JP4561332B2 - インクジェットヘッド - Google Patents

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Description

本発明はインクジェットヘッドに関し、詳しくは、圧電素子からなる駆動壁とチャネルとが交互に並設されると共に前面及び後面にそれぞれチャネルの端部が対向状に配置され、前記駆動壁に電圧を印加することにより該駆動壁をせん断変形させてチャネル内のインクを吐出させるようにしたインクジェットヘッドであって、特にヘッドチップの後面にインク室を有するインクジェットヘッドに関する。
従来、チャネルを区画する駆動壁に電圧を印加することにより該駆動壁をせん断変形させてチャネル内のインクを吐出させるようにしたシェアモード型のインクジェットヘッドとして、インクを吐出させるためのアクチュエータを、圧電素子からなる駆動壁とチャネルとが交互に並設されると共に前面及び後面にそれぞれチャネルの端部が対向状に配置される所謂ハーモニカ型のヘッドチップにより構成することで、1枚のウェハーからの取り数が多く、極めて生産性を向上させたインクジェットヘッドが公知である(特許文献1〜3)。
このようなヘッドチップの後面には、インクを貯留するチャネルにその入口側(ノズルプレートと反対側)からインクを供給するためのインク室を構成するため、インク室形成部材が接着剤を用いて接着される。この場合、ヘッドチップの後面とインク室形成部材とを、接着剤がチャネル内に流れ込まないように、その周囲の平坦なスペースに接着剤を塗布して接着を行う必要がある。しかし、ヘッドチップの厚みは数mm程度しかなく、そのようなヘッドチップの後面において接着剤のはみ出しが生じない程度に塗布可能な平坦な糊代部分はせいぜい0.5mm程度のスペースしかない。
従って、インク室形成部材を接着剤を用いてヘッドチップの後面に接着する際は、微小なスペースに接着剤がはみ出さないように、接着剤の塗布を精密にコントロールする必要があり、生産性に問題を残している。この場合、基板を厚くすることでチャネル端部の周囲の面が大きくなるように形成し、接着剤の塗布スペースを広く確保することも考えられるが、無駄にヘッドの大型化を招くこととなる。このため、ヘッドチップを無駄に大きくすることなく、チャネル内への接着剤の流れ込みの問題なくインク室を構成することのできるインクジェットヘッド構造が望まれている。
特開2002−103612号公報 特開2002−103614号公報 特開2002−210955号公報
そこで、本発明は、ヘッドチップを無駄に大きくすることなく、チャネル内への接着剤の流れ込みの問題なくインク室を構成することのできるインクジェットヘッドを提供することを課題とする。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
請求項1記載の発明は、圧電素子からなる駆動壁とチャネルとが交互に並設されると共に前面及び後面にそれぞれチャネルの端部が対向状に配置され、前記チャネル内に臨む駆動壁の表面に駆動電極が形成されたヘッドチップと、前記駆動電極に電気的に接続すると共に前記ヘッドチップの後面を通って該ヘッドチップの上面及び/又は下面に引き出し形成された接続電極と、前記ヘッドチップの後面に接着され、前記チャネルにインクを供給するためのインク室を形成するインク室形成部材と、前記ヘッドチップの上面及び/又は下面において前記接続電極と電気的に接続され、該接続電極を介して前記駆動電極に駆動回路からの信号を印加するためのフレキシブル基板とを有し、前記インク室形成部材は、少なくとも前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を有すると共に、該ヘッドチップの後面における前記接続電極の形成領域に対応する部位に、該ヘッドチップの後面との接着端面から後退して該ヘッドチップの後面に対して接しない凹設部を有し、前記フレキシブル基板は、前記インク室形成部材に対して接着されることにより、前記凹設部と前記ヘッドチップとの間で形成される開口を閉塞していることを特徴とするインクジェットヘッドである。
請求項2記載の発明は、前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材と前記ヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材の2つの部材間に隙間を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッドである。
請求項3記載の発明は、前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材と前記ヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材の2つの部材を含む複数の部材に分割されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッドである。
請求項4記載の発明は、前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる平面を構成する2つの部材同士が、前記ヘッドチップの後面との接着端と反対端において一体化されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッドである。
請求項5記載の発明は、前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を構成する各部材の両側端付近において裏面に突出する肉厚部を有し、該肉厚部の端面を含んで前記ヘッドチップの後面に対する接着端面が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッドである。
請求項6記載の発明は、前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を構成する部材間の側部が開放されており、インク流通口とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッドである。
請求項7記載の発明は、前記凹設部と前記ヘッドチップとの間で形成される開口は、スリット状に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェットヘッドである。
請求項1記載の発明によれば、ヘッドチップを無駄に大きくすることなく、チャネル内への接着剤の流れ込みの問題なくインク室を構成することのできるインクジェットヘッドを提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材とヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材の2つの部材間に隙間を有するため、ヘッドチップの上面及び下面と各平面との位置合わせ時の誤差を隙間によって吸収することができ、位置合わせが容易に行え、段差の発生のない接着が容易に可能となる。
請求項3記載の発明によれば、インク室形成部材は、ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材とヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材に少なくとも分割されているので、ヘッドチップの後面に対して個別に接着でき、一方の部品精度が他方の接着精度に影響を与えることがない。
請求項4記載の発明によれば、インク室形成部材は一体化されているので、一度の接着作業でヘッドチップの後面に対してインク室形成部材を設けることができる。
請求項5記載の発明によれば、インク室形成部材のヘッドチップの後面に対する接着端面は肉厚部の端面を含むため、接着面積を広く確保することができ、接着強度を高め、確実且つ強固な接着が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、インク室形成部材内にインクを流通させるインク流通口が、ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を構成する部材間の側部が開放されることにより形成されるため、インク室内にインク供給する際の流路が大きく確保でき、流路抵抗を小さくすることができる。
請求項7記載の発明によれば、開口を通してフレキシブル基板に与える負担を小さくすることができ、フレキシブル基板の剥がれを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットヘッドを示す全体斜視図、図2はその分解斜視図、図3はインクジェットヘッドの断面図、図4はヘッドチップを後面側から見た部分斜視図である。
図中、1はヘッドチップ、2はヘッドチップ1の前面に接着剤を用いて接着されたノズルプレート、3はヘッドチップ1の後面に接着剤を用いて接着されたインク室形成部材、4はヘッドチップ1に対して駆動回路(図示せず)からの信号を印加するためのフレキシブル基板、5はインク室形成部材3内に形成されるインク室である。
なお、本明細書において、ヘッドチップからインクが吐出される側の面をヘッドチップの「前面」といい、その反対側の面を「後面」という。また、ヘッドチップにおいて並設されるチャネルを挟んでヘッドチップの上下に面する外側面をそれぞれ「上面」及び「下面」という。
ヘッドチップ1は、電界を印加することによりせん断変形するPZT等の圧電素子からなる駆動壁11とチャネル12とが交互に並設されている。図示するヘッドチップ1は、チャネル12の並び方向と直交する上下に2列のチャネル列を形成するべく、2つのチップ1a、1bを積層して一体に固着して形成されており、各チップ1a、1bにおいて、各々のチャネル12は互いに位相がずれて設けられている。
各チャネル12の形状は、両側壁が垂直方向に向いており、そして互いに平行である。また、各チャネル12の端部は互いに対向しており、チャネル12内に流入されるインクの入口からインクが吐出される出口に亘る長さ方向で大きさと形状がほぼ変わらないストレートな溝状に形成されている。
各チャネル12内に臨む駆動壁11の少なくとも両側壁面には、NiやCu等からなる駆動電極13が、蒸着法、スパッタリング法、めっき法、CVD(化学気相反応法)等の真空装置を用いた方法等によって形成されている。各チップ1a、1bには、この駆動電極13に所定の信号電圧が印加されることにより、圧電素子からなる駆動壁11が圧電すべり効果によってせん断変形し、チャネル12内のインクに対して吐出のための圧力を発生させる。
各駆動電極13に対する信号電圧の印加は、それぞれチップ1a、1b毎にフレキシブル基板4を介して行われる。このため、各チャネル12内に形成された駆動電極13は、図4に示すように、各駆動電極13と電気的に接続された接続電極14が、ヘッドチップ1の後面1Aを通って、2つのチップ1a、1bのそれぞれ反対面であるヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cまで引き出されている。このような接続電極14は、駆動電極13を形成した後のヘッドチップ1に対して、接続電極14を形成する部位以外の部位をマスクした後、アルミニウム等の電極形成用金属を選択的に蒸着することにより形成することができる。
これにより、ヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cには、それぞれ各チップ1a、1bのチャネル12と同一ピッチで、フレキシブル基板4にそれぞれ形成された配線41との電気的接続を行うための接続電極14の一端が配列される。
ノズルプレート2は、ヘッドチップ1の前面に接着剤を用いて接着されている。ノズルプレート2には、各チャネル12に対応する位置及び数のノズル孔21が開設されている。
インク室形成部材3は、ヘッドチップ1のチャネル12内に共通にインクを供給するインク室5の壁面を形成するための部材である。このため、接触するインクに対する耐性を有する材質により形成される。具体的にはポリイミド、ポリカーボネート等のエンジニアリングプラスチックと呼ばれる高機能樹脂やセラミックスが好ましい。特にセラミックスにより作成する場合、ヘッドチップ1と熱膨張係数が異なると、接着時に加熱した後に反りが発生するおそれがあるため、熱膨張係数がヘッドチップ1と同一又はできるだけ近い材質のものが好ましい。
ここに示すインク室形成部材3は、ヘッドチップ1の上面1Bと同一面状となる平面を形成する平板状の側板部3aと、ヘッドチップ1の下面1Cと同一面状となる平面を形成する平板状の側板部3bと、これら側板部3a、3bのヘッドチップ1と反対側の端面に接着して該端面側を閉塞する後板部3cの3つの部材に分割されており、側板部3aと側板部3bとは間に若干の隙間Sを介して対向している。各側板部3a、3bは、ヘッドチップ1の幅(チャネル12の並び方向の長さ)と同一幅に形成されている。
インク室形成部材3のヘッドチップ1の後面1Aに対向する端面は、該後面1Aとの接着端面31a、31bとされている。各側板部3a、3bには、各々の裏面の両側端付近の部位の厚みを他の部位よりも厚くすることによってそれぞれ肉厚部32a、32bが形成されており、上記隙間Sはこの肉厚部32a、32b間に形成されている。接着端面31a、31bは、この肉厚部32a、32bの端面を含んで形成されていることで、ヘッドチップ1の後面1Aに対する比較的広い接着面を形成している。
また、各肉厚部32a、32bは、ヘッドチップ1の後面1Aに対する接着端面31a、31bからインクの吐出方向と反対方向に延びているが、側板部3a、3bの長さ(インクの吐出方向に沿う長さ)よりも短く形成されており、各側板部3a、3bにおいて各肉厚部32a、32bよりも後方側は、平板部分の肉厚分しかない。このため、インク室形成部材3の両側部において、隙間Sを介して近接している肉厚部32a、32bよりも後方側は、該隙間Sに比べて大きく開放し、インク室5内にインクを流通させるためのインク流通口33となっている。
これにより、インク形成部材3は、大きく開放するインク流通口33によってインク室5内にインク供給する際の流路が大きく確保でき、流路抵抗を小さくすることができる。また、ヘッドチップ1の後面1Aに対する接着面積は、接着端面31a、31bが肉厚部32a、32bの端面を含むことによって広く確保されているため、それだけ接着強度を高めることができ、インク室形成部材3をヘッドチップ1の後面1Aに対して確実且つ強固に接着することができる。
インク室形成部材3の各側板部3a、3bにおいて、上記接着端面31a、31bは、ヘッドチップ1の後面1Aにおける幅方向の両端部のチャネル非形成領域100(図3参照)に対応する部位にのみ形成されており、ヘッドチップ1の中程、すなわち、各チャネル12から引き出し形成された各接続電極14の形成領域に対応する部位には存在していない。各側板部3a、3bにおいて、この各接続電極14の形成領域に対応する部位には、上記接着端面31a、31bからそれぞれヘッドチップ1とは反対方向に向けて後退して該ヘッドチップ1の後面1Aに対して接しない凹設部34a、34bが形成されている。
従って、インク室形成部材3はヘッドチップ1の後面1Aにおけるチャネル非形成領域100においてのみ接着するので、接着剤がチャネル12に流れ込む危険性はない。また、ヘッドチップ1を大きく形成する必要もないため、インクジェットヘッドのコンパクト化を阻害することもない。
ヘッドチップ1の後面1Aは、接続電極14の厚みによって僅かながらも凹凸状となっているが、インク室形成部材3は、凹設部34a、34bによって接続電極14が形成される領域に対して接することがないため、チャネル非形成領域100の平滑面に対する接着精度だけを考慮すればよい。従って、インク室形成部材3をヘッドチップ1の後面1Aに対して精度良く接着することが可能となる。特に、このインク室形成部材3は、少なくとも側板部3aと側板部3bとは分割されているので、ヘッドチップ1の後面1Aに対してそれぞれ個別に接着される。従って、一方の部品精度が他方の接着精度に影響を与えることがない。
更に、インク室形成部材3は、ヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cとそれぞれ同一面状となる側板部3a、3b間に若干の隙間Sが設けられているので、各側板部3a、3bをヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cとそれぞれ同一面状となるように位置合わせする際の誤差を隙間Sによって吸収することでき、位置合わせが容易に行え、段差の発生のない接着が容易に可能となる利点がある。後板部3cは、各側板部3a、3bをそれぞれ位置合わせしてヘッドチップ1の後面1Aに接着した後、各側板部3a、3bの後端面に対して接着すればよい。
このようにインク室形成部材3がヘッドチップ1の後面1Aに対して接着されると、ヘッドチップ1の後面1Aとインク室形成部材3の各凹設部34a、34bとの間に開口35a、35bが形成される。
各フレキシブル基板4は、それぞれに駆動回路(図示せず)と電気的に接続する配線41が、それぞれ対応するチップ1a、1bの接続電極14と同数及び同ピッチで形成されており、各接続電極14と各配線41とが電気的に接続するように、NCP(non conductive paste)や導電粒子を配合したACP(anisotropic conductive paste)等によって接続及び接着される。
なお、図示しないが、フレキシブル基板4は、駆動回路(駆動IC)を実装したCOF(chip on film)の構成としてもよい。
各フレキシブル基板4は、ヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cからそれぞれ後方に延び、インク室形成部材3の各側板部3a、3b上に対しても同様に接着され、ヘッドチップ1の後面1Aとインク室形成部材3の凹設部34a、34bとの間で形成された開口35a、35bをそれぞれ閉塞している。ヘッドチップ1とインク室形成部材3の各側板部3a、3bとの間は、段差なく同一面状となるように接着されているため、各フレキシブル基板4は、開口35a、35bを隙間無く密閉し、該開口35a、35bからのインク漏れの心配はない。
各フレキシブル基板4とインク室形成部材3との接着は、各側板部3a、3bの平面全面に対して接着することもできるが、少なくとも開口35a、35bの周囲に対して接着することで、該開口35a、35bをフレキシブル基板4によって密閉することができる。
各フレキシブル基板4を接着する接着剤層は、インクに対して侵されにくくする観点から薄くすることが望ましく、厚みは10μm以下とすることが好ましい。この接着剤層は、フレキシブル基板4の隣接する配線41、41間に形成され、その厚みは、配線41の厚みによって影響される。従って、接着剤層の厚みが10μm以下となるように、配線41の厚みを薄く形成することが好ましい。
フレキシブル基板4は、通常、ポリエステル、ポリイミド、液晶ポリマー等のベースフィルム上に配線41となる銅箔を所定パターンとなるようにエッチングすることにより作成されるが、ベースフィルム上にアルミ等の導体を所定パターンで蒸着、スパッタリングして形成することもできる。特に後者の方が薄い配線41を形成できるために好ましい。
フレキシブル基板4をヘッドチップ1及びインク室形成部材3に対して接着する際は、図5に示すように、ヘッドチップ1の後面にインク室形成部材3の側板部3a、3bを接着した後、各側板部3a、3bの間にスペーサー6を挟み込み、ノズルプレート2や後板部3cを接着する前に、フレキシブル基板4を接着剤層を介して位置合わせし、ヘッドチップ1の接続電極14と接着される領域とインク室形成部材3と接着される領域とで、別々の圧着ツールA、Bを用いて個別に管理することにより行うことが好ましい。ヘッドチップ1及びインク室形成部材3とフレキシブル基板4との間の接着において最も重要な電気的接続を行う必要のあるフレキシブル基板4と接続電極14との接着が、インク室形成部材3やその他の部品の精度(平滑度)によらずに確実に行うことができるためである。
ヘッドチップ1及びインク室形成部材3に対する各フレキシブル基板4の接着は、2枚を同時に行うこともできるが、接続電極14とフレキシブル基板4の各配線41との位置合わせを簡単に行うために、片方ずつ行うことが好ましい。
なお、インクジェットヘッド内部のインク圧が上がると、開口35a、35bを通して各フレキシブル基板4を剥がす方向に力が働く。フレキシブル基板4の剥がれ易さは、フレキシブル基板4の厚みや材質にもよるが、これに対処するため、開口35a、35bをできるだけ細いスリット状とし、フレキシブル基板4に与える負担を小さくすることが好ましい。開口35a、35bをスリット状にするには、接着端面31a、31bに対して凹設部34a、34bの凹設深さを浅く形成すればよい。スリット状とする場合の凹設部34a、34bの凹設深さは、側板部3a、3bの加工精度等にもよるが、例えば30μm〜1mm、好ましくは30μm〜0.5mmとすることである。
インク室形成部材3a、3b及びフレキシブル基板5a、5bによって構成されるインク室5内には、各インク室形成部材3a、3bの両側部に形成されるインク流通口33によってインクの流通が可能である。この場合、2つのインク流通口33にそれぞれインクチューブ(図示せず)等を接続してインクを流通させるようにしてもよいし、一方を塞いで片方のインク流通口33のみにインクチューブを接続してインクを流入させるようにしてもよい。
2つのインク流通口33を利用する場合、各インク流通口33をインク室5内へのインクの流入口として利用してもよいし、一方をインクの流入口とし、他方をインク室5内に発生した気泡等の空気抜き口として利用してもよい。
図6は、インク室形成部材の別の態様を示している。このインク室形成部材30は、側板部3a、3b及び後板部3cが分割されておらず、側板部3aと側板部3bのヘッドチップ1の後面1Aとの接着端と反対端において、後板部3cによって一体化されている。側板部3aと側板部3bとの間には、互いの肉厚部32a、32bにおいて隙間Sが設けられている。このようなインク室形成部材30は、各側板部3a、3bの先端、すなわちヘッドチップ1の後面1Aに対する接着端面31a、31b側が隙間Sをおいて離れているため、合成樹脂等の比較的可撓性を有する材質により形成することで矢印の方向に容易に撓ませることができる。
従って、この場合も、インク室形成部材30をヘッドチップ1の後面1Aに対して接着する際、必要に応じて矢印の方向に撓ませることで、各側板部3a、3bがヘッドチップ1の上面1B、1Cに対して同一面状となるように簡単に位置合わせすることができる。また、側板部3a、3b及び後板部3cは一体化されているので、一度の接着作業でヘッドチップ1の後面1Aに対してインク室形成部材30を設けることができる。
以上の説明では、ヘッドチップ1を構成するチップの数(チャネル列の数)が2つであるものを例示したが、ヘッドチップ1を構成するチップの数はこれに限定されず、1つのチップ(1列のチャネル列)のみからなるものであってもよい。この場合、フレキシブル基板4との電気的接続をヘッドチップ1の上面1B又は下面1Cのいずれか一方のみで行い、他方の面は、フレキシブル基板4と同様の基板又はその他の適宜の基板を用いて、ヘッドチップ1とインク室形成部材3との間の開口35a又は35bを同様に閉塞すればよい。
また、ヘッドチップ1を1つのチップのみとする場合、図7(A)に示すように、各接続電極14を一つおきに、ヘッドチップ1の上面1Bと下面1Cとに交互に引き出すようにすることもできる。フレキシブル基板4は、2つのヘッドチップを有する場合と同様に、ヘッドチップ1の上面1Bと下面1Cとの両面において電気的接続を行う。これによれば、ヘッドチップ1の上面1B及び下面1Cの各面において隣接する接続電極14の間隔を広くとれるため、電気的短絡の危険性を低減することができる。また、上面1B、下面1Cの各面での接続電極14の面積を大きくとることもできるようになるので、フレキシブル基板4の各配線41との電気的接続の確実性を向上させることもできる。
更に、ヘッドチップを構成するチップの数(チャネル列の数)は3つ又は4つとすることもできる。図7(B)は4つのチップ1a〜1dを積層し、4列のチャネル列を構成したヘッドチップ1を示している。この場合、中程に位置する2つのチップ1b、1cの接続電極14b、14cは、ヘッドチップ1の後面1Aにおいて、外側に位置するチップ1a、1dの駆動壁11を通って、ヘッドチップ1の上面1Bと下面1Cにそれぞれ引き出すようにすればよい。
なお、インクとして水系インクを使用する場合には、各チャネル12内の駆動電極13、接続電極14及び開口35a、35bを通してのフレキシブル基板4の配線41の表面にパリレン膜等の電極保護膜を設けることが好ましい。
本発明に係るインクジェットヘッドを示す全体斜視図 本発明に係るインクジェットヘッドの分解斜視図 本発明に係るインクジェットヘッドの断面図 ヘッドチップを後面側から見た部分斜視図 フレキシブル基板の接着方法の一例を説明する図 インク室形成部材の他の態様を示す側面図 (A)は1列のチャネル列を有するヘッドチップを後面側から見た部分斜視図、(B)は4列のチャネル列を有するヘッドチップを後面側から見た部分斜視図
符号の説明
1:ヘッドチップ
1a〜1d:チップ
1A:後面
1B:上面
1C:下面
2:ノズルプレート
21:ノズル孔
3:インク室形成部材
3a、3b:側板部
3c:後板部
31a、31b:接着端面
32a、32b:肉厚部
33:インク流通口
34a、34b:凹設部
35a、35b:開口
4:フレキシブル基板
41:配線
5:インク室
6:スペーサー
100:チャネル非形成領域
S:隙間

Claims (7)

  1. 圧電素子からなる駆動壁とチャネルとが交互に並設されると共に前面及び後面にそれぞれチャネルの端部が対向状に配置され、前記チャネル内に臨む駆動壁の表面に駆動電極が形成されたヘッドチップと、
    前記駆動電極に電気的に接続すると共に前記ヘッドチップの後面を通って該ヘッドチップの上面及び/又は下面に引き出し形成された接続電極と、
    前記ヘッドチップの後面に接着され、前記チャネルにインクを供給するためのインク室を形成するインク室形成部材と、
    前記ヘッドチップの上面及び/又は下面において前記接続電極と電気的に接続され、該接続電極を介して前記駆動電極に駆動回路からの信号を印加するためのフレキシブル基板とを有し、
    前記インク室形成部材は、少なくとも前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を有すると共に、該ヘッドチップの後面における前記接続電極の形成領域に対応する部位に、該ヘッドチップの後面との接着端面から後退して該ヘッドチップの後面に対して接しない凹設部を有し、
    前記フレキシブル基板は、前記インク室形成部材に対して接着されることにより、前記凹設部と前記ヘッドチップとの間で形成される開口を閉塞していることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材と前記ヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材の2つの部材間に隙間を有することを特徴とする請求項1記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面と同一面状となる平面を構成する部材と前記ヘッドチップの下面と同一面状となる平面を構成する部材の2つの部材を含む複数の部材に分割されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッド。
  4. 前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる平面を構成する2つの部材同士が、前記ヘッドチップの後面との接着端と反対端において一体化されていることを特徴とする請求項2記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を構成する各部材の両側端付近において裏面に突出する肉厚部を有し、該肉厚部の端面を含んで前記ヘッドチップの後面に対する接着端面が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  6. 前記インク室形成部材は、前記ヘッドチップの上面及び下面とそれぞれ同一面状となる2平面を構成する部材間の側部が開放されており、インク流通口とされていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインクジェットヘッド。
  7. 前記凹設部と前記ヘッドチップとの間で形成される開口は、スリット状に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインクジェットヘッド。


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