JP4550829B2 - 観察装置のステージユニット及び観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡、理化学機器、医療機器等として使用される観察装置に関するものである。
顕微鏡等の観察装置では、観察対象物をステージ上に載置し、対物レンズとステージとの間の相対的位置関係を調節することでピント合わせが行われ、観察対象物の観察が行われる。ここで、人の細胞等を観察対象物とする場合は観察対象物を人体に近い温度(摂氏37度程度)に維持して観察することが望ましい。観察対象物をそのような温度に維持する方法としては、観察装置を温度管理のされた恒温室内で一定時間おいて観察対象物が所定の温度に達してから使用するか、或いは、観察装置全体を恒温フードで覆って一定時間おいて観察対象物が所定の温度に達してから使用するのが一般的である。
しかし、摂氏37度程度に温度管理がされた恒温室での作業は観察者にストレスを与え、作業効率を著しく減退させる。また、観察装置全体を恒温フードで覆う方法では、観察対象物となる細胞や試料の注入作業、交換作業に手間が係り非効率的である。このため、観察装置にヒータを設けて観察対象物の温度を管理することが提案されている。この場合、実験室の温度は常温(摂氏24度程度)でよく、観察者の負担を軽減できると共に、観察対象物となる細胞や試料の注入作業、交換作業の手間も軽減できる。
しかし、常温の実験室内において観察対象物の温度を一定に維持するためには、ヒータの温度制御を頻繁に行う必要がある。ヒータの温度の変化は、ステージを構成する部材に熱ひずみ(熱膨張、熱収縮)を発生させる要因となる。このため、一旦ピント合わせを行ったとしても、ピントずれが発生し、観察対象物の観察映像を撮影する場合にピントがずれた映像となってしまい、望ましい映像が得られない場合がある。
このような熱ひずみに起因するピントずれを防止する技術として、例えば、特開2003−43373号公報には熱膨張率の低い材料で観察装置を構成する技術が提案されている。また、特開2002−207175号公報には、には熱膨張率の異なる複数種類の部材から観察装置を構成することが提案されている。しかし、いずれの場合も、材料のコストアップを招いたり、或いは、加工が容易ではないといった問題がある。
本発明の目的は、比較的簡易にピントズレを防止することにある。
本発明によれば、観察対象物がその上にセットされる上面を有する載置部材を含むホルダと、上方に開口する凹部を有し、その凹部の中に前記ホルダが取付可能に載置される本体部と、を含む第1ステージ部材と、開口部と、該開口部の周りに形成され、前記第1ステージ部材の前記本体部が載置される載置部と、を有し、当該第1ステージ部材を支持する第2ステージ部材と、を備え、前記本体部は、その内部に前記凹部を含み、前記第2ステージ部材の前記開口部内に挿入される挿入部分と、前記挿入部分から外方に延出され、前記載置部の上に載せられる周縁部分と、を含み、前記凹部は所定の深さを有し、その深さが、前記挿入部分が前記開口内に挿入され、前記周縁部分が前記載置部の上に載せられたとき、前記周縁部分と前記載置部との接触面と、前記載置部材の前記上面とが略同一水平面上に位置するように、設定されていることを特徴とする観察装置のステージユニットが提供される。
また、本発明によれば、対物レンズとステージユニットとを備えた観察装置において、前記ステージユニットが、観察対象物がその上にセットされる上面を有する載置部材を含むホルダと、上方に開口する凹部を有し、その凹部の中に前記ホルダが取付可能に載置される本体部と、を含む第1ステージ部材と、開口部と、該開口部の周りに形成され、前記第1ステージ部材の前記本体部が載置される載置部と、を有し、当該第1ステージ部材を支持する第2ステージ部材と、を備え、前記本体部は、その内部に前記凹部を含み、前記第2ステージ部材の前記開口部内に挿入される挿入部分と、前記挿入部分から外方に延出され、前記載置部の上に載せられる周縁部分と、を含み、前記凹部は所定の深さを有し、その深さが、前記挿入部分が前記開口内に挿入され、前記周縁部分が前記載置部の上に載せられたとき、前記周縁部分と前記載置部との接触面と、前記載置部材の前記上面とが略同一水平面上に位置するように、設定されていることを特徴とする観察装置が提供される。
本発明の第1実施形態に係る観察装置Aの構造を示す断面図である。 図1の観察装置Aの部分拡大図であり、観察面Z’と載置部32bの上面(第1ステージ部材31と第2ステージ部材32との接触面)との位置関係を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る観察装置Bの外観図である。 ホルダ1312を取り外した状態の観察装置Bの平面図である。 第1ステージ部材131を取り外した状態の観察装置Bの平面図である。 図4の線X1−X1に沿うステージユニット103の断面図である。 図4の線X2−X2に沿うステージユニット103の断面図である。 図4の線X3−X3に沿う本体部1311の断面図であり、溝部1311cの構成を示す。 観察装置Bの構造を示す要部断面図であり、図4の線X2−X2と同じ線に沿う要部断面図である。
<第1実施形態>
図1は本発明の第1実施形態に係る観察装置Aの構造を示す断面図である。この観察装置Aは、上方が開放した筐体1と筐体1の内部に収容された対物レンズ2と、筐体1の上面に搭載されたステージユニット3と、を備える。ステージユニット3は、第1ステージ部材31と、第2ステージ部材32と、を備える。
第2ステージ部材32は、その中央に開口部32aを有する板状の部材から構成されており、その開口部32aの周囲には第1ステージ部材31が載置される載置部32bが形成されている。第1ステージ部材31はその底面の周縁がこの載置部32bの上面に載置され、第2ステージ部材32に水平に支持される。つまり、載置部32bの上面が第1ステージ部材31と第2ステージ部材32との接触面となる。
第1ステージ部材31はその中央に凹部31aを有する板状の部材から構成されている。凹部31aの中央には開口部31bが設けられており、第1ステージ部材31の底面はこの開口部31bにより開口している。本実施形態では、観察対象物Xは載置部材Z上に載置され、かつ、保護板Yがその上に被せられた状態で、凹部31aの上方から凹部31aの底面上にセットされる。この際、観察対象物Xは開口部31bの上方に位置するようにセットされる。載置部材Zは透明又は半透明の部材であって、例えば、熱膨張、熱収縮をほとんど生じないプラスチック板、ガラス板から構成される。保護板Yはプラスチック板やガラス板或いは半導体ガラス板から構成される。
本実施形態の場合、開口部31bの下方に対物レンズ2が配設されており、対物レンズ2により載置部材Zを通して観察対象物Xが観察されることになり、載置部材Zの上面Z’が観察対象物Xの観察面となる。
第1ステージ部材31の底面にはヒータ4が設けられている。このヒータ4は開口部31bを取り囲むように配設され、例えば電力の通電により発熱する。このヒータ4は第1ステージ部材31を加熱する加熱手段として機能し、載置部材Z上の観察対象物Xを、目的とする温度に維持する。
筐体1と第2ステージ部材32とは、いずれも熱伝導率、熱膨張率、熱収縮率の小さい材料のものから構成されることが望ましく、例えば、熱膨張率の小さい材料として石英、熱伝導率の小さい材料として樹脂が挙げられる。一方、第1ステージ部材31はヒータ4により効果的に温度調整ができるように熱伝導率の高い材料のものから構成されることが望ましく、例えば、アルミニウム等が上げられる。対物レンズ2は、図示しない機構により観察者の操作に応じて矢印d1方向に移動可能であるが、自動制御により移動するようにしてもよい。対物レンズ2を矢印d1方向に移動させることで、観察対象物Xと対物レンズ2との距離を調節しピント合わせが行われる。また、対物レンズ2には、例えば、CCD等の撮像素子や光ファイバーケーブル等を設けることで、対物レンズ2からの観察画像を装置外部のモニター等で見ることができる。
次に、観察装置Aにおけるピントずれの防止原理について説明する。図2は図1の観察装置Aの部分拡大図であり、観察面Z’と載置部32bの上面(第1ステージ部材31と第2ステージ部材32との接触面)との位置関係を示す図である。同図に示すように、観察面Z’と載置部32bの上面とは、破線L1にて示す略同一水平面上に設定されている。
ここで、第1ステージ部材31はヒータ4によって温度調節が行い易いように熱伝導率の高い材料であることが望ましいが、そのような熱伝導率が高い材料は一般に熱膨張率、熱収縮率が高い傾向にあり、熱ひずみを生じ易い。一方、本実施形態において第1ステージ部材31は載置部32bの上面に載置されて支持されているので、第1ステージ部材31の熱ひずみの中立面は載置部32bの上面と同一の水平面となる。そして、本実施形態では、観察面Z’と載置部32bの上面とが略同一水平面上に設定されているため、第1ステージ部材31の熱ひずみの中立面上に観察面Z’が位置していることになる。
このため、対物レンズ2を移動させてピント合わせを行った後、ヒータ4による温度調節によって第1ステージ部材31に熱ひずみが生じたとしても、観察面Z’と対物レンズ2との間の距離は変わらず、ピントずれは生じない。このような設計原理により、本実施形態では比較的簡易にピントずれを防止することができる。なお、観察面Z’と載置部32bの上面(第1ステージ部材31と第2ステージ部材32との接触面)とを、同一水平面上に設定するためには、載置部材Zの厚さを、凹部31aの底面から線L1までの距離(高さ)に合わせるか、又は、載置部材Zの厚さに応じて、凹部31aの底面の深さを設計するようにすればよい。また、観察面Z’と載置部32bの上面とは、同一水平面上に設定することが望ましいが、例えば、数ミリ程度(更に望ましくは1mm程度)の誤差であれば実質的にピントずれの影響は少ないため、略同一水平面上にあればよい。
<第2実施形態>
図3は本発明の第2実施形態に係る観察装置Bの外観図である。この観察装置Bは、筐体101と筐体101の内部に収容された対物レンズ(図示せず)と、筐体101の上面に搭載されたステージユニット103と、を備える。筐体101には操作部101aが設けられ、例えば、対物レンズ(同図において図示せず)の位置を調節する。また、筐体101には電源スイッチ101bが設けられている。ステージユニット103は、第1ステージ部材131と、第2ステージ部材132と、を備える。第1ステージ部材131は、本体部1311と、本体部1311に挿脱自在に装着されるホルダ1312と、から構成されている。本体部1311とホルダ1312とは熱膨張率、熱収縮率が同じ材料から構成され、例えば、同一の材料から構成することができる。
図4はホルダ1312を取り外した状態の観察装置Bの平面図、図5は第1ステージ部材131を取り外した状態の観察装置Bの平面図である。また、図6は図4の線X1−X1に沿うステージユニット103の断面図、図7は図4の線X2−X2に沿うステージユニット103の断面図、である。
本体部1311は、上方に開放した断面円形の凹部1311aを有する板状の部材であり、ホルダ1312は凹部1311aに挿脱される。凹部1311aの底面1311a’には穴1311bが設けられており、この穴1311bは本体部1311の底面を貫通している。凹部1311aの内周面1311a”には、凹部1311aの底面1311a’から上方へ向かう溝部1311cが形成されている。図8は図4の線X3−X3に沿う本体部1311の断面図であり、溝部1311cの構成を示す。
溝部1311cは穴1311bの周縁まで設けられており、本体部1311の下方からの空気が、穴1311bから溝部1311cを通過して本体部1311の上方へ逃がすことができる。本実施形態では、溝部1311cを複数(4つ)設けており、穴1311bから放射状にこれらが配設されている。
本体部1311の底面にはヒータ104が設けられている。このヒータ104は穴1311bを取り囲むように配設され、例えば電力の通電により発熱する。このヒータ4は第1ステージ部材131全体を加熱する加熱手段として機能し、後述するホルダ1312内のの観察対象物Xを目的とする温度に維持する。本体部1311及びホルダ1312はヒータ104により効果的に温度調整ができるように熱伝導率の高い材料のものから構成されることが望ましく、例えば、アルミニウム等が挙げられる。
第2ステージ部材132は、その中央に円形の開口部132aを有する板状の部材から構成されており、その開口部132aの周囲には第1ステージ部材131の本体部1311が載置される載置部132bが形成されている。本実施形態では、載置部132bの上面に複数の突起部132cが形成されており、本体部1311は、その底面の周縁がこの突起部132cの上に載置され、第2ステージ部材132に水平に支持される。つまり、複数の突起部132cの先端で規定される水平面が第1ステージ部材131(本体部1311)と第2ステージ部材132との接触面となる。
本体部1311の4隅には穴1311dが設けられており、また、載置部132bの4隅にはネジ穴132dが設けられている。しかして、本体部1311を突起部132c上に載置して、穴1311dからボルト105を挿入し、ネジ穴132dとボルト105とを締結することで本体部1311が第2ステージ部材132に固定されることになる。本体部1311が第2ステージ部材132に固定された状態においても、突起部132cが存在するため、本体部1311の底面は載置部132bの上面とは接触しない。つまり、突起部132cの存在により本体部1311の底面と第2ステージ部材132とは点接触となり、両者の接触面積を小さくできる。これにより、ヒータ104で加熱される本体部1311の熱が第2ステージ部材132に伝わり難くなり、第2ステージ部材132の熱ひずみを抑制できる。
突起部132cは第2ステージ部材132に一体に形成されていても、別々に形成して第2ステージ部材132に取り付けるようにしてもいずれでもよく、また、突起部132cの材料としは第1ステージ部材131よりも熱伝導率が低い材料が望ましく、特に著しく熱伝導率が低い材料、例えば、PEEK材等が望ましい。
また、本実施形態では、本体部1311の側面が第2ステージ部材132と接触しないように、両者の間に一定の空隙が設けられている。これも本体部1311の熱が第2ステージ部材132に伝わり難くするための構成である。筐体101、第2ステージ部材132及びボルト105は、いずれも熱伝導率、熱膨張率、熱収縮率の小さい材料のものから構成されることが望ましく、例えば、熱膨張率の小さい材料として石英、熱伝導率の小さい材料として樹脂が挙げられる。
次に、ホルダ1312の構成及び観察装置Bにおけるピントずれの防止原理について説明する。図9は観察装置Bの構造を示す要部断面図であり、図4の線X2−X2と同じ線に沿う要部断面図である。まず、ホルダ1312の構成について説明する。図9ではホルダ1312が本体部1311に装着された状態を示している。
ホルダ1312は、全体として円柱状をなし、上部ユニット1312aと下部ユニット1312dとから構成されている。上部ユニット1312aと下部ユニット1312dとは分離可能に構成されており、使用時には不図示のクランプ機構により両者が固定される。
上部ユニット1312aの中央には断面円形の凹部1312a’が形成されている。この凹部1312a’の内部には観察対象物Xへ供給される試薬等が収納される。凹部1312a’の内部の試薬は凹部1312a’の底部から上部ユニット1312aの底面へ延びる複数の管1312fを通って観察対象物Xへ供給される。凹部1312a’の上部には蓋体1312bが着脱可能に装着されている。
ホルダ1312の上面にはホルダ1312の温度を検出する温度センサ1312cが設けられている。この温度センサ1312cは棒状のセンサ部1312c’を有しており、センサ部1312cは凹部1312a’内を通って凹部1312aの下方に延びている。上述したヒータ104による本体部1311及びホルダ1312の温度制御はこの温度センサ1312cの検出結果に基づいて行われる。
下部ユニット1312dは、略円筒形状をなしており、その底部の中央には断面円形の穴1312d’が設けられている。この穴1312d’は、その上部が下部よりも穴径が大きい段付きの穴であり、その段差部分に観察対象物Xが載置される載置部材Zがセットされる。観察対象物Xは、底面に凹部を有する板状の保持部材Yの当該凹部に収納されて載置部材Z上に載置される。載置部材Zは透明又は半透明の部材であって、例えば、熱膨張、熱収縮をほとんど生じないプラスチック板、ガラス板から構成される。保持部材Yはプラスチック板やガラス板或いは半導体ガラス板から構成される。
観察対象物Xをホルダ1312にセットする場合は、まず、上部ユニット1312aと下部ユニット1312dとを分離させた状態で、観察対象物Xが上記凹部に収納された保持部材Yを載置部材Z上に載置し、これを穴1312d’にセットする。その後、保持部材Y上にドーナツ形状のパッキン1312eをセットし、上部ユニット1312aを下部ユニット1312dにセットし、両者を不図示のクランプ機構により固定する。その後、ホルダ1312を本体部1311にセットして観察の準備が終了する。
次に、ホルダ1312の下方、つまり、第1ステージ部材131の下方には、対物レンズ102が配設されている。対物レンズ102は、図示しない機構により操作部101aに対する観察者の操作に応じて矢印d2方向に移動可能であるが、自動制御により移動するようにしてもよい。対物レンズ102を矢印d2方向に移動させることで、観察対象物Xと対物レンズ102との距離を調節しピント合わせが行われる。また、対物レンズ102には、例えば、CCD等の撮像素子や光ファイバーケーブル等を設けることで、対物レンズ102からの観察画像を装置外部のモニター等で見ることができる。本実施形態の場合、載置部材Zの下方に対物レンズ102が配設されており、対物レンズ102により載置部材Zを通して観察対象物Xが観察されることになり、載置部材Zの上面が観察対象物Xの観察面Z’となる。
次に、観察装置Bにおけるピントずれの防止原理について説明する。本実施形態におけるピントずれの防止原理も観察装置Aにおけるピントずれの防止原理と同様である。図9に示すように、観察装置Bにおいて、観察面Z’と突起部132cの先端で規定される水平面(第1ステージ部材131(本体部1311)と第2ステージ部材132との接触面)とは、破線L2にて示す略同一水平面上に設定されている。
本実施形態では、第1ステージ部材131が、相互に分離可能な本体部1311とホルダ1312とから構成されているが、両者は熱膨張率、熱収縮率が同じ材料である。従って、図9に示すように本体部1311にホルダ1312が装着された状態で本体部1311をヒータ104により加熱すると、ホルダ1312も本体部1311からの熱伝導により加熱され、本体部1311とホルダ1312とでは熱ひずみ量はほとんど同じとなる。
そして、本体部1311が第2ステージ部材132上(具体的には突起部132c上)に載置されて支持され、ホルダ1312は本体部1311に搭載されているので、第1ステージ部材131全体の熱ひずみの中立面は突起部132cの先端で規定される水平面と同一の水平面となる。本実施形態では、観察面Z’と突起部132cの先端で規定される水平面とが略同一水平面上に設定されているため、第1ステージ部材131の熱ひずみの中立面上に観察面Z’が位置していることになる。
このため、対物レンズ102を移動させてピント合わせを行った後、ヒータ104による温度調節によって第1ステージ部材131に熱ひずみが生じたとしても、観察面Z’と対物レンズ102との間の距離は変わらず、ピントずれは生じない。このような設計原理により、本実施形態では比較的簡易にピントずれを防止することができる。本実施形態では、特に、第1ステージ部材131を相互に分離可能な本体部1311とホルダ1312とから構成しており、観察対象物Xをホルダ1312ごと交換することが可能であり、効率のよい実験が行える。
また、本実施形態では、溝1311cを設けたことにより、第1ステージ部材131の下方や対物レンズ102の周囲において、ヒータ104により加熱された暖気や、筐体101内に配置された不図示の各種構成から発生する暖気が溝1311cを通って第1ステージ部材131の上方へ排気される。従って、筐体101内部に熱がこもって、筐体101や第2ステージ部材102の熱ひずみを招いたり、或いは、対物レンズ102が曇るといった事態を抑制することができる。
なお、第1実施形態で述べたことと同様に、なお、観察面Z’と突起部132cの先端で規定される水平面(第1ステージ部材131(本体部1311)と第2ステージ部材132との接触面)とを、同一水平面上に設定するためには、載置部材Zの厚さを適当な厚さに設計するか、又は、載置部材Zの厚さに応じて、突起部132cの高さを設計するようにすればよい。また、観察面Z’と突起部132cの先端で規定される水平面(第1ステージ部材131(本体部1311)と第2ステージ部材132との接触面)とは、同一水平面上に設定することが望ましいが、例えば、数ミリ程度(更に望ましくは1mm程度)の誤差であれば実質的にピントずれの影響は少ないため、略同一水平面上にあればよい。

Claims (6)

  1. 観察対象物がその上にセットされる上面を有する載置部材を含むホルダと、上方に開口する凹部を有し、その凹部の中に前記ホルダが取付可能に載置される本体部と、を含む第1ステージ部材と、
    開口部と、該開口部の周りに形成され、前記第1ステージ部材の前記本体部が載置される載置部と、を有し、当該第1ステージ部材を支持する第2ステージ部材と、を備え、
    前記本体部は、
    その内部に前記凹部を含み、前記第2ステージ部材の前記開口部内に挿入される挿入部分と、
    前記挿入部分から外方に延出され、前記載置部の上に載せられる周縁部分と、を含み、
    前記凹部は所定の深さを有し、その深さが、
    前記挿入部分が前記開口内に挿入され、前記周縁部分が前記載置部の上に載せられたとき、前記周縁部分と前記載置部との接触面と、前記載置部材の前記上面とが略同一水平面上に位置するように、設定されていることを特徴とする観察装置のステージユニット。
  2. 対物レンズとステージユニットとを備えた観察装置において、
    前記ステージユニットが、
    観察対象物がその上にセットされる上面を有する載置部材を含むホルダと、上方に開口する凹部を有し、その凹部の中に前記ホルダが取付可能に載置される本体部と、を含む第1ステージ部材と、
    開口部と、該開口部の周りに形成され、前記第1ステージ部材の前記本体部が載置される載置部と、を有し、当該第1ステージ部材を支持する第2ステージ部材と、を備え、
    前記本体部は、
    その内部に前記凹部を含み、前記第2ステージ部材の前記開口部内に挿入される挿入部分と、
    前記挿入部分から外方に延出され、前記載置部の上に載せられる周縁部分と、を含み、
    前記凹部は所定の深さを有し、その深さが、
    前記挿入部分が前記開口内に挿入され、前記周縁部分が前記載置部の上に載せられたとき、前記周縁部分と前記載置部との接触面と、前記載置部材の前記上面とが略同一水平面上に位置するように、設定されていることを特徴とする観察装置。
  3. 前記第1ステージ部材の前記本体部に取り付けられ、当該第1ステージ部材の前記本体部を加熱する加熱手段を設けたことを特徴とする請求項に記載の観察装置。
  4. 前記第2ステージ部材が、前記載置部において前記第1ステージ部材の前記周縁部分と接触する複数の突起部を有することを特徴とする請求項に記載の観察装置。
  5. 前記突起部は、前記第1ステージ部材よりも熱伝導率が低い材料からなることを特徴とする請求項に記載の観察装置。
  6. 前記対物レンズが前記第1ステージ部材の下方に配設され、
    前記第1ステージ部材の前記本体部、前記ホルダと熱膨張率及び熱収縮率が同じ材料から構成され
    前記本体部は、前記凹部の底面から前記本体部の底面を貫通する穴を有すると共に、当該凹部の内周面に当該凹部の底面から上方へ向かう溝部を備えたことを特徴とする請求項に記載の観察装置。
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