JP4548755B2 - パンチ処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、各種の用紙に対して、いろいろな位置にいろいろな数のパンチ孔をあけることが可能なパンチ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コピーした用紙(以下、記録紙とよぶ)をファイルするため、パンチで孔をあけるパンチ処理装置が各種提案され、開発されている。
【0003】
このようなパンチ処理装置として、例えば特開平8−25292号公報に記載のものが知られている。即ち、このパンチ処理装置は、回転軸とともに偏心カムが回動することによってカムホルダが押圧され、このカムホルダに装着されたパンチが押下して記録紙にパンチ孔をあけるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このようなパンチ処理装置にあっては、用途や目的に合わせて、あるいは使用する国や地域によっては仕様や規格がいろいろと異なることがあり、パンチ孔の位置やパンチ孔の数が異なる場合がある。
【0005】
ところが、通常、このようなパンチ処理装置では、カムホルダにパンチを1個だけしか取付けていないから、仕様や規格に合わせてカムホルダやパンチを適宜の位置に設けたり、あけようとするパンチ孔の数だけカムホルダを追加して設置する必要がある。このため、仕様や規格が異なる場合には、その異なる数だけ、専用のパンチ処理装置が必要になっている。
【0006】
しかも、この開けるパンチ孔の位置が互いに接近している場合には、隣接するパンチ孔間隔の領域内にカムホルダをそれぞれ別個に配設しなければならず、カムホルダの大幅な小型化、薄型化が要求されることも考えられる。
【0007】
そこで、この請求項1に係る発明は、上記した事情に鑑み、仕様や規格に応じて、同一形状の駆動カムやカムホルダを最小限の数だけ使用して、異なる位置に異なる数のパンチ孔を開けることができるようにすることを目的とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、さらに低コストで異なる位置に異なる数のパンチ孔を開けることができるようにすることを目的とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、簡単な構造のもので、異なる位置に異なる数のパンチ孔を開けることができるようにすることを目的とする。
【0010】
さらに、このパンチ処理装置としては、例えば特開平11−77593号公報に記載ように、記録紙にパンチ孔を開けるタイミングをずらすことにより低トルク、低騒音を実現するため、複数の偏心カムを回転軸に取付ける際に、その取付け角度(位相)をずらしたものも知られている。
【0011】
ところが、このようなものでは、回転軸に対し各偏心カムの取付け角度をずらすため、例えば回転軸にネジなどで組み付ける際に、回転軸に角度差をつけてネジ孔などを設けなければならず、ネジ孔などの加工費が嵩んでしまう。
【0012】
そこで、請求項4に係る発明は、上記した事情に鑑み、複数のパンチ孔開けを低トルク、かつ、低騒音で行うことができるばかりか、低コストで行うことができるようにすることを目的とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、複数のパンチ孔開けを、低コスト、低トルク、かつ、低騒音で行うことができるばかりか、簡単な構造のもので実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に記載の発明は、回転軸に取付けられた駆動カムの回転動作によってカムホルダが記録紙に向けて往復運動し、このカムホルダに取付けたパンチで記録紙にパンチ孔をあけるパンチ処理装置であって、
前記回転軸に駆動カムを前記回転軸の軸方向に複数箇所着脱可能に取付ける駆動カム着脱手段を備えるとともに、この駆動カムに設けたカムホルダの複数個所にパンチを着脱可能に取付けるパンチ着脱手段を備え、
記録紙にあけるパンチ孔の位置及びパンチ孔数を変更可能に構成したものである。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、回転軸にピン孔を複数箇所平行に設け、これらのピン孔に取付けた平行ピンで駆動カムを着脱自在に固定することにより、回転軸に対する駆動カム及びカムホルダの設置位置を変更可能に構成したものである。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、カムホルダの底部に複数の切り欠いた嵌合部を設け、この嵌合部にパンチを着脱自在に取付けるように構成したものである。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、カムホルダに設けた嵌合部が、この嵌合部にパンチを嵌合させたときに各パンチの先端が記録紙の表面から異なる高さとなるように高さを違えて形成されているものである。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の発明において、カムホルダに長さが異なる複数のパンチを取付け、記録紙にパンチ孔をあけるタイミングをずらすように構成したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について添付図面に基づき説明する。
図1には、この発明に係るパンチ処理装置を示す概略斜視図である。この例のパンチ処理装置は、図示外の複写機に併設された記録紙後処理装置の内部に設置されており、記録紙に対して1枚ずつ(或いはまとめて孔あけしてもよい)パンチ孔を開けるようになっている。
【0020】
このパンチ処理装置1は、記録紙後処理装置内部の搬送路を横切るような位置で記録紙後処理装置の図示外のケーシングにねじで締結された下ブラケット21と、この下ブラケット21に両端部を螺着された上ブラケット22と、この上ブラケット22にベアリング23を介して回転自在に設けた回転軸3と、この回転軸3に複数取付けた駆動カム4と、これらの駆動カム4をそれぞれ囲設するように外挿するカムホルダ5と、このカムホルダ5の底面に取付けたパンチ6と、パンチ6の往復動作をガイドする上ブラケット22に設けたガイド部材7とを備えている。
【0021】
下ブラケット21には、略コ字形の上ブラケット22がねじ24で締結されており、この上ブラケット22との間に、記録紙が通り抜けることができる程度の隙間が形成され、パンチをあける記録紙を一時的に保持するようになっている。なお、この下ブラケット21には、パンチ6と同軸上にパンチ6よりも若干大き目の図示せぬ孔が穿設されており、パンチ6下端の刃先部分が下ブラケット21を貫通できるようになっている。
【0022】
上ブラケット22には、中央部側の平面部22Aと、この両側に起立する壁面部22Bとを備えている。このうち平面部22Aには、ガイド部材7が圧入されている一方、両壁面部22Bには、回転軸3を回転自在に支持するためのベアリング23が取付けてある。
【0023】
ガイド部材7は、パンチ6の上下方向の往復動作をガイドするものであり、略中空円筒状に形成されてパンチ6の先端の刃先が貫通するようになっている。
【0024】
回転軸3には、図示せぬ適宜の複数箇所に、駆動カム4の着脱手段である平行ピンを挿入するためのピン孔が互いに平行(同位相方向)に穿設されており、このピン孔に挿入された平行ピンを介して駆動カム4が一体に取り付けられている。なお、この回転軸3には、これを回転駆動するための駆動源として、図示外のモータが取付けられている。
【0025】
駆動カム4は、図2に示すように、パンチ6を押し下げるためのカム4A(以下、押下カムとよぶ)と、パンチ6を押し上げるためのカム4B(以下、押上カムとよぶ)との2種類のものを有しており、押下カム4Aを押上カム4Bが両側から挟むような状態で一体に固定されている。
【0026】
このうち、パンチ6を押し下げるための押下カム4Aは、回転軸3を270度かけて回転させ、つまり、ゆっくりとパンチ6を押し下げることができる固有形状を有している。一方、押上カム4Bは、回転軸3を90度回動させて、つまり、一気にパンチ6を持ち上げるように形成されている。なお、図2において、符号4Cは、パンチ6が最降下した下死点に達した時に、この駆動カム4の押下カム4Aがカムホルダ5に当接する面(以下、中立面とよぶ)を示している。
【0027】
カムホルダ5は、図3に示すように、略箱型状に形成されており、駆動カム4の外周を取り囲むように設けられている。このカムホルダ5には、同図(A)、(B)に示すように、駆動カム4の押下カム4Aと接触する第1接触面5Aと、押上カム4Bと接触する第2接触面5Bとを有している。さらに、このカムホルダ5には、駆動カム4の回転運動により、上下のブラケット2A、2Bに向けて往復運動できるようにすると共に、その往復運動の際のガイドとなる長孔状の切欠き5Cが形成されている。そして、この切欠き5Cには、カムホルダ5の水平方向への回転動作を阻止する機能も付与されている。
【0028】
このように、このカムホルダ5は、駆動カム4の押下カム4Aがカムホルダ5の床側の第1接触面5Aに接触したときに下方へ押下されて記録紙に向けて前進し、逆に、駆動カム4の押上カム4Bがカムホルダ5の天井部分のうち左右両側部分から1段下がった第2接触面5Bに接触するときに上方へ持ち上げられて後退するようになっている。なお、このカムホルダ5の底面部には、パンチ6を取付けるための案内溝51、52、53を設けている。
【0029】
これらの案内溝51、52、53には、パンチ着脱手段として、パンチ6を位置決めして保持するための孔51A、52A、53Aがそれぞれ設けられている。また、これらの案内溝51、52、53の天井面部分は、後述するパンチ6の頭部が押圧される押圧面51B、52B、53Bを構成している。そして、これらの押圧面51B、52B、53Bのうち、左側と中央側にある押圧面51Bと押圧面52Bは、同じ高さであるが、右側にある押圧面53Bの方は、図3(C)に示すように、押圧面51Bや押圧面52Bよりもdだけ低く、例えばこの例ではd=0.5mmほど低く形成されている。これにより、図5(B)に示すように、この案内溝53に取付けたパンチ6の方が、他のパンチ6よりも時間的に早く記録紙に達して、パンチ孔をあけるタイミングをずらすことができるようになっている。
【0030】
パンチ6は、圧入されたガイド部材7にガイドされながら、記録紙に向けて上下方向に往復運動するカムホルダ5と一体に移動して記録紙にパンチ孔をあけるようになっている。そのため、このパンチ6には、図4に示すように、下部に刃先を設けている。この刃先は、下端両端に鋭くエッジが形成された最下部6Aと、この最下部6A間に設けた凹状を呈する最上部6Bとを有している。また、このパンチ6には、頭部6Dの直下に、カムホルダ5の位置決め用の孔51A、52A、53Aに係合状態で挿入されるくびれた首部6Cが形成されている。
【0031】
次に、この例のパンチ処理装置の作用について説明する。
画像形成装置で画像が形成され、記録紙後処理装置内を搬送される記録紙は、図1のパンチ処理装置1を通過する際に、パンチ処理が行われる。
即ち、このパンチ処理の作業は、初めに、このパンチ処理装置1へ記録紙が搬送されるのに先立ち、パンチ6が記録紙の邪魔にならないように、駆動カム4のうち押上カム4Bによって上方へ持ち上げられた状態で待機している。このときの駆動カム4の回動姿勢(押上カム4Bが鉛直上向きの状態)をホームポジション(以下、HPとよぶ)とする。
【0032】
記録紙後処理装置内の搬送路を搬送される記録紙は、このパンチ処理される搬送位置(以下、処理位置とよぶ)で一時停止するように制御されており、記録紙がその処理位置に停止すると、図示せぬ駆動源であるモータからの駆動力が回転軸3に伝達し、この回転軸3が図示せぬ平行ピンを介して駆動カム4を回転させる。
【0033】
この駆動カム4が回転を始めると、図2に示す駆動カム4のうち、押下カム4Aによってカムホルダ5の第1接触面5Aが徐々に下方へ押出されていく。この駆動カム4によってカムホルダ5が押下されると、そのカムホルダ5と一体のパンチ6も押下される。そして、この駆動カム4の回動動作によってパンチ6の刃先部分が記録紙に達すると、穿孔が行われていく。この穿孔動作は、図4に示すパンチ6の刃先において、少なくとも最下部6Aから最上部6Bまでの間で行われる。
【0034】
このとき、例えば、図5に示すように、パンチ6が左右の孔51A、53Aに夫々取付けられている場合には、右側の押圧面53Bの方が、左側の押圧面51Bよりも低いので、右側の孔53Aに取付けられたパンチ6の方が、先に記録紙に穿孔を行い、遅れて左側の孔51Aに取付けられたパンチ6が穿孔を行う。このようにして、パンチ6の穿孔タイミングをずらすことで、穿孔時の負荷が時間的に分散されて低減できるので、駆動源であるモータとして低トルクのものですむとともに、穿孔音を低減させることができる。
【0035】
このようにして、記録紙に穿孔した後、駆動カム4はさらに回動し、270度回動したところで、パンチ6が下死点まで移動される。このとき、パンチ6のストローク量が最大となり、駆動カム4は押下カム4Aの中立面4C(図2参照)でカムホルダ5の第1接触面5A(図3参照)を押下している。
【0036】
このようにして、回転軸3及びこれと一体に回転する駆動カム4による270度の回動動作により押下されたパンチ6は、駆動カム4による残り90度の回動動作により、押上カム4Bにより第2接触面5Bが一気に持ち上げられる。従って、これと一体のパンチ6も、記録紙から離脱して上方へ持ち上げられていき、HPへ復帰する。なお、この記録紙に穿孔後のパンチ6については、ゆっくりとHPへ戻っても、素早く戻っても、既に形成されている穿孔には何ら悪影響を及ぼすことがないが、できるだけ早くHPへ戻ることで、一巡するパンチ処理の作業時間を短縮させることができる。
【0037】
なお、この例では、パンチ6による記録紙の穿孔タイミングをずらす手段として、押圧面51B、52Bと押圧面53Bとの高さを互いにずらして形成したが、この場合には、各カムホルダ5について左右のパンチ6の穿孔動作をずらすものであり、それぞれのカムホルダ5については、それぞれ左側に取付けたパンチどうしは穿孔タイミングが同時である。そこで、さらに例えば、回転軸3を上ブラケット22の平面部22Aに対して全体的に傾斜させれば、すべてのパンチ6をそれぞれ別々の時間に穿孔させ、タイミングをずらすこともできる。このとき、回転軸3の傾斜方向は、押圧面の低い方、つまりパンチが先に穿孔する方を、上ブラケットの平面部に対して接近するような状態で傾斜させる必要がある。
【0038】
次に、カムホルダ5とパンチ6との取付け位置について説明する。
例えば、図6に示す国内での仕様のように、所定位置に2個所パンチ孔をあける場合には、それに合わせ回転軸3の所定位置に駆動カム4を配置するとともに、そこに対応して穿設してあるピン孔に平行ピンを取付けてこれで一体に固定し、これにさらにカムホルダ5を取付ける。また、このカムホルダ5には、3個所設けた孔51A〜53Aのうち、真ん中の孔52Aにのみパンチ6を取付けるようになっている。
【0039】
また、例えば図1に示す北欧向け仕様のように、4個所のパンチ孔をあけるものであるが、これらのパンチ孔のうちそれぞれ2個所のものが互いに接近している場合には、図6に示す国内向けと同一の構成のものを使用することができる。
この場合、これら接近した各2個のパンチ孔あけるため、これをあけるパンチ6は、1個のカムホルダ5に設けた3個所の孔51A〜53Aのうち左右両側の孔51A、孔53Aにそれぞれ取付けて、これに対応させることが可能である。これにより、カムホルダ5と駆動カム4の使用個数が半減できるようになる。なお、この場合には、予めこれらの孔51A、53Aの間隔をその仕様・規格に合わせて形成しておく必要がある。また、このパンチ6の位置に合わせて、上下のブラケット21、22にはパンチ6が通過する孔を穿設しておくとともに、上ブラケット22にはその孔に合わせてガイド部材7を取付けておくことが必要である。
【0040】
一方、例えば、図7に示す北米向け仕様のように、3個のパンチ孔を互いに間隔を広げてあける場合には、図6に示す国内向けと同一の駆動カム4とカムホルダ5とを、それぞれ3個ずつ用意する。そして、例えば回転軸3の所定位置に駆動カム4をそれぞれ配置し、これらに対応して回転軸3に穿設させてあるピン孔に平行ピンを取付け、これで駆動カム4を回転軸3に一体に固定するとともに、これら駆動カム4にカムホルダ5をそれぞれ取付ける。また、これらのカムホルダ5には、それぞれ3個所設けた孔51A〜53Aのうち、真ん中の孔52Aにのみパンチ6を取付ければよい。
【0041】
さらに、例えば、図8に示すように、欧州向けの仕様のように、4個のパンチ孔を間隔を狭めてあける場合には、図6に示す国内向けと同一のカムホルダ5とパンチ6を4個ずつ用意する。そして、例えば回転軸3の所定位置に駆動カム4をそれぞれ配置し、これらに対応して回転軸3に穿設されたピン孔に平行ピンを取り付け、これで駆動カム4を一体に固定するとともに、これらの駆動カム4にカムホルダ5をそれぞれ取付ける。また、これらのカムホルダ5には、それぞれ3個所設けた孔51A〜53Aのうち、真ん中の孔52Aにのみパンチ6を取付けるようになっている。
【0042】
なお、これらの仕様変更に伴ない、パンチ孔の孔径も異なる場合がある。このため、例えば北米向けのパンチ6には外径寸法は8mmものを使用する一方、他の地域のパンチ6には外径寸法6.5mmのものを使用するが、カムホルダ5底部の各孔51A〜53Aの内径及び各パンチ6の首部6Cの外径寸法を同一とすれば、パンチ6の外径が2種類異なる大きさに形成したものでも、互いに共通に使用できるようになる。
【0043】
【発明の効果】
以上、説明したように、この発明によれば、回転軸に駆動カムを複数箇所着脱可能に取付ける駆動カム着脱手段を備えるとともに、この駆動カムに設けたカムホルダの複数個所にパンチを着脱可能に取付けるパンチ着脱手段を備え、記録紙にあけるパンチ孔の位置及びパンチ孔数を変更可能に構成している。従って、例えば、多数のパンチ孔を一部接近してあけるような場合、パンチ着脱手段を利用して、カムホルダに複数個のパンチを取付けるようにすれば、単一のカムホルダだけで一部接近してパンチ孔をあけることができるので、その分カムホルダや駆動カムの使用個数が削減でき、コストの削減を図ることができる。また、パンチ孔の数が多い場合には、駆動カム着脱手段を利用して、回転軸に駆動カムを追加して設けることもできる。
【0044】
このように、この発明によれば、仕様や規格に応じて、同一の形状の駆動カムやカムホルダが最小限の数だけ使用して、異なる位置に異なる数のパンチ孔を開けることができるようになるので、汎用性の高いパンチ処理装置が実現できるようになる。
【0045】
さらに請求項2に係る発明によれば、回転軸にピン孔を複数箇所平行に設け、これらのピン孔に取付けた平行ピンで駆動カムを着脱自在に固定することにより、回転軸に対する駆動カム及びカムホルダの設置位置を変更可能に構成しており、簡単な構成のもので、駆動カム及びカムホルダの回転軸に対する設置位置を容易に変更できるから、さらにコストを削減することができるようになる。
【0046】
さらに請求項3に係る発明によれば、カムホルダの底部に複数の切り欠いた嵌合部を設け、この嵌合部にパンチを着脱自在に取付けるように構成しており、一層簡単な構成のもので、カムホルダの回転軸に対する設置位置を容易に変更できるから、さらに一層コストを削減することができるようになる。
【0047】
さらに請求項4に係る発明によれば、カムホルダに設けた嵌合部が、この嵌合部にパンチを嵌合させたときに各パンチの先端が記録紙の表面から異なる高さとなるように高さを違えて形成されている。従って、この嵌合部に同一長さのパンチを取付けた場合でも、それぞれ異なるタイミングで記録紙にパンチ孔を複数個所あけることができるようになるから、低騒音で複数のパンチ孔あけを行うことができる。しかも、複数のパンチ孔をあけるときに、回転軸には同時に大きな回転力を必要としないから、例えば、回転軸を駆動回転する駆動源に使用するモータとして、低トルクのものが使用でき、その分小型のモータが使用可能になり、コストに削減につながるとともに、モータの作動時の騒音も低減することが可能となる。
【0048】
さらに請求項5に係る発明によれば、長さが異なる複数のパンチをカムホルダに取付け、記録紙にパンチ孔をあけるタイミングをずらすように構成しており、さらに簡単な構造のもので、複数のパンチ孔あけを行うことができるようになるから、便宜である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るパンチ処理装置を示す概略斜視図である。
【図2】(A)、(B)は、それぞれ、そのパンチ処理装置に使用する駆動カムの一面及び反対面を示す斜視図である。
【図3】そのパンチ処理装置に使用するカムホルダを示すものであり、(A)は斜視図、(B)は底面側からみたときの斜視図、(C)は正面図である。
【図4】そのパンチ処理装置に使用するパンチを示すものであり、(A)は斜視図、(B)は正面図である。
【図5】そのパンチ処理装置のカムホルダにパンチを取付けた状態を示すものであり、(A)は底面側から見たときの斜視図、(B)は正面図である。
【図6】この発明のパンチ処理装置におけるカムホルダの取付け位置を示すものであり、特に国内仕様を示す説明図である。
【図7】その北米向け仕様を示す説明図である。
【図8】その欧州向け仕様を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パンチ処理装置
21 下ブラケット
22 上ブラケット
23 ベアリング
3 回転軸
4 駆動カム
4A 押下カム
4B 押上カム
5 カムホルダ
5A 第1接触面
5B 第2接触面
51 案内溝
51A 孔(パンチ着脱手段)
51B 押圧面
52 案内溝
52A 孔(パンチ着脱手段)
52B 押圧面
53 案内溝
53A 孔(パンチ着脱手段)
53B 押圧面
6 パンチ
6A 最下部
6B 最上部
6C 首部
6D 頭部
7 ガイド部材
Claims (5)
- 回転軸に取付けられた駆動カムの回転動作によってこの駆動カムに設けたカムホルダが記録紙に向けて往復運動し、このカムホルダに取付けたパンチで記録紙にパンチ孔をあけるパンチ処理装置であって、
前記回転軸に駆動カムを前記回転軸の軸方向に複数箇所着脱可能に取付ける駆動カム着脱手段を備えるとともに、この駆動カムに設けたカムホルダの複数個所にパンチを着脱可能に取付けるパンチ着脱手段を備え、
記録紙にあけるパンチ孔の位置及びパンチ孔数を変更可能に構成したことを特徴とするパンチ処理装置。 - 回転軸にピン孔を複数箇所平行に設け、これらのピン孔に取付けた平行ピンで駆動カムを着脱自在に固定することにより、回転軸に対する駆動カム及びカムホルダの設置位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1に記載のパンチ処理装置。
- カムホルダの底部に複数の切り欠いた嵌合部を設け、この嵌合部にパンチを着脱自在に取付けるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のパンチ処理装置。
- カムホルダに設けた嵌合部が、この嵌合部にパンチを嵌合させたときに各パンチの先端が記録紙の表面から異なる高さとなるように高さを違えて形成されていることを特徴とする請求項3に記載のパンチ処理装置。
- 長さが異なる複数のパンチをカムホルダに取付け、記録紙にパンチ孔をあけるタイミングをずらすように構成したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のパンチ処理装置。
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