JP2002182482A - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents

ベルト駆動装置及び画像形成装置

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JP2002182482A
JP2002182482A JP2000375422A JP2000375422A JP2002182482A JP 2002182482 A JP2002182482 A JP 2002182482A JP 2000375422 A JP2000375422 A JP 2000375422A JP 2000375422 A JP2000375422 A JP 2000375422A JP 2002182482 A JP2002182482 A JP 2002182482A
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meandering
belt
roller
friction
flat belt
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JP2000375422A
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English (en)
Inventor
Tetsushi Kurokawa
哲史 黒川
Hiroshi Mihashi
浩 三橋
Masayuki Murao
雅之 村尾
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Bando Chemical Industries Ltd
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Co Ltd
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写搬送ベルトをなす平ベルトBが巻き掛け
られる蛇行制御ローラ18の可動端18aに蛇行検出部
29を設け、蛇行検出部29のベルトエッジの乗上げに
よる回転トルクにより駆動ギヤ30を軸受部24のラッ
クギヤ27上で移動させて可動端18aを変位させ、平
ベルトBの蛇行を制御する画像形成装置Aにおいて、蛇
行検出部29のベルトBとの間の摩擦係数の低下により
ベルトBが蛇行検出部29に過度に乗り上げて接触した
ときのベルトエッジへの応力の作用を未然に回避してベ
ルトBの耐久性を高める。 【解決手段】 駆動ギヤ30を有する連結プレート38
を設けて、それに蛇行検出部29の摩擦面40と接触す
る摩擦リング39を一体に接着し、蛇行検出部29に所
定以上の回転トルクが作用したとき、摩擦リング39を
摩擦面40上で摺動させて蛇行検出部29を連結プレー
ト38と相対回転させ、蛇行検出部29でのベルト接触
位置を強制的に変更してベルトBとの摩擦係数を当初の
値に初期化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平ベルトの蛇行を
調整する蛇行制御ローラを備えたベルト駆動装置及びそ
れを用いた画像形成装置に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば電子写真方式のフルカ
ラー画像形成装置として、画像形成速度の高速化、画像
品質の向上、記録用紙の多様化への対応等を目的とし
て、画像形成部をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)及びブラック(BK)の4色に分けて並設
し、記録用紙をこれら4つの画像形成部に順に通過する
ように搬送して、その記録用紙上に各画像形成部で順次
各色のトナー像を転写することにより、記録用紙の1パ
スでフルカラー画像を得るようにしたものが知られてい
る。
【0003】このものでは、記録用紙の搬送及びその記
録用紙上へのトナー像の転写を行うためにベルト駆動装
置(転写搬送ベルトユニット)が使用されており、この
ベルト駆動装置は、表面に誘電体層を有する平ベルトを
転写搬送ベルトとして、互いに略平行に配置した複数本
のローラに掛け渡した構成のものが用いられている。
【0004】ところで、この種のベルト駆動装置におい
ては、記録用紙へのトナー転写中に平ベルトが片寄る
と、このベルトにより搬送される記録用紙に対する画像
形成過程で記録画像の位置ずれが生じ、画像品質に著し
く影響を及ぼすという問題がある。従って、安定した高
品質のフルカラー画像を得るようにするためには、平ベ
ルトを蛇行させずに安定して走行させる必要がある。
【0005】このベルトの蛇行を防止する技術として、
従来、 平ベルト裏面(内周面)の幅方向両端部にウレタン
ゴム等の弾性材料からなるリブを突設し、このリブをロ
ーラ両端部に設けた溝部に係合させることで、強制的に
ベルトの片寄りを防止する技術、 ベルトが巻き掛けられる複数本のローラのうちの従
動ローラやテンションローラ等にクラウンを設ける技
術、 複数本のローラのうちの1本を蛇行制御ローラ(蛇
行調整ローラ)とし、ベルトの片寄り量をセンサ等によ
り電気信号に変換して検出し、ベルトの蛇行量に応じて
蛇行制御ローラを機械的に変位させてベルトの片寄りを
防止する技術、 複数本のローラのうちの1本を蛇行制御ローラと
し、このローラの可動端側に、ローラから離れる外側に
向かって外径が大きくなるテーパ形状の蛇行検出部を設
けて、ローラ上のベルトをその片寄りに応じて蛇行検出
部に接触させて回転トルクを生じさせるとともに、その
回転トルクを変換して蛇行制御ローラの可動端を所定方
向に変位させる技術(特公平6―99055号公報等参
照) が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案の従
来技術〜はいずれも以下に説明する問題がある。ま
ず、従来技術では、ローラ間のミスアラインメントが
大きい場合、ベルトの寄り力によってリブに過大な力が
かかり、リブの剥がれやローラ上への乗超えが生じると
いう問題がある。
【0007】また、従来技術では、ベルト基材の伸び
の少ない樹脂製ベルトであると、ベルトのしわが生じる
のは避けられない。
【0008】さらに、従来技術では、センサや、動作
のためのソフトウェアを含む制御装置等、複雑な装置構
成が必要となり、コストアップとなる。
【0009】これに対し、従来技術では、上記〜
での問題はないが他の問題がある。すなわち、この構造
では、平ベルトのエッジを常時蛇行検出部の外周面に乗
上げ状態に接触させることにより、蛇行検出部に回転ト
ルクを生じさせ、その蛇行検出部の回転を蛇行制御ロー
ラの可動端の変位量に変換して蛇行制御を行うようにな
っている。
【0010】ところが、蛇行検出部の外周面においてベ
ルトエッジが乗り上げる接触位置を常に同じとするよう
にしてはいるものの、例えばトナーが多量に蛇行検出部
に付着したり、或いは多湿の環境条件で水分が蛇行検出
部に付着したりして、蛇行検出部のベルトとの間の摩擦
係数が通常よりも低下したとき、そのベルトエッジがテ
ーパ形状の蛇行検出部に過度に乗り上げて接触する。そ
の結果、ベルトエッジに大きな応力(ストレス)が働い
て、ベルトの耐久性が損なわれる虞れがある。
【0011】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記した蛇行制御ローラの可動端を変
位させるタイプのベルト駆動装置に対し、その蛇行制御
ローラの可動端を変位させる構造に改良を加えることに
より、蛇行検出部のベルトとの間の摩擦係数の低下によ
り平ベルトが蛇行検出部に過度に乗り上げて接触したと
きにその摩擦係数を元に戻すようにし、ベルトエッジへ
の応力の作用を未然に回避してベルトの耐久性を高める
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的の達成のた
め、この発明では、平ベルトが蛇行検出部に過度に乗り
上げて接触して蛇行検出部に所定以上の回転トルクが作
用すると、その蛇行検出部でのベルト接触位置を強制的
に変えるようにした。
【0013】具体的には、請求項1の発明では、少なく
とも一端が軸受部に対し軸線方向と略直交する所定の変
位方向に変位可能な可動端とされた蛇行制御ローラと、
この蛇行制御ローラ及び少なくとも1つの他のローラの
間に巻き掛けられた平ベルトと、上記蛇行制御ローラの
可動端側に同心状にかつ相対回転可能に設けられ、蛇行
制御ローラ上で片寄った平ベルトとの接触により駆動さ
れて回転トルクを受ける蛇行検出部と、この蛇行検出部
の回転トルクにより蛇行制御ローラの可動端を軸受部に
対し所定の変位方向に変位させてベルトの片寄りを修正
するローラ可動端駆動機構とを備えている。そして、上
記蛇行検出部とローラ可動端駆動機構との間に、蛇行検
出部に所定以上の回転トルクが作用したときに蛇行検出
部をローラ可動端駆動機構に対し相対回転させて蛇行検
出部におけるベルト接触位置を変えるトルクリミッタ手
段を設ける。
【0014】上記の構成によると、蛇行検出部上に蛇行
しようとする平ベルトのベルトエッジが乗り上げて接触
すると、その蛇行検出部に回転トルクが生じ、その回転
がローラ可動端駆動機構において蛇行制御ローラの可動
端の変位量に変換されて、平ベルトの片寄りを修正する
蛇行制御が行われる。
【0015】そのとき、多湿の環境条件で水分が蛇行検
出部に付着する等の理由により、蛇行検出部の平ベルト
との間の摩擦係数が通常よりも低下して、平ベルトが蛇
行検出部に過度に乗り上げた状態で接触し、蛇行検出部
に所定以上の回転トルクが作用したとき、トルクリミッ
タ手段が作動して、蛇行検出部をローラ可動端駆動機構
に対し相対回転し、その蛇行検出部でのベルト接触位置
が強制的に他の位置に変更される。このベルト接触位置
の変更により、その変更後のベルト接触位置と平ベルト
との摩擦係数が当初の値に初期化されて通常の蛇行制御
状態に戻る。このことでベルトエッジに対し大きな応力
がかかるのを未然に防止して、平ベルトの耐久性を向上
させることができる。
【0016】請求項2の発明では、上記ローラ可動端駆
動機構は、軸受部に設けられたラックギヤと、このラッ
クギヤに噛合され、蛇行検出部の回転トルクを受けて回
転する駆動ギヤとを備えているものとする。また、トル
クリミッタ手段は、上記駆動ギヤに駆動連結された連結
部と、この蛇行検出部又は連結部の少なくとも一方に、
他方側の摩擦面と接触した状態で設けられた摩擦部とを
備えているものとする。そして、この摩擦部は、平ベル
トとの接触による蛇行検出部の回転トルクが所定未満で
あるときに、上記摩擦面上で摺動せずに蛇行検出部を連
結部と一体的に回転させる一方、蛇行検出部に所定以上
の回転トルクが作用したときに、摩擦面上で摺動して蛇
行検出部を連結部に対して相対回転させるように構成す
る。
【0017】この構成によれば、蛇行制御ローラによる
平ベルトの蛇行制御中、平ベルトのベルトエッジが蛇行
検出部に乗り上げて接触する。そのとき、その蛇行検出
部とベルトエッジとの間の摩擦係数の低下が生じず、平
ベルトが蛇行検出部に適正に乗り上げた状態で接触する
通常の状態では、蛇行検出部に所定未満の低い回転トル
クが作用する。この状態では、摩擦部が摩擦面上で摺動
しないので、平ベルトのベルトエッジの蛇行検出部との
接触によって蛇行検出部と連結部とは相対回転せず、蛇
行検出部が摩擦部及び連結部と共に一体的に回転する。
このような一体的な回転により、連結部に連結されてい
る駆動ギヤがラックギヤと噛合した状態で回転し、この
駆動ギヤの回転により蛇行制御ローラの可動端が変位す
る。
【0018】これに対し、上記蛇行検出部とベルトエッ
ジとの間の摩擦係数が低下してベルトエッジが蛇行検出
部に過度に乗り上げた状態で接触すると、蛇行検出部に
所定以上の回転トルクが作用する。このときには、摩擦
部が摩擦面上で摺動し、ベルトエッジに接触する蛇行検
出部のみが連結部に対して相対的に回転して空回り状態
となり、連結部は回転しない。この状態では、連結部に
駆動連結されている駆動ギヤが回転しないので、蛇行制
御ローラの可動端は変位しないが、上記蛇行検出部のみ
の相対回転により、そのベルト接触位置が強制的に他の
位置に変更される。よって、この発明でも、蛇行検出部
の変更後のベルト接触位置と平ベルトとの摩擦係数が当
初の値に初期化されて通常の蛇行制御状態に戻り、ベル
トエッジに対し大きな応力がかかるのを未然に防止し
て、平ベルトの耐久性を向上させることができる。
【0019】請求項3の発明では、上記摩擦部と摩擦面
との間の摩擦係数を、蛇行検出部と平ベルトとの間の摩
擦係数よりも高くする。こうすると、上記蛇行検出部に
平ベルトとの接触により所定以上の回転トルクが作用し
たときに摩擦部を摩擦面上で摺動させて蛇行検出部を連
結部に対し相対回転させる構成が容易に得られる。
【0020】請求項4の発明では、平ベルトは、表面に
誘電体層が設けられかつ記録用紙を搬送する転写搬送ベ
ルトとする。また、請求項5の発明では、画像形成装置
として、上記請求項3のベルト駆動装置を備えたことを
特徴としている。
【0021】この請求項4又は5の発明の構成によれ
ば、表面に誘電体層が設けられた平ベルトからなる転写
搬送ベルトが蛇行制御ローラ及び他のローラ間で回行し
て、この転写搬送ベルトにより記録用紙が搬送され、こ
の搬送間に記録用紙に感光体からのトナーが転写されて
画像が形成される。よって、本発明の適用に好適なベル
ト駆動装置が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】図5は本発明の実施形態に係る画
像形成装置Aの全体構成を模式的に示し、この画像形成
装置Aは、電子写真方式のフルカラー印刷装置や複写装
置に転写搬送ユニットとして組み込まれて、記録用紙P
にトナー像を転写するとともに、そのトナー像を定着さ
せるために用いられる。
【0023】上記画像形成装置Aは、後側から前側(図
5で右側から左側)に向かって所定間隔をあけて順に並
設されかつイエロー、マゼンダ、シアン及びブラックの
互いに異なる4色の画像を形成する4つの画像形成部1
a〜1dと、これら画像形成部1a〜1dの前側に位置
する定着部2と、ベルト駆動装置3とからなる。
【0024】上記各画像形成部1a〜1dは、表面にイ
エロー、マゼンダ、シアン及びブラックの各色のトナー
像を形成する感光ドラム5(感光体)と、この各感光ド
ラム5に対応して配置され、トナーの電荷とは逆の極性
の電荷が与えられた転写手段としての転写ローラ6a〜
6dとを備え、感光ドラム5上のトナー像を転写ローラ
6a〜6dで吸引して転写ローラ6a〜6dとの間の記
録用紙P上に転写するようにしている。また、定着部2
は、各画像形成部1a〜1dで順に転写された記録用紙
P上のトナー像を定着させる。
【0025】さらに、図4に示すように、上記ベルト駆
動装置3は、図外の用紙供給部から1枚ずつ供給された
記録用紙Pを後側から前側に向かって各画像形成部1a
〜1dの感光ドラム5と転写ローラ6a〜6dとの間を
順に経由して定着部2に搬送するもので、固定フレーム
8(図2及び図3参照)及び可動フレーム9を備えてい
る。固定フレーム8には、その前端(定着部2側)に位
置していて図外の駆動モータに駆動連結された駆動ロー
ラ11と、上記ブラックの画像形成部1dにおける転写
ローラ6dと、固定フレーム8の後端(用紙供給部側)
に位置する蛇行制御ローラ18とが各軸心を互いに略平
行に配置して両端部にて回転可能に支持されている。
【0026】一方、可動フレーム9はその前端部にて上
記ブラックの画像形成部1dにおける転写ローラ6dの
軸を介して固定フレーム8に揺動可能に支持され、この
可動フレーム9の後端(揺動端)は上記蛇行制御ローラ
18近傍に位置している。可動フレーム9には上記ブラ
ックの画像形成部1dにおける転写ローラ6d以外の、
イエロー、マゼンダ及びシアンの各画像形成部1a〜1
cにおける転写ローラ6a〜6cがそれぞれ各軸心を固
定フレーム8上の駆動ローラ11及び蛇行制御ローラ1
8と平行に配置した状態で回転可能に支持されている。
【0027】また、可動フレーム9の後端部にはブラケ
ット12を介して上下の用紙導入ローラ13,14(レ
ジストローラ)がそれぞれ各軸心を駆動ローラ11及び
蛇行制御ローラ18と平行に配置した状態で回転可能に
支持され、これら上下の用紙導入ローラ13,14は、
後述のベルトBをその上に上記記録用紙Pを重ねた状態
で挿通可能に対向配置されている。そして、上記駆動ロ
ーラ11、蛇行制御ローラ18、各転写ローラ6a〜6
d及び下側用紙導入ローラ14間には平ベルトBが外掛
け状態で回行可能に巻き掛けられており、駆動モータに
より駆動ローラ11を図5で反時計回り方向に回転させ
ることにより、平ベルトBを駆動ローラ11、蛇行制御
ローラ18、下側用紙導入ローラ14及び各転写ローラ
6a〜6d間で回行させ、その平ベルトBの上側スパン
上面に用紙供給部から供給された記録用紙Pを載置して
上下の用紙導入ローラ13,14間に導入し、この記録
用紙Pを各画像形成部1a〜1dを経由して定着部2に
向かって前側に搬送するようにしている。
【0028】上記平ベルトBはその基材に、比誘電率の
高いPET(ポリエステル)、ETFE(エチレン・テ
トラフルオロエチレン共重合体)、PVDF(フッ化ビ
ニリデン樹脂)等の樹脂系フィルムが用いられ、その表
面には誘電体材料が配置されている。つまり、この平ベ
ルトBは、表面に誘電体層が設けられかつ記録用紙Pを
搬送する転写搬送ベルトをなしている。
【0029】また、上記平ベルトBのレイアウトは、可
動フレーム9をブラックの画像形成部1dにおける転写
ローラ6dの軸回りに揺動させてその後端部を昇降させ
ることにより、フルカラーモード及びモノクロモードの
2つのレイアウト間で切り換えられるようになってい
る。そして、このベルトレイアウトの切換えにより、可
動フレーム9を後端部が上昇するように転写ローラ6d
の軸回りに回動させたときには、ブラックのみならずイ
エロー、マゼンダ及びシアンの各画像形成部1a〜1d
における転写ローラ6a〜6dをベルトB内周面に接触
させることにより、4色の画像形成部1a〜1dでそれ
ぞれトナーをベルトB上の記録用紙Pに転写させてフル
カラー印刷を行う一方、可動フレーム9を後端部が下降
するように転写ローラ6dの軸回りに回動させたときに
は、ブラックのみの画像形成部1dにおける転写ローラ
6dをベルトB内周面に接触させることで、ブラックの
画像形成部1dのみでトナーをベルトB上の記録用紙P
に転写させてモノクロ印刷を行うようにしている。
【0030】尚、図4及び図5中、16は上記駆動ロー
ラ11近くの固定フレーム8に設けられたテンションロ
ーラで、このテンションローラ16により平ベルトBの
内周面を押圧することにより、その平ベルトBに張力を
付与している。
【0031】また、上記駆動ローラ11の材料として
は、平ベルトBを摩擦接触により回行駆動できるよう
に、平ベルトBとの間に高い摩擦係数を有する例えばE
PDM(エチレン・プロピレン・ジエン共重合体)系の
架橋ゴム等が採用される。その他の蛇行制御ローラ1
8、用紙導入ローラ13,14、テンションローラ16
の材料としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金等の
金属、又は駆動ローラ11の場合と同じ種類のゴム等が
用いられる。
【0032】図2に示すように、上記蛇行制御ローラ1
8は中空円筒状のローラ本体19と、このローラ本体1
9の左右両端部に嵌合固定されたリング部20,20
と、このリング部20,20の中心孔を介してローラ本
体19の内部に挿通されたローラ軸21とを有し、この
ローラ軸21に対しローラ本体19がリング部20,2
0にてベアリング22,22を介して回転可能に支持さ
れている。上記ローラ軸21の左右両端はローラ本体1
9から突出し、そのうちの右端(図2の右端)は固定フ
レーム8に変位不能(但し、若干の角度だけ揺動可能で
ある)にかつ回転不能に固定されている。
【0033】一方、蛇行制御ローラ18におけるローラ
軸21の左端(図2の左端)は、固定フレーム8に設け
た軸受部24に対しローラ軸21の軸線方向と略直交す
る略上下の変位方向(詳しくは蛇行制御ローラ18への
ベルト巻付き角度の2等分線に対し直交する方向D)に
変位可能に支持されていて、蛇行制御ローラ18の可動
端18aとされている。具体構造を説明すると、図3に
示すように、軸受部24は後側半部(用紙供給部側)が
除去された略半円形の板状のもので、図2にも示すよう
に、その円弧中心部分(半径方向内側部分)は外周側部
分よりも厚い厚肉部分とされ、この厚肉部分の円弧中心
位置Oには、厚さ方向両側部のうちの蛇行制御ローラ1
8と反対側たる左側部に矩形溝状の第1凹部25が、ま
た蛇行制御ローラ18側たる右側部には第1凹部25よ
りも大きい矩形状の第2凹部26がそれぞれ円弧中心位
置Oを中央とするように切欠き状に形成されている。そ
して、上記第1凹部25内にローラ軸21の左端部(蛇
行制御ローラ18の可動端18a)が凹部25の底面に
当接した状態でその幅方向たる略上下方向に移動可能に
遊嵌合されており、この第1凹部25内での移動により
蛇行制御ローラ18の可動端18aを変位可能としてい
る。
【0034】上記蛇行制御ローラ18におけるローラ軸
21のローラ本体19から左側に突出した端部(可動端
18a)には、蛇行制御ローラ18上で片寄った平ベル
トBのベルトエッジとの乗上げ状態の接触により駆動さ
れて回転トルクを受ける蛇行検出部29が相対回転可能
に支持されている。つまり、この蛇行検出部29は、蛇
行制御ローラ18と同心状にかつ相対回転可能に設けら
れている。蛇行検出部29の右端部(ローラ本体19側
の端部)の外径は蛇行制御ローラ18のローラ本体19
と同径であるが、左端部(ローラ本体19と反対側の端
部)の外径は蛇行制御ローラ18よりも大きく、蛇行検
出部29の外周面は右側から左側(蛇行制御ローラ18
から離れる側)に向かうに連れて徐々に大径になるテー
パ面に形成されている。また、この蛇行検出部29の外
周面は例えばゴム材からなっていて、その外周面には短
繊維が一定方向に配向されるように埋め込まれている。
さらに、蛇行検出部29の左端部には外向フランジ部2
9aが形成されている。
【0035】一方、軸受部24における第2凹部26内
の底部は、図3に示すように蛇行制御ローラ18へのベ
ルト巻付き角度の2等分線に対し直交する方向D、つま
り蛇行制御ローラ18の可動端18aの変位方向(略上
下方向)と平行に延び、この底部には円弧状のラックギ
ヤ27が設けられ、このラックギヤ27には、上記蛇行
検出部29に後述のトルクリミッタ機構37を介して駆
動連結せしめた駆動ギヤ30が噛合している。また、ロ
ーラ軸21の左端部にはばね止め32が取付固定され、
このばね止め32とその下側に位置する固定フレーム8
との間には引張ばね33が掛けられている。そして、上
記駆動ギヤ30及びラックギヤ27により、蛇行制御ロ
ーラ18の可動端18aを軸受部24に対し蛇行制御ロ
ーラ18へのベルト巻付き角度の2等分線と直交する方
向Dに変位させるローラ可動端駆動機構35が構成され
ており、このローラ可動端駆動機構35により、平ベル
トBとの接触によって蛇行検出部29が受けた回転トル
クにより駆動ギヤ30を回転させて軸受部24のラック
ギヤ27上で略上向きに移動させ、蛇行制御ローラ18
の可動端18a(ローラ軸21の左端)を軸受部24に
対し引張ばね33の付勢力に抗して略上向きの変位方向
に変位させてベルトBの片寄りを修正するようにしてい
る。
【0036】さらに、上記蛇行検出部29とローラ可動
端駆動機構35の駆動ギヤ30との間には、蛇行検出部
29に所定以上の回転トルクが作用したときに蛇行検出
部29をローラ可動端駆動機構35の駆動ギヤ30に対
し相対回転させて蛇行検出部29のテーパ状外周面にお
ける平ベルトBの接触位置を変えるトルクリミッタ機構
37が設けられている。図1に拡大詳示するように、こ
のトルクリミッタ機構37は、上記駆動ギヤ30に駆動
連結された連結プレート38(連結部)を備えている。
この連結プレート38は円板状のもので、その中心部に
は左側に延びるボス部38aが形成されており、このボ
ス部38aにて連結プレート38が蛇行検出部29左側
のローラ軸21上に相対回転可能にかつ軸方向に移動不
能に支持されている。そして、連結プレート38のボス
部38a外周面に上記駆動ギヤ30が設けられている
(尚、駆動ギヤ30と連結プレート38とは別体に設け
てもよい)。また、連結プレート38において蛇行検出
部29と対向する右側面の半径方向略中央部には連結プ
レート38と同心状に配置したリング状の摩擦リング3
9(摩擦部)が基端側面にて回転一体に接着固定されて
いる。
【0037】一方、蛇行検出部29の左側面(連結プレ
ート38との対向面)にはその半径方向中心側半部を段
差状に抉ってなる円形凹部29bが形成され、この円形
凹部29bの底面は摩擦面40に形成されており、この
摩擦面40に上記連結プレート38と一体の摩擦リング
39の先端側面39aが摺接可能に常時押し付けられて
いる。そして、これら摩擦リング39の先端側面39a
と蛇行検出部29における円形凹部29b底面の摩擦面
40との間の摩擦係数μ1は、蛇行検出部29の外周面
と平ベルトBとの間の摩擦係数μ2よりも高く設定され
ており(μ1>μ2)、平ベルトBとの接触による蛇行
検出部29の回転トルクが所定未満であるときに、連結
プレート38と一体の摩擦リング39が蛇行検出部29
の摩擦面40上で摺動せずに蛇行検出部29が連結プレ
ート38と一体的に回転する一方、蛇行検出部29に所
定以上の回転トルクが作用したときに、摩擦リング39
の先端側面39aが蛇行検出部29の摩擦面40上で摺
動して蛇行検出部29が連結プレート38に対して相対
回転するようになっている。
【0038】次に、上記実施形態の作動について説明す
る。画像形成装置Aにより記録用紙Pにフルカラーの画
像印刷を行う場合、可動フレーム9がブラックの画像形
成部1dにおける転写ローラ6dの軸回りに前回りに回
動して後端部が上昇し、ベルトBのレイアウトがフルカ
ラーモードのレイアウトになる。このフルカラーモード
のベルトレイアウトでは、ベルトBの上側スパン内周面
(下面)がブラックのみならずイエロー、マゼンダ及び
シアンの全ての画像形成部1a〜1dにおける転写ロー
ラ6a〜6dに接触する。この状態で駆動モータのON
作動により駆動ローラ11が回転してベルトBが回行す
ることで、用紙供給部から1枚ずつ供給された記録用紙
Pが平ベルトBの上側スパン上面に載置されて前側に搬
送され、このベルトB上の記録用紙Pにそれぞれ4色の
画像形成部1a〜1dでトナーが転写されてフルカラー
印刷が行われる。この印刷後の記録用紙Pは定着部2に
送られて用紙Pに印刷画像が定着される。
【0039】一方、記録用紙Pにモノクロの画像印刷を
行う場合、可動フレーム9が転写ローラ6dの軸回りに
後回りに回動して後端部が下降し、ベルトBのレイアウ
トがモノクロモードのレイアウトに切り換えられる。こ
のモノクロモードのベルトレイアウトでは、ベルトBの
上側スパン内周面がブラックのみの画像形成部1dにお
ける転写ローラ6dに接触し、この状態で、上記フルカ
ラー印刷と同様に、駆動ローラ11の回転によりベルト
Bが回行することで、用紙供給部から供給された記録用
紙Pが平ベルトBの上側スパン上面で前側に搬送され
る。このとき、平ベルトBにはブラックの画像形成部1
dの転写ローラ6dのみしか接触していないので、ベル
トB上の記録用紙Pにはブラックの画像形成部1dのみ
でトナーが転写されてモノクロ印刷が行われ、この印刷
後の記録用紙Pは定着部2に送られてモノクロの印刷画
像が定着される。
【0040】そして、このようなフルカラー印刷及びモ
ノクロ印刷を行うとき、蛇行制御ローラ18によって平
ベルトBの蛇行が修正される。すなわち、基本的には、
予め、平ベルトBは回行動作中に自動的に左側に片寄る
ように設定されており、このベルトBの片寄りによりそ
の左側のベルトエッジが蛇行制御ローラ18の左側に隣
接する蛇行検出部29の外周面の所定の接触位置に乗上
げ状態で接触し、このベルトエッジの接触によって蛇行
検出部29にベルトBに連れ回りされる方向(ベルト回
行方向と同じ方向)の回転トルクが発生する。蛇行検出
部29の外周面は左側に向かって大径となるテーパ形状
であるので、その回転トルクはベルトBの片寄り量が大
きくて蛇行検出部29の外周面への接触量が増加するほ
ど増大する。そして、この回転トルクにより蛇行検出部
29が回転し、これに伴い蛇行検出部29に摩擦リング
39を介して接触している連結プレート38が一体的に
回転する。この連結プレート38のボス部38a外周に
設けられている駆動ギヤ30は、固定フレーム8側の軸
受部24におけるラックギヤ27と噛合しているので、
回転する駆動ギヤ30がラックギヤ27上で略上向きに
移動しようとする。しかし、蛇行検出部29が回転一体
に取付固定されているローラ軸21の右端は固定フレー
ム8に移動不能に一定位置で固定されているため、その
ローラ軸21左端のローラ可動端18aのみが軸受部2
4に対し引張ばね33の付勢力に抗して上記軸受部24
における第1凹部25の底面(第2凹部26底面のラッ
クギヤ27)に沿って略上向きに変位し、この変位によ
りローラ軸21の傾きが変わり、ベルトBが片寄り前の
元の走行位置へ戻される。そして、このベルトBの走行
位置が元に戻ると、引張ばね33の付勢力によりローラ
軸21が変位前の元の位置に戻る。以後、同様の繰返し
によりベルトBの蛇行制御機能が働いてベルトBの片寄
りが修正される。
【0041】上記のように蛇行検出部29、摩擦リング
39及び連結プレート38が一体的に回転する動きは、
平ベルトBの左側ベルトエッジと接触したときの蛇行検
出部29の回転トルクが所定未満である通常の状態で行
われる。つまり、上記摩擦リング39の先端側面39a
と蛇行検出部29における円形凹部29b底面の摩擦面
40との間の摩擦係数μ1は、蛇行検出部29の外周面
と平ベルトBとの間の摩擦係数μ2よりも高いので、通
常の状態では、平ベルトBとの接触による蛇行検出部2
9の回転トルクが所定未満となり、連結プレート38と
一体の摩擦リング39が蛇行検出部29の摩擦面40上
で摺動せずに連結プレート38が蛇行検出部29と一体
的に回転する。
【0042】これに対し、上記蛇行検出部29にトナー
が多量に付着したり、或いは多湿の環境条件で水分が蛇
行検出部29に付着したりして、蛇行検出部29の平ベ
ルトBとの間の摩擦係数μ2が当初の値よりも低下した
とき、そのベルトエッジが蛇行検出部29のテーパ状外
周面に過度に乗り上げて接触し、このことで蛇行検出部
29に所定以上の回転トルクが作用する。このときに
は、上記通常の動作とは異なる動きが生じる。すなわ
ち、こうして蛇行検出部29に所定以上の回転トルクが
作用したときには、摩擦リング39の先端側面39aと
蛇行検出部29の摩擦面40との間の押付けによる一体
的結合状態が崩れ、摩擦リング39の先端側面39aが
蛇行検出部29の摩擦面40上で摺動しながら蛇行検出
部29が連結プレート38に対し空回り状態に相対回転
する。この蛇行検出部29の相対回転により、その外周
面でのベルト接触位置が強制的に他の位置に変更される
ことになり、このベルト接触位置の変更により、その変
更後のベルト接触位置と平ベルトBとの摩擦係数が当初
の値に初期化されるとともに、この蛇行検出部29と平
ベルトBとの接触状態は通常の状態に戻り、上記平ベル
トBのベルトエッジが蛇行検出部29に過度に乗り上げ
て接触する状態が是正される。その結果、ベルトエッジ
に対し大きな応力がかかるのを未然に防止して、平ベル
トBの耐久性を向上させることができる。
【0043】尚、上記実施形態では、連結プレート38
の右側側面に摩擦リング39を接着一体化し、その摩擦
リング39の先端側面39aを蛇行検出部29における
円形凹部29b底面の摩擦面40に押し付け、蛇行検出
部29に所定以上の回転トルクが作用したときに、摩擦
リング39を摩擦面40上で摺動させて蛇行検出部29
を連結プレート38に対して相対回転させるようにして
いるが、これとは逆に、蛇行検出部29における円形凹
部29b底面に摩擦リングを接着一体化し、その摩擦リ
ングの先端側面を連結プレート38の右側側面からなる
摩擦面に押し付け、蛇行検出部29に所定以上の回転ト
ルクが作用したときに摩擦リングを連結プレート38の
摩擦面上で摺動させて蛇行検出部29を連結プレート3
8に対して相対回転させるようにすることもできる。ま
た、摩擦リングを蛇行検出部29及び連結プレート38
の双方にそれぞれ互いに接触するように設けてもよい。
【0044】また、上記実施形態では、トルクリミッタ
機構37として、連結プレート38(連結部)、摩擦リ
ング39(摩擦部)及び蛇行検出部29を軸方向に配列
して、摩擦リング39と蛇行検出部29(又は連結プレ
ート38)の摩擦面40とのスラスト方向の摩擦力によ
り摺動状態又は摺動不能状態を切り換えるようにしてい
るが、これら従動部、摩擦部及び蛇行検出部を半径方向
に層状に配列して、摩擦部と蛇行検出部(又は従動部)
の摩擦面とのラジアル方向の摩擦力により摺動状態又は
摺動不能状態を切り換えるようにしてもよい。さらには
別の機構を採用することもでき、要は、蛇行検出部とロ
ーラ可動端駆動機構との間に設けられて、蛇行検出部に
所定以上の回転トルクが作用したときに蛇行検出部をロ
ーラ可動端駆動機構に対し相対回転させて蛇行検出部に
おけるベルト接触位置を変える機能を有するものであれ
ばよい。
【0045】さらに、上記実施形態では、蛇行制御ロー
ラ18の一端(左端)のみを可動端18aとしている
が、左右両端を可動端としてベルトBの蛇行を制御する
ようにすることもできる。
【0046】さらにまた、上記実施形態では、画像形成
装置Aの転写手段として、各画像形成部1a〜1dの感
光ドラム5をベルトBを介して押圧すべく接触する接触
型転写手段の転写ローラ6a〜6dとし、ベルトレイア
ウトの切換えに際し可動フレーム9を転写ローラ6dの
軸を介して固定フレーム8に対して揺動可能に支持する
例で説明したが、可動フレーム9を揺動可能に支持する
軸を転写ローラ6dと転写ローラ6cとの間に別途設け
るようにしてもよい。その場合には、各転写手段を、転
写ローラに代えて転写シートや転写ブラシ等の接触型転
写手段、或いはコロナ転写器のような非接触型転写手段
とすることもできる。
【0047】また、上記実施形態では、画像形成装置A
に装備されるベルト駆動装置3について説明している
が、本発明は、画像形成装置A以外のその他のベルト駆
動装置に対しても適用することができるのはいうまでも
ない。
【0048】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明で
は、蛇行制御ローラの可動端側に同心状にかつ相対回転
可能に設けられた蛇行検出部を備え、この蛇行検出部を
蛇行制御ローラ上で片寄った平ベルトのベルトエッジと
接触させ、この蛇行検出部の受けた回転トルクによりロ
ーラ可動端駆動機構において蛇行制御ローラの可動端を
軸受部に対し所定の変位方向に変位させてベルトの片寄
りを修正する場合に、蛇行検出部とローラ可動端駆動機
構との間に、蛇行検出部に所定以上の回転トルクが作用
したときに蛇行検出部をローラ可動端駆動機構に対し相
対回転させて蛇行検出部でのベルト接触位置を変えるト
ルクリミッタ手段を設けた。また、請求項2の発明で
は、ローラ可動端駆動機構は、軸受部のラックギヤと、
蛇行検出部の回転トルクを受けて回転する駆動ギヤとの
噛合により蛇行制御ローラの可動端を変位させるものと
し、トルクリミッタ手段は、駆動ギヤに駆動連結された
連結部と、この連結部又は蛇行検出部の少なくとも一方
に、他方側の摩擦面に接触した状態で設けられた摩擦部
とを備え、蛇行検出部に所定以上の回転トルクが作用し
たときに、摩擦部を摩擦面上で摺動させて蛇行検出部を
連結部に対して相対回転させるようにした。さらに、請
求項3の発明では、上記摩擦部と摩擦面との間の摩擦係
数を、蛇行検出部と平ベルトとの間の摩擦係数よりも高
くした。これらの発明によれば、蛇行検出部の平ベルト
との間の摩擦係数の低下により、平ベルトが蛇行検出部
に過度に乗り上げた状態で接触して蛇行検出部に所定以
上の回転トルクが作用したとき、蛇行検出部をローラ可
動端駆動機構に対し相対回転させて蛇行検出部でのベル
ト接触位置を強制的に変更し、この蛇行検出部と平ベル
トとの摩擦係数を当初の値に初期化でき、ベルトエッジ
に対する応力の増大を未然に防止して、平ベルトの耐久
性の向上を図ることができる。
【0049】請求項4の発明では、平ベルトは記録用紙
を搬送する転写搬送ベルトとした。また、請求項5の発
明では、上記請求項3のベルト駆動装置を備えた画像形
成装置を設けた。これら発明によると、本発明の適用に
好適なベルト駆動装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るベルト駆動装置におい
て蛇行制御ローラの可動端側のトルクリミッタ機構を拡
大して示す断面図である。
【図2】蛇行制御ローラ、蛇行検出部及び軸受部の構造
を示す断面図である。
【図3】蛇行制御ローラ、蛇行検出部及び軸受部の構造
を示す正面図である。
【図4】ベルト駆動装置の全体構成を示す斜視図であ
る。
【図5】画像形成装置の全体構成を模式的に示す正面図
である。
【符号の説明】
A 画像形成装置 1a〜1d 画像形成部 3 ベルト駆動装置 5 感光ドラム(感光体) 6a〜6d 転写ローラ 11 駆動ローラ B 平ベルト 18 蛇行制御ローラ 18a 可動端 21 ローラ軸 24 軸受部 27 ラックギヤ 29 蛇行検出部 30 駆動ギヤ 33 引張ばね 35 ローラ可動端駆動機構 37 トルクリミッタ機構(トルクリミッタ手段) 38 連結プレート(連結部) 39 摩擦リング(摩擦部) 40 摩擦面 P 記録用紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒川 哲史 東京都東大和市桜が丘2丁目229番地 カ シオ計算機株式会社東京事業所内 (72)発明者 三橋 浩 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 村尾 雅之 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15号 バンドー化学株式会社内 Fターム(参考) 2H032 AA05 AA15 BA18 BA23 3F049 AA02 BB07 BB11 DA04 LA01 LB03 3J049 AA01 BB05 BB22 BG04 CA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端が軸受部に対し軸線方向
    と略直交する所定の変位方向に変位可能な可動端とされ
    た蛇行制御ローラと、 上記蛇行制御ローラと、少なくとも1つの他のローラと
    の間に巻き掛けられた平ベルトと、 上記蛇行制御ローラの可動端側に同心状にかつ相対回転
    可能に設けられ、蛇行制御ローラ上で片寄った平ベルト
    との接触により駆動されて回転トルクを受ける蛇行検出
    部と、 上記蛇行検出部の回転トルクにより蛇行制御ローラの可
    動端を軸受部に対し所定の変位方向に変位させてベルト
    の片寄りを修正するローラ可動端駆動機構と、 上記蛇行検出部とローラ可動端駆動機構との間に設けら
    れ、蛇行検出部に所定以上の回転トルクが作用したとき
    に蛇行検出部をローラ可動端駆動機構に対し相対回転さ
    せて蛇行検出部におけるベルト接触位置を変えるトルク
    リミッタ手段とを備えていることを特徴とするベルト駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のベルト駆動装置において、 ローラ可動端駆動機構は、軸受部に設けられたラックギ
    ヤと、 上記ラックギヤに噛合され、蛇行検出部の回転トルクを
    受けて回転する駆動ギヤとを備え、 トルクリミッタ手段は、上記駆動ギヤに駆動連結された
    連結部と、 上記蛇行検出部又は連結部の少なくとも一方に、他方側
    の摩擦面と接触した状態で設けられた摩擦部とを備え、 上記摩擦部は、平ベルトとの接触による蛇行検出部の回
    転トルクが所定未満であるときに、上記摩擦面上で摺動
    せずに蛇行検出部を連結部と一体的に回転させる一方、
    蛇行検出部に所定以上の回転トルクが作用したときに、
    摩擦面上で摺動して蛇行検出部を連結部に対して相対回
    転させるように構成されていることを特徴とするベルト
    駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2のベルト駆動装置において、 摩擦部と摩擦面との間の摩擦係数は、蛇行検出部と平ベ
    ルトとの間の摩擦係数よりも高いことを特徴とするベル
    ト駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つのベルト駆
    動装置において、 平ベルトは、表面に誘電体層が設けられかつ記録用紙を
    搬送する転写搬送ベルトであることを特徴とするベルト
    駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4のベルト駆動装置を備えたこと
    を特徴とする画像形成装置。
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