本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明の実施例における遊技島を示す正面図であり、本実施例の遊技島には、図1に示すように、その側面に複数の本発明の遊技機であるパチンコ機2a〜i,2’a〜i並びに該パチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいてプリペイドカードによる遊技を可能とするためのカードユニット3とが並設されており、これら並設された各パチンコ機2a〜i,2’a〜iに1対1に対応して本発明の端末装置となる呼び出しランプ装置200が、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iの上方位置に、該パチンコ機2a〜i,2’a〜iと接続されて設けられている。
まず、本実施例に用いた遊技機であるパチンコ機2a〜i,2’a〜iについて説明すると、呼び出しランプ装置200に接続されるパチンコ機としては、後述する小当りの発生後の遊技状態として当該小当りの発生前の遊技状態が維持される維持タイプのパチンコ機2a〜iと、後述する小当りの発生後の遊技状態として当該小当りの発生前の遊技状態に関わらず通常遊技状態とされる通常移行タイプのパチンコ機2’a〜iとの大きく2種類を用いている。
これらパチンコ機2a〜i,2’a〜iは、図1に示すように、額縁状に形成されたガラス扉枠102を有し、ガラス扉枠102の下部表面には打球供給皿103が設けられている。打球供給皿103の上面所定箇所には、操作部14が設けられているとともに、打球供給皿103の下部には、打球供給皿103から溢れた景品玉を貯留する余剰玉受皿104と打球を発射する打球操作ハンドル(以下操作ノブ)105とが設けられている。
操作部114の上面には、図4に示すように、並設されるカードユニット3(図1参照)においてプリペイドカードより読み出された度数が表示される度数表示部17と、遊技の開始または打球供給皿103に持玉が少なくなったか或いは無くなった際に押圧操作されることで、度数表示部17に度数が存在する場合に所定数量のパチンコ玉の貸出がパチンコ機2a〜i,2’a〜iより実施される貸出スイッチ16と、遊技の終了時にてカードユニット3に受付中のプリペイドカードを返却させるための返却スイッチ15と、が設けられている。
ガラス扉枠102の後方には、図1に示すように、遊技盤106が着脱可能に取付けられている。また、遊技盤106の前面には遊技領域107が設けられている。この遊技領域107の中央付近には、「特別図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される特別可変表示部109と、「普通図柄」と呼ばれる複数種類の識別情報が可変表示される普通可変表示部110とが設けられている。また遊技盤106には、複数の入賞口124や通過ゲート111、始動入賞口114と可動片115から構成された可変始動入賞球装置113、大当り状態において開成する開閉板120を備える可変入賞球装置116が設けられているとともに、遊技領域107の下部には、入賞しなかった打込玉を回収するアウト口126が形成されている。
打球操作ノブ105の操作によって揺動されるハンマー(図示略)によって発射された打玉は、打球レールを通って遊技領域107に入り、その後、遊技領域107を流下していく。この際、発射勢いが弱すぎて遊技領域107に達しなかったパチンコ玉は、図示しない環流経路を通じて余剰玉受皿104に環流されるようになっている。
また、遊技領域107に打ち込まれた打込玉が通過ゲート111を通過すると、普通可変表示部110に停止表示されている普通図柄が可変開始する。
普通可変表示部110の可変表示動作後の表示結果が予め定められた特定の表示結果(例えば「7」)となった場合に、可変始動入賞球装置113に設けられた可動片115が遊技者にとって不利な閉状態から所定時間(本実施例では0.5秒間)開成して遊技者にとって有利な状態となる。
また、始動入賞口114にパチンコ玉が入賞すると、パチンコ機2a〜i,2’a〜iの内部に設けられている後述する遊技制御基板231において抽選が実施される。そして、特別可変表示部109において抽選結果に応じた態様の表示演出による全特別図柄の可変表示(変動表示)が開始される。
そして、パチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいて抽選の結果が第1特定遊技状態である大当りに当選している場合には、予め定められた特定の表示態様(例えば「777」や「444」)となるように、左、中、右の特別図柄の表示結果が導出される。そして、これら特定の表示態様となった場合に、多量のパチンコ玉(遊技媒体)を遊技者が獲得可能な遊技状態である大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する。大当り状態(第1特定遊技状態)が発生した場合には、可変入賞球装置116に設けられた開閉板120が開成して遊技者にとって有利な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(例えば30秒間)の経過または打玉の所定個数(例えば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立することにより終了した後、開閉板120が閉じた遊技者にとって不利な第2の状態となる。その後、第2の状態から第1の状態に制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御の上限回数は例えば15回と定められている。
また、抽選の結果が突確または小当りに当選している場合には、予め定められた特殊な表示態様であるチャンス目(例えば「357」)となるように、左、中、右の特別図柄の表示結果が導出される。そして、これらチャンス目となった場合に、その後において後述する確率変動状態若しくは高確状態が付与される突確当り状態(第2特定遊技状態)、または、パチンコ機2a〜iの場合にはその発生以前の遊技状態が発生後の遊技状態に引き継がれる小当り状態(第3特定遊技状態)が発生し、パチンコ機2’a〜iの場合にはその発生後の遊技状態が通常遊技状態に制御される小当り状態(第3特定遊技状態)が発生する。この突確当り状態または小当り状態が発生した場合には、可変入賞球装置116に設けられた開閉板120が、ごく短い時間、例えば0.5秒間だけの開成が2回(ラウンド)のみ実施される。すなわち、これら0.5秒間だけの開成が2回のみ実施される突確当り状態または小当り状態では、可変入賞球装置116には殆ど入賞しないので、突確当り状態並びに小当り状態は共に、大当り状態と比較して少量のパチンコ玉を遊技者が獲得可能で、双方の当り状態おいてはほほ同等の量のパチンコ玉を遊技者が獲得可能な遊技状態となる。
次に、本実施例に用いたパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおける遊技状態について説明すると、パチンコ機2a〜i,2’a〜iは、抽選における当選確率が低く(低確状態)で且つ、該抽選を実施する条件となる始動入賞がし難い本発明における低成立頻度状態である低ベース状態に制御されることで、大当り状態が発生する頻度が低い本発明における第1遊技状態となる通常遊技状態と、抽選における当選確率が通常遊技状態と同様に低い(低確状態)が始動入賞がし易い高成立頻度状態である高ベース状態に制御されることで、通常遊技状態と比較して大当り状態が発生する頻度の高い時短状態と、通常遊技状態と同様に始動入賞がし難い低成立頻度状態である低ベース状態であるが抽選における当選確率が通常遊技状態に比較して高くされることで、通常遊技状態と比較して大当り状態が発生する頻度の高い高確状態と、抽選における当選確率が高く(高確状態)且つ、始動入賞がし易い高成立頻度状態である高ベース状態に制御されることで、通常遊技状態と比較して大当り状態が発生する頻度の高い確率変動状態(確変状態ともいう)の4つの遊技状態を有している。
つまり、確率変動状態は、高確状態と時短状態の双方の特徴を有する状態であり、本発明における第1遊技状態である通常遊技状態と比較して大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度の高い第2遊技状態として本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいては、確率変動状態(確変状態)と、高確状態と、時短状態の3つの遊技状態が該当する。
この本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iの高確状態では、大当り、突確当り及び小当りの当選確率を高める(例えば、10倍になる。つまり、後述する第1段階の抽選確率を高める)制御等が実施される。
また、この本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iの時短状態では、始動入賞がし易い高成立頻度状態である高ベース状態とする制御として、具体的には、遊技者にとって有利な可動片115が開成状態となる頻度が、確率変動中における可動片115の開成頻度の向上とほぼ同様に、可変表示装置110の普通図柄の可変表示から停止表示までの時間が通常の遊技状態よりも短縮(例えば30秒から3秒へ短縮)されることで向上されるとともに、可動片115が開成している期間が通常遊技状態よりも延長(例えば0.5秒が3秒に延長)されることで、通常遊技状態(や高確状態)と比較して、特別可変表示部109での可変表示が開始される始動入賞がし易い状態が保持され、該始動入賞に伴う賞球が払い出されることで遊技者の持ち玉が大きく減少しない状態(高ベース状態)に維持されるようになっている。
また、本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iの確率変動状態(確変状態)においては、時短状態と同様に普通可変表示部110の1回の可変表示時間を通常遊技状態中よりも短縮制御するとともに、更に、始動入賞口114に設けられた可動片115が、遊技者にとって有利な開成状態となる頻度が向上する制御を実施することで、通常遊技状態(や高確状態)と比較して始動入賞がし易い状態とされるとともに、高確状態と同様に、大当り、突確当り及び小当りの当選確率を高める(例えば、10倍になる。つまり、後述する第1段階の抽選確率を高める)制御等が実施される。
尚、本実施例では、始動入賞に対して賞球を付与する遊技機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら始動入賞に対する賞球を付与しないことで、時短状態においては、遊技者の持ち玉が大きく減少しない高ベース状態とならずに抽選条件が成立し易い高成立頻度状態のみになる遊技機としても良い。
また、普通可変表示部110の普通図柄の変動時間短縮や可動片115の開成時間の延長を行うことなく、特別図柄の変動時間を短縮することで、抽選条件の成立頻度を向上させても良い。
始動入賞口114への入賞(以下始動入賞ともいう)に応じて実施される抽選においては、後述する通常大当り(大当り状態に続いて通常遊技状態となる大当り)、確変大当り(大当り状態に続いて確率変動状態となる大当り)、突確当りA(突確当り状態に続いて高確状態または確変状態(突確当り状態の発生前の遊技状態が時短状態である場合)となる突確当り)、突確当りB(突確当り状態に続いて確率変動状態となる突確当り)、及び小当り発生させるか、を決定する。
通常大当りは、大当り状態を発生させるとともに当該大当り状態に続いて次回の当り状態(大当り状態、突確当り状態または小当り状態)の発生または所定のスタート回数、たとえば100回転まで時短状態とされた後に通常遊技状態となる大当りであり、確変大当りは、大当り状態を発生させるとともに当該大当り状態に続いて高確状態となる大当りであり、これら通常大当り並びに確変大当りはいずれも本発明における第1特定遊技状態に該当する。なお、確変大当りを設けず、通常大当りのみが発生するようにしても良いし、通常大当りの後に時短状態に制御せず、直ちに通常遊技状態に制御しても良い。
また、突確当りAは、前述の突確当り状態を発生させるとともに当該突確当り状態に続いて高確状態を含む遊技状態、つまり、当該突確当り状態の発生前の遊技状態が通常遊技状態或いは高確状態であれば高確状態となり、当該突確当り状態の発生前の遊技状態が時短状態或いは確変状態であれば確変状態となる突確当り、つまり高確状態が付与されるとともに、発生前における成立頻度状態であるベース状態(高ベース状態または低ベース状態)を維持する突確当りであり、また、突確当りBは、前述の突確当り状態を発生させるとともに、当該突確当り状態の発生前の遊技状態に係わらず、当該突確当り状態に続いて確率変動状態となる突確当りであり、これら突確当りA並びに突確当りBはいずれも本発明における第2特定遊技状態に該当する。
また、小当りは、前述の小当り状態を発生させるとともに、前述した維持タイプであるパチンコ機2a〜iの場合には、該小当りの発生後の遊技状態が、該該小当りの発生前の遊技状態を引き継ぐ、つまり、発生前の遊技状態を維持する当りであり、前述した通常移行タイプであるパチンコ機2’a〜iの場合には、該小当りの発生後の遊技状態が通常遊技状態(第1遊技状態)となる当りであり、該小当りが本発明における第3特定遊技状態に該当する。
具体的に抽選においては、始動入賞口114への入賞(始動入賞)に応じて、まず、当りを発生させるか否かの第1段階の抽選が行われ、当該第1段階の抽選に当選した場合に、通常大当り、確変大当り、突確当りA、突確当りB、及び小当りのいずれを発生させるかの第2段階の抽選が行われる。
通常大当りに当選した場合には、予め定められた通常大当り図柄の組み合わせ(例えば、「444」や「666」)が左、中、右の特別図柄の表示結果として導出され、これに基づき前述した大当り状態に制御される。そして、当該大当り状態の終了後は、予め定められた所定数のスタート回数、例えば100回となるまで或いは大当り状態または突確当り状態が発生するまで(通常移行タイプの場合には小当りが発生するまでを含む)時短状態となる。
また、確変大当りに当選した場合には、予め定められた確変大当り図柄の組み合わせ(例えば、「777」や「333」)が左、中、右の特別図柄の表示結果として導出される。そして前述した大当り状態に制御されるとともに、大当り状態の終了後に再度当り(大当り、突確当りまたは小当り)に当選するまでの期間において確率変動状態となる。尚、確変大当り図柄での大当りを、確変大当りと呼び、通常大当り図柄での大当りを、通常大当りと呼ぶ。
また、突確当り(突確当りAおよび突確当りB)に当選した場合には、予め定められたチャンス目(例えば、「357」)が左、中、右の特別図柄の表示結果として導出される。そして、前述した突確当り状態に制御されるとともに、突確当り状態の終了後において再度当り(大当り、突確当りまたは小当り)に当選するまでの期間において、当選したのが突確当りAである場合には、該突確当りAの発生前の遊技状態が通常遊技状態または高確状態であれば高確状態に、該突確当りAの発生前の遊技状態が時短状態または確変状態であれば確変状態に制御され、当選したのが突確当りBである場合には確変状態となる。
また、小当りに当選した場合には、突確当りと同様に、予め定められたチャンス目(例えば、「357」)が左、中、右の特別図柄の表示結果として導出され、前述した小当り状態に制御されるとともに、維持タイプであるパチンコ機2a〜iの場合には、該小当りの発生後の遊技状態が該該小当りの発生前の遊技状態と同一の遊技状態に維持される、つまり、発生前の遊技状態が通常遊技状態であれば通常遊技状態に、発生前の遊技状態が確率変動状態であれば確率変動状態に、発生前の遊技状態が高確状態であれば高確状態に、発生前の遊技状態が後述する時短状態であれば時短状態とされる一方、通常移行タイプであるパチンコ機2’a〜iの場合には、該小当りの発生後の遊技状態が通常遊技状態(第1遊技状態)となる、つまり、発生前の遊技状態が通常遊技状態以外の遊技状態(確率変動状態、高確状態、時短状態)であっても通常遊技状態に移行する。
確率変動状態中において発生した大当りが確変大当りである場合には、大当り状態の終了後に再度確率変動状態となる。一方、確率変動状態中において発生した大当りが、通常大当りであった場合、および、通常遊技状態において通常大当りが発生した場合には、大当り状態の終了後には確率変動状態とならずに、可変表示部109が可変表示動作を所定回数(例えば100回)行うか、或いは大当り状態、突確当り状態または小当り状態のいずれかが発生するか、のいずれかの条件が成立するまでの間、時短状態(第2遊技状態)が発生する。
すなわち、本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iは、遊技を行うための多量のパチンコ玉(遊技媒体)を遊技者が獲得可能な遊技状態である大当り状態(第1特定遊技状態)と、該大当り状態と比較して少量の遊技媒体を遊技者が獲得可能な遊技状態である突確当り状態(第2特定遊技状態)と、前記大当り状態と比較して少量のパチンコ玉(遊技媒体)を遊技者が獲得可能な遊技状態である小当り状態(第3特定遊技状態)と、前記大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度の低い遊技状態である通常遊技状態(第1遊技状態)と、該通常遊技状態と比較して前記大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度の高い時短状態、高確状態、確率変動状態から成る第2遊技状態とを有し、突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生に基づいて高確状態、確率変動状態(第2遊技状態)に制御するとともに、小当り状態(第3特定遊技状態)が発生したときには当該小当り状態の発生前の遊技状態を維持するか或いは通常遊技状態(第1遊技状態)に制御する遊技機である。
また、本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iは、本発明における第2遊技状態として、予め定められた抽選条件の成立となる始動入賞に応じて実施される抽選において、大当り状態(第1特定遊技状態)を発生させる当選確率を向上させることにより当り状態が発生する頻度を向上させる高確状態、確変状態と、前記抽選条件の成立頻度、すなわち始動入賞の頻度を通常遊技状態(前記第1遊技状態)における低成立頻度状態となる低ベース状態に比較して向上させることにより大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度を向上させる時短状態、確率変動状態とを含む遊技機である。
また、本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iは、本発明の第2遊技状態として、予め定められた抽選条件の成立となる始動入賞に応じて実施される抽選において大当り状態(第1特定遊技状態)を発生させる当選確率を向上させることにより大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度を向上させる高確状態(高確率状態)と、前記抽選条件の成立頻度である始動入賞の入賞頻度を通常遊技状態(第1遊技状態)における低ベース状態(低成立頻度状態)に比較して向上させることにより大当り状態(第1特定遊技状態)が発生する頻度を向上させる時短状態と確率変動状態(高成立頻度状態)とを含むとともに、突確当り状態(第2特定遊技状態)として、当該突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生に基づいて高確状態に制御されるともに該突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生前における前記抽選条件の成立頻度の状態であるベース状態を維持するように制御される突確当りA(第2特定遊技状態A)と、当該突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生に基づいて高確状態(高確率状態)と時短状態(高成立頻度状態)とを含む確変状態に制御される突確当りB(第2特定遊技状態B)とを有する。
また、本実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、前述のように突確当りBに当選した場合には、0.5秒間だけの開成が2回のみ実施される突確当り状態が発生するとともに、特別可変表示部109に所定の演出表示を実施した後、確率変動状態に移行する制御が実施されるため、通常遊技状態において該突確当りBに当選した場合には、遊技者が、あたかも突然的に確率変動状態が発生したように思うような遊戯性が付与されている。
以上説明したように、高確状態においては、内部的に抽選確率が向上するだけで通常遊技状態と比較して外見上は差がなく(ほとんど差がない場合を含む)、遊技者が高確状態か通常遊技状態かを判別するのは困難である。また、時短状態および確変状態においても、普通可変表示部110の普通図柄の変動時間短縮や可動片115の開成時間の延長が共通に行われ、外見上は差がないため、遊技者が時短状態か確変状態かを判別するのは困難である。
したがって、維持タイプのパチンコ機2a〜iでは、通常遊技状態または高確状態において発生した突確当りAと小当り、時短状態(または確変状態)において発生した突確当りAと突確当りBと小当りについては、遊技者がいずれの当りが発生したのかを判別することが困難であるため、発生したのが(小当りではなく)高確状態の付与される突確当りではないかという期待感を遊技者に与えることのできるような遊戯性も付与されている。また、通常移行タイプのパチンコ機2’a〜iでは、通常遊技状態または高確状態において発生した突確当りAと小当りについては、遊技者がいずれの当りが発生したのかを判別することが困難であるため、発生したのが(小当りではなく)高確状態の付与される突確当りではないかという期待感を遊技者に与えることのできるような遊戯性も付与されている。
したがって、突確当り状態と小当り状態とは、可変表示装置110の表示態様や開閉板120の開閉態様を同じくして、遊技者が突確当りAと小当りとを識別し難くすることが好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら可変表示装置110の表示態様や開閉板120の開閉態様を、突確当りAの突確当り状態と小当り状態とにおいて異ならせても良く、これにより、獲得できる出玉を異ならせても良い。
尚、本実施例のパチンコ機2’a〜iにおいては、小当り状態の発生後、通常遊技状態に制御しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、小当り状態の発生後に時短状態に制御するようにしても良い。
また、本実施例のパチンコ機2a〜iでは、後述する図5〜図13に示すように、大当り状態中並びに突確当り状態中においては、遊技状態として当選確率が低く(低確状態)且つ低成立頻度状態である低ベース状態となる一方、小当り状態中においては、該小当り状態の発生前の遊技状態をそのまま引き継ぐので、高確状態において出力される後述する高確信号は、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において小当り状態が発生しても該小当り状態中においては出力状態(HIGH状態)のまま、変化しないのに対し、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において大当り状態並びに突確当り状態が発生した場合には、該大当り状態中並びに突確当り状態中において非出力状態(LOW状態)に変化する。
なお、高成立頻度状態である高ベース状態において出力される後述する時短信号も同様に、小当り状態中には出力状態が維持されるが、大当り状態中並びに突確当り状態中においては低成立頻度状態である低ベース状態となるので、該大当り状態中並びに突確当り状態中において非出力状態(LOW状態)に変化する。
また、本実施例の通常移行タイプのパチンコ機2’aでも、図48に示すように、維持タイプのパチンコ機2aと同様に、大当り状態中並びに突確当り状態中においては、遊技状態として当選確率が低く(低確状態)且つ低成立頻度状態である低ベース状態となる一方、小当り状態中においては、該小当り状態の発生前の遊技状態をそのまま引き継ぐので、高確状態において出力される後述する高確信号は、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において小当り状態が発生しても該小当り状態中においては出力状態(HIGH状態)のまま、変化しないのに対し、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において大当り状態並びに突確当り状態が発生した場合には、該大当り状態中並びに突確当り状態中において非出力状態(LOW状態)に変化するとともに、時短状態において出力される後述する時短信号も、小当り状態中には出力状態が維持されるが、大当り状態中並びに突確当り状態中においては非出力状態(LOW状態)に変化する。
また、その他のタイプb〜タイプiの通常移行タイプのパチンコ機2’b〜iでも、パチンコ機2’aと同様に、大当り状態中並びに突確当り状態中においては、遊技状態として当選確率が低く(低確状態)且つ低成立頻度状態である低ベース状態となる一方、小当り状態中においては、該小当り状態の発生前の遊技状態をそのまま引き継ぐので、高確状態において出力される後述する高確信号は、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において小当り状態が発生しても該小当り状態中においては出力状態(HIGH状態)のまま、変化しないのに対し、遊技状態が高確状態または確変状態である場合において大当り状態並びに突確当り状態が発生した場合には、該大当り状態中並びに突確当り状態中において非出力状態(LOW状態)に変化するとともに、時短状態において出力される後述する時短信号も、小当り状態中には出力状態が維持されるが、大当り状態中並びに突確当り状態中においては非出力状態(LOW状態)に変化する。
パチンコ機2a〜i,2’a〜iには、図4におけるブロック図に示すように、可変表示部109の表示制御を行う表示制御基板280と、打球操作ハンドル105の操作に基づき打球供給皿103に払い出されたパチンコ玉を遊技領域107に発射する打球発射装置の制御を行う発射制御基板291と、図示しない玉タンクに供給されたパチンコ玉の払出を実施する玉払出装置297に接続され、後述の遊技制御基板231からの払出要求に基づいて玉払出装置297からパチンコ玉を払い出させる払出制御及び並設されるカードユニット3からの貸出要求に基づいて玉払出装置297からパチンコ玉を払い出させる貸出制御を行う賞球制御基板237と、遊技効果ランプ等の制御を実施するランプ制御基板235と、スピーカから出力される音声の出力制御を行う音声制御基板270と、遊技状態などを示す外部出力信号を出力する情報出力基板298と、これら各部の制御や前述の抽選などを含む遊技の制御を行う遊技制御基板231と、が搭載されている。
また、賞球制御基板237は、図4に示すように、信号ケーブル9の一部を通じて呼び出しランプ装置200に接続されており、賞球制御基板237からは、玉払出装置297から払い出された賞球数が所定球数(例えば10個毎)に達する毎に所定時間幅のパルスとして賞球信号が出力され、信号ケーブル9を介して呼び出しランプ装置200に入力される。
また、信号ケーブル9の一部は、パチンコ機2a〜i,2’a〜iの下方に、パチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいて遊技に使用されたパチンコ玉を計数するために設けられているアウト球計数器26(図4参照)にも接続されており、アウト球計数器26において所定球数(本実施例では10玉)のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号が出力され、信号ケーブル9を介して呼び出しランプ装置200に入力される。
情報出力基板298は、図4に示すように、信号ケーブル9を介して呼び出しランプ装置200に接続されており、情報出力基板298からは、図5〜図13に示すように、外部出力信号が出力され、これらの外部出力信号が信号ケーブル9を介して呼び出しランプ装置200に入力される。
維持タイプであるパチンコ機2aに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図5に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプaとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2bに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図6に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞がし易い状態である高ベース状態となる時短状態中において継続して出力される時短信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、高確信号、時短信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプbとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2cに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図7に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞がし易い状態である高ベース状態となる時短状態中において継続して出力される時短信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプcとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2dに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図8に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される突確・小当り信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、突確・小当り信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプdとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2eに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図9に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、大当り発生期間中(大当り中)においてのみ継続して出力される大当り信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプeとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2fに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図10に示すように、大当り発生期間中(大当り中)においてのみ継続して出力される大当り信号と、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される突確・小当り信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら大当り信号、突確・小当り信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプfとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2gに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図11に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞がし易い状態である高ベース状態となる時短状態中において継続して出力される時短信号と、大当り発生期間中(大当り中)においてのみ継続して出力される大当り信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプgとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2hに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図12に示すように、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、大当り中、突確当り中、高確状態中(高確中)、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・高確・時短信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、時短信号、大当り・突確・高確・時短信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプhとしている。
また、維持タイプであるパチンコ機2iに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図13に示すように、大当り発生期間中(大当り中)においてのみ継続して出力される大当り信号と、突確当り発生期間中(突確当り中)においてのみ継続して出力される突確当り信号と、小当り発生期間中(小当り中)においてのみ継続して出力される小当り信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら大当り信号、突確当り信号、小当り信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、スタート信号とを出力する遊技機をタイプiとしている。
さらに、本実施例においては前述したように、通常移行タイプのパチンコ機2’a〜iも使用しており、通常移行タイプのパチンコ機2’aに搭載された情報出力基板298からは、図4及び図48に示すように、維持タイプであるパチンコ機2aと同様に、大当り発生期間中(大当り中)、突確当り発生期間中(突確当り中)及び小当り発生期間中(小当り中)において継続して出力される当り共通信号と、大当り中、突確当り中、時短状態中(時短中)のいずれかの期間中において継続して出力される大当り・突確・時短信号と、当選確率が高い高確状態中において継続して出力される高確信号と、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎(具体的には、特別可変表示部109における図柄の変動が終了したとき)に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号と、が外部出力信号として出力され、本実施例においては、これら当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、スタート信号とが出力され、これらパチンコ機2’aもパチンコ機2aと同様にタイプaとなる。
また、これら通常移行タイプのパチンコ機2’aと維持タイプであるパチンコ機2aに搭載された情報出力基板298から出力される各信号が、図5並びに図48に示すように、同一であるのと同様に、通常移行タイプのパチンコ機2’bと維持タイプであるパチンコ機2b、通常移行タイプのパチンコ機2’cと維持タイプであるパチンコ機2c、通常移行タイプのパチンコ機2’dと維持タイプであるパチンコ機2d、通常移行タイプのパチンコ機2’fと維持タイプであるパチンコ機2f、通常移行タイプのパチンコ機2’gと維持タイプであるパチンコ機2g、通常移行タイプのパチンコ機2’hと維持タイプであるパチンコ機2h、通常移行タイプのパチンコ機2’iと維持タイプであるパチンコ機2iの情報出力基板298から出力される各信号並びに出力形態はそれぞれ同一であり、パチンコ機2’bもタイプbであり、パチンコ機2’cもタイプcであり、パチンコ機2’dもタイプdであり、パチンコ機2’eもタイプeであり、パチンコ機2’fもタイプfであり、パチンコ機2’gもタイプgであり、パチンコ機2’hもタイプhであり、パチンコ機2’iもタイプiとなる。
タイプaのパチンコ機2a、2’aは、図14に示すように、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGHとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGHとなり、高確状態ではそれぞれLOW、LOW、HIGHとなり、大当り状態及び突確当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH状態とされるHIGH、不定、不定となる。すなわち、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、当り状態(大当り状態、突確当り状態、小当り状態)で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態に制御されている期間と、大当り状態、突確当り状態または小当り状態のいずれかが発生している当り状態とを各々識別できる。
一方、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態とについては、当り共通信号の出力状態によっていずれかの状態が発生している期間を識別できるものの、その時点の状態が大当り状態であるか、突確当り状態であるか、あるいは小当り状態であるか、を識別することはできない。ただし、大当り状態と、突確状態並びに小当り状態とでは、発生期間やその間に変動する可能性のある打込玉数、賞球数、差玉数などの変動玉数に大きな違いがあることから、当り共通信号の出力状態と、発生期間や変動玉数と、から大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態のどちらが発生している期間かを各々識別することができる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2aの場合には、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図5に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’aの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号が出力状態(HIGH状態)であれば突確当りBと識別でき、非出力状態(LOW状態)に変化すれば突確当りAと識別できる。
また、タイプbのパチンコ機2b,2’bは、図15に示すように、当り共通信号、高確信号、時短信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGHとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、LOW、HIGHとなり、高確状態ではそれぞれLOW、HIGH、LOWとなり、大当り状態及び突確当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH状態とされるHIGH、不定、不定となる。すなわち、当り共通信号、高確信号、時短信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、当り状態(突確当り状態、小当り状態)で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態に制御されている期間と、大当り状態、突確当り状態または小当り状態のいずれかが発生している当り状態とを各々識別できる。
一方、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態とについては、当り共通信号の出力状態によっていずれかの状態が発生している期間を識別できるものの、その時点の状態が大当り状態であるか、突確当り状態であるか、あるいは小当り状態であるか、を識別することはできない。ただし、大当り状態と、突確状態並びに小当り状態とでは、発生期間やその間に変動する可能性のある打込玉数、賞球数、差玉数などの変動玉数に大きな違いがあることから、当り共通信号の出力状態と、発生期間や変動玉数と、から大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態のどちらが発生している期間かを各々識別することができる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2bの場合には、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図6に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’bの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において時短信号が出力状態(HIGH状態)に変化すれば突確当りBと識別でき、出力状態(HIGH状態)に変化しなければ突確当りAと識別できる。
また、タイプcのパチンコ機2c,2’cは、図16に示すように、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGH、HIGHとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、HIGH、LOW、HIGHとなり、高確状態ではそれぞれLOW、LOW、HIGH、LOWとなり、大当り状態及び突確当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH状態とされるHIGH、不定、不定、不定となる。すなわち、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、当り状態(大当り状態、突確当り状態、小当り状態)で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態に制御されている期間と、大当り状態、突確当り状態または小当り状態のいずれかが発生している当り状態とを各々識別できる。
一方、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態とについては、当り共通信号の出力状態によっていずれかの状態が発生している期間を識別できるものの、その時点の状態が大当り状態であるか、突確当り状態であるか、あるいは小当り状態であるか、を識別することはできない。ただし、大当り状態と、突確状態並びに小当り状態とでは、発生期間やその間に変動する可能性のある打込玉数、賞球数、差玉数などの変動玉数に大きな違いがあることから、当り共通信号の出力状態と、発生期間や変動玉数と、から大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態のどちらが発生している期間かを各々識別することができる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2cの場合には、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図7に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’cの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において時短信号が出力状態(HIGH状態)に変化すれば突確当りBと識別でき、出力状態(HIGH状態)に変化しなければ突確当りAと識別できる。
また、タイプdのパチンコ機2d,2’dは、図17に示すように、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、突確・小当り信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGH、LOWとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGH、LOWとなり、高確状態ではそれぞれLOW、LOW、HIGH、LOWとなり、大当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOWとなり、突確当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、HIGHとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号と突確・小当り信号がHIGH状態とされるHIGH、不定、不定、HIGHとなる。すなわち、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、突確・小当り信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態および小当り状態で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態に制御されている期間と、突確当り状態または小当り状態のいずれが発生している状態とを各々識別できる。
また、大当り状態と突確当り状態及び小当り状態とについては、タイプa〜cのパチンコ機2a〜cにおいては、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態との識別が信号の出力形態では不能であるのに対し、本タイプdのパチンコ機2dは、突確当り状態並びに小当り状態において出力(HIGH状態)される突確・小当り信号を有することにより、当り共通信号と該突確・小当り信号の出力状態により、当り共通信号のみが出力(HIGH状態)される大当り状態と、当り共通信号と突確・小当り信号の双方が出力(HIGH状態)される突確当り状態及び小当り状態とを識別できる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2dの場合には、当り共通信号(突確・小当り信号)の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図8に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’dの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号が出力状態(HIGH状態)であれば突確当りBと識別でき、非出力状態(LOW状態)に変化すれば突確当りAと識別できる。
また、タイプeのパチンコ機2e、2’eは、図18に示すように、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGH、LOWとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、HIGH、LOW、LOWとなり、高確状態ではそれぞれLOW、LOW、HIGH、LOWとなり、大当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、HIGHとなり、突確当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH、大当り信号がLOW状態とされるHIGH、不定、不定、LOWとなる。すなわち、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態および小当り状態で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態に制御されている期間と、突確当り状態または小当り状態のいずれが発生している状態とを各々識別できる。
また、大当り状態と突確当り状態及び小当り状態とについては、タイプa〜cのパチンコ機2a〜cにおいては、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態との識別が信号の出力形態では不能であるのに対し、本タイプeのパチンコ機2dは、大当り状態においてのみ出力される大当り信号を有することにより、当り共通信号と大当り信号の出力状態により、双方の信号が出力(HIGH状態)される大当り状態と、当り共通信号のみが出力(HIGH状態)されて大当り信号が出力されない(LOW状態)突確当り状態及び小当り状態とを識別できる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2eの場合には、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図9に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’eの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号出力状態(HIGH状態)であれば突確当りBと識別でき、非出力状態(LOW状態)に変化すれば突確当りAと識別できる。
また、タイプfのパチンコ機2f、2’fは、図19に示すように、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号、突確・小当り信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOWとなり、時短状態においてはそれぞれHIGH、LOW、LOW、LOWとなり、高確状態ではそれぞれLOW、HIGH、LOW、LOWとなり、大当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、HIGH、LOWとなり、突確当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、LOW、HIGHとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも大当り信号がLOW状態で突確・小当り信号がHIGH状態とされる不定、不定、LOW、HIGHとなる。すなわち、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号、突確・小当り信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態および小当り状態で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態に制御されている期間と、突確当り状態または小当り状態のいずれが発生している状態とを各々識別できる。
また、大当り状態と突確当り状態及び小当り状態とについては、タイプa〜cのパチンコ機2a〜cにおいては、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態との識別が信号の出力形態では不能であるのに対し、本タイプfのパチンコ機2fは、大当り状態においてのみ出力される大当り信号と、突確当り状態または小当り状態のいずれかにおいて出力される突確・小当り信号とを有することにより、大当り信号と突確・小当り信号の出力状態により、大当り信号が出力(HIGH状態)される大当り状態と、突確・小当り信号が出力(HIGH状態)される突確当り状態及び小当り状態とを識別できる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2fの場合には、突確・小当り信号の入力時点または突確・小当り信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、突確・小当り信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(突確・小当り信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図10に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、突確・小当り信号の入力時点においても突確・小当り信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、突確・小当り信号の入力時点においては変化せずに突確・小当り信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、突確・小当り信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに突確・小当り信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、突確・小当り信号の入力時点または突確・小当り信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、突確・小当り信号の入力時点または突確・小当り信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’fの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、突確・小当り信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、突確・小当り信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、突確・小当り信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号が出力状態(HIGH状態)であれば突確当りBと識別でき、非出力状態(LOW状態)に変化すれば突確当りAと識別できる。
また、タイプgのパチンコ機2g、2’gは、図20に示すように、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGH、HIGH、LOWとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、HIGH、LOW、HIGH、LOWとなり、高確状態ではそれぞれLOW、LOW、HIGH、LOW、LOWとなり、大当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOW、HIGHとなり、突確当り状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOW、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH状態で大当り信号がLOW状態とされるHIGH、不定、不定、不定、LOWとなる。すなわち、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態および小当り状態で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態に制御されている期間と、突確当り状態または小当り状態のいずれが発生している状態とを各々識別できる。
また、大当り状態と突確当り状態及び小当り状態とについては、タイプa〜cのパチンコ機2a〜cにおいては、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態との識別が信号の出力形態では不能であるのに対し、本タイプgのパチンコ機2gは、大当り状態においてのみ出力される大当り信号を有することにより、当り共通信号と大当り信号の出力状態により、双方の信号が出力(HIGH状態)される大当り状態と、当り共通信号のみが出力(HIGH状態)されて大当り信号が出力されない(LOW状態)突確当り状態及び小当り状態とを識別できる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図11に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’gの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に変化がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号、時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、当り共通信号の入力終了時点において時短信号が出力状態(HIGH状態)に変化すれば突確当りBと識別でき、出力状態(HIGH状態)に変化しなければ突確当りAと識別できる。
また、タイプhのパチンコ機2h,2’hは、図21に示すように、当り共通信号、高確信号、大当り・突確・時短・高確信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれLOW、HIGH、HIGHとなり、時短状態においてはそれぞれLOW、LOW、HIGHとなり、高確状態ではそれぞれLOW、HIGH、HIGHとなり、大当り状態及び突確当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、HIGHとなり、小当り状態は、高確信号、大当り・突確・時短・高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも当り共通信号がHIGH状態とされるHIGH、不定、不定となる。すなわち、当り共通信号、高確信号、大当り・突確・時短・高確信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、当り状態(大当り状態、突確当り状態、小当り状態)で異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態に制御されている期間と、大当り状態、突確当り状態または小当り状態のいずれかが発生している当り状態とを各々識別できる。
一方、大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態とについては、前述のタイプa〜cの遊技機と同様に、当り共通信号の出力状態によっていずれかの状態が発生している期間を識別できるものの、その時点の状態が大当り状態であるか、突確当り状態であるか、あるいは小当り状態であるか、を識別することはできない。ただし、大当り状態と、突確状態並びに小当り状態とでは、発生期間やその間に変動する可能性のある打込玉数、賞球数、差玉数などの変動玉数に大きな違いがあることから、当り共通信号の出力状態と、発生期間や変動玉数と、から大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態のどちらが発生している期間かを各々識別することができる。
また、突確当り状態と小当り状態とについては、維持タイプのパチンコ機2hの場合には、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点における高確信号の入力状態により、つまり、当り共通信号の入力に関連して、高確信号の入力状態が変化したか否かに基づいて(当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて)識別することができる。具体的には、図12に示すように、小当りについては、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態のいずれの遊技状態において発生した場合でも、当り共通信号の入力時点においても当り共通信号の入力終了時点においても高確信号の入力状態には変化がない。一方、突確当り状態(突確当りA、突確当りB)については、通常遊技状態または時短状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点においては変化せずに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化し、確変状態または高確状態において発生した場合には、当り共通信号の入力時点において高確信号が非出力状態(LOW状態)に変化するとともに当り共通信号の入力終了時点において高確信号が出力状態(HIGH状態)に変化する。従って、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれかにおいて、高確信号の入力状態が変化すれば突確当り状態(突確当りA、突確当りB)と識別でき、当り共通信号の入力時点または当り共通信号の入力終了時点のいずれにおいても高確信号の入力状態が変化していなければ小当り状態と識別できる。
また、通常移行タイプのパチンコ機2’aの場合において突確当り状態と小当り状態とは、その発生後の遊技状態が小当り状態では必ず通常遊技状態となるのに対して突確当り状態では必ず通常遊技状態以外の遊技状態(高確状態または確変状態)となるので、これら発生後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か、すなわち、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が非出力状態(LOW状態)であれば小当りと識別でき、当り共通信号の入力終了時点において高確信号の入力状態が出力状態(HIGH状態)であれば突確当り状態と識別できる。つまり、当り共通信号の入力に関連する高確信号の入力状態の変化に基づいて、突確当り状態と小当り状態とを識別できる。
尚、本タイプhのパチンコ機2hにおいては、どの遊技状態において突確当りAと突確当りBとが発生しても、その前後並びに突確当り状態中の各信号の出力形態が突確当りAと突確当りBにて全て同一となることから、突確当りAと突確当りBとを識別することはできない。
また、タイプiのパチンコ機2i,2’iは、図22に示すように、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号、突確当り信号、小当り信号の出力状態が、通常状態においてはそれぞれLOW、LOW、LOW、LOW、LOWとなり、確変状態においてはそれぞれHIGH、HIGH、LOW、LOW、LOWとなり、時短状態においてはそれぞれHIGH、LOW、LOW、LOW、LOWとなり、高確状態ではそれぞれLOW、HIGH、LOW、LOW、LOW、LOWとなり、大当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、HIGH、LOW、LOWとなり、突確当り状態においてはそれぞれHIGH、LOW、LOW、HIGH、LOWとなり、小当り状態は、大当り・突確・時短信号、高確信号の出力状態を当該小当り状態中においても引き継ぐので、少なくとも大当り信号がLOW状態で突確当り信号がLOW状態で小当り信号がHIGH状態とされる不定、不定、LOW、LOW、HIGHとなる。すなわち、大当り・突確・時短信号、高確信号、大当り信号、突確当り信号、小当り信号の出力状態が、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態、小当り状態で全て異なることから、通常状態、確変状態、時短状態、高確状態、大当り状態、突確当り状態、小当り状態に制御されている各期間を各々識別できる。
また、突確当りAと突確当りBとは、これら突確当りAと突確当りBとが、高ベース状態を含む第2遊技状態、つまり、時短状態または確変状態において発生した場合には、その前後における遊技状態に突確当りAと突確当りBとで差がないので識別できないが、低ベース状態である通常遊技状態または低ベース状態を含む第2遊技状態である高確状態において発生した場合には、その発生後において突確当りAでは低ベース状態が維持されるのに対して突確当りBは高ベース状態に変化するので、これら低ベース状態である通常遊技状態および高確状態において発生した突確当りAと突確当りBとを、発生前後の大当り・突確・時短信号の出力状態の変化、すなわち遊技状態の変化により識別することができる。具体的には、突確当り信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号が出力状態(HIGH状態)であれば突確当りBと識別でき、非出力状態(LOW状態)に変化すれば突確当りAと識別できる。
以上のように、玉払出装置297から払い出された賞球数が所定球数(例えば10個毎)に達する毎に所定時間幅のパルスとして出力される賞球信号は、遊技の結果として遊技者に付与された遊技媒体数である付与遊技媒体数(賞球数)を特定可能な付与媒体数特定情報である。
また、アウト球計数器26において所定球数(本実施例では10玉)のアウト玉(打込玉)数が計数される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるアウト玉計数信号は、前記遊技機において遊技に使用された遊技媒体数である使用遊技媒体数(打込玉数)を特定可能な使用媒体数特定情報である。
また、始動入賞口114への入賞に応じて抽選が実施される毎に所定時間幅のパルスとして出力されるスタート信号は、前記抽選が行われたことを特定可能な抽選実行情報である。
また、本実施例に用いたタイプa〜iのパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、前述のように大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り・突確・時短・高確信号によって、通常状態、確変状態、高確状態、時短状態をそれぞれ識別できるため、これら大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り・突確・時短・高確信号は、前記遊技状態が前記第1遊技状態(通常状態)であるか、または前記第2遊技状態(確変状態、時短状態、高確状態)であるか、を識別するための遊技状態情報である。
また、本実施例に用いたタイプa〜iのパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、前述のように当り共通信号、突確・小当り信号によって、突確当り状態(第2特定遊技状態)または小当り状態(第3特定遊技状態)が発生していることが示されるので、これら当り共通信号、突確・小当り信号が請求項2における特定遊技状態発生情報に該当し、さらに、当り共通信号に関しては、該当り共通信号によって大当り状態(第1特定遊技状態)または小当り状態(第3特定遊技状態)が発生していることがさらに示されるので、該当り共通信号が請求項3並びに請求項4における特定遊技状態発生情報に該当する。
また、本実施例に用いたタイプa〜iのパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、前述のように大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り・突確・時短・高確信号によって、前記高成立頻度状態を含む第2遊技状態である時短状態または確変状態であるか否か、すなわち、逆に高成立頻度状態ではない低成立頻度状態である低ベース状態となる通常遊技状態であるか高確状態であるかを否かを特定できるので、これら大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り・突確・時短・高確信号が、本発明における高成立頻度状態特定情報に該当する。
また、本実施例に用いたタイプa〜c、hのパチンコ機2a〜c、hでは、後述するように当り共通信号に基づいて小当り状態を含む全ての当り状態の発生を識別するとともに、これら当り共通信号の出力期間と各閾値とに基づいて、大当り状態と、突確当り状態および小当り状態とが識別され、さらに、タイプaでは高確信号、タイプbでは高確信号、タイプcでは、高確信号、タイプhでは高確信号によって特定される遊技状態の、当該突確当り状態および小当り状態の発生時または終了時における変化の有無により、小当り状態の発生が識別されるので、これら当り共通信号、高確信号が本発明における特定遊技状態情報に該当するとともに、タイプd並びにタイプfでは突確・小当り信号、タイプe並びにタイプgでは当り共通信号と大当り信号(当り共通信号が出力されて大当り信号が出力されない状態)、により、小当り状態および突確当り状態の発生を識別するとともに、さらに、タイプd、タイプe並びにタイプfでは高確信号、タイプgでは高確信号によって特定される遊技状態の当該突確当り状態および小当り状態の発生時または終了時における変化の有無により、小当り状態の発生が識別されるので、これら当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号、高確信号が本発明における特定遊技状態情報に該当する。また、タイプiのパチンコ機2iでは、小当り信号の出力の有無により、小当り状態の発生と、その他の当りである大当り状態および突確当り状態の発生とを識別できるので、該小当り信号が本発明における特定遊技状態情報に該当する。
また、本実施例の特定遊技状態情報は、突確当り状態(第2特定遊技状態)と小当り状態(第3特定遊技状態)とを識別するための特定遊技状態情報として、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、大当り・突確・時短信号・高確信号、突確・小当り信号、小当り信号を含む。
次に、本実施例に用いた呼び出しランプ装置200について説明すると、本実施例の呼び出しランプ装置200は、図1並びに図2に示すように、遊技島の側面上部位置に開閉可能に設けられているランプ板に取付けられる表示ユニット209と、該表示ユニット209と別体とされ、接続ケーブル271にて表示ユニット209と接続された制御基板270を内在する制御ユニット300とから構成されている。
この本実施例に用いた表示ユニット209の構成は図2に示すように、基体280と該基体280の上部を覆うカバー体250とから成る筐体内に、表示基板260が収容された構成とされており、前記カバー体250は、基体280の両側端部位置に立設された係合爪部281が、カバー体250の側面に形成された係合孔254と係合することにより一体化されるようになっていて、図中の282は、前記表示基板260の四隅をねじ固定するための柱状突起である。
前記カバー体250の前面には、前記表示基板260上に実装された液晶表示装置266の前面が外部より目視可能なように開口251が形成されている。また、該開口251の外周における下方近傍には、遊技者が操作可能とされた入力ボタン255a〜dと、対応するリモコン(図示せず)からの赤外線を透過する受信窓257と、が形成され、前記表示基板260の上面260aには、前記入力ボタン255a〜dに対応する入力スイッチ262a〜dと、前記リモコンよりの赤外線信号を受信する受信ユニット265と、が実装されている。
また、カバー体250の左右両側には、カバー体250の上方側より、赤色、黄色、青色の各透明樹脂材にて形成された報知ランプカバー部250aが形成され、前記表示基板260の上面260aには、前記報知ランプカバー部250aの各色に対応する位置に電球267が左右対称に装着されており、これら報知ランプカバー部250aと電球267により報知ランプが形成されている。
この表示基板260に実装された液晶表示装置266は、平面ディスプレイである後述の液晶(LCD)パネル263がカバー体250の開口251に臨むように配置されて表示画面261が形成され、該表示画面261には、該呼び出しランプ装置200が接続されているパチンコ機2の大当り回数や始動(スタート)回数や連荘回数等の遊技情報が表示されるとともに、該表示画面261の遊技者側となる下方表示領域には、図17等に示すように前記入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する入力メニューが、各入力ボタン255a〜dに臨むそれぞれの位置に表示されるようになっている。
この本実施例に用いたLCDパネル263は、フルカラー表示が可能なドットマトリックスLCDパネルを用いており、各種の文字や数字やグラフ等を、多種の表示色にて表示できるようになっている。
このように本実施例では、表示画面261を形成する表示パネルとしてドットマトリックスLCDパネルを使用しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら表示画面261を、例えば、ELパネルや、LEDパネルや、蛍光管表示装置や、セグメント表示器としても良い。
また、該LCDパネル263の下部には、ELバックライト295が配置され、該ELバックライト295に所定の高周波電源を供給するドライバ回路294を接続することにより面発光し、前記LCDパネル263を下方より照光するようになっており、前記LCDパネル263およびELバックライト295とは、表示基板260に設置される基台298上に配置され、該LCDパネル263の前面を覆う透明保護部材としてのポリカーボネート板290に設けられた係合突起291が前記基台298の4角に設けられた係合溝と係合することにより、LCDパネル263及びELバックライト295が挟持された形にて一体化されており、このように係合突起291を外すことによりポリカーボネート板290が容易に着脱できるようになっている。尚、ドライバ回路294は接続ポート272(図3参照)を介して制御マイコン279に接続され、制御マイコン279によりELバックライト295の点灯が制御される。
このLCDパネル263は、表示基板260の下面260bに実装されたLCDドライバ264並びに接続ポート272(図3参照)を介して制御マイコン279に接続され、該制御マイコン279より出力される表示データに基づく表示がLCDパネル263に表示されるようになっている。
また、該制御マイコン279には前記入力スイッチ262a〜dが接続ポート272を介して接続されており、入力ボタン255a〜dが操作され入力スイッチ262a〜dからのオン信号が入力されると、前記制御マイコン279において、各画面での各入力スイッチ262a〜dに該当する処理が実施される。
また、前記受信ユニット265は、遊技場係員等により操作されるリモコン(図示せず)より送信される赤外線信号、例えば「決定(OK)」や、「不可(NG)」等に対応する所定信号を受信し、該受信信号を所定のデータ列に変換して後述する制御マイコン279に出力することで、該制御マイコン279が前記リモコンにて選択操作された「決定(OK)」や、「不可(NG)」等の操作内容を把握できるようになっている。
また、表示基板264の下面260bには、電球267の点灯や消灯等の点灯制御を行う点灯制御回路268が実装されており、該点灯制御回路268も接続ポート272(図3参照)を介して制御マイコン279に接続されていて、該制御マイコン279の指示データに基づいて点灯制御回路268が各電球267を個別に点灯制御することで、制御マイコン279が左右各色の点灯や消灯を制御することができる。尚、本実施例では、制御マイコン279は、各電球267の点灯や消灯、並びに繰り返しタイミング等の状態を示す所定フォーマットの点灯制御データを点灯制御回路268に出力することで、点灯制御回路268が該点灯制御データに合致した点灯や消灯を実施する。
これら表示ユニット209に設けられている、LCDドライバ264、点灯制御回路268、ドライバ回路294、入力スイッチ262a〜dと、受信ユニット265とは、図2に示すように、表示基板260の下面260bより導出され、前記基体280の略中央部に形成された開口283を通じて外部に引き出された接続ケーブル271により前記制御基板270に接続されている。
そして、この制御基板270には、図3に示すように、前記表示ユニット209に設けられている各種のデバイスや回路との各種信号の授受を実施するための接続ポート272や、当該遊技場のホールコンピュータ140(図4参照)との双方向のデータ通信を実施する本発明における出力手段を成す通信部274と、呼び出しランプ装置200の表示動作や後述する各種の制御を行うためのプログラムが記憶され、該プログラムにより各種の制御を行う制御マイコン(MPU)279と、大当り判定を行うために設定される閾値打込玉数等の各種の設定データが記憶される設定情報テーブル(図25(a))や、図14〜図22に示す遊技状態識別テーブルや、可能性テーブル(図25(c))や、履歴テーブル(図26)を記憶するための不揮発性のEEPROM276と、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおける各種の遊技情報が記憶される遊技情報テーブル(図25(b))を記憶するとともに制御マイコン(MPU)279が実施する各種の制御処理における記憶に使用されるRAM275と、該呼び出しランプ装置200からホールコンピュータ140へ送信する送信データ列の仕様やランニング回数等の初期設定の入力を行うためのディップスイッチ277と、その時点に時刻情報やカレンダ情報を出力するリアルタイムクロック(RTC)273とが設けられている。
尚、制御基板270は、電源から入力される交流電源を直流の動作電源に変換して当該制御基板270や表示ユニット209に供給する電源回路や、制御マイコン(MPU)279に動作クロックを供給する動作クロック発生回路や、制御マイコン(MPU)279をリセットするためのリセット回路等を含む。
更に制御基板270には、図3に示すように、端子1〜12の12本の入力端子を有する信号入力部278と、2つの信号入出力ポート278e、278fとを有する信号入出力部278’が設けられており、信号入力部278の端子1〜12対して、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、突確・小当り信号、大当り・突確・時短・高確信号、突確当り信号、小当り信号、スタート信号、賞球信号、アウト玉信号が順番に割り当てられており、各信号線が対応する入力端子に接続されることで、これら各信号の端子1〜12への入力が検出されて信号検出に応じた検出出力が制御マイコン(MPU)279に出力され、制御マイコン(MPU)279が、これら12種類の信号の出力状況を識別できるようになっている。尚、必ずしも1台のパチンコ機から全ての種別の信号が出力されるものではないので、パチンコ機2a〜i,2’a〜iのタイプによっては接続されない入力端子もあり、信号線が接続されない入力端子は未使用となる。
つまり、信号入力部278には、付与媒体数特定情報(賞球信号)、使用媒体数特定情報(アウト玉計数信号)、抽選実行情報(スタート信号)や、遊技状態情報、特定遊技状態情報、特定遊技状態発生情報、高成立頻度状態特定情報となる、当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、突確・小当り信号、大当り・突確・時短信号・高確信号、突確当り信号、小当り信号が入力されており、該信号入力部278により本発明における情報入力手段が形成されている。
一方、信号入出力ポート278e、278fには、隣接する呼び出しランプ装置200の各信号入出力ポート278e、278fが接続されて、遊技島の一面に設置されている全呼び出しランプ装置200が接続されており、これら信号入出力ポート278e、278fからは、大当りの発生時、或いは設定(突確当りと大当りとを同一の大当り状態として送信する設定時)によっては突確当りの発生時において、互いに接続されている遊技島の一面の呼び出しランプ装置200が連携して順次点灯状態となるランニング点灯が実施されるように、ランニング信号出力処理においてランニング信号が、信号入出力ポート278e、278fの双方(つまり左右両方)から出力されるとともに、隣接する呼び出しランプ装置200からランニング信号の入力があったときには、該ランニング信号の入力が検出されて信号検出に応じた出力が制御マイコン(MPU)279に出力されることで、制御マイコン(MPU)279が割り込み的に実施するランニング点灯処理において、全電球267が1回点灯されるとともに、ランニング信号の入力側と反対側(終端設定が有るときは入力側)の信号入出力ポート278e、278fにランニング信号が出力される。
また、本実施例の制御基板270には、前述のようにディップスイッチ277が実装されており、該ディップスイッチ277においては、図24(b)に示すように、No1〜No8までの8桁のスイッチが設けられていて、No1とNo2のスイッチの状態によって、ホールコンピュータ140に送信する図23に示す送信データ列における遊技状態の仕様を設定できるとともに、No5〜No6のスイッチの状態によって、ランニング信号を出力する回数、つまり、接続された各呼び出しランプ装置200にて連携してランニング点灯するランニング回数を、0〜7回まで設定できるようになっており、「0」に設定すれば、ランニング信号の出力が禁止されることで、ランニング点灯は実施されない。尚、No3とNo4のスイッチは未使用である。
このNo1とNo2のスイッチにおいては、送信データ列の送信先のホールコンピュータ140が、大当り、突確当り、小当りの全ての当り状態に対応したものである場合には、大当り、突確当り、小当りの全ての当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である、「OFF」・「OFF」の状態(全遊技状態出力設定)に設定すれば良く、また、送信先のホールコンピュータ140が、大当りと突確当りに対応したものである場合には、小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である、「ON」・「ON」の状態に設定すれば良く、また、送信先のホールコンピュータ140が、大当りのみに対応したものである場合には、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である、「OFF」・「ON」の状態に設定すれば良く、本実施例では、送信先のホールコンピュータ140として、後述するように、大当りのみに対応したものを使用しているので、No1とNo2のスイッチの設定を「OFF」・「ON」の状態に設定している。
また、No8のスイッチは、当該呼び出しランプ装置200が、接続される呼び出しランプ装置200の終端の呼び出しランプ装置200である場合に、該終端を設定するためのスイッチであり、該終端を設定することで、前述のように、ランニング信号の入力側と同じ側の信号入出力部278e、278fにランニング信号が出力され、該終端を設定しないこと(デフォルト)で、ランニング信号の入力側と反対側の信号入出力部278e、278fにランニング信号が出力される。
制御マイコン(MPU)279は、EEPROM276に記憶された処理プログラムに従って各種の処理を実行する。具体的には、起動時において、パチンコ機2a〜i,2’a〜iと接続されている接続端子の接続状況を確認する接続確認処理、図23に示す送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信する送信データ列送信処理、営業時間帯において信号入力部278に入力される各種の信号に基づいて後述の遊技情報テーブルや履歴テーブルのデータの更新並びに遊技状態に応じた報知に報知態様を更新するデータ更新処理、これら遊技情報テーブルや履歴テーブルのデータに基づいて必要なデータを算出するとともに、遊技情報テーブルや履歴テーブルのデータやこれらのデータから算出されたデータを表示画面261に表示出力する出力処理、ホールコンピュータ140から送信されてきた設定データに基づく設定内容を設定情報テーブルに格納する処理、隣接する呼び出しランプ装置200に対してランニング信号の出力を実施するランニング信号出力処理などを実行する。
また、制御マイコン(MPU)279は、スタート信号、賞球信号、アウト玉計数信号の入力に基づいて、各信号の入力数を計数し、ホールコンピュータ140からのデータ送信要求を受信するか、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいて遊技状態に変化が生じたとき、並びに遊技状態が識別されたときに、所定のデータヘッダに続いて当該呼び出しランプ装置200を識別可能に付与されたユニットIDと、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iの台番号と、変更後の新たな遊技状態または識別された遊技状態を特定するための、各遊技状態に固有に割り当てられた遊技状態データ(例えば、通常遊技状態であれば「0000」、大当り状態であれば「1111」、突確当りAであれば「1100」、突確当りBであれば「1101」、小当り状態であれば「1001」、確変状態であれば「0100」、高確状態であれば「0010」、時短状態であれば「0001」など)と、スタート信号の計数値であるスタート回数データと、賞球信号の計数値である賞球データと、アウト玉計数信号の計数値である打込データと、送信データのエラー修正に使用されるECCデータが配列され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態による設定に基づく送信データ列を、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)する送信データ列送信処理1、2(図49参照)を実施する。
尚、本実施例の送信データ列送信処理においては、後述するデータ更新処理において、パチンコ機2a〜i,2’a〜iの遊技状態が変化しても、当該変化後の遊技状態が当り状態であって、その当り状態が識別されるまで、つまり、タイプa〜c、hでは、大当り、突確当り、小当りが識別されるまで、タイプd〜gでは、突確当りと小当りとが識別されるまで、タイプiでは、突確当りAと突確当りBとが識別されるまでの期間においては、遊技状態データを含まない(具体的には不定を示す特定の値である「0101」の遊技状態データを含む)送信データ列を送信し、これら当り状態が識別された時点において、その識別された当り状態に対応する遊技状態データを含む送信データ列を送信する。但し、この際、識別された当り状態が小当りである場合には、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が「OFF」・「OFF」の状態(全遊技状態出力)ではない場合(「OFF」・「ON」の状態、または「ON」・「ON」の状態)には、当該小当りに対応する遊技状態データを含む送信データ列を送信しないことで、小当りに対応していない本実施例のホールコンピュータ140においては、これら小当りを除外する処理を実施しなくても良いようになっている。
尚、タイプiのパチンコ機2iの場合においても、小当り信号の入力によって、発生した当りが、後述する個別信号タイプ処理のSr10にて小当りと識別されても、その後において実施される送信データ列送信処理1においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が「OFF」・「OFF」の状態(全遊技状態出力)ではない場合(「OFF」・「ON」の状態、または「ON」・「ON」の状態)には、該識別された小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を、ホールコンピュータ140には送信せずに、当該小当り状態の発生前の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。
また、本実施例のRAM275には、遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態、すなわち当り状態である期間における打込玉数を計数するための打込玉数カウンタと、当該打込玉数カウンタが計数中である旨を示す計数フラグが記憶可能に設定されており、これら打込玉数カウンタの計数は、特定遊技状態発生情報となる当り共通信号の入力に応じて、後述するデータ更新処理において計数が開始されるようになっており、該打込玉数カウンタによって本発明における変動遊技媒体数計数手段が形成されている。
EEPROM276に処理プログラムとともに記憶されている遊技状態識別テーブルには、図14〜図22に示すように、パチンコ機2a〜i,2’a〜iのタイプに応じて遊技状態データが示す遊技状態がそれぞれ格納されており、信号入力部278の端子1〜9に入力された各信号に基づく遊技状態データに一致する遊技状態から、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいて発生している遊技状態が特定される。
EEPROM276に記憶されている設定情報テーブルには、図25(a)に示すように、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iの台番号に対応付けて、機種名、当該パチンコ機のタイプを信号線の接続状態によって自動設定するか、マニュアル設定とするか、を示すタイプ設定(0:自動設定、1:マニュアル設定)、起動時に確認した当該パチンコ機に対応する入力端子(端子1〜9)、すなわち遊技状態を識別するための信号が接続される入力端子の接続状態(左のビットから順に端子1〜端子9の接続状態、0:非接続、1:接続)、当該パチンコ機のタイプ(タイプa〜i)、タイプa〜cおよびタイプhのパチンコ機である場合に当り共通信号の出力状態から大当り状態の発生か小当り状態の発生かを認識するのに用いる閾値打込玉数、突確当り状態または小当り状態の発生後に表示するカウントダウン表示の開始回数、当該カウントダウン表示後の可能性報知を実施するか否かを示す可能性報知設定(0:非実施設定、1:実施設定)、当該可能性報知を実施するカウントダウンの値である報知実施回数からなる設定情報が格納されており、これら設定情報は、通信部274を介して接続されているホールコンピュータ140から送信される設定データに基づいて更新される。
また、本実施例のRAM275に記憶されている遊技情報テーブルには、図25(b)に示すように、本日を含む3日間の遊技情報、つまり、本日データ、前日データ、前々日データが記憶されている。尚、前日データ、前々日データは、EEPROM276にも記憶されているが、これら前日データ、前々日データを表示する際に、EEPROM276から読み出すよりも高速に処理できるようにするために、本実施例では、予めEEPROM276より読み出した前日データ、前々日データをRAM275に記憶されている遊技情報テーブルに記憶しておくようにしている。
この本実施例の遊技情報テーブルには、図25(b)に示すように、端子1〜端子9の入力状態と遊技状態識別テーブルのデータとに基づく現在の遊技状態(本日のみ)と、最新の遊技状態データ(左のビットから順に端子1〜端子9の入力状態、0:LOW/未接続、1:HIGH、本日のみ)並びに前回の遊技状態データ(最新の遊技状態データに更新される前の遊技状態データ、本日のみ)、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、総スタート回数、大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生が識別される毎にリセットされて大当りまたは突確当りまたは小当りの発生後からのスタート回数である当り後スタート回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数、営業開始時点からの低ベース状態(通常遊技状態、高確状態)にて発生した突確当りAの発生回数(タイプhを除く)である突確A回数、営業開始時点から発生した突確当りA以外の突確当りの発生回数(タイプhを除く)である突確B回数、営業開始時点からの小当りの発生回数である小当り回数、営業開始時点からの確変状態の発生回数である確変回数と、その時点が属する連荘状態の期間中において発生した大当り状態の発生回数である連荘回数からなる遊技情報と、が格納されており、これら遊技情報は、信号入力部278に入力される各種の信号に基づいて最新の情報に更新される。
つまり、本実施例の遊技情報テーブルにおいては、本発明における特定遊技状態識別手段を構成する後述するデータ更新処理による識別結果に基づいて、識別された小当り状態(第3特定遊技状態)を除外した大当り状態(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する遊技情報となる営業開始時点からの大当り状態(第1特定遊技状態)の発生回数である大当り回数、営業開始時点からの突確当りA(特定遊技状態A)の発生回数である突確A回数、営業開始時点からの突確当りB(特定遊技状態B)の発生回数である突確B回数とが集計されており、該遊技情報テーブル、並びに該遊技情報テーブルを更新する後述する各データ更新処理によって、本発明における遊技情報集計手段が構成されている。
また、EEPROM276に記憶されている可能性テーブルには、図25(c)に示すように、突確当り状態または小当り状態の発生後のスタート回数に対応して、そのスタート回数の時点において高確状態となっている可能性(%)が格納されており、この可能性テーブルに格納されている可能性数値(%)が、その際のスタート回数に応じた可能性として表示(報知)される。尚、本実施例では、各スタート回数の可能性を算出する必要を省くために、予め各スタート回数の可能性を格納した可能性テーブルを用いるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら各スタート回数の可能性を逐次算出するようにしても良い。
また、EEPROM276に記憶されている履歴テーブルには、図26に示すように、本日、前日、前々日、過去最高毎に、各遊技状態(通常:通常遊技状態、大当り:大当り状態、突確A:突確当りA状態、突確B:突確当りB状態、小当り:小当り状態、確変:確率変動状態、時短:時短状態、高確:高確状態)、当該遊技状態の加算留保を示す加算留保フラグ、当該遊技状態の発生時刻、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、当該遊技状態の期間中のスタート回数、当該遊技状態の発生時点の総打込玉数、当該遊技状態の期間中の打込玉数、当該遊技状態の発生時点の総賞球数、当該遊技状態の期間中の賞球数、当該遊技状態の期間中の差玉(賞球数−打込玉数)、からなる状態別データが、対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iにて発生した順に格納されるようになっており、これら状態別データのうち最新の遊技状態の状態別データが、信号入力部278に入力される各種の信号に基づいて最新の情報に更新される。
また、EEPROM276に記憶されている表示態様設定テーブルには、図24(a)に示すように、各遊技状態、具体的には通常遊技状態(第1遊技状態)、確率変動状態および時短状態(第2遊技状態)、大当り状態(第1特定遊技状態)、突確当り・小当り状態(第2特定遊技状態・第3特定遊技状態)に対応付けて、その遊技状態となったことが判定された場合において表示画面261に表示する表示態様、具体的には、表示の文字色と背景色の組合せと、報知ランプ(電球267)の点灯態様とが記憶されている。
図27は、呼び出しランプ装置200の設定を行う際にホールコンピュータ140にて表示される呼び出しランプ設定画面を示す図である。尚、これらの呼び出しランプ装置200の設定は、ホールコンピュータ140に、通常の管理プログラムとは個別に、設定用のユーテリティプログラムをインストールすることにより、該インストールされたユーテリティプログラムにより実施される。尚、本実施例では、これらユーテリティプログラムをホールコンピュータ140にインストールしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらユーテリティプログラムをホールコンピュータ140以外の、各呼び出しランプ装置200が接続されたローカルアリアネットワークに接続可能なメンテナンス用のコンピュータにインストールして、設定変更時において、これらメンテナンス用のコンピュータをローカルアリアネットワークに接続して、呼び出しランプの設定変更を実施するようにしても良いし、更には、これらの設定を送信する送信データ列の仕様設定と同様に、ディップスイッチ277にて実施したり、入力スイッチ262a〜dと表示画面261とを用いて設定するようにしても良い。
このユーテリティプログラムに基づく呼び出しランプ設定画面には、機種名を入力する機種名入力部と、設定対象台を選択する対象台選択部と、パチンコ機のタイプを設定するタイプ設定部と、カウントダウンに関する内容を設定するカウントダウン報知設定部と、キャンセルボタンと、設定ボタンと、が設けられている。
対象台選択部では、島単位で選択するか、台単位で選択するか、を指定できるようになっており、島単位で選択する場合には、島単位を指定し、島番号を入力すれば良く、台単位で選択する場合には、台単位を指定し、台番号を入力すれば良い。尚、ホールコンピュータ140には、呼び出しランプ装置200に固有に付与されたユニットIDに対応付けて島番号並びに台番号が予め記憶されている。
タイプ設定部では、自動設定か、マニュアル設定かを指定できるようになっており、マニュアル設定を指定した場合には、タイプa〜iのいずれかを指定すれば良い。尚、タイプa〜cおよびタイプhを指定した場合には、大当りか突確当りまたは小当りかを判定する際に用いる閾値打込玉数を入力する必要がある。本実施例では、後に説明するが、これらタイプa〜cおよびタイプhのパチンコ機2a〜c,hにあっては、当り共通信号が入力されている期間の打込玉数が閾値打込玉数以下の場合に、小当りと認識し、閾値打込玉数を超える場合には、大当りと認識するので、閾値打込玉数には、突確当り中並びに小当り中の打込玉数の予測値よりも大きく、大当り中の打込玉数の予測値よりも小さい値を設定すれば良い。
また、カウントダウン報知設定部では、スタート信号の入力に応じてカウントダウンされるスタート回数の開始回数(初期値)と、カウントダウン表示の後に可能性報知を実施するか否かを設定するとともに、可能性報知を実施する設定をする場合には、これら可能性報知を行うカウントダウン表示の値を実施回数に設定する。具体的には、開始回数(初期値)としては、対応するパチンコ機の高確状態における確率の逆数、つまり、通常遊技状態における当選確率が1/300であり、高確状態ではその10倍の1/30であれば、スタート回数が30回となるまでに当り状態となる可能性が高いので、これら30回を開始回数(初期値)として設定すれば良いし、そして、可能性報知を実施する場合の実施回数には、たとえば、30回のカウントダウン表示が全て終わった後に可能性報知を実施したい場合には「0」を設定することで、スタート回数がカウントダウンにより「0」となったことで可能性報知が実施され、可能性報知をカウントダウン中、たとえばスタート回数がカウントダウンにより「10」となった段階、つまり、スタート回数が20回となった段階において可能性報知を実施したい場合には、「10」を設定すれば良い。
そして、上記設定項目を全て入力した後、設定ボタンを入力することにより、当該呼び出しランプ設定画面にて設定された内容を含む設定データが、設定対象の呼び出しランプ装置200に送信されることで、該設定データを受信した呼び出しランプ装置200の制御マイコン(MPU)279は、受信した設定データに基づいて設定情報テーブルの設定情報を更新する。具体的には、設定対象台において選択された島番号に対応する台番号、選択された台番号を対象として、機種名の項目に機種名入力部に入力された機種名が格納され、タイプ設定の項目に自動設定(0)かマニュアル設定(1)かが格納され、マニュアル設定が指定された場合には信号タイプの項目に選択されたタイプ(a〜i)が格納され、マニュアル設定が指定され、かつタイプa〜cおよびタイプhが選択された場合には閾値打込玉数の項目に入力された閾値打込玉数、カウントダウン報知設定部に入力されたカウントダウン開始回数、可能性報知の実施(1)/非実施(0)、報知実施回数が格納される。
つまり、本実施例の制御マイコン279は、前記呼び出しランプ設定画面にて入力された閾値打込玉数(後述する第4〜第6のデータ更新処理では閾値時間)を、受信した設定データに基づいて設定情報テーブルに格納して設定しており、該受信した設定データに基づいて設定情報テーブルに格納して設定する処理が、本発明における閾値設定手段に該当する。
尚、本実施例では、これらカウントダウン開始回数の設定変更をホールコンピュータ140にて実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらのカウントダウン開始回数の設定を、個々の呼び出しランプ装置200に設けられたディップスイッチ277や、リモコンを使用して実施できるようにしても良い。
次に、制御マイコン(MPU)279が、設定情報テーブルのタイプ設定に自動設定を示す「1」が格納されている場合において起動時に実行する接続確認処理の処理内容を、図28に示すフローチャートに基づいて説明する。
接続確認処理では、まず、信号入力部278の各端子における接続状態を取得し、端子1〜9の接続状態を示す9ビットの接続状態データ(左のビットから順に端子1〜端子9の接続状態、0:非接続、1:接続)を含む接続確認データを設定情報テーブルの接続状態に格納する(Sa1)。
そして、格納した接続状態に対応するパチンコ機のタイプを設定する(Sa2)。具体的には、接続状態が「111000000」ならタイプaを設定し、接続状態が「101100000」ならタイプbを設定し、接続状態が「111100000」ならタイプcを設定し、接続状態が「111001000」ならタイプdを設定し、接続状態が「111010000」ならタイプeを設定し、接続状態が「011011000」ならタイプfを設定し、接続状態が「111110000」ならタイプgを設定し、接続状態が「100100100」ならタイプhを設定し、接続状態が「011010011」ならタイプiを設定する(Sa2)。
そして、これらのタイプが特定できた場合には、Sa3からSa4のステップに進み、特定したタイプを設定情報テーブルのタイプに登録して処理を終了する一方、これらのタイプが特定できない場合、つまり、端子が誤って接続されている場合には、当該呼び出しランプ装置200のユニットIDを含む設定エラーをホールコンピュータ140に対して送信して処理を終了する。これにより、ホールコンピュータ140においては、自動タイプ設定が不能であった、つまり、前日の営業終了後または本日の営業開始前の点検や調整等において、端子からコードが抜けたり、抜けたコードを誤って装着された呼び出しランプ装置200をホールコンピュータ140において確認きるようになっている。
次に、制御マイコン(MPU)279が、遊技情報テーブルの本日のデータ及び履歴テーブルの状態別データを更新するためのデータ更新処理について以下に説明する。
これらデータ更新処理は、当り共通信号を出力するタイプa〜c並びにタイプhのパチンコ機a〜c,hにおける大当り状態と、突確当り状態及び小当り状態との識別方法によって複数の態様があり、ここでは第1〜第6の各態様について例示する。
まず、データ更新処理の第1の態様について説明すると、第1の態様のデータ更新処理は、更新処理1、及び遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理1により構成される。
図29は、第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1の処理内容を示すフローチャートである。
更新処理1では、まず、信号入力部278の端子1〜12の入力状態が変化したか否かを監視する(Sb0)。
そして、端子1〜12の入力状態が変化した場合にはSb1のステップに進んで、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データに格納されている遊技状態データを前回の遊技状態データに移し、送信データ列に含まれる遊技状態データを最新の遊技状態データに格納するとともに、当該変化がスタート信号の入力であれば遊技情報テーブルの総スタート回数と当り後スタート回数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総スタート回数とスタート回数を加算更新し、当該変化が賞球信号の入力であれば遊技情報テーブルの総賞球数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総賞球数と賞球数と差玉を更新し、当該変化がアウト玉計数信号の入力であれば遊技情報テーブルの総打込玉数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総打込玉数と打込玉数と差玉を更新する(Sb1)。
次いで、遊技情報テーブルの前回の遊技状態データと最新(現在)の遊技状態データとを比較し、遊技状態データが変化したか否か、すなわち端子1〜9の入力状態である、対応するパチンコ機の遊技状態が変化したか否かを判定し(Sb2)、遊技状態データが変化していない場合には、後述する遊技状態変更処理において開始されたカウントダウン表示状態(図45(c)の可能性表示状態を含む)であるか否かを判定するとともに(Sb7)、当り後スタート回数が予め設定されているカウントダウン表示終了回数、例えば60回に到達しているか否かを判定する(Sb8)。
カウントダウン表示状態でない場合、またはカウントダウン表示終了回数に到達している場合には、Sb6のステップに進んで、Sb1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示(図45(a)参照)を実施して前述のSb0の監視状態に戻ることで、通常表示状態であれば、通常表示画面の台データが更新され、カウントダウン表示状態であって当り後スタート回数がカウントダウン表示終了回数に到達した場合には、該カウントダウン表示が終了される。
一方、カウントダウン表示状態であって且つカウントダウン表示終了回数に到達していない場合には、更新後のスタート回数に応じてカウントダウン表示画面(図45(b)、図45(c)参照)を更新する図31(b)に示すカウントダウン表示画面更新処理を実施する(Sb9)。
この本実施例におけるカウントダウン表示画面更新処理おいては、図31(b)に示すように、まず、Sb0において検知された入力状態の変化がスタート信号の入力であるか否かを判定し(Ss1)、入力状態の変化がスタート信号の入力ではない場合にはSs2に進んで、カウントダウン表示画面中の台データのみを、更新後の遊技情報テーブルの各遊技情報に基づいて表示更新してカウントダウン表示画面更新処理を終了して前述のSb0の監視状態に戻る。
また、入力状態の変化がスタート信号の入力である場合にはSs3に進んで、既に図45(c)に示す可能性表示を実施中であるか否かを判定するとともに、可能性表示を実施中でない場合にはSs4に進んで、カウントダウン表示が、設定情報テーブルに格納されている報知実施回数、例えば「0」に到達したか否かを判定し、報知実施回数である「0」に到達していない場合には、その時点のカウントダウン表示、例えば更新前のカウントダウンの数値が、図45(b)に示すように「30」であれば「29」に減算更新した後(Ss5)、Ss2に進んで、カウントダウン表示画面中の台データを更新してカウントダウン表示画面更新処理を終了して前述のSb0の監視状態に戻る。
一方、可能性表示を実施中である場合、またはカウントダウン表示が報知実施回数である「0」に到達している場合には、Ss6に進んで、遊技情報テーブルの当り後スタート回数に応じた可能性(%)を、図25(c)に示す可能性テーブルにて特定、例えば、「0」であれば当り後のスタート回数として30回に該当するから、図25(c)に示す可能性テーブルにおける当該30回に該当する「35%」を特定し、該特定した可能性(%)である「35%」を、更新前の可能性(%)またはカウントダウン表示に代えて更新表示した後、Ss2に進んで、カウントダウン表示画面中の台データを更新してカウントダウン表示画面更新処理を終了して前述のSb0の監視状態に戻る。
このように本実施例では、後述する遊技状態変更処理1にて、突確当り状態または小当り状態の終了に基づいて開始される図45(b)のカウントダウン表示が、スタート信号の入力毎に1づつ減算更新されていき、該カウントダウン表示の値が設定情報テーブルの報知実施回数に到達した以降においては、当り後スタート回数が表示終了回数に到達するまで、図45(c)に示すように、スタート信号の入力毎に可能性表示が更新される。
一方、Sb2のステップにおいて遊技状態データが変化している場合には、遊技状態の変化に伴い履歴テーブルの状態別データを変更前の状態別データとして確定し、変更後の状態別データを新規に登録するとともに、変更後の遊技状態を報知するための遊技状態変更処理1を実行し(Sb3)、図49(a)に示す送信データ列送信処理1を実施して、変更後の新たな遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列をホールコンピュータ140に送信した後(Sb3+)、当該変更後の新たな遊技状態が当り状態(大当り状態または突確当り状態または小当り状態)であるか否かを判定する(Sb4)。
そして、当り状態である場合には、Sb4からSb5のステップに進み、履歴テーブルにおいて加算留保にフラグデータとして「1」が格納されている未加算の当りを遊技情報テーブルの対応する回数、つまり、未加算の当りが突確当りAであれば突確A回数に1を加算更新し、未加算の当りが突確当りBであれば突確B回数に1を加算更新し、未加算の当りが小当りであれば小当り回数に1を加算更新した後、Sb6のステップに進んで、図46に示すように、該更新後の回数を表示反転の実施・非実施により強調した通常表示、例えば、未加算の当りが突確当りAであった場合で突確A回数に1が加算更新された場合には、突確A回数が表示反転の実施・非実施により強調して表示した後、前述のSb0の監視状態に戻る一方、当り状態でない場合には、Sb4からSb6のステップに進んで、Sb1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示を実施して前述のSb0の監視状態に戻る。
つまり、加算留保にフラグデータとして「1」が格納されている未加算の当りは、当該未加算の当りの次に当り状態となった時点において、対応する当り回数に加算更新され、該加算更新された当りが強調表示されて遊技者等に報知されることで、遊技者は、前回の当りが、該加算されて強調表示された当りであったことを認識できる。
図30は、制御マイコン(MPU)279が、第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1のSb3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理1の処理内容を示すフローチャートであり、該フローチャートに基づいて遊技状態変更処理1の処理内容を説明する。
この遊技状態変更処理1では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Sc1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Sc2)。
また、Sc2のステップにおいて最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sc3)、更に、大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して(Sc3+)、遊技状態変更処理1を終了する。
また、遊技情報テーブルに格納した最新の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、Sc2からSc4のステップに進み、該遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態、つまり当り状態が終了したか否かを判定する。
Sc4のステップにおいて端子1の値が1から0に変化した場合には、履歴テーブルにおける最新の状態別データにおける当該遊技状態の打込玉数、すなわち終了が判定された当り状態における打込玉数が、設定情報テーブルに設定されている閾値打込玉数を超えるか否かを判定し(Sc5)、終了が判定された当り状態における打込玉数が閾値打込玉数を超える場合には、変更前の遊技状態、すなわち終了が判定された当り状態を大当り状態と識別して、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに(Sc6)、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した大当り状態を格納して(Sc6+)、Sc9−のステップに進み、終了が判定された当り状態における打込玉数が閾値打込玉数を超えない場合には、Sc7のステップに進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始するとともに、変更前の遊技状態が突確当り状態または小当り状態のいずれであるかを識別するための突確・小当り識別処理を実施した後(Sc8)、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、突確・小当り識別処理にて識別した当り状態(突確当りA、突確当りB、小当り)を格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)して(Sc8+)、Sc9−のステップに進む。
そして、Sc9−のステップにおいては、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施して、Sc6にて識別した遊技状態(大当り)、或いは、Sc8+にて識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列をホールコンピュータ140に送信した後、Sc9のステップに進む。
具体的に、Sc9−の送信データ列送信処理2においては、図49(b)に示すように、まず、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であるか否かを判定し(Su1)、「OFF」・「OFF」の状態である場合には、Sc6またはSc8+にて識別したそのままの遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列、つまり、識別した遊技状態がSc6にて識別した大当りである場合には、該大当りの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、識別した遊技状態がSc8+にて識別した突確当りAであれば、該突確当りAの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、識別した遊技状態がSc8+にて識別した突確当りBであれば、突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、識別した遊技状態がSc8+にて識別した小当り状態であれば、小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
一方、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定(「OFF」・「OFF」の状態)ではない場合においては、Su1からSu3のステップに進み、識別した遊技状態が小当りであるか否かを判定し、小当りである場合には、送信データ列を送信することなく送信データ列送信処理2を終了することで、全遊技状態出力設定以外の設定状態においては、識別した小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)しないようになっている。
また、識別した遊技状態が小当りでない場合には、Su3からSu4のステップに進み、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であるか否かを判定し、該判定結果がNoである場合、つまり、識別した遊技状態が大当りである場合には、Su2のステップに進むことで、識別した大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
また、識別した遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合には、Su4からSu5のステップに進み、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定であるか否かを判定し、該判定結果がNoである場合、つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定がなされている場合には、Su2のステップに進むことで、識別した突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
また、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、Su5からSu6のステップに進むことで、識別した突確当り(突確当りA、突確当りB)の遊技状態データを含む送信データ列ではなく、大当りの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が大当り或いは突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。
そして、Sc9のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブル、つまり、タイプaであれば図14の遊技状態識別テーブルを参照し、タイプbであれば図15の遊技状態識別テーブルを参照し、タイプcであれば図16の遊技状態識別テーブルを参照し、タイプhであれば図21の遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別する。
次いで、Sc6+またはSc8+のステップにて遊技状態が格納された履歴テーブルの状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSc9のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sc9のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sc9のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sc10)、遊技状態変更処理1を終了する。
また、Sc4のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Sc11)。
そして、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSc11のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sc11のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sc11のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sc12)、遊技状態変更処理1を終了する。
図31(a)は、制御マイコン(MPU)279が、本実施例における第1の態様のデータ更新処理を構成する遊技状態変更処理1のSc8のステップにおいて実行する突確・小当り識別処理の処理内容を示すフローチャートであり、該フローチャートに基づいて突確・小当り識別処理の処理内容を説明する。
まず、突確・小当り識別処理においては、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として特定する(Sq1)。
そして、Sq2のステップに進んで、特定した変更後の現在の遊技状態が通常遊技状態であるか否、つまり、変更後の遊技状態データが高確信号が非出力状態(LOW状態)である通常遊技状態の遊技状態データに一致するか否かを判定し、高確信号が非出力状態(LOW状態)である通常遊技状態である場合には、対応するパチンコ機が通常移行タイプであることから、Sq5のステップに進んで、変更前の遊技状態を小当り状態と識別して突確・小当り識別処理を終了する。
また、特定した変更後の現在の遊技状態が通常遊技状態でない場合には、履歴テーブルにおける最新の状態別データに次いで新しい状態別データの遊技状態、すなわち、最新の状態別データとして格納されている突確当りまたは小当り状態となる前の遊技状態と、Sq1のステップにおいて特定した現時点での遊技状態とを比較し、遊技状態に変化があるか否かを判定する(Sq3)。具体的には、最新の状態別データとして格納されている突確当りまたは小当り状態となる前の状態別データに格納されている遊技状態が該当する当該パチンコ機のタイプに対応する遊技状態データ、すなわち突確当りまたは小当り状態となる前の遊技状態データの高確信号に対応する端子3に該当する値と、現時点での遊技状態データの高確信号に対応する端子3に該当する値を比較して、該端子3の高確信号の入力状態に変化があるか否かを判定することで、該突確当り状態或いは小当り状態が終了した時点、すなわち、タイプf以外のパチンコ機2a〜e、2g〜hでは、当り共通信号の入力が終了した時点、タイプfのパチンコ機2fでは、突確・小当り信号の入力が終了した時点において高確信号に変化があったか否かを判定することとなる。
そして、Sq3における判定において変化がない場合にはSq4のステップに進んで、遊技情報テーブルにおける前回の遊技状態データ、すなわち、その時点の遊技状態となる前の突確当り状態または小当り状態中の遊技状態データが、対応するパチンコ機のタイプに対応する突確当り状態、すなわち、高確信号(時短信号でも良い)が非出力状態となる、当該パチンコ機のタイプに対応する突確当り状態における信号出力形態に該当するか否かを判定する。具体的には、突確当りまたは小当り状態中の遊技状態データとなる前回の遊技状態データが、高確信号並びに時短信号が非出力状態(LOW状態)となる突確当り状態の信号出力形態に該当するか否かを判定することで、該突確当り状態或いは小当り状態が発生した時点、すなわち、タイプf以外のパチンコ機2a〜e、2g〜hでは、当り共通信号の入力が開始した時点、タイプfのパチンコ機2fでは、突確・小当り信号の入力が開始した時点において高確信号(や時短信号)に変化があったか否かを判定することとなる。
そして、該Sq4のステップにおける判定結果が突確当り状態の信号出力形態に該当しない場合には、Sq5のステップに進んで、変更前の遊技状態を小当り状態と識別する一方、Sq3のステップの判定結果が、遊技状態に変化があるとの判定結果である場合、またはSq4のステップにおける判定結果が突確当り状態における信号出力形態に該当する場合には、Sq6のステップに進んで、当該パチンコ機のタイプが、突確当りAと突確当りBとを識別不能なタイプhであるか否かを判定し、タイプhである場合には、Sq10のステップに進んで、変更前の遊技状態を突確当りBと識別して、突確・小当り識別処理を終了する。
一方、タイプhではない場合には、Sq6からSq7のステップに進むことで、変更前の遊技状態が突確当りAであるか否かを識別するためのSq7〜Sq10のステップから成る突確当り識別処理に移行する。
この突確当り識別処理では、まず、Sq7のステップにおいて、履歴テーブルにおける最新の状態別データに次いで新しい状態別データの遊技状態、すなわち、最新の状態別データとして格納されている突確当り状態となる前の遊技状態が、突確当りAと突確当りBとを識別可能な低ベース状態を含む遊技状態、すなわち、通常遊技状態または高確状態であるか否かを判定し、該判定において通常遊技状態または高確状態ではないと判定された場合には、Sq10のステップに進んで、変更前の遊技状態を突確当りBと識別して、突確・小当り識別処理を終了する。つまり、本実施例では、高ベース状態(時短状態並びに確変状態)において発生した突確当りAも、突確当りBとして識別して、突確B回数に集計するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、低ベース状態を含む遊技状態、すなわち、通常遊技状態または高確状態で発生した突確当りBを更に識別するとともに、これら突確当りA並びに突確当りBを識別できない高ベース状態にて発生した突確当りA並びに突確当りBを突確当りとして識別し、突確当りAと、突確当りBと、突確当りとを個別に識別して、これら突確当りAの発生回数である突確A回数と、突確当りBの発生回数である突確B回数と、突確当りの発生回数である突確当り回数とを個別に集計して、台データとして表示するようにしても良く、この場合においてディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチが突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である、「ON」・「ON」の状態に設定されている場合であって、識別した遊技状態が高ベース状態にて発生した突確当りA並びに突確当りBである突確当りである場合において、該高ベース状態にて発生した突確当りA並びに突確当りBである突確当りを示す遊技状態データ、例えば「1110」を含む送信データ列をホールコンピュータ140に送信することで、該ホールコンピュータ140において、これら高ベース状態にて発生した突確当りA並びに突確当りBである突確当りに関する遊技情報を個別に集計できるようにしても良い。
一方、Sq7のステップにおいて通常遊技状態または高確状態であると判定された場合には、Sq8のステップに進み、変更後の新たな遊技状態、すなわち、遊技情報テーブルの最新(現在)の遊技状態データに対応する遊技状態が、確変状態であるか否かを判定する。つまり、最新(現在)の遊技状態データが確変状態に対応する遊技状態データであるか否かを判定することにより、当該突確当り状態の発生前の通常遊技状態または高確状態の遊技状態データの大当り・突確・時短信号或いは時短信号(タイプb、c、g)の非出力状態(LOW状態)から、確変状態の遊技状態データの大当り・突確・時短信号或いは時短信号(タイプb、c、g)の出力状態(HIGH状態)に変化しているか否かを判定することで、該突確当り状態が終了した時点、すなわち、タイプa〜gは当り共通信号の入力が終了した時点、タイプfは突確・小当り信号の入力終了時点、タイプiは突確当り信号の入力終了時点において大当り・突確・時短信号或いは時短信号(タイプb、c、g)がHIGH状態であったか否かを判定することとなる。
このSq8のステップにおける判定において、確変状態でない、すなわち、突確当り状態が終了した時点において大当り・突確・時短信号或いは時短信号(タイプb、c、g)がLOW状態であると判定された場合にはSq9のステップに進んで、変更前の遊技状態を突確当りAと識別して、突確・小当り識別処理を終了する一方、確変状態である、すなわち、突確当り状態が終了した時点において大当り・突確・時短信号或いは時短信号(タイプb、c、g)がHIGH状態であると判定された場合にはSq10のステップに進んで、変更前の遊技状態を突確当りBと識別して、突確・小当り識別処理を終了する。
次に、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、前述のSc1において「No」と判断されてSc13に進み、図32に示す個別信号タイプ処理を実施する。
この個別信号タイプ処理においては、図32に示すように、最新(現在)の遊技状態データに対応する遊技状態を、当該パチンコ機が該当するタイプの遊技状態識別テーブルを参照して識別するとともに(Sr1)、当該パチンコ機のタイプが突確当りと小当りとを信号の出力形態によって識別できるタイプiであるか否かを判定する(Sr2)。
Sr2のステップにおける判定においてタイプiではない場合、つまり、タイプd〜gである場合には、Sr3のステップに進み、Sr1のステップにて識別した変更後の新たな遊技状態が突確当り或いは小当りに該当するか否かを判定し、突確当り或いは小当りに該当する場合には、Sr9のステップに進んで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
また、Sr1のステップにて識別した変更後の新たな遊技状態が突確当り或いは小当りに該当しない場合には、Sr3からSr4のステップに進んで、履歴テーブルの最新の状態別データにおける遊技状態、すなわち変更前の遊技状態が未登録であるか否かを判定し、未登録でない場合には、履歴テーブルにおける最新の状態別データ、つまり変更前の遊技状態の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sr8)、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
一方、変更前の遊技状態が未登録である場合には、Sr5のステップに進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始するとともに、変更前の遊技状態が突確当り状態または小当り状態のいずれであるかを識別するための突確・小当り識別処理を実施する(Sr6)。
このSr6の突確・小当り識別処理の処理内容は、Sc8のステップにおける図31(a)に示す突確・小当り識別処理と同一であり、該図31(a)に示すSq1〜Sq10のステップから成る突確・小当り識別処理を実施することにより、未登録となっている変更前の遊技状態が小当りであるか、低ベース状態にて発生した突確当りAであるか、突確当りA以外の突確当りB(高ベース状態の突確当りAを含む)であるかを識別した後、Sr7のステップに進むことで、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した当り状態(突確当りA、突確当りB、小当り)を格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)し、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施した後、Sr8のステップに進む。
このSr7+の送信データ列送信処理2においては、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列をホールコンピュータ140に送信する。具体的には、図49(b)に示すように、まず、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であるか否かを判定し(Su1)、「OFF」・「OFF」の状態である場合には、Sr6にて識別したそのままの遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列、つまり、Sr6にて識別した遊技状態が突確当りAであれば、突確当りAの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、Sr6にて識別した遊技状態が突確当りBであれば、突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、Sr6にて識別した遊技状態が小当り状態であれば、小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
一方、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定(「OFF」・「OFF」の状態)ではない場合においては、Su1からSu3のステップに進み、識別した遊技状態が小当りであるか否かを判定し、小当りである場合には、送信データ列を送信することなく送信データ列送信処理2を終了することで、全遊技状態出力設定以外の設定状態においては、識別した小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)しないようになっている。
また、識別した遊技状態が小当りでない場合には、Su3からSu4のステップに進み、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であるか否かを判定する。この判定においては、Sr6にて識別した遊技状態は、小当りまたは突確当り(突確当りA、突確当りB)であるので、必ず、判定結果としてはYesとなり、Su4からSu5のステップに進むこととなる。
そして、Su5のステップにおいて、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定であるか否かを判定し、該判定結果がNoである場合、つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定がなされている場合には、Su2のステップに進むことで、識別した突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
一方、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、Su5からSu6のステップに進むことで、識別した突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列ではなく、大当りの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理2を終了する。
つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。
そして、Sr8のステップにおいては、Sr7のステップにて遊技状態が格納された状態別データを確定した後、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態(Sq1で特定した遊技状態に同一)と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納して、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
一方、パチンコ機が該当するタイプがタイプiである場合には、Sr2からSr10のステップに進み、Sr1のステップにて識別した変更後の新たな遊技状態が小当りに該当するか否かを判定する。
そして、変更後の新たな遊技状態が小当りに該当する場合にはSr18のステップに進んで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態(小当り)と、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
また、変更後の新たな遊技状態が小当りに該当しない場合にはSr11のステップに進み、Sr1のステップにて識別した変更後の新たな遊技状態が突確当りに該当するか否かを判定する。
そして、変更後の新たな遊技状態が突確当りに該当する場合にはSr19のステップに進んで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納した後、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
また、Sr1のステップにて識別した変更後の新たな遊技状態が突確当りにも該当しない場合には、Sr11からSr12のステップに進んで、履歴テーブルの最新の状態別データにおける遊技状態、すなわち変更前の遊技状態が未登録または小当りになっているか否かを判定し、未登録または小当りでない場合には、履歴テーブルにおける最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sr17)、該個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
一方、変更前の遊技状態が未登録または小当りである場合には、Sr12からSr13のステップに進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始するとともに、変更前の遊技状態が小当りであるか否かを判定する(Sr14)。
変更前の遊技状態が小当りである場合にはSr17のステップに進んで、履歴テーブルにおける最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sr1のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sr17)、該個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
一方、変更前の遊技状態が小当りでない場合、つまり突確である場合にはSr15のステップに進んで、変更前の遊技状態である該突確当りの種別(突確当りA、突確当りB)を識別するための突確当り識別処理を実施する。
このSr15の突確当り識別処理の処理内容は、図31(a)に示す突確・小当り識別処理における前述のSq7〜Sq10の処理と同一であり、該Sq7〜Sq10の処理を実施することにより、変更前の遊技状態が低ベース状態にて発生した突確当りAであるか、或いは低ベース状態にて発生した突確当りA以外の突確当りである突確当りB(高ベース状態に発生した突確当りAを含む)であるかを識別した後、Sr16のステップに進むことで、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態、つまり、未登録となっている遊技状態にSr15の突確当り識別処理にて識別された遊技状態である、突確当りA、突確当りBを格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後、Sr16+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施する。
このSr16+の送信データ列送信処理2においては、Sr15の突確当り識別処理にて識別した遊技状態(突確当りA、突確当りB)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列をホールコンピュータ140に送信する。具体的には、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(突確当りA、突確当りB)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態である突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sr17のステップに進む。
そして、Sr17のステップにおいて、この遊技状態を格納した状態別データを確定した後、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSr1のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納して、個別信号タイプ処理(遊技状態変更処理1)を終了する。
また、図49(a)は、制御マイコン(MPU)279が、本実施例における第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1のSb3+のステップにおいて実行する送信データ列送信処理1の処理内容を示すフローチャートであり、該フローチャートに基づいて送信データ列送信処理1の処理内容を説明する。尚、本実施例の送信データ列送信処理1は、各態様のデータ更新処理を構成する更新処理1〜6において実施される以外に、ホールコンピュータ140からのデータ送信要求受信時においても、割り込み的に実施されるようになっている。
まず、制御マイコン(MPU)279は、履歴テーブルに遊技状態が未登録となっている状態別データが存在するか否かを判定し、遊技状態未登録の状態別データが存在する場合においては、発生した遊技状態である当り状態が、大当り状態であるか、或いは突確当り状態であるか、或いは小当り状態であるかを未だ識別できていない状態であるものと判断して、St9のステップに進み、不定の遊技状態データ、具体的には不定を表す「0101」の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理1を終了することで、発生した当り状態の識別中においては不定の遊技状態データを含む送信データ列が送信され続けることとなる。
一方、履歴テーブルに遊技状態が未登録となっている状態別データが存在しない場合には、St2のステップに進み、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であるか否かを判定し、「OFF」・「OFF」の状態である場合には、履歴テーブルに格納されている最新の状態別データに記憶されている、遊技状態変更処理にて識別した遊技状態、具体的には、遊技状態変更処理1のSc9、Sc11にて識別されて、Sc10、Sc12にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態、並びに個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態そのままの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して(St3)、送信データ列送信処理1を終了する。
つまり、Sr1にて識別された遊技状態が大当り状態である場合には、該識別された大当り状態がSr8並びにSr17において履歴テーブルの最新の状態別データに記憶され、該状態別データに記憶された大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列が、St2のステップにて生成されて、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)される(St3)。
また、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定(「OFF」・「OFF」の状態)ではない場合においては、St2からSt4のステップに進み、履歴テーブルに格納されている最新の状態別データに記憶されている遊技状態、すなわち、その時点における対応するパチンコ機2a〜i,2’a〜iの遊技状態が、小当りであるか否かを判定し、小当りである場合にはSt8のステップに進んで、該小当りが記憶されている状態別データの1つ前に格納されている状態別データに記憶されている遊技状態、すなわち、該小当り状態となる前の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理1を終了することで、小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)せずに、当該小当り状態の発生前の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)する。
また、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が小当りでない場合には、St4からSt5のステップに進み、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であるか否かを判定し、該判定結果がNoである場合、つまり、識別した遊技状態が小当り並びに突確当り以外の遊技状態(大当り状態、確変状態、高確状態、時短状態、通常遊技状態)である場合には、St3のステップに進むことで、最新の状態別データに記憶されている当該遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理1を終了する。
また、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)である場合には、St5からSt6のステップに進み、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定であるか否かを判定し、該判定結果がNoである場合、つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定がなされている場合には、St3のステップに進むことで、最新の状態別データに記憶されている遊技状態、すなわち、突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理1を終了する。
また、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、St6からSt7のステップに進むことで、識別した突確当り(突確当りA、突確当りB)の遊技状態データを含む送信データ列ではなく、大当りの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して送信データ列送信処理1を終了する。
つまり、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が大当り或いは突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が小当りの場合には、該小当り状態の遊技状態データを含む送信データ列ではなく、該小当りの発生前の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列が送信されることになる。尚、本実施例では、最新の状態別データに記憶されている遊技状態が小当りの場合には、小当りの発生前の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を送信するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、対応するパチンコ機が通常移行タイプのパチンコ機2’a〜iである場合には、通常遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を送信するようにしても良い。
以上のように、第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1及び遊技状態変更処理1では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図43に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(ta1)から、当り共通信号がHIGHからLOWに変化した時点(ta2、またはta4)までの期間、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号が出力されている期間において計数された打込玉数が遊技情報テーブルに設定されている閾値打込玉数を超えるか否かを判定し、当り共通信号が出力されている期間において計数された打込玉数が閾値打込玉数を超える場合には、当該当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号が出力されている期間において計数された打込玉数が閾値打込玉数を超えない場合には、突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述の突確・小当り識別処理により、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1及び遊技状態変更処理1では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態および小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Sc13の個別信号タイプ処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、変更後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か(通常移行タイプに対応)や、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
次に、データ更新処理の第2の態様について説明すると、第2の態様のデータ更新処理は、更新処理2、及び遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理2により構成される。
図33は、第2の態様のデータ更新処理を構成する更新処理2の処理内容を示すフローチャートである。
更新処理2では、まず、信号入力部278の端子1〜12の入力状態が変化したか否かを監視する(Sd0)。
そして、端子1〜12の入力状態が変化した場合にはSd1のステップに進んで、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データに格納されている遊技状態データを前回の遊技状態データに移し、送信データ列に含まれる遊技状態データを最新の遊技状態データに格納するとともに、当該変化がスタート信号の入力であれば遊技情報テーブルの総スタート回数と当り後スタート回数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総スタート回数とスタート回数を加算更新し、当該変化が賞球信号の入力であれば遊技情報テーブルの総賞球数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総賞球数と賞球数と差玉を更新し、当該変化がアウト玉計数信号の入力であれば遊技情報テーブルの総打込玉数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総打込玉数と打込玉数と差玉を更新する(Sd1)。
次いで、遊技情報テーブルの前回の遊技状態データと最新(現在)の遊技状態データとを比較し、遊技状態データが変化したか否か、すなわち端子1〜9の入力状態である、対応するパチンコ機の遊技状態が変化したか否かを判定し(Sd2)、遊技状態データが変化していない場合には、後述する遊技状態変更処理において開始されたカウントダウン表示状態(図45(c)の可能性表示状態を含む)であるか否かを判定するとともに(Sd7)、当り後スタート回数が予め設定されているカウントダウン表示終了回数、例えば60回に到達しているか否かを判定する(Sd8)。
カウントダウン表示状態でない場合、またはカウントダウン表示終了回数に到達している場合には、Sd6のステップに進んで、Sd1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示(図45(a)参照)を実施した後、Sd10のステップに進む。
一方、カウントダウン表示状態であって且つカウントダウン表示終了回数に到達していない場合には、更新後のスタート回数に応じてカウントダウン表示画面(図45(b)、図45(c)参照)を更新する図31(b)に示すカウントダウン表示画面更新処理を実施した後、Sd10のステップに進む。尚、カウントダウン表示画面更新処理は、更新処理1のSb9のカウントダウン表示画面更新処理と同一であるので説明を省略する。
一方、Sd2のステップにおいて遊技状態データが変化している場合には、遊技状態の変化に伴い履歴テーブルの状態別データを変更前の状態別データとして確定し、変更後の状態別データを新規に登録するとともに、変更後の遊技状態を報知するための遊技状態変更処理2を実行するとともに(Sd3)、図49(a)に示す送信データ列送信処理1を実施して、変更後の新たな遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列をホールコンピュータ140に送信した後(Sd3+)、当該変更後の新たな遊技状態が当り状態(大当り状態または突確当り状態または小当り状態)であるか否かを判定する(Sd4)。
そして、当り状態である場合には、Sd4からSd5のステップに進み、履歴テーブルにおいて加算留保にフラグデータとして「1」が格納されている未加算の当りを遊技情報テーブルの対応する回数、つまり、未加算の当りが突確当りAであれば突確A回数に1を加算更新し、未加算の当りが突確当りBであれば突確B回数に1を加算更新し、未加算の当りが小当りであれば小当り回数に1を加算更新した後、Sd6のステップに進んで、図46に示すように、該更新後の回数を表示反転の実施・非実施により強調した通常表示、例えば、未加算の当りが突確当りAであった場合で突確A回数に1が加算更新された場合には、突確A回数が表示反転の実施・非実施により強調して表示した後、Sd10のステップに進む一方、当り状態でない場合には、Sd4からSd6のステップに進んで、Sd1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示を実施してSd10のステップに進む。
Sd10のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されているタイプを参照し、該タイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し、判定結果がタイプa,b,c,hでない場合には、更新処理2を終了してSd0の監視状態に戻る。
一方、判定結果がタイプa,b,c,hである場合にはSd11のステップに進み、RAM275に設けられた打込玉数カウンタ(遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態である期間における打込玉数を計数するカウンタ)が計数中である旨を示す計数フラグがセットされているか否かを判定し、計数フラグがセットされていれば、打込玉数カウンタの値から、Sd0において検知した変化がアウト玉計数信号の入力であれば打込玉数を減算更新し(Sd12)、Sd13のステップに進み、計数フラグがセットされていなければ更新処理2を終了してSd0の監視状態に戻る。
Sd13のステップにおいては、打込玉数カウンタの値が0か否かを判定する。後に説明するが打込玉数カウンタは、当り共通信号の出力が検出された時点(LOWからHIGHに変化した時点)において閾値打込玉数が格納され、その時点からアウト玉計数信号の入力に応じて打込玉数が減算されることとなるため、打込玉数カウンタの値は、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達した時点で0となるので、Sd13のステップにおいては、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達したか否かが判定されることとなる。そして、Sd13のステップにおいて打込玉数カウンタの値が0であれば、計数フラグをクリアして打込玉数の計数を終了し(Sd14)、Sd15のステップへ進み、打込玉数カウンタの値が0でなければ更新処理2を終了してSd0の監視状態に戻る。
Sd15のステップにおいては、遊技情報テーブルにおける最新の遊技状態データを読み出し、端子1の値が1であるか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生期間中か否かを判定し、端子1の値が1であればSd16のステップに進み、端子1の値が1でなければSd17の突確・小当り識別処理に進む。
Sd16のステップにおいては、現在の遊技状態を大当り状態と識別して、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として大当り状態を格納し、更に、該大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当りの報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、大当り状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知した後、Sd19に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して該更新処理2を終了してSd0の監視状態に戻る。つまり、後述するSe3+にて開始された突確当り・小当りの報知が、この大当りと識別された時点において大当りの報知に変更される。
Sd17のステップにおいては、図31(a)に示す前述したSq1〜Sq10から成る突確・小当り識別処理を実施して、当り共通信号である端子1の値が1となった大当り状態以外の当り状態が、小当り、突確当りA、突確当りBのいずれであるかを識別し、該識別した小当り、突確当りA、突確当りBを、履歴テーブルにおける未登録となっている前回の状態別データの遊技状態として格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後(Sd18)、Sd19に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、更新処理2を終了してSd0の監視状態に戻る。
図34は、制御マイコン(MPU)279が、第2の態様のデータ更新処理を構成する更新処理2のSd3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理2の処理内容を示すフローチャートであり、該図34に基づいて遊技状態変更処理2を説明する。
この遊技状態変更処理2では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Se1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Se2)。
Se2のステップにおいて最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Se3)、更に、突確当り・小当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した突確当り・小当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御する(Se3+)。
次いで、RAM275に設けられた打込玉数カウンタに、設定情報テーブルに設定されている閾値打込玉数をセットし(Se4)、当該打込玉数カウンタが計数中である旨を示す計数フラグをセットして打込玉数カウンタによる計数を開始し(Se5)、遊技状態変更処理2を終了する。
また、Se2のステップにおいて最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、該遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態が終了したか否かを判定する(Se6)。
遊技情報テーブルに格納した最新の遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化した場合には、Se6からSe7のステップに進み、履歴テーブルの最新の状態別データの遊技状態、つまり変更前の遊技状態が未登録であるか否かを判定することで、大当り状態の終了と、突確当り状態或いは小当り状態の終了とを識別し、変更前の遊技状態が未登録である場合には、終了した当り状態が突確当り状態或いは小当り状態であると識別して、Se8に進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始した後、Se9のステップに進む一方、変更前の遊技状態が既に登録されている場合には、Se8を経由することなくSe9のステップに進む。
そして、Se9のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別する。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSe9のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Se9のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Se9のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Se10)、遊技状態変更処理2を終了する。
また、Se6のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Se11)。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSe11のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Se11のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Se11のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Se12)、遊技状態変更処理2を終了する。
また、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、Se1からSe13に進んで、前述した図32に示す個別信号タイプ処理を実施することにより、タイプd〜g,iのパチンコ機2d〜g,i並びにパチンコ機2’d〜g,2’iにおける各遊技状態が識別されて、遊技情報テーブルにおける遊技情報並びに履歴テーブルが更新されるとともに、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2が実施されることにより、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別された遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。尚、該Sr7+の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。ここで、Se13の個別信号タイプ処理は、図30に示すSc13の個別信号タイプ処理の各ステップと同一であるため、ここでは説明を省略する。
また、該個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態は、Sd3+にて送信データ列送信処理1が実施されることにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、そのままの該遊技状態を含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列が生成され、これら生成された送信データ列がホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)されることで、該ホールコンピュータ140に通知される。
尚、Sd3+における送信データ列送信処理1において、Sr1にて識別された遊技状態が大当り状態である場合には、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態に係わらず、該識別された大当り状態がSr8並びにSr17において履歴テーブルの最新の状態別データに記憶され、該状態別データに記憶された大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列が生成されて、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)される。
以上のように、第2の態様のデータ更新処理を構成する更新処理2及び遊技状態変更処理2では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図43に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(ta1)からの打込玉数、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が、遊技情報テーブルに設定されている閾値打込玉数に到達した時点(ta3)において、当り共通信号の出力が継続して検出されているか否かを判定し、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達した時点(ta3)で当り共通信号の出力が検出されている場合には、打込玉数の計数を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達した時点で当り共通信号の出力が検出されていない場合には、打込玉数の計数を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述の突確・小当り識別処理により、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第2の態様のデータ更新処理を構成する更新処理2及び遊技状態変更処理2では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態と小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Se13の個別信号タイプ処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるか、突確当りであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、変更後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か(通常移行タイプに対応)や、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
次に、データ更新処理の第3の態様について説明すると、第3の態様のデータ更新処理は、更新処理3、及び遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理3により構成される。
図35は、第3の態様のデータ更新処理を構成する更新処理3の処理内容を示すフローチャートである。
更新処理3では、まず、信号入力部278の端子1〜12の入力状態が変化したか否かを監視する(Sf0)。
そして、端子1〜12の入力状態が変化した場合にはSf1のステップに進んで、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データに格納されている遊技状態データを前回の遊技状態データに移し、送信データ列に含まれる遊技状態データを最新の遊技状態データに格納するとともに、当該変化がスタート信号の入力であれば遊技情報テーブルの総スタート回数と当り後スタート回数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総スタート回数とスタート回数を加算更新し、当該変化が賞球信号の入力であれば遊技情報テーブルの総賞球数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総賞球数と賞球数と差玉を更新し、当該変化がアウト玉計数信号の入力であれば遊技情報テーブルの総打込玉数並びに履歴テーブルの最新の状態別データにおける当該遊技状態の総打込玉数と打込玉数と差玉を更新する(Sf1)。
次いで、遊技情報テーブルの前回の遊技状態データと最新(現在)の遊技状態データとを比較し、遊技状態データが変化したか否か、すなわち端子1〜9の入力状態である、対応するパチンコ機の遊技状態が変化したか否かを判定し(Sf2)、遊技状態データが変化していない場合には、後述する遊技状態変更処理において開始されたカウントダウン表示状態(図45(c)の可能性表示状態を含む)であるか否かを判定するとともに(Sf7)、当り後スタート回数が予め設定されているカウントダウン表示終了回数、例えば60回に到達しているか否かを判定する(Sf8)。
カウントダウン表示状態でない場合、並びにカウントダウン表示終了回数に到達している場合には、Sf6のステップに進んで、Sf1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示(図45(a)参照)を実施した後、Sf10のステップに進む。
一方、カウントダウン表示状態であって且つカウントダウン表示終了回数に到達していない場合には、更新後のスタート回数に応じてカウントダウン表示画面(図45(b)、図45(c)参照)を更新する図31(b)に示すカウントダウン表示画面更新処理を実施した後、Sf10のステップに進む。尚、カウントダウン表示画面更新処理は、更新処理1のSb9のカウントダウン表示画面更新処理と同一であるので説明を省略する。
一方、Sf2のステップにおいて遊技状態データが変化している場合には、遊技状態の変化に伴い履歴テーブルの状態別データを変更前の状態別データとして確定し、変更後の状態別データを新規に登録するとともに、変更後の遊技状態を報知するための遊技状態変更処理3を実行実行するとともに(Sf3)、図49(a)に示す送信データ列送信処理1を実施して、変更後の新たな遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列をホールコンピュータ140に送信した後(Sf3+)、当該変更後の新たな遊技状態が当り状態(大当り状態または突確当り状態または小当り状態)であるか否かを判定する(Sf4)。
そして、当り状態である場合には、Sf4からSf5のステップに進み、履歴テーブルにおいて加算留保にフラグデータとして「1」が格納されている未加算の当りを遊技情報テーブルの対応する回数、つまり、未加算の当りが突確当りAであれば突確A回数に1を加算更新し、未加算の当りが突確当りBであれば突確B回数に1を加算更新し、未加算の当りが小当りであれば小当り回数に1を加算更新した後、Sf6のステップに進んで、図46に示すように、該更新後の回数を表示反転の実施・非実施により強調した通常表示、例えば、未加算の当りが突確当りAであった場合で突確A回数に1が加算更新された場合には、突確A回数が表示反転の実施・非実施により強調して表示した後、Sf10のステップに進む一方、当り状態でない場合には、Sf4からSf6のステップに進んで、Sf1のステップにおいて更新した更新後のデータに基づいて更新した台データを含む通常表示を実施してSf10のステップに進む。
Sf10のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されているタイプを参照し、該タイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し、判定結果がタイプa,b,c,hでない場合には、更新処理3を終了してSf0の監視状態に戻る。
一方、判定結果がタイプa,b,c,hである場合にはSf11のステップに進み、RAM275に設けられた打込玉数カウンタ(遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態である期間における打込玉数を計数するカウンタ)が計数中である旨を示す計数フラグがセットされているか否かを判定し、計数フラグがセットされていれば、打込玉数カウンタの値から、Sf0において検知した変化がアウト玉計数信号の入力であれば打込玉数を減算更新し(Sf12)、Sf13のステップに進み、計数フラグがセットされていなければ更新処理3を終了してSf0の監視状態に戻る。
Sf13のステップにおいては、打込玉数カウンタの値が0か否かを判定する。後に説明するが打込玉数カウンタは、当り共通信号の出力が検出された時点(LOWからHIGHに変化した時点)において閾値打込玉数が格納され、その時点からアウト玉計数信号の入力に応じて打込玉数が減算されることとなるため、打込玉数カウンタの値は、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達した時点で0となるので、Sf13のステップにおいては、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達したか否かが判定されることとなる。そして、Sf13のステップにおいて打込玉数カウンタの値が0であれば、計数フラグをクリアして打込玉数の計数を終了し(Sf14)、Sf15のステップへ進み、打込玉数カウンタの値が0でなければ更新処理3を終了してSf0の監視状態に戻る。
Sf15のステップにおいては、遊技情報テーブルにおける最新の遊技状態データを読み出し、端子1の値が1であるか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生期間中か否かを判定し、端子1の値が1であればSf16のステップに進み、端子1の値が1でなければ更新処理3を終了してSf0の監視状態に戻る。
Sf16のステップにおいては、現在の遊技状態を大当り状態と識別して、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として大当り状態を格納し、更に、該大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当りの報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、大当り状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知した後、Sf17に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)して該更新処理3を終了してSf0の監視状態に戻る。つまり、後述するSg3+にて開始された突確当り・小当りの報知が、この大当りと識別された時点において大当りの報知に変更される。
図36は、制御マイコン(MPU)279が、第3の態様のデータ更新処理を構成する更新処理3のSf3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理3の処理内容を示すフローチャートであり、該図36に基づいて遊技状態変更処理3を説明する。
この遊技状態変更処理3では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Sg1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Sg2)。
Sg2のステップにおいて最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sg3)、更に、突確当り・小当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した突確当り・小当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御する(Sg3+)。
次いで、RAM275に設定された打込玉数カウンタに、設定情報テーブルに設定されている閾値打込玉数をセットし(Sg4)、当該打込玉数カウンタが計数中である旨を示す計数フラグをセットして打込玉数カウンタによる計数を開始し(Sg5)、遊技状態変更処理3を終了する。
また、Sg2のステップにおいて最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、該遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態が終了したか否かを判定する(Sg6)。
遊技情報テーブルに格納した最新の遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化した場合には、Sg6からSg7のステップに進み、計数フラグがセットされているか否か、すなわち打込玉数カウンタにより計数されている当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数の計数が続いているか否かを判定し、計数フラグがセットされていれば計数フラグをクリアして打込玉数の計数を終了し(Sg8)、Sg9に進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始した後、変更前の遊技状態を識別するための突確・小当り識別処理を実施する(Sg10)。
Sg10のステップにおいては、図31(a)に示す前述したSq1〜Sq10から成る突確・小当り識別処理を実施して、当り共通信号である端子1の値が1から0変化することで終了が認識された大当り状態以外の当り状態が、小当り、突確当りA、突確当りBのいずれであるかを識別した後、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した当り状態(突確当りA、突確当りB、小当り)を格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後(Sg11)、Sg11+に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sg12のステップに進む。
そして、Sg12のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別する。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSg12のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sg12のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sg12のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sg13)、遊技状態変更処理3を終了する。
また、Sg6のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合、またはSg7のステップにおいて計数フラグがセットされていない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Sg14)。
そして、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSg14のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sg14のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sg14のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sg15)、遊技状態変更処理3を終了する。
また、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、Sg1からSg16に進んで、前述した図32に示す個別信号タイプ処理を実施することにより、タイプd〜g,iの各パチンコ機2d〜g,i並びにパチンコ機2’d〜g,2’iにおける各遊技状態が識別されて、遊技情報テーブルにおける遊技情報並びに履歴テーブルが更新されるとともに、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2が実施されることにより、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別された遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。尚、該Sr7+の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。ここで、Sg16の個別信号タイプ処理は、図30に示すSc13の個別信号タイプ処理の各ステップと同一であるため、ここでは説明を省略する。
また、該個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態は、Sf3+にて送信データ列送信処理1が実施されることにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、そのままの該遊技状態を含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列が生成され、これら生成された送信データ列がホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)されることで、該ホールコンピュータ140に通知される。
尚、Sf3+における送信データ列送信処理1において、Sr1にて識別された遊技状態が大当り状態である場合には、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態に係わらず、該識別された大当り状態がSr8並びにSr17において履歴テーブルの最新の状態別データに記憶され、該状態別データに記憶された大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列が生成されて、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)される。
以上のように、第3の態様のデータ更新処理を構成する更新処理3及び遊技状態変更処理3では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図43に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(ta1)からの打込玉数、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が、遊技情報テーブルに設定されている閾値打込玉数に到達した時点(ta3)において、当り共通信号の出力が継続して検出されているか否かを判定し、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達した時点で当り共通信号の出力が検出されている場合には、打込玉数の計数を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号がHIGHからLOWに変化した時点(ta2)、すなわち当り共通信号が非検出となった時点において、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(ta1)からの打込玉数、すなわち当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達しているか否か(計数フラグがセットされているか否か)を判定し、当り共通信号が非検出となった時点において、当り共通信号の出力が検出された時点からの打込玉数が閾値打込玉数に到達していない場合(計数フラグがセットされている場合)には、打込玉数の計数を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述の突確・小当り識別処理により、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第3の態様のデータ更新処理を構成する更新処理3及び遊技状態変更処理3では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態と小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Sg16の個別信号タイプ処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
尚、上述した第1〜3の態様のデータ更新処理においては、変動遊技媒体数として打込玉数を適用しているが、変動遊技媒体数は、当り状態においてパチンコ機から出力される賞球数及び/または打込玉数に基づいて変動する遊技媒体数であれば良く、変動遊技媒体数として賞球数や差玉(賞球数−打込玉数)を変動遊技媒体数として適用するようにしても良く、変動遊技媒体数として賞球数を適用する場合には、突確当り状態中および小当り状態中の賞球数の予測値よりも大きく、大当り状態中の賞球数の予測値よりも小さい値を閾値賞球数として設定すれば良く、変動遊技媒体数として差玉を適用する場合には、突確当り状態中および小当り状態中の差玉の予測値よりも大きく、大当り状態中の差玉の予測値よりも小さい値を閾値差玉として設定すれば良い。また、変動遊技媒体数として(打込玉数−賞球数)と算出した差玉を用いても良く、このように計算した差玉を変動遊技媒体数として用いる場合には、当り状態中に差玉が小さくなることから、この場合には前述した第1〜3の態様のデータ更新処理においては、差玉の絶対値と閾値差玉の大小に基づいて大当り状態か小当り状態かを識別すれば良い。
また、(打込玉数−賞球数)を差玉とし、絶対値を使用せずに判定する場合には、当り中の差玉数がマイナスとなり、閾値差玉もマイナスの値が設定されることから、閾値として小当り中の差玉の予測値(例えば−10玉)よりも小さく、大当り中の差玉の予測値(例えば−2000玉)よりも大きい値(例えば−100玉)が設定され、計数された差玉が閾値差玉よりも小さければ大当りと識別し、大きければ小当りと識別することになるが、この場合にもマイナスを除外した数値(絶対値)だけに着目すれば、小当り中の差玉の予測値(10玉)よりも大きく、大当り中の差玉の予測値(2000玉)よりも小さい値(100玉)が設定され、計数された差玉が閾値差玉よりも大きければ大当りと識別し、小さければ小当りと識別していることになる。
次に、データ更新処理の第4の態様について説明すると、第4の態様のデータ更新処理は、更新処理4、遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理4、及び一定時間間隔毎(例えば、100ms毎)に実行する計時処理1により構成される。
尚、更新処理4は、図29に示す更新処理1、すなわち第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1と同一であるため、同一のステップを用いることでここでの説明は省略する。また、第4の態様のデータ更新処理では、当り共通信号の出力を検出した時点から非検出となるまでの打込玉数ではなく、当り共通信号の出力を検出した時点から非検出となるまでの時間に基づいて当り共通信号が示す当り状態が大当り状態か、突確当り状態および小当り状態か、を識別するため、呼び出しランプ設定画面においては、突確当り状態中および小当り状態中の打込玉数の予測値よりも大きく、大当り状態中の打込玉数の予測値よりも小さい閾値打込玉数に替えて、1回の突確当り状態および小当り状態の発生時間の予測値よりも長く、1回の大当り状態の発生時間の予測値よりも短い閾値時間が設定され、呼び出しランプ設定画面において設定された閾値時間が、設定情報テーブルに設定されるものとする。
図37は、制御マイコン(MPU)279が、第4の態様のデータ更新処理を構成する更新処理4のSb3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理4の処理内容を示すフローチャートであり、該図37に基づいて遊技状態変更処理4を説明する。
遊技状態変更処理4では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Sh1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Sh2)。
最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、Sh2からSh3のステップに進み、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sh3)、更に、大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御する(Sh3+)。
次いで、RAM275に設定されたタイマカウンタの値を初期化(タイマカウンタの値に0を格納)し(Sh4)、タイマカウンタが計時中である旨を示す計時フラグをセットしてタイマカウンタによる計時を開始し(Sh5)、遊技状態変更処理4を終了する。
また、遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、Sh2からSh6のステップに進み、遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態が終了したか否かを判定する。
Sh6のステップにおいて遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化した場合には、計時フラグをクリアしてタイマカウンタによる計時を終了するとともに(Sh7)、タイマカウンタの値と設定情報テーブルに設定されている閾値時間とを比較し、当該タイマカウンタにより計時を開始する契機となった当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間を超えるか否かを判定する(Sh8)。
そして、Sh8のステップにおいて当該タイマカウンタにより計時を開始する契機となった当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間を超える場合には、変更前の遊技状態を大当り状態と識別して、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに(Sh9)、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した大当り状態を格納して(Sh9+)、Sh12−のステップに進む。
また、Sh8のステップにおいて当該タイマカウンタにより計時を開始する契機となった当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間を超えない場合には、Sh10のステップに進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始するとともに、変更前の遊技状態が突確当り状態または小当り状態のいずれであるかを識別するための突確・小当り識別処理を実施した後、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した当り状態(突確当りA、突確当りB、小当り)を格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)して(Sh11+)、Sh12−のステップに進む。
そして、Sh12−のステップにおいては、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施して、Sh9にて識別した遊技状態(大当り)、或いは、Sh11にて識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列をホールコンピュータ140に送信した後、Sh12のステップに進む。
具体的に、Sh12−の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(大当り状態、突確当りA、突確当りB、小当り状態)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が大当り状態または突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が大当り状態であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sh12のステップに進む。
そして、Sh12のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別した後、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSh12のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sh12のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sh12のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sh13)、遊技状態変更処理4を終了する。
また、Sh6のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Sh14)。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSh14のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sh14のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sh14のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sh15)、遊技状態変更処理4を終了する。
また、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、Sh1からSh16に進んで、前述した図32に示す個別信号タイプ処理を実施することにより、タイプd〜g,iの各パチンコ機2d〜g,i並びに各パチンコ機2’d〜g,2’iにおける各遊技状態が識別されて、遊技情報テーブルにおける遊技情報並びに履歴テーブルが更新されるとともに、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2が実施されることにより、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別された遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。尚、該Sr7+の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。ここで、Sh16の個別信号タイプ処理は、図30に示すSc13の個別信号タイプ処理の各ステップと同一であるため、ここでは説明を省略する。
また、該個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態は、Sb3+にて送信データ列送信処理1が実施されることにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、そのままの該遊技状態を含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列が生成され、これら生成された送信データ列がホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)されることで、該ホールコンピュータ140に通知される。
図38は、制御マイコン(MPU)279が実施する、第4の態様のデータ更新処理を構成する計時処理1の処理内容を示すフローチャートである。尚、計時処理1は、前述のように一定時間間隔(例えば、100ms毎)に実行される処理である。
計時処理1では、まず、RAM275に計時フラグがセットされている、すなわちタイマカウンタによる当り共通信号の出力が検出された時点からの計時が行われているか否かを判定し(Si1)、計時フラグがセットされている場合にはタイマカウンタの値を1加算して(Si2)、計時処理1を終了する。すなわち上述のように計時処理1は一定時間間隔で実行されるので、この処理によって、計時フラグがセットされている場合にはタイマカウンタの値が更新され、計時フラグがセットされた時点、すなわち当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が計時されるようになっている。
以上のように、第4の態様のデータ更新処理を構成する更新処理4及び遊技状態変更処理4、計時処理1では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図44に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(tb1)から、当り共通信号がHIGHからLOWに変化した時点(tb2、またはtb4)までの経過時間、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号の出力が検出されてか非検出となるまでの時間が遊技情報テーブルに設定されている閾値時間を超えるか否かを判定し、当り共通信号の出力が検出されてから非検出となるまでの時間が閾値時間を超える場合には、当該当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号の出力が検出されてから非検出となるまでの時間が閾値時間を超えない場合には、突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述のSh11の突確・小当り識別処理により、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第4の態様のデータ更新処理を構成する更新処理4及び遊技状態変更処理4では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態と小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Sh16の処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、変更後の遊技状態が通常遊技状態であるか否か(通常移行タイプに対応)や、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
尚、上記では、当り共通信号の出力が検出された時点においてタイマカウンタによる計時を開始し、当該当り共通信号が非検出となった時点においてタイマカウンタによる計時を終了し、当り共通信号の出力が検出された時点から非検出となった時点までの経過時間が閾値時間を超えるか否かを判定し、閾値時間を超える場合には、変更前の遊技状態を大当り状態と識別し、閾値時間を超えない場合には、変更前の遊技状態を突確当り状態および小当り状態と識別するようになっているが、当り共通信号の出力が検出された時点においてタイマカウンタによる計時を開始し、計時フラグをセットするとともに、当り共通信号が非検出となる前にタイマカウンタによる計時時間が閾値時間に到達した場合には、その時点で計時フラグをクリアし、当り共通信号が非検出となったときに、計時フラグがセットされているか否か、すなわち当り共通信号が非検出となった時点でタイマカウンタによる計時が続いているか否かを判定することによって、当り共通信号の出力が検出された時点から非検出となるまでの経過時間が、閾値時間を超えるか否か(計時フラグがセットされている場合には、閾値時間を超えていない旨を示し、計時フラグがセットされていない場合には、閾値時間を超えている旨を示すこととなる)を判定し、閾値時間を超えている場合には、変更前の遊技状態を大当り状態と識別し、閾値時間を超えていない場合には、変更前の遊技状態を突確当り状態および小当り状態と識別するようにしても良い。
次に、データ更新処理の第5の態様について説明すると、第5の態様のデータ更新処理は、更新処理5、遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理5、及び一定時間間隔毎(例えば、100ms毎)に実行する計時処理2により構成される。
尚、更新処理5も、図29に示す更新処理1、すなわち第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1と同一であるため、同一のステップを用いることでここでの説明は省略する。また、第5の態様のデータ更新処理では、当り共通信号の出力を検出した時点からの打込玉数ではなく、当り共通信号の出力を検出した時点からの時間に基づいて当り共通信号が示す当り状態が大当り状態か、或いは突確当り状態および小当り状態か、を識別するため、第4の態様のデータ更新処理を適用する場合と同様に、呼び出しランプ設定画面においては、突確当り状態中および小当り状態中の打込玉数の予測値よりも大きく、大当り状態中の打込玉数の予測値よりも小さい閾値打込玉数に替えて、1回の突確当り状態および小当り状態の発生時間の予測値よりも長く、1回の大当り状態の発生時間の予測値よりも短い閾値時間が設定され、呼び出しランプ設定画面において設定された閾値時間が、設定情報テーブルに設定されるものとする。
図39は、制御マイコン(MPU)279が、第5の態様のデータ更新処理を構成する更新処理5のSb3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理5の処理内容を示すフローチャートであり、該図39に基づいて遊技状態変更処理5を説明する。
遊技状態変更処理5では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Sj1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Sj2)。
最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、Sj2からSj3のステップに進み、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sj3)、更に、突確当り・小当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した突確当り・小当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御する(Sj3+)。
次いで、RAM275に設定されたタイマカウンタに、設定情報テーブルに設定されている閾値時間に対応する値(後述する計時処理2においてタイマカウンタの値が1ずつ減算されるため、閾値時間/計時処理2が実行される時間間隔を示す値であり、例えば、閾値時間が5秒、計時処理2の実行時間間隔が100msであれば、タイマカウンタに格納される値は50となる)をセットし(Sj4)、該タイマカウンタが計時中である旨を示す計時フラグをセットしてタイマカウンタによる計時を開始し(Sj5)、遊技状態変更処理5を終了する。
また、遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、Sj2からSj6のステップに進み、遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態が終了したか否かを判定する。
Sj6のステップにおいて遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化した場合にはSj7のステップに進み、履歴テーブルの最新の状態別データの遊技状態、つまり変更前の遊技状態が未登録であるか否かを判定することで、大当り状態の終了と、突確当り状態或いは小当り状態の終了とを識別し、変更前の遊技状態が未登録である場合には、終了した当り状態が突確当り状態或いは小当り状態であると識別して、Sj8に進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始した後、Sj9のステップに進む一方、変更前の遊技状態が既に登録されている場合には、Sj8を経由することなくSj9のステップに進む。
そして、Sj9のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別する。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSj9のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sj9のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sj9のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sj10)、遊技状態変更処理5を終了する。
また、Sj6のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Sj11)。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSj11のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sj11のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sj11のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sj12)、遊技状態変更処理5を終了する。
また、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、Sj1からSj13に進んで、前述した図32に示す個別信号タイプ処理を実施することにより、タイプd〜g,iの各パチンコ機2d〜g,i並びにパチンコ機2’d〜g,2’iにおける各遊技状態が識別されて、遊技情報テーブルにおける遊技情報並びに履歴テーブルが更新されるとともに、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2が実施されることにより、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別された遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。尚、該Sr7+の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。ここで、Sj13の個別信号タイプ処理は、図30に示すSc13の個別信号タイプ処理の各ステップと同一であるため、ここでは説明を省略する。
また、該個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態は、Sb3+にて送信データ列送信処理1が実施されることにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、そのままの該遊技状態を含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列が生成され、これら生成された送信データ列がホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)されることで、該ホールコンピュータ140に通知される。
図40は、制御マイコン(MPU)279が実施する、第5の態様のデータ更新処理を構成する計時処理2の処理内容を示すフローチャートである。尚、計時処理2は、前述のように一定時間間隔(例えば、100ms毎)に実行される処理である。
計時処理2では、まず、RAM275に計時フラグがセットされている、すなわちタイマカウンタによる当り共通信号の出力が検出された時点からの計時が行われているか否かを判定し(Sk1)、計時フラグがセットされている場合にはタイマカウンタの値を1減算する(Sk2)。
次いで、計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0であるか否かを判定し(Sk3)、計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0であれば、計時フラグをクリアして計時を終了する(Sk4)。
そして、遊技情報テーブルにおける最新の遊技状態データを読み出し、端子1の値が1であるか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生期間中か否かを判定し(Sk5)、端子1の値が1であればSk6のステップに進み、端子1の値が1でなければSk7の突確・小当り識別処理に進む。
Sk6のステップにおいては、現在の遊技状態を大当り状態と識別して、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として大当り状態を格納し、更に、該大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当りの報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、大当り状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知し、Sk9に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sk3のステップに戻る。
Sk7の突確・小当り識別処理においては、図31(a)に示す前述したSq1〜Sq10から成る突確・小当り識別処理を実施して、当り共通信号である端子1の値が1となった大当り状態以外の当り状態が、小当り、突確当りA、突確当りBのいずれであるかを識別し、該識別した小当り、突確当りA、突確当りBを、履歴テーブルにおける前回の状態別データの遊技状態として格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後(Sk8)、Sk9に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(大当り、突確当りA、突確当りBまたは小当り)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が大当り状態または突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、識別した遊技状態が大当り状態であれば大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sk3のステップに戻る。
また、Sk3のステップにおいて計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0でなければ、計時処理2を終了する。
以上のように、第5の態様のデータ更新処理を構成する更新処理5及び遊技状態変更処理5、計時処理2では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図44に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(tb1)からの経過時間、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が、遊技情報テーブルに設定されている閾値時間に到達した時点(tb3)において、当り共通信号の出力が継続して検出されているか否かを判定し、当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達した時点で当り共通信号の出力が検出されている場合には、経過時間の計時を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達した時点で当り共通信号の出力が検出されていない場合には、突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述のSK7の突確・小当り識別処理により、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第5の態様のデータ更新処理を構成する更新処理4及び遊技状態変更処理5では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態と小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Sj13の個別信号タイプ処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
次に、データ更新処理の第6の態様について説明すると、第6の態様のデータ更新処理は、更新処理6、遊技状態データが遊技状態の変化を示す場合に実行する遊技状態変更処理6、及び一定時間間隔毎(例えば、100ms毎)に実行する計時処理3により構成される。
尚、更新処理6も、図29に示す更新処理1、すなわち第1の態様のデータ更新処理を構成する更新処理1と同一であるため、同一のステップを用いることでここでの説明は省略する。また、第6の態様のデータ更新処理では、当り共通信号の出力を検出した時点からの打込玉数ではなく、当り共通信号の出力を検出した時点からの時間に基づいて当り共通信号が示す当り状態が大当り状態か、或いは突確当り状態および小当り状態か、を識別するため、第4の態様のデータ更新処理や第5の態様のデータ更新処理を適用する場合と同様に、呼び出しランプ設定画面においては、突確当り状態中および小当り状態中の打込玉数の予測値よりも大きく、大当り状態中の打込玉数の予測値よりも小さい閾値打込玉数に替えて、1回の突確当り状態および小当り状態の発生時間の予測値よりも長く、1回の大当り状態の発生時間の予測値よりも短い閾値時間が設定され、呼び出しランプ設定画面において設定された閾値時間が、設定情報テーブルに設定されるものとする。
図41は、制御マイコン(MPU)279が、第6の態様のデータ更新処理を構成する更新処理6のSb3のステップにおいて実行する遊技状態変更処理6の処理内容を示すフローチャートであり、該図41に基づいて遊技状態変更処理6を説明する。
遊技状態変更処理6では、設定情報テーブルにおけるタイプを参照し、対応するパチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hであるか否かを判定し(Sm1)、当該タイプがタイプa,b,c,hであれば、遊技情報テーブルにおける最新(現在)の遊技状態データの端子1の値と前回の端子1の値とを比較し、該端子1の値が0から1に変化したか否か、すなわち遊技状態が大当り状態または突確当り状態または小当り状態に移行したか否かを判定する(Sm2)。
最新(現在)の遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化した場合には、Sm2からSm3のステップに進み、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目には遊技状態を格納せずに、発生時刻として現在の時刻を格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し(Sm3)、更に、突確当り・小当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した突確当り・小当り状態の報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御する(Sm3+)。
次いで、RAM275に設定されたタイマカウンタに、設定情報テーブルに設定されている閾値時間に対応する値(後述する計時処理3においてタイマカウンタの値が1ずつ減算されるため、閾値時間/計時処理3が実行される時間間隔を示す値であり、例えば、閾値時間が5秒、計時処理3の実行時間間隔が100msであれば、タイマカウンタに格納される値は50となる)をセットし(Sm4)、該タイマカウンタが計時中である旨を示す計時フラグをセットしてタイマカウンタによる計時を開始し(Sm5)、遊技状態変更処理6を終了する。
また、遊技状態データが示す端子1の値が0から1に変化していなければ、Sm2からSm6のステップに進み、遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化したか否か、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態が終了したか否かを判定する。
遊技情報テーブルに格納した最新の遊技状態データが示す端子1の値が1から0に変化した場合には、Sm6からSm7のステップに進み、計時フラグがセットされているか否か、すなわちタイマカウンタにより計時されている当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間の計時が続いているか否かを判定し(Sm7)、計時フラグがセットされていれば、該計時フラグをクリアして当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間の計時を終了し(Sm8)、Sm9に進んで、図45(b)に示すように、設定情報テーブルのカウントダウン開始回数である30を表示したカウントダウン表示画面を表示してカウントダウン表示を開始した後、変更前の遊技状態を識別するための突確・小当り識別処理を実施する(Sm10)。
Sm10のステップにおいては、図31(a)に示す前述したSq1〜Sq10から成る突確・小当り識別処理を実施して、当り共通信号である端子1の値が1から0変化することで終了が認識された大当り状態以外の当り状態が、小当り、突確当りA、突確当りBのいずれであるかを識別した後、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として、識別した当り状態(突確当りA、突確当りB、小当り)を格納するとともに、対応する加算留保に「1」を格納(セット)した後(Sm11)、Sm11+に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、識別した遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)を含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列を生成し、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、識別した遊技状態が小当り状態であれば送信データ列を生成せず、識別した遊技状態が突確当り状態(突確当りA、突確当りB)であれば突確当りAまたは突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列を生成し、これら生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)した後、Sm12のステップに進む。
そして、Sm12のステップにおいては、設定情報テーブルに設定されている対応するパチンコ機のタイプの遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を、変更後の遊技状態として識別する。
次いで、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSm12のステップにおいて識別した遊技状態と発生時刻としてその時点の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sm12のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sm12のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sm13)、遊技状態変更処理6を終了する。
また、Sm6のステップにおいて端子1の値が1から0に変化していない場合、またはSm7のステップにおいて計時フラグがセットされていない場合には、設定情報テーブルに設定されているパチンコ機のタイプに対応する遊技状態識別テーブルを参照し、最新の遊技状態データに対応する遊技状態を変更後の遊技状態として識別する(Sm14)。
そして、履歴テーブルの最新の状態別データを確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目にSm14のステップにおいて識別した遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、遊技情報テーブルの総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納し、さらに、Sm14のステップにおいて識別した遊技状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、Sm14のステップにおいて識別した遊技状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知して(Sm15)、遊技状態変更処理6を終了する。
また、パチンコ機のタイプがタイプa,b,c,hで無い場合、つまりは、タイプd〜g,iである場合には、Sm1からSm16に進んで、前述した図32に示す個別信号タイプ処理を実施することにより、タイプd〜g,iの各パチンコ機2d〜g,i並びにパチンコ機2’d〜g,2’iにおける各遊技状態が識別されて、遊技情報テーブルにおける遊技情報並びに履歴テーブルが更新されるとともに、Sr7+の図49(b)に示す送信データ列送信処理2が実施されることにより、Sr6の突確・小当り識別処理にて識別された遊技状態(突確当りA、突確当りBまたは小当り)と、ディップスイッチ277における設定とに基づいた送信データ列がホールコンピュータ140に送信される。尚、該Sr7+の送信データ列送信処理2においては、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチに、「OFF」・「ON」の状態が設定されている場合には、ホールコンピュータ140に対して、識別された遊技状態が突確当り(突確当りA、突確当りB)である場合において、大当りの遊技状態データを含む送信データ列が送信され、識別された遊技状態が小当りの場合には送信データ列は送信されないこととなる。ここで、Sm16の個別信号タイプ処理は、図30に示すSc13の個別信号タイプ処理の各ステップと同一であるため、ここでは説明を省略する。
また、該個別信号タイプ処理のSr1にて識別されてSr8、Sr17、Sr18にて履歴テーブルの最新の状態別データに記憶されている遊技状態は、Sb3+にて送信データ列送信処理1が実施されることにより、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態であれば、そのままの該遊技状態を含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「OFF」・「ON」の状態、つまり、小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態であれば大当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態が、「ON」・「ON」の状態である小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定である場合には、該遊技状態が小当り状態であれば送信データ列は生成されず、該遊技状態が突確当り状態であれば突確当り遊技状態データを含む送信データ列が生成され、これら生成された送信データ列がホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)されることで、該ホールコンピュータ140に通知される。
尚、Sb3+における送信データ列送信処理1において、Sr1にて識別された遊技状態が大当り状態である場合には、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態に係わらず、該識別された大当り状態がSr8並びにSr17において履歴テーブルの最新の状態別データに記憶され、該状態別データに記憶された大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列が生成されて、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)される。
図42は、制御マイコン(MPU)279が実施する、第6の態様のデータ更新処理を構成する計時処理3の処理内容を示すフローチャートである。尚、計時処理3は、前述のように一定時間間隔(例えば、100ms毎)に実行される処理である。
計時処理3では、まず、RAM275に計時フラグがセットされている、すなわちタイマカウンタによる当り共通信号の出力が検出された時点からの計時が行われているか否かを判定し(Sn1)、計時フラグがセットされている場合にはタイマカウンタの値を1減算する(Sn2)。
次いで、計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0であるか否かを判定し(Sn3)、計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0であれば、計時フラグをクリアして計時を終了する(Sn4)。
そして、遊技状態が突確当り状態または小当り状態であれば、タイマカウンタの値が0となるまで、すなわち共通当り信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達する前に該突確当り状態または小当り状態が終了し、共通当り信号の出力が非検出となり、計時フラグがクリアされているはずであるので、Sn3のステップにおいて計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0である場合には、現在の遊技状態を大当り状態と識別し、遊技情報テーブルの大当り回数に1を加算更新するとともに、履歴テーブルにおける最新の状態別データの遊技状態として大当り状態を格納し、更に、該大当り状態に対応する報知形態を図24(a)に示す表示態様設定テーブルに基づいて特定し、該特定した大当りの報知形態に表示画面261の表示並びに報知ランプの点灯態様を制御して、大当り状態が発生したことを遊技者並びに係員等に報知した後、Sn6に進んで、図49(b)に示す送信データ列送信処理2を実施することにより、大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列を生成し、該生成した送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)してSn3のステップに戻る。
また、Sn3のステップにおいて計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0でなければ、計時処理3を終了する。
以上のように、第6の態様のデータ更新処理を構成する更新処理6及び遊技状態変更処理6、計時処理3では、タイプa,b,c,hのパチンコ機、すなわち大当り状態の期間中においても、突確当り状態の期間中においても、小当り状態の期間中においても、端子1に共通の当り共通信号が出力されるパチンコ機の場合、図44に示すように、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(tb1)からの経過時間、すなわち大当り状態または突確当り状態または小当り状態の発生している期間を示す当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が、遊技情報テーブルに設定されている閾値時間に到達した時点(tb3)において、当り共通信号の出力が継続して検出されているか否かを判定し(計時フラグは、当り共通信号の出力が継続して検出されている期間のみセットされるので、計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0か否かを判定する)、当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達した時点で当り共通信号の出力が検出されている場合(計時フラグがセットされており、かつタイマカウンタの値が0の場合)には、当り共通信号の出力が検出された時点からの計時を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を大当り状態と識別し、当り共通信号がHIGHからLOWに変化した時点(tb2)、すなわち当り共通信号が非検出となった時点において、当り共通信号がLOWからHIGHに変化した時点(tb1)からの経過時間、すなわち当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達しているか否か(計時フラグがセットされているか否か)を判定し、当り共通信号が非検出となった時点において、当り共通信号の出力が検出された時点からの経過時間が閾値時間に到達していない場合(計時フラグがセットされている場合)には、当り共通信号の出力が検出された時点からの計時を開始する契機となった当り共通信号が示す当り状態を、突確当り状態または小当り状態と識別するとともに、これら突確当り状態または小当り状態が、前述のSm9の突確・小当り識別処理において、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により、当該当り共通信号が示す当り状態を突確当り状態と小当り状態とにさらに識別するようになっており、大当り状態が発生している期間においても突確当り状態が発生している期間においても小当り状態が発生している期間においても共通の当り共通信号が出力されるタイプa,b,c,hのパチンコ機2a〜c,h並びにパチンコ機2’a〜c,2’hの遊技情報を管理する場合でも、この当り共通信号の入力に基づいて大当り状態の発生と、突確当り状態の発生と、小当り状態の発生とを個々に識別することが可能となる。
また、第6の態様のデータ更新処理を構成する更新処理6及び遊技状態変更処理6、計時処理3では、信号の出力形態により大当り状態と、突確当り状態と小当り状態とを識別できるタイプd,e,f,g,iのパチンコ機の場合には、Sm16の個別信号タイプ処理を実施することで、大当り状態を含む各遊技状態が識別されて、 遊技情報テーブルの遊技情報が更新されるとともに、これら識別された各遊技状態の間の遊技情報が履歴テーブルに格納、管理され、さらに、識別された突確当り状態と小当り状態が、小当り状態であるか、突確当りAであるか、突確当りBであるかが、Sr6の突確・小当り識別処理において、その当り状態の前後の遊技状態の変化並びに当該当り状態における出力信号の出力形態により識別されて、遊技情報テーブルの遊技情報が更新、並びにその間の遊技情報とともに履歴テーブルに格納、管理されるので、これらタイプd,e,f,g,iのパチンコ機2d〜g,2i、並びにパチンコ機2’d〜g,2’iの遊技情報も管理できる。
以上、説明したように、本実施例の第1〜第6のデータ更新処理においては、情報入力手段となる信号入力部278に入力される特定遊技状態情報となる当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、突確・小当り信号、大当り・突確・時短信号・高確信号、突確当り信号、小当り信号による遊技状態データに基づいて、大当り状態(第1特定遊技状態)と、突確当り状態(第2特定遊技状態)および小当り状態(第3特定遊技状態)とを識別して、識別した大当り状態(第1特定遊技状態)の発生と、識別した突確当り状態(第2特定遊技状態)または小当り状態(第3特定遊技状態)の発生とを認識しており、これら制御マイコン279が実施する第1〜第6のデータ更新処理によって本発明の特定遊技状態識別手段が形成されている。
また、本実施例の第1〜第6のデータ更新処理において実施される、前述の突確・小当り識別処理においては、特定遊技状態発生情報となる当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号にて発生が示された突確当り状態および小当り状態を、これら当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号の出力に関連して、該出力の前後において遊技状態情報となる大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り・突確・時短信号・高確信号の入力状態(遊技状態データ)が変化したか否か、つまり遊技状態が変化したか否かに基づいて、突確当り状態(第2特定遊技状態)と小当り状態(第3特定遊技状態)とを識別してその発生を認識しており、これら突確・小当り識別処理を含む第1〜第6のデータ更新処理によって本発明の特定遊技状態識別手段が形成されている。
また、本実施例の第1〜第6のデータ更新処理において実施される、前述のSq5〜Sq8の突確当り識別処理においては、本発明における遊技状態情報並びに特定遊技状態情報となる当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号、突確当り信号、小当り信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号に基づいて、通常遊技状態(第1遊技状態)または高確状態(第3遊技状態)における突確当りA(特定遊技状態A)の発生と突確当りB(特定遊技状態B)の発生とを識別しており、該突確当り識別処理を含む第1〜第6のデータ更新処理によって本発明の請求項6における特定遊技状態識別手段が形成されている。
また、本実施例の第1〜第6のデータ更新処理において実施される、図49(a),(b)に示す送信データ列送信処理1、2においては、ディップスイッチ277において全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態以外の設定がされているときには、本発明における特定遊技状態識別手段となる該第1〜第6のデータ更新処理における識別結果に基づいて、識別された小当り状態(第3特定遊技状態)を除外した大当り状態(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する情報、つまり、識別された大当り状態(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)の遊技状態データを含む送信データ列を、通信部274からホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)しており、該送信データ列送信処理1、2を実施する制御マイコン279によって本発明における出力手段が形成されている。
また、本実施例の第1〜第6のデータ更新処理において実施される、図49(a),(b)に示す送信データ列送信処理1、2においては、特定遊技状態識別手段となるデータ更新処理にて識別された、大当り状態(第1特定遊技状態)に関する情報となる大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りA(第2特定遊技状態A)に関する情報となる突確当りAの遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りB(第2特定遊技状態B)に関する情報となる突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列とを、ホールコンピュータ140に対して送信(外部出力)している。
また、本実施例の第4〜第6のデータ更新処理においては、情報入力手段となる信号入力部278に入力される特定遊技状態発生情報となる当り共通信号と、設定情報テーブルに記憶されることにより設定されている、呼び出しランプ設定画面にて入力された閾値時間とに基づいて、大当り状態(第1特定遊技状態)の発生と突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生とを識別しており、該第4〜第6のデータ更新処理によって請求項3における特定遊技状態識別手段が形成されている。
また、本実施例の第1〜第3のデータ更新処理においては、情報入力手段となる信号入力部278に入力される特定遊技状態発生情報となる当り共通信号と、設定情報テーブルに記憶されることにより設定されている、呼び出しランプ設定画面にて入力された閾値打込玉数(閾値変動遊技媒体数)とに基づいて、大当り状態(第1特定遊技状態)の発生と突確当り状態(第2特定遊技状態)の発生とを識別しており、該第1〜第3のデータ更新処理によって請求項4における特定遊技状態識別手段が形成されている。
このようにして、データ更新処理にて更新される遊技情報テーブルにて管理される各種の遊技情報は、図45(a)に示す通常表示画面において表示される。
具体的に通常表示画面において制御マイコン279は、図45(a)に示すように、遊技情報テーブルに記憶している、本日データにおける大当り回数、突確A回数、突確B回数、小当り回数、確変回数、連荘回数、総スタート回数を表示するとともに、大当り回数を総スタート回数で除した値(1/***)を算出して大当り確率として表示し、さらには、履歴テーブルのデータに基づいて、履歴テーブルに記憶されている最新の大当りからのスタート回数を「スタート回数」に対応付けて、該最新の大当りとその前の大当り(前回)との間のスタート回数を「1回前」の表示に対応付けて、該前回の大当りとその前の大当り(前々回)との間のスタート回数を「2回前」の表示に対応付けて、というように、4回前までの大当り間スタート回数を、履歴テーブルにおいてこれらの各大当りに対応する総スタート回数の差(最新の大当りからのスタート回数はその時点の総スタート回数との差)から、それぞれ特定して表示する。
尚、営業開始からあまり時間が経過していない場合で、発生した大当り回数が5回に満たない場合には、最も古い大当り、すなわち、営業開始から1回目の大当りに対応する大当り間スタート回数は、営業開始時点から当該1回目の大当りが発生した時点までのスタート回数であり、この場合には、当該1回目の大当りに対応付けて履歴テーブルに記憶されている総スタート回数自体が大当り間スタート回数となる。
つまり、本実施例の制御マイコン279によって、液晶パネル263にて構成される表示画面261には、遊技情報集計手段となる遊技情報テーブルにて集計された前記第1特定遊技状態並びに第2特定遊技状態に関する遊技情報となる営業開始時点からの大当り状態の発生回数である大当り回数、営業開始時点からの突確当りAの発生回数である突確A回数、営業開始時点からの突確当りBの発生回数である突確B回数が表示されており、該液晶パネル263並びに制御マイコン279により本発明における表示手段が形成されている。
そして、本実施例の通常表示画面には、図45(a)に示すように、その下部位置に、入力ボタン255a〜dにそれぞれ対応する入力メニュー、具体的には、入力ボタン255aに対応して「前日」のメニューが、入力ボタン255bに対応して「前々日」のメニューが、入力ボタン255cに対応して「当り履歴」のメニューが、入力ボタン255cに対応して「呼び出し」のメニューが表示されている。
遊技者が、前日の台データを確認したい場合には、「前日」のメニューに対応する入力ボタン255aを操作すれば良く、該入力ボタン255aの操作により、制御マイコン279は、遊技情報テーブルにおいて前日データに対応して記憶されている遊技情報、具体的には、大当り回数、突確A回数、突確B回数、小当り回数、確変回数、連荘回数、総スタート回数を読み出すとともに、大当り確率を算出し、これら読み出した前日データに基づく台データ画面(前日)を表示画面261に表示することで、遊技者は、前日の台データを確認できる。
また、遊技者が、前々日の台データを確認したい場合には、「前々日」のメニューに対応する入力ボタン255bを操作すれば良く、該入力ボタン255bの操作により、前日の場合と同様に制御マイコン279は、遊技情報テーブルにおいて前々日データに対応して記憶されている遊技情報、具体的には、大当り回数、突確A回数、突確B回数、小当り回数、確変回数、連荘回数、総スタート回数を読み出すとともに、大当り確率を算出し、これら読み出した前々日データに基づく台データ画面(前々日)を表示画面261に表示することで、遊技者は、前々日の台データを確認できる。
また、遊技者が、当りの発生状況を確認したい場合には、「当り履歴」のメニューに対応する入力ボタン255cを操作すれば良く、該入力ボタン255cの操作により、制御マイコン279は、履歴テーブルに記憶されている本日データ並びに過去最高連荘データに基づいて、図47に示すように、本日と過去最高連荘回数の日の当り状況を、横軸を営業時間軸として表示するとともに、該時間軸上の各大当りの発生時刻に対応する位置に、各種の当り(通常大当り、確変大当り、突確当り)を示す棒状の表示を行うことで当り状況を表示し、それぞれの日の総大当り回数を右端部分に表示するようになっている。尚、本実施例では、表示画面の大きさから棒状の表示が当りの数が大きいと非常に小さくなり、遊技者にとって表示が判り難いものになることから、小当りを除いた履歴表示としているが、これら小当りを含む履歴表示としても良い。
尚、これら当り履歴画面にも、通常表示画面と同様に、その下部位置に、入力ボタン255aに対応して「前日」のメニューが、入力ボタン255bに対応して「前々日」のメニューが、入力ボタン255cに対応して「台データ」のメニューが、入力ボタン255cに対応して「呼び出し」のメニューが表示されており、入力ボタン255aまたは入力ボタン255bが操作されたときには、履歴テーブルに記憶されている「前日」または「前々日」の履歴に基づく当り履歴画面が表示される。
また、遊技者が「呼出」のメニューに対応する入力ボタン255dを操作した場合には、該操作により、制御マイコン279が、再度入力ボタン255dが操作されるか或いは、リモコンに設けられている図示しない消灯ボタンが操作されるまで、全ての電球267を連続点灯状態とする。尚、本実施例のその他の画面においても、「呼出」のメニューに対応する入力ボタン255dを操作した場合には、同様に全点灯制御が実施される。
次に、本実施例の呼び出しランプ装置200において、前述の第1〜第6の態様のデータ更新処理にて各種の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列が送信されるホールコンピュータ140における処理について、図50〜図52に基づいて説明する。尚、実施例では、該ホールコンピュータ140として、突確当りや小当りに関する情報を個別に集計する機能を有しない、大当りに関する情報のみの集計機能を有するホールコンピュータ140を例示するが、本発明はこれに限定されるものではなく、呼び出しランプ装置200のディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態として、「ON」・「ON」の状態をセットし、これらホールコンピュータとして、突確当りに関する情報を個別に集計する機能を有するホールコンピュータを用いても良いし、更には、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態として、全遊技状態出力設定となる「OFF」・「OFF」の状態をセットし、これらホールコンピュータとして、突確当りや小当りに関する情報を個別に集計する機能を有するホールコンピュータを用いても良い。
ホールコンピュータ140には、図示しないハブを介して複数の呼び出しランプ装置200が接続されており、ホールコンピュータ140は、順番に呼び出しランプ装置200に対して送信データ列のデータ送信要求を送信し、データ送信要求に基づいて返信された送信データ列、及び前述の第1〜第6の態様のデータ更新処理において遊技状態が識別されることに伴い優先して送信された送信データ列に基づいて、各呼び出しランプ装置200が収集したパチンコ機の情報が、該ホールコンピュータ140において管理されるようになっている。
ホールコンピュータ140は、図示しない記憶装置に、図50に示す台別遊技情報テーブルや図51に示す台別履歴テーブルを記憶しており、これら台別遊技情報テーブルや台別履歴テーブルが、各台番号のパチンコ機2a〜i,2’a〜iに1対1に対応して設けられている呼び出しランプ装置200から送信される送信データ列に基づいて更新されることで、各台番号のパチンコ機2a〜i,2’a〜iの遊技情報が管理されるようになっている。
この台別遊技情報テーブルには、図50に示すように、パチンコ機の台番号に対応して、機種名、営業開始時点からの総打込玉数、総賞球数、総スタート回数、大当り後からのスタート回数である当り後スタート回数、営業開始時点からの大当りの発生回数である大当り回数からなる遊技情報が格納されている。
また、台別履歴テーブルには、図51に示すように、パチンコ機の台番号毎に、各遊技状態(通常:通常遊技状態、大当り:大当り状態、確変:確率変動状態、時短:時短状態、高確:高確状態)、当該遊技状態の発生時刻、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、当該遊技状態の期間中のスタート回数、当該遊技状態の発生時点の総打込玉数、当該遊技状態の期間中の打込玉数、当該遊技状態の発生時点の総賞球数、当該遊技状態の期間中の賞球数、当該遊技状態の期間中の差玉(賞球数−打込玉数)、からなる状態別データが、当該パチンコ機2a〜i,2’a〜iにて発生した順に格納されるようになっており、これら状態別データのうち最新の遊技状態の状態別データが、送信データ列から特定されるデータに基づいて最新の情報に更新される。
これら送信データ列の受信に基づいて、台別遊技情報テーブルや台別履歴テーブルが更新される流れについて、簡単に説明すると、ホールコンピュータ140は、受信した送信データ列に含まれる台番号を特定し、該特定した台番号に対応して台別履歴テーブルに記憶されている最新の状態別データに格納されている遊技状態と、受信した送信データ列に含まれる遊技状態データから特定される遊技状態とが一致するか否かを判定する。
そして、一致する場合には、遊技状態に変化がないものとして、当該状態別データにおける該遊技状態のスタート回数、該遊技状態の打込玉数、該遊技状態の賞球数を加算更新し、更新後の打込玉数及び賞球数に基づいて当該遊技状態の差玉を算出して更新するとともに、該送信データ列に含まれるスタート回数データと、賞球データ、打込データに基づいて、台別遊技情報テーブルの当該台番号に対応する総打込玉数、総賞球数、総スタート回数、当り後スタート回数を加算更新する。
一方、最新の状態別データに格納されている遊技状態と、受信した送信データ列に含まれる遊技状態データから特定される遊技状態とが一致しない場合には、さらに、最新の状態別データに格納されている遊技状態が「不定」の遊技状態であるか否かを判定する。
そして、該格納されている遊技状態が「不定」である場合には、該受信した送信データ列に含まれる遊技状態データから特定される遊技状態を、「不定」に代えて格納するとともに、その他の当該状態別データにおける該遊技状態のスタート回数、該遊技状態の打込玉数、該遊技状態の賞球数を加算更新し、台別遊技情報テーブルの当該台番号に対応する総打込玉数、総賞球数、総スタート回数、当り後スタート回数を加算更新する。
また、最新の状態別データに格納されている遊技状態が「不定」の遊技状態でない場合には、遊技状態の変化に伴い台別履歴テーブルの該当する台番号の状態別データを変更前の状態別データとして確定し、新規に状態別データを登録するとともに、遊技状態の項目に受信した送信データ列に含まれる遊技状態データから特定される遊技状態と、発生時刻として現在の時刻とを、それぞれ格納し、台別遊技情報テーブルの該当する台番号の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数を取得し、当該遊技状態の発生時点の総スタート回数、総打込玉数、総賞球数として格納する。
そして、このようにして更新された台別遊技情報テーブルや台別履歴テーブルのデータに基づいて、ホールコンピュータ140は、表示対象とするパチンコ機2a〜i,2’a〜iの台番号の指定受付けに応じて、図52に示す、当該受付けた台番号の台別情報画面を生成して表示する。
この台別情報画面は、図52に示すように、選択された台番号のパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおける履歴画面と、(大当り履歴画面、詳細履歴画面)と、大当り回数と、確変回数と、大当り差玉平均と、大当り間スタート回数平均(TS)と、状態別大当り回数データとから構成されており、ホールコンピュータ140は、これら履歴画面と、(大当り履歴画面、詳細履歴画面)と、大当り回数と、確変回数と、大当り差玉平均と、大当り間スタート回数平均(TS)と、状態別大当り回数データを生成して表示出力するデータ出力処理を実施する。
この履歴画面の生成手順について説明すると、履歴画面のうち大当り履歴画面を生成する場合には、台別履歴テーブルの該当する台番号における遊技状態の履歴に基づいて、各大当り状態の種別を判定する。具体的には、大当り状態が発生する前の遊技状態を参照し、大当り状態が発生する前の遊技状態が通常遊技状態であれば、当該大当り状態を通常遊技状態において発生した大当り状態(通常中大当りと称す)であると判定し、大当り状態が発生する前の遊技状態が時短状態であれば、当該大当り状態を時短状態において発生した大当り状態(時短中大当りと称す)であると判定し、大当り状態が発生する前の遊技状態が高確状態であれば、当該大当り状態を高確状態において発生した大当り状態(高確中大当りと称す)であると判定し、大当り状態が発生する前の遊技状態が確率変動状態であれば、当該大当り状態を確率変動状態において発生した大当り状態(確変中大当りと称す)であると判定する。
また、各大当り状態毎に、大当り間スタート回数を取得する。詳しくは、1回目の大当り状態については、当該大当り状態の状態別データにおける総スタート回数から開店時の総スタート回数(0回)を減算した値を大当り間スタート回数として取得し、2回目以降の大当り状態については、当該大当り状態の状態別データにおける総スタート回数から前回の大当り状態の状態別データにおける総スタート回数を減算した値を大当り間スタート回数として取得する。尚、大当り間スタート回数は、1回目の大当り状態については、台別履歴テーブルの開店時の遊技状態における状態別データから当該大当り状態が発生する前の遊技状態における状態別データまでの各遊技状態別のスタート回数を集計することで取得し、2回目以降の大当り状態については、台別履歴テーブルの前回の大当り状態終了後の遊技状態における状態別データから当該大当り状態が発生する前の遊技状態における状態別データまでの各遊技状態別のスタート回数を集計することで取得するようにしても良い。
また、各大当り状態毎に、当該大当り状態の発生時刻、当該大当り状態における差玉(打込玉数−賞球数)を取得する。大当り状態の発生時刻、大当り状態における差玉は、各大当り状態の状態別データにおける発生時刻、遊技状態別の差玉である。
そして、これら取得したデータに基づいて、図52に示すように、大当り状態(大当り回数)を、発生時刻から特定される発生した順番に並べるとともに、発生した順番に並ぶ大当り状態に対応付けて、各大当り状態の種別を識別可能なマーク(白まる:確変中大当り、黒まる:時短中大当り、二重まる:高確中大当り、三角:通常中大当り)と、各大当り状態の発生時刻と、各大当り状態の大当り間スタート回数(1回目の大当り状態については、開店時から当該大当り状態が発生するまでのスタート回数、2回目以降の大当り状態については、前回の大当り状態の終了後、当該大当り状態が発生するまでのスタート回数)と、各大当り状態中の差玉と、が配置された画面を大当り履歴画面として作成する。
また、詳細履歴画面を生成する場合には、台別履歴テーブルの該当する台番号における遊技状態の履歴に基づいて、各大当り状態毎に、これら各状態の発生時刻、当該状態のスタート回数、当該状態における差玉(打込玉数−賞球数)を取得する。これら大当り状態の発生時刻、スタート回数および差玉は、各大当り状態の状態別データにおける発生時刻、および遊技状態別のスタート回数並びに差玉である。
また、通常状態、確率変動状態、高確状態、時短状態における遊技状態別のスタート回数を取得する。通常状態、確率変動状態、高確状態、時短状態における遊技状態別のスタート回数は、各遊技状態の状態別データにおける遊技状態別のスタート回数である。
また、各遊技状態毎に、当該遊技状態の発生時刻、当該遊技状態における差玉(打込玉数−賞球数)を取得する。遊技状態の発生時刻、遊技状態における差玉は、各遊技状態の状態別データにおける発生時刻、遊技状態別の差玉である。
そして、これらのデータに基づいて、各遊技状態を発生した順番に並べるとともに、発生した順番に並ぶ遊技状態に対応付けて、各遊技状態別のスタート回数と、遊技状態別の差玉と、が配置された画面を詳細履歴画面として作成することで、当該選択した台番号のパチンコ機2a〜i,2’a〜iにおいて発生した全ての遊技状態の遷移状況を把握することができる。
次に、台別情報画面に表示される各データの取得手順について説明する。まず、大当り回数は、台別遊技情報テーブルの該当する台番号における大当り回数を抽出することで取得する。尚、これら大当り回数を、台別履歴テーブルの該当する台番号における大当りの状態の発生数を集計(カウント)して取得するようにしても良い。
また、確変回数は、台別履歴テーブルの該当する台番号における確率変動状態の発生回数を集計して取得する。
また、大当り差玉平均は、前述した大当り回数を取得するとともに、台別履歴テーブルの該当する台番号における大当り状態における遊技状態別の差玉を集計し、全ての大当り状態における差玉を取得する。そして(全ての大当り状態における差玉/大当り回数)を算出して取得する。
また、大当り間スタート回数平均(TS)は、台別遊技情報テーブルの該当する台番号における総スタート回数、大当り回数を取得し、(総スタート回数/大当り回数)を算出して取得する。
また、状態別大当り回数データは、通常中大当り回数、時短中大当り回数、高確中大当り回数、確変中大当り回数から構成され、これら各大当り回数は、大当り履歴画面を生成する場合と同様に、台別履歴テーブルの該当する台番号における遊技状態の履歴に基づいて、各大当り状態の種別を判定し、判定結果に基づいて各大当り回数をそれぞれ集計することで取得する。
以上、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、出力手段となる送信データ列送信処理1、2にて送信(外部出力)される小当り状態(第3特定遊技状態)が除外された大当り状態(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する情報を利用することにより、遊技者にとって利益がある突確当り状態(第2特定遊技状態)と、遊技者にとって利益が少ない小当り状態(第3特定遊技状態)が発生する遊技機の管理を行うための適切なデータまたはパチンコ機2a〜i,2’a〜iを選択する上で有用なデータを、遊技者や遊技場に対して提供することができる。また、ホールコンピュータ140等の管理装置におけるプログラムを、これら小当り状態(第3特定遊技状態)を除外するように変更する場合に比較して、パチンコ機2a〜i,2’a〜iに対応して設けられる端末装置となる呼び出しランプ装置200のプログラム変更、或いはこれらの突確当り状態(第2特定遊技状態)並びに小当り状態(第3特定遊技状態)が発生するパチンコ機2a〜i,2’a〜iに対応して呼び出しランプ装置200を設置する方が容易であるため、迅速な対応が可能となる。
また、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、管理対象の遊技機が、突確当り状態(第2特定遊技状態)と小当り状態(第3特定遊技状態)の発生において共通の発生情報、つまり、同一の出力形態の信号を出力するパチンコ機2a〜h、2’a〜hであっても、確実に突確当り状態(第2特定遊技状態)と小当り状態(第3特定遊技状態)とを識別できる。
また、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、管理対象の遊技機が、大当り状態(第1特定遊技状態)と小当り状態(第3特定遊技状態)の発生において共通の発生情報である当り共通信号を出力するパチンコ機2a〜c,hであっても、確実に第1特定遊技状態と小当り状態(第3特定遊技状態)とを識別できる。
また、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、大当り状態(第1特定遊技状態)に関する情報となる大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列と、突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する情報となる突確当りA、突確当りB並びに大当り状態(ディップスイッチ277のNo1とNo2が「OFF」・「ON」設定時)の遊技状態データを含む送信データ列とがさらに出力されることで、遊技者や遊技場にとってさらに有用となる、例えば、大当り状態(第1特定遊技状態)の発生回数である大当り回数等の大当り状態(第1特定遊技状態)のみに関するデータや、突確当りAや突確当りB(第2特定遊技状態)の発生回数である突確当りA回数や突確当りB回数等の突確当り状態(第2特定遊技状態)のみに関するデータも提供できる。
また、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、突確当りA(第2特定遊技状態A)に関する情報となる突確当りAの遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りB(第2特定遊技状態B)に関する情報となる突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列とがさらに送信(外部出力)されることで、遊技者や遊技場にとってさらに有用となる、例えば、低ベース状態(低成立頻度状態)における突確当りA(第2特定遊技状態A)の発生回数となる突確当りA回数、並びに低ベース状態(低成立頻度状態)における突確当りB(第2特定遊技状態B)の発生回数となる突確当りB回数等のデータを提供することができる。
また、本実施例の呼び出しランプ装置200によれば、遊技者にとって、利益の少ない小当り状態(第3特定遊技状態)が除外された、遊技者にとって利益の大きい大当り状態(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する遊技情報となる、大当り回数や、突確当りA回数、突確当りB回数、大当り間スタート回数等の情報を遊技者に提供できる。これにより、例えば遊技者が遊技機を選択する上で、有効な情報を提供できる。また、本実施例の呼び出しランプ装置200のように、(第1特定遊技状態)並びに突確当り状態(第2特定遊技状態)に関する遊技情報となる、大当り回数や、突確当りA回数、突確当りB回数、大当り間スタート回数等の情報を表示する表示装置を、これら表示機能を有しない本発明の端末装置とは別に設置する場合に比較して、設置コストを低減できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、小当り状態と突確当り状態とが同一となるように制御される遊技機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら小当り状態と突確当り状態とにおいて、開閉板120の開成回数や、その実施時間が異なるようにしても良く、この場合においては、これら小当り状態と突確当り状態とを、前述の実施例のように、これら当り前後の遊技状態の変化により識別するのに代えて、これら小当り状態および突確当り状態と、大当り状態との識別に用いた、閾値玉数や閾値時間と同様に、小当り状態および突確当り状態とを識別するための第2の閾値玉数や閾値時間をさらに設定して小当り状態および突確当り状態を識別するようにしても良い。
以下に、具体例として、大当り状態(例えば、15ラウンド当り(開閉版120が15回開く大当り))と、大当り状態に比較して獲得が期待できるパチンコ玉数が少ない突確状態(例えば、7ラウンド当り(開閉版120が7回開く大当り))と、突確当り状態よりも更に獲得が期待できるパチンコ玉数が少ない小当り状態と、を発生させるとともに、大当り状態、突確当り状態、小当り状態を発生させるパチンコ機から、大当り状態の発生期間中においても、突確当り状態の発生期間中においても、小当り状態の発生期間中においても共通の出力態様の当り共通信号が出力される場合に、各当り状態を識別する方法について説明する。
まず、当り共通信号と、打込玉数(賞球数、差玉)の閾値と、に基づいて各当り状態を識別する方法について説明すると、大当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも小さく、かつ突確当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも大きい第1の閾値と、突確当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも小さく、かつ小当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも大きい第2の閾値と、を設定する。
そして、当り共通信号が検出された時点から非検出となるまでの打込玉数(賞球数、差玉)を集計し、当り共通信号の入力期間中の打込玉数(賞球数、差玉数)が、第1の閾値を超える場合には、大当り状態と識別し、第1の閾値は超えないが、第2の閾値を超える場合には、突確当り状態と識別し、第2の閾値も超えない場合には、小当り状態と識別する。
また、当り共通信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、当り共通信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が第2の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されているか否かを判定し、当り共通信号が検出されていなければ、小当り状態と識別し、第2の閾値に到達した時点で当り共通信号が検出されていれば、更に第1の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されているか否かを判定し、当り共通信号が検出されていなければ、突確当り状態と識別し、第1の閾値に到達した時点で当り共通信号が検出されていれば、第1の大当り状態と識別するようにしても良い。
また、当り共通信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、当り共通信号が非検出となった時点で、当り共通信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が第2の閾値に到達していなければ、小当り状態と識別し、第2の閾値を超えるが第1の閾値に到達していなければ、突確当り状態と識別し、当り共通信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が第1の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されていれば、第1の大当り状態と識別するようにしても良い。
次に、当り共通信号と、当り状態の発生時間の閾値と、に基づいて各当り状態を識別する方法について説明すると、大当り状態の発生時間の予測値よりも短く、かつ突確当り状態の発生時間の予測値よりも長い第1の閾値と、突確当り状態の発生時間の予測値よりも短く、かつ小当り状態の発生時間の予測値よりも長い第2の閾値と、を設定する。
そして、当り共通信号が検出された時点から非検出となるまでの経過時間を計時し、当り共通信号の入力期間中の経過時間が、第1の閾値を超える場合には、大当り状態と識別し、第1の閾値は超えないが、第2の閾値を超える場合には、突確当り状態と識別し、第2の閾値も超えない場合には、小当り状態と識別する。
また、当り共通信号が検出されてからの経過時間を計時し、当り共通信号が検出されてからの経過時間が第2の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されているか否かを判定し、当り共通信号が検出されていなければ、小当り状態と識別し、第2の閾値に到達した時点で当り共通信号が検出されていれば、更に第1の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されているか否かを判定し、当り共通信号が検出されていなければ、突確当り状態と識別し、第1の閾値に到達した時点で当り共通信号が検出されていれば、第1の大当り状態と識別するようにしても良い。
また、当り共通信号が検出されてからの経過時間を計時し、当り共通信号が非検出となった時点で、当り共通信号が検出されてからの経過時間が第2の閾値に到達していなければ、小当り状態と識別し、第2の閾値を超えるが第1の閾値に到達していなければ、突確当り状態と識別し、当り共通信号が検出されてからの経過時間が第1の閾値に到達した時点で、当り共通信号が検出されていれば、第1の大当り状態と識別するようにしても良い。
また、これら異なる突確当り状態、小当り状態が発生するパチンコ機から、大当り状態の発生期間を示す大当り信号と、小当り状態の発生期間を示す小当り信号と、が別個の出力態様にて出力されるものの、大当り状態の発生期間中においても突確当り状態の発生期間中においても共通の出力態様の大当り信号が出力される場合には、大当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも小さく、かつ突確当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも大きい閾値を設定するとともに、小当り信号が出力されている期間を、小当り状態と識別し、大当り信号が出力されている期間については、大当り信号が検出された時点から非検出となるまでの打込玉数(賞球数、差玉)を集計し、大当り信号の入力期間中の打込玉数(賞球数、差玉数)が、閾値を超える場合には、大当り状態と識別し、閾値を超えない場合には、突確当り状態と識別するようにしても良い。また、大当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、大当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達した時点で、大当り信号が検出されているか否かを判定し、大当り信号が検出されていなければ、突確当り状態と識別し、閾値に到達した時点で大当り信号が検出されていれば、大当り状態と識別するようにしても良い。また、大当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、大当り信号が非検出となった時点で、大当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達していなければ、突確当り状態と識別し、大当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達した時点で、大当り信号が検出されていれば、大当り状態と識別するようにしても良い。
また、大当り状態の発生時間の予測値よりも短く、かつ突確当り状態の発生時間の予測値よりも長い閾値を設定するとともに、小当り信号が出力されている期間を、小当り状態と識別し、大当り信号が出力されている期間については、大当り信号が検出された時点から非検出となるまでの経過時間を計時し、大当り信号の入力期間中の経過時間が、閾値を超える場合には、大当り状態と識別し、閾値を超えない場合には、突確当り状態と識別するようにしても良い。また、大当り信号が検出されてからの経過時間を計時し、大当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達した時点で、大当り信号が検出されているか否かを判定し、大当り信号が検出されていなければ、突確当り状態と識別し、閾値に到達した時点で大当り信号が検出されていれば、第1の大当り状態と識別するようにしても良い。また、大当り信号が検出されてからの経過時間を計時し、大当り信号が非検出となった時点で、大当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達していなければ、突確当り状態と識別し、大当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達した時点で、大当り信号が検出されていれば、大当り状態と識別するようにしても良い。
また、前記実施例におけるタイプdまたはタイプfのように、これら異なる突確当り状態、小当り状態が発生するパチンコ機から、突確当り状態の発生期間中においても小当り状態の発生期間中においても共通の出力態様の突確・小当り信号が出力される場合には、突確当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも小さく、かつ小当り状態における打込玉数(賞球数、差玉)の予測値よりも大きい閾値を設定するとともに、大当り信号または当り共通信号が出力され且つ突確・小当り信号が出力されていない期間を、大当り状態と識別し、突確・小当り信号が出力されている期間については、該突確・小当り信号が検出された時点から非検出となるまでの打込玉数(賞球数、差玉)を集計し、突確・小当り信号の入力期間中の打込玉数(賞球数、差玉数)が、閾値を超える場合には、突確当り状態と識別し、閾値を超えない場合には、小当り状態と識別するようにしても良い。また、突確・小当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、突確・小当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達した時点で、突確・小当り信号が検出されているか否かを判定し、突確・小当り信号が検出されていなければ、小当り状態と識別し、閾値に到達した時点で突確・小当り信号が検出されていれば、突確当り状態と識別するようにしても良い。また、突確・小当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)を計数し、突確・小当り信号が非検出となった時点で、突確・小当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達していなければ、小当り状態と識別し、突確・小当り信号が検出されてからの打込玉数(賞球数、差玉数)が閾値に到達した時点で、突確・小当り信号が検出されていれば、突確当り状態と識別するようにしても良い。
また、突確当り状態の発生時間の予測値よりも短く、かつ小当り状態の発生時間の予測値よりも長い閾値を設定するとともに、大当り信号または当り共通信号が出力され且つ突確・小当り信号が出力されていない期間を、大当り状態と識別し、突確・小当り信号が出力されている期間については、突確・小当り信号が検出された時点から非検出となるまでの経過時間を計時し、突確・小当り信号の入力期間中の経過時間が、閾値を超える場合には、突確当り状態と識別し、閾値を超えない場合には、小当り状態と識別するようにしても良い。また、突確・小当り信号が検出されてからの経過時間を計時し、突確・小当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達した時点で、突確・小当り信号が検出されているか否かを判定し、突確・小当り信号が検出されていなければ、小当り状態と識別し、閾値に到達した時点で突確・小当り信号が検出されていれば、突確当り状態と識別するようにしても良い。また、突確・小当り信号が検出されてからの経過時間を計時し、突確・小当り信号が非検出となった時点で、突確・小当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達していなければ、小当り状態と識別し、突確・小当り信号が検出されてからの経過時間が閾値に到達した時点で、突確・小当り信号が検出されていれば、突確当り状態と識別するようにしても良い。
また、前記実施例では、当り共通信号が出力されてからの打込玉数(賞球数、差玉)をRAM275に設定された打込玉数カウンタ(賞球数カウンタ、差玉カウンタ)により計数しているが、履歴テーブルの状態別データにおける打込玉数(賞球数、差玉)を用いて計数しても良い。
また、前記実施例では、当り共通信号が出力されてからの時間をRAM275に設定されたタイマカウンタにより計時しているが、履歴テーブルの状態別データに登録された当該遊技状態の発生時刻と、RTC273からの出力時間と、に基づいて計時するようにしても良い。
また、前記実施例では、表示画面261に、対応するパチンコ機2a〜i、2’a〜iの大当り回数や、突確当りA回数や、突確当りB回数等の台データを表示するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの台データを表示せず、例えば、対応するパチンコ機2a〜iの遊技に関する説明を表示するものであっても良いし、更には、これらの表示を行わず、通常遊技状態、確変状態、高確状態および時短状態の報知のみを行うようにしても良い。
また、前記実施例では、端末装置として、パチンコ機2a〜i、2’a〜iに1対1に対応して設けられた呼び出しランプ装置200を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら端末装置としては、複数台、例えば4台のパチンコ機2a〜i、2’a〜iに対応して設けられ、各パチンコ機2a〜i、2’a〜iから出力される各信号を入力するための入力部を備え、遊技島内に設けられる台端末としても良い。更には、これら複数台のパチンコ機2a〜i、2’a〜i毎に設けられた台端末が既に設置されている場合等において、これら台端末とパチンコ機2a〜i、2’a〜iとの間に設置される中間接続ユニットとし、該中間接続ユニットにおいて、パチンコ機2a〜i、2’a〜iから小当り状態を示す信号が出力されても、台端末には、前述の実施例に示すように、該小当り状態の発生前の遊技状態を示す信号や通常遊技状態を示す信号を台端末に出力するようにしても良く、これら、端末装置を台端末や中間接続ユニットとし、台端末に搭載されている制御プログラムを変更したり、中間接続ユニットを新たに設置することは、ホールコンピュータ140の管理プログラムを変更する場合に比較して、非常に簡単で且つ安価にて実施できる。
また、前記実施例では、ディップスイッチ277のNo1とNo2のスイッチの状態によって、ホールコンピュータ140に送信する送信データ列の仕様を設定変更できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの設定変更を、例えばリモコンで実施したり、或いは、ホールコンピュータ140の呼び出しランプ設定画面や専用の設定用のコンピュータにより実施できるようにしても良い。
また、前記実施例では、これらホールコンピュータ140に送信する送信データ列の仕様設定において、小当り状態の遊技状態の遊技状態データを含む送信データ列を送信(外部出力)する設定となる「OFF」・「OFF」の状態である全遊技状態出力設定を設定できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら全遊技状態出力設定以外の「ON」・「ON」の状態の設定(小当りを除外して大当り遊技状態データを含む送信データ列と、突確当りの遊技状態データを含む送信データ列とを個別に送信する設定)または「OFF」・「ON」の状態の設定(小当りを除外して、突確当り状態を大当り状態とみなした大当り遊技状態データを含む送信データ列を送信する設定)のみが有効とされるものであっても良いし、更には、これら「ON」・「ON」の状態または「OFF」・「ON」のいずれかの状態に設定が固定されて、変更不可とされたものとしても良い。
また、前記実施例では、端末装置となる呼び出しランプ装置200において、対応するパチンコ機2a〜i、2’a〜iの台データを一旦集計しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら集計を実施せずに、小当り状態の信号は除外するが、対応するパチンコ機2a〜i、2’a〜iから入力されるその他の遊技状態や遊技情報の信号はそのまま外部出力するものとしても良い。
また、前記実施例では、外部出力となる送信データ列をホールコンピュータ140に対して送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら送信データ列を、遊技場内に設置されている各パチンコ機2a〜i、2’a〜iの台データを、遊技者に提供するために遊技場内の所定箇所に設置されたデータ端末に対して送信したり、本発明の端末装置を台データを表示しない前述した台端末等とする場合には、台データを表示する呼び出しランプに対して送信するようにしても良い。
また、前記実施例では、突確当りAと突確当りBとを識別しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら突確当りAと突確当りBとを識別しないようにしても良い。
また、前記実施例では、台データとして突確当りA回数と突確当りB回数とを個別に表示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら突確当りA回数と突確当りB回数の合計回数を、突確回数として表示するようにしても良い。
また、前記実施例では、カウントダウン表示を実施しており、このようにすることで、突確当り状態(第2特定遊技状態)または小当り(第3特定遊技状態)の発生によって抽選回数に関して予め定められた数値、すなわち、設定情報テーブルに設定されているカウントダウン開始回数が表示されるとともに、該数値がスタート信号(抽選実行情報)の入力に応じてカウントダウン(減算更新)されるので、これら発生した突確当り状態または小当り後の遊技状態が、高確状態となっていて(高確状態が維持されていて)、大当りに当選するかもしれないとの認識を、該カウントダウンの表示を参照して認識できるので、突確当り状態(第2特定遊技状態)と小当り(第3特定遊技状態)とが発生することによる遊技者の期待感をより一層盛り上げることができることから好ましいが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらカウントダウン表示の機能を有しないものであっても良い。
また、前記実施例では、可能性表示設定がなされている場合には、報知実施回数にカウントダウンの数値が達したことに基づいて、可能性報知を実施するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら可能性報知の機能を有しない呼び出しランプ装置としても良い。
また、前記実施例では、加算が留保された突確当り状態の発生の報知を、突確A回数並びに突確B回数への加算により実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら以外の手法による報知、つまり、表示画面261に、「前回の当りは突確当りでした」等の具体的なメッセージを表示したり、所定期間に亘り報知ランプの点灯態様を予め定められた突確当り専用の点灯態様にとすることで報知するようにしても良い。
また、前記実施例では、これら突確A回数並びに突確B回数への加算による加算が留保された突確当り状態の発生の報知を、次の当り状態が発生した時点において実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これらの突確当り状態の発生の報知を、例えば、当り後スタート回数が終了表示回数に到達してカウントダウン表示が終了される時点において実施するようにしても良いし、或いは、これら突確当り状態の発生の報知を実施する当り後スタート回数を専用に設定し、当該回数に当り後スタート回数が到達するか或いは次ぎの当りが発生したときに突確当り状態の発生の報知を実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、通常大当りの終了後において所定のスタート回数となるまで時短状態が付与されるパチンコ機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら時短状態が付与されないパチンコ機であても良い。
また、前記実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、当りの種類に応じて表示結果として表示される特別図柄が決定されていた(通常大当りであれば偶数図柄、確変大当りであれば奇数図柄、突確当り並びに小当りであればチャンス目)が、当りの種類とは無関係に表示結果を決定するようにしても良く、この場合には、偶数図柄が表示されたときに、通常大当りだけでなく、確変大当りや突確当りや小当りが発生する可能性があることとなる。
また、前記実施例のパチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、確率変動状態及び時短状態においては、普通図柄の変動時間が短縮されるとともに、可動片115の開放時間が延長されていたが、いずれか一方のみを行っても良いし、これらに加えて或いは単独で普通図柄の当選確率を向上させても良い。また、確率変動状態と時短状態とで、変動時間短縮、開放時間延長、及び当選確率向上のいずれを行うかを異ならせても良いし、また、変動時間、開放時間、当選確率を異ならせても良い。
また、前記実施例パチンコ機2a〜i,2’a〜iでは、突確当り並びに小当りにおいて、可変入賞球装置116に設けられた開閉板120が、ごく短い時間、例えば0.5秒間だけの開成が2回(ラウンド)のみ実施されるパチンコ機2としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら第2特定遊技状態となる突確当り状態や、第3特定遊技状態となる小当り状態においては、例えば、前述の大当り状態における第2の状態から第1の状態に制御する繰返し継続制御を、大当り状態における上限回数である15回よりも少ない、例えば1回または2回とした突確当りや小当りを実施するようにしても良い。
また、前記実施例では、接続確認処理を実施することにより、パチンコ機のタイプを自動設定できるようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら自動設定の機能を有しない構成としても良い。
また、前記実施例においては、信号の出力形態により、タイプa〜iのパチンコ機を例示していが、本発明はこれに限定されるものではなく、大当り状態および突確当り状態と、小当り状態とを識別可能なものであれば、これらタイプa〜iの出力形態以外の各信号の組み合わせの出力形態を有するものであっても良い。
また、前記実施例では、突確当りAと突確当りBとが発生するパチンコ機2a〜i、2’a〜iを例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら突確当りAを発生することなく、対応する遊技機が突確当りBのみが突確当りとして発生するパチンコ機であっても良く、また、これら突確当りBを発生することなく、対応する遊技機が突確当りAのみが突確当りとして発生するパチンコ機であっても良い。
また、前記実施例においては、当り状態とするかを抽選する第1段階の抽選と、該第1段階の抽選に当選した当りをいずれの当り(通常大当り、確変大当り、突確当りA、突確当りB、小当り)とするかを抽選する第2段階の抽選を実施しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1段階の抽選においていずれの当りとするかを抽選しても良い。
また、前記実施例においては、第2遊技状態として、高確状態、時短状態および確変状態(高確状態+時短状態)を有するとともに、突確当りとしてその発生後に高確状態に制御される突確当りAと、その発生後に確変状態に制御される突確当りBとを有するパチンコ機を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2遊技状態として高確状態、時短状態のいずれか一方のみを有する遊技機としても良い。また、これら第2遊技状態として時短状態のみを有する場合には、前記実施例の突確当り状態と小当り状態とを識別する前述の突確・小当り識別処理において、突確当り状態と小当り状態の発生時または終了時となる当り共通信号或いは突確・小当り信号の入力時点または入力終了時点における変化の監視対象信号としていた高確信号に代えて、時短状態中に出力される時短信号をの監視対象信号として用いて突確当り状態と小当り状態とを識別すれば良いとともに、突確当りAと突確当りBとの識別に使用する、突確当り状態が終了した時点、すなわち、当り共通信号(タイプa〜g)、突確・小当り信号(タイプf)、突確当り信号(タイプi)の入力終了時点における変化の監視対象信号としていた大当り・突確・時短信号或いは時短信号に代えて、高確状態において出力される大当り・突確・高確信号或いは高確信号を用いれば良い。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1に記載の端末装置は、
遊技機(パチンコ機2a〜i,2’a〜i)において遊技を行うための多量の遊技媒体(パチンコ玉)を遊技者が獲得可能な遊技状態である第1特定遊技状態(大当り状態)と、該第1特定遊技状態と比較して少量の遊技媒体を遊技者が獲得可能な遊技状態である第2特定遊技状態(突確当り状態)と、前記第1特定遊技状態と比較して少量の遊技媒体を遊技者が獲得可能な遊技状態である第3特定遊技状態(小当り状態)と、前記第1特定遊技状態が発生する頻度の低い遊技状態である第1遊技状態(通常遊技状態)と、該第1遊技状態と比較して前記第1特定遊技状態が発生する頻度の高い第2遊技状態(時短状態、高確状態、確率変動状態)とを有し、前記第2特定遊技状態の発生に基づいて前記第2遊技状態に制御するとともに、前記第3特定遊技状態が発生したときには当該第3特定遊技状態の発生前の遊技状態を維持するか或いは前記第1遊技状態に制御する遊技機に対応して設けられる端末装置(呼び出しランプ装置200)であって、
前記第1特定遊技状態及び前記第2特定遊技状態と、前記第3特定遊技状態とを識別するための特定遊技状態情報(当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号、高確信号、小当り信号)を入力するための情報入力手段(信号入力部278)と、
前記特定遊技状態情報に基づいて、前記第1特定遊技状態及び前記第2特定遊技状態と、前記第3特定遊技状態とを識別する特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;データ更新処理)と、
前記特定遊技状態識別手段による識別結果に基づいて、識別された第3特定遊技状態を除外した前記第1特定遊技状態並びに第2特定遊技状態に関する情報を外部出力する出力手段(通信部274、制御マイコン279;送信データ列送信処理1、2)と、
を備える。
本発明の請求項2に記載の端末装置は、
前記情報入力手段(信号入力部278)には、前記特定遊技状態情報として、前記遊技状態が前記第1遊技状態(通常遊技状態)若しくは前記第2遊技状態(高確状態、時短状態、確変状態)のいずれであるかを識別するための遊技状態情報(大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号)と、前記第2特定遊技状態(突確当り状態)または前記第3特定遊技状態(小当り状態)が発生していることを示す特定遊技状態発生情報(当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号)とが入力され、
前記特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;データ更新処理)は、前記特定遊技状態発生情報の入力に関連する前記遊技状態情報の入力状態の変化(発生前後の遊技状態が変化したか否か)に基づいて、前記第2特定遊技状態と前記第3特定遊技状態とを識別する。
本発明の請求項3に記載の端末装置は、
前記情報入力手段(信号入力部278)には、前記第1特定遊技状態(大当り状態)または前記第3特定遊技状態(小当り状態)が発生していることを示す特定遊技状態発生情報(当り共通信号)が入力され、
前記第1特定遊技状態の実施時間よりも短く、且つ前記第3特定遊技状態の実施時間よりも長い閾値時間を設定する閾値設定手段(制御マイコン279;呼び出しランプ設定画面にて入力された閾値時間を、受信した設定データに基づいて設定情報テーブルに格納する処理)をさらに備え、
前記特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;第4〜第6のデータ更新処理)は、さらに、前記情報入力手段に入力される前記特定遊技状態発生情報と前記閾値設定手段にて設定されている閾値時間とに基づいて、前記第1特定遊技状態と前記第3特定遊技状態とを識別する。
本発明の請求項4に記載の端末装置は、
前記情報入力手段(信号入力部278)には、前記遊技機(パチンコ機2a〜i,2’a〜i)において遊技に使用された遊技媒体数(パチンコ玉数)である使用遊技媒体数(打込玉数)を特定可能な使用媒体数特定情報(アウト玉計数信号)及び/または遊技の結果として遊技者に付与された遊技媒体数である付与遊技媒体数(賞球数)を特定可能な付与媒体数特定情報(賞球信号)が入力されるとともに、前記第1特定遊技状態(大当り状態)または前記第3特定遊技状態(小当り状態)が発生していることを示す特定遊技状態発生情報(当り共通信号)が入力され、
前記第1特定遊技状態における、前記使用遊技媒体数または前記付与遊技媒体数の少なくともいずれか一方に関連して変動する変動遊技媒体数(打込玉数、賞球数、差玉)の予測値よりも小さく、且つ前記第3特定遊技状態における前記変動遊技媒体数の予測値よりも大きい閾値変動遊技媒体数(閾値打込玉数、閾値賞球数、閾値差玉)を設定する閾値設定手段(制御マイコン279;呼び出しランプ設定画面にて入力された閾値打込玉数、閾値賞球数、閾値差玉を、受信した設定データに基づいて設定情報テーブルに格納する処理)と、
前記情報入力手段への前記特定遊技状態発生情報の入力に応じて前記変動遊技媒体数の計数を開始する変動遊技媒体数計数手段(RAM275に設定された打込玉数カウンタ、賞球数カウンタ、差玉カウンタ)と、
を更に備え、
前記特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;第1〜第3のデータ更新処理)は、さらに、前記変動遊技媒体数計数手段にて計数される変動遊技媒体数と前記閾値設定手段にて設定されている閾値変動遊技媒体数とに基づいて、前記第1特定遊技状態と前記第3特定遊技状態とを識別する。
本発明の請求項5に記載の端末装置は、
前記情報入力手段(信号入力部278)には、前記第1特定遊技状態(大当り状態)と前記第2特定遊技状態(突確当り状態)とをさらに識別するための前記特定遊技状態情報(当り共通信号、大当り信号、突確・小当り信号、突確当り信号)が入力され、
前記特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;データ更新処理)は、さらに、前記特定遊技状態情報に基づいて前記第1特定遊技状態と前記第2特定遊技状態とを識別し、
前記出力手段(通信部274、制御マイコン279;送信データ列送信処理1、2)は、前記特定遊技状態識別手段にて識別された、前記第1特定遊技状態に関する情報(大当り状態の遊技状態データを含む送信データ列)と、前記第2特定遊技状態に関する情報(突確当り状態の遊技状態データを含む送信データ列)とを外部出力(送信)する。
本発明の請求項6に記載の端末装置は、
前記遊技機(パチンコ機2a〜i、2’a〜i)は、前記第2遊技状態として、予め定められた抽選条件(始動入賞)の成立に応じて実施される抽選において前記第1特定遊技状態(大当り状態)を発生させる当選確率を向上させることにより前記第1特定遊技状態が発生する頻度を向上させる高確率状態(高確状態)と、前記抽選条件の成立頻度を前記第1遊技状態(通常遊技状態)における低成立頻度状態(低ベース状態)に比較して向上させることにより前記第1特定遊技状態が発生する頻度を向上させる高成立頻度状態(時短状態、確率変動状態)とを含むとともに、前記第2特定遊技状態として、当該第2特定遊技状態の発生に基づいて前記高確率状態に制御されるともに該第2特定遊技状態の発生前における前記抽選条件の成立頻度の状態を維持するように制御される第2特定遊技状態A(突確当りA)と、当該第2特定遊技状態の発生に基づいて前記高確率状態と高成立頻度状態とに制御される第2特定遊技状態B(突確当りB)とを有し、
前記情報入力手段(信号入力部278)には、前記第1特定遊技状態と前記第2特定遊技状態とをさらに識別するための前記特定遊技状態情報(当り共通信号、大当り・突確・時短信号、高確信号、時短信号、大当り信号、突確・小当り信号、大当り・突確・時短・高確信号、突確当り信号、小当り信号)と、前記第2遊技状態が前記高成立頻度状態を含む第2遊技状態であるか否かを特定可能な高成立頻度状態特定情報(高確信号、時短信号)とが入力され、
前記特定遊技状態識別手段(CPU142;データ更新処理)は、さらに、前記高成立頻度状態特定情報および前記特定遊技状態情報に基づいて前記低成立頻度状態(低ベース状態、通常遊技状態、高確状態)における前記第2特定遊技状態を識別するとともに、該第2特定遊技状態が前記第2特定遊技状態Aであるか前記第2特定遊技状態Bであるかを識別し、
前記出力手段(通信部274、制御マイコン279;送信データ列送信処理1、2)は、前記特定遊技状態識別手段にて識別された、前記第2特定遊技状態Aに関する情報(突確当りAの遊技状態データを含む送信データ列)と、前記第2特定遊技状態Bに関する情報(突確当りBの遊技状態データを含む送信データ列)とを外部出力(送信)する。
本発明の請求項7に記載の端末装置は、
前記特定遊技状態識別手段(制御マイコン279;データ更新処理)による識別結果に基づいて、識別された第3特定遊技状態を除外した前記第1特定遊技状態並びに第2特定遊技状態に関する遊技情報を集計する遊技情報集計手段(制御マイコン279;データ更新処理、遊技情報テーブル)と、該遊技情報集計手段にて集計された前記第1特定遊技状態並びに第2特定遊技状態に関する遊技情報(営業開始時点からの大当り状態(第1特定遊技状態)の発生回数である大当り回数、営業開始時点からの突確当りA(特定遊技状態A)の発生回数である突確A回数、営業開始時点からの突確当りB(特定遊技状態B)の発生回数である突確B回数)を表示する表示手段(制御マイコン279、液晶パネル263)とを備える。