JP4550368B2 - 水性チタン組成物 - Google Patents

水性チタン組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP4550368B2
JP4550368B2 JP2003096533A JP2003096533A JP4550368B2 JP 4550368 B2 JP4550368 B2 JP 4550368B2 JP 2003096533 A JP2003096533 A JP 2003096533A JP 2003096533 A JP2003096533 A JP 2003096533A JP 4550368 B2 JP4550368 B2 JP 4550368B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
titanium
mol
aqueous
amine
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003096533A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004256505A (ja
Inventor
源三 水谷
隆治 橋本
芳照 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUMOTO FINE CHEMICAL CO., LTD.
Original Assignee
MATSUMOTO FINE CHEMICAL CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUMOTO FINE CHEMICAL CO., LTD. filed Critical MATSUMOTO FINE CHEMICAL CO., LTD.
Priority to JP2003096533A priority Critical patent/JP4550368B2/ja
Publication of JP2004256505A publication Critical patent/JP2004256505A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4550368B2 publication Critical patent/JP4550368B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水性チタン組成物に関するものであり、特に水と任意の割合で混合する事のできる水性チタン組成物に関するものである。これを使用し、水溶性樹脂の架橋剤として塗料、インキ、接着剤など、表面処理剤として高屈折率膜などの酸化チタン含有薄膜、プライマー、アンカーコート剤、カップリング剤、紙や繊維のコーティング剤など、触媒としてエステル化、シリコーン硬化など、無機バインダーとして防錆処理剤用バインダーなど、セラミックス焼結剤などに利用できる。
【0002】
【従来の技術】
従来よりチタンアルコキシドは、架橋剤として分子中に水酸基、カルボキシル基などを有する化合物と反応するため、接着改良剤、塗料の架橋剤、塗料の耐熱向上剤に利用されている。さらにゾルゲル法により酸化チタンの薄膜製造や、エステル化の触媒として工業的に幅広く使用されている。しかし、チタンアルコキシドは非常に高い加水分解性を有しているため、空気中の水分によっても作業中や保存中に不溶物を生じやすい。また、チタンアルコキシドを使用する際には有機溶媒を多量に使用する必要があり、環境負荷が極めて高い。環境負荷が低く、耐加水分解性を有するチタン化合物として、水溶性のチタン組成物が検討されてきた。現在市販されている水溶性のチタン化合物の技術はチタンアルコキシドにキレート化剤を反応させる方法がとられており、ヒドロキシカルボン酸である乳酸とチタンアルコキシドとを反応させたチタンラクテート、β−ジケトンであるアセチルアセトンとチタンアルコキシドとを反応させたチタンアセチルアセトネート、アルカノールアミンであるトリエタノールアミンとチタンアルコキシドを反応させたチタントリエタノールアミネート、ジカルボン酸であるシュウ酸とチタンアルコキシドとを反応させたシュウ酸チタンなどがある。これについては、たとえば、(特許文献1)や、(非特許文献1)に記載されている。しかしこれらは、いすれもチタンとキレート剤とのキレート化力が強くて架橋剤や接着改良剤などとして使用した場合、充分にチタン本来の性能が発揮できないかまたは、架橋剤や接着改良剤などに有用なチタン化合物は、キレート化力が弱くて加水分解されやすいという問題があった。(特許文献2)には脂肪族アミンを使用してチタン含有水溶液の製造方法が記載されているが、少量の水では配合物が白色固体となり、均一で透明な液体を得る事ができない。
【0003】
【特許文献1】
特開昭53−98393
【非特許文献1】
杉山岩吉、「含有金属有機化合物とその利用」、M.R.機能性物質シリーズNo.5、日本、シーエムアイ株式会社、昭和58年3月18日、p.73−74
【特許文献2】
特開2001−322815
【0004】
【解決しようとする課題】
本発明は、水と任意の割合で混ぜる事ができ、かつ長期にわたり濁りや沈殿を生じず安定な水性チタン組成物を提供するものである。したがって少量の水を使用してもチタン含有水溶液が得られるため、チタンの含有率を高くする事ができ、また、水を加えても白色固体を生じ無いために製造が容易である。この水性チタン組成物は従来のチタンアルコキシドと比べ空気中の水分の影響を受けず取り扱いが簡単であり、架橋剤、接着改良剤、薄膜原料などに使用すれば優れたチタン本来の性能を発揮する事ができ、作業安定性に優れ、かつ有機溶剤の排出を減らす事も出来る。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】
本発明者等は、水と任意の割合で混ぜる事ができ、かつ長期にわたり濁りや沈殿を生じず安定な水性チタン組成物を鋭意検討してきた。その結果、チタンアルコキシドと限定されたグリコールと脂肪族アミンを接触、混合する事により、水と任意の割合で混ぜる事の出来る水性チタン組成物を見出すに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、チタンアルコキシド(A)と、脂肪族アミン(B)と、一般式(I)
【化3】
Figure 0004550368
(式中、R、R、R、Rはそれぞれ水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基のいずれかである)で表されるグリコール(C)からなり、チタンアルコキシドに対し脂肪族アミンのモル比が0.3以上であり、かつチタンアルコキシドに対し一般式(I)で表されるグリコールのモル比が1.0以上である事を特徴とする水性チタン組成物であり、場合により水が共存しても良い。
【0007】
さらに、本発明は、グリコールが1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、2,3−ブタンジオールのいずれか、またはそれらの混合物である事を特徴とする水性チタン組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に本発明についてさらに詳細に説明する。本発明の水性チタン組成物は下記に示すチタンアルコキシド(A)と、脂肪族アミン(B)と、グリコール(C)からなる。
【0009】
チタンアルコキシド(A)は下記一般式(II)で表される。
【化4】
Figure 0004550368
【0010】
はアルキル基である。好ましいアルキル基の炭素数は1〜8の整数であり、nは1〜10の整数である。さらに具体的には、例えばテトライソプロピルチタネート、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、テトラt−ブチルチタネート、テトライソブチルチタネート、テトラエチルチタネート、テトライソオクチルチタネート、混合アルキルチタネートであるジイソプロピルジイソオクチルチタネート、イソプロピルトリイソオクチルチタネート、テトラアルキルチタネート単量体を縮合したテトラブチルチタネート2量体、テトラブチルチタネート4量体などである。無論ここに例示したものに限らないが、これらのチタンアルコキシドを単独または2種類以上混合して用いる事ができる。
【0011】
脂肪族アミン(B)としては、次のようなものがある。例えば、アルキルアミンではメチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、sec−ブチルアミン,tert−ブチルアミン、アミルアミン、sec−アミルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ジブチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン3−(ジエチルアミノ)プロピルアミン、3−(ジブチルアミノ)プロピルアミンなどがあり、脂肪族環状アミンではピペリジン、ピロリジンなどがあり、アルコキシアルキルアミンとしては、3−メトキシプロピルアミン、3−エトキシプロピルアミンなどがあり、ヒドロキシアルキルアミンではN,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミン、N,N−ジブチルエタノールアミン、モノエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどがあり、第四級アンモニウム水酸化物としては、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラプロピルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド、2−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムヒドロキシドなどがある。無論ここに例示したものに限らないが、これら脂肪族アミンを単独または2種類以上混合して用いる事ができる。
【0012】
アミンの添加量はチタンアルコキシド1モルに対しに対して、0.3モル以上が必要であり、0.3モル未満ではグリコールを加えた後、水を添加すると、液が白濁、または長時間放置すると浮遊物が生じる場合がある。またアミンの添加量を多くすると、水性チタン組成物中のチタン濃度が低下するため、より好ましくは4モル以下の比率で添加する。
【0013】
グリコール(C)としては、次のようなものがある。たとえば、1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、2,3−ブタンジオール、2,3−ペンタンジオール、グリセリンなどがある。無論ここに例示したものに限らないが、これらグリコールを単独または2種類以上混合して用いる事ができる。
【0014】
グリコールの添加量については、チタンアルコキシド1モルに対し1.0モル以上である。1.0モル以上であれば特に限定はないが、添加量を多くすると、水性チタン組成物中のチタン濃度が低下するため、より好ましくは6.0モル以下の比率で添加する。
【0015】
チタンアルコキシドとグリコールの添加順序については特に限定はない。例えば、チタンアルコキシドにアミンを加え、次にグリコールを加える方法、チタンアルコキシドにグリコールを加え、次にアミンを加える方法、アミンにグリコールを加え、次にチタンアルコキシドを加える方法などがある。これらの方法で製造した組成物に水を添加すれば、チタンを含んだ水溶液を作る事が出来る。
【0016】
以下に本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。
【0017】
実施例1
100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)仕込み、攪拌しながらトリエチルアミン10.1g(0.1モル)を30分かけて加えた。続いて1,2−エタンジオールを24.8g(0.4モル)を攪拌しながら加えて40℃で30分保ったところ、透明な液体が得られた。これを3つに分け水を加え、おのおのチタン1モルに対し水が5モル、50モル、200モルになるよう調整し、おのおの透明なチタンを含む水溶液を得た。得られた水溶液は沈殿物、浮遊物生じず透明であった。これらの水溶液を40℃にて30日間保蔵したが沈殿物や浮遊物は生じず透明な液体であった。
【0018】
実施例2
実施例1と同様に100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)、ジエチルアミン7.3g(0.1モル)、1,2−プロパンジオールを30.4g(0.4モル)を加えて透明な液体を得た。これを3つに分け水を加え、おのおのチタン1モルに対し水が5モル、50モル、200モルになるよう調整し、おのおの透明なチタンを含む水溶液を得た。これらの水溶液を40℃にて30日間保蔵したが沈殿物や浮遊物は生じず透明な液体であった。
【0019】
実施例3
実施例1と同様に100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)、ピペリジン17.0g(0.2モル)、1,2−エタンジオール24.8g(0.4モル)を加えて透明な液体を得た。これを3つに分けて水を加え、おのおのチタン1モルに対し水が5モル、50モル、200モルになるよう調整し、透明なチタンを含む水溶液を得た。これらの水溶液を40℃にて30目間保蔵したが沈殿物や浮遊物は生じず透明な液体であった。
【0020】
実施例4
実施例1と同様に100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)、47.1%2−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液12.0g(0.05モル)、1,2−プロパンジオール5.9g(0.1モル)を加えて透明な液体を得た。これを3つに分けて水を加え、おのおのチタン1モルに対し水が5モル、50モル、200モルになるよう調整し、透明なチタンを含む水溶液を得た。これらの水溶液を40℃にて30日間保蔵したが沈殿物や浮遊物は生じず透明な液体であった。
【0021】
実施例5〜8
実施例1に準じて表1の組成でチタンを含む水溶液を得た。これらの水溶液を40℃にて30日間保蔵したが沈殿物や浮遊物は生じず透明な液体であった。
【0022】
【表1】
Figure 0004550368
【0023】
比較例1
100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)仕込み、攪拌しながらトリエチルアミン10.1g(0.1モル)を30分かけて加えた。これに水を9.0g(0.5モル)加えると、直ちに白色凝固物が生じ透明なチタンを含む水溶液は得られなかった。
【0024】
一般式(I)
【化5】
Figure 0004550368
(式中、R、R、R、Rはそれぞれ水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基のいずれかである)で表されるグリコールを添加しないと透明なチタン水溶液は得られない。
【0025】
比較例2
100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)仕込み、1,2−エタンジオールを24.8g(0.4モル)を攪拌しながら加えた。液は発熱し白い塊となり、攪拌ができなくなった。これに水を9.0g(0.5モル)加えたが白色凝固物が生じ、透明なチタン水溶液は得られなかった。
【0026】
所定量のアルキルアミンの添加なしには透明なチタン水溶液は得られない。
【0027】
比較例3
100mlの四つ口フラスコにテトライソプロピルチタネートを28.4g(0.1モル)、47.1%2−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液12.0g(0.05モル)、を加えた。液は発熱し白濁し、透明なチタン水溶液は得られなかった。更に、水を9.0g(0.5モル)加えたが、透明なチタン水溶液は得られなかった。
【0028】
実施例9〜12及び比較例4
実施例1〜4のチタン水溶液(チタン1モルに対し水を5モルの比で加えたものをおのおの(a)、(b)、(c)、(d)とする)および、ジイソプロポキシチタンビス(トリエタノールアミネート)(松本製薬工業(株)社製 オルガチックスTC−400)を使用し、ポリビニルアルコールに対する架橋性を確認した。
(1)ポリビニルアルコール水溶液の調整
ポリビニルアルコールとして「ゴーセノール」N−300(日本合成化学工業(株)社製)を用い、5%水溶液を調整した。
(2)成膜方法
5%ポリビニルアルコール水溶液100重量部に対し、チタン水溶液を【表2】に示す所定量加え、混合した。その後アルミカップに約5g測り取り、40℃で16時間乾燥し、均一な膜を得た。
(3)評価方法
不溶化率の測定:100mLのビーカーに成膜した膜と約100mLの水を入れ、1時間煮沸する、その後、濾紙を使用し不溶分を濾過する。その後、105℃にて2時間乾燥し、質量を計算する。
不溶化率(%)=[(C−B)/A]×100
ここで、A=試験前の膜の質量(g)
B=濾紙の質量(g)
C=濾紙+不溶分の質量(g)
着色の確認:成膜した膜の外観を観察した。透明であるものを○、黄変しているものを×とした。結果を【表2】に示す。
【表2】
Figure 0004550368
【0029】
実施例13〜16及び比較例5
実施例1〜4のチタン水溶液(a)、(b)、(c)、(d)、ジイソプロポキシチタンビス(トリエタノールアミネート)(松本製薬工業(株)社製 オルガチックスTC−400)を使用してガラス板(松波ガラス(株)社製 MICRO SLIDE GLASS)、50μmPET(表面処理無し)、40μmOPP(コロナ処理)及び15μmONY(コロナ処理)へ塗工し、被膜の外観、基材との密着性、鉛筆硬度を確認した。
(1)塗工液の調整
各チタン水溶液、TC−400をメタノール/水=4/1(重量部)にて【表3】に示す重量比率で希釈し、塗工液を得た。
(2)成膜方法
塗工液にガラス板(松波ガラス(株)社製 MICRO SLIDE GLASS)を浸積し、30mm/minの速度で引き上げ、塗工した。塗工後、150℃にて1分間硬化し、成膜した。また、50μmPET(表面処理無し)、40μmOPP(コロナ処理)、15μmONY(コロナ処理)のそれぞれのフィルムにバーコーター#4を使用し塗工した後、150℃にて1分間硬化し、成膜した。
(4)評価方法
外観確認 :膜の外観を観察した。透明であるものを○、黄変しているものを×とした。
碁盤目試験:JIS K5400に規定される碁盤目法に準拠し、密着性を評価した。
鉛筆硬度試験:JIS K5400に規定される手かき法に準拠し、鉛筆硬度を評価した。結果を【表3】に示す。
【表3】
Figure 0004550368
【0030】
【発明の効果】
本発明の水性チタン組成物は、チタンアルコキシドの欠点である耐湿性、耐加水分解性の弱さを克服した。本水性チタン組成物は少量の水から多量の水まで任意の割合で混ぜる事ができ、30日以上の保存にも安定である。水溶液であるため、有機溶剤の排出量が削減でき、環境負荷が極めて少ない架橋剤、触媒、表面処理剤などを提供する事が出来る。

Claims (7)

  1. チタンアルコキシド(A)と、アルキルアミン、脂肪族環状アミンまたは第四級アンモニウム水酸化物のいずれかである脂肪族アミン(B)と、一般式(I)
    Figure 0004550368
    (式中、R、R、R、Rはそれぞれ水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基のいずれかである)で表されるグリコール(C)からなり、チタンアルコキシドに対し脂肪族アミンのモル比が0.3以上であり、かつチタンアルコキシドに対し一般式(I)で表されるグリコールのモル比が1.0以上である事を特徴とする水性チタン組成物。
  2. チタンアルコキシド(A)と、アルキルアミン、脂肪族環状アミンまたは第四級アンモニウム水酸化物のいずれかである脂肪族アミン(B)と、一般式(I)
    Figure 0004550368
    (式中、R、R、R、Rはそれぞれ水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基のいずれかである)で表されるグリコール(C)と水からなり、チタンアルコキシドに対し脂肪族アミンのモル比が0.3以上であり、かつチタンアルコキシドに対し一般式(I)で表されるグリコールのモル比が1.0以上である事を特徴とする水性チタン組成物。
  3. 脂肪族アミン(B)がアルキルアミン、脂肪族環状アミンのいずれか、またはそれらの混合物である事を特徴とする請求項1または請求項2に記載の水性チタン組成物。
  4. 脂肪族アミン(B)が第四級アンモニウム水酸化物である請求項1または請求項2に記載の水性チタン組成物。
  5. グリコールが1,2−エタンジオール、1,2−プロパンジオール、23−ブタンジオールのいずれか、またはそれらの混合物である事を特徴とする請求項1または請求項2に記載の水性チタン組成物。
  6. 請求項1〜5の何れかの請求項に記載の水性チタン組成物を含有する水溶性樹脂の架橋剤。
  7. 請求項1〜5の何れかの請求項に記載の水性チタン組成物を含有するコーティング剤。
JP2003096533A 2003-02-25 2003-02-25 水性チタン組成物 Expired - Fee Related JP4550368B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003096533A JP4550368B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 水性チタン組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003096533A JP4550368B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 水性チタン組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004256505A JP2004256505A (ja) 2004-09-16
JP4550368B2 true JP4550368B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=33127491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003096533A Expired - Fee Related JP4550368B2 (ja) 2003-02-25 2003-02-25 水性チタン組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4550368B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5149602B2 (ja) * 2007-11-05 2013-02-20 マツモトファインケミカル株式会社 水溶性チタンオリゴマー組成物
JP5162213B2 (ja) * 2007-11-22 2013-03-13 マツモトファインケミカル株式会社 プライマー組成物
JP5319929B2 (ja) * 2008-02-08 2013-10-16 マツモトファインケミカル株式会社 水系表面処理組成物
JP5436803B2 (ja) * 2008-06-30 2014-03-05 国立大学法人東北大学 水溶性ケイ素化合物及び水溶性ケイ素化合物の製造方法
JP2013129846A (ja) * 2013-03-08 2013-07-04 Matsumoto Fine Chemical Co Ltd 水系表面処理組成物
JP7020622B2 (ja) 2018-02-23 2022-02-16 日清紡ケミカル株式会社 水性樹脂用架橋剤組成物及び水性樹脂組成物
JP7028401B2 (ja) * 2018-02-23 2022-03-02 日清紡ケミカル株式会社 水性カルボジイミド含有液の製造方法
US20230257487A1 (en) * 2020-06-29 2023-08-17 Nitto Kasei Co., Ltd. Curing catalyst used for curing of polymer, production method for said curing catalyst, mositure-curable composition, and production method for cured product
US20230357509A1 (en) * 2020-06-29 2023-11-09 Nitto Kasei Co., Ltd. Curing catalyst used for curing polymer, method for producing same, moisture-curable composition, and method for producing cured product

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3892791A (en) * 1971-10-28 1975-07-01 British Titan Ltd Titanium compounds
JP2001322815A (ja) * 2000-05-11 2001-11-20 Gifu Univ チタン含有水溶液の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3892791A (en) * 1971-10-28 1975-07-01 British Titan Ltd Titanium compounds
JP2001322815A (ja) * 2000-05-11 2001-11-20 Gifu Univ チタン含有水溶液の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004256505A (ja) 2004-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0130759B1 (ko) 피복 조성물(被覆組成物) 및 그 제조방법
JP5149602B2 (ja) 水溶性チタンオリゴマー組成物
KR100306978B1 (ko) 액정표시 소자용 절연피막 형성용 도포액
JP4550368B2 (ja) 水性チタン組成物
JP4768596B2 (ja) 高屈折率を持つ有機・無機ハイブリッドポリマー塗膜
JPH06200032A (ja) エポキシ官能性固体シリコーン樹脂の製造方法
TW200813174A (en) A paint composition
JP3459408B2 (ja) シリコーンオリゴマー溶液の製造方法及び該溶液から形成されたオルガノポリシロキサン膜
JP2005154397A (ja) 水溶性チタン組成物
JP3610627B2 (ja) コーティング液及びその製造方法、並びにコーティング膜
JPH0791513B2 (ja) ジルコニア系コ−テイング用組成物
JPH0574596B2 (ja)
JPH0422953B2 (ja)
JP2002179794A (ja) 無機高分子化合物の製造方法、無機高分子化合物、および無機高分子化合物膜
JP2006206852A (ja) 水系樹脂の架橋方法
JP6284226B2 (ja) ジルコニアゾルの製造方法
JPH11293114A (ja) 硬化性樹脂組成物およびそのワニスならびに硬化物
JPS5978929A (ja) 酸化ニオブの薄膜形成用組成物
JP5588088B1 (ja) 線状のアルコキシチタン酸・リン酸重合体の製造方法
JP5861129B2 (ja) 線状のアルコキシチタン酸・リン酸重合体の製造方法
JP2006206855A (ja) 水系チタン組成物および帯電防止処理剤
JP4487104B2 (ja) 水系樹脂用架橋剤
JPH093402A (ja) コーティング用組成物
JPH08337753A (ja) 被膜形成用組成物の製造方法
JP5433287B2 (ja) 高濃度ホウ酸化合物溶液及びその調合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090421

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090629

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090629

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100701

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100708

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4550368

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees