JP3827429B2 - 手術用顕微鏡 - Google Patents

手術用顕微鏡 Download PDF

Info

Publication number
JP3827429B2
JP3827429B2 JP35335497A JP35335497A JP3827429B2 JP 3827429 B2 JP3827429 B2 JP 3827429B2 JP 35335497 A JP35335497 A JP 35335497A JP 35335497 A JP35335497 A JP 35335497A JP 3827429 B2 JP3827429 B2 JP 3827429B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical system
image
surgical microscope
light beam
observation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP35335497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10333047A (ja
Inventor
和雄 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP35335497A priority Critical patent/JP3827429B2/ja
Priority to US09/053,620 priority patent/US6088154A/en
Priority to DE19814731A priority patent/DE19814731B4/de
Publication of JPH10333047A publication Critical patent/JPH10333047A/ja
Priority to US09/516,383 priority patent/US6266182B1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP3827429B2 publication Critical patent/JP3827429B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/0004Microscopes specially adapted for specific applications
    • G02B21/0012Surgical microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B90/00Instruments, implements or accessories specially adapted for surgery or diagnosis and not covered by any of the groups A61B1/00 - A61B50/00, e.g. for luxation treatment or for protecting wound edges
    • A61B90/20Surgical microscopes characterised by non-optical aspects

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡観察を併用する場合に好適な手術用顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より手術用顕微鏡は、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科等の外科手術に用いる術部を観察者が拡大観察することによって、手術の能率を向上させる等の重要な役割を果している。さらに、近年ではより手術を低侵襲に行うため、従来、手術用顕微鏡観察下のみで行っていた手術に内視鏡観察が併用されており、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像を同時に観察できることが望まれている。
従来、このような手術用顕微鏡と内視鏡との組合わせにおいては、特開昭62−166310号公報にあるような顕微鏡では、観察不可能な細穴部内の観察を行うために、固体撮像素子を搭載した立体観察用内視鏡を実体顕微鏡に移動自在に設け、さらに、前記固体撮像素子からの画像を映し出すための画像再生手段と、画像再生手段上の画像を接眼光学系に導く画像投影手段を有し、接眼光学系を共用し、実体顕微鏡観察像と、内視鏡観察像の同時観察が行えるようにしたものが知られている。
【0003】
しかし、前記特開昭62−166310号公報の技術は、手術用顕微鏡の眼幅調整に伴う接眼像面の移動に対する課題に関して全く触れられておらず、現実的な手術用顕微鏡への採用手段が無い。
前記眼幅調整とは、手術用顕微鏡の左右接眼像面から左右接眼レンズまでを互いに移動させ、観察者の左右瞳孔間隔に、手術用顕微鏡の左右アイポイント間隔を合わせる調整機構であり、全ての手術用顕微鏡が搭載している調整機構である。特開昭62−166310号公報内の技術のみで実際に眼幅調整を行うとすると、眼幅調整に伴う接眼光学系の移動に前記画像再生手段上の観察像の投影を追従させるために、前記画像再生手段から前記画像投影手段までを接眼像面の移動と一体に移動させなければならない。このことは、手術用顕微鏡ハウジング内にこれら移動する光学系や各素子の移動分のスペースまで必要となるため、手術用顕微鏡ハウジングは非常に大型化してしまう。手術用顕微鏡においは、作業性向上のため手術用顕微鏡全体としての小型化は必須であり、前記特開昭62−166310号公報の技術での小型化は不可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、眼幅調整に伴う手術用顕微鏡の接眼像面移動に内視鏡光学系により得られる観察像を追従して投影させ、眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系を介して同時に観察可能で、かつ、作業性の良い小型手術用顕微鏡を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の手術用顕微鏡によれば、手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴としている。
【0006】
この構成によれば、眼幅調整により移動してしまう接眼光学系の接眼像面に対し、内視鏡光学系による観察像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず常に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は、手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は、互いに独立していて、互いを構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化しあうことがないため、両観察像をクリアに保つことができる。
さらに、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
【0007】
また、請求項2に記載の手術用顕微鏡は、手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、かつ、前記画像投影光学系の前記結像光学系の光軸は、前記内視鏡光学系による観察像を投影するさきの前記手術用顕微鏡接眼光学系が眼幅調整によってスライドする方向と平行であり、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で、かつ、前記結像光学系の光軸と平行方向に移動し、さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴としている。
【0008】
この構成の画像投影光学系は、イエンチタイプの眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡に非常に適しており、眼幅調整によりスライドしてしまう接眼光学系の接眼像面に内視鏡光学系による観察像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず常に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は互いに独立していて、互いに構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化しあうことがないため、両観察像をクリアに保つことができる。
さらに、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
【0009】
また、請求項3に記載の手術用顕微鏡は、手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、かつ、前記画像投影光学系の前記コリメート光学系と前記結像光学系の間を結ぶ前記アフォーカル光束の光軸は、前記内視鏡光学系による術部観察像を投影するさきの前記手術用顕微鏡接眼光学系が眼幅調整によってシフトする方向に対して垂直であり、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で、かつ、前記アフォーカル光束の光軸と垂直な面内に移動し、さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴としている。
【0010】
この構成の画像投影光学系は、ジーテントップタイプの眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡に非常に適しており、眼幅調整によりシフトしてしまう接眼光学系の接眼像面に内視鏡光学系による観察像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず常に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は、手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は、互いに独立していて、互いを構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化しあうことがないため、両観察像をクリアに保つことができる。
さらに、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の手術用顕微鏡は、手術用顕微鏡とは別体の撮像光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、前記コリメート光学系は、前記撮像光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記撮像光学系による観察像を投影させることを特徴としている。
以上の構成であれば、眼幅調整により移動してしまう接眼光学系の接眼像面に撮像光学系による観察像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は、手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は互いに独立していて、互いに構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化し合うことがないため、両観察像をクリアに保っている。
さらに、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
また、請求項5に記載の手術用顕微鏡は、電子画像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、前記コリメート光学系は、電子画像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記電子画像を投影させることを特徴としている。
以上の構成であれば、眼幅調整により移動してしまう接眼光学系の接眼像面に電子画像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像とコンピューターグラフィックス等の電子画像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は、互いに独立していて、互いを構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化し合うことがないため、両観察像をクリアに保っている。
さらに、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
第1実施例
図1は、手術用顕微鏡の第1実施例であって、手術用顕微鏡における双眼鏡筒部の光学系の構成を側面から見た概略構成図である。また、図2は、図1における接眼光学系を示す説明図である。
以下、図1及び図2を用いて、第1実施例における手術用顕微鏡の双眼鏡筒部の光学系の構成について説明する。
図1及び図2において、1は平行四辺形プリズム、2は平行四辺形プリズムへの入射光軸、3は接眼光学系、4はアイポイント、5は手術用顕微鏡双眼鏡筒ハウジング、6は手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系、7は電子画像を表示する小型LCD、8は右眼用接眼像面、9は画像投影光学系、10はコリメート光学系、11はミラー、12はプリズム、13は結像光学系、14はプリズム、15はプリズム、16は双眼鏡筒部の眼幅調整に対して不動な固定部、17は双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する接眼像面と一体となって移動する移動部、18は接眼光学系、19は観察者の瞳孔、20は双眼鏡筒部光学系の結像光学系、Iはイメージローテーターを夫々示している。
【0013】
図1における手術用顕微鏡双眼鏡筒部の眼幅調整は、図2に示すように手術用顕微鏡の双眼鏡筒部光学系の左右の平行四辺形プリズム1を平行四辺形プリズム1の入射光軸2を回転軸として左右対称に回転させることで平行四辺形プリズム1の射出側に配置して左右の接眼光学系3間の距離を変化させ、左右のアイポイント4の間隔aを調整するジーテントップ方式を用いている。
また、図1において、手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング5内には、双眼鏡筒部光学系6と、電子画像を表示する小型LCD7と、小型LCD7から射出する光束を右眼用接眼像面8へと導き結像する画像投影光学系9が配置されている。前記画像投影光学系9は、小型LCD7から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とするコリメート光学系10と、コリメート光学系10から射出するアフォーカル光束を手術用顕微鏡の右眼用接眼像面8上へ結像する結像光学系13とからなり、前記コリメート光学系10は、小型LCD7、ミラー11、プリズム12と共に双眼鏡筒部の眼幅調整に対して不動な固定部16を構成している。
【0014】
また、前記結像光学系13は、プリズム14,15と共に双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する右眼用接眼像面8と一体となって移動する移動部17を構成している。
前記画像投影光学系の固定部16と移動部17を結ぶ光束は、アフォーカル光束となっているため、画像投影光学系は移動部の開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で、双眼鏡筒部の眼幅調整に伴いシフトしても、小型LCD上の電子画像を常に接眼像面8上に投影することができる。
よって、観察者は右眼用の手術用顕微鏡の接眼光学系によって得られる観察視野内に小型LCD上の電子画像を観察する事ができる。
【0015】
図3(a)(b)は、上記した構成における光学的原理を示す説明図であって、(a)は結像光学系が光軸上に配置されていることを示し、(b)は結像光学系が光軸に対して垂直な面内にシフトしていることを示している。
以下、図3(a)(b)を用いて、第1実施例における上記構成の画像投影光学系の光学的原理について説明する。
図3において、21は小型LCD、22は小型LCDを射出した光束、23は画像投影光学系固定部、24はコリメート光学系、25はアフォーカル光束、26は画像投影光学系移動部、27はアフォーカル光束の光軸、28は接眼像面、29は結像光学系を夫々示す。
図3(a)において、小型LCD21を射出した光束22は画像投影光学系固定部23のコリメート光学系24を通過し、アフォーカル光束25となる。ここで、前記固定部を構成する各光学素子は、画像投影光学系移動部26の移動範囲をカバーする大きさを有しているため、前記アフォーカル光束25の幅bも前記画像投影光学系移動部26の移動範囲をカバーしている。よって、図3(b)のように、前記移動部26内の結像光学系29は自身が前記アフォーカル光束25の光軸27に対して垂直な面内にシフトしても常に小型LCD21からの光束を同条件で受けることができ、また、接眼像面28も結像光学系29と一体となってシフトしているため、常に結像光学系29は接眼像面28上の固定位置への電子画像の結像を行っている。
【0016】
図4は、第1実施例に用いる画像投影光学系のプリズムやミラーによる光束の反射状態を示す説明図である。
以下、図4を用いて、第1実施例に用いる画像投影光学系のプリズムやミラーによる光束の反射状態について説明する。
図4において、30はプリズム、31はプリズム、32は接眼像面、33は平行四辺形プリズムの入射光軸、34は小型LCD、35は投影画像を夫々示す。
図4において、前記画像投影光学系9の移動部の2つのプリズム30,31は、2回反射で画像投影光学系9の固定部を射出する光束を進行方向を変えることなく、シフトのみで接眼像面32へ到達するように構成されている。このような構成であれば、画像投影光学系9の移動部が接眼像面32と一体となって平行四辺形プリズムの入射光軸33を回転軸として回転しても接眼像面32に投影する小型LCD34上の電子画像は回転してしまうことがない。
その他、プリズム、ミラーも図4に示す構成としているため、常に接眼像面32上に小型LCD34上の電子画像を正しい向きで投映することができる。
【0017】
図5は、第1実施例において、図1乃至図4で用いた手術用顕微鏡にCCDを搭載した内視鏡を併用させた場合を示す概念図である。
以下、第1実施例において、上記構成の手術用顕微鏡にCCDを搭載した内視鏡を併用させた場合について説明する。
図5において、36は手術用顕微鏡では観察不可能な細穴部内、37はCCDを搭載した内視鏡、38は手術用顕微鏡の右眼用接眼光学系で得られる観察視野、39は手術用顕微鏡観察像、40は内視鏡観察像、41はカメラコントロールユニット、42は内視鏡用光源、43は内視鏡用CCDカメラアダプター、44は手術用顕微鏡用光源、45はケーブル、46はライトガイド、47はライトガイド、48は手術用顕微鏡双眼鏡筒、49は手術用顕微鏡本体、50は観察者、51は術部を夫々示す。
図5において、前記手術用顕微鏡49では観察不可能な術部中の細穴部内36を観察するために、CCDを搭載した内視鏡37を併用し、このCCDを搭載した内視鏡37により撮像した電子画像を前記画像投影光学系9(図1,3及び4)の前記小型LCD34(図4)に表示することで、手術用顕微鏡49の双眼鏡筒部48の眼幅調整に伴い移動する右眼用接眼像面上に前記小型LCD34(図4)上の電子画像を追従して投影し、観察者50の眼幅調整によらず、手術用顕微鏡49の右眼用接眼光学系で得られる観察視野38内に手術用顕微鏡観察像39と内視鏡観察像40を同時に観察することが可能な手術用顕微鏡を提供することができる。
また、第1実施例による手術用顕微鏡49は、図1に示す双眼鏡筒部ハウジング5内の比較的スペースを要する小型LCD7やコリメート光学系10、ミラー11、プリズム12が不動のため、ハウジング内に移動分のスペースを用意する必要がなく上記利点を保ったまま作業性の良い小型な手術用顕微鏡を観察者に提供することができる。
【0018】
図6は、第1実施例における手術用顕微鏡の右眼用の手術用顕微鏡接眼像を示す図である。
以下、図6を用いて、第1実施例における手術用顕微鏡の右眼用の手術用顕微鏡接眼像について説明する。
図6において、52は手術用顕微鏡接眼像、53は手術用顕微鏡接眼像の右上隅の部分、54は手術用顕微鏡観察視野中心、55は手術用顕微鏡観察像、56は内視鏡観察像を夫々示す。
図6において、第1実施例における画像投影光学系9(図1,3及び4)は、右眼用の手術用顕微鏡観察像52に対して、右上隅の部分53に小型LCD34(図4)上の電子画像を投影しており、手術用顕微鏡観察視野中心54付近は必ず手術用顕微鏡観察像が観察可能となるようにしている。この構成であれば、メイン観察像としての手術用顕微鏡観察像55とガイド的役割をもつ内視鏡観察像56の観察が両立できる。また、手術用顕微鏡観察視野中心54付近に見える被観察物体は、オートフォーカス機能を有する手術用顕微鏡にとってピントを合わせるポイントであるため、手術用顕微鏡観察視野中心54は必ず手術用顕微鏡観察像55が見えなければならない。第1実施例では、手術用顕微鏡観察視野中心54付近は、手術用顕微鏡観察像が観察できるためオートフォーカス機能を用いる際に障害となることは無い。
なお、第1実施例では、手術用顕微鏡49の右眼用接眼像面上に小型LCD34(図4)上の電子画像を投影したが、左眼用接眼像面上に投影しても全く同じ効果が得られる。
さらに、小型LCD34(図4)上に表示する電子画像としては内視鏡画像のみでなく、ビデオカメラ等の撮像光学系により得られる画像を表示しても良いし、コンピューターグラフィックス、手術時に必要な神経モニターの波形画像等その他の電子画像を直接表示しても良い。
さらに、第1実施例では、電子画像表示手段に小型LCD34(図4)を用いたが、プラズマディスプレー等のその他の電子画像表示手段を用いても良い。
【0019】
図7は、第1実施例で用いたジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡の双眼鏡筒部光学系の配置図であって、眼幅調整に伴い移動する平行四辺形プリズムと接眼光学系と画像投影光学系のみを抜粋して示した詳細な側面配置図である。
以下、図7を用いて、第1実施例で用いたジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡の双眼鏡筒部光学系の構成について説明する。
図7において、57は画像投影光学系、58は画像投影光学系移動部、59は小型LCDからの光束が最初に透過する光学素子、60は平行四辺形プリズム1の回転軸、61は接眼光学系の光軸、62は小型LCD、63は画像投映光学系固定部を夫々示す。
図7において、双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する画像投影光学系移動部58を構成する光学素子のうち、小型LCD62からの光束が最初に透過する光学素子59は、双眼鏡筒部光学系の眼幅調整に伴い移動する平行四辺形プリズム1の回転軸60から20mmの位置に配置されていて、また平行四辺形プリズム1の回転軸60から接眼光学系の光軸61までの距離34.5mmとなるように配置されている。
【0020】
この構成であると、前記光学素子59の眼幅調整に伴う移動量は接眼像面の移動量より少なくて済み、眼幅調整に伴い移動する画像投影光学系移動部58に小型LCD62からの光束を供給する眼幅調整に対して不動な画像投影光学系固定部63のさらなる小型化が図れる。第1実施例では、20mmとしたが、20mm以下であっても良い。
また、第1実施例における手術用顕微鏡光学系と画像投影光学系9は、互いに独立し、互いに光学素子を共用することがないため、互いの光学系が作り出す観察像を劣化し合うことがない。よって、観察者にクリアな両観察像を提供することができる。
【0021】
第2実施例
図8は、手術用顕微鏡の第2実施例であって、手術用顕微鏡の接眼光学系付近と画像投影光学系の光学系配置の正面図であり、図9は、その上面図である。また、図10は、第2実施例で用いる手術用顕微鏡の双眼鏡筒部の眼幅調整がイエンチタイプ方式であることを示す説明図である。
以下、図8,9,及び10を用いて、手術用顕微鏡の第2実施例における接眼光学系付近と画像投影光学系の光学系配置について説明する。
図8,9及び10において、64は左右の接眼光学系、65はミラー、66は左右のアイポイント、67は小型LCD、68は左右の接眼像面、69は画像投映光学系、70はコリメート光学系、71はミラー、72はプリズム、73は結像光学系、74はプリズム、75はプリズム、76はアフォーカル光束の光軸、Pは面内で3回反射する台形プリズムを夫々示す。
第2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部の眼幅調整は、図10に示すように、手術用顕微鏡の双眼鏡筒部光学系の左右の接眼光学系64の直前のミラー65を互いにスライドさせ、さらに左右の接眼光学系64は前記ミラー65に追従してスライドしつつミラー65のスライドによる光路長の変化をキャンセルすべく上下にもスライドして左右のアイポイント66の間隔eを調整するイエンチタイプ方式を用いている。
【0022】
第2実施例は、図8,9に示すように、手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング内に双眼鏡筒部光学系6(図1)と、電子画像を表示する2つの小型LCD67と、小型LCD67から射出する光束を左右の接眼像面68へと導き結像する2本の画像投影光学系69とを配置している。
図9において、前記画像投影光学系69は、小型LCD67から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とするコリメート光学系70と、コリメート光学系70から射出するアフォーカル光束を手術用顕微鏡の接眼像面68上へ結像する結像光学系73とからなり、前記コリメート光学系70は、小型LCD67、ミラー71、プリズム72と共に双眼鏡筒部の眼幅調整に対して不動な固定部を構成している。
図9において、前記結像光学系73は、プリズム74,75と共に双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する接眼像面68(図8)と一体となって移動する移動部を構成している。また、図9において、前記画像投影光学系69の固定部と移動部を結ぶ光束は、アフォーカル光束となっており、さらに前記アフォーカル光束の進行方向を、画像を投影するさきの接眼像面68(図8)のスライド方向と同じ向きになるように画像投影光学系69の固定部のプリズム72を配置し、また画像投影光学系69の移動部の結像光学系73とプリズム74が、双眼鏡筒部の眼幅調整に伴いスライドしても、移動部の開口が、前記接眼像面68と一体となって前記アフォーカル光束の光軸76上をスライドするように配置されている。よって、画像投影光学系69の移動部が双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動しても、小型LCD67上の電子画像を常に接眼像面68上に投影することができるため、観察者は左右の手術用顕微鏡の接眼光学系3(図8)によって得られる観察視野内に小型LCD67上の電子画像を観察することができる。
【0023】
図11(a)(b)は、第2実施例における上記構成の場合の光学的原理を示す説明図である。
以下、図11(a)(b)を用いて、第2実施例における上記構成の場合の光学的原理について説明する。
図11(a)(b)において、77は小型LCD、78は小型LCDを射出した光束、79は画像投映光学系固定部、80はコリメート光学系、81はアフォーカル光束、82は画像投映光学系移動部、83は結像光学系、84はアフォーカル光束の光軸、85は接眼像面を夫々示す。なお、ここで説明図として用いる図9における86は接眼像面上の固定位置を示している。
小型LCD77を射出した光束78は、図11(a)に示すように、画像投影光学系固定部79のコリメート光学系80を通過しアフォーカル光束81となり、また画像投影光学系移動部82内の結像光学系83は、図11(b)に示すように、結像光学系83自身が前記アフォーカル光束81の光軸84方向にスライドしても常に小型LCD77からの光束を同条件で受けることができ、また接眼像面85も結像光学系83と一体となってスライドしているため、常に結像光学系83は接眼像面85上の固定位置への電子画像の結像を行っている。
【0024】
図8及び9において、第2実施例に用いる画像投影光学系69は、図8及び9に示すような光束反射を行うようにプリズムやミラーが構成されている。この構成であれば、画像投影光学系移動部82が手術用顕微鏡の双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動しても常に接眼像面68上の固定位置86に小型LCD67上の電子画像を正しい向きで投影することができる。
以上に示す第2実施例による手術用顕微鏡を、図5に示すように、手術用顕微鏡49では観察不可能な術部中の細穴部内36を観察するためにCCDを搭載した内視鏡37と併用した場合、前記CCDを搭載した内視鏡37により撮影した電子画像を前記画像投影光学系69の小型LCD67上に表示することで、手術用顕微鏡の双眼鏡筒部48の眼幅調整に伴い移動する左右接眼像面上に小型LCD67上の電子画像を追従して投影し、観察者に眼幅調整によらず、手術用顕微鏡の左右接眼光学系3(図8)で得られる観察視野38内に手術用顕微鏡観察像39と内視鏡観察像40を同時に観察することが可能な手術用顕微鏡を提供することができる。また、図5中のCCDを搭載した内視鏡37を、3D観察が可能なCCD搭載内視鏡にし、撮像した夫々右眼用及び左眼用観察像を画像投影光学系69の右眼用及び左眼用小型LCD67上に表示することで、手術用顕微鏡観察像39だけでなく内視鏡観察像40も同時に立体視観察が可能となる。
【0025】
また、第2実施例による手術用顕微鏡は、図8及び9に示すように、双眼鏡筒部ハウジング内の比較的スペースを要する小型LCD67やコリメート光学系70、ミラー71、プリズム72が不動のため、ハウジング内に移動分のスペースを用意する必要がなく、上記利点を保ったまま作業性の良い小型な手術用顕微鏡を提供することができる。
また、図12は、第2実施例の画像投影光学系における左右の手術用顕微鏡接眼像を示す図である。
以下、図12を用いて、第2実施例の画像投影光学系における左右の手術用顕微鏡接眼像について説明する。
図12において、87は手術用顕微鏡接眼像、88は手術用顕微鏡接眼像の右上隅の部分、89は手術用顕微鏡観察視野中心、90は手術用顕微鏡観察像、91は内視鏡観察像を夫々示す。
図12に示すように、第2実施例の画像投影光学系69(図8及び9)は左右の手術用顕微鏡接眼像87に対して、右上隅の部分88に小型LCD67(図8及び9)上の電子画像を投影しており、手術用顕微鏡観察視野中心89付近は必ず手術用顕微鏡観察像90が観察可能となるように構成されている。
【0026】
この構成であれば、メイン観察像としての手術用顕微鏡観察像90とガイド的役割をもつ内視鏡観察像91の観察が両立でき、左右接眼像面の手術用顕微鏡観察像90、内視鏡観察像91の融像も可能となる。また、手術用顕微鏡観察視野中心89付近に見える被観察物体は、オートフォーカス機能を有する手術用顕微鏡にとってピントを合わせるポイントであるため、手術用顕微鏡観察視野中心89には必ず手術用顕微鏡観察像90が見えなければならない。第2実施例では、手術用顕微鏡観察視野中心89付近は、手術用顕微鏡観察像90が観察できるオートフォーカス機能を用いる際に障害となることは無い。
なお、第2実施例では、手術用顕微鏡の左右接眼像面上に小型LCD67(図8及び9)上の電子画像を投影したが、左右のどちらか一方の接眼像面のみへの投影でも良い。
さらに、小型LCD67(図8及び9)上に表示する電子画像としては内視鏡画像のみでなく、ビデオカメラ等の撮像光学系により得られる画像を表示しても良いし、コンピューターグラフィックス、手術時に必要な神経モニターの波形画像等その他の電子画像を直接表示しても良い。
さらに、第2実施例では電子画像表示手段に小型LCD67(図8及び9)を用いたが、プラズマディスプレー等のその他の電子画像表示手段を用いても良い。
また、第2実施例の手術用顕微鏡光学系と画像投影光学系69(図8及び9)は互いに独立し、互いを構成する光学素子を共用することがないため、互いの光学系が作り出す観察像を劣化し合うことがない。よって、観察者にクリアな両観察像を提供することができる。
【0027】
以下に示す表は第1実施例及び第2実施例に採用した画像投影光学系69(図8及び9)に関する数値データを示している。また、図13に前記画像投影光学系69(図8及び9)の詳細図を示す。
Figure 0003827429
Figure 0003827429
【0028】
さらに、以下に示す表は第1実施例及び第2実施例に採用した画像投影光学系(高画質LCD対応)に関する数値データを示している。また、図14に前記画像投影光学系(高画質LCD対応)の詳細図を示す。
Figure 0003827429
Figure 0003827429
【0029】
第3実施例
図15は第1及び2実施例中の画像投影光学系の移動部に遮光部材を配置した第3実施例を示す図である。
以下、図15を用いて、画像投影光学系の移動部に遮光部材を配置した第3実施例について説明する。
図15において、92は遮光部材、93は接眼像面、94は接眼光学系、95は観察者の瞳孔、96はプリズム、Oは結像点を夫々示す。
図15において、第3実施例は第1実施例及び第2実施例中の画像投影光学系26(図3),82(図11)のうち、双眼鏡筒部48(図5)の眼幅調整に伴い移動する画像投影光学系移動部26(図3),82(図11)に手術用顕微鏡光束の一部を遮光する遮光部材92を配置し、遮光部材92により手術用顕微鏡観察像90(図12)の一部に像のない部分を創出して、その像のない部分に小型LCD34(図4),67(図8)上の電子画像を投影するように画像投影光学系9(図1),69(図8)を配置したものである。本実施例では、前記遮光部材92は小型LCD34(図4)からの光束を反射する反射部材も兼ねており、双眼鏡筒部ハウジング5(図1)内の省スペースを図っている。上記構成であると、手術用顕微鏡観察像55(図6)と内視鏡観察像56(図6)が重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな同時観察を提供することができる。
なお、小型LCD34(図4)上に内視鏡観察像56以外の例えば神経モニター等の波形画像の表示を行う場合、手術用顕微鏡観察像55と重なっても差し支えないため、前記手術用顕微鏡光束の一部を遮光する遮光部材92は、ハーフミラーと置き換えても良い。
【0030】
第4実施例
図16は、第1及び2実施例中の画像投影光学系の移動部に可動プリズムを配置した第4実施例を示す図である。
以下、図16を用いて、第1及び2実施例中の画像投影光学系の移動部に可動プリズムを配置した第4実施例について説明する。
図16において、97は可動プリズム、98は移動後の可動プリズムを夫々示す。
図16は、第1及び2実施例中の画像投影光学系9(図1),69(図8)のうち、双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する画像投影光学系移動部26(図3),82(図11)に観察者が任意に移動することのできる可動プリズム97の移動に伴い手術用顕微鏡の接眼光学系94により得られる観察者の観察視野内に投影した内視鏡観察像91(図12)が観察視野外に移動するよう構成したものである。
上記構成であると、観察者が内視鏡観察像91を不要と判断した場合、観察者が内視鏡観察像91を観察視野外へ移動させることが可能となる。
【0031】
第5実施例
図17は、第5実施例であって、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング内に双眼鏡筒部光学系、左右一対の接眼光学系、画像投影光学系、及び小型LCDを内蔵して1つのユニットとし、手術用顕微鏡本体部ハウジングに対し着脱可能な構成としていることを示す図である。
以下、図17を用いて、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジングユニットと手術用顕微鏡本体部ハウジングとの構成について説明する。
図17において、99は双眼鏡筒部光学系、接眼光学系、画像投映光学系、及び小型LCDを内蔵したユニット、100は手術用顕微鏡本体部ハウジング、101は通常の手術用顕微鏡双眼鏡筒部ユニット、102は観察者の瞳孔、103は術部を夫々示す。
第5実施例では、図17に示すように、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡のうち、双眼鏡筒部ハウジング5(図1)内に双眼鏡筒部光学系6(図1)、左右一対の接眼光学系18(図1)、画像投影光学系9(図1)、及び小型LCD7(図1)を内蔵した1つのユニット99を、手術用顕微鏡本体部ハウジング100に対し着脱可能に構成されている。
【0032】
この構成であれば、上記ユニット99と通常の手術用顕微鏡双眼鏡筒部ユニット101とシステム的に交換することが可能となり、手術用顕微鏡観察像39(図5)と内視鏡観察像40(図5)の同時観察を必要としない観察者50(図5)は、手術用顕微鏡本体部49(図5)は同じままで通常の双眼鏡筒部48(図5)による手術用顕微鏡観察像39(図5)を観察することができる。手術用顕微鏡は一つの医療施設において脳神経外科、眼科、整形外科等で共同使用されることが多く、各科によって使用形態が異なるため、ユニット交換することで各科の要望に応じた手術用顕微鏡を提供することが可能となる。
【0033】
第6実施例
図18は第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部が傾斜角可変双眼鏡筒部であり、画像投影光学系が可動鏡筒部ハウジング内に内蔵されている、第6実施例を示す図である。
以下、図18を用いて、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部が傾斜角可変双眼鏡筒部の場合の可動鏡筒部ハウジング内に内蔵された画像投影光学系の構成について説明する。
図18において、104は双眼鏡筒部可動鏡筒部ハウジング、105は双眼鏡筒部固定鏡筒部ハウジングを夫々示す。
図18において、第6実施例は、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部48(図5)が傾斜角可変双眼鏡筒部であり、且つ画像投影光学系9が可動鏡筒部ハウジング104内に内蔵されている。接眼像面は傾斜角の可変に伴い移動するが、画像投影光学系9を可動鏡筒部ハウジング104内に内蔵すると、傾斜角可変に伴う接眼像面の移動と一体となって移動し、画像投影光学系9にとって、接眼像面は不動になるため、新たに傾斜角可変に伴う接眼像面の移動を追従する機構を設ける必要がなくなり、よけいな大型化を防ぐことが可能となる。
【0034】
第7実施例
図19は手術用顕微鏡の第7実施例を示す図である。
以下、図19を用いて、手術用顕微鏡の第7実施例について説明する。
図19において、106は小型LCDと画像投影光学系とを内蔵するハウジング、107は小型LCDと画像投影光学系とを内蔵する画像投影光学系ユニット、108は手術用顕微鏡双眼鏡筒部ハウジングを夫々示す。
第7実施例は、第1実施例及び第2実施例において、小型LCD7(図1)と画像投影光学系9(図1)とを1つのハウジング106内に配置し、画像投影光学系ユニット107として通常の手術用顕微鏡双眼鏡筒部ハウジング108に対し着脱可能な構成としたものである。
この構成であると、上記第5実施例の効果を、双眼鏡筒部ユニットを交換するまでもなく、画像投影光学系ユニット107の着脱のみで得ることが可能となる。
【0035】
第8実施例
図20(a)(b),図21(a)(b)及び図22は手術用顕微鏡の第8実施例を示す図である。
図20は画像投影光学系をハウジング内に内蔵する,もしくは画像投影光学系ユニットが着脱可能なジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系の光学配置図であって、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。
図21は画像投影光学系をハウジング内に内蔵する,もしくは画像投影光学系ユニットが着脱可能なイエンチタイプ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系の光学配置図であって、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。
図22(a)(b)は、ともに光束進行方向を180°変換させる、面内で3回反射する台形プリズムPと面内で2回反射する台形プリズムQとの比較図である。
第8実施例は画像投影光学系をハウジング5(図1)内に内蔵する,もしくは画像投影光学系ユニットが着脱可能な双眼鏡筒部の双眼鏡筒部光学系6(図1)を構成する光学素子内に、左右1対の面内で3回反射する台形プリズムPを配置したものである。前記双眼鏡筒部光学系6は双眼鏡筒部ハウジング5内もしくはハウジング5周辺に画像投影光学系9(図1)を配置するためのスペースを創造しなければならない。よって、双眼鏡筒部光学系6を構成する各光学素子はできるだけ小型化しなければならず、比較的スペースを要するプリズム、特に光束進行方向を180°変換させる面内で2回反射する台形プリズムQ(図22(a))などは最も小型化しなければならない光学素子である。本実施例では前記面内で2回反射する台形プリズムQを、面内で3回反射する台形プリズムP(図22(b))に変更することで、プリズムの厚み方向の小型化を可能としている。よって、観察者に画像投影機能を有する作業性の良い小型な双眼鏡筒部を提供することができる。
なお、本実施例は通常の双眼鏡筒部に採用すればより小型な双眼鏡筒部を観察者に提供することが可能となる。
【0036】
以下、本実施例を採用した手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系の数値データを示す。
以下のデータは、図20に示すジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する双眼鏡筒部光学系に関する数値データである。
Figure 0003827429
Figure 0003827429
【0037】
以下のデータは、図21に示すイエンチタイプ方式の眼幅調整機構を有する双眼鏡筒部光学系に関する数値データである。
Figure 0003827429
但し、上記各実施例において、r1 ,r2 ,‥‥‥は各レンズ面又はプリズム面の曲率半径、d1 ,d2 ,‥‥‥は各レンズ又はプリズムの肉厚又は間隔、n1 ,n2 ,‥‥‥は各レンズ又はプリズムの屈折率、ν1 ,ν2 ,‥‥‥は各レンズ又はプリズムのアッベ数を夫々示している。
【0038】
第9実施例
図23は手術用顕微鏡の第9実施例を示す図であって、手術用顕微鏡の接眼光学系とアイポイント付近の詳細を示す図である。
図23において、109は接眼光学系、110は手術用顕微鏡光学系が作る射出瞳、111は画像投影光学系が作る射出瞳、112は手術用顕微鏡のアイポイント、113は内視鏡による観察像、114は投影した小型LCD上の電子画像を夫々示す。
第9実施例は第1実施例及び第2実施例において、図23に示すように、手術用顕微鏡の接眼光学系109を介して、手術用顕微鏡光学系が作る射出瞳110と、画像投影光学系9(図1)が作る射出瞳111を同じ位置に重ねて配置し、且つ画像投影光学系9が作る射出瞳111の直径をφ3mmとし、手術用顕微鏡光学系が作る射出瞳110より大きくしたものである。
この構成であると、観察者が手術用顕微鏡観察像を観察するために手術用顕微鏡のアイポイント112に自身の眼をもっていくと手術用顕微鏡観察像113と、手術用顕微鏡接眼像面上に投影した小型LCD7上の電子画像114を同時に観察することができる。
また、接眼像面上の手術用顕微鏡観察像113と投影された小型LCD7上の電子画像とは互いに輝度が異なり、通常、手術用顕微鏡観察像113の輝度の方が高いため、両観察像の明るさに差が生じてしまうことがあるが、本実施例では画像投影光学系9が作る射出瞳111の方が手術用顕微鏡光学系の作る射出瞳110より大きく、人間の瞳孔径(φ2.5mm)より大きくなるようφ3mmに構成してあるため、両観察像の見掛け上の明るさの差は感じられにくくなる。
【0039】
第10実施例
図24(a)は手術用顕微鏡の第10実施例の光学系を、図24(b)は同光学系に用いられる小型LCDの斜視図を夫々示している。
以下、手術用顕微鏡の第10実施例について説明する。
図24(a)及び(b)において、115は小型LCD、116は小型LCDの表示面、117は画像投影光学系の入射瞳、118は内視鏡による観察像、119は内視鏡による観察像の像中心、120は内視鏡による観察像の外周辺、121は小型LCDの表示面から画像投影光学系に入射する光束、122は小型LCDの表示面から画像投影光学系に入射する光束の主光線、123は画像投影光学系のコリメート光学系、Aは小型LCD115の表示面116から画像投影光学系の入射瞳117までの距離、Hは小型LCD115の表示面116上に表示させた内視鏡観察像118の像中心119から外周辺120までの距離を夫々示す。
第10実施例においては、小型LCD115の表示面116上に表示させた内視鏡による観察像は、直径16.8mmの円形状に形成されており、また、画像投影光学系の入射瞳117の位置は小型LCD表示面から68.5mm以上離れた所に配置されている。
【0040】
この構成であると、下記の条件式を満足する。本実施例の場合、H=8.4,A=100となり、下記条件式を満足している。
A≧(H/tan7°)
(但し、AはLCD表示面から画像投影光学系の入射瞳までの距離、HはLCD表示面上に表示した内視鏡による観察像の像中心から最周辺までの距離である。)
この構成であると、小型LCD115の表示面から画像投影光学系に入射する光束121の主光線122は小型LCD115の表示面に対して角度が付きすぎないため、色調の角度特性があまり良くない小型LCD115を用いても、表示した画像全体を同じ色調で観察することができる。
【0041】
第11実施例
図25は手術用顕微鏡の第11実施例を示す図であって、(a)は手術用顕微鏡双眼鏡筒部の外観斜視図、(b)は手術用顕微鏡双眼鏡筒部の横断面図を夫々示している。
以下、手術用顕微鏡の第11実施例について説明する。
図25(a)(b)において、手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング124は、観察者が双眼鏡筒部を覗き観察する際にちょうど観察者のおでこ125がくる方向にスペース126を設け、このスペース126内に、2つの小型LCD127と、2本の画像投影光学系128とを配置している。
この構成であれば、前記小型LCD127や画像投影光学系128を双眼鏡筒部ハウジング124内に内蔵した時に生じる大型化を観察者のおでこ方向に集中させることができ、観察者が双眼鏡筒部を覗き観察する際に手元方向や左右方向に不要な突出を生じさせないため、手術の邪魔になることを避けることが可能と成り、作業性の低下を防ぐことができる。
以上の第1実施例から第11実施例までにおける手術用顕微鏡は、実体顕微鏡に置き換えても全く同様な効果が得られるため、実体顕微鏡に置き換えても良い。
【0042】
第12実施例
図26は手術用顕微鏡の第12実施例を示す図である。本実施例の手術用顕微鏡は、手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導びく画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できるように構成されている。図26に示すように、内視鏡観察像131から射出する光束132が画像投影光学系133の第1レンズ群133aを透過して発散光束134となり、画像投影光学系133の第2レンズ群133bは、接眼像面135、接眼光学系136とともに一体となって眼幅調整により光軸M方向に移動しながら前記発散光束134を受け結像させる。このとき、この結像位置137は眼幅調整に伴い接眼像面135に対してずれた位置に結像するが接眼光学系136を通した観察者の眼138の深度幅W内でずれるため、観察者は接眼像面135上の手術用顕微鏡観察像140と、画像投影光学系133により投影された内視鏡観察像141を同時にはっきりと観察することができる。本実施例では画像投影光学系133の第1レンズ群133aから射出する光束を発散光束としたが、収束光束でも良い。
【0043】
第12実施例の手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系133の一部はその開口が光束を取り込める範囲内で移動し、かつ、前記画像投影光学系133の一部の移動に伴い変化する投影画像の接眼像面135に対するピントズレが以下の条件を満たしている。
−2((foc2 )/1000)<X<2((foc2 )/1000)
但し、focは接眼光学系の焦点距離、Xは投影画像の接眼像面に対するピントズレ量である。
【0044】
上記条件式は、観察者の目の焦点深度を考慮し設定されたもので、条件式の上下限を超えると顕微鏡観察像はピントの合った状態で観察ができるのに、内視鏡画像はピントの合っていない状態で観察することになり、両方の画像をピントの合った状態で観察することができない。しかしながら、本実施例の構成であれば、前記画像投影光学系の一部の移動に伴い投影画像が接眼像面に対してピントズレしても観察者の眼の焦点深度内に収まるため、観察者に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の両立が可能な手術用顕微鏡を提供することができる。
【0045】
第13実施例
図27(a)は、本発明に係る手術用顕微鏡の第13実施例であって、図27(b)は本実施例の手術用顕微鏡における双眼鏡筒部の光学系の概略構成図である。図27(b)の画像処理装置145には図27(a)のように内視鏡CCDカメラアダプター43に接続したCCU41や、波形モニター146、CT147などが接続され、小型LCD148の表示面にそれぞれの画像を同時に表示している。この小型LCD148に表示された複数の画像を、画像投影光学系149により、手術用顕微鏡光学系150の接眼像面151に投影することができる。よって、観察者50は接眼光学系153を介して観察像を拡大観察することにより手術用顕微鏡観察像152のみならず、内視鏡画像155や、波形モニター画像156、CT画像157など手術に有益な画像情報を同時に得ることができる。なお、複数の画像を表示するために小型LCD148などの画像表示手段や画像投影光学系149を増やす必要がないため、ハウジングが大型化することがなく、観察者に作業性の良い小型な手術用顕微鏡を提供することができる。なお、上記小型LCD148としては、表示面が16:9の横長なものが適している。
【0046】
この構成であれば、電子画像表示手段や、画像投影光学系の数を増やす必要がない。例えば、複数の画像を一つの電子画像表示手段に表示すれば、ハウジングの大型化が防げる。この時、複数の画像の各々は小さくなるが、画像投影光学系の倍率を適切に選べば観察に無理のない画像を観察者に提供できる。また、観察者に手術用顕微鏡光学系により得られる観察視野内に手術用顕微鏡観察像とプラスして内視鏡画像や、CT画像、波形モニター画像等の手術に有益な画像情報を複数同時に提供することができる。
【0047】
第14実施例
図28は、本発明に係る手術用顕微鏡の第14実施例である。図28の画像処理装置160には図27(a)のように内視鏡用CCDカメラアダプター43に接続したCCU41と波形モニター146が接続され、小型LCD161の表示面の左右2ケ所にそれぞれ内視鏡画像155と波形モニター画像156を同時に表示している。この小型LCD161に表示された複数の画像を、画像投影光学系162により、手術用顕微鏡光学系150の接眼像面163に投影することができ、かつ、画像投影光学系162内部の光学素子のうち、最も接眼像面163に近い反射ミラー165は上記の波形モニター画像156から射出する光束が反射する部分と、内視鏡画像155から射出する光束が反射する部分では性質が異なり、前者はハーフミラー165aで後者は通常のミラー165bである。この構成であると、観察者は接眼光学系153を介して観察像を拡大観察することにより手術用顕微鏡観察像164のみならず、内視鏡画像155や、波形モニター画像156の手術に有益な画像情報を得ることができ、かつ、手術用顕微鏡観察像164と重なって見えても互いの像をスポイルしにくい波形モニター画像156は手術用顕微鏡観察像164と重なって見えるため、波形モニター画像156と重なった部分の手術用顕微鏡観察像164の情報は失われることがない。また、互いの像をスポイルし易い内視鏡画像155は手術用顕微鏡観察像164と重なって見えないため、内視鏡画像155の情報も失われることはない。
なお、複数の画像を表示するために小型LCD161などの画像表示手段や画像投影光学系162を増やす必要がないため、ハウジングが大型化することがなく、観察者に作業性の良い小型な手術用顕微鏡を提供することができる。また、上記小型LCD161は表示面が16:9の横長なものが適している。
【0048】
この構成であれば、電子画像表示装置や、画像投影光学系の数を増やす必要がなく、ハウジングの大型化が防げる。さらに、内視鏡画像はミラー若しくは全反射プリズムで接眼像面に投影されるため、ミラー若しくは全反射プリズムの配置された部分に相当する部分の手術用顕微鏡画像は観察者の目に届かない。従って、互いに複雑な像である手術用顕微鏡像と内視鏡像が重なり合うことはないので各々の画像を明瞭に観察できる。しかも重ね合わせによる各々の像の明るさのロスもないので、各々の像は共に明るく良好に観察できる。
【0049】
一方、波形モニター画像や文字情報は単純な画像である。従って、ハーフミラーを介して手術用顕微鏡画像に重ね合わせたとしても、各々の画像の認識は容易にでき、手術用顕微鏡画像の表示領域を大きくとることができる。しかも、画像処理装置によって、波形モニター画像や文字情報の輝度を調整することによって、波形モニター画像や文字情報を強調したり、逆に表示を無くして手術用顕微鏡観察像のみにすることもできる。観察者に手術用顕微鏡光学系により得られる観察視野内に手術用顕微鏡観察像とプラスして内視鏡画像だけでなく、CT画像や波形モニター画像等の手術に有益な画像情報を同時に提供することができる。かつ、手術用顕微鏡観察像を削ってしまう部分を最小限にできるため、基本である手術用顕微鏡観察像の観察の妨げになることはない。
【0050】
以上説明したように、手術用顕微鏡は、特許請求の範囲に記載された特徴の他に、下記の特徴を有する。
(1) 画像投影光学系の結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とが重なり合って見えることがなく、観察者にクリアな両観察像の同時観察を提供することができる。
【0051】
(2) 画像投影光学系の結像光学系を構成する光学素子の一部を観察者が任意に移動できる光学素子とし、この光学素子の移動に伴い手術用顕微鏡の接眼光学系により得られる観察者の観察視野内に投影した内視鏡光学系による観察像を観察視野外に移動可能としたことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、観察者が内視鏡観察像を不要と判断した場合、観察者が内視鏡観察像を観察視野外へ移動させることが可能となる。
【0052】
(3) 手術用顕微鏡光学系と、画像投影光学系とが作る両射出瞳を同じ位置に配置し、かつ、画像投影光学系が作る射出瞳の直径は、手術用顕微鏡光学系が作る射出瞳より大きく構成した。
この構成であれば、観察者が手術用顕微鏡観察像を観察するために手術用顕微鏡のアイポイントに自身の眼をもっていくと手術用顕微鏡観察像と同時に撮像光学系観察像を同時に観察することができる。また、手術用顕微鏡観察像と、投影した撮像光学系観察像は輝度が異なることが多く、通常、手術用顕微鏡観察像の方が輝度が高いため、両観察像の明るさに差が生じてしまうことがあるが、上記構成であれば、画像投影光学系が作る射出瞳の方が手術用顕微鏡光学系の作る射出瞳より大きいため、両観察像の見掛け上の明るさの差を減少させている。
ただし、画像投影光学系の大型化を招くため、前記画像投影光学系が作る射出瞳径は最大φ15mmまでとした方が良い。
なお、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像の輝度が等しい場合は、前記画像投影光学系が作る射出瞳径はφ1mmからφ15mmまで何れの値を取っても良い。
【0053】
(4) 手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング内に、双眼鏡筒部光学系と、接眼光学系と、内視鏡光学系による観察像を表示するための少なくとも1つの電子画像表示手段と、電子画像表示手段から射出する光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面へ導き投影する少なくとも1つの画像投影光学系とを配置し、ユニットとして手術用顕微鏡本体部に対し着脱可能にしたことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、上記ユニットと通常の手術用顕微鏡双眼鏡筒部ユニットをシステム的に交換することが可能となり、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の同時観察を必要としない観察者に手術用顕微鏡本体部は同じままで通常の双眼鏡筒部による手術用顕微鏡観察像を提供することができる。
【0054】
(5) 内視鏡光学系による観察像を表示するための少なくとも1つの電子画像表示手段と、電子画像表示手段から射出する光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面へと導き投影する少なくとも1つの像投影光学系とを1つのハウジング内に配置し、ユニットとして手術用顕微鏡双眼鏡筒部に対し着脱可能としたことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、前記効果を双眼鏡筒部ユニットを交換するまでもなく、画像投影光学系ユニットの着脱のみで得ることができる。
【0055】
(6) 手術用顕微鏡の双眼鏡筒部が傾斜角可変鏡筒部であった場合、内視鏡光学系による観察像を表示するための少なくとも1つの電子画像表示手段と、電子画像表示手段から射出する光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面へと導き投影する少なくとも1つの画像投影光学系とを前記傾斜角可変双眼鏡筒部の可動鏡筒部ハウジング内に配置したことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、画像投影光学系は傾斜角の可変に伴い移動する手術用顕微鏡接眼光学系と一体となり移動するため、画像投影光学系にとって、前記接眼光学系の接眼像面は不動となり新たに追従機構を設ける必要がなくなり、よけいな大型化を防ぐことが可能となる。
【0056】
(7) 内視鏡光学系による観察像を表示するために、電子画像表示手段を用い、更に前記電子画像表示手段としてLCDを選んだ場合、画像投影光学系の入射瞳位置が常に以下の条件を満たすことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
A≧(H/tan7°)
但し、AはLCD表示面から画像投影光学系の入射瞳までの距離、HはLCD表示面上に表示した内視鏡による観察像の像中心から外周辺までの距離である。
一般的なLCDの特性として色調の角度特性が悪く、LCD上の画像を角度を付けて眺めると異常な色付きが生じてしまう。このような特性をもった小型LCDを用いても、前記構成であれば、小型LCDの表示面から画像投影光学系に入射する光束の主光線は大きく傾かないため、表示した画像全体を同じ色調で観察することができる。
【0057】
(8) 手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジングに観察者が双眼鏡筒部を覗き観察する際にちょうど観察者のおでこがくる方向(図25参照)にスペースを設け、このスペース内に少なくとも1つの撮像光学系による観察像を表示するための電子画像表示手段と、少なくとも1の画像投影光学系を配置したことを特徴とする前記請求項1乃至3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング内に電子画像表示手段や画像投影光学系を内蔵する双眼鏡筒部は小型化を図ってもどうしても通常の双眼鏡筒部より大型化してしまうが、前記構成であれば、電子画像表示手段や画像投影光学系を内蔵することによる大型化を観察者が双眼鏡筒部を覗き観察する際にちょうど観察者のおでこがくる方向に集中させることができ、手術の邪魔になることを避けることが可能となり、作業性の低下を防ぐことができる。
なお、上記手術の邪魔になる場合とは、左右方向に出っ張らせると術部を直接覗き込む際に邪魔になったり、下に出っ張らせると手元の作業の邪魔になる場合等が考えられる。
【0058】
(9) 手術用顕微鏡とは別体の撮像光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、コリメート光学系と結像光学系とからなり、コリメート光学系は、撮像光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、結像光学系は、前記コリメート光学系より射出するアフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像することを特徴とし、かつ、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動することを特徴とする手術用顕微鏡。
以上の構成であれば、眼幅調整により移動してしまう接眼光学系の接眼像面に撮像光学系による観察像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は、手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は互いに独立していて、互いに構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化し合うことがないため、両観察像をクリアに保っている。
【0059】
(10) 電子画像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系は、コリメート光学系と結像光学系とからなり、コリメート光学系は、電子画像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、結像光学系は、前記コリメート光学系より射出するアフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼光学系に結像することを特徴とし、かつ、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動することを特徴とする手術用顕微鏡。
以上の構成であれば、眼幅調整により移動してしまう接眼光学系の接眼像面に電子画像を追従して投影することができる。よって、観察者に眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像とコンピューターグラフィックス等の電子画像の同時観察を提供することができる。
さらに、前記コリメート光学系は手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動であり、手術用顕微鏡ハウジング内に前記コリメート光学系の移動スペースを設ける必要がないため、手術用顕微鏡の小型化が図れる。
さらに、画像投影光学系と手術用顕微鏡光学系は、互いに独立していて、互いを構成する光学素子を共用することはない。よって、互いの光学系が作る観察像を劣化し合うことがないため、両観察像をクリアに保っている。
【0060】
(11)手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導びく画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、前記画像投影光学系の一部はその開口が光束を取り込める範囲内で移動し、かつ、前記画像投影光学系の一部の移動に伴い変化する投影画像の接眼像面に対するピントズレが以下の条件を満たすことを特徴とする手術用顕微鏡。
−2((foc)/1000<X<2((foc)/1000)
但し、focは接眼光学系の焦点距離、Xは投影画像の接眼像面に対するピントズレ量である。
この構成であれば、前記画像投影光学系の一部の移動に伴い投影画像が接眼像面に対してピントズレしても観察者の眼の焦点深度内に収まるため、観察者に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像の両立が可能な手術用顕微鏡を提供することができる。
【0061】
(12)内視鏡光学系による観察像を表示するための少なくとも1つの電子画像表示手段を有し、その電子画像表示手段は画像処理装置により少なくとも2つの表示部分に分割して内視鏡画像とその他電子画像を同時に表示し、その表示像を画像投影光学系により、手術用顕微鏡光学系の接眼像面へ投影することを特徴とする前記請求項2及び3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、電子画像表示装置や、画像投影光学系の数を増やす必要がなく、ハウジングの大型化が防げるだけでなく、観察者に手術用顕微鏡光学系により得られる観察視野内に手術用顕微鏡観察像とプラスして内視鏡画像や、CT画像、波形モニター画像等の手術に有益な画像情報を複数同時に提供することができる。
【0062】
(13)内視鏡光学系による観察像を表示するための少なくとも1つの電子画像表示手段を有し、その電子画像表示手段は画像処理装置により、少なくとも2つの表示部分に分割して内視鏡画像とその他電子画像を同時に表示し、その電子画像表示手段上の表示像を画像投影光学系により、一部はハーフミラーを介して手術用顕微鏡光学系の接眼像面に投影し、一部はミラー及び全反射プリズムを介して手術用顕微鏡光学系の接眼像面に投影することを特徴とする前記請求項2及び3の何れかに記載の手術用顕微鏡。
この構成であれば、電子画像表示装置や、画像投影光学系の数を増やす必要がなく、ハウジングの大型化が防げる。波形モニター画像等はハーフミラーを介して手術用顕微鏡観察像と重なって見えるように接眼像面に投影し、また、内視鏡画像等はミラー及び全反射プリズムを介して手術用顕微鏡観察像と重なって見えないように接眼像面に投影できる。よって、観察者に手術用顕微鏡光学系により得られる観察視野内に手術用顕微鏡観察像とプラスして内視鏡画像だけでなく、CT画像や波形モニター画像等の手術に有益な画像情報を同時に提供することができる。
【0063】
【発明の効果】
上記のように構成すれば、眼幅調整によらず、常に手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系を介して同時に観察可能で、且つ作業性の良い小型な手術用顕微鏡を提供することができるという実用上の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】手術用顕微鏡の第1実施例を示す図であって、手術用顕微鏡における双眼鏡筒部の光学系の構成を側面から見た概略構成図である。
【図2】手術用顕微鏡における図1の接眼光学系を示す説明図である。
【図3】(a)(b)は、手術用顕微鏡の上記した構成における光学的原理を示す説明図であって、(a)は結像光学系が光軸上に配置されている場合を示し、(b)は結像光学系が光軸に対して垂直な面内にシフトしている場合を示している。
【図4】手術用顕微鏡の第1実施例に用いる画像投影光学系のプリズムやミラーによる光束の反射状態を示す説明図である。
【図5】手術用顕微鏡の第1実施例において、図1乃至図4で用いた手術用顕微鏡にCCDを搭載した内視鏡を併用させた場合を示す概念図である。
【図6】手術用顕微鏡の第1実施例における手術用顕微鏡の右眼用の手術用顕微鏡接眼像を示す図である。
【図7】手術用顕微鏡の第1実施例で用いたジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡の双眼鏡筒部光学系であって、眼幅調整に伴い移動する平行四辺形プリズムと接眼光学系と画像投影光学系のみを抜粋して示した詳細な側面配置図である。
【図8】手術用顕微鏡の第2実施例を示す図であって、手術用顕微鏡の接眼光学系付近と画像投影光学系の光学系配置の正面図である。
【図9】手術用顕微鏡の第2実施例を示す図であって、手術用顕微鏡の接眼光学系付近と画像投影光学系の光学系配置の上面図である。
【図10】第2実施例で用いる手術用顕微鏡の双眼鏡筒部の眼幅調整がイエンチタイプ方式であることを示す説明図である。
【図11】手術用顕微鏡の第2実施例における光学的原理を示す図であって、(a)は結像光学系が通常の位置にある場合を示していて、(b)は結像光学系が光軸方向にスライドした場合を示している。
【図12】第2実施例の画像投影光学系における左右の手術用顕微鏡接眼像を示す図である。
【図13】手術用顕微鏡の第1及び2実施例に採用した画像投影光学系の詳細図である。
【図14】手術用顕微鏡の第1及び2実施例に採用した画像投影光学系(高画質LCD対応)の詳細図である。
【図15】第1及び2実施例中の画像投影光学系の移動部に遮光部材を配置した第3実施例を示す図である。
【図16】第1及び2実施例中の画像投影光学系の移動部に可動プリズムを配置した第4実施例を示す図である。
【図17】手術用顕微鏡の第5実施例を示す図であって、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部ハウジング内に双眼鏡筒部光学系、左右一対の接眼光学系、画像投影光学系、及び小型LCDを内蔵して1つのユニットとし、手術用顕微鏡本体部ハウジングと着脱可能な構成としていることを示す図である。
【図18】手術用顕微鏡の第6実施例を示す図であって、第1及び2実施例中の手術用顕微鏡の双眼鏡筒部が傾斜角可変双眼鏡筒部であると共に、画像投影光学系が可動鏡筒部ハウジング内に内蔵されていることを示す図である。
【図19】手術用顕微鏡の第7実施例を示す図である。
【図20】手術用顕微鏡の第8実施例を示す図であって、画像投影光学系をハウジング内に内蔵する、もしくは画像投影光学系ユニットが着脱可能なジーテントップ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系であり、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。
【図21】手術用顕微鏡の第8実施例を示す図であって、画像投影光学系をハウジング内に内蔵する、もしくは画像投影光学系ユニットが着脱可能なイエンチタイプ方式の眼幅調整機構を有する手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系の光学配置図であって、(a)はその上面図、(b)はその側面図である。
【図22】手術用顕微鏡の第8実施例に用いる2つのタイプの台形プリズムの比較図であり、(a)は光束進行方向を180°変換させる,面内で2回反射する台形プリズムであり、(b)は光束進行方向を180°変換させる,面内で3回反射する台形プリズムである。
【図23】手術用顕微鏡の第9実施例を示す図であって、手術用顕微鏡の接眼光学系とアイポイント付近の詳細を示す図である。
【図24】手術用顕微鏡の第10実施例を示す図であって、(a)は光学系の配置図,(b)は小型LCDの斜視図である。
【図25】手術用顕微鏡の第11実施例を示す図であって、(a)は手術用顕微鏡双眼鏡筒部の外観斜視図、(b)は手術用顕微鏡双眼鏡筒部の横断面図である。
【図26】手術用顕微鏡の第12実施例を示す図である。
【図27】手術用顕微鏡の第13実施例を示す図であって、(a)は手術用顕微鏡に内視鏡を併用させた場合を示す図、(b)は(a)における双眼鏡筒部の光学系を示す図である。
【図28】手術用顕微鏡の第14実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 平行四辺形プリズム
2 平行四辺形プリズムへの入射光軸
3 接眼光学系
4 アイポイント
5 手術用顕微鏡双眼鏡筒部ハウジング
6 手術用顕微鏡双眼鏡筒部光学系
7 電子画像を表示する小型LCD
8 右眼用接眼像面
9 画像投影光学系
10 コリメート光学系
11 ミラー
12 プリズム
13 結像光学系
14 プリズム
15 プリズム
16 双眼鏡筒部の眼幅調整に対して不動な固定部
17 双眼鏡筒部の眼幅調整に伴い移動する接眼像面と一体となって移動する移動部
18 接眼光学系
19 観察者の瞳孔
20 双眼鏡筒部光学系の結像光学系
21 小型LCD
22 小型LCDを射出した光束
23 画像投影光学系固定部
24 コリメート光学系
25 アフォーカル光束
26 画像投影光学系移動部
27 アフォーカル光束の光軸
28 接眼像面
29 結像光学系
30 プリズム
31 プリズム
32 接眼像面
33 平行四辺形プリズムの入射光軸
34 小型LCD
35 投影画像
36 手術用顕微鏡では観察不可能な細穴部内
37 CCDを搭載した内視鏡
38 手術用顕微鏡の右眼用接眼光学系で得られる観察視野内
39 手術用顕微鏡観察像
40 内視鏡観察像
41 カメラコントロールユニット
42 内視鏡用光源
43 内視鏡用CCDカメラアダプター
44 手術用顕微鏡用光源
45 ケーブル
46 ライトガイド
47 ライトガイド
48 手術用顕微鏡双眼鏡筒部
49 手術用顕微鏡本体
50 観察者
51 術部
52 手術用顕微鏡接眼像
53 手術用顕微鏡接眼像の右上隅の部分
54 手術用顕微鏡観察視野中心
55 手術用顕微鏡観察像
56 内視鏡観察像
57 画像投影光学系
58 画像投影光学系移動部
59 小型LCDからの光束が最初に透過する光学素子
60 平行四辺形プリズムの回転軸
61 接眼光学系の光軸
62 小型LCD
63 画像投映光学系固定部
64 左右の接眼光学系
65 ミラー
66 左右のアイポイント
67 小型LCD
68 左右の接眼像面
69 画像投映光学系
70 コリメート光学系
71 ミラー
72 プリズム
73 結像光学系
74 プリズム
75 プリズム
76 アフォーカル光束の光軸
77 小型LCD
78 小型LCDを射出した光束
79 画像投映光学系固定部
80 コリメート光学系
81 アフォーカル光束
82 画像投映光学系移動部
83 結像光学系
84 アフォーカル光束の光軸
85 接眼像面
86 接眼像面上の固定した位置
87 手術用顕微鏡接眼像
88 手術用顕微鏡接眼像の右上隅の部分
89 手術用顕微鏡観察視野中心
90 手術用顕微鏡観察像
91 内視鏡観察像
92 遮光部材
93 接眼像面
94 接眼光学系
95 観察者の瞳孔
96 プリズム
97 可動プリズム
98 移動後の可動プリズム
99 双眼鏡筒部光学系、接眼光学系、画像投映光学系、小型LCDを内蔵したユニット
100 手術用顕微鏡本体部ハウジング
101 通常の手術用顕微鏡双眼鏡筒部ユニット
102 観察者の瞳孔
103 術部
104 双眼鏡筒可動鏡筒部ハウジング
105 双眼鏡筒固定鏡筒部ハウジング
106 小型LCDと画像投映光学系とを内蔵するハウジング
107 小型LCDと画像投映光学系とを内蔵したユニット
108 手術用顕微鏡双眼鏡筒部ハウジング
109 接眼光学系
110 手術用顕微鏡光学系が作る射出瞳
111 画像投影光学系が作る射出瞳
112 手術用顕微鏡のアイポイント
113 手術用顕微鏡観察像
114 投影した小型LCD上の電子画像
115 小型LCD
116 小型LCDの表示面
117 画像投影光学系の入射瞳
118 内視鏡による観察像
119 内視鏡による観察像の像中心
120 内視鏡による観察像の最周辺
121 小型LCDの表示面から画像投影光学系に入射する光束
122 小型LCDの表示面から画像投影光学系に入射する光束の主光線
123 画像投影光学系のコリメート光学系
124 手術用顕微鏡双眼鏡筒部ハウジング
125 観察者のおでこ
126 スペース
127 小型LCD
128 画像投影光学系
131 内視鏡観察像
132 射出光束
133 画像投影光学系
134 発散光束
135 接眼像面
136 接眼光学系
137 結像位置
138 観察者の眼
140 手術用顕微鏡観察像
141 内視鏡観察像
145 画像処理装置
146 波形モニター
147 CT
148 小型LSD
149 画像投影光学系
150 手術用顕微鏡光学系
151 接眼像面
152 手術用顕微鏡像
153 接眼光学系
155 内視鏡画像
156 波形モニター画像
157 CT画像
160 画像処理装置
161 小型LSD
162 画像投影光学系
163 接眼像面
164 手術用顕微鏡観察像
165 反射ミラー
a 左右のアイポイント間隔
b アフォーカル光束の幅
c 平行四辺形プリズムの回転軸から光学素子59までの距離
d 平行四辺形プリズムの回転軸から接眼光学系の光軸までの距離
e 左右のアイポイントの間隔
A 小型LCDの表示面から画像投影光学系の入射瞳までの距離
H 小型LCDの表示面上に表示された内視鏡観察像の像中心から最周辺までの距離
I イメージローテーター
P 面内で3回反射する台形プリズム
Q 面内で2回反射する台形プリズム
O 結像点
M 光軸
W 観察者の眼の深度幅

Claims (5)

  1. 手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、
    前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、
    前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、
    前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、
    かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、
    さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴とする手術用顕微鏡。
  2. 手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、
    前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、
    前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、
    前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、
    かつ、前記画像投影光学系の前記結像光学系の光軸は、前記内視鏡光学系による観察像を投影するさきの前記手術用顕微鏡接眼光学系が眼幅調整によってスライドする方向と平行であり、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で、かつ、前記結像光学系の光軸と平行方向に移動し、
    さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴とする手術用顕微鏡。
  3. 手術用顕微鏡光学系とは別体の内視鏡光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と内視鏡観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、
    前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、
    前記コリメート光学系は、内視鏡光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、
    前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、
    かつ、前記画像投影光学系の前記コリメート光学系と前記結像光学系の間を結ぶ前記アフォーカル光束の光軸は、前記内視鏡光学系による術部観察像を投影するさきの前記手術用顕微鏡接眼光学系が眼幅調整によってシフトする方向に対して垂直であり、前記結像光学系はその開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で、かつ、前記アフォーカル光束の光軸と垂直な面内に移動し、
    さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記内視鏡光学系による観察像を投影させることを特徴とする手術用顕微鏡。
  4. 手術用顕微鏡とは別体の撮像光学系による観察像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、
    前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、
    前記コリメート光学系は、前記撮像光学系による観察像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、
    前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、
    かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、
    さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記撮像光学系による観察像を投影させることを特徴とする手術用顕微鏡。
  5. 電子画像を手術用顕微鏡の接眼光学系へ導く画像投影光学系を有し、手術用顕微鏡観察像と撮像光学系観察像とを同時に観察できる手術用顕微鏡において、
    前記画像投影光学系は、前記手術用顕微鏡の眼幅調整に対して不動なコリメート光学系と前記手術用顕微鏡の眼幅調整に伴い移動する結像光学系とからなり、
    前記コリメート光学系は、電子画像から射出する光束をコリメートしてアフォーカル光束とし、
    前記結像光学系は、前記コリメート光学系より射出する前記アフォーカル光束を手術用顕微鏡光学系の接眼像面に結像させ、
    かつ、前記結像光学系は、その開口が前記アフォーカル光束を取り込める範囲内で少なくとも移動し、
    さらに、前記結像光学系を構成する光学素子の一部を手術用顕微鏡光束を遮光する遮光部材とし、この遮光部材により手術用顕微鏡観察像の一部に像の無い部分を作り、その像の無い部分に前記電子画像を投影させることを特徴とする手術用顕微鏡。
JP35335497A 1997-04-03 1997-12-22 手術用顕微鏡 Expired - Fee Related JP3827429B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35335497A JP3827429B2 (ja) 1997-04-03 1997-12-22 手術用顕微鏡
US09/053,620 US6088154A (en) 1997-04-03 1998-04-02 Operating microscope
DE19814731A DE19814731B4 (de) 1997-04-03 1998-04-02 Operationsmikroskop
US09/516,383 US6266182B1 (en) 1997-04-03 2000-02-29 Operating microscope

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9-85286 1997-04-03
JP8528697 1997-04-03
JP35335497A JP3827429B2 (ja) 1997-04-03 1997-12-22 手術用顕微鏡

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10333047A JPH10333047A (ja) 1998-12-18
JP3827429B2 true JP3827429B2 (ja) 2006-09-27

Family

ID=26426300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35335497A Expired - Fee Related JP3827429B2 (ja) 1997-04-03 1997-12-22 手術用顕微鏡

Country Status (3)

Country Link
US (2) US6088154A (ja)
JP (1) JP3827429B2 (ja)
DE (1) DE19814731B4 (ja)

Families Citing this family (68)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6398721B1 (en) 1999-02-19 2002-06-04 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical microscope apparatus
JP4668389B2 (ja) * 1999-04-26 2011-04-13 オリンパス株式会社 実体顕微鏡
US20050119601A9 (en) * 1999-04-26 2005-06-02 Lynch Mary G. Shunt device and method for treating glaucoma
AU767526B2 (en) 1999-04-26 2003-11-13 Gmp Vision Solutions, Inc. Trabeculotomy device and method for treating glaucoma
DE10020279B4 (de) * 1999-04-26 2005-09-15 Olympus Optical Co., Ltd. Stereomikroskop
JP4510952B2 (ja) * 1999-05-21 2010-07-28 オリンパス株式会社 実体顕微鏡
US6661571B1 (en) 1999-09-21 2003-12-09 Olympus Optical Co., Ltd. Surgical microscopic system
CN1165792C (zh) * 1999-10-13 2004-09-08 莱卡微系统(瑞士)股份公司 具有信息馈入装置的体视手术显微镜
JP2001208979A (ja) 2000-01-27 2001-08-03 Mitaka Koki Co Ltd 立体顕微鏡
US7708711B2 (en) 2000-04-14 2010-05-04 Glaukos Corporation Ocular implant with therapeutic agents and methods thereof
US7867186B2 (en) 2002-04-08 2011-01-11 Glaukos Corporation Devices and methods for treatment of ocular disorders
US20020143284A1 (en) * 2001-04-03 2002-10-03 Hosheng Tu Drug-releasing trabecular implant for glaucoma treatment
US6638239B1 (en) 2000-04-14 2003-10-28 Glaukos Corporation Apparatus and method for treating glaucoma
US20030060752A1 (en) * 2000-04-14 2003-03-27 Olav Bergheim Glaucoma device and methods thereof
US20010055062A1 (en) 2000-04-20 2001-12-27 Keiji Shioda Operation microscope
JP4488264B2 (ja) * 2000-04-20 2010-06-23 オリンパス株式会社 手術用顕微鏡
US6333813B1 (en) 2000-06-06 2001-12-25 Olympus Optical Co., Ltd. Stereomicroscope
EP1418868B1 (en) 2001-04-07 2008-03-26 Glaukos Corporation Glaucoma stent for glaucoma treatment
US7488303B1 (en) 2002-09-21 2009-02-10 Glaukos Corporation Ocular implant with anchor and multiple openings
US7431710B2 (en) 2002-04-08 2008-10-07 Glaukos Corporation Ocular implants with anchors and methods thereof
US6666841B2 (en) 2001-05-02 2003-12-23 Glaukos Corporation Bifurcatable trabecular shunt for glaucoma treatment
US7678065B2 (en) 2001-05-02 2010-03-16 Glaukos Corporation Implant with intraocular pressure sensor for glaucoma treatment
AU2002305400A1 (en) 2001-05-03 2002-11-18 Glaukos Corporation Medical device and methods of use for glaucoma treatment
JP2003050356A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Olympus Optical Co Ltd 手術用顕微鏡
US7331984B2 (en) 2001-08-28 2008-02-19 Glaukos Corporation Glaucoma stent for treating glaucoma and methods of use
US20030097151A1 (en) * 2001-10-25 2003-05-22 Smedley Gregory T. Apparatus and mitochondrial treatment for glaucoma
JP2003215496A (ja) * 2002-01-22 2003-07-30 Olympus Optical Co Ltd 立体観察装置及び立体観察システム
US7186232B1 (en) 2002-03-07 2007-03-06 Glaukoa Corporation Fluid infusion methods for glaucoma treatment
US7951155B2 (en) 2002-03-15 2011-05-31 Glaukos Corporation Combined treatment for cataract and glaucoma treatment
US9301875B2 (en) 2002-04-08 2016-04-05 Glaukos Corporation Ocular disorder treatment implants with multiple opening
DE10243852B4 (de) * 2002-09-20 2006-01-26 Carl Zeiss Mikroskopiesystem und Mikroskopieverfahren
DE10256706A1 (de) * 2002-12-04 2004-07-08 Leica Microsystems Wetzlar Gmbh Verfahren zur Steuerung einer Bildaufnahme und Steuereinrichtung hierfür
JP4409183B2 (ja) * 2003-02-10 2010-02-03 オリンパス株式会社 検査装置
JP2004305367A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Olympus Corp 立体観察装置
US7042639B1 (en) 2003-08-21 2006-05-09 The United States Of America As Represented By The Administrator Of Nasa Identification of cells with a compact microscope imaging system with intelligent controls
US7428086B2 (en) * 2005-10-21 2008-09-23 National Research Council Of Canada Method and apparatus for scanning optical delay line
JP4847095B2 (ja) * 2005-10-24 2011-12-28 オリンパス株式会社 実体顕微鏡用双眼鏡筒
US20070293807A1 (en) * 2006-05-01 2007-12-20 Lynch Mary G Dual drainage pathway shunt device and method for treating glaucoma
US8506515B2 (en) 2006-11-10 2013-08-13 Glaukos Corporation Uveoscleral shunt and methods for implanting same
US8515520B2 (en) 2008-12-08 2013-08-20 Medtronic Xomed, Inc. Nerve electrode
US9084551B2 (en) * 2008-12-08 2015-07-21 Medtronic Xomed, Inc. Method and system for monitoring a nerve
US20100245557A1 (en) * 2009-03-31 2010-09-30 Luley Iii Charles Injection of secondary images into microscope viewing fields
US9603510B2 (en) 2011-05-17 2017-03-28 Mario Ammirati Method and apparatus for delivering an endoscope via microsurgical instruments while performing microscopic surgery
EP3659495B1 (en) 2011-09-13 2022-12-14 Dose Medical Corporation Intraocular physiological sensor
JP5711184B2 (ja) * 2012-02-17 2015-04-30 株式会社モリタ製作所 医療用診療装置
JP5711182B2 (ja) * 2012-04-27 2015-04-30 株式会社モリタ製作所 医療用診療装置
US9629523B2 (en) 2012-06-27 2017-04-25 Camplex, Inc. Binocular viewing assembly for a surgical visualization system
US9642606B2 (en) 2012-06-27 2017-05-09 Camplex, Inc. Surgical visualization system
CN103892916A (zh) * 2012-12-29 2014-07-02 卿国平 显微镜内窥镜
US9730638B2 (en) 2013-03-13 2017-08-15 Glaukos Corporation Intraocular physiological sensor
US9592151B2 (en) 2013-03-15 2017-03-14 Glaukos Corporation Systems and methods for delivering an ocular implant to the suprachoroidal space within an eye
WO2014189969A1 (en) 2013-05-21 2014-11-27 Camplex, Inc. Surgical visualization systems
TWI494596B (zh) * 2013-08-21 2015-08-01 Miruc Optical Co Ltd 顯微鏡用可攜式終端轉接器和使用可攜式終端轉接器的顯微鏡拍攝方法
WO2015042460A1 (en) 2013-09-20 2015-03-26 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
WO2015042483A2 (en) 2013-09-20 2015-03-26 Camplex, Inc. Surgical visualization systems
WO2015100310A1 (en) * 2013-12-23 2015-07-02 Camplex, Inc. Surgical visualization systems
WO2016090336A1 (en) 2014-12-05 2016-06-09 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
WO2016154066A2 (en) 2015-03-20 2016-09-29 Glaukos Corporation Gonioscopic devices
EP3277152A4 (en) 2015-03-25 2018-12-26 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
DE102015118154A1 (de) * 2015-10-23 2017-04-27 Arnold & Richter Cine Technik Gmbh & Co. Betriebs Kg Elektronisches Mikroskop, insbesondere Operationsmikroskop
WO2017091704A1 (en) 2015-11-25 2017-06-01 Camplex, Inc. Surgical visualization systems and displays
US11330974B2 (en) 2016-10-07 2022-05-17 Yeditepe Universitesi Endomicroscopic device
US10674906B2 (en) 2017-02-24 2020-06-09 Glaukos Corporation Gonioscopes
USD833008S1 (en) 2017-02-27 2018-11-06 Glaukos Corporation Gonioscope
WO2018208691A1 (en) 2017-05-08 2018-11-15 Camplex, Inc. Variable light source
DE102018123605B4 (de) * 2018-09-25 2020-06-25 Deutsche Augenoptik AG Binokulares Einblickgerät zum Prüfen der Augen einer Person und zugehöriges Verfahren
WO2020066043A1 (ja) * 2018-09-28 2020-04-02 オリンパス株式会社 顕微鏡システム、投影ユニット、及び、画像投影方法
WO2023213406A1 (en) * 2022-05-05 2023-11-09 Haag-Streit Gmbh Stereoscopic, indirect viewing device for a microscope

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62166310A (ja) * 1986-01-18 1987-07-22 Canon Inc 固体撮像素子を用いた実体顕微鏡
FR2651668B1 (fr) * 1989-09-12 1991-12-27 Leon Claude Ensemble microscope-endoscope utile notamment en chirurgie.
US5042930A (en) * 1989-10-11 1991-08-27 Luxtec Corporation Optical system which allows coincident viewing, illuminating and photographing
US5295477A (en) * 1992-05-08 1994-03-22 Parviz Janfaza Endoscopic operating microscope
DE4219299C2 (de) * 1992-06-12 1994-03-24 Leica Mikroskopie & Syst Mikroskop
US5867308A (en) * 1994-10-26 1999-02-02 Leica Mikroskopie Systeme Ag Microscope, in particular for surgical operations
JP3642812B2 (ja) * 1994-11-17 2005-04-27 株式会社町田製作所 医療用観察装置
JPH11503836A (ja) * 1995-03-14 1999-03-30 ライカ ミクロスコピー ズュステーメ アーゲー 顕微鏡、特に、立体顕微鏡
US5886822A (en) * 1996-10-08 1999-03-23 The Microoptical Corporation Image combining system for eyeglasses and face masks

Also Published As

Publication number Publication date
US6266182B1 (en) 2001-07-24
DE19814731B4 (de) 2012-03-15
DE19814731A1 (de) 1998-11-26
JPH10333047A (ja) 1998-12-18
US6088154A (en) 2000-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3827429B2 (ja) 手術用顕微鏡
US7518791B2 (en) Microscope
US6396627B1 (en) Stereoscopic microscope including zoom and relay optical systems
US7286287B1 (en) Visual aid in the form of telescopic spectacles with an automated focusing device
JP2001208979A (ja) 立体顕微鏡
JP2003050356A (ja) 手術用顕微鏡
JP4553613B2 (ja) 顕微鏡、とりわけ立体顕微鏡
JP2004185003A (ja) ステレオ顕微鏡
JP3290467B2 (ja) 双眼実体顕微鏡
US5914770A (en) Ophthalmological examination instrument and method for operation thereof
JP3891663B2 (ja) 実体顕微鏡
US6333813B1 (en) Stereomicroscope
JP4426662B2 (ja) 実体顕微鏡
JP3605315B2 (ja) 立体視顕微鏡
JP3619858B2 (ja) 立体視顕微鏡
JP4733817B2 (ja) 実体顕微鏡
JP4388205B2 (ja) 実体顕微鏡
JPH11271639A (ja) 実体顕微鏡
JP4668389B2 (ja) 実体顕微鏡
JP2000352671A (ja) 実体顕微鏡
JP4398069B2 (ja) 手術用顕微鏡
JP2005070809A (ja) 立体顕微鏡
JP7178126B1 (ja) 頭部装着型ルーペ
JP7458093B2 (ja) 頭部装着型視認装置および視認画像表示システム
JP3670339B2 (ja) 実体顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040419

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060704

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130714

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees