JP4559127B2 - 接着剤塗布装置 - Google Patents
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Description
板状部材に接着剤を塗布する接着剤塗布装置の一例として、特許文献1に記載のものが知られている。この接着剤塗布装置は、塗布ローラに接着剤をのせ、この塗布ローラに板状部材を通して塗布ローラを回転させながら接着剤を板状部材の表面に塗布するものである。
また接着剤として、互いに混合することによって急速にゲル化又は硬化して接着機能を果す二液混合型の接着剤を使用する場合、板状部材を積重ねた際に、互いに対向する上下の面にそれぞれ一方の接着剤と他方の接着剤を塗布するのであるが、この場合においても、最上段の板状部材の上面および最下段の板状部材の下面には接着剤を塗布する必要はない。
このように、集成材を製造するために、板状部材に接着剤を塗布する場合、板状部材の上下面に選択的に接着剤を塗布する必要があるが、前記特許文献1に記載の接着剤塗布装置では、このような場合にどのように対処するのか不明である。
前記板状部材60の上下面のうちのいずれか一方の面60bに接着剤を塗布可能な第1塗布装置1と、前記板状部材60の他方の面60aに接着剤を塗布可能な第2塗布装置2と、第1および第2塗布装置に板状部材60を連続的に搬入、搬出する搬送手段3とを備え、
前記第1塗布装置1は、接着剤を板状部材60の一方の面60bに回転しながら塗布可能な第1塗布ローラ4と、この第1塗布ローラ4を昇降させる第1昇降手段9とを備え、
前記第2塗布装置2は、接着剤を板状部材60の他方の面60bに回転しながら塗布可能な第2塗布ローラ8と、この第2塗布ローラ8を昇降させる第2昇降手段9とを備え、
前記搬送手段3は、前記第1塗布装置1の上流側に設けられて、板状部材60を第1塗布装置1に送込む第1送込み装置21と、前記第1塗布装置1と第2塗布装置2との間に設けられて、前記第1塗布装置1から板状部材60を引き込んで第2塗布装置2に送込む第2送込み装置22とを備え、
前記第2塗布装置2は、前記第2塗布ローラ8と板状部材60を挟んで対向配置された搬送ローラ13を備え、
前記第2送込み装置22は、前記板状部材60を上下から挟んで回転可能な上下一対の送込みローラ31,32を備え、
上側の前記送込みローラ31は、板状部材60から離間可能であって、前記搬送ローラ13が、前記第2塗布ローラ8とによって板状部材60を挟んで回転することによって、板状部材60を搬出する場合に、前記板状部材60から離間し、前記第2塗布ローラ8によって前記板状部材60の他方の面に接着剤を塗布しない場合に、前記板状部材60に当接して該板状部材60を前記下側の送込みローラ32とで挟んで回転することによって送り出すことを特徴とする。
また、第2塗布ローラ8が板状部材60の上方にある場合は、第2塗布ローラ8は下降することによって板状部材60の上面60aに当接し、上昇することによって板状部材60から離間する。逆に、第2塗布ローラ8が板状部材60の下方にある場合は、第2塗布ローラ8は上昇することによって板状部材60の下面60bに当接し、下降することによって板状部材60から離間する。
一方、板状部材60の他方の面60aにのみ接着剤をする場合、第2塗布装置2の第2塗布ローラ8を第2昇降手段9によって上昇または下降させて他方の面60aに当接し、この状態で接着剤を板状部材60の他方の面60aに回転しながら塗布し、第1塗布装置1の第1塗布ローラ4は第1昇降手段5によって上昇または下降させて一方の面60bから離間させておく。
さらに、板状部材60の上下両面60a,60bに接着剤を塗布する場合、第1塗布装置1の第1塗布ローラ4を第1昇降手段5によって上昇または下降させて一方の面60bに当接し、この状態で接着剤を板状部材60の一方の面60bに回転しながら塗布し、第2塗布装置2の第2塗布ローラ8を第2昇降手段9によって上昇または下降させて他方の面60aに当接し、この状態で接着剤を板状部材60の他方の面60aに回転しながら塗布する。
つまり、第1塗布装置1の第1塗布ローラ4と第2塗布装置2の第2塗布ローラ8とを、それぞれ第1昇降手段5と第2昇降手段9によって選択的に昇降させて、第1塗布ローラ4と第2塗布ローラ8とを選択的に板状部材60の上下の面60a,60bに当接あるいは離間させることによって、板状部材60の上下の面60a,60bに選択的に接着剤を塗布することができる。
前記第1塗布装置1と第2塗布装置2の間および前記第2塗布装置2の下流側には、前記板状部材60を下方から支持して水平に搬送可能な支持ローラ40が所定間隔で複数設けられていることを特徴とする。
前記板状部材60の上面60aに塗布される接着剤は、接着剤主剤と架橋剤とを予め混錬してなる第1接着剤であり、前記板状部材60の下面60bに塗布される接着剤は前記第1接着剤の硬化促進および架橋反応促進を図り、かつ、第1接着剤より粘度の低い第2接着剤であることを特徴とする。
また、第1接着剤の塗布ムラは特に製品(集成材)の品質に響くが、第1接着剤は板状部材60の上面60aに塗布されるので、第1接着剤の塗布状態の目視確認がし易くなる。さらに、粘度の高い第1接着剤を板状部材60の上面60aに塗布するので、この板状部材60をコンベヤや搬送ローラ等の搬送手段で搬送する際に、第1接着剤が搬送手段に付着するのを防止できる。
加えて、第1接着剤は接着剤主剤と架橋剤とを予め混錬してなるものであるから、耐久性(耐水性、耐熱性等)が向上する。
また、第2接着剤は、第1接着剤に比して少量(例えば第1接着剤の1/9程度)塗布すればよいが、第1接着剤より粘度が低いので、板状部材60の下面60bに第2接着剤を容易に均一かつ薄く塗布できる。
前記第1塗布装置1は前記板状部材60の下面60bに第2接着剤を塗布可能であり、前記第2塗布装置2は前記板状部材60の上面60aに第1塗接着剤を塗布可能であり、
前記第1塗布装置1の第1塗布ローラ4は、ローラ本体4aと、このローラ本体5aの外周に巻かれた外周塗布部4bとを備え、
この外周塗布部4bは、第2接着剤を含浸可能でかつ、圧縮されることによって含浸している第2接着剤が絞り出されるものであることを特徴とする。
つまり、第2接着剤は外周塗布部4bに含浸されることで、この外周塗布部4bに保持され、ローラ本体4aが回転することによって、外周塗布部4bが板状部材60の下面60bに圧接しながら回転する。この際、外周塗布部4bは板状部材60の下面60bによって圧縮されるので、含浸している第2接着剤が外周塗布部4bから絞り出されて板状部材60の下面60bに塗布される。したがって、粘度の低い第2接着剤を容易かつ確実に板状部材60の下面60bにムラなく塗布できる。
なお、外周塗布部4bが板状部材60の下面60bによって圧縮されるには、例えば、外周塗布部4bが板状部材60の搬送ラインより若干上方に突出するようにして、第1塗布ローラ4を配置すればよい。
前記第1塗布ローラ4は、搬送されてくる板状部材60の下面60bに第2接着剤を塗布可能な状態において、前記板状部材60の下面60bより若干上方に突出しており、
前記第2送込み装置22の上側の送込みローラ31は、前記板状部材60の先端部が一対の送込みローラ31,32間に達した際に、下降して板状部材60の先端部を押し下げることによって、該板状部材60の下面60bを前記第1塗布ローラ4に押し付けることを特徴とする。
前記搬送手段3の第1送込み装置21には、第1塗布装置1に送込まれる板状部材60の先端部を前記第1塗布ローラ4に押し付ける押付手段70が設けられていることを特徴とする。
図1は接着剤塗布装置の概略を示す側面図、図2は第2送込み装置の正面図、図3は板状部材が搬送されている状態を示す概略構成図、図4は第2塗布装置の駆動機構を示す側面図、図5は板状部材を複数積層してなる集成材の分解斜視図である。
そして、所定の等級の板状部材は接着剤塗布装置に搬送され、この接着剤塗布装置によって板状部材の上下面に接着剤が塗布される。
以下、ハネムーン接着剤を使用する場合を例にとって、本発明に係る接着剤塗布装置を説明する。なお、以下では、集成材50の中間部及び最下段に配置される板状部材60の上面に塗布する一方の接着剤構成材を接着剤と称し、集成材50の最上段及び中間部に配置される部材60の下面に塗布する他方の接着剤構成材をプライマーと称する。
前記板状部材60の上面に塗布される接着剤は、接着剤主剤と架橋剤とを予め混錬してなる第1接着剤であり、板状部材60の下面に塗布されるプライマー(接着剤)は第1接着剤の硬化促進および架橋反応促進を図り、かつ、第1接着剤より粘度の低い第2接着剤である。
第1塗布装置1は、板状部材60の下面(一方の面)60bにプライマー(第2接着剤)を塗布可能なものであり、プライマーを板状部材60の下面(一方の面)60bに回転しながら塗布可能な2つの第1塗布ローラ4,4と、この第1塗布ローラ4,4を昇降させる第1昇降手段5とを備えている。
第1塗布ローラ4,4は、プライマーバスと称される容器6に軸回りに回転可能に取り付けられている。また、第1塗布ローラ4,4はその上部が容器1の上端開口より上方に突出している。容器6内にはプライマーが貯留されており、このプライマーに第1塗布ローラ4,4の下部が浸かっている。第1塗布ローラ4は、図3に示すように、回転可能に取り付けられた鋼製のフリーローラであるローラ本体4aと、このローラ本体4aの外周に巻かれた外周塗布部4bを備えている。この外周塗布部4bは、第2接着剤を含浸可能でかつ、圧縮されることによって含浸している第2接着剤が絞り出されるものであり、例えばフェルト(羊毛のシートを蒸気で積層したもの)構成されている。そして、外周塗布部4bは常にプライマーで濡れている。つまり、第1塗布ローラ4の下部がプライマーに浸かっているので、第1塗布ローラ4の外周塗布部4bは、プライマーを含浸して若干膨張し、常にプライマーで濡れた状態となっている。
そして、第1塗布ローラ4,4は、それが上昇した位置においては、つまり、第1塗布ローラ4,4が、搬送されてくる板状部材60の下面に第2接着剤を塗布可能な状態においては、板状部材60の下面、言い換えれば、板状部材60を搬送する搬送ラインLより若干上方に突出している。
第2塗布ローラ8の右側には、ドクターローラ10がその回転軸を第2塗布ローラ8の回転軸と平行にして配置されており、これら第2塗布ローラ8およびドクターローラ10は支持部11に取り付けられている。第2塗布ローラ8とドクターローラ10とは互いに当接するかあるいは近接しており、第2塗布ローラ8が回転することによって、ドクターローラ10も同期して回転するようになっている。
さらに、第2塗布ローラ8の回転速度は2速制御となっており、第2塗布装置2に設けられているセンサが、板状部材60の前端を感知すると高速になり、それ以外は低速にて駆動される。これは第2塗布ローラ8とドクターローラ10との間に供給された第1接着剤Sの乾燥を抑制し、使用可能時間を長くするためである。
この機構について図4を参照して説明する。図4において符号15は前記駆動モータ14の回転軸14aに取り付けられた駆動歯車を示す。この駆動歯車15の上方には歯車16が配置されており、この歯車16は前記搬送ローラ13の回転軸13aに取り付けられている。また、駆動歯車15と歯車16との間にはアイドリング歯車17が配置されており、このアイドリング歯車17は第2塗布装置2のフレームに軸17aを介して回転可能に取り付けられている。
また、歯車16の上方には歯車18が配置されており、この歯車18は前記第2塗布ローラ8の回転軸8aに取り付けられている。したがって、歯車18は第2塗布ローラ8とともに昇降するようになっている。歯車18の上方にはアイドリング歯車19が配置されており、このアイドリング歯車19は第2塗布装置のフレームに軸19aを介して回転可能に取り付けられている。
また、図示は省略するが、第2塗布ローラ8の回転軸の他端部と、ドクターローラ10の回転軸の他端部とにはそれぞれ歯車が取り付けられており、これら歯車は噛み合っている。
したがって、図4に示すように、駆動モータ14によって駆動歯車15が時計回りに回転すると、歯車16と歯車18とが同期してそれぞれ半時計回り、時計回りに回転し、この歯車16,18の回転によって、搬送ローラ13と第2塗布ローラ8とが同期してそれぞれ半時計回り、時計回りに回転する。また、上記のようにして第2塗布ローラ8が時計回りに回転すると、これに同期してドクターローラ10が半時計回りに回転する。
つまり、図1に示すように、一つの駆動モータ14によって搬送ローラ13、第2塗布ローラ8、ドクターローラ10が同期して回転する。
また、歯車16とアイドリング歯車19との間の距離は一定であるので、歯車18は昇降可能となり、これによって、第2塗布ローラ8およびドクターローラ10も昇降可能となる。
第1送込み装置21は、第1塗布装置1の上流側(図1において右側)に設けられて、板状部材60を第1塗布装置21に送込むものであり、板状部材60を挟む位置に配置された上下一対の駆動ローラ23,24を備えている。
上側の駆動ローラ23は、上側の駆動モータ25によってチェーン26を介して時計回りに回転するようになっている。また、上側の駆動ローラ23は圧縮バネ27の反発力によって下方に押圧されている。
下側の駆動ローラ24は、下側の駆動モータ28によってチェーン29を介して半時計回りに回転するようになっている。
上側の送込みローラ31はフリーローラであり、支持部33に回転可能に取り付けられている。支持部33には重り34が取り付けられている。また、支持部33は第2送込み装置22のフレームに取り付けられたガイドロッド35,35によって昇降可能に支持されている。また、第2送込み装置22のフレームの上部には、エアーシリンダ36がそのピストンロッドを下方に向けて設置されており、このピストンロッドの先端部が前記支持部33に連結されている。したがって、上側の送込みローラ31は、エアーシリンダ36のピストンロッドを伸縮することによって、支持部33と伴に昇降でき、上昇することによって、板状部材60から離間可能であり、下降することによって板状部材60の上面60aに当接する。
下側の送込みローラ32は、駆動モータ37によってチェーン38を介して半時計回りに回転するようになっている。
さらに、前記第2送込み装置22の上側の送込みローラ31は、板状部材60の先端部が一対の送込みローラ31,32間に達した際に、それをセンサ39が感知し、送込みローラ31が下降して板状部材60の先端部を押し下げることによって、該板状部材60の下面を前記第1塗布ローラ4,4の外周塗布部4b,4bに押し付けるようになっている。
したがって、板状部材60を第1塗布装置1から第2塗布装置2まで搬送し、さらに第2塗布装置2から下流の次工程に搬送する際に、複数の支持ローラ40や、搬送ローラ13、送込みローラ32、駆動ローラ24、第1塗布ローラ4によって板状部材60が下方から支持されて搬送されるので、板状部材60をよりスムーズに搬送できる。
なお、以下では、複数枚の板状部材60を積重ねるとともに互いに接着して集成材を製造する際において、それぞの板状部材60に接着剤やプライマーを選択的に塗布する場合について説明する。
一方、先頭の板状部材60が投入されると、第1塗布ローラ4,4が第1昇降手段5によって、塗装可能な位置まで上昇してくる。つまり、第1塗布ローラ4,4が上昇して、板状部材60の下面、言い換えれば、板状部材60を搬送する搬送ラインLより若干上方に突出する。
先頭の板状部材60が第1塗布装置1に送込まれると、図3(a)に示すように、板状部材60の先端部は、第1塗布ローラ4,4によって上方に弾性的に若干湾曲されるが、駆動ローラ23,24の右方において支持ローラ40,40によって、板状部材60が支持されているので、板状部材60の先端部は弾性復帰力によって第1塗布ローラ4,4の外周塗布部4b,4bに押し付けられる。この状態で、板状部材60がさらに、第1送込み装置21によって左方に送り込まれることによって、第1塗布ローラ4,4が回転しながら板状部材60の先端部下面60bにプライマーを塗布する。つまり、板状部材60の先端部の下面60bが前記第1塗布ローラ4,4の外周塗布部4b,4bに押し付けられるので、板状部材60の先端部下面60bによって第1塗布ローラ4,4の外周塗布部4b,4bが圧縮されてその内部に含浸している第2接着剤が絞り出されて板状部材60の先端部下面60bに塗布される。
すなわち、2番目から最後尾の1つ前の板状部材60それぞれが、右方から次々に投入されて第1送込み装置21によって第1塗布装置1に送込まれると、先頭の板状部材60の場合と同様にして、第1塗布ローラ4,4によって、板状部材60の下面60bにプライマーを塗布する。
第1塗布装置1から送られてきた板状部材60は、前記先頭の板状部材60の場合と同様にして、第2送込み装置22によって、第2塗布装置2に送込まれる。
すなわち、先頭の板状部材60が第2塗布装置2を通過したことを第2塗布装置2に設けられているセンサが感知すると、第2塗布装置2の第2塗布ローラ8とドクターローラ10とが第2昇降手段9によって一体的に下降してくる。この状態で、第2塗布ローラ8と搬送ローラ13との間に板状部材60が送り込まれ、第2塗布ローラ8と搬送ローラ10とが同期して回転することによって、第2塗布ローラ8が回転しながら板状部材60の上面60aに接着剤を塗布し、さらに、接着剤を塗布した板状部材60を搬送ローラ10と第2塗布ローラ8との回転によって送り出して次工程に搬送する。一方、板状部材60の前端を前記センサが感知すると、搬送ローラ13の回転速度が速くなり、これに伴って、第2塗布ローラ8の回転速度も速くなる。なお、この時点で、第2送込み装置22のエアーシリンダ36によって上側の送込みローラ31が上昇して板状部材60から離間する。
そして、第1塗布装置1から送られてきた最後尾の板状部材60は、上記の場合と同様にして、第2送込み装置22によって第2塗布装置2に送込まれる。最後尾の板状部材60が第2塗布装置2に送込まれると、この板状部材60の上面60aに接着剤を前記中間の板状部材60の場合と同様にして塗布し、接着剤を塗布した最後尾の板状部材60を搬送ローラ10と第2塗布ローラ8との回転によって送り出して次工程に搬送する。
なお、投入する板状部材60の枚数は、予め制御装置に入力されている。したがって、この制御装置によって、先頭の板状部材60が第2塗布装置2を通過した後、最後尾より1つ前の板状部材60が第2塗布装置2を通過する前までは、前記第1塗布装置1の第1塗布ローラ4,4および第2塗布装置2の第2塗布ローラ8が塗布可能な位置にあり、先頭の板状部材60が第2塗布装置2を通過するまでは、第2塗布ローラ8が塗布不可能な位置にあり、最後尾の板状部材60が第1塗布装置1を通過するまでは、第1塗布ローラ4,4が塗布不可能な位置にあるように、第1塗布装置1および第2塗布装置2を制御することができる。
さらに、第2塗布装置2の搬送ローラ13が、第2塗布ローラ8とによって板状部材60を挟んで回転することによって、板状部材60を搬出するので、つまり、第2塗布装置2が板状部材60を搬出する駆動力を有するので、第2塗布装置2から下流の次工程へ板状部材60を容易かつ確実に搬出することができる。
また、板状部材60を第1送込み装置21から第1塗布装置1、第2送込み装置22、第2塗布装置2まで搬送し、さらに第2塗布装置2から下流の次工程に搬送する際に、複数の支持ローラ40によって板状部材60が下方から支持されて搬送されるので、板状部材60をよりスムーズに搬送できる。
また、第1接着剤の塗布ムラは特に製品(集成材)の品質に響くが、第1接着剤は板状部材60の上面60aに塗布されるので、第1接着剤の塗布状態の目視確認がし易くなる。さらに、粘度の高い第1接着剤を板状部材60の上面60aに塗布するので、この板状部材60をコンベヤや搬送ローラ等の搬送手段で搬送する際に、第1接着剤が搬送手段(支持ローラ40,40、送込みローラ31,32、搬送ローラ13等)に付着するのを防止できる。
加えて、第1接着剤は接着剤主剤と架橋剤とを予め混錬してなるものであるから、耐久性(耐水性、耐熱性等)が向上する。
また、第2接着剤は、第1接着剤に比して少量(例えば第1接着剤の1/9程度)塗布すればよいが、第1接着剤より粘度が低いので、板状部材60の下面60bに第2接着剤を容易に均一かつ薄く塗布できる。
さらに、第1塗布ローラ4,4が容器6内に設けられているので、第1塗布ローラ4,4からたれ落ちる余分の粘度の低い第2接着剤を容易に容器6内に回収できる。
さらに、第2送込み装置22の上側の送込みローラ31は、前記板状部材60の先端部が一対の送込みローラ31,32間に達した際に、下降して板状部材60の先端部を押し下げることによって、該板状部材60の下面60bを第1塗布ローラ4に押し付けるので、板状部材60の下面60bによって第1塗布ローラ4の外周塗布部4bを確実に圧縮して、その内部に含浸している第2接着剤を絞り出して板状部材60の下面60bに確実に塗布できる。
また、板状部材の先端部が一対の送込みローラ31,32間に達する前において、第1塗布装置1に送込まれる板状部材60の先端部を、押付手段70によって、第1塗布ローラ4に押し付けるので、板状部材60の先端部の下面60bに第2接着剤を確実に塗布できる。
2 第2塗布装置
3 搬送手段
4 第1塗布ローラ
4a ローラ本体
4b 外周塗布部
5 第1昇降手段
8 第2塗布ローラ
9 第2昇降手段
13 搬送ローラ
21 第1送込み装置
22 第2送込み装置
31,32 送込みローラ
40 支持ローラ
60 板状部材
60a 上面
60b 下面
70 押付手段
Claims (6)
- 板状部材の互いに対向する上下面のそれぞれに選択的に接着剤を塗布する接着剤塗布装置であって、
前記板状部材の上下面のうちのいずれか一方の面に接着剤を塗布可能な第1塗布装置と、前記板状部材の他方の面に接着剤を塗布可能な第2塗布装置と、第1および第2塗布装置に板状部材を連続的に搬入、搬出する搬送手段とを備え、
前記第1塗布装置は、接着剤を板状部材の一方の面に回転しながら塗布可能な第1塗布ローラと、この第1塗布ローラを昇降させる第1昇降手段とを備え、
前記第2塗布装置は、接着剤を板状部材の他方の面に回転しながら塗布可能な第2塗布ローラと、この第2塗布ローラを昇降させる第2昇降手段とを備え、
前記搬送手段は、前記第1塗布装置の上流側に設けられて、板状部材を第1塗布装置に送込む第1送込み装置と、前記第1塗布装置と第2塗布装置との間に設けられて、前記第1塗布装置から板状部材を引き込んで第2塗布装置に送込む第2送込み装置とを備え、
前記第2塗布装置は、前記第2塗布ローラと板状部材を挟んで対向配置された搬送ローラを備え、
前記第2送込み装置は、前記板状部材を上下から挟んで回転可能な上下一対の送込みローラを備え、
上側の前記送込みローラは、板状部材から離間可能であって、前記搬送ローラが、前記第2塗布ローラとによって板状部材を挟んで回転することによって、板状部材を搬出する場合に、前記板状部材から離間し、前記第2塗布ローラによって前記板状部材の他方の面に接着剤を塗布しない場合に、前記板状部材に当接して該板状部材を前記下側の送込みローラとで挟んで回転することによって送り出すことを特徴とする接着剤塗布装置。 - 請求項1に記載の接着剤塗布装置において、
前記第1塗布装置と第2塗布装置の間および前記第2塗布装置の下流側には、前記板状部材を下方から支持して水平に搬送可能な支持ローラが所定間隔で複数設けられていることを特徴とする接着剤塗布装置。 - 請求項1または2に記載の接着剤塗布装置において、
前記板状部材の上面に塗布される接着剤は、接着剤主剤と架橋剤とを予め混錬してなる第1接着剤であり、前記板状部材の下面に塗布される接着剤は前記第1接着剤の硬化促進および架橋反応促進を図り、かつ、第1接着剤より粘度の低い第2接着剤であることを特徴とする接着剤塗布装置。 - 請求項3に記載の接着剤塗布装置において、
前記第1塗布装置は前記板状部材の下面に第2接着剤を塗布可能であり、前記第2塗布装置は前記板状部材の上面に第1塗接着剤を塗布可能であり、
前記第1塗布装置の第1塗布ローラは、ローラ本体と、このローラ本体の外周に巻かれた外周塗布部とを備え、
この外周塗布部は、第2接着剤を含浸可能でかつ、圧縮されることによって含浸している第2接着剤が絞り出されるものであることを特徴とする接着剤塗布装置。 - 請求項4に記載の接着剤塗布装置において、
前記第1塗布ローラは、搬送されてくる板状部材の下面に第2接着剤を塗布可能な状態において、前記板状部材の下面より若干上方に突出しており、
前記第2送込み装置の上側の送込みローラは、前記板状部材の先端部が一対の送込みローラ間に達した際に、下降して板状部材の先端部を押し下げることによって、該板状部材の下面を前記第1塗布ローラに押し付けることを特徴とする接着剤塗布装置。 - 請求項5に記載の接着剤塗布装置において、
前記搬送手段の第1送込み装置には、第1塗布装置に送込まれる板状部材の先端部を前記第1塗布ローラに押し付ける押付手段が設けられていることを特徴とする接着剤塗布装置。
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