは反対側に配置されているとともに、前記通電板の中央部に向かって突出している突起が設けられている第2変形板をさらに備えており、
    前記第2変形板の前記通電板と反対側となる受圧面には、前記ケース内の空間の圧力が作用し、
    前記第2変形板は、前記導通状態においては前記突起が第1位置に位置して前記通電板と前記第1変形板とが当接しており、前記非導通状態においては前記突起が前記第1位置から前記通電板側の第2位置に移動して前記通電板と前記第1変形板とを離間させ、
    前記第1変形板の前記通電板側の面は、前記第2空間に露出している、請求項1に記載の電流遮断装置。
  3. 前記凹部の体積に対する前記シール部材の充填率は、90パーセント以下である、請求項1又は2に記載の電流遮断装置。
  4. 前記ホルダの凹部の深さは、前記シール部材の線径の1/3以上とされている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電流遮断装置。
  5. 請求項1〜のいずれか一項に記載の電流遮断装置を備える蓄電装置。
JP2015114272A 2015-06-04 2015-06-04 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置 Active JP6357132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114272A JP6357132B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015114272A JP6357132B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017004617A JP2017004617A (ja) 2017-01-05
JP6357132B2 true JP6357132B2 (ja) 2018-07-11

Family

ID=57752129

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015114272A Active JP6357132B2 (ja) 2015-06-04 2015-06-04 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6357132B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3418283B2 (ja) * 1995-10-20 2003-06-16 松下電器産業株式会社 密閉形二次電池
JP2015079631A (ja) * 2013-10-16 2015-04-23 株式会社豊田自動織機 電流遮断装置とそれを用いた蓄電装置
JP5757353B2 (ja) * 2013-11-20 2015-07-29 株式会社豊田自動織機 電流遮断装置およびそれを用いた蓄電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017004617A (ja) 2017-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6296153B2 (ja) 蓄電装置
JP5747859B2 (ja) 蓄電装置および車両
JP6573975B2 (ja) 電流遮断装置及びこれを備える蓄電装置
JP6453726B2 (ja) 電流遮断装置、蓄電装置、電流遮断装置の製造方法、および蓄電装置の製造方法
JP6357132B2 (ja) 電流遮断装置及びそれを用いた蓄電装置
JP6533299B2 (ja) 電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置
JP6610071B2 (ja) 蓄電装置
JP6456802B2 (ja) 電流遮断装置とそれを用いた蓄電装置
JP6433866B2 (ja) 電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置
JP6520304B2 (ja) 蓄電装置
JP6610091B2 (ja) 蓄電装置
JP6716343B2 (ja) 電流遮断装置、蓄電装置及び蓄電装置の製造方法
JP6404796B2 (ja) 電流遮断装置とそれを用いた蓄電装置
JP6597201B2 (ja) 蓄電装置
JP6436875B2 (ja) 電流遮断装置及びこれを用いた蓄電装置
JP2017022113A (ja) 蓄電装置
JP6905068B2 (ja) 電流遮断装置及び蓄電装置
JP6453725B2 (ja) 電流遮断装置およびこれを備える蓄電装置
US10381629B2 (en) Movable body equipped with battery
JP6419665B2 (ja) 電流遮断装置とそれを用いた蓄電装置
JP6265019B2 (ja) 蓄電装置
JP2020181631A (ja) 電流遮断装置及び蓄電装置
JP2020181630A (ja) 電流遮断装置及び蓄電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180306

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6357132

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350