JP2001142266A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001142266A
JP2001142266A JP32526499A JP32526499A JP2001142266A JP 2001142266 A JP2001142266 A JP 2001142266A JP 32526499 A JP32526499 A JP 32526499A JP 32526499 A JP32526499 A JP 32526499A JP 2001142266 A JP2001142266 A JP 2001142266A
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control toner
control
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JP32526499A
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Matsuyuki Aoki
松之 青木
Yasushi Nagata
靖 永田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御用トナー像の濃度を高精度で測定して階
調再現性の優れた画像を形成することのできる画像形成
装置を提供する。 【解決手段】 像担持体11上にトナー像を形成するト
ナー像形成部12と、記録媒体Pを用紙搬送路16に沿
って搬送する記録媒体搬送機構18と、像担持体11上
に形成されたトナー像を記録媒体P上に転写し定着する
転写定着部14と、記録媒体P上の制御用トナー像の濃
度を記録媒体Pの搬送中に測定する制御用トナー像濃度
測定部21と、制御用トナー像の濃度測定値に基づきト
ナー像の階調補正を行う階調補正部40とを備え、記録
媒体搬送機構18が、記録媒体P上の制御用トナー像の
濃度を測定する濃度測定モードと、像担持体11上に画
像信号に基づくトナー像を形成して記録媒体P上に画像
を形成する画像形成モードとのいずれのモードにおいて
も、記録媒体Pを同一の搬送速度で搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられる画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の複写機やプリンタ
などに用いられる画像形成装置において、記録媒体上に
形成された画像の濃度を測定してその測定結果に基づき
画像の濃度を補正して階調再現性の優れた画像を得る方
法が種々提案されている。例えば、特開平4−1935
76号公報や特開平7−182480号公報などには、
像担持体上に画像に応じたトナー像を形成するのと同様
の方法でテスト用の制御用トナー像を形成し、その制御
用トナー像をトナー像と同様の方法で記録媒体上に転写
および定着し、記録媒体上に形成された制御用トナー像
の濃度を、記録媒体が用紙搬送路に沿って搬送されてい
る途中で光学式の濃度センサにより測定し、その測定結
果に基づいて画像の階調補正を行う方式の画像形成装置
が開示されている。
【0003】この方式で制御用トナー像の濃度を測定し
てカラー画像の補正を行い階調再現性の優れたカラー画
像を得るためには、各色ごとに低濃度から高濃度にいた
る多数の階層の制御用トナー像を形成してその濃度を測
定する必要がある。例えば、特開平7−182480号
公報に開示されているカラー画像形成装置においては、
階調制御用トナー像パターンとして、Y(イエロー)、
M(マゼンタ)、C(シアン)、およびK(黒)の4色
の制御用トナー像をそれぞれ8階調ずつ、合計32個の
制御用トナー像を、記録媒体の搬送方向に交わる方向に
各4個、搬送方向に各8個形成する例が示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、濃度測定を行う
ための制御用トナー像1個の大きさは最大で10mmか
ら12mm程度であり、用紙サイズからの制約により3
2個程度の制御用トナー像を形成するのが限度であり、
実際に階調再現性を精度よく補正するにはこの程度では
まだ不十分である。また、制御用トナー像の濃度ムラの
影響による測定精度の不足という問題もあり、この方式
の階調補正方法には一層の工夫をこらす必要がある。さ
らに、最近はプリント速度がますます高速化する傾向に
あるため、高い測定精度を確保することがますます困難
となりつつあり、その面からの改善も迫られている。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、制御用トナ
ー像の濃度を高精度で測定しそれに基づいて階調再現性
の優れた画像を形成することのできる画像形成装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1の画像形成装置は、像担持体を有し、その像担
持体上にトナー像を形成するトナー像形成部と、記録媒
体を所定の用紙搬送路に沿って所定の搬送位置まで搬送
する記録媒体搬送機構と、上記像担持体上に形成された
トナー像を、上記用紙搬送路に沿って搬送中の記録媒体
上に転写して定着する転写定着部と、記録媒体上に制御
用トナー像が転写されて定着された場合のその記録媒体
上の制御用トナー像の濃度を、その制御用トナー像を担
持した記録媒体が上記搬送位置まで搬送される途中で測
定する制御用トナー像濃度センサを有する制御用トナー
像濃度測定部と、上記制御用トナー像濃度測定部で測定
した制御用トナー像の濃度値に基づいて上記トナー像形
成部により上記像担持体上に形成されるトナー像の階調
補正を行う階調補正部とを備え、上記記録媒体搬送機構
が、上記像担持体上に制御用トナー像を形成しその制御
用トナー像を記録媒体上に転写および定着してその記録
媒体上の制御用トナー像の濃度を測定する濃度測定モー
ドと、画像を形成する画像形成モードとのいずれのモー
ドにおいても、記録媒体を同一の搬送速度で搬送するも
のであることを特徴とする。
【0007】ここで、上記トナー像形成部が、上記濃度
測定モードにおいて、複数の制御用トナー像が複数の記
録媒体上に分担して配置されるように複数の制御用トナ
ー像を形成するものであって、上記制御用トナー像濃度
測定部が、複数の制御用トナー像が分担して形成された
複数の記録媒体のうちの少なくとも1枚の記録媒体の地
肌部の濃度と、これら複数の記録媒体上の複数の制御用
トナー像それぞれの濃度を測定して、これら複数の制御
用トナー像の濃度をその地肌部の濃度で補正するもので
あることが好ましい。
【0008】また、上記目的を達成する本発明の第2の
画像形成装置は、像担持体を有し、その像担持体上にト
ナー像を形成するトナー像形成部と、記録媒体を所定の
用紙搬送路に沿って所定の搬送位置まで搬送する記録媒
体搬送機構と、上記像担持体上に形成されたトナー像
を、上記用紙搬送路に沿って搬送中の記録媒体上に転写
して定着する転写定着部と、記録媒体上に制御用トナー
像が転写されて定着された場合のその記録媒体上の制御
用トナー像の濃度を、その制御用トナー像を担持した記
録媒体が上記搬送位置まで搬送される途中で測定する制
御用トナー像濃度センサを有する制御用トナー像濃度測
定部と、上記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御
用トナー像の濃度値に基づいて上記トナー像形成部によ
り上記像担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行
う階調補正部とを備え、上記制御用トナー像濃度センサ
が、上記像担持体上に制御用トナー像を形成しその制御
用トナー像を記録媒体上に転写および定着してその記録
媒体上の制御用トナー像の濃度を測定する濃度測定モー
ドにおいて、制御用トナー像が形成された記録媒体の搬
送方向の先端部を検出するものであって、上記制御用ト
ナー像濃度測定部は、上記制御用トナー像濃度センサに
よる上記先端部の検出タイミングを起点として上記記録
媒体の現在の搬送位置を認識し、上記制御用トナー像濃
度センサによる、その記録媒体上の制御用トナー像の濃
度検出タイミングを決定するものであることを特徴とす
る。
【0009】ここで、上記制御用トナー像濃度測定部
は、前回測定したときの、記録媒体の地肌部の濃度を記
憶しておき、この記憶しておいた地肌部の濃度に基づい
て記録媒体の搬送方向の先端部を検出する際の閾値を設
定するものであることが好ましい。
【0010】また、上記目的を達成する本発明の第3の
画像形成装置は、像担持体を有し、その像担持体上にト
ナー像を形成するトナー像形成部と、記録媒体を所定の
用紙搬送路に沿って所定の搬送位置まで搬送する記録媒
体搬送機構と、上記像担持体上に形成されたトナー像
を、上記用紙搬送路に沿って搬送中の記録媒体上に転写
して定着する転写定着部と、記録媒体上に制御用トナー
像が転写されて定着された場合のその記録媒体上の制御
用トナー像の濃度を、その制御用トナー像を担持した記
録媒体が上記搬送位置まで搬送される途中で測定する制
御用トナー像濃度センサを有する制御用トナー像濃度測
定部と、上記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御
用トナー像の濃度値に基づいて上記トナー像形成部によ
り上記像担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行
う階調補正部と、上記用紙搬送路に沿う複数箇所に配備
された記録媒体の通過を検知する用紙詰まり検知センサ
とを備え、上記制御用トナー像濃度測定部は、上記像担
持体上に制御用トナー像を形成しその制御用トナー像を
記録媒体上に転写および定着してその記録媒体上の制御
用トナー像の濃度を測定する濃度測定モードにおいて、
制御用トナー像が形成された記録媒体の、上記用紙詰ま
り検知センサのうちの1つによる検知タイミングを起点
としてその記録媒体の現在の搬送位置を認識し、上記制
御用トナー像濃度センサによる、その記録媒体上の制御
用トナー像の濃度検出タイミングを決定するものである
ことを特徴とする。
【0011】また、上記目的を達成する本発明の第4の
画像形成装置は、像担持体を有し、その像担持体上にト
ナー像を形成するトナー像形成部と、記録媒体を所定の
用紙搬送路に沿って所定の搬送位置まで搬送する記録媒
体搬送機構と、上記像担持体上に形成されたトナー像
を、上記用紙搬送路に沿って搬送中の記録媒体上に転写
して定着する転写定着部と、記録媒体上に制御用トナー
像が転写されて定着された場合のその記録媒体上の制御
用トナー像の濃度を、その制御用トナー像を担持した記
録媒体が上記搬送位置まで搬送される途中で測定する制
御用トナー像濃度センサを有する制御用トナー像濃度測
定部と、上記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御
用トナー像の濃度値に基づいて上記トナー像形成部によ
り上記像担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行
う階調補正部とを備え、上記トナー像形成部は、上記像
担持体上に複数種類の中から選択されたいずれの解像度
のトナー像を形成する機能を有するものであって、上記
像担持体上に形成される制御用トナー像の解像度を指定
する操作子を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の画像形成装
置から第4の画像形成装置までのそれぞれの実施形態に
ついて説明する。
【0013】図1は、本発明の第1から第4までの画像
形成装置が適用されるカラープリント装置についての各
実施形態に共通の概略構成図である。
【0014】図1に示すように、このカラープリント装
置1は、いわゆる中間転写方式のタンデムカラープリン
ト装置であり、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C
(シアン)、およびK(黒)の4色のトナー像が形成さ
れる4つの像担持体11Y,11M,11C,11Kを
有し、これら各像担持体上に上記4色のトナー像を形成
するトナー像形成部12Y,12M,12C,12K
と、A方向に循環移動しながら上記の各像担持体上に形
成されたトナー像の転写を受け、転写を受けたトナー像
をさらに記録媒体P上に転写する中間転写ベルト13、
記録媒体Pを所定の用紙搬送路16に沿って用紙トレイ
15から用紙排出口17の位置まで搬送する記録媒体搬
送機構18と、上記の各像担持体上に形成されたトナー
像を、用紙搬送路16に沿って搬送中の記録媒体P上に
転写して定着する転写装置14aおよび定着装置14b
からなる転写定着部14と、記録媒体P上に制御用トナ
ー像が転写されて定着された場合の記録媒体P上の制御
用トナー像の濃度を、その制御用トナー像を担持した記
録媒体Pが用紙排出口17の位置まで搬送される途中で
測定する制御用トナー像濃度センサ22を有する制御用
トナー像濃度測定部21と、制御用トナー像濃度測定部
21で測定した制御用トナー像の濃度値に基づいて上記
の各トナー像形成部により各像担持体上に形成されるト
ナー像の階調補正を行う階調補正部40とを備えてい
る。
【0015】上記の各トナー像形成部には、図示しない
帯電装置、露光装置、現像装置などがそれぞれ備えられ
ており、各像担持体上にトナー像を形成するように構成
されている。
【0016】記録媒体搬送機構18としては、複数の搬
送ローラ18a、排紙ローラ18b、これらの各ローラ
を駆動するローラ駆動装置(図示せず)、および用紙詰
まり検知センサ19などが備えられている。
【0017】また、このカラープリント装置1は、図1
に示すように、画像形成部10および用紙排出部20の
2つの部分から構成されており、上記の制御用トナー像
濃度測定部21、記録媒体搬送機構18、および用紙排
出口17は用紙排出部20内に配置されており、これ以
外の部分は画像形成部10内に配置されている。
【0018】次に、このカラープリント装置1の動作に
ついて説明する。
【0019】Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シ
アン)、およびK(黒)の4色の画像信号がそれぞれ対
応するトナー像形成部12Y,12M,12C,12K
に送られると、これら各トナー像形成部の像担持体上に
上記4色のトナー像が形成され、各トナー像形成部で形
成された4色のトナー像は矢印A方向に循環移動する中
間転写ベルト13上に重ね合わされるように一次転写さ
れて中間転写ベルト13上に多色トナー像が形成され
る。この多色トナー像は、転写装置14aにより、用紙
トレイ15から供給された記録媒体Pに二次転写され、
さらに定着装置14bにより記録媒体Pに定着される。
こうして表面にカラー画像が形成された記録媒体Pは用
紙搬送路16に沿って搬送され用紙排出口17から機外
へ排出される。
【0020】階調補正部40は、こうして測定された制
御用トナー像の濃度値に基づいて上記の各トナー像形成
部により各像担持体上に形成されるトナー像の階調補正
を行う。
【0021】図2は、図1に示したカラープリント装置
の用紙排出部を示す図である。
【0022】図2に示すように、このカラープリント装
置の用紙排出部20には、制御用トナー像の濃度を測定
する制御用トナー像濃度測定部21と、記録媒体Pを機
外に排出する用紙排出口17と、画像形成部10から用
紙排出部20に送り込まれてきた記録媒体Pを、制御用
トナー像濃度測定部21を経由して用紙排出口17まで
導く用紙搬送路16と、用紙搬送路16上の制御用トナ
ー像濃度測定部21よりも手前に設けられた用紙詰まり
検知用の用紙詰まり検知センサ19と、用紙排出口17
の近くに設けられた排紙ローラ18bと、その排紙ロー
ラ18bを駆動する排紙ローラ駆動装置(図示せず)と
が備えられている。
【0023】制御用トナー像濃度測定部21には、用紙
搬送路16に沿って搬送されている途中の記録媒体P上
の制御用トナー像の濃度を光学的に測定する制御用トナ
ー像濃度センサ22と、制御用トナー像の濃度を測定す
る際に記録媒体Pを制御用トナー像濃度センサ22側に
押し付けることにより、制御用トナー像濃度センサ22
との間に記録媒体Pが挟まれるニップ部を形成する押付
ローラ29aが配置されている。
【0024】図3は、図2に示した用紙排出部の制御用
トナー像濃度測定部周辺の断面図である。
【0025】図3に示すように、この制御用トナー像濃
度測定部21には、用紙搬送路16に沿って搬送されて
いる途中の記録媒体P上の制御用トナー像の濃度を光学
的に測定する制御用トナー像濃度センサ22と、記録媒
体Pの、制御用トナー像を担持した側の表面の位置を規
制する位置規制部材25と、位置規制部材25に形成さ
れた測定窓24に配置された光透過性部材26とが備え
られている。
【0026】制御用トナー像濃度センサ22で投受光さ
れる光23の通路となる測定窓24は、光透過性部材2
6で形成されている。光透過性部材26の材質として
は、このカラープリント装置ではガラスが用いられてい
るが、ガラスに限られるものではなく、光をよく透過す
る材質であればよく、例えばプラスチックスなどを用い
てもよい。
【0027】位置規制部材25は、記録媒体を光透過性
部材26に押し付ける押付ローラ29aとともに、制御
用トナー像濃度センサ22と記録媒体Pとの距離を正確
に保つ働きをするものであり、制御用トナー像濃度セン
サ22のハウジング22aと接するプレート25_1
と、制御用トナー像濃度測定部21に搬送されてきた記
憶媒体を案内するシュート25_2とからなり、プレー
ト25_1の、測定窓24の、記録媒体搬送方向Aの上
流側の縁25aには、光透過性部材26の、記録媒体P
の表面と接する側の表面26aよりも用紙搬送路16側
に隆起した切り起こし部27が設けられており、また、
シュート25_2の、測定窓24の、記録媒体搬送方向
Aの下流側の縁25bには、光透過性部材26の表面2
6aよりも陥没した絞り部28が設けられている。
【0028】こうすることにより、用紙搬送路16を搬
送されてきた記録媒体Pが、シュート25_2の記録媒
体搬送方向Aの上流側の縁25aに設けられた切り起こ
し部27、およびシュート25_2の記録媒体搬送方向
Aの下流側の縁25bに設けられた絞り部28により滑
らかに誘導されるので、記録媒体Pが制御用トナー像濃
度測定部21のいずれかの部材に引っ懸かったりするこ
とが防止され、スムースに搬送することができる。
【0029】図3に示すように、この制御用トナー像濃
度測定部21には、記録媒体Pを位置規制部材25に押
し付ける押付ローラ29aが備えられている。この押付
ローラ29aは、制御用トナー像を担持した記録媒体の
通過時には記録媒体Pを位置規制部材25に押し付ける
とともに、制御用トナー像を除くトナー像を担持した記
録媒体の通過時にはこの押付ローラ29aを位置規制部
材25から離間した位置に保つ押付部材制御機構の一部
を構成するものである。
【0030】図4は、図3に示した制御用トナー像濃度
測定部に備えられた押付部材制御機構を示す図である。
【0031】図4に示すように、この押付部材制御機構
30は、押付部材29の複数の押付ローラ29aが取り
付けられた押付ローラ駆動軸29bを軸支する軸受29
cを有し、回転軸31aを中心として矢印A方向に回転
することにより複数の押付ローラ29aを光透過性部材
26(図3参照)に向かって押し付けたり引き離したり
するためのリンクプレート31、リンクプレート31の
駆動源であるソレノイド33、およびソレノイド33の
プランジャ33aの矢印B方向への往復運動をリンクプ
レート31に伝えるリンクロッド32を備えている。
【0032】リンクプレート31の回転軸31aは、複
数の押付ローラ29aと接触して複数の押付ローラ29
aを回転駆動する押付ローラ駆動軸34を兼ねている。
この押付ローラ駆動軸34は、用紙排出部20の用紙排
出口17に備えられた排紙用モータにより駆動されるこ
とにより押付ローラ29aを回転駆動するようになって
いる。
【0033】このように構成された押付部材制御機構に
より、押付ローラ29aは、光透過性部材26に押し付
けられた位置にある時でも、光透過性部材26から離間
した位置にある時でも回転駆動されているので、通常の
画像形成時においても制御用トナー像濃度測定部21に
おける記録媒体Pの走行は妨げられることがない。
【0034】次に、上記の制御用トナー像濃度測定部2
1による制御用トナー像の濃度測定および画像の階調補
正動作について説明する。
【0035】図5は、本実施形態における階調補正のフ
ローチャートである。
【0036】図5に示すように、先ず補正すべきスクリ
ーンの指定が行われる(ステップS1)。このカラープ
リント装置では、万線スクリーン構造として300線お
よび600線の2種類の解像度のスクリーンが用意され
ており、ユーザは、この2種類の解像度のスクリーンの
うちいずれか一方、あるいは双方を一括して指定するこ
とができるようになっている。次に、スタートボタンを
押下する(ステップS2)ことにより、上記ステップS
1で指定されたスクリーンの制御用トナー像プリントが
形成される(ステップS3)。ユーザが解像度の指定を
行うための操作卓については後述する。
【0037】次に、測定前の準備が開始される(ステッ
プS4)。すなわち、制御用トナー像濃度センサ22の
LED(Light Emitting Diode:
図示せず)をオンにし、用紙ニップ用のソレノイド33
(図4参照)をオンにし、用紙ニップ用の押付ローラ2
9aを駆動する排紙用モータ(図示せず)をオンにす
る。
【0038】次に、ステップS3で形成された制御用ト
ナー像プリントの濃度測定が行われる(ステップS
5)。すなわち、ソレノイド33にリンクした押付ロー
ラ29aにより記録媒体Pを光透過性部材26(図3参
照)に向かって押し付けることにより記録媒体Pは用紙
搬送路16に沿って搬送される。制御用トナー像濃度測
定部21に備えられた制御用トナー像濃度センサ22
は、搬送されてきた記録媒体P上の用紙地肌部で用紙先
端位置を検出し、検出された用紙先端位置は制御用トナ
ー像の濃度測定のタイミングを決定するのに使用され、
その濃度測定のタイミングに基づいて制御用トナー像の
濃度測定が行われる。濃度測定のタイミングについては
後述する。
【0039】次に、濃度測定が終了した制御用トナー像
プリントは用紙排出口17から排出され、制御用トナー
像濃度センサ22のLED、用紙ニップ用のソレノイド
33、用紙ニップ用の押付ローラ29aを駆動する排紙
用モータなどをオフにし、用紙ニップ状態は解除される
(ステップS6)。
【0040】次に、測定後の処理が行われる(ステップ
S7)。すなわち、制御用トナー像濃度センサ22によ
り得られた濃度測定値に基づき、階調補正部40(図1
参照)による階調補正が行われる。
【0041】次に、本発明の第1の画像形成装置の実施
形態について説明する。
【0042】本発明の第1の画像形成装置の実施形態で
は、図1に示したカラープリント装置1は、各像担持体
上に制御用トナー像を形成しそれらの制御用トナー像が
記録媒体P上に転写および定着された記録媒体P上の制
御用トナー像の濃度を測定する濃度測定モードと、画像
を形成する画像形成モードとの2つのモードを有してお
り、記録媒体搬送機構18が、上記濃度測定モードと、
上記画像形成モードとのいずれのモードにおいても、記
録媒体Pを同一の搬送速度で搬送するように構成されて
いる。
【0043】さらに、本実施形態では、各トナー像形成
部が、上記濃度測定モードにおいて、複数の制御用トナ
ー像が複数の記録媒体上に分担して配置されるように複
数の制御用トナー像を形成するものであって、制御用ト
ナー像濃度測定部21が、複数の制御用トナー像が分担
して形成された複数の記録媒体のうちの少なくとも1枚
の記録媒体の地肌部の濃度と、これら複数の記録媒体上
の複数の制御用トナー像それぞれの濃度を測定して、こ
れら複数の制御用トナー像の濃度をその地肌部の濃度で
補正するように構成されている。
【0044】これに対して、濃度測定モードと画像形成
モードとで互いに異なる搬送速度で記録媒体Pを搬送す
る方式が考えられる。この方式の一例として、いわゆる
コマ送り搬送方式を比較例として次に示す。
【0045】図6は、比較例として示す、コマ送り搬送
方式における制御用トナー像の濃度測定のタイムチャー
トである。
【0046】図6には、コマ送り搬送方式における制御
用トナー像プリントの濃度測定のタイムチャートが示さ
れている。図6の縦軸は制御用トナー像濃度センサ22
(図1〜図3参照)の出力レベル、横軸は時間を表して
おり、このチャートの左端は制御用トナー像プリントの
先端部に相当する。
【0047】図6に示すように、制御用トナー像プリン
トの先端部から10mmのところを始点t0として、最
初にNo.1制御用トナー像(Cin0%)、以下、N
o.12制御用トナー像(Cin100%)、No.1
1制御用トナー像(Cin86.3%)、…、No.2
制御用トナー像(Cin10.2%)というように、そ
れぞれの長さが16.256mmである12個の制御用
トナー像の濃度が順次測定される。
【0048】しかし、この比較例では、A4用紙の横幅
210に対して、制御用トナー像をこのように12個程
度配置するだけで精一杯であり、この場合の制御用トナ
ー像の長さは16.256mm程度しか確保することが
できない。そのため、このような短い制御用トナー像の
濃度を測定するには、制御用トナー像濃度センサがこれ
らの各制御用トナー像の位置に合致した時点で記録媒体
の搬送を一時停止させて濃度を測定し、濃度測定の終了
後再び搬送を開始し、制御用トナー像濃度センサが次の
制御用トナー像の位置に合致した時点で記録媒体の搬送
を一時停止させるという、いわゆるコマ送り方式で搬送
しなければならない。あるいは、コマ送り方式を採用し
た場合は、記録媒体の搬送速度を、通常の画像形成モー
ド時の搬送速度よりも極端に減速させて測定する必要が
ある。
【0049】このように、濃度測定モード時に画像形成
モードとは異なる搬送速度で記録媒体Pを搬送する方式
を採用した場合は、画像形成装置は専用の用紙搬送シー
ケンスを持たなければならず、シーケンスの複雑化から
コストアップを招く恐れがある。
【0050】図7は、本発明の第1の画像形成装置の実
施形態における1枚目の制御用トナー像プリントのレイ
アウトを示す平面図であり、図8は、本発明の第1の画
像形成装置の実施形態における2枚目の制御用トナー像
プリントのレイアウトを示す平面図である。
【0051】本実施形態では、濃度測定モードにおい
て、トナー像形成部12Y,12M,12C,12K
(図1参照)は、図7および図8に示すように、合計4
8個の制御用トナー像を2枚の記録媒体上に分担して配
置するように制御用トナー像を形成する。そして、制御
用トナー像濃度測定部21(図1〜図3参照)は、制御
用トナー像が分担して形成された2枚の記録媒体のうち
の少なくとも1枚の記録媒体の地肌部の濃度と、2枚の
記録媒体上の制御用トナー像それぞれの濃度を測定し
て、これら48個の制御用トナー像の濃度を地肌部の濃
度で補正するように構成されている。
【0052】図7には、A4サイズの用紙上に形成され
る2枚の制御用トナー像プリントのうちの1枚目の制御
用トナー像プリントのレイアウトが示されており、図8
には、同じく、A4サイズの用紙上に形成される2枚の
制御用トナー像プリントのうちの2枚目の制御用トナー
像プリントのレイアウトが示されている。
【0053】これら2枚の制御用トナー像プリントそれ
ぞれの、長さ297mmのA4サイズ用紙縦方向の、紙
面に向かって右側から96mmの位置には、制御用トナ
ー像濃度センサ22(図1,2参照)の中のK(ブラッ
ク)センサにより濃度測定される“K”位置が示されて
いる。その左側には、35mmの間隔を隔ててC(シア
ン)センサにより濃度測定される“C”位置、M(マゼ
ンタ)センサにより濃度測定される“M”位置、Y(イ
エロー)センサにより濃度測定される“Y”位置がそれ
ぞれ示されている。なお、“K”位置の右側には、目視
による階調評価用の“YMC”制御用トナー像、および
“MC”制御用トナー像が形成される位置が示されてい
る。また、“Y”位置の左側には、やはり目視による階
調評価用の“YM”制御用トナー像、および“YC”制
御用トナー像が形成される位置が示されている。
【0054】“K”位置、“C”位置、“M”位置、
“Y”位置に対応する位置には、それぞれK,C,M,
Yの制御用トナー像が形成される。これらの各色の制御
用トナー像、および上記の目視による階調評価用のM
C”制御用トナー像、“YMC”制御用トナー像、“Y
C”制御用トナー像、および“YM”制御用トナー像
は、用紙先端部から37mmの位置を起点として用紙後
端に向かって長さ27mm,幅28mmの長方形が6つ
連続した形状で形成され、2枚の制御用トナー像プリン
トに合計12の長方形のが形成される。
【0055】1枚目の制御用トナー像プリントには、用
紙先端部から、Cin0%,Cin99.6%,Cin
39.2%,Cin86.3%,Cin31.4%,C
in74.5%の6階調の制御用トナー像がK、C、
M、Yの各色毎に形成され、2枚目の制御用トナー像プ
リントには、用紙先端部から、Cin23.5%,Ci
n62.7%,Cin15.7%,Cin54.9%,
Cin10.2%,Cin47.1%の6階調の制御用
トナー像が同様に各色毎に形成される。
【0056】図9は、本実施形態の濃度形成モードにお
ける濃度測定のタイムチャートである。
【0057】図9には、図7に示した1枚目の制御用ト
ナー像プリントの濃度測定のタイムチャートが示されて
いる。図9の縦軸は制御用トナー像濃度センサ22(図
1〜図3参照)の出力レベル、横軸は時間を表してお
り、このチャートの左端は制御用トナー像プリントの先
端部に相当する。本実施形態における用紙搬送スピード
は450mm/Secである。
【0058】図9に示すように、先ずt0時点から始ま
りタイミングT0の期間内に地肌部の濃度測定が行われ
る。地肌部は、用紙先端部から10mmの場所から始ま
る27mmの区間である。この地肌部の区間における制
御用トナー像濃度センサ22の出力が、予め設定された
用紙位置検出レベルL0に合致するか否かにより用紙位
置検出が行われる。次に、タイミングT1の期間にCi
n0%の制御用トナー像の濃度測定、続いてタイミング
T2,T3,T4,T5,T6の各期間にCin100
%,Cin39.2%,Cin86.3%,Cin3
1.4%,Cin74.5%の各制御用トナー像の濃度
測定が行われる。これらタイミングT2,T3,T4,
T5,T6の各期間の長さはタイミングT1と同様用紙
の搬送距離で27mmに相当する。
【0059】続いて、2枚目の制御用トナー像プリント
の濃度測定が行われる。2枚目の制御用トナー像プリン
トの濃度測定のタイムチャートについては図示省略する
が、基本的には1枚目の制御用トナー像プリントの濃度
測定のタイムチャートと同様である。
【0060】制御用トナー像濃度センサ22による濃度
測定は次のように行われる。
【0061】図10は、本実施形態における制御用トナ
ー像濃度センサのセンシングレイアウトを示す図であ
る。
【0062】図10に示すように、この制御用トナー像
濃度センサにはLEDパルス点灯方式が採用され、図9
に示した各制御用トナー像濃度測定区間27mmのう
ち、各制御用トナー像の用紙搬送方向両端それぞれ5m
mを除く残り17mmの区間内で合計6回点灯および消
灯を繰り返し、次に示すように、点灯してから1mSe
c後、および消灯してから1mSec後に濃度検出を行
う。センサスポット径は8mmである。
【0063】図11は、制御用トナー像濃度センサのL
EDの点灯および消灯のタイミングチャートである。
【0064】図11に示すように、点灯時間および消灯
時間はそれぞれ2mSecとし、点灯してから1mSe
c後、および消灯してから1mSec後にそれぞれ濃度
検出が行われる。従って測定区間の長さは、(2mSe
c×2)×検出6回(すなわち5間隔)=20mSec
=9mmとなる。
【0065】本実施形態における記録媒体Pの搬送速度
は、濃度測定モード時、および画像形成モード時ともに
450mm/secである。
【0066】このように、濃度測定モードと、画像形成
モードとのいずれのモードにおいても、記録媒体を同一
の搬送速度で搬送するようにしたことにより、濃度測定
モード専用の用紙搬送シーケンスを持つ必要がなくなり
コスト低減に寄与することができる。
【0067】また、本実施形態は、濃度測定モードにお
いて、各トナー像形成部が、複数の制御用トナー像が複
数の記録媒体上に分担して配置されるように複数の制御
用トナー像を形成し、制御用トナー像濃度測定部が、複
数の制御用トナー像が分担して形成された複数の記録媒
体のうちの少なくとも1枚の記録媒体の地肌部の濃度
と、これら複数の記録媒体上の複数の制御用トナー像そ
れぞれの濃度を測定して、これら複数の制御用トナー像
の濃度をその地肌部の濃度で補正するように構成されて
いるので、精度よく制御用トナー像の濃度を測定し、高
精度で濃度補正するために必要な制御用トナー像数を確
保することができ、高画質の画像を形成することができ
る。
【0068】次に、本発明の第2の画像形成装置の実施
形態について説明する。
【0069】本発明の第2の画像形成装置の実施形態
は、制御用トナー像濃度センサ22(図1〜図3参照)
が、濃度測定モードにおいて、記録媒体Pの搬送方向の
先端部を検出し、制御用トナー像濃度測定部21は、制
御用トナー像濃度センサ22による先端部の検出タイミ
ングを起点としてその記録媒体Pの現在の搬送位置を認
識し制御用トナー像濃度センサ22による、その記録媒
体P上の制御用トナー像の濃度検出タイミングを決定す
るように構成されている。
【0070】このように、制御用トナー像濃度センサ2
2が記録媒体Pの搬送方向の先端部を検出し、制御用ト
ナー像濃度測定部21が記録媒体Pの現在の搬送位置を
認識し、制御用トナー像の濃度検出タイミングを決定す
る構成については、すでに図9を参照して説明した通り
であるが、このように構成することにより、本発明の第
2の画像形成装置では、専用の用紙位置検出用センサを
設ける必要がなくなり、コスト低減に寄与することがで
きる。
【0071】ここで、制御用トナー像濃度測定部21
が、前回測定したときの、記録媒体Pの地肌部の濃度を
記憶しておき、この記憶しておいた地肌部の濃度に基づ
いて記録媒体Pの先端部を検出する際の閾値を設定する
ようにした場合は、センサ汚れなどによる出力低下に影
響されずに、先端部検出の精度をさらに高めることがで
き、より安定した濃度測定を行うことが可能となる。
【0072】次に、本発明の第3の画像形成装置の実施
形態について説明する。
【0073】本発明の第3の画像形成装置の実施形態で
は、濃度測定モードにおいて、制御用トナー像濃度測定
部21が、図3に示したように、用紙搬送路16に沿う
複数箇所に設けた用紙詰まり検知センサ19を用いて、
記録媒体P上の制御用トナー像の濃度検出タイミングを
決定するように構成されている。すなわち、制御用トナ
ー像濃度測定部21は、複数の用紙詰まり検知センサ1
9のうちの1つによる記録媒体Pの検知タイミングを起
点として記録媒体Pの現在の搬送位置を認識し、制御用
トナー像の濃度検出タイミングを決定することができ
る。
【0074】このように構成することにより、用紙詰ま
り検知センサ19により用紙位置を検出することができ
るので、専用の用紙位置検出センサを設ける必要がなく
なりコスト低減を図ることができる。
【0075】次に、本発明の第4の画像形成装置の実施
形態について説明する。
【0076】本発明の第4の画像形成装置の実施形態に
おいては、各トナー像形成部(図1参照)は、各像担持
体上に2種類の解像度の中から選択されたいずれの解像
度のトナー像をも形成する機能を有するものとして構成
されており、各像担持体上に形成される制御用トナー像
の解像度を指定する操作子が備えられている。
【0077】図12は、本発明の第4の画像形成装置の
実施形態における解像度指定用の操作子として機能する
操作卓の平面図である。
【0078】図12に示すように、この操作卓50は、
本発明にいう解像度を指定する操作子に相当するもので
あり、ユーザにより解像度が指定される3つの解像度指
定ボタン51,52,53、検出タイミング表示部5
4、解像度300PGのVclean表示部55、解像
度600PGのVclean表示部56、解像度300
PGの制御用トナー像表示部57、解像度600PGの
制御用トナー像表示部58などが備えられている。
【0079】この操作卓50の3つの解像度指定ボタン
のうちの解像度指定ボタン51または52をユーザが押
下することにより、制御用トナー像の解像度を300P
Gまたは600PGとして指定することができる。ま
た、解像度指定ボタン53を押下することにより、制御
用トナー像の解像度を300PGおよび600PGの双
方を一括して指定することができる。
【0080】こうして、解像度指定ボタンにより指定さ
れた解像度で制御用トナー像が形成され、その制御用ト
ナー像による濃度検出および階調補正が行なわれ、その
ときの検出タイミングが適正であったか否かの判定結果
が検出タイミング表示部54に表示され、階調補正結果
が操作卓50のVclean表示部55,56、および
制御用トナー像表示部57,58に、それぞれ解像度別
に表示される。
【0081】このように、本発明の第4の画像形成装置
によれば、この画像形成装置が持っているスクリーン全
てについての階調補正を一括して実行させることがで
き、階調補正の実行時間を大幅に短縮することができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の画
像形成装置によれば、濃度測定モードおよび画像形成モ
ードのいずれのモードにおいても、記録媒体を同一の搬
送速度で搬送するようにしたことにより、濃度測定モー
ド専用の用紙搬送シーケンスを持つ必要がなくなりコス
ト低減を図ることができる。また、濃度測定モードにお
いて、複数の制御用トナー像を複数の記録媒体上に分担
して配置されるように形成し、その複数の記録媒体のう
ちの少なくとも1枚の記録媒体の地肌部の濃度と、これ
ら複数の記録媒体上の複数の制御用トナー像それぞれの
濃度を測定して、これら複数の制御用トナー像の濃度を
その地肌部の濃度で補正するように構成した場合は、高
精度で濃度補正するために必要な制御用トナー像数を確
保することが可能となり、階調再現性の優れた画像を形
成することのできる画像形成装置を実現することができ
る。
【0083】また、本発明の第2の画像形成装置によれ
ば、専用の用紙位置検出用センサを設ける必要がなくな
り、一層のコスト低減を達成することができる。ここ
で、前回測定したときの、記録媒体の地肌部の濃度を記
憶しておき、記憶しておいた地肌部の濃度に基づいて記
録媒体の先端部を検出する際の閾値を設定するようにし
た場合は、センサ汚れなどによる出力低下に影響されず
に、先端部検出の精度をさらに高めることができ、より
安定した濃度測定を行うことが可能となる。
【0084】また、本発明の第3の画像形成装置によれ
ば、用紙詰まり検知センサにより用紙位置を検出するこ
とができるので、専用の用紙位置検出センサを設ける必
要がなくなりコスト低減を図ることができる。
【0085】また、本発明の第4の画像形成装置によれ
ば、この画像形成装置が持っているスクリーン全てを一
括で実行させることができ、階調補正の実行時間を大幅
に短縮することができる。また、独立のボタンにより必
要なものだけの実行が選択できるのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1から第4までの画像形成
装置が適用されるカラープリント装置についての各実施
形態に共通の概略構成図である。
【図2】図1に示したカラープリント装置の用紙排出部
を示す図である。
【図3】図2に示した用紙排出部の制御用トナー像濃度
測定部周辺の断面図である。
【図4】図3に示した制御用トナー像濃度測定部に備え
られた押付部材制御機構を示す図である。
【図5】本実施形態における階調補正のフローチャート
である。
【図6】比較例として示す、コマ送り搬送方式における
制御用トナー像の濃度測定のタイムチャートである。
【図7】本発明の第1の画像形成装置の実施形態におけ
る1枚目の制御用トナー像プリントのレイアウトを示す
平面図である。
【図8】本発明の第1の画像形成装置の実施形態におけ
る2枚目の制御用トナー像プリントのレイアウトを示す
平面図である。
【図9】本実施形態の濃度形成モードにおける濃度測定
のタイムチャートである。
【図10】本実施形態における制御用トナー像濃度セン
サのセンシングレイアウトを示す図である。
【図11】制御用トナー像濃度センサのLEDの点灯お
よび消灯のタイミングチャートである。
【図12】本発明の第4の画像形成装置の実施形態にお
ける解像度指定用の操作子として機能する操作卓の平面
図である。
【符号の説明】
1 カラープリント装置 10 画像形成部 11Y,11M,11C,11K 像担持体 12Y,12M,12C,12K トナー像形成部 13 中間転写ベルト 14 転写定着部 14a 転写装置 14b 定着装置 15 用紙トレイ 16 用紙搬送路 17 用紙排出口 18 記録媒体搬送機構 18a 搬送ローラ 18b 排紙ローラ 19 用紙詰まり検知センサ 20 用紙排出部 21 制御用トナー像濃度測定部 22 制御用トナー像濃度センサ 22a ハウジング 23 光 24 測定窓 25_1 プレート 25_2 シュート 25a,25b 縁 26 光透過性部材 26a 表面 27 切り起こし部 28 絞り部 29a 押付ローラ 29b 押付ローラ駆動軸 29c 軸受 30 押付部材制御機構 31 リンクプレート 31a 回転軸 32 リンクロッド 33 ソレノイド 33a プランジャ 34 押付ローラ駆動軸 40 階調補正部 50 操作卓 51,52,53 解像度指定ボタン 54 検出タイミング表示部 55,56 Vclean表示部 57,58 制御用トナー像表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA09 DA32 DC01 DE02 DE07 DE09 DE10 EB01 EC03 EC06 EC19 EE01 EE07 EF09 FA30 FA35 HB06 ZA07 2H030 AA03 AB02 AD05 AD08 AD17 BB02 BB36 BB42 2H072 AA31 AB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体を有し、該像担持体上にトナー
    像を形成するトナー像形成部と、 記録媒体を所定の用紙搬送路に沿って所定の搬送位置ま
    で搬送する記録媒体搬送機構と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記用紙搬送
    路に沿って搬送中の記録媒体上に転写して定着する転写
    定着部と、 記録媒体上に制御用トナー像が転写されて定着された場
    合の該記録媒体上の制御用トナー像の濃度を、該制御用
    トナー像を担持した記録媒体が前記搬送位置まで搬送さ
    れる途中で測定する制御用トナー像濃度センサを有する
    制御用トナー像濃度測定部と、 前記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御用トナー
    像の濃度値に基づいて前記トナー像形成部により前記像
    担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行う階調補
    正部とを備え、 前記記録媒体搬送機構が、前記像担持体上に制御用トナ
    ー像を形成し該制御用トナー像を記録媒体上に転写およ
    び定着して該記録媒体上の制御用トナー像の濃度を測定
    する濃度測定モードと、画像を形成する画像形成モード
    とのいずれのモードにおいても、記録媒体を同一の搬送
    速度で搬送するものであることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記トナー像形成部が、前記濃度測定モ
    ードにおいて、複数の制御用トナー像が複数の記録媒体
    上に分担して配置されるように複数の制御用トナー像を
    形成するものであって、 前記制御用トナー像濃度測定部が、複数の制御用トナー
    像が分担して形成された複数の記録媒体のうちの少なく
    とも1枚の記録媒体の地肌部の濃度と、該複数の記録媒
    体上の複数の制御用トナー像それぞれの濃度を測定し
    て、これら複数の制御用トナー像の濃度を該地肌部の濃
    度で補正するものであることを特徴とする請求項1記載
    の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体を有し、該像担持体上にトナー
    像を形成するトナー像形成部と、 記録媒体を所定の用紙搬送路に沿って所定の搬送位置ま
    で搬送する記録媒体搬送機構と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記用紙搬送
    路に沿って搬送中の記録媒体上に転写して定着する転写
    定着部と、 記録媒体上に制御用トナー像が転写されて定着された場
    合の該記録媒体上の制御用トナー像の濃度を、該制御用
    トナー像を担持した記録媒体が前記搬送位置まで搬送さ
    れる途中で測定する制御用トナー像濃度センサを有する
    制御用トナー像濃度測定部と、 前記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御用トナー
    像の濃度値に基づいて前記トナー像形成部により前記像
    担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行う階調補
    正部とを備え、 前記制御用トナー像濃度センサが、前記像担持体上に制
    御用トナー像を形成し該制御用トナー像を記録媒体上に
    転写および定着して該記録媒体上の制御用トナー像の濃
    度を測定する濃度測定モードにおいて、制御用トナー像
    が形成された記録媒体の搬送方向の先端部を検出するも
    のであって、 前記制御用トナー像濃度測定部は、前記制御用トナー像
    濃度センサによる前記先端部の検出タイミングを起点と
    して前記記録媒体の現在の搬送位置を認識し、前記制御
    用トナー像濃度センサによる、該記録媒体上の制御用ト
    ナー像の濃度検出タイミングを決定するものであること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記制御用トナー像濃度測定部は、前回
    測定したときの、記録媒体の地肌部の濃度を記憶してお
    き、この記憶しておいた地肌部の濃度に基づいて記録媒
    体の搬送方向の先端部を検出する際の閾値を設定するも
    のであることを特徴とする請求項3記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 像担持体を有し、該像担持体上にトナー
    像を形成するトナー像形成部と、 記録媒体を所定の用紙搬送路に沿って所定の搬送位置ま
    で搬送する記録媒体搬送機構と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記用紙搬送
    路に沿って搬送中の記録媒体上に転写して定着する転写
    定着部と、 記録媒体上に制御用トナー像が転写されて定着された場
    合の該記録媒体上の制御用トナー像の濃度を、該制御用
    トナー像を担持した記録媒体が前記搬送位置まで搬送さ
    れる途中で測定する制御用トナー像濃度センサを有する
    制御用トナー像濃度測定部と、 前記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御用トナー
    像の濃度値に基づいて前記トナー像形成部により前記像
    担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行う階調補
    正部と、 前記用紙搬送路に沿う複数箇所に配備された記録媒体の
    通過を検知する用紙詰まり検知センサとを備え、 前記制御用トナー像濃度測定部は、前記像担持体上に制
    御用トナー像を形成し該制御用トナー像を記録媒体上に
    転写および定着して該記録媒体上の制御用トナー像の濃
    度を測定する濃度測定モードにおいて、制御用トナー像
    が形成された記録媒体の、前記用紙詰まり検知センサの
    うちの1つによる検知タイミングを起点として該記録媒
    体の現在の搬送位置を認識し、前記制御用トナー像濃度
    センサによる、該記録媒体上の制御用トナー像の濃度検
    出タイミングを決定するものであることを特徴とする画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】 像担持体を有し、該像担持体上にトナー
    像を形成するトナー像形成部と、 記録媒体を所定の用紙搬送路に沿って所定の搬送位置ま
    で搬送する記録媒体搬送機構と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記用紙搬送
    路に沿って搬送中の記録媒体上に転写して定着する転写
    定着部と、 記録媒体上に制御用トナー像が転写されて定着された場
    合の該記録媒体上の制御用トナー像の濃度を、該制御用
    トナー像を担持した記録媒体が前記搬送位置まで搬送さ
    れる途中で測定する制御用トナー像濃度センサを有する
    制御用トナー像濃度測定部と、 前記制御用トナー像濃度測定部で測定した制御用トナー
    像の濃度値に基づいて前記トナー像形成部により前記像
    担持体上に形成されるトナー像の階調補正を行う階調補
    正部とを備え、 前記トナー像形成部は、前記像担持体上に複数種類の中
    から選択されたいずれの解像度のトナー像を形成する機
    能を有するものであって、 前記像担持体上に形成される制御用トナー像の解像度を
    指定する操作子を備えたことを特徴とする画像形成装
    置。
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