JP2010042606A - ラッピング装置およびラッピング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートを無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能なラッピング装置およびラッピング方法を提供することを目的とする。
【解決手段】シート供給部20が基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、このシート支持部21からシート3が繰り出される速度が、シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が圧着開始位置10aまで達するまでの間に、シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されており、基材2を搬送する速度が、シート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されているラッピング装置1と、このラッピング装置1を用いるラッピング方法。これにより、1本の製品を製造する間に繰り出されるシートの量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができる。
【選択図】図1
【解決手段】シート供給部20が基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、このシート支持部21からシート3が繰り出される速度が、シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が圧着開始位置10aまで達するまでの間に、シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されており、基材2を搬送する速度が、シート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されているラッピング装置1と、このラッピング装置1を用いるラッピング方法。これにより、1本の製品を製造する間に繰り出されるシートの量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、表面材であるシートを基材の表面に圧着するラッピング装置と、このラッピング装置を用いて基材の表面にシートを圧着するラッピング方法に関する。
従来、表面材であるシートと基材とを接着剤を介して多数のローラで圧着するラッピング装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなラッピング装置は、基材の表面にシートを圧着してなる製品をロット生産するためのものである。
また、シートと基材とを接着する接着剤は、塗布された直後の水分が多い状態よりも、ある程度乾燥した半乾きの状態の方が接着しやすいため、特許文献1のラッピング装置には、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部が設けられている。このような乾燥部は、シートと基材とを圧着するローラ圧着部の長さ方向に沿って長尺に形成されており、接着剤が塗布されたシートを、この乾燥部内を通過させることで、接着剤を半乾きの状態まで乾燥できるようになっている。
特開平08−099396号公報
また、シートと基材とを接着する接着剤は、塗布された直後の水分が多い状態よりも、ある程度乾燥した半乾きの状態の方が接着しやすいため、特許文献1のラッピング装置には、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部が設けられている。このような乾燥部は、シートと基材とを圧着するローラ圧着部の長さ方向に沿って長尺に形成されており、接着剤が塗布されたシートを、この乾燥部内を通過させることで、接着剤を半乾きの状態まで乾燥できるようになっている。
ところで、ラッピングされた製品は、例えば住宅等の建物のドア枠や内部造作の一部などに用いられるが、住宅が建築されてから時が経過し、製品の製造が中止された後に行われるドア枠や内部造作のメンテナンスで、同じ製品が1本だけ必要となる場合がある。
ところが、従来のようなラッピング装置で製品を1本だけ製造するとなると、例えば、接着剤が塗布されて、上述の長尺な乾燥部を通過するシートのうち、基材に圧着されない部分は、乾燥部を通過する分だけ無駄になってしまう場合がある。一方、このようなシートの無駄を防ぐために、製品を、受注よりも多く製造して保管しておくとなると、受注よりも多い分の製品を長期間保管しておける場所を確保しなければならないという問題がある。その上、このように長期間保管するとなると製品自体が劣化してしまうという問題がある。
ところが、従来のようなラッピング装置で製品を1本だけ製造するとなると、例えば、接着剤が塗布されて、上述の長尺な乾燥部を通過するシートのうち、基材に圧着されない部分は、乾燥部を通過する分だけ無駄になってしまう場合がある。一方、このようなシートの無駄を防ぐために、製品を、受注よりも多く製造して保管しておくとなると、受注よりも多い分の製品を長期間保管しておける場所を確保しなければならないという問題がある。その上、このように長期間保管するとなると製品自体が劣化してしまうという問題がある。
本発明の課題は、シートを無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能なラッピング装置およびラッピング方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、ラッピング装置1であり、例えば図1〜図4に示すように、基材2を搬送しながら、この基材2の表面にシート3を圧着するラッピング部10と、このラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されるとともに、前記シート3を供給するシート供給部20とからなり、
このシート供給部20は、ロール状に巻回されたシート3を支持するシート支持部21と、このシート支持部21から繰り出されるシート3の前記基材2との接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布部22とを備えており、
前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度は、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されており、
前記基材2を搬送する速度は、前記シート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
このシート供給部20は、ロール状に巻回されたシート3を支持するシート支持部21と、このシート支持部21から繰り出されるシート3の前記基材2との接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布部22とを備えており、
前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度は、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されており、
前記基材2を搬送する速度は、前記シート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度と、前記基材2を搬送する速度とが略等しくなるように設定されているので、前記ラッピング部10によって、前記基材2を搬送しながら、この基材2の表面に前記シート3を確実に圧着することができる。
また、前記シート供給部20が、前記ラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度が、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3を無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
また、前記シート供給部20が、前記ラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度が、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3を無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1に記載のラッピング装置1において、
前記シート供給部20は、このシート供給部20を所定の高さに支持する支持部23と、
この支持部23の下部に設けられるとともに、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近または離間させるための移動手段とを備えていることを特徴とする。
前記シート供給部20は、このシート供給部20を所定の高さに支持する支持部23と、
この支持部23の下部に設けられるとともに、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近または離間させるための移動手段とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記シート供給部20は、このシート供給部20を所定の高さに支持する支持部23を備えているので、この支持部23によって前記シート供給部20を支持する高さを、前記シート供給部20を前記ラッピング部20の圧着開始位置10aの直上に配置できる高さとすることで、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上に確実に配置することができる。
また、このシート供給部20は、前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近または離間させるための移動手段を備えているので、この移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上から離間させたり接近させたりすることができる。これによって、例えば、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理を行う際に、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10から離間させてから行うことができるとともに、設備管理を行った後は、前記移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上へと接近させるだけ済むので、設備管理を容易かつ確実に行うことができる。
また、このシート供給部20は、前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近または離間させるための移動手段を備えているので、この移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上から離間させたり接近させたりすることができる。これによって、例えば、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理を行う際に、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10から離間させてから行うことができるとともに、設備管理を行った後は、前記移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上へと接近させるだけ済むので、設備管理を容易かつ確実に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項2に記載のラッピング装置1において、
前記シート供給部20は、前記支持部23によって、平均的な身長の大人が立って、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理をしやすい高さとなるように支持されていることを特徴とする。
前記シート供給部20は、前記支持部23によって、平均的な身長の大人が立って、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理をしやすい高さとなるように支持されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記シート供給部20は、前記支持部23によって、平均的な身長の大人が立って、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理をしやすい高さとなるように支持されているので、平均的な身長の大人が立ったまま容易に設備管理を行うことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項2または3に記載のラッピング装置1において、
前記移動手段は、前記ラッピング部10の下方から、前記基材2の搬送方向と直交する方向かつ水平方向に沿って延在する所定の長さのレール部24と、
前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記レール部24に沿って走行可能な走行手段25とを有していることを特徴とする。
前記移動手段は、前記ラッピング部10の下方から、前記基材2の搬送方向と直交する方向かつ水平方向に沿って延在する所定の長さのレール部24と、
前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記レール部24に沿って走行可能な走行手段25とを有していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記移動手段は、前記ラッピング部10の下方から、前記基材2の搬送方向と直交する方向かつ水平方向に沿って延在する所定の長さのレール部24と、前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記レール部24に沿って走行可能な走行手段25とを有しているので、この走行手段25を、前記レール部24に沿って走行させるだけで、前記シート供給部20を、容易に前記圧着開始位置10aの直上から離間させたり接近させたりすることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載のラッピング装置1を用いて基材2の表面にシート3を圧着するラッピング方法であって、
前記シート供給部20を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置し、
前記接着剤塗布部22によって、前記ロール状に巻回されたシート3の接着面に接着剤を塗布しながら、このシート3の先端を、所定の速度で前記圧着開始位置10aまで繰り出し、
このシート3の先端が前記圧着開始位置10aまで達したら、このシート3の接着面を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置する基材2の表面に接着し、
その後、前記ラッピング部10によって、前記基材2を、前記シート3が繰り出される速度と略等しい速度で搬送しながら、この基材2の表面に前記シート3を圧着することを特徴とする。
前記シート供給部20を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置し、
前記接着剤塗布部22によって、前記ロール状に巻回されたシート3の接着面に接着剤を塗布しながら、このシート3の先端を、所定の速度で前記圧着開始位置10aまで繰り出し、
このシート3の先端が前記圧着開始位置10aまで達したら、このシート3の接着面を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置する基材2の表面に接着し、
その後、前記ラッピング部10によって、前記基材2を、前記シート3が繰り出される速度と略等しい速度で搬送しながら、この基材2の表面に前記シート3を圧着することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記ラッピング部10によって、前記基材2を、前記シート3が繰り出される速度と略等しい速度で搬送しながら、この基材2の表面に前記シート3を圧着するので、前記ラッピング部10によって、前記基材2の表面に前記シート3を確実に圧着することができ、製品を1本だけ製造することができる。
また、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置し、前記接着剤塗布部22によって、前記ロール状に巻回されたシート3の接着面に接着剤を塗布しながら、このシート3の先端を、所定の速度で前記圧着開始位置10aまで繰り出すので、例えば、前記シート支持部21からシート3を繰り出す速度を、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、このシート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度とすることで、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がなくなる。これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3の無駄を減らすことができる。
また、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置し、前記接着剤塗布部22によって、前記ロール状に巻回されたシート3の接着面に接着剤を塗布しながら、このシート3の先端を、所定の速度で前記圧着開始位置10aまで繰り出すので、例えば、前記シート支持部21からシート3を繰り出す速度を、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、このシート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度とすることで、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がなくなる。これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3の無駄を減らすことができる。
本発明によれば、シート支持部からシートが繰り出される速度と、基材を搬送する速度とが略等しくなるように設定されているので、ラッピング部によって、基材を搬送しながら、この基材の表面にシートを確実に圧着することができる。
また、シート供給部が、ラッピング部の圧着開始位置の直上に配置されており、シート支持部からシートが繰り出される速度が、シートの接着面に接着剤が塗布されてから、このシートが圧着開始位置まで達するまでの間に、シートの接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシートの量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シートを無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
また、シート供給部が、ラッピング部の圧着開始位置の直上に配置されており、シート支持部からシートが繰り出される速度が、シートの接着面に接着剤が塗布されてから、このシートが圧着開始位置まで達するまでの間に、シートの接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシートの量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シートを無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態のラッピング装置は、図1〜図4に示すように、基材2を搬送しながら、この基材2の表面にシート3を圧着するラッピング部10と、このラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されるとともに、前記シート3を供給するシート供給部20とからなる。
本実施の形態の基材2は、例えば断面矩形状または断面正方形状の長尺な木材である。
また、前記シート3は前記基材2の表面材であり、例えばポリエステル、レーヨン、アセテート、ガラス繊維等で形成した不織布や、塩ビシート、プリント紙、ダップシート、フェノールシート、メラミンシート等が用いられている。
また、前記シート3は前記基材2の表面材であり、例えばポリエステル、レーヨン、アセテート、ガラス繊維等で形成した不織布や、塩ビシート、プリント紙、ダップシート、フェノールシート、メラミンシート等が用いられている。
ここで、前記ラッピング部10は、図1および図2に示すように、本体部11と、この本体部11を支持する脚部12とを備えている。この脚部12は、前記本体部11の長さよりも短くなるように設定されており、これによって、前記本体部11の下方に、前記シート供給部20の移動手段のレール部24(後述する)を配置するためのスペースを確保することができる。
また、本実施の形態の本体部11は、図3に示すように、枠材を縦横に組んでなるとともに互いに重なり合う上枠部11aおよび下枠部11bと、前記基材2を搬送しながら、この基材2の表面にシート3を圧着するラッピング手段とを備えている。
このラッピング手段は、前記シート供給部20から供給されるシート3に張りを持たせるテンションローラ13と、前記本体部11の長さ方向に沿って複数並設されるとともに、上部に前記基材2を載せて搬送する搬送ローラ14と、この搬送ローラ14によって搬送される基材2を挟み込むように配置されるとともに、この基材2の横ぶれを防ぎながら該基材2の移動を案内する案内ローラ15と、前記基材2の表面にシート3を圧着する複数の圧着ローラ16と、前記基材2を介して前記搬送ローラ14と対向配置される複数の押さえローラ17と、前記案内ローラ15、前記圧着ローラ16、前記押さえローラ17を、前記上枠部11a上に支持するとともに、これら各ローラ15,16,17の配置位置を微調整する調整部材18とを備えている。
なお、前記各ローラ13,14,15,16,17は、これらローラ13,14,15,16,17自体か、または前記基材2、前記シート3に接触する部分が、ゴムや軟質合成樹脂等からなるものである。
前記複数の搬送ローラ14は、同方向に回転することによって前記基材2を前記本体部11の長さ方向に沿って搬送可能となっており、この搬送ローラ14によって前記基材2を搬送する速度は、前記シート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されている。
すなわち、前記シート3の先端を前記圧着開始位置まで繰り出しておき、このシート3の接着面を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置する基材2の表面に接着してから、前記シート3と前記基材2とを同時に、前記ラッピング部10の下流側へと搬送しながら圧着作業を行うことで、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度と、前記基材2を搬送する速度とを略等しい速度とすることができるようになっている。つまり、前記シート3は、前記基材2の表面に接着されてから、この基材2が前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート供給部20から繰り出されるようになっている。
すなわち、前記シート3の先端を前記圧着開始位置まで繰り出しておき、このシート3の接着面を、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置する基材2の表面に接着してから、前記シート3と前記基材2とを同時に、前記ラッピング部10の下流側へと搬送しながら圧着作業を行うことで、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度と、前記基材2を搬送する速度とを略等しい速度とすることができるようになっている。つまり、前記シート3は、前記基材2の表面に接着されてから、この基材2が前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート供給部20から繰り出されるようになっている。
なお、このように前記搬送ローラ14によって前記基材2を搬送する速度は、適宜変更可能であり、これに伴って、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度も変更されることとなる。
また、本実施の形態のシート3は、前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート供給部20から繰り出されるとしたが、これに限られるものではなく、前記シート供給部20自体に、前記シート3を前記ラッピング10へと自動で供給する自動供給手段を備えつけてもよいものとする。この時、この自動供給手段によって供給されるシート3の速度と、前記基材2が搬送される速度とは略等しくなるように設定されていることは言うまでもない。
また、本実施の形態のシート3は、前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート供給部20から繰り出されるとしたが、これに限られるものではなく、前記シート供給部20自体に、前記シート3を前記ラッピング10へと自動で供給する自動供給手段を備えつけてもよいものとする。この時、この自動供給手段によって供給されるシート3の速度と、前記基材2が搬送される速度とは略等しくなるように設定されていることは言うまでもない。
前記圧着ローラ16は、図1および図4に示すように、前記本体部11の長さ方向に沿って、前記基材2の上面と、この上面と側面との間に位置する基材2の上角部と、この基材2の側面と、この側面と下面との間に位置する基材2の下角部と、この基材2の下面とを、順次、前記シート3の圧着が行えるように配置されている。
本実施の形態では、便宜的に、前記基材2の上面に配置される圧着ローラ16を第1圧着ローラ16aとし、前記基材2の上角部に配置される圧着ローラ16を第2圧着ローラ16bとし、前記基材2の側面に配置される圧着ローラ16を第3圧着ローラ16cとし、前記基材2の下角部に配置される圧着ローラ16を第4圧着ローラ16dとし、前記基材2の下面に配置される圧着ローラ16を第5圧着ローラ16eと称するものとする。
本実施の形態では、便宜的に、前記基材2の上面に配置される圧着ローラ16を第1圧着ローラ16aとし、前記基材2の上角部に配置される圧着ローラ16を第2圧着ローラ16bとし、前記基材2の側面に配置される圧着ローラ16を第3圧着ローラ16cとし、前記基材2の下角部に配置される圧着ローラ16を第4圧着ローラ16dとし、前記基材2の下面に配置される圧着ローラ16を第5圧着ローラ16eと称するものとする。
また、前記第1圧着ローラ16aは、前記基材2の上面に対して垂直に設けられている。前記第2圧着ローラ16bは、前記第1圧着ローラ16aよりも斜めに傾けられるようにして設けられている。また、前記第3圧着ローラ16cは、前記基材2の側面に対して垂直に設けられている。前記第4圧着ローラ16dは、前記第3圧着ローラ16cよりも斜めに傾けられるようにして設けられており、前記第5圧着ローラ16eは、前記基材2の下面に対して垂直に設けられている。
なお、これら第1〜第5圧着ローラ16a,16b,16c,16d,16eは、図1に示すように、それぞれ複数個ずつのグループを成して、前記本体部11に設けられているが、これに限られるものはない。
すなわち、これら第1〜第5圧着ローラ16a,16b,16c,16d,16eの配置は、前記基材2の上面から下面にかけて順次シート3を圧着できればよく、単数ずつ設けるようにしてもよいし、順々に配置された単数ずつの第1〜第5圧着ローラ16a,16b,16c,16d,16eを1グループとして、これを前記本体部11の長さ方向に沿って複数並設させてもよく、適宜変更可能である。
すなわち、これら第1〜第5圧着ローラ16a,16b,16c,16d,16eの配置は、前記基材2の上面から下面にかけて順次シート3を圧着できればよく、単数ずつ設けるようにしてもよいし、順々に配置された単数ずつの第1〜第5圧着ローラ16a,16b,16c,16d,16eを1グループとして、これを前記本体部11の長さ方向に沿って複数並設させてもよく、適宜変更可能である。
また、同様に、前記押さえローラ17も、複数個ずつのグループを成して、前記本体部11に設けられているが、単数ずつ設けるようにしてもよい。ただし、この押さえローラ17は、前記第1〜第5圧着ローラ16b,16c,16d,16eが設けられている場所に対応して配置されていることが望ましい。
また、前記調整部材18は、図3に示すように、複数のロッド18aと、これら複数のロッド18a同士を連結する連結部18b,18cとを備えている。
前記複数のロッド18aは、前記上枠部11aに取り付けられるものと、前記各ローラ15,16,17に取り付けられるものと、これら上枠部11aに取り付けられるロッド18aと各ローラ15,16,17に取り付けられるロッド18aとを仲介するものとに分けられる。そして、これら各ロッド18a同士は前記連結部18b,18cによって連結されている。
前記複数のロッド18aは、前記上枠部11aに取り付けられるものと、前記各ローラ15,16,17に取り付けられるものと、これら上枠部11aに取り付けられるロッド18aと各ローラ15,16,17に取り付けられるロッド18aとを仲介するものとに分けられる。そして、これら各ロッド18a同士は前記連結部18b,18cによって連結されている。
前記連結部18bは、前記ロッド18aが貫通する貫通孔を1つ有するものであり、この貫通孔に挿通されるロッド18aは、定位置にある連結部18bに対して、該ロッド18aの長さ方向に沿ってスライド可能となる。
また、前記連結部18cは、前記ロッド18aが貫通する貫通孔を2つ以上有するものであり、これら貫通孔に挿通される複数のロッド18aは、定位置にある連結部18cに対して、該ロッド18aの長さ方向に沿ってそれぞれスライド可能となる。これによって、前記各ローラ15,16,17の配置位置を微調整できる。
また、前記連結部18cは、前記ロッド18aが貫通する貫通孔を2つ以上有するものであり、これら貫通孔に挿通される複数のロッド18aは、定位置にある連結部18cに対して、該ロッド18aの長さ方向に沿ってそれぞれスライド可能となる。これによって、前記各ローラ15,16,17の配置位置を微調整できる。
また、前記上枠部11aは、図3に示すように、この上枠部11aを昇降させる昇降手段を備えている。この昇降手段は、例えばシリンダ等であり、前記上枠部11aを、前記下枠部11bに対して上昇させたり下降させたりできる。これによって、搬送される基材2を、幅が一定で厚みが異なる他の基材2に換えた際にも好適に対応できる。
なお、前記下枠部11bには、上方に向かって突出する突起状の昇降ガイド19が設けられており、前記上枠部11aには、この昇降ガイド19が貫通する孔部19aが形成されている。これによって、前記上枠部11aを、前記昇降ガイド19に沿って昇降できるので、前記上枠部11aが前記下枠部11bに対してずれてしまうようなことを防ぐことができる。
なお、前記下枠部11bには、上方に向かって突出する突起状の昇降ガイド19が設けられており、前記上枠部11aには、この昇降ガイド19が貫通する孔部19aが形成されている。これによって、前記上枠部11aを、前記昇降ガイド19に沿って昇降できるので、前記上枠部11aが前記下枠部11bに対してずれてしまうようなことを防ぐことができる。
一方、前記シート供給部20は、図1および図2に示すように、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置されるテーブル20aと、ロール状に巻回されたシート3を支持するシート支持部21と、このシート支持部21から繰り出されるシート3の前記基材2との接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布部22と、前記テーブル20aを所定の高さに支持する支持部23と、この支持部23の下部に設けられるとともに、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近または離間させるための移動手段とを備えている。
なお、前記テーブル20aが前記ラッピング部10の圧着開始位置の直上に配置されるとしたが、ここでいう直上とは、前記テーブル20aを、前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの上方に配置した際に、このテーブル20aや、このテーブル20aの周囲に設けられるシート支持部21(後述する)、接着剤塗布部22(後述する)、第1〜第3テンションローラ26,27,28(後述する)等が、前記ラッピング部10にぶつからない程度に近づけた高さを指している。したがって、前記シート供給部20を前記ラッピング部10の圧着開始位置10aの直上に配置したとしても、前記ラッピング部10およびシート供給部20の双方が互いにぶつかり合うことによって、双方の動作が妨げられることを防ぐことができる。
前記シート支持部21は、前記テーブル20aの側面に固定されるとともに、このテーブル20aの上面よりも上方に突出する縦材21aと、この縦材21aの上端部から前記ラッピング部10の本体部11の長さ方向に沿って水平方向に突出する横材21bと、この横材21bの突出方向端部から前記ラッピング部10の本体部11の長さ方向と直交する方向に、かつ前記ラッピング部10の本体部11側に向かって突出する支持軸21cとを有している。
また、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度は、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されている。
なお、この前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度とは、上述のように、前記搬送ローラ14によって前記基材2を搬送する速度と略等しいだけでなく、使用される接着剤の性質によって異なるものである。すなわち、接着剤が半乾き状態となる所要時間は、使用される接着剤ごとに異なるため、使用される接着剤に応じて前記搬送ローラ14による前記基材2の搬送速度を調整する必要がある。
また、本実施の形態の接着剤は、前記シート3の接着面に塗布される前は、比較的水分が多く、粘り気の少ない(粘性の低い)状態であり、前記シート3の接着面に塗布され、時間が経過するにつれて乾燥し、比較的水分が少なく、粘り気のある(粘性の高い)半乾きの状態となった時に高い接着性能を発揮するものである。
したがって、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度は、例えば製品をロット生産するような従来のラッピング装置で基材を搬送する速度またはシートを繰り出す速度に比して、格段に低速である。
なお、この前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度とは、上述のように、前記搬送ローラ14によって前記基材2を搬送する速度と略等しいだけでなく、使用される接着剤の性質によって異なるものである。すなわち、接着剤が半乾き状態となる所要時間は、使用される接着剤ごとに異なるため、使用される接着剤に応じて前記搬送ローラ14による前記基材2の搬送速度を調整する必要がある。
また、本実施の形態の接着剤は、前記シート3の接着面に塗布される前は、比較的水分が多く、粘り気の少ない(粘性の低い)状態であり、前記シート3の接着面に塗布され、時間が経過するにつれて乾燥し、比較的水分が少なく、粘り気のある(粘性の高い)半乾きの状態となった時に高い接着性能を発揮するものである。
したがって、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度は、例えば製品をロット生産するような従来のラッピング装置で基材を搬送する速度またはシートを繰り出す速度に比して、格段に低速である。
前記支持軸21cは、前記ロール状に巻回されたシート3の軸心に挿入されるものであり、前記ロール状に巻回されたシート3は、この支持軸21cの軸周り方向に回転自在となっている。
なお、この支持軸21cには、長さ方向の所定の位置にストッパー21dが複数設けられており、前記ロール状に巻回されたシート3の両端部側それぞれにストッパー21dを配置することによって、このロール状に巻回されたシート3を前記支持軸21cに保持することができる。
なお、この支持軸21cには、長さ方向の所定の位置にストッパー21dが複数設けられており、前記ロール状に巻回されたシート3の両端部側それぞれにストッパー21dを配置することによって、このロール状に巻回されたシート3を前記支持軸21cに保持することができる。
また、前記テーブル20aは、このテーブル20aの周囲に配設されるとともに、前記シート支持部21から繰り出されるシート3に張りを持たせる第1〜第3テンションローラ26,27,28を備えている。
前記第1テンションローラ26は、前記ロール状に巻回されたシート3の近傍に配接されており、前記第2および第3テンションローラ27,28は、前記接着剤塗布部22を間に介すようにして配置されている。
すなわち、これら各テンションローラ26,27,28を経ることによって、前記シート3を、シワやヨレ、接着剤のムラなどがない状態で前記ラッピング部10へと供給することができるようになっている。
前記第1テンションローラ26は、前記ロール状に巻回されたシート3の近傍に配接されており、前記第2および第3テンションローラ27,28は、前記接着剤塗布部22を間に介すようにして配置されている。
すなわち、これら各テンションローラ26,27,28を経ることによって、前記シート3を、シワやヨレ、接着剤のムラなどがない状態で前記ラッピング部10へと供給することができるようになっている。
また、前記接着剤塗布部22は、前記テーブル20a上に設けられており、この接着剤塗布部22と前記テーブル20aとの間を、前記シート3が通過するように構成されている。したがって、この接着剤塗布部22の下面に、接着剤を吐出する吐出口(図示せず)が設けられることとなる。
なお、本実施の形態の接着剤塗布部22は、図示はしないが、前記吐出口から吐出される接着剤を調整するための調整手段を有しており、吐出される接着剤の量を調整したり、また、スキージ等のヘラ状のプレートを具備して、接着剤の塗り厚を調整したり、接着剤の塗り幅を調整したりでき、使用されるシート3の幅寸法や素材等に応じて調整できるようになっている。
なお、本実施の形態の接着剤塗布部22は、図示はしないが、前記吐出口から吐出される接着剤を調整するための調整手段を有しており、吐出される接着剤の量を調整したり、また、スキージ等のヘラ状のプレートを具備して、接着剤の塗り厚を調整したり、接着剤の塗り幅を調整したりでき、使用されるシート3の幅寸法や素材等に応じて調整できるようになっている。
また、前記支持部23は、前記テーブル20aの、前記ラッピング部10とは反対側の端部に設けられる所定高さの支柱部23aと、この支柱部23aの下端部に設けられる脚部23bとを有している。
そして、この支持部23によって前記シート供給部20のテーブル20aを支持する高さを、このテーブル20aを前記ラッピング部20の圧着開始位置10aの直上に配置できる高さとすることで、このテーブル20aを前記圧着開始位置10aの直上に確実に配置することができる。
そして、この支持部23によって前記シート供給部20のテーブル20aを支持する高さを、このテーブル20aを前記ラッピング部20の圧着開始位置10aの直上に配置できる高さとすることで、このテーブル20aを前記圧着開始位置10aの直上に確実に配置することができる。
なお、前記シート供給部20は、前記支持部23によって、平均的な身長の大人が立って、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理をしやすい高さとなるように支持されていることが望ましい。
すなわち、平均的な身長の大人が、このようなシート供給部20の設備管理に係る作業を行う際に、少なくとも、前記テーブル20a上を視認できたり、前記テーブル20a上に手を伸ばして作業できる高さに設定されている。これによって、平均的な身長の大人が立ったまま容易に設備管理を行うことができる。
すなわち、平均的な身長の大人が、このようなシート供給部20の設備管理に係る作業を行う際に、少なくとも、前記テーブル20a上を視認できたり、前記テーブル20a上に手を伸ばして作業できる高さに設定されている。これによって、平均的な身長の大人が立ったまま容易に設備管理を行うことができる。
また、前記移動手段は、前記ラッピング部10の下方から、前記基材2の搬送方向と直交する方向かつ水平方向に沿って延在する所定の長さのレール部24と、前記支持部23の下部に設けられるとともに、前記レール部24に沿って走行可能な走行手段25とを有している。
このような移動手段によれば、前記走行手段25を、前記レール部24に沿って走行させるだけで、前記シート供給部20のテーブル20aを、容易に前記圧着開始位置10aの直上から離間させたり接近させたりすることができる。これによって、例えば、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理を行う際に、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10から離間させてから行うことができるとともに、設備管理を行った後は、前記移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上へと接近させるだけ済むので、設備管理を容易かつ確実に行うことができる。
このような移動手段によれば、前記走行手段25を、前記レール部24に沿って走行させるだけで、前記シート供給部20のテーブル20aを、容易に前記圧着開始位置10aの直上から離間させたり接近させたりすることができる。これによって、例えば、前記シート支持部21によって支持されるシート3の交換や、前記接着剤塗布部22の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理を行う際に、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10から離間させてから行うことができるとともに、設備管理を行った後は、前記移動手段によって、前記シート供給部20を前記圧着開始位置10aの直上へと接近させるだけ済むので、設備管理を容易かつ確実に行うことができる。
なお、本実施の形態の走行手段25は、例えばキャスターであり、前記レール部24の長さ方向にのみ移動自在に設定されている。
また、このようなキャスターの表面を凹または凸状に形成し、これに対応して前記レール部24の上面を凸または凹状に形成して、凹凸嵌合させることによって脱輪を防ぐような構成としてもよい。
また、前記レール部24の長さ方向両端部には、前記走行手段25の走行を止めるストッパー24aが設けられている。
また、このようなキャスターの表面を凹または凸状に形成し、これに対応して前記レール部24の上面を凸または凹状に形成して、凹凸嵌合させることによって脱輪を防ぐような構成としてもよい。
また、前記レール部24の長さ方向両端部には、前記走行手段25の走行を止めるストッパー24aが設けられている。
なお、前記支持部23によって前記シート供給部20を支持する高さについては、前記レール部24の下端部から前記脚部23bの下端部までの高さを含めて考慮することが望ましい。
次に、本実施の形態のラッピング装置1を用いて前記基材2の表面に前記シート3を圧着するラッピング方法について説明する。
まず、図2に示すように、前記シート供給部20が前記ラッピング部10から離間している状態で、ロール状に巻回されたシート3を前記支持軸21cに装着してから、前記移動手段によって、前記シート供給部20を、前記ラッピング部10に対して接近させる。
その後、前記シート支持部21に支持されるシート3を繰り出して、前記第1テンションローラ26および第2テンションローラ27を介して、前記接着剤塗布部22と前記テーブル20aとの間を通過させる。
さらに、このシート3を、前記第3テンションローラ28および前記ラッピング部10のテンションローラ13を介して、前記圧着開始位置10aまで繰り出しておく。
さらに、このシート3を、前記第3テンションローラ28および前記ラッピング部10のテンションローラ13を介して、前記圧着開始位置10aまで繰り出しておく。
この時、前記接着剤塗布部22の吐出口から接着剤を吐出させて、前記シート3の接着面に接着剤を塗布しておくようにする。したがって、前記シート3の接着面に塗布され、前記接着剤塗布部22の吐出口から前記圧着開始位置10aまで繰り出された分の接着剤が半乾きの状態となるまで、ラッピング装置1自体を稼働させないでおく。
一方、前記基材2は、この基材2の先端部が前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置するようにして前記ラッピング部10の近傍に配置しておく。
一方、前記基材2は、この基材2の先端部が前記ラッピング部10の圧着開始位置10aに位置するようにして前記ラッピング部10の近傍に配置しておく。
そして、前記シート3の接着面に塗布され、前記接着剤塗布部22の吐出口から前記圧着開始位置10aまで繰り出された分の接着剤が半乾きの状態となったら、このシート3の接着面を前記基材2の表面に接着してから、ラッピング装置1を稼働させる。
ラッピング装置1を稼働させると、前記搬送ローラ14が回転を始め、前記基材2を所定の速度で搬送し始める。これによって、前記シート3も、前記基材2の搬送速度と等しい速度で、前記シート供給部20から供給されることとなる。
その後、前記ラッピング部10の圧着ローラ16(16a,16b,16c,16d,16e)等の各ローラによって、前記基材2の表面に前記シート3が圧着されるようになっている。
その後、前記ラッピング部10の圧着ローラ16(16a,16b,16c,16d,16e)等の各ローラによって、前記基材2の表面に前記シート3が圧着されるようになっている。
また、この時、ラッピング部1を稼働させて前記基材2の搬送およびシート3の圧着が始まった際に、前記接着剤塗布部22の吐出口から前記シート支持部21に支持されている分のシート3は、前記基材2が前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート指示部21から徐々に繰り出されることとなる。
そして、このシート3が繰り出される速度は、このシート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、このシート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されている。また、前記基材2を搬送する速度も、このシート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されている。
そして、このシート3が繰り出される速度は、このシート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、このシート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されている。また、前記基材2を搬送する速度も、このシート3が繰り出される速度と略等しくなるように設定されている。
なお、本実施の形態においては、前記シート3を、前記基材2が前記搬送ローラ14によって搬送される推進力によって、前記シート支持部21から繰り出すようにしているが、これに限られるものではなく、上述のような自動供給手段を用いてもよいものとする。
本実施の形態によれば、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度と、前記基材2を搬送する速度とが略等しくなるように設定されているので、前記ラッピング部10によって、前記基材2を搬送しながら、この基材2の表面に前記シート3を確実に圧着することができる。
また、前記シート供給部20が、前記ラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度が、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3を無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
また、前記シート供給部20が、前記ラッピング部10の、前記基材2とシート3との圧着を開始する圧着開始位置10aの直上に配置されており、前記シート支持部21から前記シート3が繰り出される速度が、前記シート3の接着面に接着剤が塗布されてから、このシート3が前記圧着開始位置10aまで達するまでの間に、前記シート3の接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されているので、従来とは異なり、シートの接着面に塗布された接着剤を半乾きの状態まで乾燥させる乾燥部を設ける必要がない。
これによって、1本の製品を製造する間に繰り出されるシート3の量を、従来の乾燥部の分だけ減らすことができるので、従来に比して、シート3を無駄にすることなく、製品を1本だけ製造することが可能となる。
1 ラッピング装置
2 基材
3 シート
10 ラッピング部
10a 圧着開始位置
20 シート供給部
21 シート支持部
22 接着剤塗布部
2 基材
3 シート
10 ラッピング部
10a 圧着開始位置
20 シート供給部
21 シート支持部
22 接着剤塗布部
Claims (5)
- 基材を搬送しながら、この基材の表面にシートを圧着するラッピング部と、このラッピング部の、前記基材とシートとの圧着を開始する圧着開始位置の直上に配置されるとともに、前記シートを供給するシート供給部とからなり、
このシート供給部は、ロール状に巻回されたシートを支持するシート支持部と、このシート支持部から繰り出されるシートの前記基材との接着面に接着剤を塗布する接着剤塗布部とを備えており、
前記シート支持部から前記シートが繰り出される速度は、前記シートの接着面に接着剤が塗布されてから、このシートが前記圧着開始位置まで達するまでの間に、前記シートの接着面に塗布された接着剤が半乾き状態となる時間を得られる速度に設定されており、
前記基材を搬送する速度は、前記シートが繰り出される速度と略等しくなるように設定されていることを特徴とするラッピング装置。 - 請求項1に記載のラッピング装置において、
前記シート供給部は、このシート供給部を所定の高さに支持する支持部と、
この支持部の下部に設けられるとともに、前記シート供給部を、前記ラッピング部に対して接近または離間させるための移動手段とを備えていることを特徴とするラッピング装置。 - 請求項2に記載のラッピング装置において、
前記シート供給部は、前記支持部によって、平均的な身長の大人が立って、前記シート支持部によって支持されるシートの交換や、前記接着剤塗布部の塗布量の調節・接着剤の補充等の設備管理をしやすい高さとなるように支持されていることを特徴とするラッピング装置。 - 請求項2または3に記載のラッピング装置において、
前記移動手段は、前記ラッピング部の下方から、前記基材の搬送方向と直交する方向かつ水平方向に沿って延在する所定の長さのレール部と、
前記支持部の下部に設けられるとともに、前記レール部に沿って走行可能な走行手段とを有していることを特徴とするラッピング装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のラッピング装置を用いて基材の表面にシートを圧着するラッピング方法であって、
前記シート供給部を、前記ラッピング部の圧着開始位置の直上に配置し、
前記接着剤塗布部によって、前記ロール状に巻回されたシートの接着面に接着剤を塗布しながら、このシートの先端を、所定の速度で前記圧着開始位置まで繰り出し、
このシートの先端が前記圧着開始位置まで達したら、このシートの接着面を、前記ラッピング部の圧着開始位置に位置する基材の表面に接着し、
その後、前記ラッピング部によって、前記基材を、前記シートが繰り出される速度と略等しい速度で搬送しながら、この基材の表面に前記シートを圧着することを特徴とするラッピング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008208409A JP2010042606A (ja) | 2008-08-13 | 2008-08-13 | ラッピング装置およびラッピング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008208409A JP2010042606A (ja) | 2008-08-13 | 2008-08-13 | ラッピング装置およびラッピング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010042606A true JP2010042606A (ja) | 2010-02-25 |
Family
ID=42014379
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JP2008208409A Pending JP2010042606A (ja) | 2008-08-13 | 2008-08-13 | ラッピング装置およびラッピング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010042606A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011201094A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Misawa Homes Co Ltd | ラッピング品製造ライン |
KR101347799B1 (ko) | 2011-05-04 | 2014-01-03 | 박지은 | 마감재 시트 절곡 래핑 장치 |
-
2008
- 2008-08-13 JP JP2008208409A patent/JP2010042606A/ja active Pending
Cited By (2)
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