JP4559190B2 - 化合物半導体素子 - Google Patents

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本発明は、転位密度の高いIII−V族化合物半導体層、特にIII族窒化物半導体層上に、転位の少ない例えばIII族窒化物半導体層を成長させ、この結晶性に優れるIII族窒化物半導体層を利用して化合物半導体素子を構成する技術に関する。
従来より、III族窒化物半導体は、短波長の可視光を放射する発光ダイオード(英略称:LED)やショットキー(Schottky)接触型電界効果型トランジスタ(英略称:MESFET)を構成する材料として利用されている(例えば、非特許文献1参照)。例えば、LEDやレーザダイオード(英略称:LD)等の化合物半導体発光素子に於いて、窒化アルミニウム・ガリウム(組成式:AlGaN:0≦X,Y≦1、X+Y=1)は、クラッド(clad)層を構成するに利用されている(例えば、特許文献1参照)。また、窒化ガリウム・インジウム(組成式GaInN:0≦Y,Z≦1、Y+Z=1)は、活性層(発光層)を構成するのに利用されている(例えば、特許文献2参照)。III族窒化物半導体MESFETに於いて、また、AlGaN(0≦X,Y≦1、X+Y=1)は、電子供給層を構成するに利用されている(例えば、非特許文献2参照)。
これらIII族窒化物半導体素子は、III族窒化物半導体層を相互に接合させた構造を利用して構成されている。例えば、III族窒化物半導体LEDには、窒化ガリウム(化学式:GaN)からなる下部クラッド層と、その上のGaInN(0≦Y,Z≦1、Y+Z=1)からなる活性層(発光層)との接合構造が備えられているのが一般的である(例えば、特許文献3参照)。また、III族窒化物半導体MESFETには、n形GaN層上に、n形GaNからなる活性層(チャネル(channel)層)を接合させた構造が含まれている(例えば、非特許文献3参照)。
活性層は、その化合物半導体素子の光学的或いは電気的特性を顕現させるために重要な機能層である。このため、活性層は、結晶性に優れるIII族窒化物半導体層から構成する必要がある。しかし、上記の様な化合物半導体素子を構成する接合構造を形成しようとすると、下地層から活性層への転位の伝搬を充分に抑制できないため、活性層は転位を多く含むものとなってしまう。このため、結晶性に優れる活性層を安定して得られないのが現状である。活性層に多くの転位が含まれると、転位が存在する領域で電界集中が発生し、例えば、耐電圧に優れるIII族窒化物半導体LEDを安定して得られず、不都合となる。
日本国特許第2778405号参照 特公昭55− 3834号公報参照 日本国特許第2540791号参照 赤崎 勇編著、「III−V族化合物半導体」、1994年5月20日、(株)培風館、初版第13章 Hiroji KAWAI他、第2回窒化物半導体国際会議(ICNS’97)プロシーディングス(Proc. 2nd. Int. Conf. Nitride Semiconductors)、1997年10月27〜31日、480〜481頁 赤崎 勇編著、「III族窒化物半導体」、1999年12月8日、(株)培風館、初版、291頁
例えば、ゲート(gate)電極の耐電圧に優れるMESFET、或いは逆方向電流の耐電圧に優れるLEDを構成するためには、下層からの転位の伝搬を抑制して、転位密度の小さな活性層を得る技術が要求される。本発明では、下層からの転位の伝搬を抑制して、低転位密度のIII−V族化合物半導体、特にIII族窒化物半導体から成る活性層を得るための技術を提供する。
本発明は以下の各項からなる。
(1) 結晶基板と、結晶基板上に設けられた第1のIII−V族化合物半導体層と、第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられた第2のIII−V族化合物半導体層とを備えた化合物半導体素子に於いて、上記の第2のIII−V族化合物半導体層が、表面に転位が露出している凹部領域に、硼素を含むIII−V族化合物半導体からなる結晶粒を配置させた第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられていることを特徴とする化合物半導体素子。
(2) 結晶基板と、結晶基板上に設けられた第1のIII−V族化合物半導体層と、第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられた第2のIII−V族化合物半導体とを備えてなる化合物半導体素子に於いて、上記の第2のIII−V族化合物半導体層が、表面に転位が露出している凹部領域に、硼素(B)からなる結晶粒を配置させた第1のIII族−V族化合物半導体層上に設けられていることを特徴とする化合物半導体素子。
(3) 第1のIII−V族化合物半導体層の表面に転位が露出している領域に、配置する結晶粒が、リン化硼素(化学式:BP)であることを特徴とする上記(1)に記載の化合物半導体素子。
(4) 第1のIII−V族化合物半導体、第2のIII−V族化合物半導体の一方もしくは双方がIII族窒化物半導体であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の化合物半導体素子。
(5) III族窒化物半導体が窒化ガリウム系化合物半導体である上記(4)に記載の化合物半導体素子。
本発明に依れば、第1のIII−V族化合物半導体層に内在する転位が、その上層となる第2のIII−V族化合物半導体層に伝搬して、第2のIII−V族化合物半導体層の転位密度の増加を抑止できる。従って、この様な低転位密度の第2のIII−V族化合物半導体層から、例えば、発光層を構成すれば、転位への電界集中に因り、逆方向電圧の耐圧不良が多発するのを抑止でき、特に、逆方向の耐圧に優れる化合物半導体LEDをもたらす効果がある。
また、低転位密度の第2のIII−V族化合物半導体層から、例えば、発光層を構成すれば、転位を介しての素子駆動電流の局所的な通流の発生を抑止できるため、点状的な発光が低減され、発光領域から略均等な強度の発光をもたらす化合物半導体LEDをもたらすに効果を奏する。
本発明に依れば、第1のIII−V族化合物半導体層に内在する転位の、上層である第2のIII−V族化合物半導体層への伝搬を抑制できるので、例えば、第1のIII−V族化合物半導体層に比較して、第2のIII−V族化合物半導体層の転位密度を約1/1000に低減できる。従って、この様な低転位密度の第2のIII−V族化合物半導体層を、例えば、電子走行層として利用すれば、高い電子移動度を発現できるMESFET用途の積層構造体を構成できる。
本発明に係わる第1及び第2のIII−V族化合物半導体層とは、ガリウム(Ga)、硼素(B)、アルミニウム(Al)等のIII族元素と窒素(元素記号:N)等とを構成元素として含むIII−V族化合物半導体から成る層である。例えば、組成式BαAlβGaγIn1−α−β−γN(0≦α≦1、0≦β≦1、0≦γ≦1、0≦α+β+γ≦1)から成る層である。第1及び第2を構成する代表的なIII族窒化物半導体層は、例えば、n形またはp形の窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウムガリウム(AlβGaγN:0≦β≦1、0≦γ≦1、β+γ=1)、窒化インジウム(InN)、及びそれらの混晶である。また、窒素(N)に代えて砒素(元素記号:As)またはリン(元素記号:P)等のV族元素を含むIII−V族化合物半導体からも第1及び第2の半導体層を構成できる。また前記(5)の窒化ガリウム系化合物半導体は一般式AlβGaγIn1−β−γN(0≦β≦1、0≦γ≦1、0≦β+γ≦1)で表される化合物半導体である。
以下、III−V族化合物半導体として主にIII族窒化物半導体を例にとり説明する。
第1及び第2のIII族窒化物半導体層は、ハロゲン(halogen)法、ハイドライド(hydride)法やMOCVD(有機金属化学的気相堆積)法に依り形成できる。また、分子線エピタキシャル法でも形成できる。他のIII−V族化合物半導体も同様に形成することができる。本発明の効果は、第1のIII族窒化物半導体層が単結晶層である場合に、最も顕著に奏される。単結晶の第1のIII族窒化物半導体層は、単結晶材料を基板として利用して、その上に上記の気相成長手段に依り形成できる。基板材料には、耐熱性の高い例えば、サファイア(α−Al単結晶)、立方晶または六方晶の炭化珪素(SiC)、酸化亜鉛(ZnO)などの単結晶を例示できる。その他、LiGaOやLiAlO等のペロブスカイト型の単結晶を基板として利用できる。例えば、トリエチルガリウム(分子式:(CGa)とアンモニア(分子式:NH)を原料とする常圧(略大気圧)または減圧MOCVD法に依り、1000℃〜1200℃で(0001)−サファイア基板上に気相成長させた(0001)−GaN層を第1のIII族窒化物半導体層として利用できる。本発明の第1のIII族窒化物半導体層は、層厚に然したる制限は無く、表面及び表層部が単結晶となっていれば効果を発揮できる。
本発明の特徴は、第1のIII族窒化物半導体層上に、第2のIII族窒化物半導体層を設けるに際し、第1のIII族窒化物半導体層の表面にあって、転位が露出している凹部領域に、硼素を含むIII−V族化合物半導体からなる結晶粒を予め、配置させることにある。転位とは、例えば、基板との格子不整合(ミスフィット:misfit)、また空孔(vacancy)や格子間(inter stitial)原子などに起因する、第1のIII族窒化物半導体層の内部を、その表面に至る迄、貫通している転位を指す。この様な貫通転位の表面での露出部には、凹部(ピット)が形成される。
本発明では、これらの凹部に選択的に硼素を含むIII−V族化合物半導体の結晶粒を配置する。結晶粒を構成するに適する硼素を含むIII−V族化合物半導体には、リン化硼素(Bαβ:α≧1及びβ≧1であって、α=6でβ=1のBP、α=6でβ=12のB12などが含まれる。)、砒化硼素(BαAsβα≧1及びβ≧1)、アンチモン化硼素(BSb)、及びそれらの混晶を例示できる。本発明者の知見に依れば、これらの硼素を含むIII−V族化合物半導体は、上記の凹部を起点として成長を始め、そこに結晶粒を形成する。従って、貫通転位が露出している凹部を選択的に埋め込むのに好適な材料である。凹部に配置された結晶粒は、通常、多角形又は球状の外観を呈している。結晶粒は、単結晶であるのが最も好ましく、単結晶であるか否かは、例えば、結晶粒からの制限視野電子線回折(Selected-area Electron Diffraction;略称SED)パターンの解析して判断できる。
凹部に存在する硼素を含むIII−V族化合物半導体から成る結晶粒は、第1のIII族窒化物半導体層の表面に露出している貫通転位が第2のIII族窒化物半導体層の内部に侵入、伝搬するのを抑止する作用を有する。この第2のIII族窒化物半導体層の内部への転位の侵入を抑止する作用は、結晶粒を硼素(B)から形成した場合でも得られる。この転位の抑止には、硼素を含むIII−V族化合物半導体或いは硼素の結晶粒内の原子配列に因るローマー・コットレッル(Lomer−Cottrell)ロック(lock)("Elementary Dislocation Theory", 1992, Oxford University Press、93〜94頁参照)が関与している可能性はある。転位の伝搬の抑止機構は、例えば、高分解能透過型電子顕微鏡(英略称:HRTEM)を利用して撮像した、転位の周辺の結晶粒の格子像から推定できる。第1のIII族窒化物半導体層の転位の第2のIII族窒化物半導体層への伝搬は、硼素を含むIII−V族化合物半導体材料にあって、特に、III族構成元素の中で硼素の組成比を大とする材料に依り抑止され得る。硼素を含むIII−V族化合物半導体混晶にあって、III族の中の硼素の組成比を0.5以上とする混晶は特に、有用である。
硼素を含むIII−V族化合物半導体或いは硼素から成る結晶粒は、第1及び第2のIII族窒化物半導体層を成長させるのと同様な上記の気相成長手段で形成できる。例えば、トリエチル硼素(分子式:(CB)とホスフィン(分子式:PH)を原料とする常圧(略大気圧)または減圧MOCVD法に依り形成できる。第1のIII族窒化物半導体層上にMOCVD法に依り結晶粒を形成する際の温度は、700℃〜1200℃の範囲とするのが好適である。凹部に選択的に結晶粒を形成するには、成長時間を精密に制御するのが肝要となる。結晶粒の成長時間が徒に冗長であれば、凹部を埋め込んだ上に更に、第1のIII族窒化物半導体層の凹部以外の表面に迄、沿面成長(「メルト成長のダイナミクス」(2002年8月1日、共立出版(株)発行、初版1刷、48〜49頁参照)してしまう。GaNから成る第1のIII族窒化物半導体層100上に、硼素を含むIII−V族化合物半導体層101としてのBP結晶層が沿面成長した状態を図1に模式的に示す。第1のIII族窒化物半導体層100の平坦な表面100aに沿面成長した結晶層101aが存在すると、III族窒化物半導体層の表面100aとの段差102に因り、平坦な表面の第2のIII族窒化物半導体層103を得るに支障となる。
図2の模式図に示す如く、通常、第1のIII族窒化物半導体層200の内部を貫通する転位201は、逆六角錐状の凹部202の最深部202cに存在する。従って、凹部202の最深部202cに結晶粒203aを存在させておけば、転位201の伝搬は抑止され得る。しかし、この場合、凹部202の埋め込みの未完了に因り、窪み204が発生して、表面の平坦な第2のIII族窒化物半導体層205を得るに至らない。凹部202の深さ202bは通常、数μm以下であり、理想的なのは、凹部202の表面202aを水平とする様に結晶粒203a〜203cで被覆する様に、成長時間を制御することである。凹部202を都合良く埋め尽くすために、凹部202の最深部202cの結晶粒203aに、図2に例示する如く複数の結晶粒203b、203cを積重させても構わない。結晶粒203a上には、同一材料からなる結晶粒203b,203cが優先的に且つ選択的に積重する。
第1及び第2のIII族窒化物半導体層と同一の成長手段、例えば、MOCVD法を利用して結晶粒を形成する手段には、第1のIII族窒化物半導体層上に、引き続き結晶粒を介して第2のIII族窒化物半導体層を簡便に得られる利点がある。この他、硼素を含む溶液で第1のIII族窒化物半導体層の表面処理を利用する手段がある。例えば、硼酸(HBO)水溶液に第1のIII族窒化物半導体層を浸して、表面の凹部に硼酸水溶液の液滴を付着させる。
次に、硼酸水溶液で表面処理を施した第1のIII族窒化物半導体層を成長装置内に載置し、第1のIII族窒化物半導体層の温度を、その上に第2のIII族窒化物半導体層を形成するための温度、例えば800℃に昇温する。この昇温課程に於いて、第1のIII族窒化物半導体層の表面の凹部に付着していた硼酸水溶液の液滴は熱分解し、固化した硼素を含む結晶粒を残渣としてその凹部に残す。この技術手段では、時間的に連続して、第1のIII族窒化物半導体層上に第2のIII族窒化物半導体層を形成できず、第1のIII族窒化物半導体層の形成を終了した後、その表面を処理する時間を要する。しかし、この技術手段の利点は、凹部に選択的に硼酸水溶液を残留させられ、従って、硼素から成る結晶粒を凹部に限定して形成できる利点がある。
転位が露出している凹部に、硼素を含むIII−V族化合物半導体又は硼素の結晶粒を埋め込んだ第1のIII族窒化物半導体層上には、転位密度の少ない第2のIII族窒化物半導体層を接合させて積層できる。例えば、結晶粒を埋め込んだn形GaN層をクラッド層とし、その上層として低転位密度のn形GaIn1−XN(0≦X≦1)を発光層として接合できる。低転位密度の発光層からは高強度の発光がもたらされるため、高い発光出力の化合物半導体発光素子を得るに有用となる。また、低転位密度の第2のIII族窒化物半導体層では、電子移動度も大きいため、MESFETの電子走行(channel)層として好適に利用できる。第1並びに第2のIII族窒化物半導体層の転位密度は、例えば、それらの断面の透過電子顕微鏡像(断面TEM像)に撮像される転位像を計数すれば求められる。また、溶融させた水酸化カリウム(KOH)或いは水酸化ナトリウム(NaOH)の食刻作用に因り表面に出現する食刻孔を計数すれば知れる。
(作用)
III族窒化物半導体層の内部を貫通し、同層の表面に到達した転位の周囲に形成される凹部に選択的に存在させた硼素を含むIII−V族化合物半導体又は硼素から成る結晶粒は、上層のIII族窒化物半導体層への転位の伝搬を抑止する作用を有する。
(第1の実施例)
リン化硼素から成る結晶粒を設けたIII族窒化物半導体層上に形成した、低転位密度のIII族窒化物半導体層を発光層として、化合物半導体LEDを構成する場合を例にして本発明を具体的に説明する。
本実施例に係わるダブルヘテロ(DH)接合構造のLED300の断面構造を模式的に図3に示す。
基板301は、(0001)−サファイアとした。基板301上には、珪素(Si)ドープのn形の(0001)−窒化ガリウム(GaN)から成る第1のIII族窒化物半導体層302を堆積させた。第1のIII族窒化物半導体層302は、トリメチルガリウム(分子式:(CHGa)/NH/H反応系常圧MOCVD手段により、1100℃で形成した。第1のIII族窒化物半導体層302のキャリア濃度は6×1018cm−3とし、層厚は3.3μmとした。第1のIII族窒化物半導体層302の表面に到達している貫通転位の密度は7×10cm−2であった。
MOCVD法に依る第1のIII族窒化物半導体層302の成長を終了した後、引き続き、同一のMOCVD装置内で第1のIII族窒化物半導体層302の表面に、アンドープのリン化硼素(BP)から成る結晶粒303を付着させた。結晶粒303は、トリエチル硼素(分子式:(CB)を硼素(B)源とし、ホスフィン(分子式:PH)をリン源とする常圧(略大気圧)MOCVD法で形成した。第1のIII族窒化物半導体層302の表面に露出している転位304を中心として形成されている逆六角錐の凹部(ピット)305の深さが平均して0.4μmであったことから、リン化硼素から成る結晶粒303を成長させる時間は、3.5分とした。結晶粒303の形成温度は1025℃とした。浅いピット305では、結晶粒303が凹部305の周辺に層状に延在するのが認められた。また、結晶粒303で完全に埋め込まていない、深く、開口幅の大きな凹部305も認められた。しかし、深さに拘わらず、凹部305の底部、深部には結晶粒303を存在させることができた。
結晶粒303を凹部305に埋め込んだ第1のIII族窒化物半導体層302上に、第1のIII族窒化物半導体層302と同一のMOCVD法により、n形窒化ガリウム・インジウム(Ga0.90In0.10N)から成る発光層を成長させた。(0001)−Ga0.90In0.10N層のキャリア濃度は5×1018cm−3とし、層厚は0.08μmとした。断面TEM像に撮像された転位像から、第2のIII族窒化物半導体層306としての発光層の転位密度は、5×10cm−2と求められた。
第2のIII族窒化物半導体像306上には、上記の(CB/PH/H系常圧MOCVD法で、アンドープでp形の(111)−リン化硼素(BP)層307を堆積した。p形BP層307のキャリア濃度は2×1019cm−3とし、層厚は1.2μmとした。これより、第1のIII族窒化物半導体層302と、第2のIII族窒化物半導体層306と、及びp形リン化硼素層307とのpn接合型DH構造を備えた積層構造体を形成した。
上部クラッド層として作用するp形リン化硼素層307に、通常の真空蒸着法に依りニッケル(Ni)及び金(Au)膜を被着させ、平面視で長方形のp形オーミック電極308を形成した。n形オーミック電極309は、塩素系混合ガスを利用したプラズマドライエッチング手法に依って露出させた第1のIII族窒化物半導体層302の表面に設けた。平面視で長方形のn形オーミック電極309は、ランタン・アルミニウム合金(組成式:LaAl)膜から構成した。
p形びn形オーミック電極308、309の間に、順方向に20mAの素子駆動電流を流通してLEDチップ300の発光特性を確認した。LEDチップ300からは中心の波長を430nmとする青色帯光が放射された。発光スペクトルの半値幅は170ミリエレクトロンボルト(単位:meV)であった。一般的な積分球を利用して測定される樹脂モールド以前のチップ状態での輝度は10ミリカンデラ(mcd)であった。また、本発明に依り低転位化が達成された第2のIII族窒化物半導体層306を発光層として利用したため、発光層内の転位への電流集中に因る輝点状の発光は、さして視認されなかった。このためp形オーミック電極308の射影領域以外の発光領域の略全面から発光がもたらされ、発光の強度は、発光領域内で略均等となった。順方向電流を20mAとした際の順方向電圧(Vf)は3.2Vと低値となった。また、低転位密度の第2のIII族窒化物半導体層(本第1実施例では発光層)306を下地として気相成長させたため、p形リン化硼素層307内には、{111}−双晶(twin)は存在するものの、貫通転位は殆ど認められなかった。このため、素子駆動電流が転位に集中して、第2のIII族窒化物半導体層(本第1実施例では発光層)306に流入する不都合を回避するに有効となった。従って、逆方向電圧に関する耐圧不良も殆ど発生せず、逆方向電流を10μAとした際の逆方向電圧は9.5Vと高値となった。
(第2実施例)
硼素の結晶粒を、転位が存在する凹部に設けたIII族窒化物半導体層上に、低転位密度の第2のIII族窒化物半導体層を電子走行層(チャネル)として形成する場合を例にして本発明を具体的に説明する。
本実施例に係わるチャネル層を備えたショットキー(Schottky)接合型電界効果型トランジスタ(MESFET)用途の積層構造体400の断面構造を模式的に図4に示す。
基板401は、(0001)−サファイアとした。基板401上には、アンドープで高抵抗の(0001)−窒化ガリウム(GaN)から成る第1のIII族窒化物半導体層402を堆積させた。第1のIII族窒化物半導体層402は、(CHGa/NH/H反応系常圧MOCVD手段により、1000℃で形成した。緩衝(buffer)層として利用した第1のIII族窒化物半導体層402のキャリア濃度は9×1016cm−3とし、層厚は2.4μmとした。断面TEM観察に依れば、第1のIII族窒化物半導体層402の表面に到達している貫通転位の密度は9×10cm−2であった。
MOCVD法に依る第1のIII族窒化物半導体層402の成長を終了した後、引き続き、同一のMOCVD装置内で第1のIII族窒化物半導体層402の表面に、硼素(B)から成る結晶粒403を付着させた。結晶粒403は、トリエチル硼素(分子式:(CB)を硼素(B)源とするMOCVD法で形成した。第1のIII族窒化物半導体層402の表面に露出している転位404を中心として形成されている逆六角錐の凹部(ピット)405の深さが平均して0.6μmであったことから、硼素から成る結晶粒403を成長させる時間は、5.2分とした。結晶粒403の成長温度は、850℃とした。これより、凹部405の深さに拘わらず、凹部405の底部、深部には結晶粒403を存在させることができた。
結晶粒403を凹部405に埋め込んだ第1のIII族窒化物半導体層402上に、第1のIII族窒化物半導体層402と同一のMOCVD法により、n形窒化ガリウム・インジウム(Ga0.95In0.05N)から成る電子走行層(チャネル層)を成長させた。(0001)−Ga0.95In0.05N層のキャリア濃度は4×1018cm−3とし、層厚は0.03μmとした。断面TEM像に撮像された転位像から、第2のIII族窒化物半導体層406としての電子走行層の転位密度は、7×10cm−2と求められた。
第2のIII族窒化物半導体像406上には、第1実施例に記載の(CB/PH/H系常圧MOCVD法に依り、アンドープでn形の(111)−リン化硼素(BP)層407を電子供給層として堆積した。n形BP層407のキャリア濃度は8×1018cm−3とし、層厚は0.2μmとした。これより、第1のIII族窒化物半導体層402と、第2のIII族窒化物半導体層406と、及びn形リン化硼素層407とで、緩衝層402/電子走行層406/電子供給層407の異種(ヘテロ)接合構造を備えたMESFET用途の積層構造体400を形成した。
電子供給層の層厚を、0.2μm(=200nm)から約15nmとする様に、n形リン化硼素層407の表層部を第1実施例に記載のプラズマエッチング法に依り、除去した。次に、積層構造体400の最表層をなすn形リン化硼素層407から成る電子供給層の表面に、インジウム(元素記号:In)から成るオーミック電極を設けて、電子移動度を測定した。通常のホール(Hall)効果法に依り測定された室温での移動度は、1500cm/V・sとなった。また、シート(Sheet)キャリア濃度を測定した。室温で測定されるシートキャリア濃度は1.2×1013cm−2であった。これより、高い2次元電子移動度を発現するに有用となるMESFET用途の積層構造体400を構成できた。
(比較例)
上記の第2実施例に記載の硼素の結晶粒403を第1のIII族窒化物半導体層402の凹部405に形成しないで、直接、第1のIII族窒化物半導体層402の表面に第2のIII族窒化物半導体層406を堆積させた。即ち、本発明の転位の伝搬を抑止する手段を利用せずに、第2実施例に記載の積層構造体を構成した。本比較例の積層構造体の構成要素は、硼素の結晶粒403を除き、全て同一とした。
第2の実施例と同様に、電子供給層の表層部をエッチングに依り除去して、約15nmの厚さとしたn形リン化硼素層の表面に、インジウム(In)から成るオーミック電極を設けた。通常のホール効果で測定された2次元電子の移動度は、600cm/V・sであった。この電子移動度は、本発明の技術手段を利用して得た、第2実施例の場合の40%に相当する低値であった。換言すれば、本発明に依り、略同一のシートキャリア濃度に於いて、従来の2.5倍の電子移動度が発現された。
本発明に記載の技術手段に依り帰結される低転位密度のIII−V族化合物半導体層、特にIII族窒化物半導体層を活性層として利用すれば、高い電子移動度が発現されるが故に、例えば、雑音指数の小さな高性能MESFET等の化合物半導体電子デバイスを製造するに貢献できる。また、転位の電界集中を抑制できるため、耐電圧に優れる高発光強度の化合物半導体発光素子を提供できる。
硼素を含むIII−V族化合物半導体層が凹部周辺の表面に沿面成長する状況を示す模式図である。 結晶粒で埋め込まれた凹部の断面模式図である。 第1実施例に記載のLEDの断面構造を示す模式図である。 第2実施例に記載のMESFET用途の積層構造体の断面模式図である。
符号の説明
100 第1のIII族窒化物半導体層
100a 第1のIII族窒化物半導体層の表面
101 硼素を含むIII−V族化合物半導体層
101a 沿面成長した結晶層
102 結晶層と第1のIII族窒化物半導体層の表面との段差
103 第2のIII族窒化物半導体層
200 第1のIII族窒化物半導体
201 転位
202 逆六角推状の凹部
202a 凹部の表面
202b 凹部の深さ
202c 凹部の最深部
203a、203b、203c 結晶粒
204 窪み
205 第2のIII族窒化物半導体層
300 LED
301、401 基板
302、402 第1のIII族窒化物半導体層(GaN層)
303、403 結晶粒
304、404 転位
305、405 凹部(ピット)
306、406 第2のIII族窒化物半導体層(GaInN層)
307 p形リン化硼素層
308 p形オーミック電極
309 n形オーミック電極
407 n形リン化硼素層

Claims (5)

  1. 結晶基板と、結晶基板上に設けられた第1のIII−V族化合物半導体層と、第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられた第2のIII−V族化合物半導体層とを備えた化合物半導体素子に於いて、上記の第2のIII−V族化合物半導体層が、表面に転位が露出している凹部領域に、硼素を含むIII−V族化合物半導体からなる結晶粒を配置させた第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられていることを特徴とする化合物半導体素子。
  2. 結晶基板と、結晶基板上に設けられた第1のIII−V族化合物半導体層と、第1のIII−V族化合物半導体層上に設けられた第2のIII−V族化合物半導体とを備えてなる化合物半導体素子に於いて、上記の第2のIII−V族化合物半導体層が、表面に転位が露出している凹部領域に、硼素(B)からなる結晶粒を配置させた第1のIII族−V族化合物半導体層上に設けられていることを特徴とする化合物半導体素子。
  3. 第1のIII−V族化合物半導体層の表面に転位が露出している領域に、配置する結晶粒が、リン化硼素(化学式:BP)であることを特徴とする請求項1に記載の化合物半導体素子。
  4. 第1のIII−V族化合物半導体、第2のIII−V族化合物半導体の一方もしくは双方がIII族窒化物半導体であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化合物半導体素子。
  5. III族窒化物半導体が窒化ガリウム系化合物半導体である請求項4に記載の化合物半導体素子。
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