JP4561365B2 - マイクロレンズの製造方法及び固体撮像素子の製造方法 - Google Patents

マイクロレンズの製造方法及び固体撮像素子の製造方法 Download PDF

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本発明は、固体撮像素子に用いられるマイクロレンズの製造方法、及びそのようなマイクロレンズを備える固体撮像素子の製造方法に係り、特に、高開口率を有し、表面荒れの少ない、かつ高集光効率を有する転写レンズの製造方法に関する。
C−MOSやCCD等の固体撮像素子は、近年、益々高画素化の傾向にあり、CCDでは400万画素を越えるものまでが製品化されている。高画素化により、撮像素子の画素サイズは、2μmレベルまで小さくなり、開口率低下による受光素子の感度不足が顕著になっている。このような感度不足の問題に対し、受光素子上にマイクロレンズを形成して感度向上を図ることが一般的である。
しかしながら、上述のように高画素化により画素サイズが2μmレベルになると、形成されるマイクロレンズの開口率の低下が顕著になり、感度不足あるいはスミア等の画質低下の問題が顕在化してくる。
受光素子上にマイクロレンズを形成する技術としては、例えば、熱フロー性を有する感光性レジストをフォトリソグラフィーによりパターン化した後、熱処理により半球状にする熱フロ−法(例えば、特許文献1参照)や、エッチングによりレンズを形成する方法、あるいは、熱フロー法で形成したレンズ表面にPGMA等の有機物やSiO等の無機物を積層する方法、また、熱フロ−法で形成したレンズをマスクとして、下地樹脂層へレンズ形状をドライエッチングにより転写する、いわゆる転写レンズ方式(例えば、特許文献2参照)等が開示されている。
これらの方法の中で、近年の高画素化による微細化対応の高開口率/低ノイズのマイクロレンズ形成技術として、上述の転写レンズ方式が実用的に優位である。
また、感光性の透明樹脂層上に同一のレンズ材料を用い、2回に分けて熱フローレンズを形成し、この熱フローレンズをレンズ母型としてドライエッチングによりレンズを形成する技術が、特許文献3に示されている。更に、感光性のレンズ材料を用いた狭ギャップ化技術として、特許文献4に記載されている方法がある。
特開昭60−53073号公報 特開平1−10666号公報 特開2003−229550公報 特開2000−269474公報
転写レンズ方式によるレンズ形成方法は、ドライエッチングにより熱フローレンズのパターンを下地の透明樹脂層へ転写するプロセスであるため、転写レンズの表面に荒れが発生するという問題がある。この転写レンズの表面荒れは、レンズ表面での光の散乱等を引き起こし、マイクロレンズの光集光効率を低下させる要因である。
このレンズ表面荒れは、被エッチング樹脂である透明樹脂層の樹脂骨格にも依存する。上述の被エッチング層は、耐熱性,透明性,又は光学特性を保持する必要があるが、これら諸特性を保持したまま、表面荒れを抑制し、エッチング加工性を向上させるような透明樹脂層の樹脂材料の選定は、技術的に自由度が狭く、非常に困難である。
そこで、ドライエッチング時のエッチングレートを遅くすることで、レンズ表面荒れを抑制し、光集光効率が高いマイクロレンズを形成することが考えられる。例えば、エッチング時のプロセスガス種、パワー,圧力,ガス流量,エッチング時のチャンバー温度等のパラメーターを調整して、エッチングレートを遅く(例えば100〜150nm/分)することが考えられる。
しかしながら、エッチングレートが遅くなると、エッチング処理時間が増加し、結果として、生産性の低下を招いていた。
本発明は、このような問題に鑑みてなされ、レンズ表面荒れが少なく、かつ、高開口率を有するマイクロレンズを形成する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、透明樹脂層上に、直接叉は間接的に熱フローレンズを形成する工程、及びドライエッチングにより、前記熱フローレンズを母型として、前記熱フローレンズのパターンを前記透明樹脂層に転写する工程を具備する固体撮像素子のマイクロレンズの製造方法において、前記ドライエッチングを、エッチングガスとして、流量80SCCM以上の 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用い、200nm/分以上のエッチングレート及び260nm以上のCDゲイン値で行うことを特徴とするマイクロレンズの製造方法を提供する。
以上のマイクロレンズの製造方法において、エッチングガスの流量は、110SCCM〜250SCCMであることが望ましい。また、ドライエッチングによるエッチング量が3〜0.4μmであり、かつ、転写レンズの開口率が78%以上であることが望ましい。
転写レンズに加工される透明樹脂として、熱硬化性アクリル樹脂叉は含フッ素アクリル樹脂を用いることが出来る。
また、透明樹脂層と熱フローレンズとの間に、透明樹脂層叉は熱フローレンズとエッチングレートの異なる樹脂層を介在させ、ドライエッチングにより形成される前記転写レンズの形状を調整することが出来る。
以上の方法により得られた転写レンズの表面粗さRaは、0.05μm以下であることが望ましい。
本発明の他の態様は、二次元的に配置された光電変換素子と、該光電変換素子のそれぞれに対応して配設されたカラーフィルターと、カラーフィルター上に直接あるいは間接的に積層された転写レンズを具備する固体撮像素子の製造方法において、1)前記光電変換素子を備える半導体基板上に、複数のカラーレジストを用いた複数回のフォトリソグラフィプロセスによりカラーフィルターを形成する工程、2)該カラーフィルター上に透明樹脂層を積層する工程、3)該透明樹脂層上に、アルカリ可溶性及び感光性を有する熱フロー樹脂材料を用いて、レンズ母型を形成する工程、及び4)ドライエッチングにより、レンズ母型のパターンを透明樹脂層に転写し、転写レンズを形成する工程を具備し、前記ドライエッチングを、エッチングガスとして流量80SCCM以上の 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用い、200nm/分以上のエッチングレート及び260nm以上のCDゲイン値で行うことを特徴とする固体撮像素子の製造方法を提供する。
本発明によると、熱フローレンズのパターンを透明樹脂層に転写するためのドライエッチングを、エッチングガスとして、流量80SCCM以上の 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用い、200nm/分以上のエッチングレート及び260nm以上のCDゲイン値で行っているため、レンズ表面荒れが少なく、かつ、高開口率を有するマイクロレンズを得ることが出来る。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る方法により製造された固体撮像素子を示す断面図である。図1に示すように、固体撮像素子は、2次元的に配置された光電変換素子11を備える半導体基板10上に、光電変換素子の表面凹凸を平坦化する平坦化層12,入射光を色分解するカラーフィルター13、及びカラーフィルター上に形成されたマイクロレンズ14により構成されている。
以下、図1に示す固体撮像素子を製造するための、本発明の一実施形態に係る方法について、図2及び図3を参照して説明する。
まず、図2(a)に示すような、2次元的に配置された光電変換素子21を備えた半導体基板20上に、図2(b)に示すように、表面凹凸を平坦化するための平坦化層22を形成する。
次いで、図2(c)に示すように、複数色のカラーレジストを用い、複数回のフォトリソグラフィープロセスにより、平坦化層22上にカラーフィルター23を形成する。
次に、図3(a)に示すように、カラーフィルター23上に、レンズ材料である透明樹脂の塗布液を塗布して透明樹脂層24を形成する。続いて、該透明樹脂層24上に、アルカリ可溶及び熱フロー性を有する感光性樹脂層を形成した後、フォトマスクを介して、露光を行い、アルカリ性の現像液を用いて現像して、光電変換素子に対応した矩形のパターンを形成し、更に熱処理を行うことにより、図3(b)に示すように、レンズ母型25を形成する。
ここで、本実施形態に使用する透明樹脂層24を構成する樹脂としては、アクリル系樹脂、例えば、熱硬化性アクリル樹脂及び含フッ素アクリル樹脂を挙げることが出来る。このようなアクリル系樹脂は、転写レンズを形成する樹脂であるがゆえに、可視光(400〜700nm)域で、高透過率,高耐熱性であることが望ましく、可視光域の透過率98%以上,260℃/10分の耐熱性などの特性を有していれば、更に望ましい。また、屈折率は、入射光の表面反射を抑えるために、低い方が望ましく、屈折率1.45以下であれば、特に望ましい。このようなアクリル系樹脂としては、含フッ素アクリル樹脂が好ましい。
アルカリ可溶及び熱フロー性を有する感光性樹脂層としては、フェノール樹脂を用いることが出来る。
最後に、レンズ母型25をマスクとして用い、ドライエッチングによりレンズ母型25のパターンを透明樹脂層24に転写して、転写レンズ26を形成し、固体撮像素子の形成が完了する。
以上のプロセスで用いるドライエッチングには、平行平板,ECR,ICP,DRM,あるいはマグネトロン,2周波等の方式の様々な装置を使用することが出来る。
本実施形態に係る方法におけるドライエッチングに用いるエッチングガスは、 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスである。これらのガスは、反応性(酸化・還元性)を有し、可燃性が無く、人体への影響が少なく、毒性が低いので、実用的に好ましい。
これらのフロン系ガスの選定については、転写レンズ形成時の表面荒れ,レンズ狭ギャップ化効果,レンズ断面形状,エッチングレート等の特性を全て満たす条件のものを選定することが望ましい。
従来、エッチングガスとしてCFを用いることが知られている。この場合、CFを単独で用いたのではエッチングレートが低いため、エッチングレートを向上させるために、CFにOガスを添加している。しかし、Oガスを添加すると、OイオンによるスパッタエッチングがCFxの堆積に比べて多くなるため、CFxの堆積物による保護が少なくなり、結果として、被エッチング層の表面荒れが悪化する傾向にある。
CF導入量を増やすことで表面荒れを軽減することが出来るが、CF単体ガスでは 量産レベルで、表面の荒れが少なく、同時に260nm以上の高いCDゲインで生産することが困難である。なお、CDゲイン値は、熱フローレンズ母型とエッチング後の転写レンズ径の変化量であり、高いCDゲインによりレンズ狭ギャップ化効果が得られる。
例えば、CDゲインが260nmとは、熱フローレンズ径よりも転写レンズ径が260nm増加するということで、熱フローレンズのレンズ間ギャップが300nmnである場合、転写レンズギャップを40nmにまで小さくすることができるということである。
転写レンズ形成に重要なファクターであるレンズ狭ギャップ化効果については、CFのようなF原子に対するC原子の比率が小さいガスよりも、C、CのようなF原子に対するC原子の比率が大きいガスの方が、レンズ狭ギャップ化効果が大きい。
ただし、C以上のF原子に対するC原子の比率が高いガスについては、毒性があり、人体に影響を与えるために、実用的なガスとしては、好ましくない。
なお、上述したレンズ狭ギャップ化効果が大きいドライエッチングガスを用いた場合、プラズマ解離中のFイオンの影響により表面荒れの増加や、エッチングレートの低下、レンズ断面形状の異常化等の問題が生じる場合がある。例えば、Cを単独で用いると、レンズ断面形状が三角形状化する場合があり、Cを単独で用いた場合、エッチンググレートの低下やレンズ表面荒れの増加が見られる場合がある。
また、以上のフロン系ガスに、He,O,Ar等のガスを添加することで、エッチングレートの向上を図ることが出来るが、その副作用として、レンズ狭ギャップ化効果の低下や表面荒れの増加が見られる場合がある。
本実施形態では、ドライエッチングガスとして、 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用いるとともに、そのトータル流量を80SCCM以上にし、エッチングレートが200nm/分となるようなエッチング条件にすることで、260nm以上のCDゲイン値を得ている。その結果、レンズ間ギャップがほぼゼロに近く、表面荒れが小さい転写レンズを形成することが出来る。
なお、レンズ表面の荒れの指標となる表面粗さRaについては、レンズ表面に入射される光(可視光400〜700nm)が干渉を起こすような表面凹凸、例えば、光の波長400nmで、レンズの屈折率1.5では、レンズ表面の凹凸が0.05μmを越えると、入射光の散乱が発生し、レンズの光集光効率が低下するという問題が生じる。そのため、入射光の散乱に影響されないように、表面粗さRaは0.05μm以下であるこことが望ましい。
転写レンズ形成時のドライエッチング条件は、使用するドライエッチング装置に合わせて、最適なパワー,圧力,ガス流量,基板温度等を最適化することにより、最適条件を見出すことが出来る。
特に、エッチングガスのトータル流量は、C若しくはCの単独、又はこれらの混合ガスのいずれの場合も、80SCCMsccm以上であることが必要である。好ましくは、110〜250SCCMになるようにガス流量を調整することで、300nm以上のCDゲイン値が得られ、レンズ間ギャップがほぼゼロに近い、高開口率の転写レンズを、高いエッチングレートで形成することが出来る。
なお、エッチングガス流量が80SCCM未満の場合には、260nm以上のCDゲイン値を得ることが困難であり、高開口率の転写レンズを形成することが出来ない。一方、エッチングガス流量が多すぎても、例えば250SCCMを越えても、CDゲイン値の大幅は向上は見られず、従って、250SCCM以上のガス流量を採用する必要性は少ない。
エッチングレートは、生産性の向上のためには、200nm/分以上であることが必要である。このようなエッチングレートを得るように、エッチング条件(パワー,圧力,基板温度等)が調製される。なお、表面荒れを抑制するために、300nm/分以下であることが望ましい。
なお、表面荒れは、圧力を10〜20mtorrに低くし、基板温度を25〜50℃にすることで改善することが出来る。
また、CDゲイン値が260nm以上になるようなエッチング条件にすることが必要である。熱フローレンズのレンズ間ギャップは、フォトリソグラフィーの解像限界や熱フロー量の制御性から、安定的に300nm以下になるように形成することは困難である。現実的な熱フローレンズのレンズ間ギャップは、300〜500nmである。従って、260nm以上のCDゲイン値を得るようなエッチング条件で転写レンズを形成することで、高開口率の転写レンズを形成することが出来る。
転写レンズ形成のための透明樹脂層のエッチング量は、0.4〜3μmの範囲になるように調整することが望ましい。3μmを越えるエッチング量では、レンズ表面荒れが悪化し、レンズ集光効果に支障を来たしてしまう。一方、0.4μm未満のエッチング量では、260nm以上のCDゲイン値を得ることが困難となる。また、レンズ開口率は、レンズ間ギャップが消失するようなレンズ開口率78%以上にして、レンズ集光効率を高めることが望ましい。
熱フローレンズと透明樹脂の間に、熱フローレンズあるいは透明樹脂層とエッチングレートが異なる樹脂層、いわゆるエッチング制御層を介在させてドライエッチングを行い、透明樹脂層の加工により形成される転写レンズの形状を調整することが出来る。エッチング制御層としては、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、スチレン樹脂、フェノール樹脂、およびこれらの共重合体からなる群から選ばれた樹脂を用いることが出来る。
特に、透明樹脂層に含フッ素アクリル樹脂を採用する場合、含フッ素アクリル樹脂は、表面上の物質をやや弾きやすく、その表面で熱フローによりレンズ母型を安定して加工しにくい。レンズ母型の下地に、レンズ母型を構成する樹脂のエッチングレートより遅いエッチングレートを有するエッチング制御層を形成することにより、熱フローレンズをコントロールすること、及び最終的に低屈折率樹脂(含フッ素アクリル樹脂)の表面荒れを抑制し、転写レンズのゼロギャップを確保することが可能である。
なお、転写レンズ28は、透明樹脂のみで形成しても良いが、図1に示すように、透明樹脂12とカラーフィルター13の上部とで形成した方が、レンズ下距離を短くすることが出来、撮像素子の光の取り込み角を拡げることが出来るので好ましい。
本実施形態によれば、レンズ表面粗さRaが0.05μm以下と小さく、かつ、レンズ有効領域が90〜98%もの高開口率を有するマイクロレンズを、高いエッチングレートと高いCDゲイン(高い生産性)で提供することが出来る。
従って、本実施形態に係る方法により得たマイクロレンズは、表面荒れが少ないため、転写レンズ表面での光の散乱や屈折等がなくなり、高い集光効率を維持することが出来る。
なお、本実施形態において、表面粗さが小さく、高いCDゲイン、高いエッチングレートでの転写レンズ形成が出来るのは、メカニズム的には定かではないが、ドライエッチング時の樹脂エッチングと膜の堆積が競合してバランス良く進むことによるものと考えられる。樹脂エッチングと膜の堆積が競合することで、エッチング進行時の樹脂最表面が、膜の堆積により保護されながらエッチングが進行するためと考えられる。
以下、本発明の実施例を示し、本発明についてより具体的に説明する。
実施例1
図2及び図3を参照して、本実施例に係る固体撮像素子の製造方法について詳細に説明する。
まず、図2(a)に示すように光電変換素子21を備える半導体基板20上に、熱硬化タイプのアクリル系樹脂をスピンコートにより塗布し、熱硬化し、図2(b)に示すように、平坦化膜22を形成した。
次いで、図2(c)に示すように、グリーン、ブルー、レッドのカラーフィルター23を、顔料分散レジストを用いて、3回のフォトリソグラフィー法により形成した。グリーンレジストは、色材としてC.Iピグメントイエロー139,C.Iピグメントグリーン36,C.Iピグメントブルー15:6を色材として、さらに、シクロヘキサノン、PGMEA等の有機溶剤、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した顔料分散レジストを用いた。ブルーレジストは、色材としてC.Iピグメントブルー15:6、C.Iピグメントバイオレット23を色材として、さらに、シクロヘキサノン、PGMEA等の有機溶剤、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した顔料分散レジストを用いた。レッドレジストは、色材としてC.Iピグメントレッド117、C.Iピグメントレッド48:1、C.Iピグメントイエロー139を色材とし、さらに、シクロヘキサノン、PGMEA等の有機溶剤、ポリマーワニス、モノマー、開始剤を添加した顔料分散レジストを用いた。
次に、図3(a)に示すように、カラーフィルター23上に、熱硬化タイプのアクリル系樹脂を、回転数1000rpm、時間100secの条件でスピンコートし、その後、200℃で3分間の条件で熱処処理を行い、透明樹脂層24を形成した。この時の膜厚は1.0μmであった。
その後、図3(b)に示すように、公知のフォトリソグラフィーにより、アルカリ可溶及び熱フロー性を有する感光性樹脂としてフェノール樹脂を塗布し,露光し,現像し,熱処理して、半球状のレンズ母型25を形成した。形成されたレンズ母型25は、レンズ高さ0.40μm,レンズ母型間のギャップ寸法0.3μmのきれいな曲率を有する半球状のレンズであった。
最後に、ドライエッチング装置を用いて、CとCのフロン系混合ガスを用い、レンズ母型25をマスクとして透明樹脂層24のエッチング処理を行い、図3(c)に示すような転写レンズ26を形成した。この時のドライエッチング条件は、パワー1300W、圧力30mTorr、ガス流量:C/C=100/100SCCM,チャンバー温度25℃、エッチング時間5分であった。また、この時のエッチングレートは200nm/分であった。
以上のようにして形成された転写レンズのレンズ間ギャップは、0.035μm,レンズ高さ0.45μmであり、可視域の透過率は99%、屈折率は1.55であった。
本実施例により形成された転写レンズのSEM像を図4に示す。図4のうち、(a)は上方から見た図、(b)は斜め上方から見た図をそれぞれ示す。
図4から、レンズ間ギャップがほぼゼロに近く、レンズ表面粗さ:Raが0.009μmと小さく、表面が滑らかな半球状の転写レンズを形成することが出来たことがわかる。
本実施例により形成された転写レンズのレンズ間ギャップは、上述したように、0.035μmであるが、この値は、測定に用いた測長SEM(シリコンウエハーの基板をカットせずに非破壊でそのまま測定できる大型の電子顕微鏡)の測定限界であり、実質的に隣接する転写レンズは接触しており、その開口率は約97%であった。即ち、このときのCDゲインは、265nm以上であった。
実施例2
転写レンズ形成のためのドライエッチングにおけるガス流量をC/C=50/50SCCMとしたことを除いて、実施例1と同様にして、転写レンズを形成した。得られた転写レンズは、レンズ間ギャップがほぼゼロに近く、またレンズ表面粗さも小さく、良好であった。
比較例
転写レンズ形成のためのドライエッチングにおけるエッチングガスをCFとし、流量を50sccmとしたことを除いて、実施例1と同様にして、転写レンズを形成した。得られた転写レンズのSEM写真を図5に示す。図5のうち、(a)は上方から見た図、(b)は斜め上方から見た図をそれぞれ示す。
図5から、得られた転写レンズは、表面粗さRa:0.056μmの粗さのレンズ表面であり、かつ、レンズ断面形状もなめらかな半球状でなく、三角形状に近い形状の転写レンズであり、マイクロレンズとしては好ましくないことがわかる。
本発明の一実施形態に係る固体撮像素子を示す断面図である。 図1に示す固体撮像素子の製造方法を工程順に示す断面図である。 図1に示す固体撮像素子の製造方法を工程順に示す断面図である。 実施例1において形成された転写レンズのSEM写真図である。 比較例において形成された転写レンズのSEM写真図である。
符号の説明
10,20…半導体基板、11,21…受光素子、12,22…平坦化層、13,23…カラーフィルター、14,26…転写レンズ、24…透明樹脂層、25…熱フローレンズ。

Claims (7)

  1. 透明樹脂層上に、直接叉は間接的に熱フローレンズを形成する工程、及び
    ドライエッチングにより、前記熱フローレンズを母型として、前記熱フローレンズのパターンを前記透明樹脂層に転写する工程を具備する固体撮像素子のマイクロレンズの製造方法において、
    前記ドライエッチングを、エッチングガスとして流量80SCCM以上の 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用い、200nm/分以上のエッチングレート及び260nm以上のCDゲイン値で行うことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  2. 前記エッチングガスの流量は、110SCCM〜250SCCMであることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  3. 前記ドライエッチングによるエッチング量が3〜0.4μmであり、かつ、前記転写レンズの開口率が78%以上であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  4. 前記透明樹脂層が、熱硬化性アクリル樹脂叉は含フッ素アクリル樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  5. 前記透明樹脂層と熱フローレンズとの間に、前記透明樹脂層叉は熱フローレンズとエッチングレートの異なる樹脂層を介在させ、ドライエッチングにより形成される前記転写レンズの形状を調整することを特徴とする請求項3に記載のマイクロレンズの製造方法。
  6. 前記転写レンズの表面粗さRaが0.05μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロレンズの製造方法。
  7. 二次元的に配置された光電変換素子と、該光電変換素子のそれぞれに対応して配設されたカラーフィルターと、カラーフィルター上に直接あるいは間接的に積層された転写レンズを具備する固体撮像素子の製造方法において、
    1)前記光電変換素子を備える半導体基板上に、複数のカラーレジストを用いた複数回のフォトリソグラフィプロセスによりカラーフィルターを形成する工程、
    2)該カラーフィルター上に透明樹脂層を積層する工程、
    3)該透明樹脂層上に、アルカリ可溶性及び感光性を有する熱フロー樹脂材料を用いて、レンズ母型を形成する工程、及び
    4)ドライエッチングにより、レンズ母型のパターンを透明樹脂層に転写し、転写レンズを形成する工程
    を具備し、前記ドライエッチングを、エッチングガスとして流量80SCCM以上の 若しくはC の単独ガス、又はC とC の混合ガスを用い、200nm/分以上のエッチングレート及び260nm以上のCDゲイン値で行うことを特徴とする固体撮像素子の製造方法。
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