JP4553613B2 - 顕微鏡、とりわけ立体顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、とりわけステレオ(立体)顕微鏡等の顕微鏡に関する。本発明は、特に、第1の観察者と第2の観察者による同時的観察のためのステレオ顕微鏡等の顕微鏡であって、光軸を規定する主対物レンズと、該主対物レンズに後置される拡大システムと、該主対物レンズに後置されると共に、前記光軸の方向に延在するビーム路の第1の部分ビーム路を前記主対物レンズの光軸に関し所定の角度をなして、とりわけ垂直に延在する第1の顕微鏡面へ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向し、かつ該ビーム路の第2の部分ビーム路を前記主対物レンズの光軸の方向に透過するビームスプリッタ装置とを有する形式の顕微鏡に関する。
眼科学で使用される手術用顕微鏡は、主執刀医(主観察者)も助手(副観察者)も同じ手術野を見ることができるようにする手段を有する。
この種の眼科用手術顕微鏡について記載した文献もある(例えば特許文献1参照)。その文献に記載された顕微鏡は、主観察者及び副観察者のためのそれぞれ1つの双眼鏡筒と、観察対象からの光を主観察者と副観察者(の鏡筒ないし光路)へ分割するビームスプリッタを有する。しかしながら、この顕微鏡は構造高さが比較的大きいという欠点がある。というのは、主観察者用の完全な拡大光学系(の全体)を実質的に鉛直方向に配置しなければならないからである。
神経外科学でも、新しい手術技術では、主執刀医と助手が手術領域の同じ部分を見ることが必要となる。
現在の手術用顕微鏡に対する本質的要求は、その構造高さを人間工学的理由からできるだけ小さく維持するということである。更に、副観察者ないし助手の観察光路が、迅速かつ(顕微鏡の)形態変化作業なしで、顕微鏡の右から左へ(又はその反対に)旋回できること、及び特定の手術技術に対してのみ必要とされる付属品によって画像品質も構造高さもネガティブな影響を受けることがないことが要求される。更に、眼科用顕微鏡では、主観察者も副観察者もいわゆる赤色反射を同じ質で観察する手段を有するべきある。更に、自由作業距離(空間)、即ち観察対象と対物レンズとの間の領域が付加的ないしオプションの構造要素によって減少しないようにすべきである。神経外科学で使用される顕微鏡では、助手用顕微鏡が、主執刀医の観察方向に対しあらゆる空間方向で位置決めできると特に好ましい。
DE 43 31 635 C2 US 2001/0010592 A1 ライカ社のパンフレット"Leica M841 EBS"、2001年11月発行
しかしながら、従来の顕微鏡では、上記の要求は部分的にしか満たされていない。
本出願人の顕微鏡M840/841(非特許文献1参照)では、例えば、主執刀医と助手が同じ視野を有することが保証される。これは、助手用観察装置が拡大システムの上方に配置されること、及び4つの同じモノスコピック拡大システムから構成されるズームシステムが拡大システムとして使用されることによって達成される。この顕微鏡では、互いに平行に配された4つのモノスコピック拡大システムのうちのそれぞれ2つが主観察者のためのステレオスコピック(立体)拡大システムを構成する。これらのシステムの接続軸に対し垂直に配される更なるシステム(複数)ないしチャネル(複数)が、助手用のステレオスコピック(立体)拡大システムを構成する。
対物レンズシステム、ズームシステム及び接眼レンズシステムを有する神経外科学で使用される顕微鏡について記載した文献もある(例えば特許文献2参照)。この顕微鏡では、対物レンズシステムは実質的に鉛直方向に配され、他方、2つの単一システムないし2つの光学的チャネルからなるズームシステムは水平に配される。ズームシステムの軸は主対物レンズの軸に対して垂直をなす。ズームシステムは、上述のように、この顕微鏡でも、その軸が互いに平行に延在する2つの同じ拡大チャネルからなり、これにより主観察者による観察対象の立体的観察が保証される。しかしながら、この顕微鏡には、主対物レンズの下方において助手用ビーム路の取出射出が行われるため、自由作業距離(空間)が著しく低減されるという欠点がある。更に、主執刀医と助手に対しそれぞれ別個の主対物レンズが必要とされるので、使用される光学的コンポーネントに関するコストは比較的大きくなり、顕微鏡の構造も大掛かりなものとならざるを得ない。
それゆえ、本発明の課題は、第1の観察者と第2の観察者による同時的観察を可能とすると共に、構造高さをできるだけ小さくしかつ自由作業距離(空間)をできるだけ大きくし、更に操作ないし取り扱いが容易ないし単純なとりわけステレオ(立体)顕微鏡等の顕微鏡を提供することである。
上記の課題を解決するために、本発明の一視点により、冒頭の技術分野に記載した形式の顕微鏡、即ち、第1の観察者と第2の観察者による同時的観察のためのとりわけステレオ(立体)顕微鏡等の顕微鏡であって、光軸を規定する主対物レンズと、該主対物レンズに後置される拡大システムと、該主対物レンズに後置されると共に、前記光軸の方向に延在するビーム路第1の部分ビーム路として前記主対物レンズの光軸に関し所定の角度をなして、とりわけ垂直に延在する第1の顕微鏡面へ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向させ、かつ該ビーム路第2の部分ビーム路として前記主対物レンズの光軸の方向に透過させるビームスプリッタ装置とを有する顕微鏡が提供される。この顕微鏡において、前記第1の部分ビーム路を前記第1の顕微鏡面から、該第1の顕微鏡面に対し実質的に平行に延在する第2の顕微鏡面へ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向する第1及び第2の偏向装置と、前記ビームスプリッタ装置を透過した前記第2の部分ビーム路を、前記第1及び第2の顕微鏡面の上方において該第1及び第2の顕微鏡面に対し実質的に平行に延在する第3の顕微鏡面へ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向する第3の偏向装置とを有することを特徴とする(形態1・基本構成)。
本発明の独立請求項1により、上述の課題に対応する効果が達成される。即ち、本発明の顕微鏡は、第1の観察者と第2の観察者とによる同時的観察を可能とすると共に、構造高さをできるだけ小さくしかつ自由作業距離(空間)をできるだけ大きくすることができ、更に容易ないし単純に操作ないし取り扱うことが可能である(基本構成)。特に、特定のビームスプリッタ装置を第1の観察者と第2の観察者のための共通の主対物レンズに後置すること、即ちビームスプリッタ装置を顕微鏡本体内で主対物レンズと拡大システムとの間に配することによって、主対物レンズと観察対象との間の自由作業間隔(空間)は何ら妨害されない(低減されない)。また、主対物レンズを通過(透過)する観察ビーム束ないし観察ビーム路を(分割して)、主対物レンズの光軸に対し所定の角度をなして、とりわけ垂直に延在する各面内にそれぞれ偏向することによって、顕微鏡の構造高さを従来の顕微鏡と比べて一層減少することができる。
更に、各従属請求項により、付加的な効果が後述の通りそれぞれ達成される。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を示すが、これらは従属請求項の対象でもある(なお、形態1は既述の通りである)。
(2) 上記形態1の顕微鏡において、前記ビームスプリッタ装置は、ビーム路を幾何学的に分割する幾何学的ームスプリッタとして構成されることが好ましい(形態2)。
(3) 上記形態1又は2の顕微鏡において、前記ビームスプリッタ装置は、少なくとも1つの反射性領域と、少なくとも1つの透過性領域を有することが好ましい(形態3)。
(4) 上記形態1の顕微鏡において、前記ビームスプリッタ装置は、ビーム路の部分ビーム路への分割が該ビームスプリッタ装置の横断面全体に亘って一様に行われる物理的ビームスプリッタとして構成されることが好ましい(形態4)。
(5) 上記形態1〜4の顕微鏡において、前記第1、第2及び第3の顕微鏡面は、それぞれ、実質的に水平に配されることが好ましい(形態5)。
(6) 上記形態1〜5の顕微鏡において、前記拡大システムは、前記第1又は第2の顕微鏡面に配される前記第1の観察者のための第1のズームシステムと、前記第3の顕微鏡面に配される前記第2の観察者のための第2のズームシステムとを含んで構成されることが好ましい(形態6)。
(7) 上記形態6の顕微鏡において、前記第1及び第2のズームシステムは、それぞれ、少なくとも2つの拡大光学ビーム路を有することが好ましい(形態7)。
(8) 上記形態1〜7の顕微鏡において、前記第3の偏向装置は、前記主対物レンズの光軸の周りで回動可能に構成されることが好ましい(形態8)。
(9) 上記形態1〜8の顕微鏡において、前記第1の部分ビーム路と前記第2の部分ビーム路は、前記主対物レンズの光軸と前記第2の顕微鏡面との交点の領域において交差することが好ましい(形態9)。
(10) 上記形態1〜9の顕微鏡において、前記第1の部分ビーム路を前記第2の顕微鏡面から前記第1の顕微鏡面へ偏向可能とるよう構成される、選択的に挿入可能及び/又は旋回可能な複数の向要素を有することが好ましい(形態10)。
(11) 上記形態10の顕微鏡において、前記偏向要素が 前記第1の顕微鏡面ないし前記第2の顕微鏡面内のそれぞれの光軸に対し垂直な軸の周りで回動可能であることが好ましい(形態11)。
12) 上記形態1〜11の顕微鏡において、前記主対物レンズと前記ビームスプリッタ装置との間に配されるデータ差込入射装置を有することが好ましい(形態12)。
13) 上記形態1〜12の顕微鏡において、第1偏向光軸に沿って及び/又は前記第1及び第2の偏向装置の間及び/又は第2偏向光軸に沿って配される少なくとも1つの光学的付加コンポーネント及び/又は少なくとも1つの中間結像システムを有することが好ましい(形態13)。
14) 上記形態1〜13の顕微鏡において、照明装置が、主対物レンズと前記ビームスプリッタ装置との間に、とりわけ前記主対物レンズの光軸又は前記第1偏向光軸の領域に配されることが好ましい(形態14)。
15) 上記形態6又は7の顕微鏡において、前記第1及び第2のズームシステムは、互いに電気的及び/又は機械的に結合されるよう構成されることが好ましい(形態15)。
本発明の顕微鏡の好ましい一実施形態では、ビームスプリッタ装置は幾何学的ないし空間的ビームスプリッタとして構成される。このようなビームスプリッタはジオメトリック(geometrisch)な分割原理ないし機構に基づくものであり、吸収による光損失がとりわけ小さいため有利である。
例えばプレート状に構成されるビームスプリッタ装置は、少なくとも1つの反射性領域と少なくとも1つの透過性領域を有すると好都合である。このようなビームスプリッタ装置は、簡単かつ価格的にも妥当に製造することができ、また、当該ビームスプリッタに入射するビーム路に対し所定の角度をなすよう相応に構成・配置されることにより、この入射ビーム路を複数の部分ビーム路へ所望のように分割することができる。さらにこの構成によって、複数対のステレオビーム路を簡単に規定することができる。
本発明の顕微鏡の好ましい更なる一実施形態では、ビームスプリッタ装置は、物理的ビームスプリッタとして構成される。このようなビームスプリッタでは、ビームスプリッタ装置に入射するビーム束ないしビーム路の横断面(の面積ないし(輪郭)形状)は変化しないままに維持される。即ち、(上記幾何学的ないし空間的ビームスプリッタがビーム束を幾何学的に分割するのに対し、)入射ビーム路の部分ビーム路(反射ビーム路及び透過ビーム路)への分割は、(その面積ないし(輪郭)形状に関し)ビームスプリッタ装置の(有効)横断面全体に亘って一様に行われる(光量ないしエネルギの分割割合は種々の値をとりうる)。
顕微鏡の第1の面(第1の顕微鏡面)、第2の面(第2の顕微鏡面)及び第3の面(第3の顕微鏡面)が、実質的に水平に配される(整列される)ことが好ましい。そのため、とりわけ鉛直方向に延在する主対物レンズの光軸と組合わせることにより、顕微鏡の構造高さを最小化することができる。
本発明の有利な一実施形態では、拡大システムは、顕微鏡の第1の面又は第2の面に配される第1の観察者用の第1のズームシステムを有し、かつ顕微鏡の第3の面に配される第2の観察者用の第2のズームシステムを有する。2つのズームシステムをこのように分離して配することにより、主執刀医及び助手にそれぞれ倍率の異なるズームシステムを提供することができる。更に、例えば主執刀医及び助手に対し同一構成又は類似構成のズームシステムが配属される場合であっても、互いに異なるよう倍率を調節することもできる。更に、第2の観察者(副観察者)ないし助手のためのズームシステムをこのように構成することによって、主執刀医(の位置)に対し助手用顕微鏡ないし助手の視野(助手用観察鏡筒ないしポート)を場所的に可変(oertlich variabel)に調節すること(副観察者が主観察者に対し顕微鏡に関し場所的に任意の調節の下に観察すること)が可能となる。
第1及び第2のズームシステムは、それぞれ、少なくとも2つの拡大ないし観察チャネルを有すると好都合である。この構成によって、まず、立体的(ステレオスコピックな)観察が主執刀医に対しても助手に対して提供される。この場合、これらズームシステムに少なくとも1つの更なる拡大ないし観察チャネルを形成し、この更なるチャネルに例えば記録用ビデオカメラを接続することも可能である。幾何学的ないし空間的ビームスプリッタを使用する場合、当該ビームスプリッタの透過性領域(複数)と反射性領域(複数)をそれぞれズームシステムの拡大ないし観察チャネル(複数)に整合ないし割当てると都合がよい。
部分ビーム路を顕微鏡の第3の面へ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向する偏向装置を、主対物レンズの光軸の周りで回動可能に構成すると有利である。この構成によって、第2の観察者の観察方向を第1の観察者に関して簡単な態様で回転することができる。とりわけ2つの部分ビーム路を形成するために物理的ビームスプリッタを使用する場合は、第2の観察者のための部分ビーム路を顕微鏡の第3の面において実質的に360゜回転することができる。というのは、部分ビーム路を第3の面へ偏向するための偏向装置の位置では、部分ビーム路のステレオスコピックな分割(ステレオ光路の形成)はまだ行われていないからである。ここで注意しておくと、幾何学的ビームスプリッタを使用する場合であっても、部分ビーム路を第3の面へ偏向するための偏向装置が回転可能であると都合がよい。というのは、既にステレオスコピックな分割が行われている場合であっても、助手用顕微鏡の有利な位置(複数)に関する所定の限界(範囲)内で旋回を行えば依然として助手のための満足するに足る視野が保証されるからである。当該有利な位置(複数)としては、助手用部分ビーム路のステレオスコピックなビーム束が同じ高さで、すなわち実質的に水平に偏向要素に入射し、そのため(頭を傾けて観察する必要のない)助手による相応の水平な観察が可能となる位置(複数)をとりわけ指摘することができる。この有利な位置(複数)は、ステレオスコピックな部分ビーム束が進行すべき距離(経路)が同一となるような位置でもある。この位置は、通常、(助手の観察方向が)主執刀医の観察方向に対し垂直をなすような位置である。
更に、主執刀医用双眼鏡筒を例えば第2の顕微鏡面において、及び/又は助手用双眼鏡筒を例えば第3の顕微鏡面において、対応するそれぞれの面の対応するそれぞれの光軸の周りで回動可能に構成することにより、例えば顕微鏡全体及び/又は助手用顕微鏡の斜め位置(複数)を補償ないし調整可能に構成すると有利である。
本発明の顕微鏡の更なる有利な一実施形態では、第1の部分ビーム路と第2の部分ビーム路とが、主対物レンズの光軸と顕微鏡の第2の面の交点の領域で交差するよう構成される。この形態では、第1の部分ビーム路は第2の面に延在し、第2の部分ビーム路は主対物レンズの光軸に沿って延在する。この2つの部分ビーム路が実質的に垂直に交差ないし相互貫通しても、互いに影響を及ぼしあうことはないため、この構成によって顕微鏡の構造空間は、全体として、適正化することができる。また、この2つの部分ビーム路を互いに交差ないし相互貫通させないで、互いに擦れ違うように通過させるように構成することも可能である。
本発明の顕微鏡は、第1のビーム路を第2の顕微鏡面から第1の顕微鏡面へ偏向可能とし、及び/又は第1のビーム路を第1の顕微鏡面及び/又は第2の顕微鏡面の対応するそれぞれの光軸の周りで旋回可能とするよう構成される、選択的に挿入可能及び/又は旋回可能な複数の偏向要素を有すると好都合である。この構成により、第1の観察者ないし主執刀医のための観察(接眼ないし覗き込み)領域(部位)も種々変化することができる(種々異なる位置ないし角度で観察ないし覗き込むことができる)。
本発明の顕微鏡の更なる有利な一実施形態では、主対物レンズとビームスプリッタ装置との間にデータ差込入射装置が配される。(主)ビーム路を部分ビーム路に分割する前にこのようにデータを差込入射することにより、ただ1つの(1回の)データ差込入射だけで、主執刀医も助手も当該差込入射データを使用(観察)することが可能となる。
本発明の他の有利な一実施形態では、照明装置は、主対物レンズとビームスプリッタ装置との間に(ないし主対物レンズに後置されるビームスプリッタ装置に関し観察者側に)配置される。例えば、照明装置は、主対物レンズの光軸の領域、又は第1の顕微鏡面の光軸の領域に配することができる。このような場合、ビームスプリッタ装置は、例えば、照明装置からの光による観察対象の照明を保証する更なる反射性領域又は透過性領域を有するよう構成可能であろう。
更に、主執刀医用のズームシステムと助手用のズームシステムとを電気的及び/又は機械的に結合(連携作動)して使用すると有利であることが判明した。この構成により、とりわけ主執刀医と助手とが同じ倍率で観察するよう調節することができるが、この場合、常に結合して使用するだけでなく、選択的にこの2つのズームシステムを分離(結合を解除)して使用することも可能である。
以下に、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例は、発明の理解の容易化のためのものであって、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において当業者により実施可能な付加・置換等を排除することは意図しない。また、特許請求の範囲に付した図面参照符号も発明の理解の容易化のためであり、本発明を図示の態様に限定することは意図しない。更に、特許請求の範囲及び明細書に記載された「第1」等の修飾語は、対応する要素等を互いに区別するために付したものであり、当該要素等の数を限定することを意図したものではない。例えば、ある要素が「第1」から「第3」までしか規定されていなくても、本発明は当該要素を「3つ」のみ含むように限定されるのではなく、当該要素を更に1つ以上(「第4」、「第5」等)含むことも可能ある。これらの点に関しては、補正・訂正後も同様である。
図1に、ステレオ(立体)顕微鏡として構成された本発明の顕微鏡の有利な一実施例を全体として符号100を付して示した。図示のステレオ顕微鏡によって観察対象1を観察されるものとする。図示のステレオ顕微鏡は、とりわけ眼科用顕微鏡または神経外科用顕微鏡であることが好ましい。
図1に示したステレオ顕微鏡100は、第1の観察者ないし主執刀医(主観察者)のための複数の光学システムが配設されているケーシング101と、助手用顕微鏡(観察鏡筒)102とを有する。
照明装置4は、ファイバケーブル19を介して供給された光を、偏向素子4aを介して観察対象1に向ける。照明装置4の主軸は4bにより示されており、その照明軸は32により示されている。
顕微鏡ケーシング101の下部領域には主対物レンズ2が配設される。主対物レンズ2は光軸2aを規定する。
主対物レンズ2の上方には、観察対象1から出発し光軸2aに沿って延在する観察ビーム路17を第1の部分ビーム路17aと第2の部分ビーム路17bとに分割するビームスプリッタ装置5が配される。観察ビーム路17は、図示の顕微鏡の配置構造では、実質的に鉛直方向に延在し、第1部分ビーム路17aはこれに対して垂直、すなわち実質的に水平に延在することが分る。第2部分ビーム路17bは、観察ビーム路17に関し偏向を受けない、即ち観察ビーム路17と同様に実質的に鉛直方向に延在する。顕微鏡100は、あらゆる空間方向に回動可能に構成することができるため、これに応じて主対物レンズ2の光軸2aを相応に傾斜することができることに注意すべきである。なお、用語「ビーム路」は、文字通り、光が通過する経路を意味する他、当該経路を通過する光ないしビームを意味することもある。
第1部分ビーム路17aは、第1の顕微鏡面Iにおいて、第1偏向光軸2bを規定する。この光軸2bに沿ってさらなる光学コンポーネント11、12、15が配置される。
本書において符号12を付して示した主執刀医用の拡大システムは、有利にはズームシステムとして構成される。また、第1の顕微鏡面Iに配設可能な付加的構成要素は、符号15を付して模式的に示した。同様に、各中間結像システムも、すべて符号11で模式的に示した。
第1の顕微鏡面Iに配される第1の偏向要素6aは、第1部分ビーム路17aを再び鉛直方向に偏向するのに用いられる。更に、第2の顕微鏡面IIには第2の偏向要素6bが配され、第1部分ビーム路17aは、第1偏向要素6aで偏向された後に該第2の偏向要素6bに入射し、再び水平方向に偏向される。第1部分ビーム路17aを通り第2の顕微鏡面IIにおいて規定される光軸を第2偏向光軸2cというものとする。第1及び第2偏向要素6a、6bの間又は第2偏向光軸2cに沿って配置可能な更なる光学的付加コンポーネント(複数)又は中間結像システム(複数)をそれぞれ15又は11で示した。第2の顕微鏡面IIにおいて、光学的付加コンポーネント15には、例えば光学的分割装置9が後置される。第2の顕微鏡面IIにおいて、光学的付加コンポーネント15及び光学的分割装置9を通過した後、第1部分ビーム路17aは、主執刀医ないし第1の観察者用の双眼鏡筒(図示しない)に入射する。主執刀医の観察(覗き込み)方向を明確に認識できるようにするために、象徴的に符号25を付した「眼」で示した。主執刀医用の双眼鏡筒(図示しない)は、回転矢印Qで示したように、第2の顕微鏡面IIの第2偏向光軸2cの周りで回動可能であると有利である。この構成によって、眼科学または神経外科学ではしばしば不可避の顕微鏡の傾斜状態(傾斜位置)を主観察者のために調整することができる。即ち、主執刀医は、実質的に水平に(水平方向の目線で)観察する(覗き込む)ことができる。
ビームスプリッタ装置5を透過した、即ち偏向されなかった第2部分ビーム路17bは、鉛直方向上方に向かって進み、まず11により示された光学的中間結像システムを通過し、更に別の光学的付加コンポーネント16を通過する。全体として符号20により示され、見やすくするため「円」で象徴的に示した通過領域において、第2部分ビーム路17b(ないし対物レンズ光軸2a)は、第2の顕微鏡面IIと交差する。この場合、第2部分ビーム路17bが、第2の顕微鏡面IIに延在する第2偏向光軸2cと交差すると有利である。その場合でも、水平又は鉛直方向に延在する第1又は第2部分ビーム路17a又は17bは、互いに影響を及ぼし合わないので、第2部分ビーム路17bは、通過領域20を通過した後、助手用顕微鏡102に配された第3の偏向要素6cに入射する。第3偏向要素6cによって、第2部分ビーム路17bは、第1顕微鏡面I及び第2顕微鏡面IIに対して平行に延在する第3の顕微鏡面IIIへ(面内へないし面に沿って進行するよう)偏向される。
第2部分ビーム17bを第3の顕微鏡面IIIへ偏向することにより、実質的に水平に延在する第3偏向光軸2dが規定される。
第3偏向光軸2dに沿って、とりわけズームシステムとして構成される助手用拡大システム13が、付加的な助手用構造要素(この場合も符号16で示した)と共に配される。(詳細には図示していない双眼鏡筒による)助手の観察ないし覗き込みは、この場合、模式的に示した眼26によって明確化したように、第3の顕微鏡面IIIで行われる。
光学的付加コンポーネント16と助手用双眼鏡筒(不図示)との間には、第4偏向要素6dを配することができ、該第4偏向要素6dによって、第2部分ビーム路17bを第3の顕微鏡面IIIからその外部へ偏向することができる。このため、更なる(第4の)顕微鏡面における助手の観察を実現したり、或いは例えば第4偏向要素6dを半透過性に構成することにより、第3の顕微鏡面IIIにおいて符号26で示した位置での助手の観察と、例えば記録目的のための(矢印P’で示したような方向への)取出射出とを同時に実現したりすることが可能となる。第4偏向要素6dは、回転矢印Rで示したように、旋回可能に構成することができる。回転矢印Rは、第3の顕微鏡面IIIの第3偏向光軸2dに沿って延在するビーム束が回転可能ないし旋回可能な角度領域を示す。記号Pは、上述の通り、第3の顕微鏡面IIIにおける助手の観察方向を示す。この観察方向は、第4偏向要素6dを図面の平面に垂直に延在する(光)軸の周りで回転することによって、矢印P’で示した観察方向へと回転することができる。更に、例えば第3偏向光軸2dに沿って矢印Pの方向に結合することのできる助手用双眼鏡筒(図示しない)は、回転矢印Q’で示したように、第3偏向光軸2dの周りで回動可能であると都合がよい。すでに述べたように、この構成によって、助手用顕微鏡の傾斜位置を助手ないし共同観察者に対して調節することができる。
主対物レンズ2を通過する主観察ビーム路17の2対のステレオスコピックビーム路への分割は、2つの形式で実現できると都合がよい。
ひとつの可能な構成では、ビームスプリッタ装置5を、例えばハーフミラー等の物理的ビームスプリッタとして構成し、それぞれ1つのビーム束を有する(2つの)部分ビーム路を、主執刀医用の拡大システム12と、助手用の拡大システム13とにそれぞれ到達させる。これらの拡大システム12、13には、対応する部分ビーム路のステレオスコピックな分割を実現する観察チャネルをそれぞれ2つずつ形成することができる。図1の構造では、拡大システム12の2つの観察チャネルは、同じ高さで並んで、即ち第1の顕微鏡面Iの第1偏向光軸2bに対して平行に配される。従って図1の構造では、拡大システム12の2つの観察チャネルの各光軸は、第1偏向光軸2bと紙面上では重なって示されている。このような拡大チャンネルに相応する構成(位置関係)は、助手用拡大システム13でも実現することができる。ビームスプリッタ装置5と助手用拡大システム13をこのように構成することにより、助手による観察に影響を与えたり妨害したりすることなく、助手用顕微鏡102を対物レンズ光軸2aの周りで原理的にほぼ360゜回転することができるためとりわけ有利である。
他方、更なる可能な構成では、ビームスプリッタ装置5の特別の構造によって、対応するビーム路対を有する主執刀医用の部分ビーム路17a及び助手用の部分ビーム路17bが拡大システム12及び13にそれぞれ入射する前に、観察ビーム路17を部分ビーム路17aと部分ビーム路17bとに分割する(「幾何学的ないし空間的ビームスプリッタ装置」)。このことをビームスプリッタ装置5の有利な一実施例を示す図2に基づいて説明する。図2に示したビームスプリッタ装置5の構造は、主対物レンズ2の光軸2aに対し垂直な面に投影したものである。顕微鏡100内に組み込まれたときの(上下左右の)位置関係を明確にするために、ビームスプリッタ装置5の下端エッジ5aと上端エッジ5bを図1にも図2にも示した。円形領域42a、42bは完全反射性に構成され、そのためこれらの領域に入射するビーム路17の光は偏向され、第1部分ビーム路17aを形成する。従って第1部分ビーム路17aは、互いに平行に延在する2つのビーム束を有する。領域42a、42bは、当該領域で反射されるビーム束が拡大システム12に相応に配された(詳細には図示されていない)観察チャネルへ入射するよう位置決めされる。
これに対して、ビームスプリッタ装置5の領域43a、43bは、完全に光透過性ないし通過性に構成される。従ってこの領域を通過するビーム路17の光は、2つの平行なビーム束に変換ないし分割され、これらは第2部分ビーム路17bを形成する。
4つの円形領域42a、42b、43a、43bを備えるビームスプリッタ装置5の図示の構造は、単に理解の容易化のために過ぎないことに注意すべきである。図示のビームスプリッタ装置5は、反射性領域及び透過性領域を有するプレートとして構成されているが、反射性領域及び透過性領域が対応する拡大システム12及び13の各観察チャネルに対応するビーム束を完全に入射するような寸法・形状を有するよう構成されることに注意すれば、任意の構造をとりうる。例えば内部にそのような反射性領域を有する透明なブロック状部材を使用することもできる。(なお、当該反射性領域以外の領域を通過する光が対応する拡大システムの観察チャンネルに入射するよう構成されることは言うまでもない。また、このとき、当該透過光のうち観察チャンネルに入射しない光の透過を阻止等するために射出端面の対応する領域に光吸収性要素等を配することも可能である)。
この種のビームスプリッタ装置(幾何学的ないし空間的ビームスプリッタ装置)5を使用する場合、助手用顕微鏡を、図1に示した配置・配向から紙面の手前又はその反対側へ90゜旋回すれば、第3偏向要素6cにおいて、互いに平行に延在するビーム束(これらは図1の状態では対物レンズ光軸2aに関して右と左にずらされて延在する)の経路の長さの間に相違が生じないため都合がよい。このような良好な旋回位置から±20゜の範囲で助手用顕微鏡102を対物レンズ光軸2aの周りで旋回しても有利に使用できることが判明した。
上述の構造要素(光学的付加コンポーネント)15には、データ差込入射装置、シャッタ、フィルタ、透明ディスプレイ、瞳位置移動(変位)装置(Pupillenverlagerer)、ビーム偏向システム、画像正立装置、画像反転装置等の装置・システムが含まれ得る。光学的分割装置9は、例えばビデオカメラ等の記録装置の結合のために有利に使用することができる。この種の光学的分割装置は、図示の各ビーム路の他の位置、例えば構造要素11、15または16が配されている位置に(代替的に)配することも可能である。
上述の通り、主執刀医又は助手用の双眼鏡筒は図1には示していない。部分ビーム路17a、17bは、図示の矢印Pの向きに、接眼レンズを備える双眼鏡筒(不図示)へ光を偏向可能であるため、主執刀医25及び助手による両眼でのステレオスコピックな(立体的)観察が可能となることを指摘しておく。
助手用顕微鏡102の光学的付加コンポーネント16にも同様に、画像正立装置、中間結像システム、偏向要素、データ差込入射装置、フィルタ、瞳移動装置、画像反転装置、シャッタ、透明ディスプレイ等が含まれ得る。助手の観察が所望されないか必要ない場合、助手用顕微鏡102は取り外し可能なように構成される。例えば図示のビームスプリッタ装置5の代わりに例えばミラーまたはプリズム等の完全反射性の偏向要素を使用することにより、主執刀医は、図示の構造により得られるその他のすべての利点を損なうことなく、明るさないし光強度のすべてを利用することができる。ビームスプリッタ装置5を旋回又は摺動することによりそのビーム路から離隔し、そのような完全反射性の偏向要素を対応して当該ビーム路に配することができるように構成すると有利である。
本発明の顕微鏡の他の一実施例を図3に基づいて説明する。図3に示した実施例の要素・装置等のうち図1に示した要素・装置等に対応するものには、同じ参照符号を付した。従って、これら要素等及びその機能についてはとりたたて説明するまでもないので省略する。
図3に示した本発明の顕微鏡の実施例は、通過領域20の下流において、主執刀医のための第1部分ビーム路17aの案内が行われるという点で実質的に図1の実施例とは異なる。図3の実施例では、2つの更なる偏向要素(第1及び第2案内偏向要素)14a、14bが設けられ、これら案内偏向要素14a、14bによって第1部分ビーム路17aを偏向して第2の顕微鏡面IIから第1の顕微鏡面Iに戻すよう案内することができる。そのため、第1案内偏向要素14aを選択的に第1ビーム路17aへ旋回的に挿入し又は第1ビーム路17aから旋回的に離脱することにより、主執刀医は、対応して、第1の顕微鏡面Iにおいて(例えば第1偏向光軸2bの延長線上の第4偏向光軸2eに沿って)、又は第2の顕微鏡面IIにおいて(第2偏向光軸2cに沿って)、観察を行うことが可能となる。また、これら案内偏向要素14a、14bを、紙面ないし第2偏向光軸2cないし第4偏向光軸2eに対し垂直な軸の周りで旋回可能に構成することも可能である。このため、主執刀医は、水平面に対し傾斜した目線で観察する(覗き込む)ことが可能となる。更に、案内偏向要素14a、14bを半透過性に構成することにより、種々多様な観察態様及び画像取出射出態様を実現することができる。案内偏向要素14a、14bの有利な回転領域を回転矢印Rによって示した。この回転矢印Rは、主執刀医の観察方向(ないし観察鏡筒)が位置PとP’の間で回転可能であることを模式的に示している。
データの差込入射が主執刀医に対しても助手に対しても所望される場合、データの差込入射は、図1の実施例の図示の構成では、主執刀医と助手に対して(別個のデータ差込入射装置を設ける等して)各別に行わなければならない。図2に示した実施例では、ビームスプリッタ装置5の上流ないし物体(観察対象)側に(すなわち主対物レンズ2とビームスプリッタ装置5との間に)データ差込入射装置21が配される。このため、主執刀医も助手も共通のデータ差込入射(画像)を利用することが可能となる。
照明の差込入射を適正化するために、主対物レンズ2の対称軸ないし光軸(主光軸)2aが、必要に応じ、観察ビーム路17からずれて(偏心して)延在するよう構成することも可能である。
本発明の顕微鏡の有利な一実施例の概略的側断面図。 主対物レンズを通過した観察ビーム路を第1の観察者と第2の観察者のための部分ビーム路に分割するよう構成された、本発明の顕微鏡の枠内で有利に使用可能な幾何学的ないし空間的ビームスプリッタ装置の一例。 本発明の顕微鏡の有利な更なる一実施例の概略的側断面図。
符号の説明
1 観察対象
2 主対物レンズ
2a 主対物レンズの光軸
2b 顕微鏡面Iの光軸ないし第1偏向光軸
2c 顕微鏡面IIの光軸ないし第2偏向光軸
2d 顕微鏡面IIIの光軸ないし第3偏向光軸
2e 第1偏向光軸2bの延長軸
4 照明装置
4a 偏向素子
4b 照明装置の主軸
5 ビームスプリッタ装置
6a 第1偏向装置(要素)
6b 第2偏向装置(要素)
6c 第3偏向装置(要素)
6d 第4偏向装置(要素)
9 光学的分割装置
11 中間結像システム
12 (主執刀医ないし主観察者のための)拡大システム
13 助手ないし副観察者用拡大システム
14a 第1案内偏向要素
14b 第2案内偏向要素
15 光学的付加コンポーネント
16 光学的付加コンポーネント
17 観察ビーム路
17a 第1部分ビーム路
17b 第2部分ビーム路
19 ファイバケーブル
20 通過領域
21 データ差込入射装置
25 眼ないし観察(覗き込み)方向
26 眼ないし観察(覗き込み)方向
27 眼ないし観察(覗き込み)方向
32 照明軸
42a ビームスプリッタ装置5の反射性領域
42b ビームスプリッタ装置5の反射性領域
43a ビームスプリッタ装置5の透過性領域
43b ビームスプリッタ装置5の透過性領域
100 ステレオ(立体)顕微鏡
101 ケーシング
102 助手用顕微鏡
I 第1顕微鏡面
II 第2顕微鏡面
III 第3顕微鏡面
P 観察(覗き込み)方向を表わす矢印
P’ 観察(覗き込み)方向を表わす矢印
Q 回転方向を表わす回転矢印
Q’ 回転方向を表わす回転矢印
R 回転領域を表わす回転矢印

Claims (15)

  1. 第1の観察者と第2の観察者による同時的観察のための顕微鏡であって、
    光軸を規定する主対物レンズと、
    該主対物レンズに後置される拡大システムと、
    該主対物レンズに後置されると共に、前記光軸の方向に延在するビーム路第1の部分ビーム路として前記主対物レンズの光軸に関し所定の角度をなして延在する第1の顕微鏡面Iへ偏向させ、かつ該ビーム路第2の部分ビーム路として前記主対物レンズの光軸の方向に透過させるビームスプリッタ装置と
    を有する顕微鏡において、
    前記第1の部分ビーム路(17a)を前記第1の顕微鏡面Iから、該第1の顕微鏡面Iに対し実質的に平行に延在する第2の顕微鏡面IIへ偏向する第1及び第2の偏向装置(6a、6b)と、前記ビームスプリッタ装置(5)を透過した前記第2の部分ビーム路(17b)を、前記第1及び第2の顕微鏡面I及びIIの上方において該第1及び第2の顕微鏡面I、IIに対し実質的に平行に延在する第3の顕微鏡面IIIへ偏向する第3の偏向装置(6c)とを有すること
    を特徴とする顕微鏡。
  2. 前記ビームスプリッタ装置(5)は、ビーム路を幾何学的に分割する幾何学的ームスプリッタとして構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  3. 前記ビームスプリッタ装置(5)は、少なくとも1つの反射性領域(42a、42b)と、少なくとも1つの透過性領域(43a、43b)を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の顕微鏡。
  4. 前記ビームスプリッタ装置(5)は、ビーム路の部分ビーム路への分割が該ビームスプリッタ装置の横断面全体に亘って一様に行われる物理的ビームスプリッタとして構成されること
    を特徴とする請求項1に記載の顕微鏡。
  5. 前記第1、第2及び第3の顕微鏡面I、II、IIIは、それぞれ、実質的に水平に配されること
    を特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の顕微鏡。
  6. 前記拡大システムは、前記第1又は第2の顕微鏡面I、IIに配される前記第1の観察者のための第1のズームシステム(12)と、前記第3の顕微鏡面IIIに配される前記第2の観察者のための第2のズームシステム(13)とを含んで構成されること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の顕微鏡。
  7. 前記第1及び第2のズームシステム(12、13)は、それぞれ、少なくとも2つの拡大光学ビーム路を有すること
    を特徴とする請求項6に記載の顕微鏡。
  8. 前記第3の偏向装置(6c)は、前記主対物レンズの光軸(2a)の周りで回動可能に構成されること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の顕微鏡。
  9. 前記第1の部分ビーム路(17a)と前記第2の部分ビーム路(17b)は、前記主対物レンズの光軸(2a)と前記第2の顕微鏡面IIとの交点の領域(20)において交差すること
    を特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の顕微鏡。
  10. 前記第1の部分ビーム路(17a)を前記第2の顕微鏡面IIから前記第1の顕微鏡面Iへ偏向可能とるよう構成される、選択的に挿入可能及び/又は旋回可能な複数の向要素(14a、14b)を有すること
    を特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の顕微鏡。
  11. 前記偏向要素(14a、14b)が 前記第1の顕微鏡面Iないし前記第2の顕微鏡面II内のそれぞれの光軸(2c、2e)に対し垂直な軸の周りで回動可能であること
    を特徴とする請求項10に記載の顕微鏡。
  12. 前記主対物レンズ(2)と前記ビームスプリッタ装置(5)との間に配されるデータ差込入射装置(21)を有すること
    を特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の顕微鏡。
  13. 第1偏向光軸(2b)に沿って及び/又は前記第1及び第2の偏向装置(6a、6b)の間及び/又は第2偏向光軸(2c)に沿って配される少なくとも1つの光学的付加コンポーネントび/又は少なくとも1つの中間結像システム11、15)を有すること
    を特徴とする請求項1〜12の何れか1項に記載の顕微鏡。
  14. 照明装置(4)が、前記主対物レンズ(2)と前記ビームスプリッタ装置(5)の間に配されること
    を特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の顕微鏡。
  15. 前記第1及び第2のズームシステム(12及び13)は、互いに電気的及び/又は機械的に結合されるよう構成されること
    を特徴とする請求項6又は7に記載の顕微鏡。
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