JP2000352671A - 実体顕微鏡 - Google Patents

実体顕微鏡

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JP2000352671A
JP2000352671A JP11164042A JP16404299A JP2000352671A JP 2000352671 A JP2000352671 A JP 2000352671A JP 11164042 A JP11164042 A JP 11164042A JP 16404299 A JP16404299 A JP 16404299A JP 2000352671 A JP2000352671 A JP 2000352671A
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Kazuo Morita
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/18Arrangements with more than one light path, e.g. for comparing two specimens
    • G02B21/20Binocular arrangements
    • G02B21/22Stereoscopic arrangements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実体顕微鏡観察像と、内視鏡観察像等の画像
との同時観察が可能で、かつ、複数の双眼鏡筒を取り付
けた場合、すべての双眼鏡筒で、複数の観察者が実体顕
微鏡観察像と内視鏡観察像等の画像との同時観察が可能
で、かつ、作業性の良い小型実体顕微鏡を提供する。 【解決手段】 被観察物体1からの光束をアフォーカル
光束とする対物光学系2と、対物光学系2からのアフォ
ーカル光束を1回結像して射出するアフォーカルリレー
光学系3と、アフォーカルリレー光学系3からの光束を
再結像する結像光学系4と、再結像された像を拡大観察
できるようにする接眼光学系5を備えている。アフォー
カルリレー光学系3内部に結像する顕微鏡観察像結像面
11の1部を遮光し、遮光範囲内に画像表示手段10に
表示する画像から射出する光束を導いて結像させてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被観察物体の観察像
と画像表示手段に表示した画像とを同時に観察する場合
に好適な手術用顕微鏡などの実体顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より手術用顕微鏡等の実体顕微鏡
は、脳神経外科、耳鼻咽喉科、眼科等の外科手術に用い
られ、術部を観察者が拡大観察することによって手術の
能率を向上させる等の重要な役割を果たしている。さら
に、近年では手術をより低侵襲に行うため、従来、実体
顕微鏡観察下のみで行っていた手術に内視鏡観察が併用
されており、実体顕微鏡観察像と、内視鏡等の観察画像
(内視鏡観察画像)とを同時に観察できることが望まれ
ている。さらに特に手術用顕微鏡では、メインの観察者
以外に手術のアシスタント的な役割を持つ少なくともも
う1人の観察者も顕微鏡観察像が観察できるように、一
つの顕微鏡鏡体に対し複数の双眼鏡筒が取り付けられて
いるが、この手術のアシスタント的な役割を持つ少なく
とももう1人の観察者にも実体顕微鏡観察像と内視鏡観
察画像とを同時に観察できることが望まれている。
【0003】従来、このような実体顕微鏡と内視鏡の組
み合わせにおいては、特開昭62−166310号公報
に記載のような、顕微鏡では観察不可能な細穴部内の観
察を行うために、固体撮像素子を搭載した立体観察用内
視鏡を実体顕微鏡に移動自在に設け、さらに、前記固体
撮像素子からの画像を映し出すための画像再生手段と、
画像再生手段上の画像を接眼光学系に導く画像投影手段
を有し、接眼光学系を共用し、実体顕微鏡観察像と内視
鏡観察画像との同時観察が行えるようにしたものが知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開昭6
2−166310号公報に記載の技術を顕微鏡鏡体に取
り付けた複数の双眼鏡筒に対して用いるとすると、取り
付けた双眼鏡筒の分だけ画像表示手段、画像投影光学系
を内蔵するスペースが必要となるため、実体顕微鏡ハウ
ジングは非常に大型化してしまう。特に手術用顕微鏡等
の実体顕微鏡においては、作業性向上のため実体顕微鏡
全体としての小型化は必須であり、前記特開昭62−1
66310号公報に記載の技術での小型化は不可能であ
った。そこで本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、実体顕微鏡観察像
と内視鏡観察画像との同時観察が可能で、また、実体顕
微鏡鏡体部に複数の双眼鏡筒を取り付けた場合、取り付
けた複数の双眼鏡筒の何れにおいても複数の観察者が実
体顕微鏡観察像と内視鏡観察画像との同時観察が可能
で、かつ、作業性の良い小型実体顕微鏡を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に記載の実体顕微鏡は、顕微鏡観
察像と、画像表示手段に表示した画像とを同時に観察で
きる実体顕微鏡において、前記顕微鏡は、物体からの光
束をアフォーカル光束とする対物光学系と、対物光学系
からのアフォーカル光束を少なくとも1回結像して射出
するアフォーカルリレー光学系と、アフォーカルリレー
光学系からの光束を再結像する結像光学系と、再結像さ
れた像を拡大観察するための接眼光学系と、前記アフォ
ーカルリレー光学系内部に結像する顕微鏡観察像結像面
の一部を遮光する遮光部材と、画像を表示した前記画像
表示手段から射出される光束を前記顕微鏡観察像結像面
上の遮光した範囲内に導いて結像させる手段とからなる
ことを特徴とする。この構成によれば、アフォーカルリ
レー光学系による結像面での観察像は、アフォーカルリ
レー光学系の後群と結像光学系とにより、接眼光学系で
拡大観察するための結像光学系による結像面にリレー投
影されるため、主観察者用、副観察者用の双眼鏡筒部分
はなんら変更することなく、顕微鏡の視野内で、画像表
示手段に表示した内視鏡等の観察画像を、顕微鏡観察像
と同時に観察することができる。また、少ない画像表示
手段で、複数の観察者が同時に画像を観察できるため、
実体顕微鏡の小型軽量化を図ることができる。特に、例
えば、アフォーカル光学系などの、対物光学系から結像
光学系までの間に配置される光学系を単眼光学系で構成
すると、画像表示手段、投影光学系をそれぞれ一つ設け
るだけで主観察者、副観察者の両眼で顕微鏡視野内に表
示画像を観察することができるので、非常に顕微鏡の小
型軽量化を図ることができる。
【0006】また、本発明の請求項2に記載の実体顕微
鏡は、前記遮光部材は、物体からの光路とは別の光路か
らの光を反射する反射部材を兼ねており、画像表示手段
に表示する画像から射出する光束は、前記反射部材によ
り反射されて顕微鏡観察像結像面上の遮光部分に結像さ
れることを特徴とする。この構成によれば、遮光部材と
反射部材とを一つの部品で共用できるため、その分、顕
微鏡の小型軽量化を図ることができる。
【0007】また、本発明の請求項3に記載の実体顕微
鏡は、前記反射部材を兼ねた遮光部材は、無色透明で光
が透過する部材に保持されていることを特徴とする。こ
の構成によれば、反射部材を兼ねた遮光部材を保持する
部材により顕微鏡観察像にかぶさってしまうことがない
ため、顕微鏡観察像が持つ情報の損失を防ぐことができ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明による実体顕微鏡の第1実施
形態を示す光学系の概略構成図である。本実施形態の実
体顕微鏡は、被観察物体1からの光束を受けてアフォー
カル光束とする対物光学系2と、対物光学系からのアフ
ォーカル光束を1回結像して射出するアフォーカルリレ
ー光学系3と、アフォーカルリレー光学系からの光束を
再結像する結像光学系4と、再結像された像を拡大観察
するための接眼光学系5を備えて構成されている。対物
光学系2とアフォーカルリレー光学系3の間には、変倍
光学系6が設けられている。また、アフォーカルリレー
光学系3から射出した光束は光路分割手段7により主観
察者8側と副観察者9側の2方向に分割されるようにな
っている。さらに、本実施形態の実体顕微鏡は、画像表
示手段10と、画像表示手段10に表示した画像をアフ
ォーカルリレー光学系3による結像面11に投影するた
めの投影光学系12と、実体顕微鏡光学系の被観察物体
1からの光束を一部遮光する遮光部材13と、投影光学
系12からの射出光束を反射して、アフォーカルリレー
光学系3による結像面11上の遮光部材13により遮光
された部分に導く反射部材14とを備えており、これに
よりアフォーカルリレー光学系3内部に結像する顕微鏡
観察像の結像面11の一部を遮光し、画像を表示した画
像表示手段10から射出する光束を、結像面11上の遮
光した範囲内に導いて結像させるようになっている。な
お、図中15は結像光学系4による結像面、16は主観
察者が観察している観察像、17は顕微鏡観察像、18
は画像表示手段10に表示した画像、19は副観察者が
観察している観察像、20は双眼鏡筒部をそれぞれ示し
ている。
【0009】本実施形態の実体顕微鏡はこのように構成
したので、アフォーカルリレー光学系3による結像面1
1上での観察像の状態はアフォーカルリレー光学系3の
後群(図中上側のレンズ)と結像光学系4により、接眼
光学系5により拡大観察される結像光学系4による結像
面15にリレー投影されるため、主観察者用、副観察者
用の双眼鏡筒部20の構成を何ら変更することなく、顕
微鏡の視野内で、画像表示手段10に表示した例えば内
視鏡観察画像を、顕微鏡観察像と同時に観察することが
できる。また、少ない画像表示手段で、複数の観察者が
同時に画像を観察することができるため、実体顕微鏡の
小型軽量化を図ることができる。
【0010】図2は本発明による実体顕微鏡の第2実施
形態を示す光学系の概略構成図である。本実施形態の実
体顕微鏡は、図1の実施形態における2本の変倍光学系
6とリレー光学系3にあたる部材を、それぞれ1本の変
倍光学系21、アフォーカルリレー単眼光学系22で構
成している。本実施形態の実体顕微鏡はこのように構成
したので、主観察者、副観察者用の双眼鏡筒部分20は
なんら変更することなく、画像表示手段10、投影光学
系12、遮光部材13、反射部材14をそれぞれ1つ設
ければ、顕微鏡視野内の表示画像を観察することができ
るため、実体顕微鏡のより一層の小型軽量化を図ること
ができる。その他の構成および作用効果は図1の実施形
態とほぼ同様である。
【0011】図3は本発明の後述の各実施形態における
実体顕微鏡として用いる手術用顕微鏡に共通の光学系の
配置を示す斜視図である。手術用顕微鏡は、被観察物体
23から射出した光束が対物光学系24、変倍光学系2
5、アフォーカルリレー光学系の前群26を透過し、ア
フォーカルリレー光学系内部でいったん結像し、さらに
アフォーカルリレー光学系の後群27と双眼鏡筒部28
内部の結像光学系(図示省略)によって双眼鏡筒部28
内部の接眼光学系(図示省略)の直前の中間結像位置で
再度結像され、双眼鏡筒部28内部の接眼光学系(図示
省略)を介して観察者が拡大観察できるような構成とな
っている。なお、対物光学系24、変倍光学系25、ア
フォーカルリレー光学系の前群26、アフォーカルリレ
ー光学系の後群27、双眼鏡筒部28の間には、図示の
ように、ミラーやプリズム等の光路偏向部材が配置され
ている。また図中、29はアフォーカルリレー光学系に
よる結像面を示している。
【0012】図4は本発明の第3実施形態を示す図であ
り、図3に示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレ
ー光学系による結像面付近の部分拡大図である。なお、
説明の便宜上、上下を逆にして示してある。図中30,
31は光路偏向プリズムである。本実施形態の手術用顕
微鏡は、図3に示す手術用顕微鏡光学系に、図4に示す
ように、画像表示手段としての小型LCD32、遮光部
材33、投影光学系34、ミラー35を備えて構成され
ている。そして、遮光部材33が、手術用顕微鏡光学系
の光路を一部遮光し、アフォーカルリレー光学系による
結像面29上の一部に遮光部分36を作り、投影光学系
34が、投影光学系34の光路を偏向するミラー35を
介して、小型LCD32上に表示した画像を、遮光部材
33により作られるアフォ─カルリレー光学系による結
像面29上の遮光部分36に投影結像するようになって
いる。本実施形態の手術用顕微鏡はこのように構成した
ので、アフォーカルリレー光学系による結像面29上の
顕微鏡観察像と小型LCD32からの画像は、図3に示
すアフォーカルリレー光学系の後群27と双眼鏡筒部2
8内の図示しない結像光学系により、そのまま双眼鏡筒
部28の中間像位置へと投影されるため、観察者は顕微
鏡の視野内で、小型LCD32に表示した画像を顕微鏡
観察像と同時に観察することができる。その際、双眼鏡
筒部28内の光学系の構成はなんら変更を必要としな
い。また、それぞれ1つの小型LCD32、投影光学系
34、遮光部材33、ミラー35で観察者の両眼に画像
を送り込むことができるので、手術用顕微鏡の小型化を
図ることができる。
【0013】図5は本発明の第4実施形態を示す図であ
り、図3に示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレ
ー光学系による結像面付近の部分拡大図である。なお、
説明の便宜上、上下を逆にして示してある。図中30,
31は光路偏向プリズムである。本実施形態では、透過
型モノクロ液晶モニター37をアフォーカルリレー光学
系による結像面29に重ねるように配置している。透過
型モノクロ液晶モニター37は、表示面のうち黒く表示
された部分38で光を遮光する一方、黒く表示された部
分38以外の表示面が無色透明となっていて光を透過す
るようになっている。本実施形態の手術用顕微鏡はこの
ように構成したので、液晶表示素子を介して黒く表示さ
れた部分38を種々な形状に表示させることによって顕
微鏡観察像の一部を随時任意な形状に遮光することがで
きる。なお、本実施形態の構成を用いて顕微鏡観察像と
画像とを同時に観察するためには、例えば図6に示すよ
うに、画像表示手段に表示された画像の光路がアフォー
カルリレー光学系による結像面29より観察者側でアフ
ォーカルリレー光学系を透過した被観察物体像の光路と
重なるように、投影光学系、偏向部材等を配置する。
【0014】図6は図5に示す構成の光学要素を搭載し
た手術用顕微鏡光学系の概略構成図である。図中39は
被観察物体面、40は対物光学系、41は変倍光学系、
42はアフォーカルリレー光学系、43はアフォーカル
リレー光学系の結像位置に配置した上述の透過型モノク
ロ液晶モニター、44はビームスプリッター、45は双
眼鏡筒光学系、46は観察者、47は画像表示手段とし
ての液晶モニター、48は液晶モニター47に表示した
画像からの光束を顕微鏡光束中に投影する投影光学光学
系、49は透過型モノクロ液晶モニター43と画像表示
手段としての液晶モニター47とをコントロールするコ
ントローラー、50は観察者が観察する観察像、51は
観察者が観察する観察像のうちの顕微鏡観察像部分、5
2は観察者が観察する観察像のうちの画像観察像部分を
それぞれ示している。コントローラー49は、液晶モニ
ター47と接続されており、観察者が望む画像を表示す
ることができるようになっている。またコントローラー
49は、透過型モノクロ液晶モニター43とも接続され
ており、被観察物体からの光束のうち、画像を表示した
液晶モニター47からの光束と重なる部分の光束を遮光
するように、液晶モニター43の表示画面上で黒い像を
表示させるようになっている。また、液晶モニター47
に表示した画像を液晶モニター47の表示画面上で移動
させた場合、透過型モノクロ液晶モニター43上の黒い
像も、液晶モニター47からの光束と重なる部分の被観
察物体からの光束を遮光するように、連動して移動す
る。このように構成することにより、顕微鏡の視野内に
どのような形状の画像でも表示でき、また、視野内の画
像を観察者の所望の位置に任意に移動させることができ
る。なお、本実施形態では、変倍光学系41、アフォー
カルリレー光学系42をそれぞれ1本ずつの単眼光学系
で構成したが、それぞれ2本ずつの双眼光学系で構成し
てもよい。
【0015】図7は本発明の第5実施形態を示す図であ
り、図3に示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレ
ー光学系による結像面付近の部分拡大図である。なお、
説明の便宜上、上下を逆にして示してある。図中30,
31は光路偏向プリズムである。本実施形態では、図3
に示す手術用顕微鏡光学系に、図7に示すように、画像
表示手段としての小型LCD53、投影光学系54、光
路偏向ミラー55を備えて構成されている。本実施形態
の光路偏向ミラー55は、小型LCD53、投影光学系
54による光路を結像面29に偏向する反射部材として
の機能と、手術用顕微鏡光学系の被観察物体からの光路
の一部を遮光する遮光部材としての機能とを兼ねてい
る。投影光学系54は小型LCD53に表示した画像を
光路偏向ミラー55により作られる、アフォーカルリレ
ー光学系による結像面29上の遮光部分56に、光路偏
向ミラー55を介して投影結像するようになっている。
また、遮光部材を兼ねた光路偏向ミラー55、投影光学
系54、小型LCD53を内部に一体的に配置して投影
光学系部57が構成され、さらに投影光学系部57が任
意に移動可能に構成されており、アフォーカルリレー光
学系による結像面29上に投影結像する小型LCD上に
表示した画像を所望の位置に移動することができるよう
になっている。本実施形態の手術用顕微鏡はこのように
構成したので、顕微鏡観察像の所望箇所に投影画像がか
ぶさっているときに任意に投影画像を移動することがで
き、顕微鏡観察像の所望箇所の画像情報を確実に得るこ
とができる。また、光路偏向ミラー1つで遮光部材と反
射部材とが共用できるため、その分部品点数を減らすこ
とができ、手術用顕微鏡の小型軽量化を図ることができ
る。
【0016】図8は本発明の第6実施形態を示す図であ
り、図3に示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレ
ー光学系による結像面付近の部分拡大図である。なお、
説明の便宜上、上下を逆にして示してある。図中30,
31は光路偏向プリズムである。本実施形態では、図3
に示す手術用顕微鏡光学系に、図8に示すように、画像
表示手段としての小型LCD58、投影光学系59、光
路偏向ミラー60、平行平板61、ロッド棒62を備え
て構成されている。ロッド棒62は、ガラス製で、片方
の端面が斜めにカットされ、そこにミラーコーティング
が施されている。そして、ロッド棒62は、ミラーコー
ティング部分で、手術用顕微鏡光学系の被観察物体から
の光路を一部遮光し、アフォーカルリレー光学系による
結像面29上に遮光部分63を作ると共に、投影光学系
59、光路偏向ミラー60を経た小型LCD58からの
光束を反射して、遮光部分63に画像を導いて投影結像
させるようになっている。また、平行平板61は、ガラ
ス製の無色透明な板であって、片方の端面にミラーコー
ティングを施したロッド棒62を例えば接着剤を介して
保持している。本実施形態はこのように構成したので、
顕微鏡観察像にかぶさってしまうことなく、手術用顕微
鏡光学系の光路中にミラーを保持するための部材を配置
することができ、顕微鏡観察像が持つ画像情報の損失を
防ぐことができる。
【0017】以上説明したように、本発明による実体顕
微鏡は、特許請求の範囲に記載された特徴のほかに下記
に示すような特徴も備えている。
【0018】(1)前記顕微鏡観察像結像面上に透過型
液晶表示素子を配置して、アフォーカルリレー光学系内
部に結像した顕微鏡観察像結像面の1部を任意の形状に
遮光することができるようにしたことを特徴とする請求
項1に記載の実体顕微鏡。このように構成すれば、液晶
表示素子に様々な形状の黒い面を表示させることで、顕
微鏡観察像を随時任意な形状に遮光することができ、顕
微鏡の視野内にどのような形状の画像を表示しても無駄
に顕微鏡観察像を削ってしまうことが無いため顕微鏡観
察像から得られる情報の損失を最小限に抑えることがで
きる。
【0019】(2)画像表示手段と、画像表示手段上に
表示した画像をアフォーカルリレー光学系内部に結像し
た顕微鏡観察像結像面上に結像させる投影光学系と、反
射部材を兼ねた遮光部材とが一体となって移動できるよ
うにしたことを特徴とする上記(1)に記載の実体顕微
鏡。このように構成すれば、アフォーカルリレー光学系
内部に結像した顕微鏡観察像結像面上において所望の位
置に画像を結像させることができるため、顕微鏡視野の
所望の位置に配置して画像を観察することが可能とな
り、顕微鏡観察像の最も需要な情報が得られる部分が画
像で削られてしまうことを防ぐことができる。
【発明の効果】以上のように本発明によれば、実体顕微
鏡観察像と、内視鏡等の観察画像とを同時観察すること
ができ、また、複数の双眼鏡筒を取り付けた場合、取り
付けた複数の双眼鏡筒の総てで、複数の観察者が実体顕
微鏡観察像と、内視鏡等の観察画像との同時観察が可能
となり、かつ、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実体顕微鏡の第1実施形態を示す
光学系の概略構成図である。
【図2】本発明による実体顕微鏡の第2実施形態を示す
光学系の概略構成図である。
【図3】本発明の後述の各実施形態における実体顕微鏡
として用いる手術用顕微鏡に共通の光学系の配置を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す図であり、図3に
示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレー光学系に
よる結像面付近の部分拡大図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示す図であり、図3に
示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレー光学系に
よる結像面付近の部分拡大図である。
【図6】図5に示す構成の光学要素を搭載した手術用顕
微鏡光学系の概略構成図である。
【図7】本発明の第5実施形態を示す図であり、図3に
示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレー光学系に
よる結像面付近の部分拡大図である。
【図8】本発明の第6実施形態を示す図であり、図3に
示す手術用顕微鏡光学系のアフォーカルリレー光学系に
よる結像面付近の部分拡大図である。
【符号の説明】
1,23,39 被観察物体 2,24,40 対物光学系 3,42 アフォーカルリレー光学系 4 結像光学系 5 接眼光学系 6,25,41 変倍光学系 7 光路分割手段 8 主観察者 9 副観察者 10 画像表示手段 11 アフォーカルリレー光学系による結像面 12,34,54,59 投影光学系 13,33 遮光部材 14 反射部材 15 結像光学系による結像面 16 主観察者が観察している観察像 17 顕微鏡観察像 18 画像表示手段に表示した画像 19 副観察者が観察している観察像 20 双眼鏡筒部分 21 変倍単眼光学系 22 アフォーカルリレー単眼光学系 26 アフォーカルリレー光学系の前群 27 アフォーカルリレー光学系の後群 28 双眼鏡筒部 29 アフォーカルリレー光学系による結像面 30,31 光路偏向プリズム 32,53,58 小型LCD 35 ミラー 36,56,63 アフォーカルリレー光学系による
結像面上の遮光部分 37 透過型モノクロ液晶モニター 38 透過型モノクロ液晶モニター上に黒く表示した
部分 43 透過型モノクロ液晶モニター 55,60 光路偏向ミラー 57 投影光学系部 61 ガラスの無色透明な平行平板 62 ガラスのロッド棒 44 ビームスプリッター 45 双眼鏡筒光学系 46 観察者 47 液晶モニター 48 画像投影光学系 49 コントローラー 50 観察者が観察する観察像 51 顕微鏡観察像部分 52 画像観察像部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕微鏡観察像と、画像表示手段に表示し
    た画像とを同時に観察できる実体顕微鏡において、 前記顕微鏡は、物体からの光束をアフォーカル光束とす
    る対物光学系と、対物光学系からのアフォーカル光束を
    少なくとも1回結像して射出するアフォーカルリレー光
    学系と、アフォーカルリレー光学系からの光束を再結像
    する結像光学系と、再結像された像を拡大観察するため
    の接眼光学系と、前記アフォーカルリレー光学系内部に
    結像する顕微鏡観察像結像面の一部を遮光する遮光部材
    と、画像を表示した前記画像表示手段から射出される光
    束を前記顕微鏡観察像結像面上の遮光した範囲内に導い
    て結像させる手段とからなることを特徴とする実体顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 前記遮光部材は、物体からの光路とは別
    の光路からの光を反射する反射部材を兼ねており、画像
    表示手段に表示する画像から射出する光束は、前記反射
    部材により反射されて顕微鏡観察像結像面上の遮光部分
    に結像されることを特徴とする請求項1に記載の実体顕
    微鏡。
  3. 【請求項3】 前記反射部材を兼ねた遮光部材は、無色
    透明で光が透過する部材に保持されていることを特徴と
    する請求項2に記載の実体顕微鏡。
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