JP4566041B2 - 流量制御機構 - Google Patents

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この発明は、例えば、単動シリンダを制御するのに最適な流量制御機構に関する。
この種の制御機構として特許文献1に記載された発明が従来から知られているが、この従来の制御機構を示したのが図3である。
上記図3に示した流量制御機構は、単動シリンダであるリフトシリンダLと、復動シリンダであるチルトシリンダCとを備えたフォークリフトに用いられている。そして、ポンプPにはポンプ通路1を接続するとともに、このポンプ通路1は、そのポンプ通路1に対して並列に接続した一対の供給流路1a,1bに分岐させている。そして、一方の供給流路1aには、リフトシリンダLを制御するコントロールバルブv1を接続し、他方の供給流路1bには、チルトシリンダCを制御するコントロールバルブv2を接続している。
上記コントロールバルブv1は、操作レバー2を操作することによって図示の中立位置xから、供給位置yあるいは戻り位置zに切り換えられるようにしている。このようにしたコントロールバルブv1には、上流側中立ポート3,下流側中立ポート4,供給ポート5,アクチュエータポート6およびタンクポート7を形成している。そして、上流側中立ポート3は中立流路8を介してポンプ通路1に接続するとともに、下流側中立ポート4は中立流路9を介して、チルトシリンダCを制御する上記コントロールバルブv2の上流側中立ポート10に接続している。このようにした両中立ポート3,4は、コントロールバルブv1が図示の中立位置xあるいは上記戻り位置zにあるときに連通し、上記供給位置yにあるときにその連通が遮断される構成にしている。
上記供給ポート5はロードチェック弁11を介して供給流路1aに接続するとともに、コントロールバルブv1が図示の中立位置xおよび戻り位置zにあるときに閉じられ、上記供給位置yにあるときにアクチュエータポート6に連通するものである。そして、このアクチュエータポート6はアクチュエータ流路12に接続されている。したがって、コントロールバルブv1が供給位置yに切り換わると、ポンプPからの吐出流体は、ポンプ通路1→供給流路1a→供給ポート5→アクチュエータポート6を経由してアクチュエータ流路12に導かれることになる。
上記タンクポート7はタンクTに連通しているが、このタンクポート7は、コントロールバルブv1が中立位置xおよび供給位置yにあるときに閉じ、戻り位置zにあるときにアクチュエータポート6と連通する。したがって、コントロールバルブv1が戻り位置zにあるときには、アクチュエータ流路12を流れる戻り流体は、アクチュエータポート6からタンクポート7を経由してタンクTに戻される。また、アクチュエータポート6とタンクポート7とが連通したときには、その連通過程にコントロールバルブv1の切り換えストロークに応じて決まる絞り13が形成されるようにしている。
そして、上記アクチュエータ流路12は単動シリンダであるリフトシリンダLの圧力室14に接続しているが、その流路過程には自由流れ流路12aと制御流れ流路12bとを並列に設けている。そして、自由流れ流路12aには、アクチュエータポート6から上記圧力室14への流れのみを許容するチェック弁15を設け、制御流れ流路12bには圧力補償弁pvを設けている。
上記圧力補償弁pvは、一対のパイロット室16,17を設け、一方のパイロット室16にはスプリング18のバネ力を作用させている。しかも、上記一方のパイロット室16は常時タンクTに連通し、他方のパイロット室17は、戻り流れに対して圧力補償弁pvの下流側になるアクチュエータ流路12に接続している。
なお、チルトシリンダCを制御するコントロールバルブv2は、図示の中立位置にあるとき、その上流側中立ポート10と下流側中立ポート19とが連通して中立流路9をタンクTに連通させる。したがって、両コントロールバルブv1およびv2のそれぞれが中立位置にあれば、ポンプPの吐出流体は、そのままタンクTに戻されることになる。
また、コントロールバルブv2が上記中立位置以外の位置に切り換えられたときには、供給流路1bに導かれた圧力流体を、チルトシリンダCのヘッド側室20あるいはロッド側室21に導く一方、ロッド側室21あるいはヘッド側室20からの戻り流体をタンクTに導くものである。
今、コントロールバルブv1を図示の中立位置xから供給位置yに切り換えると、供給ポート5とアクチュエータポート6とが連通し、中立ポート3,4およびタンクポート7が閉じられる。したがって、ポンプPからの吐出流体は、供給流路1aから、供給ポート5およびアクチュエータポート6を経由してアクチュエータ流路12に導かれる。このようにしてアクチュエータ流路12に圧力流体が導かれると、その圧力が圧力補償弁pvの他方のパイロット室17に導かれるが、このとき一方のパイロット室16はタンクTに連通しているので、当該圧力補償弁pvは、スプリング18のバネ力に抗して切り換わり、全閉もしくは全閉に近い状態を保つ。
上記のように圧力補償弁pvが全閉もしくは全閉に近い状態に保たれるので、アクチュエータ流路12に導かれた圧力流体は、自由流れ流路12aおよびそこに設けたチェック弁15を通ってリフトシリンダLの圧力室14に供給される。したがって、リフトシリンダLは、伸長して負荷を上昇させる。
一方、コントロールバルブv1を戻り位置zに切り換えると、アクチュエータポート6とタンクポート7とが連通するとともに、操作レバー2の操作量に応じて絞り13の開度が決まる。したがって、リフトシリンダLは、その収縮しながら負荷を下降させる。このとき、圧力補償弁pvの一方のパイロット室16はタンクTに連通するとともに、他方のパイロット室17は上記絞り13の上流側に接続されることになる。したがって、圧力補償弁pvは、上記絞り13前後の差圧が、スプリング18のバネ力に相当する圧力になるように制御する。
上記のように、上記絞り13前後の差圧が一定に保たれるので、リフトシリンダLは、負荷の大きさにかかわりなく、一定の速度で下降動作をすることができる。
特開2002−310103号公報
上記のようにした従来の流量制御機構は、リフトシリンダLの伸長時に圧力補償弁pvが、全閉もしくは全閉に近い状態に保たれるので、リフトシリンダLを伸長させるときには、制御流れ流路12b以外に自由流れ流路12aを必ず設けなければならない。しかも、リフトシリンダLが収縮して下降動作をするときには、自由流れ流路12aの流体の通過を阻止し、その全量を制御流れ流路12bに導かなければ、圧力補償弁pvが機能しなくなる。そのために上記自由流れ流路12aにおけるチェック弁15も必須の構成要素になる。
このように従来の流量制御機構では、自由流れ流路12aと制御流れ流路12bとを必要とするとともに、その自由流れ流路12aにチェック弁15を設けなければならない。このように、自由流れ流路12aを必要とし、しかも、その自由流れ流路12aにチェック弁15を設けなければならないので、その分、機構全体が大型化するとともに、構成も複雑にならざるを得ないという問題があった。
この発明の目的は、自由流れと制御流れを確保しながら、流路を一つに統一して、簡単な構成で小型化が可能な流量制御機構を提供することである。
第1及び第2の発明は、ポンプと、このポンプに接続され、かつ、供給位置あるいは戻り位置に切り換え可能なコントロールバルブと、アクチュエータ流路を介して上記コントロールバルブに接続した単動シリンダとを備え、上記コントロールバルブは、上記ポンプに接続した供給ポートと、上記アクチュエータ流路に接続したアクチュエータポートと、タンクに接続したタンクポートとを備え、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記供給ポートと上記アクチュエータポートとを連通させて上記アクチュエータ流路を介して上記単動シリンダに圧力流体を供給する構成にし、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記アクチュエータポートと上記タンクポートとを連通させて上記アクチュエータ流路を介して上記単動シリンダの戻り流体を上記タンクに戻す構成にした流量制御機構を前提とするものである。
上記の流量制御機構を前提にしつつ、第1の発明は、上記アクチュエータ流路には、圧力補償弁を設ける一方、この圧力補償弁には一対のパイロット室を設け、一方のパイロット室にはスプリングのバネ力を作用させるとともに、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の両パイロット室の圧力が等しくなり、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の上記一方のパイロット室には、上記コントロールバルブの切り換え量に応じて開度が制御される絞りの、戻り流れ下流側の圧力を作用させ、他方のパイロット室は、上記絞りの、戻り流れ上流側の圧力を作用させる構成にしてなり、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の両パイロット室の圧力が等しくなり、この圧力補償弁は上記スプリングのバネ力の作用で全開状態を保つことに特徴を有する。
また、第2の発明は第1の発明の構成に加えて、上記コントロールバルブには、上記圧力補償弁の上記一方のパイロット室に常時連通するパイロットポートを設け、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記パイロットポートが上記コントロールバルブの上記供給ポートに連通し、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記絞りの、戻り流れ下流側と連通する構成にする一方、上記圧力補償弁の上記他方のパイロット室は、上記コントロールバルブと上記圧力補償弁との間における上記アクチュエータ流路に接続したことに特徴を有する。
第1の発明によれば、供給流体を単動シリンダに供給するとき、圧力補償弁が全開に保たれるので、供給流体は圧力補償弁を経由して単動シリンダに供給される。一方、単動シリンダから流体を戻すとき、その戻り流体は圧力補償弁を経由してタンクに戻される。このように自由流れも制御流れも圧力補償弁を経由するので、自由流れ流路と制御流れ流路を1つにすることができる。このように自由流れ流路も制御流れ流路も圧力補償弁が確保することができるので、チェック弁を必要としない。そのため、流量制御機構をコンパクト化することができるとともに、流量制御機構の製造コストを低減することができる
第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、コントロールバルブの切り換え量に応じて絞り開度を制御するようにしているので、コントロールバルブのストロークに応じて、負荷の下降速度を自由に制御することができる。
図1及び図2はこの発明の実施形態を示す図であるが、先ず、図1の回路図をもとにして装置全体の構成を説明する。なお、従来と同一の構成要素に関しては、同一符号を付して説明する。
上記図1に示した流量制御機構は、単動シリンダであるリフトシリンダLと、復動シリンダであるチルトシリンダCとを備えた流量制御機構である。そして、ポンプPにはポンプ通路1を接続するとともに、このポンプ通路1は、そのポンプ通路1に対して並列に接続した一対の供給流路1a,1bに分岐させている。そして、一方の供給流路1aには、リフトシリンダLを制御するコントロールバルブV1を接続し、他方の供給流路1bには、チルトシリンダCを制御するコントロールバルブV2を接続している。
上記コントロールバルブV1は、操作レバー2を手動操作することによって図示の中立位置xから、供給位置yあるいは戻り位置zに切り換えられるようにしている。このようにしたコントロールバルブV1には、上流側中立ポート3,下流側中立ポート4,供給ポート5,アクチュエータポート6,タンクポート7およびパイロットポート22を形成している。そして、上流側中立ポート3は中立流路8を介してポンプ通路1に接続するとともに、下流側中立ポート4は中立流路9を介して、チルトシリンダCを制御する上記コントロールバルブV2の上流側中立ポート10に接続している。このようにした両中立ポート3,4は、コントロールバルブV1が図示の中立位置xあるいは上記戻り位置zにあるときに連通し、上記供給位置yにあるときにその連通が遮断される構成にしている。
上記供給ポート5は、ロードチェック弁11を介して供給流路1aに接続するとともに、コントロールバルブV1が図示の中立位置xおよび戻り位置zにあるときに閉じられ、上記供給位置yにあるときにアクチュエータポート6に連通するものである。そして、このアクチュエータポート6はアクチュエータ流路12に接続されている。したがって、コントロールバルブV1が供給位置yに切り換わると、ポンプPからの吐出流体は、ポンプ通路1→供給流路1a→供給ポート5→アクチュエータポート6を経由してアクチュエータ流路12に導かれることになる。
上記タンクポート7は、タンクTに連通しているが、このタンクポート7は、コントロールバルブV1が中立位置xにあるときにパイロットポート22と連通し、供給位置yにあるときに閉じ、戻り位置zにあるときにアクチュエータポート6と連通する。したがって、コントロールバルブV1が戻り位置zにあるときには、アクチュエータ流路12を流れる戻り流体は、アクチュエータポート6からタンクポート7を経由してタンクTに戻される。また、アクチュエータポート6とタンクポート7とが連通したときには、その連通過程にコントロールバルブV1の切り換えストロークに応じて決まる絞り13が形成されるようにしている。
上記パイロットポート22は、一方のパイロット室16に連通しているが、このパイロットポート22は、中立位置xにあるときにタンクポート7と連通し、供給位置yにあるときに供給ポート5と連通し、戻り位置zにあるときに戻り流れに対して絞り13の下流側と連通する。したがって、コントロールバルブV1が供給位置yに切り換わると、ポンプPからの吐出流体は、ポンプ通路1→供給流路1a→供給ポート5→パイロットポート22を経由して一方のパイロット室16に導かれることになる。また、コントロールバルブV1が供給戻り位置zに切り換わると、戻り流れに対して絞り13の下流側の圧力が一方のパイロット室16に作用することになる。
そして、上記アクチュエータ流路12は、単動シリンダであるリフトシリンダLの圧力室14に接続しているが、その流路過程には圧力補償弁pvを設けている。
上記圧力補償弁pvは、一対のパイロット室16,17を設け、このパイロット室16,17間に圧力補償弁pvの制御スプールを摺動可能に設けている。なお、上記制御スプールは、両パイロット室16,17における受圧面積を等しくしている。そして、上記一方のパイロット室16には、スプリング18を設け、このスプリング18のバネ力を、パイロット室16に臨ませた制御スプールの端面に作用させている。このように制御スプールの両端面の受圧面積を等しくしているので、等しい圧力が両パイロット室16,17に作用すると、圧力補償弁pvはスプリング18のバネ力の作用で全開状態を保つことになる。しかも、上記一方のパイロット室16は常時パイロットポート22に連通し、他方のパイロット室17は、戻り流れに対して圧力補償弁pvの下流側になるアクチュエータ流路12に接続している。
なお、チルトシリンダCを制御するコントロールバルブV2は、図示の中立位置にあるとき、その上流側中立ポート10と下流側中立ポート19とが連通して中立流路9をタンクTに連通させる。したがって、両コントロールバルブV1およびV2のそれぞれが中立位置にあれば、ポンプPの吐出流体は、そのままタンクTに戻されることになる。
また、コントロールバルブv2が上記中立位置以外の位置に切り換えられたときには、供給流路1bに導かれた圧力流体を、チルトシリンダCのヘッド側室20あるいはロッド側室21に導く一方、ロッド側室21あるいはヘッド側室20からの戻り流体をタンクTに導くものである。
今、コントロールバルブV1を図示の中立位置xから供給位置yに切り換えると、供給ポート5とアクチュエータポート6とが連通するとともに、供給ポート5とパイロットポート22とが連通し、中立ポート3,4およびタンクポート7が閉じられる。したがって、ポンプPからの吐出流体は、供給流路1aから、供給ポート5およびアクチュエータポート6を経由してアクチュエータ流路12に導かれる。また、ポンプPからの吐出流体は、供給流路1aから、供給ポート5およびパイロットポート22を経由して一方のパイロット室16に導かれる。
また、アクチュエータ流路12に圧力流体が導かれると、その圧力が圧力補償弁pvの他方のパイロット室17にも導かれる。したがって、両パイロット室16,17には、ポンプPからの供給圧が作用することになり、両室16,17が同圧になる。このように両パイロット室16,17が同圧になれば、両パイロット室16,17臨ませた制御スプールの受圧面積を等しくしているので、当該圧力補償弁pvは、スプリング18のバネ力により、全開状態を保つ。
上記のように圧力補償弁pvが全開状態に保たれるので、アクチュエータ流路12に導かれた圧力流体は、圧力補償弁pvを通ってリフトシリンダLの圧力室14に供給される。そして、リフトシリンダLは、伸長して負荷を上昇させる。したがって、圧力補償弁pvが自由流れを確保することになる。
一方、コントロールバルブV1を戻り位置zに切り換えると、アクチュエータポート6とタンクポート7とが連通するとともに、操作レバー2の操作量に応じて絞り13の開度が決まる。したがって、リフトシリンダLは、その収縮しながら負荷を下降させる。このとき、圧力補償弁pvの一方のパイロット室16は戻り流れに対して絞り13の下流側と連通するとともに、他方のパイロット室17は戻り流れに対して上記絞り13の上流側に接続されることになる。したがって、圧力補償弁pvは、上記絞り13前後の差圧が、スプリング18のバネ力に相当する圧力になるように制御する。
上記のように、上記絞り13前後の差圧が一定に保たれるので、絞り13の開度が同じであれば、リフトシリンダLは、負荷の大きさにかかわりなく、一定の速度で下降動作をすることができる。したがって、圧力補償弁pvが制御流れを確保する構成となっている。
上記の回路構成を実現した具体例を示したものであり、図1と同じ構成要素については同じ符号を付して説明する。図2に示した具体例は、本体24にスプール孔25を形成するとともに、このスプール孔25にコントロールバルブV1のメインスプール26を設けている。そして、このメインスプール26には、第1〜3環状凹部27〜29を形成しているとともに、センタリングスプリング30のバネ力の作用で、通常は図示の中立位置を保つようにしている。
一方、上記本体24には、上流側中立リポート3と下流側中立ポート4とを形成するとともに、これら中立ポート3,4は、メインスプール26が図示の中立位置にあるとき、上記第1環状凹部27を介して互いに連通するようにしている。また、この本体24には、供給ポート5とアクチュエータポート6とを形成しているが、これら両ポート5,6はメインスプール26が図示の中立位置にあるとき、互いにその連通を遮断されるとともに、メインスプール26がセンタリングスプリング30のバネ力に抗して図面左側方向に移動したとき、言い換えるとコントロールバルブVが上記戻り位置zに切り換わると、第2環状凹部28を介して互いに連通するようにしている。
さらに、上記本体24には、タンク流路31に常時連通するタンクポート7を形成しているが、このタンクポート7は、メインスプール26が図示の中立位置にあるとき、第3環状凹部29を介して、後で詳しく説明する圧力補償弁pvのパイロットポート22に連通する。そして、メインスプール26をセンタリングスプリング30のバネ力に抗して図面右方向に移動したとき、言い換えると、コントロールバルブV1が上記供給位置yに切り換わると、パイロットポート22と第3環状凹部29とが食い違ってそのパイロットポート22が閉じられる。ただし、メインスプール26が上記のように図面右方向に移動すると、メインスプール26の中に形成した連通孔33を介して、上記パイロットポート22が供給ポート6と連通する関係にしている。
すなわち、メインスプール26には、その軸中心線に沿って上記連通孔33を形成しているが、この連通孔33は、その一端開口33aを第2環状凹部28内に開口させている。また、連通孔33の他端開口33bは、メインスプール26が図示の中立位置にあるときに閉じ、メインスプール26を図面右方向に移動したとき、言い換えるとコントロールバルブV1を上記供給位置yに切り換えたとき、上記パイロットポート22に連通する関係にしている。
したがって、メインスプール26を図面右方向に移動して、コントロールバルブV1を供給位置yに切り換えると、上記第2環状凹部28を介して供給ポート5とアクチュエータポート6とが連通するとともに、連通孔33を介してアクチュエータポート6とパイロットポート22とが連通することになる。また、この供給位置に置いては、第1環状凹部27と下流側中立ポート4とが食い違うので、上流側中立ポート3と下流側中立ポート4との連通が遮断される。
一方、上記メインスプール26を、センタリングスプリング30のバネ力に抗して図面左方向に移動すると、言い換えると、コントロールバルブV1を戻り位置zに切り換えると、第2環状凹部28を介してアクチュエータポート6とタンクポート7とが連通する。ただし、上記第2環状凹部28における一方の側面すなわちタンクポート7と隣接する側面にノッチ34を形成しているので、実際には、このノッチ34を介して、上記のようにアクチュエータポート6とタンクポート7とが連通することになる。そして、このノッチ34が上記回路図において示した絞り13に相当するものである。したがって、ノッチ34の開口は、メインスプール26のストロークに応じて決まることになる。
本体24には上記のようにコントロールバルブV1のメインスプール26を組み込んでいるが、さらに、この本体24には、圧力補償弁pvの制御スプール35を組み込んでいる。この制御スプール35は、その両端をパイロット室16,17に臨ませるとともに、このパイロット室16,17に臨ませた制御スプール35の両端の受圧面積を等しくしている。そして、上記一方のパイロット室16にはスプリング18を設け、通常は、このスプリング18の作用で、制御スプール35を他方のパイロット室17側に押しつけている。
また、上記一方のパイロット室16は、本体24に形成したパイロット導入通路32を介してパイロットポート22に連通し、他方のパイロット室17は、制御スプール35に形成した導入孔36を介して、アクチュエータポート6に常時連通するようにしている。
なお、上記本体24にはポンプ通路1の一端を開口させるとともに、このポンプ通路1は上記上流側中立ポート3に連通させるとともに、ロードチェック弁11を介して供給ポート5にも連通させている。したがって、上記ポンプ通路1の開口から上流側中立ポート3に到達する流路が中立流路8を構成するとともに、ポンプ通路1の開口からロードチェック弁11を介して供給ポート5に到達する流路が供給流路1aを構成することになる。また、下流側中立ポート4は中立流路9に常時連通している。
さらに、アクチュエータポート6は、圧力補償弁pvを介して、リフトシリンダLに接続する接続ポート37に連通させているが、この連通過程が上記したアクチュエータ流路12を構成するものである。
そして、上記圧力補償弁pvは、そのスプリング18の作用で図示のノーマル状態にあるとき、その環状溝38を介してアクチュエータポート6と接続ポート37とを連通させるが、このノーマル状態において、環状溝38による流路面積が最大になる関係にしている。
今、メインスプール26を図示の位置に保って、コントロールバルブV1を中立位置xに保つと、ポンプPからの吐出流体は、両中立ポート3,4を介してタンクTに戻される。また、この中立位置に置いては、供給ポート5がロードチェック弁11によって逆流を阻止されるので、アクチュエータポート6からの漏れ流体が、タンクTに戻されることはない。したがって、リフトシリンダLの負荷はしっかりと保持される。
上記の状態から、メインスプール26をセンタリングスプリング30のバネ力に抗して図面右方向に移動して、コントロールバルブV1を供給位yに切り換えると、下流側中立ポート4が第1環状凹部27と食い違うので、上流側中立ポート3と下流側中立ポート4との連通が遮断される。
また、上記供給位置yにおいては、上記のように上流側中立ポート3と下流側中立ポート4との連通が遮断されるとともに、第2環状凹部28を介して供給ポート5とアクチュエータポート6とが連通する。したがって、ポンプPの吐出流体は、ポンプ通路1→ロードチェック弁11→供給ポート5→第2環状凹部28→アクチュエータポート6→圧力補償弁pv→接続ポート37を経由して、リフトシリンダLに供給される。
さらに、コントロールバルブV1が、上記のようにメインスプール26を図面右方向に移動した供給位置yにあると、メインスプール26に形成した連通孔33の一端開口33aがアクチュエータポート6に連通するとともに、他端開口33bがパイロットポート22に連通する。したがって、コントロールバルブV1が上記供給位置yにあるときには、パイロット圧導入通路32がアクチュエータポート6に連通する。このようにパイロットポート22がアクチュエータポート6に連通すれば、そのときの供給圧が圧力補償弁pvの一方のパイロット室16に導かれる。
また、圧力補償弁pvの他方のパイロット室17は、制御スプール35に形成した導入孔36を介してアクチュエータポート6に連通しているので、この他方のパイロット室17にも、一方のパイロット室16と同様にアクチュエータポート6の供給圧が導かれる。
したがって、両パイロット室16,17の圧力が等しくなるが、上記したように制御スプール35の両端の受圧面積を等しくしているので、制御スプール35はスプリング18の作用で他方のパイロット室17側に押しつけられ、図示の状態を保つ。したがって、圧力補償弁pvは全開状態を保つことになる。
一方、メインスプール26を図面左方向に移動して、コントロールバルブV1を戻り位置zに切り換えた状態では、連通孔33の他端開口33bが32と食い違って閉じられるが、このパイロットポート22は、メインスプール26に形成した第3環状凹部29を介してタンクポート7に連通する。また、このときには、アクチュエータポート6とタンクポート7とは、上記回路図における絞り13に相当するノッチ34を介して連通することになる。
したがって、圧力補償弁pvの他方のパイロット室16には、戻り流れに対してノッチ34の上流側の圧力が導かれ、一方のパイロット室16には、戻り流れに対してノッチ34の下流側の圧力であるタンク圧が導かれる。このように圧力補償弁pvの両パイロット室16,17にパイロット圧が導かれると、圧力補償弁pvは、ノッチ34すなわち絞り13前後の差圧が、スプリング18のバネ力に等しくなるように制御スプール35を移動させる。
実施形態の回路図である。 実施形態の断面図である。 従来の流量制御機構の回路図である。
符号の説明
x 中立位置
y 供給位置
z 戻り位置
5 供給ポート
6 アクチュエータポート
7 タンクポート
12 アクチュエータ流路
16 一方のパイロット室
17 他方のパイロット室
18 スプリング
V1 コントロールバルブ
pv 圧力補償弁
22 パイロットポート
34 絞り13に相当するノッチ

Claims (2)

  1. ポンプと、このポンプに接続され、かつ、供給位置あるいは戻り位置に切り換え可能なコントロールバルブと、アクチュエータ流路を介して上記コントロールバルブに接続した単動シリンダとを備え、上記コントロールバルブは、上記ポンプに接続した供給ポートと、上記アクチュエータ流路に接続したアクチュエータポートと、タンクに接続したタンクポートとを備え、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記供給ポートと上記アクチュエータポートとを連通させて上記アクチュエータ流路を介して上記単動シリンダに圧力流体を供給する構成にし、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記アクチュエータポートと上記タンクポートとを連通させて上記アクチュエータ流路を介して上記単動シリンダの戻り流体を上記タンクに戻す構成にした流量制御機構において、上記アクチュエータ流路には、圧力補償弁を設ける一方、この圧力補償弁には一対のパイロット室を設け、一方のパイロット室にはスプリングのバネ力を作用させるとともに、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の両パイロット室の圧力が等しくなり、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の上記一方のパイロット室には、上記コントロールバルブの切り換え量に応じて開度が制御される絞りの、戻り流れ下流側の圧力を作用させ、他方のパイロット室は、上記絞りの、戻り流れ上流側の圧力を作用させる構成にしてなり、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記圧力補償弁の両パイロット室の圧力が等しくなり、この圧力補償弁は上記スプリングのバネ力の作用で全開状態を保つことを特徴とする流量制御機構。
  2. 上記コントロールバルブには、上記圧力補償弁の上記一方のパイロット室に常時連通するパイロットポートを設け、上記コントロールバルブが供給位置に切り換えられたとき、上記パイロットポートが上記コントロールバルブの上記供給ポートに連通し、上記コントロールバルブが戻り位置に切り換えられたとき、上記絞りの、戻り流れ下流側と連通する構成にする一方、上記圧力補償弁の上記他方のパイロット室は、上記コントロールバルブと上記圧力補償弁との間における上記アクチュエータ流路に接続したことを特徴とする請求項1記載の流量制御機構。
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