JP4564770B2 - 画像形成装置及びそのカラーバランス調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、カラープリンタ等の画像形成装置及びそのカラーバランス調整方法に関するものである。
カラーレーザビームプリンタ等の画像形成装置により形成されるカラー画像の色味を安定させるために、転写材である用紙に定着する前のトナー像の濃度や、用紙に定着した後のトナー像の色味を検出して、その検出結果を画像形成条件にフィードバックして画像形成処理を制御することが知られている。
しかし、このような画像形成装置を使用する際、装置の設置環境の変化や長時間の使用により装置の各部の特性に変動が生じると、形成される画像の濃度や色度が変動してしまう。特に電子写真方式のカラープリンタの場合には、わずかな濃度変動でもカラーバランスが崩れてしまう恐れがあるため、各色の画像を記録する記録部では常に一定の濃度、階調性を保つ必要がある。そこで、各色のトナーに対して絶対湿度に対応した数種類の露光量や現像バイアスなどのプロセス条件を設定し、カラー画像形成装置に固有の濃度−階調特性を補正するキャリブレーションテーブルなどの階調補正手段を備え、温湿度センサによって測定された絶対湿度に基づいて、それに応じたプロセス条件や階調補正値を選択している。また、使用中の装置各部に変動が発生してもほぼ一定の濃度、階調性、色味が得られるように、各色のトナーを用いて濃度検知用のトナー像(以下、トナーパッチ又は単にパッチ)を中間転写体上に作成し、これを記録紙などの転写材に転写し、その転写されたトナーパッチの濃度を光学センサで検知し、その結果を露光量や現像バイアス等のプロセス条件にフィードバックして、形成される画像の濃度制御を行っている。特許文献1には、転写材に転写されたトナーパッチの濃度を光学センサで検知し、その結果を画像形成条件にフィードバックして、形成される画像の濃度制御を行うことが記載されている。また特許文献2には、そのような光学センサによる検知タイミングの制御が記載されている。
特開2003−084532号公報 特開2003−076077号公報
こうして検出されたパッチ濃度を画像形成の制御にフィードバックして、広範な濃度の範囲に亘って色味を安定させるためには、トナーの単色のパッチから混色のパッチまで、それぞれ階調の異なる多数のパッチを形成し、それらの濃度を測定する必要がある。しかしながら、転写材である記録紙に定着されたトナーパッチの色味や濃度を検出するためには次のような問題があった。
記録紙を搬送しながらでなく記録紙の搬送を停止させてパッチの濃度を測定すれば記録紙のばたつきによる影響が避けられるが、パッチの濃度検出に要する時間が長くなってしまう。また記録紙に定着されたパッチを測定する度に記録紙の搬送を停止させるためには、記録紙が定着器を完全に通過して定着器の温度が記録紙上のトナー像に影響を与える位置を過ぎてから停止させる必要がある。このため、その記録紙のトナー像の濃度を検出するためのセンサを配置できる場所が制約され、このセンサから定着器までの距離を長くすると装置の小型化に不利となる。
一方、記録紙を搬送しながらトナー像の濃度を検出すれば迅速にパッチの濃度を検出でき、センサを配置する位置の制約が少ないという利点がある反面、記録紙のばたつきが発生して測定精度が低下してしまう。また、パッチからの反射光強度を測定する間に、記録紙の地の部分からの反射光強度を検出し、その反射光強度に基づいて記録紙のばたつきによる影響を軽減することが可能である。しかし、この場合、通常の濃度センサを用いると、測定するパッチの長さとパッチ間の記録紙の長さが1:1の比率になってしまい、記録紙の所定長さ当たりに形成できるパッチの数が減ってしまう。このため反射率の異なる多くの種類のパッチが形成できなくなり、色味を広範囲に、かつ精度良く安定させることができなくなってしまう。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、本発明の特徴は、カラーフィルタを設けない第2検出素子からにより転写材からの反射光強度を検出して転写材のばたつきによる光量変動を求め、第1検出素子によるカラーパッチからの反射光強度を補正することにより、検出時間を短縮して、各カラーパッチの色味を正確に検知し、その検知結果に基づいて、画像形成装置の各色の画像形成部における画像形成特性を調整できる画像形成装置及びそのカラーバランス調整方法を提供することにある。また、本発明の更なる特徴は、転写材の所定長に形成するパッチの数を増大できる画像形成装置及びそのカラーバランス調整方法を提供することにある。
本発明の一態様に係る画像形成装置は以下のような構成を備える。即ち、
トナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
前記転写材にそれぞれ異なる色のカラーパッチを形成する手段と、
特定の波長成分の光を抽出するためのフィルタを有する第1検出素子と、前記フィルタを設けない第2検出素子とを有し、前記転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を検出する光検出手段と、
前記第2検出素子により検出された前記カラーパッチが形成された領域以外の前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子により検出された前記カラーパッチからの反射光強度を補正する補正手段と、
前記第1検出素子と前記第2検出素子とは、前記転写材の搬送方向に対して略直交する方向に配設されており、前記第2検出素子は前記第1検出素子による反射光強度の検出と並行して前記カラーパッチの近傍の前記転写材からの反射光強度を検出し、
前記補正手段は、前記第1検出素子により検出されたカラーパッチからの反射光強度を、前記並行して前記第2検出素子により検出された前記転写材からの反射光強度で前記第2検出素子により検出された基準となる前記転写材からの反射光強度を割った係数を乗じることで補正し、
前記補正手段で補正した前記カラーパッチからの反射光強度に基づいて、前記画像形成装置の各色の画像形成部における画像形成特性を調整する手段を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る画像形成装置におけるカラーバランス調整方法は以下のような構成を備える。即ち、
特定の波長成分の光を抽出するためのフィルタを有する第1検出素子と、前記フィルタを設けない第2検出素子とを有し、転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を検出する光検出手段を具備し、トナー像を転写材に転写してカラー画像を形成する画像形成装置におけるカラーバランス調整方法であって、
前記転写材にそれぞれ異なる色のカラーパッチを形成する工程と、
記転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を前記光検出手段により検出する光検出工程と、
前記第2検出素子により検出された前記カラーパッチが形成された領域以外の前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子により検出された前記カラーパッチからの反射光強度を補正する補正工程と、
記第1検出素子と前記第2検出素子とは、前記転写材の搬送方向に対して略直交する方向に配設されており、前記第2検出素子は前記第1検出素子による反射光強度の検出と並行して前記カラーパッチの近傍の前記転写材からの反射光強度を検出し、
前記補正工程は、前記第1検出素子により検出されたカラーパッチからの反射光強度を、前記並行して前記第2検出素子により検出された前記転写材からの反射光強度で前記第2検出素子により検出された基準となる前記転写材からの反射光強度を割った係数を乗じることで補正し、
更に前記補正工程で補正した前記カラーパッチからの反射光強度に基づいて、前記画像形成装置の各色の画像形成部における画像形成特性を調整する工程を有することを特徴とする。
本発明によれば、転写材を移動しながらカラーパッチからの反射光強度を検出し、この反射光強度を転写材のばたつきによる濃度変動に基づいて補正できるため、転写材を搬送させながらでも正確なパッチの色味の検出が可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザビームプリンタの画像形成部(記録部)主要部の構成を説明する図である。
このカラーレーザビームプリンタは、画像形成部において画像信号に基づいて生成されるレーザ光により感光ドラム上に静電潜像を形成し、この静電潜像をトナーにより現像して可視画像を形成する。更に、この可視画像を記録媒体である転写材(以下、記録紙と呼ぶが、この転写材は紙に限定されるものでない)へ転写し、次いで、この記録紙に転写された可視画像を定着部13により定着している。画像形成部は、現像色の数だけ並置したステーション(画像形成ユニット)毎の感光ドラム5Y,5M,5C,5K,一次帯電部としての注入帯電部7Y,7M,7C,7K,現像部8Y,8M,8C,8K,トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11K,中間転写体12、給紙部、転写部及び定着部13によって構成されている。尚,ここでYはイエロー画像形成用、Mはマゼンタ画像形成用、Cはシアン画像形成用、そしてKは黒色画像形成用の部材を示している。
感光ドラム5Y,5M,5C,5Kはそれぞれアルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成され、図示しない駆動モータの駆動力が伝達されて回転している。この駆動モータは感光ドラム5Y,5M,5C,5Kのそれぞれを画像形成動作に応じて反時計周り方向に回転させる。感光ドラム5Y,5M,5C,5Kのそれぞれへのレーザ光は、スキャナ部10Y,10M,10C,10Kのそれぞれから送られ、各感光ドラム5Y,5M,5C,5Kの表面を選択的に露光することにより、順次各ドラム上に静電潜像が形成される。
一次帯電部として、各ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各感光ドラムを帯電させるために、合計4個の注入帯電器7Y,7M,7C,7Kを備え、各注入帯電器にはスリーブ7YS,7MS,7CS,7KSがそれぞれ具備されている。また現像部として、上記静電潜像を可視化するために、各ステーション毎にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像を行う4個の現像器8Y,8M,8C,8Kを備え、各現像器にはスリーブ8YS,8MS,8CS,8CKが設けられている。尚、各々の現像器は装置本体に対して脱着可能に取り付けられている。
中間転写体12は、駆動ローラ18a及び従動ローラ18b,18cに張設された無端ベルトであって、感光ドラム5Y,5M,5C,5Kに接触しており、カラー画像形成時に時計周り方向に回転し、各色用の一次転写ローラ6Y,6M,6C,6Kの作用によって順次カラー画像が転写される。
給紙手段(給紙口)としての給紙カセット2又は給紙トレー3には記録紙1が収容されており、この記録紙1は給紙ローラ4及び搬送ローラ24等により構成される搬送路25に沿って搬送されレジストローラ23に到達する。これはレジ前センサ19によって検知される。画像形成時には、レジ前センサ19によって中間転写体12上のカラー可視画像が転写領域に到達するタイミングに合わせて、所定時間、記録紙1の搬送を停止させる。記録紙1がレジストローラ23から転写領域に給紙され、中間転写体12に2次転写ローラ9が接触して記録紙1を狭持搬送する。こうして記録紙1に中間転写体12上のカラー可視画像を重畳転写する。2次転写ローラ9は、中間転写体12上のカラー可視画像を記録紙1に転写している間は図1の実線で示すように中間転写体12に当接させるが、転写終了後は、点線で示す位置に離間される。
定着部13は、記録紙1を搬送しながら、その記録紙1に転写されたカラー可視画像を記録紙1に定着させる。この定着部13は、記録紙1を加熱する定着ローラ14と、記録紙1を定着ローラ14に圧接させるための加圧ローラ15とを備えている。定着ローラ14と加圧ローラ15はそれぞれ中空状に形成され、各内部にそれぞれヒータ16,17が内蔵されている。即ち、カラー可視画像を保持した記録紙1は、定着ローラ14と加圧ローラ15により搬送され、熱及び圧力が加えられることにより、トナー像が表面に定着される。こうして画像が定着された後の記録紙1は、図示しない排出ローラによって排紙部(不図示)に排出されて画像形成動作を終了する。尚、記録紙1の定着部13からの排紙は定着排紙センサ20によって検知される。クリーニング部21は、中間転写体12上に形成された4色のカラー可視画像を記録紙1に転写した後の廃トナーを蓄える。色ずれ検出部22は、中間記録紙12上に形成された色ずれ検出パターンを検出するもので、これにより各色間の主走査、副走査方向のずれ量を検出し、画像データを微調整することにより色ずれ低減させるようにフィードバックをかけるために使用される。
また画像が定着された記録紙1上の画像濃度を検出するためのセンサ26が、定着部13と排紙部(図示せず)の間に配置されている。
本実施の形態では、記録紙1の搬送を停止させることなくパッチの検出を行っても、記録紙1のばたつきを補正して正確なパッチの色味を検出できる。更に、記録紙1の搬送を停止させる必要がないため、トナーの色味を検出するセンサ26の配置場所に制限がなくなり、小型の画像形成装置でも記録紙1を搬送しながらパッチの検出が可能となる。
更に、このセンサ26により、記録紙1に定着されたトナーパッチからの反射光を読み取ったRGBの各センサの出力を基に、各色のトナーに対応した絶対湿度に応じた数種類の露光量や、現像バイアスなどのプロセス条件、カラー画像形成装置に固有の濃度−階調特性を補正するキャリブレーションテーブルなどの階調補正手段を制御し、記録紙1上に所望の色味の画像を形成することが可能となる。
図2は、本実施の形態に係るセンサ26の構成を説明する図である。
受光センサ101は、例えば図4に示す蓄積型のCCDセンサである。尚、この受光センサ101は、例えばフォトダイオードのようなリアルタイムに入射光に対応した信号が得られるセンサでも良い。発光素子100は記録紙1に光を照射する。この発光素子100から発せられた光は約45°の入射角度で、記録紙1上或はそこに形成されたトナーパッチ102を照射している。この光は、トナー表面で乱反射してその上面に広がり、受光センサ101はこの反射光強度を検出している。ここで記録紙1上には、CMYK各トナーの単色又は混色の色味検出用のパッチが形成されており、反射光のカラーフィルタを通過した波長成分や、分光反射率の波長依存性を測定し、画像の色味の所望値からのずれを検出する。
図3は、発光素子100の駆動回路を説明する回路図である。
発光素子100として、この実施の形態では可視光全域に発光スペクトルをもつ白色LEDを用い、オペアンプ105、抵抗104、NPNトランジスタ110を有するLEDの駆動制御回路を具備している。発光素子100に流す電流を制御するための電圧信号109は、図6の制御部601のD/Aコンバータ(不図示)より供給される。オペアアンプ105の非反転入力端子に入力された電圧信号109の電圧が、抵抗104とトランジスタ110のエミッタ側に発生するようにオペアンプ105により帰還がかけられている。従って、電圧信号109の電圧と抵抗104の抵抗値で決まる電流がNPNトランジスタ110のエミッタに流れる。この結果、この電流とほぼ同じコレクタ電流がLED100の駆動電流となる。こうして制御部601は、電圧信号109により発光素子100の駆動電流を調整することができる。
図4は、本実施の形態に係るセンサ26に含まれる蓄積型センサ101の一つであるCMOSセンサ(4チャンネル分)の回路図である。
ここでは、1画素分の回路121について説明する。133は光を検出するフォトダイオードである。NMOSFET125は、センサリセット信号φrに基づいてフォトダイオード133をリセット電位Vrにリセットする。PMOSFET126は、フォトダイオード133のアノード電位Vpd1をソースフォロアで出力する。PMOSFET127は、そのゲートに定電圧Vbが印加され、ソースフォロアに定電流を供給している。NMOSFET128は、転送信号φtに基づいてフォトダイオード133の出力をコンデンサ129に転送する。NMOSFET130は、コンデンサ129に転送された電荷をシフトレジスタ132からの出力φsr1に応じて出力ラインVoutに出力する。NMOSFET131は、出力ラインリセット信号φhrに基づいて出力ラインVoutを電圧Vhrにリセットする。
尚、この図4では、このセンサ101を、フィルタ無し(121)と、R(赤),G(緑),B(青)各色のフィルタ(不図示)を載せた画素(122〜124)からなる合計4画素分で構成している。フィルタを設けない画素121では、記録紙1からの反射光の全体を検出している。またR,G,Bのオンチップカラーフィルタを設けた画素122〜124では、反射光のうちR,G,B3色の各信号を検出する。出力ラインVoutの電圧をオペアンプ等でバッファした後A/D変換することにより、記録紙1から反射された反射光全体と、RGBの各波長に対応した光を所定時間蓄積した信号とを得ることができる。尚、上述した各駆動信号は、画像形成装置の動作を制御する制御部601(図6)から供給される。
図5は、本実施の形態に係るセンサ26の動作を説明するタイミング図である。
この実施の形態では、白色LED100を色味検出の際に点灯駆動し、暗出力検出の際には消灯させる。いま時間t1でφrをハイレベルにすると、NMOSFET125がオンして、フォトダイオード133のアノードは電圧Vrにリセットされる。次に時間t2でφrをロウレベルにすると、フォトダイオード133のリセットが解除されオフ状態になり、フォトダイオード133における電荷の蓄積が開始される。尚、このタイミングt2は、隣のトナーパッチとの測色時の混色を避けるため、記録紙1上のトナーパッチ102がフォトダイオード133による検出範囲に入りきった状態に設定されている。この電荷蓄積中、フォトダイオード133のアノードの電位Vpd1は、入射光の影響で発生した光電流により上昇する。同様に、画素122,123,124のフォトダイオード134,135,136のそれぞれのアノード電位Vpd2,Vpd3,Vpd4もそれぞれ、入射光のR成分、G成分、B成分のそれぞれの強度に応じて上昇する。
こうして所定時間が経過した後、時間t3においてφtをハイレベルにするとNMOS128がオンし、フォトダイオード133に蓄積されたVpd1をソースフォロア回路でコンデンサ129に転送する。この動作は他の画素122〜124においても同時に実行される。次に時間t4においてφtをロウレベルにしてNMOS128をオフし、コンデンサ129への電荷の転送を終了させる。ここで時間t2から時間t4までの時間間隔ts1がコンデンサ129の蓄積時間となる。画素122,123,124も同様に動作する。その後、シフトレジスタ132を動作させてφsr1をハイレベルにしてNMOS130をオンし、フィルタを設けないフォトダイオード133の出力をVoutに読み出す。こうして読み出された電圧信号は、A/D変換器613(図6)でA/D変換され、この画像形成装置の動作を制御する制御部601のメモリ(RAM612:図6)に格納される。
こうしてフィルタを設けないフォトダイオード133の出力を読み出した後、出力ラインはφhrをハイレベルとすることにより、NMOSFET131によって、VoutはVhrにリセットされる。以下同様にして、順次,シフトレジスタ132によりφsr2,φsr3,φsr4をオンして、R,G,Bの各フィルタ対応したフォトダイオード134〜136の出力(122,123,124)が順次読み出される。
図6は、本実施の形態に係るレーザビームプリンタの概略構成を示すブロック図である。
制御部601は、この画像形成装置全体の動作を制御している。プリンタエンジン602は、前述の図1に示すように、複数の画像形成ステーションを有し、記録紙1にカラー画像を記録して定着させる。センサ26は、図2に示すように発光素子100と受光センサ101とを有し、制御信号線603は複数の信号線を含み、これら信号線を介して図4及び図5に示す駆動信号、制御信号及び電圧信号等がやり取りされる。
制御部601は、マイクロプロセッサなどのCPU610、このCPU610により実行されるプログラムやデータ等を記憶しているROM611、CPU610による制御動作時に各種データを記憶するためのワークエリアとしても使用されるRAM612を有している。またLED100を制御するためのD/A変換器(不図示)、フォトダイオードなどの受光センサ101の電圧出力を入力してA/D変換するA/D変換器613も設けられている。
図7は、本発明の実施の形態1において記録紙1上に形成されるパッチ102を説明する図である。
ここでは複数のパッチ201,202,203,...が記録紙1上に形成されており、それぞれ形成された色味(R,G,B)を検出するための異なるパッチであり、各パッチは記録紙1の搬送方向(図の左方向)に間隔を開けて形成されている。
図8は、本実施の形態1に係るパッチ102を読み取って、その濃度を検出する処理を説明するフローチャートである。この処理を実行するプログラムはROM611に記憶されており、CPU610の制御の下に実行される。
まずステップS1で、RAM612にも受けられた変数nを「1」に初期化する。次にステップS2で、図7に示すようなパッチ102を記録紙1上に形成する。これは、例えばROM611に記憶されているパッチパターンを読み出し、それをプリンタエンジン602に出力して画像を形成することにより形成される。
こうしてステップS3で発光素子100を点灯し、パッチが転写された記録紙1が定着部13を通過し、その先端がセンサ26の検出範囲に到達するのを待ち、到達するとセンサリセット信号φrを出力し蓄積時間Ts=ts1経過後、転送信号φtをロウレベルにする。そしてシフトレジスタ132の出力φsr1をハイレベルにして、記録紙1そのものからの反射光強度Vw1(カラーフィルタが無い画素121の出力)を入力してA/D変換し、このA/D変換した値をRAM612に記憶する。この場合の動作は、前述の図5で説明したタイミングで実行される。
次にステップS4で、最初のパッチ201がセンサ26の検出範囲に到達すると、前述のステップS3と同様に、今度はRフィルタが装着された画素122に対して蓄積時間をTs=ts2として、パッチ102からの反射光強度Vj1(j=Rカラーフィルタのついた画素の出力)を入力してA/D変換し、この値をRAM612に記憶する。
次にステップS5で、これをRGBの数であるm(=3)回繰り返したかどうかを判定し、m回実行していないときはステップS6で変数nの値を+1してステップS3に進む。こうして次は、Rのパッチ201と次のGのパッチ202との間の空白部の記録紙1からの反射光強度を検出し(ステップS3)、そしてステップS4で、Gのパッチ202からの反射光強度を検出し、その結果がRAM612に記憶される。
こうしてRGBの各パッチ201〜203の各濃度が検出されるとステップS7に進み、今度は、そのパッチ203の後方でパッチが記録されていない記録紙1からの反射光強度Vw(m+1)を検出してRAM612に記憶する。そして発光素子100を消灯する。そしてステップS8で、ステップS4で検出されてRAM612に記憶されたRGBそれぞれのパッチの濃度を、ステップS3及びステップS7で検出された記録紙1そのものからの反射光強度に基づいて補正して、この検出処理を終了する。
記録紙1のトナーが載っていない部分は白色で元々反射率が高く、そこからの反射光強度が大きい。そしてこの反射光強度は、カラーフィルタが設けられていない受光素子で検出されるため、入射光量が減衰されない状態で記録紙1からの反射光強度が検出されることになる。これにより記録紙1の地色を検出する際の蓄積時間ts1は、RGBカラーフィルタを通して検出する画素の場合の蓄積時間ts2より大幅に短くすることができる。
ここでは、記録紙1の搬送方向におけるパッチ201〜203のそれぞれの最低長さは、受光センサ101の検出範囲Tu(受光センサ101による記録紙1の検出範囲を、その搬送速度で割って時間に換算したもの)と、記録紙1の地色との混色を避けるためのマージンTmと、受光センサ101の蓄積時間Tsと、受光センサ101の読み出し時間Trを加えた時間に相当する長さとなる。記録紙1そのものからの反射光強度を検出する場合、前述のように、記録紙1の地色に対する蓄積時間Tsを大幅に短縮できる。このため、各パッチ201,202,203の長さに比べて、これらパッチ間の間隔を短くできる。こうして記録紙1のばたつき補正を行うことによる、記録紙1の所定長さに対するパッチ数を増やすことができる。
次に図8のステップS8で実施する、記録紙1のばたつきの補正方法について説明する。
記録紙1そのものからの反射光強度は、搬送される記録紙1によるばたつきが無ければ本来は同一の信号となる。しかし実際には、搬送中に記録紙1がばたつくため、その検出した反射光強度が変動する。受光センサ101は、各パッチ及び記録紙1からの乱反射光を検出しており、記録紙1がセンサ26の方向に近づくにつれて、受光センサ101に入力される光量が増え、対応する受光センサ101からの出力も増加する。逆に、センサ26から遠ざかるにつれて受光センサ101に入射する光量が減少して受光センサ101の出力が減少する。従って、記録紙1からの反射光強度をモニタすることにより、記録紙1のばたつきの度合いを知ることができる。更に、記録紙1からの反射光強度信号が一定となるような補正係数を、測定したタイミングごとに求め、その間を補間することにより、動作中の任意の時間における補正係数を計算することができる。
図9は、記録紙のばたつき量を線形近似で推定し、それを基にパッチの反射光強度を補正する例を説明する図である。
ここでは最初に検出した記録紙1からの信号(ばたつきの基準位置に対応する)を基準として補正している。最初に記録紙1からの反射光強度を検出した時の蓄積時間の中心時間をTw1とし、2回目(パッチ201と202の間)に記録紙1からの反射光強度を検出した時の蓄積時間の中心時間をTw2とする。
図7に示すパッチの場合、1番目のパッチ201からの反射光強度を検出した時の蓄積時間の中心時間をTp1とすると、この時間Tp1とTw1,時間Tp1とTw2との時間間隔は、いずれも{Tu+Tm+(ts1+ts2)/2+Tr}となる。
ここで前述したように、Tuは受光センサ101の検出範囲、Tmは記録紙1のパッチとの混色を避けるためのマージン、Tsは受光センサ101の蓄積時間、Trは受光センサ101の読み出し時間である。
そしてパッチ201からの反射光強度の検出は、記録紙1からの反射光の検出の中間になる。これを利用して線形近似で、時間Tp1における推定光量に対応した出力{(Vw1+Vw2)/2}を用いて、記録紙1のばたつきによる反射光強度のばらつきを補正することができる。具体的には、最初に記録紙1の反射光強度を検出した値Vw1を光量の基準とする場合、次の式で補正する(Vj1は補正後の検出値)。
Vj1'=Vj1×Vw1×2/(Vw1+Vw2)
但し、jは、RGB各フィルタが設けられた画素から出力される検出電圧を表す。
同様にして、各パッチからの反射光強度を検出する際、その前後にあるパッチが形成されていない記録紙1そのものからの反射光強度の中心を、パッチ検出時の反射光強度と近似して補正することにより、記録紙1のばたつきによる光量変動を補正して正確なパッチ濃度の検出が可能となる。
次に、この検出結果を画像形成条件へフィードバックする一例を説明する。
図10は、この実施の形態に係るカラー画像形成装置の画像処理部における処理の一例を示すフローチャートである。
まずステップS11で、予め用意されているカラーマッチングテーブルにより、パーソナルコンピュータ等から送られてくる画像の色を表すRGB信号を、このカラー画像形成装置の色再現域に合わせたデバイスRGB信号(以下、DevRGBという)に変換する。次にステップS12で、予め用意されている色分解テーブルにより、DevRGB信号をカラー画像形成装置のトナー色材の色であるCMYK信号に変換する。次にステップS13で、C、M,Y,Kのそれぞれカラー画像形成部に固有の濃度−階調特性を補正するキャリブレーションテーブルにより、CMYK信号を濃度−階調特性の補正を加えたC'M'Y'K'信号へ変換する。そしてステップS14で、PWM(パルス幅変調)テーブルにより、C'M'Y'K'信号に対応するスキャナ部10C,10M,10Y,10Kの露光時間Tc,Tm,Ty,Tkへ変換する。このデータを基に、ステップS15で、プリンタエンジン602は露光及び現像を行い、ステップS16で転写、ステップS17で定着を行って、記録紙1上にパッチを形成する。こうして形成された記録紙1の複数のパッチ201〜203は、前述した光検出方法を用いてその色味が測定され、得られた情報に基づき、全体として色味が所望の値になるように、例えばキャリブレーションテーブルを変更し、濃度及び階調特性の最適化を行う(ステップS18)ことができる。
尚、この実施の形態1では、フィルタ無しの画素121と、RGBの3つのフィルタを載せた画素122〜124からなる計4つの画素からなる受光センサ101の例を示した。しかし、これら画素の数は4つに限定されず、対称性を良くするために両側に複数のダミー画素を設けたり、RGBの各フィルタに対応した画素を複数設け、それらの出力の和や平均をとってトナーパッチの位置のむらを平均化して精度を向上させるような制御を行っても良い。
またここでは、受光センサ101を蓄積型センサを例にして説明したが、必ずしも蓄積型に限らず、光電流をカラーフィルタを付けたフォトダイオードやフォトトランジスタで検出しても良い。また抵抗等でリアルタイムにIV変換するタイプのセンサでも、ランダムノイズ低減のため繰り返し検出を行うのであれば有効である。これは、カラーフィルタ無しのセンサでは、フィルタ有りのセンサに比べて、記録紙1からの入射光量が増加するため、光ショットノイズに起因するS/N比が改善されている。このため、繰り返し読み出しの回数を減らすことができ、その結果、各パッチの間隔を狭めることができる。
更に、上述の例では、記録紙のばたつきの補正を線形近似を一例として説明したが、本発明はこれに限定されないことはもちろんである。例えば、多項式で時間と出力の関係を表現し、記録紙1からの反射光を検出した時間と受光センサ101の出力との関係から最小自乗法で係数を求め、任意の時間における記録紙1からの反射光強度、更には、補正係数を求めることにより、パッチの検出タイミングで補正係数を用いて補正を行っても良い。
[実施の形態2]
前述の実施の形態1では、各パッチの前後の空白部分で記録紙1そのものからの反射光強度を検出していた。このため記録紙1からの反射光強度を検出する際には、その蓄積時間が短縮できても、記録紙1のばたつき補正をしない場合に比べて、記録紙1の所定エリア内に形成できるパッチの数が制限される。これに対して本実施の形態2では、この課題を改善したばたつき補正法を説明する。尚、この実施の形態2に係るカラープリンタの構成は前述の実施の形態1と同じであるため、その説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態2に係るパッチ102aの構成を説明する図である。
ここでは、それぞれが3個のパッチ201,202,203で形成されるパッチ群が、合計k組形成されている。204〜206は、二番目のパッチ群のパッチを示し、それぞれが色味を検出するための異なるパッチで、記録紙1の搬送方向に複数パッチ(この例では3パッチ)毎に間隔を空けて形成されている。
図12は、本実施の形態2に係るパッチの濃度検出と記録紙1のばたつき補正の手順を説明するフローチャートで、この手順を実行するプログラムはROM611に記憶されており、CPU610の制御の下に実行される。
まずステップS21で、RAM612の変数nを「1」に初期化する。次にステップS22で、図11に示すようなパッチ102aを記録紙1上に形成する。次にステップS23で、記録紙1の先端がセンサ26の受光センサ101の検出範囲に到達するとステップS23に進み、蓄積時間をTs=ts1とし、記録紙1からの反射光強度Vw1(カラーフィルタの無い画素の出力)を検出する。次にステップS24で、最初のパッチ201が受光センサ101の検出範囲に到達すると蓄積時間をTs=ts2として、パッチ201からの反射光強度Vj1(j=RGBカラーフィルタのついた各画素の出力)を検出する。同様にステップS25,S26で、2番目、3番目のパッチ202,203からの反射光強度Vj2,Vj3を連続して検出する。
前述の実施の形態1では、各パッチ201,202,203の間に空きがあったので、図8のフローチャートでは、1つのパッチからの反射光強度を検出するとステップS3に戻って記録紙1の地の部分を検出していたのに対し、この実施の形態2では、図11のように、3色のパッチ201〜203の間に空き部分がないので3色のパッチからの反射光強度を連続して検出している。
こうしてステップS27で、変数nの値に基づいて、k回繰り返したか、即ち、k組のパッチ群の濃度を検出したかを判定し、そうでないときはステップS28で変数nの値を+1してステップS23に戻る。そして次にステップS23で、パッチ群間の空白部分の記録紙1の反射光強度を検出した後、ステップS24〜S26で、次のパッチ群からの反射光強度を検出する。こうして全てのパッチ(k組のパッチ群)からの反射光強度を検出するとステップS27からステップS29に進み、蓄積時間をTs=ts1とし、記録紙1そのものからの反射光強度Vw(k+1)を検出する。その後ステップS30で、検出された各パッチから得られたセンサ出力を記録紙1からの反射光強度に基づき補正して、この処理を終了する。
記録紙1の地の部分はトナーが載っていない白色部分であるため、元々反射率が高く反射光強度が大きいことに加え、カラーフィルタによる入射光量の減衰のない画素で反射光強度を検出している。このため蓄積時間ts1を蓄積時間ts2より大幅に短くできる。更に、パッチ群間の空白部分の記録紙1からの反射光強度を検出する回数を減らしているので、記録紙1の所定長さに対して、より多くのパッチを形成できる。
尚、ステップS30で実施する記録紙1のばたつきの補正方法は、前述の実施の形態1と同様に、パッチ群を検出した前後の記録紙1そのものからの反射光強度値から、各パッチからの反射光強度を検出するタイミングでの記録紙1からの反射光量(ばたつき量)を線形近似により推定し、その推定した反射光量を基に、対応する補正係数を求めて補正してもよい。
またこれに限らず、例えば多項式を用いて、計測時間と反射光強度との関係を表現し、記録紙1からの反射光強度を検出した時間と、センサ101の出力との関係から最小自乗法で係数を求め、任意の時間における記録紙1からの反射光強度、更には補正係数を求める。そして、各パッチを検出するタイミングでの補正係数を用いて補正を行っても良いことはいうまでもない。
また、この実施の形態2では、3つのパッチ毎に記録紙1の地部分からの反射光強度を検出しているが、この実施の形態2に係る画像形成装置における記録紙1のばたつきの周期や要求精度に応じて、まとめて形成するパッチの数を変更したパッチ群を用いて測定しても同様の効果が得られる。
[実施の形態3]
前述の実施の形態1,2では、記録紙1そのものからの反射光強度の検出とパッチからの反射光強度の検出とを順番に行っている。このため、どうしても記録紙1そのものからの反射光強度を検出する分だけ、ばたつき補正を行わない場合に比べて、記録紙1の所定長さに形成できるパッチの数が減少する。そこで本実施の形態3では、パッチの数を減らすことなく、記録紙1のばたつきを補正する方法を提案する。
図13は、本発明の実施の形態3に係るセンサ221の構成とパッチ102bの配置を説明する図である。ここでは、記録紙1そのものからの反射光強度を検出するセンサ223と、パッチ102bからの反射光強度を検出するセンサ222とをそれぞれ別々に設け、これらセンサにより並行して記録紙1及びパッチ102bからの反射光強度を検出している。このため、パッチ102bは前述の実施の形態1,2のように、各パッチ間に余白部分を形成する必要がない。
センサ221は、カラーフィルタを用いてパッチからの反射光強度を検出するセンサ部222と、パッチ102bが記録されていない記録紙1そのものからの反射光強度を検出するセンサ部223の2つで構成されている。これらのセンサ222,223は、同一半導体基板上の異なる位置に配置しても良いし、別の種類の個別のセンサを異なる位置に配置しても良い。但し、補正精度を上げるため、できるだけパッチ102bと近い位置の記録紙1からの反射光量に基づいて補正を行えるよう、記録紙1の搬送方向に対して略垂直な位置で、かつ記録紙1とパッチ102bとの境界の近くで、それぞれの検出範囲が検出対象外のパッチ102b又は記録紙1と重ならない範囲で、できるだけ近くに置くことが望ましい。また本実施の形態3では、パッチ102bと同時に記録紙1からの反射光強度を検出するため、記録紙1からの反射光強度を検出するセンサ223のカラーフィルタの有無は問題とならない。しかし、カラーフィルタがない方が大きな光量に基づいた検出が可能であるため望ましい。
パッチ102bは、センサ222の検出範囲に合わせて、他方のセンサ223の検出範囲に入らないように形成されている。ここで記録紙1は矢印の方向に搬送されるため、パッチ102bは、センサ222の検出範囲を順々に通過する。このときセンサ222にはパッチ102からの反射光が次々に入射されるのに対し、センサ223は常に記録紙1からの反射光だけが入射される。
図14は、本実施の形態3に係るパッチ濃度の検出と記録紙1のばたつき補正処理を説明するフローチャートで、この処理を実行するプログラムはROM611に記憶されており、CPU610の制御の基に実行される。
まずステップS41で、RAM612の変数nを「1」に初期化する。次にステップS42で、図12に示すパッチ102bを記録紙1上に形成する。こうしてステップS43で、発光素子100を点灯し、最初のパッチ201がセンサ222の検出範囲に到達すると、センサ223により記録紙1からの反射光強度Vw1(カラーフィルタの無い画素の出力)を検出し、ほほ同じタイミングでセンサ222から出力されるパッチ201からの反射光強度Vj1(j=R,G,B)を検出する。次にステップS44で、この回数がm回(図12の例ではm=5)以上になったかを調べ、そうでないときはステップS45で、変数nの値を+1してステップS43に進む。こうしてm回繰り返し全てのパッチを検出するとステップS44からステップS46に進み、センサ222により検出された各パッチからの反射光強度を、センサ223により検出された記録紙1からの反射光強度に基づいて補正して検出を終了する。ここでは記録紙1からの反射光強度とパッチ102bからの反射光強度とを同時に検出しているので、記録紙1のばたつきによる補正を容易にできる。
いま、p番目のパッチ検出時の反射光強度を1番目のパッチ検出時の反射光強度で規格化すると、Vwp/Vw1となる。このとき、逆数Vw1/Vwpが補正係数となり、これをセンサ222のp番目の出力に対して乗算することにより、記録紙1のばたつき補正ができる。
本実施の形態3では、パッチ102bからの反射光強度の検出と、センサ223による記録紙1からの反射光強度の検出とを並行して同時に行っているので、パッチ102bにおける各パッチ間の間隔を空ける必要が無い。このため、所定の記録紙1に形成できるパッチの数を増やして、かつ記録紙1のばたつきを補正できる。これにより、より正確にパッチの色味補正用のデータが収集できる。
更に、このセンサ221で得られた正確なRGBの各センサの出力を画像形成装置の制御にフィードバックし、各色のトナーに対応した絶対湿度に応じた数種類の露光量や、現像バイアスなどのプロセス条件、キャリブレーションテーブルなどの階調補正手段を制御し記録紙上に所望の色味を出すことが可能となる。その他の画像形成装置の動作は従来例と同じため省略する。
以上説明したように本実施の形態によれば、トナーパッチの検出の間にカラーフィルタの無いセンサで記録紙1そのものからの反射光強度を検出し、その記録紙1からの反射光強度に基づいて記録紙のばたつき量を推定し、この推定したばたつき量に基づいて各パッチからの反射光強度を補正できる。これにより、正確に記録紙上のパッチの色味を検出できる。更に、この検出方法を用いて取得したトナーパッチの色情報を画像形成装置の画像形成処理にフィードバックすることにより、色味の安定したカラー画像形成装置を得ることが出来る。
また本実施の形態によれば、複数のトナーパッチ毎に記録紙からの反射光強度を検出するため、所定長の記録紙1に形成できるパッチ数を増やして記録紙1のばたつきによる反射光強度を推定できる。これにより、より正確な記録紙1上のパッチの色味検出と、より多くのパッチに基づく色味の検出が可能となる。更に、こうして取得したトナーパッチの色情報を画像形成装置にフィードバックすることにより、色味の安定したカラー画像形成装置を得ることができる。
また本実施の形態によれば、一方がパッチからの反射光強度、他方が記録紙1そのものからの反射光強度を検出できるように光検出素子を配置することにより、所定長さの記録紙1に形成できるパッチの数を増やして記録紙1のばたつき量を求めることができる。
これにより記録紙の搬送中でも正確なパッチの色味の検出が可能となる。こうしてセンサで取得したトナーパッチの色情報を画像形成装置にフィードバックすることにより、色味の安定したカラー画像形成装置を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の一例であるカラーレーザビームプリンタの画像形成部(記録部)主要部の構成を説明する図である。 本実施の形態に係るセンサの構成を説明する図である。 本実施の形態に係るセンサの発光素子の駆動回路を説明する回路図である。 本実施の形態に係るセンサに含まれる蓄積型センサの一つであるCMOSセンサ(4チャンネル分)の回路図である。 本実施の形態に係る図4に示すセンサの動作を説明するタイミング図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るパッチを説明する図である。 本実施の形態1に係るパッチを読み取って、その濃度を検出する処理を説明するフローチャートである。 記録紙のばたつき量を線形近似で推定し、それを基にパッチの反射光強度を補正する例を説明する図である。 実施の形態1に係るカラー画像形成装置の画像処理部における処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るパッチの構成を説明する図である。 本実施の形態2に係るパッチの濃度検出と記録紙のばたつき補正の手順を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るセンサの構成とパッチの配置を説明する図である。 本実施の形態3に係るパッチの濃度検出と記録紙のばたつき補正の手順を説明するフローチャートである。

Claims (8)

  1. トナー像を転写材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    前記転写材にそれぞれ異なる色のカラーパッチを形成する手段と、
    特定の波長成分の光を抽出するためのフィルタを有する第1検出素子と、前記フィルタを設けない第2検出素子とを有し、前記転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を検出する光検出手段と、
    前記第2検出素子により検出された前記カラーパッチが形成された領域以外の前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子により検出された前記カラーパッチからの反射光強度を補正する補正手段と、
    前記第1検出素子と前記第2検出素子とは、前記転写材の搬送方向に対して略直交する方向に配設されており、前記第2検出素子は前記第1検出素子による反射光強度の検出と並行して前記カラーパッチの近傍の前記転写材からの反射光強度を検出し、
    前記補正手段は、前記第1検出素子により検出されたカラーパッチからの反射光強度を、前記並行して前記第2検出素子により検出された前記転写材からの反射光強度で前記第2検出素子により検出された基準となる前記転写材からの反射光強度を割った係数を乗じることで補正し、
    前記補正手段で補正した前記カラーパッチからの反射光強度に基づいて、前記画像形成装置の各色の画像形成部における画像形成特性を調整する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記それぞれ異なる色のカラーパッチは、各パッチごとに前記転写材の搬送方向に間隔を空けることなく形成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記第2検出素子により検出した前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子で検出された当該パッチからの反射光強度に含まれる前記転写材からの反射光強度を推測して当該パッチからの反射光強度を補正することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1及び第2検出素子は、蓄積型の撮像素子であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 特定の波長成分の光を抽出するためのフィルタを有する第1検出素子と、前記フィルタを設けない第2検出素子とを有し、転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を検出する光検出手段を具備し、トナー像を転写材に転写してカラー画像を形成する画像形成装置におけるカラーバランス調整方法であって、
    前記転写材にそれぞれ異なる色のカラーパッチを形成する工程と、
    記転写材に形成されたカラーパッチに照射された光の反射光強度を前記光検出手段により検出する光検出工程と、
    前記第2検出素子により検出された前記カラーパッチが形成された領域以外の前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子により検出された前記カラーパッチからの反射光強度を補正する補正工程と、
    記第1検出素子と前記第2検出素子とは、前記転写材の搬送方向に対して略直交する方向に配設されており、前記第2検出素子は前記第1検出素子による反射光強度の検出と並行して前記カラーパッチの近傍の前記転写材からの反射光強度を検出し、
    前記補正工程は、前記第1検出素子により検出されたカラーパッチからの反射光強度を、前記並行して前記第2検出素子により検出された前記転写材からの反射光強度で前記第2検出素子により検出された基準となる前記転写材からの反射光強度を割った係数を乗じることで補正し、
    更に前記補正工程で補正した前記カラーパッチからの反射光強度に基づいて、前記画像形成装置の各色の画像形成部における画像形成特性を調整する工程を有することを特徴とする画像形成装置におけるカラーバランス調整方法。
  6. 前記それぞれ異なる色のカラーパッチは、各パッチごとに前記転写材の搬送方向に間隔を空けることなく形成されていることを特徴とする請求項に記載のカラーバランス調整方法。
  7. 前記補正工程は、前記第2検出素子により検出した前記転写材からの反射光強度に基づいて、前記第1検出素子で検出された当該パッチからの反射光強度に含まれる前記転写材からの反射光強度を推測して当該パッチからの反射光強度を補正することを特徴とする請求項5又は6に記載のカラーバランス調整方法。
  8. 前記第1及び第2検出素子は、蓄積型の撮像素子であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載のカラーバランス調整方法。
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