JP4547461B1 - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品点数を増加させること無く可動鉄心等の比較的大きな寸法誤差を吸収し得る手動操作部材を備えた電磁弁の提供。
【解決手段】プランジャ57の軸方向と直角の方向に延びる軸心C1を中心に回転可能な手動ボタン70をバルブケース21に装着し、プランジャ57の端部と対向してプランジャ57の移動方向に弾性変形可能な弾性部76を手動ボタン70に設け、弾性部76は、手動ボタン70が回転基準位置にあるときにプランジャ57の移動を第1位置と第2位置との間で許容する切欠部76aと、手動ボタン70を回転基準位置から回転させたときにプランジャ57を第1位置に移動させる本体部76bとを備えている。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のポートの連通状態を切り換える弁体を、コイルへの通電により移動する可動鉄心により移動させるようにした電磁弁に関する。
従来、電磁弁としては、例えば、圧縮空気を発生するエアコンプレッサ等の空気圧源と、空気圧源からの圧縮空気の給排により作動する空圧作動機器との間に配置されるものがある。このような電磁弁は、空気圧源と空圧作動機器とを接続する複数のエア配管の途中に設けられる。
電磁弁は、バルブケースとバルブケースに連結されるソレノイドケースとを備えている。バルブケースは中空状に形成されてその内部と外部とを連通する複数のポートを備え、バルブケースの内部には各ポートの連通状態を切り換える弁体が移動自在に設けられている。ソレノイドケースにはコイルおよび可動鉄心が収容され、コントローラによりコイルを通電/非通電とすることで可動鉄心が移動し、これに連動して弁体が移動するようになっている。
各エア配管はバルブケースの各ポートにそれぞれ接続され、コントローラにより電磁弁を制御することによりバルブケースの各ポートの連通状態、つまり各エア配管への圧縮空気の給排状態を切り換えるようになっている。これにより、空圧作動機器が一の状態から他の状態に作動する。ここで、空圧作動機器としては、例えば、圧縮空気の給排により移動するピストンおよびロッドを備えたエアシリンダ等が挙げられる。
電磁弁には、バルブケース内の弁体を可動鉄心により直接移動させるようにした直接作動形の電磁弁と、バルブケース内の弁体の移動方向両側のうちの少なくともいずれか一方に空気圧室を形成し、空気圧室への圧縮空気の給排を可動鉄心の移動により行い、これにより弁体を移動させるようにした間接作動形の電磁弁とがある。直接作動形の電磁弁は空気圧室を備えないため、電磁弁の小型化に有利である。一方、間接作動形の電磁弁は各空気圧室に空気圧源からの圧縮空気を給排して弁体を移動させるため、操作力の大きな弁体を移動させることができるという利点がある。
いずれのタイプの電磁弁においても、複数の電磁弁を金具やブロックに集合して取り付けて使用する場合があり、この集合させたタイプはマニホールド電磁弁とも言われている。複数の電磁弁をマニホールド電磁弁として使用する場合には、エア配管を接続するためのポートの数が増加するため、例えば、各エア配管と各ポートとの接続関係が複雑化する。そこで、コイルへの通電/非通電に関わらず可動鉄心を手動操作で強制的に操作できるようにし、圧縮空気を供給しながら各ポートに各エア配管が正しく接続されているか否かを点検できるようにしたものがある。
可動鉄心を手動操作で強制的に操作できるようにした電磁弁としては、例えば、特許文献1や特許文献2に記載されたものが知られている。
特許文献1に記載された電磁弁は間接作動形の電磁弁であり、主弁軸(弁体)の両端側にはそれぞれ空気圧室が設けられている。各空気圧室は給気通路により連通可能となっており、可動鉄心に設けられた開閉弁により給気通路の連通/遮断を行っている。バルブケーシング(バルブケース)を形成するパイロットブロックには、可動鉄心の径方向に移動可能な手動ボタンが設けられ、手動ボタンの先端側には可動鉄心の端部に接触する傾斜面が設けられている。そして、コイルを通電することにより給気通路は連通状態となり、コイルを非通電とすることにより給気通路は遮断状態となる。
手動ボタンを可動鉄心に向けて押し込むことにより、可動鉄心の端部が手動ボタンの傾斜面を登るように摺接し、これにより可動鉄心が強制的に移動して給気通路を連通状態にすることができる。また、手動ボタンを元の状態に戻すことで上記とは逆に給気通路を遮断状態にすることができる。
特許文献2に記載された電磁弁は、直接作動形の電磁弁であり、本体(バルブケース)の内部には、可動鉄心により直接駆動される供給弁体(弁体)および排出弁体(弁体)が対向配置されている。供給弁体は可動鉄心に取り付けられ、排出弁体は押棒を介して可動鉄心により移動する。各弁体は、それぞれ本体内の弁座を開閉し、一方を開くと他方が閉じる関係となっている。本体には、可動鉄心の径方向に移動可能な操作釦が設けられ、操作釦の先端側には可動鉄心を押し上げる支持体が設けられている。そして、コイルの通電時には供給弁座が開,排出弁座が閉となり、コイルの非通電時には供給弁座が閉,排出弁座が開となる。
操作釦を可動鉄心に向けて押し込むことにより、可動鉄心の端部が支持体により押圧され、これにより可動鉄心が強制的に押し上げられて供給弁座を開,排出弁座を閉とすることができる。また、操作釦を元の状態に戻すことで上記とは逆に供給弁座を閉,排出弁座を開とすることができる。
特開2004−11736号公報(図2) 実開平4−136382号公報(図1)
しかしながら、上述の特許文献1に記載された電磁弁によれば、手動ボタンの先端部が中実の円柱状に形成されているため、可動鉄心および可動鉄心の背面に設けられる固定鉄心の軸方向寸法に誤差が生じた場合には、寸法誤差を吸収することができない。例えば、可動鉄心および固定鉄心の軸方向寸法の誤差が規定の軸方向寸法よりも大きい場合には、手動ボタンを押圧操作して可動鉄心を固定鉄心に向けて最大限移動させたとしても、可動鉄心の端部が手動ボタンの傾斜面の途中に位置してそれ以上手動ボタンを押し込めなくなる。この場合、手動ボタンの押し込み後に手動ボタンを回転させ、可動鉄心をロック状態に保持するのが困難となる。また、上述の特許文献2に記載された電磁弁によれば、操作釦と支持体とが別体であるため部品点数が多く、製造コストの上昇を招くばかりか組み付け忘れ等の原因となる。
本発明の目的は、部品点数を増加させること無く可動鉄心等の比較的大きな寸法誤差を吸収し得る手動操作部材を備えた電磁弁を提供することにある。
本発明の電磁弁は、中空状に形成されて内部と外部とを連通する複数のポートを有するバルブケースと、前記バルブケース内に移動自在に設けられ、前記各ポートの連通状態を切り換える弁体と、前記バルブケースに連結され、コイルを収容するソレノイドケースと、前記ソレノイドケースに収容され、前記コイルの通電時に第1位置に移動し、前記コイルの非通電時に第2位置に移動し、前記弁体を移動させる可動鉄心と、前記バルブケースに装着され、前記可動鉄心の軸方向と直角の方向に延びる軸心を中心に回転可能な手動操作部材と、前記手動操作部材に設けられ、前記可動鉄心の端部と対向して前記可動鉄心の移動方向に弾性変形可能な筒状の弾性部と、前記弾性部に設けられ、前記手動操作部材が回転基準位置にあるときに、前記可動鉄心の移動を前記第1位置と前記第2位置との間で許容する切欠部と、前記弾性部に設けられ、前記手動操作部材を前記回転基準位置から回転させたときに、前記可動鉄心を前記第1位置に移動させる本体部と、前記弾性部の径方向内側に設けられ、前記バルブケースに設けられる支持孔に移動自在に嵌装される支持棒と、前記弾性部と前記支持棒との間に設けられ、前記手動操作部材を前記可動鉄心の径方向外側に向けて押圧するリターンスプリングと、前記手動操作部材に設けられ、前記手動操作部材が前記可動鉄心の径方向外側にあるときに前記手動操作部材の回転を規制し、前記手動操作部材が前記可動鉄心の径方向内側にあるときに前記手動操作部材の回転を許容する誤操作防止機構とを有することを特徴とする。
本発明の電磁弁は、前記バルブケースに、前記弁体の移動方向両端側に作用する圧縮空気が給排される一対の空気圧室と、前記各空気圧室を連通する空気圧通路とを設け、前記可動鉄心は、前記第1位置への移動により前記空気圧通路を連通し、前記第2位置への移動により前記空気圧通路を遮断し、前記弁体は、前記各空気圧室への前記圧縮空気の給排により移動することを特徴とする。
本発明の電磁弁は、前記各空気圧室に対応させて前記空気圧通路を連通または遮断する一対の前記可動鉄心を設け、前記各可動鉄心に対応する前記各コイルへの通電または非通電により、前記各空気圧室に個別に前記圧縮空気を給排することを特徴とする。
本発明によれば、可動鉄心の軸方向と直角の方向に延びる軸心を中心に回転可能な手動操作部材をバルブケースに装着し、可動鉄心の端部と対向して可動鉄心の移動方向に弾性変形可能な筒状の弾性部を手動操作部材に設け、弾性部は、手動操作部材が回転基準位置にあるときに可動鉄心の移動を第1位置と第2位置との間で許容する切欠部と、手動操作部材を回転基準位置から回転させたときに可動鉄心を第1位置に移動させる本体部とを備える。弾性部の径方向内側には、バルブケースに設けられる支持孔に移動自在に嵌装される支持棒を設け、弾性部と支持棒との間には、手動操作部材を可動鉄心の径方向外側に向けて押圧するリターンスプリングを設け、手動操作部材には、手動操作部材が可動鉄心の径方向外側にあるときに手動操作部材の回転を規制し、手動操作部材が可動鉄心の径方向内側にあるときに手動操作部材の回転を許容する誤操作防止機構を設ける。したがって、手動操作により手動操作部材を回転基準位置から回転させることにより、可動鉄心を強制的に移動させることができる。可動鉄心を移動させる本体部は、可動鉄心の移動に伴い弾性変形可能なので、可動鉄心等の比較的大きな寸法誤差を吸収することができる。弾性部は、手動操作部材の回転とともに回転するため、手動操作部材と一体化することができ、部品点数の増加を抑えることができる。また、支持棒を支持孔に移動自在に嵌挿するので、手動操作部材の弾性部側の撓み剛性を高めて本体部の弾性変形に伴う手動操作部材の傾動を抑制できる。したがって、バルブケース内の圧縮空気がバルブケースと手動操作部材との間から外部に漏洩するのを防止できる。手動操作部材は傾動した状態で無理に回転操作されないので、手動操作部材の回転に伴う偏摩耗等を防止できる。さらに、リターンスプリングおよび誤操作防止機構を設けるので、手動操作部材は、リターンスプリングの押圧力に抗して押し込んだ後に回転可能な状態となり、操作者の意図しない手動操作部材の誤操作を防止することができる。
本発明の電磁弁によれば、バルブケースに、弁体の移動方向両端側に作用する圧縮空気が給排される一対の空気圧室と、各空気圧室を連通する空気圧通路とを設け、可動鉄心は、第1位置への移動により空気圧通路を連通し、第2位置への移動により空気圧通路を遮断し、弁体は、各空気圧室への圧縮空気の給排により移動する。したがって、間接作動形の電磁弁とすることができ、操作力の大きな弁体を移動可能となる。これにより、例えばバルブケースの多ポート化に対応することができる。
本発明の電磁弁によれば、各空気圧室に対応させて空気圧通路を連通または遮断する一対の可動鉄心を設け、各可動鉄心に対応する各コイルへの通電または非通電により、各空気圧室に個別に圧縮空気を給排する。したがって、より操作力の大きな弁体を移動可能となる。
第1実施の形態に係る電磁弁の断面図である。 図1の円部Aを拡大して示す部分拡大断面図である。 図2の手動操作部材を分解して示す分解斜視図である。 (a),(b)は、図1の矢印B方向から見た操作表示部の例を示す正面図である。 (a),(b)は、図2の断面に対応した手動ボタンの操作手順を説明する部分拡大断面図である。 (a),(b)は、図5の断面と直交する方向から見た手動ボタンの操作手順を説明する部分拡大断面図である。 第2実施の形態に係る電磁弁の断面図である。 第3実施の形態に係る電磁弁の断面図である。
以下、本発明の第1実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は第1実施の形態に係る電磁弁の断面図を、図2は図1の円部Aを拡大して示す部分拡大断面図を、図3は図2の手動操作部材を分解して示す分解斜視図を、図4(a),(b)は図1の矢印B方向から見た操作表示部の例を示す正面図をそれぞれ表している。
電磁弁10は、図1に示すように圧縮空気を発生するエアコンプレッサ(空気圧源)11と、エアコンプレッサ11からの圧縮空気の給排により作動するエアシリンダ(空圧作動機器)12との間に配置されている。ここで、電磁弁10とエアコンプレッサ11との間には、所定圧の圧縮空気を貯留するエアタンク(チャンバ)を設けるようにしても良い。
電磁弁10は、バルブ部20とソレノイド部50とを備え、これらのバルブ部20およびソレノイド部50は、複数の締結ネジ(図示せず)により互いに連結されている。
バルブ部20は、アルミ材料等を鋳造又は切削成形することにより略直方体形状に形成された中空状のバルブケース21を備え、バルブケース21の内部には収容孔22が形成されている。収容孔22はバルブケース21の長手方向(図中左右方向)に沿って延びており、収容孔22の内部には、弁体としての主弁軸23がその軸方向に移動自在に収容されている。
バルブケース21には、収容孔22(内部)と外部とを連通する複数のポート24〜28が形成されている。給気ポート24は、エア配管13を介してエアコンプレッサ11の吐出孔(図示せず)に接続され、第1排気ポート25および第2排気ポート26は、大気開放またはエア配管を介して他の空圧作動機器等(図示せず)に接続される。第1出力ポート27はエア配管14を介してエアシリンダ12のピストン上室12aに接続され、第2出力ポート28はエア配管15を介してエアシリンダ12のピストン下室12bに接続されている。
主弁軸23には、ゴムや樹脂材料よりなる複数のシール部材23aが装着され、各シール部材23aは収容孔22の内側に形成した環状弁座22aに摺接可能となっている。これにより、主弁軸23の移動により各ポート24〜28の連通状態を切り換えることができる。
主弁軸23が軸方向一方側(図中右側)に移動すると、図1に示す状態となる。つまり、給気ポート24と第1出力ポート27とが連通状態になり、第2出力ポート28と第2排気ポート26とが連通状態になる。これにより、エアシリンダ12は図中矢印a方向に作動する。これに対して、主弁軸23が軸方向他方側(図中左側)に移動すると、各ポート24〜28の連通状態が切り換わり、給気ポート24と第2出力ポート28とが連通状態になり、第1出力ポート27と第1排気ポート25とが連通状態になる。これにより、エアシリンダ12は図中矢印b方向に作動する。このように、電磁弁10は、5ポート/2ポジションの電磁弁となっている。
バルブケース21の長手方向一方側には、第1空気圧室29が形成され、第1空気圧室29の内部には、主弁軸23を軸方向他方側に押圧する第1ピストン30が摺動自在に設けられている。一方、バルブケース21の長手方向他方側には、第1空気圧室29と対向する第2空気圧室31が形成され、第2空気圧室31の内部には、主弁軸23を軸方向一方側に押圧する第2ピストン32が摺動自在に設けられている。第2ピストン32の直径寸法は、第1ピストン30の直径寸法よりも小径となっており、これにより第1ピストン30の受圧面積の方が第2ピストン32の受圧面積よりも大きくなり、各空気圧室29,31内の圧力が同圧のときには主弁軸23は軸方向他方側に移動する。
バルブケース21には、空気圧通路としての給気通路33が形成され、給気通路33は、バルブケース21の長手方向に沿って収容孔22と略平行に設けられている。給気通路33の一方側は、第1開閉弁機構34を介して第1空気圧室29に接続され、給気通路33の他方側は、何も介さずに第2空気圧室31に接続されている。給気通路33の略中央部分には給気ポート24が接続され、給気通路33は、バルブケース21に対する主弁軸23の位置に関わらず、常に給気ポート24と連通している。
バルブケース21のソレノイド部50側には、排気通路35が設けられている。排気通路35の一方側は、第2開閉弁機構36を介して第1空気圧室29に接続され、排気通路35の他方側は、バルブケース21に設けられた排気孔37を介して大気開放となっている。
第1開閉弁機構34は、図2に示すように給気通路33の途中に設けられ、給気通路33を連通状態または遮断状態とするものである。第1開閉弁機構34は、ソレノイド部50のプランジャ57,プランジャ57に固定された開閉弁59および第1押圧スプリング61により形成されている。また、給気通路33の途中には供給弁座33aが形成され、供給弁座33aにはプランジャ57の移動に伴い開閉弁59が離着座するようになっている。
第2開閉弁機構36は排気通路35の途中に設けられ、排気通路35を連通状態または遮断状態とするものである。第2開閉弁機構36は、第1空気圧室29内でバルブケース21に固定されたバルブホルダ38,バルブホルダ38内で主弁軸23の軸方向に移動するフラッパバルブ39およびバルブホルダ38とフラッパバルブ39との間に設けられる第2押圧スプリング40により形成されている。また、排気通路35の途中には排出弁座35aが形成され、排出弁座35aにはフラッパバルブ39が離着座するようになっている。
フラッパバルブ39とプランジャ57との間には、複数の連動ピン41(図示では2つのみ示す)が設けられ、フラッパバルブ39は、各連動ピン41を介してプランジャ57の移動に伴い移動(連動)するようになっている。開閉弁59およびフラッパバルブ39は、一方が開くと他方が閉じる関係となっている。
各連動ピン41は、給気通路33の一方側を所定のクリアランス介して貫通している。これにより、給気通路33の圧縮空気は、開閉弁59の開弁時において、供給弁座33aの開口部分から各連動ピン41の周囲を介して第1空気圧室29内に流れ込むようになっている。
第1開閉弁機構34により給気通路33を連通状態とすると、排気通路35がフラッパバルブ39により閉じられた状態となる。この状態のもとで給気ポート24から各空気圧室29,31内の双方に圧縮空気が供給される。このとき、第1ピストン30の受圧面積の方が第2ピストン32の受圧面積よりも大きいので、この受圧面積差から主弁軸23は軸方向他方側に移動する。一方、第1開閉弁機構34により給気通路33を遮断状態とすると、フラッパバルブ39が開いて排気通路35が第1空気圧室29に連通し、第1空気圧室29が大気開放される。この状態のもとで給気ポート24から第2空気圧室31内にのみ圧縮空気が供給され、これにより主弁軸23は軸方向一方側に移動する。
ソレノイド部50は、図1に示すように、プラスチック等の樹脂材料により略箱形状に形成されてバルブケース21に連結されるソレノイドケース51を備えている。ソレノイドケース51の内部にはコイル52が巻き付けられたボビン53が収容され、ボビン53の軸方向一方側には、磁性材料よりなるコラム(固定鉄心)54が取り付けられている。コラム54の軸方向一方側は板バネ55を介してソレノイドカバー56により押圧され、コラム54の軸方向他方側はボビン53の内側に入り込んでいる。
コラム54の軸方向他方側には、磁性材料よりなる中実で円柱状のプランジャ(可動鉄心)57が設けられ、プランジャ57はソレノイドケース51に収容されている。プランジャ57は、ボビン53の内側でコラム54と同軸上に配置され、ボビン53の内側で軸方向に移動自在となっている。プランジャ57の軸方向他方側で、かつプランジャ57の径方向中央部分には、ゴムや樹脂材料よりなる開閉弁59が固定されている。開閉弁59は、焼き付け等の固定手段によりプランジャ57に固定され、供給弁座33aに離着座するようになっている。
プランジャ57の軸方向他方側でボビン53との間には、プランジャ57を軸方向他方側、つまり開閉弁59を供給弁座33aに向けて押圧する第1押圧スプリング61が設けられている。これによりコイル52を通電したときには、プランジャ57が第1押圧スプリング61の押圧力に抗してコラム54側に吸引されて第1位置に移動し、開閉弁59が供給弁座33aから離座する。一方、コイル52が非通電のときには、プランジャ57が第1押圧スプリング61の押圧力により第2位置に移動し、開閉弁59が供給弁座33aに着座する。これによりプランジャ57の移動に伴いソレノイドケース21の各空気圧室29,31への圧縮空気の給排が制御されて、主弁軸23を軸方向に移動させることができる。
バルブケース21の長手方向一方側には、プランジャ57の移動方向と直角の方向に延びる収容孔21aが形成されている。収容孔21aには、操作者により外部から手動操作される手動ボタン(手動操作部材)70が装着され、収容孔21aの軸心C1は、プランジャ57の軸心C2から所定距離オフセット(図6参照)されている。収容孔21aは、プランジャ57側から、小径孔21b,中径孔21cおよび大径孔21dを備えており、大径孔21dには、ソレノイド部50側から大径孔21d内に突出するストッパ21eが設けられている。
手動ボタン70は、収容孔21aの軸心C1に沿って摺動可能、かつ軸心C1を中心に回転可能となっており、図3に示すように本体部71とレバー部72とを備えている。本体部71は、大径部73と小径部74とを有しており、レバー部72は、バルブケース21の外部に配置されて操作者により操作可能となっている。
大径部73には、その周方向に沿うようにしてストッパ21eが入り込む溝部73aが形成され、溝部73aは、第1溝73bと第2溝73cとを備えている。第1溝73bの軸心C1に沿う方向の寸法は、第2溝73cの軸心C1に沿う方向の寸法よりも大きく設定されている。第1溝73bは、軸心C1に沿う方向へのストッパ21eの相対移動を許容する一方で、図1および図2に示す状態、つまりストッパ21eが第1溝73bの小径部74側に位置している状態では、ストッパ21eの周方向への相対移動を規制する。これにより、図1および図2に示す状態においては、手動ボタン70はバルブケース21に対して相対回転不能となっている。
第2溝73cは、第1溝73bのレバー部72側に接続され、その周方向に沿う寸法は、第1溝73bの周方向に沿う寸法よりも大きく設定されている。第2溝73cは、軸心C1に沿う方向へのストッパ21eの相対移動を規制する一方で、周方向へのストッパ21eの相対移動を許容する。第2溝73cは、手動ボタン70のバルブケース21に対する略90°の相対回転を許容するようになっている。
小径部74のレバー部72側には、バルブケース21の内部と外部とをシールするゴム製のOリング75が設けられている。Oリング75は、小径部74に形成された環状溝74aに装着され、これにより小径部74と中径孔21cとの間を密封している。
小径部74のプランジャ57側には、略筒状に形成された弾性部76が一体に設けられている。弾性部76を含む手動ボタン70は、プラスチック等の樹脂材料により形成され、弾性部76はプランジャ57の移動方向に弾性変形可能となっている。弾性部76は、手動ボタン70の軸方向に沿う切欠部76aと、その他の部分である略C字形状の本体部76bとから形成されている。
図1および図2は、手動ボタン70を操作していない非操作状態、つまり手動ボタン70が回転基準位置にある状態を示しており、この状態においては、切欠部76aはプランジャ57の軸方向他方側と対向し、プランジャ57の第1位置と第2位置との間での移動を許容する。ここで、第1位置とはコイル52を通電し、プランジャ57がコラム54に接して第1開閉弁機構34が開弁した時のプランジャ57の位置である。また、第2位置とはコイル52を非通電とし、プランジャ57がコラム54から離間して第1開閉弁機構34が閉弁した時のプランジャ57の位置である。
手動ボタン70を回転基準位置から回転させると、本体部76bがプランジャ57の軸方向他方側と対向し、本体部76bはプランジャ57の軸方向他方側と当接するようになる。手動ボタン70を回転基準位置からさらに回転させることで、コイル52が非通電であっても本体部76bはプランジャ57を第1位置に移動させる。
弾性部76の径方向内側には、弾性部76の内周径よりも小さい直径寸法に設定された支持棒77が設けられている。支持棒77の基端側は小径部74に一体に設けられ、支持棒77の先端側は弾性部76よりもプランジャ57側に突出し、バルブケース21の小径孔21bに移動自在に嵌挿されている。ここで、小径孔21bは、本発明における支持孔を構成している。
弾性部76と支持棒77との間に形成される環状のクリアランスには、リターンスプリング78が設けられている。リターンスプリング78には、手動ボタン70をプランジャ57の径方向外側に向けて常に押圧するように所定の初期荷重が付与されている。
ここで、溝部73a,リターンスプリング78およびストッパ21eにより本発明における誤操作防止機構を構成している。つまり、切欠部76aとプランジャ57の軸方向他方側とが対向し、手動ボタン70がプランジャ57の径方向外側にあるときに、ストッパ21eは第1溝73bの小径部74側に位置して手動ボタン70の回転が規制される。一方、操作者がレバー部72をリターンスプリング78の押圧力に抗して押し込み、手動ボタン70がプランジャ57の径方向内側にあるときに、ストッパ21eは第2溝73c内に入り込んで手動ボタン70の回転が許容される。
バルブケース21の外側のレバー部72に対応する箇所には、図4(a)に示すように表示部80が設けられている。表示部80は、バルブケース21にシルク印刷等により設けられ、レバー部72の操作手順および操作状態を示す矢印や文字により構成されている。「PUSH」,「TURN」の文字および各太線矢印は、レバー部72の操作手順を示す操作手順表示部81となっている。また、「しめ」,「あけ」の文字は、レバー部72の回転位置に対応する操作状態表示部82となっている。ここで、表示部80はシルク印刷に限らず、バルブケース21にシールを貼付して形成することもできる。
図4(b)は、レバー部72の他の例および操作状態表示部82の他の例(変形例)を示している。図4(b)に示すように、レバー部72を短い形状とすることでレバー部72により操作状態表示部82が隠れるのを防止している。これにより電磁弁10の操作状態を目視し易くしている。また、操作状態表示部82を英文字表記「ON」,「OFF」とすることで海外輸出に対応可能としている。ここで、「あけ」または「ON」は、電磁弁10のコイル52を通電した場合のプランジャ57の第1位置に対応し、「しめ」または「OFF」は、電磁弁10のコイル52を非通電とした場合のプランジャ57の第2位置に対応している。
ここで、図1中符号CNは、コイル52に電気配線ECを接続するためのコネクタであり、コネクタCN内に設けられる電気配線ECの一方側はコイル52に電気的に接続され、電気配線ECの他方側(図示せず)はコントローラ(図示せず)に電気的に接続されている。
次に、以上のように形成した第1実施の形態に係る電磁弁10の動作について、図面を用いて詳細に説明する。図5(a),(b)は図2の断面に対応した手動ボタンの操作手順を説明する部分拡大断面図を、図6(a),(b)は図5の断面と直交する方向から見た手動ボタンの操作手順を説明する部分拡大断面図をそれぞれ表している。
[操作手順1]
図2に示す状態、つまり切欠部76aがプランジャ57の軸方向他方側と対向し、手動ボタン70が回転基準位置にある状態から、リターンスプリング78の押圧力に抗して手動ボタン70のレバー部72を押圧する。すると、ストッパ21eが第1溝73b内を移動して、第1溝73bの小径部74側からレバー部72側に相対移動する。また、支持棒77の先端側がバルブケース21の小径孔21b内に挿入される。
これにより、図5(a)の矢印(1)に示すように手動ボタン70がプランジャ57側に移動して、リターンスプリング78が押し縮められ、手動ボタン70の押圧動作(操作手順1)が終了する。
[操作手順2]
次いで、手動ボタン70を押圧した状態のもとで、図5(a)および図6(a)の矢印(2)に示すように、レバー部72を把持して手動ボタン70を回転基準位置から回転させる。ここで、手動ボタン70の回転方向は、表示部80の操作手順表示部81(図4参照)を目視することにより把握できる。
手動ボタン70の回転基準位置からの回転に伴い、ストッパ21eは第1溝73bから第2溝73c内に入り込む。すると、手動ボタン70は、押圧力を解除してもリターンスプリング78に押し戻されること無く回転可能となる。
手動ボタン70をさらに継続して回転させると、本体部76bがプランジャ57の軸方向他方側と接触し、その後、図5(b)および図6(b)の矢印(3)に示すように第1押圧スプリング61の押圧力に抗してプランジャ57が押し上げられて第1位置に向けて移動する。これにより、給気通路33が図中破線矢印(4)に示すように連通状態、つまりコイル52を通電してプランジャ57を移動させたのと同じ状態になる。このとき、図6(b)の矢印(5)に示すように、本体部76bは破線に示す状態から弾性変形しつつ、プランジャ57の軸方向一方側をコラム54の軸方向他方側に当接させる。
手動ボタン70を回転基準位置から略90°回転させると、図5(b)および図6(b)に示す状態となり、切欠部76aが中心線C3を超えた位置に来る。これにより、第1押圧スプリング61のばね力は、本体部76bの回転を元に戻す力として作用せず、電磁弁10に振動等が加わったとしても「あけ状態(オン状態)」を確実に保持できる。
ここで、図5(b)および図6(b)に示すように、本体部76bによるプランジャ57のリフト量Dは、プランジャ57やコラム54の軸方向寸法の誤差、つまり製品毎の寸法のばらつきにより変化する。例えば、プランジャ57およびコラム54の軸方向寸法の誤差がプラス側である場合にはリフト量Dは小さくなり、マイナス側である場合にはリフト量Dは大きくなる。これに対し、本体部76bは弾性変形可能であるため、プランジャ57およびコラム54の軸方向寸法の誤差をプラス側/マイナス側に関わらず吸収できる。
なお、プランジャ57を第2位置に戻す場合には、上記とは逆に、まず手動ボタン70を逆方向に略90°回転させる。その後、手動ボタン70の押圧力を解除することで、リターンスプリング78の押圧力により手動ボタン70を自動的に元の状態(第2位置)に戻すことができる。
以上詳述したように、第1実施の形態に係る電磁弁10によれば、プランジャ57の軸方向と直角の方向に延びる軸心C1を中心に回転可能な手動ボタン70をバルブケース21に装着し、プランジャ57の端部と対向してプランジャ57の移動方向に弾性変形可能な筒状の弾性部76を手動ボタン70に設け、弾性部76は、手動ボタン70が回転基準位置にあるときにプランジャ57の移動を第1位置と第2位置との間で許容する切欠部76aと、手動ボタン70を回転基準位置から回転させたときにプランジャ57を第1位置に移動させる本体部76bとを備えている。弾性部76の径方向内側には、バルブケース21に設けられる小径孔21bに移動自在に嵌装される支持棒77を設け、弾性部76と支持棒77との間には、手動ボタン70をプランジャ57の径方向外側に向けて押圧するリターンスプリング78を設け、手動ボタン70には、手動ボタン70がプランジャ57の径方向外側にあるときに手動ボタン70の回転を規制し、手動ボタン70がプランジャ57の径方向内側にあるときに手動ボタン70の回転を許容する溝部73a,リターンスプリング78およびストッパ21eを設けている。
したがって、手動操作により手動ボタン70を回転基準位置から回転させることにより、プランジャ57を強制的に移動させることができる。プランジャ57を移動させる本体部76bは、プランジャ57の移動に伴い弾性変形可能なので、プランジャ57等の比較的大きな寸法誤差を吸収することができる。弾性部76は、手動ボタン70の回転とともに回転するため、手動ボタン70と一体化することができ、部品点数の増加を抑えることができる。また、支持棒77を小径孔21bに移動自在に嵌挿したので、手動ボタン70の弾性部76側の撓み剛性を高めて本体部76bの弾性変形に伴う手動ボタン70の傾動を抑制できる。したがって、バルブケース21内の圧縮空気がバルブケース21と手動ボタン70との間から外部に漏洩するのを防止できる。手動ボタン70は傾動した状態で無理に回転操作されないので、手動ボタン70の回転に伴う偏摩耗等を防止できる。さらに、リターンスプリング78と、溝部73a,リターンスプリング78およびストッパ21eを設けたので、手動ボタン70は、リターンスプリング78の押圧力に抗して押し込んだ後に回転可能な状態となり、操作者の意図しない手動ボタン70の誤操作を防止することができる。
また、第1実施の形態に係る電磁弁10によれば、バルブケース21に、主弁軸23の移動方向両端側に作用する圧縮空気が給排される一対の空気圧室29,31と、各空気圧室29,31を連通する給気通路33とを設け、プランジャ57は、第1位置への移動により給気通路33を連通し、第2位置への移動により給気通路33を遮断し、主弁軸23は、各空気圧室29,31への圧縮空気の給排により移動する。したがって、電磁弁10を間接作動形の電磁弁として、複数のシール部材23aを備えた操作力の大きな主弁軸23を移動できる。これにより、例えばバルブケース21により多くのポートを設けることができ、逆にポートの数を少なくした場合には主弁軸をより確実に移動させることができる。
次に、本発明の第2実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。図7は第2実施の形態に係る電磁弁の断面図を表している。
図7に示すように、第2実施の形態に係る電磁弁90は、第1実施の形態に係る電磁弁10に比して、主弁軸23の軸方向他方側に設けられる第2ピストン32および、第2ピストン32を摺動自在に収容する第2空気圧室31(図1参照)に換えて、バルブケース21の長手方向他方側にもソレノイド部50を配置した点が異なっている。つまり第2実施の形態に係る電磁弁90は、所謂ダブルソレノイド形の電磁弁となっている。
各ソレノイド部50は、バルブケース21を挟んで鏡面対称となるように対向配置され、主弁軸23の軸方向両側には、一対の第1空気圧室29および、その内部に摺動自在に設けられる一対の第1ピストン30を備えている。一対の第1空気圧室29を設けたことにより、給気通路33の両端側はそれぞれ各第1空気圧室29に接続されている。各ソレノイド部50の各プランジャ57は、各第1空気圧室29に対応して、給気通路33をそれぞれ連通または遮断するようになっている。各プランジャ57に対応する一対のコイル52のそれぞれを個別に通電または非通電とすることで、各第1空気圧室29への圧縮空気の給排を個別に行えるようになっている。
ここで、各コイル52を通電状態にして各プランジャ57を第1位置に移動した場合、各第1空気圧室29に圧縮空気が供給され、各第1空気圧室29がいずれも同圧となり、これにより主弁軸23はその場に保持される。また、各コイル52を非通電の状態にして各プランジャ57を第2位置に移動した場合、各第1空気圧室29は大気開放され、各第1空気圧室29がいずれも同圧となり、これにより主弁軸23はその場に保持される。つまり各コイル52の通電状態,非通電状態をそれぞれ逆(正反対)に制御することで、主弁軸23を移動させて各ポート24〜28の連通状態を切り換えることができる。
各ソレノイド部50を、バルブケース21を挟んで鏡面対称となるように対向配置したことで、各手動ボタン70の回転操作方向も逆となっている。つまり各手動ボタン70を押圧動作した後、各手動ボタン70のレバー部72の双方を図中手前方向に回転させることにより、各プランジャ57を第1位置に移動させることができる。これにより電磁弁90においては、各手動ボタン70の操作性を向上させている。なお、各手動ボタン70の回転操作方向をそれぞれ逆としているので、バルブケース21に設ける表示部80(図4参照)の表示も逆となっている。
以上のように形成した第2実施の形態に係る電磁弁90においても、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、第2実施の形態に係る電磁弁90によれば、各第1空気圧室29に対応させて給気通路33を連通または遮断する一対のプランジャ57を設け、各プランジャ57に対応する各コイル52への通電または非通電により、各第1空気圧室29に個別に圧縮空気を給排する。したがって、より操作力の大きな主弁軸を移動させることが可能となる。
次に、本発明の第3実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した第1実施の形態と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。図8は第3実施の形態に係る電磁弁の断面図を表している。
第1実施の形態に係る電磁弁10は、5ポート/2ポジションの間接作動形の電磁弁であったが、第3実施の形態に係る電磁弁100は、図8に示すように3ポート/2ポジションの直接作動形の電磁弁となっている。電磁弁100は、電磁弁10(図1参照)に比して、主弁軸23,各空気圧室29,31,各ピストン30,32,給気通路33,排気通路35,第2開閉弁機構36および排気孔37(図1参照)を省略し、バルブケース101に設けられる各ポート102〜104の連通状態を、開閉弁59とフラッパバルブ105とにより直接切り換えるようにしている。
バルブケース101には、第1ポート102,第2ポート103および第3ポート104が設けられ、第2ポート103および第3ポート104には、開閉弁59が離着座する第1弁座103aおよびフラッパバルブ105が離着座する第2弁座104aがそれぞれ設けられている。各弁座103a,104aは、それぞれ相反する方向(図中上下方向)を向くように、バルブケース101内に対向配置されている。ここで、第3実施の形態に係る開閉弁59およびフラッパバルブ105は、本発明における弁体を構成している。
開閉弁59とフラッパバルブ105との間には複数の連動ピン106(図示では2つのみ示す)が設けられ、さらにフラッパバルブ105とバルブケース101との間には、フラッパバルブ105を第2弁座104aに向けて押圧するコイルバネ107が設けられている。
これにより、コイル52の通電時にはプランジャ57が第1位置に移動して、開閉弁59が第1弁座103aから離座するとともに、フラッパバルブ105が第2弁座104aに着座する。また、コイル52の非通電時にはプランジャ57が第2位置に移動して、開閉弁59が第1弁座103aに着座するとともに、フラッパバルブ105が第2弁座104aから離座する。このようにして、第1ポート102と第2ポート103とを連通状態/第1ポート102と第3ポート104とを遮断状態としたり、第1ポート102と第2ポート103とを遮断状態/第1ポート102と第3ポート104とを連通状態としたりできる。
以上のように形成した第3実施の形態に係る電磁弁100においても、間接作動形の電磁弁による効果を除き、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。これに加え、第3実施の形態に係る電磁弁100によれば、直接作動形の電磁弁としたので部品点数を大幅に削減することができる。また、弁体としての開閉弁59およびフラッパバルブ105は、それぞれ摺動部を備えていないので、プランジャ57の推力を小さくして省電力化を図ることができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態においては、手動ボタン70をプラスチック等の樹脂材料により形成したが、本発明はこれに限らず、鋼材等により形成することもできる。この場合、手動ボタンの捻れ剛性を高めて、操作時における手動ボタンの破損等を確実に防止できる。また、捻れ剛性を高めることができるので、操作時における手動ボタンの傾動を抑えることができ、支持棒を省略することもできる。
また、上記第1実施の形態においては、主弁軸23の軸方向両側に各空気圧室29,31をそれぞれ配置して主弁軸23を移動させるものを示したが、本発明はこれに限らず、第2空気圧室31をバネ収容室とし、かつ第2ピストン32に換えてコイルバネとすることもできる。この場合においても、コイルバネにより主弁軸23に同様の推力を負荷することができる。
10 電磁弁
21 バルブケース
21b 小径孔(支持孔)
21e ストッパ(誤操作防止機構)
23 主弁軸(弁体:第1,第2実施の形態)
24 給気ポート
25 第1排気ポート
26 第2排気ポート
27 第1出力ポート
28 第2出力ポート
29 第1空気圧室
31 第2空気圧室
33 給気通路(空気圧通路)
51 ソレノイドケース
52 コイル
57 プランジャ(可動鉄心)
59 開閉弁(弁体:第3実施の形態)
70 手動ボタン(手動操作部材)
73a 溝部(誤操作防止機構)
76 弾性部
76a 切欠部
76b 本体部
77 支持棒
78 リターンスプリング(誤操作防止機構)
100 電磁弁
101 バルブケース
102 第1ポート
103 第2ポート
104 第3ポート
105 フラッパバルブ(弁体:第3実施の形態)

Claims (3)

  1. 中空状に形成されて内部と外部とを連通する複数のポートを有するバルブケースと、
    前記バルブケース内に移動自在に設けられ、前記各ポートの連通状態を切り換える弁体と、
    前記バルブケースに連結され、コイルを収容するソレノイドケースと、
    前記ソレノイドケースに収容され、前記コイルの通電時に第1位置に移動し、前記コイルの非通電時に第2位置に移動し、前記弁体を移動させる可動鉄心と、
    前記バルブケースに装着され、前記可動鉄心の軸方向と直角の方向に延びる軸心を中心に回転可能な手動操作部材と、
    前記手動操作部材に設けられ、前記可動鉄心の端部と対向して前記可動鉄心の移動方向に弾性変形可能な筒状の弾性部と、
    前記弾性部に設けられ、前記手動操作部材が回転基準位置にあるときに、前記可動鉄心の移動を前記第1位置と前記第2位置との間で許容する切欠部と、
    前記弾性部に設けられ、前記手動操作部材を前記回転基準位置から回転させたときに、前記可動鉄心を前記第1位置に移動させる本体部と、
    前記弾性部の径方向内側に設けられ、前記バルブケースに設けられる支持孔に移動自在に嵌装される支持棒と、
    前記弾性部と前記支持棒との間に設けられ、前記手動操作部材を前記可動鉄心の径方向外側に向けて押圧するリターンスプリングと、
    前記手動操作部材に設けられ、前記手動操作部材が前記可動鉄心の径方向外側にあるときに前記手動操作部材の回転を規制し、前記手動操作部材が前記可動鉄心の径方向内側にあるときに前記手動操作部材の回転を許容する誤操作防止機構とを有することを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1記載の電磁弁において、前記バルブケースに、前記弁体の移動方向両端側に作用する圧縮空気が給排される一対の空気圧室と、前記各空気圧室を連通する空気圧通路とを設け、前記可動鉄心は、前記第1位置への移動により前記空気圧通路を連通し、前記第2位置への移動により前記空気圧通路を遮断し、前記弁体は、前記各空気圧室への前記圧縮空気の給排により移動することを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項2記載の電磁弁において、前記各空気圧室に対応させて前記空気圧通路を連通または遮断する一対の前記可動鉄心を設け、前記各可動鉄心に対応する前記各コイルへの通電または非通電により、前記各空気圧室に個別に前記圧縮空気を給排することを特徴とする電磁弁。
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