JP2002032565A - 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法 - Google Patents

投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法

Info

Publication number
JP2002032565A
JP2002032565A JP2000213673A JP2000213673A JP2002032565A JP 2002032565 A JP2002032565 A JP 2002032565A JP 2000213673 A JP2000213673 A JP 2000213673A JP 2000213673 A JP2000213673 A JP 2000213673A JP 2002032565 A JP2002032565 A JP 2002032565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
risk
fund
rejection
return
benchmark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000213673A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Saito
正春 齋藤
Shiyouta Yamato
省太 大和
Takuji Koike
拓自 小池
Yoshihisa Fukuda
芳久 福田
Takeshi Yamauchi
剛 山内
Makoto Kikuchi
誠 菊地
Satoshi Oizumi
聡 大泉
Masanao Mikitani
正直 三木谷
Yuichi Matsushita
雄一 松下
Junji Kobayashi
淳二 小林
Junichi Nagatake
純一 長竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAI ICHI KANGYO ASSET MAN CO L
DAI-ICHI KANGYO ASSET MANAGEMENT CO Ltd
Original Assignee
DAI ICHI KANGYO ASSET MAN CO L
DAI-ICHI KANGYO ASSET MANAGEMENT CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DAI ICHI KANGYO ASSET MAN CO L, DAI-ICHI KANGYO ASSET MANAGEMENT CO Ltd filed Critical DAI ICHI KANGYO ASSET MAN CO L
Priority to JP2000213673A priority Critical patent/JP2002032565A/ja
Publication of JP2002032565A publication Critical patent/JP2002032565A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各委託者が運用するファンドの運用実績およ
び金融市場の時系列データを、コンピュータを用いて処
理することにより、ファンドの属性および投資家の選好
に応じて評価基準を設定の上ファンドの運用成果を評価
し、これに基づき個々の投資家の基準に合った商品選定
を行う評価・選定方法を提供する。 【解決手段】 コンピュータのデータ処理機能を使用
し、多数のファンドに関するデータからユニバース比較
に適当なファンドを分類し、一方でリスクに対する拒否
度から投資家を分類し、そのリスク拒否度を算出し、あ
るいは任意のリスク拒否度を入力することにより、商品
カテゴリーごとの所定のベンチマークに対するファンド
の所定期間におけるアクティブ・リターンとアクティブ
・リスクと投資家のリスク拒否度と、必要に応じてファ
ンドの売買にあたって別途発生する費用を要素として投
資信託商品の運用成果評価または選定を行うことにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、投資信託商品の運
用成果を定量分析的手法によって評価するための装置と
その方法、および投資信託商品の選定に資するための装
置とその方法に関する。
【0002】ここで、前記投資信託商品は、一般に「フ
ァンド」と呼ばれている。投資信託は、信託財産を委託
者の指図に基づいて主として有価証券に対する投資とし
て運用することを目的とした信託であって、その受益権
を複数の者に取得させることを目的とするものをいう。
「ファンド」とは、前記投資信託として設定された商品
で、委託者または委託者から委託を受けた者(以下、委
託者という)の運用の指図に基づいて投資されている有
価証券の集まりである。
【0003】本発明は、各委託者が運用するファンドの
運用実績および金融市場の時系列データを、コンピュー
タを用いて処理することにより、ファンドの属性および
投資家の選好に応じて評価基準を設定の上ファンドの運
用成果を評価し、これに基づき個々の投資家の基準に合
った商品選定を行う、評価・選定装置およびその方法に
関するものである。
【0004】
【従来の技術】現在、わが国の投資信託の純資産総額
(時価総額)は約58兆円に上る。投資信託商品(以
下、ファンドという)は、追加型株式ファンドだけでも
約2,000本ある。
【0005】ファンドを設定・運用する委託者はこれら
のファンドにそれぞれ特色を持たせている。これは、よ
り多くの投資家の資金を獲得できるように委託者が独自
の方針や基準によって運用対象の有価証券や運用手法を
選択し運用するからである。
【0006】このファンドの特色を象徴的に説明するも
のとして、種々の分類手法がある。例えば、リスクとリ
ターンの関係に着目した、証券投資信託協会が指針とし
て示すところのリスク・リターン商品分類(以下、RR
分類という)がある。すなわちローリスク・ローリター
ンの第1群からハイリスク・ハイリターンの第5群ま
で、それぞれのリスク・リターンの度合によって分類す
る手法である。それ以外にも運用手法の差異による分
類、すなわち運用スタイルといわれる投資判断基準の違
いによる分類や投資対象先の違いによる分類等がある。
【0007】上記RR分類は、一般的な投資家に理解し
やすいように表示されているものを象徴的に挙げたもの
であるが、実際のファンドは投資対象先や運用スタンス
等からより細分化された属性の差異によって分類されて
いる。図2にその一例を示す。
【0008】この図2に示す分類は、証券投資信託協会
の運用成績公開制度に基づく分類(以下協会分類とい
う)である。委託者は自らが設定・運用するファンドが
属する分類を特定し、これを証券投資信託協会に申告す
る。証券投資信託協会は、委託者が自己申告した分類に
より、各分類に属するファンド名を公表している。
【0009】ファンドが属する協会分類は、目論見書・
受益証券説明書に記載されており、投資信託の受益証券
取得を検討する投資家にとっては、その意思決定の過程
において、ファンドの大まかな属性を把握するための手
がかりとして利用される等、大きな影響を持っている。
また協会分類は、ファンドの運用成果を評価する際の同
一属性を有するファンドを概略示している。このファン
ドの運用成果評価は、投資家がどのファンドに投資する
かを決定する際の資料としても利用されている。
【0010】ところで、あるファンドの運用成果を数量
的に評価するには、一般的にユニバース比較とベンチマ
ーク比較の2つの方法がある。
【0011】ユニバース比較とは、同一ユニバース内の
他のファンドとの比較において運用成果を評価すること
をいう。ここで、「ユニバース」とは、比較対象とする
複数のファンドによって構成されたファンドの集合をい
う。
【0012】ユニバース比較を行う場合には、同一属性
を有するファンドからなるユニバース内で比較を行わな
ければ意味がないことは説明するまでもない。同一属性
のファンドからなるユニバース内でユニバース比較を行
う限り、この方法はファンド間の相対的な評価に適して
いると言える。
【0013】一方、ベンチマーク比較とは、同一の基準
指標(以下、ベンチマークという)に対して比較対象と
なるファンドの相対的な運用成果を算出して比較するこ
とをいう。この方法は、同一のベンチマークに対する各
ファンドの相対的な運用成果を評価する方法であるの
で、異なるファンド間の運用成果を比較しようとする場
合には、それらのファンドの評価に適した同一のベンチ
マークを選択しなければならない。
【0014】従来のユニバース比較によるファンドの運
用成果評価は、協会分類、あるいは評価する者がそれぞ
れの分類をユニバースとして用いていた。
【0015】この場合の運用成果の優劣を示すものとし
て、各ファンドの期待投資収益率(予想収益率)と均衡
期待投資収益率(基準集団の平均予想収益率)との差を
用いた指標を算出していた。
【0016】また従来のベンチマーク比較においても、
運用成果の優劣を示すものとしてアクティブ・リターン
やシャープ・レシオ、インフォメーション・レシオ等を
算出していた。アクティブ・リターンとは評価期間にお
けるファンドの投資収益率とベンチマークの投資収益率
との差である。シャープ・レシオとはベンチマークを無
リスク資産の収益率とした場合のアクティブ・リターン
をファンドの収益率の標準偏差で割った値、インフォメ
ーション・レシオとはアクティブ・リターンをファンド
とベンチマークの収益率の差の標準偏差(アクティブ・
リスク)で割った値であり、いずれもリスク1単位あた
りのアクティブ・リターンを計測するものである。しか
し、それらはすべて単一の効用を想定したものであり、
投資家の指向の差による満足度の違いを示すことを考慮
してはなかった。
【0017】また従来のベンチマーク比較は、便宜上、
図2における国内株式型(一般型)において東証株価指
数(TOPIX)等を用いたり、ベンチマークとして目
論見書・受益証券説明書に記載されている指数を用いた
りして行われていた。また、実際の運用成果に基づき、
事後的にベンチマークを選択するものもあった。
【0018】しかし、TOPIX等の特定の指標は多種
多様な属性を有するファンドのベンチマークとして使用
するには場合によって必ずしも適切とはいえず、またす
べてのファンドがベンチマークを目論見書・受益証券説
明書に明記しているわけではなく、あるいはそもそも委
託者が決めたベンチマークすべてが投資家の観点から運
用成果を測定するのに相応しいものとはいえなかった。
【0019】しかしながら、上記従来のファンドの運用
成果評価では「評価の基準」が適切ではなかった。ここ
で「評価の基準」とは、ユニバース比較においては比較
を行うユニバース、ベンチマーク対比においてはベンチ
マーク、そしてリターンに対するリスク調整法を意味す
る。ここで、ファンドの「リターン」とは所定の期間に
おける収益率であり、ファンドの「リスク」とは前記リ
ターンの所定の期間における標準偏差を意味する。
【0020】既に述べたように、従来のユニバース比較
は協会分類をユニバースとしていた。しかし協会分類
は、事前に委託者が自己申告した分類であり、ファンド
の比較対象として必ずしも適切に分類されたものではな
い場合が含まれていた。
【0021】ユニバース比較のための分類は、本来同じ
価格変動特性、言い換えればリスクあるいはリターンの
変動特性(リスク・リターン特性)を有するファンドを
同一ユニバースとし、かつ理解しやすく投資家の意思決
定行動を反映するのが望ましい。
【0022】これに対して従来の協会分類は、図2の分
類定義から分かるように株式組入限度が70%以上で主
として国内株式投資であること(国内株式型・一般
型)、株式組入限度が70%以上で主として国内大型株
(上場株式数2億株以上)に投資するものであること
(国内株式型・大型株型)など、主な投資対象以外の投
資対象による価格変動特性とは無関係なファンドを同一
の分類としていた。また評価に際し実際の運用成果に基
づき事後的に独自の分類を行うものもあった。
【0023】したがって従来のユニバース比較では、協
会分類は投資家の理解は得やすいものの、比較するユニ
バース内に運用成果を比較するのに不適当なファンド
(リスク・リターン特性が異なるファンド)が混在して
おり、十分信頼できるユニバース比較によるファンドの
運用成果評価を得ることができなかった。また、実際の
運用成果に基づいてすべて事後的に決定される商品分類
は、投資家の理解を得がたいとの問題点があった。
【0024】一方、従来のベンチマーク比較は、株式フ
ァンドであればTOPIXというようにベンチマークを
画一的に設定したり、目論見書・受益証券説明書に記載
された指数をベンチマークとしたりしていた。しかし、
ファンドによってはそのようなベンチマークとの相関が
小さいものもあり、またすべてのファンドの目論見書・
受益証券説明書にベンチマークが明記されているわけで
はない。このため、このようなベンチマークとの比較に
よるファンドの運用成果評価の信頼性は低かった。
【0025】さらに、ユニバース比較とベンチマーク比
較を問わず従来のファンドの運用成果評価の基準は、リ
スク調整を行ったとしても単一の効用を想定したもので
あった。
【0026】すなわち、適切な分類とベンチマーク設定
がなされない中で、しかも特定の評価時点、評価期間の
数値の成否を、全投資家が等しく評価するとの前提に立
っていた。しかし、投資家により満足の基準は同一では
なく、少なくとも複数のグループに分類できるものであ
ると考えられる。このため、真の投資家の満足度を評価
するファンドの運用成果評価・選定方法の開発が待たれ
ていた。
【0027】また、一般にファンドに関するデータは、
収益に関する時系列データを含めて膨大な量が存在す
る。この膨大な量のファンドに関するデータから必要な
データを取り出し、適当な処理を行ってファンドの運用
成果評価を行うことは、一般に極めて困難であった。ま
た、投資家のリスクに対する拒否度を適切に計測するこ
とは困難であった。このため、投資家ごとの満足度の差
を加味し、客観的かつ合理的なファンドの運用成果評価
を短時間に行うファンドの運用成果評価・選定装置の開
発が待たれていた。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、各
委託者が運用するファンドの運用実績および金融市場の
時系列データを、コンピュータを用いて処理することに
より、ファンドの属性および投資家の選好に応じて評価
基準を設定の上ファンドの運用成果を評価し、これに基
づき個々の投資家の基準に合った商品選定を行う評価・
選定装置および評価・選定方法を提供することを目的と
する。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による投資信託商品の運用成果評
価・選定装置は、証券投資信託協会の規定した商品分類
を運用方針および運用状況により細分化する商品カテゴ
リー分類手段と、ファンドの運用状況に関する時系列デ
ータ、および証券投資信託協会の規定に基づき委託者が
申告した、目論見書・受益証券説明書に記載の商品分類
を入力し、前記商品カテゴリーにおいて各ファンドの属
する商品カテゴリーを特定する商品カテゴリー特定手段
と、ファンドの収益および金融市場に関する時系列デー
タを入力し、商品カテゴリーごとの所定のベンチマー
ク、例えば特定の指標に対する連動を目指す商品、特定
の指標に対する連動を指向する投資家の集合に対しては
当該特定の指標をベンチマークとし、これ以外の商品カ
テゴリーにおいては、当該商品カテゴリーに属するファ
ンドをユニバースとして、ユニバース内のファンドの収
益率の中央値を計算しこれをベンチマークとするベンチ
マーク計測手段と、前記商品カテゴリーとファンドの収
益に関する時系列データと前記ベンチマークを入力し、
ファンドの収益率とベンチマーク・リターンとの差、お
よびその標準偏差を求め、アクティブ・リターン、アク
ティブ・リスクを算出するベンチマーク対比手段と、特
定の指標に対する連動を指向する投資家の集合と、これ
以外にリスクに対する拒否度合を表す指標であるリスク
拒否度により1つ以上の投資家の集合に区分けする投資
家分類手段と、前記商品カテゴリー内のファンドのアク
ティブ・リスクと期待インフォメーション・レシオから
投資家分類ごとのリスク拒否度を計測するリスク拒否度
算出手段と、ファンドの前記ベンチマークに対するアク
ティブ・リターン、アクティブ・リスク、前記投資家分
類ごとに算出されたリスク拒否度、およびファンドの売
買に係る外部コストを入力し、効用関数型リスク調整後
リターン値を求めることによってファンドの評価を行う
評価手段とを有することを特徴とするものである。上記
外部コストは、販売手数料、販売時留保額、信託財産留
保額および解約手数料等よりなる。
【0030】また、本発明の請求項2による投資信託商
品の運用成果評価・選定装置は、上記した請求項1の運
用成果評価・選定装置において、前記リスク拒否度算出
手段に代えて、個々の投資家のリスクに対する拒否度合
を数値化したものを入力し、前記リスク拒否度算出手段
と相互に比較可能に処理する任意リスク拒否度入力手段
を有することを特徴とするものである。
【0031】尚、この請求項2による発明はこれを請求
項1の引用を停止して記載すれば、証券投資信託協会の
規定した商品分類を運用方針および運用状況により細分
化する商品カテゴリー分類手段と、ファンドの運用状況
に関する時系列データ、および証券投資信託協会の規定
に基づき委託者が申告した、目論見書・受益証券説明書
に記載の商品分類を入力し、前記商品カテゴリーにおい
て各ファンドの属する商品カテゴリーを特定する商品カ
テゴリー特定手段と、ファンドの収益および金融市場に
関する時系列データを入力し、商品カテゴリーごとの所
定のベンチマーク、例えば特定の指標に対する連動を目
指す商品、特定の指標に対する連動を指向する投資家の
集合に対しては当該特定の指標をベンチマークとし、こ
れ以外の商品カテゴリーにおいては、当該商品カテゴリ
ーに属するファンドをユニバースとして、ユニバース内
のファンドの収益率の中央値を計算しこれをベンチマー
クとするベンチマーク計測手段と、前記商品カテゴリー
とファンドの収益に関する時系列データと前記ベンチマ
ークを入力し、ファンドの収益率とベンチマーク・リタ
ーンとの差、およびその標準偏差を求め、アクティブ・
リターン、アクティブ・リスクを算出するベンチマーク
対比手段と、特定の指標に対する連動を指向する投資家
の集合と、これ以外にリスクに対する拒否度合を表す指
標であるリスク拒否度により1つ以上の投資家の集合に
区分けする投資家分類手段と、個々の投資家のリスクに
対する拒否度合を数値化したものを入力し、前記リスク
拒否度算出手段と相互に比較可能に処理する任意リスク
拒否度入力手段と、ファンドの前記ベンチマークに対す
るアクティブ・リターン、アクティブ・リスク、前記投
資家分類ごとに算出されたリスク拒否度、およびファン
ドの売買に係る外部コストを入力し、効用関数型リスク
調整後リターン値を求めることによってファンドの評価
を行う評価手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0032】また、本発明の請求項3による投資信託商
品の運用成果評価・選定方法は、証券投資信託協会の規
定した商品分類を運用方針および運用状況により細分化
し、ファンドの運用状況に関する時系列データ、および
証券投資信託協会の規定に基づき委託者が申告した、目
論見書・受益証券説明書に記載の商品分類を入力して、
前記商品カテゴリーにおいて各ファンドの属する商品カ
テゴリーを特定し、ファンドの収益および金融市場に関
する時系列データを入力して、商品カテゴリーごとの所
定のベンチマーク、例えば特定の指標に対する連動を目
指す商品、特定の指標に対する連動を指向する投資家の
集合に対しては当該特定の指標をベンチマークとし、こ
れ以外の商品カテゴリーにおいては、当該商品カテゴリ
ーに属するファンドをユニバースとして、ユニバース内
のファンドの収益率の中央値を計算しこれをベンチマー
クとして用い、前記商品カテゴリーとファンドの収益に
関する時系列データと前記ベンチマークを入力し、ファ
ンドの収益率とベンチマーク・リターンとの差、および
その標準偏差を求めて、アクティブ・リターン、アクテ
ィブ・リスクを算出し、特定の指標に対する連動を指向
する投資家の集合と、これ以外にリスクに対する拒否度
合を表す指標であるリスク拒否度により1つ以上の投資
家の集合に区分けし、前記商品カテゴリー内のファンド
のアクティブ・リスクと期待インフォメーション・レシ
オから投資家分類ごとのリスク拒否度を計測し、ファン
ドの前記ベンチマークに対するアクティブ・リターン、
アクティブ・リスク、前記投資家分類ごとに算出された
リスク拒否度、およびファンドの売買に係る外部コスト
を入力し、効用関数型リスク調整後リターン値を出力す
ることを特徴とするものである。
【0033】また、本発明の請求項4による投資信託商
品の運用成果評価・選定方法は、上記した請求項3の運
用成果評価・選定方法において、前記商品カテゴリー内
のファンドのアクティブ・リスクと期待インフォメーシ
ョン・レシオから投資家分類ごとのリスク拒否度を計測
するのに代えて、個々の投資家のリスクに対する拒否度
合を数値化したものを入力し、前記リスク拒否度算出手
段と相互に比較可能に処理する任意リスク拒否度を入力
することを特徴とするものである。
【0034】尚、この請求項4による発明はこれを請求
項3の引用を停止して記載すれば、証券投資信託協会の
規定した商品分類を運用方針および運用状況により細分
化し、ファンドの運用状況に関する時系列データ、およ
び証券投資信託協会の規定に基づき委託者が申告した、
目論見書・受益証券説明書に記載の商品分類を入力し
て、前記商品カテゴリーにおいて各ファンドの属する商
品カテゴリーを特定し、ファンドの収益および金融市場
に関する時系列データを入力して、商品カテゴリーごと
の所定のベンチマーク、例えば特定の指標に対する連動
を目指す商品、特定の指標に対する連動を指向する投資
家の集合に対しては当該特定の指標をベンチマークとし
て用い、これ以外の商品カテゴリーにおいては、当該商
品カテゴリーに属するファンドをユニバースとして、ユ
ニバース内のファンドの収益率の中央値を計算しこれを
ベンチマークとし、前記商品カテゴリーとファンドの収
益に関する時系列データと前記ベンチマークを入力し、
ファンドの収益率とベンチマーク・リターンとの差、お
よびその標準偏差を求めて、アクティブ・リターン、ア
クティブ・リスクを算出し、特定の指標に対する連動を
指向する投資家の集合と、これ以外にリスクに対する拒
否度合を表す指標であるリスク拒否度により1つ以上の
投資家の集合に区分けし、個々の投資家のリスクに対す
る拒否度合を数値化したものを入力し、前記リスク拒否
度算出手段と相互に比較可能に処理する任意リスク拒否
度を入力し、ファンドの前記ベンチマークに対するアク
ティブ・リターン、アクティブ・リスク、前記投資家分
類ごとに算出されたリスク拒否度、およびファンドの売
買に係る外部コストを入力し、効用関数型リスク調整後
リターン値を出力することを特徴とするものである。
【0035】また、本発明の請求項5による投資信託商
品の運用成果評価・選定方法は、コンピュータのデータ
処理機能を使用し、多数のファンドに関するデータから
ユニバース比較に適当なファンドを分類し、一方でリス
クに対する拒否度から投資家を分類し、そのリスク拒否
度を算出し、あるいは任意のリスク拒否度を入力するこ
とにより、商品カテゴリーごとの所定のベンチマークに
対するファンドの所定期間におけるアクティブ・リター
ンとアクティブ・リスクと投資家のリスク拒否度と、必
要に応じてファンドの売買にあたって別途発生する費用
を要素として投資信託商品の運用成果評価または選定を
行うことを特徴とするものである。
【0036】また、本発明の請求項6による投資信託商
品の運用成果評価・選定方法は、所定のベンチマークに
対するファンドの超過収益率(アクティブ・リターン)
の標準偏差(アクティブ・リスク)に対する拒否度合を
表す指標に応じて投資家を分類し、その投資家分類ごと
に投資家満足度を評価することを特徴とするものであ
る。
【0037】また、本発明の請求項7による投資信託商
品の運用成果評価・選定方法は、商品カテゴリー内のフ
ァンドのアクティブ・リスクと期待インフォメーション
・レシオから投資家分類ごとのリスク拒否度を算出し、
ファンドの所定のベンチマークに対するアクティブ・リ
ターン、アクティブ・リスク、前記リスク拒否度、およ
びファンドの売買に係る外部コストを入力し、効用関数
型リスク調整後リターン値を出力することを特徴とする
ものである。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
添付の図面を参照して以下に説明する。
【0039】最初に、本発明の一実施形態によるファン
ドの運用成果評価・選定装置の構成とその構成要素間の
処理の流れを図1に示す。
【0040】図1に示すように、本実施形態のファンド
の運用成果評価・選定装置1は、入力手段2と、商品カ
テゴリー分類手段3と、商品カテゴリー特定手段4と、
投資家分類手段5と、ベンチマーク計測手段6と、ベン
チマーク対比手段7と、リスク拒否度算出手段8と、任
意リスク拒否度入力手段9と、効用関数型リスク調整後
リターン評価手段10と、出力手段11とを有してい
る。
【0041】上記運用成果評価・選定装置1とその構成
手段2〜11は、固定的にそれぞれの処理を行うように
したハードウェアでもよい。しかし好ましくは、運用成
果評価・選定装置1は所定のソフトウェアによって制御
され、ある処理段階でその処理段階に応じた処理を行う
ようにしたコンピュータからなる。
【0042】運用成果評価・選定装置1は、物理的に1
台のコンピュータからなる態様をとることができる。1
台のコンピュータからなる場合は、同一コンピュータの
処理装置が処理段階に応じて、構成手段2〜11として
種々の処理を行う。
【0043】一方、運用成果評価・選定装置1は、各構
成手段3〜10がそれぞれ独立したコンピュータからな
り、それらが通信手段によってデータを受送信して、全
体として運用成果評価・選定装置1として作動する態様
をとることもできる。後者の場合には、各構成手段3〜
10は、それぞれ入力手段と出力手段と通信手段と処理
装置とを有する。なお、この場合、これらの各構成手段
の入力手段と出力手段と通信手段と処理装置は、図示す
ることを省略しているものとする。
【0044】また、入力手段2に入力される「協会分
類」、「運用状況に関する時系列データ」、「ファンド
の収益の時系列データ」、「販売手数料・販売時留保額
・信託財産留保額・解約手数料」等のデータは、一般的
には所定の記憶装置に格納されている。この記憶装置
は、運用成果評価・選定装置1の外部の記憶装置(例え
ば株価情報を配信するサーバー)であることができるの
で、ファンドの運用成果評価・選定装置1に含めていな
い。無論、本実施形態のファンドの運用成果評価・選定
装置1自体が、上記データを格納する記憶装置を備える
ことも可能である。
【0045】次に、これらのファンドの運用成果評価・
選定装置1の各構成手段2〜11について以下に個別に
説明する。
【0046】入力手段2は、ファンドの運用成果評価・
選定装置1の処理のために必要なデータを入力する手段
である。この機能を果たす限り、入力手段2は、キーボ
ード、マウス等のポインティングデバイス、タッチパネ
ル、データを受信する通信手段のいずれでもよい。
【0047】商品カテゴリー分類手段3は、ファンドの
運用状況に関する時系列データ入力し、これを用いてフ
ァンドを商品カテゴリーに分類する手段である。ここ
で、商品カテゴリーとは、ユニバース比較を行うのに適
切なファンドの集合をいう。すなわち、商品カテゴリー
はユニバース比較をするときのユニバースとなる。また
ベンチマーク比較を行うにあたってのベンチマークを計
測するためのデータ範囲の基準ともなる。
【0048】商品カテゴリー特定手段4は、前記商品カ
テゴリー分類手段3が分類した商品カテゴリーとファン
ドの運用状況に関する時系列データ、協会分類を入力
し、主要投資対象資産・主要投資対象資産以外の資産の
組入れ状況および組入れ比率により、ファンドが属する
商品カテゴリーを特定する手段である。商品カテゴリー
の分類・特定方法については後にさらに説明する。
【0049】投資家分類手段5は、多様な投資家のニー
ズに対応し、投資家を特定の指標に対する連動を指向す
る投資家の集合と、数値化したリスク拒否度の大小によ
り分けられた1つ以上の投資家の集合との、少なくとも
2つ以上の投資家集合に分類する手段である。
【0050】ベンチマーク計測手段6は、商品カテゴリ
ーごとにこれに属するファンドの収益に関する時系列デ
ータを入力し、商品カテゴリーごとの所定のベンチマー
ク・リターンを認識する。例えば、特定の指標に対する
連動を目指す商品カテゴリーの商品、特定の指標に対す
る連動を指向する投資家の集合に対しては当該特定の指
標をベンチマークとして、これ以外の商品カテゴリーに
おいてはその商品カテゴリーに属するすべてのファンド
の所定期間のリターンの中央値を算出し、各商品カテゴ
リーのベンチマークのリターンとして計測する手段であ
る。
【0051】ベンチマーク対比手段7は、ファンドの収
益に関する時系列データとファンドが属する商品カテゴ
リーごとにベンチマーク計測手段6によって計測された
ベンチマークのリターンを入力し、それぞれの差をファ
ンドのアクティブ・リターン、その標準偏差をアクティ
ブ・リスクとして算出する手段である。
【0052】リスク拒否度算出手段8は、期待インフォ
メーション・レシオを入力し、それぞれの商品カテゴリ
ーに属するファンドのリスク数値を用いて、リスク拒否
度を算出する手段である。リスク拒否度の算出方法につ
いては、後にさらに説明する。
【0053】任意リスク拒否度入力手段9は、個々の投
資家のリスクに対する拒否度を数値化したものを入力
し、これをリスク拒否度算出手段8と相互に比較可能に
処理する手段である。
【0054】効用関数型リスク調整後リターン評価手段
10は、ベンチマーク対比手段7により算出された所定
期間のアクティブ・リターンとアクティブ・リスクと、
リスク拒否度算出手段8ないし任意リスク拒否度入力手
段9によるリスク拒否度、およびファンドの売買にかか
る外部コストを入力し、アクティブ・リターンからリス
ク拒否度によって調整されたアクティブ・リスクの二乗
(アクティブ・リターンの分散)と、評価・選定の目的
に必要であれば上記外部コストを評価期間に対応するよ
うに調整したものを控除することによって、商品カテゴ
リーごとに相互に比較可能なファンドのリスク調整後リ
ターンを算出し、これを投資家の満足度を表す指標とし
て相対的に評価する手段である。
【0055】最後に出力手段11は、ファンドの運用成
果評価・選定装置1による処理結果を出力する手段であ
る。出力手段11は、処理結果を出力することができる
限りモニター等の表示装置の他、プリンタ、データを送
信する手段等を含む。
【0056】ファンドの運用成果評価・選定装置1によ
るファンドの運用成果評価・選定は、商品カテゴリーご
とのベンチマーク対比によってユニバース比較を行う運
用成果評価・選定である。
【0057】ユニバース比較による運用成果評価・選定
では、最初に商品カテゴリー特定手段4によってファン
ドが属する商品カテゴリーを特定し、ユニバース内で効
用関数型リスク調整後リターン評価手段10によって求
められた結果を比較する。
【0058】本発明では、ファンドの運用成果評価・選
定をする場合に、リスクに対する認識の異なる複数の投
資家あるいは特定の投資家に対する、同一の商品カテゴ
リーのファンドを比較対象とする。
【0059】前記ユニバース比較においてベンチマーク
との対比に基づくファンドの運用成果評価・選定装置で
は、ベンチマーク計測手段6において、ファンドの収益
に関する時系列データとファンドの属する商品カテゴリ
ーを入力し、商品カテゴリーごとの所定のベンチマーク
の騰落率(トータル・リターン)を認識する。例えば、
その商品カテゴリーに属するファンドの各期間の騰落率
の中央値を算出し、各商品カテゴリーのベンチマーク・
リターンとして用いる。ファンドの騰落率(トータル・
リターン)は、下式によって定義される。
【0060】
【数1】 ここで、直近基準価額:評価期間の終了時点での基準価
額比較基準価額:前評価期間の終了時点での基準価額分
配金の合計:評価期間内の収益分配金の合計すなわち、
騰落率(以下トータル・リターンという)は、月中に受
け取った収益分配金を月末時点で再投資したとみなした
場合のリターンということができる。種々のファンド基
準価額、収益分配金は、ファンドの収益に関する時系列
データとして入力手段2を介して入力される。
【0061】ベンチマーク対比手段7は、このファンド
のトータル・リターンとベンチマーク・リターンを比較
し、アクティブ・リターン、アクティブ・リスクを算出
する。これと投資家分類手段5によって分類された投資
家の集合に対しリスク拒否度算出手段7によりそれぞれ
の算出されたリスク拒否度ないし任意リスク拒否度入力
手段8によるリスク拒否度を用いて、効用関数型リスク
調整後リターン評価手段10によって求められた結果を
比較する。
【0062】しかるに本発明では、ファンドの運用成果
評価・選定をする場合に、リスク拒否度に対して認識の
ことなる複数の投資家あるいは特定の投資家に対する、
商品カテゴリーごとに同一のベンチマークを用いて効用
をユニバース内で比較する。
【0063】商品カテゴリー分類手段3において、協会
分類を細分化するための運用状況の時系列データは、投
資対象国、債券あるいは株式等の投資対象資産および当
該資産の組入れ比率の水準と、株式型ファンドにおける
投資対象先、債券型ファンドにおけるリスクテイクの種
類、連動を目指す指標タイプ、外貨建て投資に対する為
替ヘッジのスタンス等や、それらの実績、所定期間内の
平均、変更頻度等である。
【0064】例えば、わが国の投資信託商品の投資態度
等で示される運用方針は一部に不明確なものがあり、事
実、例えば協会分類において国内株式型(一般型)に属
するファンドであっても、何十%以上も外貨建て資産に
投資するものや、株式の組入れ比率が大きく変動するも
のも多い。従って運用実績に基づき、外貨建て資産が一
定水準以上を占めるものや、株式・債券等主要の投資対
象資産の組入れ比率が一定水準以下の場合、それぞれの
大分類において「マルチスタイル」として別個に取り扱
う。
【0065】商品カテゴリー特定手段4は、協会分類と
運用状況の時系列データによって、ファンドが商品カテ
ゴリー分類手段3によって規定された商品カテゴリーの
うちのどれに属するかを特定する。
【0066】以上が商品カテゴリー分類手段3によって
商品カテゴリーに分類する方法と、運用状況の時系列デ
ータから商品カテゴリーを特定する商品カテゴリー特定
手段4についての説明である。
【0067】次に、同一の商品カテゴリー内でファンド
の運用成果の優劣を評価する方法について説明する。
【0068】アクティブ・リターン、アクティブ・リス
クについては前述の通りであるが、本発明では、ファン
ドの運用成果評価・選定をする場合に、アクティブ・リ
ターン、アクティブ・リスクに基づき同一の商品カテゴ
リーのファンドを比較する。
【0069】リスク拒否度算出手段7により、各商品カ
テゴリーにおける、複数の投資家集合ごとのリスク拒否
度を算出する流れは以下の通りである。
【0070】インフォメーション・レシオは、アクティ
ブ・リスク1単位あたりのアクティブ・リターンの期待
値として、下式によって表される。
【0071】
【数2】 ここで、IR:インフォメーション・レシオ AR:アクティブ・リターン σAR:アクティブ・リスク
【0072】投資家の満足度を表す効用は、期待される
リターンと期待されるリスクの水準から計算されるもの
であるが、ファンドの運用成果評価・選定装置1におい
ては、前述のアクティブ・リターンとアクティブ・リス
クを用いて効用を測定する。効用を算出するための効用
関数は下式で表される。
【0073】
【数3】 ここで、U:効用 λ:リスク拒否度 C:外部コスト
【0074】リスク拒否度の設定方法を除き、最適な資
産配分を求める等にも使用される効用関数の概念自体に
ついては既に一般的な方法であるので説明を省略する
が、ファンドの運用成果評価・選定装置1は、従来ファ
ンドの評価・選定の目的で使用されていなかった上記
(3)式で表された効用関数を用いたという特色を持っ
ている他、この関数を使用するための因子の代入法にお
ける発明ともいえる。
【0075】上記(3)式をアクティブ・リスク
(σAR)で微分すると下式のようになる。
【0076】
【数4】 ここで、UはσARの2次関数であり、λは非負であるの
で、効用Uは、
【数5】 の時最大となることからUが最大となるリスク拒否度
(λ)の数値は、σARとIRを設定することにより、以
下の式によって算出される。
【0077】
【数6】
【0078】以下、投資家分類手段5において、特定の
指標に対する連動を指向する投資家の集合を除き、数値
化したリスク拒否度の大小により投資家集合を1つ以上
に分け、それぞれの投資家の集合を表すリスク拒否度を
算出する場合の方法を示す。
【0079】商品カテゴリー分類手段3によって分類さ
れたそれぞれの商品カテゴリーに属するファンドをアク
ティブ・リスクの昇順に並べ替え、その上位から順に分
けようとする集団数に分割する。分割されたそれぞれの
集団におけるアクティブ・リスクの中央値を算出し、上
記(5)式のアクティブ・リスクに代入する。
【0080】期待インフォメーション・レシオは、特定
の指標に対する連動を指向する投資家の集合以外の投資
家が要求すると想定される数値を入力する。ここで、イ
ンフォメーション・レシオを設定することは、ユニバー
ス内のファンドのアクティブ・リターンが正規分布に従
うとの仮定のもとで、ベンチマークのリターンを上回る
確率を設定したことと同値である。
【0081】ベンチマーク対比手段9において、アクテ
ィブ・リターンは評価時のベンチマークに対する収益の
相対的な高さを示す。一方、アクティブ・リスクはアク
ティブ・リターンのばらつきの程度、すなわちベンチマ
ーク・リターンと比較した場合の収益不安定性を示して
いる。このような観点から、アクティブ・リスクはアク
ティブ・リターンにとって負の要素として使用される。
【0082】リスク調整後リターンは、ベンチマークに
対する一時的な収益の高さから、投資家のリスク拒否度
による調整を加えたベンチマークに対する収益不安定性
を控除しているので、収益の高さをリスクによって相殺
している。つまり、リスク調整後リターン値が高いとい
うことは、相対的にリスクが少なく、収益が高いことを
示している。反対に、リスク調整後リターン値が低いと
いうことは、相対的にリスクが高く、収益が低いことを
示している。
【0083】このようにして、効用関数型リスク調整後
リターン評価手段10においてリスク拒否度を調整する
ことによって、個々の投資家のリスク拒否度に応じた満
足度の把握が可能になる。
【0084】出力手段11は、前述の効用関数型のリス
ク調整を行うことにより、それぞれの投資家満足度とい
う観点から運用成果を評価した結果を出力すると同時
に、評価の高いファンドを選定して出力する。
【0085】以上で本実施形態の運用成果評価・選定装
置1についての説明を終了する。
【0086】なお、上記運用成果評価・選定装置1は、
ユニバース内で投資家のリスク拒否度を算出した場合の
運用成果評価・選定と、任意の投資家のリスク拒否度を
入力した場合の運用成果評価・選定を同一装置で行える
ようにしている。しかし、両者はそれぞれ独立した装置
として実現することができる。
【0087】この意味から、本発明は、投資家のニーズ
に合ったベンチマーク対比のユニバース比較をする運用
成果評価・選定評価装置と方法(本願請求項1,3,
5)、任意の投資家のリスク拒否度を入力する運用成果
評価・選定装置と方法(本願請求項2,4,5)、投資
家分類手段と投資家のリスク拒否度算出手段を付加した
運用成果評価・選定方法(本願請求項6,7)、とする
ことができる。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運
用成果評価・選定方法は、ファンドに関する膨大な情報
と多様な投資家ニーズの中から、各ファンドの商品属性
からカテゴリー分類を行い、商品カテゴリーごとに所定
のベンチマーク、例えばそのカテゴリー内のファンドの
収益率の中央値ないしは特定の指標をベンチマークとし
て用い、任意あるいは標準化された投資家のリスク拒否
度により調整したリスク調整後リターンを算出する。こ
のように、本発明によれば、従来不明確または不適切で
あった多様な投資家のニーズを考慮していない投資信託
商品の運用成果評価の基準を客観的かつ合理的な形で算
出することができ、投資家の満足度を勘案した信頼性の
高い評価・選定を行う投資信託商品の運用成果評価・選
定装置および運用成果評価・選定方法を提供することが
できる。
【0089】また、従来のファンドの運用成果評価・選
定の基準は、評価時の各ファンドの収益性であったり、
リスクとリターンの相対的な比率であったりしたのに対
し、本発明は、多様な投資家のニーズに対応するため
に、リスク拒否度に応じた効用関数型のリスク調整後リ
ターンを評価の基準としている。このため、個々の投資
家にとって満足度に見合った形での投資判断に直結した
評価情報を提供する運用成果評価・選定装置および運用
成果評価・選定方法を得ることができる。
【0090】また、本発明の投資信託の運用成果評価装
置によれば、一般に膨大なデータが存在する投資信託商
品の情報から、運用成果評価・選定に必要なデータを取
り出し、迅速かつ明確に、個々の投資家の満足度に見合
った運用成果評価・選定を行うことができる。これによ
り、従来専門家による複雑な処理と説明にかかる投資家
と委託者の双方の手間と時間を大幅に軽減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る投資信託の定量評価装置
の構成と、投資信託の定量評価を行う際の各構成手段間
の処理の流れを示すブロック図
【図2】投信協会による分類を示す表図
【符号の説明】
1 投資信託の運用成果評価・選定装置 2 入力手段 3 商品カテゴリー分類手段 4 商品カテゴリー特定手段 5 投資家分類手段 6 ベンチマーク計測手段 7 ベンチマーク対比手段 8 リスク拒否度算出手段 9 任意リスク拒否度入力手段 10 効用関数型リスク調整後リターン評価手段 11 出力手段
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月19日(2000.7.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】
【数2】 ここで、IR:インフォメーション・レシオ AR:アクティブ・リターン σAR:アクティブ・リスク
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】
【数3】 ここで、U:効用 λ:リスク拒否度 C:外部コスト
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0076
【補正方法】変更
【補正内容】
【0076】
【数4】 ここで、UはσARの2次関数であり、λは非負であるの
で、効用Uは、
【数5】 の時最大となることからUが最大となるリスク拒否度
(λ)の数値は、σARとIRを設定することにより、以
下の式によって算出される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0077
【補正方法】変更
【補正内容】
【0077】
【数6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 拓自 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 福田 芳久 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 山内 剛 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 菊地 誠 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 大泉 聡 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 三木谷 正直 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 松下 雄一 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 小林 淳二 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 (72)発明者 長竹 純一 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 第 一勧業アセットマネジメント株式会社内 Fターム(参考) 5B049 BB47 CC02 DD01 EE03 FF02 GG04 GG07 5B055 CC10 EE04 EE21 EE27

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 証券投資信託協会の規定した商品分類を
    運用方針および運用状況により細分化する商品カテゴリ
    ー分類手段と、 ファンドの運用状況に関する時系列データ、および証券
    投資信託協会の規定に基づき委託者が申告した、目論見
    書・受益証券説明書に記載の商品分類を入力し、前記商
    品カテゴリーにおいて各ファンドの属する商品カテゴリ
    ーを特定する商品カテゴリー特定手段と、 ファンドの収益および金融市場に関する時系列データを
    入力し、商品カテゴリーごとの所定のベンチマーク、例
    えば特定の指標に対する連動を目指す商品、特定の指標
    に対する連動を指向する投資家の集合に対しては当該特
    定の指標をベンチマークとし、これ以外の商品カテゴリ
    ーにおいては、当該商品カテゴリーに属するファンドを
    ユニバースとして、ユニバース内のファンドの収益率の
    中央値を計算しこれをベンチマークとするベンチマーク
    計測手段と、 前記商品カテゴリーとファンドの収益に関する時系列デ
    ータと前記ベンチマークを入力し、ファンドの収益率と
    ベンチマーク・リターンとの差、およびその標準偏差を
    求め、アクティブ・リターン、アクティブ・リスクを算
    出するベンチマーク対比手段と、 特定の指標に対する連動を指向する投資家の集合と、こ
    れ以外にリスクに対する拒否度合を表す指標であるリス
    ク拒否度により1つ以上の投資家の集合に区分けする投
    資家分類手段と、 前記商品カテゴリー内のファンドのアクティブ・リスク
    と期待インフォメーション・レシオから投資家分類ごと
    のリスク拒否度を計測するリスク拒否度算出手段と、 ファンドの前記ベンチマークに対するアクティブ・リタ
    ーン、アクティブ・リスク、前記投資家分類ごとに算出
    されたリスク拒否度、およびファンドの売買に係る外部
    コストを入力し、効用関数型リスク調整後リターン値を
    求めることによってファンドの評価を行う評価手段と、
    を有することを特徴とする投資信託商品の運用成果評価
    ・選定装置。
  2. 【請求項2】 前記リスク拒否度算出手段に代えて、 個々の投資家のリスクに対する拒否度合を数値化したも
    のを入力し、前記リスク拒否度算出手段と相互に比較可
    能に処理する任意リスク拒否度入力手段を有することを
    特徴とする請求項1に記載の投資信託商品の運用成果評
    価・選定装置。
  3. 【請求項3】 証券投資信託協会の規定した商品分類を
    運用方針および運用状況により細分化し、 ファンドの運用状況に関する時系列データ、および証券
    投資信託協会の規定に基づき委託者が申告した、目論見
    書・受益証券説明書に記載の商品分類を入力して、前記
    商品カテゴリーにおいて各ファンドの属する商品カテゴ
    リーを特定し、 ファンドの収益および金融市場に関する時系列データを
    入力して、商品カテゴリーごとの所定のベンチマーク、
    例えば特定の指標に対する連動を目指す商品、特定の指
    標に対する連動を指向する投資家の集合に対しては当該
    特定の指標をベンチマークとし、これ以外の商品カテゴ
    リーにおいては、当該商品カテゴリーに属するファンド
    をユニバースとして、ユニバース内のファンドの収益率
    の中央値を計算しこれをベンチマークとして用い、 前記商品カテゴリーとファンドの収益に関する時系列デ
    ータと前記ベンチマークを入力し、ファンドの収益率と
    ベンチマーク・リターンとの差、およびその標準偏差を
    求めて、アクティブ・リターン、アクティブ・リスクを
    算出し、 特定の指標に対する連動を指向する投資家の集合と、こ
    れ以外にリスクに対する拒否度合を表す指標であるリス
    ク拒否度により1つ以上の投資家の集合に区分けし、 前記商品カテゴリー内のファンドのアクティブ・リスク
    と期待インフォメーション・レシオから投資家分類ごと
    のリスク拒否度を計測し、 ファンドの前記ベンチマークに対するアクティブ・リタ
    ーン、アクティブ・リスク、前記投資家分類ごとに算出
    されたリスク拒否度、およびファンドの売買に係る外部
    コストを入力し、効用関数型リスク調整後リターン値を
    出力することを特徴とする投資信託商品の運用成果評価
    ・選定方法。
  4. 【請求項4】 前記商品カテゴリー内のファンドのアク
    ティブ・リスクと期待インフォメーション・レシオから
    投資家分類ごとのリスク拒否度を計測するのに代えて、 個々の投資家のリスクに対する拒否度合を数値化したも
    のを入力し、前記リスク拒否度算出手段と相互に比較可
    能に処理する任意リスク拒否度を入力することを特徴と
    する請求項3に記載の投資信託商品の運用成果評価・選
    定方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータのデータ処理機能を使用
    し、多数のファンドに関するデータからユニバース比較
    に適当なファンドを分類し、一方でリスクに対する拒否
    度から投資家を分類し、そのリスク拒否度を算出し、あ
    るいは任意のリスク拒否度を入力することにより、商品
    カテゴリーごとの所定のベンチマークに対するファンド
    の所定期間におけるアクティブ・リターンとアクティブ
    ・リスクと投資家のリスク拒否度と、必要に応じてファ
    ンドの売買にあたって別途発生する費用を要素として投
    資信託商品の運用成果評価または選定を行うことを特徴
    とする投資信託商品の運用成果評価・選定方法。
  6. 【請求項6】 所定のベンチマークに対するファンドの
    超過収益率(アクティブ・リターン)の標準偏差(アク
    ティブ・リスク)に対する拒否度合を表す指標に応じて
    投資家を分類し、その投資家分類ごとに投資家満足度を
    評価することを特徴とする投資信託商品の運用成果評価
    ・選定方法。
  7. 【請求項7】 商品カテゴリー内のファンドのアクティ
    ブ・リスクと期待インフォメーション・レシオから投資
    家分類ごとのリスク拒否度を算出し、ファンドの所定の
    ベンチマークに対するアクティブ・リターン、アクティ
    ブ・リスク、前記リスク拒否度、およびファンドの売買
    に係る外部コストを入力し、効用関数型リスク調整後リ
    ターン値を出力することを特徴とする投資信託商品の運
    用成果評価・選定方法。
JP2000213673A 2000-07-14 2000-07-14 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法 Withdrawn JP2002032565A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000213673A JP2002032565A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000213673A JP2002032565A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002032565A true JP2002032565A (ja) 2002-01-31

Family

ID=18709386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000213673A Withdrawn JP2002032565A (ja) 2000-07-14 2000-07-14 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002032565A (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004178287A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Daiwa Securities Group Inc 資産運用状況監視システム、証券取引システム、及び、コンピュータプログラム
JP2006092480A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daiwa Securities Group Inc 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム
JP2006323573A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Kiyapitaru Asetsuto Planning:Kk 金融商品選択支援システム及び金融商品選択支援プログラム
JP2007115281A (ja) * 2007-01-19 2007-05-10 Daiwa Securities Group Inc 投資額決定システムおよびプログラム
JP2007524941A (ja) * 2004-01-16 2007-08-30 イースピード,インコーポレイテッド 市場データのカスタマイズ可能な取引表示
US8131625B2 (en) 2003-11-17 2012-03-06 Bgc Partners, Inc. Customizable trading display of market data
US8219480B2 (en) 2005-03-24 2012-07-10 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for protecting against erroneous price entries in the electronic trading of financial and other instruments
US8224740B2 (en) 1999-04-30 2012-07-17 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for trading
US8566212B2 (en) 2002-10-31 2013-10-22 Bgc Partners, Inc. Electronic systems and methods for providing a trading interface with advanced features
US8725623B2 (en) 2001-05-09 2014-05-13 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for controlling traders from manipulating electronic trading markets
US8930256B2 (en) 2002-10-31 2015-01-06 Bgc Partners, Inc. Keyboard trading system
US9292865B2 (en) 1996-12-13 2016-03-22 Cantor Fitzgerald, L.P. Cfph, Llc Dynamic keyboard for trading
JP2018205789A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 越屋メディカルケア株式会社 支援用品検索装置及び支援用品検索システム
CN113706309A (zh) * 2021-08-30 2021-11-26 山东理工大学 一种基于人工智能的投资风险评估方法及系统
WO2022024381A1 (ja) * 2020-07-31 2022-02-03 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、記録媒体

Cited By (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9292865B2 (en) 1996-12-13 2016-03-22 Cantor Fitzgerald, L.P. Cfph, Llc Dynamic keyboard for trading
US8285614B2 (en) 1999-04-30 2012-10-09 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for trading
US8229831B2 (en) 1999-04-30 2012-07-24 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for trading
US8224740B2 (en) 1999-04-30 2012-07-17 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for trading
US8738501B2 (en) 2001-05-09 2014-05-27 Bgc Partners, Inc. Controlling traders from manipulating electronic trading markets
US10223747B2 (en) 2001-05-09 2019-03-05 Bgc Partners, Inc. Controlling traders from manipulating electronic trading markets
US8725623B2 (en) 2001-05-09 2014-05-13 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for controlling traders from manipulating electronic trading markets
US10331344B2 (en) 2002-10-31 2019-06-25 Bgc Partners, Inc. Keyboard trading system
US8930256B2 (en) 2002-10-31 2015-01-06 Bgc Partners, Inc. Keyboard trading system
US8566212B2 (en) 2002-10-31 2013-10-22 Bgc Partners, Inc. Electronic systems and methods for providing a trading interface with advanced features
US11016662B2 (en) 2002-10-31 2021-05-25 Bgc Partners, Inc. Keyboard trading system
US11068980B2 (en) 2002-10-31 2021-07-20 Bgc Partners, Inc. Electronic systems and methods for providing a trading interface with advanced features
JP2004178287A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Daiwa Securities Group Inc 資産運用状況監視システム、証券取引システム、及び、コンピュータプログラム
US8131625B2 (en) 2003-11-17 2012-03-06 Bgc Partners, Inc. Customizable trading display of market data
US8131626B2 (en) 2003-11-17 2012-03-06 Bgc Partners, Inc. Customizable trading display of market data
US10379701B2 (en) 2003-11-17 2019-08-13 Bgc Partners, Inc. Customizable trading display of market data
JP2007524941A (ja) * 2004-01-16 2007-08-30 イースピード,インコーポレイテッド 市場データのカスタマイズ可能な取引表示
JP4549146B2 (ja) * 2004-09-27 2010-09-22 株式会社大和証券グループ本社 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム
JP2006092480A (ja) * 2004-09-27 2006-04-06 Daiwa Securities Group Inc 委託会社システム、ファンド統合システム、ファンド統合方法並びにそのプログラム
US8219480B2 (en) 2005-03-24 2012-07-10 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for protecting against erroneous price entries in the electronic trading of financial and other instruments
US11397987B2 (en) 2005-03-24 2022-07-26 Bgc Partners, Inc. Systems and methods for protecting against erroneous price entries in the electronic trading of financial and other instruments
US10592984B2 (en) 2005-03-24 2020-03-17 Bgc Partenrs, Inc. Systems and methods for protecting against erroneous price entries in the electronic trading of financial and other instruments
JP2006323573A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Kiyapitaru Asetsuto Planning:Kk 金融商品選択支援システム及び金融商品選択支援プログラム
JP4510033B2 (ja) * 2007-01-19 2010-07-21 株式会社大和証券グループ本社 投資額決定システムおよびプログラム
JP2007115281A (ja) * 2007-01-19 2007-05-10 Daiwa Securities Group Inc 投資額決定システムおよびプログラム
JP2018205789A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 越屋メディカルケア株式会社 支援用品検索装置及び支援用品検索システム
WO2022024381A1 (ja) * 2020-07-31 2022-02-03 日本電気株式会社 情報処理装置、情報処理方法、及び、記録媒体
CN113706309A (zh) * 2021-08-30 2021-11-26 山东理工大学 一种基于人工智能的投资风险评估方法及系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Ooi The determinants of capital structure evidence on UK property companies
US6564191B1 (en) Computer-implemented method for performance measurement consistent with an investment strategy
Cici et al. Missing the marks? Dispersion in corporate bond valuations across mutual funds
US5101353A (en) Automated system for providing liquidity to securities markets
Pinnuck An examination of the performance of the trades and stock holdings of fund managers: Further evidence
US8185469B2 (en) Computer-based method for teaming research analysts to generate improved securities investment recommendations
US20020133447A1 (en) Computerized method and system for formulating stock portfolios
US8533089B1 (en) Methodology and process for constructing factor indexes
JP2002032565A (ja) 投資信託商品の運用成果評価・選定装置および運用成果評価・選定方法
Box et al. ETF competition and market quality
Kyle et al. Microstructure invariance in US stock market trades
Chou et al. Long-run underperformance following private equity placements: The role of growth opportunities
Bertolis et al. An investigation into South African general equity unit trust performance during different economic periods
US7028006B1 (en) Peer based doctrine performance framework
KR102141310B1 (ko) 빅데이터 분석을 활용한 통합 투자 관리 시스템
US20090070274A1 (en) Method and system for identification and analysis of investment assets
KR101004375B1 (ko) Psr 분석을 이용한 펀드 관리 방법 및 시스템
KR20160090447A (ko) 투자 성향에 따른 맞춤형 투자 가이드 시스템 및 그 방법
Philips et al. Tactical asset allocation: 1977-1994
Irvine et al. The beta anomaly and mutual fund performance
JPH10275177A (ja) 投資信託のパフォーマンス評価装置およびその評価方法
Ligot et al. Intraday volatility smile: Effects of fragmentation and high frequency trading on price efficiency
Paramita et al. Market timing and stock selection performance of mutual fund in bull and bear market condition
Kyle et al. Market microstructure invariants
JACKOVÁ THE PROCESS OF FINANCIAL PERFORMANCE EVALUATING OF THE COMPANY.

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20071002