JP4549146B2 - 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム - Google Patents

委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4549146B2
JP4549146B2 JP2004280286A JP2004280286A JP4549146B2 JP 4549146 B2 JP4549146 B2 JP 4549146B2 JP 2004280286 A JP2004280286 A JP 2004280286A JP 2004280286 A JP2004280286 A JP 2004280286A JP 4549146 B2 JP4549146 B2 JP 4549146B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fund
surviving
extinct
condition
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004280286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006092480A (ja
Inventor
弘明 來海
保宏 西脇
Original Assignee
株式会社大和証券グループ本社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大和証券グループ本社 filed Critical 株式会社大和証券グループ本社
Priority to JP2004280286A priority Critical patent/JP4549146B2/ja
Publication of JP2006092480A publication Critical patent/JP2006092480A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549146B2 publication Critical patent/JP4549146B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる、委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラムに関するものである。
投資信託(ファンド)は、投資家からお金を集め、専門家が株や国債などで運用する金融商品であり、専門的な知識がなくとも少額から投資を始められることから、さまざまな種類のファンドが提供(販売)され、多くの投資家に利用されている。
ところで、中長期の投資機会を提供するために設定された投資信託であっても、設定後の環境変化(投資対象国、市場、銘柄群、投資家ニーズ、販売会社ニーズの変化等)により、規模が縮小することもある。
しかしながら、ファンドの規模、業績の違いにもかかわらず、各ファンドを維持するには、委託会社による管理・運用コスト、顧客への決算報告のコストなどの一定のコストが必要であるため、コストとファンドとの利益の釣り合いが悪くなることもある。
このような場合、現行投信法下では、規模の縮小したファンドを繰上げ償還する方法で対応することが一般的であるが、原則として信託期間を変更するための「重大な約款変更手続き」が必要となり、繰上げ償還が容易でない場合もある。
このように、委託会社として受託者責任を全うする方法として繰上げ償還という方法だけではなく、例えば、同様の運用方針を有し資産規模をある程度有しているような他のファンドと統合することにより、ファンドの管理・運用コストを削減する方法を用いることも望まれていた。
なお、本発明に関連する先行技術として、「上場投信の受託管理方法及びシステム」に関する発明が開示されている。この発明は、上場投信についてファンドの運用を受託した銀行が、正当な受益者の受益者情報を管理し、各受益者への収益分配金を計算し、交付書を発行する事務処理を公正かつ効率的に行うことを目的している(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、本発明においては、複数のファンドを統合して、ファンドの管理・運用コストを削減することを目的としており、上記先行技術とは、その目的と利用の仕方が異なるものである。
特開2002−352072号公報
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに分類し、消滅ファンドを存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運用コストを削減することができる、委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラムを提供することにある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶するデータベースと、前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶する条件記憶手段と、ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録するファンド選択手段と、前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定手段と、前記統合ファンド決定手段により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データの基準価額と前記存続ファンドの増加口数を算出し、算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録するファンド統合手段と、を備えることを特徴とする委託会社システムである。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明は、上述の委託会社システムにおいて、前記条件記憶手段が、前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶し、前記統合ファンド決定手段は、前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録することを特徴とする。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明、前記条件記憶手段の記憶する第1の条件には、消滅ファンドと存続ファンドを区分けする条件として、「消滅ファンドとなるファンドは、経過年数(月数)が所定月数以上、前年収支との差がマイナス」、「上記以外は存続ファンド」、「同一商品分類に属するファンド同士で統合」の条件が設定され、前記条件記憶手段の記憶する第2の条件には、存続ファンドの中から統合するべきファンドを決定する条件として、「優先順位1位:前年収支との差マイナスが大きい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば、経過年数の長い順」の条件が設定され、前記条件記憶手段の記憶する第3の条件には、消滅ファンドの中で同一商品分類に属する消滅ファンドが2つ以上ある場合、その中での統合ファンド(存続ファンド)を決定する第3の条件として、「優先順位1位:前年収支との差でマイナスが小さい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば経過年数の短い順」の条件が設定されていることを特徴とする。
これにより、消滅ファンドと存続ファンドの区分け方法と、消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせ方法を、設定する条件により選択することができる。このため、ファンドの運用方針を経営者の判断に従って決めることができる。
また、本発明は、上述の委託会社システムにおいて、前記データベースに記録された会計管理データから、一の消滅ファンドの「純資産a」と「口数b」のデータを読み取って、「基準価額=前記一の消滅ファンドの純資産a÷口数b」を算出すると共に、一の存続ファンドの統合前の「純資産c」と「口数d」のデータを読み取って、「基準価額=統合前の前記一の存続ファンドの純資産c÷口数d」を算出し、前記2つの基準価額を用いて統合後のファンドの基準価額を算出し前記データベースへ記録する基準価額確定処理部と、前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの「純資産a」のデータと、前記一の存続ファンドの統合前の「口数d」と「純資産c」のデータを読み取って、「(前記一の存続ファンドの増加口数e)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)×(前記一の消滅ファンドの純資産a÷統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)」を算出し前記データベースへ記録する口数調整・移管処理部と、前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの「純資産a」のデータと、統合前の前記一の存続ファンドの「純資産c」のデータを読み取って、「(統合後の存続ファンドの純資産)=(前記一の消滅ファンドの純資産a)+(統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)」を算出すると共に、前記会計管理データから読み出した統合前の前記一の存続ファンドの「口数d」のデータと、前記口数調整・移管処理部により算出した「前記一の存続ファンドの増加口数e」のデータにより、「(統合後の存続ファンドの口数)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)+(前記一の存続ファンドの増加口数e)」を算出し前記データベースへ記録する口数等統合処理部と、前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータを、前記一の存続ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータに記録する財務データ等移管処理部と、前記一の消滅ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータと、前記一の存続ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータとを受付けて、統合後の存続ファンドのファンドデータを生成し前記データベースへ記録する統合後ファンドデータ生成処理部と、前記ファンドデータ生成処理部により生成された統合後の存続ファンドのファンドデータを受付けて、統合後の存続ファンドの受益証券を発行データとして、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客に送信する受益証券発行処理部と、を有する前記ファンド統合手段を備えることを特徴とする。
これにより、消滅ファンドと存続ファンドとを円滑に統合することができる。
また、本発明は、上述の委託会社システムと、販売会社システムとがネットワークを通じて接続されたファンド統合システムであって、前記販売会社システムは、前記データベースに記録された会計管理データに記録されている、前記一の消滅ファンドの「純資産a」と、統合前の前記一の存続ファンドの「純資産c」と、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客の「前記一の消滅ファンド保有口数」のデータを前記委託会社システムからの送信により受信し、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客に対する統合後の存続ファンドの増加口数を、「(統合後の存続ファンド増加口数f)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)×(前記一の消滅ファンドの純資産a÷統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)×(前記一の消滅ファンド保有口数÷前記一の消滅ファンドの口数b)」により算出し、販売会社システム自身のデータベースに記録する顧客毎の口数等調整処理部と、前記データベースに記録された会計管理データに記録されている、統合前に前記一の消滅ファンドと前記一の存続ファンドを保有していた顧客の「前記一の消滅ファンドの保有口数」と「前記一の存続ファンドの保有口数」のデータを前記委託会社システムからの送信により受信し、前記口数等調整処理部により算出した「統合後の存続ファンド増加口数f」のデータを受付けて、該顧客に対する統合後の存続ファンドの口数を、「統合前の前記一の存続ファンドの保有口数+統合後の存続ファンド増加口数f」により算出し、販売会社システム自身のデータベースに記録すると共に、該顧客についての個別元本等の調整データを算出し、販売会社システム自身のデータベースに記録する顧客毎の口数等反映処理部と、を有する前記口数調整手段を備えることを特徴とするファンド統合システムである。
これにより、ファンドの統合が行われた場合に、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客、および前記一の消滅ファンドと統合前の前記一の存続ファンドの両方を保有していた顧客に対して、統合された新たなファンドの口数を調整して与えることができる。
また、本発明は、委託会社システムにおけるファンド統合方法であって、前記委託会社システムのデータベースが、各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶し、前記委託会社システムの条件記憶手段が、前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶し、前記委託会社システムのファンド選択手段が、ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録し、前記委託会社システムの統合ファンド決定手段が、前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記委託会社システムのファンド統合手段が、前記統合ファンド決定手段により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データの基準価額と前記存続ファンドの増加口数を算出し、算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録することを特徴とするファンド統合方法である。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明は、上述のファンド統合方法において、前記委託会社システムの前記条件記憶手段が、前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶し、前記委託会社システムの前記統合ファンド決定手段は、
前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録することを特徴とする。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明は、各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶するデータベースと、前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶する条件記憶手段と、を備えた委託会社システムのコンピュータに実行させるプログラムであって、ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録するファンド選択処理と、前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定処理と、前記統合ファンド決定処理により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データの基準価額と前記存続ファンドの増加口数を算出し、算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録するファンド統合処理と、をコンピュータに実行させるプログラムである。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明は、上記条件記憶手段が、前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶しており、上記プログラムの処理に加え、前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
本発明は、委託会社システムにおいて、信託された各ファンドの財務データを含む会計管理データをデータベースに記録しておく。また、消滅ファンドと統合ファンドの区分けの条件と、存続ファンド内から統合するファンドを決める条件とを設定しておく。そして、データベースに記録された各ファンドの会計管理データを参照し、存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせを決定する。それから消滅ファンドと存続ファンドの統合処理を実行する。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明の委託会社システムにおいては、条件記憶手段において、消滅ファンド内に同一商品分類のファンドが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドと存続ファンドを決定する第3の条件を記憶し、統合ファンド決定手順において、前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により分類された消滅ファンドのうち当該第3の条件に合致する消滅ファンドを最終的に存続ファンドと決定し、前記第3の条件に合致しない消滅ファンドを最終的に消滅ファンドと決定することを特徴とする。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明の委託会社システムにおいては、消滅ファンドと存続ファンドの区分けの第1の条件として、「消滅ファンドとなるファンドは、経過年数(月数)が所定月数以上、前年収支との差がマイナス」、「上記以外は存続ファンド」、「同一商品分類に属するファンド同士で統合」の条件を設定し、存続ファンドの中から統合するべきファンドを決定する第2の条件として、「優先順位1位:前年収支との差マイナスが大きい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば、経過年数の長い順」の条件を設定し、同一商品分類に属する消滅ファンドが2つ以上ある場合、その中での存続ファンドを決定する第3の条件として、「優先順位1位:前年収支との差でマイナスが小さい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば経過年数の短い順」の条件を設定する。
これにより、消滅ファンドと存続ファンドの区分け方法と、消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせ方法を、設定する条件により選択することができる。このため、ファンドの運用方針を経営者の判断に従って決めることができる。
また、本発明の委託会社システムにおいて、ファンド統合手段には、消滅ファンドと存続ファンドについて、「純資産」と「口数」の確定処理を行う基準価額確定処理部と、消滅ファンドを存続ファンドに統合した後の、存続ファンドにおける増加口数を算出する口数調整・移管処理部と、存続ファンドへの口数等の統合処理部と、消滅ファンドから存続ファンドに対して、財務データ等の情報の移管処理を行う財務データ等移管処理部と、統合後の存続ファンドのファンドデータの生成処理を行う統合後ファンドデータ生成処理部と、存続ファンドについての受益証券を発行し、消滅ファンドの顧客に送付するための処理を行う受益証券発行処理部とを備える。
これにより、消滅ファンドと存続ファンドとを円滑に統合することができる。
また、本発明の委託会社システムにおいては、口数調整手段として、消滅ファンドを保有していた顧客について、統合後の存続ファンドへの増加口数を算出する顧客毎の口数等調整処理部と、統合前に消滅ファンドと存続ファンドを保有していた顧客について、統合後の存続ファンドの口数を算出する顧客毎の口数等反映処理部とを備える。
これにより、ファンドの統合が行われた場合に、消滅ファンドを保有していた顧客、および消滅ファンドと統合前の存続ファンドの両方を保有していた顧客に対して、統合された新たなファンドの口数を調整して与えることができる。
また、本発明のファンド統合方法においては、委託会社システムにおいて、信託された各ファンドの財務データを含む会計管理データをデータベースに記録しておく。また、消滅ファンドと統合ファンドの区分けの条件と、存続ファンド内から統合するファンドを決める条件とを設定しておく。そして、データベースに記録された各ファンドの会計管理データを参照し、存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせを決定する。それから消滅ファンドと存続ファンドの統合処理を実行する。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明のファンド統合方法においては、前記条件記憶手段において、消滅ファンド内に同一商品分類のファンドが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドと存続ファンドを決定する第3の条件を記憶し、統合ファンド決定手順において、前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により分類された消滅ファンドのうち当該第3の条件に合致する消滅ファンドを最終的に存続ファンドと決定し、前記第3の条件に合致しない消滅ファンドを最終的に消滅ファンドと決定することを特徴とする。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明のコンピュータプログラムは、信託された各ファンドの財務データを含む会計管理データをデータベースに記録し、消滅ファンドと統合ファンドの区分けの条件と、存続ファンド内から統合するファンドを決める条件とを設定する処理を行なう。そして、データベースに記録された各ファンドの会計管理データを参照し、存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせを決定する処理を行なう。それから消滅ファンドと存続ファンドの統合処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを適切な存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減することができる。また、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
また、本発明のコンピュータプログラムは、消滅ファンド内に同一商品分類のファンドが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドと存続ファンドを決定する第3の条件を記憶し、統合ファンド決定手順において、前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により分類された消滅ファンドのうち当該第3の条件に合致する消滅ファンドを最終的に存続ファンドと決定し、前記第3の条件に合致しない消滅ファンドを最終的に消滅ファンドと決定する処理をコンピュータに実行させるプログラムである。
これにより、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けした際に、消滅ファンド内に同一商品分類の消滅ファンドが2つ以上ある場合は、これらの消滅ファンドの間で存続ファンドと消滅ファンドを決定し、ファンドの統合を行うことができる。このようにして、ファンドの管理・運営のコストを削減することができるうえ、消滅ファンド対象においてその対象ファンド内同士でも統合を可能とすることにより、一時は消滅ファンドの対象になっていたとしても統合ファンドとして存続しうる場合ができ、経営的・管理会計的な観点から最適なファンドの統合が可能になる。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
[本発明のファンド統合システムの概要の説明]
図1は、本発明のファンド統合システムの概要を示す図であり、本発明に直接関係する部分について示したものである。図1において、ファンド統合システム11は、委託会社システム12と販売会社システム50とを構成要素とし、委託会社システム12と販売会社システム50は通信ネットワーク13を介して接続されている。
また、委託会社システム12内には、ファンド統合システム11の機能を実現するための、ファンド統合処理部20と、ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30と、データベース40とが設けられている。
ファンド統合処理部20は、消滅ファンド(被統合ファンド)と存続ファンド(統合ファンド)との統合処理を行う機能を有する。ここで、消滅ファンドとは、一例としてファンドの管理・運営コストがファンドの収益を圧迫する事態を防ぐといった理由のために、他のファンドと統合されるべきファンド(被統合ファンド)のことである。また、存続ファンドとは消滅ファンドの対象にならないファンドであり、消滅ファンドを統合するファンド(統合ファンド)の対象になるファンドである。ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30は、ファンドごとに財務データ等の会計管理データを管理し、また、この会計管理データを基に、消滅ファンドと存続ファンドの選定処理を行う。また、データベース40には、ファンド統合処理部20およびファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30における処理に必要な各ファンドの会計管理データ41等が記録されている。
なお、ファンド統合処理部20およびファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30の詳細については後述する。
[ファンド統合システムの有する機能ブロックの説明]
図2は、本発明のファンド統合システムの機能構成例を示すブロック図である。図2に示す各処理部の動作の詳細については後述するが、ここでは、簡単にその機能について説明しておく。
ファンド統合処理部20内の基準価額確定処理部21は、消滅ファンドについての基準価額の確定処理を行う。すなわち、消滅ファンドについて、現時点(統合する時点)における「純資産」と「口数」の確定処理を行い、基準価額の確定処理を行う。また、同時に、存続ファンドについても基準価額の確定処理を行う。
また、口数調整・移管処理部22は、消滅ファンドについての、口数調整・移管処理を行う。すなわち、消滅ファンドを存続ファンドへ統合した後の、存続ファンドにおける増加口数等を算出する。
また、口数等統合処理部23は、消滅ファンドから存続ファンドへの口数等の統合処理を行う。財務データ移管処理部24は、消滅ファンドから存続ファンドに対して、財務データやB/S(バランスシート)等の移管処理を行う。
また、統合後ファンドデータ生成処理部25は、消滅ファンドや存続ファンドの、財務データやB/S(バランスシート)を受付けて、統合後のファンドのファンドデータの生成処理を行う。受益証券発行処理部26は、存続ファンドについての受益証券を発行し、消滅ファンドを保有していた顧客(受益者)に送付する処理を行う。
また、ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30内の財務データ等会計データ管理処理部31は、データベース40に、それぞれのファンドごとに、例えば目論見書、運用報告書等の発行・印刷コストやファンド運営に係る人的コスト等を記録し、集中管理することで、ファンドごとの運営コストを把握し、ファンドごとに、コストに見合った収益が得られているか、ファンド規模をどの程度大きくする必要があるか等、管理会計的な分析を行う。
ファンド選択処理部32は、データベース40中の条件設定テーブル42に記録された選択条件を参照して、消滅ファンドと存続ファンドの区分け(選定)処理を行う。
統合ファンド決定処理部33は、統合する消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせを決定する処理を行う。
また、設定テーブル情報受付処理部34は、消滅ファンド/存続ファンドを選択する条件等の情報を経営者用端末14から受信し、データベース40中の条件設定テーブル42に登録するための処理部である。
また、販売会社システム50内の顧客毎の口数等調整処理部51では、顧客ごとの口数等の調整処理を行う。例えば、消滅ファンドを保有していた顧客について、存続ファンドへの増加口数(または振替口数)を求める。
また、顧客毎の口数等反映処理部52は、顧客毎の口数等反映処理を行う。例えば、統合前に消滅ファンドと存続ファンドの両方を保有していた顧客には、「存続ファンドの保有口数+存続ファンド増加口数」を統合後のファンドの保有口数とし、個別元本等の調整処理を行う。
また、データベース40内の各ファンドの会計管理データ41は、各ファンドごとの財務データ等の会計管理データであり、条件設定テーブル42は、消滅ファンド/存続ファンドの選択条件等を記録したテーブルである。また、消滅ファンドテーブル43は消滅ファンドとして選択されたファンドを記録するテーブルであり、存続ファンドテーブル44は、存続ファンドとして選択されたファンドを記録するテーブルである。また、消滅/存続ファンド決定テーブル45は、統合される消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせを記録したテーブルである。なお、各テーブルの内容については後述する。
[ファンド統合処理部の動作の説明]
次に、ファンド統合処理部20におけるファンド統合の処理手順について説明する。図3は、本発明によるファンド統合システムのファンド統合処理部20の動作を説明するための図である。
本発明のファンド統合システムでは、投資信託契約の委託者となる委託会社に設けられた委託会社システム12内のファンド統合処理部20が中心となり、販売会社システム50と連携してファンドの統合処理を行う。なお、図3に示す例では、販売会社システム50は1つのみを代表的に例示しているが、実際には複数の販売会社システム50存在する場合がある(図1参照)。
以下、図3を参照して、ファンド統合処理部20におけるファンド統合の手順について説明する。なお、図3に示す例は、消滅ファンド(被統合ファンド)Aが存続ファンド(統合ファンド)Bに統合される例である。
まず、基準価額確定処理部21(図2参照)により、消滅ファンドAについての基準価額の確定処理を行う(ステップS1)。この場合、データベース40に記録された会計管理データ41から、消滅ファンドAの「純資産a」と「口数b」のデータを読み取って、消滅ファンドAについて、現時点(統合する時点)における「純資産a」と「口数b」の確定を行い、基準価額(a÷b)を算出し、それらのデータをデータベース40の所定のテーブルに一時的に記録する。
同時に、基準価額確定処理部21(図2参照)により、存続ファンドBについても基準価額の確定処理を行う(ステップS2)。この場合、データベース40に記録された会計管理データ41から、存続ファンドBの統合前の「純資産c」と「口数d」のデータを読み取って、存続ファンドBについて、現時点(統合する時点)における「純資産c」と「口数d」の確定を行い、基準価額(c÷d)を算出し、それらのデータをデータベース40の所定のテーブルに一時的に記録する。
また、統合後のファンドBの基準価額は、消滅ファンドAの「純資産a」に相当するだけ、存続ファンドBの口数を増やすとした場合(増加口数=d×(a÷c))は、
「統合後のファンドBの基準価額=(a+c)/{d+d×(a÷c)}=c÷d
=統合前の存続ファンドBの基準価額」となる。
なお、統合後のファンドBの基準価額の決め方はこれに限定されず、種々の要因を加味して決めることができる。
また、口数調整・移管処理部22(図2参照)により、消滅ファンドAについての、口数調整・移管処理を行う(ステップS3)。この場合、データベース40に記録された会計管理データ41から、消滅ファンドAの「純資産a」のデータと、存続ファンドBの統合前の「口数d」と「純資産c」のデータを読み取って、消滅ファンドAを存続ファンドBへ統合した後の、存続ファンドBにおける増加口数を算出し、それらのデータをデータベース40の所定のテーブルに一時的に記録する。これは、次の式により求めることができる。
「(ファンドBの増加口数e)
=(ファンドBの口数d)×(ファンドAの純資産a÷ファンドBの純資産c)」
次に、口数等統合処理部23(図2参照)により、存続ファンドBへの口数等の統合処理を行う(ステップS4)。この場合、データベース40に記録された会計管理データ41から、消滅ファンドAの「純資産a」のデータと、統合前の存続ファンドBの「純資産c」のデータを読み取って、統合後のファンドBの純資産を算出し、それらのデータをデータベース40の所定のテーブルに一時的に記録する。統合後のファンドBの純資産は、次の式で求められる。
「統合後のファンドBの純資産=ファンドAの純資産a+統合前ファンドBの純資産c」
また、会計管理データ41から読み出した統合前の存続ファンドBの「口数d」のデータと、口数調整・移管処理部22により算出した「存続ファンドBの増加口数e」のデータにより、統合後のファンドBの口数を算出する。この統合後のファンドBの口数は、次の式で求められる。
「統合後のファンドBの口数=統合前Bファンド口数d+Bファンド増加口数e」
次に、財務データ移管処理部24(図2参照)により、データベース40に記録された会計管理データ41から、消滅ファンドAの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータ読み取って、存続ファンドBの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータへ記録する処理を行う(ステップS5、ステップS6)。
そして、統合後ファンドデータ生成処理部25(図2参照)により、存続ファンドBについて、統合後のBファンドのファンドデータの生成を行う(ステップS7)。例えば、純資産、口数、B/S(バランスシート)等を新たに算出・生成する。そして各データをデータベース40の所定のテーブルに一時的に記録する。
また、受益証券発行処理部26(図2参照)により、統合後の存続ファンドBについての受益証券の発行データを生成し、消滅ファンドAを保有していた顧客(受益者)に送信する(ステップS8)。
一方、販売会社システム50では、顧客毎の口数等調整処理部51(図2参照)により、顧客ごとの口数等の調整処理を行う(ステップS10)。例えば、各データを委託会社システムからの送信により受信し、消滅ファンドAを保有していた顧客について、Bファンドへの増加口数(または振替口数)を求める。そしてこの求めた値を販売会社システム50自身に備えたデータベースに記録する。
ファンドBの増加口数fは、次の式により求める。
「Bファンド増加口数f=統合前Bファンド口数d×(ファンドAの純資産a÷統合前ファンドBの純資産c)×(ファンドA保有口数÷ファンドAの口数b)」
また、顧客毎の口数等反映処理部52(図2参照)により、顧客毎の口数等反映処理を行う(ステップS11)。例えば、各データを委託会社システムからの送信により受信し、統合前にAファンドとBファンド の両方を保有していた顧客には、「Bファンドの保有口数+Bファンド増加口数f」により得られた値を統合後のBファンドの保有口数と算出し、この個別元本等の調整データを販売会社システム50自身に備えたデータベースに記録する。
以上、本発明によるファンド統合システム(委託会社システム)によるファンドの統合処理について説明したが、次に、統合の対象となるファンドを選定するための機能について説明する。
[ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)の動作についての説明]
従来からの委託会社システム12では、ファンドごとに財務データを管理し、日々の基準価額を算出するといった機能を備えたものであるが、これに所謂「管理会計」的なアプローチを取り入れたものがファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30の機能である。
このファンド管理会計処理部30では、財務データ等会計データ管理処理部31により、データベース40に、それぞれのファンドごとに、例えば目論見書、運用報告書等の発行・印刷コストやファンド運営に係る人的コスト等を記録し、集中管理することで、各ファンドごとの運営コストを把握し、ファンドごとに、コストに見合った収益が得られているか、ファンド規模をどの程度大きくする必要があるか等、管理会計的な分析を行うことを可能にしている。
また、このファンド管理会計処理部30内のファンド選択処理部32および統合ファンド決定処理部33の機能と、ファンド統合処理部20の各種機能とを組み合わせることにより、ファンドの性格、運営コスト、収益等のバランスから、経営的・管理会計的な観点で最適なファンド統合の組み合わせを自動選定・抽出し、ファンドを統合するといった機能を付加することが可能となる。
図4は、ファンド管理会計処理部30により、データベース40に記録して管理されるファンドの会計管理データ41の例を示す図であり、複数のファンドの会計管理データと、該会計管理データを基に、消滅ファンド(被統合ファンド)と存続ファンド(統合ファンド)を抽出する具体的な処理イメージを示したものである。
図4に示す例は、Aファンド、Bファンド、Cファンド、Dファンドを委託会社で運用しており、それらの会計管理データの例を示したものであり、会計管理項目としては、「収益(委託会社報酬)」、「費用(印刷費用等)」、「収支(収益−費用)」、「前年収支との差」、「当初設定日」、「システム設定日」、「経過年数」、「見通し」、「商品性(商品分類)」などの項目がある。
図4に示す例では、Aファンド〜Dファンドの内、Aファンドの収支が「−20」と最も悪く、またAファンドは一定年数以上経過(24ヶ月)しており、見通しも「悪化傾向」にあるので、Aファンドを消滅ファンド(被統合ファンド)とする。
また、Cファンドの収支が「+10」とよく、商品分類が「追加型株投、国内株式一般型」であり、Aファンドと同じ商品分類に属するため、Cファンドを存続ファンド(統合ファンド)として抽出する。
また、図5は、委託会社システム12におけるファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30からファンド統合処理部20へ続く処理の流れを示すフローチャートである。以下、図5を参照して、その処理の流れについて説明する。
最初に、委託会社システム12内の経営者用端末14により、経営者が、ファンドの運用方針を決定し、消滅ファンドと存続ファンドの選定条件を決めるテーブルに条件設定を行う(ステップS21)。例えば、このテーブルは3つのテーブルで構成されている(詳細については後述する)。
ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30では、テーブルに設定された選択条件を参照して、消滅ファンドと存続ファンドの区分け(選定)処理を行う(ステップS22)。また、統合する消滅ファンドと存続ファンドの組み合わせも決定する。このファンドの選定処理と、統合の組み合わせの決定処理の詳細については後述する。
ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30により、消滅ファンドと存続ファンドの選定と、統合の組み合わせの決定が行われると、この結果を基にして、ファンド統合処理部20により、ファンドの統合処理が行われる(ステップS23)。また、販売会社システム50より、顧客毎の口数等調整反映処理が行われる(ステップS24)。このファンド統合処理(ステップS23)、口数等調整反映処理(ステップS24)は、図3に示した処理と同じものである。
また、図6は、ステップS21における消滅ファンドおよび存続ファンドの選択条件の設定に使用される条件設定テーブル(条件設定手段)42の例を示す図である。
図6において、「設定テーブル1」は、消滅ファンドと存続ファンドの区分けの情報(選択条件の情報)の設定を行うためのテーブルである。図6に示す例では、「消滅ファンドとなるファンドは、経過年数(月数)が24ヶ月以上、前年収支との差がマイナス」、「上記以外は存続ファンド」、「同一商品分類に属するファンド同士で統合」などの条件が設定されている。
また、「設定テーブル2」は、存続ファンドの中で「統合するべきファンドの優先順位付けの条件(条件テーブル)」を設定するためのテーブルである。図6に示す例では、「優先順位1位:前年収支との差でマイナスが大きい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば、経過年数の長い順」などの条件が設定されている。
また、「設定テーブル3」は、消滅ファンドの中で同一商品分類に属する消滅ファンドが2つ以上ある場合、それらの消滅ファンドの中で統合を行う際に、「存続ファンドとして残すべきファンドの優先順位付けの条件」を設定するテーブルである。図6に示す例では、「優先順位1位:前年収支との差でマイナスが小さい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば経過年数の短い順」などの条件が設定されている。
なお、上記設定テーブルに設定される条件は、図6に示した例に限られず、経営者のファンド運用方針に合致するように、任意に設定することができるものである。
また、図7は、ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30におけるファンドの選定処理の手順を示すフローチャートである。以下、図7を参照して、その処理手順について説明する。
最初に、ファンドの会計管理データ41を検索し、各ファンドの会計管理データを読み取る。また、設定テーブル1を検索する(ステップS31)。
そして、条件設定テーブル42中の設定テーブル1に記録された選択条件により、各ファンドの経過年数(月数)が24ヶ月以上かどうかを判定する(ステップS32)。その判定の結果、経過年数(月数)が24ヶ月以上でないファンドについては、そのファンドのファンドIDを存続ファンドテーブル44へ移動する(ステップS33)。
また、経過年数(月数)が24ヶ月以上のファンドについては、前年収支との差がマイナスであるかどうかを判断する(ステップS34)。その判定の結果、前年収支との差がマイナスでないファンドについては、そのファンドのファンドIDを存続ファンドテーブル44へ移動する(ステップS33)。また、前年収支との差がマイナスであるファンドについては、そのファンドのファンドIDを消滅ファンドテーブル43に移動する(ステップS35)。
なお、消滅ファンドテーブル43と存続ファンドテーブル44は、データベース40中に設けられ、例えば、図8に示すようなテーブルである。図8(a)に示す消滅ファンドテーブルは、消滅ファンドとして選択されたファンドを記録するテーブルであり、例えば、「ファンドID」、「ファンド名」、「当初設定日」、「経過年数」、「商品分類」、「消滅判定日」などの情報が記録される。また、図8(b)に示す存続ファンドテーブル44は、存続ファンドとして選択されたファンドを記録するテーブルであり、例えば、「ファンドID」、「ファンド名」、「当初設定日」、「経過年数」、「商品分類」、「存続判定日」などの情報が記録される。また、図8(c)に示す消滅/存続ファンド決定テーブル45は、消滅ファンド(被統合ファンド)と存続ファンド(統合ファンド)の組み合わせの情報を記録するテーブルである。
次に、消滅ファンドテーブル43に移動された各消滅ファンドを、商品分類ごとにカウントする(ステップS36)。
そして、同一商品分類に属する消滅ファンドが1つであるかどうかを判定する(ステップS37)。
そして、同一商品分類に属する消滅ファンドが1つである場合には、該当消滅ファンドと存続ファンドの統合ペア(組合わせ)を抽出する(ステップS38)。この統合ペアの抽出は、設定テーブル2を参照して行われる。すなわち、消滅ファンドテーブル43と存続ファンドテーブル44の中から、商品分類が同じ消滅ファンドと存続ファンドのファンドIDをそれぞれ読み取り、読み取った消滅ファンドのファンドIDと存続ファンドのファンドIDそれぞれをキーにして、データベース40からそれぞれの会計管理データを読み取る。なお消滅ファンドと商品分類が同じ存続ファンドは複数である場合もある。また条件設定テーブル42のテーブル設定2から存続ファンドの中で「統合するべきファンドの優先順位付けの条件」を読み取る。そして、存続ファンドの会計管理データと消滅ファンドの会計管理データとを比較して、テーブル設定2の優先順位付け条件を満たすか否かを判断する。そして、この判断により存続ファンドに優先順位をつける。そして、最も優先順位の高い存続ファンドのファンドIDと、消滅ファンドのファンドIDを対応付けて、消滅/存続ファンド決定テーブル45に記録する。これにより消滅ファンドと存続ファンドの統合ペアが決定される。
また、同一商品分類に属するファンドが2つ以上の場合には(ステップS39)、消滅ファンド内での統合を行う(ステップS40)。この場合は、設定テーブル3を参照して行なわれる。すなわち、商品分類が同じ複数の消滅ファンドのファンドIDを消滅ファンドテーブル43から読み取り、読み取った消滅ファンドのファンドIDをキーにして、データベース40から各会計管理データを読み取る。また条件設定テーブル42のテーブル設定3から「存続ファンドとして残すべき優先順位付けの条件」を読み取る。そして、複数の消滅ファンドの会計管理データを比較して、それぞれの消滅ファンドの会計管理データがテーブル設定3の優先順位付け条件を満たすか否かを判断する。そして、この判断により各消滅ファンドに優先順位が付けられる。そして、最も優先順位の高い消滅ファンドのファンドIDを存続ファンドとする。そしてその存続ファンドのファンドIDと他の消滅ファンドのファンドIDとを対応付けて、消滅/存続ファンド決定テーブル45に記録する。これにより、同一商品分類に属するファンドが2つ以上の場合の、それら消滅ファンドの中で、存続ファンドと消滅ファンド(複数の場合もある)が決定される統合ペアとなる。
これにより、抽出されたファンドのファンドIDそれぞれが、消滅/存続ファンド決定テーブル45に移動される(ステップS41)。なお、消滅/存続ファンド決定テーブル45は、データベース40中に設けられ、統合の対象となる消滅ファンドと存続ファンドを一時的に記憶するテーブルである。
このように、ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30により、設定テーブル1、設定テーブル2、および設定テーブル3に設定された選択条件を参照し、消滅ファンドと存続ファンドの選定が行われ、その後、ファンド統合処理部20により、ファンドの統合処理が行われる。
以上本発明の実施の形態について説明したが、上述した委託会社システム12は内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理に関する一連の処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。
すなわち、ファンド統合処理部20、ファンド管理会計処理部(ファンド選定処理部)30における、各処理は、CPU等の中央演算処理装置がROMやRAM等の主記憶装置に上記プログラムを読み出して、情報の加工、演算処理を実行することにより、実現されるものである。
ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明のファンド統合システムは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明は、複数のファンドを存続ファンドと消滅ファンドに区分けし、消滅ファンドを存続ファンドに統合して、ファンドの管理・運営のコストを削減できる効果を奏するので、本発明は、ファンド統合システム、及びファンド統合方法等に有用である。
本発明のファンド統合システムの概要を示す図である。 本発明のファンド統合システムの機能構成例を示すブロック図である。 ファンド統合システムのファンド統合処理部動作を説明するための図である。 ファンド会計管理データとファンド抽出の具体的な処理イメージを示す図である。 ファンド管理会計処理部からファンド統合処理部への処理の流れを示すフローチャートである。 ファンドの選択条件の設定に使用される条件設定テーブルの例を示す図である。 ファンド管理会計処理部におけるファンドの選定処理の手順を示すフローチャートである。 消滅ファンドテーブル等の例を示す図である。
符号の説明
11 ファンド統合システム
12 委託会社システム
13 通信ネットワーク
14 経営者用端末
20 ファンド統合処理部
21 基準価額確定処理部
22 口数調整・移管処理部
23 口数等統合処理部
24 財務データ移管処理部
25 統合後ファンドデータ生成処理部
26 受益証券発行処理部
30 ファンド管理会計処理部
31 財務データ等会計データ管理処理部
32 ファンド選択処理部
33 統合ファンド決定処理部
34 設定テーブル情報受付処理部
40 データベース
41 会計管理データ
42 条件設定テーブル
43 消滅ファンドテーブル
44 存続ファンドテーブル
45 消滅/存続ファンド決定テーブル
50 販売会社システム
51 口数等調整処理部
52 口数等反映処理部

Claims (9)

  1. 各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶するデータベースと、
    前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶する条件記憶手段と、
    ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録するファンド選択手段と、
    前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定手段と、
    前記統合ファンド決定手段により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データを用いて、前記消滅ファンドの純資産に相当する前記存続ファンドの増加口数と、統合後の存続ファンドにおける前記増加口数分の増加が行われた場合の基準価額とを算出し、それら算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録するファンド統合手段と、
    を備えることを特徴とする委託会社システム。
  2. 前記条件記憶手段が、
    前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶し、
    前記統合ファンド決定手段は、
    前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する
    ことを特徴とする請求項1に記載の委託会社システム。
  3. 前記条件記憶手段の記憶する第1の条件には、消滅ファンドと存続ファンドを区分けする条件として、「消滅ファンドとなるファンドは、経過年数(月数)が所定月数以上、前年収支との差がマイナス」、「上記以外は存続ファンド」、「同一商品分類に属するファンド同士で統合」の条件が設定され、
    前記条件記憶手段の記憶する第2の条件には、存続ファンドの中から統合するべきファンドを決定する条件として、「優先順位1位:前年収支との差マイナスが大きい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば、経過年数の長い順」の条件が設定され、
    前記条件記憶手段の記憶する第3の条件には、消滅ファンドの中で同一商品分類に属する消滅ファンドが2つ以上ある場合、その中での統合ファンド(存続ファンド)を決定する第3の条件として、「優先順位1位:前年収支との差でマイナスが小さい順」、「優先順位2位:優先順位1位が同じならば経過年数の短い順」の条件が設定されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の委託会社システム。
  4. 前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの「純資産a」のデータと、前記一の存続ファンドの統合前の「口数d」と「純資産c」のデータを読み取って、「(前記一の存続ファンドの増加口数e)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)×(前記一の消滅ファンドの純資産a÷統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)」を算出し前記データベースへ記録する口数調整・移管処理部と、
    前記データベースに記録された会計管理データから、一の消滅ファンドの「純資産a」と、一の存続ファンドの統合前の「純資産c」と「口数d」とに基づいて、統合後の存続ファンドにおいて前記増加口数eの増加が行われた場合の基準価額を算出し前記データベースへ記録する基準価額確定処理部と、
    前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの「純資産a」のデータと、統合前の前記一の存続ファンドの「純資産c」のデータを読み取って、「(統合後の存続ファンドの純資産)=(前記一の消滅ファンドの純資産a)+(統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)」を算出すると共に、前記会計管理データから読み出した統合前の前記一の存続ファンドの「口数d」のデータと、前記口数調整・移管処理部により算出した「前記一の存続ファンドの増加口数e」のデータにより、「(統合後の存続ファンドの口数)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)+(前記一の存続ファンドの増加口数e)」を算出し前記データベースへ記録する口数等統合処理部と、
    前記データベースに記録された会計管理データから、前記一の消滅ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータを、前記一の存続ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータに記録する財務データ等移管処理部と、
    前記一の消滅ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータと、前記一の存続ファンドの財務データ及びB/S(バランスシート)等のデータとを受付けて、統合後の存続ファンドのファンドデータを生成し前記データベースへ記録する統合後ファンドデータ生成処理部と、
    前記ファンドデータ生成処理部により生成された統合後の存続ファンドのファンドデータを受付けて、統合後の存続ファンドの受益証券を発行データとして、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客に送信する受益証券発行処理部と、
    を有する前記ファンド統合手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の委託会社システム。
  5. 請求項1から請求項4に記載の委託会社システムと、販売会社システムとがネットワークを通じて接続されたファンド統合システムであって、
    前記販売会社システムは、
    前記データベースに記録された会計管理データに記録されている、前記一の消滅ファンドの「純資産a」と、統合前の前記一の存続ファンドの「純資産c」と、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客の「前記一の消滅ファンド保有口数」のデータを前記委託会社システムからの送信により受信し、前記一の消滅ファンドを保有していた顧客に対する統合後の存続ファンドの増加口数を、「(統合後の存続ファンド増加口数f)=(統合前の前記一の存続ファンドの口数d)×(前記一の消滅ファンドの純資産a÷統合前の前記一の存続ファンドの純資産c)×(前記一の消滅ファンド保有口数÷前記一の消滅ファンドの口数b)」により算出し、販売会社システム自身のデータベースに記録する顧客毎の口数等調整処理部と、
    前記データベースに記録された会計管理データに記録されている、統合前に前記一の消滅ファンドと前記一の存続ファンドを保有していた顧客の「前記一の消滅ファンドの保有口数」と「前記一の存続ファンドの保有口数」のデータを前記委託会社システムからの送信により受信し、前記口数等調整処理部により算出した「統合後の存続ファンド増加口数f」のデータを受付けて、該顧客に対する統合後の存続ファンドの口数を、「統合前の前記一の存続ファンドの保有口数+統合後の存続ファンド増加口数f」により算出し、販売会社システム自身のデータベースに記録すると共に、該顧客についての個別元本等の調整データを販売会社システム自身のデータベースに記録する顧客毎の口数等反映処理部と、
    を有する前記口数調整手段を備えることを特徴とするファンド統合システム。
  6. 委託会社システムにおけるファンド統合方法であって、
    前記委託会社システムのデータベースが、各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶し、
    前記委託会社システムの条件記憶手段が、前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶し、
    前記委託会社システムのファンド選択手段が、ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録し、
    前記委託会社システムの統合ファンド決定手段が、前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、
    前記委託会社システムのファンド統合手段が、前記統合ファンド決定手段により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データを用いて、前記消滅ファンドの純資産に相当する前記存続ファンドの増加口数と、統合後の存続ファンドにおける前記増加口数分の増加が行われた場合の基準価額とを算出し、それら算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録する
    ことを特徴とするファンド統合方法。
  7. 前記委託会社システムの前記条件記憶手段が、
    前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶し、
    前記委託会社システムの前記統合ファンド決定手段は、
    前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する
    ことを特徴とする請求項6に記載のファンド統合方法。
  8. 各ファンドの財務データと当該各ファンドの識別子とを含む会計管理データを、ファンド毎に記憶するデータベースと、
    前記ファンドを消滅ファンドと存続ファンドに振り分けるための第1の条件と、前記消滅ファンドと統合すべきファンドを決定するための第2の条件とを記憶する条件記憶手段と、
    を備えた委託会社システムのコンピュータに実行させるプログラムであって、
    ファンド毎に前記データベースに記録された前記ファンドの前記会計管理データを前記データベースから読み取るとともに、前記条件記憶手段から前記第1の条件を読み取り、前記会計管理データが前記第1の条件を満たすときは、ファンドの識別子を消滅ファンドテーブルに記録し、前記第1の条件を満たさないときには、ファンドの識別子を存続ファンドテーブルに記録するファンド選択処理と、
    前記消滅ファンドテーブルに記録されたファンドの識別子をキーにして前記ファンド選択手段により記録された前記存続ファンドの前記会計管理データを読み取るとともに、前記第2の条件を前記条件記憶手段から読み取り、前記会計管理データが前記第2の条件を満たすとき、消滅ファンドテーブルから読み取った消滅ファンドの識別子と存続ファンドテーブルから読み取った存続ファンドの識別子を、それぞれ消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定処理と、
    前記統合ファンド決定処理により記録された消滅/存続ファンド決定テーブルのファンドの識別子をキーとして前記各ファンドの前記会計管理データを読み込み、それぞれ読み込んだ前記消滅ファンドの前記会計管理データと前記存続ファンドの前記会計管理データを用いて、前記消滅ファンドの純資産に相当する前記存続ファンドの増加口数と、統合後の存続ファンドにおける前記増加口数分の増加が行われた場合の基準価額とを算出し、それら算出した前記基準価額及び前記存続ファンドの増加口数を統合後の存続ファンドデータとして前記データベースに記録するファンド統合処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 請求項8に記載の前記条件記憶手段が、
    前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが2つ以上ある場合に、その中での消滅ファンドテーブルと存続ファンドテーブルに振り分けるための第3の条件を記憶しており、
    請求項8の処理に加え、
    前記第2の条件の他に、前記第3の条件を前記条件記憶手段から読み取って、前記ファンド選択手段により記録された前記消滅ファンドテーブル内の同一商品分類のファンドデータが当該第3の条件を満たしたとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録し、前記第3の条件を満たさないとき、前記ファンドデータを消滅/存続ファンド決定テーブルに記録する統合ファンド決定処理
    をコンピュータに実行させるプログラム。
JP2004280286A 2004-09-27 2004-09-27 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム Expired - Fee Related JP4549146B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280286A JP4549146B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004280286A JP4549146B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006092480A JP2006092480A (ja) 2006-04-06
JP4549146B2 true JP4549146B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=36233363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004280286A Expired - Fee Related JP4549146B2 (ja) 2004-09-27 2004-09-27 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549146B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102208560B1 (ko) * 2020-10-19 2021-01-28 신한아이타스(주) 펀드의 이관을 관리하는 방법 및 장치
JP7390770B1 (ja) 2023-08-25 2023-12-04 グローシップ株式会社 事業者連携システム

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10275177A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nri & Ncc Co Ltd 投資信託のパフォーマンス評価装置およびその評価方法
JPH11110447A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Pfps Kenkyukai:Kk 総合ポートフォリオ計画システム
JPH11175601A (ja) * 1997-12-12 1999-07-02 Nri & Ncc Co Ltd 投資信託商品の分類装置およびその分類方法
JP2002032565A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Dai-Ichi Kangyo Asset Management Co Ltd 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法
JP2002092340A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Cmd Kk 投資体験研修方法及びそのシステム
JP2003150779A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Mizuho Trust & Banking Co Ltd パッシブ運用管理システム及びその方法
JP2004110576A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Daiwa Securities Smbc Co Ltd 運用リスク判断装置、プログラム、及び運用リスク判断方法
JP2004157736A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Hitachi Capital Corp 取引処理方法
JP2004213642A (ja) * 2002-12-17 2004-07-29 Ip Strategy:Kk 金融商品等交換取引プログラムを記録した記憶媒体、金融商品等交換取引システム及び商品交換取引方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10275177A (ja) * 1997-03-28 1998-10-13 Nri & Ncc Co Ltd 投資信託のパフォーマンス評価装置およびその評価方法
JPH11110447A (ja) * 1997-10-06 1999-04-23 Pfps Kenkyukai:Kk 総合ポートフォリオ計画システム
JPH11175601A (ja) * 1997-12-12 1999-07-02 Nri & Ncc Co Ltd 投資信託商品の分類装置およびその分類方法
JP2002032565A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Dai-Ichi Kangyo Asset Management Co Ltd 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法
JP2002092340A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Cmd Kk 投資体験研修方法及びそのシステム
JP2003150779A (ja) * 2001-11-14 2003-05-23 Mizuho Trust & Banking Co Ltd パッシブ運用管理システム及びその方法
JP2004110576A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Daiwa Securities Smbc Co Ltd 運用リスク判断装置、プログラム、及び運用リスク判断方法
JP2004157736A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Hitachi Capital Corp 取引処理方法
JP2004213642A (ja) * 2002-12-17 2004-07-29 Ip Strategy:Kk 金融商品等交換取引プログラムを記録した記憶媒体、金融商品等交換取引システム及び商品交換取引方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006092480A (ja) 2006-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8156034B2 (en) Method and system for enhanced distribution of financial instruments
WO2020041873A1 (en) Systems and methods for short and long tokens
Hakansson et al. On the feasibility of automated market making by a programmed specialist
Gupta et al. Priorities and sequencing in privatization: Theory and evidence from the Czech Republic
JPH10187833A (ja) 会計処理装置及びその方法
US20020077955A1 (en) Full maturity option bond fund
CN104303197A (zh) 用于实时的账户访问的系统和方法
JP2009530710A (ja) 証券指数を生成する方法及びシステム
JP2022048359A (ja) アドバイス提示システム、アドバイス提示端末、および、プログラム
US20240062300A1 (en) Systems and methods for the regulated trading of registered equities with the securities and exchange commission on an immutable blockchain with settlement into the broker dealer ecosystem
JP7042637B2 (ja) プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び仮想通貨取引システム
KR102267655B1 (ko) 블록체인을 기반으로 한 투자 방법 및 이러한 방법을 사용하는 장치
JP6409115B1 (ja) 自動仕訳サーバおよび自動仕訳プログラム
Simmons Securities operations: a guide to trade and position management
JP4549146B2 (ja) 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム
Kriwoluzky et al. Public or Private? The future of money
Huang et al. A framework for analyzing the US coin supply chain
KR100413589B1 (ko) 실시간 경제 변수 지표를 도입한 복권 구입 및 판매 시스템
TWM626968U (zh) 非同質化代幣管理系統
JP6526356B1 (ja) 銀行業務支援システム、銀行業務支援方法及び銀行業務支援プログラム
JP2003132220A (ja) 電子手形管理システム及びその方法
Conlon et al. Valuation of cryptocurrencies and ICO tokens for tax purposes
JP3930006B2 (ja) 証券決済管理システム及びプログラム
Kostoula Valuation of cryptoassets in EU insolvency: Challenges and prospects
KR102514178B1 (ko) 인공지능 기반 블록체인 기술을 이용한 암호화폐 투자 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070613

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100615

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4549146

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees