JP4564948B2 - 光情報検出方法、光ヘッド及び光ディスク装置 - Google Patents

光情報検出方法、光ヘッド及び光ディスク装置 Download PDF

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Description

本発明は、光ディスク装置の再生信号の高S/N化に関する。
光ディスクは、青色半導体レーザと高NA対物レンズを用いるBlu-ray Disc(BD)の製品化に至って、光学系の分解能としてはほぼ限界に達し、さらなる大容量化に向けては、今後、多層化が有力となると考えられる。多層光ディスクにおいては各層からの検出光量がほぼ同等となる必要性から、特定の層からの反射率は小さくせざるを得ない。ところが光ディスクは大容量化とともにビデオなどのダビング速度の高速化の必要性から、転送速度の高速化も続いており、そのままでは再生信号のS/N比が十分確保できなくなりつつある。したがって今後の多層化と高速化を同時に進めていくためには、検出信号の高S/N化が必須となる。
光ディスクの再生信号の高S/N化に関する技術は、たとえば特許文献1、特許文献2などに述べられている。いずれも光磁気ディスクの再生信号の高S/N化に関して、半導体レーザからの光を光ディスクに照射する前に分岐して、光ディスクに照射しない光を、光ディスクからの反射光と合波して干渉させることにより、微弱な信号の振幅を、光ディスクに照射しない光の光量を大きくすることによって増幅することを狙ったものである。光磁気ディスクの信号検出で従来用いられている偏光ビームスプリッタの透過光と反射光の差動検出では、本質的にはもとの入射偏光成分と光磁気ディスクによる偏光回転によって生じる入射偏光方向と直交する偏光成分を干渉させて、入射偏光で直交偏光成分を増幅して検出を行なうことになっている。したがって、もとの入射偏光成分を増大させれば信号を増大させることができるが、光ディスクに入射させる光強度は、データを消去したり上書きしたりしないようにするために、ある程度以下に抑える必要がある。これに対して上記従来の技術では、予め信号光と干渉させる光を分離しておいて、これをディスクに集光せずに信号光と干渉させ、信号増幅のため干渉させる光の強度を、ディスク表面の光強度と関係なく強くできるようにしているのである。これにより原理的には光強度の許す範囲で、強度を強くすればするほど、光検出器からの光電流を電圧変換するアンプのノイズや、光検出器で生じるショットノイズなどに比べたS/N比を高めることができる。
特許文献1では、2つの光を干渉させて干渉強度を検出している。この際、干渉させるディスク非反射光の光路長を可変とし、干渉信号振幅の確保を狙っている。特許文献2では干渉強度検出に加えて、差動検出も行っている。これにより信号に寄与しない各光の強度成分をキャンセルし、これらの光の持つノイズ成分をキャンセルして高S/N化を図っている。この場合の差動検出には、無偏光のビームスプリッタを用いている。
特開平5−342678号公報 特開平6−223433号公報
上記従来技術に用いられている干渉計の光学系は、いずれもマッハツェンダー型の光学系であり、光学部品の点数が多く、光学系の小型化に不向きである。マッハツェンダー型の光学系を用いる理由について、上記文献には詳しく述べられていないが、光磁気ディスクの信号光が偏光回転により生じるため、干渉させる光の偏光方向の調整のため、回転調整のできるλ/2板を干渉させる光路中に、往復でなく、片道方向だけ透過させるように配置させる必要があったため、と推測される。さらに他の問題として、2つの光の光路差の調整方法が特に述べられておらず、実用には難があることが挙げられる。特許文献2には、この問題に対して、干渉させる光を得るための参照ミラーをディスク上に記録膜と離して設置することが述べられているが、これは新規格のディスクを提案するものであり、既存のディスクを高S/N化するものではない。
本発明の第1の目的は、2つの光の光路差の調整が容易で、信号増幅効果が高く、光学系の小型化に適した、干渉型の光情報信号の検出方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、2つの光の光路差の調整が容易で、信号増幅効果が高く、光学系の小型化に適した、干渉型の光情報信号の検出系を備えた光ヘッドを提供することである。
本発明の第3の目的は、2つの光の光路差の調整が容易で、信号増幅効果が高く、光学系の小型化に適した、干渉型の光情報信号の検出系を備えた光ディスク装置を提供することである。
本発明では、前記第1の目的を達成するために以下の手段を用いた。
(1)光源から出射した光束を第1の光束と第2の光束とに分割し、第1の光束を光情報記録媒体上に集光して照射し、光情報記録媒体から反射した信号光を4つの検出器に導き、第2の光束を光情報記録媒体には集光せず参照光として前記4つの検出器に導き、4つの検出器上で信号光と参照光を、信号光と参照光の間の位相関係が互いに異なる状態で光学的に干渉させ、4つの検出器からの出力の全部又は一部を選択的に演算して再生信号を得ることとした。
このように4つの検出器からの出力を選択的に演算することによって、各々の検出器での光学的干渉状態が変化したとしても常に最適に位相が合った状態と同様の再生信号を得ることができる。
(2)具体的には、参照光と信号光の間の位相関係は、第1の検出器上と第2の検出器上では互いに180度異なり、第3の検出器上と第4の検出器上では互いに180度異なり、第1の検出器上と第3の検出器上では90度異なるようにした。
これにより、360度の位相関係のうち、90度ずつずれた4つの位相状態を同時に検出することができる。再生信号は光の位相状態の360度の変化に応じて正弦波状に変化するため、90度ずつ位相状態のずれた4つの信号を観測することで、任意の位相状態での信号状態を演算によって再現することが可能になる。すなわち任意の位相状態での安定した再生・検出が実現される。
(3)前記の演算として、第1の検出器と第2の検出器の差動信号の自乗と、第3の検出器と第4の検出器の差動信号の自乗とを、加算する演算とした。
これにより、第1と第2の検出器の組と第3と第4の検出器の組では位相が90度ずれているため、前者の差動出力が正弦だとすると、後者の差動出力は余弦となる。従って、両者の自乗和をとることで、常に一定した最大出力信号を得ることが可能になる。
(4)別の演算方法として、上記演算に平方根演算を付加して再生信号を得ることとした。
このように演算することで、再生信号の線形性が増す。すなわち、光源の光出力に比例した再生信号を得ることが可能になる。
(5)前記の選択的な演算として、第1の検出器と第2の検出器の差動信号か、第3の検出器と第4の検出器の差動信号かのいずれかを選択することとした。
これにより、より信号品質の良い検出器の信号のみを選択的に利用することが可能となるため、S/N比が向上し、さらに、演算が簡単になる(自乗演算が不要になる)利点がある。
(6)別の演算として、第1の検出器と第2の検出器の差動信号に所定の係数αを乗算したものと、第3の検出器と第4の検出器の差動信号に所定の係数βを乗算したものとの加算演算とした。
この演算方式は検出器出力の自乗演算を行わないため、信号出力の安定度が向上する。すなわち、レーザノイズや媒体ノイズ、アンプノイズなどの検出出力揺らぎの影響を低減できるため、高S/N検出が可能となる。
(7)実際には、係数αと係数βは所定の期間に亘る各々の検出器出力の平均値に基づいて可変設定する。
信号光と参照光の位相差は、光情報記録媒体の上下振れに追従するフォーカスなどにより集光レンズ(対物レンズ)が移動し、変化する。このため、最適な係数αとβは変化するが、検出器出力の比較的長い時間(再生信号検出クロックの数10倍〜数万倍)の平均値演算を行うことで、αとβを最適値に追従制御する事が可能になる。実際例えば、BD2倍速の条件を仮定すると、2xディスクが約0.2mmppの面振れ、最大加速度5m/sを有し、半径58mmの位置で、9.8m/秒の線速度(BD2x)を仮定すると、最大面振れ速度は23mm/sとなり、これは、最大位相変化速度として115000*2π/秒となる。これより、位相が90度変化するのに要する最短時間は1/115000/4=2μsとなる。これは検出チャネルクロック周期の約250倍に相当する。従って、それよりも早い時間での平均(チャネルクロックの100倍程度以上)に亘る検出器出力を平均して、最適なαやβを求めればよい。
(8)参照光と信号光の間の光学的位相差(光路長の差)を調整する手段を、参照光の光路中に設ける。
これにより、参照光と信号光の位相差を光源の可干渉距離よりも常に小さくできる。例えば、可干渉距離が100μmの場合、光路長差が常に100μm以下となるように制御することで、確実に干渉性を確保でき、本発明の効果(干渉による光信号増幅)が得られる。
(9)光源の光学的可干渉距離が、対物レンズ等の光束を光記録媒体中に集光する手段の可動距離よりも長いものとした。これにより、対物レンズの移動に関わらず常に干渉性を確保でき、本発明の効果(干渉による光信号増幅)が得られる。
(10)光記録媒体中に光束を集光する手段と光源間の距離が固定されており、光源と集光手段を一体として移動させることにより、参照光と信号光の位相差を光学的可干渉距離の範囲内にしておくことが可能となる。これにより、常に干渉性を確保でき、本発明の効果(干渉による光信号増幅)が得られる。
本発明では、前記第2の目的を達成するために以下の手段を用いた。
(11)光ヘッドを、半導体レーザと、半導体レーザからの光束を第1の光束と第2の光束に分岐する第1の光学素子と、第1の光束を光情報記録媒体の記録膜面に集光し、反射光を受光する対物レンズと、第2の光束の光路中に設けられた参照光束反射手段と、第1の光検出器と、第2の光検出器と、第3の光検出器と、第4の光検出器と、光情報記録媒体によって反射された第1の光束と参照光束反射手段によって反射された第2の光束とが合波された光束を分岐して第1の光検出器と第2の光検出器に入射させる第2の光学素子と、光情報記録媒体によって反射された第1の光束と参照光束反射手段によって反射された第2の光束とを第2光学素子による合波とは90度位相関係が異なる状態で合波し、当該合波された光束を分岐して第3の光検出器と第4の光検出器に入射させる第3の光学素子と、半導体レーザ、第1の光学素子、対物レンズ、参照光束反射手段、第1の光検出器、第2の光検出器、第3の光検出器、第4の光検出器、第2の光学素子及び第3の光学素子を保持する筐体とを有し、
第1の光束と第2の光束の間の位相関係は、第1の検出器上と第2の検出器上では互いに180度異なり、第3の検出器上と第4の検出器上では互いに180度異なり、第1の検出器上と第3の検出器上では90度異なっているように構成した。
これにより、第1、第2、第3、第4の検出器で、参照光とディスクに当たって反射してきた信号光を合成し、干渉効果により増幅して再生することができるため、微小な反射信号を高S/Nで検出することができる光ヘッドを提供することが可能にある。光ヘッド自身に信号演算回路を有しているため、光ヘッドから得られる信号は従来とほぼ同様であり、容易に本発明の高S/Nの効果を享受することができる。
本発明では、前記第3の目的を達成するために以下の手段を用いた。
(12)光ディスク装置を、前記(11)記載の光ヘッドと、制御部と、信号処理部とを有し、制御部は、光ヘッド及び対物レンズの位置と、半導体レーザの発光状態を制御し、信号処理部は、第1から第4の光検出器からの出力信号から再生信号を生成するように構成した。
これにより、第1、第2、第3、第4の検出器で、参照光とディスクに当たって反射してきた信号光を合成し、干渉効果により増幅して再生することができるため、微小な反射信号を高S/Nで検出することができる。すなわち、特に反射率が低く信号量の少ない多層媒体や、広帯域ノイズの影響の大きい高速再生時のS/N比を大幅に向上することが可能になる。
本発明によると、2つの光の光路差の調整が原理的に不要なため、信号増幅効果が高く、光学系の小型化に適した干渉型の光ディスク信号検出系を備えた光ディスク装置を、安価に提供することが可能となる。また、ディスクばたつき等による光路長変動があっても、常に安定し、高品質に増幅された再生信号を得ることができる。
以下、実施例を用いて、発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の光信号検出方法を実現する光学系のブロック図を示したものである。レーザ301から出射した光は、第1のλ/2板321を透過することによって、偏光方向が45度回転させられる。偏光の回転した光は第1の偏光ビームスプリッタ341によって直交する2つの直線偏光に分離され、一方の偏光の光(再生光)は反射されて第1のλ/4板322を透過することによって円偏光に変換された後、対物レンズ311で集光され光ディスク4に照射される。スピンドルモータ77によって回転させられている光ディスク4からの反射光(以後、信号光と呼ぶ)は、対物レンズ311で再び平行光に戻され、第1のλ/4板322で直線偏光に戻されるが、ディスク面での反射によって、円偏光の回転方向が反転するため、直線偏光の方向は元の光と直交する。このため、信号光は第1の偏光ビームスプリッタ341を透過し、ビームスプリッタ342の方向に向かう。最初に第1の偏光ビームスプリッタ341を透過した偏光方向の光(以後、参照光と呼ぶ)は第2のλ/4板323を透過し円偏光に変換され、参照光束反射手段331によって反射され、信号光と同様に第2のλ/4板323によって元の参照光と直交する直線偏光に変換される。このため、今度は第1の偏光ビームスプリッタ341によって反射され、信号光と合成されてビームスプリッタ342の方向に向かう。このとき、信号光と参照光は、互いに偏光方向が直交した状態で合成されている。
合成光の一方はハーフミラーであるビームスプリッタ342を透過し、第2のλ/2板324によって、偏光方向を45度回転させられた後、偏光ビームスプリッタ343によって直交する直線偏光に分離され、第1の検出器361(PD1)と第2の光検出器262(PD2)によって検出される。この時、2つの検出器PD1,PD2で検出される光の偏光成分P,Sと、信号光の偏光方向(Esig)と参照光の偏光方向(Eref)の関係を示したのが図2である。検出器PD1ではP偏光すなわちErefとEsigのP偏光方向の射影成分が検出され、PD2ではS偏光すなわちErefとEsigのS偏光方向の射影成分が検出される。S偏光方向の射影成分では、この図の場合、Erefの符号が反転して見える。検出器PD1、検出器PD2で検出される信号を式で表すとそれぞれ、次のようになる。
Figure 0004564948
ここで、絶対値の二乗になっているのは、検出されるのは光のエネルギーであるからである。ここでは簡単のためにはErefとEsigは完全コヒーレンスであることを仮定している。
この合成光のもう一方は、ハーフミラーであるビームスプリッタ342で反射され、第3のλ/4板325によって信号光と参照光の間に90度の位相差を与えられた後、第3のλ/2板326によって、偏光方向を45度回転させられ、ビームスプリッタ344によって直交する直線偏光に分離され、第3の検出器363(PD3)と第4の光検出器364(PD4)によって検出される。この時、2つの検出器PD3,PD4で検出される光の偏光成分P,Sと、信号光の偏光方向(Esig)と参照光の偏光方向(Eref)の関係も同様に図2で表されるが、ErefとEsigの間に90度の位相差がついているのが、PD1とPD2の例とは異なる。検出器PD3、検出器PD4で検出される信号を式で表すとそれぞれ、次のようになる。
Figure 0004564948
式中の(1+i)、(1−i)はλ/4板でEsig,Erefに±45度(90度の差)の位相差がつけられていることを表している。
このようにして、各々の検出器で検出される信号には、光ディスク上の情報には無関係な成分|Eref2が含まれているため、PD1とPD2、PD3とPD4でそれぞれ差動信号をとると、
Figure 0004564948
となり、信号光振幅強度と参照光振幅強度の積の形の信号が得られる。これは、参照光の強度を大きくすれば大きな信号出力を得られることを示している。即ち信号光の強度を増幅できることを示している。
ここで、式(5)及び式(6)にはsin、cosが係数として付随しており、これは、信号光と参照光の間の位相差を表している。ところが参照光と信号光は別の光路を通り、ディスクの回転に合わせてフォーカスサーボにより対物レンズ311が上下して追随するため、信号光の光路長は絶え間なく変化することになる。したがって、式(5)及び式(6)の位相項が確定せず、この方式で得られる信号は大きく変化してしまう。
そこで本実施例では、式(5)がsine、式(6)がcosineであることに着目し、次のように両者の二乗和の平方根の演算を行って信号を得ることとした。
Figure 0004564948
このように演算を行うことにより、信号光と参照光の位相が変化した場合でも、安定して確実に一定の信号を得ることができる。従来の光ディスクの信号検出方法で得られる信号は単純に|Esig2であるから、信号は
Figure 0004564948
となり、参照光と信号光の振幅強度比分だけ増幅されることがわかる。前述したように、多層ディスクでは反射率が5%程度と低く、信号光量が小さくなるのが課題であった。本実施例の参照光は、反射率がほぼ100%の参照光束反射手段によって反射されるため、信号光に対し約20倍のエネルギー強度である。したがって、本実施例で得られる信号は√20倍すなわち、約4.5倍に増幅されることがわかる。ここでは参照光束反射手段としてコーナープリズムを用い、反射光束の反射角度ずれを防いでいる。もちろん通常のミラーや、ミラーとレンズを組み合わせたものを用いても良い。
図3は、信号|Esig2を出力する従来の検出方式、PD1とPD2のみを用いてSig1を出力とするホモダイン検出方式、及び本発明の方式(ホモダイン・ダイバーシティ検出)において、再生信号振幅を比較して示したものである。横軸は信号光と参照光の間の位相差、縦軸は従来方式と比較した再生信号振幅である。図中の5%及び20%は、媒体の反射率を表す。PD1とPD2のみを用いてSig1を出力とするホモダイン検出方式でも従来と比べて信号量を増大させることができるが、信号光と参照光の位相差が波長の1/10程度変化しただけで、大きく信号振幅が劣化してしまうが、本発明の方式の場合、信号光と参照光の位相差によらず常に大きな再生信号振幅が得られることがわかる。
実施例1では、信号光と参照光は完全にコヒーレントであるとしたが、一般の半導体レーザでは共振器長が短く、コヒーレント長(光可干渉距離)はあまり長くはない。図8は、実施例1の構成で一般な青色光半導体レーザ(LD)を用いたときの、再生信号強度の変化を示したものである。ディスクばたつきに追従フォーカスするため、対物レンズ311は上下動し、信号光の光路長が変化する。しかしながら参照光の光路長は変化しないため、参照光と信号光の間に光路長差が生じる。この光路長差がLDの可干渉距離よりも大きくなると、式(7)の出力を得られない。一般に不完全コヒーレント状態での出力は、式(7)にコヒーレンス度(可干渉度)を乗じたものになる。コヒーレンス度は完全コヒーレンス状態では1即ち100%、インコヒーレンス状態では0である。
図8(a)は、通常の再生状態、即ち(高周波重畳の変調度:約350%、LD出力2mW)での再生の例である。本実施例での往路光学系の光利用効率は約60%であり、第1の偏光ビームスプリッタで1/2に分離されることを考慮すると、ディスク膜面に照射される光の光量は約0.6mWに相当する。ディスクばたつきにより再生信号強度が約20%低下している。ここで用いたディスクのばたつき量は約0.2mmppであることから、光路長が最適状態から約100μmずれることで、コヒーレンス度が約20%低下し、最適時の80%程度の信号出力しか得られなくなることを示している。図8(b)は高周波重畳の変調度を約2倍にした場合の例である。この例では、ディスクのばたつきにより、再生信号強度が1/2〜1/4に低下してしまっていることがわかる。図8(c)は、この問題を解決するために、高周波重畳をオフにした例である。一般に、高周波重畳を用いないとLDの発振状態が不安定になりノイズが増大する。そこで、本例では、LDのパワーを増大することでノイズの発生を抑制した。具体的には第1のλ/2板321の角度を調整することで信号光を減少させ、参照光を増大させる。このようにすることにより信号光の減少分だけ、LDパワーを増大させることが可能になる。記録情報の再生光による破壊を防ぐため再生光の強度は一定に保った。この例では、再生光と参照光の比を1:3にした。これによりLDパワーは4mWとした。ディスク膜面パワーは本例でも0.6mWであるため、信号光量は図8(a)(b)と同様であるが、参照光の強度が約3倍であるため、再生信号強度も同時に√3倍に増大している。
このように本実施例の光信号検出方式を用いることで、再生信号強度の増大が可能になる。
実施例1及び2では、再生信号を式(7)の演算により得ていたが、平方根演算を行わないで再生信号を得ることも可能である。
すなわち、(Sig1)2+(Sig2)2=|Esig2・|Eref2を信号として用いる。このような演算では、平方根演算が不要であるため回路構成が簡単になり、また、信号光のエネルギーと再生出力が比例するという利点がある。従来の光信号検出方式でも再生信号出力は、|Esig2と比例するため、本実施例の方式では従来と同様の信号処理方式を用いることが容易になる利点がある。
図5は、本発明の光ディスク装置の一実施例のブロック図を示したものである。光ヘッド3上に搭載された波長405nmの青色半導体レーザ301から出射した光は、第1のλ/2板321を透過することによって、偏光方向が45度回転させられる。偏光の回転した光は第1の偏光ビームスプリッタ341によって直交する2つの直線偏光に分離され、一方の偏光の光(再生光)は反射されて、第1のコリメートレンズ312によって平行光にコリメートされ、第1のλ/4板322を透過することによって円偏光に変換された後、NA0.85の対物レンズ311で集光され、光ディスク4に照射される。光ディスク4からの反射光(以後、信号光と呼ぶ)は、対物レンズ311で再び平行光に戻され、第1のλ/4板322で直線偏光に戻されるが、ディスク面での反射によって、円偏光の回転方向が反転するため、直線偏光の方向は元の光と直交する。このため、信号光は第1の偏光ビームスプリッタ341を透過し、ビームスプリッタ342の方向に向かう。最初に第1の偏光ビームスプリッタ341を透過した偏光方向の光(以後、参照光と呼ぶ)は、第2のコリメートレンズ313にて平行光にされた後、第2のλ/4板323を透過し円偏光に変換され、参照光束反射手段331によって反射され、信号光と同様に第2のλ/4板323によって元の参照光と直交する直線偏光に変換される。このため、今度は第1の偏光ビームスプリッタ341によって反射され、信号光と合成されてビームスプリッタ342の方向に向かう。このとき、信号光と参照光は、互いに偏光方向が直交した状態で合成されている。
合成光の一部は、サーボ用ビームスプリッタ345により、サーボ検出器365へと導かれ、フォーカスやトラッキングなどのサーボ信号が生成されるサーボ回路79に導かれる。
サーボ用ビームスプリッタ345を透過した合成光の一方は、ハーフミラーであるビームスプリッタ342を透過し、第2のλ/2板324によって偏光方向を45度回転させられた後、偏光ビームスプリッタ343によって直交する直線偏光に分離され、第1の検出器361(PD1)と第2の光検出器262(PD2)によって検出される。このとき得られる信号は実施例1と同様であり、式(1)(2)で表される信号が、PD1,PD2によって検出される。PD1,PD2の出力は、差動回路381に入力され差動信号Sig1が生成される。
合成光のもう一方は、ハーフミラーであるビームスプリッタ342で反射され、信号光及び参照光の偏光方向に対し45°回転して配置された第3のλ/4板325によって円偏光に変換される。このとき信号光と参照光の元の偏光方向が90度異なるため、逆の回転方向の円偏光に変化される。この円偏光が、偏光ビームスプリッタ344によって直交する直線偏光に分離され、第3の検出器363(PD3)と第4の光検出器364(PD4)によって検出される。PD3,PD4の出力は、差動回路382に入力され差動信号Sig2が生成される。PD3,PD4を得る部分の光学素子の配置は前述の実施例1のものとは異なっているが、結果として得られる信号は実施例1と同様であり、式(3)、式(4)で表される信号がPD3,PD4によって検出される。
このようにして生成された差動信号Sig1とSig2は、再生ブロック2にある信号処理回路25に入力される。ここでは、信号処理回路25は入力の時点で、Sig1とSig2をサンプリングしてデジタル化し、以降の処理をデジタル演算によって行う。すなわち、実施例1の式(7)の処理をデジタル演算によって行う。
信号処理回路25の回路ブロックの構成の具体例を図10(a)に示す。Sig1とSig2はAD変換回路211,212によってデジタル化され、自乗演算器221,222によって自乗演算が為された後に、加算器230によって加算され、その後、平方根回路240により平方根演算が為され、デジタル信号出力Sが得られる。AD変換器のサンプリングのタイミングは、加算器230の出力と電圧制御可変周波数発信器(VCO)251の出力を位相比較器252によって位相比較し、位相比較器の出力をローパスフィルタ(LPF)253によって平均化して、VCOの制御入力へとフィードバックすることによって生成している。すなわち、位相比較器252、VCO251、LPF253によって構成されたPLL(Phase-locked loop)回路によって位相制御されたクロック出力(CK)を得て、AD変換のタイミングを制御している。
式(7)の演算によって生成された再生信号Sは、適当なデジタル等化処理の後、復調回路24やアドレス検出回路23に入力され、復号回路26によって、ユーザデータとして、メモリ29やマイクロプロセッサ27に送られる。マイクロプロセッサは、上位装置99からの指示によって、任意のサーボ回路79や自動位置制御手段76を制御し、任意のアドレスに光スポット37を位置づける。マイクロプロセッサ27は上位装置からの指示が再生か記録かによって、レーザドライバ28を制御し、レーザ301を適当なパワー/波形で発光させる。サーボ回路79は、サーボ信号に基づきフォーカスアクチュエータ371を制御すると同時に、光路差調整手段372を制御し、対物レンズ311の移動に伴う信号光の光路長の変化に併せて、光路差調整手段372によって参照光束反射手段331の位置を制御し、参照光と信号光の光路長の差が常に20μm以下になるようにする。この20μmという距離は本実施例で用いている青色半導体レーザ301の可干渉距離(コヒーレント長)70μmと比べて十分に小さく、参照光と信号光は常にほぼ完全コヒーレントな状態が保たれる。
本実施例では記録媒体として、記録層の数が1層〜6層までの6種類のディスクに対して記録再生を試みた。記録媒体は直径120mmで、最大100μmのカバー層厚を有し、ディスク一層当たりでは25GBの記録容量の追記型(WO型)ディスクである。カバー層厚は層数が多くなるほど薄くなり、6層の場合、カバー層厚は約50μmで層の間隔は約10μmである。このようなディスクに対して記録再生を行った場合の再生信号品質(ジッタ)とディスクの反射率を図9に示す。ディスクの反射率は層の数が多くなるほど低下する。従来の光ディスク装置では、反射率の低下に伴って、ジッタが、急激に上昇し、4層以上では正確にデータの再生ができない状況であるが、本実施例の装置を用いることで、層の数が増え、反射率が低下しても、再生ジッタは約7.5%以下の良好な状態が保たれ、各層の反射率が2%程度の6層ディスクでも高品質な読み書きが実現できている。
実施例1で説明したように、信号は、参照光と信号光の振幅強度比分だけ増幅される。本例では記録層の反射率が2%程度であるため、反射率がほぼ100%の参照光束反射手段で得られる参照信号光は信号光に対して約50倍のエネルギー強度を有する。したがって、本実施例で得られる信号は√50すなわち、約7倍に増幅されることがわかる。すなわち従来例での2%×7=14%の反射率のディスクと同等の再生性能が実現される。
この多層ディスクでの良好な再生ができている理由は、実施例1で説明した再生信号振幅の増幅効果の寄与が主であることは言うまでもない。それに加えて、層間クロストークの低減効果があることとも良好な記録再生ができている一因である。本発明では、参照光と信号光を干渉させることによって信号増幅効果が得られるが、フォーカスしていない層からの反射光は、検出器上での波面やスポット径が、参照光とは異なるため十分な干渉増幅効果が得られない。このため、他の層からのクロストーク信号は、殆ど増幅されず自分自身の信号が増幅された分だけ相対的にクロストークが低減される。ここで、実際には、本実施例の多層媒体のすべての層に安定した記録再生を行うため、カバー層厚の変化に対応して、球面収差を制御する事が必要であり、本実施例の装置(ヘッド)にも内蔵されているが、本発明の本質的な効果とは関係しないため、図5では図示せず、説明も省略した。
実施例4では信号処理ブロックとして図10(a)に示した回路構成のものを用いたが、本実施例では、図10(b)に示したものを用いた。この例では、デジタル化(AD変換)の前に、アナログ自乗演算器223,224及び加算器231によって実施例3に示した信号
S=(Sig1)2+(Sig1)2=|Esig2・|Eref2
を、アナログ信号として得ている。この例では、得られるアナログ信号は、従来の光ディスク装置で得られる再生信号と同等(ただし高S/N)であるため、本実施例では、従来の光ディスク装置の信号処理回路部の前段に本信号処理部を配置している。実施例4の例では、高速なA/D変換回路を最低2つ搭載する必要があったが、本例では、高速なA/D変換回路は、従来の光ディスクのデジタル信号処理回路と同様に一つあればよい。そのため、コストの上昇を抑えることが可能になる。この信号処理部は、光ヘッド3上に搭載することも可能である。その場合、信号処理部を含めた光ディスク装置側の制御回路は従来と同様のものを用いることが可能となる。
以上の実施例では、4つの検出器の信号から自乗和演算によって信号を得ていたが、一般に自乗和演算では元の信号に変動があった場合、その変動が拡大される傾向がある。光路長差が変動した場合、図4に示したように各検出器での再生出力は変動する。これは、式(1)〜(4)の三角関数の係数、すなわち、信号光と参照光の干渉状態が変わることに由来する。しかしながら、以上の実施例のように参照光と信号光の位相差が90度ずつ異なる4つの検出器で信号を検出すると、いずれかの検出器で比較的大きな出力信号が得られる。そこで、本実施例では、式(5)と式(6)の差動演算信号(Sig1,Sig2)に係数を乗算し、加算することによって信号出力を得る方式を採用した。すなわち、式(9) によって再生信号を得ることとした。係数α、βは式(10),(11)の演算によって求める。
Figure 0004564948
ここで、上線は平均値を表す。すなわち図5の二つの差動出力Sig1及びSig2を数10ナノ秒から数100マイクロ秒にわたって平均化し、その平均出力を用いて、式(10)(11)により係数を求め、乗算器に設定し、式(9)の係数加算演算によって最終的な信号出力を得る。式(10)(11)の分母はα2+β2=1となるように規格化するためであって、原理的には(雑音が無ければ)分母は常に一定になるはずであり、式(10)(11)の代わりに単純にSig1の平均値をα、Sig2の平均値をβとしても、ほぼ同様の効果が得られる。
本実施例の信号処理を実現する信号処理部のブロック図を図11(a)に示す。差動信号Sig1,Sig2はAD変換器211,212によってデジタル化され、デジタル出力は、2つの積分器261,262に入力されて平均化される。係数算出ブロック270は、積分器によって平均化された値を用いて式(10)(11)に従って係数α及びβを算出し、それぞれ係数保持回路(レジスタ)271及び272にセットする。乗算回路281及び282によって係数乗算された2つのデジタル化信号は加算器230で加算され、式(9)に従ったデジタル信号出力Sが得られる。デジタル化のためのタイミングは図10(a)の例と同様、加算器230の出力をもとに、位相比較器252、VCO251、LPF253によって構成されたPLL(Phase-locked loop)回路によって位相制御されたクロック出力(CK)により得ている。
ここで積分器261,262での平均の時間は、信号の取り込み周波数(サンプルレート)あるいはチャネルクロック周波数に対し、数10倍以上の長さとするのがよい。例えば100倍の場合、直接的な自乗和演算の場合と比べ、信号変動による係数揺らぎの影響が1/√100すなわち1/10に抑えられる。ただし係数は光路長の変動に応じて変化させる必要がある。ノイズの抑制の観点からは、長時間平均した方が良いが、信号光と参照光の位相差は、光情報記録媒体の上下振れに追従するフォーカスなどにより集光レンズ(対物レンズ)の移動に従って変化し、この変化に対応して、αとβを最適値に追従制御する事が必要である。例えば、BD(Blu-rayディスク)2倍速の条件を仮定する。ディスクが約0.2mmppの面振れ、最大加速度5m/sを有し、半径58mmの位置で、9.8m/秒の線速度(BD2x)、を仮定すると、最大面振れ速度は23mm/sとなる。これは、最大位相変化速度として115000*2π/秒となる。これより、位相が90度変化するのに要する最短時間は1/115000/4=2μsとなる。これは検出チャネルクロック周期の約250倍に相当する。従って、それよりも短い時間(チャネルクロックの100倍程度以上)に亘る検出器出力を平均して、最適なαやβを求めれば、光路長の変化に追随でき、検出ノイズの影響も十分に低減できる。
本実施例では、信号の平均出力を用いて、可変の係数を得ていたが、図11(b)に示したようにローパスフィルタ293,294によって得られたSig1とSig2の平均出力の大きさを比較器291によって比較し、比較結果を元により大きな方の信号を選択器292により選択し、AD変換回路210でデジタル化するという構成の信号処理を行うことによっても本発明の効果は得られる。この場合、光路長の変動により信号出力が最大30%低下する事があるが、それでも、従来の再生方法と比べると十分に大きな信号増大効果が得られるため、本発明の効果は先の実施例と同様に得られる。
実施例4では、検出器出力間の差動演算を、単純な差動回路によって実現する例が示されているが、実際には光検出器それぞれに、電流電圧(IV)変換アンプが付随しており、IVアンプと一体となった検出器(OEIC)からの電気出力信号を用いるのが普通である。しかしながら、IV変換回路自体はノイズの発生源になる。これは、アンプに内蔵された帰還抵抗の熱雑音によるもので、熱雑音は抵抗値により一意的に決まる。したがって、本発明のように検出器の数を増やすことはアンプノイズの増大にもつながる。そこでアンプノイズの増大を抑える差動検出方法として、図7に記載の回路構成を用いる方法がある。この方法は検出器PD1,PD2を直結し、IVアンプ80をPD1とPD2の接続点に接続したもので、2つの検出器に対して一つのアンプで差動信号を得ることができるため、原理的には3dBのノイズ低減が可能である。また、アンプ入力段で既に差動演算が終わっているため、DC成分がキャンセルされアンプの飽和の恐れがなく、高ゲインのIV変換を行うことが可能となる。すなわち、帰還抵抗81を大きくすることが可能となる。熱雑音は帰還抵抗81の平方根に比例し、出力は帰還抵抗81に比例するため、出力/雑音比は帰還抵抗81の平方根に比例して大きくなる。即ち、高いS/Nを得ることが可能になる。
本発明の別の実施例として、対物レンズを含めたすべての光学系を一体として移動させて、フォーカスやトラッキング制御を行う一体型ヘッドに適用した例を示す。図6では、光ディスク装置筐体101の中に、光ディスク102と、スピンドルモータ103と、光ディスク102に対して情報を記録再生する光ヘッド装置104が配置されている。光ヘッド装置104は、フォーカシングアクチュエータ121と、トラッキングアクチュエータ122によって、それぞれ光ディスクへ集光する光軸方向と、ディスクの半径方向に可動になっている。光ヘッド装置104の中には、半導体レーザ105があり、出射する光がλ/2板106によって偏光方向を回転されて、偏光ビームスプリッタ107に入射する。偏光ビームスプリッタ107ではS偏光成分が反射され、P偏光成分が透過する。反射するS偏光成分は、コリメートレンズ108によって平行光とされ、λ/4板109により円偏光に変換され、対物レンズ110によって、光ディスク上の記録膜に集光される。反射した光は再び対物レンズ110に入射し、λ/4板109を再び透過するときに、入射時と偏光方向が90度回転した直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ107を透過する。一方、最初に偏光ビームスプリッタ107を透過するP偏光成分は、第2のコリメートレンズ111によって平行光とされ、第2のλ/4板112によって円偏光とされ、参照光束反射手段114によって反射され、再びλ/4板112に入射して最初に入射した光とは偏光方向が90度回転した直線偏光に変換され、偏光ビームスプリッタ107で反射される。
これらにより、光ディスク102からの反射戻り光と、参照光束反射手段114からの反射戻り光が合成されて、第2のλ/2板115に入射し、それぞれの光の直線偏光方向が45度回転させられて、第2の偏光ビームスプリッタ116に入射し、第2の偏光ビームスプリッタの分離面に対するP偏光成分の光が透過して第1の光検出器117に入射し、S偏光成分の光が反射して第2の光検出器118に入射する。図では省略したが、図1と同様に信号光と参照光の間に90度の位相差を加える光学素子を通して第3の光検出器119と第4の光検出器120へも合成光が導かれる。
本例では、光検出器117,118,119,120はサーボ信号取得用に分割された受光部を持っており、それらの出力信号の演算によってサーボ信号を得る。焦点誤差検出はスポットサイズ法、トラッキング検出はプッシュプル法を用いている。焦点誤差信号とトラッキング誤差信号は、それぞれ増幅して図のフォーカシングアクチュエータ121とトラッキングアクチュエータ122にフィードバックし、閉ループ制御を行なう。再生信号RFSは、基本的に検出器117〜120の総光量信号IPD1〜IPD4を用い、実施例1と同様に、式(7)を用いる。
本例では、すべての光学系が一体で駆動されるため、ディスクが上下した場合にも信号光の光路長は変わらない。即ち、参照光と信号光の光路長が等しくなるように予め設計しておけば、参照光と信号光の位相関係はほぼ一定に保たれる。実際には、温度変化による光路長変化や、ディスクのカバー厚や屈折率の変動、初期調整ずれの補償などを考慮すると、波長レベルでは位相差は変動する。しかしながら、式(7)の信号取得方式を採用したことにより、位相変動によらず常に安定した信号出力を得ることができる。
このように、本発明によると、信号光より強い参照光を信号光と干渉させることにより、高S/N化が実現でき、光ディスクの多層化や、高速化に対応することが可能となる。
以上の実施例では、単一の光源の光を分割して用いる例を示したが、単一の光源の光を分割して用いる代わりに、再生信号のデータ取り込み間隔に相当する時間に光が真空中を進む距離よりも長い光可干渉距離を有する2つの光源から出射した第1と第2の光束を用いることも可能である。この場合、2つの光源の波長は略一致している必要があるが、再生信号のデータ取り込みの間は光の干渉状態がほぼ一定であるため、今まで述べてきた本発明の効果は同様に得られる。
また、本発明での光学系は以上の実施例(図1、図5、図6)に示したものに限られない。例えば90度ずつ異なる4つの位相差状態の信号出力を得るための光学素子として、λ/2板324,326や、λ/4板325を用いた光学系の他に、偏光制御プリズムや偏光性回折光学素子や、ナノフォトニック材料などの複合光学機能素子を用いることによっても実現可能である。いずれにしても信号光と干渉光の位相差状態が異なる少なくとも4つの状態の信号出力を得ることができる光学系を構成して、信号の演算/選択を行うことにより、本発明の効果を得ることができる。
本発明により、光ディスクの再生信号の高S/N化が可能となり、多層光ディスクや高転送速度の光ディスク装置が実現できる。
本発明の光情報検出方法を実現する光学系の例を示すブロック図。 信号光と参照光の偏光方向と検出光の偏光方向を示す図。 本発明の実施例の信号増幅シミュレーション結果を示す図。 本発明の位相ダイバーシティ検出の原理を示す図。 本発明の実施例の光ディスク装置の構成例を示す図。 本発明の別の実施例の光ディスク装置の構成図。 本発明の演算回路の一実施例を示す図。 可干渉距離(コヒーレント長)の異なる光源での再生信号強度の変化を示す図であり、(a)は可干渉距離:300μm、(b)は可干渉距離:100μm、(c)は可干渉距離:1mmの図。 本発明の効果の一例を示す図。 本発明の信号処理ブロックの構成例を示す図。 本発明の信号処理ブロックの構成例を示す図。
符号の説明
2…再生信号処理ブロック
3…光ヘッド
4…光ディスク
23…アドレス検出回路
24…復調回路
25…信号処理回路
26…復号回路
27…マイクロプロセッサ
28…レーザドライバ
29…メモリ
76…自動位置制御手段
77…スピンドルモータ
79…サーボ回路
80…アンプ
81…帰還抵抗
99…上位装置
101…光ディスク装置筐体
102…光ディスク
103…スピンドルモータ
104…光ヘッド
105…半導体レーザ
106…λ/2板
107…偏光ビームスプリッタ
108…コリメートレンズ
109…λ/4板
110…対物レンズ
111…コリメートレンズ
112…λ/4板
114…参照光束反射手段
115…λ/2板
116…偏光ビームスプリッタ
117…第1の光検出器
118…第2の光検出器
119…第3の光検出器
120…第4の光検出器
121…フォーカシングアクチュエータ
122…トラッキングアクチュエータ
210,211,212…AD変換回路
221,222,223,224…自乗演算器
230,231…加算器
240…平方根演算回路
251…電圧制御発信器
252…位相比較器
253…フィルタ
254…2値化回路
261,262…積分器
270…係数算出演算制御ブロック
271,272…係数保持回路
281,282…乗算回路
291…比較器
292…選択器
293,294…ローパスフィルタ
301…半導体レーザ
311…対物レンズ
312…コリメートレンズ
313…コリメートレンズ
321…λ/2板
322,323…λ/4板
324…λ/2板
325…λ/4板
326…λ/2板
331…参照光束反射手段
341…偏光ビームスプリッタ
342…ビームスプリッタ
343,344…偏光ビームスプリッタ
345…サーボ光用ビームスプリッタ
361…第1の光検出器
362…第2の光検出器
363…第3の光検出器
364…第4の光検出器
365…サーボ用検出器
371…フォーカシングアクチュエータ
372…光路長可変手段
381…差動回路
382…差動回路

Claims (16)

  1. 光源から出射した光束を第1の光束と第2の光束とに分割し、
    前記第1の光束を光情報記録媒体上に集光して照射し、
    前記光情報記録媒体から反射した信号光を4つの検出器に導き、
    前記第2の光束を前記光情報記録媒体には集光せず参照光として前記4つの検出器に導き、
    前記4つの検出器上で前記信号光と前記参照光を、当該信号光と参照光の間の位相関係が互いに異なる状態で光学的に干渉させ、
    前記4つの検出器からの出力の全部又は一部を選択的に演算して再生信号を得る光学的情報検出方法であって、
    前記参照光と前記信号光の間の位相関係は、第1の検出器上と第2の検出器上では互いに180度異なり、第3の検出器上と第4の検出器上では互いに180度異なり、前記第1の検出器上と前記第3の検出器上では90度異なっており、
    前記演算は、前記第1の検出器と前記第2の検出器の差動信号の自乗と、前記第3の検出器と前記第4の検出器の差動信号の自乗とを、加算する演算を含むことを特徴とする光学的情報検出方法。
  2. 請求項に記載の光学的情報検出方法において、前記加算した結果に平方根演算を付加して、再生信号を得ること特徴とする光学的情報検出方法。
  3. 請求項に記載の光学的情報検出方法において、前記光源の光学的可干渉距離が、前記第1の光束を前記光記録媒体中に集光する手段の可動距離よりも長いことを特徴とする光学的情報検出方法。
  4. 光源から出射した光束を第1の光束と第2の光束とに分割し、
    前記第1の光束を光情報記録媒体上に集光して照射し、
    前記光情報記録媒体から反射した信号光を4つの検出器に導き、
    前記第2の光束を前記光情報記録媒体には集光せず参照光として前記4つの検出器に導き、
    前記4つの検出器上で前記信号光と前記参照光を、当該信号光と参照光の間の位相関係が互いに異なる状態で光学的に干渉させ、
    前記4つの検出器からの出力の全部又は一部を選択的に演算して再生信号を得る光学的情報検出方法であって、
    前記参照光と前記信号光の間の位相関係は、第1の検出器上と第2の検出器上では互いに180度異なり、第3の検出器上と第4の検出器上では互いに180度異なり、前記第1の検出器上と前記第3の検出器上では90度異なっており、
    前記選択的な演算は、前記第1の検出器と第2の検出器の差動信号に所定の係数αを乗算したものと、前記第3の検出器と第4の検出器の差動信号に所定の係数βを乗算したものとの加算演算であることを特徴とする光学的情報検出方法。
  5. 請求項に記載の光学的情報検出方法において、前記係数α及び係数βは所定の期間に亘る各々の検出器出力の平均値に基づいて可変設定されることを特徴とする光学的情報検出方法。
  6. 半導体レーザと、
    前記半導体レーザからの光束を第1の光束と第2の光束に分岐する第1の光学素子と、
    前記第1の光束を光情報記録媒体の記録膜面に集光し、反射光を受光する対物レンズと、
    前記第2の光束の光路中に設けられた参照光束反射手段と、
    第1の光検出器と、
    第2の光検出器と、
    第3の光検出器と、
    第4の光検出器と、
    前記光情報記録媒体によって反射された前記第1の光束と前記参照光束反射手段によって反射された前記第2の光束とが合波された光束を分岐して前記第1の光検出器と前記第2の光検出器に入射させる第2の光学素子と、
    前記光情報記録媒体によって反射された前記第1の光束と前記参照光束反射手段によって反射された前記第2の光束とを前記第2光学素子による合波とは90度位相関係が異なる状態で合波し、当該合波された光束を分岐して前記第3の光検出器と前記第4の光検出器に入射させる第3の光学素子と、
    前記半導体レーザ、前記第1の光学素子、前記対物レンズ、前記参照光束反射手段、前記第1の光検出器、前記第2の光検出器、前記第3の光検出器、前記第4の光検出器、前記第2の光学素子及び前記第3の光学素子を保持する筐体とを有し、
    前記第1の光束と前記第2の光束の間の位相関係は、前記第1の検出器上と前記第2の検出器上では互いに180度異なり、前記第3の検出器上と前記第4の検出器上では互いに180度異なり、前記第1の検出器上と前記第3の検出器上では90度異なっていることを特徴とする光ヘッド。
  7. 請求項に記載の光ヘッドにおいて、前記第1の検出器の出力と前記第2の検出器の出力の差信号を生成する回路、及び前記第3の検出器の出力と前記第4の検出器の出力の差信号を生成する回路を有することを特徴とする光ヘッド。
  8. 請求項に記載の光ヘッドにおいて、前記参照光束反射手段を移動させて前記第2の光束の光路長を調整する手段を有することを特徴とする光ヘッド。
  9. 請求項に記載の光ヘッドにおいて、前記対物レンズは前記筐体に固定されており、前記筐体を前記対物レンズの光軸方向に駆動するアクチュエータを有することを特徴とする光ヘッド。
  10. 光ヘッドと、制御部と、信号処理部とを有し、
    前記光ヘッドは、
    半導体レーザと、
    前記半導体レーザからの光束を第1の光束と第2の光束に分岐する第1の光学素子と、
    前記第1の光束を光情報記録媒体の記録膜面に集光し、反射光を受光する対物レンズと、
    前記第2の光束の光路中に設けられた参照光束反射手段と、
    第1の光検出器と、
    第2の光検出器と、
    第3の光検出器と、
    第4の光検出器と、
    前記光情報記録媒体によって反射された前記第1の光束と前記参照光束反射手段によって反射された前記第2の光束とが合波された光束を分岐して前記第1の光検出器と前記第2の光検出器に入射させる第2の光学素子と、
    前記光情報記録媒体によって反射された前記第1の光束と前記参照光束反射手段によって反射された前記第2の光束とを前記第2光学素子による合波とは90度位相関係が異なる状態で合波し、当該合波された光束を分岐して前記第3の光検出器と前記第4の光検出器に入射させる第3の光学素子と、
    前記半導体レーザ、前記第1の光学素子、前記対物レンズ、前記参照光束反射手段、前記第1の光検出器、前記第2の光検出器、前記第3の光検出器、前記第4の光検出器、前記第2の光学素子及び前記第3の光学素子を保持する筐体を含み、
    前記制御部は、前記光ヘッド及び前記対物レンズの位置と、前記半導体レーザの発光状態を制御し、
    前記信号処理部は、前記第1から第4の光検出器からの出力信号から再生信号を生成し、
    前記第1の光束と前記第2の光束の間の位相関係は、前記第1の検出器上と前記第2の検出器上では互いに180度異なり、前記第3の検出器上と前記第4の検出器上では互いに180度異なり、前記第1の検出器上と前記第3の検出器上では90度異なっていることを特徴とする光ディスク装置。
  11. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記信号処理部は、前記第1の検出器と前記第2の検出器の差動信号の自乗と、前記第3の検出器と前記第4の検出器の差動信号の自乗とを加算する演算を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  12. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記信号処理部は、前記第1の検出器と前記第2の検出器の差動信号の自乗と、前記第3の検出器と前記第4の検出器の差動信号の自乗とを加算した結果の平方根を演算する処理を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  13. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記信号処理部は、前記第1の検出器と第2の検出器の差動信号と、前記第3の検出器と第4の検出器の差動信号とのいずれかを選択する処理を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  14. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記信号処理部は、前記第1の検出器と第2の検出器の差動信号に所定の期間に亘る当該信号の平均値に基づいて可変設定される係数αを乗算したものと、前記第3の検出器と第4の検出器の差動信号に前記所定の期間に亘る当該信号の平均値に基づいて可変設定される係数βを乗算したものとの加算演算を行うことを特徴とする光ディスク装置。
  15. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記参照光束反射手段を移動させて前記第2の光束の光路長を調整する手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
  16. 請求項10記載の光ディスク装置において、前記対物レンズは前記筐体に固定されており、前記筐体を前記対物レンズの光軸方向に駆動するアクチュエータを有することを特徴とする光ディスク装置。
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