JP4561249B2 - 液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体クロマトグラフ装置に関し、特に、液体クロマトグラフ装置の冷却システムに関する。
生体高分子のような極めて熱に弱く不安定な物質を、液体クロマトグラフ装置を使用して分離精製する場合、従来は、液体クロマトグラフ装置全体を冷蔵室や冷蔵ショーケースなどに入れて作業を行っていた。
特許文献1は、グリコヘモグロビンなどの精密なクロマトグラムを得るために、溶離液供給ユニット、送液ポンプ、インジェクションバルブ、カラム保持部が温風によって温度調整されるという液体クロマトグラフィ装置を開示している。特許文献2は、試料溶解槽および分別カラムを恒温に保つことによって、加温された試料が注入時以降に析出してしまうという問題を解決した。これらの特許文献は、いずれも液体クロマトグラフ装置の一部を温度調整するという技術を開示しているが、生体高分子のような熱に弱く不安定な物質を低温状態で分離精製する場合を想定したものではない。
特開2001−74721号公報 (第1図) 特許第3008595号公報 (第1図)
液体クロマトグラフ装置全体を冷蔵室などに入れる従来の方法は、システムが大掛かりになるうえ、作業者が冷蔵室等に出入りするため作業性も悪かった。さらに、液体クロマトグラフ装置全体を冷却するため、結露などにより電気系統の故障が発生しやすかった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、電気系統の故障が発生しにくく、作業者が簡便に作業することができるコンパクトで、生体高分子のような極めて熱に弱く不安定な物質を分離精製することができる液体クロマトグラフ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る液体クロマトグラフ装置は、分離カラム、当該分離カラムへ溶離液を送液する送液ポンプ、前記分離カラムからの溶出成分を検出する検出器、および前記送液ポンプから前記分離カラムを経て前記検出器に至る流路の制御を行う複数のバルブを備える液体クロマトグラフ装置であって、前記送液ポンプ、前記分離カラム、前記検出器、および前記複数のバルブが、第一ユニット内の冷却部に収納されるとともに、前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブをそれぞれ構成する機械関係部品と電気関係部品の内、当該電気関係部品が前記第一ユニット内の非冷却部に収納されていることを特徴とする。そして、この様な構成により、試料を前記各装置に送液する際に、試料が接する部分を冷却することができるものである。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置は、分離カラム、当該分離カラムへ溶離液を送液する送液ポンプ、前記分離カラムからの溶出成分を検出する検出器、および前記送液ポンプから前記分離カラムを経て前記検出器に至る流路の制御を行う複数のバルブを備える液体クロマトグラフ装置であって、前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブの夫々の少なくとも一部分、および、前記分離カラムが、第一ユニット内の冷却部に収納されるとともに、前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブにおける通電を要する部分の少なくとも一部が前記第一ユニット内の非冷却部に収納されていることを特徴とする。そして、この様な構成により、試料を前記各装置に送液する際に、試料が接する部分を冷却することができるものである。
ここで、電気関係部品とは、電気回路、基板、電源、モーター、コネクターなどのような通電を要する部品(通電を要する部分)のことであり、機械関係部品とは、電気関係部品以外の部品をいう。また、検出器については、検出器を構成する光源、レンズ、セル、および受光部の内、光源、レンズ、および受光部は電気関係部品に含まれ、セルのみ機械関係部品に含める。
本発明において、通電を要する部分(電気関係部品)のすべてが非冷却部に収納されている必要はなく、通電を要する部分の内、一部分のみが非冷却部に収納されていてもよい。さらに、本発明において、機械関係部品のすべてが冷却部に収納されている必要はなく、機械関係部品の内、一部分のみが冷却部に収納されていてもよい。
さらに、検出器において、受光部に至る光学系を、検出器の設計上の都合、または、検出感度の向上を図る目的等のため、セルの近傍に配置する場合には、これらの全部または一部を機械関係部品に含め、冷却部に配置することも可能である。例えば、光源とセルを光ファイバで連絡する構成であれば、光ファイバのセル側端に配置する、射出光を平行光化するためのレンズ、及び、セルの通過光を受光する受光部を、機械関係部品として冷却部内のセル近傍に配置することで、検出器の設計上の制約を満たしつつ、検出感度の向上を図る構成を例示できる。なお、セルが、例えば、フローセルである場合、セルへの光入射口とセルからの光射出口にレンズを組み込むことがあるが、この場合、これらのレンズはセルと一体となっていることから、これは機械関係部品に含める。
本発明では、電気関係部品を冷気から熱的に遮断することにより、電気関係部品の結露を防止し、電気系統の故障が発生しにくい液体クロマトグラフ装置を実現することができる。加えて、電気関係部品を冷気から熱的に遮断することにより、電気関係部品から発生する熱が冷却部に伝わらないようにすることができる。
なお、非冷却部にファンなどを設け、非冷却部に収納されるモータ等の電気関係部品から排出される排熱を循環させれば、電気関係部品における結露の可能性をさらに低減できる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記送液ポンプおよび前記複数のバルブが前記第一ユニット内の前記冷却部に設けられた取付けパネル上に配設されていてもよい。
本発明では、送液ポンプおよび複数のバルブを取付けパネル上に配設することにより、作業者が簡便に作業することができるコンパクトな液体クロマトグラフ装置を実現することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記取付けパネルにおいて、前記送液ポンプおよび前記複数のバルブが配設される領域の少なくとも一部が傾斜していることが好ましい。
本発明では、送液ポンプおよび複数のバルブが配設される領域の少なくとも一部を傾斜させることにより、第一ユニット内の冷却部という限られた空間内で、取付けパネルの面積を拡げることができる。加えて、取付けパネル面を傾斜させることにより、傾斜部に配設された各装置に冷風が当たりやすくなるという利点もある。また、このような傾斜をもたせることで、傾斜部に設置された前記各装置の入れ替え、修理等のメンテナンスが容易となる利点もある。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、冷風を連通するための開口部を側面に有する前記第一ユニットと、冷風を連通するための開口部を側面に有し、且つ試料を保存するために内部を上下二段に仕切られた第二ユニットと、冷却装置とを備え、前記第一ユニットと前記第二ユニットと前記冷却装置は、お互いに着脱自在であってもよい。
本発明では、前記第一ユニットと、試料を保存するための第二ユニットと、冷却装置をそれぞれユニット化し、お互いに着脱自在とすることにより、試験ごとに最適な装置の組み合わせを選ぶことができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記冷却装置に設けられた冷風吹出口から吹出した冷風が、前記第二ユニット内から、前記第一ユニット内の前記冷却部を経由して、前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに設けられた冷風ダクトを経て、前記冷却装置に設けられた冷風戻り口に戻る冷風経路を有していてもよい。
本発明では、例えば、第二ユニット内の上部に冷却装置の冷風吹出口を設けることで、第二ユニット内の上部に載置される試料を常に低温に保持することができるとともに、第二ユニット内の下部に冷風を当てないことで、第二ユニット内の下部に載置される分画物の蒸発を防止することができる。また、逆に、第二ユニット内の下部に冷却装置の冷風吹出口を設けることで、第二ユニット内の下部に載置される試料を常に低温に保持することができるとともに、第二ユニット内の上部に冷風を当てないことで、第二ユニット内の上部に載置される分画物の蒸発を防止することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに設けられた、冷風を連通するための前記開口部の周囲に、パッキンが設けられていてもよい。
本発明では、開口部の周囲にパッキンを設けることにより、気密性を保持することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一ユニットに設けられた前記冷風ダクト内に、溶離液および/または試料中の溶存ガスを除去するための脱気チャンバを備えていてもよい。
本発明では、脱気チャンバと減圧ポンプからなる脱気装置の内、脱気チャンバを冷風ダクト内に設けることにより、余った冷熱で溶離液および/または試料を冷却することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第二ユニットに設けられた前記冷風ダクト内に、前記第二ユニット内を冷却するためのヒートシンクを備えていてもよい。
本発明では、第二ユニット内に載置される分画物が蒸発するのを防ぐために、冷風を当てられない場合でも、第二ユニットの冷風ダクト内にヒートシンクを設けることにより、ヒートシンクを介して分画物を冷却することができる。
本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに、それぞれ中空構造の第一扉が設けられていてもよい。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに、それぞれ中空構造の第一扉が設けられるとともに、外気が当該第一扉の中空部へ流れ込むのを防止する逆止弁が前記第一扉に備えられていてもよい。
本発明では、第一扉を中空構造とすることにより、扉の断熱性を高めることができる。
さらに、本発明では、逆止弁を第一扉に設けることにより、第一扉の中空部を外気より低圧状態に保ち、断熱効果を高めることができる。第一扉の材質としては特に限定されるものではないが、外部から前記各装置の状況を観察できるように、透明性の素材で構成することが好ましく、例えば、アクリル樹脂などが挙げられる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一扉の中空部を構成する一方の面材上に、当該中空部を補強するためのリブが配設されるとともに、当該リブと他方の面材との間に間隙が設けられていてもよい。
本発明では、第一扉の中空部をリブ補強することにより、第一扉が大気圧によって変形するのを防止することができる。加えて、リブと他方の面材との間に間隙を設けることにより、リブがヒートブリッジとなるのを防止することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第一扉の中空部に乾燥剤が封入されていてもよい。
本発明では、第一扉の中空部に乾燥剤が封入されているので、中空部内の結露を防止することができる。
また、本発明に係る液体クロマトグラフ装置では、前記第二ユニットに設けられた前記第一扉の内側に、冷気を保持するための第二扉が前記第二ユニット内の上部と下部にそれぞれ設けられていてもよい。
本発明では、第二ユニット内の上部で作業を行う場合、第二ユニット内の下部に第二扉があるため、第二ユニット内の下部の冷気を保持することができる。逆に、第二ユニット内の下部で作業を行う場合、第二ユニット内の上部に第二扉があるため、第二ユニット内の上部の冷気を保持することができる。
本発明によれば、電気系統の故障が発生しにくく、作業者が簡便に作業することができるコンパクトで、生体高分子のような極めて熱に弱く不安定な物質を分離精製することができる液体クロマトグラフ装置を実現することができる。
以下、本発明に係る液体クロマトグラフ装置の実施形態について、図面に基いて説明する。
図1は第一ユニットの側断面を、図2は第一ユニットの立断面を示したものである。
図1に示すように、第一ユニット2内は、仕切板7と仕切板7背面の断熱材9によって、第一ユニット2内の冷却部5と第一ユニット2後部の非冷却部6に区画されている。仕切板7の前方の冷却部5内には、上部が仕切板7に向けて傾斜した取付けパネル28が設置されている。図2に示すように、取付けパネル28前面の鉛直部には、送液ポンプ12、12が、取付けパネル28の傾斜部8前面には、ブランチブロック13、二方向バルブ14、ダンパー15、ミキサー16、インジェクションバルブ17、および六方向バルブ18、22がそれぞれ配設されている。また、冷却部5内には、取付けパネル28の上方に、六方向バルブ20、27と検出器21が設置され、取付けパネル28の側方に、分離カラム19と簡易フラクションコレクタ23が設置されている。
本実施形態では、送液ポンプ12、12、ブランチブロック13、二方向バルブ14、ダンパー15、ミキサー16、インジェクションバルブ17、および六方向バルブ18、22を取付けパネル28上に配設することにより、作業者は簡便に作業することができる。また、本実施形態では、取付けパネル28の上部に傾斜部8を設けることにより、第一ユニット2内の冷却部5という限られた空間内で、取付けパネル28の面積を拡げることができる。加えて、取付けパネル28の上部に傾斜部8を設けることにより、傾斜部8に配設された各装置に冷風が当たりやすくなるという利点もある。また、このような傾斜をもたせることで、傾斜部8に設置された前記各装置の入れ替え、修理等のメンテナンスが容易となる利点もある。
送液ポンプ12、12、二方向バルブ14、ダンパー15、ミキサー16、インジェクションバルブ17、および六方向バルブ18、20、22、27を構成する電気回路、基板、電源などの電気関係部品29は、第一ユニット2後部の非冷却部6に収納されている。また、検出器21の光源、レンズ、および受光部も第一ユニット2後部の非冷却部6に収納されている。そのため、電気関係部品29の結露が防止され、電気系統の故障が発生しにくくなる。加えて、電気関係部品29を冷気から熱的に遮断することにより、電気関係部品29から発生する熱が冷却部5に伝わらないようにすることができる。
第一ユニット2外面の上部前面には、操作パネル26が取付けられており、パラメータの設定およびモニタリングを行うことができる。一方、第一ユニット2の最下部は、冷風ダクト33となっており、第一ユニット2内の冷却部5と最下部の冷風ダクト33との間には、複数の通気孔39aを有する底板39が設けられている(図5参照)。また、冷風ダクト33内には、溶離液および/または試料中の溶存ガスを除去するための脱気チャンバ10、10が設置されている。
本実施形態では、冷風ダクト33内に脱気チャンバ10、10を設けることにより、余った冷熱で溶離液および/または試料を冷却することができる。
次に、液体クロマトグラフ装置の作用について、図3の液体クロマトグラフ装置の流路図を参照しつつ説明する。
先ず、溶離液25、25…が、送液ポンプ12、12に吸引されて、脱気チャンバ10、10および取付けパネル28の側面に設置された三方弁11を通過する。その際、溶離液25、25…中の溶存ガスが、脱気チャンバ10、10によって除去されるとともに、溶離液25、25…は、脱気チャンバ10、10通過の際に冷却される。その後、溶離液25、25…は、送液ポンプ12、12によって、ブランチブロック13および二方向バルブ14を経由して、ダンパー15で溶離液25、25…の脈動が減衰された後、ミキサー16で混合されて、インジェクションバルブ17に送液される。
一方、試料24、24は、脱気チャンバ10、10によって試料24、24中の溶存ガスが除去されるとともに、脱気チャンバ10、10通過の際に冷却された後、インジェクションバルブ17に送られる。
インジェクションバルブ17では、溶離液25、25…中に試料24、24が添加され、六方向バルブ18を経由して、分離カラム19に注入される。そして、分離カラム19内で、試料24、24が各成分に分離された後、六方向バルブ20を経由し、検出器21において当該各成分が検出される。その後、当該各成分は、六方向バルブ22を経由して、簡易フラクションコレクタ23に送られる。
なお、試料24、24と溶離液25、25…は、第一ユニット2のコンパクト化を図るために、第一ユニット2の外に設置されているが、試料24、24と溶離液25、25…は共に、脱気チャンバ10、10内を通過する間に十分冷却される。
図4は、第一ユニットと第二ユニットと冷却装置からなる液体クロマトグラフ装置の実施形態の一例を示す立断面図であり、図5は、その平断面図である。
図4に示すように、本実施形態による液体クロマトグラフ装置1は、第一ユニット2と第二ユニット3と冷却装置4が連結されたものであり、第一ユニット2と第二ユニット3と冷却装置4は、お互いに着脱自在となっている。
本実施形態による液体クロマトグラフ装置1では、第一ユニット2と、第二ユニット3と、冷却装置4をそれぞれユニット化し、お互いに着脱自在とすることにより、試験ごとに最適な装置の組み合わせを選ぶことができる。
第二ユニット3は、分析前後の試料を保存するためのユニットであって、内部が仕切部36によって上部31と下部34に区画されている。第二ユニット3の上部31は試料31a設置場所として、下部34は分画物34a設置場所としてそれぞれ利用される。
第二ユニット3の最下部は冷風ダクト33となっており、余った冷熱で第二ユニット3内の下部34を冷却するためのヒートシンク37が設置されている。
第一ユニット2と第二ユニット3との連結部には、冷風が連通するように開口部(図示省略)が設けられている。一方、第二ユニット3と冷却装置4との連結部には、第二ユニット3内の上部31側面に、冷却装置4の冷風吹出口30のための開口部が設けられるとともに、第二ユニット3最下部の冷風ダクト33の一端が、冷却装置4の冷風戻り口35に繋がっている。また、第一ユニット2と第二ユニット3の連結部および第二ユニット3と冷却装置4との連結部に設けられた開口部の周囲には、それぞれパッキンが貼着されており、連結部に隙間が生じないようになっている。
図5に示すように、第一ユニット2と第二ユニット3には、断熱性を高めるために、中空構造の第一扉40がそれぞれ設けられている。第一扉40の中空部には、外気が第一扉40の中空部へ流れ込むのを防止するための逆止弁41が取付けられている。これにより、第一扉40の中空部を外気より低圧状態に保ち、断熱効果を高めることができる。
また、第一扉40の中空部には乾燥剤38が封入されており、中空部内の結露を防止している。
加えて、第二ユニット3では、第一扉40の内側に、第二扉42が上部31と下部34にそれぞれ設けられている。
次に、第一ユニット2および第二ユニット3の内部における冷風経路について、図4および図5を参照しつつ説明する。
冷風吹出口30から吹出した冷却装置4からの冷風は、第二ユニット3内の上部31から、第一ユニット2内の冷却部32に流れ込む。その後、第一ユニット2内の冷却部32に流れ込んだ冷風は、冷却部32の底板39に設けられた複数の通気孔39aから、第一ユニット2の最下部に設けられた冷風ダクト33に流れ込む。そして、第一ユニット2の最下部に設けられた冷風ダクト33に流れ込んだ冷風は、第二ユニット3の最下部に設けられた冷風ダクト33を通過して、冷風戻り口35より冷却装置4に戻る、図4の矢印で示した経路をとる。
本実施形態による液体クロマトグラフ装置1では、第二ユニット3内の上部31側面に冷却装置4の冷風吹出口30を設けることで、第二ユニット3の上部31に載置される試料31aを常に低温に保持することができるとともに、第二ユニット3内の下部34に冷風を当てないことで、第二ユニット3内の下部34に載置される分画物34aの蒸発を防止することができる。
なお、本実施形態では、第二ユニット3最下部の冷風ダクト33内に設けたヒートシンク37を介して分画物34aを冷却することができる。
第一ユニット2および第二ユニット3の外表面と、第一ユニット2内の冷却部32の内表面と、第二ユニット3内の上部31および下部34の内表面は、樹脂被覆されている。
これにより、第一ユニット2および第二ユニット3の外表面の結露を防止するとともに、第一ユニット2内の冷却部32および第二ユニット3内の上部31および下部34の内表面から冷熱が逃げるのを防止することができる。
図6は、第二ユニット3内の上部31側面に設けられた、冷却装置4の冷風吹出口30のための開口部の断面詳細を示したものである。第二ユニット3内の上部31側面に設けられた開口部の周囲には、空気封入パッキン50が取付けられている。図示していないが、冷風戻り口35の周囲および第一ユニットと第二ユニットの冷風ダクト33の連結部も同様のシール構造となっている。これにより、ユニット連結部のシールを確実に行えるとともに、周囲へ冷熱が伝達するのを防止することができる。
図7は、第一扉40の断面詳細を示したものである。
第一扉40の内側全周には、マグネット付パッキン44が取付けられており、シールを第一扉40の内側全周で確実に行うことができる。さらに、マグネット付パッキン44の内側には第二パッキン45が取付けられており、二重シール構造とすることで、断熱効果を高めている。
また、第一扉40の中空部は、第一扉40を構成する外側の面材47と内側の面材48との間にリブ46を配設した構造となっており、第一扉40が大気圧によって変形するのを防止している。この際、リブ46は、外側の面材47にのみ接合され、リブ46と内側の面材48との間には間隙43が設けられ、リブ46がヒートブリッジとなるのを防止している。
以上、本発明に係る液体クロマトグラフ装置の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、第一ユニット2と第二ユニット3と冷却装置4を連結しているが、本発明では、第一ユニット2と冷却装置4のみ連結してもよいし、冷却を必要としない場合は、冷却装置4のみ取外してもよい。
また、上記の実施形態では、第一ユニット2に設置した試料24を使用するとともに、分離された各成分は、第一ユニット2内の簡易フラクションコレクタ23に送るようにしているが、本発明では、第二ユニット3内の上部31に載置した試料31aを分離カラム19に注入するとともに、第二ユニット3内の下部34にフラクションコレクタを載置し、当該フラクションコレクタに分離された各成分を送ってもよい。
第一ユニットの側断面図である。 第一ユニットの立断面図である。 液体クロマトグラフ装置の流路図である。 第一ユニットと第二ユニットと冷却装置からなる液体クロマトグラフ装置の実施形態の一例を示す立断面図である。 第一ユニットと第二ユニットと冷却装置からなる液体クロマトグラフ装置の実施形態の一例を示す平断面図である。 第二ユニット内の上部側面に設けられた開口部の断面詳細図である。 第一扉の断面詳細図である。
符号の説明
1 液体クロマトグラフ装置
2 第一ユニット
3 第二ユニット
4 冷却装置
5、32 冷却部
6 非冷却部
7 仕切板
8 取付けパネルの傾斜部
9 断熱材
10 脱気チャンバ
11 三方弁
12 送液ポンプ
13 ブランチブロック
14 二方向バルブ
15 ダンパー
16 ミキサー
17 インジェクションバルブ
18、20、22、27 六方向バルブ
19 分離カラム
21 検出器
23 簡易フラクションコレクタ
24 試料
25 溶離液
26 操作パネル
28 取付けパネル
29 電気関係部品(通電を要する部分)
30 冷風吹出口
31 上部
33 冷風ダクト
34 下部
35 冷風戻り口
36 仕切部
37 ヒートシンク
38 乾燥剤
39 底板
40 第一扉
41 逆止弁
42 第二扉
44 マグネット付パッキン
45 第二パッキン
46 リブ
47、48 面材
50 空気封入パッキン

Claims (14)

  1. 分離カラム、当該分離カラムへ溶離液を送液する送液ポンプ、前記分離カラムからの溶出成分を検出する検出器、および前記送液ポンプから前記分離カラムを経て前記検出器に至る流路の制御を行う複数のバルブを備える液体クロマトグラフ装置であって、
    前記送液ポンプ、前記分離カラム、前記検出器、および前記複数のバルブが、第一ユニット内の冷却部に収納されるとともに、前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブをそれぞれ構成する機械関係部品と電気関係部品の内、当該電気関係部品が前記第一ユニット内の非冷却部に収納されていることを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  2. 分離カラム、当該分離カラムへ溶離液を送液する送液ポンプ、前記分離カラムからの溶出成分を検出する検出器、および前記送液ポンプから前記分離カラムを経て前記検出器に至る流路の制御を行う複数のバルブを備える液体クロマトグラフ装置であって、
    前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブの夫々の少なくとも一部分、および、前記分離カラムが、第一ユニット内の冷却部に収納されるとともに、前記送液ポンプ、前記検出器、および前記複数のバルブにおける通電を要する部分の少なくとも一部が前記第一ユニット内の非冷却部に収納されていることを特徴とする液体クロマトグラフ装置。
  3. 前記送液ポンプおよび前記複数のバルブが前記第一ユニット内の前記冷却部に設けられた取付けパネル上に配設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体クロマトグラフ装置。
  4. 前記取付けパネルにおいて、前記送液ポンプおよび前記複数のバルブが配設される領域の少なくとも一部が傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の液体クロマトグラフ装置。
  5. 冷風を連通するための開口部を側面に有する前記第一ユニットと、冷風を連通するための開口部を側面に有し、且つ試料を保存するために内部を上下二段に仕切られた第二ユニットと、冷却装置とを備え、前記第一ユニットと前記第二ユニットと前記冷却装置は、お互いに着脱自在であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の液体クロマトグラフ装置。
  6. 前記冷却装置に設けられた冷風吹出口から吹出した冷風が、前記第二ユニット内から、前記第一ユニット内の前記冷却部を経由して、前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに設けられた冷風ダクトを経て、前記冷却装置に設けられた冷風戻り口に戻る冷風経路を有していることを特徴とする請求項5に記載の液体クロマトグラフ装置。
  7. 前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに設けられた、冷風を連通するための前記開口部の周囲に、パッキンが設けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の液体クロマトグラフ装置。
  8. 前記第一ユニットに設けられた前記冷風ダクト内に、溶離液および/または試料中の溶存ガスを除去するための脱気チャンバを備えることを特徴とする請求項6に記載の液体クロマトグラフ装置。
  9. 前記第二ユニットに設けられた前記冷風ダクト内に、前記第二ユニット内を冷却するためのヒートシンクを備えることを特徴とする請求項6に記載の液体クロマトグラフ装置。
  10. 前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに、それぞれ中空構造の第一扉が設けられていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の液体クロマトグラフ装置。
  11. 前記第一ユニットおよび前記第二ユニットに、それぞれ中空構造の第一扉が設けられるとともに、外気が当該第一扉の中空部へ流れ込むのを防止する逆止弁が前記第一扉に備えられていることを特徴とする請求項5乃至9のいずれかに記載の液体クロマトグラフ装置。
  12. 前記第一扉の中空部を構成する一方の面材上に、当該中空部を補強するためのリブが配設されるとともに、当該リブと他方の面材との間に間隙が設けられていることを特徴とする請求項10または11に記載の液体クロマトグラフ装置。
  13. 前記第一扉の中空部に乾燥剤が封入されていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれかに記載の液体クロマトグラフ装置。
  14. 前記第二ユニットに設けられた前記第一扉の内側に、冷気を保持するための第二扉が前記第二ユニット内の上部と下部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項10乃至13のいずれかに記載の液体クロマトグラフ装置。
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