JP4554850B2 - 飲料供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水槽内の冷却水で飲料を冷却して供給する飲料供給装置に関し、特に、より小型化するために飲料冷却管の深さ方向の寸法を短くした場合に、該飲料冷却管の下端面近傍から水槽の底面近傍まで冷却水の流れを案内する整流部材を設けることによって、冷却水の循環効率及び冷却効率の向上を図ることができる飲料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ビール等の飲料を冷却して供給する飲料供給装置について種々提案されている。例えば、特開平9−33152号公報に記載された飲料冷却装置では、水槽内中心部に設けられ、水槽内の水を下向きに送り出すカクハン翼と、このカクハン翼の旋回円の外側に縦方向に螺旋状に巻回されて飲料を冷却するための飲料パイプと、この飲料パイプの外側に螺旋状に巻回されて縦方向に配置された冷却パイプと、この冷却パイプに冷媒を流し、水槽内の水を冷却し、冷却パイプの螺旋に沿って凍らせて筒状の氷層を形成する冷凍装置とを具備した飲料冷却装置において、上記水槽の平面形状を床面積当たりの容積が大きい角形に形成すると共に、水槽底部に上記カクハン翼によって送り出された水流が上記氷層の外側に廻り出ることを抑制する整流手段が設けられて構成されている。これにより、カクハン翼によって下向きに送り出された水は整流手段によって氷層が形成されるべき位置より外側に廻り込むことが抑制される。従って、氷層が形成されるべき部分を横切って外側に向かう水流が発生しないから、氷層の成長が促され、水槽の底面側にも容易に氷層を形成することができる。この結果、蓄氷量が増加し、小形でありながら冷却容量が大きい飲料冷却装置を提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平9−33152号公報に記載された飲料冷却装置においては、より小型化するために飲料パイプの深さ方向の寸法を短くして飲料パイプの下端部と水槽の底面部との隙間が広くなった場合には、カクハン翼によって下向きに送り出された水が冷却パイプの下端部まで流れず、冷却パイプの途中の深さから水面に上昇するように循環するため、水槽内の水の循環効率及び冷却効率が低下するという問題がある。
【0004】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、より小型化するために飲料冷却管の深さ方向の寸法を短くした場合に、該飲料冷却管の下端面近傍から水槽の底面近傍まで冷却水の流れを案内する整流部材を設けることによって、下向きに送り出された冷却水が水槽の底面まで流れて冷却水の循環効率及び冷却効率の向上を図ることができる飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る飲料供給装置は、冷却手段によって冷却される冷却水を収容する水槽と、前記水槽内の深さ方向に螺旋状に巻回されて供給される飲料を冷却する飲料冷却管と、前記飲料冷却管の内側に配置されて前記水槽内の底部に対して垂直状の冷却水の流れを発生させる撹拌手段とを備えた飲料供給装置において、上端部が前記水槽内壁に固定されると共に前記飲料冷却管の上方で直角に折り曲がり前記深さ方向に向け少なくとも水槽底面の近傍まで伸設される長板状の第1部材と、飲料冷却管の上方から水槽底面の近傍まで第1部材に沿って伸設される第2部材とからなり重なった状態の第1部材と第2部材との隙間に保持されるように飲料冷却管が取り付けられる複数の取付具と、内径寸法が前記飲料冷却管の内径寸法と略等しい円筒状であって、飲料冷却管と同軸上に配設されると共に飲料冷却管の下端部より下側の当該下端部近傍から前記水槽の底面近傍まで伸びるように前記各取付具に前記第1部材と前記第2部材の伸設方向に沿って取り付けられて、飲料冷却管の内側の冷却水の流れを該飲料冷却管の下端面近傍から水槽の底面近傍まで案内する整流部材とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る飲料供給装置について具体化した一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る飲料供給装置の概略構成について図1に基づいて説明する。図1は本実施形態に係る飲料供給装置の概略構成を示す側面図である。尚、飲料供給装置には、ビール等を貯留する図示しない飲料タンクが飲料パイプ2を介して接続されており、また、この飲料タンクは図示しない炭酸ガスボンベにより常時加圧されている。図1に示すように、ビール等を冷却して供給する飲料供給装置1の外装を構成する外装ケース3内には、冷却水を貯留した水槽4と、この水槽4の下方にはコンプレッサ5、凝縮器6、及び凝縮器6を冷却する冷却ファン7等から構成される冷凍ユニットが設けられている。そして、この外装ケース3の上側は、蓋部材8によって覆われると共に、冷凍ユニットが収納される冷凍ユニット収納部の下面の4箇所(図1中では2箇所が示されている。)において脚部材9が固設されており、飲料供給装置1はこれらの脚部材9を介してテーブル等の上に配置されている。また、飲料供給装置1の前面上部には、コック10が取り付けられており、該コック10の注出端部が後述の飲料冷却パイプ12(図2参照)の注出側端部に接続されている。また、飲料供給装置1の側面上部には飲料タンクに接続される飲料パイプ2が取り付けられ、後述の飲料冷却パイプ12の供給側端部に接続されている。更に、コック10の下方前面部には、上側にスノコが載置されるドレン皿11が取り付けられている。また、冷却水が貯留される水槽4は、上面が開放される略直方体の槽であり、後述のように上面部に冷却水を撹拌するための撹拌モータ13が取り付けられている(図2参照)。
【0007】
次に、水槽4の概略構成について図2乃至図5に基づいて説明する。図2は本実施形態に係る飲料供給装置1の水槽4の概略構成を示す縦断側面図である。図3は本実施形態に係る飲料供給装置1の水槽4内に飲料冷却パイプ12を取り付けた状態を示す前側一部切欠正面図である。図4は本実施形態に係る飲料供給装置1の飲料冷却パイプ12の下側に取り付けられる筒状体を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。図5は本実施形態に係る飲料供給装置1の飲料冷却パイプ12の下側に取り付けられる筒状体の下端部を位置決め支持する位置決め部材を示す図で、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【0008】
図2及び図3に示すように、水槽4は、上方に開口するステンレス鋼板製の内箱15と、この内箱15の外側周囲に設けられる断熱壁16とから構成されて、内箱15内に貯留される冷却水17は断熱されている。また、コンプレッサ5、凝縮器6、及び冷却ファン7と共に冷凍ユニットの冷凍サイクルを構成する冷却器としての銅パイプ製の蒸発管18は、螺旋状に巻回されて内箱15の内周面のやや内側に、ステンレス鋼板製の取付具19を介して該内箱15の内壁に固定されている。また、この蒸発管18は、冷却水17内に没して該冷却水17を冷却するように構成され、該蒸発管18の周囲には氷20が成長される。
【0009】
また、この蒸発管18の内側には、ステンレスパイプ製の飲料冷却パイプ12が、螺旋状に巻回されて同心状に配置され、該飲料冷却パイプ12の下端部が冷却水17の深さの約半分の位置まで没するように、ステンレス鋼板製の各取付具22、22、22により内箱15の左右及び後方の内壁に固定されている。また、各取付具22、22、22の上端部は、各々ビス22A、22A、22Aによって内箱15の各内壁に取り付けられているが、該各取付具22、22、22の下端部は、内箱15の内壁に取り付けられていない。
【0010】
また、飲料冷却パイプ12の下側には、ステンレス鋼板製の筒状体30が各取付具22、22、22の外側に嵌挿されて、各取付具22に各ビス31、31によって固定されて、飲料冷却パイプ12の下側に連設されている。ここで、この筒状体30は、図4に示すように、飲料冷却パイプ12の下端部から内箱15の底面部の少し上側までの高さ寸法の略円筒状で、各取付具22、22、22に対向する位置(図4(A)中、円周方向約90度毎の位置)に、上下2個の各ビス孔30A、30Aが半径方向に穿設されている。また、筒状体30の内径及び外径の寸法は、螺旋状に巻回される飲料冷却パイプ12の内径及び外径の寸法にほぼ等しく形成されている。従って、筒状体30は、各取付具22、22、22に飲料冷却パイプ12を取り付け後、下側方向から該各取付具22、22、22に嵌挿されて、各ビス孔30Aを介して各ビス31によって固定される。これにより、飲料冷却パイプ12と筒状体30は、同軸上に配置されて内側が連通し、冷却水17を上下方向に案内する案内部を構成する。
【0011】
また、この筒状体30の下端部は、ステンレス鋼板製の4個の各位置決め部材32、32、32、32の内側に嵌入されて位置決め支持されている。この各位置決め部材32、32、32、32は、内箱15の底面の同心円上に、約90度間隔で半径方向に沿ってビス止めされている。ここで、この位置決め部材32は、図5に示すように、側面視略台形の本体部33と、この本体部33の両側面から外側方向に突き出して形成される正面視直角三角形の各支持部34、34から形成されている。そして、この本体部33の下面と各支持部34、34の下面とは同一平面上に形成されている。また、本体部33の正面側端縁部(図5(A)中、右側端縁部)には、上端から約半分の高さまで、筒状体30の厚さ寸法にほぼ等しい深さ寸法で略直角に切り欠かれる段差部35が形成されている。この段差部35の下面からの高さ寸法は、筒状体30の下端面から内箱15の底面までの隙間寸法にほぼ等しく形成されている。また、この段差部35の奥側端縁部(図5(A)中、右側端縁部)には、上方向に略垂直に切り欠かれる側壁部37が形成されている。更に、本体部33の下面には、内箱15の底面にビス止めするための各ネジ孔36、36が形成されている。
【0012】
従って、飲料冷却パイプ12及び筒状体30の水槽4内への取り付けは、先ず、各位置決め部材32、32、32、32の各側壁部37、37、37、37が、筒状体30の外径にほぼ等しい直径の円上に位置するように、該各位置決め部材32、32、32、32を、約90度間隔で内箱15の底面の中央部にビス止めする。そして、各取付具22、22、22に飲料冷却パイプ12と筒状体30を取り付け後、該筒状体30の下端部を各位置決め部材32、32、32、32の各段差部35、35、35、35に載置するように嵌挿して、筒状体30の下端部を各位置決め部材32、32、32、32によって位置決め支持する。続いて、各取付具22、22、22の上端部を内箱15の内壁に各ビス22A、22A、22Aでビス止めして、固定する。これにより、飲料冷却パイプ12及び筒状体30は、各取付具22、22、22及び各位置決め部材32、32、32、32を介して内箱15の中心部に固定される。
【0013】
また、この飲料冷却パイプ12の供給側端部12Aは外装ケース3の後側上部側壁より嵌入される上記飲料パイプ2に接続される。更に、該飲料冷却パイプ12の注出側端部12Bは、水槽4の前側上部側壁を貫通するコック10の注出端部に接続されている。
【0014】
また、水槽4の上端の開口部には、ステンレス鋼板製の略長方形の撹拌モータ取付板21が横に架け渡されてビス止めにより取り付けられ、該撹拌モータ取付板21の上面の略中央部には、撹拌モータ13がビス止めによって固定されている。そして、この撹拌モータ13の回転軸25は、飲料冷却パイプ12の略中心軸上に配置されると共に、内箱15の深さの約半分の位置まで延出されている。また、この回転軸25の先端部には、プロペラ26が装着されている。このプロペラ26は、撹拌モータ13の回転軸25の回転に伴って回転し、内箱15内の冷却水17を水槽4の下方に向けて矢印A方向に流動させるように構成されている。
【0015】
また、回転軸25及びプロペラ26と、飲料冷却パイプ12との間には略円筒状に巻回されるステンレス製又は硬質合成樹脂製等の網状の網部材27が、撹拌モータ取付板21の下面からプロペラ26よりも少し深い位置まで覆うように取り付けられている(図2参照)。これにより、蒸発管18の回りに形成される氷20が剥離しても、回転軸25やプロペラ26に当たるのを防ぐことができる。
【0016】
これにより、プロペラ26によって水槽の下方に向けて矢印A方向に流動する冷却水17は、筒状体30内を下方に向けて流れて、該筒状体30の下端部と内箱15との間に形成される隙間を該内箱15の底部に沿って氷20方向に流れ、この氷20の内側面と飲料冷却パイプ12との間に沿って矢印B方向に流れて、水面近傍へ流れる。そして、水面近傍の冷却水17は、プロペラ26の撹拌によってプロペラ26に吸い寄せられて矢印C方向に流れて、網部材27の上部を経て回転軸25に沿って下方に流動し、プロペラ26に至る。従って、内箱15内を矢印A→矢印B→矢印Cの順に循環してプロペラ26に至る冷却水17は、飲料冷却パイプ12の高さ寸法が短くなっても、蒸発管18の周囲に形成される氷20の下端部から上端部までの全面に沿って循環しつつ冷却される。
【0017】
以上詳細に説明した通り本実施形態に係る飲料供給装置1は、水槽4の略中央部に螺旋状に巻回された飲料冷却パイプ12が、内箱15の内壁に上端部がビス止めされる各取付具22、22、22を介して取り付けられている。また、飲料冷却パイプ12の下側には、該飲料冷却パイプ12の内径及び外径にほぼ等しい内径及び外径で、この飲料冷却パイプ12の下端部の近傍から内箱15の底面の近傍まで伸びる筒状体30が、同一軸上に取り付けられている。また、この筒状体30の下端部は、内箱15の底面部に設けられる各位置決め部材32、32、32、32の各段差部35、35、35、35に載置するように嵌挿されて、位置決め支持されている。そして、飲料冷却パイプ12の略中心軸上に撹拌モータ13の回転軸25が配置されると共に、この回転軸25の先端部には、プロペラ26が装着されている。これにより、冷却水17が飲料冷却パイプ12及び筒状体30の内側を流れて、内箱15の底面に沿って氷20の下端部に流れ出て、内箱15内を循環する。
【0018】
従って、より小型化するために螺旋状に巻回される飲料冷却パイプ12の巻回ピッチを小さくして深さ方向の寸法を短くしても、飲料冷却パイプ12の内側に発生する水槽4内の底部に対して垂直状の冷却水17の流れは、筒状体30を介して該飲料冷却パイプ12の下端面近傍から水槽4の底面近傍まで案内されるため、下向きに送り出された冷却水17が水槽4の底面まで流れて、氷20の下端部から上端部までの全面に沿って循環しつつ冷却され、冷却水17の循環効率及び冷却効率の向上を図ることができる。また、筒状体30は、略円筒形状のため、簡単な構造とすることができ製造コストの削減化を図ることができる。また、筒状体30の下端部は、各位置決め部材32、32、32、32によって支持されるため、飲料冷却パイプ12を略垂直に支持できると共にガタツキを防止することができ、冷却水17の均一な水流を容易に発生させることができる。また、螺旋状に巻回される飲料冷却パイプ12の巻回ピッチを小さくして該飲料冷却パイプ12の高さ寸法を低く形成して水槽4の小型化を図っても、筒状体30によって下向きに送り出された冷却水17は、内箱15の底面まで流れて、氷20の下端部から上端部までの全面に沿って循環しつつ冷却され、冷却水17の循環効率及び冷却効率の向上を図ることができるため、小型でありながら冷却性能の向上を図ることができる。更に、筒状体30は、各取付具22、22、22にビス止めにより脱着可能に取り付けられているため、飲料冷却パイプ12の巻数を増加させて深さ方向の寸法を長くした場合には、該筒状体30を取り外すことによって、容易に対応することができ、小型でありながら飲料冷却能力の変更を容易に行うことができる。
【0019】
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。(a)前記実施形態では、各取付具22、22、22の下端部が内箱15の底面に当接しているが、筒状体30の下端部近傍まで短縮してもよい。これにより、筒状体30を各位置決め部材32、32、32、32の各段差部35、35、35、35に確実に当接させて取り付けることができる。
(b)前記実施形態では、筒状体30は、飲料冷却パイプ12の下端部近傍から内箱15の底面近傍まで伸びる略円筒形状であったが、この筒状体30に孔やルーバー等によって形成される冷却水の吹出口部を設けてもよい。これにより、冷却水17の水流を任意の方向に向けることができ、効率良く冷却水17の熱交換を行うことができる。例えば、図6に示すように、筒状体30に替えて、各位置決め部材32、32、32、32の各段差部35、35、35、35に当接する部分の所定幅外側の下端面が、該段差部35の高さ寸法だけ外側に延出される延出部40が形成された形状の筒状体41に置き換えてもよい。これにより、図7に示すように、飲料冷却パイプ12の内側を下方に流動する冷却水17は、筒状体41の各延出部40、40、40、40と内箱15の底面部とによって形成される4個の各連通孔42、42、42、42から内箱15の底面部に沿って矢印D方向に流れ、内箱15の左右及び前後の各側壁部の略中央部に形成される氷20の下端部に吹き出される。そして、この各側壁部の氷20の内側面と飲料冷却パイプ12との間に沿って水面近傍へ流れる。従って、内箱15の底面部の4隅方向への流れを少なくすることがでるため、冷却水17の更なる循環効率及び冷却効率の向上を図ることができる。ここで、図6は他の実施形態に係る飲料供給装置の飲料冷却パイプ12の下側に取り付けられる筒状体41を示す図で、(A)は正面図、(B)は底面図である。図7は他の実施形態に係る飲料供給装置の水槽4内に飲料冷却パイプ12及び筒状体41を取り付けた状態を示す前側一部切欠正面図である。尚、図6及び図7において上記図1乃至図5と同一符号は、上記飲料供給装置1の構成と同一あるいは相当部分を示すものである。
(c)前記実施形態では、筒状体30は、各取付具22、22、22にビス止めによって取り付けられているが、ロウ付けや溶接等によって取り付けても良い。これにより、筒状体30を任意の位置に取り付けることができ、作業性の効率化を図ることができる。
(d)前記実施形態では、各位置決め部材32、32、32、32は、ビス止めによって取り付けられているが、ロウ付けや溶接等によって取り付けても良い。これにより、各位置決め部材32、32、32、32を水槽4内に飲料冷却パイプ12及び筒状体30を取り付け後、該水槽4の底面部に直接取り付けることができるため、各位置決め部材32、32、32、32を任意の位置に高精度に取り付け得る。
(e)前記実施形態では、各位置決め部材32、32、32、32は、別体に設けたが、各位置決め部材32、32、32、32の各側壁部37、37、37、37が、筒状体30の外径にほぼ等しい直径の円上に位置するように、該各位置決め部材32、32、32、32を、約90度間隔で内箱15の底面の中央部に一体成形によって形成してもよい。これにより、各位置決め部材32、32、32、32のビス止め等による取付作業を削減できる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係る飲料供給装置は、水槽内には冷却手段によって冷却される冷却水が収容されている。また、飲料が供給される飲料冷却管は、水槽内の深さ方向に螺旋状に巻回されて、この冷却水によって冷却される。また、この冷却水は、飲料冷却管の内側に配置される撹拌手段によって、水槽内の底部に対して垂直状の冷却水の流れが発生される。更に、飲料冷却管と同軸上に配設されると共に飲料冷却管の下端部より下側の当該下端部近傍から水槽の底面近傍まで伸びる内径寸法が前記飲料冷却管の内径寸法と略等しい円筒状の整流部材が、飲料冷却管の内側に発生する水槽内の底部に対して垂直状の冷却水の流れを、該飲料冷却管の下端面近傍から水槽の底面近傍まで案内する。これにより、より小型化するために飲料冷却管の深さ方向の寸法を短くしても、下向きに送り出された冷却水が水槽の底面まで流れて、氷の下端部から上端部までの全面に沿って循環しつつ冷却され、冷却水の循環効率及び冷却効率の向上を図ることができる飲料供給装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る飲料供給装置の概略構成を示す側面図である。
【図2】本実施形態に係る飲料供給装置の水槽の概略構成を示す縦断側面図である。
【図3】本実施形態に係る飲料供給装置の水槽内に飲料冷却パイプを取り付け状態を示す前側一部切欠正面図である。
【図4】本実施形態に係る飲料供給装置の飲料冷却パイプの下側に取り付けられる筒状体を示す図で、(A)は平面図、(B)は正面図である。
【図5】本実施形態に係る飲料供給装置の飲料冷却パイプの下側に取り付けられる筒状体の下端部を位置決め支持する位置決め部材を示す図で、(A)は左側面図、(B)は正面図である。
【図6】他の実施形態に係る飲料供給装置の飲料冷却パイプの下側に取り付けられる筒状体を示す図で、(A)は正面図、(B)は底面図である。
【図7】他の実施形態に係る飲料供給装置の水槽内に飲料冷却パイプ及び筒状体を取り付けた状態を示す前側一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 飲料供給装置
4 水槽
12 飲料冷却パイプ
13 撹拌モータ
15 内箱
16 断熱壁
17 冷却水
18 蒸発管
19、22 取付具
20 氷
25 回転軸
26 プロペラ
30、41 筒状体
32 位置決め部材
40 延出部
42 連通孔
A、B、C、D 矢印(冷却水の循環方向)

Claims (1)

  1. 冷却手段によって冷却される冷却水を収容する水槽と、
    前記水槽内の深さ方向に螺旋状に巻回されて供給される飲料を冷却する飲料冷却管と、 前記飲料冷却管の内側に配置されて前記水槽内の底部に対して垂直状の冷却水の流れを発生させる撹拌手段とを備えた飲料供給装置において、
    上端部が前記水槽内壁に固定されると共に前記飲料冷却管の上方で直角に折り曲がり前記深さ方向に向け少なくとも水槽底面の近傍まで伸設される長板状の第1部材と、飲料冷却管の上方から水槽底面の近傍まで第1部材に沿って伸設される第2部材とからなり重なった状態の第1部材と第2部材との隙間に保持されるように飲料冷却管が取り付けられる複数の取付具と、
    内径寸法が前記飲料冷却管の内径寸法と略等しい円筒状であって、飲料冷却管と同軸上に配設されると共に飲料冷却管の下端部より下側の当該下端部近傍から前記水槽の底面近傍まで伸びるように前記各取付具に前記第1部材と前記第2部材の伸設方向に沿って取り付けられて、飲料冷却管の内側の冷却水の流れを該飲料冷却管の下端面近傍から水槽の底面近傍まで案内する整流部材とを備えたことを特徴とする飲料供給装置。
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