JP4560194B2 - 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法 - Google Patents

液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4560194B2
JP4560194B2 JP2000302599A JP2000302599A JP4560194B2 JP 4560194 B2 JP4560194 B2 JP 4560194B2 JP 2000302599 A JP2000302599 A JP 2000302599A JP 2000302599 A JP2000302599 A JP 2000302599A JP 4560194 B2 JP4560194 B2 JP 4560194B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
static mixer
liquid
gas
mixer
supply means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000302599A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001170476A (ja
Inventor
久夫 小嶋
Original Assignee
久夫 小嶋
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 久夫 小嶋 filed Critical 久夫 小嶋
Priority to JP2000302599A priority Critical patent/JP4560194B2/ja
Publication of JP2001170476A publication Critical patent/JP2001170476A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4560194B2 publication Critical patent/JP4560194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液相中の不純物又は揮発性物質等を気相との気液接触により、気相側に物質移動させて、液相を分離又は精製する液体中の不純物除去装置に関し、特に、液相中の例えば、トリクロロエチレン、塩化メチレン又はトリハロメタン等の有機ハロゲン系化合物の揮発性物質と気相とを気液接触させ、液相中の揮発性物質を気相側に放散させることによる液相の精製若しくは揮発性物質の回収、O2又はNH3等の液相中の溶存気体をN2、空気、水蒸気、He又はAr等の気相で曝気させることによる液相の精製、液相中の不溶性物質を水蒸気蒸留により留出させることによる分離若しくは精製又は燃料油等に含有している硫黄を水素ガスとの気液接触によって脱硫する水素化精製に好適で加圧下、減圧下、加熱下又は冷却下において使用可能な液体中の不純物除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体中の不純物除去装置としては、多孔板を内蔵した棚段塔(トレイ塔)及び充填物を規則的又は不規則に充填した充填塔方式の装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、充填物を規則的に充填した充填塔方式の装置は、濡れ壁式の気液接触形態なので液が少ないため、表面の液膜が薄くなり気液接触効率はよい。しかし、液負荷が大きくなると液膜が厚くなり、気液の接触効率が悪くなるため、処理する液体の容量(キャパシティー)を大きくできないという問題点がある。
【0004】
また、トレイ塔方式の装置では、多孔板の表面の液を導く液降下部(ダウンカマー)によって、トレイ上の有効面積が少なくなり、デッドスペースが発生して、液の滞留、固体若しくは固形物等の付着又は成長等によるトラブルが発生する。このため、メンテナンスを要する。また、トレイ上の有効面積が少なくなるので圧力損失も大きい。このために、塔内の圧力が高くなり、動力消費及び水蒸気消費が大きくなり、製品の回収率も悪くなるという問題点がある。更に、フラッデイング(いつ汪)の発生を防止するために、塔内ガス流速は1m/秒以下にする必要がある。このために、塔径が大きくなる。更にまた、気体及び液体の流れを整流するために、塔内に整流板(ディストリビュータ)を必要とする。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、回収率の向上による高性能化、省エネルギ化、省スペース化、メンテナンスフリー、低圧力損失化及び運転管理の容易化を図り、整流板を不要とすることができる液体中の不純物除去装置及び液体中の不純物除去方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る液体中の不純物除去装置は、長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、前記液体は前記静止型混合器内を下降し、前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触することを特徴とする。そして、前記気体として、水蒸気、水素ガス、N のいずれかが、前記静止型混合器内に供給される構成とする。
本発明に係る液体中の不純物除去方法は、液体中の不純物を除去する方法であって、長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられている除去装置を使用して、前記静止型混合器の内部で気液接触させることにより、前記液体から不純物を除去する。そして、前記液体として有機塩素系化合物を含む液体を供給し、前記気体として水蒸気を供給し、前記液体から前記有機塩素系化合物を除去する。或いは、前記液体として硫黄を含有する燃料油を供給し、前記気体として水素ガスを供給し、前記液体から前記硫黄を除去する。或いは、前記液体として窒素化合物を含む原水を供給し、前記気体として水蒸気を供給し、前記原水から前記窒素化合物を除去する。或いは、前記液体としてO を含有する原水を供給し、前記気体としてN を供給し、前記原水から前記O を除去する。
本発明に係る他の液体中の不純物除去装置は、長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、前記羽根体は右捩り又は左捩りに配設され、多孔板から成り、前記ミキシングエレメントは、さらに中央部が開口された内筒管を有し、かつ、前記羽根体が前記内筒管の外周と前記通路管とに接続されて成り、前記液体は前記静止型混合器内を下降し、前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触することを特徴とする。
本発明に係るさらに他の液体中の不純物除去装置は、長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段と、前記静止型混合器の上端側の貯留部に接続して設けられた冷却装置とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、前記液体は前記静止型混合器内を下降し、前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触することを特徴とする。
【0007】
本発明においては、不純物を含有する液体は静止型混合器内を下降し、気体は静止型混合器内を上昇して両者は静止型混合器の内部で気液接触し、液体に含有される不純物を気体側に物質移動させて、液体から不純物の分離又は液体を精製することができる。このため、浄化された液体と不純物を含有する気体とを夫々回収又は排気することができる。
【0008】
また、従来のトレイ塔方式とは異なり、本発明においては螺旋状の1又は複数の羽根体が配設された1又は複数のミキシングエレメント内を流体が通流するので、圧力損失を低くすることができ、動力費及び水蒸気消費を削減することができると共に、液体は下降し、気体は上昇するので、気液の接触効率が高くなり、不純物の回収率が向上し、装置の高性能化を図ることができる。これにより、省エネルギ化を図ることができる。
【0009】
更に、圧力損失が低いので、装置を小型化することができる。更にまた、気液接触効率が高いので、液体と気体との比が大幅に変わった場合でも、液体から不純物の分離又は液体の精製ができるので、装置の運転管理が容易になる。また、気液の接触効率が高いので、デッドスペースがなくなり、保守点検を不要(メンテナンスフリー)とすることができる。
【0010】
また、本発明においては、前記羽根体は右捩り又は左捩りに配置され、多孔板からなることが好ましい。
【0011】
これにより、ミキシングエレメント全体に液体及び気体が均一に分散される。
このため、静止型混合器内で更に効率良く、液体及び気体が接触することができる。また、多孔板の孔により、通路管内の上下方向の流れが整流されるので、整流板が不必要になる。また、流体は均一に分散されるので、更にデッドスペースをなくすことができる。更にまた、流体の熱分布を均一にすることができる。
【0012】
また、前記羽根体は前記通路管の中心部で欠落しているものであることが好ましい。
【0013】
更に、前記静止型混合器内における前記気体の流速(空塔速度)は1.0乃至10m/秒にすることが好ましい。
【0014】
通路管の径を小さくすることができるので、装置全体をより一層小型化することができる。
【0015】
更にまた、前記多孔板の開口率は5乃至80%であることが好ましい。また、前記多孔板の孔径は5乃至30mmであることが好ましい。
【0016】
更に、気体との接触により液体中の不純物が気化又は反応して前記液体から分離され前記気体と共に排出されるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例に係る液体中の不純物除去装置について添付の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図、図2(a)は本実施例に使用される静止型混合器のミキシングエレメントを示す横断面であり、(b)はその斜視図である。
【0018】
本実施例に使用される静止型混合器1のミキシングエレメント2は、図2(a)及び(b)に示すように、外筒管20(通路管)と、外筒管20内に設けられた羽根21(羽根体)と、この羽根21を外筒管20内に配設するために間欠的に設けられた内筒管23とを有しており、羽根21は、例えば、多孔板からなる。なお、内筒管23は羽根21の捩り応力に対して機械的強度を強くするために設置されている。
【0019】
即ち、内筒管23は羽根21の接続部に必要な長さ分だけ設けられ、それ以外のところには配置されていない。羽根21は内筒管23の外周面に一端部が接続され、外筒管20の内周面に向かうにつれて、半時計方向(左側)に捩られて他端部が外筒管20の内周面に接続されている。内筒管23は中心部が開口されているので、羽根21は外筒管20の軸心部に存在せず、この部分が欠落している。これにより、図2A及び図2Bに示すように、内筒管23の軸心部に羽根が存在しない開口部24が形成されている。同様に、内筒管23の外周面上に複数の羽根21が左捩りで接続され、流体通路が形成されている。複数段に亘って、ミキシングエレメント2をその長手方向に連続して配置することにより、静止型混合器1が組み立てられる。なお、ミキシングエレメント2間にスペーサ(図示せず)を介在させてもよい。
【0020】
このような静止型混合器1の流体通路を互いに逆向きに流れる2種の流体(液体及び気体)が通流する間に、流体の一部が羽根21に沿って螺旋状に回転し、左向きの旋回流になり、一部は羽根21の孔22を通過し、一部は羽根21にせん断され、この孔22を通過した流体と合流し、更に分割される。このように、回転、通過、せん断、合流又は分割が繰り返され、互いに逆向きの流れる2種類の流体が混合される。また、羽根21は多孔板により形成されているので、孔22を流体が通過し、外筒管20内の上下方向の流れが整流されると共に、旋回流によって移動する流体と混合して、ミキシングエレメント2全体に均一に流体が分散される。このため、気液接触効率が増加し、デッドスペースがなくなり、保守点検が不要になる。また、静止型混合器1において、流体は均一に分散されるので整流板が不要になる。なお、本発明の静止型混合器1の羽根21は左捩りに限定されるものではなく、右捩りであってもよい。
【0021】
また、羽根21に使用される多孔板の開口率が5乃至80%であると、製作加工上の容易性が図れ、生産コストの低減化が図れると共に、羽根の機械的強度及び気液接触効率の優位性が図れる。このため、多孔板の開口率は5乃至80%であることが好ましい。なお、更に好ましい、多孔板の開口率は10乃至40%である。
【0022】
更に、羽根21に使用される多孔板の孔22径が5乃至30mmであると、製作加工上の容易性が図れ、生産コストの低減が図れると共に、気液接触効率の優位性が図れる。このため、多孔板の孔22径は5乃至30mmであることが好ましい。
【0023】
本発明のミキシングエレメント2の構成としては、特にこれに限定されるものではなく、以下に示すミキシングエレメントの構造とすることができる。図3及び図4は90°回転型のミキシングエレメントの斜視図、図5はこのミキシングエレメントを使用した静止型混合器の側断面図である。ミキシングエレメント30、40は、図3乃至図5に示すように、夫々、円筒状の通路管31、41と、この通路管31、41内に夫々設けられた螺旋状の羽根32、33及び42、43とを有する。この羽根32、33及び42、43は夫々時計方向(右回転)及び反時計方向(左回転)へ90°だけ捩られており、この羽根32、33及び42、43により夫々流体通路34、35及び流体通路44、45が形成されている。羽根32、33及び42、43は、通路管31、41の軸心部に存在せず、この部分が欠落している。これにより、平面視で通路管31、41の軸心部に羽根32、33及び42、43が存在しない開口部36、46が形成されている。
従って、流体通路34、35及び流体通路44、45は、開口部36、46を介して、通路管31、41の全長に亘って相互に連通している。
【0024】
このようなミキシングエレメント30、40を円筒状のケーシング50内に交互に嵌入し、ミキシングエレメント30、40の夫々羽根32、33及び42、43の端縁どおしを直交させて配置すると静止型混合器1aが組み立てられる。
【0025】
図5に示すように、静止型混合器1aの流体通路を液体FA及び気体FBが夫々逆向きに通流する間に、液体の一部が螺旋状に90°回転し、一部は開口部でせん断され、他方の流体通路を通流してきた液体と合流し更に分割された後、反対方向に螺旋状に90°回転する。このように回転、せん断、合流及び分断が繰り返される。また、気体においても同様に、回転、せん断、合流及び分断が繰り返される。これにより、互いに逆向きに流れる液体及び気体が混合され、気液接触が行われる。なお、静止型混合器1aとしては、90°回転型の羽根体を使用する代わりに、180°回転型の羽根体を使用していてもよい。また、いずれの羽根体も多孔板により形成することができる。更に、ミキシングエレメント30、40との間に、このミキシングエレメント30、40と同一内径を有するスペーサ(図示せず)を配置して、静止型混合器1aを組み立ててもよい。
【0026】
更にまた、羽根体の回転角度は、上述のものに限定されることはなく、30°、45°又は135°回転型等の羽根体で静止型混合器1aを構成してもよい。
【0027】
本実施例の不純物除去装置60においては、上述の静止型混合器1を、図1に示すように、密閉された容器25内にその長手方向を鉛直にして配置する。この場合、容器25は上端及び下端は、例えば、縦断面形状が半円状に形成されている。容器25の上部には、気体を溜めるための空間である第1の貯留部26が設けられており、不純物を含む液体を静止型混合器1内に供給する第1の供給手段(図示せず)が配置されている。また、容器25の下部には、液体を溜めるための空間である第2の貯留部27が設けられており、不純物の除去等に使用される気体を静止型混合器1内に液体を供給する第2の供給手段(図示せず)が配置されている。更に、第1の貯留部26に貯留された気体は排気又は回収できるようになっており、第2の貯留部27に貯留された液体も回収できるようになっている。
【0028】
次に、図1に示す液体中の不純物除去装置60の動作について説明する。先ず、除去したい不純物を含有する液体と、この不純物の除去に使用する気体とを第1及び第2の供給手段により所定の割合で静止型混合器1内に供給する。液体は静止型混合器1内を下降し、気体は静止型混合器1内を上昇して、液体と気体とが撹拌混合され、気液が十分に接触する。そして、静止型混合器1内において、気液接触により、液体中の不純物を気化させたり、気体を液体に溶解させたり、曝気させたり、又は反応を進行させたりして、気体側に不純物を物質移動させて、液体から不純物を分離したり、又は液体を精製する。この後、不純物が分離された液体が処理水5として、容器25の第2の貯留部27に溜まり、不純物を含んだ気体が容器25の第1の貯留部26に溜まる。これにより、容器25上端から不純物を含んだ気体が排気又は回収され、容器25下端からは不純物を除去された処理液体が回収される。なお、本発明においては、不純物の他に揮発性物質等を含有する液体から揮発性物質等を除去することができる。
【0029】
本実施例においては、原水3中に含有する有機塩素系化合物の連続放散処理を行うことができる。例えば、有機塩素系化合物を含有する原水3を静止型混合器1内に上端側から供給し、水蒸気4を静止型混合器1内に下端側から供給して、静止型混合器1内で原水3を下降させ、水蒸気4を上昇させ2乃至5m/秒の流速となるようにして、原水3中の有機塩素系化合物を水蒸気4で連続的に放散(stripping)させて、原水3から有機塩素系化合物を分離して原水3を浄化し、処理水5として回収する。これにより、有機塩素系化合物6aを気体として静止型混合器1の第1の貯留部26から排気又は回収し、処理水5を静止型混合器1の第2の貯留部27から回収することができる。
【0030】
また、本発明は、プロピレンオキサイド(Propylene oxide)の製造工程から排出される排水処理に適用することもできる。
【0031】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図6は有機塩素系化合物を含有する原水の放散・回収処理に適用した本発明の第2の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。図6において、図1に示す第1の実施例と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施例においては、不純物除去装置60の第1の貯留部26に冷却装置11が接続されており、この冷却装置11により、有機塩素系化合物6aを含む気体が液体にされて回収液13として回収される点が図1に示す第1の実施例と異なる。また、冷却装置11には減圧装置12が設けられており、減圧装置12から水蒸気4等が排気される点も図1に示す第1の実施例と異なる。
【0032】
上述のプロピレンオキサイドの製造工程から排出される原水3中には下記化学式1に示す化学反応式からCa(OH)2及びCaCl2等のCa系化合物が含有されている。
【0033】
【化1】
Figure 0004560194
【0034】
図6に示す不純物除去装置60の静止型混合器1の大きさは、例えば直径が1.5mで長さが10mである。原水3の有機塩素系化合物濃度は、例えば300質量ppmであり、Ca系化合物濃度は4乃至7質量%である。この場合、原水3の処理量が600m3/時で、水蒸気4の量が4トン/時であれば、処理水5の有機塩素系化合物濃度を30質量ppm以下にすることができ、回収液13として、有機塩素系化合物6aを含有する液体を回収することができる。なお、不純物除去装置60は通水速度が概300乃至340m3/(m2・時)であり、ガス空塔速度は概3m/秒である。
【0035】
従来、Ca系化合物の装置内での付着成長(スケーリング)により、保守管理費が必要となるという問題点があったが、本実施例においては、Ca系化合物によるスケーリング発生がないため、保守管理費が不要となると共に、メンテナンスが不要である。
【0036】
また、従来技術としては、棚段塔等が使用されている。このため、塔頂と塔底とでの圧力差が大きくなる。従って、水蒸気の消費量も大きくなる。これに対して、本装置60は圧力損失が小さいので、水蒸気4の消費量も小さくなり、省エネルギとなる。また、本装置60における通水速度は、300乃至340m3/(m2・時)であり、この速度で原水3を処理することができるので、従来技術と比較して、5乃至10倍程度優れている。このため、塔径が小さくなり、省スペースとなる。
【0037】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図7は本発明の第3の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。なお、図1に示す第1の実施例と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0038】
本実施例の不純物除去装置60は、第1の実施例と比較して、連続曝気処理に適している点で異なり、それ以外の構成は同一である。
【0039】
本実施例においては、例えば、NH3を含有する原水3を静止型混合器1内に上端側から供給し、圧縮空気7を静止型混合器1内に下端側から供給して、静止型混合器1内で原水3を下降させ、圧縮空気7を上昇させ2乃至8m/秒の流速となるようにして、原水3中のNH3を圧縮空気7で曝気させて、原水3からNH3を分離して原水3を浄化し、処理水5として回収する。これにより、NH3ガス6bを静止型混合器1の第1の貯留部26から排気又は回収し、処理水5を静止型混合器1の第2の貯留部27から回収することができる。
【0040】
なお、本実施例においては、O2を含有する原水であってもO2を除去することができ、また、曝気させる気体としては、N2、He又はAr等の不活性ガスとすることもできる。
【0041】
また、本発明は、原水3中のNH3等の窒素化合物を水蒸気による放散(曝気)処理による原水の浄化及びNH3の回収に適用することもできる。
【0042】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。図8は窒素化合物を含有する原水の放散・回収処理に適用した本発明の第4の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。なお、図8において、図6に示す第2の実施例と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。本実施例においては、図6に示す第2の実施例の原水の放散・回収処理に適用した不純物除去装置60と比較して、減圧装置12が設けられていない点が異なり、それ以外の構成は第2の実施例と同様である。本実施例の不純物除去装置60においては、冷却装置11により、NH3ガス6bが液化されて回収液14として、NH4OH水溶液が回収されると共に、冷却装置11から水蒸気4が排気される。
【0043】
原水3は、例えばpHが10乃至12であり、NH3濃度が1乃至5質量%である。このとき、原水3の処理量が1.2m3/時で、水蒸気4の量が300kg/時であれば、処理水5のNH3濃度を500質量ppm以下にすることができ、回収液14として20%NH4OH水溶液を回収することができる。この場合、不純物除去装置60の通水速度は40m3/(m2・時)であり、ガス空塔速度は3m/秒である。
【0044】
従来技術の棚段塔及び充填塔等では、原水3中のCa系化合物によるスケーリングの発生により、設備の停止、清掃及び保守管理が必要になる。また、原水3のpH調整にCa系化合物を使用した場合、より保守管理の回数が増加して、保守管理費が高価となる。しかし、本実施例の装置60においては、スケーリングが発生しないので、上述の設備の停止、清掃及び保守管理が不要である。
【0045】
また、従来技術と比較して、ガス空塔速度は2乃至4倍程度優れているので、塔径を小さくすることができ、省スペースとなる。
【0046】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。図9は本発明の第5の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。なお、図1に示す第1の実施例と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0047】
本実施例の不純物除去装置60は、第1の実施例と比較して、水素化精製処理又は水素化脱硫処理に適している点で異なり、それ以外の構成は同一である。
【0048】
本実施例においては、例えば、硫黄を含有する燃料油8を静止型混合器1内に上端側から供給し、水素ガス(H2ガス)9を静止型混合器1内に下端側から供給して、静止型混合器1内で燃料油8を下降させ、水素ガス9を上昇させ3乃至6m/秒の流速となるようにして、燃料油8中の硫黄と水素ガス9とを接触させて、H2S化合物を生成させ脱硫し、燃料油8を精製処理する。これにより、H2Sガス6cを静止型混合器1の第1の貯留部26から排気又は回収し、処理燃料油10を静止型混合器1の第2の貯留部27から回収することができる。
【0049】
上述のいずれの実施例においても、除去する不純物の種類に応じて、加圧、減圧、加熱及び冷却等をして除去することができる。また、静止型混合器1内における気体の流速は1乃至10m/秒であることが好ましい。更に好ましい、静止型混合器1内における気体の流速は2乃至6m/秒である。これにより、容器25の外径を小さくすることができるので、装置をより一層小型化することができ、省スペース化を図ることができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、不純物を含有する液体は静止型混合器内を下降し、気体は静止型混合器内を上昇して両者は静止型混合器の内部で気液接触し、液体に含有される不純物を気体側に物質移動させて、液体から不純物の分離又は液体を精製することができる。このため、浄化された液体と不純物を含有する気体とを夫々回収又は排気することができる。
【0051】
また、従来のトレイ塔方式とは異なり、螺旋状の1又は複数の羽根体が配設された1又は複数のミキシングエレメント内を流体が通流するので、圧力損失を低くすることができ、動力費及び水蒸気消費を削減することができると共に、液体は下降し、気体は上昇するので、気液の接触効率が高くなり、不純物の回収率が向上し、装置の高性能化を図ることができる。これにより、省エネルギ化を図ることができる。
【0052】
更に、圧力損失が低いので、装置を小型化することができる。更にまた、気液接触効率が高いので、液体と気体との比が大幅に変わった場合でも、液体から不純物の分離又は液体の精製ができるので、装置の運転管理が容易になる。また、気液の接触効率が高いので、デッドスペースがなくなり、保守点検を不要とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。
【図2】(a)は本実施例に使用される静止型混合器のミキシングエレメントを示す横断面であり、(b)はその斜視図である。
【図3】90°回転型のミキシングエレメントの斜視図である。
【図4】90°回転型のミキシングエレメントの斜視図である。
【図5】このミキシングエレメントを使用した静止型混合器の側断面図である。
【図6】有機塩素系化合物を含有する原水の放散・回収処理に適用した本発明の第2の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。
【図7】本発明の第3の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。
【図8】図8は窒素化合物を含有する原水の放散・回収処理に適用した本発明の第4の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。
【図9】本発明の第5の実施例に係る液体中の不純物除去装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1、1a;静止型混合器
2、30、40;ミキシングエレメント
3;原水
4;水蒸気
5;処理水
6a;有機塩素系化合物
6b;NH3ガス
6c;H2Sガス
7;圧縮空気
8;燃料油
9;水素ガス
10;処理燃料油
11;冷却装置
12;減圧装置
20;外筒管
21、32、33、42、43;羽根
22;孔
23;内筒管
24、36、46;開口部
25;容器
26;第1の貯留部
27;第2の貯留部
31、41;通路管
34、35、44、45;流体通路
50;ケーシング
60;不純物除去装置

Claims (10)

  1. 長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、
    前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、
    前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、
    前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、
    前記気体として、水蒸気が前記静止型混合器内に供給され、
    前記液体は前記静止型混合器内を下降し、
    前記水蒸気は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触する
    ことを特徴とする液体中の不純物除去装置。
  2. 長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、
    前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、
    前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、
    前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、
    前記気体として、水素ガスが前記静止型混合器内に供給され、
    前記液体は前記静止型混合器内を下降し、
    前記水素ガスは前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触する
    ことを特徴とする液体中の不純物除去装置。
  3. 長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、
    前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、
    前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、
    前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、
    前記気体として、N が前記静止型混合器内に供給され、
    前記液体は前記静止型混合器内を下降し、
    前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触する
    ことを特徴とする液体中の不純物除去装置。
  4. 液体中の不純物を除去する方法であって、
    長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられている除去装置を使用して、
    前記第1の供給手段により、前記液体として、有機塩素系化合物を含む液体を供給し、
    前記第2の供給手段により、前記気体として、水蒸気を供給し、
    前記静止型混合器の内部で気液接触させることにより、前記液体から前記有機塩素系化合物を除去する
    ことを特徴とする液体中の不純物の除去方法。
  5. 液体中の不純物を除去する方法であって、
    長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられている除去装置を使用して、
    前記第1の供給手段により、前記液体として、硫黄を含有する燃料油を供給し、
    前記第2の供給手段により、前記気体として、水素ガスを供給し、
    前記静止型混合器の内部で気液接触させることにより、前記液体から前記硫黄を除去する
    ことを特徴とする液体中の不純物の除去方法。
  6. 液体中の不純物を除去する方法であって、
    長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられている除去装置を使用して、
    前記第1の供給手段により、前記液体として、窒素化合物を含有する原水を供給し、
    前記第2の供給手段により、前記気体として、水蒸気を供給し、
    前記静止型混合器の内部で気液接触させることにより、前記原水から前記窒素化合物を除去する
    ことを特徴とする液体中の不純物の除去方法。
  7. 液体中の不純物を除去する方法であって、
    長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられている除去装置を使用して、
    前記第1の供給手段により、前記液体として、O を含有する原水を供給し、
    前記第2の供給手段により、前記気体として、N を供給し、
    前記静止型混合器の内部で気液接触させることにより、前記原水から前記O を除去する
    ことを特徴とする液体中の不純物の除去方法。
  8. 長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、
    前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、
    前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段とを有し、
    前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、
    前記羽根体は右捩り又は左捩りに配設され、多孔板から成り、
    前記ミキシングエレメントは、さらに中央部が開口された内筒管を有し、かつ、前記羽根体が前記内筒管の外周と前記通路管とに接続されて成り、
    前記液体は前記静止型混合器内を下降し、
    前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触する
    ことを特徴とする液体中の不純物除去装置。
  9. 長手方向を実質的に垂直にして配置された静止型混合器と、
    前記静止型混合器の上端側から不純物を含む液体を前記静止型混合器内に供給する第1の供給手段と、
    前記静止型混合器の下端側から気体を前記静止型混合器内に供給する第2の供給手段と、
    前記静止型混合器の上端側の貯留部に接続して設けられた冷却装置とを有し、
    前記静止型混合器は流体が通流する通路管と前記通路管内に配設された螺旋状の1又は複数の羽根体とからなる1又は複数のミキシングエレメントをその長手方向に連続的に又はスペーサを介して組み立てられており、
    前記液体は前記静止型混合器内を下降し、
    前記気体は前記静止型混合器内を上昇して両者は前記静止型混合器の内部で気液接触し、
    前記静止型混合器の上端側の貯留部に貯留した、不純物を含む気体が、前記冷却装置によって冷却されて液体とされる
    ことを特徴とする液体中の不純物除去装置。
  10. 前記冷却装置の後段に、減圧装置が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の液体中の不純物除去装置。
JP2000302599A 1999-10-07 2000-10-02 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法 Expired - Lifetime JP4560194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000302599A JP4560194B2 (ja) 1999-10-07 2000-10-02 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28710199 1999-10-07
JP11-287101 1999-10-07
JP2000302599A JP4560194B2 (ja) 1999-10-07 2000-10-02 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001170476A JP2001170476A (ja) 2001-06-26
JP4560194B2 true JP4560194B2 (ja) 2010-10-13

Family

ID=26556584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000302599A Expired - Lifetime JP4560194B2 (ja) 1999-10-07 2000-10-02 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4560194B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4520757B2 (ja) * 2004-02-03 2010-08-11 株式会社アネモス 散気処理装置
DE602004032473D1 (de) 2004-02-16 2011-06-09 Anemos Co Ltd Mischelement und statischer fluidmischer damit
JP2008521596A (ja) * 2004-11-30 2008-06-26 ファイア テクノロジーズ、インコーポレイテッド 接触装置および接触方法ならびにそれらの使用
JP5938346B2 (ja) * 2010-08-20 2016-06-22 株式会社アネモス 気液接触方法および気液接触装置
JP5149368B2 (ja) * 2010-12-03 2013-02-20 株式会社アネモス ミキシングエレメントおよびそれを使用した静止型流体混合器
JP6648981B2 (ja) * 2015-04-03 2020-02-19 株式会社ミューカンパニーリミテド ミキシングエレメント及びそれの製造方法
CN104888600A (zh) * 2015-06-18 2015-09-09 田鹏程 一种用于湿法烟气脱硫吸收塔的双气旋除尘脱硫增效器

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59193114A (ja) * 1984-04-04 1984-11-01 Fuji Kasui Kogyo Kk ガス中に含まれる特定成分の湿式除去法
JP3107882B2 (ja) * 1991-10-02 2000-11-13 久夫 小嶋 気液接触装置
JP3247200B2 (ja) * 1993-04-27 2002-01-15 花王株式会社 気液接触装置
JP2003038943A (ja) * 2002-07-22 2003-02-12 Hisao Kojima ミキシングエレメント及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001170476A (ja) 2001-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6431528B1 (en) Apparatus for removing impurities in liquid
JP4441100B2 (ja) 液体中の不純物除去装置
KR950006679B1 (ko) 액체/개스 혼합물 처리용 장치 및 방법
KR20010079901A (ko) 기포 컬럼 및 이의 용도
CN1330573C (zh) 氨的精制方法与精制装置
CN107446642A (zh) 一种高效天然气脱硫系统及其脱硫工艺
JP4560194B2 (ja) 液体中の不純物除去装置、液体中の不純物除去方法
CN102078758A (zh) 二氧化碳气体回收设备
US20080181054A1 (en) Fluid mixer
CN110960959B (zh) 纯化粗合成气以产生酸性气体的方法及酸性气体分离器
WO2018190104A1 (ja) 燃焼排ガス中の二酸化炭素を回収するための装置及び方法
CN111569815B (zh) 一种苯选择性加氢反应系统及方法
CN1039006A (zh) 净化污水的方法
CN106582272A (zh) 酸性污水汽提氨气的脱硫净化工艺
CN110395746B (zh) 一种液氨精制脱色的装置及方法
HUT71029A (en) Chemical process tower, catalytic unit and method for locating of contact substance
CA1092159A (en) Method and apparatus for producing and removing alkanolamine from a mixture containing oxazolidone
JPH11514374A (ja) 水溶液中尿素を含む液体相から、尿素,アンモニア及び二酸化炭素を除去するための加水分解反応装置
CN215139719U (zh) 氮氧化物反应塔
CN106853317A (zh) 酸性水汽提氨气的脱硫净化工艺
CN105251315B (zh) 烟气中so2净化的多级吸收‑解析的柠檬酸盐工艺
CN208097440U (zh) 一种加压精馏装置
JP2010207727A (ja) ガス精製装置及びガス精製方法
CN105329859A (zh) 一种含硫尾气的处理工艺
CN204564102U (zh) 一种费托合成系统

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20050801

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050801

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090612

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100720

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4560194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130730

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250