JP4560160B2 - 画像表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像表示装置に関し、特に、観察者の頭部又は顔面に保持することを可能にする頭部又は顔面装着式画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射型液晶表示素子(反射型LCD)等の反射型画像表示素子を用いた頭部又は顔面装着式画像表示装置の公知のものとして、特開平11−125791号のものがある。この特開平11−125791号においては、反射型画像表示素子を用いることを想定し、光源を含めた光学系の提案がなされている。しかしながら、ゴースト光の対策に関しては一切考慮されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示した具体的な画像表示装置の例を用いて、ゴースト光について説明する。図13は、2つの偏心プリズム10、20と反射型LCD3とを用いた画像表示装置の光路を示す図であり、光源5から出た光が眼Eに到達するまでの正規観察光の経路を示す。この例の場合は、偏心プリズム10は4つの光学面11〜14からなり、偏心プリズム20は光学面21〜23からなり、光源5を出た光は、偏心プリズム10の面13に設けられたハーフミラー面を通してプリズム10内に入射し、その面13で屈折した光線は、面12で内部反射し、面11で屈折して反射型LCD3を照明する。反射型LCD3で反射された光は、面11から入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て、偏心プリズム20に面21から屈折して入射し、面23で全反射し、面22で内部反射し、面23で屈折してプリズム20から出て眼Eに到達し、反射型LCD3の表示像が拡大して観察される。
【0004】
しかし、図14に示すように、光源5から出た光が面13のハーフミラー面で反射され、外装6内壁に到達し、その外装6内壁からの反射光が図13に示した本来の正規観察光の経路を通らずに、例えば、プリズム10の面13、面14で屈折して透過し、プリズム20の面21から屈折して入射し、面23で全反射し、面22で内部反射し、面23で屈折してプリズム20から出て、眼Eに到達し、ゴースト光7が発生してしまう。
【0005】
本発明は従来技術のこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、反射型画像表示素子と偏心プリズムを用いた観察光学系において、照明系と観察系を兼用し光源からの光が入射する面にハーフミラーを用い、反射型画像素子を略テレセントリックな光束で照明する場合において、ハーフミラーで反射した光が外装内壁等で反射してゴースト光が発生することを防ぐようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像表示装置は、照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、第1プリズムを有し、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、
前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から射出された光束のうち、前記第1プリズム内に入射する際に、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る前記照明光路から前記第1プリズム外に分岐することによって発生する有害光を前記観察光学系に入射しないように除去する有害光除去部材を備えたことを特徴とするものである。
【0007】
この場合に、前記観察光学系が前記第1プリズムとは分離され、観察者側に配置された第1光学素子を有し、
前記第1光学素子が、プリズム内で光束を反射する少なくとも1つの反射面を有し、前記反射面が光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されていることが望ましい。
【0008】
その場合、前記第1光学素子が、前記第1プリズムから射出された前記映像表示光束を入射させる第2プリズム入射面と、プリズム外に光束を射出する第2プリズム射出面とを有する第2プリズムから構成され、
前記第2プリズム入射面と前記第2プリズム射出面との少なくとも1つの面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることが望ましい。
【0009】
また、第1プリズムが、少なくとも、第1プリズム入射面と第1プリズム第1反射面との間の光路中に第1プリズム第2反射面を有し、第1プリズム第2反射面が、光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されているものとすることもできる。
【0010】
以下に、本発明において上記の構成をとった理由とその作用効果について説明する。
【0011】
本発明の画像表示装置は、観察光学系として、少なくとも、照明用光源と反射型画像表示素子との間の光路中に少なくとも一部分を介在させるように配置した第1プリズムを有し、その照明用光源と反射型画像表示素子とが、照明用光源から射出された照明光束が第1プリズムの少なくとも一部を通過して反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置されているものである。すなわち、反射型LCD等の反射型画像表示素子とそれを照明する照明用光源とが観察光学系の第1プリズムの少なくとも一部を挟んで配置され、照明光束が第1プリズムの少なくとも一部を通過して反射型画像表示素子の表示面を照射するように配置されている。
【0012】
そして、その第1プリズムが、反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、第1プリズム入射面と第1プリズム射出面と第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成されている。そのため、反射型画像表示素子の表示面に表示された画像を観察者が拡大観察できる。
【0013】
そして、本発明に基づき、照明用光源から反射型画像表示素子に至る照明光路中で、照明用光源から射出された光束の中、第1プリズムを通過する際に、照明光路から分岐することによって発生する有害光を除去するための有害光除去部材が照明用光源近傍に設けられている。そのため、その有害光が外装内壁等で反射してゴースト光が発生するのが防止される。
【0014】
本発明の観察光学系としては、少なくとも、上記第1プリズムと、それから分離され、観察者側に配置された第1光学素子とを有し、その第1光学素子としては、少なくとも1つの第1光学素子第1反射面を有し、第1光学素子第1反射面が光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されているものとして構成することもできる。
【0015】
すなわち、第1プリズムの観察者側に配置される第1光学素子は、偏心配置の反射鏡でも偏心プリズムでもよい。そして、その反射面(第1反射面)が光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されていることが望ましい。
【0016】
ここで、本発明における第1プリズム、第1光学素子、及び、後記する第2プリズムは、基本的に、偏心光学系であり、回転非対称面であって回転対称軸を持たない曲面からなり正パワーを有する光学面を少なくとも1面含むものとして構成するのが望ましい。
【0017】
偏心光学系を例えば頭部装着式の画像表示装置の観察光学系として用いる場合、デッドスペースをなくし、装置全体をより小型化するためには、画像表示素子の位置、並びに、偏心光学系を構成する光学面の配置位置を、装置内部でなるべくコンパクトに収まる位置に配置する必要がある。そうなると、光学系は必然的に3次元的に偏心した配置とならざるを得ず、回転非対称な収差が発生し、これを回転対称な光学系でのみ補正することは不可能であり、この3次元的な偏心により発生する回転非対称な収差を補正する最良な面形状は回転非対称面である。
したがって、本発明の画像表示装置おいては、少なくとも、第1光学素子の反射面に光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状を用いることが望ましい。
【0018】
ここで、回転対称軸を持たない回転非対称な面として、本発明で使用する自由曲面とは以下の式で定義されるものである。この定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0019】
ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面項である。
【0020】
球面項中、
c:頂点の曲率
k:コーニック定数(円錐定数)
r=√(X2 +Y2 )
である。
【0021】
自由曲面項は、
ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。
【0022】
上記自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称面を持つことはないが、Xの奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。また、Yの奇数次項を全て0にすることによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。したがって、本発明で使用する自由曲面の少なくも1面は、Xの奇数次項の少なくとも1項、Yの奇数次項の少なくとも1項は0でないものとする。
【0023】
また、上記回転対称軸を持たない回転非対称な面である自由曲面の他の定義式として、Zernike多項式により定義できる。この面の形状は以下の式(b)により定義する。その定義式(b)のZ軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
【0024】
ただし、Dm (mは2以上の整数)は係数である。なお、X軸方向に対称な光学系として設計するには、D4 ,D5 ,D6 、D10,D11,D12,D13,D14,D20,D21,D22…を利用する。
【0025】
上記定義式は、回転対称軸を持たない回転非対称面の例示のために示したものであり、他のいかなる定義式に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。 本発明において、第1光学素子としては、上記のように、偏心配置の反射鏡でも偏心プリズムでもよい。偏心プリズムで構成する場合には、例えば、第1プリズムから射出された映像光束を入射させる第2プリズム入射面と、プリズム内で光束を反射する第2プリズム第1反射面と、プリズム外に光束を射出する第2プリズム射出面とを有する第2プリズムから構成することができ、その場合に、第2プリズム入射面と第2プリズム射出面との少なくとも1つの面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることが望ましい。
【0026】
なお、第1プリズムとして、少なくとも、第1プリズム入射面と第1プリズム第1反射面との間の光路中に第1プリズム第2反射面を有し、第1プリズム第2反射面が、光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成するようにしても、偏心配置に基づく偏心収差を補正しながら、反射型画像表示素子の表示面に表示された画像を観察者が拡大観察できるようにすることができる。
【0027】
ところで、第1プリズムを通過する際に、照明光路から分岐することによって発生する有害光を除去するための有害光除去部材は、観察光学系の光路外に設け、第1プリズムから分岐した有害光を再び観察光学系内に入射しないように除去する作用を持つように構成すればよい。
【0028】
具体的な1つの配置として、第1プリズムの第1プリズム第1反射面が、反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、照明用光源から反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成し、有害光除去部材が、照明用光源からの照明光束が、第1プリズムの第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成する。
【0029】
その場合、有害光除去部材は、照明光束が第1プリズム第1反射面から第1プリズム外に反射された有害光束を、観察光学系に入射しない方向に向って反射させるような傾斜面になっている壁面にて構成することができる。
【0030】
また、照明光束が第1プリズム第1反射面から第1プリズム外に反射された有害光束の強度を低下させるように乱反射させる遮光線を刻んだ部材にて構成することもできる。
【0031】
さらに、照明用光源と第1プリズム第1反射面との間に設けられた第1偏光板と、第1プリズム第1反射面に形成された偏光ビームスプリッタとから有害光除去部材を構成し、照明光束が第1偏光板を通過することによりP偏光又はS偏光の何れかの偏光光束にし、偏光ビームスプリッタが第1偏光板を通過した偏光光束を透過する偏光作用を有するように構成し、第1プリズム第1反射面から第1プリズム外に反射される有害光束を発生させないようすることができる。
【0032】
また、第1プリズムの第1プリズム第1反射面をハーフミラー面にて構成し、有害光除去部材として、照明用光源と第1プリズムの第1プリズム第1反射面との間に設けられた第1偏光板と、第1偏光板を通過した光束の中の第1プリズム第1反射面のハーフミラー作用によってプリズム外に反射された光束を受光する位置に配置された第2偏光板とから構成し、第2偏光板が第1偏光板とは偏光作用がクロスニコルの関係になるように配置することによっても、有害光を再び観察光学系内に入射しないようすることができる。
【0033】
さらに、照明光束の中の第1プリズム第1反射面からプリズム外に反射された光束を受光する位置に配置された光吸収部材により有害光除去部材を構成してもよい。
【0034】
次に、本発明の画像表示装置の観察光学系を第1プリズムとその観察者側に配置された第2プリズムとで構成する場合、第2プリズム第1反射面を、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成することが望ましい。
【0035】
また、本発明の画像表示装置の観察光学系を第1反射面と第2反射面を持つ第1プリズムで構成する場合、第1プリズム第2反射面を、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成することが望ましい。
【0036】
さらに、照明光源から射出されたの光束が、少なくとも、第1プリズムの第1プリズム第1反射面から入射し、第1プリズム入射面から反射型画像表示素子に向って照明光束が照射される照明光路を形成し、反射型画像表示素子に表示された映像光束が、少なくとも、第1プリズム入射面から入射し、第1プリズム第1反射面で反射する観察光路を形成し、その照明光路と観察光路とが、光束の進む方向を逆転させた略同一光路(光束の幅は一致せず)を形成するようにすることが、反射型画像表示素子を略垂直に照明できるので、望ましい。
【0037】
また、本発明の画像表示装置の観察光学系を第1プリズムとその観察者側に配置された第2プリズムとで構成する場合、第1プリズムとして、第1プリズム入射面と第1プリズム第1反射面との間の光路に第1プリズム第2反射面を有し、第1プリズム第2反射面を、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成することが望ましい。
【0038】
この場合に、第1プリズムが、第1プリズム入射面と第1プリズム第2反射面とを結ぶ光路と、第1プリズム第1反射面と第1プリズム射出面とを結ぶ光路とが、プリズム内で交差するように構成することができる。
【0039】
このような形状の第1プリズムは、収差補正の自由度が高くなり、収差の発生が少ない。さらに、2つの反射面の配置の対称性が高いので、この2つの反射面で発生する収差が2つの反射面相互で補正し合い、収差発生が少ない。また、光路がプリズム内で交差する構成のために、単に光路を折り返す構造のプリズムに比較して光路長を長く取ることが可能で、光路長の長さの割にプリズムを小型化することができ、また、物像間距離が大きく取ることが可能となり、各反射面のパワーを比較的弱くすることが可能なため、収差の発生が少ない。
【0040】
また、この場合に、第2プリズムが、第2プリズム入射面と第2プリズム第1反射面との間の観察光路中に第2プリズム第2反射面を有し、第2プリズム第2反射面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることが望ましい。
【0041】
また、その第2プリズム第2反射面が、第2プリズム射出面と同一面にて兼用され、第2プリズム入射面から入射した光束が、第2プリズム射出面で全反射して、第2プリズム第1反射面で反射され、第2プリズム射出面を透過するように構成することができる。
【0042】
このように、第2プリズムを第2反射面と射出面と兼用するタイプとすると、入射光線をその反射面では大きな屈曲角で第1反射面へと反射し、第1反射面で少ない反射角で屈曲させるために、プリズムの射出光線方向の厚さを薄くすることが可能である。
【0043】
また、第1プリズムとして第1反射面、第2反射面を有する偏心プリズムで構成する場合、第1プリズムが、少なくとも、第1プリズム入射面と第1プリズム第1反射面との間の光路中に第1プリズム第2反射面を有し、第1プリズム第2反射面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成することが望ましい。
【0044】
この場合にも、第1プリズムが、第1プリズム入射面と第1プリズム第2反射面とを結ぶ光路と、第1プリズム第1反射面から反射された光束が次の光学作用面に至るまでの光路とが、プリズム内で交差するように構成することができる。
【0045】
このような形状の第1プリズムは、前記のように、収差補正の自由度が高くなり、収差の発生が少ない。さらに、2つの反射面の配置の対称性が高いので、この2つの反射面で発生する収差が2つの反射面相互で補正し合い、収差発生が少ない。また、光路がプリズム内で交差する構成のために、単に光路を折り返す構造のプリズムに比較して光路長を長く取ることが可能で、光路長の長さの割にプリズムを小型化することができ、また、物像間距離が大きく取ることが可能となり、各反射面のパワーを比較的弱くすることが可能なため、収差の発生が少ない。
【0046】
また、第1プリズムとして、第1プリズム第1反射面と第1プリズム射出面との間の観察光路中に第1プリズム第3反射面と第1プリズム第4反射面とを有し、第1プリズム第3反射面と第1プリズム第4反射面の中の少なくとも一方の面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることが望ましい。
【0047】
その場合、第1プリズム第3反射面が、第1プリズム射出面と同一面にて兼用され、第1プリズム第1反射面から反射された光束が、第1プリズム射出面(第1プリズム第3反射面)で全反射して、第1プリズム第4反射面で反射され、第1プリズム射出面から透過するように構成することができる。
【0048】
なお、本発明は、以上のような画像表示装置において、前記照明用光源と、前記反射型画像表示素子と、前記観察光学系と、前記有害光除去部材とを内蔵した本体部と、前記本体部を観察者の顔面に装着するように支持する支持部材とを備えたことを特徴とする頭部装着型画像表示装置を含むものであり、かつ、その場合に、照明用光源と、右眼用反射型画像表示素子と、右眼用観察光学系と、左眼用反射型画像表示素子と、左眼用観察光学系と、有害光除去部材とを内蔵した本体部と、前記本体部を観察者の顔面に装着するように支持する支持部材とを備えた両眼用頭部装着型画像表示装置を含むものである。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の画像表示装置を実施例に基づいて説明する。
【0050】
まず、図1〜図5を用いて有害光であるゴースト光の除去のための配置について例示する。何れの例も、2つの偏心プリズム10、20と反射型LCD3とを用いた画像表示装置であり、正規観察光の経路は、図1に示した通りである。
【0051】
図1に例について説明する。図1の画像表示装置は、2つの偏心プリズム10、20と反射型LCD3とを用いたものであり、偏心プリズム10は4つの光学面11〜14からなり、偏心プリズム20は光学面21〜23からなり、光源5を出た照明光は、偏光板32を通って偏心プリズム10の面13に設けられた偏光ビームスプリット面31を反射なしに通過する直線偏光、例えばP偏光に偏光され、面13の偏光ビームスプリット面31を通してプリズム10内に入射し、その面13で屈折した光線は、面12で内部反射し、面11で屈折して反射型LCD3を照明する。反射型LCD3で反射された光は、面11から入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て、偏心プリズム20に面21から屈折して入射し、面23で全反射し、面22で内部反射し、面23で屈折してプリズム20から出て眼Eに到達し、反射型LCD3の表示像が拡大して観察される。
【0052】
この例の場合は、光源5の前方に配置れた偏光板32の透過軸方向と偏心プリズム10の面13に設けられた偏光ビームスプリット面31の透過軸方向が一致するように設定されているので、面13からは何らゴースト光が発生しないため、観察者の眼Eにはゴースト光が到達せず、ゴースト光を防止することができる。
【0053】
図2に例の場合は、偏心プリズム10に光源5からの照明光が入射する面13をハーフミラー面33とした例であり、光源5を出た照明光の一部はハーフミラー面33で反射され、外装6の内壁に到達する。しかし、外装6のその反射光が入射する領域6’の内壁は図示のように傾斜されており、その領域6’の内壁で反射されたゴースト光7は偏心プリズム10、20や観察者の眼Eの方向とは反対方向に反射するような傾斜になっているので、観察者の眼Eにはゴースト光7は到達せず、ゴースト光を防止することができる。
【0054】
図3に例の場合は、偏心プリズム10に光源5からの照明光が入射する面13をハーフミラー面33となっており、光源5を出た照明光の一部はハーフミラー面33で反射され、外装6の内壁に到達する。しかし、外装6のその反射光が入射する内壁には、入射光を乱反射、吸収するように遮光線(溝)34が刻まれており、偏心プリズム10方向にはゴースト光7はほとんど戻らず、ゴースト光を防止することができる。
【0055】
図4に例の場合は、光源5と偏心プリズム10の面13のハーフミラー面33との間に偏光板32を配置し、光源5を出た照明光のハーフミラー面33で反射された光が到達する外装6の内壁上には別の偏光板35が、偏光板32の透過軸方向と偏光板35の透過軸方向が直交するクロスニコルの状態で配置されており、ハーフミラー面33で反射された光源5を出た照明光は、クロスニコル状態の偏光板35で吸収され(透過型の偏光板は入射光の偏光方向がその透過軸方向と直交する場合、ほとんど反射せず吸収してしまう。)、観察者の眼Eにはゴースト光7は到達せず、ゴースト光を防止することができる。
【0056】
図5に例の場合は、偏心プリズム10に光源5からの照明光が入射する面13をハーフミラー面33となっており、光源5を出た照明光の一部はハーフミラー面33で反射され、外装6の内壁に到達する。しかし、外装6のその反射光が入射する内壁には、入射光を吸収する吸収型NDフィルター36が配置されており、偏心プリズム10方向にはゴースト光7はほとんど戻らず、ゴースト光を防止することができる。
【0057】
ところで、本発明の画像表示装置の観察光学系の構成としては、図1〜図5のような面構成の偏心プリズム10、20を用いるものに限定されない。以下、本発明の画像表示装置に使用可能ないくつかの観察光学系の例を示す。
【0058】
図6(a)は、図1〜図5で用いている2つのプリズムを一体化したものに相当する偏心プリズム10を用いる例であり、この偏心プリズム10は5つの光学面11〜15からなり、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面15で全反射し、面14で内部反射し、面15で屈折してプリズム10から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。なお、符号2は軸上主光線を示す。この例の場合も、照明光源5は面13の前に配置し、そこから出た照明光は、面13に設けられた偏光ビームスプリット面(図1)あるいはハーフミラー面(図2〜図5)を経てプリズム10内に入射し、その面13で屈折した光線は、面12で内部反射し、面11で屈折して反射型LCD3を照明する。
ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。なお、図1〜図5等の場合も同様であるが、照明光源5を面12の前に配置し、そこから出た照明光を面12、面11を経て反射型LCD3に達するようにしてもよい(図6(b))。
【0059】
図6(b)は、図1〜図5で用いている2つの偏心プリズム10、20の間の光路中にレンズ41を配置し、また、偏心プリズム20と射出瞳1の間の光路中に別のレンズ42を配置した例であり、正規観察光の経路は図1の場合と同様である。なお、レンズ41、42の何れか一方だけを配置するようにしてもよい。
ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0060】
図7は、図1〜図5で用いている2つの偏心プリズム10、20の中、偏心プリズム20を4つの光学面21〜24からなる別のタイプの偏心プリズムとした例である。この観察光学系においては、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て、偏心プリズム20に面21から屈折して入射し、面22で内部反射し、面23で全反射し、面24で内部反射し、面23で屈折してプリズム20から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0061】
図8は、図7で用いている2つのプリズムを一体化したものに相当する偏心プリズム10を用いる例であり、この偏心プリズム10は6つの光学面11〜16からなり、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で内部反射し、面15で全反射し、面16で内部反射し、面15で屈折してプリズム10から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0062】
図9(a)は、図1〜図5で用いている2つの偏心プリズム10、20の中、偏心プリズム20を3つの光学面21〜23からなる別のタイプの偏心プリズムとした例である。この観察光学系においては、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て、偏心プリズム20に面21から屈折して入射し、面22で内部反射し、面23で屈折してプリズム20から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0063】
図9(b)は、図9(a)で用いている2つのプリズムを一体化したものに相当する偏心プリズム10を用いる例であり、この偏心プリズム10は5つの光学面11〜15からなり、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で内部反射し、面15で屈折してプリズム10から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0064】
図10(a)は、図1〜図5で用いている2つの偏心プリズム10、20の中、偏心プリズム20の代わりに偏心配置の曲面鏡20’を用いた例である。この観察光学系においては、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て、曲面鏡20’に入射し、そこで反射されて観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0065】
図10(b)は、図10(a)で用いている偏心プリズム10と曲面鏡20’を一体化したものに相当する偏心プリズム10を用いる例であり、この偏心プリズム10は4つの光学面11〜14からなり、反射型LCD3からの表示光は、面11からプリズム内に入射し、面12、13で順に内部反射し、面14で屈折してプリズム10から出て観察者の眼を位置させる射出瞳1に到達し、反射型LCD3の表示像を拡大観察可能にする。ゴースト光除去手段として、図1〜図5の何れかの手段を用いる。
【0066】
次に、図1の画像表示光学系と図8の画像表示光学系の具体的な数値実施例(それぞれ実施例1、2とする。)について説明する。実施例1、2の構成パラメータは下記に示すが、面番号は、射出瞳1の位置から観察光学系へ向う逆光線追跡の面番号として示してある。座標の取り方に関しては、図1、図8に示すように、逆光線追跡で、軸上主光線2を、観察光学系の射出瞳1の中心を通り、像面(反射型画像表示素子)3中心に到る光線で定義する。そして、軸上主光線2と射出瞳1の面の交点を偏心光学面の原点として、軸上主光線2に沿う方向をZ軸正方向とし、このZ軸と像面3中心を含む平面をY−Z平面とし、原点を通りY−Z平面に直交し、紙面の手前から裏面側に向かう方向をX軸正方向とし、X軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸をY軸とする。また、光軸は紙面のY−Z面内で折り曲げられるものとする。
【0067】
そして、後記する構成パラメータ中において、各面の偏心面については、瞳1の中心について定められた座標系の原点から、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸(自由曲面については、前記(a)式のZ軸、非球面については、後記(c)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβの正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γの正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。
【0068】
実施例1、2では、瞳1の中心について定められた座標系のY−Z平面内で各面の偏心を行っており、また、その各回転非対称自由曲面の唯一の対称面をY−Z面としている。
【0069】
また、各実施例の光学系を構成する光学作用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成する場合には、面間隔が与えられており、その他、媒質の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
【0070】
また、本発明で用いられる自由曲面の面の形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0071】
また、非球面は、以下の定義式で与えられる回転対称非球面である。
【0072】
ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光線)とし、Yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは近軸曲率半径、Kは円錐定数、A、B、C、D、…はそれぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
【0073】
なお、データの記載されていない自由曲面、非球面に関する項は0である。屈折率については、d線(波長587.56nm)に対するものを表記してある。
長さの単位はmmである。
【0074】
また、自由曲面の他の定義式として、前記の(b)式で与えられるZernike多項式がある。
【0075】
その他の面の例として、次の定義式(d)があげられる。
【0076】
Z=ΣΣCnmXY
例として、k=7(7次項)を考えると、展開したとき、以下の式で表せる。
【0077】
なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由曲面で面形状が表現されているが、上記(b)式、(d)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言うまでもない。
【0078】
以下に上記実施例1、2の構成パラメータを示す。以下の表中の“FFS”は自由曲面、“ASS”は非球面をそれぞれ示す。
【0079】
【0080】
【0081】
さて、以上に説明したような画像表示装置を1組用意し、片眼装着用に構成しても、また、そのような組を左右一対用意し、それらを眼輻距離だけ離して支持することにより、両眼装着用に構成してもよい。そのようにして、片眼あるいは両眼で観察できる据え付け型又はポータブル型の画像表示装置として構成することができる。
【0082】
片眼に装着する構成にした場合の様子を図11に(この場合は、左眼に装着)、両眼に装着する構成にした場合の様子を図12にそれぞれ示す。図11、図12中、131は表示装置本体部を示し、図11の場合は観察者の顔面の左眼の前方に、図12の場合は観察者の顔面の両眼の前方に保持されるよう支持部材が頭部を介して固定している。その支持部材としては、一端を表示装置本体部131に接合し、観察者のこめかみから耳の上部にかけて延在する左右の前フレーム132と、前フレーム132の他端に接合され、観察者の側頭部を渡るように延在する左右の後フレーム133とから(図11の場合)、あるいは、さらに、左右の後フレーム133の他端に挟まれるように自らの両端を一方づつ接合し、観察者の頭頂部を支持する頭頂フレーム134とから(図12の場合)構成されている。
【0083】
また、前フレーム132における上記の後フレーム133との接合近傍には、弾性体からなり例えば金属板バネ等で構成されたリヤプレート135が接合されている。このリヤプレート135は、上記支持部材の一翼を担うリヤカバー136が観察者の後頭部から首のつけねにかかる部分で耳の後方に位置して支持可能となるように接合されている(図12の場合)。リヤプレート135又はリヤカバー136内にの観察者の耳に対応する位置にスピーカー139が取り付けられている。
【0084】
映像・音声信号等を外部から送信するためのケーブル141が表示装置本体部131から、頭頂フレーム134(図12の場合)、後フレーム133、前フレーム132、リヤプレート135の内部を介してリヤプレート135あるいはリヤカバー136の後端部より外部に突出している。そして、このケーブル141はビデオ再生装置140に接続されている。なお、図中、140aはビデオ再生装置140のスイッチやボリュウム調整部である。
【0085】
なお、ケーブル141は先端をジャックして、既存のビデオデッキ等に取り付け可能としてもよい。さらに、TV電波受信用チューナーに接続してTV鑑賞用としてもよいし、コンピュータに接続してコンピュータグラフィックスの映像や、コンピュータからのメッセージ映像等を受信するようにしてもよい。また、邪魔なコードを排斥するために、アンテナを接続して外部からの信号を電波によって受信するようにしても構わない。
【0086】
以上の本発明の画像表示装置は例えば次のように構成することができる。
【0087】
〔1〕 照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、少なくとも、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子との間の光路中に少なくとも一部分を介在させるように配置した第1プリズムを有し、
前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路中で、前記照明用光源から射出された光束の中、前記第1プリズムを通過する際に、前記照明光路から分岐することによって発生する有害光を除去するための有害光除去部材を、前記照明用光源近傍に設けたことを特徴とする画像表示装置。
【0088】
〔2〕 上記1において、
前記観察光学系が、少なくとも、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子との間の照明光路を通過させる第1プリズムと、前記第1プリズムとは分離され、観察者側に配置された第1光学素子とを有し、
前記第1光学素子が、少なくとも1つの第1光学素子第1反射面を有し、前記第1光学素子第1反射面が光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0089】
〔3〕 上記2において、
前記第1光学素子が、前記第1プリズムから射出された映像光束を入射させる第2プリズム入射面と、プリズム内で光束を反射する第2プリズム第1反射面と、プリズム外に光束を射出する第2プリズム射出面とを有する第2プリズムから構成され、
前記第2プリズム入射面と前記第2プリズム射出面との少なくとも1つの面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0090】
〔4〕 上記1において、
前記第1プリズムが、少なくとも、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム第1反射面との間の光路中に第1プリズム第2反射面を有し、
前記第1プリズム第2反射面が、光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0091】
〔5〕 上記1から4の何れか1項において、
前記有害光除去部材が、前記観察光学系の光路外に設けられ、前記第1プリズムから分岐した有害光を再び前記観察光学系内に入射しないように除去する作用を持つように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0092】
〔6〕 上記5において、
前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面が、前記反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源からの照明光束が、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、前記第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0093】
〔7〕 上記6において、
前記有害光除去部材が、前記照明光束が前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射された有害光束を、前記観察光学系に入射しない方向に向って反射させるような傾斜面になっている壁面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0094】
〔8〕 上記6において、
前記有害光除去部材が、前記照明光束が前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射された有害光束の強度を低下させるように乱反射させる遮光線を刻んだ部材にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0095】
〔9〕 上記6において、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源と前記第1プリズム第1反射面との間に設けられた第1偏光板と、前記第1プリズム第1反射面に形成された偏光ビームスプリッタとから構成され、
前記照明光束が前記第1偏光板を通過することによりP偏光又はS偏光の何れかの偏光光束にし、前記偏光ビームスプリッタが前記第1偏光板を通過した偏光光束を透過する偏光作用を有するように構成されており、前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射される有害光束を発生させないようになっていることを特徴とする画像表示装置。
【0096】
〔10〕 上記6において、
前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面がハーフミラー面にて構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源と前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面との間に設けられた第1偏光板と、前記第1偏光板を通過した光束の中の前記第1プリズム第1反射面のハーフミラー作用によってプリズム外に反射された光束を受光する位置に配置された第2偏光板とから構成され、
前記第2偏光板が前記第1偏光板とは偏光作用がクロスニコルの関係になるように配置されていることを特徴とする画像表示装置。
【0097】
〔11〕 上記6において、
前記有害光除去部材が、前記照明光束の中の前記第1プリズム第1反射面からプリズム外に反射された光束を受光する位置に配置された光吸収部材から構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0098】
〔12〕 上記3及び上記3に従属する上記5〜11の何れか1項において、
前記第2プリズム第1反射面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0099】
〔13〕 上記4及び上記4に従属する上記5〜11の何れか1項において、
前記第1プリズム第2反射面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0100】
〔14〕 上記1〜13の何れか1項において、
前記照明光源から射出されたの光束が、少なくとも、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面から入射し、前記第1プリズム入射面から前記反射型画像表示素子に向って照明光束が照射される照明光路を形成し、
前記反射型画像表示素子に表示された映像光束が、少なくとも、前記第1プリズム入射面から入射し、前記第1プリズム第1反射面で反射する観察光路を形成し、
前記照明光路と前記観察光路とが、光束の進む方向を逆転させた略同一光路(光束の幅は一致せず)を形成することを特徴とする画像表示装置。
【0101】
〔15〕 上記3及び上記3に従属する上記5〜14の何れか1項において、
前記第1プリズムが、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム第1反射面との間の光路に第1プリズム第2反射面を有し、
前記第1プリズム第2反射面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0102】
〔16〕 上記15において、
前記第1プリズムが、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム第2反射面とを結ぶ光路と、前記第1プリズム第1反射面と前記第1プリズム射出面とを結ぶ光路とが、プリズム内で交差するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0103】
〔17〕 上記15又は16において、
前記第2プリズムが、前記第2プリズム入射面と前記第2プリズム第1反射面との間の観察光路中に第2プリズム第2反射面を有し、
前記第2プリズム第2反射面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0104】
〔18〕 上記17において、
前記第2プリズム第2反射面が、前記第2プリズム射出面と同一面にて兼用され、前記第2プリズム入射面から入射した光束が、前記第2プリズム射出面で全反射して、前記第2プリズム第1反射面で反射され、前記第2プリズム射出面を透過するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0105】
〔19〕 上記4及び上記4に従属する上記5〜14の何れか1項において、
前記第1プリズムが、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム第1反射面との間の光路に前記第1プリズム第2反射面を有し、
前記第1プリズム第2反射面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0106】
〔20〕 上記19において、
前記第1プリズムが、前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム第2反射面ととを結ぶ光路と、前記第1プリズム第1反射面から反射された光束が次の光学作用面に至るまでの光路とが、プリズム内で交差するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0107】
〔21〕 上記19又は20において、
前記第1プリズムが、前記第1プリズム第1反射面と前記第1プリズム射出面との間の観察光路中に第1プリズム第3反射面と第1プリズム第4反射面とを有し、
前記第1プリズム第3反射面と前記第1プリズム第4反射面の中の少なくとも一方の面が、唯一の面対称面を有した回転非対称な自由曲面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0108】
〔22〕 上記21において、
前記第1プリズム第3反射面が、前記第1プリズム射出面と同一面にて兼用され、前記第1プリズム第1反射面から反射された光束が、前記第1プリズム射出面(前記第1プリズム第3反射面)で全反射して、前記第1プリズム第4反射面で反射され、前記第1プリズム射出面から透過するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。
【0109】
〔23〕 上記1〜22の何れか1項において、
前記照明用光源と、前記反射型画像表示素子と、前記観察光学系と、前記有害光除去部材とを内蔵した本体部と、前記本体部を観察者の顔面に装着するように支持する支持部材とを備えたことを特徴とする頭部装着型画像表示装置。
【0110】
〔24〕 上記23において、
照明用光源と、右眼用反射型画像表示素子と、右眼用観察光学系と、左眼用反射型画像表示素子と、左眼用観察光学系と、有害光除去部材とを内蔵した本体部と、前記本体部を観察者の顔面に装着するように支持する支持部材とを備えたことを特徴とする両眼用頭部装着型画像表示装置。
【0111】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の画像表示装置によると、照明用光源から反射型画像表示素子に至る照明光路中で、照明用光源から射出された光束の中、第1プリズムを通過する際に、照明光路から分岐することによって発生する有害光を除去するための有害光除去部材を照明用光源近傍に設けたので、外装内壁等で反射してゴースト光が発生することが防がれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示装置の実施例1における正規光の経路と第1のゴースト光防止段を説明するための図である。
【図2】本発明の画像表示装置の実施例1における正規光の経路と第2のゴースト光防止段を説明するための図である。
【図3】本発明の画像表示装置の実施例1における正規光の経路と第3のゴースト光防止段を説明するための図である。
【図4】本発明の画像表示装置の実施例1における正規光の経路と第4のゴースト光防止段を説明するための図である。
【図5】本発明の画像表示装置の実施例1における正規光の経路と第5のゴースト光防止段を説明するための図である。
【図6】本発明の画像表示装置に利用可能な観察光学系の別の例を示す図である。
【図7】本発明の画像表示装置に利用可能な観察光学系のさらに別の例を示す図である。
【図8】本発明の画像表示装置の実施例2における正規光の光路図である。
【図9】本発明の画像表示装置に利用可能な観察光学系のさらに別の例を示す図である。
【図10】本発明の画像表示装置に利用可能な観察光学系のさらに別の例を示す図である。
【図11】本発明の画像表示装置を片眼装着の構成にした場合の様子を示す図である。
【図12】本発明の画像表示装置を両眼装着の構成にした場合の様子を示す図である。
【図13】画像表示装置の1例における正規光の経路を示す図である。
【図14】図13の画像表示装置においてゴースト光が発生する様子を示す図である。
【符号の説明】
E…観察者の眼
1…射出瞳
2…軸上主光線
3…反射型液晶表示素子(反射型LCD)
5…光源
6…外装
6’…外装の傾斜領域
7…ゴースト光
10、20…偏心プリズム
11〜16、21〜24…光学面
20’…曲面鏡
31…偏光ビームスプリット面
32…偏光板
33…ハーフミラー面
34…遮光線(溝)
35…偏光板
36…吸収型NDフィルター
131…表示装置本体部
132…前フレーム
133…後フレーム
134…頭頂フレーム
135…リヤプレート
136…リヤカバー
139…スピーカー
140…ビデオ再生装置
140a…ボリュウム調整部
141…ケーブル
Claims (6)
- 照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、第1プリズムを有し、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、
前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から射出された光束のうち、前記第1プリズム内に入射する際に、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る前記照明光路から前記第1プリズム外に分岐することによって発生する有害光を前記観察光学系に入射しないように除去する有害光除去部材を備え、
前記観察光学系が前記第1プリズムとは分離され、観察者側に配置された第1光学素子を有し、
前記第1光学素子が、プリズム内で光束を反射する少なくとも1つの反射面を有し、前記反射面が光束にパワーを与えかつ回転非対称な偏心収差を補正する作用を持った回転非対称な曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1記載の画像表示装置において、前記第1光学素子が、前記第1プリズムから射出された前記映像表示光束を入射させる第2プリズム入射面と、プリズム外に光束を射出する第2プリズム射出面とを有する第2プリズムから構成され、
前記第2プリズム入射面と前記第2プリズム射出面との少なくとも1つの面が、光束にパワーを与える曲面形状にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 請求項1記載の画像表示装置において、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面が、前記反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源からの照明光束が、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、前記第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、第1プリズムを有し、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、
前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から射出された光束のうち、前記第1プリズム内に入射する際に、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る前記照明光路から前記第1プリズム外に分岐することによって発生する有害光を前記観察光学系に入射しないように除去する有害光除去部材を備え、
前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面が、前記反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源からの照明光束が、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、前記第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成されており、
前記有害光除去部材が、前記照明光束が前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射された有害光束を、前記観察光学系に入射しない方向に向って反射させるような傾斜面になっている壁面にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、第1プリズムを有し、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、
前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から射出された光束のうち、前記第1プリズム内に入射する際に、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る前記照明光路から前記第1プリズム外に分岐することによって発生する有害光を前記観察光学系に入射しないように除去する有害光除去部材を備え、
前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面が、前記反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源からの照明光束が、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、前記第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成されており、
前記有害光除去部材が、前記照明光束が前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射された有害光束の強度を低下させるように乱反射させる遮光線を刻んだ部材にて構成されていることを特徴とする画像表示装置。 - 照明用光源と、前記照明用光源からの光束を反射して画像を表示する反射型画像表示素子と、前記反射型画像表示素子の表示した画像を観察者に導く観察光学系とを有する画像表示装置において、
前記観察光学系が、第1プリズムを有し、前記照明用光源と前記反射型画像表示素子とが、前記照明用光源から射出された照明光束が前記第1プリズムの少なくとも一部を通過して前記反射型画像表示素子の表示面に照射される位置にそれぞれ配置され、
前記第1プリズムが、前記反射型画像表示素子から反射された映像表示光束を前記第1プリズム内に入射する第1プリズム入射面と、前記プリズム内に入射した光束を反射する少なくとも1つの第1プリズム第1反射面と、前記プリズム内に入射した光束を射出する第1プリズム射出面とを有し、
前記第1プリズム入射面と前記第1プリズム射出面と前記第1プリズム第1反射面との中の少なくとも1つの面が光束にパワーを与える作用を持った曲面形状にて構成され、
前記照明用光源から射出された光束のうち、前記第1プリズム内に入射する際に、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る前記照明光路から前記第1プリズム外に分岐することによって発生する有害光を前記観察光学系に入射しないように除去する有害光除去部材を備え、
前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面が、前記反射型画像表示素子からの映像光束を観察者に導く観察光路では反射作用を有し、前記照明用光源から前記反射型画像表示素子に至る照明光路では照明光束を入射させる透過作用を有するように、透過作用と反射作用とを併せ持つように構成され、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源からの照明光束が、前記第1プリズムの前記第1プリズム第1反射面からプリズム内に入射する際に、前記第1プリズム外に反射する光束を有害光束として除去するように構成されており、
前記有害光除去部材が、前記照明用光源と前記第1プリズム第1反射面との間に設けられた第1偏光板と、前記第1プリズム第1反射面に形成された偏光ビームスプリッタとから構成され、前記照明光束が前記第1偏光板を通過することによりP偏光又はS偏光の何れかの偏光光束にし、前記偏光ビームスプリッタが前記第1偏光板を通過した偏光光束を透過する偏光作用を有するように構成されており、前記第1プリズム第1反射面から前記第1プリズム外に反射される有害光束を発生させないようになっていることを特徴とする画像表示装置。
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