JP4553563B2 - 配電盤用電圧電流測定装置および電圧電流測定方法 - Google Patents

配電盤用電圧電流測定装置および電圧電流測定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電圧測定回路と電流測定回路を一体にした電圧電流測定装置に係り、特に、電力系統の変圧器二次側(以下、PT回路)および変流器二次側(以下、CT回路)から配電盤に入力される電圧信号、電流信号を測定するための配電盤用電圧電流測定装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、配電盤の電圧、電流の測定は、図11に示すような変圧器試験用プラグ(以下、PTTプラグ)および変流器試験用プラグ(以下、CTTプラグ)を配電盤に挿入し、このプラグから電圧計、電流計に接続して、電圧、電流を測定していた。
【0003】
以下、図12を用いて従来のPT回路の電圧測定手順を説明する。
まず、PTTプラグの各相、即ち赤相(R)、白相(S)、青相(T)、零相(E)の上下を短絡して(S501)、PTTプラグの各相の締め付けを確認する(S502)。次に、PTTプラグの導通、短絡状態をテスターでチェックし(S503)、続いて電圧計回路をチェックした後(S504)、PTTプラグを配電盤に挿入する(S505)。そして、相間の電圧を電圧計で測定する(S506)。この測定を全ての相について実施したかどうかを判定して(S507)、未測定の相が存在する場合は、端子を確認し、結線を変更して(S508)、次の相の電圧を測定する。
【0004】
次に、図13を用いて従来のCT回路の電流測定手順を説明する。
まず、CTTプラグの計測対象の相以外の端子の上下を短絡する(S601)。続いて、計測対象の相へ電流計を接続して(S602)、CTTプラグの各相の締め付けを確認する(S603)。次に、CTTプラグの導通、短絡状態をテスターでチェックして(S604)、CTTプラグを配電盤へ挿入する(S605)。そして、計測対象の相の電流を測定し(S606)、CTTプラグを引き抜く(S607)。この測定を全ての相について実施したかどうかを判定して(S608)、未測定の相が存在する場合は、端子を確認し、結線を変更して(S609)、次の相の電流を測定する。このような手順により、電圧、電流の測定を行っていた。
【0005】
ところで、従来、特開平8−15315号公報の「CT試験用プラグの回路確認装置」には、配電盤等のCT回路の試験や測定に使用されているCT試験用プラグの回路確認を確実・容易にするため、CT試験用プラグの回路構成の良否を判定する装置が提案されている。また、特開平8−278340号公報の「PT試験用プラグの回路確認装置」には、配電盤等のPT回路の試験や測定に使用されているPT試験用プラグの回路確認を確実・容易にするため、PT試験用プラグの回路構成の良否を判定する装置が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CT試験用プラグやPT試験用プラグと電流計、電圧計との結線や測定作業は上述の図12、図13の手順によって人間系で行っており、多くの時間を要していた。また、同様な繰り返し動作による確認が必要で手間がかかり、確認漏れや誤結線などのヒューマンエラー、これに伴うCT回路の開放による機器の損傷の可能性があった。
【0007】
さらに、このような作業の危険性や煩雑さから運用状態での計測作業は困難であり、運用状態で計測作業を実施する場合は安全確認に多大な時間と労力を要し、また、複数の作業員による相互確認のための作業員の確保が必要であった。
【0008】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、ヒューマンエラーの可能性を低減し、設備を運用状態に保ちながら簡単な手順で安全に電圧電流値を計測できる配電盤用電圧電流測定装置および方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、1の発明に係わる配電盤用電圧電流測定装置は、変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を接続するための変圧器試験用プラグと、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を接続するための変流器試験用プラグと、変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号を切り替えて電圧測定手段へ接続する電圧出力切替手段と、変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ電流信号を電流測定手段へ切り替える電流出力切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
第1の発明では、変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号を切り替えて電圧計へ接続する電圧出力切替手段と変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続する電流出力切替手段を一体として設けた。特に、電流出力切替手段は、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しする構成となっている。これにより、作業効率が向上すると共に変流器二次側の開放による機器の損傷を防止することが可能となる。
【0011】
2の発明に係わる配電盤用電圧電流測定装置は、変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を接続するための変圧器試験用プラグの装着手段と、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を接続するための変流器試験用プラグの装着手段と、変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号を切り替えて電圧測定手段へ接続する電圧出力切替手段と、
変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ電流信号を電流測定手段へ切り替える電流出力切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
第2の発明では、装着手段により、変圧器試験用プラグおよび変流器試験用プラグを着脱可能にする。これにより、プラグのみの試験、確認が可能となる。
【0013】
ここで、「装着手段」とは、プラグと配電盤用電圧電流測定装置とを信号線ごとに接続するコネクタなどの手段や、複数の信号線を一括して接続する手段を含む趣旨である。
【0014】
3の発明に係わる配電盤用電圧電流測定装置は、変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を接続するための変圧器試験用プラグと、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を接続するための変流器試験用プラグと、電圧信号を計測するための電圧測定手段と、電流信号を計測するための電流測定手段と、変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号を切り替えて電圧測定手段へ接続する電圧出力切替手段と、変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ電流信号を電流測定手段へ切り替える電流出力切替手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
第3の発明では、配電盤用電圧電流測定装置を変圧器試験用プラグと変流器試験用プラグ、および、電圧測定手段と電流測定手段を含めて一体として構成する。これにより、結線ミスや確認作業に要する時間を大幅に削減することができる。
【0016】
4の発明に係わる配電盤用電圧電流測定装置では、さらに、電流出力切替手段は、各相電流に対して、非計測時は変流器二次側からの電流を連続して配電盤へ通電し、計測時は該通電を遮断する非計測時導通部と、計測時は電流計を経由して配電盤へ通電し、非計測時は該通電を遮断する計測時導通部とを有し、非計測時導通部と計測時導通部との切替時は、配電盤および電流計の双方への通電状態を経由して切り替わることを特徴とする。
【0017】
第4の発明では、電流出力切替手段を非計測時導通部と計測時導通部に分け、非計測時導通部は、各相ごとに計測状態でないときは変流器二次側からの電流を配電盤へつなげ、該当する相の計測状態のときは遮断する。計測時導通部は、各相ごとに計測状態でないときは遮断し、計測状態のときは変流器二次側からの電流を電流計へつなげると共に、電流計からの電流を配電盤へ接続する。さらに、非計測状態と計測状態との切替り時は、配電盤および電流計の双方への接続状態を一時的に構成するようにする。
【0018】
これにより、変流器二次側の開放による機器の損傷を防ぎつつ、連続して計測対象の相の切替が可能となる。
【0019】
5の発明に係わる電圧電流測定方法は、上記の配電盤用電圧電流測定装置を用いて電力系統の電圧信号および電流信号を測定する電圧電流測定方法であって、計測準備段階では、電圧電流測定装置の変圧器試験用プラグおよび変流器試験用プラグを配電盤へ挿入するステップと、計測段階では、配電盤用電圧電流測定装置の電圧出力切替手段により、計測電圧を切り替えて電圧を測定するステップと、配電盤用電圧電流測定装置の電流出力切替手段により、計測電流を切り替えて電流を測定するステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
第5の発明では、変圧器試験および変流器試験の各プラグを配電盤へ挿入する計測準備段階と、電圧および電流を計測する計測段階により、電圧計測作業、電流計測作業を一体として実施する。
【0021】
これにより、計測準備と計測作業が混在するのに比べ、作業効率の向上と誤結線や短絡・接地等の作業ミスの防止を図ることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図1において、本実施の形態の配電盤用電圧電流測定装置(以下、電圧電流測定装置という)1は、PT回路からの赤相、白相、青相の三相の電圧信号を取り込む赤相入力端子103、白相入力端子104、青相入力端子105、および、零相入力端子106、さらに、各入力端子からの電圧信号を電圧計(電圧測定手段)131へ接続する電圧出力切替器(電圧出力切替手段)101と、CT回路からの赤相、白相、青相の電流信号を取り込む赤相入力端子107、白相入力端子108、青相入力端子109、および、中性点を接続する零相入力端子110、さらに、各入力端子からの電流信号を配電盤と電流計(電流測定手段)132へ接続する電流出力切替器(電流出力切替手段)102を備えている。
【0023】
また、図2は、電圧電流測定装置の内部結線図である。
ここで、電圧電流測定装置1は、電圧切替部と電流切替部から構成されている。PT回路からの電圧信号は、PTTプラグ121により、配電盤側と電圧切替部側に分岐され、それぞれ入力される。電圧切替部は、電圧出力切替器101を計測対象の相間の位置に設定されるとその間の電圧信号が電圧計131へ出力されるように構成されている。たとえば、赤相(R)と白相(S)の相間電圧を測定する場合には、電圧出力切替器101をR−Sの位置に設定する。図2において、赤相入力端子103および白相入力端子104は、電圧出力切替器端子11と同端子31に接続されており、電圧出力切替器をR−Sの位置に設定されることにより、電圧出力切替器端子12と同端子32に接続され、端子12と端子32から出力される電圧信号は電圧計131に入力される。ここで、図2中の相間の設定位置(横方向)と電圧出力切替器端子の番号(縦方向)からなるマトリックス状の交点の黒丸は、電圧出力切替器を計測対象の相間の位置(図2中の横方向の目盛り)に合わせたときに、PT回路側の信号が電圧計131側へ接続されることを意味している。
【0024】
一方、CT回路からの各相の電流信号は、CTTプラグ122を通して、電流切替部に入力される。電流切替部は、非計測時導通部と計測時導通部に分けられ、各相の電流入力端子は、それぞれ、電流出力切替器の非計測時導通部の端子および計測時導通部の端子に接続されている。
【0025】
以下、赤相の電流計測回路を例に説明する。なお、以下の説明において、電流出力切替器端子を単に端子という。
赤相のCT回路側入力端子(CTT上側)107は、端子12と端子64に接続されている。また、赤相の配電盤側入力端子(CTT下側)111は、端子63と端子73に接続されている。また、電流計132の赤相電流を測定するための配線として、電流計132の一方が、端子11に、他方が、端子74に夫々接続されている。
【0026】
次に、電流出力切替器により切り替えて行ったときの赤相の電流信号の流れについて説明する。
【0027】
電流出力切替器が、T、S、切の位置に設定されたときは、CT回路からの赤相電流信号は、端子64から端子63を経由してCTT下側の赤相入力端子111から配電盤へ入力され、配電盤からの帰還電流が零相入力端子114から電圧電流測定装置に入り、端子43より端子44を経由して、CTT上側の零相入力端子110よりCTT回路へ流れる。なお、電流の向きは変わる場合がある。
【0028】
電流出力切替器102が、Rの位置に設定されたときは、CT回路からの赤相電流信号は、端子12から端子11を経由して電流出力端子118から電流計132へ流れ、電流計132からの電流は、他方の電流出力端子117を通って、端子74より端子73を通って、CTT下側の赤相入力端子111から配電盤へ入力され、配電盤からの帰還電流が零相入力端子114から電圧電流測定装置1に入り、端子43より端子44を経由して、CTT上側の零相入力端子110よりCTT回路へ流れる。
【0029】
電流出力切替器102が、Nの位置に設定されたときは、CT回路からの赤相電流信号は、端子64から端子63を経由してCTT下側の赤相入力端子111から配電盤へ入力され、配電盤からの帰還電流が零相入力端子114から電圧電流測定装置1に入り端子33より端子34を経由して、電流出力端子117から電流計132へ流れ、電流計132からの帰還電流は、他方の電流出力端子118を通って、端子41より端子42を通って、CTT上側の零相入力端子110よりCTT回路へ流れる。
【0030】
ここで、電流出力切替器102を操作することにより、計測対象がN→T→S→R→切→N(逆方向も含む。以下同様)と変化するとしたとき、端子64と端子63の接続は、切→N→T→Sの変化については、常に導通状態とし、Rの位置に設定されるときは、非導通状態となる。そして、S→R→切の変化の際、端子64と端子63、および、端子12と端子11の双方が導通の状態を経由して切り替るように構成されている。図2の計測対象相の設定位置(横方向)と電圧出力切替端子の番号(縦方向)のマトリックスの交点の黒丸が横方向に長くなっているのは、切替りにより、隣りの設定位置の夫々の端子間が共に導通の状態になるタイミングがあることを意味している。
以上は、赤相の場合の説明であるが、他の相電流についても同様である。
【0031】
このように、電流出力切替器が計測対象相の位置に設定されたときに接続される計測時導通部(赤相の場合は端子11,12,73,74)と計測対象相以外の位置に設定されたときに接続される非計測時導通部(赤相の場合は端子63,64)に分けて構成することにより回路構成が単純化でき、また少ない接点数で構成することにより信頼性が向上する。
【0032】
次に、図3と図4を用いて本実施に形態の電圧電流測定装置を用いたPT回路の電圧測定方法を説明する。
【0033】
まず、準備段階として、PTTプラグ121の各相の端子と電圧電流測定装置の対応する端子を接続し(S101)、さらに電圧計131を接続して(S102)、締付けの確認を行う(S103)。そして、電圧電流測定装置の電圧計測回路、即ち、各端子間の導通、開放状態をテスター等でチェックする(S104)。その後、PTTプラグ121を配電盤へ挿入する(S105)。
【0034】
次に、計測段階として、電圧出力切替器を計測対象の相に設定して、相間の電圧を測定する(S106)。そして、電圧出力切替器を順次切り替えていき、計測対象の全ての相の電圧を測定する(S107、S108)。電圧計131測作業の終了により、PTTプラグ121を配電盤から引き抜く(S109)
【0035】
次に、図3と図5を用いて本実施の形態の電圧電流測定装置を用いたCT回路の電圧測定方法を説明する。
【0036】
まず、準備段階として、CTTプラグ122の各相の端子と電圧電流測定装置の対応する端子を接続し(S201)、さらに電流計132を接続して(S202)、締付けの確認を行う(S203)。そして、電圧電流測定装置の電流計測回路、即ち、各端子間の導通、開放状態をテスター等でチェックする(S204)。その後、CTTプラグ122を配電盤へ挿入する。(S205)。
【0037】
次に計測段階として、電流出力切替器を計測対象の相に設定して、計測対象相の電流を測定する(S107)。そして、電流出力切替器を順次切り替えていき、計測対象の全ての相の電流を測定する(S107、S108)。電流計測作業の終了により、CTTプラグ122を配電盤から引き抜く(S109)。
【0038】
以上の説明では、電圧計測と電流計測を別々の手順で行うこととしたが、図6のように一つの手順として実施することもできる。図6に示す電圧測定処理と電流測定処理のフローチャートは、図4と図5に示す夫々の処理手順を一つにまとめ、計測準備処理(ステップS301〜S305)と計測処理(ステップS306〜S312)の2段階の手順にしたものである。なお、図6では、電圧と電流の2種類を測定することとしたが、必要によりいずれか一方を実施するようにしても良い。
【0039】
このように準備段階と計測段階に分けて、電圧と電流を一連の手順で測定すれば、作業の効率が向上し、また作業ミスの削減を図ることができる。特に本実施の形態の電圧電流測定装置を用いることにより、電圧計測手順と電流計測手順を共通化できるので、作業手順の混同による人為的なミスを削減することが可能である。
【0040】
また、本実施の形態に限らず電気設備検査・確認時の電圧・電流測定において、目的に添った測定パターンの結線を切替スイッチにより作成しておくことで結線変更時間が短縮され、短時間での測定が可能になる。さらに、用途別の専用リード線を併せて作成するようにすれば結線が明確になり、より一層誤結線や短絡、接地等のヒューマンエラーを防止することができる。
【0041】
次に、電圧電流測定装置の他の実施例について説明する。図7は、本実施例における電圧電流測定装置と計器類の外形図である。
【0042】
ここで、電圧電流測定装置1は、電圧電流測定装置本体1aと、この装置本体1aと直接繋がるPTTプラグ121およびCTTプラグ122で構成されている。また、電圧電流測定装置1は、電圧計131および電流計132と接続可能になっている。
【0043】
この実施例によれば、電圧電流測定装置本体とPTTプラグ、CTTプラグが一体として構成されているため、両プラグの接続・締め付け確認の労力が削減でき、また、接続ミスを防止することができる。
【0044】
さらに他の実施例として、電圧電流測定装置1と各プラグ121、122をコネクタを介して接続し、計器類(測定手段)を装置本体に収納するようにしてもよい。以下、図8を用いて本実施例を説明する。この図において、PTTプラグ121は、接続用ケーブル121aおよびコネクタ121bを介して、電圧電流測定装置本体1aと接続されている。同様に、CTTプラグ122も接続用ケーブル122aおよびコネクタ122bを介して、装置本体1aと接続されている。また、装置本体1aには、電圧測定回路(電圧測定手段)141と電流測定回路(電流測定手段)142が収納されている。
【0045】
このように一体化したときの、電圧、電流測定手順を図10に示す。図6との違いは、計測準備処理において、各プラグの接続作業(S301)、計器類の接続作業(S302)、および、締め付け確認作業(S303)が省略されていることである。また、電圧電流測定装置の電圧測定回路および電流測定回路のテスターチェックを行う際も、図3に示すように個別に配線する方式に比べて簡略化できる。なお、電圧測定手段や電流測定手段を一体型にした場合は、予め接続確認用のチェックピンを外部に設けるようにしておくとチェック作業を効率的に行うことができる。
【0046】
なお、図9のように、計器類をコネクタにより着脱可能な構成にすれば、計器のみを分離して校正できるので、保守性が向上する。
【0047】
また、図8において、電圧測定手段141の電圧データ、および、電流測定手段142の電流データを取り込み、遠隔のサーバへ送信する通信手段を設けるようにすれば、サーバで集中的にデータの処理ができるので作業効率が向上する。
さらに、系統の状態をサーバ側で解析して、その状態に基づいて測定ポイントの指令や測定順序の指示をサーバから電圧電流測定装置へ送信するようにしてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ヒューマンエラーの可能性を低減し、設備を運用状態に保ちながら簡単な手順で安全に電圧、電流を測定することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の配電盤用電圧電流測定装置の外形図
【図2】図1の配電盤用電圧電流測定装置の内部結線と外部装置との接続状態の説明図
【図3】図1の配電盤用電圧電流測定装置の各端子とプラグ、計器類との配線図
【図4】本発明の実施の形態による電圧測定手順を示すフローチャート
【図5】本発明の実施の形態による電流測定手順を示すフローチャート
【図6】本発明の実施の形態による電圧および電流測定手順を示すフローチャート
【図7】本発明の他の実施例における配電盤用電圧電流測定装置、および、計器類の外形図
【図8】本発明の他の実施例における配電盤用電圧電流測定装置の外形図
【図9】本発明の他の実施例における配電盤用電圧電流測定装置の外形図
【図10】本発明の他の実施例における電圧および電流測定手順を示すフローチャート
【図11】従来の電圧、電流測定時の機器の配線図
【図12】従来の電圧測定手順を示すフローチャート
【図13】従来の電流測定手順を示すフローチャート
【符号の説明】
1…配電盤用電圧電流測定装置、1a…配電盤用電圧電流測定装置本体、101…電圧出力切替器、102…電流出力切替器、103…赤相入力端子、104…白相入力端子、105…青相入力端子、106…零相入力端子、107…CTT上側赤相入力端子、108…CTT上側赤相入力端子、109…CTT上側赤相入力端子、110…CTT上側赤相入力端子、111…CTT上側赤相入力端子、112…CTT上側赤相入力端子、113…CTT上側赤相入力端子、114…CTT上側赤相入力端子、115,116…電圧出力端子、117,118…電流出力端子、131…電圧計、132…電流計、121a、122a、131a、132a…接続ケーブル、121b、122b、131b、132b…コネクタ、141…電圧測定回路、142…電流測定回路

Claims (4)

  1. 計器用変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を伝送する配線が接続される変圧器試験用プラグと、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を伝送する配線が接続される変流器試験用プラグと、前記変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号のうち異なる二相の電圧信号が順に電圧測定手段へ接続されるように前記各相の電圧信号を切り替える電圧出力切替手段と、前記変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ前記各相の電流信号のうち計測対象の相の電流信号が順に電流測定手段を経由して配電盤へ入力されるように前記各相の電流信号を切り替える電流出力切替手段と、を備え、
    前記電流出力切替手段は、各相ごとに、計測対象の相以外の位置に設定されているときは、変流器二次側からの電流を連続して配電盤へ通電し、計測対象の相の位置に設定されているときは該通電を遮断する非計測時導通部と、計測対象の相の位置に設定されているときは前記電流測定手段を経由して配電盤へ通電し、計測対象の相以外の位置に設定されているときは該通電を遮断する計測時導通部とを有し、前記非計測時導通部と前記計測時導通部との切り替わり時は、配電盤および前記電流測定手段の双方への通電状態を経由して切り替わることを特徴とする配電盤用電圧電流測定装置。
  2. 計器用変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を伝送する配線が接続される変圧器試験用プラグの装着手段と、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を伝送する配線が接続される変流器試験用プラグの装着手段と、前記変圧器試験用プラグを通して入力される各相の電圧信号のうち異なる二相の電圧信号が順に電圧測定手段へ接続されるように前記各相の電圧信号を切り替える電圧出力切替手段と、前記変流器試験用プラグを通して入力される各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ前記各相の電流信号のうち計測対象の相の電流信号が順に電流測定手段を経由して配電盤へ入力されるように前記各相の電流信号を切り替える電流出力切替手段と、を備え、
    前記電流出力切替手段は、各相ごとに、計測対象の相以外の位置に設定されているときは、変流器二次側からの電流を連続して配電盤へ通電し、計測対象の相の位置に設定されているときは該通電を遮断する非計測時導通部と、計測対象の相の位置に設定されているときは前記電流測定手段を経由して配電盤へ通電し、計測対象の相以外の位置に設定されているときは該通電を遮断する計測時導通部とを有し、前記非計測時導通部と前記計測時導通部との切り替わり時は、配電盤および前記電流測定手段の双方への通電状態を経由して切り替わることを特徴とする配電盤用電圧電流測定装置。
  3. 計器用変圧器二次側から配電盤への電圧信号を分岐して、各相の電圧信号を伝送する配線が接続される変圧器試験用プラグと、変流器二次側から配電盤へ入力する各相の電流信号を伝送する配線が接続される変流器試験用プラグと、前記各相の電圧信号を計測するための電圧測定手段と、前記各相の電流信号を計測するための電流測定手段と、前記変圧器試験用プラグを通して入力される前記各相の電圧信号のうち異なる二相の電圧信号が順に前記電圧測定手段へ接続されるように前記各相の電圧信号を切り替える電圧出力切替手段と、前記変流器試験用プラグを通して入力される前記各相の電流信号を配電盤へ接続すると共に、配電盤への電流信号が開放状態になることを防止しつつ前記各相の電流信号のうち計測対象の相の電流信号が順に電流測定手段を経由して配電盤へ入力されるように前記各相の電流信号を切り替える電流出力切替手段と、を備え、
    前記電流出力切替手段は、各相ごとに、計測対象の相以外の位置に設定されているときは、変流器二次側からの電流を連続して配電盤へ通電し、計測対象の相の位置に設定されているときは該通電を遮断する非計測時導通部と、計測対象の相の位置に設定されているときは前記電流測定手段を経由して配電盤へ通電し、計測対象の相以外の位置に設定されているときは該通電を遮断する計測時導通部とを有し、前記非計測時導通部と前記計測時導通部との切り替わり時は、配電盤および前記電流測定手段の双方への通電状態を経由して切り替わることを特徴とする配電盤用電圧電流測定装置。
  4. 請求項1ないしのいずれか一に記載の配電盤用電圧電流測定装置を用いて電力系統の電圧信号および電流信号を測定する電圧電流測定方法であって、
    計測準備段階では、前記電圧電流測定装置の変圧器試験用プラグおよび変流器試験用プラグを配電盤へ挿入するステップと、
    計測段階では、配電盤用電圧電流測定装置の電圧出力切替手段により、計測電圧を切り替えて電圧を測定するステップと、配電盤用電圧電流測定装置の電流出力切替手段により、計測電流を順に切り替えて電流を測定するステップと、を含むことを特徴とする電圧電流測定方法。
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