JP4549503B2 - 物品の前倒し装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、所定の向きに寝かせた状態で傾斜シュートにより搬送されてくる物品を、傾斜シュートから離れる方向の前側に押し倒すための物品の前倒し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図6に示すように、充填包装機12により包装された袋詰め品1を所定の向きにして傾斜コンベア上に供給するための供給装置2がある。この供給装置2によると、第1のモータ3を駆動させることにより、動力伝達用ベルト4、クランク5、連結棒6、案内棒7を介してガイド板8を実線で示す位置から二点鎖線で示す位置に移動させることができる。これにより、袋詰め品1の下端部1aが搬送方向の前側となるように袋詰め品1を傾斜コンベア9上に落下させることができる。10は、傾斜コンベア9を駆動するための第2のモータである。
このように、袋詰め品1を、下端部1aが搬送方向11の前側となるように傾斜コンベア9上に落下させるのは、図6に示すように、充填包装機12により袋詰め品1が作成されたときに、袋詰め品1の下端部1aに被包装品が偏在しているので、この下端部1aに偏在している被包装品を包装用袋内の略全体にまんべん無く分散させるためである。図には示さないが、この傾斜コンベア9には、被包装品を分散させるためのならし装置が取り付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図6に示す従来の供給装置2は、袋詰め品1の下端部1aが傾斜コンベア9の搬送方向11の前側となるようにこの袋詰め品1を傾斜コンベア9上に落下させるためのものであり、袋詰め品1の上端部1bが傾斜コンベア9の搬送方向11の前側となるようにこの袋詰め品1を傾斜コンベア9上に落下させることができない。
つまり、充填包装機12の構造上の都合により、図6に示すガイド板8の側方に位置する袋詰め品1の右側面1cに縦シール部が形成されている場合は、傾斜コンベア9上に落下した袋詰め品1の上面に縦シール部が位置することとなる。
そして、この袋詰め品1の上面を例えば吸着部(図示せず)により吸い付けて、吸着部を移動させることにより、この吸着部に吸い付けた袋詰め品1を持ち上げて所定の外装箱内に箱詰めするときに、袋詰め品1の上面に縦シール部が形成されていると、この縦シール部に吸着部を上から押し当てても、袋詰め品1を確実に吸着して持ち上げことができず、これにより、袋詰め品1を外装箱内に確実に箱詰めすることができないという問題がある。
【0004】
本発明は、物品を所定の側の前側の面が下になるように前側に向かって確実に押し倒すことができる物品の前倒し装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る物品の前倒し装置は、物品を搬送するための傾斜シュートと、この傾斜シュートの下部に設けられ、上記傾斜シュート上を滑落する物品の下端部と当接して当該物品を上記傾斜シュート上で停止させて保持する保持部と、この保持部により保持されている物品の上記傾斜シュートと向かい合う後側の面のうち、物品の上端部からの距離が比較的短い所定の箇所から当該距離が比較的長い所定の箇所までの複数の各箇所に対して上記距離の短い順番に所定の時間が経過するごとに気体を順次吹き当てて当該物品をその前側が下になるように倒すための複数のノズルと、を具備することを特徴とするものである。
【0006】
第2の発明に係る物品の前倒し装置は、第1の発明において、上記複数の各ノズルは、それぞれから吹き出された気体を物品の上記各箇所の面に対して略垂直に吹き当てるように上記各ノズルを配置したことを特徴とするものである。
【0007】
第3の発明に係る物品の前倒し装置は、第1又は第2の発明において、上記ノズルは3つ以上設けてあり、上端部と下端部までの長さが比較的長い物品に対しては上記保持部に近い位置に設けられているものから順に数えて3つ以上の上記ノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てることができ、更に、上記長さが比較的短い物品に対しては上記保持部に近い位置に設けられている上記ノズルから順に数えて2つ以上であって、上記比較的長い物品に対して気体を吹き当てる上記ノズルの数よりも少ない数の上記ノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てることができる構成としたことを特徴とするものである。
【0008】
第4の発明に係る物品の前倒し装置は、第1、第2、又は第3の発明において、上記保持部により保持されている物品を検出するための物品検出器を設け、この物品検出器が上記保持部により保持されている物品を検出したときに、上記複数の各ノズルから上記所定の順番で気体を物品の後側の面に順次吹き当てることを特徴とするものである。
【0009】
第1の発明によると、物品が傾斜シュート上を滑落して保持部により保持された状態になると、その保持されている物品の傾斜シュートと向かい合う後側の面のうち、物品の上端部からの距離が比較的短い所定の箇所から当該距離が比較的長い所定の箇所までの複数の各箇所に対してその順番に所定の時間が経過するごとに気体を順次吹き当てることができる。これにより、物品の下端部を前側に移動させることなく、その下端部を支点にして前側に向かって回転させることができるので、物品を前側が下になるように倒すことができる。
【0010】
第2の発明によると、物品を前側に押し倒すために複数の各ノズルから吹き出した気体を、物品の後側面の所定の各箇所に対して略垂直に吹き当てることができる。
【0011】
第3の発明によると、上端部と下端部までの長さが比較的長い物品に対しては3つ以上のノズルのうち保持部に近い位置に設けられているものから順に数えて3つ以上のノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てて物品を前側に押し倒すことができる。そして、当該長さが比較的短い物品に対しては保持部に近い位置に設けられているノズルから順に数えて2つ以上であって、比較的長い物品に対して気体を吹き当てるノズルの数よりも少ない数のノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てて物品を前側に押し倒すことができる。
【0012】
第4の発明によると、物品検出器が保持部により保持されている物品を検出したときに、複数の各ノズルから所定の順番で気体を物品の後側の面の所定の各箇所に順次吹き当てることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明に係る物品の前倒し装置の一実施形態を図1乃至図5を参照して説明する。図1乃至図4は、物品の前倒し装置14を示す図であり、図1及び図2は右側面図、図3は正面図、図4は平面図である。
この物品の前倒し装置14は、図1に示すように、充填包装機13により作成された二点鎖線で示す袋詰め品(物品)20が傾斜シュート15上に落下してきて供給されると、この袋詰め品20を寝かせた状態で傾斜シュート15により滑落させて保持部16により保持し、この状態で第1乃至第3の各ノズル17、18、19から順次圧力空気をこの袋詰め品20の後側面20aに吹き当てて、袋詰め品20を後段の送り出しコンベア21上に前側面20bが下になるように前側に押し倒すことができるものである。
ここで、袋詰め品20を前側に押し倒す理由を説明する。袋詰め品20は、図5に示すように、充填包装機13により包装されて、上端部20c及び下端部20dがそれぞれ横シーラー22によりシールされて横シール部20c、20dが形成されている。そして、袋詰め品20の背面の中心部には、縦シーラー(図示せず)によりシールされて縦シール部20eが形成されている。
【0014】
このように形成されている袋詰め品20を、図1に示すように、寝かせた状態で送り出しコンベア21により搬送し、袋詰め品20の上面に例えば吸着部(図示せず)を押し当てて、この押し当てた状態で吸引装置(図示せず)によりこの吸着部を介して袋詰め品20を吸引して吸い付けて、吸着部を移動させることにより、この吸着部に吸い付けた袋詰め品20を持ち上げて所定の外装箱(図示せず)内に箱詰めするときに、袋詰め品20の上面に縦シール部20eが形成されていると、この縦シール部20eに吸着部を上から押し当てても、袋詰め品20を確実に吸着して持ち上げことができず、これにより、袋詰め品20を外装箱内に確実に箱詰めすることができないことがある。
そこで、図1に示すように、この物品の前倒し装置14を使用して、縦シール部20eが形成されている背面20bが下側となるように袋詰め品20を前側に倒すようにしている。
なお、図1において、保持部16に保持されている袋詰め品20の左側の面は、前側の面であって背面20bである。この背面20bに縦シール部20eが形成されている。そして、保持部16に保持されている袋詰め品20の右側の面は、後ろ側の面であって正面20aである。この正面20aには縦シール部20eが形成されていない。
【0015】
傾斜シュート15は、図1及び図3に示すように傾斜本体部23、取付部24、並びに左側及び右側の側壁25、26を備えている。
傾斜本体部23は、縦に長い略長方形の板状体で形成されており、水平面に対して所定の角度、例えば約60°の角度で傾斜している。傾斜本体部23は、袋詰め品20を滑落させるためのものであり、その上下方向の長さは、袋詰め品20の上端部20cから下端部20dまでの長さよりも長く形成してある。
取付部24は、図3に示すように、横に長い略長方形の板状体であり、その横幅は、傾斜本体部23の横幅よりも広く形成してある。また、この取付部24は、図1及び図3に示すように、板面が略水平となるように配置してあり、傾斜本体部23の上端部と連結している。そして、取付部24は、この前倒し装置14の上側筐体27の上面にボルトにより締め付け固定してあり、これによって傾斜シュート15を上側筐体27に固定して取り付けてある。上側筐体27は、支持台28上に載置してある。
【0016】
左側及び右側の側壁25、26は、この傾斜シュート15に対して上方から供給された袋詰め品20が、傾斜本体部23の略中心を通って滑落するように案内するための案内板であり、図3に示すように左右対称な形状である。左側及び右側の側壁25、26は、図3に示すように、それぞれの上端部が取付部24の左右の各端部にボルト34とナット35により締め付け固定してあり、左右の各側壁25、26のそれぞれの上端部と取付部24の対応する左右の各端部との間にはスペーサ29、29を配置してある。
そして、図3に示すように、取付部24に取り付けられている左側の側壁25と右側の側壁26の間隔は、上端部から下端部に向かうほど狭くなるように形成してある。これにより、この傾斜シュート15に供給された袋詰め品20が保持部16上に滑落して保持された状態で、丁度傾斜本体部23の下端部の略中央に位置させることができる。
【0017】
保持部16は、横に長い略長方形の板状体であり、図3に示すように、この保持部16の横幅は、傾斜本体部23の横幅と同じ長さに形成してある。保持部16は、図1及び図3に示すように、その板面が傾斜本体部23の滑落面に対して略垂直となるように配置してあり、傾斜本体部23の下端部と連結している。保持部16は、図1及び図2に示すように、傾斜シュート15に供給された袋詰め品20、30を、起立した状態でこの保持部16の上面により確実に受け止めることができ、かつ、保持部16と傾斜本体部23により保持されている袋詰め品20、30が第1乃至第3のノズル17、18、19から吹き出された圧力空気により前側に押し倒された時に、この傾斜シュート15上から前方に配置されている送り出しコンベア21上に確実に乗り移ることができる寸法と傾斜角度に形成してある。
【0018】
第1乃至第3のノズル17、18、19は、図1及び図3に示すように、それぞれが同一の形状の筒状体であり、互いに所定の同一の間隔を隔てて平行し、傾斜本体部23の滑落面の略中心に沿って上から順番に第1のノズル17、第2のノズル18、及び第3のノズル19をノズル取付部(図示せず)を介して傾斜シュート15に設けてある。そして、これら第1乃至第3のノズル17、18、19は、図1に示すように、保持部16と傾斜本体部23により保持されている袋詰め品20の傾斜本体部23と向かい合う後側の面20aに対して、略垂直に空気を吹き当てることができるように配置してある。
従って、第1のノズル17は、吹き出した空気を、保持部16上に保持されている袋詰め品20の後側面20aの上部に吹き当てることができ、第2のノズル18は、吹き出した空気を、その袋詰め品20の後側面20aの略中央部に吹き当てることができ、更に、第3のノズル19は、吹き出した空気を、その袋詰め品20の後側面20aの下部に吹き当てるようになっている。
また、図3に示すように、傾斜本体部23には縦長の矩形の開口部31を設けてあり、この開口部31を通って第1乃至第3の各ノズル17、18、19から吹き出された空気(圧力空気)が袋詰め品20に吹き当てられるようになっている。
更に、第1乃至第3のノズル17、18、19は、これらの先端部が傾斜シュート15を滑落する袋詰め品20と接触しないように、各先端部が傾斜シュート15の滑落面よりも後方となるように配置してある。
【0019】
そして、第1乃至第3の各ノズル17、18、19は、図1に示すように、それぞれに給気管32、32、32を接続してある。各給気管32は、それぞれと接続する第1乃至第3の各電磁弁(図示せず)を介して圧力空気の供給源(図示せず)と接続している。この3つの各電磁弁は、後述する物品検出器33が袋詰め品20を検出した時に、所定の時間間隔、例えば0.2秒間隔で第1乃至第3の各電磁弁の順で開閉するように制御部(図示せず)により制御されている。この制御部は、予め記憶部に記憶されている所定のプログラムに従って各電磁弁の開閉等の制御を行うようになっている。
ただし、第1乃至第3の各ノズル17、18、19から圧力空気を吹き出す時間間隔は、袋詰め品20を確実に前側に押し倒すことができるように、袋詰め品20の長さ、横幅、重量、圧力空気の吹き出し量、ノズルの本数等に応じて適切な時間間隔、例えば0.1〜0.3秒間隔に設定する必要がある。
【0020】
物品検出器33は、反射型のフォトセンサであり、上記制御部に接続している。この物品検出器33は、袋詰め品20が傾斜シュート15に供給されて滑落し、図1に示すように、保持部16上に保持された状態となったときに、この袋詰め品20を検出して検出信号を生成し、この検出信号を制御部に出力するようになっている。制御部は、物品検出器33より検出信号を入力すると、第1乃至第3の各電磁弁をこの順番で例えば0.2秒間隔で順次開閉する。これによって、第1乃至第3の各ノズル17、18、19から所定の上記時間間隔でこの順番で圧力空気が吹き出される。
【0021】
上記のように構成された物品の前倒し装置14によると、図1で二点鎖線で示すように、袋詰め品20が充填包装機13により作成されて傾斜シュート15上に供給され、そして、この傾斜シュート15上を滑落して保持部16上に保持された状態になると、物品検出器33がこの袋詰め品20を検出して検出信号を生成する。すると、制御部は、第1乃至第3の各ノズル17、18、19から圧力空気を所定の時間間隔で順次吹き出させるこができ、この各ノズル17、18、19から吹き出された空気を、袋詰め品20の後側面20aの縦方向と平行する中心線上であって、袋詰め品20の上部(上端部20cからの距離が比較的短い箇所)、中央部(上端部20cからの距離が上記上部までよりも長い箇所)、及び下部(上端部20cからの距離が比較的長い箇所)に対してこの順に次々に吹き当てることができる。これにより、袋詰め品20の下端部20dを前側に移動させることなく、その下端部20dを支点にして前側に向かって(図1において反時計方向に)回転させることができるので、袋詰め品20を、縦シール部20eが形成されている背面(前側面20b)が下になるように送り出しコンベア21上に倒すことができる。
【0022】
ここで、第1乃至第3の各ノズル17、18、19から圧力空気を所定の時間間隔でこの順番で順次吹き出させる理由を説明する。傾斜シュート15上の袋詰め品20の後側面20aに対して、例えば1番上の位置に配置されている第1のノズル17から空気を吹き付けることにより、袋詰め品20をその下端部20dを支点にして前側に押し出して倒す場合を考えると、空気の吹き付ける力が弱いと、この傾斜位置にある袋詰め品20を、下端部20dを支点にして少し前側に押し出すことができるが、再び元の傾斜位置に戻ることがある。そして、空気の吹き付ける力を強くし過ぎると、袋詰め品20の下端部20dも前側に移動することがあり、袋詰め品20を前側に押し倒すことができずに、後側に倒れる可能性がある。このとき、袋詰め品20の縦シール部20eが形成されている背面20bが上になるので、吸着部により袋詰め品20を吸着できないことがある。
【0023】
そこで、この実施形態に係る物品の前倒し装置14によると、まず、第1のノズル17から圧力空気を吹き出させて、袋詰め品20の後側面20aのうち、上部に空気を吹き当てる。これにより、袋詰め品20をその下端部20dを支点にして前側に少し押し出すことができる。ここで、袋詰め品20が少し前側に押し出されるに従って、第1のノズル17の先端部と袋詰め品20の後側面20aとの距離が長くなるので、袋詰め品20に吹き当てられた空気による袋詰め品20を前側に押し出す力は弱まる。しかし、この状態では、袋詰め品20の中央部及び下部に空気を吹き当てるための第2及び第3の各ノズル18、19の先端部と袋詰め品20の後側面20aとの距離は比較的短いので、第2及び第3の各ノズル18、19から圧力空気を順次吹き当てることにより、袋詰め品20をその下端部20dを支点にしてその押し出された位置から更に前側に押し出すことができ、これにより、袋詰め品20を確実に前側面20bが下になるように前側に回転させながら倒すことができる。
【0024】
そして、第1乃至第3の各ノズル17、18、19は、圧力空気を吹き当てる袋詰め品20の後側面20aの所定の各箇所、即ち、上部、中央部、及び下部に対して向かい合う位置であって、吹き出した圧力空気が袋詰め品20の対応する各箇所の面に対して略垂直となるように設けてあるので、袋詰め品20を前側に押し倒すために吹き出した圧力空気のエネルギを効率よく利用することができる。
【0025】
また、図1は、袋詰め品20の上端部20cから下端部20dまでの長さ(以下、「袋詰め品20の長さ」と言う。)が比較的長い袋詰め品20をこの物品の前倒し装置14に供給している例を示し、図2は、袋詰め品30の長さが比較的短い袋詰め品30をこの物品の前倒し装置14に供給している例を示している。
図1に示すように、長さが比較的長い袋詰め品20に対しては第1乃至第3の各ノズル17、18、19から順次吹き出された圧力空気を、上述したように袋詰め品20の後側面20aに順次吹き当てて袋詰め品20を前側に押し倒すことができる。そして、図2に示すように、当該長さが比較的短い袋詰め品30に対しては、保持部16に近い方に配置されている2つのノズル、即ち、第2及び第3の各ノズル18、19からこの順番で吹き出された圧力空気を袋詰め品30の後側面30aの上部と下部に順次吹き当ててその袋詰め品30を前側に押し倒すことができる。
【0026】
このように、図1及び図2に示すように、この物品の前倒し装置14に供給される袋詰め品が、上端部と下端部までの長さが比較的長いものからそれよりも短いものに変更された場合でも、保持部16、及び第1乃至第3の各ノズル17、18、19の取付位置を変更する必要がなく、傾斜シュート15により搬送されて保持部16に保持されているその比較的長さの短い袋詰め品30を確実に前側に押し倒すことができる。このように、袋詰め品の上端部から下端部までの長さが、比較的長いものから短いものに変更した場合、及び比較的短いものから長いものに変更した場合でも、保持部16、及び各ノズル17、18、19の取付位置を変更する必要がないので、そのための手間と時間を省略することができる。
【0027】
なお、第1乃至第3の各ノズル17、18、19を傾斜シュート15に取り付けているノズル取付部(図示せず)は、第1乃至第3の各ノズル17、18、19を、それぞれ個別に傾斜シュート15の傾斜方向(袋詰め品20の滑落方向)と平行する方向に平行移動させて、所望の位置に固定することができる構成である。従って、この傾斜シュート15に供給される袋詰め品20の長さに応じて、第1乃至第3のノズルのうち2以上の所望のノズルから吹き出された圧力空気により、袋詰め品20を確実に前側に押し倒すことができるように、第1乃至第3の各ノズル17、18、19の位置を調整することができる。
そして、図3に示すように、左側及び右側の各側壁25、26は、それぞれの上端部が取付部24の左右の各端部にスペーサ29、29を介してボルト34とナット35により締め付け固定してある。従って、比較的幅の狭い袋詰め品30を傾斜シュート15に供給するときは、その袋詰め品30が傾斜シュート15に供給されたときに、保持部16の略中央位置に案内することができるように、スペーサ29、29を取り外して左側及び右側の各側壁25、26を取付部24の左右の各端部にボルト34とナット35により固定して取り付けることができる。
【0028】
更に、図1に示すように、物品検出器33が保持部16により保持されている袋詰め品20(又は30)を検出したときに、第1乃至第3の各ノズル17、18、19(又は第1及び第2の各ノズル18、19)からこの順番で圧力空気を袋詰め品20(又は30)の所定の各箇所に順次吹き当てることができるので、保持部16に保持されている袋詰め品20(又は30)を前側に押し倒すために、適切なタイミングで各ノズル17、18、19(又は18、19)から圧力空気を吹き出すことができる。従って、袋詰め品20(又は30)を確実に前側に押し出して送り出しコンベア21上に前倒しにすことができるし、吹き出す圧力空気の無駄な使用を避けることができる。なお、袋詰め品30が傾斜シュート15に供給されたときも、第1乃至第3の各ノズル17、18、19から圧力空気が吹き出されるようにしているが、制御部に対して設定を変更して、第1のノズル17から圧力空気が吹き出されないようにすることができる。
【0029】
ただし、上記実施形態では、3つの第1乃至第3のノズル17、18、19を設けた構成としたが、これに代えて、3つ以外の2つ以上のノズルを設けた構成としてもよい。要するに、2つ以上のノズルを使用して、袋詰め品20(又は30)の上部から下部に亘って順番に圧力空気を吹き当てて、袋詰め品20(又は30)の下端部20d(又は30d)を支点にして、この袋詰め品20を前側に回転させることにより押し倒す構成とすればよい。
【0030】
【発明の効果】
第1の発明によると、保持部に保持されている物品の後側面において、物品の上端部からの距離が比較的短い所定の箇所から当該距離が比較的長い所定の箇所までの複数の各箇所に対してその順番に気体を順次吹き当てているので、物品をその下端部を支点にして確実に前側に回転させながら転倒させることができる。
この発明に係る物品の前倒し装置は、例えば図5(a)に示す袋詰め品20である物品を吸着部により吸い付けて、吸着部を移動させることによりこの吸着部に吸い付けた袋詰め品を持ち上げて所定の外装箱内に箱詰めするときに使用することができる。
しかし、袋詰め品20には、後側面に縦シール部20eが形成されているものがあり、この縦シール部20eに吸着部を上から押し当てても、袋詰め品20を確実に吸着して持ち上げことができないことがある。
そこで、縦シール部20eが確実に下側となるように本発明に係る物品の前倒し装置により物品を所定の方向に確実に転倒させ、これにより、袋詰め品の縦シール部20eが形成されていない面を吸着部により確実に吸着して袋詰め品20を持ち上げて、この袋詰め品20を確実に箱詰めできるようにしている。
【0031】
第2の発明によると、複数の各ノズルを、気体を吹き当てる物品の所定の各箇所に対して向かい合う位置であって、吹き出した気体が物品の対応する各箇所の面に対して略垂直となるように設けてあるので、物品を前側に押し倒すために吹き出した気体のエネルギを効率よく利用することができる。
【0032】
第3の発明によると、この物品の前倒し装置に供給される物品について、上端部から下端部までの長さが、比較的長いものからそれよりも短いものに変更された場合、及び比較的短いものからそれよりも長いものに変更された場合でも、保持部、及び複数の各ノズルの取付位置を変更する必要がなく、傾斜シュートにより搬送されて保持部に保持されているその比較的長さの長い物品、又は比較的長さの短い物品を確実に前側に押し倒すことができる。従って、保持部、及び各ノズルの取付位置の変更のための手間と時間を省略することができる。
【0033】
第4の発明によると、物品検出器が保持部により保持されている物品を検出したときに、複数の各ノズルから所定の順番で気体を物品の所定の各箇所に順次吹き当てることができるので、保持部に保持されている物品を前側に押し倒すために、適切なタイミングで各ノズルから気体を吹き出すことができる。従って、物品を確実に前側に押し倒すことができるし、吹き出す気体の無駄な使用を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る物品の前倒し装置の右側面図である。
【図2】同実施形態に係る物品の前倒し装置に比較的長さの短い袋詰め品を供給した状態を示す右側面図である。
【図3】同実施形態に係る物品の前倒し装置の正面図である。
【図4】同実施形態に係る物品の前倒し装置の平面図である。
【図5】同実施形態に係る物品の前倒し装置に供給される袋詰め品を示す図であり、(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。
【図6】従来の供給装置を示す正面図である。
【符号の説明】
14 物品の前倒し装置
15 傾斜シュート
16 保持部
17 第1のノズル
18 第2のノズル
19 第3のノズル
20 袋詰め品
20a 後側面(正面)
20b 前側面(背面)
20c 上端部
20d 下端部
20e 縦シール部
30 袋詰め品
30a 後側面(正面)
30b 前側面(背面)
30c 上端部
30d 下端部
30e 縦シール部
33 物品検出器

Claims (4)

  1. 物品を搬送するための傾斜シュートと、この傾斜シュートの下部に設けられ、上記傾斜シュート上を滑落する物品の下端部と当接して当該物品を上記傾斜シュート上で停止させて保持する保持部と、この保持部により保持されている物品の上記傾斜シュートと向かい合う後側の面のうち、物品の上端部からの距離が比較的短い所定の箇所から当該距離が比較的長い所定の箇所までの複数の各箇所に対して上記距離の短い順番に所定の時間が経過するごとに気体を順次吹き当てて当該物品をその前側が下になるように倒すための複数のノズルと、を具備することを特徴とする物品の前倒し装置。
  2. 上記複数の各ノズルは、それぞれから吹き出された気体を物品の上記各箇所の面に対して略垂直に吹き当てるように上記各ノズルを配置したことを特徴とする請求項1に記載の物品の前倒し装置。
  3. 上記ノズルは3つ以上設けてあり、上端部と下端部までの長さが比較的長い物品に対しては上記保持部に近い位置に設けられているものから順に数えて3つ以上の上記ノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てることができ、更に、上記長さが比較的短い物品に対しては上記保持部に近い位置に設けられている上記ノズルから順に数えて2つ以上であって、上記比較的長い物品に対して気体を吹き当てる上記ノズルの数よりも少ない数の上記ノズルから吹き出された気体を物品に順次吹き当てることができる構成としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の物品の前倒し装置。
  4. 上記保持部により保持されている物品を検出するための物品検出器を設け、この物品検出器が上記保持部により保持されている物品を検出したときに、上記複数の各ノズルから上記所定の順番で気体を物品の後側の面に順次吹き当てることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の物品の前倒し装置。
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