JP4565822B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4565822B2
JP4565822B2 JP2003285867A JP2003285867A JP4565822B2 JP 4565822 B2 JP4565822 B2 JP 4565822B2 JP 2003285867 A JP2003285867 A JP 2003285867A JP 2003285867 A JP2003285867 A JP 2003285867A JP 4565822 B2 JP4565822 B2 JP 4565822B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
interest
focus data
reflected echo
ultrasonic diagnostic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003285867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005052350A (ja
Inventor
光博 押木
隆一 篠村
浩 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP2003285867A priority Critical patent/JP4565822B2/ja
Publication of JP2005052350A publication Critical patent/JP2005052350A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565822B2 publication Critical patent/JP4565822B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

本発明は、関心領域の画像の画質向上を図った超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、複数の振動子が配列された探触子を介し、被検体に超音波を照射すると共に被検体から発生する複数の反射エコー信号を受信し、受信された各反射エコー信号をサンプリングしてディジタル信号に変換する。そして、複数の振動子に対応するディジタル化された反射エコー信号を整相加算部によりフォーカスデータを用いて整相加算して各サンプリング点における反射エコー信号を求め、その反射エコー信号から超音波診断画像(例えば、Bモード像、Mモード像、ドプラ像等)を再構成するようになっている。
このような超音波診断装置において、超音波診断画像上の特定部位について詳細に観察したい場合、その特定部位の位置に関心領域を設定し、その関心領域の画像の画質を変えることが一般に行われている。例えば、心臓の心壁の部位について詳細に観察する場合、その心壁部分に関心領域を設定し、関心領域に対応する反射エコー信号のゲインを関心領域外のゲインより大きな値にした後、その反射エコー信号から心壁に比べて比較的遅い動きをする肋骨の信号をフィルタにより取り除くことなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−107896号公報(第5頁、第5図)
ところで、特許文献1のような超音波診断画像のゲインを調整する技術のほか、関心領域の画像の画質を向上させる技術として画像分解能を調整することが試みられている。画像分解能とは、近接して存在する2つの対象物体を分離して表示する能力のことである。画像分解能を高くするには、例えば、深度方向に隣接する全サンプリング点ごとに遅延時間差を考慮したフォーカスデータ(遅延データ)を予め設定することにより、各サンプリング点における整相精度を向上させることが考えられる。
しかし、サンプリング点は、例えば周波数50MHzでサンプリングする場合、深度方向に数cmでも数千点を超える膨大な数になる。したがって、深度方向に隣接する複数n(n:2以上の自然数)のサンプリング点ごとにフォーカスデータ(以下、標準フォーカスデータ)を共通化してデータ数を減らすことにより、そのデータを格納するメモリ容量の増大を抑える方法が一般に採用される。
また、整相加算部がアナログ信号を処理するハードウェアにより構成されている場合、一旦設定された標準フォーカスデータを高精度のものに変更するとき、ハードウェアの構成変更を伴うため、変更作業が煩雑になり時間がかかる。特に、関心領域が診断画像上で任意に変更される場合、その変更ごとにハードウェアを変更するようにすると、使い勝手が悪くなるばかりでなく超音波診断のリアルタイム性を損なうという問題がある。
本発明の課題は、フォーカスデータ数の増大を抑えつつ、任意に変更される関心領域の画像分解能が他の部分に比べて高い超音波診断画像をリアルタイムに取得することにある。
上記課題を解決するため、本発明の超音波診断装置は、被検体との間で超音波を送受信する複数の振動子を配列してなる探触子と、その振動子を駆動する駆動信号を生成する送信部と、その各振動子により受波された各反射エコー信号をサンプリングしてディジタル信号に変換するAD変換部と、1の送波に対応する複数の振動子のディジタル化された反射エコー信号を、深度方向に隣接する複数n(n:2以上の自然数)のサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータを用いて各サンプリング点ごとに整相加算して各サンプリング点における反射エコー信号を求める整相加算部と、この整相加算された反射エコー信号に基づいて再構成した超音波診断画像を表示する表示部と、前記各部を制御する制御部とを備え、この制御部は、関心領域が設定されたとき、その関心領域内のn未満の1又は複数のサンプリング点ごとに関心領域用フォーカスデータを演算し、整相加算部は、その関心領域内のサンプリング点における反射エコー信号を、関心領域用フォーカスデータを用いて整相し、該関心領域外では、前記深度方向に隣接する複数nのサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータを用いて各サンプリング点ごとに整相加算することを特徴とする。

これによれば、関心領域用フォーカスデータは、関心領域内に限って演算すればよいことから、全領域を対象にする場合に比べてデータ数を少なくすることができる。また、関心領域が任意に変更されても、その変更後の関心領域用フォーカスデータをリアルタイムに演算することができる。さらに、関心領域用フォーカスデータに設定された遅延時間は、標準設定のフォーカスデータの遅延時間に比べて細かく段階的に設定されているから、関心領域用フォーカスデータは高精度のものになり、関心領域の画像分解能が他の部分に比べて高い超音波診断画像を表示することができる。
この場合において、関心領域の画像分解能をより一層高くするために、深度方向に隣接する複数nのサンプリング点ごとにフォーカスデータを共通化することに代えて、深度方向の各サンプリング点ごとに遅延時間差が設定された関心領域用フォーカスデータを用いるのが望ましい。
また、上記の関心領域用フォーカスデータは、関心領域の位置データから演算することができる。例えば、診断画像上に関心領域が設定又は再設定されると、その関心領域の位置データ(位置、大きさ、範囲等)が取得される。取得された位置データとサンプリングクロック間隔とに基づいて関心領域内の複数のサンプリング点が特定される。特定された各サンプリング点から各振動子までの距離が求められ、求められた距離に基づいて各振動子に反射エコー信号が到達する時間が計算される。そして、計算された到達時間と基準時間との差分が整相するための遅延時間とみなされることになり、関心領域用フォーカスデータが設定される。なお、基準時間として、例えば、複数の振動子により形成された口径の中心位置に反射エコー信号が到達する時間を用いることができる。
本発明によれば、フォーカスデータ数の増大を抑えつつ、任意に変更される関心領域の画像分解能が他の部分に比べて高い超音波診断画像をリアルタイムに取得することができる。
本発明を適用してなる超音波診断装置の一実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態は、関心領域の画像分解能が他の部分より高い超音波診断画像を表示するために、精細度が異なる2種類のフォーカスデータを用意し、関心領域に限って精細度の高い方のフォーカスデータを用いて整相するようにした一例である。図1は、本発明の一実施形態の超音波診断装置のブロック図、図2は、フォーカスデータの説明図、図3は、超音波走査のフローチャート、図4は、超音波走査の概念図、図5は、超音波走査のタイムチャート、図6は、関心領域における整相処理の説明図を示している。
図1に示すように、超音波診断装置1は、探触子10、送受信部12、アナログ−ディジタル変換器14(以下、AD変換器14)、整相加算部16、信号処理部18、ディジタルスキャンコンバータ20(以下、DSC20)、表示部22、メモリ34,36、制御部24、操作卓35などから構成されている。
探触子10は、被検体との間で超音波を送受信するものであり、複数の振動子11が配列して形成されている。送受信部12は、送信部12−1と受信部12−2を有しており、送信部12−1は、振動子11を駆動する駆動信号を生成し、受信部12−2は、振動子11により受波された反射エコー信号に増幅などの処理を施す。AD変換部14は、複数m(m:自然数)の変換回路を有しており、送受信部12から出力される各反射エコー信号をサンプリングしてディジタル信号に変換する。なお、mは口径を形成する振動子に対応する。
整相加算部16は、複数mの補正回路を有する遅延量補正部26、メモリ28、加算器30などを有している。遅延量補正部26は、振動子11に対応するディジタル化された反射エコー信号を、深度方向に隣接する複数n(n:2以上の自然数)のサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータAを用いて整相する。メモリ28は、遅延量補正部26に付与するフォーカスデータを配列したフォーカスデータテーブルを格納している。また、加算器30は、整相されたm個の反射エコー信号を加算する。信号処理部18は、加算された反射エコー信号に対し検波や対数圧縮などを施して画像信号に変換する。DSC20は、変換された画像信号を表示用の信号に変える。表示部22は、表示用の画像信号をモニタに表示する。
また、制御部24は各部を制御するものであり、演算機能部24−1、セレクタ機能部24−2を有している。メモリ34は、フォーカスデータAすなわち標準用フォーカスデータAを格納する。また、メモリ36は、フォーカスデータAに比べて高精細度なフォーカスデータBすなわち関心領域用フォーカスデータを格納する。操作卓35は、トラックボール、キーボード、又はマウスなどの方向指示装置などを有し、入力指令を制御部24に伝達する。
このように構成される超音波診断装置1の詳細構成を動作と共に説明する。まず、被検体に探触子10を接触させる。そして、複数(例えば150)の振動子11のうち複数m(例えば50)の振動子11―1〜11−mがチャネル選択スイッチにより選択される。選択された振動子11―1〜11−mに送受信部12から駆動パルスが供給されることにより、その振動子11―1〜11−mから超音波が被検体に送波される。被検体から発生した反射エコー信号は振動子11―1〜11−mにより受波された後、送受信部12により増幅などの受信処理が施される。このような超音波の送受信操作が、図5の(a)に示すように、制御部24から出力された送受波タイミングパルスに基づいて繰り返される。例えば、口径を構成する1つの振動子11(チャネル)に着目すると、Lレベルの区間(T1)で超音波が送波され、Hレベルの区間(R2)で反射エコー信号が受波される。
そして、各振動子11−1〜11−mにより受波された反射エコー信号は、AD変換部14によりサンプリングされてディジタル信号に変換される。ディジタル化された反射エコー信号は、メモリ28から読み出されたフォーカスデータAに基づいて、遅延量補正部26により整相される。整相された各反射エコー信号は、加算部30により加算され、加算された反射エコー信号は、信号処理部18により検波や対数圧縮などが施されて画像信号に変換される。変換された画像信号は、DSC20により表示用の信号に変えられた後、表示部22のモニタに超音波診断画像(例えば、Bモード像、Mモード像、ドプラ像等)として表示される。
このような超音波装置においては、フォーカスデータ、すなわち整相するために各反射エコー信号にそれぞれ与える遅延量や微少遅延量などのデータの数を減らすために、深度方向に隣接する複数n(本実施形態ではn=4)のサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータAを用いるのが一般的である。
このフォーカスデータAについて図2を参照して簡単に説明する。図2に示すように、口径を構成する振動子11−1〜11−mが所定のピッチ間隔で配列している。その口径の中心に基準位置Oが設定されており、基準位置Oから被検体の深度方向に複数pのサンプリング点S1〜Spが設定されている。なお、pはサンプリングクロック数に等しく、各サンプリング点の間隔はサンプリングクロック間隔に等しい。
フォーカスデータAを設定するには、図2(b)及び(c)に示すように、まず、サンプリング点S1〜Spを幾つかのグループ、すなわちフォーカス段に分ける。本実施形態では、4つのグループ(x)、(y)、(z)、(w)に分けられている。分けられた各グループ、例えばグループ(x)に4つのサンプリング点S1〜S4が属するようにされている。そして、グループ(x)のサンプリング点S1〜S4における反射エコー信号は、同一のフォーカスデータ(x)を用いて整相される。他のグループ(y)、(z)、(w)についても同様である。このようなフォーカスデータ(x)、(y)、(z)、(w)の集まりがフォーカスデータAとして設定されてメモリ34に保存される。そして、メモリ34のフォーカスデータAが、制御部24に指令に基づいて、標準データとしてメモリ28に転送される。なお、説明の便宜のため同一グループに4つのサンプリング点が属した例を説明したが、その数は適宜変更すればよい。
ここで、超音波診断画像上に関心領域が設定又は変更された場合の動作について説明する。まず、操作卓35から関心領域が診断画像上に任意に設定又は変更される。設定された関心領域の位置データ(位置、大きさ、範囲等)が表示部22の表示座標に基づいて取得される。取得された位置データとサンプリングクロックのクロック間隔とに基づいて、図2(a)に示すように、関心領域内の深度方向の複数pのサンプリング点S1〜Spが特定される。その各サンプリング点S1〜SPから各振動子までの距離が求められ、求められた距離に基づいて各振動子に反射エコー信号が到達する時間が計算される。例えば、振動子11−1からサンプリング点S6までの距離L1を求め、求めた距離L1に基づいて振動子11−1に反射エコー信号が到達する時間を計算する。この到達時間と基準位置における反射エコー信号の到達時間との差分が整相するための遅延時間τ1とみなされる。振動子11−2〜11−mについても同様に遅延時間τ2〜τmが同様に計算される。
このように求められた遅延時間τ1〜τmがフォーカスデータB(すなわち、関心領域用フォーカスデータ)として各サンプリング点S1〜Spごとに設定されてメモリ36に保存される。これにより、フォーカスデータBは、フォーカスデータAのように4つの各グループごとに共通化されたものではなくサンプリング点S1〜Spごとに遅延時間を考慮して設定されることから、フォーカスデータAに比べて整相の精細度が高いものになる。なお、基準時間には、基準位置Oに反射エコー信号が到達した時間を用いているが、適宜設定することができる。
超音波走査が開始されると(S100)、超音波ビームのビームアドレスの初期化が行われる(S102)。ビームアドレスは、走査方向に対応する横軸の走査アドレス(i)と、深度方向に対応する縦軸の深度アドレス(j)の2つのアドレスにより特定される。次いで、図4に示すように、走査アドレス(i)が順に変えられるごとに(S103)超音波が各振動子から送波されると同時に、深度アドレス(j)が順に変えられて各サンプリング点に対応した複数pの受信ビームが形成される。
次に、ビームアドレス(i、j)が関心領域内に相当するか否かが判定される(S105)。関心領域外に該当すると判定された場合、フォーカスデータAがメモリ28から読み出され、読み出されたフォーカスデータAに基づいて反射エコー信号が整相される(S106)。一方、関心領域内に該当すると判定された場合、メモリ36のフォーカスデータBが読み出されてメモリ28に書き込まれる。次いで、メモリ28のフォーカスデータBに基づいて反射エコー信号が整相される(S107)。なお、ビームアドレス(i、j)が関心領域外になったとき、メモリ34のフォーカスデータAがメモリ28に再び戻されるようになっている。そして、走査アドレス(i)と深度アドレス(j)が設定値になったとき(S108、S109)、超音波走査が終了する(S110)。このような超音波走査により、複数の超音波ビームが形成されて1画面分の診断画像が取得される。
関心領域が設定されたときの整相処理について更に詳細に説明する。診断画像上に関心領域が設定又は変更されると、例えば、図5(b)に示すROIタイミング信号が生成される。これにより、フォーカスデータA、Bを切り替えるタイミングが決定される。図示のROIタイミング信号は、Hレベルの区間がビームアドレスが関心領域に該当しない時間を示し、Lレベルの区間が関心領域に該当する時間を示している。
超音波ビームの走査アドレス(i)が順に変えられて図4のアドレス(K)になったとき、すなわちROIタイミング信号がHレベルからLレベルになったとき、フォーカスデータの切替処理が行われる。例えば、メモリ34からフォーカスデータAが、またメモリ36からフォーカスデータBがそれぞれ読み出される。読み出されたフォーカスデータA、Bに基づいてフォーカスデータテーブル40が作成され、作成されたフォーカスデータテーブル40がメモリ28に書き込まれる。このようなデータの読み出しからテーブルの書き込みまでの一連の処理(データ転送処理)は、超音波の送波時間(例えば、図5(a)に示す時間T2)内に行われる。したがって、超音波の受信時間に遅れが生じることがなく超音波診断のリアルタイム性を確保することができる。なお、ROIタイミング信号がLレベルからHレベルに戻ったとき、超音波の送波時間(例えば、図5(a)の時間T4)内に、メモリ34のフォーカスデータAがメモリ28に戻される。
フォーカスデータテーブル40は、例えば図6に示すようなものであり、関心領域にフォーカスデータBが対応するように、フォーカスデータA(D1、D2…)、フォーカスデータB(R1、R2、…)、フォーカスデータA(…D(N))の順に配列されている。最初にフォーカスデータテーブル40の深度方向の値(j)が最も小さいデータ例(τ1、τ2、…τm)が読み出され、読み出されたデータ列の各データが補正回路26−1、26−2、…、26−mに付与されるようになっている。そして、深度方向の値(j)が変えられて次のデータ列が順に読み出されるようになっている。
このような一連の動作は制御部24により制御される。例えば、制御部24の演算機能部24−1は、設定された関心領域の位置データの取得及び演算、フォーカスデータA及びBの演算、超音波の送受波タイミング信号の生成、ROIタイミング信号の生成、フォーカスデータの切替タイミングの決定などを行う。また、セレクタ機能部24−2は、フォーカスデータAとフォーカスデータBの切り替え指令をメモリ34、36に出力する。ただし、各機能を実現する手段を個別に設け、その手段に制御指令を与えるようにしてもよい。
本実施形態によれば、フォーカスデータBは、関心領域に限って演算すればよいことから、全領域を対象にする場合に比べてデータ数が少ないものになる。また、フォーカスデータA、Bの切替は1回の送信区間ごとに可能であるため、関心領域が任意に変更されても、その変更後のフォーカスデータBをリアルタイムに演算することができる。さらに、フォーカスデータBに設定された遅延時間は、フォーカスデータAに設定された遅延時間に比べて細かく段階的に設定されているから、フォーカスデータBは高精細度のもとになる。これにより、関心領域の画像分解能が他の部分に比べて高い超音波診断画像をリアルタイムに表示することができる。
また、本実施形態では、フォーカスデータBを各サンプリング点ごとに設定する例を説明したが、フォーカスデータBは、関心領域内のn未満の1又は複数のサンプリング点ごとに設定されてもよい。要するに、フォーカスデータBは、フォーカスデータAに比べて整相の精細度が高くなるように、フォーカスデータAに比べて細かく段階的に設定されたものであればよい。
また、フォーカスデータBの計算アルゴリズムは様々なものを適用することができる。本実施形態では、関心領域の位置データから演算する例を説明したが、フォーカスデータAに基づいた補間計算を用いることもできる。その場合、補間計算を実行するために、遅延量補正部26は、ソフトウェアによる変更が可能なDSP(Digital Signal Processor)やリアルタイムシグナルプロセッサ、リコンフィギュラブルプロセッサなどの演算システムから構成されるのが好ましい。
さらに、複数の計算アルゴリズムを予め設定し、そのうちから特定のアルゴリズムを適宜選択できるようにすることが望ましい。これによれば、超音波の送信時間(例えば、図5のT2)が超音波パルスの繰り返し周波数(PRF)の変化により短くなったときでも、その送信時間の間に転送可能なデータを生成するアルゴリズムを選ぶことにより、超音波の受信処理に遅れが生じることを回避でき、超音波診断のリアルタイム性を確実に確保することができる。
本発明の一実施形態の超音波診断装置のブロック図である。 フォーカスデータの説明図である。 本発明の一実施形態の超音波走査のフローチャートである。 本発明の一実施形態の超音波走査の概念図である。 本発明の一実施形態の超音波走査のタイムチャートである。 関心領域における整相処理の説明図である。
符号の説明
1 超音波診断装置
10 探触子
12 送受信部
14 AD変換部
16 整相加算部
22 表示部
24 制御部
24−1 演算機能部
24−2 セレクタ機能部
28 フォーカスデータテーブル格納用メモリ
34 フォーカスデータA格納用メモリ
36 フォーカスデータB格納用メモリ

Claims (3)

  1. 被検体との間で超音波を送受信する複数の振動子を配列してなる探触子と、
    前記振動子を駆動する駆動信号を生成する送信部と、前記各振動子により受波された各反射エコー信号をサンプリングしてディジタル信号に変換するAD変換部と、
    1の送波に対応する前記複数の振動子のディジタル化された反射エコー信号を、深度方向に隣接する複数n(n:2以上の自然数)のサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータを用いて各サンプリング点ごとに整相加算して各サンプリング点における反射エコー信号を求める整相加算部と、
    該整相加算された反射エコー信号に基づいて再構成した超音波診断画像を表
    示する表示部と、
    前記各部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、関心領域が設定されたとき、該関心領域内のn未満の1又は複数のサンプリング点ごとに関心領域用フォーカスデータを演算し、前記整相加算部は、前記関心領域内のサンプリング点における反射エコー信号を、前記関心領域用フォーカスデータを用いて整相し、該関心領域外では、前記深度方向に隣接する複数nのサンプリング点ごとに共通に設定されたフォーカスデータを用いて各サンプリング点ごとに整相加算することを特徴とする超音波診断装置。
  2. 前記関心領域用フォーカスデータは、前記深度方向の各サンプリング点ごとに演算されることを特徴とする請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記表示部は、前記関心領域の画像分解能が他の部分に比べて高い超音波診断画像を表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
JP2003285867A 2003-08-04 2003-08-04 超音波診断装置 Expired - Fee Related JP4565822B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285867A JP4565822B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 超音波診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003285867A JP4565822B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 超音波診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005052350A JP2005052350A (ja) 2005-03-03
JP4565822B2 true JP4565822B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=34365368

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003285867A Expired - Fee Related JP4565822B2 (ja) 2003-08-04 2003-08-04 超音波診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4565822B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6933102B2 (ja) * 2017-11-20 2021-09-08 コニカミノルタ株式会社 超音波信号処理装置、及び超音波信号処理方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02149262A (ja) * 1988-11-30 1990-06-07 Shimadzu Corp 超音波診断装置
JPH03176040A (ja) * 1989-09-29 1991-07-31 Terumo Corp 超音波診断装置
JPH0678922A (ja) * 1992-09-03 1994-03-22 Fujitsu Ltd 超音波診断装置
JPH07323029A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Shimadzu Corp 超音波診断装置
JPH11113899A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2001252276A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Hitachi Medical Corp 超音波撮像装置
JP2002058670A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02149262A (ja) * 1988-11-30 1990-06-07 Shimadzu Corp 超音波診断装置
JPH03176040A (ja) * 1989-09-29 1991-07-31 Terumo Corp 超音波診断装置
JPH0678922A (ja) * 1992-09-03 1994-03-22 Fujitsu Ltd 超音波診断装置
JPH07323029A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Shimadzu Corp 超音波診断装置
JPH11113899A (ja) * 1997-10-17 1999-04-27 Aloka Co Ltd 超音波診断装置
JP2001252276A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Hitachi Medical Corp 超音波撮像装置
JP2002058670A (ja) * 2000-08-18 2002-02-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波診断装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005052350A (ja) 2005-03-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101460692B1 (ko) 2차원 트랜스듀서-어레이를 구동시키는 장치, 의료영상시스템 및 2차원 트랜스듀서-어레이를 구동시키는 방법
JP4796105B2 (ja) 超音波診断装置
US20100022883A1 (en) Ultrasonic diagnostic apparatus
JP2001245884A (ja) 超音波撮影装置
JP5800324B2 (ja) 超音波診断装置、超音波画像生成方法およびプログラム
JP2010017557A (ja) 超音波データを処理する超音波システム及び方法
US10299762B2 (en) Ultrasound diagnostic apparatus, signal processing method for ultrasound diagnostic apparatus, and recording medium
JP5410779B2 (ja) 超音波診断装置及び受信フォーカス処理方法
JPWO2013176045A1 (ja) 超音波信号処理装置および超音波信号処理方法
JP3884370B2 (ja) 超音波診断装置
JP4565822B2 (ja) 超音波診断装置
JP4090370B2 (ja) 超音波撮像装置及び超音波撮像方法
JP5810631B2 (ja) 超音波診断装置
US10634774B2 (en) Ultrasound diagnosis apparatus and medical image processing method
JP4599408B2 (ja) 超音波診断装置
JP5405804B2 (ja) Bcモード映像を形成する超音波システム及び方法
JP5829229B2 (ja) 超音波診断装置および超音波画像生成方法
JP2004223109A (ja) 超音波撮像装置及び超音波撮像方法
JP3400247B2 (ja) 超音波診断装置
JP2009112491A (ja) 超音波診断装置
JP4664209B2 (ja) 超音波診断装置およびその撮像を実行する超音波イメージングプログラム
JP2009100997A (ja) 超音波診断装置
JP2751295B2 (ja) ダイナミックフォーカス方式超音波診断装置
JPH11206766A (ja) 超音波撮像方法および装置
JP5921133B2 (ja) 超音波診断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060627

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090619

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100112

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100219

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100224

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees