JP4553303B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の前面に設けられる遊技領域に識別情報を可変表示可能な表示装置を設けた遊技機に関する。
従来、遊技機として、遊技盤の遊技領域に、複数の図柄(識別情報)を可変表示可能な表示装置を設けたパチンコ機が知られている。
この種の表示装置は、液晶画面で構成される表示部に表示される図柄列の組合せが、予め定められた表示態様、例えば3個の図柄のうち、2個の図柄が同一図柄で確定表示され、残りの1個の図柄が、前記2個の図柄と同一図柄で確定表示されることにより、大当りの可能性がある、いわゆるリーチ状態になると、表示部に特別のキャラクタを出現させたり、背景の色彩、形態等を変化させたりする等して、リーチ状態のときの演出効果を高めるように、種々工夫されている。
このような演出効果をより高めるために、表示装置の前面に、識別情報を透視可能な液体封入容器を配置するとともに、液体封入容器内の液体を波立たせる波発生装置を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−245429号公報
しかし、特許文献1に記載されているものでは、液体封入容器の前後面、すなわち正面側から識別情報を透視する前後の透視面がそれぞれ平面で作られているため、透視面が平面の場合、液体封入容器内に収容され、液体内を装飾するための装飾体は、前後の透視面の間に収まる大きさに限定される。したがって、大きな装飾体を封入するには、前後の透視面の距離を大きくする必要があり、距離を大きくすると液体を封入している収容空間の体積が大きくなり、液体の封入量も増して液体封入容器が重くなる。このため、大きな装飾体を封入することができないことから、装飾、演出効果が十分に得られず、直ぐに飽きられ、興趣の低下を招いてしまうおそれがあった。
また、特許文献1に記載されているものでは、電磁石や振動板等、波発生のための複雑な機構を必要としているが、液体封入容器が重くなると、この液体封入容器を駆動する駆動部の出力も大きくしなければならないことから、コストアップに繋がる。さらに、液体を波立たせることはできても、液体内に変化を持たせるような演出効果はなく、直ぐに飽きられ、興趣の低下を招いてしまうおそれがあった。
本発明は、上述のような従来の課題を解決するためになされたものであって、遊技盤の前面に設けられる遊技領域に識別情報を可変表示可能な表示装置を設けた遊技機において、簡単な構成で表示装置の演出効果をより向上させ、興趣をさらに向上させるようにした遊技機を提供することにある。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
)遊技盤の前面に設けられた遊技領域に、識別情報を可変表示可能な表示装置を設けた遊技機において、前記表示装置の前面に、光透過性の液体が、空気または比重の異なる液体とともに封入され、前後の面が透視面で密閉されている正面視円形の収容空間を有し、かつ、正面側から前記透視面と前記収容空間を通して前記識別情報を視認可能な液体封入用の回転盤を配置し、前記回転盤に前記収容空間の内周壁の周方向に沿って開口する袋状のフィンを間隔をおいて複数個設け、前記回転盤を前後方向に向く軸線まわりに回転させることにより、前記フィンから光透過性を有する他方の液体内に、気泡または一方の液体の粒を放出させるとともに、前記回転盤の少なくとも前後一方の前記透視面における前記フィンよりも内周側に、前方または後方に膨出し、かつ正面視円形のドーム状の曲面を形成し、該曲面を設けた箇所の前記収容空間の厚みを他の部分よりも大きくする。
)上記()項において、光透過性を有する液体内に、該液体よりも比重が小さく、かつ、色の異なる液体を放出させる。
)上記()項において、光透過性を有する液体内に、該液体よりも比重が大きく、かつ、色の異なる液体を放出させる。
)上記()〜()項のいずれかにおいて、回転盤の収容空間におけるフィンの内周に沿って、複数の補助フィンを間隔をおいて設ける。
)上記()〜()項のいずれかにおいて、回転盤の背後に、収容空間を照明する発光源を配置する。
)上記()〜()項のいずれかにおいて、回転盤の収容空間に、液体と比重が異なる小片を前記液体とともに封入する。
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によれば、液体封入容器の少なくとも前後一方の透視面の一部を、外側に膨出するドーム状の曲面とすることで、曲面を設けている部分に前後方向の厚みがある収容空間が作られ、その部分に大きな装飾体を封入して装飾、演出効果を増大させることができる。しかも、部分的に厚みを大きくするようにしたことにより、液体封入容器全体の体積増加が抑えられ、液体封入量が大きくなり液体封入容器が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができたことにより、液体封入容器を駆動させるような場合でも、駆動部分のモータは出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。さらに、透視面の一部を曲面にしたことにより、曲面部分でのレンズ効果が得られ、このレンズ効果で識別情報の演出をより向上させて、興趣の向上を図ることができる。
(b)請求項2記載の発明によれば、回転盤の少なくとも前後一方の透視面を、外側に膨出するドーム状の曲面とすることで、曲面を設けている部分的に前後方向の厚みがある収容空間が作られ、その部分に大きな装飾体を封入して装飾、演出効果を増大させることができる。しかも、部分的に厚みを大きくするようにしたことにより、回転盤全体の体積増加が抑えられ、液体封入量が増して回転盤が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができたことにより、回転盤を駆動させる駆動部分のモータは出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。さらに、透視面の一部を曲面にしたことにより、曲面部分でのレンズ効果が得られ、このレンズ効果で識別情報の演出をより向上させることができる。また、回転盤内の液体に気泡または液体の粒を発生させることによって、従来の表示装置だけでは演出することができなかった立体的な演出効果を可能にし、演出効果を向上させて、輿趣の向上を図ることができる。さらに、回転盤を回転させるだけで、光透過性を有する液体内に気泡または他の液体の粒を簡単に発生させることができる。
(c)請求項3記載の発明によれば、比重の大きな光透過性を有する液体内を、比重の小さな液体の粒が昇って行くことにより、演出効果をより向上させることができる。
(d)請求項4記載の発明によれば、比重の小さな光透過性を有する液体内に、比重の大きな液体の粒が沈んで行くことにより、演出効果をより向上させることができる。
(e)請求項5記載の発明によれば、補助フィンを設けたことにより、細かく砕かれた微細な気泡または液体の粒を作ることができる。
(f)請求項6記載の発明によれば、液体を任意の色彩に照明して、変化に富んだ演出を行うことができる。
(g)請求項7記載の発明によれば、小片が液体内を沈んで行く、または、昇って行くことにより、演出効果をより向上させることができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤(10)の正面図である。なお、以下の説明では、図1において、紙面手前側を遊技機の「前方」とし、紙面奥側を「後方、裏面または背面」とし、左側を「左方」とし、右側を「右方」とする。
遊技盤(10)は、外側ガイドレール(11)と内側ガイドレール(12)とによって包囲された円形状の遊技領域(13)を前面に備え、遊技者の操作により、図外の発射装置から発射された遊技球が、遊技領域(13)を転動することにより、遊技が行われる。
なお、遊技領域(13)には、遊技釘が多数配置され、遊技球は、遊技釘に当接することにより、転動することになるが、該遊技釘は、図面簡素化のため省略してある。
遊技領域(13)の中央部には、特別図柄表示装置(14)が配置されている。特別図柄表示装置(14)は、識別情報をなす「0」〜「9」の数字で構成される10種類の左、中、右3列の図柄(6a)(6b)(6c)、及びキャラクタ等を変動表示可能な液晶画面等で構成される表示装置(25)を有している。なお、識別情報は、数字のみに特定されるものではなく、他の図柄や色であっても良い。また、表示装置(25)は、液晶画面に代えて、外周面に複数種類の識別情報が貼付された回転式の回転リールであっても良い。
所定の確率(例えば350分の1)に基づいて、特別図柄表示装置(14)に確定表示された図柄(6a)(6b)(6c)が、予め定められた表示態様、例えば図1に示すように、「3、3、3」のように同一の数字が表示された場合に、遊技者にとって有利な遊技状態として特賞状態を生起させ、後述の変動入賞装置(18)を、遊技者にとって有利な状態に変動させ、遊技者に所定の遊技価値を付与する。
また、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各図柄(6a)(6b)(6c)が、「7、7、7」のように奇数で表示された場合には、さらに特賞状態が生起される確率を、特賞状態が所定回数(例えば1回)生起するまで向上させるようにしてある。
特賞状態が生起される確率が向上した確率向上期間中に、特別図柄表示装置(14)に確定表示された各図柄(6a)(6b)(6c)が、再び「7、7、7」のように奇数で表示された場合には、さらに確率向上期問は延長される。
さらに、特別図柄表示装置(14)は、表示状態が変化している最中、すなわち各図柄(6a)(6b)(6c)が変動表示している最中に、所定の確率に基づいて、キャラクタ(図示せず)を表示することも可能である。
特別図柄表示装置(14)の下方には、特別図柄始動口(15)が配置され、また特別図柄始動口(15)の両側方には、普通図柄作動ゲート(16)が配置されている。
遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞すると、所定の確率に基づいて、特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の図柄(6a)(6b)(6c)を変動させ、その後に所定の図柄(6a)(6b)(6c)を確定表示させる。
また、遊技球が普通図柄作動ゲート(16)を通過すると、所定の確率に基づいて、準特賞状態を生起するか否かが判定され、その判定の結果をもって、特別図柄表示装置(14)の上方に配置された普通図柄表示装置(17)を変動させ、その後に所定の図柄を確定表示させる。
普通図柄表示装置(17)は、それぞれLEDで構成される普通図柄表示領域(17a)(17b)が、交互に点灯を繰返す表示を行い、所定の確率に基づいて、交互に点灯表示を繰返す普通図柄が、予め定められた表示態様として普通図柄表示領域(17a)が点灯表示された場合に、準特賞状態を生起させ、特別図柄始動口(15)の左右の可動片(15a)(15b)を所定時間開放し、遊技球が特別図柄始動口(15)に入賞しやすくなる。図1では、可動片(15a)(15b)が開放した状態を示してある。
遊技領域(13)の下方には、変動入賞装置(18)が配置されている。変動入賞装置(18)は、特賞状態期間中に広幅の扉が前面側に開放され、遊技球が入賞可能な状態となる大入賞口(19)を備えている。
大入賞口(19)の扉が開放されている状態や、開閉を繰り返している状態で、遊技球が入賞可能な状態を、遊技者にとって有利な第1状態という。この第1状態以外の状態、すなわち大入賞口(19)の扉が閉鎖されて、遊技球が入賞不可能な状態を、遊技者にとって不利な第2状態という。
その他、遊技領域(13)には、遊技釘とともに遊技球の転動方向を変化させるランプ付き風車(20)、遊技球を遊技盤(10)の裏面に送るアウトロ(21)、及びランプ表示装置(22)等が配置されている。
図2は、図1のll−ll線に沿う縦断面図、図3は粒体発生装置の分解斜視図、図4は回転盤の正面図である。
図2に示すように、特別図柄表示装置(14)は、前述の液晶画面で構成される表示装置(25)と、この表示装置(25)の前面に設けられる粒体発生装置(26)とを備えている。
図3に示すように、粒体発生装置(26)は、支持フレーム(27)と、この支持フレーム(27)に回転自在に支持された回転盤(28)とを備える。
支持フレーム(27)は、遊技盤(10)の背面に取り付けられるとともに、長方形の窓(29)が形成されている取付フレーム(30)に環状フレーム(31)が一体に設けられたもので、取付フレーム(30)における窓(29)内に表示装置(25)が取り付けられるようになっている。
図3、4に示すように、回転盤(28)は、液体封入容器を構成しており、円盤本体(32)と、この円盤本体(32)の前面に固着される蓋体(33)とを有し、円盤本体(32)と蓋体(33)との間に密閉された収容空間(40)を形成している。なお、円盤本体(32)及び蓋体(33)は、アクリル等の光透過性の合成樹脂材料で成形されている。回転盤(28)は、収納空間(40)の後面を塞いでいる円盤本体(32)の領域(32b)及び前面を塞いでいる蓋体(33)の領域(33b)をそれぞれ透視面とし、透視面(33b)−収容空間(40)−透視面(32b)を透して前側から後側まで透視できるようになっている。
円盤本体(32)の透視面(32b)の内側には、環状リブ(34)で囲まれるとともに、前面が蓋体(33)により閉塞される凹部(35)が形成され、かつ、同じく前面外周には、円盤本体(32)の外周端面(32a)より若干径の小さい歯車部(36)が形成されている。なお、収容空間(40)は、外周が環状リブ(34)で囲まれ、かつ、前面が蓋体(33)に閉塞された凹部(35)に形成される。また、蓋体(33)は、環状リブ(34)の前端面に超音波溶接または接着等により固着される。
蓋体(33)の透視面(33b)は、後述の飾り枠(57)における開口窓(57a)と対応する領域部分に曲面(33c)を設けている。曲面(33c)は、正面視円形で、縦断側面視では図2に示すように、開口窓(57a)の中心に向かうにしたがって徐々に前方に膨出するドーム状をした曲面として形成されている。曲面(33c)の形成は、曲面(33c)が外側に膨らんだ分だけ、その部分における収容空間(40)内の前後方向の厚みを大きくし、その部分に、装飾、演出効果を向上させるための、厚みのある大きな装飾体(図示略)の収容を可能にするとともに、該収容空間(40)に封入された液体(45)とともに凸レンズの効果が得られるように作用する。なお、曲面(33c)の直径及び高さは、開口窓(57a)の形状や回転盤(28)、識別情報等に応じて設定される。
円盤本体(32)における環状リブ(34)の内壁には、円周方向に沿って多数のフィン(41)が等間隔に設けられている。図2、4から明らかなように飾り枠(57)における開口窓(57a)は、フィン(41)の内周側に設けられており、透視面(33b)における曲面(33c)も同様にフィン(41)の内周側に形成されている。フィン(41)は、図4に示すように、時計廻り方向(図4に示す矢印A方向と反対の方向)の端部が環状リブ(34)の内壁と一体に形成されるとともに、反時計廻り方向(図4に示す矢印Aの方向)の端部に同一方向に向く開口部(42)が形成され、前後縁が円盤本体(32)及び蓋体(33)に密着した袋状のものである。隣り合う各フィン(41)の間には仕切突片(43)が形成されている。また、フィン(41)及び仕切突片(43)の近傍の内周側には、円周方向に沿って、補助フィン(44)が不規則な間隔をおいて多数設けられている。
回転盤(28)の収容空間(40)に、予め水その他の液体(45)を満杯にならない程度に収容した状態で環状リブ(34)に蓋体(33)を固着してある。これにより、回転盤(28)を立てたとき、回転盤(28)の収容空間(40)の上部に空気層(46)が形成された状態で液体(45)が封入される。なお、液体(45)は、光透過性を有する液体であり、収容空間(40)内で液体(45)と空気層(46)とが占める割合は、図4に示すように、ほぼ8:2となるように設定され、また正面視において、液体(45)が占める広さは、少なくとも表示装置(25)の表示画面を前面から覆うように設定される。また、液体(45)が水の場合には、水の変質を防止するために飽和食塩水が使用されるとともに、後述の気泡(58)を小さく多数発生させるため、及び凹部(35)、蓋体(33)に付着した水切れをよくするために適量の界面活性剤が混入される。
回転盤(28)は、環状フレーム(31)の内側の3個所に設けられた前後方向へ向く軸線回りに回転する2個の鍔付きのロール(47a)(47b)に回転自在に支持されている。すなわち、環状フレーム(31)の底板の3個所に突出された1対の支持ピン(48)に二又状のホルダ(49)を取り付け、ホルダ(49)の中心に前後方向を向くシャフト(50)を取り付け、このシャフト(50)に2個の鍔付きのロール(47a)(47b)を挿入し、互いに逆方向を向く鍔付きのロール(47a)(47b)間に回転盤(28)の外周の前後縁を回転自在に保持している。
なお、回転盤(28)の組付手順は、最初にシャフト(50)を底板のボス(51)(図2に示す)に挿入した後、シャフト(50)に奥側のロール(47a)を挿入し、次いで、ロール(47a)の内側に回転盤(28)を嵌め込んだ後、前側のロール(47b)をシャフト(50)に挿入し、最後に、ホルダ(49)を支持ピン(48)及びシャフト(50)に挿入する。
取付フレーム(30)の背面には、小型のモータ(52)が取り付けられ、このモータ(52)の回転軸(52a)に取り付けられているピニオン(53)が歯車部(36)に噛み合い、モータ(52)の回転により回転盤(28)は、図4において反時計方向へ回転駆動されるようになっている。取付フレーム(30)の背後には、発光源をなすリング状の発光ダイオード(54)が取り付けられている。
図2に示すように、特別図柄表示装置(14)は、遊技領域(13)におけるパネル(55)の背後に取り付けられている。パネル(55)における表示窓(56)の内周には、飾り枠(57)が取り付けられている。この飾り枠(57)の開口窓(57a)の大きさは、液体(45)の水面(45a)、周囲のフィン(41)、仕切突片(43)及び補助フィン(44)の部分を覆い隠すように設定されている。飾り枠(57)の開口窓(57a)の下部には、ステージ(60)が設けられている。
次に作用を説明する。
モータ(52)が回転すると、ピニオン(53)、歯車部(36)を介して、回転盤(28)は図4の反時計方向(矢印A方向)に回転する。これにより、フィン(41)の開口部(42)側が、空気層(46)から液体(45)内に侵入し、フィン(41)内に空気が封じ込められた状態で、フィン(41)は下方に移動する。フィン(41)の開口部(42)が真下向きのときは、空気はフィン(41)内に封じ込められた状態を保っているが、開口部(42)がやや横向きになる位置(P1)、(P2)で少しずつ空気が放出され、開口部(42)が徐々に上向きになる位置(P3)、(P4)で大きく放出される。
この空気の放出により、気泡(58)が液体(45)内で昇って行く。このとき、補助フィン(44)及び仕切突片(43)は、フィン(41)から出る気泡(58)に衝突し、気泡(58)を細かく砕いて微細気泡を作るようにしている。また、補助フィン(44)の間隔が不規則であるため、フィン(41)内の空気の放出位置を不規則にして、自然な感じで気泡(58)を散乱させることが可能となり、より演出効果を高めることができる。回転盤(28)で発生する気泡(58)は、背後の発光ダイオード(54)で照らされ、かつ、透視面(33b)の曲面(33c)によるレンズ効果により拡大され、興趣をより増大させるようになっている。上記したように、液面(45a)、フィン(41)、補助フィン(44)及び仕切突片(43)の部分は飾り枠(57)で覆い隠されているので、遊技者には気泡(58)のみが見えることになる。
なお、液体(45)及び回転盤(28)は、光透過性であれば無色透明に限定されない。例えば、液体(45)及び回転盤(28)を透して表示装置(25)の各図柄(6a)(6b)(6c)を見た場合に、各図柄(6a)(6b)(6c)の視認性が悪くならない範囲内で、液体(45)または回転盤(28)を海中に似せるために、青色等の着色を施すことも可能である。
また、「リーチ状態」となって、表示装置(25)に表示される各図柄(6a)(6b)(6c)が、予め定められた表示態様となって、大当りが発生する可能性が大の場合には、回転盤(28)を回転駆動させて内部の液体(45)中に気泡(58)を発生させ、また、大当りが発生する可能性が小の場合には、最後の1個の図柄が確定表示された時点で、回転盤(28)の回転駆動を停止させる。
なお、「リーチ状態」とは、表示装置(25)に変動表示される3個の図柄(6a)(6b)(6c)(図1参照)のうち2個の図柄が、同一図柄で確定表示され、残り1個の変動中の図柄が、前記2個の停止図柄と同一図柄で確定表示されることにより、大当りが生起される可能性がある状態を示す。
そして、表示装置(25)に表示される図柄(6a)(6b)(6c)は、透視面(33b)の曲面(33c)−気泡(58)が発生している液体(45)−透視面(32b)を透して、透視面(33b)によるレンズ効果により拡大表示される。
したがって、この第1の実施形態においては、上述のように作用することによって、識別情報としての図柄(6a)(6b)(6c)の表示に対して立体感のある演出効果が可能になり、遊技者は、大きな期待感をもって、図柄(6a)(6b)(6c)の表示を視認しつつ遊技を行うことができ、興趣の向上が図られる。また、透視面(33b)の曲面(33c)を透すレンズ効果で、気泡(58)及び識別情報等の演出をより向上させることができる。
また、蓋体(33)の透視面(33b)に部分的な曲面(33c)を設けて、この曲面(33c)で収容空間(40)内に前後方向の厚みのある箇所を部分的に形成し、その大きな厚みを持つ部分に厚みのある大きな装飾体(図示略)を封入する等して演出効果を増大させることもできる。しかも、全体の厚みを大きくするのではなく、部分的に厚みを大きくしていることにより、液体封入容器である回転盤(28)全体の体積が増加するのが抑えられ、液体封入量が大きくなり回転盤(28)が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができることにより、回転盤(28)を回転させる駆動部分のモータ(52)は出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態における遊技機について図1のll-ll線に沿う縦断面図に対応している図5を参照して説明する。この第2の実施形態は、第1の実施形態で蓋体(33)の透視面(33b)に設けた曲面(33c)を、円盤本体(32)の透視面(32b)側に設けた点で、第1の実施形態の構成の一部と異なるが、他の構成は第1の実施形態と同一であるから、図1〜図4と同じ部材には同じ符号を付して重複した説明は省略する。
すなわち、第2の実施形態では、図5に示すように、蓋体(33)の透視面(33b)は、開口窓(57a)と対応している領域部分に曲面(32c)を設け、その他の領域は平面で形成されている。曲面(32c)は、正面視円形で、縦断側面視では図5に示すように、開口窓(57a)の中心に向かうに従って徐々に外側、すなわち後方に向けて膨出するドーム状をした曲面として形成されている。曲面(32c)の形成は、曲面(32c)が外側に膨らんだ分だけ収容空間(40)内の前後方向の厚みを大きくし、その部分に厚みのある大きな装飾体(図示略)を収容可能にするとともに、該収容空間(40)に封入された液体(45)とともにレンズ効果が得られるように作用する。なお、曲面(32c)の直径及び高さは、開口窓(57a)の形状や回転盤(28)、識別情報等に応じて設定される。
表示装置(25)に表示される図柄(6a)(6b)(6c)は、透視面(33b)−気泡(58)が発生している液体(45)−透視面(32b)の曲面(32c)を透して、透視面(32b)の曲面(32c)によるレンズ効果により変化に富んだ表示が可能となる。同時に、回転盤(28)で発生する気泡(58)は、背後の発光ダイオード(54)で照らされ、さらに透視面(33b)の曲面(33c)によるレンズ効果により変化に富んだ表示が可能となり、より興趣を増大させることができる。
したがって、第2の実施形態においても、識別情報としての図柄(6a)(6b)(6c)の表示に対して立体感のある演出効果が可能になり、遊技者は、大きな期待感をもって、図柄(6a)(6b)(6c)の表示を視認しつつ遊技を行うことができ、興趣の向上が図られる。また、透視面(32b)の曲面(32c)を透すレンズ効果で、気泡(58)及び識別情報等の演出をより向上させることができる。
さらに、円盤本体(32)の透視面(32b)に部分的な曲面(32c)を設けて、この曲面(32c)で収容空間(40)内に前後方向の厚みのある箇所を部分的に形成し、その大きな厚みを持つ部分に厚みのある大きな装飾体(図示略)を封入して演出効果を増大させることができる。しかも、全体の厚みを大きくするのではなく、部分的に厚みを大きくしていることにより、液体封入容器である回転盤(28)全体の体積が増加するのが抑えられ、液体封入量が大きくなり回転盤(28)が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができることにより、回転盤(28)を回転させる駆動部分のモータは出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。
なお、この第2の実施形態では、円盤本体(32)の透視面(32b)側に曲面(32c)を設け、蓋体(33)の透視面(33b)を平面にしてなる構造を開示したが、蓋体(33)の透視面(33b)にも、第1の実施形態と同じようにして、曲面(33c)を設けるようにしても良い。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態における遊技機について図4の回転盤(28)に対応している図6に示す回転盤(28)を参照して説明する。この第3の実施形態と第1の実施形態との違いは、第1の実施形態が収容空間(40)内に1種類の液体(45)と空気層(46)を封入した構成としているのに対して、第3の実施形態は、収納空間(40)内に、互いに色と比重が異なる2種類の第1、第2液体(45A)(45B)がほぼ満杯に収容された構成とした点にある。他の構成は蓋体(33)の透視面(33b)に曲面(33c)を設けている点も含めて、図1〜図4と全て同一であるから、同じ部材には同じ符号を付して重複した説明は省略する。
第1液体(45A)と第2液体(45B)は、図6に示すように、収容空間(40)内では、比重の大きな第1液体(45A)が下側で比重の小さな第2液体(45B)が上側となり、第1、第2液体(45A)(45B)が上下に分離して収容されている。なお、収容空間(40)内で第1液体(45A)と第2液体(45B)とが占める割合は、図6に示すように、ほぼ8:2になるように設定している。また、正面視において、第1液体(45A)が収容空間(40)を占める広さは、少なくとも表示装置(25)の表示領域全面を覆うように設定される。飾り枠(57)の開口窓(57a)の範囲は、第1液体(45A)の層を見ることができ、第2液体(45B)の層、周囲のフィン(41)、仕切突片(43)及び補助フィン(44)の部分は飾り枠(57)で覆い隠すようにしている。
第1、第2液体(45A)(45B)は、例えば水(比重1.00),ひまし油(比重0.960),テレピン油(比重0.90),飽和食塩水(比重1.23)の中から適宜選択される。また、第1液体(45A)には、光透過性を有する液体を使用し、第2液体(45B)は、透明・不透明は限定されないが、第1液体(45A)と明らかに区別ができるように色を異ならせている。
次に作用を説明する。
回転盤(28)が、図6において反時計廻り方向(図6に示す矢印A方向)に回転すると、複数のフィン(41)のうち比重の小さな第2液体(45B)内に位置しているフィン(41)の開口部(42)側が、第2液体(45B)の層から比重の大きな第2液体(45A)の層内に侵入し、フィン(41)内に第2液体(45B)が封じ込められた状態で、フィン(41)は下方に移動する。フィン(41)の開口部(42)が真下向きのときは、第2液体(45B)はフィン(41)内に封じ込められた状態を保っているが、開口部(42)がやや横向きになる位置(P1)、(P2)で少しずつ第2液体(45B)が放出され、開口部(42)が徐々に上向きになる位置(P3)、(P4)で大きく放出される。
第2液体(45B)の放出により、色のついた第2液体(45B)の粒(61)が第1液体(45A)内を下から上に移動する。ここでの粒(61)が移動する速さは、第1液体(45A)と第2液体(45B)の比重差で決まり、比重差を大きくすると早く、小さくすると遅くなる。また、補助フィン(44)及び仕切突片(43)は、フィン(41)から出る第2液体(45B)の粒(61)に衝突し、該粒(61)を細かく砕いて微細粒を作るようにしている。さらに、補助フィン(44)の間隔が不規則であるため、フィン(41)内の第2液体(45B)の放出位置を不規則にして、自然な感じで粒(61)を散乱させることが可能となり、より演出効果を高めることができる。
また、回転盤(28)内で発生する粒(61)は、背後の発光ダイオード(54)で照らされ、さらに透視面(33b)の曲面(33c)によるレンズ効果により拡大表示されて興趣を増大させるようになっている。そして、上記したように、第2液体(45B)、フィン(41)、補助フィン(44)及び仕切突片(43)の部分は、飾り枠(57)で覆い隠されているので、遊技者には粒(61)のみが見えることになる。
なお、第1液体(45A)及び回転盤(28)は、光透過性であれば無色透明に限定されない。例えば、第1液体(45A)及び回転盤(28)を透して表示装置(25)の各図柄(6a)(6b)(6c)を見た場合に、各図柄(6a)(6b)(6c)の視認性が悪くならない範囲内で、第1液体(45A)または回転盤(28)を海中に似せるために、青色等の着色を施すことも可能である。
したがって、第3の実施形態においても、上述のように作用することによって、表示装置(25)に表示される図柄(6a)(6b)(6c)は、透視面(33b)の曲面(33c)−粒(61)が発生している第1液体(45A)−透視面(32b)を透して、透視面(33b)の曲面(33c)によるレンズ効果により、粒(61)とともに拡大表示され、立体感のある演出効果が可能になる。これにより、遊技者は、大きな期待感をもって、図柄(6a)(6b)(6c)の表示を視認しつつ遊技を行うことができ、興趣の向上が図られる。
さらに、蓋体(33)の透視面(33b)に部分的な曲面(33c)を設けて、この曲面(33c)で収容空間(40)内に前後方向の厚みのある箇所を部分的に形成し、その大きな厚みを持つ部分に厚みのある大きな装飾体(図示略)を封入する等して演出効果を増大させることができる。しかも、全体ではなしに、部分的に厚みを大きくしていることにより、液体封入容器である回転盤(28)全体の体積増加が抑えられ、液体封入量が大きくなり回転盤(28)が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができることにより、回転盤(28)を回転させる駆動部分のモータ(52)は出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態における遊技機について、図4の回転盤(28)に対応している図7に示す回転盤(28)を参照して説明する。この第4の実施形態は、第3の実施形態の一部に変更を加えたもので、第3の実施形態が、第2液体(45B)の粒(61)が第1液体(45A)内を下から上に向かって移動するのに対して、第4の実施の形態は、第1液体(45A)の粒(61)が第2液体(45B)内を上から下に向かって移動するようにしたもので、他の構成は蓋体(33)の透視面(33b)に曲面(33c)を設けている点も含めて、第3の実施形態及び第1の実施形態と同一であるから、図1〜図4及び図6と同じ部材には同じ符号を付して重複した説明は省略する。
第4の実施形態は、図7に示すように、収容空間(40)内に密閉される2種類の第1、2液体(45A)(45B)の割合を、第1の実施形態の場合とは逆に、比重の小さな第1液体(45A)が「2」、比重の大きな第2液体(45B)が「8」となるように設定している。また、飾り枠(57)の開口窓(57a)の範囲は、第2液体(45B)の層を見ることができ、第1液体(45A)の層、周囲のフィン(41)、仕切突片(43)及び補助フィン(44)の部分は飾り枠(57)で覆い隠すようにしている。
なお、第4の実施形態において、第2液体(45B)及び回転盤(28)は、光透過性のものであれば無色透明に限定されない。例えば、第2液体(45B)及び回転盤(28)を透して表示装置(25)の各図柄(6a)(6b)(6c)を見た場合に、各図柄(6a)(6b)(6c)の視認性が悪くならない範囲内で、第2液体(45B)または回転盤(28)を海中に似せるために、青色等の着色を施すことも可能である。また、第1液体(45A)も、透明・不透明は限定されないが、第2液体(45B)と明らかに区別ができるように色を異ならせる。
次に作用を説明する。
回転盤(28)が、図7において反時計廻り方向(図7に示す矢印A方向)に回転すると、複数のフィン(41)のうち比重の大きな第1液体(45A)内に侵入しているフィン(41)の開口部(42)側が、第1液体(45A)の層から比重の小さな第2液体(45B)の層内に侵入し、フィン(41)内に第1液体(45A)が封じ込められた状態で、フィン(41)は上方に移動する。フィン(41)の開口部(42)が上向きのときは、第1液体(45A)はフィン(41)内に封じ込められた状態を保っているが、開口部(42)がやや横向きになる位置から下向きになる位置に亘って、第1液体(45A)が少しずつ放出される。
第1液体(45A)の放出により、色のついた第1液体(45A)の粒(61)が第2液体(45B)内を上から下に向かって移動する。ここでの粒(61)の移動する速さは、第1液体(45A)と第2液体(45B)の比重差で決まり、比重差を大きくすると早く、小さくすると遅くなる。
表示装置(25)に表示される図柄(6a)(6b)(6c)は、透視面(33b)の曲面(33c)−粒(61)が発生している第2液体(45B)−透視面(32b)を透して表示され、また回転盤(28)内で発生する粒(61)は、背後の発光ダイオード(54)で照らされ、さらに透視面(33b)の曲面(33c)によるレンズ効果により変化に富んだ表示が可能となり、興趣をより増大させることができる。
したがって、第4の実施形態においても、上述のように作用することによって、識別情報としての図柄(6a)(6b)(6c)の表示に対して立体感のある演出効果が可能になり、遊技者は、大きな期待感をもって、図柄(6a)(6b)(6c)の表示を視認しつつ遊技を行うことができ、興趣の向上が図られる。また、透視面(33b)の曲面(33c)、第2の液体(45B)、透視面(32b)を透すことによってレンズ効果が得られ、このレンズ効果で識別情報及び粒(61)の演出をより向上させることができる。
さらに、円盤本体(32)の透視面(33b)に部分的な曲面(33c)を設けて、この曲面(33c)で収容空間(40)内に前後方向の厚みのある箇所を部分的に形成し、その大きな厚みを持つ部分に厚みのある大きな装飾体(図示略)を封入して演出効果をより増大させることができる。しかも、全体ではなしに、部分的に厚みを大きくしていることにより、液体封入容器である回転盤(28)全体の体積増加が抑えられ、液体封入量が大きくなり回転盤(28)が重くなるのを最小限にすることができる。また、液体の封入量を最小限に抑えることができることにより、回転盤(28)を回転させる駆動部分のモータ(52)は出力の小さなもので済み、コストアップに繋がるのを回避することができる。
以上、本発明の第1〜4の実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、上記各実施形態に種々の変形や変更を、例えば次のようにして施すことが可能である。
(i)第1〜4の各実施形態において、所望の発光色の発光ダイオードを使用し、第1,第2の各実施形態では液体(45)及び気泡(58)にそれぞれ色彩を付け、第3,第4の各実施形態では第1、2液体(45A)(45B)及び粒(61)にそれぞれ色彩を付ける演出を付加するようにしても良い。
(ii)回転盤(28)の回転速度を変化させ、第1,第2の実施形態では気泡(58)の発生に変化を持たせ、第3,第4の実施形態では粒(61)の発生に変化を持たせる演出を付加するようにしても良い。
(iii)第3,第4の各実施形態において、回転盤(28)の収容空間(40)に、比重の異なる第1、2液体(45A)(45B)とともに異なる色及び異なる比重を持つ第3の液体を封入し、速度と色の異なる粒(61)が上から下、あるいは、下から上へと移動する演出を付加するようにしても良い。このようにすると、粒(61)の発生と併せて演出効果をより高めることができる。
(iv)第1の実施形態において、回転盤(28)の収容空間(40)に、液体(45)より比重が大きい小片(59)(図4に示す)を液体(45)とともに封入することにより、収容空間(40)の底に沈下した小片(59)を、回転盤(28)の回転に伴ってフィン(41)内に取り込み、フィン(41)が最上部付近に達した時点で、取り込んだ小片(59)がフィン(41)から落下して、液体(45)中に沈下させる演出を付加するようにしても良い。このようにすると、気泡(58)の発生と併せて演出効果をより高めることができる。また、小片(59)に色々な色、形を施しても良い。
(v)第3の実施形態において、回転盤(28)の収容空間(40)に、第1液体(45A)より比重が大きい小片(59A)(図6に示す)を第1、2液体(45A)(45B)とともに封入し、収容空間(40)の底に沈下した小片(59A)を、回転盤(28)の回転に伴ってフィン(41)内に取り込み、フィン(41)が上部付近に達した時点でフィン(41)から放出して、第1液体(45A)内に沈下させる演出を付加するようにしても良い。このようにすると、粒(61)の発生と併せて演出効果をより高めることができる。また、小片(59A)には色々な色、形を施しても良い。
(vi)第4の実施の形態において、回転盤(28)の収容空間(40)に、第2液体(45B)より比重が小さい小片(59B)(図7に示す)を第1、2液体(45A)(45B)とともに封入し、収容空間(40)の上部に浮上した小片(59B)を、回転盤(28)の回転に伴ってフィン(41)内に取り込み、フィン(41)が下部付近に達した時点でフィン(41)から放出されて、第2液体(45B)内を浮上させるようにしても良い。このようにすると、粒(61)の発生と併せて演出効果をより高めることができる。また、小片(59A)には色々な色、形を施しても良い。
(vii)第3,第4の各実施形態では、第1の実施形態と同じように、蓋体(33)の透視面(33b)に曲面(33c)を設けているが、第2の実施形態と同じように、円盤本体(32)の透視面(32b)に曲面(32c)を設けるようにしても良い。また、蓋体(33)の透視面(33b)と円盤本体(32)の透視面(32b)の両方に、それぞれ曲面(33c)(32c)を設けるようにしても良い。
(viii)第1〜4の各実施形態では、液体封入容器に回転可能な回転盤(28)を使用した構造を開示したが、液体封入容器は必ずしも回転しなくても良い。
本発明の第1の実施形態における遊技機の一部分を構成する遊技盤の正面図である。 図1におけるII−II線に沿う縦断面拡大図である。 粒体発生装置の分解斜視図である。 回転盤の正面図である。 本発明の第2の実施形態として示す回転盤の縦断側面図である。 本発明の第3の実施形態として示す回転盤の正面図である。 本発明の第4の実施形態として示す回転盤の正面図である。
符号の説明
(6a)(6b)(6c)図柄(識別情報)
(10)遊技盤
(11)外側ガイドレール
(12)内側ガイドレール
(13)遊技領域
(14)特別図柄表示装置
(15)特別図柄始動口
(15a)(15b)可動片
(17a)普通図柄表示領域
(18)変動入賞装置
(19)大入賞口
(20)ランプ付き風車
(21)アウト口
(22)ランプ表示装置
(25)表示装置
(26)粒体発生装置
(27)支持フレーム
(28)回転盤 (液体封入容器)
(29)窓
(30)取付フレーム
(31)環状フレーム
(32)円盤本体
(32a)外周端面
(32b)透視面
(32c)曲面
(33)蓋体
(33b)透視面
(33c)曲面
(34)環状リブ
(35)凹部
(36)歯車部
(40)収容空間
(41)フィン
(42)開口部
(43)仕切突片
(44)補助フィン
(45)(45A)(45B)液体
(45a)液面
(46)空気層
(47a)(47b)ロール
(48)支持ピン
(49)ホルダ
(50)シャフト
(51)ボス
(52)モータ
(52a)回転軸
(53)ピニオン
(54)発光ダイオード(発光源)
(55)パネル
(56)表示窓
(57)飾り枠
(57a)開口窓
(58)気泡
(59)(59A)(59B)小片
(60)ステージ
(61)粒

Claims (6)

  1. 遊技盤の前面に設けられた遊技領域に、識別情報を可変表示可能な表示装置を設けた遊技機において、
    前記表示装置の前面に、光透過性の液体が、空気または比重の異なる液体とともに封入され、前後の面が透視面で密閉されている正面視円形の収容空間を有し、かつ、正面側から前記透視面と前記収容空間を通して前記識別情報を視認可能な液体封入用の回転盤を配置し、前記回転盤に前記収容空間の内周壁の周方向に沿って開口する袋状のフィンを間隔をおいて複数個設け、前記回転盤を前後方向に向く軸線まわりに回転させることにより、前記フィンから光透過性を有する他方の液体内に、気泡または一方の液体の粒を放出させるとともに、前記回転盤の少なくとも前後一方の前記透視面における前記フィンよりも内周側に、前方または後方に膨出し、かつ正面視円形のドーム状の曲面を形成し、該曲面を設けた箇所の前記収容空間の厚みを他の部分よりも大きくしたことを特徴とする遊技機。
  2. 光透過性を有する液体内に、該液体よりも比重が小さく、かつ、色の異なる液体を放出させるようにしたことを特徴とする請求項記載の遊技機。
  3. 光透過性を有する液体内に、該液体よりも比重が大きく、かつ、色の異なる液体を放出させるようにしたことを特徴とする請求項記載の遊技機。
  4. 回転盤の収容空間におけるフィンの内周に沿って、複数の補助フィンを間隔をおいて設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 回転盤の背後に、収容空間を照明する発光源を配置したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の遊技機。
  6. 回転盤の収容空間に、液体と比重が異なる小片を前記液体とともに封入したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の遊技機。
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