図1乃至図6は、発明を実施するための最良の形態である。図1は、遊技機の前面パネル枠1を分解して前側から示す。図2は、上中下導光構造体4;5;6と上中下演出表示基板7;8;9との配置関係を正面から示す。図3は、裏面枠3と上中下演出表示基板7;8;9とを分解して前側から示す。図4は、前面パネル枠1における状態表示基板10の周囲を縦方向に切断した断面を示す。図5は、裏面枠3とパネル構造体105とを分解して裏側から示す。図6は、前面パネル枠1を取り付けた遊技機としてのパチンコ機の遊技機枠121と遊技盤210とを分解して前側から示す。この明細書において、「前」、「後」、「裏」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図6の状態に遊技盤210および遊技機枠121を置いて前側から見た場合に特定される方向である。「後」と「裏」とは同じ方向である。
図1を参照し、前面パネル枠1の構成部品について説明する。前面パネル枠1は、表面枠2、裏面枠3、上導光構造体4、中導光構造体5、下導光構造体6、上演出表示基板7、中演出表示基板8、下演出表示基板9、状態表示基板10、表示レンズ11を備える。そして、表面枠2と裏面枠3とが上中下導光構造体4乃至6、上中下演出表示基板7乃至9、状態表示基板10、表示レンズ11を前後方向からサンドイッチ状態に挟むように支持し、上中下導光構造体4乃至6における多数本の導光棒12;13;14と上中下演出表示基板7乃至9における多数個の光源15;16;17とが正確に位置決めされ、裏面枠3と表面枠2とが互いに結合されることによって、前面パネル枠1が一体に組み立てられる構造である。
表面枠2は、枠中央部20の左右両側に左右枠袖部21;22を個別に備える。枠中央部20は、光を透過する無色な合成樹脂からなる前壁23の中央に前後方向に貫通する窓としての丸窓24を備える。丸窓24は、前壁23の前面から裏側に突出する円形周壁25で囲まれる。前壁23は、前壁23の下縁部における左右方向の横幅が前壁23における上縁部の左右方向の横幅よりも小さく、下縁部と上縁部とを結ぶ左右縁部が上方に行くにしたがって丸窓24の方向に曲がる弧状になっている。前壁23の周縁から裏側には上下左右側壁26;27;28;29が突出する。これによって、枠中央部20の裏面には、前壁23、円形周壁25、上下左右側壁26乃至29で囲まれた裏側に開口された空間が形成される。左右側壁28;29には、上中下導光構造体4乃至6の導光棒12乃至14を個別に嵌め込むための導光収納部30が設けられる。導光収納部30は、左右側壁28;29の裏面から前側に弧状に窪む多数の窪みが上下方向に間隔を存在して連続した凹凸形状である。図1では、左側壁28に形成された導光収納部30の図示を省略している。右側壁29の上下方向の中央部には、施錠逃収納部31が、右側壁29の右外側面から丸窓24の方向に窪む、導光収納部30を上下に分断する形状で設けられる。
前壁23の上部左右の隅部には、放音孔体32が、前壁23に形成された貫通孔33に前壁23の裏側から貫通孔33を塞ぐように挿入されて貫通孔33の周囲における前壁23の裏面に図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられる。放音孔体32は、貫通孔を塞ぐ部分に多数の小孔からなる放音孔34を備える。放音孔体32は合成樹脂により形成され、放音孔体32の表面が光を遮断するニッケルのような金属色を表現する表面被膜で全体的に被覆される。放音孔体32の裏面には、図外のスピーカが放音孔34から前側に放出するように裏側から図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられる。前壁23の下部左右の隅部には、装飾体35が、前壁23に形成された貫通孔36に裏側から貫通孔36を塞ぐように挿入されて貫通孔36の周囲における前壁23の裏面に裏側から図外のタッピングスクリューのような止ねじで取り付けられる。装飾体35は合成樹脂により形成され、装飾体35の表面が光を遮断するニッケルのような金属色を表現する表面被膜で全体的に被覆される。
右枠袖部22が上下方向の中央部に施錠逃部37を有する以外、左右枠袖部21;22は合成樹脂により左右対称な形に形成され、左右枠袖部21;22の表面が光を遮断するニッケルのような金属色を表現する表面被膜で全体的に被覆される。左右枠袖部21;22は、裏側において図外のタッピングスクリューのような止ねじで枠中央部20に取り付けられる。施錠逃部37は、右枠袖部22の右外側面から丸窓24の方向に窪む、前後方向に貫通した形状である。左右枠袖部21;22の裏面は、前側に窪む凹状になっている。左右枠袖部21;22が枠中央部20に取り付けられた状態において、左右枠袖部21;22の前面は、枠中央部20における前壁23の前面から左右方向の外側に行くにしたがって裏側に傾斜する斜面を形成する。左右枠袖部21;22の上部には、前後方向に貫通する放熱孔38を備える。枠中央部20の上下側壁26;27と左枠袖部21の左側部および右枠袖部22の右側部には、表面枠2と裏面枠3とを互いに嵌め合いで結合するための取付部39が、貫通孔として形成される。
上導光構造体4は、光を導く性質の良好な無色の合成樹脂により、左右方向にまっすぐ延びた直線状の複数本の導光棒12を互いに上下方向に隙間を介在し平行に並列に配置して左右側壁41;42で一体に連結した、構造である。図1では、導光棒12は4本であって、下側の2本の導光棒12の左右方向に中央には、表示レンズ11を上導光構造体4に取り付ける図外のタッピングスクリューのような止ねじのねじ部を挿入するためのねじ挿入孔部43が、上記2本の導光棒12の間に位置し、当該2本の導光棒12に連結される。
中導光構造体5は、光を導く性質の良好な無色の合成樹脂により、左右方向に延びた複数本の導光棒13を互いに上下方向に隙間を介在し平行に並列に配置して左右側壁44;45で一体に連結した、構造である。図1では、導光棒13は2本であって、2本の導光棒13の左右方向に中央には、表示レンズ11を中導光構造体5に取り付ける図外のタッピングスクリューのような止ねじのねじ部を挿入するためのねじ挿入孔部46が、2本の導光棒13の間に位置し、2本の導光棒13に連結される。2本の導光棒13は、左右側部から中央部の方向に行くにしたがって階段状に前側に突出し、中央部が最も前側に位置する、折れ曲がった形状である。
下導光構造体6は、光を導く性質の良好な無色の合成樹脂により、左右方向にまっすぐ延びた直線状の数十本以上のような多数本の導光棒14を互いに上下方向に隙間を介在して平行に並列に配置して前後方向に貫通する窓としての丸窓47を囲む円形周壁48と左右側壁49;50とで一体に連結した、構造である。下導光構造体6における円形周壁48の内径は、表面枠2における円形周壁25の外径よりも大きく、下導光構造体6が枠中央部20の裏面に配置された場合、下導光構造体6の円形周壁48が表面枠2の円形周壁25の外側に接触するように嵌め込まれる。下導光構造体6における下部の右の隅部には、複数本の導光棒14を前後方向に貫通する証紙窓51が形成される。証紙窓51を縁取る周壁52は、証紙窓51の開口された複数本の導光棒14を互いに一体に連結する。
下導光構造体6における右側壁50の上下方向の中央部には、施錠逃収納部53が、右側壁50の右外側面から丸窓47の方向に窪む形状で設けられる。下導光構造体6における最下部の導光棒14および円形周壁48には、下導光構造体6を表面枠2および裏面枠3に位置決めするための位置決め部54;55が設けられる。最下部の導光棒における位置決め部54は、下導光構造体6が表面枠2の裏面に配置された場合、表面枠2の前側から見えないように、左右の装飾体35で覆い隠される。上導光構造体4、中導光構造体5、下導光構造体6のそれぞれにおける導光棒12乃至14の裏面には、図外のスリットが多数形成される。スリットは、互いに、左右方向に間隔を介在して並列に配置され、導光棒12乃至14の裏面および上下方向に開口した溝形状である。
裏面枠3は、光を遮断する白色の合成樹脂からなる裏壁57の中央に前後方向に貫通する窓としての丸窓58を備える。丸窓58は、裏壁57から前側に突出する円形周壁59で囲まれる。裏面枠3における円形周壁59の外径は、表面枠2における円形周壁25の外径と同一であって、下導光構造体6における円形周壁48の内径よりも小さく、裏面枠3が下導光構造体6の裏面に配置された場合、裏面枠3の円形周壁59が下導光構造体6における円形周壁48の内側に接触するように嵌め込まれ、裏面枠3と表面枠2との間に下導光構造体6を配置して裏面枠3が表面枠2の裏面に配置された場合、裏面枠3の円形周壁59が下導光構造体6における円形周壁48の内部において表面枠2の円形周壁25と同軸状に突き合わせられる。裏面枠3における円形周壁59の内径は、表面枠2における円形周壁25の内径と同一であって、裏面枠3と表面枠2とが互いに前後方向で重ね合わせられるように組み合わせられた場合、丸窓58と丸窓24とが前後方向に連なった一つの円形な貫通孔を形成する。
表示レンズ11は、光を透過する性質の無色の合成樹脂により、左右方向に延びた複数本のレンズ体61を互いに上下方向に隙間を介在し平行に並列に配置して左右側壁62;63で一体に連結した、構造である。左右側壁62;63には、上導光構造体4の導光棒12および下導光構造体6の導光棒14を個別に嵌め込むための導光収納部64が設けられる。導光収納部64は、左右側壁62;63の裏面から前側に弧状に窪む多数の窪みが上下方向に間隔を存在して連続した凹凸形状である。表示レンズ11における最上部のレンズ体61の左右方向の中央部には、表示レンズ11を裏面枠3に位置決めするための位置決め部65が設けられる。位置決め部65は、レンズ体61の裏面から前側に窪むとともに上下方向に開口した溝として形成される。裏面枠3には、図3において詳述する、下導光構造体6を裏面枠3に位置決めするための構造、演出表示基板7乃至9を取り付けるための構造、状態表示基板10を取り付けるための構造が設けられる。裏面枠3には、図5において詳述する、丸窓58を塞ぐパネル構造体105を取り付けるための構造が設けられる。
図2を参照し、上中下導光構造体4乃至6と上中下演出表示基板7乃至9との配置関係について説明する。上導光構造体4の左右には上演出表示基板7が配置され、中導光構造体5および下導光構造体6における上半部の左右には中演出表示基板8が配置され、下導光構造体6における下半部には下演出表示基板9が配置される。
左右の上演出表示基板7は、上下方向の大きさが同じであって、各光源15を上導光構造体4における導光棒12の全部と個別に対応するように上導光構造体4の方向に向けて配置され、各光源15からの光が対応する各導光棒12の端面から内部に入射して拡散と反射を繰り返し、人が上導光構造体4を前側から見た場合に各光源15からの発光色で照明された上導光構造体4おける各導光棒12を見ることができる。
左右の中演出表示基板8は、上下方向の大きさが異なる。左の中演出表示基板8が右の中演出表示基板8よりも大きい。左右の中演出表示基板8は、各光源16を中導光構造体5における導光棒13の全部と個別に対応しかつ下導光構造体6の上半部における複数の導光棒14の全部と個別に対応するように中導光構造体5および下導光構造体6の方向に向けて配置され、各光源16からの光が対応する各導光棒13;14の端面から内部に入射して拡散と反射を繰り返し、人が中導光構造体5および下導光構造体6を前側から見た場合に各光源16からの発光色で照明された上導光構造体4および下導光構造体6の上半部における各導光棒13;14を見ることができる。
左右の下演出表示基板9は、上下方向の大きさが異なる。左の下演出表示基板9が右の下演出表示基板9よりも大きい。左右の下演出表示基板9は、各光源17を下導光構造体6の下半部における複数の導光棒14の全部と個別に対応するように下導光構造体6の方向に向けて配置され、各光源17からの光が対応する各導光棒14の端面から内部に入射して拡散と反射を繰り返し、人が下導光構造体6を前側から見た場合に各光源17からの発光色で照明された下導光構造体6の下半部における各導光棒14を見ることができる。ただし、右の中演出表示基板8の光源16と右の下演出表示基板9の光源17は、下導光構造体6の施錠逃収納部53に配置されていないので、下導光構造体6における丸窓47と施錠逃収納部53との間に配置された複数の導光棒14は、光源16;17によって、照明されない。
図3を参照し、下導光構造体6を裏面枠3に位置決めするための構造、上中下演出表示基板7乃至9の構造、上中下演出表示基板7乃至9を裏面枠3に取り付けるための構造、状態表示基板10の構造、状態表示基板10を裏面枠3に取り付けるための構造について説明する。下導光構造体6を裏面枠3に位置決めするための構造とし、裏面枠3の裏壁57の下部前面および円形周壁59に、位置決め部67;68が設けられる。上中下演出表示基板7乃至9は、別々のプリント回路基板のような回路基板の表面に光の三原色光源素子を備えるLEDからなる複数の光源15乃至17を個別に実装した構造である。上中下演出表示基板7乃至9は、別々のプリント回路基板のような回路基板の表面に光の三原色光源素子を備えるLEDからなる複数の光源15乃至17を個別に実装した構造である。
上中下演出表示基板7乃至9を裏面枠3に取り付けるための構造とし、裏壁57の左右側部に、上基板取付部69、中基板取付部70、下基板取付部71が、上から下に順に設けられる。上基板取付部69は、裏壁57の前面から前側に突出する周壁で囲まれた前側に開口する窪みとして形成された上基板収納部72と、上基板収納部72に設けられた上基板係合部73とを備え、上演出表示基板7が上基板収納部72に前側から収納され、上基板係合部73が上演出表示基板7の前端部を前側から後側に押すように係合することによって、上演出表示基板7が裏面枠3に位置決めされて取り付けられる。上演出表示基板7における図外の配線は、上基板収納部72より左右方向の外側に位置して裏壁57に設けられた配線孔74から裏面枠3の裏側に引き出される。
中基板取付部70は、裏壁57の前面から前側に突出する周壁で囲まれた前側に開口する溝として形成された中基板収納部76と、中基板収納部76に設けられた中基板係合部77とを備え、中演出表示基板8が中基板収納部76に前側から収納され、中基板係合部77が中演出表示基板8の前端部を前側から後側に押すように係合することによって、中演出表示基板8が裏面枠3に位置決めされて取り付けられる。中演出表示基板8における図外の配線は、中基板収納部76より左右方向の外側に位置して裏壁57に設けられた配線孔78から裏面枠3の裏側に引き出される。
下基板取付部71は、裏壁57の前面から前側に突出する周壁で囲まれた前側に開口する溝として形成された下基板収納部80と、下基板収納部80に設けられた下基板係合部81とを備え、下演出表示基板9が下基板収納部80に前側から収納され、下基板係合部81が下演出表示基板9の前端部を前側から後側に押すように係合することによって、下演出表示基板9が裏面枠3に位置決めされて取り付けられる。下演出表示基板9における図外の配線は、配線孔78から裏面枠3の裏側に引き出される。
状態表示基板10は、プリント回路基板のような回路基板の表面に光の三原色光源素子を備えるLEDからなる複数の光源83を実装した構造であって、左右の位置にねじ挿入孔84を備え、左右方向の中央下部に位置決め部85を貫通孔として備え、左右方向の中央上部に逃孔86を備える。ねじ挿入孔84は、状態表示基板10を裏面枠3に取り付けるタッピングスクリューのような止ねじ87のねじ部を挿入する部分である。
状態表示基板10を裏面枠3に取り付けるための構造とし、裏壁57の上部に、基板収容部88、基板位置決め部89、基板取付孔90、配線孔91が設けられる。基板収容部88は、裏壁57の前面から前側に突出する周壁で囲まれた前側に開口する窪みとして形成される。基板位置決め部89は、基板収容部88の左右方向の中央下部から前側に突出した突起として形成される。基板取付孔90は、基板収容部88の左右の位置で前後方向に貫通した孔である。配線孔91は、基板収容部88の右の位置で前後方向に貫通する孔である。そして、状態表示基板10の光源83が前側に向けられ、状態表示基板10の位置決め部85が基板位置決め部89に前側から挿入され、状態表示基板10が基板収容部88に収納され、状態表示基板10における図外の配線が配線孔91から裏面枠3の裏側に引き出され、止ねじ87が状態表示基板10のねじ挿入孔84から基板取付孔90に締結されることによって、状態表示基板10が裏面枠3に位置決めされて取り付けられる。
基板収容部88には、表示レンズ11を取り付ける図外の止ねじのねじ部を挿入するための筒状のねじ支持部92が設けられる。ねじ支持部92は、状態表示基板10が基板収容部88に収納される場合に、状態表示基板10の逃孔86から前側に突出する。裏壁57には、表示レンズ11を位置決めするための位置決め部93が、基板収容部88の上部に位置し、前側に突出する。裏壁57における下部の右の隅部には、証紙窓94が形成される。裏壁57の周縁には上下左右側壁95;96;97;98が設けられる。上下右側壁95;96;98は、裏壁57の周縁から前後方向に突出する。上下右側壁95;96;98には、表面枠2の取付部39に嵌合する突起としての取付部99が設けられる。右側壁98の上下方向の中央部には、施錠逃部100が設けられる。施錠逃部100は、右側壁98の右外側面から丸窓58の方向に窪む、前後方向に貫通した形状である。裏壁57の左右の位置には、下演出表示基板8における図外の配線を通すための配線掛止部101が設けられる。裏壁57の上部の裏面には、裏壁57の裏側に引き出された図外の配線を通すための配線掛止部102が設けられる。裏壁57の上部には、上導光構造体5を受け止める導光支持部103が、基板収容部88の左右方向に位置して設けられる。
図1に戻り、前面パネル枠1の組立方について説明する。状態表示基板10が、裏面枠3の基板収容部88に位置決めされて止ねじ87で取り付けられる。上導光構造体4と中導光構造体5とが、状態表示基板10の光源83を前側から被覆するのに伴い導光支持部103に受け止められて裏面枠3に配置される。表示レンズ11が、上導光構造体4における下部の2本の導光棒12の中央部と中導光構造体5における全部の導光棒13の中央部とを前側から覆うように配置された後、裏面枠3の裏側から図外の止ねじが、ねじ支持部92の内部孔と上導光構造体4のねじ挿入孔部43とを経由して表示レンズ11に締結されることによって、上導光構造体4と中導光構造体5と表示レンズ11とが、裏面枠3における裏壁57の前面に固定される。
下導光構造体6の円形周壁48と裏面枠3の円形周壁59とが互いに前後方向で嵌め合わされ、下導光構造体6の位置決め部54;55と裏面枠3の位置決め部67;68とが互いに前後方向で嵌め合わさることによって、下導光構造体6における左右側壁49;50の縦長な帯状の裏面が、裏面枠3の裏壁の前面に接触する。左右の上演出表示基板7と左右の中演出表示基板8と左右の下演出表示基板9とが、左右の上基板取付部69と左右の中基板取付部70と左右の下基板取付部71とに個別に取り付けられる。このように、上導光構造体4、中導光構造体5、下導光構造体6、上演出表示基板7、中演出表示基板8、下演出表示基板9のそれぞれが、裏面枠3に装着されることによって、各導光棒12乃至14の左右両端と各光源15乃至17とが互いに対向する。
そして、表面枠2の裏面と裏面枠3の前面とが互いに向き合わされ、表面枠2と裏面枠3とが互いに組み合わされることによって、上導光構造体4における左右側壁41;42の内側に近い部分での導光棒12、中導光構造体5における左右側壁44;45の内側に近い部分での導光棒13、下導光構造体6における左右側壁49;50の内側に近い部分での導光棒14が、表面枠2における左右の導光収納部30に取り込まれ、表面枠2における枠中央部20の上下側壁26;27と左右枠袖部21;22とが、裏面枠3の上下左右側壁95乃至98を外側から覆い、表面枠2の取付部39と裏面枠3の取付部99とが図4に示すように互いに嵌め合わせる。これによって、表面枠2と裏面枠3とが上中下導光構造体4乃至6、上中下演出表示基板7乃至9、状態表示基板10、表示レンズ11を前後方向からサンドイッチ状態に挟むように支持し、上中下導光構造体4乃至6における多数本の導光棒12乃至14および上中下演出表示基板7乃至9における多数個の光源15乃至17はがたつくことなく正確に位置決めされ、裏面枠3と表面枠2とが互いに結合されることによって、前面パネル枠1が一体に組み立てられる。
前記のように前面パネル枠1が一体に組み立てられた場合、上中下導光構造体4乃至6における多数本の導光棒12乃至14が表面枠2の導光収納部30に取り込まれ、上中下演出表示基板7乃至9が上中下基板取付部69乃至71に取り付けられているので、多数本の導光棒12乃至14と上中下演出表示基板7乃至9における多数個の光源15乃至17とが互いに正確に左右方向に対向するように位置を合わせて表面枠2と裏面枠3との間に組み込まれる。これによって、多数本の導光棒12乃至14と多数個の光源15乃至17とを表面枠2と裏面枠3との間に簡単に組み込むことができる。多数本の導光棒12乃至14と多数個の光源15乃至17とが表面枠2の裏面に配置され、多数本の導光棒12乃至14で表面枠2を全体的に照明し、遊技者に訴える光による演出性能を高めることができる。裏面枠3が白色の反射面に構成されているので、導光棒12乃至14からの照明光を裏面枠3における白色の反射面で表面枠2の方向に反射し、表面枠2を全体的に一層良好に照明することができる。光を遮断する左右枠袖部21;22が、上中下導光構造体4乃至6の配置される枠中央部20の左右方向両側に設けられているので、上中下演出表示基板7乃至9やそれの配線あるいは上中下基板取付部69乃至71などを左右枠袖部21;22で覆い隠すことができるという利点がある。
図5を参照し、パネル構造体105を裏面枠3の裏面に取り付けるための構造について説明する。パネル構造体105は、光を透過する無色なガラスまたは合成樹脂により形成された前後2枚の透過性パネル106の周縁部を、アルミニウムのような軽金属からなる前後方向に開口した開口部107を囲むように形成されたパネルフレーム108の内部に嵌め込まれる。パネルフレーム108の左側部には、パネル側ヒンジ109が上下に設けられる。パネル側ヒンジ109は、パネルフレーム108の左側部から左側に突出したヒンジブラケット110から下部に突出したヒンジピンとして形成される。裏面枠3の裏壁57における円形周壁59の周囲には、パネル構造収納部111が裏壁57の裏面から前側に窪む凹部として形成される。
裏面枠3の裏壁57の左側部には、金属からなる縦長板状のヒンジフレーム112が設けられる。ヒンジフレーム112の上下部には、枠側ヒンジ113が設けられる。上部の枠側ヒンジ113は、ヒンジフレーム112の上部から裏側に突出したヒンジブラケット114に上下方向に貫通したヒンジピンとして形成される。枠側ヒンジ113におけるヒンジブラケット114から上方に突出するヒンジピンは、ヒンジブラケット114の内部に設けられたコイルスプリングのようなばねで上方に付勢される。下部の枠側ヒンジ113は、ヒンジフレーム112の下部から裏側に突出したヒンジブラケット114から下方に突出したヒンジ孔として形成される。ヒンジフレーム112の中間部には、裏面枠側ヒンジ115が設けられる。裏面枠側ヒンジ115は、ヒンジフレーム112から後側に突出したヒンジブラケット116に上下方向に突出した貫通したヒンジ孔として形成される。裏面枠3の裏壁57の右側部には、構造体係合部117が上下に設けられる。構造体係合部117は、裏壁57から裏側に突出した係合支持部118に回転可能に取り付けられる。
そして、パネル構造体105のパネル側ヒンジ109が、裏面枠3の裏面枠側ヒンジ115に上方から嵌め込まれ、パネル構造体105が、裏面枠3の裏面の方向に閉じられると、パネルフレーム108がパネル構造収納部111に収納され、パネルフレーム108の前面がパネル構造収納部111の裏面に接触する。その後、構造体係合部117が人によって図5に示した位置から左側に回転されてパネルフレーム108における右側部の裏面を前側に押すように係合する。これによって、パネル構造体105が裏面枠3の裏面に開閉不能に支持され、透過性パネル106が裏面枠3の丸窓58を裏側から塞ぐ。
図6を参照し、遊技機としてのパチンコ機について説明する。パチンコ機の遊技機枠121は、遊技店の島と呼ばれる図外の遊技機設置構造体に取り付けるための外枠と呼ばれるような固定枠122を備える。固定枠122は、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状である。固定枠122の下部前面に設けられた幕板部123には、図外の低音用のスピーカの低音を幕板部123の裏側から前側に放出する放音孔部124が、左右に設けられる。放音孔部124の裏面には、低音用のスピーカが、個別に取り付けられる。固定枠122には、前枠または中枠と呼ばれるような可動枠125が、左側の金属製のヒンジ126で前側横方向に片開き可能にかつ着脱可能(交換可能)に取り付けられる。
可動枠125は、前後方向に開放された縦長な長方形の空間を囲む額縁形状の可動枠本体127と、可動枠本体127から内部に延設された遊技主体収納構造体128とを備える。可動枠本体127には、前面パネル枠1および球皿構造体130が、左側に設けられるヒンジ131で前側横方向に片開き可能に取り付けられる。前面パネル枠1においては、図5に示す下部の枠側ヒンジ113がヒンジ131に形成されたヒンジ孔に上方から挿入され、図5に示す上部の枠側ヒンジ113がばねを圧縮しつつブラケットの方向に移動されてヒンジ126の付近に設けられた枠側ヒンジ113に相当する図外の枠側ヒンジとしてのヒンジ孔と位置があったところでばねの復元しようとするばね力で下方から挿入されることによって、前面パネル枠1が可動枠本体127に取り付けられる。可動枠本体127の右側部には、施錠装置132とロック機構133;134;135が設けられる。可動枠125が、閉じられた場合、ロック機構133によって、固定枠122に、開閉不能に支持される。前面パネル枠1が、閉じられた場合、ロック機構134によって、可動枠本体127に、開閉不能に支持される。球皿構造体130が、閉じられた場合、ロック機構135によって、可動枠本体127に、開閉不能に支持される。可動枠125や前面パネル枠1および球皿構造体130が、閉じられ、ロック機構133乃至135で開閉不能に支持された状態において、遊技店の店員が、図外のキープレート(鍵)を遊技機枠121の前側から施錠装置132の鍵穴136に挿入し、当該キープレートを例えば右側に90度回転操作すると、固定枠122と可動枠125とのロック機構133による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、可動枠125を前側に引くことによって、可動枠125は、ヒンジ126を中心として前側に片開きされる。
上記施錠装置132の鍵穴136に挿入されたキープレートが、人によって例えば左側に90度回転操作されると、可動枠125と前面パネル枠1とのロック機構134による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、前面パネル枠1を前側に引くことによって、前面パネル枠1は、ヒンジ131を中心として前側に片開きされる。このように、前面パネル枠1が、前側に開かれた状態において、店員が、可動枠125の前面のロック解除操作体137を操作すると、可動枠125と球皿構造体130とのロック機構135による支持形態が解除される。この支持形態の解除後に、店員が、球皿構造体130を前側に引くことによって、球皿構造体130は、ヒンジ131を中心として前側に片開きされる。球皿構造体130の前面には、球受皿部138と発射操作機構139とを備える。球受皿部138は、遊技に使用する球を受ける上方に開放された形態である。球皿構造体130の裏面には、球払出機構156から排出された球を球受皿部138に受け入れる球取入口140と、球受皿部138から発射機構151に球を供給する球供給口141とを備える。
遊技主体収納構造体128は、前側に開放された遊技主体収納室142、遊技主体収納室142の後壁に形成された前後方向に貫通する中央開口部143を備える。遊技主体収納室142の左側部には、遊技盤210を裏側から前側に押圧する板ばねにより構成された遊技主体押圧部144と、遊技主体押圧部144で前側に押された遊技盤210を前側から受け止める遊技主体受部145とを備える。遊技主体収納室142の右側部には、遊技主体ロック部材146を備える。遊技主体ロック部材146は、遊技主体収納構造体128から前側に突出する台座の中心にロック操作部147を回転可能に備える。ロック操作部147は、台座から前側に突出した操作軸の端部に固定された横長な形態である。
遊技主体収納室142の下縁部は、遊技盤210の下部を搭載する左右方向に平坦な面としての遊技主体棚148を構成する。遊技主体棚148の裏面には、球機外排出樋149が設けられる。球機外排出樋149は、遊技盤210の裏面から下方に排出された球を可動枠125から図外の遊技機設置構造体における球捕集機構に向けて排出する通路を遊技主体棚148の裏側に形成する。遊技主体棚148の前縁から下方に延設された前壁150の前面には、発射機構151、発射レール152、ファール球取入口部153、前横樋154を備える。
発射機構151は、電力供給と遮断とを交互に受けることによって、球受皿部138から発射レール152に供給された1個の球を遊技盤210の遊技領域212に向けて発射する。発射レール152は、球皿構造体130の球供給口141から供給された1個の球を受け取り、この受け取った球が発射機構151で発射されると、この発射された球を、遊技盤210における発射通路215の入口に誘導する。ファール球取入口部153は、遊技盤210の発射通路215から落下する球を取り込む。前横樋154は、可動枠125の裏部に取り付けられた球払出機構156から払い出された球とファール球取入口部153から排出された球とを、遊技機枠121の裏側から排出される球として、遊技機枠121の前側の球皿構造体130に排出するための球取入口140に誘導するとともに当該球に帯電した静電気を除去する通路を形成する。遊技主体収納構造体128の裏面には、タンク155、球払出機構156、図外の電源装置、図外の発射払出制御装置が設けられる。
遊技盤210は、非遊技領域を形成する周辺飾り構造体211と、周辺飾り構造体211で囲まれた内側の遊技領域212を形成する板状構造体213とを備える。周辺飾り構造体211は、遊技主体収納室142に格納される方形板状の中央に、前後方向に貫通する丸形開口部214と、丸形開口部214の左側部に前側開放縦溝形状の発射通路215とを備える。発射通路215の左側面と当該左側面から右側に弧状に延長する丸形開口部214の上部弧状側面とには、ステンレスのような金属帯板状の外ガイドレール217が、一連に付設される。
発射通路215の右側面および当該右側面から右側に弧状に延長する丸形開口部214の下部弧状側面は、発射通路215の縦形の底部と丸形開口部214より前方に突出する内ガイドレール216を形成する。内ガイドレール216における下部弧状側面の最下部には、アウト口218を囲むとともに球を遊技盤210の前側から裏側に排出するハートと呼ばれるアウト口部219が、内ガイドレール216から内側に突出した格好に連接される。内ガイドレール216およびアウト口部219は、周辺飾り構造体211と一緒に合成樹脂により形成される。よって、発射通路215以外における外ガイドレール217と内ガイドレール216とが、遊技領域212を囲む丸形開口部214である。アウト口部219は、遊技領域212の最下部に配置される。発射通路215は、図2の発射機構151から発射された球を遊技領域212に案内する通路である。
発射機構151から発射された球を発射通路215から遊技領域212に放出する発射通路215の出口には、戻り球防止弁220が、設けられる。戻り球防止弁220の取付部は、内ガイドレール216の端部に沿うように、周辺飾り構造体211に取り付けられる。戻り球防止弁220は、外ガイドレール217や内ガイドレール216よりも厚さの薄い薄帯板状のステンレスまたは合成樹脂により形成される板ばねであって、発射通路215から遊技領域212に発射された球の遊技領域212から発射通路215への流入を防止する。周辺飾り構造体211の下縁部には、不正防止バンド221が、直線的に取り付けられる。不正防止バンド221は、弾性の有る合成樹脂で形成されたものであって、前面パネル枠1が、閉じられることによって、不正防止バンド221が、透過性パネル106の裏面(遊技盤210の側に位置する面)に接触し、遊技者が、ピアノ線や合成樹脂製薄帯板などの不正操作部材を遊技領域212よりも下方の遊技機枠121の前側から遊技機枠121の前面構成部品間の隙間を経由して遊技領域212に挿入しようとした場合、透過性パネル106の内側面に接触した不正防止バンド221が、不正操作部材を受け止めて不正操作部材の遊技領域212への侵入を防止する。
周辺飾り構造体211の右側の上下部には、遊技盤210を遊技機枠121に固定するための取付部222が、設けられる。取付部222は、遊技主体収納室142に設けられた遊技主体ロック部材146と係合するロック挿入孔223を備える。周辺飾り構造体211の右側の下部には、証紙台224が、前後方向に開閉可能に設けられる。証紙台224が、周辺飾り構造体211との連結部である図外のヒンジを中心として前方に開かれることによって、下部の取付部222が、周辺飾り構造体211の前側から見える格好となる。そして、証紙台224が上記ヒンジを中心として後方に閉じられて証紙台受部225で受け止められると、取付部222が証紙台224で覆われて周辺飾り構造体211の前側から見えなくなる。閉じられた証紙台224の前面には、遊技盤210の検査に合格して販売の認可を受けたことを示すための図外の証紙が、貼り付けられる。
遊技領域212を形成する光透過性合成樹脂からなる板状構造体213には、センター飾り226、一般入賞部品227、作動入賞部品228、始動入賞部品229、可変入賞部品230、遊技釘231、風車232などの前側部品が、周辺飾り構造体211の発射通路215を除く丸形開口部214で囲まれた光透過性を有する遊技領域212に取り付けられる。一般入賞部品227は、球を遊技領域212から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域212の裏側に排出する、取込形である。一般入賞部品227の内部には、図外の一般入賞球検出器を備える。作動入賞部品228は、球を遊技領域212から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域212の裏側に取り込むことなく、遊技領域212に排出する、通過形である。作動入賞部品228の内部には、図外の作動入賞球検出器を備える。始動入賞部品229は、左右に開閉する一対の羽根の下部を中心とし、一対の羽根を図外の始動駆動源で左右方向に開閉する電動チューリップと呼ばれる構造である。始動入賞部品229は、球を遊技領域212から取り込み、当該取り込んだ球を遊技領域212の裏側に排出する、取込形である。
始動入賞部品229の左右一対の羽根は、閉じた場合でも、球を受け入れ得る形態、受け入れない形態のいずれでも適用できる。始動入賞部品229の内部には、図外の始動入賞球検出器を備える。可変入賞部品230は、横長な長方形状の開閉体233の下部を中心とし、開閉体233を図外の可変駆動源で前後方向に開閉するアタッカーまたは大入賞口と呼ばれる構造である。可変入賞部品230の開閉体233で閉じたり開かれたりする空洞形状の球受入部の内部には、カウントスイッチと呼ばれる図外の普通入賞球検出器と、Vスイッチまたは継続スイッチと呼ばれる図外の特定入賞球検出器とを備える。可変入賞部品230の球受入部に取り込まれた球は、普通入賞球検出器または特定入賞球検出器を通過した後に遊技盤210の裏側に排出される。よって、可変入賞部品230は、取込形である。
センター飾り226は、光透過性合成樹脂により形成された上方に向けて突出する弧状であって、板状構造体213の裏面から図外のタッピングスクリューのような止ねじで板状構造体213の前面に取り付けられる。一般入賞部品227、作動入賞部品228、始動入賞部品229、可変入賞部品230は、光透過性合成樹脂により形成された部品であって、板状構造体213の裏面から図外のタッピングスクリューのような止ねじで板状構造体213の前面に取り付けられる。遊技釘231は、真鍮で形成された障害釘とも呼ばれる釘であって、板状構造体213の前面から内部に打ち込まれる。よって、人が、これらの前側部品を備えた遊技盤210を前側から見た場合、遊技領域212における一般入賞部品227、作動入賞部品228、始動入賞部品229、可変入賞部品230、遊技釘231で覆われた以外の部分の裏側を視認することができる。
遊技盤210の裏面には、球案内体234が、一般入賞部品227と始動入賞部品229と可変入賞部品230との裏側に位置して設けられる。球案内体234は、遊技盤210の遊技領域212から一般入賞部品227や始動入賞部品229あるいは可変入賞部品230に取り込まれて遊技盤210の裏側に排出された球を下方に誘導して球機外排出樋149に排出するための裏側部品である。遊技盤210の前側部品および裏側部品は、遊技部品と総称される。球案内体234の裏面には、図外の主制御装置や図外の複合制御装置が設けられる。主制御装置は、一般入賞球検出器、作動入賞球検出器、始動入賞球検出器、普通入賞球検出器、特定入賞球検出器などからの信号に基づき遊技全般の制御処理を実行する。図1に示す状態表示基板10の光源83は、主制御装置からの遊技状況に関する出力で点灯、点滅、消灯する。複合制御装置は、主制御装置からの信号に基づきスピーカや上中下演出表示基板7乃至9の光源15乃至17に対する演出全般の制御処理を実行する。
図6において、遊技盤210の遊技領域212が前側に向けられ、遊技盤210が遊技機枠121の前側から遊技主体収納室142に挿入され、遊技盤210の下部が遊技主体棚148の上に載せられ、遊技盤210の左側部が遊技主体受部145と遊技主体押圧部144との間に挿入されて前後方向から挟まれた後、遊技盤210の右側部が作業者によって後側に押され、遊技主体ロック部材146のロック操作部147が取付部222のロック挿入孔223に後側から挿入されて前側に突出した状態において、作業者がロック操作部147を例えば右方向に90度回転操作すると、ロック操作部147がロック挿入孔223の周りにおける取付部222と係合し、遊技盤210が可動枠125に取り付けられる。前面パネル枠1が閉じられて可動枠125に開閉不能に支持され、遊技盤210の前側が前面パネル枠1で覆われ、球皿構造体130が閉じられ、可動枠125が閉じられる。その状態において、遊技機枠121の裏面における図外の電源装置が供給された交流電源を直流電源に変換し、変換した直流電源を主制御装置、発射払出制御装置、複合制御装置に供給すると、主制御装置、発射払出制御装置、複合制御装置が起動する。
そして、遊技者が球受皿部138に球を入れて発射操作機構139を操作すると、発射払出制御装置が発射機構151を発射操作機構139から出力された操作量に応じた発射力で例えば1分間に1から100発未満までの所定数の間隔で駆動し、発射機構151が球受皿部138から発射レール152に供給された球を1個ずつ遊技盤210の発射通路215に向けて発射する。この発射通路215に発射された球が、発射通路215から戻り球防止弁220を押し開けて遊技領域212に到達した後に遊技領域212を流下する過程において、一般入賞部品227や始動入賞部品229あるいは可変入賞部品230に入賞すると、一般入賞部品227や始動入賞部品229あるいは可変入賞部品230に入賞した球が、遊技盤210の裏側に排出される一方、それぞれの入賞に対応する賞球としての球が、球払出機構156から球受皿部138に払い出される。一般入賞部品227や始動入賞部品229あるいは可変入賞部品230に入賞しないで遊技領域212の最下部に流れた球は、アウト口218に取り込まれて遊技盤210の裏側に排出される。