JP4551742B2 - フッ素不織布の製造方法及びフッ素不織布 - Google Patents

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本発明は、電界紡糸法により繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができるフッ素不織布の製造方法及びフッ素不織布に関する。
フッ素不織布は、高耐薬品性、高耐熱性、及び、低誘電率性を有することから、半導体用の純水フィルターやバグフィルター;高周波用の多層プリント基板材や多層フレキシブルプリント回路(FPC)基材;燃料電池電解質膜基材等に使用されている。
このようなフッ素不織布に用いられるフッ素繊維は、高い熱溶融温度や高い離型性、大きな比重等の特徴があるために、通常の湿式法や乾式法による不織布化が困難であるが、以下のようなフッ素不織布の製造方法が提案され、一部実施されている。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、フッ素樹脂を熱溶融させメルトブローン法で直接不織布化する方法が開示され、特許文献3には、フッ素繊維を部分的に熱溶融させて結着する方法が開示され、特許文献4には、フッ素繊維を溶融除去可能な繊維と混合して不織布化した後にフッ素以外の成分を溶解除去する方法が開示され、特許文献5には、フッ素繊維を水溶性樹脂溶液で湿式不織布化し繊維を結着させた後に熱水処理で水溶性樹脂を除去する方法等が開示されている。
フィルター用途のフッ素不織布では、より細かい異物を除去するために繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布が求められている。また、FPC基板用途でも、多層基板での厚みを低減するために、より薄いフッ素不織布が求められており、また、燃料電池用電解質膜の基材用途でも、内部抵抗低減のために、より薄い基材が求められており、いずれもフッ素繊維の繊維径としてφ10μm以下のフッ素不織布が求められている。
しかしながら、フッ素繊維は、フッ素樹脂の溶融粘度が高いために、細い繊維系のものが作りにくく、通常はφ20μm程度の繊維径のフッ素繊維までしかできず、φ10μm以下の繊維径のフッ素樹脂からなる不織布を作製することが困難であった。また、メルトブローン法では、φ10μm以下の繊維径のフッ素不織布を作製することも原理的には可能であるが、熱溶融したフッ素樹脂が腐食性をもつために成形金型やノズル全てを耐腐食性のある合金製にする必要があり、その製造装置が高価でメンテナンス性の悪い装置になるという問題があった。
これに対して、電界紡糸法という樹脂溶液からの直接不織布化技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。この方法は、より細繊維の不織布を製造するのに適する方法である。
しかし、フッ素樹脂溶液は極性が低いため、通常の電界紡糸法による不織布化が困難であるという問題があった。
特開平7−207562号公報 特開平7−229048号公報 特開平11−140757号公報 特開2000−178864号公報 特開2003−55873号公報 工業材料2003年9月号第29頁
本発明は、上記現状に鑑み、電界紡糸法により繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができるフッ素不織布の製造方法及びフッ素不織布を提供することを目的とする。
本発明は、電界紡糸法によるフッ素不織布の製造方法であって、非晶質フッ素樹脂溶液に水溶性樹脂水溶液及び/又は電解質溶液を添加し、吐出溶液を調製する工程1と、前記吐出溶液をシリンジに注入する工程2と、前記シリンジの一端に設けられたノズルと前記ノズルに対向する基板との間に電圧を印加し、前記吐出溶液を前記ノズルから前記基板上に吐出させるとともに、前記ノズル及び/又は前記基板を揺動させる工程3とを有するフッ素不織布の製造方法である。
以下に本発明を詳述する。
本発明者らは、鋭意検討の結果、非晶質フッ素樹脂溶液に水溶性樹脂水溶液及び/又は電解質溶液を少量添加することにより、非晶質フッ素樹脂溶液の極性が高まり、電界紡糸法による不織布化を行うことが可能になり、より繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、電界紡糸法によるフッ素不織布の製造方法である。上記電界紡糸法とは、樹脂溶液又は熱溶融樹脂を高電圧電界の印加された条件で、微小孔径のノズルから吐出させ、基板上に微細径の樹脂繊維の不織布を製造する方法である。
図1に、電界紡糸法の一態様を示す模式図を示した。
図1に示したように、吐出溶液2をシリンジ1に注入し、シリンジ1の一端に設けられたノズル3とノズル3に対向する基板5との間に電圧を印加し、吐出溶液2をノズル3から基板5上のフィルム4に吐出させるとともに、ノズル3及び/又は基板5を揺動させることにより不織布を製造することができる。なお、上記フィルムとしては特に限定されず、一般的なエンプラ樹脂フィルムが挙げられ、例えば、ポリカーボネート、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルフォン、ポリイミド等が挙げられる。
本発明のフッ素不織布の製造方法では、まず、非晶質フッ素樹脂溶液に水溶性樹脂水溶液及び/又は電解質溶液を添加し、吐出溶液を調製する工程1を行う。
上記非晶質フッ素樹脂溶液として特に限定されないが、非晶質フッ素樹脂をパーフルオロ溶剤に溶解させたものであることが好ましい。
上記非晶質フッ素樹脂としては特に限定されず、例えば、パーフルオロタイプのものとしてはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)の末端基を置換したものが、部分フッ素タイプのものとしてはTFE(テトラフルオロエチレン)やCTFE(クロロトリフルオロエチレン)等の含フッ素オレフィンを炭化水素オレフィンと共重合させたもの等が挙げられる。これらの非晶質フッ素樹脂のうち市販されているものとしては、例えば、サイトップ(旭硝子社製)等が挙げられる。
上記パーフルオロ溶剤としては特に限定されず、例えば、HFE(ハイドロフルオロエーテル)、パーフルオロ第3アミン類、フッ素化アルコール、パーフルオロアルキル、パーフルオロポリエーテル等が挙げられる。これらのパーフルオロ溶剤のうち市販されているものとしては、例えば、CT−solv(旭硝子社製)等が挙げられる。
上記非晶質フッ素樹脂溶液における上記非晶質フッ素樹脂の濃度としては特に限定されないが、好ましい下限は3重量%、好ましい上限は30重量%である。3重量%未満であると、フッ素不織布を製造したときにフッ素不織布の特徴である高耐薬品性、高耐熱性、及び、低誘電率性の効果が得られないことがあり、30重量%を超えると、水溶性樹脂水溶液及び上記電解質溶液を添加しても吐出溶液の極性が上がらないことがある。より好ましい下限は5重量%、より好ましい上限は15重量%である。
上記水溶性樹脂水溶液及び上記電解質溶液は、上記吐出溶液の極性を高める目的で用いられる。
上記水溶性樹脂水溶液としては特に限定されず、例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル、ポリ酢酸ビニル、でんぷん、カルボキシメチルセルロース等の水溶液が挙げられる。なかでも、少量の添加で効果的に働き、後処理による除去のしやすさを考慮すると、ポリビニルアルコール水溶液が好適である。
上記水溶性樹脂水溶液の添加量としては特に限定されないが、非晶質フッ素樹脂溶液100重量部に対して好ましい下限が1重量部、好ましい上限が30重量部である。1重量部未満であると、吐出溶液全体の粘度や極性が上がらず電界紡糸のときに吐出溶液が繊維状に噴出せず、液滴となって飛散するために不織布化ができなくなることがあり、30重量部を超えると、吐出溶液の粘度が高くなりすぎ、電界紡糸のときにノズル中で液詰まりを起こすことがある。より好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は15重量部である。
上記電解質溶液としては特に限定されず、例えば、イオン導電性樹脂溶液、4級アンモニウム塩等のイオン導電性低分子物質の溶液、イオン交換樹脂溶液等が挙げられ、なかでも、高粘度のイオン交換樹脂溶液が好適である。具体的には、スルホン化されたパーフルオロフッ素樹脂溶液が好ましい。
上記電解質溶液の添加量としては特に限定されないが、非晶質フッ素樹脂溶液100重量部に対して好ましい下限が1重量部、好ましい上限が30重量部である。1重量部未満であると、吐出溶液全体の粘度や極性が上がらず、電界紡糸のときに吐出溶液が繊維状に噴出せず、液滴となって飛散するために不織布化ができなくなることがあり、30重量部を超えると、吐出溶液の粘度が高くなりすぎ、電界紡糸のときにノズル中での液詰まりの原因になることがある。より好ましい下限は5重量部、より好ましい上限は15重量部である。
上記吐出溶液の粘度としては、好ましい下限が80mPa・s、好ましい上限が180mPa・sである。80mPa・s未満であると、電界紡糸のときに液だれを起こしたり、吐出溶液が繊維状に噴出せず、液滴となって飛散するために不織布化ができなくなったりすることがあり、180mPa・sを超えると、ノズル中で液詰まりを起こすことがある。より好ましい下限は90mPa・s、より好ましい上限は150mPa・sである。
上記吐出溶液の粘度の調整方法としては、上記水溶性樹脂水溶液を用いる場合には、該水溶性樹脂水溶液自体の添加量により調整してもよいし、従来公知の粘度調整剤を添加する方法によってもよい。
続いて、上記吐出溶液をシリンジに注入する工程2を行う。
上記シリンジとしては特に限定されず、電界紡糸法を行う際に使用する従来公知のものを用いることができる。
上記シリンジの一端には、上記吐出溶液を吐出するためのノズルが設けられている。
上記ノズルの孔径としては特に限定されないが、好ましい下限はφ30μm、好ましい上限はφ500μmである。φ30μm未満であると、ノズル中で吐出溶液が液詰まりを起こすことがあり、φ500μmを超えると、φ10μm以下の細いフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造できないことがある。より好ましい下限はφ50μm、より好ましい上限はφ300μmである。
また、このようなノズルは、上記ノズルと基板との間に電圧を印加することを考慮すると、金属製であることが好ましい。
続いて、上記シリンジの一端に設けられたノズルと上記ノズルに対向する基板との間に電圧を印加し、上記吐出溶液を上記ノズルから上記基板上に吐出させるとともに、上記ノズル及び/又は上記基板を揺動させる工程3を行う。
上記基板としては特に限定されず、従来公知の基板を使用することができ、上記ノズルと上記基板との間に電圧を印加することを考慮すると、金属板や金属箔であることが好ましい。
なお、上記ノズルと上記基板との間での短絡を防ぐ目的で、上記ノズルと上記基板との間の電界中に、樹脂フィルム等の絶縁性基材を配設してもよい。この場合、上記吐出溶液は、絶縁性基材上に吐出されることとなる。
上記ノズルと上記基板との間に印加する電界強度の好ましい下限は3kV/cm、好ましい上限は10kV/cmである。3kV/cm未満であると、吐出溶液のノズルから噴射が起こらないことがあり、10kV/cmを超えると、ノズルと基板との間での短絡が発生しやすくなる。より好ましい下限は4kV/cm、より好ましい上限は6kV/cmである。
上記ノズル及び/又は上記基板は、上記ノズルから吐出される上記吐出溶液が、上記基板上で均一な厚さの集合体となるように揺動させることが好ましい。
具体的には、基板面と平行な方向に上記ノズル及び/又は上記基板を前後運動させる方法、基板面と平行な方向に上記ノズル及び/又は上記基板を回転させる方法等が挙げられる。なお、これらの方法は適宜組み合わせてもよい。
上記工程後、必要に応じて上記基板上に形成した集合体に乾燥処理等を行うことでフッ素不織布を製造することができる。
本発明のフッ素不織布の製造方法によれば、極性の低い非晶質フッ素樹脂溶液に水溶性樹脂水溶液及び/又は電解質溶液を添加することにより調製される吐出溶液の極性を高めることができ、その結果、電界紡糸法により繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができる。
上記フッ素不織布の製造方法により製造されてなるフッ素不織布もまた、本発明の1つである。
本発明のフッ素不織布は、本発明のフッ素不織布の製造方法により製造されたものであるため、構成するフッ素繊維の繊維径がφ10μm以下の細いものとすることができる。従って、本発明のフッ素不織布を純水フィルターやバグフィルター等に用いると、分離フィルターの精密化を図ることができ、高周波用多層プリント基板や多層FPC基材に用いると、基材の厚み低減を図ることができ、燃料電池電解質膜基材に用いると、基材の厚み低減による内部抵抗損失の低減を図ることができる。
本発明によれば、電界紡糸法により繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができるフッ素不織布の製造方法及びフッ素不織布を提供することができる。
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
サイトップ(旭硝子社製、固形分9%)10gとパーフルオロ溶剤(旭硝子社製、CT−solv)4gとを混合撹拌することにより非晶質フッ素樹脂溶液を調製し、非晶質フッ素樹脂溶液にポリビニルアルコール水溶液(固形分3%)1gを添加して吐出溶液を作製した。東機産業社製TV−10型粘度計を使用して吐出溶液の粘度を測定すると120mPa・sであった。
この吐出溶液を専用のシリンジに入れ、先端内孔径200μmの金属ノズルから金属基板上のPETフィルムに定量吐出させ電界紡糸を行った。金属ノズルと金属基板間には、高圧電源でAC4.5kV/cmの電圧を印加した。
ノズルからPETフィルム上に微細な液滴を繊維状に噴射しながら、その後基板を規則的に平行移動させることでPETフィルム上にフッ素繊維の集合体を形成し、その集合体を100℃30分乾燥した後、90℃の熱水に浸漬して、ポリビニルアルコール成分を除去することによりフッ素不織布を製造した。得られたフッ素不織布の繊維径は約φ3μmであった。
(実施例2)
サイトップ(旭硝子社製、固形分9%)10gとパーフルオロ溶剤(旭硝子社製、CT−solv)4gとを混合撹拌することにより非晶質フッ素樹脂溶液を調製し、非晶質フッ素樹脂溶液にフッ素系イオン交換樹脂溶液(旭硝子社製フレミオンFSS、固形分10%)1gを添加して吐出溶液を作製した。東機産業社製TV−10型粘度計を使用して吐出溶液の粘度を測定すると105mPa・sであった。
この吐出溶液を実施例1と同様の方法で電界紡糸、乾燥、熱水処理を行い、PET基板フィルム上にフッ素不織布を作製した。得られたフッ素不織布の繊維径はφ3μm程度であった。
(比較例1)
サイトップ(旭硝子社製、固形分9%)10gとパーフルオロ溶剤(旭硝子社製、CT−solv)4gとを混合撹拌することにより吐出溶液を作製した。東機産業社製TV−10型粘度計を使用して吐出溶液の粘度を測定すると70mPa・sであった。
この吐出溶液を実施例1と同様の方法で電界紡糸を行った。専用のシリンジのノズルからPETフィルム上に微細な液滴が噴出したが、飛散するのみで繊維状にならず不織布化はできなかった。
(比較例2)
サイトップ(旭硝子社製、固形分9%)10gとパーフルオロ溶剤(旭硝子社製、CT−solv)4gとを混合撹拌することにより非晶質フッ素樹脂溶液を調製し、非晶質フッ素樹脂溶液にメタノール1gを添加して吐出溶液を作製した。東機産業社製TV−10型粘度計を使用して吐出溶液の粘度を測定すると50mPa・sであった。
この吐出溶液を実施例1と同様の方法で電界紡糸を行った。専用のシリンジのノズルからPETフィルム上に微細な液滴が噴出したが、飛散するのみで繊維状にならず不織布化はできなかった。
(比較例3)
サイトップ(旭硝子社製、固形分9%)10gとパーフルオロ溶剤(旭硝子社製、CT−solv)4gとを混合撹拌することにより非晶質フッ素樹脂溶液を調製し、非晶質フッ素樹脂溶液にポリエチレングリコール1gを混合して吐出溶液を作製した。東機産業社製TV−10型粘度計を使用して吐出溶液の粘度を測定すると100mPa・sであった。
この吐出溶液を実施例1と同様の方法で電界紡糸を行ったが、吐出溶液の極性が低く、吐出溶液は専用のシリンジのノズル中で液詰まりを起こしノズルからの吐出ができなかった。
本発明によれば、電界紡糸法により繊維径の小さいフッ素繊維からなるフッ素不織布を製造することができるフッ素不織布の製造方法及びフッ素不織布を提供することができる。
電界紡糸法の一態様を示す模式図である。
符号の説明
1 シリンジ
2 吐出溶液
3 ノズル
4 フィルム
5 基板

Claims (5)

  1. 電界紡糸法によるフッ素不織布の製造方法であって、
    非晶質フッ素樹脂溶液に水溶性樹脂水溶液及び/又は電解質溶液を添加し、吐出溶液を調製する工程1と、
    前記吐出溶液をシリンジに注入する工程2と、
    前記シリンジの一端に設けられたノズルと前記ノズルに対向する基板との間に電圧を印加し、前記吐出溶液を前記ノズルから前記基板上に吐出させるとともに、前記ノズル及び/又は前記基板を揺動させる工程3とを有する
    ことを特徴とするフッ素不織布の製造方法。
  2. 吐出溶液は、粘度が80〜180mPa・sであることを特徴とする請求項1記載のフッ素不織布の製造方法。
  3. 水溶性樹脂水溶液は、ポリビニルアルコール水溶液であることを特徴とする請求項1又は2記載のフッ素不織布の製造方法。
  4. 電解質溶液は、スルホン化されたパーフルオロフッ素樹脂溶液であることを特徴とする請求項1、2又は3記載のフッ素不織布の製造方法。
  5. 請求項1、2、3又は4記載のフッ素不織布の製造方法により製造されてなることを特徴とするフッ素不織布。
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