JP4549757B2 - パネル駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、電子機器等の表示装置を備えたパネルを駆動する技術に係り、特に、パネルの角度を変える機構に改良を施したパネル駆動装置に関するものである。
近年、車載用の電子機器は多機能化が進んでおり、その利用可能な記録媒体が、CDやMD等の音響用ばかりでなく、DVD、CD−ROMといった映像用のものにまで広がっている。これと同時に、従来の機能表示のみの表示装置ではなく、ナビゲーション用の画像、TVやDVDの映像等の種々の表示できるように、比較的大型の表示装置を備えた車載用電子機器が一般的になりつつある。
このような車載用電子機器の表示装置は、車内というスペース的な制約があるため、特許文献1に示すように、電子機器の前面に開閉自在に構成されたパネルに設けられているものが多い。そして、パネルが直立した閉状態のときには、電子機器の前面に形成された記録媒体の挿入口を覆い隠しており、パネルが水平となる開状態のときには、挿入口が露出して記録媒体を挿排可能となるように構成されている。また、パネルを開閉させるための具体的な構成としては、特許文献2、3に示すような技術が提案されている。
特開2001−57067号公報 特開2002−74923号公報 特開2003−69920号公報
しかしながら、上記のような電子機器において、パネルを開閉させるための機構は、電子機器の本体側に設けられており、本体内部において、大きな所要スペースを必要としている。特に、特許文献3のような長尺なラックやアームを使用する場合ばかりでなく、特許文献2のようにパネルを本体内に収納する場合には、より一層大きなスペースが必要となる。また、このように本体内部にパネルを開閉させるための機構を設けると、製造工程において、パネルを本体へ取り付ける作業に非常に手間がかかり、効率のよい生産が妨げられる。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その目的は、機器本体内部に特別な機構を設ける必要がなく、機器本体への取り付けを容易に行うことができるパネル駆動装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、請求項1の発明は、機器に取り付け可能な取付部と、前記取付部に対して変位可能に設けられたパネルと、前記パネルを変位させる駆動部とを備えたパネル駆動装置において、前記取付部には、アーム部の一端が回動可能に連結され、前記パネルには、前記アーム部の他端が回動可能に連結され、前記取付部は、少なくとも円弧状のギア部を有する固定ギアを備え、前記パネルには、少なくとも円弧状のギア部を有するパネルギアが固定され、前記アーム部には、前記固定ギア及び前記パネルギアの間においてそれぞれのギア部に係合するアイドルギアが、前記駆動部により回動可能に設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項1の発明では、パネルを駆動するための全ての機構が、パネル側に構成されており、パネルを取り付ける対象となる機器から独立しているので、機器側に何らの特別な機構等を必要としない。従って、機器の内部スペースを有効利用することもできるし、パネルを取り付けた機器全体の小型化を図ることもできる。また、機器へのパネルの取り付けは、取付部を機器に取り付けるだけ済むので、機器内部の機構との連結や接続等の手間がかからない。このため、製造工程が大幅に簡略化でき、生産効率や品質の向上、コスト削減につながる。
請求項2の発明は、請求項1のパネル駆動装置において、前記アーム部、前記固定ギア、前記パネルギア及び前記アイドルギアは、前記パネルの左右若しくは上下に一対設けられていることを特徴とする。
以上のような請求項2の発明では、パネルを駆動するための機構を構成する部材が、左右若しくは上下に一対設けられているため、パネルの動作が安定する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2のパネル駆動装置において、前記駆動部は、駆動源と、前記パネルの変位量及び変位端の少なくとも一方を検出する検出手段と、前記検出手段の検出信号に応じて、前記駆動源を制御する制御装置と、を有することを特徴とする。
以上のような請求項3の発明では、検出手段による検出に応じて、駆動源を停止若しくは作動させることにより、パネルの変位量や変位端を自動的に制御できる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項のパネル駆動装置において、前記駆動部は、駆動源と、前記駆動源の駆動力を前記アイドルギアに伝達する連結ギア部と、前記駆動源と前記連結ギア部との間に設けられ、前記駆動源の駆動力を前記連結ギア部に伝達するとともに、前記連結ギア部側に駆動力に抗する力が加わった場合に、前記駆動源から前記連結ギア部への駆動力の伝達を切り離すクラッチ機構と、を有することを特徴とする。
以上のような請求項4の発明では、パネルの変位中に、ユーザの手等が接触することにより、変位に抗する力が加わった場合であっても、クラッチ機構により、駆動源と連結ギア部との間の駆動力の伝達が切り離されるので、駆動源への負担やギア部等の機械的接触部分の劣化等が防止される。
以上のような本発明によれば、機器本体内部に特別な機構を設ける必要がなく、機器本体への取り付けが容易なパネル駆動装置を提供することができる。
以下に、本発明を適用した車載用のパネル駆動装置の一つの実施の形態(以下、本実施形態とする)について、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明においては、パネルが直立した状態を基準として、正面側を前方、背面側を後方とし、上下左右の方向は、パネルの正面側から見た場合の方向に対応するものとする。
[A.全体構成]
本実施形態は、図1及び図2に示す通り、以下のような概略構成を有している。
(1)表示装置101を備えたパネル100
(2)パネル100の背部に内蔵された駆動機構200
(3)パネル100の側部に内蔵された角度調整機構300
(4)パネル100が取り付けられた車載用電子機器の本体400
[B.各部の構成]
[1.パネル(図1、図2)]
パネル100は、図1に示すように、正面側に液晶等の表示装置101を備えた方形の部材である。このパネル100における表示装置101の裏側には、駆動機構200が内蔵されている。また、パネル100の左右には、駆動機構200によって駆動されることにより、パネル100の角度を変える角度調整機構300が内蔵されている。
[2.駆動機構(図1、図3及び図4)]
駆動機構200は、図1、図3に示すように、モータ210、クラッチ220、多段ギア230、角度検出部240、回動端検出部250、連結ギア部260を備えている。モータ210は、パネル100の左上隅近傍に、そのシャフトが表示装置101に平行に且つ水平方向となるように配設されている。モータ210のシャフトには、ウォーム211が取り付けられ、モータ210の駆動力がクラッチ220に伝達されるように構成されている。
[2−1.クラッチ]
クラッチ220は、図4に示すように、表示装置101に直交する方向の軸を中心に回動可能に設けられたリール部221と、リール部221と同軸に回動可能に設けられた摺動ギア222とによって構成されている。リール部221には、前方に鍔部221a、後方に鍔部221bが設けられている。鍔部221bの後方には、多段ギア230に駆動力を伝達するピニオン221cが形成されている。また、摺動ギア222は、鍔部221a,221bの間に配設されており、その周囲には、モータ210のウォーム211に係合したウォームホイールであるギア溝222aが形成されている。
摺動ギア222の前面と、リール部221の鍔部221aの内側面との間には、潤滑性のあるスペーサ222bが設けられている。そして、後方の鍔部221bの内側面と、摺動ギア222との間には、スプリング223が配設されており、摺動ギア222をスペーサ222bを介して前方の鍔部221aに押し付けているので、通常時には、摺動ギア222の回動とともに、リール部221が回転するように構成されている。但し、回動中にユーザがパネル100に触れる等により、リール部221側に回動を止める力が加わると、摺動ギア222の回動とともに、スペーサ222bが鍔部221aの内側を摺動するので、リール部221とは独立して回動する構成となっている。
[2−2.多段ギア]
多段ギア230は、図4に示すように、大径の平歯車である大径部231と、小径の平歯車である小径部232と、ウォーム233とを一体に形成したものであり、クラッチ220と平行な軸を中心に回動可能に設けられている。大径部231は、クラッチ220のピニオン221cに係合している。なお、後述するように、小径部232は、角度検出部240に駆動力を伝達し、ウォーム233は、連結ギア部260に駆動力を伝達する。
[2−3.角度検出部]
角度検出部240は、図3及び図4に示すように、円盤部242とセンサ243を備えている。円盤部242は、多段ギア230と平行な軸を中心に回動可能に設けられ、その周囲には、多段ギア230の小径部232に係合する平歯車のギア部241が形成されている。また、円盤部242の前面には、放射上の反射材242aが等間隔で形成されている。センサ243は、反射型のフォトインタラプタであり、発光ダイオードからの光の反射材242aに対する反射の有無を検出することにより、円盤部242の回転角度を検出することができる。なお、センサ243は、パネル100若しくはパネル100に固定された取付板等に固定されている。
[2−4.回動端検出部]
回動端検出部250は、図1及び図3に示すように、連結ギア部260からの駆動力が伝達される傘歯車であるギア部251と、ギア部251の回動の上限と下限を検出するスイッチ252a,252bを備えている。ギア部251には、その外周から突出した突出片251aが形成されており、スイッチ252a,252bは、それぞれ突出片251aに接触することにより、ギア部251の回動端を検出できる位置に配置されている。なお、スイッチ252a,252bも、パネル100若しくはパネル100に固定された取付板等に固定されている。
[2−5.連結ギア部]
連結ギア部260は、図1及び図3に示すように、パネル100の表示装置101に平行に且つ水平方向に設けられた軸に、複数のギアを構成したものである。すなわち、連結ギア部260の右端には、回動端検出部250のギア部251に係合する傘歯車である右端ギア261が設けられている。連結ギア部260の中間部には、多段ギア230のウォーム233に係合するウォームホイールである中間ギア262が設けられている。連結ギア部260の左端部は、後述するパネルギア340の中心から突出しており、図3及び図5に示すように、この左端部には、角度調整機構300へ駆動力を伝達する左端ギア263が設けられている。
[2−6.駆動機構の各ギアの配置]
上述の駆動機構200においては、クラッチ220の摺動ギア222、多段ギア230の大径部231、角度検出部240のギア部241及び円盤部242、回動端検出部250のギア部251等の比較的大径の部材は、その平面が全て表示装置101の表示面に対して平行な方向(軸が表示装置101に直交する方向)に配置されている。また、モータ210及び連結ギア部260のように比較的長尺な部材は、その軸が、表示装置101に平行な方向に配置されている。従って、パネル100における表示装置101の背面の薄いスペースに、全ての機能が収容されている。
[3.角度調整機構(図4、図5及び図6)]
角度調整機構300は、図5に示すように、取付プレート310、固定ギア320、アーム330、パネルギア340、アイドルギア350及び伝達ギア360を備えている。取付プレート310は、図5(パネル左側)及び図6(パネル右側)に示すように、本体400の正面の左右に固定されるプレートである。なお、図示はしないが、本体400の正面には、記録媒体のための挿入口が複数配設されている。
固定ギア320は、図5及び図6に示すように、左右の取付プレート310にそれぞれ設けられた扇形の円弧状ギアである。固定ギア320は、取付プレート310と一体に形成しても、別体に形成して互いに固定してもよい。アーム330は、その下端部が、左右の取付プレート310における固定ギア320の中心(扇形の直角部分の頂点)を軸に回動可能に取り付けられている。一方、アーム330の上端は、パネル100の左右に回動可能に取り付けられている。また、パネル100とアーム330の上端との間には、アーム330の回動軸と同軸に、平歯車であるパネルギア340が固定されている。そして、アーム330の中央部には、平歯車であるアイドルギア350が回動可能に取り付けられている。このアイドルギア350は、その下部において固定ギア320に係合し、上部においてパネルギア340に係合している。
また、図5に示すように、パネル100の左側のパネルギア340の中心からは、上記のように、連結ギア部260の端部が突出しており、この端部には、パネルギア340とは独立して回転する左端ギア263が設けられている。そして、パネル100の左側のアーム330のアイドルギア350の近傍には、アイドルギア350に係合する平歯車である伝達ギア360が回動可能に設けられている。この伝達ギア360は、駆動機構200の左端ギア263と係合しているので、連結ギア部260の駆動力が、伝達ギア360を介して、アイドルギア350に伝達される構成となっている。
さらに、図5及び図6に示すように、左右のアーム330は、それぞれトーションスプリング331によって、直立した初期状態側に付勢されている。このトーションスプリング331は、そのコイル部に、取付プレート310の間に配設された水平方向のシャフト102が挿通されることにより支持されている。
[4.制御装置]
モータ210の作動は、パネル100に配設されたスイッチ、表示装置101のタッチパネル、外部のリモコン等の各種入力手段からの入力操作、角度検出部240のセンサ243からの検出信号、回動端検出部250のスイッチ252a,252bからの検出信号等に基づいて、制御装置によって制御される。この制御装置は、例えば、専用の電子回路若しくは所定のプログラムで動作するコンピュータ等によって実現できる。従って、以下に説明する手順で本装置の動作を制御するためのコンピュータプログラム及びこれを記録した記録媒体も、本発明の一態様である。
[C.作用]
以上のような本実施形態の作用を、上述の構成図及び図7〜図10の動作図を参照して説明する。
[1.パネルが倒れる動作]
まず、初期状態においては、図7(A)及び図8に示すように、パネル100は直立した状態にあり、その表示装置101は、正面側を向いている。この状態で、本体400の正面に設けられた挿入口を露出させるために、入力手段を操作すると、図3及び図4に示すように、モータ210が作動して、クラッチ220の摺動ギア222及びリール部221が回動する(図3及び図4参照)。これにより、多段ギア230も回動し、連結ギア部260の左端ギア263が時計方向(図4及び図5から見て)に回動する。
すると、左端ギア263に係合した伝達ギア360が反時計方向に回動する(図5参照)。従って、伝達ギア360に係合したアイドルギア350は、時計方向に回動を開始する。アイドルギア350は、取付プレート310に固定された扇形の固定ギア320に係合しているので、自らの時計方向への自転とともに、固定ギア320の円弧に沿って前方に公転する。このため、図7(B)〜(J)、図9に示すように、アイドルギア350が取り付けられたアーム330も、前方に倒れる方向に回動する。
一方、アイドルギア350は、パネル100に固定されたパネルギア340にも係合しているため、上記のような自転及び公転に従って、パネルギア340を反時計方向に回動させる。このため、パネルギア340が固定されたパネル100も、後方に倒れるように、反時計方向に回動する。このように、アーム330が前方に倒れるように、パネル100が後方に倒れるように回動するので、パネル100の前面の表示装置101が、手前を向いた状態で斜め方向に倒れて行く。
この時、図1及び図3に示すように、連結ギア部260は、回動端検出部250のギア部251を回動させており、その突出片251aが、一方のスイッチ252bを離れ、他方のスイッチ252aに向かって移動する。そして、突出片251aが他方のスイッチ252bに接すると、回動端であることが検出されて、制御装置がモータ210を停止させる。これにより、図7(K)及び図10に示すように、パネル100が水平方向に倒れた状態で停止し、本体400の正面に設けられた挿入口が露出するので、ユーザは記録媒体を挿入若しくは排出することができる。
[2.パネルが直立する動作]
次に、倒れたパネル100を初期状態に戻す場合には、ユーザが入力手段を操作して、モータ210を作動させ、クラッチ220を上記と逆方向に回動させる。これにより、多段ギア230も回動し、連結ギア部260が反時計方向に回動する。すると、左端ギア263及び伝達ギア360を介して、アイドルギア350が反時計方向に自転を開始して、固定ギア320の円弧に沿って後方に公転する。このため、図7(J)〜(B)、図9に示すように、アイドルギア350が取り付けられたアーム330も、後方に立ち上がる方向に回動する。
一方、アイドルギア350は、上記のような自転及び公転に従って、パネルギア340を時計方向に回動させる。このため、パネルギア340が固定されたパネル100も、前方に立ち上がるように、時計方向に回動する。このように、アーム330が後方に立ち上がるように、パネル100が前方に立ち上がるように回動するので、パネル100の前面の表示装置101が、手前を向いた状態で立ち上がって行く。
この時、回動端検出部250のギア部251の突出片251aは、上記とは逆に、一方のスイッチ252aを離れ、他方のスイッチ252bに向かって移動する。そして、突出片251aが他方のスイッチ252bに接すると、回動端であることが検出されて、制御装置がモータ210を停止させる。これにより、図7(A)及び図8に示すように、パネル100が垂直方向に立ち上がり、本体400の正面に設けられた挿入口が覆われる。
[3.パネルの角度調整]
上記の説明では、パネル100が直立した状態と倒れた状態との2状態で変位する例を示したが、この2状態の間の異なる角度(例えば、図7(B)〜(J)のいずれかの位置)で停止させることもできる。すなわち、上記のような作動時には、連結ギア部260は、角度検出部240の円盤部242も回動させており、円盤部242の反射材242aの通過をセンサ243によって検出し、通過した反射材242aの数を制御装置がカウントすることにより、回動量が検出できる。従って、制御装置に、所望のパネル100の角度に応じたカウント値をあらかじめ設定しておくことにより、その角度で停止させることができる。
[4.安全機能]
さらに、回動中のパネル100をユーザが触った場合等には、各ギアに回動を停止させる力が加わる。このとき、リール部221が停止しても、摺動ギア222は、リール部221とは独立に回動することができるので、モータ210の回動を停止させることはない。つまり、かかる場合には、モータ210から連結ギア部260への駆動力の伝達が切り離されるので、モータ210に負担がかかることはなく、また、無理な力が加わることにより、ギア溝等が劣化することもない。特に、リール部221と摺動ギア222との間には、潤滑性のあるスペーサ222bが介在しているので、スプリング223の付勢力が加わっていても、摺動はスムーズとなる。
[D.効果]
以上のような本実施形態によれば、パネル100の背部及び左右に内蔵された駆動機構200及び角度調整機構300のみによって、パネル100を駆動することができるので、本体400側に何らの特別な機構等を必要としない。従って、本体400の内部スペースを有効利用することもできるし、電子機器全体の小型化を図ることもできる。
特に、駆動機構200において、クラッチ220、多段ギア230、角度検出部240、回動端検出部250等、それぞれの機能を有効に発揮するためや減速機能を得るためには比較的大径となりやすいギア部分を、全て表示装置101の表示面に対して平行な方向(軸が直交する方向)に配置し、さらに、モータ210や連結ギア部260のように、比較的長尺の軸を含む部材は、その軸が表示装置101の表示面に対して平行な方向となるように配置しているので、パネル100の背部の薄いスペースを有効利用して、多数の機能を組み込ませることができる。従って、パネル100の薄型化を維持し、パネル100が取り付けられる電子機器全体の小型化を実現できる。
また、パネル100側は全ての機構がユニット化されているので、本体400へのパネル100の取り付けは、取付プレート310を本体400に取り付けるだけで済む。このため、本体400内部の機構との連結や接続等の手間がかからない。従って、製造工程が大幅に簡略化でき、生産効率や品質の向上、コスト削減につながる。
また、角度調整機構300は、左右に一対設けられているので、安定したスムーズな動作を実現できる。また、角度検出部240及び制御装置によって、取り付ける機器に応じて、若しくはユーザの好みに応じて、パネル100の角度を自動的に制御することができる。さらに、回動中のパネル100をユーザが触っても、クラッチ220により安全性が確保されるので、故障を防止して、長寿命化を実現できる。
[E.他の実施形態]
本発明は、上記のような実施形態に限定されるものではない。例えば、角度調整機構を駆動するための駆動機構は、上記の実施形態で例示したものには限定されず、アイドルギアを回動させることができるものであれば、どのような機構であってもよい。
また、固定ギア、アイドルギア及びパネルギアのギア比の設定は、特定のものには限定されない。従って、これらのギア比の変更によって、パネルの回動の態様も、種々のものが実現できる。例えば、図11に示すように、本体400の高さ方向の中央においてパネル100が水平となるようにすることもできるし、図12に示すように、本体400の正面を露出させたときに、パネル100が垂直になるように構成することもできる。パネル100における表示装置101の表示面が反転するように移動させることもできる。
上記の実施形態においては、パネルは水平方向の軸により上下に回動するように構成されていたが、水平方向の軸により左右に回動するように構成してもよい。機器正面からのパネルの退避位置も、上記の実施形態においては、機器正面の下部であったが、逆に上部に退避させてもよく、軸が垂直の場合には、左右のいずれかに退避させてもよい。また、角度調整機構のギア群を、パネルの左右の一対ではなく、左右のいずれか一方のみに設けてもよいし、上下の一対ではなく、上下のいずれか一方のみに設けてもよい。なお、駆動機構及び角度調整機構の配置位置や配置方向、これらを構成するギア数やギアの配置方向についても、本発明の作用効果が得られるものであれば、自由に設定できる。
また、パネルに設ける部材は、表示装置、スイッチ、センサ、マイク、スピーカ、カメラ等、種々の入力手段や出力手段が考えられ、特定のものには限定されない。これらの入出力手段の種類についても、現在又は将来において適用可能なあらゆるものを適用できる。さらに、本発明は、車載用の電子機器に適しているが、これに限定されるものではなく、パネルを備える電気・電子その他の機器に広く適用可能である。従って、据置型、ポータブル型等、種々の装置にも適用可能である。
本発明のパネル駆動装置の一実施形態を示す正面透視図である。 図1の実施形態のパネル及び表示装置を示す正面図である。 図1の実施形態の駆動機構を示す正面図である。 図1の実施形態の駆動機構及び角度調整機構の一部を示す側面図である。 図1の実施形態のパネルの左側面透視図である。 図1の実施形態の角度調整機構の右側面図である。 図1の実施形態におけるパネルの回動を示す側面図である。 図1の実施形態におけるパネルの直立状態を示す斜視図である。 図1の実施形態におけるパネルの傾斜状態を示す斜視図である。 図1の実施形態におけるパネルの水平状態を示す斜視図である。 本発明のパネル駆動装置の他の実施形態を示す側面図である。 本発明のパネル駆動装置の他の実施形態を示す側面図である。
符号の説明
100…パネル
101…表示装置
102…シャフト
200…駆動機構
210…モータ
211,233…ウォーム
220…クラッチ
221…リール部
221a,221b…鍔部
221c…ピニオン
222…摺動ギア
222a…ギア溝
222b…スペーサ
223…スプリング
230…多段ギア
231…大径部
232…小径部
240…角度検出部
241…ギア部
242…円盤部
242a…反射材
243…センサ
250…回動端検出部
251…ギア部
251a…突出片
252a,252b…スイッチ
260…連結ギア部
261…右端ギア
262…中間ギア
263…左端ギア
300…角度調整機構
310…取付プレート
320…固定ギア
330…アーム
331…トーションスプリング
340…パネルギア
350…アイドルギア
360…伝達ギア
400…本体

Claims (4)

  1. 機器に取り付け可能な取付部と、前記取付部に対して変位可能に設けられたパネルと、前記パネルを変位させる駆動部とを備えたパネル駆動装置において、
    前記取付部には、アーム部の一端が回動可能に連結され、
    前記パネルには、前記アーム部の他端が回動可能に連結され、
    前記取付部は、少なくとも円弧状のギア部を有する固定ギアを備え、
    前記パネルには、少なくとも円弧状のギア部を有するパネルギアが固定され、
    前記アーム部には、前記固定ギア及び前記パネルギアの間においてそれぞれのギア部に係合するアイドルギアが、前記駆動部により回動可能に設けられていることを特徴とするパネル駆動装置。
  2. 前記アーム部、前記固定ギア、前記パネルギア及び前記アイドルギアは、前記パネルの左右若しくは上下に一対設けられていることを特徴とする請求項1記載のパネル駆動装置。
  3. 前記駆動部は、
    駆動源と、
    前記パネルの変位量及び変位端の少なくとも一方を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出信号に応じて、前記駆動源を制御する制御装置と、
    を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパネル駆動装置。
  4. 前記駆動部は、
    駆動源と、
    前記駆動源の駆動力を前記アイドルギアに伝達する連結ギア部と、
    前記駆動源と前記連結ギア部との間に設けられ、前記駆動源の駆動力を前記連結ギア部に伝達するとともに、前記連結ギア部側に駆動力に抗する力が加わった場合に、前記駆動源から前記連結ギア部への駆動力の伝達を切り離すクラッチ機構と、
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパネル駆動装置。
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