JP4555458B2 - ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 - Google Patents
ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4555458B2 JP4555458B2 JP2000375429A JP2000375429A JP4555458B2 JP 4555458 B2 JP4555458 B2 JP 4555458B2 JP 2000375429 A JP2000375429 A JP 2000375429A JP 2000375429 A JP2000375429 A JP 2000375429A JP 4555458 B2 JP4555458 B2 JP 4555458B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- control roller
- roller
- movable end
- driving device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Paper Feeding For Electrophotography (AREA)
- Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録用紙等の被搬送物を搬送するベルトの蛇行を該ベルトとの接触により回転駆動される検知部材のトルクを利用して制御するようにしたベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置に関し、特に検知部材との接触に起因するベルトの伸びを抑える対策に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、電子写真方式のカラープリンタでは、図2に例示するように、複数のローラ4〜7間に走行可能に巻き掛けられた転写搬送ベルト1の走行路上に、複数色分(図示する例では4色分)の画像形成部A〜Dが配置されており、転写搬送ベルト1上に供給された記録用紙pをベルト搬送しつつ、その記録用紙p上に各トナー像を順次転写するようになっている。
【0003】
上記のようなカラープリンタにおいては、転写搬送ベルトが蛇行すると、トナー像の位置がベルト幅方向にずれて画像品質が低下することになる。これに対しては、例えば特開平11−263469号公報に記載された蛇行制御技術が知られている。このものでは、複数のローラのうちの1つのローラにより、一方の軸端が該ローラ上のベルト走行方向に沿って移動可能な可動端とされた制御ローラを構成する。
【0004】
そして、転写搬送ベルトにベルト幅方向における制御ローラの可動端側への片寄りを付与するようにする一方、図1(b)に示すように、上記制御ローラaの可動端b上に、制御ローラaから軸方向(同図の左右方向)に離れるに従って径が漸次大きくなる断面テーパ状の検知リングcを相対回転可能に設け、この検知リングcにベルト側縁部が乗り上げて該検知リングcを回転駆動するときのトルクにより可動端aをベルト走行方向前側に移動させるようにすることで、電気的な蛇行検知回路や専用の駆動手段を用いることなく、また、ベルト幅方向の可動端側におけるベルト張力の増大を招くことなく、ベルト蛇行を制御できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のカラープリンタにおいては、転写搬送ベルトに対し、制御ローラaの可動端b側への片寄りが付与されていることから、この転写搬送ベルトは、その側縁部が常に検知リングcに乗り上げた状態で軸方向の微小変位を繰り返すことになる。その結果、従来の場合には、ベルト側縁部に伸びが生じて耐久性が低下し易いという問題がある。
【0006】
さらに、転写搬送ベルトは、制御ローラa及び検知リングc間の軸方向の隙間を常に跨いだ状態で走行することから、その隙間に対応する部分のベルト基材が該隙間内に陥没する状態に変形し易いという問題もある。
【0007】
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、記録用紙等の被搬送物を搬送するように走行駆動されるベルトを制御ローラの可動端側に片寄らせる一方、その可動端上でベルト側縁部が乗り上がって回転駆動される断面テーパ状の検知部材のトルクにより可動端をベルト走行方向前側に移動させてベルト蛇行を制御するようにしたベルト駆動装置において、検知部材のテーパ形状に改良を加えることで、ベルト側縁部が常に検知部材に乗り上げることに起因するベルトの伸びを抑えられるようにすることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明では、検知部材の制御ローラ側の端部径を、制御ローラの外径よりも小さくし、このことで、ベルト側縁部が常に検知部材に乗り上げているにも拘わらず、そのベルト側縁部の延びを抑えられるようにした。
【0009】
具体的には、請求項1の発明では、軸心が互いに略平行となるように配置された複数のローラと、これらローラ間に走行可能に巻き掛けられた樹脂系フィルムからなるエンドレスのベルトと、複数のローラのうちの1つのローラからなっていて、ベルトを該ベルト上に載置された被搬送物を搬送するように走行駆動する駆動ローラと、複数のローラのうちの1つ以上のローラからなっていて、一方の軸端がベルト走行方向に沿って移動可能な可動端とされた制御ローラと、ベルトにベルト幅方向における制御ローラの可動端側への片寄りを付与する片寄付与手段と、制御ローラの可動端上に該制御ローラに対し回転可能にかつ該可動端側に片寄ったベルトの側縁部との接触により回転駆動されるように設けられていて、該制御ローラから軸方向に離れるに従って径が漸次大きくなる断面テーパ状をなす検知部材と、この検知部材が回転駆動されて発生するトルクを受け、制御ローラの可動端をベルト走行方向に沿って移動させる移動手段とを備えたベルト駆動装置が前提である。
【0010】
そして、上記検知部材は、該検知部材に常に接触するベルトの側縁部の伸びを抑制するように制御ローラ側の端部径が該制御ローラの外径未満とされ、かつ制御ローラと反対側の端部径が該制御ローラの外径以上とされているものとする。
【0011】
上記の構成において、ベルト駆動装置では、ベルトが駆動ローラにより駆動されてローラ間を走行することにより、該ベルト上に載置された被搬送物が搬送される。
【0012】
一方、上記のベルトは、片寄付与手段によりベルト幅方向において制御ローラの可動端側に片寄り、そのベルトの側縁部が検知部材に乗り上げて該検知部材を回転駆動し、これにより、検知部材にはベルト側縁部の乗上げ量に応じたトルクが発生するようになる。すると、制御ローラの可動端は、検知部材の上記トルクを受けた移動手段によりベルト走行方向前側に移動させられるので、制御ローラ上のベルトは検知部材から離れるように変位する。この変位により、検知部材に対するベルト側縁部の乗上げ量が減少して該検知部材のトルクが低下するようになるので、ベルトは、再び、片寄付与手段により可動端側に片寄って検知部材に対するベルト側縁部の乗上げ量を増加させる。つまり、ベルトは、その側縁部が常に検知部材に乗り上がった状態のままで、軸方向の変位を繰り返すことになり、その繰返しを通じて、ベルトの軸方向位置は一定化されるようになる。
【0013】
このとき、検知部材の制御ローラ側の端部径φ1 が制御ローラの外径φ0 未満(φ1 <φ0 )であり、制御ローラと反対側の端部径が制御ローラの外径φ 0 以上であるので、ベルトの側縁部が検知部材に常に乗り上げた状態となり、それにも拘わらず、ベルト側縁部に生じる伸びは、検知部材の制御ローラ側の端部径φ1 が制御ローラの外径φ0 と同じ(φ1 =φ0 )である従来の場合よりも少なく抑えられる。
【0014】
請求項2の発明では、上記請求項1の発明において、検知部材と制御ローラとの間の軸方向の隙間寸法が2mm未満とされているものとする。
【0015】
上記の構成において、ベルトが軸方向の略一定の位置で軸方向の微小変位を伴いながら走行するようになると、制御ローラ及び検知部材間の軸方向の隙間に対応するベルト部分のベルト基材がその隙間に陥没する状態に変形しようとする。
【0016】
このとき、上記隙間の寸法sが2mm未満(s<2mm)であるので、その隙間寸法sが2mm以上(s≧2mm)である従来の場合に比べて、上記のような変形は抑えられる。
【0017】
請求項3の発明では、上記のベルト駆動装置を備えた電子写真装置として、被搬送物は、トナー像が転写される記録用紙とされているものとする。そして、ベルト駆動装置のベルト走行路に沿って配置されていて、トナー像を形成するとともに該形成したトナー像をベルト駆動装置のベルト上の上記記録用紙に転写する画像形成手段を備えているものとする。
【0018】
上記の構成において、電子写真装置では、ベルトが走行駆動されるのに伴い、該ベルト上に載置された記録用紙には、画像形成手段によりトナー画像が転写される。よって、上記請求項1及び2の発明での作用は具体的に営まれる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【0020】
図2は、本発明の実施形態に係る転写搬送ユニットの全体構成を模式的に示しており、この転写搬送ユニットは、電子写真方式のカラープリンタに組み込まれて、記録用紙p上にトナー像を転写して定着させるために用いられる。
【0021】
上記転写搬送ユニットは、各色のトナー像を形成しつつ該トナー像を記録用紙p上に転写する複数(図示する例では4つ)の画像形成部A〜Dと、記録用紙p上に転写されたトナー像を定着させる定着部Eとを備えている。また、転写搬送ベルト1を有していて、該転写搬送ベルト1を図2の反時計回り方向に走行駆動することにより、図外の給紙部から供給された記録用紙pを4つの画像形成部A〜Dを順に経由して定着部Eに送るベルト駆動装置Fを備えている。
【0022】
上記の各画像形成部A〜Dには、トナー像を形成しつつ該トナー像を記録用紙pとの接触により該記録用紙p上に転写する円筒状の感光ドラム2と、トナーとは逆の極性の電荷が付与されていて、対応する感光ドラム2との間に転写搬送ベルト1を挟み込んで該転写搬送ベルト1上の記録用紙pを感光ドラム2に接触させるための転写ローラ3とを有する。これら4つの画像形成部A〜Dは、定着部Eに向かってベルト走行方向(図2に矢印で示す方向)に順に並ぶように配置されており、1番目の画像形成部Aはイエローのトナー像を、2番目の画像形成部Bはマゼンタのトナー像を、3番目の画像形成部Cはシアンのトナー像を、そして、最後となる4番目の画像形成部Dはブラックのトナー像をそれぞれ形成して記録用紙p上に転写するようになっている。また、転写搬送ベルト1の基材には、比誘電率の高いPET(ポリエステル),ETFE(エチレン・テトラフルオロエチレン共重合体),PVDF(フッ化ビニリデン樹脂)等の樹脂系フィルムが用いられており、その表面には誘電体材料が配置されている。
【0023】
上記ベルト駆動装置Fは、図3にも示すように、軸心が互いに略平行となるように配置された4本のローラ4〜7を備えており、上記の転写搬送ベルト1は、これらローラ4〜7間に走行可能に巻き掛けられている。これらローラ4〜7のうち、定着部Eの近傍に配置されたローラ4は、転写搬送ベルト1との摩擦接触により該転写搬送ベルト1を走行駆動する駆動ローラであり、この駆動ローラ4は転写搬送ユニットのシャーシ8に回転可能に支持されていて、図外の電動モータに駆動連結されている。駆動ローラ4の材料としては、転写搬送ベルト1との間に高い摩擦係数の得られるもの、例えばEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)系の架橋ゴム等が採用される。尚、その他のローラ5〜7の材料としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の金属又は駆動ローラ4の場合と同じ種類のゴム等が用いられる。
【0024】
上記駆動ローラ4のベルト走行方向前側(図2及び図3の右下側)に配置されたローラ5は、転写搬送ベルト1に張力を付与するためのテンションローラである。このテンションローラ5は、シャーシ8に取り付けられた1対のL字状部材9,9の各一端に回転可能に取り付けられている。各L字状部材9は、その屈曲部においてテンションローラ5の軸心に直交する鉛直面内において揺動可能にシャーシ8に枢支されていて、その他端とシャーシ8との間には、L字状部材9をテンションローラ5が転写搬送ベルト1の内周面を押圧する方向(図3の時計回り方向)に常時付勢する引張コイルばね10が介装されており、これにより、転写搬送ベルト1に張力が付与されるようになっている。
【0025】
上記テンションローラ5のベルト走行方向前側(図2及び図3の右側)に配置されたローラ6は、転写搬送ベルト1の蛇行を制御するための制御ローラである。この制御ローラ6は、後に詳しく説明するが、一方の軸端が該制御ローラ6上のベルト走行方向に沿って移動可能な可動端6aとされていて、この可動端6aの移動により転写搬送ベルト1の蛇行を制御するようになっている。
【0026】
上記制御ローラ6のベルト走行方向前側(図2及び図3の左側)に配置されたローラ7は案内ローラであり、この案内ローラ7と駆動ローラ4との間に形成されている転写搬送ベルト1の上下2つのスパンのうち、上側のスパンが搬送スパンとされている。また、案内ローラ7の上方には、該案内ローラ7と平行な軸心回りに回転可能な補助ローラ11が配置されている。これら上下1対のローラ7,11は、転写搬送ベルト1をベルト厚さ方向に挟み込んだ状態で該転写搬送ベルト1の走行に伴って連れ回りすることで、給紙部から供給された記録用紙pを転写搬送ベルト1の走行速度に合わせて該転写搬送ベルト1上に受け取るようになっている。
【0027】
上記4つの画像形成部A〜Dのうち、ブラック用の画像形成部D以外の3つの画像形成部A〜Cの各転写ローラ3と、案内ローラ7及び補助ローラ11とは、図3に示すように、転写フレーム12に回転可能に保持されており、その転写フレーム12は、ブラック用の画像形成部Dの転写ローラ3と同じ軸心回りに揺動可能にシャーシ8に枢支されている。その際に、ブラック用画像形成部Dの転写ローラ3は、対応する感光ドラム2との間に転写搬送ベルト1を常に挟み込む位置に配置されていてシャーシ8に直接に取り付けられている。この転写フレーム12は、次に述べる揺動機構により、フルカラープリントの行われるフルカラーモード時には、全ての画像形成部A〜Dの転写ローラ3が感光ドラム2との間に転写搬送ベルト1を挟み込む位置に上方回動し、一方、モノクロプリントの行われるモノクロモード時には、ブラック用以外の3つの各画像形成部A〜Cの転写ローラ3が感光ドラム2との間に転写搬送ベルト1を挟み込む上記の位置から下方に回動するようになっている。
【0028】
上記転写フレーム12の下方には、該転写フレーム12をモードに応じて揺動させる揺動機構13が設けられている。この揺動機構13は、上記のローラ3〜7,11に平行に配置された駆動軸14を有しており、この駆動軸14は、図外の駆動手段に駆動連結されていて、モードが切り換えられる毎に半回転ずつ回転駆動されるようになっている。また、駆動軸14には、カム部材15が回転一体に連結されており、駆動軸14の側方(図3の右方)には、該駆動軸14に平行に配置された支持軸16が設けられている。この支持軸16は両端においてシャーシ8に支持されており、支持軸16には、各々、該支持軸16に直交する方向に延びるように設けられた中間部材17及び押圧部材18が支持軸16回りに揺動可能に取り付けられている。中間部材17は、一端部(同図の左端部)の下面が上記のカム部材15に接触するように配置されており、押圧部材18は、一端部(同図の左端部)の上面が転写フレーム12の下面に下方から接触するように配置されている。また、中間部材17及び押圧部材18の両他端部(同図の両右端部)は上下に対向するように配置されており、これら両他端部間には圧縮コイルばね19が縮装されていて、中間部材17及び押圧部材18を各一端部がそれぞれカム部材15及び転写フレーム12に押し付けられるように常時付勢している。そして、フルカラーモード時には、駆動軸14の回転によりカム部材15が中間部材17の一端部を押し上げることにより、押圧部材18の他端部が押し下げられて該押圧部材18の一端部が転写フレーム12を押し上げ、一方、モノクロモード時には、駆動軸14の回転によりカム部材15が中間部材17の一端部の下方移動を許容することにより、転写フレーム12が下方回動するようになっている。
【0029】
上記の制御ローラ6は、図4に示すように、軸部材20と、この軸部材20に套嵌されていて、軸方向両端部に配置された軸受21,21を介して該軸部材20に回転可能に保持されたローラ本体22とからなっている。上記の可動端6aは、軸部材20の両端部のうちの一方(図4の左方)の端部により構成されており、この可動端6aは、ビス42,42,…によりシャーシ8に取り付けられた支持部材23に支持されている。軸部材20の他方(同図の右方)の端部は、軸心に直交する方向に移動不能な固定端6bとされており、この固定端6bはシャーシ8に直接に支持されている。
【0030】
上記支持部材23の周縁部は、図5及び図6に示すように、略半円形状をなしており、支持部材23は、その周縁部の直線状の部分が、転写搬送ベルト1の張力により制御ローラ6に加わる力を略直角に受ける向きに位置するように配置されている。この直線状部分における中央部には、比較的小さい第1の凹部24が切り欠かれた状態に形成されており、この第1凹部24のローラ本体22側(図5の右側)には比較的大きい第2の凹部25が同じく切り欠かれた状態に形成されている。制御ローラ6の可動端6aは、これら第1及び第2凹部24,25内を軸方向に貫通して配置されている。その際に、第1凹部24の底面はベルト走行方向(図5及び図6の略上方向)前後に延びる案内面23aに形成されており、可動端6aは、この案内面23aによりベルト走行方向前後に摺動可能に案内支持されている。そして、可動端6aがベルト走行方向前側(同各図の上側)に移動することにより、ローラ本体22が転写搬送ベルト1に該転写搬送ベルト1を固定端6b側(図5の右側)に変位させる方向に案内しつつ回転し、これとは反対に、可動端6aがベルト走行方向後側(同各図の下側)に移動することにより、ローラ本体22が転写搬送ベルト1に該転写搬送ベルト1を可動端6a側(図5の左側)に変位させる方向に案内しつつ回転するようになっている。
【0031】
上記支持部材23の取り付けられているシャーシ8部分(図4の左側部分)の該支持部材23よりもベルト走行方向後側には、ベルト幅方向側方に向かって突出する突出部26が設けられている。一方、制御ローラ6の可動端6a上には、環状の係止部材27が軸部材20に外嵌合された状態に連結されている。これら突出部26の突出端と係止部材27との間には、片寄り付与手段としての引張コイルばね28が伸張状態に介装されていて、制御ローラ6の可動端6aをベルト走行方向後側に常時付勢するようになっており、このことで、制御ローラ6上の平ベルト1に可動端6a側への片寄りを付与するようになっている。
【0032】
上記制御ローラ6のローラ本体22と支持部材23との間には、図7にも示すように、検知部材としての検知リング29が配置されている。この検知リング29は、制御ローラ6の軸部材20上に回転一体に設けられていて、ローラ本体22との間には軸方向の一定の隙間が形成確保されている。検知リング29は、ローラ本体22から軸心に沿って離れるに従って径が漸次拡大する断面テーパ状に形成されており、制御ローラ6上の転写搬送ベルト1のベルト側縁部が乗り上げるようにして接触することで、図5及び図6の反時計回り方向に回転駆動されるようになっている。また、検知リング29のローラ本体22とは反対の側(図7の左側)の端部周縁は、半径方向外方に向かって突出する外向きフランジ状に形成されている。これらテーパ部分の側周面と、フランジ部分のローラ本体22側(同図の右側)の面とは、転写搬送ベルト1との間での必要な摩擦係数の得られる材料で形成されている。そのような材料の一例としては、ステンレス鋼等の金属,ポリアセタールやポリアミド等の硬質樹脂,又は短繊維が混入されていて表面上の短繊維を一定方向に突出させたゴム等が挙げられる。
【0033】
上記制御ローラ6の可動端6a上における検知リング29のローラ本体22とは反対の側(図4及び図5の左側)には、ピニオン30が配置されている。このピニオン30は軸部材20に回転一体に連結されている。一方、上記支持部材23の第2凹部25の底部には、ピニオン30に噛合するラック31が設けられている。このラック31のピッチラインは、制御ローラ6の軸心に直交する方向における案内面23aとの間の寸法が一定になるように、つまり、制御ローラ6の可動端6aが案内面23a上を摺動する際にピニオン30が常時噛合するように設定されている。そして、制御ローラ6上の転写搬送ベルト1が検知リング29を回転駆動したときに、ピニオン30が検知リング29と同じ方向に回転してラック31上をベルト走行方向前側に転動し、このことで、制御ローラ6の可動端6aが引張コイルばね28の付勢力に抗してベルト走行方向前側に移動するようになっている。つまり、本発明における移動手段は、これらピニオン30及びラック30により構成されている。
【0034】
そして、本実施形態では、図1(a)に誇張して示すように、上記検知リング29の制御ローラ6側の端部径φ1 は、該制御ローラの外径φ0 未満(φ1 <φ0 )になされている。
【0035】
具体的には、テーパ面部分の軸方向寸法Lが例えば数cmである場合には、検知リングのテーパ面上の稜線と軸心との間の角度αは、α=1.0〜1.5°であり、テーパ面部分の軸方向中央位置((1/2)L)における径φ2 が制御ローラの外径φ0 軸に等しく(φ2 =φ0 )なされている。
【0036】
また、上記検知リング29と制御ローラ6との間の軸方向の隙間の寸法sは、2mm未満(s<2mm)になされている。
【0037】
次に、上記のように構成された転写搬送ユニットのベルト駆動装置Fにおけるベルト蛇行制御の作動について説明する。
【0038】
カラープリンタにおいて、転写搬送ベルト1は、駆動ローラ4によりローラ3〜7間において反時計回り方向に走行駆動される。このとき、制御ローラ6の可動端6aが引張コイルばね28の付勢力により支持部材23の案内面23a上をベルト走行方向後側に移動するので、転写搬送ベルト1は、制御ローラ6上を通過する際に該制御ローラ6により可動端6a側に変位される。つまり、制御ローラ6上の転写搬送ベルト1は、走行に伴い、可動端6a側に片寄るようになる。
【0039】
上記転写搬送ベルト1が可動端6a側に片寄ってベルト側縁部が検知リング29に乗り上げると、この検知リング29は転写搬送ベルト1により回転駆動されるようになり、その乗上げ量に応じて検知リング29にトルクが発生する。すると、そのトルクにより、ピニオン30が検知リング29と同じ方向に回転して支持部材23のラック31上をベルト走行方向前側に転動する。これにより、制御ローラ6の可動端6aは、引張コイルばね28の付勢力に抗して、支持部材23の案内面23a上をベルト走行方向前側に移動するので、制御ローラ6上の転写搬送ベルト1には、今度は、固定端6b側に変位する方向の力が加わるようになる。
【0040】
上記転写搬送ベルト1が固定端6b側に変位することにより、検知リング29に対するベルト側縁部の乗上げ量が減少して検知リング29のトルクが低下するので、それに応じて、制御ローラ6の可動端6aをベルト走行方向前側に移動させようとするピニオン30及びラック31の力も低下する。その結果、制御ローラ6の可動端6aは、引張コイルばね28の付勢力により、再び、ベルト走行方向後側に移動する。これにより、制御ローラ6上の転写搬送ベルト1には、再び可動端6a側に片寄る力が加わるようになる。
【0041】
以上のような作動の繰返しを通じて、転写搬送ベルト1は、検知リング29及び制御ローラ6上において、ベルト側縁部が常に検知リング29に乗り上がった状態のままでベルト幅方向の一定の位置を走行するようになる。つまり、転写搬送ベルト1は、蛇行することなく走行することとなる。
【0042】
このとき、図1(a)に示すように、上記検知リング29の制御ローラ6側の端部径φ1 が制御ローラ6の外径φ0 未満(φ1 <φ0 )であるので、ベルト側縁部が検知リング29に常に乗り上がっているにも拘わらず、ベルト側縁部に生じる伸びは、図1(b)に示すように、検知リングcの端部径φ1 が制御ローラaの外径φ0 と同じ(φ1 =φ0 )である従来の場合よりも、少なくなる。
【0043】
また、上記の転写搬送ベルト1が軸方向の略一定の位置で軸方向の微小変位を伴いながら走行するようになると、検知リング29及び制御ローラ6間の軸方向の隙間に対応するベルト部分のベルト基材がその隙間に陥没する状態に変形しようとする。
【0044】
このとき、上記隙間の寸法sが2mm未満(s<2mm)であるので、隙間寸法sが、図1(b)に示すように、2mm以上(s≧2mm)である従来の場合に比べて、上記のような変形は抑えられる。
【0045】
したがって、本実施形態によれば、4つの画像形成部A〜Dに対し記録用紙pを搬送するように走行駆動される転写搬送ベルト1を引張コイルばね28の付勢力により制御ローラ6の可動端6a側に片寄らせる一方、その可動端6a上でベルト側縁部が乗り上がって回転駆動される断面テーパ状の検知リング29のトルクを受けてラック31上をピニオン30が転動することにより可動端6aをベルト走行方向前側に移動させることでベルト蛇行を制御するようにした電子写真方式のカラープリンタにおいて、検知リング29の制御ローラ6側の端部径φ1 を、制御ローラ6の外径φ0 未満(φ1 <φ0 )とするようにしたので、検知リング29にベルト側縁部が常に乗り上がっているにも拘わらず、そのベルト側縁部のベルト長さ方向の伸びを抑えることができる。
【0046】
また、上記検知リング29と制御ローラ6との間の隙間寸法sを、2mm未満(s<2mm)とするようにしたので、隙間寸法sが2mm以上(s≧2mm)である従来の場合に比べて、その隙間に対応するベルト部分のベルト基材が該隙間内に陥没する状態の変形するのを抑えることができる。
【0047】
尚、上記の実施形態では、制御ローラ6の可動端6aをベルト走行方向後側に常時付勢する引張コイルばね28により片寄付与手段を構成しているが、片寄付与手段の構成としては、例えば制御ローラ以外のローラをベルト幅方向に対し傾斜させて配置する等、特に限定されるものではない。
【0048】
また、上記の実施形態では、ピニオン30及びラック31により移動手段を構成するようにしているが、本発明では、検知リング29のボス部にワイヤの一端側を巻き付け、そのワイヤの他端を支持部材23に止着するようにしたワイヤ式のもの等、その他の構成の移動手段を用いることができる。
【0049】
さらに、上記の実施形態では、電子写真方式のカラープリンタに組み込まれる転写搬送ユニットのベルト駆動装置Fの場合について説明しているが、本発明は種々のベルト駆動装置に適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、被搬送物を搬送するように走行駆動される樹脂系フィルムからなるベルトを制御ローラの可動端側に片寄らせる一方、その可動端上でベルト側縁部が乗り上がって回転駆動される断面テーパ状の検知部材のトルクにより可動端をベルト走行方向前側に移動させることでベルト蛇行を制御するようにしたベルト駆動装置において、検知部材の制御ローラ側の端部径を制御ローラの外径未満としかつ制御ローラと反対側の端部径を制御ローラの外径以上としたので、検知部材にベルト側縁部が常に乗り上がっているにも拘わらず、そのベルト側縁部のベルト長さ方向の伸びを抑えることができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、上記検知部材及び制御ローラ間の隙間寸法を2mm未満とするようにしたので、隙間寸法が2mm以上である従来の場合に比べて、その隙間に対応するベルト部分のベルト基材が該隙間内に陥没する状態に変形するのを抑えることができる。
【0052】
請求項3の発明によれば、電子写真装置として、上記のベルト駆動装置を備えるようにしたので、上記請求項1及び2の発明による効果を具体的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係るカラープリンタの要部(a)を従来の場合(b)と併せて示す模式図である。
【図2】 転写搬送ユニットの全体構成を模式的に示す側面図である。
【図3】 ベルト駆動装置の全体構成を示す側面図である。
【図4】 制御ローラ及びその周辺部分を示す正面図である。
【図5】 制御ローラの可動端及びその周辺部分を示す斜視図である。
【図6】 制御ローラの可動端及びその周辺部分を示す側面図である。
【図7】 制御ローラの可動端上の検知リングを示す側面図である。
【符号の説明】
F ベルト駆動装置
1 転写搬送ベルト(ベルト)
4 駆動ローラ
5 テンションローラ(ローラ)
6 制御ローラ
6a 可動端
7 案内ローラ(ローラ)
28 引張コイルばね(片寄付与手段)
29 検知リング(検知部材)
30 ピニオン(移動手段)
31 ラック(移動手段)
φ0 (制御ローラの)外径
φ1 (検知リングの制御ローラ側の)端部径
s (検知リングと制御ローラとの間の軸方向の)隙間寸法
A〜D 画像形成部(画像形成手段)
p 記録用紙(被搬送物)
Claims (3)
- 軸心が互いに略平行となるように配置された複数のローラと、
上記複数のローラ間に走行可能に巻き掛けられた樹脂系フィルムからなるエンドレスのベルトと、
上記複数のローラのうちの1つのローラからなり、上記ベルトを該ベルト上に載置された被搬送物を搬送するように走行駆動する駆動ローラと、
上記複数のローラのうちの1つ以上のローラからなり、一方の軸端がベルト走行方向に沿って移動可能な可動端とされた制御ローラと、
上記ベルトにベルト幅方向における上記制御ローラの上記可動端側への片寄りを付与する片寄付与手段と、
上記制御ローラの可動端上に該制御ローラに対し回転可能にかつ該可動端側に片寄った上記ベルトの側縁部との接触により回転駆動されるように設けられ、該制御ローラから軸方向に離れるに従って径が漸次大きくなる断面テーパ状をなす検知部材と、
上記検知部材が回転駆動されて発生するトルクを受け、上記制御ローラの可動端をベルト走行方向に沿って移動させる移動手段とを備えたベルト駆動装置であって、
上記検知部材は、該検知部材に常に接触するベルトの側縁部の伸びを抑制するように上記制御ローラ側の端部径が該制御ローラの外径未満とされ、かつ制御ローラと反対側の端部径が該制御ローラの外径以上とされている
ことを特徴とするベルト駆動装置。 - 請求項1記載のベルト駆動装置において、
検知部材と制御ローラとの間の軸方向の隙間寸法が、2mm未満とされている
ことを特徴とするベルト駆動装置。 - 請求項1又は2記載のベルト駆動装置を備えた電子写真装置であって、
被搬送物は、トナー像が転写される記録用紙であり、
上記ベルト駆動装置のベルト走行路に沿って配置され、上記トナー像を形成するとともに該形成したトナー像をベルト駆動装置のベルト上の上記記録用紙に転写する画像形成手段を備えている
ことを特徴とする電子写真装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375429A JP4555458B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000375429A JP4555458B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002182483A JP2002182483A (ja) | 2002-06-26 |
JP4555458B2 true JP4555458B2 (ja) | 2010-09-29 |
Family
ID=18844443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000375429A Expired - Fee Related JP4555458B2 (ja) | 2000-12-11 | 2000-12-11 | ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4555458B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4366162B2 (ja) | 2003-09-19 | 2009-11-18 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP5396736B2 (ja) * | 2008-04-02 | 2014-01-22 | ネッツエスアイ東洋株式会社 | ローラ部材の支持構造、及び紙葉類取扱装置 |
JP5282452B2 (ja) * | 2008-06-12 | 2013-09-04 | 株式会社リコー | 画像形成装置 |
JP4609564B2 (ja) * | 2008-09-26 | 2011-01-12 | ブラザー工業株式会社 | ベルトユニット及び画像形成装置 |
US8200124B2 (en) | 2008-09-16 | 2012-06-12 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Belt unit and image forming device |
JP6417853B2 (ja) | 2014-10-31 | 2018-11-07 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11202646A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-07-30 | Toshiba Corp | 転写ベルト装置及び画像形成装置 |
JPH11263469A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-09-28 | Bando Chem Ind Ltd | ベルト駆動装置 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1191979A (ja) * | 1997-09-19 | 1999-04-06 | Ricoh Co Ltd | ベルト駆動装置 |
JP2000072271A (ja) * | 1998-09-03 | 2000-03-07 | Ricoh Co Ltd | ベルト駆動装置及びベルト定着装置及び画像形成装置 |
-
2000
- 2000-12-11 JP JP2000375429A patent/JP4555458B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11202646A (ja) * | 1998-01-19 | 1999-07-30 | Toshiba Corp | 転写ベルト装置及び画像形成装置 |
JPH11263469A (ja) * | 1998-03-19 | 1999-09-28 | Bando Chem Ind Ltd | ベルト駆動装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002182483A (ja) | 2002-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5299772B2 (ja) | 画像形成装置 | |
US7596334B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP5552732B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
US8095053B2 (en) | Transfer belt unit for image forming apparatus including a steering roller to correct meandering | |
US20060083562A1 (en) | Image heating apparatus | |
JP2004341346A (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2003267580A (ja) | ベルト搬送装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP5472782B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6178767B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007084197A (ja) | ウェブ搬送機構、及び画像形成装置 | |
JP4555458B2 (ja) | ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 | |
JP3741606B2 (ja) | ベルト駆動装置及びそれを備えた電子写真装置 | |
JP4591233B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2014219593A (ja) | ベルト駆動装置及び画像形成装置 | |
US7664452B2 (en) | Fixing device, and image forming apparatus provided with the same | |
JP2004149241A (ja) | ベルトユニット及び画像形成装置 | |
JP2001080783A (ja) | ベルト駆動装置の搬送ベルトの偏動矯正方法 | |
JP3261095B2 (ja) | シート搬送装置及び該シート搬送装置を備えた画像形成装置 | |
JP3758785B2 (ja) | ベルト蛇行調整装置 | |
JPH07304536A (ja) | ベルト搬送装置 | |
JP2000272772A (ja) | ベルト駆動装置 | |
JP2002182482A (ja) | ベルト駆動装置及び画像形成装置 | |
JP2005162466A (ja) | ベルト駆動装置 | |
JP5258862B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2002181144A (ja) | ベルト駆動装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070808 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100427 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100617 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100621 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100713 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100716 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4555458 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |