JP4551209B2 - 連結鍵 - Google Patents
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Description
前記課題を解決するための本発明(第1発明)の連結鍵は、
隣り合うシリンダ錠の鍵穴に挿入される一対の鍵片と、
前記一対の鍵片のそれぞれ基端部に設けられる一対の支軸と、
前記一対の支軸を回転可能に支持する鍵ボディと、
前記鍵ボディに取り付けられるハンドルと、
前記ハンドルの操作時に前記ハンドルの駆動力を前記一対の支軸に伝達し、前記一対の鍵片をそれぞれ軸周りに回転させる駆動力伝達手段と
を備える構成とした。
また、鍵ボディに各鍵片が一体に取り付けられるため、複数の鍵を別々に取り扱う場合に比べ、鍵を紛失したり、取り違えたりすることも少なくなり、鍵の管理が行いやすくなる。
本発明(第2発明)の連結鍵は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記駆動力伝達手段は、
前記ハンドルと一体に回転するハンドル軸と、
このハンドル軸に設けられる駆動ギアと、
前記一対の支軸に設けられ、前記駆動ギアにかみ合う一対の従動ギアと
を備える構成とした。
このような構成によれば、ハンドルと各鍵片との回転角が等しくなるため、ハンドルの傾きから鍵片の回転位置を予測しやすく、施錠および解錠時のハンドル操作が行いやすくなる。
このような構成によれば、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが所定の回転位置に保たれるため、鍵穴に合わせて鍵片の向きを安定的に保持しておくことができ、鍵穴に鍵片を差し込みやすくすることができる。
また、施錠または解錠操作時にハンドルを回しても、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが自動的に元の位置まで戻るため、鍵穴から鍵片を抜くときの負担が少なくなる。
本発明(第3発明)の連結鍵は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記駆動力伝達手段は、
前記一対の支軸のうち一方の支軸上に延び、前記ハンドルと一体に回転するハンドル軸と、
前記一方の支軸に設けられる駆動ギアと、
前記一対の支軸のうち他方の支軸に設けられる従動ギアと、
前記駆動ギアと従動ギアとに巻き掛けられ、前記駆動ギアから前記従動ギアに回転力を伝達する環状ベルトと
を備える構成とした。
また、本発明(第3発明)によれば、駆動ギアと従動ギアに環状ベルトをかみ合わせて各支軸を同一方向に回転させるため、一対の鍵片とハンドルの回転方向が同じ方向になり、ハンドルの操作性が良好になる。
このような構成によれば、ハンドルと各鍵片とが同一方向に、等しい回転角で回転するため、ハンドルの傾きから各鍵片の回転位置を直感的に知ることができ、施錠および解錠のハンドル操作がさらに簡単になる。
このような構成によれば、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが所定の回転位置に保たれるため、鍵穴に合わせて鍵片の向きを安定的に保持しておくことができ、鍵穴に鍵片を差し込みやすくすることができる。
また、施錠または解錠操作時にハンドルを回しても、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが自動的に元の位置まで戻るため、鍵穴から鍵片を抜くときの負担が少なくなる。
本発明(第4発明)の連結鍵は、第1発明の構成を備えるものであって、
前記駆動力伝達手段は、
前記鍵ボディに往復動可能に設けられる前記ハンドルと、
このハンドルの移動方向に沿って設けられるラックギアと、
前記一対の支軸に設けられ、前記ラックギアにそれぞれかみ合う一対のピニオンギアと
を備える構成とした。
このような構成によれば、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが所定の移動位置に保たれるため、鍵穴に合わせて鍵片の向きを安定的に保持しておくことができ、鍵穴に鍵片を差し込みやすくすることができる。
また、施錠または解錠操作時にハンドルを移動しても、復帰スプリングの付勢力によってハンドルが自動的に元の位置まで戻るため、鍵穴から鍵片を抜くときの負担が少なくなる。
本発明(第1〜4発明)は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用してもよい。また、本発明(第1〜4発明)に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
[第1実施形態]
第1実施形態の連結鍵を図1〜図3に示した。
図2に示すように、連結鍵10は、鍵片11A,11B、鍵ボディ12、およびハンドル14を備えている。鍵ボディ12の前方に2本の鍵片11A,11Bが並設され、鍵ボディ12の後方側にハンドル14が回転可能に取り付けられる。ハンドル14を回転させることで、鍵片11A,11Bが軸周りに回転するようになっている(図3参照)。
なお、、駆動ギア17の両側で従動ギア18,18が逆向きにかみ合うため、ハンドル14と支軸15A,15Bの回転方向は、それぞれ逆向きになる。
なお、復帰スプリング19に負荷かがかかっていない状態では、鍵片11A,11Bが同一平面上に並び、ハンドル14の側面が鍵ボディ12の側面に連なるような位置関係に保たれる。
図4に示すように、二重ロック式のシリンダ錠1A,1Bは、扉の取っ手付近に上下に隣り合って取り付けられるもので、扉の外側にシリンダ錠1A,1Bの各鍵穴が向けられる。
各シリンダ錠1A,1Bは、外筒2と内筒3とを備え、内筒3の筒端にラッチ4が設けられる。外筒2と内筒3との筒壁には、ピン孔Hが並設されており、これらのピン孔Hにタンブラーピン5、ドライバーピン6および圧縮スプリング7が収納される。
内筒3の鍵穴に鍵Kが挿入されない状態では、圧縮スプリング7がドライバーピン6を内筒3側に付勢し、ドライバーピン6のピン先で内筒3の回転をロックする。内筒3の鍵穴に鍵Kを挿入すると、鍵溝に合わせてタンブラーピン5がドライバーピン6を圧縮スプリング7側に押し込み、タンブラーピン5とドライバーピン6の境界が外筒2と内筒3との境界に一致して、内筒3のロックが外れる。この状態で鍵Kを回すと、外筒2に対して内筒3が回転し、ラッチ4が施錠位置または解錠位置に切り替わる。
また、鍵ボディ12に二本の鍵片11A,11Bが一体になっているので、鍵片11A,11Bを紛失したり、取り違えたりすることも少なくなり、鍵の管理が行いやすくなる。
さらに、連結鍵10では、ハンドル14の回転位置が復帰スプリング19で定位置に保持されるため、ハンドル14を操作した後に元に戻す手間もかからない。
第2実施形態による連結鍵を図6〜図8に示した。
第2実施形態の連結鍵は、ハンドルの駆動力伝達手段として、環状ベルトを用いるものである。
図7に示すように、連結鍵20は、鍵片21A,21B、鍵ボディ22、およびハンドル24を備えている。鍵ボディ12の前方に2本の鍵片21A,21Bが並設され、鍵ボディ22の後方側にハンドル24が回転可能に取り付けられる。ハンドル24を回転させることで、鍵片21A,21Bが軸周りに回転するようになっている(図8参照)。
支軸25Bは、その軸方向にハンドル軸26と駆動ギア27が設けられる。支軸25Bの一端は、鍵ボディ22の軸穴22aで回転可能に支持され、他端(ハンドル軸26)はボディ蓋23の軸穴23aを通してハンドル24の軸受24aで回転可能に支持される。
すると、鍵片21Aと21Bとが内筒3,3とともに同時に回転し、ラッチ4,4が施錠位置または解錠位置に切り替わる。
また、連結鍵20によれば、ハンドル24と鍵片21A,21Bが同一方向に等しい回転角で回転するため、ハンドル24の傾きによって鍵片21A,21Bの回転角を直感的に知ることができ、ハンドル操作をより快適に行うことができる。
なお、第2実施形態において、ハンドル軸26にハンドル24の回転位置を定位置に保持する復帰スプリングを設けてもよい。このような構成に構成によれば、第1実施形態と同様に、ハンドル24の回転位置を戻す手間を省略することが可能になる。
第3実施形態による連結鍵を図9〜図13に示した。第3実施形態のシリンダ錠は、ハンドルの駆動力伝達手段として、ラックアンドピニオン機構を用いたものである。
図10および図11に示すように、連結鍵30は、鍵片31A,31B、鍵ボディ32、およびハンドル34を備えている。鍵ボディ32の前方に2本の鍵片31A,31Bが並設され、鍵ボディ22の後端部には、ハンドル24がボディ側面にほぼ垂直に貫通している。ハンドル24をその長さ方向にスライド移動させることで、鍵片31A,31Bが軸周りに回転するようになっている(図12参照)。
支軸35A,35Bには、その軸方向にピニオンギア37,37と止め盤37aが設けられる。支軸35A,35Bの一端は、鍵ボディ32の軸穴32aに回転可能に支持され、他端(止め盤37a,37a)は、ボディ蓋33の軸穴33aに回転可能に支持される。
ハンドル34の中央部が鍵ボディ32に収まっているとき、すなわちハンドル34の初期位置のときは、復帰スプリング39,39が伸長状態にあり、ハンドル34に付勢力がかからない。ハンドル34が初期位置から鍵ボディ32に対して左右いずれかの方向にズレると、復帰スプリング39,39のいずれか一方が圧縮され、ハンドル34を元の位置に戻すように押し返す。これにより、ハンドル34が初期位置に安定的に保持されることになる。
シリンダ錠1A,1Bの上下の鍵穴に連結鍵30の鍵片31A,31Bを同時に挿入すると、鍵溝に沿ってタンブラーピン5が上下に押されて内筒3,3のロックが外れる。この状態で、ハンドル34を所定の向きにスライド移動させると、鍵片31A,31Bが内筒3,3とともにそれぞれ反対方向に回転し、ラッチ4,4を施錠位置または解錠位置に切り替える。
また、連結鍵30は、ハンドル34が復帰スプリング39で定位置に保持されるため、ハンドル34を操作した後に元に戻す手間もかからない。
第1実施形態では、復帰スプリングにコイルスプリングを採用しているが、板バネで代用することもできる。
また、第3実施形態では、支軸35A,35Bの間にハンドル34を通す構成としたが、支軸35A,35Bの並び方向(図10で縦方向)にハンドルを移動させる構成としてもよい。このような構成によれば、単一のラックギアで各ピニオンギアを同一方向に回転させることができる。
第1〜3実施形態では、鍵ボディに2個の鍵片を設けているが、鍵穴の数に応じて3個以上の鍵片を設けてもよい。
11A,11B 鍵片
12 鍵ボディ
13 ボディ蓋
14 ハンドル
15A,15B 支軸
16 ハンドル軸(駆動力伝達手段)
17 駆動ギア(駆動力伝達手段)
18 従動ギア(駆動力伝達手段)
19 復帰スプリング
20 連結鍵
21A,21B 鍵片
22 鍵ボディ
23 ボディ蓋
24 ハンドル
25A,25B 支軸
26 ハンドル軸(駆動力伝達手段)
27 駆動ギア(駆動力伝達手段)
28 従動ギア(駆動力伝達手段)
29 環状ベルト(駆動力伝達手段)
30 連結鍵
31A,31B 鍵片
32 鍵ボディ
33 ボディ蓋
34 ハンドル
35A,35B 支軸
36 ラックギア(駆動力伝達手段)
37 ピニオンギア(駆動力伝達手段)
39 復帰スプリング
Claims (6)
- 鍵ボディと、
この鍵ボディの前方に延び、隣り合うシリンダ錠の鍵穴に挿入可能な一対の鍵片と、
前記鍵ボディの後方に回転可能に設けられるハンドルとを備えた連結鍵であって、
前記鍵ボディ内には、
前記一対の鍵片のそれぞれ基端部に設けられる一対の支軸と、
前記ハンドルの前方に延び、前記ハンドルと一体的に軸回りに回転するハンドル軸と、
前記ハンドル軸に設けられる駆動ギアと、
前記一対の支軸に設けられ、前記駆動ギアにかみ合う一対の従動ギアとが設けられ、
前記ハンドルの操作時、前記ハンドル軸および前記駆動ギアを軸回りに回転させると、その回転力が前記駆動ギアから前記従動ギアに伝達されて、前記一対の鍵片が前記従動ギアとともに軸回りに回転するように構成されたことを特徴とする連結鍵。 - 鍵ボディと、
この鍵ボディの前方に延び、隣り合うシリンダ錠の鍵穴に挿入可能な一対の鍵片と、
前記鍵ボディの後方に設けられるハンドルとを備えた連結鍵であって、
前記鍵ボディ内には、
前記一対の鍵片のそれぞれ基端部に設けられる一対の支軸と、
前記一対の支軸のうち一方と同軸上に設けられて、前記ハンドルと一体的に軸回りに回転するハンドル軸と、
前記一方の支軸に設けられる駆動ギアと、
前記一対の支軸のうち他方の支軸に設けられる従動ギアと、
前記駆動ギアと前記従動ギアとに巻き掛けられ、前記駆動ギアから前記従動ギアに回転力を伝達する環状ベルトとが設けられ、
前記ハンドルの操作時、前記ハンドル軸および前記駆動ギアを軸回りに回転させると、その回転力が前記環状ベルトを介して前記従動ギアに伝達され、前記一対の鍵片が前記従動ギアとともに軸回りに回転するように構成されたことを特徴とする連結鍵。 - 鍵ボディと、
この鍵ボディの前方に延び、隣り合うシリンダ錠の鍵穴に挿入可能な一対の鍵片と、
前記鍵ボディの側方に往復動可能に設けられるハンドルとを備えた連結鍵であって、
前記鍵ボディ内には、
前記一対の鍵片のそれぞれ基端部に設けられる一対の支軸と、
前記一対の支軸に設けられる一対のピニオンギアと、
前記ハンドルの移動方向に沿って設けられ、前記一対のピニオンギアにかみ合うラックギアとが設けられ、
前記ハンドルの操作時、前記ハンドルおよび前記ラックギアを前記鍵ボディの側方に往復移動させると、その駆動力が前記ラックギアから前記ピニオンギアに伝達されて、前記一対の鍵片が前記ピニオンギアとともに軸回りに回転するように構成されたことを特徴とする連結鍵。 - 請求項1または2記載の連結鍵であって、前記駆動ギアと前記従動ギアとのギア比が等しい、連結鍵。
- 請求項1または2記載の連結鍵であって、前記ハンドル軸に、前記鍵ボディに対して前記ハンドルの回転位置を定位置に保つ復帰スプリングが設けられる、連結鍵。
- 請求項3記載の連結鍵であって、前記ハンドルの空洞部に、前記鍵ボディに対して前記ハンドルの移動位置を定位置に保つ復帰スプリングが設けられる、連結鍵。
Priority Applications (1)
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JP2004373326A JP4551209B2 (ja) | 2004-12-24 | 2004-12-24 | 連結鍵 |
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Citations (6)
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JPS5649861U (ja) * | 1979-09-25 | 1981-05-02 | ||
JPS58132073U (ja) * | 1982-03-03 | 1983-09-06 | 牧野 鉄郎 | ドア錠 |
JPH03100975U (ja) * | 1990-01-31 | 1991-10-22 | ||
JPH10231650A (ja) * | 1997-02-20 | 1998-09-02 | Sumitomo Forestry Co Ltd | レバーハンドル |
JPH1144133A (ja) * | 1997-05-28 | 1999-02-16 | Shinanono Kuniya:Kk | キー装着用のカバー |
JP2001132286A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | Hinto Kinzoku Kk | 開き扉の把手装置 |
-
2004
- 2004-12-24 JP JP2004373326A patent/JP4551209B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2001132286A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | Hinto Kinzoku Kk | 開き扉の把手装置 |
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